JP6499529B2 - クランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランプ装置に関し、より詳しくいえば、そのクランプ装置のクランプロッドにクランプアームを取付ける構造に関する。
この種の技術として、従来では、下記の特許文献1に記載されたものがある。その従来技術は、次のように構成されている。
クランプロッドの上端部に、上方へ狭まるテーパ外周面と、そのテーパ外周面よりも小径の締付け用雄ネジ部とが、上方へ順に設けられる。クランプアームの水平方向の一端部には、上方へ狭まる装着用テーパ孔が形成される。
クランプロッドにクランプアームを取り付けるときは、前記締付け用雄ネジ部にナットを螺合して、このナットのネジ推力(締付力)によって、クランプアームの装着用テーパ孔をクランプロッドのテーパ外周面に強力にテーパ係合させる。
特開2004−223640号公報
上記の従来技術では、クランプアームの装着用テーパ孔をクランプロッドのテーパ外周面に強力にテーパ係合させるのに、大きな締付トルクをナットに付与する必要がある。そのため、クランプロッドにクランプアームを取り付ける作業に手間がかかる。
本発明の目的は、上記の問題点を改善することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図11に示すように、クランプ装置を次のように構成した。
本発明のクランプ装置は、ハウジング1に軸方向への移動可能に挿入されるクランプロッド3と、クランプロッド3の先端部に着脱自在に装着されるクランプアーム4とを備える。クランプロッド3の先端方向へ向かうにつれて軸心から遠ざかる押圧面23を有する係止部6が、クランプロッド3の先端部の外周部に設けられる。前記クランプアーム4に形成された装着孔4aが、前記クランプロッド3の外周部に外嵌めされる。クランプロッド3の基端側へ向かうにつれて軸心に近づく受け面25を有する被係止部8が装着孔4aに設けられる。クランプアーム4をクランプロッド3が基端側へ駆動させたときの駆動力と、前記クランプアーム4がクランプ対象物を押圧したときの先端側への反力とによって、被係止部8の受け面25に係止部6の押圧面23が楔係合され、これにより、クランプロッド3の先端部にクランプアーム4が固定される。
本発明のクランプ装置は、次の作用効果を奏する。
クランプロッドを基端側へ駆動させたときの駆動力と、クランプアームがクランプ対象物を押圧したときの先端側への反力とによって、クランプロッドにクランプアームを取り付けることができるので、そのクランプアーム取付け作業に手間がかからない。すなわち、クランプロッドにクランプアームを簡単に取り付けることができる。
本発明のクランプ装置においては、前記係止部6として、端面視で円弧状の1組の筒状分割係止片6a,6bが用いられることが好ましい。この構成によると、被係止部の受け面と係止部の押圧面との接触面積を十分に確保することができるので、クランプロッドにクランプアームを強固に固定できる。また、係止部の部品点数が少ないので、取付け作業時、クランプロッド先端部の外周部に係止部をセットし易い。
本発明のクランプ装置においては、前記被係止部8として、軸方向に延びるスリット29を有する筒状体8が用いられることが好ましい。この構成によると、被係止部としての筒状体を拡径させて、当該筒状体の受け面に係止部の押圧面を強力に楔係合させることができるとともに、上記クランプアームの装着孔に筒状体を強力に密着させることができる。
本発明のクランプ装置は、次の構成をさらに備えることが好ましい。
クランプロッド3の先端部の外周部にロッド側溝3cが軸方向に形成される。係止部6の側面と被係止部8の側面とに、それぞれ、第1開口部24と第2開口部30とが軸方向に形成される。また、装着孔4aの内周面にアーム側溝4bが軸方向に形成される。上記ロッド側溝3cと第1開口部24と第2開口部30とアーム側溝4bとに、ピン7が嵌め込まれる。
