JP6503950B2 - ロータ及びブラシレスモータ - Google Patents

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本発明は、ロータ及びブラシレスモータに関するものである。
特許文献1に記載されているように、ブラシレスモータに備えられるロータには、円筒状のロータコアの外周面に径方向に着磁された偶数個の第1永久磁石を固定し、更に、これら第1永久磁石の外表面に周方向に着磁された偶数個の第2永久磁石を固定した構成のものがある。偶数個の第1永久磁石は、N極とS極とが周方向に交互となるように配置され、偶数個の第2永久磁石は、同極同士が周方向に対向するように配置されている。また、周方向に隣り合う第2永久磁石の間には、第1永久磁石の周方向の中央部と径方向に隣り合う空隙が設けられている。特許文献1では、ロータコアの外周面にこのような第1永久磁石及び第2永久磁石を設けることにより、ロータ表面の磁束密度を高めて当該ロータを備えたブラシレスモータの高トルク化を図っている。
特許第4474547号公報
ところで、特許文献1に記載されたロータは、各第1永久磁石の周方向の中央部であって、周方向に隣り合う第2永久磁石の間の空隙付近において急激に最も磁束密度が高くなる構造になっている。そして、このロータは、ロータと径方向に対向して配置されるステータの構成に応じて周方向の磁束密度分布を変化させる等、ロータ表面の磁束を制御し難い構成となっている。そのため、このロータを備えたブラシレスモータでは、高トルク化を図ることができるものの、当該ロータと径方向に対向して配置されるステータの構成によってはトルクリップルが増大し、振動や騒音が生じる虞があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロータ表面の磁束を制御することができるロータ及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、回転軸に固定されるロータコアと、前記ロータコアの周囲で周方向に並ぶ偶数個の第1磁石部から構成され前記ロータコアと一体回転する第1磁石層と、前記第1磁石層よりも径方向内側で周方向に並ぶ前記第1磁石部と同数の第2磁石部から構成され前記ロータコアと一体回転する第2磁石層とを備え、周方向に向かい合う前記第2磁石部の周方向の端部は、偶数個の前記第1磁石部のうち何れか1つの前記第1磁石部と径方向に重なっており、前記第1磁石部は、周方向に隣り合う前記第1磁石部の着磁方向が反対方向となるように径方向に沿って着磁され、前記第2磁石部は、前記第2磁石部の周方向の端部が当該端部の径方向外側に位置する前記第1磁石部の径方向外側の端部に形成される磁極と同極となるように周方向に沿って着磁されており、偶数個の前記第2磁石部のうち周方向に隣り合う少なくとも2つの前記第2磁石部は周方向に離間しており、磁性材料から形成された前記ロータコアは、前記回転軸に固定される固定部と、前記固定部から径方向外側に突出した状態で、周方向に隣り合う前記第2磁石部の間に介在された磁束調整部と、前記磁束調整部の径方向外側において前記第1磁石層と前記第2磁石層との間を周方向に延びる環状をなす支持層とを有しており、前記第1磁石層は、前記支持層の外周面に固定され、前記第2磁石層は、前記固定部の外側であって且つ前記支持層の内側において前記ロータコアに保持されており、前記磁束調整部の周方向の幅は、前記支持層の径方向の幅よりも広い
この構成によれば、第1磁石層及び第2磁石層のうち外周側に配置される第1磁石層の第1磁石部が径方向に沿って着磁されている。即ち、主磁極として機能する第1磁石部を有する第1磁石層が、第2磁石層の外周側に配置されている。そして、第1磁石層よりも径方向内側に設けられた第2磁石層の仕様を変更することで、ロータ表面の磁束を制御することが可能となる。また、ロータ表面の磁束を制御するために、ステータと対向するロータの外周面の形状を変更しなくてもよい。
この構成によれば、磁束調整部の周方向の幅を調整することにより、周方向に隣り合う第2磁石部の間の周方向の間隔を調整して、ロータ表面の磁束密度を周方向に容易に変化させることができる。従って、ロータ表面の磁束を容易に制御することができる。
この構成によれば、第2磁石層の径方向外側の側面に第1磁石層を直接固定しなくとも、第1磁石層をロータコアに固定することができる。従って、ロータコアに対する第1磁石層及び第2磁石層の固定が容易になる。また、第2磁石層の径方向外側の側面に第1磁石層を固定する場合に比べて、第1磁石層をロータコアに対して強固に固定することができる。
上記ロータにおいて、前記磁束調整部の周方向の幅は、前記第1磁石部の周方向の幅の半分よりも狭いことが好ましい。
前記磁束調整部の周方向の幅は、前記支持層の径方向の幅よりも広く、且つ、前記第1磁石部の周方向の幅の半分よりも狭いことにより、ロータ表面の磁束密度を高めて高トルク化を図りつつ、ロータ表面の磁束密度が周方向に急激に変化することを抑制してトルクリップルを抑制することができる。
