JP6495120B2 - 重量測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定物、例えば、薬剤が封入され、両端が半球状に形成された円柱状のカプセルの重量測定等に用いて好適な重量測定装置に関する。
円筒形のボディーとキャップからなるカプセルの中に、粉末状や顆粒状、油状やペースト状等の医薬品を充填したカプセル剤は、品質管理を厳格に実施する必要がある。このため、製薬においては、カプセル剤毎に重量等を測定して、測定値が許容範囲に入っているか否かを検査し、許容範囲を外れるカプセルを選別している。従来、この種の選別に用いられるものとして、例えば特許文献1に開示されるカプセル重量測定装置が知られている。
このカプセル重量測定装置は、マガジンと、ストッパーと、カプセル受け台と、搬送機構と、秤量機構と、排出機構と、選別機構と、を備える。マガジンは、ホッパー内の底部に連通し、カプセルを落下させる供給路が形成され、周期的に上下移動される。ストッパーは、マガジンが上下移動における下端位置を外れたとき供給路の下端からカプセルの落下を停止する。カプセル受け台は、供給路の下端から落下したカプセルを受ける溝が形成される。搬送機構は、マガジンの上下移動に連動して、供給路の下端からカプセル受け台の溝内に落下したカプセルを倒し、溝の刻設方向に押出す。秤量機構は、カプセル受け台の溝に連通する溝が形成されるとともに、搬送機構にてカプセル受け台から押出されたカプセルを秤量する。排出機構は、秤量されたカプセルを排出する。選別機構は、排出機構から排出されたカプセルのOK/NG品を選別する。
このカプセル重量測定装置では、ホッパー内に収納された長尺のカプセルが、上下移動しているマガジンの供給路内を落下する。マガジンが下端に達すると、ストッパーが開いて、カプセルは下方のカプセル受け台の溝内へ落下する。同時に、押出し搬送機構が駆動して溝内へ落下したカプセルは倒され、溝の刻設方向に押出され、隣接する秤量機構へ移動する。この秤量機構で重量が計量される。重量が計量されたカプセルは排出機構によって、選別機構へ排出される。カプセルは、秤量部到着の後、計測開始、計測終了、排出開始、選別機構到着、選別完了の過程を経る。
特開平10−48032号公報
ところで、上記した従来のカプセル重量測定装置は、秤量機構と、選別機構とがガイドを介して直結されている。カプセルは、秤量機構から排出されると、ガイドを通り選別機構へと到達する。この際、選別機構に先のカプセルが到達すると同時に、秤量機構には後のカプセルが到達する。選別機構では、秤量機構から送られて来るカプセルに対し、選別機構の駆動制御によって振り分け処理がなされる。
この振り分け処理では、先のカプセルがNG品カプセルであった場合、後のカプセルが秤量機構から選別機構に送られて来る前に、選別機構においてNG品カプセルの振り分け処理を完了させておく必要がある。
しかしながら、従来のカプセル重量測定装置は、秤量機構と、選別機構とが直結されており、選別が計量測定結果を基に行われるため、選別機構の駆動動作開始を早めることができず、処理能力を高くすると選別が不確実になるという問題があった。また、重量測定の他に、外観や異物混入等の検査を行いたいという要請もある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、秤量位置と選別機構の間に予備空間を設け、処理能力を向上させても確実に選別できる重量測定装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の重量測定装置1は、ホッパーより投入された被測定物10を間欠的に1個ずつ後工程へ送り出す供給部3と、
前記供給部3の後工程に設けられ、前記供給部3から送り出された前記被測定物10が1個ずつ載せられて前記被測定物10の1個の重量を計測する秤量部4と、
前記秤量部4の後工程に設けられ、前記計測の終了した前記被測定物10を1個ずつ区切って保持するバッファ部19を有して、前記被測定物10を前記供給部3及び前記秤量部4と同期して間欠的に搬送する間欠搬送部5と、
前記間欠搬送部5に設けられ、前記被測定物10の搬送方向に沿って該被測定物10を1個ずつ区切り、前記搬送方向に沿って段階的に低くなる複数の前記バッファ部19が階段状に形成される階段状搬送機構6と、
前記バッファ部19を構成し、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成されて前記被測定物10を支える固定段部体8と、
前記階段状搬送機構6の上方に離間して対向配置され、対向下面30が前記階段状に倣って形成されており、前記被測定物10の搬送先バッファ部19よりも先の前方バッファ部19への段飛びを防止する段飛び規制屋根部7と、
前記間欠搬送部5またはその次工程に設けられ、前記間欠搬送部5から前記被測定物10が搬送されるときに少なくとも前記秤量部4からの前記計測の結果に基づき前記被測定物10の搬送先を切り替える振り分け部9と、
前記供給部3の送り出し動作、前記秤量部4の計測動作、前記間欠搬送部5の搬送動作、及び前記振り分け部9の切替動作を制御する制御部と、
を具備することを特徴とする。
この重量測定装置1では、被測定物である第1のカプセル10が秤量部4から排出されると、間欠搬送部5のバッファ部19へと進む。バッファ部19に第1のカプセル10が到達すると同時に、秤量部4には第2のカプセル10が供給される。計測の完了した第2のカプセル10が秤量部4から排出されると、間欠搬送部5のバッファ部19へと進む。バッファ部19に保持されていた第1のカプセル10は、振り分け部9へと到達する。これと同時に、秤量部4には第3のカプセル10が供給される。
振り分け部9へと到達した第1のカプセル10は、振り分け部9にて振り分けられる。振り分け部9では、バッファ部19から送られて来る第1のカプセル10に対して選別機構の駆動制御によって振り分けが行われる。この際、第1のカプセル10は、一旦、バッファ部19に保持されているので、第1のカプセル10がNG品カプセルであった場合、制御部は、NG品カプセルの振り分け処理の制御を、秤量機構における計量タイミングの制約を受けずに行うことが可能となる。すなわち、本構成では、処理能力を高くする場合には、駆動動作開始タイミングと駆動動作時間の両方によって選別機構の駆動制御が行えるようになる。
