JP6493845B1 - 紫外線硬化性樹脂組成物、有機el発光装置の製造方法及び有機el発光装置 - Google Patents

紫外線硬化性樹脂組成物、有機el発光装置の製造方法及び有機el発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インクジェット法で有機EL発光装置における封止材を作製するために適しており、かつ封止材中の水分に起因する有機EL発光装置の不良を抑制できる紫外線硬化性樹脂組成物を提供する。【解決手段】紫外線硬化性樹脂組成物は、ポリエチレングリコールジメタクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとのうち少なくとも一方からなり、230以上430以下の数平均分子量を有する第一アクリル成分(A)、ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールテトラメタクリレートとのうち少なくとも一方からなる第二アクリル成分(B)、特定の粘度及び表面張力を有する展着剤(C)、光重合開始剤(D)及び平均粒径200nm以下の吸湿剤(E)を含有する。【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線硬化性樹脂組成物、有機EL発光装置の製造方法及び有機EL発光装置に関し、詳しくは、有機EL発光装置における封止材を作製するために好適な紫外線硬化性樹脂組成物、この紫外線硬化性樹脂組成物を用いる有機EL発光装置の製造方法、及びこの封止材を備える有機EL発光装置に関する。
有機EL発光装置は、照明、ディスプレイなどに適用されており、今後の普及が期待されている。
有機EL発光装置のうち、トップエミッションタイプと呼ばれるものは、例えば支持基板上に有機EL素子を配置し、支持基板に対向するように透明基板を配置し、支持基板と透明基板との間に透明な封止材を充填して構成される。この場合、有機EL素子が発する光は封止材及び透明基板を通過して外部へ出射する。
有機EL発光装置における封止材を、インクジェット法で作製することが提案されている。例えば特許文献1には、75〜95wt.%のポリエチレングリコールジメタクリレートモノマー等と、4〜10wt.%のペンタエリスリトールテトラアクリレート等と、22℃で約14から約18cpsの範囲内の粘度及び22℃で約35から約39ダイン/cmの範囲内の表面張力を有する1〜15wt.%の展着改質剤とを含むインク組成物を用い、インクジェット法で封止材を作製することが、開示されている。
特表2017−531049号公報
特許文献1に開示されているポリエチレングリコールジメタクリレートモノマー等の化合物は、吸湿しやすい。その理由は、ポリエチレングリコールジメタクリレートモノマー等の化合物がエーテル結合を有するために水分子と水素結合を形成しやすいからであると、推察される。そのため、ポリエチレングリコールジメタクリレートモノマー等を含有するインク組成物から作製された封止材は、水分を含みやすい。封止材中の水分は、有機EL素子を劣化させてダークスポットと呼ばれる不良を発生させてしまう。インク組成物中の水分を低減させるためにインク組成物を真空乾燥したとしても、インク組成物中の水分を十分に低減させることは難しい。
本発明の課題は、インクジェット法で有機EL発光装置における封止材を作製するために適しており、かつ封止材中の水分に起因する有機EL発光装置の不良を抑制できる紫外線硬化性樹脂組成物、この紫外線硬化性樹脂組成物を用いる有機EL発光装置の製造方法、及びこの紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる封止材を備える有機EL発光装置を提供することである。
本発明の一態様に係る紫外線硬化性樹脂組成物は、ポリエチレングリコールジメタクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとのうち少なくとも一方からなり、230以上430以下の数平均分子量を有する第一アクリル成分(A)、ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールテトラメタクリレートとのうち少なくとも一方からなる第二アクリル成分(B)、22℃で14mPa・s以上18mPa・s以下の粘度、及び22℃で35mN/m以上39mN/m以下の表面張力を有する展着剤(C)、光重合開始剤(D)及び平均粒径200nm以下の吸湿剤(E)を含有する。
