JP6494445B2 - 端子化電線製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、端子化電線製造方法に関する。
従来、端子金具を使用せず、電線の芯素線(導体)の端末を端子化した端子化電線が知られている(例えば、下記の特許文献1)。この技術は、雌型プレス電極の電線収容溝に電線の導体をセットし、導体を雄型プレス電極の電線押圧用突部で加圧すると同時に両電極に通電して導体を加熱させ、固形化した端子化電線を得るものである。より詳しくは、電線収容溝は、環状溝と切欠溝とよりなる略鍵穴状に形成されている。また、電線収容溝の中央部には、電線屈曲用のガイドピンが一体に立設されている。電線押圧用突部は、電線収容溝に対する環状部とキー状部とよりなる。また、環状部の中央部には、ガイドピンに対する挿通孔が設けられている。さらに、電線押圧用突部は、電線収容溝内に隙間を介して嵌合するようにされている。このような電線収容溝に電線の導体をセットして、雌型プレス電極と雄型プレス電極とによって加圧かつ加熱する。導体は、加熱により軟化して成形が容易になり、加圧により加工硬化する。このようにして、電線の導体の端末は、固形化して端子化される。
特開平04−249875号公報
しかしながら、上記の端子化電線は、環状の端子部の外周および内周にバリが発生するおそれがある。この場合、電線の導体の端末を端子化するには、バリを除去する工程が必要となり、手間と時間とを要する。このように、端子化電線製造方法においては、バリの発生を抑制するという点で改善の余地がある。
そこで、本発明は、バリの発生を抑制することができる端子化電線製造方法を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、本発明は、電線の被覆を剥がして露出させた導体を環状にして環状部を形成する第1工程と、前記第1工程の後に前記環状部の外周を覆って型枠部材を配置し、前記環状部の内周に芯状部材を配置した状態で、前記環状部の軸方向において端面が対向する1対の電極に前記環状部と前記型枠部材と前記芯状部材とが挟まれた状態で前記環状部が前記環状部の軸方向に加圧かつ加熱されることにより前記環状部が溶融して凝固し、前記環状部の内周に薄肉部を有する端子部を成形する第2工程と、前記第2工程の後に前記薄肉部を除去して締結孔を形成する第3工程と、を含み、前記芯状部材は、軸線方向が前記環状部の軸方向に一致し、前記環状部の軸方向の厚さより薄い厚さを有する円柱状に形成され、前記第2工程において、溶融した前記環状部は、その一部が前記芯状部材側に流出して凝固し前記薄肉部を形成する、ことを特徴としている。
また、前記芯状部材は、前記1対の電極の前記端面に1対で配置され、前記第2工程において、前記1対の芯状部材は、前記環状部を前記環状部の軸方向に加圧かつ加熱する際に、前記環状部の軸方向の中央部において間隔をあけて対向し、前記薄肉部は、前記環状部の軸方向における中央部に形成される、ことが望ましい。
また、前記第3工程において、前記薄肉部は、前記環状部の軸方向に加圧されて抜き加工される、ことが望ましい。
本発明に係る端子化電線製造方法は、バリの発生を抑制することができる、という効果を奏する。
図1は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法によって製造された端子化電線を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第1工程を説明する斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第1工程を説明する斜視図である。 図4は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法を説明するフロー図である。 図5は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する分解斜視図である。 図6は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する斜視図である。 図7は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第3工程を説明する斜視図である。 図10は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第3工程を説明する斜視図である。 図11は、本発明の変形例に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。 図12は、本発明の変形例に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。
