JP6495153B2 - 同一性判定システム及び同一性判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同一性判定システム及び同一性判定方法に関する。
高血圧疾患や、慢性疾患を有する患者にとっては、日々、血圧、血糖値、体重等のバイタル情報、及び歩数等の運動情報を測定し、記録し、その結果に合わせて生活の見直しや、医療介入を行うことが重要とされている。そのため、これらのバイタル情報及び運動情報を測定し、記録するためのPHR(Personal Health Record)システムが提案されている。PHRシステムでは、第三者によって虚偽のバイタル情報、運動情報が登録されるのを防ぐために、被測定者がバイタル情報及び運動情報を登録する際に、ID及びパスワードによる認証、装置認証等によって本人であることを確認している場合がある。またPHRシステムは、生体認証、知識認証、所有物認証等によって本人であることを確認している場合もある。
しかし、これらの認証はあくまで、本人の意思に逆らって、第三者がなりすますような行為を防止するものであり、本人が意図的に認証に用いられる情報を他人に渡すなど、共謀することで、本人が第三者を身代りとして立てることは容易にできる。また、生体による認証を行うことで本人であること確認することは可能であるが、その場合、本人の生体の代わりに第三者の生体が用いられた場合、なりすましの行為を防止することはできない。例えば、図11に示すように、Aさんの指紋を用いて指紋認証によりログインして(図11(1)参照)から、Bさんの血圧値を測定し(図11(2)参照)、Bさんの血圧値をAさんの値として登録する(図11(3)参照)というような不正行為を許してしまう。
そのため、認証によって確認された被確認者と、血圧装置によって血圧値を測定された被測定者とが同一であることを確認しなければならない。このために、例えば、非特許文献1には、認証を行う本人確認機器と測定を行う測定装置がそれぞれ生体情報を照合することによって、本人確認機器によって認証された被確認者と、測定装置によって測定された被測定者が同一人物であることを確認する技術が提案されている。この技術では、例えば、生体情報に基づいて生体認証を行い、該生体情報に基づいて取得した第1の脈波と、測定装置によって血圧を測定している上腕部付近で脈波センサにより取得した第2の脈波とを比較し、第1の脈波及び第2の脈波のピークが同じタイミングであれば、被確認者と被測定者とが同一であるとしている。
また、本人確認を行う方法には、指紋認証、静脈認証、顔認証等、複数の手法が存在するが、同時に行われる第1の脈波の測定を物理的に妨げないように、非接触で本人確認できる方法が望ましい。そこで、認証と第1の脈波の測定が同一センサのセンサにより非接触で実行できるセンサとして、カメラが考えられる。被確認者を撮像するカメラによって生成した顔画像に基づいて、認証と、第1の脈波としての顔脈波の測定との両方を行えるため、方式的に、顔脈波は認証により本人確認された被確認者のものであることを保証できる。カメラを使った顔認証は多く知られており、また、顔領域を含む動画像から、顔脈波を抽出する試みがいくつかある(非特許文献2〜4)。
例えば、非特許文献2には、顔検出技術によって検出された顔の一部である額の色を計測して、その色に基づいて顔脈波を算出することが記載されている。このようにして算出した顔脈波は、顔の他の部位に基づいて算出した顔脈波と比較して正確であり、また、顔全体の色を計測して顔脈波を算出する場合に比べて、算出に係る処理負荷を軽減することができる。
また、非特許文献3には、顔検出技術によって画像から得られた顔の領域について、顎等の一部の領域のみを用いて脈波を検出して、複数の部位間での脈波信号の位相差を補償することによって精度の高い脈波を算出することが記載されている。
また、非特許文献4には、顔画像を撮影される人物が動いていても高い精度で、画像に表された顔から脈波を算出する方法が記載されている。
第19回日本医療情報学会春季学術大会、中村 亨、「医療・健康データの真正性担保についての基礎検討」 M. Lewandowska, J. Ruminski, T. Kocejko, and J. Nowak, "Measuring pulse rate with a webcam - A non-contact method for evaluating cardiac activity," Computer Science and Information Systems (FedCSIS),2011 Federated Conference on,2011,p.405_410 椿 郁子, 岩内 謙一,齋藤 栄, "顔画像の複数領域を用いた脈波測定手法," 動画像メディア処理シンポジウム,2013,p.114_115 M.-Z.Poh,D.J.McDuff,and R.W.Picard,"Non-contact, automated cardiac pulse measurements using video imaging and blind source separation," Opt.ExpresS1910,vol.18,no.10,p.10762_10774