本発明の一態様に係る有機EL発光装置の製造方法は、有機EL素子と前記有機EL素子を覆う封止材とを備える有機EL発光装置を製造する方法であり、前記紫外線硬化性樹脂組成物をインクジェット法で成形してから、前記紫外線硬化性樹脂組成物に紫外線を照射して硬化させることで前記封止材を作製することを含む。
本発明の一態様に係る有機EL発光装置は、有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う封止材とを備え、前記封止材は、前記紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物である。
本発明の一態様によれば、インクジェット法で有機EL発光装置における封止材を作製するために適しており、かつ封止材中の水分に起因する有機EL発光装置の不良を抑制できる紫外線硬化性樹脂組成物、この紫外線硬化性樹脂組成物を用いる有機EL発光装置の製造方法、及びこの紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物からなる封止材を備える有機EL発光装置を、提供できる。
図1は、有機EL発光装置の第一例の概略の断面図である。 図2は、有機EL発光装置の第二例の概略の断面図である。
以下、本発明の一実施形態について説明する。
1.実施形態の概要
本実施形態に係る有機EL発光装置1は、有機EL素子4と、有機EL素子4を覆う封止材5とを備える。
有機EL発光装置1の構造の第一例を、図1を参照して説明する。この有機EL発光装置1は、トップエミッションタイプである。有機EL発光装置1は、支持基板2、支持基板2と間隔をあけて対向する透明基板3、支持基板2の透明基板3と対向する面の上にある有機EL素子4、及び支持基板2と透明基板3との間に充填されている封止材5とを備える。また、図1に示す例では、有機EL発光装置1は、支持基板2の透明基板3と対向する面及び有機EL素子4を覆うパッシベーション層6を備える。
支持基板2は、例えば樹脂材料から作製されるが、これに限定されない。透明基板3は透光性を有する材料から作製される。透明基板3は、例えば、ガラス製基板又は透明樹脂製基板である。有機EL素子4は有機発光ダイオードとも呼ばれる。有機EL素子4は、例えば一対の電極と、電極間にある有機発光層とを備える。パッシベーション層6は窒化ケイ素又は酸化ケイ素から作製されることが好ましい。
有機EL発光装置1の構造の第二例を、図2を参照して説明する。なお、図1に示す第一例と共通する要素については、図1と同じ符号を付して、詳細な説明を適宜省略する。図2に示す有機EL発光装置1も、トップエミッションタイプである。有機EL発光装置1は、支持基板2、支持基板2と間隔をあけて対向する透明基板3、支持基板2の透明基板3と対向する面の上にある有機EL素子4、及び有機EL素子4を覆う封止材5を備える。
有機EL素子4は、第一例の場合と同様、例えば一対の電極41、43と、電極41、43間にある有機発光層42とを備える。有機発光層42は、例えば正孔注入層421、正孔輸送層422、発光層423及び電子輸送層424を備え、これらの層は前記の順番に積層している。
有機EL発光装置1は複数の有機EL素子4を備え、かつ複数の有機EL素子4が、支持基板2上でアレイ9(以下素子アレイ9という)を構成している。素子アレイ9は、隔壁7も備える。隔壁7は、支持基板2上にあり、隣合う二つの有機EL素子4の間を仕切っている。隔壁7は、例えば感光性の樹脂材料をフォトグラフィ法で成形することで作製される。素子アレイ9は、隣合う有機EL素子4の電極43及び電子輸送層424同士を電気的に接続する接続配線8も備える。接続配線8は、隔壁7上に設けられている。
有機EL発光装置1は、有機EL素子4を覆うパッシベーション層6も備える。パッシベーション層6は窒化ケイ素又は酸化ケイ素から作製されることが好ましい。パッシベーション層6は、第一パッシベーション層61と第二パッシベーション層62とを含む。第一パッシベーション層61は素子アレイ9に直接接触した状態で、素子アレイ9を覆うことで、有機EL素子4を覆っている。第二パッシベーション層62は、第一パッシベーション層61に対して、素子アレイ9とは反対側の位置に配置され、かつ第二パッシベーション層62と第一パッシベーション層61との間には間隔があけられている。第一パッシベーション層61と第二パッシベーション層62との間に、封止材5が充填されている。すなわち、有機EL素子4と、有機EL素子4を覆う封止材5との間に、第一パッシベーション層61が介在している。