この構成によると、クランプロッドの周方向におけるクランプアームの位相位置をピンで決めることができる。また、クランプロッドにクランプアームを取り付けた後には、上記ピンは、クランプアームの回り止めとして機能する。
本発明のクランプ装置は、次の構成をさらに備えることが好ましい。
クランプロッド3の先端部の外周部に凹部3dが形成される。係止部6の側面と被係止部8の側面とに、それぞれ、第1孔38と第2孔40とが形成される。また、装着孔4aの内周面に、外方へ貫通するネジ孔4cが形成される。そのネジ孔4cにネジ込まれるネジ部材10,41の先端部が、第2孔40と第1孔38と凹部3dとに順に挿入される。
この構成によると、クランプロッドの周方向におけるクランプアームの位相位置をネジ部材で決めることができる。また、クランプロッドにクランプアームを取り付けた後には、上記ネジ部材は、クランプアームの回り止め及び落下防止として機能する。
本発明のクランプ装置は、次の構成をさらに備えることが好ましい。
クランプロッド3の先端部に固定されたクランプアーム4を挟み込むように装着されるアーム落止め部材9をさらに備える。そのアーム落止め部材9の基端側の第1板部43がクランプアーム4の基端面に当接させられる。また、上記アーム落止め部材9の先端側の第2板部44が、係止部6の上面またはクランプロッド3の先端面に当接させられる。この構成によると、クランプアームの落下を確実に防止できる。
本発明のクランプ装置は、次の構成をさらに備えることが好ましい。
クランプロッド3に対して係止部6を位置決めする突起部20が、クランプロッド3の先端部の外周部に設けられる。この構成によると、クランプロッドに対する係止部の位置決めを簡単に行うことができる。
本発明によると、クランプロッドにクランプアームを簡単に取り付けることができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示し、クランプ装置の立面視の部分断面図である。 図2Aは、図1中に示す1組の筒状分割係止片の側面図である。図2Bは、図1中に示す筒状体の側面図である。 図3Aから図3Cは、図1中のクランプロッドにクランプアームを取り付ける手順の前半部分を説明するための斜視図である。 図4Aから図4Cは、上記手順の後半部分を説明するための斜視図である。 図5Aおよび図5Bは、上記クランプアームにアーム落止め部材を取り付ける手順を示す斜視図である。 図6は、上記クランプアームを取り外す手順を示す部分断面図である。 図7は、本発明の第2実施形態を示し、クランプ装置のクランプアーム取付部分の立面視の部分断面図である。 図8Aは、図7中に示す1組の筒状分割係止片の側面図である。図8Bは、図7中に示す筒状体の側面図である。 図9Aから図9Cは、図7中のクランプロッドにクランプアームを取り付ける手順の前半部分を説明するための斜視図である。 図10Aから図10Cは、上記手順の後半部分を説明するための斜視図である。 図11は、上記図7の第2実施形態の変形例を示し、図7に類似する図である。
(第1実施形態)
図1から図6は、本発明の第1実施形態を示している。この実施形態では、クランプ装置をワーク固定用の旋回式クランプに適用した場合を例示している。まず、その旋回式クランプの全体の構造および動作を図1によって説明する。
固定台としてのテーブルTに旋回式クランプ100のハウジング1が複数のボルト(図示せず)によって固定される。そのハウジング1の筒孔2内にクランプロッド3が上下移動可能に挿入される。そのクランプロッド3の上端部(先端部)にクランプアーム4が着脱自在に所望の旋回位置で固定され、そのアーム4の先端部分に押ボルト5が固定される。
旋回式クランプ100は次のように作動する。
図1の状態では、上記クランプロッド3に連結したピストン15の下側のアンクランプ室22へ圧油が供給されており、これにより、クランプロッド3は図示の旋回退避位置へ上昇している。上記クランプ100をクランプ状態へ切換えるときには、アンクランプ室22の圧油を排出するとともに、ピストン15の上側のクランプ室21へ圧油を供給する。すると、クランプロッド3は、クランプ室21へ供給された圧油の油圧力によって、クランプロッド3の下摺動部分12に形成された旋回溝27に沿って平面視で時計回りの方向へ旋回しながら下降し、引き続いて、前記の旋回溝27の上側の直進溝28に沿って真っすぐに下降する。これにより、クランプロッド3がクランプ位置(図示せず)へ切り換わる。
