JP6498297B2 - コア用蓋材及びフィルムロール - Google Patents

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Description

本発明は、コア用蓋材及びフィルムロールに関する。
長尺のフィルムは、通常、円筒状のコアに巻き付けられたフィルムロールとして、運搬、保管等がなされる。具体的には、例えば偏光フィルムを製造するための原反などとして用いられるポリビニルアルコール(PVA)フィルムや、偏光フィルムを保護するために用いられるトリアセチルセルロース(TAC)フィルム等が、フィルムロールとして運搬、保管等される。
上記PVAフィルムやTACフィルム等の光学用フィルムは、特に高い精度が要求され、表面に付着する埃や水分等の存在が品質に影響を与える。例えばPVAフィルムは、吸湿性が高く、水分との接触により皺やたるみなどが生じる。このような欠陥は、偏光フィルムの偏光特性の不均一性等を発現する。また、PVAフィルムの表面に付着した埃等の異物は、得られる偏光フィルムの光学的欠陥の要因となることがある。そのため、運搬や保管の際には、フィルムロールには十分な包装がなされ、また、クリーンルーム等において保管される。しかし、フィルムロールの搬送時等においては、円筒状のコアに支持棒を差し込み、支持棒を介して搬送等を行うことが多く、コアの端部を覆うように包装しない場合がある。この場合、コアの端部は露出した状態になるため、コア内への埃等の進入や、結露の発生が生じ得る。コア内に溜まった埃等は、フィルムロール搬送時の振動などによりコア内から放出されてフィルムに接触し、フィルムの品質を低下させることとなる。
ここで、フィルムロールのコア内への埃等の進入を防止するため、コアに嵌めるフィルム梱包用キャップも開発されている(特開2000−142616号公報参照)。しかし、このようなキャップを装着した場合、上述のようにコアに支持棒を差し込む際にはキャップを外す必要があり、作業性が悪い。
特開2000−142616号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、フィルムロールのコア内への埃等の進入を抑えることができ、かつ、支持棒を用いた搬送等の際の作業性にも優れるコア用蓋材、及びこれを備えるフィルムロールを提供することである。
上記課題を解決するためになされた発明は、フィルムが巻き付けられる筒状のコアの軸方向の端部に取り付けるためのコア用蓋材であって、上記軸方向に貫通する切欠き部が外縁に形成されている蓋本体、上記切欠き部に嵌め込まれる補助蓋材、及び可撓性を有し、上記蓋本体と補助蓋材とを連結する連結部材を備え、上記補助蓋材が上記蓋本体の切欠き部に嵌め込まれた際の上記蓋本体と補助蓋材とがなす形状が、上記コアの端部の開口を塞ぐ形状であることを特徴とする。
当該コア用蓋材によれば、蓋本体の切欠き部に補助蓋材を嵌め込んだ状態でコアの端部に取り付けることにより、蓋本体と補助蓋材とでコア端部の開口を塞ぐことができ、コア内への埃等の進入を抑えることができる。また、当該コア用蓋材によれば、コア端部に取り付けた状態において、補助蓋材を蓋本体の切欠き部から外すことができる。従って、支持棒を用いた搬送等を行う際は、補助蓋材を取り外して切欠き部から支持棒をコア内へ差し込み、作業終了後は再びこの補助蓋材を容易に嵌め込むことができるため、作業性も優れる。また、支持棒を用いた作業の際も、蓋本体は取り付けたままなので、コア内への埃等の進入も抑えることができる。
当該コア用蓋材は、合成樹脂により一体成形されていることが好ましい。当該コア用蓋材が合成樹脂により一体成形されていることにより、当該コア用蓋材の軽量化による作業性等を高め、低コストでの生産等も可能となる。
上記連結部材が撓んだ状態で、上記補助蓋材が切欠き部に嵌め込まれることが好ましい。このような場合、補助蓋材を切欠き部から外したときに連結部材の撓みが解消され、補助蓋材が切欠き部から離間されるため、支持棒の差し込みの際に補助蓋材が邪魔になりにくい。すなわち、このようにすることで、作業性や取扱性等を高めることができる。