さらに、第二パッシベーション層62と透明基板3との間に、第二封止材52が充填されている。第二封止材52は、例えば透明な樹脂材料から作製される。第二封止材52の材質は特に制限されない。第二封止材52の材質は、封止材5と同じであっても、異なっていてもよい。
封止材5を、本実施形態に係る紫外線硬化性樹脂組成物から作製することができる。すなわち、紫外線硬化性樹脂組成物は、有機EL素子4のための封止材5を作製するために用いられる。更に言い換えれば、紫外線硬化性樹脂組成物は、好ましくは封止材作製用の組成物、有機EL素子封止用の組成物、あるいは有機EL発光装置製造用の組成物である。
2.紫外線硬化性樹脂組成物
紫外線硬化性樹脂組成物(以下、組成物(X)ともいう)について説明する。
組成物(X)は、第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)、展着剤(C)、光重合開始剤(D)及び吸湿剤(E)を含有する。第一アクリル成分(A)は、ポリエチレングリコールジメタクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとのうち少なくとも一方からなり、230以上430以下の数平均分子量を有する。第二アクリル成分(B)は、ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールテトラメタクリレートとのうち少なくとも一方からなる。展着剤(C)は、22℃で14mPa・s以上18mPa・s以下の粘度、及び22℃で35mN/m以上39mN/m以下の表面張力を有する。吸湿剤(E)の平均粒径は200nm以下である。
組成物(X)をインクジェット法で成形してから、組成物(X)に紫外線を照射すると、光重合開始剤(B)によって第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)が硬化することで、封止材を作製できる。組成物(X)は、吸湿剤(E)を含有するため、組成物(X)が水分を含んでいても、水分は吸湿剤(E)に吸着されやすい。また、吸湿剤(E)の平均粒径が200nm以下であるため、吸湿剤(E)を含有するにもかかわらず、封止材は高い透明性を有することができる。
なお、組成物(X)をインクジェット法以外の方法で成形して封止材を作製することもできる。
以下、組成物(X)の成分について更に詳しく説明する。
第一アクリル成分(A)は、上記のとおり、ポリエチレングリコールジメタクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとのうち少なくとも一方からなる。さらに、第一アクリル成分(A)は、230以上430以下の数平均分子量を有する。
ポリエチレングリコールジメタクリレートは、例えば下記式(1)に示すポリエチレングリコール200ジメタクリレートを含む。式(1)中のnは平均4である。ポリエチレングリコールジアクリレートは、例えば下記式(2)に示すポリエチレングリコール200ジアクリレートを含む。式(2)中のnは平均4である。
CH2=C(CH3)−CO−(OCH2CH2n−OCO−C(CH3)=CH2 …(1)
CH2=CH−CO−(OCH2CH2n−OCO−CH=CH2 …(2)
第一アクリル成分(A)は、組成物(X)中の主たる硬化性成分として機能できる。第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)、展着剤(C)及び光重合開始剤(D)の合計量に対する、第一アクリル成分(A)の量の百分比は、75質量%以上94質量%以下であることが好ましい。
第二アクリル成分(B)は、上記のとおり、ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールテトラメタクリレートとのうち少なくとも一方からなる。
第二アクリル成分(B)は、組成物(X)中で、架橋剤として機能できる。第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)、展着剤(C)及び光重合開始剤(D)の合計量に対する、第二アクリル成分(B)の量の百分比は、4質量%以上10質量%以下であることが好ましい。
展着剤(C)は、組成物(X)の展着特性を調整できる。展着剤(C)は、成形温度において、第一アクリル成分(A)よりも低い表面張力を有する液体であることが好ましい。成形温度とは、組成物(X)をインクジェット法などの方法で成形する際の組成物(X)の温度である。