なお、バッファ部19での第1のカプセル10の保持は、第2のカプセル10が秤量部4で計測中に、保持状態の第1のカプセル10が静止していることが好ましい。
これに加え、重量測定装置1では、被測定物10の搬送方向に沿って複数のバッファ部19が段階的に低くなることで、階段状搬送機構6が構成されている。搬送方向上流側のバッファ部19に載置されている被測定物10は、搬送方向に押されると、搬送方向下流側のバッファ部19、すなわち、下段側のバッファ部19に移載される。この動作が、それぞれのバッファ部19において行われることで、複数の被測定物10のそれぞれが、順次、間欠的に搬送方向下流側へ区切られるように搬送される。
また、階段状搬送機構6の固定段部体8は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成される。これにより、被測定物10は、搬送時、固定段部体8に配置されると、略V字形状、すなわち傾斜した対向二面に支えられる。固定段部体8の略V字形状は、対向する斜面が被測定物10を支えることによって、搬送方向に延在する被測定物10の軸線を挟んで被測定物10を支える支点が左右対称となる。これにより、固定段部体8では、被測定物10の支持が安定する。また、略V字形状の固定段部体8は、搬送対象の被測定物10の大きさが変わっても、同じように左右対称で支えることができる。
本発明の請求項2記載の重量測定装置1は、請求項1記載の重量測定装置1であって、
前記固定段部体8の上方に重ねられ搬送方向に沿って前後方向に水平スライド自在に設けられ、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成されてスライド作動されることにより、前記被測定物10を押して下段に落とす段状プッシャー23を具備することを特徴とする。
この重量測定装置1では、段状プッシャー23は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成される。すなわち、段状プッシャー23は、同様に略V字形状で形成されている固定段部体8の上方に重ねられる。段状プッシャー23は、固定されている固定段部体8に対し、搬送方向に沿って前後方向に水平スライドされる。したがって、固定段部体8に支持されている被測定物10は、後端が段状プッシャー23の前端縁36に押されて搬送方向に押し出される。この段状プッシャー23は、固定段部体8と同様、前端縁36が略V字形状であるので、被測定物10を押圧する際、軸線を挟んで左右対称となる2箇所で被測定物10を押すことができる。略V字形状の固定段部体8に支持されている被測定物10は、段状プッシャー23によって左右対称の2箇所で押されて、ぶれずに真直に押し出される。これにより、被測定物10は、軸線が搬送方向に対して傾きにくくなり、落下時の姿勢が安定する。
本発明の請求項3記載の重量測定装置37は、請求項2記載の重量測定装置であって、
前記固定段部体39または段状プッシャー38の少なくとも一方の前端縁36において、谷溝部40が搬送方向後側に退く斜めカット形状で形成されることを特徴とする。
この重量測定装置37では、固定段部体39または段状プッシャー38の少なくとも一方の前端縁36が、谷溝部40を搬送方向後側に退く斜めカット形状で形成される。前端縁36が斜めカット形状で形成される固定段部体39、段状プッシャー38では、被測定物10を押し出す際、搬送方向の下向きに傾斜した前端縁36にて被測定物10は軸線方向に押されるとともに、傾斜方向によるやや下向きにも押され、このことから持ち上げる力が働かず、むしろ、押し下げる或いは下向きに押しつける力が作用する。これにより、段状プッシャー38の押し出し、引っ込み時に、被測定物10の上下動を抑制する効果が得られる。
本発明の請求項4記載の重量測定装置1は、請求項2または3記載の重量測定装置であって、
前記固定段部体8または段状プッシャー23(38)の少なくとも一方は、前記略V字形状が搬送方向に直交する方向に複数並べられて一体に形成された波形板25であることを特徴とする。
この重量測定装置1では、固定段部体8または段状プッシャー23(38)の少なくとも一方が波形板25となる。波形板25は、製作を容易にできる。すなわち、波形板25は、板金により容易に一体成形できる。また、波形の押出開口を有するダイスを用いて、アルミ等の金属による押出成形品としても容易に一体成形できる。波形板25は、複数の略V字形状の並ぶ方向の両端が、固定側板43(固定段部体8の場合)、或いは可動側板27(段状プッシャー23(38)の場合)に固定される。そして、並設方向に被測定物10を並列状態、すなわち横一列に並んだ状態で搬送でき、これら複数の被測定物10が同じタイミングで搬送方向に移動可能となる。
本発明に係る請求項1記載の重量測定装置によれば、被測定物を計測した後に予備空間であるバッファ部を通ることで、このバッファ部から振り分け部への搬送の時間が作られ、秤量機構における計量タイミングによる選別機構の駆動動作開始タイミングの制約がなくなり、処理能力を向上させても確実に選別できる。
また、固定段部体の搬送方向に直交する断面形状を略V字形状に形成したことで、被測定物は、略V字形状、すなわち傾斜した対向二面に支えられ、搬送方向に延在する被測定物の軸線を挟んで被測定物を支える支点が左右対称となり、被測定物を安定して支えることができる。
本発明に係る請求項2記載の重量測定装置によれば、略V字形状で段状プッシャーが形成されることで、段状プッシャーの押出時、引っ込み時に被測定物と接触する箇所が軸線を挟んで左右対称となる2箇所となり、被測定物は、軸線が搬送方向に対して傾きにくくなり、被測定物を安定して搬送することができる。
本発明に係る請求項3記載の重量測定装置によれば、固定段部体、段状プッシャーにおける前端縁を斜めカット形状で形成するので、被測定物に対して斜めに当接し、被測定物を搬送する際に、被測定物は軸線方向に押されるとともに、搬送方向の下向きに傾斜した前端縁にて傾斜方向による下向きにも押され、このことから被測定物が持ち上がる方向に力が加わらず、押し下げる或いは下向きに押しつける力が作用して、上下動を抑制する安定した搬送が可能となる。