上記連結部材が、平面視S字状部分を有するシート材からなることが好ましい。連結部材がこのような形状を有することにより、蓋本体の切欠き部に補助蓋材を嵌め込んだ状態においては、連結部材を畳まれた状態にすることができるため、補助蓋材の嵌め込みを容易に行うことができる。また、補助蓋材を切欠き部から外した状態においては、連結部材のS字状部分で伸びることができるため、支持棒の差し込みの際に補助蓋材が邪魔になりにくい。すなわち、連結部材がこのような形状を有することにより、作業性や取扱性等を高めることができる。
上記蓋本体が、第1底部と、この第1底部の外縁から立設する第1壁部と、この第1壁部の先端縁から外側方向に延出する第1フランジ部とを有し、上記補助蓋材が、第2底部と、この第2底部の外縁から立設する第2壁部と、この第2壁部の先端縁から外側方向に延出する第2フランジ部とを有することが好ましい。蓋本体及び補助蓋材がこのような形状であることにより、持ちやすさ等による作業性が高まる。また、フランジ部の存在により、隙間部分からの埃等の進入を抑制することができる。
上記連結部材が、上記第1フランジ部と第2フランジ部とを連結していることが好ましい。このように連結部材が第1フランジ部と第2フランジ部とを連結している場合、補助蓋材を手前側(フランジ部側)に取り外しやすくなり、作業性等をより高めることができる。
上記課題を解決するためになされた別の発明は、筒状のコアと、このコアに巻き付けられたフィルムと、上記コアの軸方向の端部に取り付けられた上記コア用蓋材とを備えるフィルムロールである。
当該フィルムロールは、コアの端部に上記コア用蓋材が取り付けられているため、コア内への埃等の進入を抑えることができ、かつ、支持棒を用いた搬送等の際の作業性にも優れる。
本発明によれば、フィルムロールのコア内への埃等の進入を抑えることができ、かつ、支持棒を用いた搬送等の際の作業性にも優れるコア用蓋材、及びこれを備えるフィルムロールを提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るコア用蓋材の正面図である。 図2は、図1のコア用蓋材の斜視図である。 図3は、図1のコア用蓋材において、補助蓋材を蓋本体の切欠き部に嵌め込んだ状態を示す正面図である。 図4は、図1のコア用蓋材において、補助蓋材を蓋本体の切欠き部に嵌め込んだ状態を示す側面図である。 図5(a)は、本発明の一実施形態に係るフィルムロールの第1の使用状態を示す説明図である。図5(b)は、図5(b)のフィルムロールの第2の使用状態を示す説明図である。 図6は、図1のコア用蓋材とは異なるコア用蓋材の正面図である。 図7は、図6のコア用蓋材において、補助蓋材を蓋本体の切欠き部に嵌め込んだ状態を示す正面図である。
以下、適宜図面を参照にしつつ、本発明の一実施形態に係るコア用蓋材及びフィルムロールについて詳説する。
<コア用蓋材>
(第1の実施形態)
図1〜図4のコア用蓋材10は、蓋本体11、補助蓋材12及び連結部材13を備える。コア用蓋材10は、図5(a)、(b)に示すように、フィルム32が巻き付けられた円筒状のコア31の軸方向の端部33に取り付けられるものである。
蓋本体11には、軸方向(コア31に取り付けた状態におけるコア31の軸方向)に貫通する切欠き部14が外縁に形成されている。蓋本体11は、コア31の軸方向視(正面視)において、円の一部が略方形に切り欠かれた形状である(図1等参照)。このように切り欠かれた部分が切欠き部14であり、蓋本体11は、この切欠き部14において開口している。この切欠き部14に補助蓋材12が嵌め込まれるように形成されている。また、コア用蓋材10(蓋本体11)をコア31に嵌め込んだ際、開口部となる切欠き部14に支持棒40を差し込むことができる(図5(b)参照)。