展着剤(C)は、22℃で14mPa・s以上18mPa・s以下の粘度、及び22℃で35mN/m以上39mN/m以下の表面張力を有する。展着剤(C)の粘度はレオメータ(例えばDV−I Prime Brookfieldレオメータ)で、回転速度100rpmの条件で測定される。展着剤(C)の表面張力は、例えば(SITA泡圧張力計)を使用し測定される。
展着剤(C)は、アクリレート系化合物とメタクリレート系化合物とからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含有することが好ましい。例えば展着剤(C)は、多官能性(例えば二官能性)アクリレートモノマー、多官能性(例えば二官能性)アクリレートオリゴマー、多官能性(例えば二官能性)メタクリレートモノマー、及び多官能性(例えば二官能性)メタクリレートオリゴマーからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含む。この場合、展着剤(C)は、第一アクリル化合物及び第二アクリル化合物と良好な親和性を有することができるため、組成物(X)中での展着剤(C)の沈殿、分離等が生じにくい。さらに、組成物(X)が硬化する際は、展着剤(C)は架橋剤として働くこともでき、そのため封止材中に展着剤(C)がモノマー状態で残留しにくい。
第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)、展着剤(C)及び光重合開始剤(D)の合計量に対する、展着剤(C)の量の百分比は、1質量%以上15質量%以下であることが好ましい。
展着剤(C)は、特にアルコキシ化脂肪族ジアクリレート及びアルコキシ化脂肪族ジメタクリレートからなる群から選択される少なくとも一種の成分を含有することが好ましい。
アルコキシ化脂肪族ジアクリレートは、例えば下記式(3)で表される。式(3)において、nは3から12までの数である。アルコキシ化脂肪族ジメタクリレートは、例えば下記式(4)で表される。式(4)において、nは3から12までの数である。
CH2=CH−COO−(CH2n−OCO−CH=CH2 …(3)
CH2=C(CH3)−COO−(CH2n−OCO−C(CH3)=CH2 …(4)
アルコキシ化脂肪族ジアクリレートが含有できる成分の具体例は、サートマー社製の品番SR−238B(1,6ヘキサンジオールジアクリレート。25℃での表面張力約35mN/m)及びサートマー社製の品番SR−9209A(22℃での表面張力約35mN/m、22℃での粘度約25mN/m)を含む。
光重合開始剤(D)は、紫外線が照射されるとラジカル種を生じさせる化合物であれば、特に制限されない。光重合開始剤(D)は、例えば芳香族ケトン類、アシルフォスフィンオキサイド化合物、芳香族オニウム塩化合物、有機過酸化物、チオ化合物(チオキサントン化合物、チオフェニル基含有化合物など)、ヘキサアリールビイミダゾール化合物、ケトオキシムエステル化合物、ボレート化合物、アジニウム化合物、メタロセン化合物、活性エステル化合物、炭素ハロゲン結合を有する化合物、及びアルキルアミン化合物からなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含有する。
第一アクリル成分(A)、第二アクリル成分(B)、展着剤(C)及び光重合開始剤(D)の合計量に対する、光重合開始剤(D)の量の百分比は、1質量%以上8質量%以下であることが好ましい。
光重合開始剤(D)は、特にアシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を含有することが好ましい。アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の例は、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド及び2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィネートを含む。アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤の製品名の例は、BASF社製のIrgacureTPO、IrgacureTPO−L及びIrgacure819を含む。