しかしながら、顔脈波を測定するにあたって、顔の部位ごとの脈波に位相差が発生するため顔脈波に微細なゆらぎが生じる場合がある。このように、顔脈波にゆらぎが含まれる場合には、被確認者と被測定者とが同一であるか否かの判定を正確に行うことができないという課題が発生している。
したがって、かかる点に鑑みてなされた本発明の目的は、被測定者と被確認者とが同一であるか否かを正確に判定することを可能とする同一性判定システム及び同一性判定方法を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明に係る同一性判定システムは、ネットワークを介して情報を互いに送受信する顔脈波測定装置、血圧測定装置及びユーザ端末を備える同一性判定システムであって、前記顔脈波測定装置は、被確認者を撮像して動画像を生成するカメラと、前記動画像を構成する静止画像それぞれから、前記被確認者の顔が表されている領域である顔領域を抽出する顔領域抽出部と、前記顔領域を分割した小領域それぞれの画素値に基づいて小領域ごとに顔脈波を算出する顔脈波算出部と、前記顔脈波全体のピーク時刻を決定するピーク決定部と、を備え、前記血圧測定装置は、被測定者の血圧に基づく血圧脈波を測定し、前記血圧脈波のピーク時刻を決定する血圧脈波測定部、を備え、前記ユーザ端末は、前記顔脈波のピーク時刻及び前記血圧脈波のピーク時刻を用いて前記被確認者と前記被測定者とが同一であるか否かの同一性判定を行う照合処理部、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る同一性判定方法は、ネットワークを介して情報を互いに送受信する顔脈波測定装置、血圧測定装置及びユーザ端末を備える同一性判定システムが実行する同一性判定方法であって、カメラにより、被確認者を撮像して動画像を生成するステップと、前記顔脈波測定装置により、前記動画像を構成する静止画像それぞれから、前記被確認者の顔が表されている領域である顔領域を抽出するステップと、前記顔脈波測定装置により、前記顔領域を分割した小領域それぞれの画素値に基づいて顔脈波を算出するステップと、前記顔脈波測定装置により、前記顔脈波全体のピーク時刻を決定するステップと、前記血圧測定装置により、被測定者の血圧に基づく血圧脈波を測定し、前記血圧脈波のピーク時刻を決定するステップと、前記ユーザ端末により、前記顔脈波のピーク時刻及び前記血圧脈波のピーク時刻を用いて前記被確認者と前記被測定者とが同一であるか否かの同一性判定を行うステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、被測定者と被確認者とが同一であるか否かを正確に判定することが可能となる。
本実施形態に係る同一性判定システムの機能構成図である。 顔領域を説明するための概念図である。 基準領域の脈波に対する各領域の脈波の位相差の例を示す図である。 位相差記憶部が記憶する各小領域番号と、基準領域との位相差とを表す位相差情報の概念図である。 図1に示す血圧測定部及びデータ処理部の詳細を示す図である。 PHR記憶部が記憶する情報の概念図である。 同一性判定システムの処理を示すシーケンス図である。 位相差算出部が位相差を算出する処理の詳細を示すフロー図である。 位相差反映部が位相差を反映し、顔脈波のピーク時刻を決定する処理の詳細を示すフロー図である。 照合部が同一性判定を行う処理の詳細を示すフロー図である。 従来のPHRシステムにおける不正な本人確認を示す概念図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
<<同一性判定システムの機能構成>>
まず、図1を参照して本実施形態の全体構成について説明する。
図1に示されるように、同一性判定システム1は、顔脈波測定装置200、血圧測定装置300、及びユーザ端末400を備える。また、同一性判定システム1はPHRサーバ500を備えてもよい。顔脈波測定装置200、血圧測定装置300、ユーザ端末400、及びPHRサーバ500はネットワークを介して接続され、情報を互いに送受信する。
<顔脈波測定装置の機能構成>
顔脈波測定装置200は、通信部210、カメラ220、本人確認処理部230、顔脈波測定部240、及び位相差記憶部250を備える。顔脈波測定装置200は、カメラ220によって撮影された被確認者の顔画像に基づいて被確認者のユーザIDを特定し、また、被確認者の顔脈波を測定する。
通信部210は、本人確認処理部230によって出力された情報、及び顔脈波測定部240によって測定された情報等を、ネットワークを介してユーザ端末400に送信する。
カメラ220は、顔脈波測定装置200に内蔵され、又は顔脈波測定装置200と一体として取り付けられ、顔脈波測定装置200の利用者2である被確認者を撮影する。また、カメラ220は、継続的に被確認者を撮影することによって、複数の画像からなる動画像を生成し、本人確認処理部230及び顔脈波測定部240に出力する。なお、カメラ220は、カラーカメラであってもよいし、赤外線カメラであってもよい。