以下に、本発明に係る端子化電線製造方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法によって製造された端子化電線を示す斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第1工程を説明する斜視図である。図3は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第1工程を説明する斜視図である。図4は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法を説明するフロー図である。図5は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する分解斜視図である図6は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する斜視図である。図7は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。図8は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する斜視図である。図9は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第3工程を説明する斜視図である。図10は、本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法の第3工程を説明する斜視図である。
本実施形態に係る端子化電線製造方法は、図1に示す端子化電線1を製造するものである。端子化電線1は、例えば、車両に配索されるワイヤーハーネス等に適用される。端子化電線1は、例えば、車両等に搭載される多種多様な電子機器間で電力や制御信号などを伝えるものである。
なお、本実施形態において、以下の説明における軸方向は、後述する電線2の環状部23、すなわち、端子部3の締結孔33の軸方向である。また、電線延在方向は、電線2の導体21が線状に延在する方向である。電線延在方向において、電線2の環状部23が位置する側を前方、電線2の被覆部(被覆)22で覆われた導体21が位置する側を後方という。
具体的には、端子化電線1は、電線2と、端子部3とを備える。より詳しくは、端子化電線1は、本実施形態に係る端子化電線製造方法によって、図2,図3に示す電線2の端末を端子化して図1に示す端子部3を形成したものである。
電線2は、図2に示すように、線状の導体21と、導体21の外周側を覆う被覆部22とを有する。導体21は、導電性の芯線であり、電気が通る金属部材によって構成される。導体21は、線状に延びる方向に対してほぼ同じ径で延びるように形成される。導体21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等により製造される。導体21は、素線21aを撚り合わせてなる導体構造のものや、断面矩形又は丸形となる棒状の導体構造(例えば平角単心や丸単心となる導体構造であり、この場合、電線自体も棒状となる。)のもののいずれであってもよい。導体21は、撚り線の場合、芯材(剛体となる線材)を中心にして撚り合わせてもよい。本実施形態において、導体21は、複数の素線21aを単純に束ねたものである。被覆部22は、導体21の外周側を被覆する電線被覆である。被覆部22は、導体21の外周面に接して設けられる。被覆部22は、例えば、絶縁性の樹脂材料(PPやPVC、架橋PE等。耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性等に配慮して適宜選定される。)等を押出成形することによって形成される。被覆部22は、導体21の延在方向の一端から他端にかけて形成される。電線2は、導体21の端末21bにおいて、被覆部22が剥ぎ取られており、当該導体21の端末21bが被覆部22から露出している。電線2は、一例として、導体21の断面形状(電線延在方向と交差する方向の断面形状)が略円形状、被覆部22の断面形状(電線延在方向と交差する方向の断面形状)が略円環形状となっており、全体として略円形状の断面形状となっている。