本発明に係る請求項4記載の重量測定装置によれば、波形板によって複数の略V字形状を狭いピッチで精度よく且つ容易に製作でき、しかも、V字並設方向の両端のみを固定することにより駆動機構との固定構造を簡素にできる。そして、並設方向に被測定物を並列状態、すなわち横一列に並んだ状態で搬送でき、これら複数の被測定物が同じタイミングで搬送方向に移動可能となる。別言すると、複数の被測定物を横一列に搬送させる構造を1つの部材で得ることができる。
本発明の実施形態に係る重量測定装置の要部側面図である。 図1に示した重量測定装置のリンク機構を表した側面図である。 段状プッシャーが半分ほど進出して被測定物が押された重量測定装置の動作説明図である。 段状プッシャーの進出が完了して下段の段状プッシャーに被測定物が乗った重量測定装置の動作説明図である。 段状プッシャーの後退が完了して被測定物が下段の固定段部体に移載された重量測定装置の動作説明図である。 図3に示した段状プッシャーの斜視図である。 図6に示した段状プッシャーを被測定物とともに表した平面図である。 図7のA−A断面図である。 固定段部体及び段状プッシャーと被測定物との位置関係を搬送方向前方より見た正面図である。 (a)は段状プッシャーの動作前の要部断面図、(b)は段状プッシャーの押出動作途中の要部断面図である。 (a)は段状プッシャーの動作前の動作説明図、(b)は段状プッシャーが押出開始時の動作説明図、(c)は段状プッシャーが進出した動作説明図である。 (a)は段状プッシャーの押出完了直前の動作説明図、(b)は被測定物が下段の段状プッシャーに移載された動作説明図、(c)は段状プッシャーが引かれ始めた動作説明図である。 (a)は段状プッシャーの引き途中の動作説明図、(b)は段状プッシャーの後退完了直前の動作説明図、(c)は被測定物が下段の固定段部体に移載された動作説明図である。 他の実施形態に係る段状プッシャーの斜視図である。 図14に示した段状プッシャーの平面図である。 図15のB−B断面図である。 他の実施形態に係る固定段部体及び段状プッシャーと被測定物との位置関係を搬送方向前方より見た正面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る重量測定装置1の要部側面図、図2は図1に示した重量測定装置1のリンク機構2を表した側面図である。
本実施形態に係る重量測定装置1は、供給部3と、秤量部4と、間欠搬送部5と、階段状搬送機構6と、段飛び規制屋根部7と、固定段部体8と、振り分け部9と、制御部と、に構成が大別されてなる。本実施形態において、被測定物10は、例えば、薬剤が封入され、軸線方向両端が半球状に形成された円柱状のカプセル錠(以下、単に「カプセル」と言う。)である。なお、被測定物10は、この他、錠剤や、菓子等の食品であってもよい。カプセル10の原料としては、ゼラチンやヒドロキシプロピルメチルセルロースなどを用いることができる。
カプセル10は、供給部3から振り分け部9まで搬送され、これが搬送経路となる。本実施形態においては、この搬送経路が1つではなく、多数の搬送経路が並んだ多連の構造となっており、図1および図2において図示されている搬送経路だけでなく、紙面に直交する方向に沿って複数の搬送経路が並んだ多連構造となっている。すなわち複数並列される各搬送経路によって、複数のカプセル10を同時に搬送するようになっている。なお、後述するが、各搬送経路においてカプセル10の搬送を行う構成部分である段状プッシャー23は図3〜図7に多連構造で示されている。
供給部3は、上方に配置されるホッパー(図示略)より投入されたカプセル10を間欠的に1個ずつ後工程へ送り出す。供給部3は、マガジン11と、ストッパー12と、を有する。マガジン11は、ホッパーの底部に連通し、カプセル10を落下させる供給路が形成されて、周期的に上下移動される。カプセル10は、マガジン11の内部でその軸線を上下方向に向けた縦方向で、上下方向に一列に並んで収容されている。ストッパー12は、マガジン11が上下移動における下端位置を外れたときに供給路を閉鎖し、供給路の下端からカプセル10の落下を停止する。
供給部3には、マガジン11の直下に湾曲凹部13が設けられる。マガジン11から落下したカプセル10は、湾曲凹部13に着地することで、図1に示すように、その軸線を搬送方向斜め上に向けた傾斜姿勢で保持される。供給部3には、湾曲凹部13の搬送方向上流側(図中右側)に、搬送方向に進出される供給部用プッシャー14が設けられる。供給部用プッシャー14は、湾曲凹部13の後方(図中右側)から水平にスライドして、湾曲凹部13に位置するカプセル10を次工程へ送る。
供給部3には、湾曲凹部13を挟んで供給部用プッシャー14の反対側に、供給ゲート部15が形成される。供給ゲート部15は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成される。すなわち、底面がV溝となっている。このV溝の最下端には、供給部用プッシャー14がスライドするプッシャー用スリット(図示略)がカプセル搬送方向に沿って形成される。供給部用プッシャー14は、先端の上部が突出した形状となっている。これにより、供給部用プッシャー14は、カプセル10の立ち上がりを規制しながら、カプセル10を水平方向で供給ゲート部15へ送り出す。なお、供給ゲート部15のV溝は、対向する斜面がカプセル10を支えることによってカプセル10との接触面積を小さくしている。このV溝は、搬送対象のカプセル10の大きさが変わっても、同じように支えることができる。そして、供給部用プッシャー14で押し出されるカプセル10は、次工程である秤量部4の秤量台16へ送られる。