本人確認処理部230は、カメラ220によって生成された画像に基づいて本人確認処理を行う。本人確認処理とは、画像に基づいて被確認者を一意に識別するためのユーザIDを特定することである。また、本人確認処理部230は、特定されたユーザID、及びユーザIDを特定した日時である本人確認日時を含む本人確認結果を出力する。
顔脈波測定部240は、本人確認処理部230によって本人確認処理が行われると、カメラ220によって生成された画像に基づいて被確認者の顔の脈波のピーク時刻を測定する。
ここで、顔脈波測定部240の詳細について説明する。顔脈波測定部240は、位相差決定部241及び位相差反映部242を備える。
位相差決定部241は、顔領域抽出部243、顔領域分割部244、代表値算出部245、及び位相差算出部246を備える。
顔領域抽出部243は、カメラ220によって生成された動画像を構成する静止画像それぞれから、図2(a)に示すような、被確認者の顔が表されている領域である顔領域を抽出する。
顔領域分割部244は、顔領域抽出部243によって各静止画像の顔領域が抽出されると、該顔領域をさらに小さな領域である小領域に分割する。具体的には、顔領域分割部244は、静止画像における顔領域のX座標の最小値及び最大値、Y座標の最小値及び最大値を抽出する。そして、顔領域分割部244は、抽出されたX座標の最小値及び最大値の間を例えば10分割し、同様にして抽出されたY座標の最小値及び最大値の間を例えば10分割することによって、10×10の小領域に分割する。以降の説明においては、各小領域の、領域内での位置を識別するための座標を(x,y)で示し、10x+yを小領域番号とする。図2(a)に示す例では、例えば、座標(7,5)で示される小領域の小領域番号を75、座標(8,6)で示される小領域の小領域番号を86とする。
代表値算出部245は、顔領域分割部244によって分割された各小領域を構成する画素の代表値を算出する。代表値とは、例えば、顔領域に分割した各小領域の画素値の統計値(例えば、加算平均値、加重平均値、中央値、最頻値等)である。
代表値算出部245は、図2(b)に示すように動画像を構成する静止画像それぞれについて各小領域の代表値を算出し、図3に示すように静止画像が撮像された順に代表値の推移を表したものを顔脈波とする。図3(a)には、予め定められた基準とする小領域である基準領域、例えば、左頬の中央部分の顔脈波が示されている。また、図3(b)には、基準領域とは異なる小領域の顔脈波が示されている。図3(a)に示される顔脈波と、図3(b)に示される顔脈波には位相差がある。
位相差算出部246は、代表値算出部245が算出した基準領域の顔脈波と、基準領域とは異なる小領域の顔脈波とを比較して、その位相差を算出する。図2に示される例では、小領域番号75の領域を基準領域とし、小領域番号0〜74、及び76〜99の顔脈波それぞれを基準領域の顔脈波と比較して、位相差を算出する。図3に例を示す顔脈波は、脈波が約60である被確認者のものであり、この場合、6秒間の動画像に約5回のピークが現れる。位相差算出部246は、この5回のピークについて、基準領域の顔脈波のピーク時刻と、対応して現れる小領域の顔脈波のピーク時刻との差をそれぞれ算出し、それらの差の平均値を位相差として算出する。以降の説明において、基準領域のピーク時刻を「基準ピーク時刻」という。
なお、図2の小領域番号0、80、90等に示されるように、顔の一部を表していない小領域については顔脈波が算出されない。そこで、位相差算出部246は、顔脈波が算出されない、すなわち、画素値の代表値に変化がない小領域については、小領域番号に関連付けて顔脈波が算出されないことを表す数字、記号等(図4に示す例では「9999」)を記憶する。以降においては、顔脈波を算出することができない、すなわち、画素値の代表値に変化がない小領域を「対象外領域」という。
位相差反映部242は、顔脈波算出部247、補正部248、及びピーク決定部249を備える。
顔脈波算出部247は、顔脈波の測定を開始するための顔脈波測定開始命令が送信されると、カメラ220によって生成された動画像に基づいて、顔領域分割部244によって分割した小領域ごとに顔脈波を算出する。
補正部248は、顔脈波算出部247によって算出された小領域それぞれの顔脈波に含まれる1つ以上のピークについて各ピーク時刻を算出し、位相差記憶部250に該小領域の小領域番号に関連付けて記憶されている位相差の分だけ補正し、各補正ピーク時刻とする。
ピーク決定部249は、各小領域のピーク時刻を補正した補正ピーク時刻に基づいて、被確認者の顔脈波全体のピーク時刻を決定する。上述のように、顔脈波は小領域ごとに位相が異なるためピーク時刻は小領域ごとに異なる。そのため、補正部248によって小領域の位置の相違に基づくピーク時刻の相違を補正し、補正ピーク時刻に基づいて顔脈波のピーク時刻を決定する。なお、ピーク決定部249は、同様にして小領域に含まれる複数のピークの各補正ピーク時刻について、顔脈波全体の各ピーク時刻を決定する。