蓋本体11は、底部15(第1底部)と、この底部15の外縁から立設する壁部16(第1壁部)と、この壁部16の先端縁から外側方向に延出するフランジ部17(第1フランジ部)とを有する。すなわち、蓋本体11は、底部15を底とする容器形状を有している。底部15は、蓋本体11の正面視形状と同様に、円の一部が略方形に切り欠かれた形状を有する。すなわち、蓋本体11は、有底円筒状の容器の側壁の一部が窪んだ形状とも換言できる。蓋本体11がこのような容器形状を有することにより、軽量化され、また把持性にも優れるため、コア31への取り付け作業性等が向上する。壁部16における円弧部分には、外側方向に突出する複数の突起18が略等間隔に設けられている。
蓋本体11の底部15、壁部16及びフランジ部17は、合成樹脂により略均一な厚みに成形されている。蓋本体11(底部15、壁部16及びフランジ部17)の平均厚みとしては、例えば0.01mm以上3mm以下程度である。平均厚みが上記下限以上であることにより、形状維持性が向上する。一方、平均厚みが上記上限以下であることにより、弾性が向上し、補助蓋材12の嵌め込み作業性が向上する。
蓋本体11のサイズは、コア用蓋材10を取り付けるコア31のサイズに応じて適宜設定される。すなわち、蓋本体11(底部15)の外径が、コア31の内径と実質的に等しくなるように設計される。例えば、フランジ部17を除く蓋本体11の正面視における直径としては、10cm以上50cm以下とすることができる。また、壁部16の高さとしては、例えば3cm以上10cm以下程度である。フランジ部17の幅としては、5mm以上3cm以下程度である。フランジ部17の幅をこのようなサイズとすることにより、蓋本体11とコア31との隙間からの埃の進入等を効果的に抑制することができる。但し、切欠き部14におけるフランジ部17aの幅は、例えば1mm以上1cm以下とすることができる。切欠き部14部分においては、後述するように補助蓋材12のフランジ部21と重なるため、フランジ部17aの幅は狭くてもよい。
補助蓋材12は、正面視(コア31の軸方向視)において、一辺が円弧状である略正方形状を有する(図1等参照)。補助蓋材12の正面視形状は、切欠き部14の正面視形状と実質的に同じである。図3等に示されるように、補助蓋材12が蓋本体11の切欠き部14に嵌め込まれた際の蓋本体11と補助蓋材12とがなす形状は、正面視で円形状になる。すなわち、補助蓋材12が蓋本体11の切欠き部14に嵌め込まれた際の蓋本体11と補助蓋材12とがなす形状は、コア31の端部33の開口を塞ぐ形状である。このような形状の蓋本体11と補助蓋材12とを有するコア用蓋材10により、コア31内への埃等の進入を抑制することができる。
補助蓋材12は、底部19(第2底部)と、この底部19の外縁から立設する壁部20(第2壁部)と、この壁部20の先端縁から外側方向に延出するフランジ部21(第2フランジ部)とを有する。すなわち、補助蓋材12は、底部19を底とする容器形状を有している。補助蓋材12がこのような容器形状を有することにより、軽量化され、また把持性にも優れるため、切欠き部14への嵌め込み及び取り外しの作業性等が向上する。底部19は、一辺が円弧状である略正方形状を有する。壁部20における円弧部分には、外側方向に突出する突起22が設けられている。
補助蓋材12の底部19、壁部20及びフランジ部21も、蓋本体11と同様、合成樹脂により略均一な厚みに成形されている。この平均厚みも、蓋本体11と同様とすることができる。
補助蓋材12のサイズは、切欠き部14のサイズに対応するものであり、コア31へ差し込まれる支持棒40の径等に応じて設定される。補助蓋材12の正面視における略正方形の一辺の長さとしては、例えば3cm以上15cm以下とすることができる。この補助蓋材12の正面視における略正方形の一辺の長さは、切欠き部14の正面視における略正方形の一辺の長さと同じである。補助蓋材12の壁部20の高さや、フランジ部21の幅は、蓋本体11の壁部16及びフランジ部17と同様とすることができる。補助蓋材12にも全周にフランジ部21が設けられているため、補助蓋材12とコア31及び蓋本体11との隙間からの埃等の進入を抑えることができる。