秤量部4は、供給部3の次工程に設けられ、供給部3から送り出されたカプセル10が1個ずつ載せられてカプセル10の1個の重量を計測する。秤量部4は、秤量台16と秤量台16を支持する計測装置17からなる。秤量台16は、上記の供給ゲート部15と同様に、搬送方向に直交する断面形状がV溝状に形成される。秤量台16は、ロバーバル機構によって計測装置17に支持される。ロバーバル機構は、それぞれの辺が自由に動ける平行四辺形の枠組みを有する。この枠組みの一方の柱に秤量台16を取り付け、他方の柱を固定端とした計量センサとされる。これにより、秤量台16のどの位置にカプセル10が載せられても正確な重量が計測される。計測装置17は、計量センサとして、例えばロードセル(図示略)を有する。秤量台16にカプセル10が載置されることで、荷重が加わるロードセルの電気信号によってカプセル10の重量を計量する。なお、計量センサは、ロードセルに限定されず、他の種々の計量センサを用いることが可能である。
間欠搬送部5は、秤量部4の次工程に設けられる。間欠搬送部5は、カプセル10を、供給部3及び秤量部4と同期して間欠的に搬送する。間欠搬送部5は、搬送体18と、バッファ部19を形成する階段状搬送機構6と、段飛び規制屋根部7と、からなる。
搬送体18は、例えばコ字状等、下向きの空間を備えた構造で形成される。本構成例では、下向きに突出する前爪部20と、後爪部21と、を有する(図11参照)。前爪部20と後爪部21との間には、カプセル10がその軸線方向で収容可能となる。搬送体18は、これら前爪部20、後爪部21、及び上壁部22によってカプセル10の逃げ、飛び出しを防止することができる。
搬送体18は、搬送方向上流側移動位置で、後爪部21が秤量台16のカプセル10の後端に当たる(図11参照)。この状態で、前爪部20は、先のカプセル10の後端に当たる。そして、後爪部21の上流側はその後のカプセル10の前端に当たる。搬送体18は、秤量台16のカプセル10を上から被せるように保持し、次段の階段状搬送機構6に送る。搬送体18は、カプセル10を搬送した後、上昇し(図13参照)、カプセル10の搬送軌跡から外れて搬送初期位置に戻される。この動作が繰り返される。搬送体18は、供給部3の動きに同期してカプセル10を間欠搬送する。すなわち、停止している時間は、秤量部4の秤量タイミングと略一致する。
図3は段状プッシャー23が半分ほど進出して被測定物10が押された重量測定装置1の動作説明図、図4は段状プッシャー23の進出が完了して下段の段状プッシャー23に被測定物10が乗った重量測定装置1の動作説明図、図5は段状プッシャー23の後退が完了して被測定物10が下段の固定段部体8に移載された重量測定装置1の動作説明図である。
階段状搬送機構6は、固定段部体8と、段状プッシャー23と、を有する。階段状搬送機構6は、カプセル10の搬送方向に沿って段階的に低くなる複数のバッファ部19が階段状に形成されてなる。本構成において、間欠搬送部5は、階段状搬送機構6によって、カプセル10を1個ずつ区切って保持するバッファ部19が、複数(図例では4個所)設けられている。
バッファ部19は、秤量部4の次工程に設けられ、計測の終了したカプセル10を1個ずつ区切って保持し、秤量部4の秤量タイミングと略一致で静止させて載置する。
バッファ部19は、載置によりカプセル10を保持する載置台24を有する。本構成において、バッファ部19は、4個所となる。重量測定装置1では、カプセル10が、搬送の過程において、固定段部体8と段状プッシャー23とに移載される。したがって、載置台24は、固定段部体8と段状プッシャー23のそれぞれにおいて4個所ずつ存在することになる。
なお、本発明に係る重量測定装置1は、少なくとも1つのバッファ部19を備える構成であればよい。搬送方向最上流のバッファ部19の載置台24は、秤量台16と連続して配置される。本構成では、この搬送方向最上流の載置台24は、秤量台16と略同じ高さ(略同じ水平面)で構成される。なお、この最上流の載置台24は、秤量台16よりも一段落ちるような、低くなって構成されてもよい。複数のバッファ部19を有する構成で複数の載置台24を有する場合、複数のカプセル10をそれぞれの載置台24に個別に保持して次々送る。すなわち、段毎の間欠搬送となる。
階段状搬送機構6は、複数の載置台24が階段状であることで、水平方向の直線運動にて、簡素な構造でカプセル10の搬送が可能となる。それぞれの載置台24において、カプセル10の搬送される径路は、上記した供給ゲート部15,秤量台16と同様のV溝に形成されている。これにより、上記と同様、載置台24とカプセル10との接触面積を小さくしている。
固定段部体8は、複数のバッファ部19、すなわち載置台24が階段状となって形成されている。固定段部体8と段状プッシャー23とからなる搬送路は、載置台24によって段々のV溝となる。この各段には、1個1個のカプセル10が保持されるように載る。段状プッシャー23は、スライド作動されることにより、カプセル10を、図3に示す「押す」、図4に示す「落とす」、図5に示す「戻す」の動作を繰り返す。
階段状搬送機構6は、段差を使い、カプセル10を次々に落としていくことで間欠的な搬送を可能としている。各段は、固定段部体8を用いることで、一体構造となっている。固定段部体8は、図5に示す固定側板43と一体に固定される。図5において、この固定側板43と固定段部体8を除く他の部材は、段状プッシャー23とともに水平な進退方向に移動される。
固定段部体8は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成されてカプセル10を支える。本実施形態では、供給部3の湾曲凹部13から供給ゲート部15を含めて一体構造とされる。固定段部体8は、例えば板金素材より折曲加工で作る。また、固定段部体8は、アルミ削りだしやアルミ押出材によって形成することもできる。このように、固定段部体8は、一体形成することで、各段における高さ方向や幅方向などの微調整等を不要としたメンテナンスフリー構造となっている。
図6は図3に示した段状プッシャー23の斜視図、図7は図6に示した段状プッシャー23を被測定物10とともに表した平面図、図8は図7のA−A断面図、図9は固定段部体8及び段状プッシャー23と被測定物10との位置関係を搬送方向前方より見た正面図である。