具体的には、ピーク決定部249は、基準領域のピーク時刻と、各小領域の補正ピーク時刻を比較する。このとき、比較の対象とする各小領域から対象外領域を除いてもよい。そして、ピーク決定部249は、比較の対象とした全ての小領域のうち、所定の割合(例えば、50%)以上の小領域の補正ピーク時刻が基準領域のピーク時刻と同一であるか否かを判定する。所定の割合以上の小領域の補正ピーク時刻が基準領域のピーク時刻と同一であると判定された場合、基準領域の補正ピーク時刻を顔脈波全体のピーク時刻と決定する。
また、所定の割合以上の小領域のピーク時刻が基準領域のピーク時刻と同一でないと判定された場合、ピーク決定部249は、基準領域及び対象外領域を除く全ての小領域のピーク時刻のヒストグラムを生成し、所定の割合以上の小領域で同一の補正ピーク時刻となるか否かを判定する。所定の割合以上の小領域で同一の補正ピーク時刻となると判定された場合、その補正ピーク時刻を、被確認者の顔脈波全体のピーク時刻と決定する。所定の割合以上の小領域で同一の補正ピーク時刻とならないと判定された場合、被確認者の顔脈波全体のピーク時刻を決定せず、該ピークに係るピーク時刻は後述する同一性判定の対象としないと決定する。
また、ピーク決定部249は、測定中に複数回出現するピークについて、同様にしてピーク時刻を決定する。
また、位相差記憶部250は、図4に示すように小領域番号に関連付けて位相差算出部246によって算出された位相差を記憶する。
<血圧測定装置の機能構成>
血圧測定装置300は、通信部310、血圧測定部320、血圧脈波測定部330、及びデータ処理部340を備える。血圧測定装置300は、被測定者の収縮期血圧及び拡張期血圧を含む血圧値、並びに脈拍である測定種別ごとの測定値を測定し、これらの測定値に基づいて被測定者の血圧脈波を測定する。
通信部310は、血圧測定部320によって測定された情報、及び血圧脈波測定部330によって測定された情報を、ネットワークを介してユーザ端末400に送信する。
また、通信部310は、血圧測定部320が備えるカフ321の内部の圧力(以降、「カフ圧力」という)が閾値より高くなると、その旨を表す高圧状態通知をユーザ端末400に送信する。また、通信部310は、血圧脈波の測定を開始するための命令である脈波測定開始命令をユーザ端末400から受信する。また、通信部310は、バルブ324が開いてカフ321から空気を排出するよう制御するためのバルブ開命令、及びバルブ324を閉じてカフ321から空気を排出するのを停止するよう制御するためのバルブ閉命令をバルブ324に送信する。
血圧測定部320は、図5に示すように、カフ321、圧力センサ322、ポンプ323、及びバルブ324を備える自動血圧計によって実現される。
圧力センサ322は、脈拍の強度が表されているカフ圧力の時間変化を圧力データとして検知する。ポンプ323は、カフ321に空気を送り込むことによって収縮期血圧より十分に高い圧力にまでカフ圧力を上昇させる。バルブ324は、カフ321から空気を排出させることによってカフ圧力を低下させる。
血圧測定部320は、圧力センサ322によって検知される圧力データに基づいて、収縮期血圧と拡張期血圧とを含む血圧値、及び脈拍を測定値として測定する。具体的には、血圧測定部320は、圧力センサ322が検知している圧力データに係る脈拍の強度が所定の値以上に最初になった時点でのカフ圧力を収縮期血圧とし、その後、ふたたび脈拍の強度が所定の値以下になった時点でのカフ圧力を拡張期血圧として測定する。
また、血圧測定部320は、収縮期血圧、拡張期血圧、血圧値、及び脈拍の種別を表す測定種別、測定種別ごとの値である測定値、及び測定日時を含む情報である測定結果を出力する。
血圧脈波測定部330は、通信部310がユーザ端末400から脈波測定開始命令を受信すると、圧力センサ322によって検知された圧力データに基づいて血圧脈波を測定し、血圧脈波のピーク時刻を決定する。
また、データ処理部340は、血圧測定部320による測定がスタートされると、圧力データを取得するための圧力データ問合せを圧力センサ322に送信する。また、データ処理部340は、圧力データ問合せに基づいて圧力センサ322から送信された圧力データを取得する。
<ユーザ端末の機能構成>
ユーザ端末400は、通信部410及び照合処理部420を備える。ユーザ端末400は、顔脈波測定装置200によって測定された顔脈波と、血圧測定装置300によって測定された血圧脈波とを照合する。
通信部410は、ネットワークを介して顔脈波測定装置200から本人確認結果及び顔脈波全体のピーク時刻を受信する。また、通信部410は、ネットワークを介して血圧測定装置300から測定結果及び血圧脈波のピーク時刻を受信する。また、通信部410は、本人確認結果、測定結果、及び照合処理部420によって判定された照合結果をPHRサーバ500に送信する。