連結部材13は、可撓性を有し、蓋本体11と補助蓋材12とを連結するシート材である。連結部材13は、第1帯部23、第2帯部24及び第3帯部25がS字状に連結してなる。すなわち、連結部材13は、第1帯部23、第2帯部24及び第3帯部25から形成される平面視S字状部分を有するシート材からなっている(図1等参照)。なお、第1帯部23と第2帯部24との連結部分、及び第2帯部24と第3帯部25の連結部分には、それぞれ穴部26a、及び穴部26bが形成されている。連結部材13の厚みとしては特に限定されず、蓋本体11等と同様とすることができる。
連結部材13は、蓋本体11の切欠き部14の底辺部分におけるフランジ部17aと、補助蓋材12のフランジ部21とを連結している。また、第1帯部23及び第3帯部25は同一長さであり、かつ蓋本体11の壁部16及び補助蓋材12の壁部20の高さよりも長く構成されている。第2帯部24の長さは、第1帯部23及び第3帯部25の長さより短い。このような構造となっていることにより、補助蓋材12を蓋本体11の切欠き部14に嵌め込んだ際、連結部材13が邪魔にならず撓む(畳まれる)ため、嵌め込みを容易に行うことができる(図4、図5(a)参照)。また、補助蓋材12を切欠き部14から外した状態においては、連結部材13の撓みが解消されS字状部分が伸びるため、支持棒40の差し込みの際、又は差し込んだ状態において補助蓋材12が邪魔になりにくい(図5(b)参照)。
当該コア用蓋材10は、蓋本体11、補助蓋材12及び連結部材13が、合成樹脂により一体成形されていることが好ましい。当該コア用蓋材10が合成樹脂により一体成形されていることにより、当該コア用蓋材10の軽量化による作業性等を高め、低コストでの生産等も可能となる。当該コア用蓋材10を形成する合成樹脂としては、特に限定されず例えばポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂等の熱可塑性樹脂などを例示することができる。当該コア用蓋材10は、このような合成樹脂を用いた射出成形等の公知の成形方法により成形することができる。
当該コア用蓋材10は、図5(a)、(b)に示されるように、フィルム32が巻き付けられた筒状のコア31の軸方向の端部33に嵌め込まれる蓋として使用される。当該コア用蓋材10により、コア31内への埃等の進入を抑えることができ、支持棒40を用いる際の作業性も高めることができる。以下の当該コア用蓋材10を備えるフィルムロールの説明において、当該コア用蓋材10の詳細な使用方法等を説明する。
<フィルムロール>
図5(a)、(b)のフィルムロール30は、筒状のコア31と、このコア31に巻き付けられたフィルム32と、このコア31の軸方向の端部33に取り付けられたコア用蓋材10とを備える。
コア31は、実質的に剛性を有する円筒状体である。コア31の端部33の開口部分の形状も円形である。コア31は、金属製、合成樹脂製、紙製、木製等のものを挙げることができる。また、金属及び合成樹脂の複合材料、金属及び紙の複合材料、合成樹脂及び紙の複合材料等であってもよい。これらの中でも、金属、合成樹脂又はこれらの組み合わせを主成分とするものが好ましい。また、繰り返し使用しても摩耗等の影響を受けにくいことから金属を主成分とするものがより好ましい。なお、主成分とは、最も含有率の多い成分をいう。コア31における金属及び合成樹脂の含有率の下限としては、50質量%が好ましく、80質量%がより好ましく、95質量%がさらに好ましく、99.9質量%が特に好ましい。
上記金属としては、例えば鉄、ステンレス、アルミニウム等が挙げられ、強度、軽量性等の点から、鉄及びアルミニウムが好ましい。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
上記合成樹脂としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリウレタン、ポリウレア、シリコーン樹脂などを挙げることができ、ポリ塩化ビニルが好ましい。また、強度などの点から、炭素繊維強化プラスチック等の繊維強化プラスチック(FRP)も好ましい。これらは1種又は2種以上を用いることができる。
