JP6494620B2 - 香水等のフレグランスを拡散する装置 - Google Patents

Description

本発明は、香水等のフレグランスを拡散する装置に関する。

特許文献１は、
上下方向に取り付けられ、それぞれ流管を持つ２つの注出栓と、
２つの注出栓の間に取り付けられた多孔性材料のインサートと、
インサートに対面して、少なくとも１つのフレグランス拡散開口部が設けられた外側リングと、
を備えたフレグランスディフューザーを開示している。

各注出栓は、多孔性インサートを通過したフレグランスを装置の外に通過させる流通孔を備えている。フレグランスは、例えばディフューザーの上方に配置された瓶内に収容される。

仏国特許第２９５８８５４号明細書

このディフューザーは満足なものではあるが、簡略化の余地があった。

このため、本発明は、第１の態様において、以下を備えたことを特徴とするフレグランス拡散装置を提供する：
長軸に沿って互いに離間して配置された対向する２つの壁であって、両壁間に空隙を画定し、空隙は装置の外部にフレグランスを拡散するための少なくとも１つの開口部が設けられた周壁まで側方に延出し、前記少なくとも１つの開口部は空隙を装置の外部と連通させる、２つの対向する壁、
関連する壁に隣接した外部ゾーンにそれぞれ突出する２つの対応する対向端部を介して２つの壁を貫通する、長軸に沿って空隙に延出する、多孔性材料で作製された少なくとも１つの芯、
関連する壁に隣接した各外部ゾーンを、空隙と連通させ、したがって装置の外部と連通させるように、各壁を貫通する少なくとも１つの吸気開口部。
本発明に係る装置において、前記少なくとも１つの芯にはフレグランスがしみ込ませてあり、したがって、空隙へと延出する前記少なくとも１つの芯の中央部分を介した空隙および外部へのフレグランス（装置の上方、特に上瓶部に配置された）の拡散と、装置下方（特に下瓶部）への一滴ずつの滴下の両方を行う。

したがって、本発明に係る装置は、拡散機能と滴下機能が分離している従来技術の装置よりも単純である。

さらに前述の従来技術において、一滴ずつの滴下効果を達成するために、非常に小さい孔（例えば０．２から０．５ｍｍ）が必要であり、それらはフレグランス（香水）の組成物内に含まれる脂肪組成物によって閉塞される傾向にある。この問題は、前記少なくとも１つの多孔性芯によって一滴ずつの滴下機能が実行される本発明に係る装置では発生しない。

前述の従来技術の装置とは違って、前記少なくとも１つの多孔性芯を通って流れるフレグランスの量を補償する吸気は装置の外部から来る。これは、フレグランスを分配する瓶内の空気の補償が、このフレグランスの流れとは分離され、したがって、一滴ずつの滴下から分離されるということを意味する。従来技術において、瓶は空気通路および流管を介して互いに連通する。したがって、１つまたは他の瓶における圧力または減圧は、一滴ずつの滴下機能に影響を与える（例えば、圧力均衡が確立される必要がある場合）が、本発明に係る装置ではそのようなことはない。

単独または互いに組み合わせて考慮される他の可能な特徴によれば、
装置は、２つの壁の各側の、各壁に隣接した各外部ゾーンに、瓶のネックを装置にそれぞれ固定するための固定手段を備え、
各壁は全体的に凹形状を有し、凹側が空隙に面しており、中央領域を備え、
前記少なくとも１つの開口部は中央領域の周囲に位置し、
各壁にいくつかの吸気貫通開口部が形成され、装置は、位置に依存して前記開口部を全部または一部遮断可能な遮断手段を備え、
装置は、空隙に分散された複数の多孔性芯を備え、
装置は、各壁内に、壁内への貫通開口部に整列して形成されたボールバルブシステムを備え、その結果、上部壁のボールバルブシステムのボールが、対応する開口部を遮断し、下部壁のボールバルブシステムのボールが対応する開口部を露出させたままにし、
長軸は、装置の垂直軸である。