照合処理部420は、データ処理部340による制御に基づいて、顔脈波全体のピーク時刻及び血圧脈波のピーク時刻を用いて被確認者と被測定者とが同一であるか否かの同一性判定を行う。具体的には、照合処理部420は、通信部410によって受信した顔脈波に係る被確認者と血圧脈波に係る被測定者とが同一である確率を表す同一性確率Pを算出し、被確認者と被測定者とが同一であるか否か同一性判定を行う。さらに具体的には、照合処理部420は、同一性確率Pが所定の同一性確認閾値を超えるか否かを判定し、同一性確率Pが所定の同一性確認閾値を超える場合、被確認者と被測定者は同一であると判定し、照合結果「OK」を出力する。また、照合処理部420は、同一性確率Pが同一性確認閾値以下である場合、被確認者と被測定者は同一でないと判定し、照合結果「NG」を出力する。
同一性確率Pは、例えば、顔脈波のピーク時刻と、血圧脈波のピーク時刻との時間差ΔTの分散値DΔTと、基準分散値Dbとのうちの値が大きい方をDLとし、値が小さい方をDSとして、式(1)のように表される。ここで、基準分散値Dbとは、ある一定人数分の同一性判定において、被測定者と被確認者が同一である、すなわち照合結果が「OK」である場合の時間差ΔTの分散を学習した値である。また、基準分散値Dbは、本実施形態の同一性判定システム1を提供するサービス提供者が同席する等によって、被確認者と被測定者とが同一であること担保されている状態で測定した顔脈波と血圧脈波とのピーク時刻の時間差ΔTの分散を学習した値としてもよい。なお、時間差ΔTは顔脈波がピークとなる時点と血圧脈波がピークとなる時点との差としてもよい。
P=DS/DL (1)
<PHRサーバの機能構成>
図1に示すように、PHRサーバ500は、通信部510及びPHR記憶部520を備える。PHRサーバ500は、ユーザ端末400から本人確認結果、測定結果、及び照合結果を受信し、PHR記憶部520がこれらの情報を記憶する。
通信部510は、ネットワークを介してユーザ端末400から、本人確認結果、測定結果、及び照合結果を受信する。
PHR記憶部520には、通信部510によってユーザ端末400から受信した本人確認結果、照合結果、及び測定結果を記憶する。図6は、PHR記憶部520が記憶する情報を示す概念図である。PHR記憶部520は、本人確認結果に含まれるユーザID及び本人確認日時と、測定結果に含まれる測定種別、測定値、及び測定日時と、照合結果とを関連付けて記憶する。
<同一性判定システムの動作>
続いて、図7を参照して、本実施形態に係る同一性判定システム1の動作を説明する。
まず、顔脈波測定装置200の本人確認処理部230が顔認証による本人確認処理を行い(ステップS10)、通信部210が本人確認結果をユーザ端末400に送信する(ステップS11)。ステップS10で本人確認処理が行われると、カメラ220が被確認者の顔を撮像して、動画像の生成を開始する(ステップS12)。
一方、血圧測定装置300のデータ処理部340は、血圧測定をスタートする(ステップS13)。血圧測定がスタートすると、ポンプ323がONとなり(ステップS14)、カフ321に空気を送り込む。また、血圧測定がスタートされると、データ処理部340は、カフ圧力を表す圧力データを取得するための圧力データ問合せを圧力センサ322に送信する(ステップS14)。ステップS14で。データ処理部340から圧力データ問合せが送信されると、圧力センサ322は、カフ圧力を測定し、その圧力データをデータ処理部340に、随時、送信する(ステップS15−1、S15−2、・・・、S15−N)。さらに、データ処理部340は圧力センサ322から受信した圧力データに基づいて測定結果を出力する。
ステップS15−1、15−2、・・・15−Nで圧力センサ322から圧力データが送信されると、データ処理部340は、圧力データに基づいてカフ圧力がカフ圧力閾値より高いか否かを随時、判定し、カフ圧力がカフ圧力閾値より高くなると(ステップS16)、ポンプ323は、OFFとなり(ステップS17)カフ321に空気を送り込むのを停止する。また、バルブ324はONとなり(ステップS18)、カフ321から空気を排出する。
また、ステップS17で、カフ圧力がカフ圧力閾値より高くなると、通信部310は、高圧状態通知をユーザ端末400に送信する(ステップS19)。
また、ステップS12で顔を撮像した動画像の生成が開始された以降に、位相差決定部241は、動画像について、基準領域の顔脈波に対する各小領域の顔脈波の位相差を決定する(ステップS20)。
ここで、位相差決定部241が位相を決定する処理の詳細について、図8を参照して説明する。まず、顔領域抽出部243が、カメラ220によって生成された動画像を構成する各静止画像から顔領域を抽出する(ステップS201)。ステップS201で顔領域が抽出されると、顔領域分割部244は、抽出された顔領域を小領域に分割する(ステップS202)。ステップS202で、顔領域が小領域に分割されると、代表値算出部245は、各小領域を構成する画素の代表値を算出して、小領域ごとに顔脈波を算出する(ステップS203)。
ステップS203で、顔脈波が算出されると、位相差算出部246は、基準領域の顔脈波に対する各小領域の顔脈波の位相差を算出する(ステップS204)。ここで、対象外領域の顔脈波に係る位相差の算出は行わなくてもよい。また、位相差記憶部250は、小領域番号に関連付けて位相差算出部246によって算出された位相差を記憶する。