コア31の外径及び内径としては特に限定されず、例えば内径を10cm以上50cm以下程度とすることができる。コア31の軸方向長さは、巻き付けられるフィルム32の幅に応じて適宜設定される。コア31の軸方向長さとしては、例えば2m以上10m以下とすることができる。
コア31に巻き付けられるフィルム32に特に制限は無く、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、トリアセチルセルロース(TAC)フィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ノルボルネン系樹脂フィルム等の樹脂フィルムを挙げることができる。これらの中でも、PVAフィルムやTACフィルム等の光学用フィルム、特にPVAフィルムである場合に、本発明の効果がより顕著に奏される。PVAフィルムは、偏光フィルムを製造するための原反などとして高い品質が要求されるためである。
PVAフィルムを形成するPVAは、例えば酢酸ビニル等のビニルエステルを重合して得られたポリビニルエステルをけん化することにより得られたものを用いることができる。PVAフィルムには、PVAの他、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、着色剤等の添加剤が含有されていてもよい。
フィルム32の長さは特に制限は無いが、下限としては、1,000mが好ましく、2,000mがより好ましく、5,000mがさらに好ましく、8,000mが特に好ましい。長さが上記下限以上であることにより、巻き始めや巻き終わりの部分で発生するロスの全体に対する割合が大きくなるのを抑制することができ、また作業性も向上する。一方、フィルム32の長さの上限としては、例えば20,000mが好ましく、15,000mがより好ましく、10,000mがさらに好ましい。長さが上記上限以下であることにより、フィルムロール30の質量や直径が過大となるのを抑制することができ、架台や加工装置への積み降ろしや、移動の際の取扱性が向上する。
フィルム32の幅は特に限定されないが、下限としては、2mが好ましく、2.1mがより好ましく、3mがさらに好ましく、3.3mが特に好ましい。フィルム32の幅が上記下限以上であることにより、より大面積の光学フィルム(偏光フィルム等)を得ることができる。一方、フィルム32の幅の上限としては、10mが好ましく、8mがより好ましい。フィルム32の幅が上記上限以下であることにより、取扱性等が向上する。
フィルム32の平均厚みとしては、材質や用途等にもよるが、例えば5μm以上500μm以下とすることができる。フィルム32が巻き付けられた状態におけるフィルム32の層全体の厚みとしては、例えば50mm以上1,000mm以下とすることができる。
フィルム32は、流延製膜法、湿式製膜法、乾式製膜法、ゲル製膜法、溶融押出製膜法等の公知の方法により得ることができる。
コア用蓋材10は、コア31の端部33に嵌め込まれている。コア用蓋材10は、コア31の両端にそれぞれ取り付けられている。コア用蓋材10は、図1〜図4のコア用蓋材10と同様であるので、同一番号を付して詳細な説明を省略する。なお、蓋本体11は、切欠き部14が上側となるように、コア31へ嵌め込まれている。コア用蓋材10の補助蓋材12は、連結部材13が撓んだ状態で蓋本体11の切欠き部14に嵌め込まれている。また、コア用蓋材10におけるフランジ部17及びフランジ部21は、コア31内へ嵌め込まれておらず、コア31の端面34に接している。このように、蓋本体11と補助蓋材12とによりコア31の端部33の開口を塞いでいるので、コア31内への埃等の進入を抑えることができる。
なお、図示していないが、フィルムロール30の運搬及び保管時等においては、埃の付着等を防止するため、フィルム32は包装材料によって覆われている。このようなフィルム32を覆う包装材料の端部がコア31に押し込まれている場合、この包装材料を押さえるように、コア用蓋材10をコア31の端部33に嵌め込むこともできる。