上記ロータにおいて、前記第1磁石層は、偶数個の前記第1磁石部が周方向に連続した環状をなすことが好ましい。
この構成によれば、第1磁石部若しくは第2磁石部から出てロータの回転に寄与せずに第1磁石部若しくは第2磁石部に戻る磁束(漏れ磁束)が発生することを抑制することができる。
上記課題を解決するブラシレスモータは、回転軸と、上記ロータと、ステータコアに巻装された巻線に通電されることで前記ロータを回転させるための磁界を発生させるステータとを備えた。
この構成によれば、ステータの形状に応じて、ロータ表面の磁束を制御することが可能である。従って、高トルク化を図りつつトルクリップルを低減させることが可能となる。
本発明のロータ及びブラシレスモータによれば、ロータ表面の磁束を制御することができる。
実施形態のブラシレスモータの概略図である。 実施形態のロータの部分拡大平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。 別の形態のロータの平面図である。
以下、ロータを備えたブラシレスモータの一実施形態について説明する。
図1に示す本実施形態のブラシレスモータ1は、車両に搭載されるものである。ブラシレスモータ1は、円環状のステータ2と、該ステータ2と径方向に対向して配置されるロータ3とを備えている。
ステータ2は、ステータコア11と、ステータコア11に巻装された巻線21とを備えている。ステータコア11は、円環状をなす環状連結部12と、該環状連結部12から径方向に沿って径方向内側(環状連結部12の中心側)に延びる複数のティース13とから構成されている。本実施形態では、ステータコア11は、周方向に等角度間隔(即ち30°間隔)に12個のティース13を有している。そして、周方向に隣り合うティース13の間の空間がスロット14となっている。巻線21は、ステータコア11に設けられた12個のスロット14を通るようにティース13に巻装されている。なお、巻線21は、ステータコア11に装着された図示しないインシュレータによってステータコア11と絶縁されている。このようなステータ2は、図示しない制御回路から巻線21に駆動電流が供給されることでロータ3を回転させるための回転磁界を発生させる。
ステータ2の径方向内側にロータ3が配置されている。ロータ3は、円筒状をなすロータコア31と、ロータコア31の周囲に設けられた第1磁石層41と、第1磁石層41よりも径方向内側に設けられた第2磁石層51とから構成されている。なお、以下、ロータ3の説明において、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、回転軸32の軸方向、径方向、周方向を示すものとする。
ロータコア31は磁性材料から形成されている。ロータコア31は、円柱状の回転軸32に固定される円筒状の固定部33を有するとともに、この固定部33の径方向の中央部には、同固定部33を軸方向に貫通する固定孔34が形成されている。固定孔34は、軸方向から見た形状が円形状をなすとともに、回転軸32の外径と略等しい直径を有する。ロータコア31は、固定孔34に回転軸32が圧入されることにより、回転軸32に対して同回転軸32と一体回転可能に固定されている。
固定部33の外周面33aには、径方向外側に突出した複数の磁束調整部35が固定部33と一体に形成されている。本実施形態では、固定部33の外周面33aには、周方向に等角度間隔(即ち45°間隔)に8個の磁束調整部35が固定部33と一体に形成されている。8個の磁束調整部35は全て同じ形状をなしている。磁束調整部35の形状について詳述すると、磁束調整部35は、固定部33の軸方向の一端から他端に亘って形成され、軸方向に延びる突条をなしている。また、磁束調整部35の周方向の両端面である当接面35aは、径方向に沿って延びる平面状をなすとともに軸方向と平行をなしている。従って、各磁束調整部35は、軸方向から見た形状が、径方向外側に向かうにつれて周方向の幅が広くなる円弧状をなしている。また、各磁束調整部35は、径方向の幅が一定に形成されている。
8個の磁束調整部35の径方向外側には、円筒状をなす支持層36がこれら磁束調整部35と一体に形成されている。支持層36は、ロータコア31の周方向に沿って延びており、同支持層36の内周面36aに各磁束調整部35の径方向外側の端部が繋がっている。また、支持層36は、径方向の厚さが一定に形成されている。更に、支持層36は、軸方向から見て、固定部33と同心状に形成されている。
また、固定部33の外周面33aに8個の磁束調整部35が形成され、更に8個の磁束調整部35の径方向外側の端部を連結する支持層36が設けられることにより、ロータコア31には、周方向に隣り合う磁束調整部35の間に磁石挿入孔37が形成されている。ロータコア31は、8個の磁束調整部35を有することにより、8個の磁石挿入孔37を有する。各磁石挿入孔37の内周面は、固定部33の外周面33aと、支持層36の内周面36aと、周方向に隣り合う磁束調整部35の周方向に向かい合う当接面35aとから構成されている。そして、各磁石挿入孔37は、軸方向から見た形状が円弧状をなすとともに、径方向の幅が一定に形成されている。また、各磁石挿入孔37の径方向の幅は、磁束調整部35の径方向の幅と等しく形成されている。