図7に戻って、ステップS19で高圧状態通知が送信されると、ユーザ端末400の通信部410は、顔脈波測定装置200の通信部210に脈波測定開始命令を送信する(ステップS21)。また、通信部410は、血圧測定装置300の通信部310に脈波測定開始命令を送信する(ステップS22)。
ステップS21で脈波測定開始命令が送信されると、顔脈波測定装置200の本人確認処理部230が顔認証による本人確認処理を行い(ステップS23)、本人確認結果をユーザ端末400に送信する(ステップS24)。なお、本人確認処理は、ステップS10での本人確認処理の後、ランダムなタイミングで複数回、行ってもよい。これにより、一度、本人確認がなされた後に被認証者が入れ替わることを防ぐことができ、より確実に被認証者そのものの測定結果をPHRサーバ500が管理することが可能となる。
また、上述のように、データ処理部340は、ステップS15−1、15−2、・・・、15−Nで圧力センサ322から送信された圧力データに基づいてカフ圧力がカフ圧力閾値より高いか否かを随時、判定しており、カフ圧力がカフ圧力閾値より低くなると(ステップS25)、バルブ234はOFFとなり(ステップS26)、カフ321からの空気の排出を停止する。さらに、ステップS25でカフ圧力がカフ圧力閾値より低くなると、データ処理部340は、ユーザ端末400に低圧状態通知を送信する(ステップS27)。
ステップS27で、低圧状態通知が送信されると、ユーザ端末400の通信部410は、脈波測定終了命令を顔脈波測定装置200に送信し(ステップS28)、脈波測定終了命令を血圧測定装置300に送信する(ステップS29)。
ステップS28で脈波測定終了命令が送信されると、ステップS21の脈波測定開始命令から、ステップS28の脈波測定終了命令までに、カメラ220によって生成された動画像に基づいて、顔脈波測定部240が、位相差記憶部250に記憶されている位相差を反映して顔脈波のピーク時刻を決定する処理を行う(ステップS30)。
ここで、図9を参照して、顔脈波測定部240が、顔脈波を測定し、顔脈波に含まれる1つ以上のピークの各ピーク時刻を決定する処理について詳細に説明する。まず、顔脈波算出部247がカメラ220によって生成された動画像に基づいて、顔領域分割部244によって分割された小領域それぞれについて小領域を構成する画素の代表値を算出する(ステップS301)。ステップS301で代表値が算出されると、顔脈波算出部247は、基準ピーク時刻を算出する(ステップS302)。ステップS302で基準ピーク時刻が算出されると、補正部248は、顔脈波算出部247によって算出された各顔脈波のピーク時刻を補正して、補正ピーク時刻とする(ステップS303)。
ステップS303で補正された、各小領域の補正ピーク時刻のうち対象外領域を除く小領域の補正ピーク時刻の50%以上が、基準領域のピーク時刻と同一であるか否かを判定する(ステップS304)。ステップS304で、50%以上の小領域の補正ピーク時刻が基準領域のピーク時刻と同一であると判定された場合、基準領域のピーク時刻を顔脈波のピーク時刻と決定する(ステップS305)。また、ステップS305で、50%以上の小領域の補正ピーク時刻が基準領域のピーク時刻と同一でないと判定された場合、ピーク決定部249は、基準領域及び対象外領域を除く全ての小領域の補正ピーク時刻のヒストグラムを生成する(ステップS306)。
ステップS306で、ヒストグラムが生成されると50%以上の小領域で同一の補正ピーク時刻を取るか否かを判定する(ステップS307)。ステップS307で、50%以上の小領域で同一の補正ピーク時刻となると判定された場合、その補正ピーク時刻を、顔脈波のピーク時刻と決定する(ステップS308)。ステップS307で、50%以上の小領域で同一のピーク時刻とならないと判定された場合、当該ピーク時刻に係るピークは、後述する同一性判定の対象としないと決定する(ステップS309)。
ステップS305、S308、又はS309の処理が終了すると、顔脈波算出部247によって算出された顔脈波に他のピークがあるか否かを判定し(ステップS310)、他にピークがある場合には、ステップS302に戻って処理を繰り返す。また、他にピークがない場合には、顔脈波を測定する処理を終了する。
図7に戻って、ステップS30で位相差の反映を含む顔脈波を測定する処理が終了すると、通信部210は、顔脈波全体の各ピーク時刻を通信部410に送信する(ステップS31)。
一方、ステップS29で、通信部310が通信部410から脈波測定開始命令を受信すると、血圧脈波測定部330は血圧脈波の測定を開始し、通信部310が、データ処理部340によって出力された測定結果、及び血圧脈波測定部330によって測定された血圧脈波のピーク時刻を通信部410に送信する(ステップS32)。
通信部410が、ステップS32で通信部210から送信された顔脈波のピーク時刻を受信し、ステップS32で通信部310から送信された測定結果及び血圧脈波のピーク時刻を受信すると、照合処理部420は、顔脈波及び血圧脈波のピーク時刻に基づいて同一性確率Pを算出する(ステップS33)。さらに、照合処理部420は、ステップS26で算出した同一性確率Pに基づいて同一性判定を行う(ステップS34)。