光重合開始剤(D)は、光重合開始剤(D)の一部として増感剤を含有してもよい。増感剤は、光重合開始剤(D)のラジカル生成反応を促進させて、ラジカル重合の反応性を向上させ、かつ架橋密度を向上させうる。増感剤は、例えば9,10−ジブトキシアントラセン、9−ヒドロキシメチルアントラセン、チオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、アントラキノン、1,2−ジヒドロキシアントラキノン、2−エチルアントラキノン、1,4−ジエトキシナフタレン、p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−ジエチルアミノアセトフェノン、p−ジメチルアミノベンゾフェノン、p−ジエチルアミノベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、p−ジメチルアミノベンズアルデヒド、及びp−ジエチルアミノベンズアルデヒドからなる群から選択される少なくとも一種の化合物を含有できる。
組成物(X)中の増感剤の含有量は、例えば組成物(X)の固形分100質量部に対して、0.1質量部以上5質量部以下であり、好ましくは0.1質量部以上3質量部以下である。増感剤の含有量がこのような範囲であれば、空気中で組成物(X)を硬化させることができ、組成物(X)の硬化を窒素雰囲気等の不活性雰囲気下で行う必要がなくなる。
組成物(X)は、光重合開始剤(D)に加えて、重合促進剤を含有してもよい。重合促進剤は、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、p−ジメチルアミノ安息香酸メチル、安息香酸−2−ジメチルアミノエチル、p−ジメチルアミノ安息香酸ブトキシエチルといったアミン化合物を含有する。
吸湿剤(E)について説明する。吸湿剤(E)は、吸湿性を有する無機粒子であることが好ましく、例えばゼオライト粒子、シリカゲル粒子、塩化カルシウム粒子、及び酸化チタンナノチューブ粒子からなる群から選択される少なくとも一種の成分を含有することが好ましい。吸湿剤(E)がゼオライト粒子を含有することが特に好ましい。
平均粒径200nm以下のゼオライト粒子は、例えば一般的な工業的用ゼオライトを粉砕することで製造できる。ゼオライト粒子を製造するに当たって、ゼオライトを粉砕してから水熱合成などによって結晶化させてもよく、この場合、ゼオライト粒子は特に高い吸湿性を有することができる。このようなゼオライト粒子の製造方法は、特開2016−69266号公報、特開2013−049602号公報などにより公知である。
ゼオライト粒子は、ナトリウムイオンを含有するゼオライトから製造されることが好ましく、ナトリウムイオンのうちA型ゼオライト、X型ゼオライト及びY型ゼオライトからなる群から選択される少なくとも一種の材料から製造されることがより好ましい。ゼオライト粒子がA型ゼオライトのうち4A型ゼオライトから製造されることが特に好ましい。これらの場合、ゼオライト粒子は、水分の吸着に好適な結晶構造を有する。
平均粒径200nm以下のゼオライト粒子の製造方法の一具体例を示す。まず、原料であるゼオライト粉を準備し、このゼオライト粉を物理粉砕する。例えばゼオライト粉を水と混合してスラリーを調製し、このスラリーをビーズミル粉砕機にかけることで、ゼオライト粉を物理粉砕できる。
続いて、水熱合成によりゼオライト粉を結晶化させる。例えば物理粉砕後のゼオライト粉を含むスラリーを、オートクレーブで加熱することで、水熱合成を行うことができる。水熱合成の条件は、例えば加熱温度150〜200℃の範囲内、加熱時間15〜24時間の範囲内である。
続いて、ゼオライト粉を乾燥する。乾燥温度は例えば150〜200℃の範囲内であり、乾燥時間は例えば2〜3時間の範囲内である。続いて、必要に応じ、乾燥後のゼオライト粉を乳鉢などを用いて解砕してから篩いにかけることで粒径を整える。
続いて、必要に応じ、ゼオライト粉にイオン交換処理を施す。特にゼオライト粉がLTAなどのナトリウムを含むゼオライトである場合は、ゼオライト粉中のナトリウムをマグネシウムと交換するイオン交換処理を施すことが好ましい。
イオン交換処理は、例えばゼオライト粉を、マグネシウムイオンを含有する水溶液中に分散させて混合物を調製し、この混合物を加熱することで行われる。より具体的には、イオン交換処理は例えば次のように行われる。まずゼオライト粉を、塩化マグネシウム及び水と混合し、得られた混合物を加熱しながら撹拌する処理をする。この処理の間、撹拌を一時的に停止してから混合物の上澄みを捨て、続いて混合物に水を補充してから撹拌を再開するという操作を、適当な間隔をあけて複数回繰り返すことが好ましい。この処理における加熱温度は40〜80℃の範囲内、処理時間は6〜8時間の範囲内であることが好ましい。