支持層36の外周面36bには、前記第1磁石層41が固定されている。第1磁石層41は、ロータコア31の周囲でロータコア31の周方向に並ぶ8個の第1磁石部42から構成されている。8個の第1磁石部42は、それぞれ1つの第1磁石43にて形成されている。従って、本実施形態の第1磁石層41は、それぞれ第1磁石部42となる8個の第1磁石43から構成されている。なお、本実施形態の各第1磁石43は、フェライト磁石である。
図1及び図2に示すように、8個の第1磁石部42は、ロータコア31の外周でロータコア31の周方向に等角度間隔(即ち45°間隔)に設けられている。また、8個の第1磁石部42は、全て同じ形状をなしている。即ち、8個の第1磁石43は、全て同じ形状をなしている。第1磁石43の形状について詳述すると、8個の第1磁石43は、軸方向から見た形状がロータコア31の周方向に沿った円弧状をなしている。また、各第1磁石43は径方向の幅が一定に形成されている。更に、各第1磁石43の径方向内側の側面は、支持層36の外周面36bと同じ曲率の円弧状をなしている。更に、各第1磁石43の軸方向の長さは、ロータコア31の軸方向の長さと略等しく形成されている。また、各第1磁石43の周方向の両側の端面43aは、径方向に延びる平面状をなすとともに、軸方向と平行をなしている。
そして、8個の第1磁石部42(即ち8個の第1磁石43)は、その径方向内側の側面が支持層36の外周面36b、即ちロータコア31の外周面に接着固定されている。これにより、8個の第1磁石部42(即ち8個の第1磁石43)からなる第1磁石層41は、ロータコア31と一体回転可能となっている。また、支持層36の外周面36bに固定された第1磁石層41においては、周方向に隣り合う第1磁石43の周方向に対向する端面43a同士が当接しており、周方向に隣り合う第1磁石43が周方向に連続するように配置されている。従って、第1磁石層41は、8個の第1磁石部42が周方向に連続した円環状をなしている。また、支持層36の外周面36bに固定された8個の第1磁石43の径方向外側の側面は、軸方向から見て、回転軸32の回転中心を中心とする同一円上に位置する。更に、第1磁石層41は、軸方向から見て、固定部33及び支持層36と同心状となっている。
また、各第1磁石部42は、周方向に隣り合う第1磁石部42の着磁方向が反対方向となるように径方向に沿って着磁されている。なお、図1には、各第1磁石部42の着磁方向を矢印にて図示している。従って、ロータ3の表面では、N極の第1磁石部42とS極の第1磁石部42とが周方向に交互に並んでいる。そして、第1磁石層41は、ステータコア11の内周面(即ちティース13の先端面)と径方向に対向している。
図1に示すように、8個の前記磁石挿入孔37には、第2磁石層51を構成する第2磁石部52となる第2磁石53がそれぞれ挿入されている。本実施形態では、8個の第2磁石部52は、それぞれ1つの第2磁石53にて形成されており、第2磁石層51は、それぞれ第2磁石部52となる8個の第2磁石53から構成されている。なお、本実施形態の各第2磁石53は、フェライト磁石である。そして、8個の第2磁石部52は、8個の第2磁石53がそれぞれ磁石挿入孔37に挿入されることにより、第1磁石層41よりも径方向内側で周方向に並んでいる。また、第1磁石層41と第2磁石層51との間には、支持層36が介在されている。
図1及び図2に示すように、8個の第2磁石部52は、8個の第2磁石53が8個の磁石挿入孔37に挿入されることによりロータコア31の周方向に等角度間隔(即ち45°間隔)に設けられている。また、8個の第2磁石部52は、全て同じ形状をなしている。即ち、8個の第2磁石53は、全て同じ形状をなしている。第2磁石53の形状について詳述すると、各第2磁石53は、軸方向から見た形状がロータコア31の周方向に沿った円弧状をなしている。そして、各第2磁石53の径方向内側の側面は、固定部33の外周面33aと略等しい曲率の円弧状をなすとともに、第2磁石53の径方向外側の側面は、支持層36の内周面36aと略等しい曲率の円弧状をなしている。また、各第2磁石53の周方向両側の端面53aは、径方向に延びる平面状をなすとともに、軸方向と平行をなしている。更に、各第2磁石53の径方向の幅は、磁石挿入孔37の径方向の幅と略等しく形成されるとともに、各第2磁石53の周方向の幅は、磁石挿入孔37の周方向の幅と略等しく形成されている。また、各第2磁石53の軸方向の長さは、ロータコア31の軸方向の長さと略等しく形成されている。