ここで、図10を参照して同一性判定の処理を詳細に説明する。まず、照合処理部420が、ステップS33で算出された同一性確率Pが同一性確認閾値を超えるか否かを判定する(ステップS341)。同一性確率Pが同一性確認閾値を超えると判定された場合、照合処理部420は照合結果「OK」を出力する(ステップS342)。また、同一性確率Pが同一性確認閾値以下であると判定された場合、照合処理部420は照合結果「NG」を出力する(ステップS343)。
図7に戻って、このように、ステップS34で、照合処理部420によって同一性判定が終了すると、通信部410は、測定結果、本人確認結果、及び照合結果を通信部510に送信する(ステップS35)。そして、PHR記憶部520が、通信部510によって受信した測定結果、本人確認結果、及び照合結果を記憶する(ステップS36)。
以上のように、本実施形態の同一性判定システム1においては、カメラよって生成された動画像を構成する静止画像それぞれから抽出した顔領域を分割した小領域それぞれの画素値に基づいて、顔脈波のピーク時刻を決定するため、顔の部位ごとの顔脈波の位相差による微細なゆらぎが顔脈波に発生するのを防ぐことができる。これにより、被確認者と被測定者とが同一であるか否か同一性判定を正確に行うことができる。
なお、本実施形態では、代表値算出部245は、顔領域に示される複数の肌色部分それぞれについて画素値の統計値を代表値として算出したが、画素値のうちヘモグロビンが吸収するとされるG(Green)値の統計値を代表値として算出してもよい。また、代表値算出部245は、輝度値又は明度の統計値を代表値として算出してもよい。
また、本実施形態では、顔領域抽出部243は、カメラ220によって生成された動画像を構成する静止画像それぞれについて、顔領域の面積、目等の特徴点の位置を抽出してもよい。この場合、顔領域抽出部243は、顔領域の面積、特徴点の位置が変化した場合に顔が動いたと判断し、顔領域の面積及び特徴点の位置の変化に基づいて、顔領域の座標を補正し、顔領域分割部244は補正した顔領域を小領域に分割してもよい。これにより、顔脈波全体のピーク時刻の決定のために被確認者を撮像しているときに被確認者は静止している状態を保つ必要がなく、快適に過ごすことができる。
また、顔画像を撮影する環境によっては、カメラ220が撮影した画像を構成する画素値にノイズが含まれてしまうことがある。そのため、位相差算出部246は、算出した各小領域の位相差を、隣接している小領域の位相差と比較し、その値が逆転している場合、逆転している位相差に係る小領域を対象外領域としてもよい。これによりノイズが含まれる画素値に基づいて算出された位相差に基づいて位相差反映部242が処理を行うことを防ぐことができ、正確に顔脈波全体のピーク時刻を決定することが可能となる。
また、本実施形態では、位相差算出部246はカメラ220と被確認者との距離、及びカメラ220の焦点距離から、被確認者の顔のサイズを算出してもよい。この場合、位相差算出部246は、算出された顔のサイズと標準的な血流速度とに基づいて発生し得ないとされる位相差の範囲を決定し、上述のようにして算出された、小領域の位相差がこの範囲にある場合には、該小領域を対象外領域とする。これにより、ノイズ等の影響により、誤って算出されたに基づいて位相差反映部242が処理を行うことを防ぐことができ、正確に顔脈波全体のピーク時刻を決定することが可能となる。
また、顔脈波測定装置200の本人確認処理部230が本人確認処理を行うとしたが、これに限られず、通信ネットワークで接続された外部の装置に顔が表された画像を送信し、外部の装置が画像に基づいて本人確認処理を行ってもよい。
また、本実施形態では、顔脈波測定装置200の顔脈波測定部240が位相差の算出及び位相差の反映を行うとしたがこれに限られない。例えば、顔脈波測定装置200のカメラ220によって撮影された動画像をユーザ端末400に送信し、ユーザ端末400が動画像に基づいて位相差の算出及び位相差の反映を行ってもよい。
また、本実施形態では、同一性確率Pは、顔脈波全体のピーク時刻によって表されるとしたが、顔脈波全体が立ち上がる時刻によって表されてもよい。
また、本実施形態では、カメラ220によって被確認者の顔を三次元により立体的に表し、立体的に表された被確認者の顔の表面を小領域に分割してもよい。
また、本実施形態では、PHR記憶部520は、通信部510によってユーザ端末400から受信した本人確認結果、照合結果、及び測定結果を記憶するとしたが、この限りではない。例えば、PHR記憶部520は、照合結果が「OK」である場合に本人確認結果及び測定結果を記憶し、照合結果が「NG」である場合に本人確認結果及び測定結果を記憶しないようにしてもよい。
上述の実施形態及び実施例は代表的な例として説明したが、本発明の趣旨及び範囲内で、多くの変更及び置換ができることは当業者に明らかである。したがって、本発明は、上述の実施形態及び実施例によって制限するものと解するべきではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。例えば、実施形態及び実施例に記載の複数の構成ブロックを1つに組み合わせたり、あるいは1つの構成ブロックを分割したりすることが可能である。