端子部3は、電線2の導体21の端末21bが端子化されたものである。より詳しくは、図1に示す端子部3は、図2に示す電線2の導体21の端末21bを、図3に示すように環状にした環状部23を加圧および加熱して溶融させた後に凝固させたものである。このため、端子部3は、その表面に導体21が溶融した線状の痕跡(図示省略)が残っている。端子部3は、相手側の端子やバッテリ等の電気機器が備える電極等と電気的に接続される部分である。端子部3は、接続部31と、締結孔33とを備える。接続部31は、平坦状の円状に形成される。また、接続部31は、その中央部に円状の締結孔33が形成される。締結孔33は、相手側の端子やバッテリ等の電気機器が備える電極等に挿通されて締結される。相手側の端子やバッテリ等の電気機器が備える電極等との電気的な接続を確実なものとするため、締結孔33を使用した締結時は、トルクを管理する必要がある。
ここで、図5を参照して、端子化電線製造方法に用いる第1プレス電極4と第2プレス電極5と型枠部材6と芯状部材7とについて説明する。
第1プレス電極4は、電気導電性および高い熱伝導性を有し、電線2の導体21より高い融点を有する材料で構成されている。第1プレス電極4は、図5から図9に示すように、後述する第2プレス電極5との間に、環状部23と型枠部材6と芯状部材7とを挟んだ状態で、環状部23を加圧かつ加熱するものである。第1プレス電極4は、本体部40と、電線押圧部41とが一体に形成されている。
本体部40は、円柱状に形成されている。本体部40は、軸線方向が軸方向に一致して配置される。本体部40の先端面40aは、後述する第2プレス電極5の本体部50の先端面50aと対向して配置される。本体部40は、先端面40aが軸方向の下方に位置するように配置される。先端面40aには、電線押圧部41が形成されている。
電線押圧部41は、後述する第2プレス電極5の電線押圧部51との間に環状部23を挟んだ状態で環状部23を加圧および加熱するものである。電線押圧部41は、その軸線方向が本体部40の軸線方向と一致する柱状に形成されている。電線押圧部41は、軸方向視において、成形する端子部3と同一形状に形成されている。より詳しくは、電線押圧部41は、軸方向視において、電線延在方向の前方に位置し電線延在方向の前方に凸状に湾曲する半円状の円弧部と、電線延在方向の後方に位置しその円弧の弦を底辺とし電線延在方向の後方に上辺が位置する台形状の台形部とで構成されている。電線押圧部41は、平坦状の先端面41a、および、軸方向視における台形部において軸方向の高さが電線延在方向の後方に向かって低くなるように軸方向に対して傾斜した傾斜面41bを有する。電線押圧部41の先端面41aおよび傾斜面41bは、後述する第2プレス電極5の電線押圧部51の先端面51aおよび傾斜面51bと対向して配置される。
第2プレス電極5は、電線押圧部51の先端面51aを対称面として第1プレス電極4と対称に形成されている。第2プレス電極5は、先端面50aが軸方向の上方に位置するように配置される。第2プレス電極5は、先端面50aおよび傾斜面51bが第1プレス電極4の先端面40aおよび傾斜面41bと対向して配置される。
このように構成された第1プレス電極4および第2プレス電極5は、先端面41a,51aおよび傾斜面41b,51bが環状部23を挟んだ状態で環状部23を加圧かつ加熱する。第1プレス電極4および第2プレス電極5によって加圧かつ加熱された環状部23は、溶融して凝固して端子化する。
型枠部材6は、高い熱伝導性を有し、電線2の導体21より高い融点を有する材料で構成されている。型枠部材6は、図5から図7に示すように、環状部23の外周を押さえ、端子部3の外周を形成するための型枠である。型枠部材6は、第1分割片61と第2分割片62とを組み合わせて構成される。
第1分割片61は、長方形状の板材で形成されている。第1分割片61は、端面61a,61cが電線延在方向に一致して配置される。また、第1分割片61は、軸方向に直交して配置される。第1分割片61は、端面61aが第1プレス電極4の電線押圧部41および第2プレス電極5の電線押圧部51の外周に沿うように切り欠かれている。より詳しくは、第1分割片61の切り欠き61Aは、軸方向視において、電線延在方向の前方に位置する円弧部61A1と、電線延在方向の中央部に位置し、電線延在方向の後方に向かって切り欠きの幅が狭くなるように電線延在方向に対して傾斜した傾斜部61A2と、電線延在方向の後方に位置し、電線延在方向と平行な直線部61A3とで構成されている。この第1分割片61は、板厚t1である。板厚t1は、環状部23の厚さt3および成形された端子部3の接続部31の板厚より大きい。