イオン交換処理を施した場合、続いて、ゼオライト粉を乾燥する。乾燥温度は例えば150〜200℃の範囲内であり、乾燥時間は例えば2〜3時間の範囲内である。続いて、必要に応じ、乾燥後のゼオライト粉を乳鉢などを用いて解砕してから篩いにかけることで粒径を整える。これにより、平均粒径200nm以下のゼオライト粒子を得ることができる。
ゼオライト粉の結晶化を、シリケート及びアルカリ金属酸化物の存在下で行うこともできる。その場合の平均粒径200nm以下のゼオライト粒子の製造方法の具体例を示す。まず、ゼオライト粉を準備する。ゼオライト粉は、aM12O・bSiO2・Al23・cMeの組成を有することが好ましい。M1はアルカリ金属、プロトン、又はアンモニウムイオン(NH4 +)であり、Meはアルカリ土類金属であり、aは0.01〜1の範囲内の数であり、bは20〜80の範囲内の数であり、cは0〜1の範囲内の数である。ゼオライト粉は、ナトリウムイオンを含有するゼオライトを含むことが好ましく、ナトリウムイオンのうちA型ゼオライト、X型ゼオライト及びY型ゼオライトからなる群から選択される少なくとも一種の材料を含むことがより好ましい。ゼオライト粉がA型ゼオライトのうち4A型ゼオライトを含むことが特に好ましい。このゼオライト粉を物理粉砕する。例えばゼオライト粉をビーズミル粉砕機にかけることで、ゼオライト粉を物理粉砕できる。
物理粉砕後のゼオライト粉を、M22O、SiO2及びH2Oを含有する溶液に分散させ
、スラリーを調製する。M2はアルカリ金属であり、好ましくはK又はNaである。M22O/H2Oのモル比は例えば0.003〜0.01の範囲内であり、SiO2/H2Oのモル比は例えば0.006〜0.025の範囲内である。ゼオライト粉の量は、例えば溶液100mlに対して0.5〜10gである。
このスラリーをオートクレーブで加熱することで、ゼオライト粉の結晶化を行うことができる。その条件は、例えば加熱温度100〜230℃の範囲内、加熱時間1〜24時間の範囲内である。続いて、ゼオライト粉を洗浄してから乾燥させる。これにより、平均粒径200nm以下のゼオライト粒子を得ることができる。
ゼオライト粒子のpHは7以上10以下であることが好ましい。ゼオライト粒子のpHが7以上であると、ゼオライト粒子の結晶が破壊されにくくなり、そのためゼオライト粒子を含有する組成物(X)から作製された封止材が特に高い吸湿性を有することができる。また、ゼオライト粒子のpHが10以下であると、組成物(X)を硬化させる場合にゼオライト粒子が硬化を阻害しにくい。
なお、ゼオライト粒子のpHは、イオン交換水99.95gにゼオライト粒子0.05gを入れて得られた分散液を、90℃で24時間加熱してから、分散液の上澄みのpHをpH測定器で測定することで得られる値である。pH測定器としては、例えば堀場製作所製のコンパクトpHメータ<LAQUAtwin>B−711を用いることができる。
ゼオライト粒子のpHが7以上10以下であるためには、ゼオライト粒子が、カウンターカチオンとしてプロトンを有するFAU Y型のゼオライトからなることが好ましい。
ゼオライト粒子を作製する過程において、ゼオライトの水熱合成を行う場合に、pHの調整のための処理を施してもよい。pHの調整のための処理は、例えば水熱合成のために調製されたゼオライト粉を含むスラリーを加熱する前、スラリーの加熱中、又はスラリーの加熱後に行われる。pHの調整は、例えばスラリーに酸を添加することで行われる。酸は、例えば塩酸、硫酸、硝酸といった無機酸と、ギ酸、酢酸、シュウ酸といった有機酸とからなる群から選択される少なくとも一種の成分を含有する。
吸湿剤(E)の平均粒径は、10nm以上200nm以下であることが好ましい。この平均粒径が200nm以下であれば、硬化物は特に高い透明性を有することができる。また、この平均粒径が10nm以上であれば、吸湿剤(E)の良好な吸湿性を維持できる。なお、この平均粒径は、動的光散乱法による測定結果から算出されるメディアン径、すなわち累積50%径(D50)である。なお、測定装置としては、マイクロトラック・ベル株式会社のナノトラックNanotrac Waveシリーズを用いることができる。
吸湿剤(E)の平均粒径は、150nm以下であることがより好ましく、100nm以下であれば更に好ましく、70nm以下であれば特に好ましい。また、吸湿剤(E)の平均粒径が20nm以上であることが好ましく、50nm以上であればより好ましい。この場合、硬化物は、特に良好な透明性と吸湿性とを有することができる。