段状プッシャー23は、固定段部体8の上方に重ねられ搬送方向に沿って前後方向に水平スライド自在に設けられる。段状プッシャー23は、固定段部体8と同様に搬送方向に直交する断面形状が、略V字形状に形成される。
固定段部体8または段状プッシャー23の少なくとも一方は、略V字形状が搬送方向に直交する方向に複数並べられて一体に形成された波形板25である。本実施形態では、固定段部体8と段状プッシャー23の双方が波形板25によって形成される。すなわち、この波形板25の略V字形状の1つ1つが搬送経路を構成する。なお、この波形板25の形状としては、図9に示すように、V溝を並設しV溝の谷部分の両側の上縁部分で互いにそれぞれ接続して山部分とし、これら谷部分と山部分とが交互い連続した三角波形状が好ましい。
段状プッシャー23は、両端に固定板部26が形成される。段状プッシャー23は、固定板部26が図3〜5に示した可動側板27によって固定される。一対の可動側板27は、その外側に設けられる可動枠体28に固定される。つまり、段状プッシャー23、可動側板27、及び可動枠体28は、一体となって、固定側板43に固定された固定段部体8に対して水平にスライド移動される。なお、図3に示す可動枠体28には、搬送体18を跨いで横架材29が連結される。横架材29は、搬送体18の上下移動(図12,図13参照)をガイドする。
段状プッシャー23は、固定段部体8のV溝と重なって搬送方向前後にスライドする。この固定段部体8と段状プッシャー23とは、所謂建築物の階段構造における踏み面と蹴上げの構成で、各踏み面を固定段部体8の各載置台24とし、各蹴上げの位置から段状プッシャー23が進退するような構成とされ、カプセル10を支持した固定段部体8の載置台24下方に段状プッシャー23がそれぞれ配置され(図10参照)、載置台24の上方に段状プッシャー23が進出及び後退する。これにより、それぞれの載置台24のV溝に載置されているカプセル10は、段状プッシャー23に押されて下段の載置台24へと送られることになる。また、本実施形態では、これら固定段部体8と段状プッシャー23とを搬送方向での長さを略同等に形成し、また、図9に示す正面視のように、固定段部体8と段状プッシャー23とが略同間隔で上下方向に積み重ねられるような配置とされる。
ここで、固定段部体8と段状プッシャー23との間隔寸法としては、カプセル10が直径約5〜10mmの複数の規格品とされており、これらカプセル10の直径に対応するように、本実施形態においては、各固定段部体8の上下(高さ)方向の間隔を約10mm、各固定段部体8の上下(高さ)方向のおよそ中間位置に段状プッシャー23がそれぞれ位置するように配置構成されている。そして、固定段部体8と段状プッシャー23とは、それぞれ波形板25より構成されることで、その板厚寸法を有することから、固定段部体8と段状プッシャー23との間隙部分にカプセル10が入り込むことはなく、段状プッシャー23の前端縁36にてカプセル10の後端を押すこととなる。
本実施形態では、4個所のバッファ部19を有して階段状搬送機構6が構成されている。これにより、階段状搬送機構6は、秤量部4から振り分け部9に至る搬送方向が所定の長さとなる。この所定長さとなった階段状搬送機構6の下方の空間部を利用して、上記の計測装置17が収容されている。換言すれば、計測装置17を収容しながら、階段状搬送機構6によって、秤量部4と振り分け部9とを接続している。
間欠搬送部5には、階段状搬送機構6の上方に、段飛び規制屋根部7が設けられる。段飛び規制屋根部7は、階段状搬送機構6に対し離間して対向配置され、対向下面30(図1参照)が階段形状に倣って形成される。
対向下面30は、それぞれのバッファ部19の載置台24に対向する逆段部を有する。この逆段部は、載置台24とによって、カプセル10の下段側バッファ部への落下を防止する包囲空間を形成する。これにより、段飛び規制屋根部7の対向下面30は、カプセル10の搬送先バッファ部よりも先の前方バッファ部への段飛びを防止している。
なお、搬送先バッファ部とは、正規の間欠搬送において、カプセル10が搬送される次段のバッファ部19を言う。
また、前方バッファ部とは、搬送先バッファ部よりも前方のバッファ部19を言う。
振り分け部9は、間欠搬送部5またはその次工程に設けられる。振り分け部9は、間欠搬送部5からカプセル10が搬送されるときに、少なくとも秤量部4からの計測の結果に基づきカプセル10の搬送先を切り替える。本実施形態において、振り分け部9は、間欠搬送部5の後段に設けられる。この振り分け部9は、間欠搬送部5からカプセル10が搬送されて振り分け部9の載置台に載置され、間欠搬送部5の段状プッシャー23が押し出すときに少なくとも秤量部4からの計測の結果に基づきカプセル10の搬送先を切り替える。振り分け部9は、落下口31(図1参照)と、落下口開閉蓋32と、を有する。
落下口31は、振り分け部9の載置台に開口され、カプセル10を第1搬送先33へ落下させる。すなわち、自由落下によってカプセル10を排出する。また、落下口31は、間欠搬送部5の少なくも最上流のバッファ部以外が好ましく、いずれのバッファ部19における載置台24に設けられていてもよい。最上流のバッファ部以外とする理由は、秤量部4でのカプセル計測後に選別機構の駆動制御の時間を確保するためである。
第1搬送先33は、本実施形態において、NG品のカプセル10を搬送する場所となる。本構成では、第1搬送先33は、第2搬送先34よりもカプセル搬送方向上流側に配置される。
落下口開閉蓋32は、落下口31を塞いでカプセル10の搬送先を第1搬送先33と異なる第2搬送先34へ切り替える。落下口開閉蓋32としては種々の機構のものが考えられる。例えば一端が回転軸を中心に回転することで、落下口31を開閉する回転蓋機構、或いは、落下口31に沿って直線往復運動、すなわち段状プッシャー23とともにスライド移動することにより、落下口31を開閉するスライド蓋機構等が挙げられる。さらに、回転蓋機構は、カプセル10を載置した状態から、下方へ回転して落下口31を開きカプセル10を落下させるもの、或いは上方へ回転して落下口31を開きカプセル10を落下させるものとすることができる。また、回転蓋機構は、鉛直軸を中心に回転することで、カプセル10を左右に振り分けるものとしてもよい。