第２の態様によれば、本発明は、以下を備えたことを特徴とするフレグランス拡散システムを目指す：
上記に簡単に説明した拡散装置、
第１のネックを有し、その開口部が２つの対向する壁のうち上部壁と呼ばれる一方に対面して配置された上部第１瓶と、
第２のネックを有し、その開口部が下部壁と呼ばれる他方の壁に対面して配置された下部第２瓶、上部第１瓶はフレグランスを含み、フレグランスは、芯にしみ込むことにより、一方では、フレグランスを、空隙に、そして前記少なくとも１つの開口部を介して装置の外部へと拡散させ、他方では、下部第２瓶へと一滴ずつの滴下を行わせる。

このシステムは、上記で言及した拡散装置に関して言及したのと同じ利点および特徴を有しているため、これらをここで繰り返すことはしない。

他の特徴および利点は、非限定的な例としてのみ挙げられ、添付の図面を参照してなされる以下の説明において明らかとなろう。

本発明の第１の実施形態によるフレグランス拡散装置の軸方向断面の模式的全体図である。 図１の装置の実施形態の別の形態を示す。 本発明の第２の実施形態によるフレグランス拡散装置の軸方向断面の模式的全体図である。

図１に示され、一般参照符号１０で示されるように、フレグランス拡散システムはフレグランス拡散装置２０と２つの瓶１２、１４を備え、その対応するネック１２ａ、１４ａのみが示されている。

拡散されるフレグランス（例えば環境香）を収容した上部第１瓶１２は、ネック１２ａが下方に向いた状態で装置２０の頂部に取り付けられている。

装置２０は、ネック１２ａを前記装置に固定するための第１の固定手段２２を備えている。これらの固定手段は例えば、ネック１２ａの外面上のおねじ１２ｂに螺合するめねじの形態で作製される。

上部瓶１２から来る拡散されないフレグランスを受容するための下部第２瓶１４は、ネック１４ａが上方に向いた状態で装置２０の下方に取り付けられている。

拡散装置２０は、ネック１４ａを前記装置に固定するための第２の固定手段２４を備えている。これらの固定手段は例えば、ネック１４ａの外面上のおねじ１４ｂに螺合するめねじの形態で作製される。スナップ固着手段等の他の固定手段が想定されてもよい。

システム１０および装置２０、ならびに２つの瓶は、上部瓶１２に収容されたフレグランスが重力下で流れうるように垂直に配置されている。

装置２０は、２つの構成要素、すなわち、ここでは垂直に配向している長軸Ｌに沿って互いに対面し互いに分離して配置された上部構成要素２６および下部構成要素２８を備えている。

２つの構成要素２６、２８はそれぞれ、互いに対面し、中央空隙Ｃを間に画定する壁３０、３２を備えている。壁３０、３２は、多孔性芯３４が両壁間の空隙Ｃ内で軸方向に延出して、２つの対応する対向端部３４ａ、３４ｂによってそこに維持されるように、中央（中央部）に穴があいている。これら２つの対向端部３４ａ、３４ｂは、対応する壁３０、３２を貫通してそれぞれ、装置外部であり関連する壁に隣接したゾーン（Ｚ１、Ｚ２）に突出する。

図１に示されるように、各外部ゾーンは瓶のネック内部のゾーンである。

芯は、既知の種類の多孔性材料で作製される。

壁３０、３２はそれらの中央領域から側方に延長して、壁３６、３８は軸方向に延在する周縁に至る。構成要素２６、２８の２つの軸方向延長壁３６、３８は、対向方向に、空隙Ｃから遠ざかる方向に延出する。固定手段２２、２４は、これらの壁の内面に形成される。各瓶のネック１２ａ、１４ａは、装置２０に固定されると、対応する側方延長壁の外面３０ａ、３２ａの凹部に形成された対応する封止部Ｊ１、Ｊ２に当たることが注目される。