吸湿剤(E)の累積90%径(D90)が100nm以下であることも好ましい。この場合、硬化物は特に高い透明性を有することができる。
組成物(X)の全量に対する吸湿剤(E)の割合は、1質量%以上20質量%以下であることが好ましい。吸湿剤(E)の割合が1質量%以上であれば硬化物は特に高い吸湿性を有することができる。また、吸湿剤(E)の割合が20質量%以下であれば組成物(X)の粘度を特に低減でき、組成物(X)がインクジェット法で塗布可能な程度の十分な低粘度を有することもできる。吸湿剤(E)の割合は、3質量%以上であれば更に好ましく、5質量%以上であれば特に好ましい。また、吸湿剤(E)の割合は、15質量%以下であればより好ましく、13質量%以下であれば特に好ましい。
組成物(X)は、吸湿剤(E)以外の無機充填材を更に含有してもよい。特に、組成物(X)は、ナノサイズの高屈折率粒子を含有することが好ましい。高屈折率粒子の例はジルコニア粒子を含む。組成物(X)が高屈折率粒子を含有すると、硬化物の良好な透明性を維持しながら、硬化物を高屈折率化することができる。そのため、硬化物を有機EL発光装置1における封止材5に適用した場合に、封止材5を透過して外部へ出射する光の取り出し効率を向上することができる。高屈折率粒子の平均粒径は、5〜30nmの範囲内であることが好ましく、10〜20nmの範囲内であれば更に好ましい。
組成物(X)中の高屈折率粒子の割合は、硬化物が所望の屈折率を有するように適宜設計される。特に高屈折率粒子は、硬化物の屈折率が1.45以上、1.55未満の範囲内になるように組成物(X)に含有されることが好ましい。この場合、有機EL発光装置1の光の取り出し効率が特に向上する。
組成物(X)は、溶剤を含有しないことが好ましい。この場合、組成物(X)から硬化物を作製する際に組成物(X)を乾燥させて溶剤を揮発させるような必要がなくなる。
上述の成分を混合することで、組成物(X)を調製できる。組成物(X)は25℃で液状であることが好ましい。
組成物(X)は、分散剤(F)を更に含有してもよい。分散剤(F)は、吸湿剤(E)に吸着しうる界面活性剤である。分散剤(F)は、例えば吸湿剤(E)の粒子に吸着しうる吸着基(アンカーともいう)と、吸着基が吸湿剤(E)の粒子に吸着することでこの粒子に付着する鎖状又は櫛形状の分子骨格であるテールとを、有する。分散剤(F)は、例えばテールがアクリル系の分子鎖であるアクリル系分散剤と、テールがウレタン系の分子鎖であるウレタン系分散剤と、テールがポリエステル系の分子鎖であるポリエステル系分散剤とからなら群から選択される少なくとも一種の成分を含有する。
組成物(X)が分散剤(F)を含有すると、吸湿剤(E)を組成物(X)中及び硬化物中で良好に分散させることができる。このため、硬化物及び封止材5が吸湿剤(E)を含有するにもかかわらず、硬化物及び封止材5の透明性が吸湿剤(E)によって低下されにくい。また、分散剤(F)は、組成物(X)の保管中における吸湿剤(E)の凝集を効果的に抑制できる。そのため組成物(X)の保存安定性が吸湿剤(E)によって低下されにくい。
さらに、硬化物と窒化ケイ素及び酸化ケイ素との間の密着性が分散剤(F)によって低下されにくい。これは、分散剤(F)が前記のように吸湿剤(E)に吸着しやすいため、分散剤(F)が硬化物と窒化ケイ素及び酸化ケイ素との間の界面に影響を与えにくいからであると、考えられる。このため、封止材5はガラス製の基材との高い密着性を有することができる。また、窒化ケイ素及び酸化ケイ素は有機EL発光装置1におけるパッシベーション層6の材料として使用されることがある。このため、パッシベーション層6が窒化ケイ素又は酸化ケイ素から作製されている場合、封止材5はパッシベーション層6と高い密着性を有することができる。
分散剤(F)の沸点は200℃以上であることが好ましい。この場合、組成物(X)から分散剤(F)が揮発しにくいことから、組成物(X)の保存安定性が更に向上する。
分散剤(F)は、吸着基として、塩基性の極性官能基と酸性の極性官能基とのうちいずれか一方又は両方を有することが好ましい。この場合、吸湿剤(E)を組成物(X)中及び硬化物中で特に良好に分散させることができる。これは、分散剤(F)が塩基性の極性官能基と酸性の極性官能基とのうちいずれか一方又は両方を有することで、吸湿剤(E)に吸着しやすく、そのため吸湿剤(E)を分散させる作用が著しく発現するためと考えられる。