第2搬送先34は、本実施形態において、OK品のカプセル10を搬送する場所となる。本構成では、第2搬送先34は、第1搬送先33よりもカプセル搬送方向下流側に配置されている。
回転蓋機構の場合、振り分け部9は、カプセル10がOK品のとき、落下口開閉蓋32が回転しない。これにより、段状プッシャー23によって押されたOK品カプセルは、第2搬送先34に振り分け搬送される。一方、振り分け部9は、カプセル10がNG品のとき、落下口開閉蓋32が回転される。これにより、段状プッシャー23によって押されたNG品のカプセル10は、第1搬送先33に振り分け搬送される。本実施形態では、この落下口開閉蓋32は、振り分け部9の載置台を兼ね、間欠搬送部5から搬送されるカプセル10が載置されることとなり、載置状態のカプセル10が、段状プッシャー23に押し出されることで第2搬送先34へ搬送される、或いは、落下口開閉蓋32の回転によって第1搬送先33に搬送となる。
本実施形態では、上記のように構成される供給部3から振り分け部9までの各構成が1つの搬送経路となり、この搬送経路が図3〜7に示すように複数並んで構成される。図示の例では、搬送方向に直交する横方向に10列となって複数の搬送経路が構成され、波形板25で構成される1つ1つの略V字形状部分でカプセル10を支持し、横方向に10個のカプセル10を横並びで同時に搬送を行う多連構造となる。各搬送経路では、図3〜5に示すように、搬送経路毎に秤量部4,搬送体18,階段状搬送機構6,振り分け部9を具備し、それぞれにバッファ部19を4個所備え、供給部3から振り分け部9までカプセル10を間欠的に搬送し、このように多連構成とされることで秤量から振り分けまでを同時に横並びで行うようになっている。
重量測定装置1は、上記したそれぞれの可動部である供給部3、間欠搬送部5、振り分け部9が、図2に示す1つのモーター35で駆動されるリンク機構2等によって動作するように構成される。リンク機構2は、モーター35の略一定の回転速度による回転運動が往復運動や揺動運動に変換され制御されることで、間欠搬送を所定時間間隔(タイミング)で可能としている。重量測定装置1は、この間欠搬送のタイミングに同期して、秤量部4の秤量動作が制御される。
なお、重量測定装置1の駆動機構は、上記のリンク機構2に限定されない。重量測定装置1の駆動系は、例えば、供給部3、間欠搬送部5、振り分け部9のそれぞれが、独立した流体圧シリンダーや電磁ソレノイド等によって駆動されるものであってもよい。
制御部は、モーター35の回転速度を制御することによって、供給部3の送り出し動作、間欠搬送部5の搬送動作、及び振り分け部9の切替動作を制御する。また、制御部は、これらの間欠搬送動作に同期させて、秤量部4の計測動作を制御する。より具体的に、制御部は、中央演算装置(CPU)や、内部メモリ、外部メモリ、インターフェース等を備えたコンピューターとすることができる。このコンピューターには、入力手段(キーボード等)や表示手段を接続することができる。これにより、制御部は、計測動作や、間欠搬送速度等の設定を入力したり、計測結果や、振り分け結果を表示させたりできる。また、制御部は、プログラマブルシーケンサー等を用いて、動作タイミングのみを制御するものとしてもよい。
次に、上記した構成の作用を説明する。
図10(a)は段状プッシャー23の動作前の要部断面図、(b)は段状プッシャー23の押出動作途中の要部断面図、図11(a)は段状プッシャー23の動作前の動作説明図、(b)は段状プッシャー23が押出開始時の動作説明図、(c)は段状プッシャー23が進出した動作説明図、図12(a)は段状プッシャー23の押出完了直前の動作説明図、(b)は被測定物10が下段の段状プッシャー23に移載された動作説明図、(c)は段状プッシャー23が引かれ始めた動作説明図、図13(a)は段状プッシャー23の引き途中の動作説明図、(b)は段状プッシャー23の後退完了直前の動作説明図、(c)は被測定物10が下段の固定段部体8に移載された動作説明図である。なお、図11〜図13は理解を容易にするために各段を簡略的に描いたものである。
重量測定装置1では、図10(a)に示すように、カプセル10を支持した各固定段部体8の載置台24下方に、段状プッシャー23がそれぞれ配置されている。図10(b)に示すように、各段状プッシャー23が図中左方向へとスライド進出動作されると、各段状プッシャー23は、各固体段部体8上のカプセル10の後端を押す。段状プッシャー23は、図6に示すように波形板25であり、図3や図7,9に示すように横一列にカプセル10を並べた状態で同時にこれらカプセル10を搬送する。図示の例では横方向に10個のカプセル10が横並びで同時に段状プッシャー23に押され搬送される。
すなわち、図11(a)に示すように、カプセル10の後端に当接した段状プッシャー23が前進することで、図11(b)に示すように、カプセル10が押動作される。図11(c)に示すように、段状プッシャー23がさらに前進することで、カプセル10は、落下位置まで到達する。なお、本実施形態では、最上段の固定段部体8のカプセル10は、搬送体18によって次段の固定段部体8に押動作され、最下段の段状プッシャー23は、落下口開閉蓋32上を前進する。
図12(a)に示すように、落下位置に到達したカプセル10は、さらに、段状プッシャー23が前進することで、図12(b)に示すように、下段で進出している、すなわち次段の固定段部体8上に重なる次段の段状プッシャー23の上に乗る。次に、図12(c)に示すように、最前部まで進出した段状プッシャー23は、後退を開始する。この際、カプセル10は段状プッシャー23の後退とともに後退し、カプセル10の後端が上段の固定段部体8に当たる。すなわち、カプセル10は、段状プッシャー23上を滑りながら、その後端を上段の固定段部体8前端縁で規制されて搬送方向でのその場にとどまる。