図示のように、各側方壁３０、３２は、凹状の全体形状を持ち、その凹側が空隙Ｃに向いている。各壁はより特定的には中央領域に向けて収束する漏斗の形状である。

各構成要素２６、２８は、いくつかの実施形態の詳細を挙げれば、一般に軸回転対称である。したがって、軸方向延長壁３６、３８はそれぞれ実質的に円筒形状であり、スカート状になっている。

装置２０は、その周縁に、２つの対向する構成要素２６、２８と隔離中央空隙Ｃによって形成された組立体を包囲する環状全体形状を持つ周壁４０も備えている。この周壁４０は、縁取り要素を形成し、例えば接着、溶着またはその他の適切な手段によって上述の組立体のそれぞれに固定される。

周壁４０には、フレグランスを装置の外部に拡散するための少なくとも１つの開口部４２が設けられている。前記少なくとも１つの開口部４２は、空隙Ｃの周りに配置された壁の領域に設けられ、その結果この空隙を装置の外部と連通させる。実地上、フレグランス拡散のより良い分散のために、いくつかの開口部４２が、装置の赤道領域に、図１に示されるように周壁４０の周囲に沿って配置されている。

各側方壁３０、３２は、厚みを貫通して通る少なくとも１つの吸気開口部Ｏ１、Ｏ２を備え、その結果、各壁付近の各外部ゾーンＺ１、Ｚ２を中央空隙Ｃに連通させ、したがって開口部４２を介して装置の外部と連通させて配置する。

図１の構成において、前記少なくとも１つの吸気開口部は、各壁の中央領域の周囲に、芯３４の中心位置からずれた状態で配置されている。

流量を増加させ、したがって一滴ずつの滴下速度を増加させるために、各壁３０、３２に多数の開口部が設けられてもよいことが注目される。具体的には、この速度は特に装置の吸気能力に依存する。

フレグランス拡散システム１０の動作中に、反転された上瓶１２内に存在する液体（フレグランス）は、芯３４の上端３４ａにしみ込んで、芯３４の内部をその全長にわたり流れる。芯に液体がしみ込んでいるため、それは、フレグランスを空隙Ｃ内部の空気に接触しているその中央部分３４ｃから放射状または側方に拡散する。空隙Ｃは拡散ゾーンであり、そこを通ってフレグランスが開口部４２まで拡散し、装置２０を抜けるためにフレグランスは開口部４２を通過する。

芯３４は瓶１２内の液体上の吸引部のようなものを形成してそれにより前記瓶内に減圧を形成する（吸排気効果）。この減圧は、前記少なくとも１つの吸気開口部Ｏ１を介して瓶に入る外気によって補償される。

芯にしみ込む液体全てが空隙に拡散するわけではない。具体的には、一定比率の液体が芯に沿ってその開放下端３４ｂまで流れ、一滴ごとの滴下の形態で下部瓶１４に流入する。「非拡散」液体が下部瓶に流入すると、拡散現象は止む。下部瓶の容量は、瓶に移入する液体の高さが芯の下端３４ｂより下に位置するような寸法となっている。

上部瓶１２内に液体が尽きて、下部瓶１４が（少なくとも部分的に）満たされたとき、システムは反転される。下部瓶１４が上部瓶になって、上部瓶１２が下部瓶になり、上記に説明した動作のモードが繰り返される。

芯内の液体の流量、したがって、一滴ごとの滴下流の速度は、吸気開口部または開口部群Ｏ１、Ｏ２の直径に依存する。この速度は、芯の長さ、密度および直径、または、いくつかの芯がある場合（図３）には芯の個数にも依存してよいことが注目される。

壁３０および３２は、壁３２に存在する開口部または開口部群Ｏ２（また、システムが反転している場合には壁３０に存在する開口部または開口部群Ｏ１に同じことが当てはまる）が芯を包囲する壁の下点より上に配置されるように、芯を包囲するそれらの中央領域において中空または凹状にされており、その周りに潜在的な浸透から生じる液体が蓄積する。そのような構成は、システムが動作している間に開口部または開口部群Ｏ２を浸透液体が邪魔するリスクをかなり低減する。