第2分割片62は、端面62aを対称面として第1分割片61と対称に形成されている。第2分割片62は、端面62aが第1分割片61の端面61aと対向して配置される。このため、図6に示すように、第1分割片61と第2分割片62とを組み合わせて環状部23および電線押圧部41,51を挟んだ状態において、型枠部材6は、環状部23の外周を覆う。
このように構成された第1分割片61と第2分割片62は、端面61aと端面62aとを対向させて組み合わせると、端子部3の外周と一致する形状の切り欠き6Aが形成される。切り欠き6Aは、第1分割片61と第2分割片62とを組み合わせて環状部23および電線押圧部41,51を挟んだ状態において、電線押圧部41,51と嵌合する。
芯状部材7は、接続部31の内周に締結孔33を形成するものである。芯状部材7は、高い熱伝導性を有し、電線2の導体21より高い融点を有する材料で構成されている。芯状部材7は、第1プレス電極4または第2プレス電極5の少なくともいずれか一方に一体に形成される。芯状部材7は、図5,図7に示すように、軸方向の高さt2(<t1)の円柱状である。芯状部材7は、軸線方向が軸方向に一致する。本実施形態において、芯状部材7は、第1プレス電極4の電線押圧部41および第2プレス電極5の電線押圧部51の中央部に一対が形成されている。また、図7に示すように、一対の芯状部材7の高さt2の合計は、t1より小さい。このため、第1プレス電極4および第2プレス電極5の間に環状部23を挟んだ際に、2つの芯状部材7の先端面7aは、軸方向に距離t4離間している。
次に、図1から図10を参照して、端子化電線製造方法について説明する。端子化電線製造方法においては、図4に示すフローに沿って第1工程から第3工程が実施される。
まず、第1工程としての環状部形成工程(ステップS1)において、図2に示すように、電線2は、被覆部22が剥ぎ取られて導体21が露出される。そして、図3に示すように、露出された導体21は、環状にされて環状部23が形成される。より詳しくは、電線2は、被覆部22が剥ぎ取られて導体21の端末21bが数cm露出される。このとき、導体21の端末21bは、形成する端子部3の円周より長く露出される。露出された導体21の端末21bは、曲げられて環状部23が形成される。このとき、導体21の端末21bは、先端が導体21の端末21bに重ねられている。
そして、第1工程の後に第2工程としての溶融工程(ステップS2)において、図5に示すように、型枠部材6は、環状部23の外周を覆うように配置される。また、図6,図7に示すように、第1プレス電極4および第2プレス電極5は、その間に環状部23と型枠部材6と芯状部材7とを挟むように配置される。より詳しくは、第1プレス電極4および第2プレス電極5は、軸線方向が軸方向に一致して配置される。このとき、第1プレス電極4は、先端面40aが軸方向における下方に位置するように配置される。第2プレス電極5は、先端面50aが軸方向における上方に位置するように配置される。また、電線押圧部41の先端面41aおよび傾斜面41bと電線押圧部51の先端面51aおよび傾斜面51bとは、対向して配置される。さらに、第1分割片61および第2分割片62は、電線延在方向および軸方向に直交する方向から環状部23を挟むように配置される。このとき、第1分割片61および第2分割片62は、端面61a,61c,62a,62cが電線延在方向に一致して配置される。
このとき、一対の芯状部材7は、環状部23の内周に位置する。さらに、2つの芯状部材7の先端面7aは、軸方向に距離t4離間している。
そして、このようにして第1プレス電極4と第2プレス電極5との間に、環状部23と型枠部材6と芯状部材7とを挟んだ状態で、第1プレス電極4および第2プレス電極5によって環状部23を軸方向に加圧かつ加熱することにより、環状部23は、溶融した後に凝固する。より詳しくは、溶融した環状部23は、図6から図10に示すように、先端面41a,51aおよび傾斜面41b,51bと型枠部材6とによって平坦状に凝固して接続部31を有する端子部3として成形される。このとき、切り欠き6Aが電線押圧部41,51と嵌合しているため、溶融した環状部23は、電線押圧部41,51の外周側に漏出することが抑制される。このため、溶融した環状部23は、図7に示すように、一対の芯状部材7の隙間から内周側(径方向の中央部)に流出して、図9,図10に示すような薄肉部32を形成する。この薄肉部32は、接続部31の軸方向における中央部に形成される。また、薄肉部32の板厚は、t4である。なお、板厚t4は、接続部31の板厚より薄い。