そして、磁石挿入孔37に挿入された第2磁石53は、径方向外側の側面が支持層36の内周面36aと当接するとともに、径方向内側の側面が固定部33の外周面33aと当接している。更に、第2磁石53の周方向側面の端面53aは、第2磁石53(第2磁石部52)の周方向の両側に位置する磁束調整部35の当接面35aに当接している。また、第2磁石層51を構成する8個の第2磁石部52(即ち8個の第2磁石53)は、8個の磁石挿入孔37に挿入されることにより、ロータコア31と一体回転可能に同ロータコア31にて保持されている。更に、8個の第2磁石部52は、8個の第2磁石53が8個の磁石挿入孔37に挿入されることにより、周方向に隣り合う第2磁石部52同士が周方向に離間するとともに、周方向に隣り合う第2磁石部52の間に磁束調整部35が介在される。周方向に隣り合う第2磁石部52は、間に介在された磁束調整部35によって、互いの間の周方向の間隔が決定される。図2に示すように、本実施形態では、各磁束調整部35の周方向の幅W1は、支持層36の径方向の幅W2よりも広く、且つ、第1磁石部42の周方向の幅W3の半分よりも狭くなっている。
また、図1に示すように、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部は、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なっている。即ち、各第1磁石部42は、8個の第2磁石部52のうち周方向に隣り合う何れか2つの第2磁石部52の周方向に向かい合う端部と径方向に重なっている。そのため、本実施形態の8個の第2磁石部52は、8個の第1磁石部42に対して電気角で(90×n)°(nは自然数)周方向の一方側にずれている。なお、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部が、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なるように形成されているため、8個の磁束調整部35は、それぞれ1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なる。換言すると、1つの第1磁石部42には、1つの磁束調整部35のみしか径方向に重ならない。
また、8個の第2磁石部52は、第2磁石部52の周方向の端部が当該端部の径方向外側に位置する第1磁石部42の径方向外側の端部に形成される磁極と同極となるように周方向に沿って着磁されている。なお、図1には、各第2磁石部52の着磁方向を矢印にて図示している。従って、各第2磁石部52は、各第2磁石部52における周方向の一方の端部がN極、他方の端部がS極となるように着磁されている。更に、8個の第2磁石部52は、周方向に向かい合う周方向の端部同士が互いに同極となるように着磁されている。
このように、本実施形態のロータ3は、第1磁石層41及び第2磁石層51をハルバッハ配列とすることにより、ロータ3の外周側(即ちステータ2側)に磁束が集中するように構成されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ブラシレスモータ1では、図示しない制御回路から巻線21に駆動電流が供給されると、ステータ2において、ロータ3を回転させるための回転磁界が発生される。そして、第1磁石層41の第1磁石部42を主磁極として機能させながら、ステータ2で発生された回転磁界に応じて、ロータ3が回転軸32と一体回転する。
また、ロータ3は、主磁極として機能する第1磁石部42を有する第1磁石層41よりも径方向内側に設けられた第2磁石層51の仕様(形状、配置位置等)を変更することで、ロータ3の表面の磁束を制御することができる構成となっている。本実施形態では、第2磁石層51において周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部の間の距離を、周方向に隣り合う第2磁石部52の間に介在された磁束調整部35によって調整している。各磁束調整部35は、その周方向の幅W1が、支持層36の径方向の幅W2よりも広く、且つ、第1磁石部42の周方向の幅W3の半分よりも狭く設定されている。これにより、ロータ3の表面の磁束密度を高めつつ、ロータ3の表面の磁束密度が周方向に急激に変化することを抑制している。
次に、本実施形態の特徴的な効果を記載する。
(1)第1磁石層41及び第2磁石層51のうち外周側に配置される第1磁石層41の第1磁石部42が径方向に沿って着磁されている。即ち、主磁極として機能する第1磁石部42を有する第1磁石層41が、第2磁石層51の外周側に配置されている。そして、第1磁石層41よりも径方向内側に設けられた第2磁石層51の仕様(形状、配置位置等)を変更することで、ロータ3の表面の磁束を制御することができる。例えば、第2磁石層51の仕様を変更することで、第1磁石部42の周方向の中央部で急激に最も磁束密度が高くなることを抑制することが可能である。また、ロータ3の表面の磁束を制御するために、ステータ2と対向するロータ3の外周面の形状を変更しなくてもよい。