クランプロッド3が平面視で時計回りの方向へ旋回するときには、前記の旋回溝27に嵌入された各係合ボール26aが平面視で反時計回りの方向へ転動し、これと同時に、各係合ボール26aに外嵌された前記スリーブ32が反時計回りの方向へ自由に回転する。
上記クランプ100をクランプ状態から図1の旋回退避状態へ切換えるときには、クランプ室21から圧油を排出するとともにアンクランプ室22へ圧油を供給する。すると、まず、ピストン15及びクランプロッド3が、直進溝28に沿って真っすぐに上昇していく。引き続いて、クランプロッド3が、旋回溝27に沿って平面視で反時計回りの方向へ旋回しながら上昇して、クランプロッド3およびクランプアーム4が図1の旋回退避位置へ切り換わる。
次に、クランプロッド3にクランプアーム4を取付ける構造について、図1から図4Cによって詳しく説明する。
クランプロッド3の上端部の外周部には、その全周にわたって溝3bが設けられる。その溝3bに、係止部6としての平面視で円弧状の1組の筒状分割係止片6a,6bが外嵌めされる。この溝3bの外周面には、当該溝3bの一部をさらに凹入させて上下方向に延びるロッド側溝3cが設けられ、このロッド側溝3cにはピン7が嵌め込まれる。筒状分割係止片6a,6bの外周部には、上方へ向かうにつれて軸心から遠ざかるテーパ状の押圧面23が形成される。また、主として図2A等に示すように、2つの筒状分割係止片6a,6bの相互に向かい合う部分の外周面には、上記のピン7が嵌り込む第1開口部24,24を上下方向(軸方向)に形成している。
クランプアーム4の水平方向の左端部には、クランプロッド3に外嵌めされる装着孔4aが設けられている。装着孔4aのうちの下端部を除く部分はさらに拡径され、この部分に、被係止部としての筒状体8が嵌め込まれる(図1参照)。また、この装着孔4aの内周面には、その周方向における1箇所に、ピン7が嵌り込むアーム側溝4bが設けられている(図1、図3A参照)。アーム側溝4bは、平面視で円弧状であって装着孔4aの軸方向に延びる。筒状体8の内周部には、下方へ向かうにつれて軸心に近づくテーパ状の受け面25が形成される。主として図2Bに示すように、筒状体8の周壁には、上下方向に延びるスリット29と、ピン7が嵌り込む第2開口部30とが周方向の同じ位置に形成されている。
クランプアーム4は、図3Aから図4Cに示すように、次の手順でクランプロッド3に取り付けられる。
まず、クランプロッド3にクランプアーム4を上方から外挿する(図3A→図3B)。次いで、クランプロッド3の外周面とクランプアーム4の装着孔4aとの間の環状隙間に筒状体8を上方から挿入する(図3B→図3C)。引き続いて、クランプロッド3の上端部のロッド側溝3cにピン7を側方から嵌め込む(図3C→図4A)とともに、筒状分割係止片6a,6bをクランプロッド3の溝3bに側方から嵌め込む(図4A→図4B)。このとき、筒状分割係止片6a,6bのそれぞれの第1開口部24をピン7に合わせる。その後、そのピン7にクランプアーム4のアーム側溝4bが外嵌めされるように、クランプアーム4が持ち上げられ(図4B→図4C)、筒状体8の受け面25が筒状分割係止片6a,6bの押圧部23に軽く楔係合(仮止め)される。その後、クランプロッド3を下方へ駆動させる。すると、クランプアーム4の押しボルト5が、例えばワークや金型やダミーブロックなどのクランプ対象物(図示せず)を、上方から押圧する。これにより、クランプロッド3を駆動させる下向きの駆動力(油圧力)と、クランプ対象物からクランプアームに伝達された上向きの反力とによって、筒状体8の受け面25に筒状分割係止片6a,6bの押圧面23が強力に楔係合(本止め)するとともに、筒状体8が拡径して装着孔4aに強力に密着する。その結果、クランプロッド3の上端部にクランプアーム4が取り付けられる(固定される)。