図２は、図１のシステムの実施形態の別の形態を示す。この別の形態によるシステム５０は、前記少なくとも１つの吸気開口部Ｏ１（またはＯ２）を介した空気の進入を調整するための手段を備えた拡散装置６０を備えている。システムおよび装置の他の要素は図１と変わりなく、したがって、同じ参照番号を保っている。

装置６０の調整手段は、芯を介した液体の流量、したがって液滴が形成される速度を可変にさせる。

図２（この図は図１のほぼ鏡像である）に示された例において、各壁はいくつかの吸気開口部（壁３０用のＯ１と壁３２用のＯ２）を備え、そのうち１つのみが図示されている。より具体的には、装置は各板３０、３２の各一連の開口部Ｏ１とＯ２に関連する調整手段を備えている。

例えば、これらの手段は、関連する壁３０、３２に固定された中央ハブ（延長部３０ｂ、３２ｂ）（芯３４はこれらのハブの内部に取り付けられている）の周りで回転する能力をもって取り付けられ、装置の外部に配置された制御ノブ６２ａ、６４ａ（調整ノブ）によって駆動されうる遮断部材６２、６４の形態を採択している。開口部４２に比べて拡大した付加的な開口部が、関連する制御ノブの通過を可能にするために周壁４０に形成されている。遮断部材は遮断端部６２ｂ、６４ｂを備え、それらは、ノブによって制御された回転によって１つ以上の吸気開口部を遮断するか、または他方で吸気開口部を露出する。遮断部材はこうして、開口部または開口部群を最適に遮断するのに適した遮断端部形状を持っていてもよい。部材は、例えば偏心カムの形態を採ってもよい。

図３に、第２の実施形態による拡散システム７０が示されており、拡散装置８０を備えている。

装置８０も、互いに対面し、間に中央拡散空隙Ｃ´またはゾーンを画定する２つの側方延長壁８２、８４を備えている。

いくつかの多孔性芯が空隙Ｃ´内に配置され、２つの対応する壁８２、８４内の２つの対向する貫通端部を介して取り付けられている。

例えば、芯の数が４個でもよく、前景に８６、８８の２つ、背景に９０、９２の２つが図示されている。

これらの芯は、凹状または凹型である各壁８２、８４（略漏斗形状の壁端）の中央領域の周りに均分配置されている。別の個数または配置の芯も想定されうる。

各壁８２、８４にいくつかの吸気開口９４ａ、９４ｂ、および９６ａ、９６ｂが設けられている。各壁につき２つの開口部が図示されている。しかし、別の個数または配置の開口部も想定されうる。

図３の例において、開口部は芯の外周に分散されている。各壁８２、８４の中央領域は、関連する壁の貫通開口部に整列し、空隙Ｃに開口するボールバルブシステム１００、１０２を組み込んでいる。

ボールバルブシステム１００（または１０２）は、貫通開口部１００ａ（または１０２ａ）を備え、その上縁は弁座を形成し、ボール１００ｂ（または１０２ｂ）が、ゾーンＺ１（またはＺ２）の開口部の縁から軸方向に延出するウェル１００ｃ（または１０２ｃ）の内部に取り付けられている。重力の影響下で、ボール１００ｂはその弁座に載る。

弁を形成するボール１００ｂは、開口部１００ａを遮断し、上瓶のネックに存在する液体がこの開口部から直接通過することを防止する。

しかし他方でボール１０２ａは、重力の影響下で、ウェル１０２ｃの自由端の内縁に形成された肩状部に載るが、ウェルは遮断しない。

液体は、空隙にしみ込むと、開口部１０２ａまで流れてウェル１０２ｃに通じ、次に下瓶へと流れる。

装置の軸方向延長壁１０４および１０６は、図１の固定手段２２および２４とは異なる固定手段を有していることが注目される。

特に、固定手段は、壁１０４（または１０６）内、およびその内側に構成された、少なくとも１つのより厚い壁部分１０４ｂ（または１０６ｂ）の後方に配置された少なくとも１つの空隙１０４ａ（または１０６ａ）を備えている。この空隙は、上瓶１１０のネック１１０ａに形成された外部びょう１１０ｂを収容でき、したがって瓶のネックを、装置８０に対して不動位置に保持できる。