(2)ロータコア31における周方向に隣り合う第2磁石部52の間の部分、即ち磁束調整部35は、第2磁石部52から出て第1磁石部42の径方向内側の端部に至る磁束、若しくは、第1磁石部42の径方向内側の端部から出て第2磁石部52に至る磁束の通り道となっている。そして、磁束調整部35の周方向の幅を調整することにより、磁束調整部35における磁束密度が変化される。このような磁束調整部35の周方向の幅を調整することにより、周方向に隣り合う第2磁石部52の間の周方向の間隔を調整して、ロータ3の表面の磁束密度を周方向に容易に変化させることができる。従って、ロータ3の表面の磁束を容易に制御することができる。
(3)一般的に、磁石を高精度に製造することは困難である。そのため、従来のように、第1永久磁石の外表面に第2永久磁石を直接固定すると、ロータを精度良く組み付けることが困難であった。また、第1永久磁石及び第2永久磁石の寸法精度によっては、第1永久磁石と第2永久磁石とを強固に固定することが困難であった。これに対し、本実施形態では、第1磁石層41は、支持層36の外周面36bに固定され、第2磁石層51は、支持層36の内側でロータコア31に保持されている。そのため、第2磁石層51の径方向外側の側面(即ち第2磁石53の径方向外側の側面)に第1磁石層41を直接固定しなくとも、第1磁石層41をロータコア31に固定することができる。従って、ロータコア31に対する第1磁石層41の固定が容易になる。また、第2磁石層51の径方向外側の側面に第1磁石層41を固定する場合に比べて、第1磁石層41及び第2磁石層51をロータコア31に対して強固に固定することができる。
(4)各磁束調整部35の周方向の幅W1は、支持層36の径方向の幅W2よりも広く、且つ、第1磁石部42の周方向の幅W3の半分よりも狭い。そのため、ロータ3の表面の磁束密度を高めて高トルク化を図りつつ、ロータ3の表面の磁束密度が周方向に急激に変化することを抑制してトルクリップルを抑制することができる。その結果、このロータ3を備えたブラシレスモータ1が駆動されたときの振動及び騒音の発生を抑制することができる。
(5)第1磁石層41は、周方向に隣り合う第1磁石43の周方向の端面43a同士が当接することにより、8個の第1磁石部42が周方向に連続した環状をなしている。そのため、第1磁石部42若しくは第2磁石部52から出てロータ3の回転に寄与せずに第1磁石部42若しくは第2磁石部52に戻る磁束(漏れ磁束)が発生することを抑制することができる。
(6)ステータ2の形状に応じて、ロータ3の表面の磁束を制御することが可能である。従って、高トルク化を図りつつトルクリップルを低減させることが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1磁石層41は、それぞれ第1磁石部42となる8個の第1磁石43から構成されている。しかしながら、第1磁石層41を構成する第1磁石の数及び形状は、上記実施形態のものに限らない。
例えば、図3に示す例では、第1磁石層61は、1つの第1磁石63から構成されている。第1磁石63は、ロータコア31の外周を囲む円筒状をなしており、同第1磁石63の内径は、ロータコア31の外径と略等しく形成されている。そして、第1磁石63は、該第1磁石63の内周面が支持層36の外周面36bに相対回転不能に固定されることにより、ロータコア31と一体回転可能となっている。この第1磁石63には、周方向に連続して並ぶ8個の第1磁石部42が設けられるとともに、8個の第1磁石部42は、上記実施形態と同様に周方向に等角度間隔に設けられている。なお、図3では、周方向に隣り合う第1磁石部42の境界を破線にて図示している。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、ロータ3の部品点数が減少されるため、ロータ3の組み付けが容易となる。また、ロータコア31から第1磁石63が脱落し難くなる。
また、図4に示す例では、第1磁石層71は、ロータコア31の周囲で周方向に並ぶ4個の第1磁石73から形成されている。4個の第1磁石73は全て同じ形状をなしている。詳しくは、各第1磁石73は、ロータコア31の周方向に沿った円弧状をなすとともに、径方向の幅が一定に形成されている。更に、各第1磁石73の径方向内側の側面は、支持層36の外周面36bと等しい曲率の円弧状をなしている。そして、各第1磁石73は、その径方向内側の側面が支持層36の外周面36bに接着剤等により固定されることにより、ロータコア31と一体回転可能となっている。更に、各第1磁石73がロータコア31に固定された状態において、周方向に隣り合う第1磁石73は周方向に離間している。また、各第1磁石73は、周方向に並ぶ2つの第1磁石部42を有するとともに、各第1磁石73において、2つの第1磁石部42は周方向に連続している。そして、各第1磁石73の2つの第1磁石部42は、互いの着磁方向が反対方向となるように径方向に沿って着磁されている。従って、各第1磁石73の径方向外側の側面には、N極とS極とが周方向に並んで形成されている。即ち、各第1磁石73は、1極対となる2つの第1磁石部42から構成されている。また、4つの第1磁石73からなる第1磁石層71において、8個の第1磁石部42は、周方向に隣り合う第1磁石部42の着磁方向が反対方向となっている。なお、図4には、各第1磁石部42の着磁方向を矢印にて図示している。このようにしても、上記実施形態の(1)〜(4),(6)と同様の効果を得ることができる。更に、上記実施形態に比べてロータ3の部品点数が減少されるため、ロータ3の組み付けが容易となる。