そして、第2工程の後に第3工程としての薄肉部除去工程(ステップS3)において、図1に示すように、端子部3には、締結孔33が形成される。より詳しくは、端子部3は、図9,図10に示すような薄肉部32が除去されて、図1に示すような締結孔33が形成される。本実施形態において、締結孔33は、薄肉部32に金型等が挿入されてプレス抜き加工等される。これにより、端子部3は、径方向の中央部に板厚方向に貫通した締結孔33が形成される。
このようにして、端子化電線製造方法によって、端子化電線1は、電線2が端子化されて端子部3が成形されることで形成される。
以上で説明した端子化電線製造方法によれば、切り欠き6Aが電線押圧部41,51と嵌合しているため、溶融した環状部23は、電線押圧部41,51の外周側に漏出することが抑制される。このため、端子化電線製造方法は、成形時に端子部3の外周側のバリの発生を抑制することができる。また、溶融した環状部23は、一対の芯状部材7の隙間から環状部23の内周側に流出して薄肉部32を形成する。そして、端子部3は、薄肉部32が除去されて締結孔33が形成される。このため、端子化電線製造方法は、接続部31より板厚の薄い薄肉部32を除去するので、容易に加工することができ、かつ、端子部3の内周側のバリの発生を抑制することができる。
この端子化電線製造方法によれば、薄肉部32が接続部31の軸方向における中央部に形成されている。このため、例え、薄肉部32をプレス抜き加工等した際にバリが発生したとしても、発生したバリは、締結孔33内に留まり、締結孔33から外側に突出することを抑制することができる。このように、端子化電線製造方法は、締結孔33の形成時のバリの発生を抑制することができる。
この端子化電線製造方法によれば、端子部3は、薄肉部32に金型等が挿入されてプレス抜き加工等されて締結孔33が形成される。このため、接続部31より板厚の薄い薄肉部32をプレス抜き加工等するので、端子化電線製造方法は、締結孔33の形成時のバリの発生をより確実に抑制することができる。
[変形例1]
上記実施形態では、薄肉部32は、接続部31の軸方向における中央部に形成されるものとして説明したが、他の位置に形成されてもよい。具体的には、例えば、図11に示すように、薄肉部32Aが接続部31Aの軸方向における上部に形成される場合について説明する。図11は、本発明の変形例に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。
まず、端子化電線製造方法に用いる芯状部材8について説明する。芯状部材8は、第2プレス電極5の電線押圧部51の中央部に一体に形成されている。芯状部材8は、軸方向の高さt5(<t1)の円柱状である。芯状部材8は、軸線方向が軸方向に一致する。このため、第1プレス電極4および第2プレス電極5の間に環状部(図示省略)を挟んだ際に、芯状部材8の先端面8aは、第1プレス電極4の電線押圧部41の先端面41aと軸方向に距離t6離間している。
このような芯状部材8が配設された第2プレス電極5を用いた端子化電線製造方法によれば、第2工程において、溶融した環状部(図示省略)は、芯状部材8の先端面8aと電線押圧部41の先端面41aとの隙間から内周側(径方向の中央部)に流出して薄肉部32Aを形成する。この薄肉部32Aは、接続部31Aの軸方向における上部に形成される。また、薄肉部32Aの板厚は、t6である。なお、板厚t6は、接続部31Aの板厚より薄い。
そして、第3工程において、薄肉部32Aは、金型等が接続部31Aの軸方向の上方から挿入されて下方に向かってプレス抜き加工等される。これにより、端子部3Aは、径方向の中央部に板厚方向に貫通した締結孔33Aが形成される。
この端子化電線製造方法によれば、薄肉部32Aは、接続部31Aの軸方向における上部に形成されている。また、薄肉部32Aをプレス抜き加工等する際は、金型等が接続部31Aの軸方向の上方から挿入されて下方に向かってプレス抜き加工等される。このため、例え、薄肉部32Aをプレス抜き加工等した際にバリが発生したとしても、発生したバリは、締結孔33A内に留まり、締結孔33Aから外側に突出することを抑制することができる。このように、端子化電線製造方法は、締結孔33Aの形成時のバリの発生を抑制することができる。
[変形例2]