1 同一性判定システム
200 顔脈波測定装置
210 通信部
220 カメラ
230 本人確認処理部
240 顔脈波測定部
241 位相差決定部
242 位相差反映部
243 顔領域抽出部
244 顔領域分割部
245 代表値算出部
246 位相差算出部
247 顔脈波算出部
248 補正部
249 ピーク決定部
250 位相差記憶部
300 血圧測定装置
310 通信部
320 血圧測定部
321 カフ
322 圧力センサ
323 ポンプ
324 バルブ
330 血圧脈波測定部
340 データ処理部
400 ユーザ端末
410 通信部
420 照合処理部
500 PHRサーバ
510 通信部
520 PHR記憶部

Claims (6)

  1. ネットワークを介して情報を互いに送受信する顔脈波測定装置、血圧測定装置及びユーザ端末を備える同一性判定システムであって、
    前記顔脈波測定装置は、
    被確認者を撮像して動画像を生成するカメラと、
    前記動画像を構成する静止画像それぞれから、前記被確認者の顔が表されている領域である顔領域を抽出する顔領域抽出部と、
    前記顔領域を分割した小領域それぞれの画素値に基づいて小領域ごとに顔脈波を算出する顔脈波算出部と、
    前記顔脈波全体のピーク時刻を決定するピーク決定部と、を備え、
    前記血圧測定装置は、
    被測定者の血圧に基づく血圧脈波を測定し、前記血圧脈波のピーク時刻を決定する血圧脈波測定部、を備え、
    前記ユーザ端末は、
    前記顔脈波のピーク時刻及び前記血圧脈波のピーク時刻を用いて前記被確認者と前記被測定者とが同一であるか否かの同一性判定を行う照合処理部、
    を備えることを特徴とする同一性判定システム。
  2. 前記顔脈波測定装置は、
    前記小領域のうちの基準領域の顔脈波に対する、前記基準領域とは異なる小領域の顔脈波の位相差を算出する位相差算出部と、
    前記顔脈波算出部によって算出された前記小領域それぞれの顔脈波のピーク時刻を前記位相差に基づいて補正する補正部と、をさらに備え、
    前記ピーク決定部は、前記補正部によって補正されたピーク時刻に基づいて、前記顔脈波全体のピーク時刻を決定することを特徴とする請求項1に記載の同一性判定システム。
  3. 前記ピーク決定部は、前記小領域それぞれのピーク時刻のうち所定の割合以上のピーク時刻が、前記基準領域のピーク時刻と同一であるか否かを判定し、前記所定の割合以上のピーク時刻が前記基準領域のピーク時刻と同一である場合、前記基準領域のピーク時刻を、前記顔脈波全体のピーク時刻として決定することを特徴とする請求項2に記載の同一性判定システム。
  4. 前記ピーク決定部は、前記小領域それぞれのピーク時刻のうち所定の割合以上のピーク時刻が、前記基準領域のピーク時刻と同一であるか否かを判定し、前記所定の割合以上のピーク時刻が前記基準領域のピーク時刻と同一でない場合に、所定の割合以上の小領域の顔脈波が同一のピーク時刻となるか否かを判定し、所定の割合以上の小領域の顔脈波が同一のピーク時刻となると判定された場合、該ピーク時刻を、前記顔脈波全体のピーク時刻と決定し、所定の割合以上の小領域の顔脈波が同一のピーク時刻とならないと判定された場合、前記顔脈波全体のピーク時刻を決定しないことを特徴とする請求項2に記載の同一性判定システム。
  5. 前記小領域それぞれの画素値の統計値である代表値を算出し、前記静止画像が撮像された順に前記代表値の推移を前記顔脈波として算出する代表値算出部を備え、
    前記位相差算出部は、前記基準領域の顔脈波に対する前記小領域の顔脈波の位相差を算出することを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の同一性判定システム。
  6. ネットワークを介して情報を互いに送受信する顔脈波測定装置、血圧測定装置及びユーザ端末を備える同一性判定システムが実行する同一性判定方法であって、
    カメラにより、被確認者を撮像して動画像を生成するステップと、
    前記顔脈波測定装置により、前記動画像を構成する静止画像それぞれから、前記被確認者の顔が表されている領域である顔領域を抽出するステップと、
    前記顔脈波測定装置により、前記顔領域を分割した小領域それぞれの画素値に基づいて顔脈波を算出するステップと、
    前記顔脈波測定装置により、前記顔脈波全体のピーク時刻を決定するステップと、
    前記血圧測定装置により、被測定者の血圧に基づく血圧脈波を測定し、前記血圧脈波のピーク時刻を決定するステップと、
    前記ユーザ端末により、前記顔脈波のピーク時刻及び前記血圧脈波のピーク時刻を用いて前記被確認者と前記被測定者とが同一であるか否かの同一性判定を行うステップと、を含むことを特徴とする同一性判定方法。
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