なお、図4に示す例では、周方向に隣り合う第1磁石73は、周方向に離間している。しかし、周方向に隣り合う第1磁石73は、周方向に互いに当接することにより、周方向に連続するように設けられるものであってもよい。このようにすると、上記した効果に加えて上記実施形態の(5)と同様の効果を得ることができる。
また、第1磁石層41は、上記実施形態のようにそれぞれ1つの第1磁石部42を備えた8個の第1磁石43から構成され、更に、周方向に隣り合う第1磁石43が周方向に離間した構成であってもよい。また、第1磁石層41は、第1磁石部42を4個ずつ備えた2個の第1磁石から構成されてもよい。この場合、2個の第1磁石は、周方向に離間していてもよいし、周方向に互いに当接していてもよい。
・上記実施形態では、第2磁石層51は、それぞれ第2磁石部52となる8個の第2磁石53から構成されている。しかしながら、第2磁石層51を構成する第2磁石の数及び形状は、上記実施形態のものに限らない。
例えば、図5に示す例では、第2磁石層81は、4個の第2磁石83から構成されている。4個の第2磁石83は、全て同じ形状をなしており、本例ではロータコア31の周方向に沿った円弧状をなしている。また、図5に示すロータコア31には、上記実施形態の磁石挿入孔37に代えて、第2磁石83の外周面の形状に対応した内周面を有する4個の磁石挿入孔38が周方向に等角度間隔に形成されている。4個の第2磁石83は、これらの磁石挿入孔38に1つずつ挿入されることにより、ロータコア31にて保持されるとともに、同ロータコア31と一体回転可能となっている。また、周方向に隣り合う第2磁石83の間には、それぞれ磁束調整部35が介在されている。そして、各第2磁石83は、周方向に並ぶ2つの第2磁石部52を有するとともに、各第2磁石83において、2つの第2磁石部52は周方向に連続している。従って、第2磁石層81は、周方向に並ぶ8つの第2磁石部52を備えている。なお、図5では、各第2磁石83における2つの第2磁石部52の境界を破線にて図示している。また、この第2磁石層81において、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部は、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なっている。更に、この第2磁石層81の8個の第2磁石部52は、上記実施形態と同様に、第2磁石部52の周方向の端部が当該端部の径方向外側に位置する第1磁石部42の径方向外側の端部に形成される磁極と同極となるように周方向に沿って着磁されている。なお、図5には、各第2磁石部52の着磁方向を矢印にて図示している。このようにしても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。更に、上記実施形態に比べてロータ3の部品点数が減少されるため、ロータ3の組み付けが容易となる。
なお、上記したように第2磁石層81が2つの第2磁石部52をそれぞれ有する4個の第2磁石からなる場合において、図6に示すように、第1磁石層41の8個の第1磁石43を、周方向に隣り合う第1磁石43が周方向に離間するように配置してもよい。
また、図7に示す例では、第2磁石層91は、1つの第2磁石93から構成されている。なお、図7に示す例では、第1磁石層41の8個の第1磁石43は、周方向に離間して配置されている。第2磁石93は、外周面36bに第1磁石層41が固定された支持層36の径方向内側でロータコア31の周方向に沿った円筒状をなしている。第2磁石93の内径は固定部33の外径と略等しく、第2磁石93の外径は支持層36の内径と略等しく形成されている。このような第2磁石93は、ロータコア31における固定部33と支持層36との間に配置され、ロータコア31と一体回転可能である。また、第2磁石93には、周方向に連続して並ぶ8個の第2磁石部52が設けられるとともに、これら8個の第1磁石部42は周方向に等角度間隔に設けられている。なお、図7では、周方向に隣り合う第2磁石部52の境界を破線にて図示している。そして、第2磁石93において、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部は、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なっている。更に、第2磁石93に設けられた8個の第2磁石部52は、上記実施形態と同様に、第2磁石部52の周方向の端部が当該端部の径方向外側に位置する第1磁石部42の径方向外側の端部に形成される磁極と同極となるように周方向に沿って着磁されている。このようにしても、上記実施形態の(1),(3),(6)と同様の効果を得ることができる。更に、ロータ3の部品点数が減少されるため、ロータ3の組み付けが容易となる。