また、具体的には、例えば、図12に示すように、薄肉部32Bが接続部31Bの軸方向における下部に形成される場合について説明する。図12は、本発明の変形例に係る端子化電線製造方法の第2工程を説明する断面図である。
まず、端子化電線製造方法に用いる芯状部材9について説明する。芯状部材9は、第1プレス電極4の電線押圧部41の中央部に一体に形成される。芯状部材9は、軸方向の高さt7(<t1)の円柱状である。芯状部材9は、軸線方向が軸方向に一致する。このため、第1プレス電極4および第2プレス電極5の間に環状部(図示省略)を挟んだ際に、芯状部材9の先端面9aは、第2プレス電極5の電線押圧部51の先端面51aと軸方向に距離t8離間している。
このような芯状部材9が配設された第1プレス電極4を用いた端子化電線製造方法によれば、第2工程において、溶融した環状部(図示省略)は、芯状部材9の先端面9aと電線押圧部51の先端面51aとの隙間から内周側(径方向の中央部)に流出して薄肉部32Bを形成する。この薄肉部32Bは、接続部31Bの軸方向における下部に形成される。また、薄肉部32Bの板厚は、t8である。なお、板厚t8は、接続部31Bの板厚より薄い。
そして、第3工程において、薄肉部32Bは、金型等が接続部31Bの軸方向の下方から挿入されて上方に向かってプレス抜き加工等される。これにより、端子部3Bは、径方向の中央部に板厚方向に貫通した締結孔33Bが形成される。
この端子化電線製造方法によれば、薄肉部32Bが接続部31Bの軸方向における下部に形成されている。また、薄肉部32Bをプレス抜き加工等する際は、金型等が接続部31Bの軸方向の下方から挿入されて上方に向かってプレス抜き加工等される。このため、例え、薄肉部32Bをプレス抜き加工等した際にバリが発生したとしても、発生したバリは、締結孔33B内に留まり、締結孔33Bから外側に突出することを抑制することができる。このように、端子化電線製造方法は、締結孔33Bの形成時のバリの発生を抑制することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係る端子化電線製造方法は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上で説明した型枠部材6は、第1プレス電極4および第2プレス電極5と別体であるものとして説明したが、これに限らず、第1プレス電極4または第2プレス電極5と一体として形成してもよい。
以上で説明した端子部3の形状は、円形状、矩形状や多角形状等の他の形状であってもよい。
1 端子化電線
2 電線
21 導体
21b 端末
22 被覆部(被覆)
23 環状部
3 端子部
31 接続部
32 薄肉部
33 締結孔
4 第1プレス電極(1対の電極)
41a 先端面(端面)
5 第2プレス電極(1対の電極)
51a 先端面(端面)
6 型枠部材
61 第1分割片(型枠部材)
62 第2分割片(型枠部材)
7 芯状部材

Claims (3)

  1. 電線の被覆を剥がして露出させた導体を環状にして環状部を形成する第1工程と、
    前記第1工程の後に前記環状部の外周を覆って型枠部材を配置し、前記環状部の内周に芯状部材を配置した状態で、前記環状部の軸方向において端面が対向する1対の電極に前記環状部と前記型枠部材と前記芯状部材とが挟まれた状態で前記環状部が前記環状部の軸方向に加圧かつ加熱されることにより前記環状部が溶融して凝固し、前記環状部の内周に薄肉部を有する端子部を成形する第2工程と、
    前記第2工程の後に前記薄肉部を除去して締結孔を形成する第3工程と、
    を含み、
    前記芯状部材は、軸線方向が前記環状部の軸方向に一致し、前記環状部の軸方向の厚さより薄い厚さを有する円柱状に形成され、
    前記第2工程において、溶融した前記環状部は、その一部が前記芯状部材側に流出して凝固し前記薄肉部を形成する、
    ことを特徴とする端子化電線製造方法。
  2. 前記芯状部材は、前記1対の電極の前記端面に1対で配置され、
    前記第2工程において、前記1対の芯状部材は、前記環状部を前記環状部の軸方向に加圧かつ加熱する際に、前記環状部の軸方向の中央部において間隔をあけて対向し、前記薄肉部は、前記環状部の軸方向における中央部に形成される、
    請求項1に記載の端子化電線製造方法。
  3. 前記第3工程において、前記薄肉部は、前記環状部の軸方向に加圧されて抜き加工される、
    請求項1または2に記載の端子化電線製造方法。
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