上記包装材料としては、特に限定されず、通常、フィルム(シート)であり、単層フィルムであってもよく、積層フィルムであってもよい。上記単層フィルムとしては、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等を挙げることができる。上記積層フィルムとしては、複数の樹脂層の積層フィルム、樹脂層と蒸着層との積層フィルム、樹脂層と金属箔との積層フィルムなどを挙げることができ、具体的にはポリエチレンテレフタレートにアルミニウムを蒸着させた積層フィルム、ポリエステルとアルミニウム箔とポリエチレンとの積層フィルム、アルミニウム蒸着ポリエステルとポリエチレンとの積層フィルム、アルミナ蒸着ポリエステルとポリエチレンとの積層フィルム、ガラス蒸着ポリエステルとポリエチレンとの積層フィルム、ポリ塩化ビニリデンコートポリプロピレンとポリエチレンとの積層フィルム等を挙げることができる。包装材料は、1種を単独で用いることもできるが、2種以上を併用することもできる。
図5(b)に示すように、支持棒40を用いてフィルムロール30を搬送等するときは、コア用蓋材10をコア31に嵌め込んだ状態で、補助蓋材12を外側に外すことができる。補助蓋材12を外すことにより、切欠き部14に支持棒40を挿入することができる。補助蓋材12を外したときに、S字状を有する連結部材13が伸びることができるため、支持棒40の挿入において補助蓋材12が邪魔にならない。また、支持棒40を用いた作業後は、再びこの補助蓋材12を切欠き部14に嵌め込むことで、埃等の進入は抑制される。また、支持棒40を用いた作業の際も、埃等が進入しうる開口は切欠き部14のみであるので、埃等の進入が最小限に抑えられる。
<コア用蓋材>
(第2の実施形態)
図6及び図7のコア用蓋材50は、蓋本体51、補助蓋材52及び連結部材53を備える。コア用蓋材50も、コア内への埃等の進入を防止するため、フィルムが巻き付けられるコアの軸方向の端部に取り付けるものである。コア用蓋材50は、図1のコア用蓋材10と類似する形状であるが、特に連結部材53の位置及び形状が図1の連結部材13とは異なる。コア用蓋材50の材質やサイズは、図1のコア用蓋材10と同様である。
蓋本体51には、コアに取り付けた状態におけるコアの軸方向に貫通する切欠き部54が外縁に形成されている。また、蓋本体51は、底部55と、この底部55の外縁から立設する壁部(図示していない)と、この壁部の先端縁から外側方向に延出するフランジ部57とを有する。
補助蓋材52は、正面視(コアに取り付けた状態におけるコアの軸方向視)において、一辺が円弧状である略正方形状を有する。図7に示されるように、補助蓋材52が蓋本体51の切欠き部54に嵌め込まれた際の蓋本体51と補助蓋材52とがなす形状は、正面視で円形状になる。すなわち、補助蓋材52が蓋本体51の切欠き部54に嵌め込まれた際の蓋本体51と補助蓋材52とがなす形状は、コアの端部の開口を塞ぐ形状である。補助蓋材52は、底部59と、この底部59の外縁から立設する壁部(図示していない)と、この壁部の先端縁から外側方向に延出するフランジ部61とを有する。
連結部材53は、可撓性を有し、蓋本体51と補助蓋材52とを連結するシート材である。連結部材53は、平面視S字状部分を有し、具体的には主に5つの帯部が交互に連結してなる形状を有する。連結部材53は、蓋本体51のフランジ部57と、補助蓋材52のフランジ部61とを連結している。但し、蓋本体51のフランジ部57においては、切欠き部54以外の部分のフランジ部57に連結部材53が連結している。
このコア用蓋材50においても、補助蓋材52を蓋本体51の切欠き部54に嵌め込んだ際、連結部材53が邪魔にならず撓むため、嵌め込みを容易に行うことができる(図7参照)。また、補助蓋材52を切欠き部54から外した状態においては、連結部材53の撓みが解消されS字状部分が伸びるため、支持棒の差し込みの際、又は差し込んだ状態において補助蓋材52が邪魔になりにくい。特に、当該コア用蓋材50においては、連結部材53が、蓋本体51の切欠き部54とは別の位置のフランジ部57に連結しているため、支持棒の差し込みの際、補助蓋材52及び連結部材53が支持棒の差し込みを妨げることが十分に低減される。