・上記実施形態では、第1磁石層41は、支持層36の外周面36bに固定されることによりロータコア31にて保持されている。しかしながら、ロータコア31による第1磁石層41の保持の態様はこれに限らない。例えば、図8に示すロータコア101には、支持層36の外周面36bから周方向に隣り合う第1磁石部42(第1磁石43)の間に突出した複数の連結部102が支持層36と一体に形成されている。各連結部102は、軸方向に沿って延びる突条をなしている。また、複数の連結部102の径方向外側には、第1磁石層41の外周を囲む円筒状をなす外周側支持層103がこれら連結部102と一体に形成されている。外周側支持層103は、ロータコア31の周方向に沿って延びており、外周側支持層103の内周面に各連結部102の径方向外側の端部が繋がっている。また、外周側支持層103は、軸方向から見て、固定部33及び支持層36と同心状に形成されている。そして、ロータコア101には、支持層36、連結部102及び外周側支持層103によって、周方向に並ぶ8個の外周側磁石挿入孔104が形成されている。各第1磁石部42(各第1磁石43)は、それぞれ外周側磁石挿入孔104に挿入されることにより、ロータコア101と一体回転可能に同ロータコア101にて保持されている。このようにすると、各第1磁石43の外周がロータコア101にて囲繞されるため、第1磁石43のロータコア101からの脱落を抑制することができる。また、第1磁石43が破損した場合に、ブラシレスモータ1内に第1磁石43が飛散することを抑制できる。
・図9に示すように、ロータコア31は、各第2磁石部52の径方向内側の部分に空隙111を備えた構成であってもよい。各空隙111は、各空隙111の径方向外側に位置する磁石挿入孔37と連通している。また、各空隙111の周方向の幅は、各空隙111の径方向外側に位置する磁石挿入孔37の周方向の幅よりも狭く形成されている。このようにすると、ロータ3の軽量化を図ることができる。また、ロータ3の回転に寄与しない漏れ磁束が生じることを抑制できる。
・図10に示すように、ロータコア31は、支持層36から周方向に隣り合う第1磁石部42の間に突出しロータコア31に対する第1磁石部42の周方向の位置決めをする位置決め凸部121を備えた構成であってもよい。このようにすると、ロータコア31に対する第1磁石部42の周方向の位置決めを位置決め凸部121によって容易に行うことができる。従って、ロータコア31に対する第1磁石層41の組み付けを容易に行うことができる。また、図10に示す例では、位置決め凸部121は、径方向外側(先端側)ほど周方向の幅が狭く形成されているため、周方向に隣り合う位置決め凸部121の間に第1磁石部42(第1磁石43)を配置しやすい。
・上記実施形態では、各磁束調整部35の周方向の幅W1は、支持層36の径方向の幅W2よりも広く、且つ、第1磁石部42の周方向の幅W3の半分よりも狭くなっている。しかしながら、磁束調整部35の周方向の幅は、必ずしもこの範囲内の幅でなくてもよい。例えば、磁束調整部35は、支持層36の径方向の幅W2よりも狭くてもよい。また、磁束調整部35は、第1磁石部42の周方向の幅W3の半分よりも広くてもよい。また、8個の磁束調整部35は、必ずしも周方向の幅が同じでなくてもよい。
・上記実施形態では、ロータコア31は支持層36を備えている。しかしながら、ロータコア31は、必ずしも支持層36を備えなくてもよい。ロータコア31が支持層36を備えない場合には、例えば、第2磁石53の径方向外側の側面に第1磁石43が接着剤等により固定される。
・上記実施形態では、各第2磁石部52は、ロータコア31の周方向に沿った円弧状をなしている。しかしながら、各第2磁石部52の形状はこれに限らず、例えば平板状であってもよい。
・上記実施形態では、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部は、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42の周方向の中央部と径方向に重なっている。しかしながら、周方向に向かい合う第2磁石部52の周方向の端部は、8個の第1磁石部42のうち何れか1つの第1磁石部42と径方向に重なっていればよい。但し、1つの第1磁石部42には、周方向に隣り合う1組の第2磁石部52の周方向に向かい合う端部のみしか径方向に重ならない。そして、ロータコア31が磁束調整部35を有する場合、1つの第1磁石部42には、多くとも1つの磁束調整部35のみしか径方向に重ならない(磁束調整部35が1つも径方向に重ならない場合を含む)。