ここで、図5Aと図5Bに示したように、クランプロッド3に取り付けたクランプアーム4の落下防止のためにアーム落止め部材9を取り付けることが好ましい。アーム落止め部材9は、板部材を曲げ加工などしてなるものであって、上下方向へ延びる基部42と、その基部42の下端および上端からそれぞれ約90°の角度で水平方向に延びる第1板部43および第2板部44とから構成される。下側の第1板部43には、クランプロッド3の外形に形状を合わせた円弧状の当て部43aが設けられており、上側の第2板部44には、クランプロッド3の先端部外形に形状を合わせたU字状の当て部44aが設けられる。なお、第1板部43および/または第2板部44は、弾性力を発揮するように、基部42に対して90度よりも少し内方へ曲げられている。
上記のアーム落止め部材9は、次の手順でクランプアーム4に装着される。
まず、クランプロッド3の上端部に取り付けられたクランプアーム4を挟み込むようにアーム落止め部材9を側方から装着する(図5A→図5B)。これにより、クランプアーム4の下面に上記の第1板部43が当接し、筒状分割係止片6a,6bの上面に上記の第2板部44が当接する。このため、クランプロッド3に取付けた状態のクランプアーム4に何らかの原因で下向きの外力が作用した場合でも、その外力は、第2板部44と筒状分割係止片6a,6bとを介してクランプロッド3の溝3bの下壁に受け止められるので、そのクランプアーム4が落下することはない。また、第1板部43および第2板部44の前記の弾性力により、クランプアーム4からアーム落止め部材9が側方へ外れてしまうことが防止される。アーム落止め部材9を取り外す際は、第2板部44の先端部に設けた爪部44bを上方に持ち上げた後、アーム落止め部材9を側方へ移動させてクランプアーム4からアーム落止め部材9を取り外す。
クランプロッド3からクランプアーム4を取り外す手順について、図6によって説明する。まず、平面視円形の取外し具34を、クランプロッド3の上端部を覆う状態でクランプアーム4の上面に載置する。このとき、筒状体8の上面に取外し具34の下端面がかかるようにされる。次いで、取外し具34のネジ挿通孔34aにボルト37を挿入する。引き続いて、クランプロッド3の先端部に設けられたネジ穴3fにボルト37をねじ込んでいく。すると、クランプアーム4と筒状体8とがクランプロッド3に対して下方へ押下げられ、筒状体8の受け面25と筒状分割係止片6a,6bの押圧面23との楔係合が解除される。これにより、クランプロッド3からクランプアーム4が容易に取り外される。
(第2実施形態)
図7から図10Cは、本発明の第2実施形態を示している。この実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材(または類似する部材)には原則として同一の参照数字を付けて説明する。
この第2実施形態は、前記の第1実施形態と次の点で異なる。
図1等に示す第1実施形態におけるピン7の代わりに、第2実施形態ではネジ部材としてのインデックスプランジャ10を用いている。なお、インデックスプランジャ10は、公知の部品であって、プランジャケースのネジ部10aに対してピン部10bを水平方向に進退避できる構造である。また、第2実施形態では、クランプロッド3に対する筒状分割係止片6a,6bの位置決めに、ピン20を用いている。ピン20の具体例としては、例えば、スプリングピンや平行ピンが挙げられる。前記の第1実施形態では、クランプロッド3に対する筒状分割係止片6a,6bの位置決めは、ピン7がその役割を担っている。
クランプロッド3の上端部に設けられた溝3bの外周面には、凹部としての穴3dが設けられており、この穴3dにインデックスプランジャ10のピン部10bが挿入される。溝3bの外周面のうちの穴3dとは反対側の面には、上記のピン20が嵌め込まれる穴3eが設けられる。主として図8Aに示すように、2つの筒状分割係止片6a,6bの相互に向かい合う部分の一方の下部外周面には、上記のピン部10bが挿入されるほぼ半円の開口部38が形成される。この第2実施形態では、対向する2つの開口部38,38で第1孔を構成する。また、上記の相互に向かい合う部分の他方の下部外周面には上記のピン20が係合されるほぼ半円の開口部39が形成される。