<その他の実施形態>
本発明のコア用蓋材及びフィルムロールは上記実施形態に限定されるものでは無い。連結部材としては、例えば直線状(帯状)やL字状等の形状のものであってもよい。このような形状であっても連結部材として機能する。また、例えば連結部材を十分な長さの帯状形状とした場合、補助蓋材を切欠き部に嵌め込んだ際に連結部材が撓んだ状態となる。このような場合においても、補助蓋材を切欠き部から外した際、連結部材の撓みが解消され、補助蓋材が切欠き部から離れた位置に移動できるため、支持棒の差し込みを容易に行うことができる。
また、上記実施形態においては、コア用蓋材は、コアに嵌め込む構造としているが、コアの端部全面を覆うような構造であってもよい。また、蓋本体、補助蓋材及び連結部材がそれぞれ別材料から構成されたようなものであってもよい。さらに、コア用蓋材は、合成樹脂製であることに限定されず、例えば金属製、布製、紙製、又はこれらの複合部材等から形成されていてもよい。コア用蓋材が取り付けられるコアも、筒状であれば円筒状に限定されず、例えば角筒状等であってよい。コア用蓋材は、コアの端部の形状に応じた形状とすることにより、本発明の効果を奏することができる。
本発明のコア用蓋材は、フィルムロールのコア内への埃等の進入を抑えることができ、かつ、支持棒を用いた搬送等の際の作業性にも優れるため、PVAフィルム等の光学用フィルムのフィルムロールのコアの蓋材として好適に用いることができる。
10、50 コア用蓋材
11、51 蓋本体
12、52 補助蓋材
13、53 連結部材
14、54 切欠き部
15、55 底部
16 壁部
17、17a、57 フランジ部
18 突起
19、59 底部
20 壁部
21、61 フランジ部
22 突起
23 第1帯部
24 第2帯部
25 第3帯部
26a、26b 穴部
30 フィルムロール
31 コア
32 フィルム
33 コアの端部
34 コアの端面
40 支持棒

Claims (7)

  1. フィルムが巻き付けられる筒状のコアの軸方向の端部に取り付けるためのコア用蓋材であって、
    上記軸方向に貫通する切欠き部が上記軸方向視における外縁に形成されている蓋本体、
    上記切欠き部に嵌め込まれる補助蓋材、及び
    可撓性を有し、上記蓋本体と補助蓋材とを連結する連結部材
    を備え、
    上記補助蓋材が上記蓋本体の切欠き部に嵌め込まれた際の上記蓋本体と補助蓋材とがなす形状が、上記コアの端部の開口を塞ぐ形状であることを特徴とするコア用蓋材。
  2. 合成樹脂により一体成形されている請求項1に記載のコア用蓋材。
  3. 上記連結部材が撓んだ状態で、上記補助蓋材が切欠き部に嵌め込まれる請求項1又は請求項2に記載のコア用蓋材。
  4. 上記連結部材が、平面視S字状部分を有するシート材からなる請求項1、請求項2又は請求項3に記載のコア用蓋材。
  5. 上記蓋本体が、第1底部と、この第1底部の外縁から立設する第1壁部と、この第1壁部の先端縁から外側方向に延出する第1フランジ部とを有し、
    上記補助蓋材が、第2底部と、この第2底部の外縁から立設する第2壁部と、この第2壁部の先端縁から外側方向に延出する第2フランジ部とを有する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のコア用蓋材。
  6. 上記連結部材が、上記第1フランジ部と第2フランジ部とを連結している請求項5に記載のコア用蓋材。
  7. 筒状のコアと、
    このコアに巻き付けられたフィルムと、
    上記コアの軸方向の端部に取り付けられた請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のコア用蓋材と
    を備えるフィルムロール。
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