図13(a)に示すように、段状プッシャー23がさらに後退することで、カプセル10は、段状プッシャー23上をスライドし、図13(b)に示す下段への落下位置に到達する。図13(c)に示すように、さらに段状プッシャー23が後退すると、カプセル10は、下段へ落下する。この際、下段では、段状プッシャー23が後退し、カプセル10の後端に当接している固定段部体8の下方へ収容されるようになり、カプセル10は、表出した下段の固定段部体8へと移載される。すなわち、この段状プッシャー23の前進後退の1サイクルで、カプセル10は、上段の固定段部体8から下段の固定段部体8へ、途中、段状プッシャー23に載置した後に、移載、すなわち、搬送されることになる。
本実施形態に係る重量測定装置1では、カプセル10である第1のカプセル10が秤量部4から排出されると、間欠搬送部5のバッファ部19へと進む。バッファ部19に第1のカプセル10が到達すると同時に、秤量部4には第2のカプセル10が供給される。計測の完了した第2のカプセル10が秤量部4から排出されると、間欠搬送部5のバッファ部19へと進む。バッファ部19に保持されていた第1のカプセル10は、振り分け部9へと到達する。これと同時に、秤量部4には第3のカプセル10が供給される。
振り分け部9へと到達した第1のカプセル10は、振り分け部9にて振り分けられる。振り分け部9では、バッファ部19から送られて来る第1のカプセル10に対して選別機構の駆動制御によって振り分けが行われる。この際、第1のカプセル10は、一旦、バッファ部19に保持されているので、第1のカプセル10がNG品カプセルであった場合、制御部は、NG品カプセルの振り分け処理の制御を、秤量機構における計量タイミングの制約を受けずに行うことが可能となる。すなわち、本構成では、処理能力を高くする場合には、駆動動作開始タイミングと駆動動作時間の両方によって選別機構の駆動制御が行えるようになる。
なお、バッファ部19での第1のカプセル10の保持は、第2のカプセル10が秤量部4で計測中に、保持状態の第1のカプセル10が静止していることが好ましい。
搬送される複数のカプセル10は、1個ずつが各段(載置台24)で区切られ、混在することがないので、搬送中においてもそれぞれを追跡しながら観察が可能となる。その結果、秤量部4と振り分け部9との間で、複数のカプセル10を1個ずつ区切って間欠送りすることができ、選別動作までの時間に余裕が生まれるので、カメラ等による外観、長さ測定、異物検査等による選別も可能となる。
これに加え、重量測定装置1では、カプセル10の搬送方向に沿って複数のバッファ部19が段階的に低くなることで、階段状搬送機構6が構成されている。搬送方向上流側のバッファ部19に載置されているカプセル10は、搬送方向に押されると、搬送方向下流側のバッファ部19、すなわち、下段側のバッファ部19に移載される。この動作が、それぞれのバッファ部19において行われることで、複数のカプセル10のそれぞれが、順次、間欠的に搬送方向下流側へ区切られるように搬送される。
また、階段状搬送機構6の固定段部体8は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成される。これにより、カプセル10は、搬送時、固定段部体8に配置されると、略V字形状に支えられる。固定段部体8の略V字形状は、対向する斜面がカプセル10を支えることによって、搬送方向に延在するカプセル10の軸線を挟んでカプセル10を支える支点が左右対称となる。これにより、固定段部体8では、カプセル10の支持が安定する。また、略V字形状の固定段部体8は、搬送対象のカプセル10の大きさが変わっても、同じように左右対称で支えることができる。
また、重量測定装置1では、段状プッシャー23は、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成される。すなわち、段状プッシャー23は、同様に略V字形状で形成されている固定段部体8の上方に重ねられる。段状プッシャー23は、固定されている固定段部体8に対し、搬送方向に沿って前後方向に水平スライドされる。したがって、固定段部体8に支持されているカプセル10は、後端が段状プッシャー23の前端縁36に押されて搬送方向に押し出される。
この段状プッシャー23は、固定段部体8と同様、前端縁36が略V字形状であるので、カプセル10を押圧する際、軸線を挟んで左右対称となる2箇所でカプセル10を押すことができる。略V字形状の固定段部体8に支持されているカプセル10は、段状プッシャー23によって左右対称の2箇所で押されて、ぶれることなく真直に押し出される。これにより、カプセル10は、軸線が搬送方向に対して傾きにくくなり、落下時の姿勢が安定する。段状プッシャー23が単体の垂直板材等である場合のように、搬送溝内壁面と垂直板材との隙間に、カプセル10、特に軸線両端が半球面のカプセル10が挟まれなくなる。カプセル10は、固定段部体8及び段状プッシャー23の前端縁36がともに略V字形状となっているので、段状プッシャー23によって押し出されるとき、段状プッシャー23が引っ込むことにより固定段部体8に当たるとき、の両方において、同じ略V字形状で当たり、安定した搬送が可能となる。その結果、略V字形状で固定段部体8、段状プッシャー23が形成されることで、段状プッシャー23の押出時、引っ込み時にカプセル10と接触する2箇所となり、カプセル10を安定搬送することができる。
また、重量測定装置1では、固定段部体8または段状プッシャー23の少なくとも一方が波形板25となる。波形板25は、製作を容易にできる。すなわち、波形板25は、板金折曲加工により容易に一体成形できる。また、波形の押出開口を有するダイスを用いて、アルミ等の金属による押出成形品としても容易に一体成形できる。波形板25は、複数の略V字形状の並ぶ方向の両端が、固定側板43(固定段部体8の場合)、或いは可動側板27(段状プッシャー23の場合)に固定される。その結果、波形板25によって複数の略V字形状を狭いピッチで精度よく且つ容易に製作でき、しかも、V字並設方向の両端のみを固定することにより駆動機構との固定構造を簡素にできる。特に、固定段部体8と段状プッシャー23の双方を波形板25として構成することで、上下高さ方向で互いを狭めて重ね合わせるように省スペースで構成しながら、カプセル10の安定保持と安定搬送、そしてカプセル10の押動を、横一列にカプセル10が複数並んだ状態で行うことが可能となる。