・上記実施形態では、第1磁石43及び第2磁石53は、何れもフェライト磁石である。しかしながら、第1磁石43及び第2磁石53は、フェライト磁石に限らず、希土類磁石(ネオジム磁石、SmFeN系磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等)であってもよい。そして、第1磁石43及び第2磁石53は、焼結磁石であってもよいし、ボンド磁石であってもよい。また、第1磁石43と第2磁石53とは、異なる材料の磁石であってもよい。例えば、第1磁石層41を構成する第1磁石43に希土類磁石を用い、第1磁石層41の径方向内側に配置される第2磁石層51を構成する第2磁石53にフェライト磁石を用いてもよい。このようにすると、主磁極として機能する第1磁石部42が、フェライト磁石に比べて磁束密度が高く強い磁力を持つ希土類磁石で構成されるため、ブラシレスモータ1の出力を低下させることなく第1磁石層41を径方向に薄型化できる。従って、ブラシレスモータ1の小型化及び軽量化を図ることができる。
・上記実施形態では、ステータ2は、12個のティース13を有することにより12個のスロット14を備えた構成となっている。また、ロータ3は、第1磁石層41が8個の第1磁石部42を備えることにより磁極数が8となっている。しかしながら、ステータ2が備えるスロット14の数(ティース13の数)、及びロータ3が備える磁極の数はこれに限らず、適宜変更してもよい。例えば、ブラシレスモータ1は、12個のスロット14を有するステータ2と、10個の第1磁石部42を有することにより磁極数が10であるロータ3とを備えた構成であってもよい。
・上記実施形態では、ブラシレスモータ1は、車両に搭載されるものとして説明している。しかしながら、ブラシレスモータ1は必ずしも車両用でなくてもよい。
次に、上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記ロータコアは、前記支持層から周方向に隣り合う前記第1磁石部の間に突出し前記ロータコアに対する前記第1磁石部の周方向の位置決めをする位置決め凸部を有することを特徴とする。
この構成によれば、ロータコアに対する第1磁石部の周方向の位置決めを位置決め凸部によって容易に行うことができる。従って、ロータコアに対する第1磁石層の組み付けを容易に行うことができる。
1…ブラシレスモータ、2…ステータ、3…ロータ、11…ステータコア、21…巻線、31,101…ロータコア、32…回転軸、35…磁束調整部、36…支持層、36b…支持層の外周面、41,61,71…第1磁石層、42…第1磁石部、51,81,91…第2磁石層、52…第2磁石部、W1…磁束調整部の周方向の幅、W2…支持層の径方向の幅、W3…第1磁石部の周方向の幅。

Claims (4)

  1. 回転軸に固定されるロータコアと、
    前記ロータコアの周囲で周方向に並ぶ偶数個の第1磁石部から構成され前記ロータコアと一体回転する第1磁石層と、
    前記第1磁石層よりも径方向内側で周方向に並ぶ前記第1磁石部と同数の第2磁石部から構成され前記ロータコアと一体回転する第2磁石層と
    を備え、
    周方向に向かい合う前記第2磁石部の周方向の端部は、偶数個の前記第1磁石部のうち何れか1つの前記第1磁石部と径方向に重なっており、
    前記第1磁石部は、周方向に隣り合う前記第1磁石部の着磁方向が反対方向となるように径方向に沿って着磁され、
    前記第2磁石部は、前記第2磁石部の周方向の端部が当該端部の径方向外側に位置する前記第1磁石部の径方向外側の端部に形成される磁極と同極となるように周方向に沿って着磁されており、
    偶数個の前記第2磁石部のうち周方向に隣り合う少なくとも2つの前記第2磁石部は周方向に離間しており、
    磁性材料から形成された前記ロータコアは、
    前記回転軸に固定される固定部と、
    前記固定部から径方向外側に突出した状態で、周方向に隣り合う前記第2磁石部の間に介在された磁束調整部と、
    前記磁束調整部の径方向外側において前記第1磁石層と前記第2磁石層との間を周方向に延びる環状をなす支持層とを有しており、
    前記第1磁石層は、前記支持層の外周面に固定され、
    前記第2磁石層は、前記固定部の外側であって且つ前記支持層の内側において前記ロータコアに保持されており、
    前記磁束調整部の周方向の幅は、前記支持層の径方向の幅よりも広いことを特徴とするロータ。
  2. 請求項に記載のロータにおいて、
    前記磁束調整部の周方向の幅は、前記第1磁石部の周方向の幅の半分よりも狭いことを特徴とするロータ。
  3. 請求項1又は請求項に記載のロータにおいて、
    前記第1磁石層は、偶数個の前記第1磁石部が周方向に連続した環状をなすことを特徴とするロータ。
  4. 回転軸と、
    前記回転軸と一体回転する請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のロータと、
    ステータコアに巻装された巻線に通電されることで前記ロータを回転させるための磁界を発生させるステータと
    を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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