主として図8Bに示すように、筒状体8の周壁には、上下方向に延びるスリット29と、インデックスプランジャ10のピン部10bが挿入される第2孔40とが周方向の同じ位置に形成されている。
また、クランプアーム4に設けられた装着孔4aの内周面には、外方へ貫通するネジ孔4cが形成されており、このネジ孔4cに、インデックスプランジャ10のネジ部10aが螺合される。
クランプアーム4は、図9Aから図10Cに示すように、次の手順でクランプロッド3に取り付けられる。
まず、クランプアーム4のネジ孔4cにインデックスプランジャ10のネジ部10aを螺合させて、クランプアーム4にインデックスプランジャ10を取り付けるとともに、クランプロッド3の溝3bに設けた穴3eにピン20を嵌め込む(図9A→図9B)。なお、このときは、インデックスプランジャ10のピン部10b(先端部)はその後方に退避させられた状態にある。また、穴3eにピン20を嵌め込むことで、ピン20は、クランプロッド3に対する筒状分割係止片6a,6bの位置を決める突起部となる。次いで、クランプロッド3にクランプアーム4を上方から外挿する(図9B→図9C)。引き続いて、クランプロッド3の外周面とクランプアーム4の装着孔4aとの間の環状隙間に筒状体8を上方から挿入する(図9C→図10A)。このとき、筒状体8の第2孔40の中心とクランプアーム4に形成したネジ孔4cの中心とが一致するように調整しながら筒状体8を挿入する。また、筒状分割係止片6a,6bの前記開口部39をピン20に当てつつ(図7を参照)、これら筒状分割係止片6a,6bをクランプロッド3の溝3bに側方から嵌め込む(図10A→図10B)。
その後、図10Bから図10Cに示すように、クランプアーム4を持ち上げて、筒状体8の受け面25に筒状分割係止片6a,6bの押圧面23を軽く当てて仮止めの状態とし、この仮止め状態でインデックスプランジャ10のピン部10bを仮進出させて、当該ピン部10bが穴3d内に達していることを確認する(図7を参照)。もし、ピン部10bが穴3d内に達しない場合は、クランプアーム4の旋回角度を微調整するなどして、ネジ孔4cと第2孔40と2つの開口部38(第1孔)同士の位置合わせを行う。さらに、ピン部10bが穴3d内に達したことが確認できたら、そのピン部10bの進出状態で、クランプロッド3を下方へ駆動する。すると、クランプロッド3を駆動させる下方への駆動力(油圧力)と、クランプアーム4がクランプ対象物を押圧したときの上方への反力とによって、筒状体8の受け面25に筒状分割係止片6a,6bの押圧面23が強力に楔係合するとともに、筒状体8が拡径して装着孔4aに強力に密着する。これにより、クランプロッド3の上端部にクランプアーム4が取り付けられる(固定される)。
また、クランプロッド3にクランプアーム4を取り付けた後は、インデックスプランジャ10は、クランプアーム4の回り止め且つ落下防止として機能する。
(変形例)
上記の各実施形態は、次のように変更可能である。
図11に示したように、ネジ部材は、前記したインデックスプランジャ10の代わりに、ピン部41bとネジ部41aとを先端側から順に備えるボルト41であってもよい。この場合、クランプロッド3にクランプアーム4を外挿した仮止めの段階で、上記ピン部41bが穴3d内に一致するように、クランプアーム4をクランプロッド3に対して位置決め調整する。次いで、クランプアーム4のネジ孔4cにボルト41をねじ込んで、穴3d内にピン部41bを挿入する。最後に、クランプロッド3を下降させて、クランプアーム4をクランプ対象物に押圧させる。これにより、クランプロッド3を駆動させる下方への駆動力(油圧力)と、クランプアーム4がクランプ対象物を押圧したときの上方への反力とによって、筒状体8の受け面25に筒状分割係止片6a,6bの押圧面23が強力に楔係合するとともに、筒状体8が拡径して装着孔4aに強力に密着する(本止め)。その結果、クランプロッド3の上端部にクランプアーム4が取り付けられる(固定される)。