次に、本発明に係る重量測定装置37の他の実施形態を説明する。
図14は他の実施形態に係る段状プッシャー38の斜視図、図15は図14に示した段状プッシャー38の平面図、図16は図15のB−B断面図、図17は他の実施形態に係る固定段部体39及び段状プッシャー38とカプセル10との位置関係を搬送方向前方より見た正面図である。なお、他の実施形態において図1〜図13に示した部材・部位と同等の部材・部位には同一の符号を付し重複する説明は省略する。
第2実施形態に係る重量測定装置37は、固定段部体39または段状プッシャー38の少なくとも一方の前端縁において、V字形状の溝底である谷溝部40が搬送方向後側に退く斜めカット形状の傾斜前端縁41で形成される。すなわち、各V字形状が搬送方向に直交する方向で複数並べられて一体に形成され、各V溝を接続する各山稜部42が、前端縁において搬送方向前側に突出し、傾斜前端縁41が下向きの斜め形状で形成される。好ましくは、固定段部体39と段状プッシャー38とは、双方の前端縁41が斜めカット形状で形成される。
そして、この重量測定装置37では、段状プッシャー38がカプセル10を押し出す際、搬送方向の下向きに傾斜した傾斜前端縁41にてカプセル10は軸線方向に押されるとともに、傾斜による下向きにも押され、このことから持ち上げる力が働かず、むしろ、押し下げる或いは下向きに押しつける力が作用する。また、下段の段状プッシャー38に落下したカプセル10に対し、下段の段状プッシャー38が引かれ後退することで、上段の固定段部体39の傾斜前端縁41に当たって後退が規制され、このときにも傾斜による下向きに押され、このことから持ち上げる力が働かず、押し下げる或いは下向きに押しつける力が作用し、下段の段状プッシャー38の引き込み完了と同時に、カプセル10が下段の固定段部体39に移載される。
これにより、重量測定装置37によれば、段状プッシャー38の押し出し、引っ込み時に、カプセル10の上下移動を抑制する効果が得られる。その結果、固定段部体39、段状プッシャー38における前端縁は、搬送方向後側に谷溝部40が退き、山稜部42が搬送方向前側に突出する傾斜した形状の傾斜前端縁41となるので、搬送時におけるカプセル10に上向きの力が加わらず、さらに安定した搬送が可能となる。
したがって、本実施形態に係る重量測定装置1,37によれば、カプセル10を計測した後に予備空間であるバッファ部19を通ることで、このバッファ部19から振り分け部9への搬送の時間が作られ、選別機構の駆動制御に十分な時間を確保することができ、秤量機構における計量タイミングによる選別機構の駆動動作開始タイミングの制約がなくなり、処理能力を向上させても確実に選別できる。また、カプセル10を搬送する階段状搬送機構6により、カプセルを間欠的に区切りながら搬送でき、この階段状搬送機構6の固定段部体8,39、段状プッシャー23,38の形状を略V字形状としたことで、対向する斜面でカプセル10を安定して支持することができる。さらに、固定段部体8,39、段状プッシャー23,38は、搬送方向に直交する方向で略V字形状が複数並べられた一体構造としたことにより、製作を容易にするとともに、各V字形状部分によって複数のカプセル10を同時に搬送させることが可能となる。
1…重量測定装置
3…供給部
4…秤量部
5…間欠搬送部
6…階段状搬送機構
7…段飛び規制屋根部
8…固定段部体
9…振り分け部
10…被測定物(カプセル)
19…バッファ部
23…段状プッシャー
25…波形板
36…前端縁
40…谷溝部

Claims (4)

  1. ホッパーより投入された被測定物(10)を間欠的に1個ずつ後工程へ送り出す供給部(3)と、
    前記供給部の後工程に設けられ、前記供給部から送り出された前記被測定物が1個ずつ載せられて前記被測定物の1個の重量を計測する秤量部(4)と、
    前記秤量部の後工程に設けられ、前記計測の終了した前記被測定物を1個ずつ区切って保持するバッファ部(19)を有して、前記被測定物を前記供給部及び前記秤量部と同期して間欠的に搬送する間欠搬送部(5)と、
    前記間欠搬送部に設けられ、前記被測定物の搬送方向に沿って該被測定物を1個ずつ区切り、前記搬送方向に沿って段階的に低くなる複数の前記バッファ部が階段状に形成される階段状搬送機構(6)と、
    前記バッファ部を構成し、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成されて前記被測定物を支える固定段部体(8)と、
    前記階段状搬送機構の上方に離間して対向配置され、対向下面(30)が前記階段状に倣って形成されており、前記被測定物の搬送先バッファ部よりも先の前方バッファ部への段飛びを防止する段飛び規制屋根部(7)と、
    前記間欠搬送部またはその次工程に設けられ、前記間欠搬送部から前記被測定物が搬送されるときに少なくとも前記秤量部からの前記計測の結果に基づき前記被測定物の搬送先を切り替える振り分け部(9)と、
    前記供給部の送り出し動作、前記秤量部の計測動作、前記間欠搬送部の搬送動作、及び前記振り分け部の切替動作を制御する制御部と、
    を具備することを特徴とする重量測定装置。
  2. 請求項1記載の重量測定装置であって、
    前記固定段部体の上方に重ねられ搬送方向に沿って前後方向に水平スライド自在に設けられ、搬送方向に直交する断面形状が略V字形状に形成されてスライド作動されることにより、前記被測定物を押して下段に落とす段状プッシャー(23)を具備することを特徴とする重量測定装置。
  3. 請求項2記載の重量測定装置であって、
    前記固定段部体または段状プッシャーの少なくとも一方の前端縁(36)において、谷溝部(40)が搬送方向後側に退く斜めカット形状で形成されることを特徴とする重量測定装置。
  4. 請求項2または3記載の重量測定装置であって、
    前記固定段部体または段状プッシャーの少なくとも一方は、前記略V字形状が搬送方向に直交する方向に複数並べられて一体に形成された波形板(25)であることを特徴とする重量測定装置。
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