装置のこれらの固定手段は、壁１０４（または１０６）の周囲に、いくつかの空隙と、厚くした部分を備えていることが注目される。ネック１１０ａ（または１１２ａ）には、ネックの周囲に局所的に分配されたいくつかの外部びょうが設けられている。軸方向構成要素１０４（または１０６）へのネック１１０ａ（または１１２ａ）の軸方向挿入および回転の運動により、びょうは対応する空隙内に収容され、対応する瓶を軸方向に不動にする。

図示されていない別の形態によれば、ネック１１０ａ（または１１２ａ）は、外部びょうを持たないが、その全外周の周りに連続した肩状部を有している。このネックは、変形可能な材料（例えばプラスチック）で作製された固定用エンドピース１０４、１０６に力で挿入される。

図１に関して説明された全ての別の特徴がここで再び見出され、同じ機能を果たし、同じ利点を達成する。

１０ フレグランス拡散システム
１２ 上部第１瓶
１２ａ ネック
１２ｂ おねじ
１４ 下部第２瓶
１４ａ ネック
２０ フレグランス拡散装置
２４ 第２の固定手段
３０ 壁
３２ 壁
３４ 多孔性芯
３４ａ 対向端部
３４ｂ 対向端部
３６ 壁
３８ 壁
４０ 周壁
５０ フレグランス拡散システム
６０ 拡散装置
６２ 遮断部材
６２ａ 制御ノブ
６２ｂ 遮断端部
６４ 遮断部材
６４ａ 制御ノブ
６４ｂ 遮断端部
７０ フレグランス拡散システム
８０ 拡散装置
８２ 側方延長壁
８４ 側方延長壁
８６ 芯
８８ 芯
９０ 芯
９２ 芯
９４ａ 吸気開口部
９４ｂ 吸気開口部
９６ａ 吸気開口部
９６ｂ 吸気開口部
１００ ボールバルブシステム
１００ａ 貫通開口部
１００ｂ ボール
１００ｃ ウェル
１０２ ボールバルブシステム
１０２ａ 貫通開口部
１０２ｂ ボール
１０２ｃ ウェル
１０４ 壁
１０４ａ 空隙
１０６ 壁
１０６ａ 固定手段
１０６ｂ 固定手段
１１０ａ ネック
１１０ｂ 外部びょう

Claims (10)