前記の図5Aおよび図5Bのアーム落止め部材9に関し、上側の第2板部44の下面は、筒状分割係止片6a,6bの上面に当接させることに代えて、クランプロッド3の上端の上面に当接させてもよい。
前記した各実施形態では、係止部としての筒状分割係止片6a,6bや被係止部としての筒状体8は、いずれも、クランプロッド3やクランプアーム4とは別体の部品とされている。しかし、クランプロッド3とは別体の筒状分割係止片6a,6bを用いる場合には、被係止部をクランプアーム4と一体にしてもよい。また、クランプアーム4とは別体の筒状体8を用いる場合は、係止部をクランプロッド3と一体にしてもよい。すなわち、係止部および被係止部のうちの少なくとも一方が別体であればよい。
また、係止部は、1組の分割係止片6a,6bではなく、3つ以上の個数の係止片で構成してもよい。被係止部としての筒状体8に関しても同様であり、2つ以上の個数の部材で被係止部を構成してもよい。また、被係止部8の押圧面23は、クランプアームの内周孔の全体にテーパ状に形成される構成に代えて、内周孔の一部分に平面状または曲面状に形成する構成であってもよい。この場合、係止部6の受け面25も、クランプロッド3の全周にテーパ状に形成される構成に代えて、全周のうちの一部分に平面または曲面に形成される構成であってもよい。
クランプロッド3を作動させる圧力流体として、例示の圧油に代えて圧縮空気を用いてもよい。また、クランプロッド3を電動で作動させてもよい。
前記したクランプアーム4は、その端部においてクランプロッド3に取り付けられているが、クランプアームの端部ではなく、より中央側の部分でクランプロッド3に取り付けられる構造であってもよい。
図2A等に示す第1実施形態では、ピン7が嵌り込む第1開口部24が分割係止片6a,6bのそれぞれに形成されているが、これに代えて、1つの第1開口部を2つの分割係止片6a,6bのいずれか一方だけに形成してもよい。この場合、クランプロッド3のロッド側溝3cにピン7を嵌め込むことに先行して、上記の第1開口部が形成された筒状分割係止片をクランプロッド3の溝3bに側方から嵌め込めばよい。
図2B等に示す第1実施形態の筒状体8において、スリット29と第2開口部30とは、周方向の同じ位置に形成されているが、これに代えて、周方向の離れた位置に形成してもよい。この場合、筒状体8の軸方向の上端から下端までスリットが形成される。
図8A等に示す第2実施形態では、インデックスプランジャ10のピン部10bが嵌り込む第1開口部38が分割係止片6a,6bのそれぞれに形成されているが、これに代えて、1つの開口部を2つの分割係止片6a,6bのいずれか一方だけに形成してもよい。
また、ピン20が外嵌めされる開口部39が分割係止片6a,6bのそれぞれに形成されているが、これに代えて、1つの開口部を2つの分割係止片6a,6bのいずれか一方だけに形成してもよい。この場合、クランプロッド3の穴3eにピン20を嵌め込むことに先行して、ピン20に係合させる孔39を有する分割係止片6a,6bをクランプロッド3の溝3bに側方から嵌め込めばよい。
図8B等に示す第2実施形態の筒状体8において、スリット29と第2孔40とは、周方向の同じ位置に形成されているが、これに代えて、周方向の離れた位置に形成してもよい。
その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行えることは勿論である。
1:ハウジング、3:クランプロッド、3c:ロッド側溝、3d:穴(凹部)4:クランプアーム、4a:装着孔、4b:アーム側溝、4c:ネジ孔、6:係止部、6a,6b:筒状分割係止片、7:ピン、8:筒状体(被係止部)、9:アーム落止め部材、10:インデックスプランジャ(ネジ部材)、20:ピン(突起部)、23:押圧面、24:第1開口部、25:受け面、29:スリット、30:第2開口部、38:開口部(2つの開口部で第1孔を構成)、40:第2孔、41:ボルト(ネジ部材)43:第1板部、44:第2板部、100:旋回式クランプ(クランプ装置).