1. フレグランス拡散装置（２０；６０；８０）であって、
   前記装置の外部にフレグランスを拡散するための少なくとも１つの開口部（４２）が設けられた周壁（４０）まで側方に延在する空隙（Ｃ；Ｃ´）をその間に画定するために長軸（Ｌ）に沿って互いに離間して配置された対向する２つの壁（３０、３２；８２、８４）であって、前記対向する２つの壁は、中央領域から周壁まで側方に延出し、前記少なくとも１つの開口部は空隙を装置の外部と連通させており、
   前記長軸に沿って前記空隙に延出して２つの前記壁を貫通する多孔性材料製の少なくとも１つの芯（３４；８６−９２）であって、前記芯のそれぞれの端部（３４ａ、３４ｂ）はそれぞれ対応する前記壁に隣接した外部ゾーン（Ｚ１、Ｚ２）にそれぞれ突出しており、前記少なくとも１つの芯は、フレグランスがしみ込まされてあり、前記空隙へと延出する前記少なくとも１つの芯の中央部分を介して前記装置の上方に配置されたフレグランスを前記空隙から前記外部へ拡散させることと、前記装置の下方へ一滴ずつフレグランスを滴下させることの両方を行い、
   各々の前記壁（３０、３２；８２、８４）に隣接した各々の前記外部ゾーンを前記空隙と連通させて前記装置の外部と連通させる、各々の前記壁を貫通する少なくとも１つの吸気開口部（Ｏ１、Ｏ２；９４ａ、９４ｂ、９６ａ、９６ｂ）と、
   を備えたことを特徴とするフレグランス拡散装置。
2. ２つの前記壁の各々の側で、各々の前記壁に隣接した各々の前記外部ゾーン（Ｚ１、Ｚ２）に、瓶を前記装置のネック（１２ａ、１２ｂ；１１０ａ、１１０ｂ）にそれぞれ固定するための固定手段（２２、２４；１０４ａ、１０４ｂ；１０６ａ、１０６ｂ）が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のフレグランス拡散装置。
3. 各々の前記壁（３０、３２；８２、８４）は全体として凹形状であり、凹側が前記空隙に面しており、前記中央領域を備えていることを特徴とする請求項１または２に記載のフレグランス拡散装置。
4. 少なくとも１つの前記開口部は前記中央領域の周囲に位置していることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置。
5. 各々の前記壁に複数の前記吸気貫通開口部（Ｏ１、Ｏ２）が形成され、前記装置が、位置に応じて前記吸気貫通開口部の全部または一部を遮断可能な遮断手段（６２、６４）を備えていることを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置。
6. 前記空隙に分散された複数の前記多孔性材料製の前記芯（８６−９２）を備えていることを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置。
7. 前記壁内の前記吸気貫通開口部（１００ａ、１１２ａ）と整列して各々の前記壁（８２、８４）に形成されたボールバルブシステム（１００、１０２）を備え、上部壁の前記ボールバルブシステムのボール（１００ｂ、１０２ｂ）が対応する前記吸気貫通開口部を遮断し、下部壁の前記ボールバルブシステムのボールが対応する前記吸気貫通開口部を露出させたままにすることを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置。
8. 前記長軸（Ｌ）は前記装置の垂直軸であることを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置。
9. 請求項１から８のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置（２０；６０；８０）と、
   第１のネック（１２ａ；１１０ａ）を有し、その開口部が２つの対向する壁のうち上部壁と呼ばれる一方（３０；８２）に対面して配置された上部第１瓶（１２；１１０）と、
   第２のネック（１４ａ；１１２ａ）を有し、その開口部が下部壁（３２；８４）と呼ばれる他方の壁に対面して配置された下部第２瓶（１４；１１２）と、を備え、
   前記上部第１瓶はフレグランスを含み、フレグランスは前記芯（３４；８６−９２）に含浸されており、一方ではフレグランスを前記空隙（Ｃ、Ｃ´）および少なくとも１つの前記開口部（４２）を介して前記装置の外部へと拡散させ、他方ではフレグランスを前記下部第２瓶へ滴下させ、前記下部第２瓶の容量は、前記下部第２瓶に移入する液体の高さが前記芯の下端（３４ｂ）より下に位置するような容量とされていることを特徴とするフレグランス拡散システム（１０；５０；７０）。
10. 請求項１から９のいずれか一項に記載のフレグランス拡散装置（２０；６０；８０）と、第１のネック（１２ａ；１１０ａ）を有し、その開口部が２つの対向する壁のうち上部壁と呼ばれる一方（３０；８２）に対面して配置された上部第１瓶（１２；１１０）と、第２のネック（１４ａ；１１２ａ）を有し、その開口部が下部壁（３２；８４）と呼ばれる他方の壁に対面して配置された下部第２瓶（１４；１１２）と、を準備する工程と、
    前記上部第１瓶が含むフレグランスを前記芯（３４；８６−９２）に含浸させる工程と、
    前記フレグランスを前記空隙（Ｃ、Ｃ´）および少なくとも１つの前記開口部（４２）を介して前記装置の外部へと拡散させるとともに、その他のフレグランスを前記下部第２瓶へ滴下させる工程と、
    を有し、
    前記下部第２瓶の容量が、前記下部第２瓶に移入する液体の高さが前記芯の下端（３４ｂ）より下に位置するような容量とされている、
    ことを特徴とするフレグランスを拡散させる方法。

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