Claims (7)

  1. ハウジング(1)に軸方向へ移動可能に挿入されるクランプロッド(3)と、前記クランプロッド(3)の先端部に着脱自在に装着されるクランプアーム(4)と、を備えるクランプ装置において、
    前記クランプロッド(3)の先端部の外周部に設けられる係止部(6)であって、前記クランプロッド(3)の先端方向へ向かうにつれて軸心から遠ざかる押圧面(23)を有する係止部(6)と、
    前記クランプロッド(3)の外周部に外嵌めされるように前記クランプアーム(4)に形成された装着孔(4a)と、
    前記装着孔(4a)に設けられる被係止部(8)であって、前記クランプロッド(3)の基端側へ向かうにつれて軸心に近づく受け面(25)を有する被係止部(8)と、
    を備え、
    前記クランプアーム(4)を前記クランプロッド(3)が基端側へ駆動させたときの駆動力と、そのクランプアーム(4)がクランプ対象物を押圧したときの先端側への反力とによって、前記被係止部(8)の受け面(25)に前記係止部(6)の押圧面(23)が楔係合され、これにより、前記クランプロッド(3)の先端部に前記クランプアーム(4)が固定される、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  2. 請求項1のクランプ装置において、
    前記係止部(6)は、端面視で円弧状の1組の筒状分割係止片(6a,6b)である、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  3. 請求項1または2のクランプ装置において、
    前記被係止部(8)は、軸方向に延びるスリット(29)を有する筒状体(8)である、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  4. 請求項1から3のいずれかのクランプ装置において、
    前記クランプロッド(3)の先端部の外周部にロッド側溝(3c)が軸方向に形成されており、
    前記係止部(6)の側面に第1開口部(24)が軸方向に形成されており、
    前記被係止部(8)の側面に第2開口部(30)が軸方向に形成されており、
    前記装着孔(4a)の内周面にアーム側溝(4b)が軸方向に形成されており、
    前記ロッド側溝(3c)と前記第1開口部(24)と前記第2開口部(30)と前記アーム側溝(4b)とに嵌め込まれるピン(7)を、さらに備える、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  5. 請求項1から3のいずれかのクランプ装置において、
    前記クランプロッド(3)の先端部の外周部に凹部(3d)が形成されており、
    前記係止部(6)の側面に第1孔(38)が形成されており、
    前記被係止部(8)の側面に第2孔(40)が形成されており、
    前記装着孔(4a)の内周面に、外方へ貫通するネジ孔(4c)が形成されており、
    前記ネジ孔(4c)にネジ込まれるネジ部材(10,41)であって、前記第2孔(40)と前記第1孔(38)と前記凹部(3d)とに先端部が挿入されるネジ部材(10,41)を、さらに備える、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  6. 請求項1から5のいずれかのクランプ装置において、
    前記クランプロッド(3)の先端部に固定された前記クランプアーム(4)を挟み込むように装着されるアーム落止め部材(9)をさらに備え、
    前記アーム落止め部材(9)の基端側の第1板部(43)が前記クランプアーム(4)の基端面に当接されるとともに、そのアーム落止め部材(9)の先端側の第2板部(44)が、前記係止部(6)の先端面または前記クランプロッド(3)の先端面に当接させられる、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
  7. 請求項1から6のいずれかのクランプ装置において、
    前記クランプロッド(3)の先端部の外周部に、前記クランプロッド(3)に対して前記係止部(6)を位置決めする突起部(20)が設けられる、
    ことを特徴とする、クランプ装置。
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