分散剤(F)は、ポリマーを含んでもよい。ポリマーの重量平均分子量は例えば1000以上である。ポリマーは、例えば、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルとの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルとの塩、高分子量不飽和酸エステル、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリエステルポリアミン、及びステアリルアミンアセテートからなる群から選択される少なくとも一種の成分を含有する。分散剤(F)がポリマーを含有すると、ポリマーが吸湿剤(E)の粒子に吸着した際に生じる立体障害効果が向上することで、吸湿剤(E)の分散性が向上しうる。
分散剤(F)は、例えば塩基性の極性官能基を有する分散剤(F1)と酸性の極性官能基を有する分散剤(F2)とのうち、いずれか一方又は両方を含有できる。
塩基性の極性官能基を有する分散剤(F1)における塩基性の極性官能基は、例えばアミノ基、イミノ基、アミド基、イミド基、及び含窒素複素環基からなる群から選択される少なくとも一種の基を含む。分散剤(F1)が塩基性の極性官能基を有すると、分散剤(F1)は吸湿剤(E)に吸着しやすいため、吸湿剤(E)の分散性が向上しうる。塩基性の極性官能基は、分散剤(F1)の吸湿剤(C)への吸着能を特に高めることができること、吸湿剤(C)の分散性を特に向上できること、及び組成物(X)の粘度を特に低下できることから、アミノ基を含むことが好ましい。
塩基性の極性官能基を有する分散剤(F1)は、例えば商品名:ソルスパース24000(アミン価:41.6mgKOH/g)、商品名:ソルスパース32000(アミン価:31.2mgKOH/g)、商品名:ソルスパース39000(アミン価:25.7mgKOH/g)、商品名:ソルスパースJ100、商品名:ソルスパースJ200等の日本ルーブルリゾール株式会社製のソルスパースシリーズ;商品名:DisperBYK−108、DisperBYK−2013、DisperBYK−180、DISPERBYK−106、DisperBYK−162(アミン価:13mgKOH/g)、商品名:DisperBYK−163(アミン価:10mgKOH/g)、商品名:DISPERBYK−168(アミン価:11mgKOH/g)、商品名:DISPERBYK−2050(アミン価:30.7mgKOH/g)、商品名:DISPERBYK−2150(アミン価:56.7mgKOH/g)等のビックケミー・ジャパン株式会社製のDisperBYKシリーズ;商品名:BYKJET−9151(アミン価:17.2mgKOH/g)、商品名:BYKJET−9152(アミン価:27.3mgKOH/g)等のビックケミー・ジャパン株式会社製のBYKJETシリーズ、;及び商品名:アジスパーPB821(アミン価:11.2mgKOH/g)、商品名:アジスパーPB822(アミン価:18.2mgKOH/g)、商品名:アジスパーPB881(アミン価:17.4mgKOH/g)等の味の素ファインテクノ株式会社製のアジスパーシリーズを含む。
分散剤(F1)のアミン価は、10mgKOH/g以上であることが好ましく、10mgKOH/g以上30mgKOH/g以下がより好ましく、15mgKOH/g以上30mgKOH/g以下が更に好ましい。また、分散剤(F1)は、リン酸基を有さないことが好ましい。分散剤(F1)がリン酸基を有する場合は、リン酸基に由来する酸価がアミン価の値以下であることが好ましい。この場合、分散剤(F1)が、吸湿剤(E)を特に良好に分散させることができ、組成物(X)の保存安定性を特に高めることができ、硬化物の透明性を特に高めることができ、更に硬化物と窒化ケイ素及び酸化ケイ素との間の密着性を特に高めることができる。分散剤(F1)に含まれうる成分のうち、アミノ基を有しリン酸基を有さない分散剤の例は、ビックケミー社製のDISPERBYK−108を含む。アミノ基及びリン酸基を有しかつリン酸基に由来する酸価がアミン価の値以下である分散剤の例は、ビックケミー社製のDISPERBYK−2013及びビックケミー社製のDISPERBYK−180を含む。
酸性の極性官能基を有する分散剤(F2)における酸性の極性官能基は、例えばカルボキシル基である。分散剤(F2)は、例えばビックケミー社製のDISPERBYK−P105を含有する。
吸湿剤(E)100質量部に対する分散剤(F)の量は、5質量部以上60質量部以下であることが好ましい。分散剤(F)の量が5質量部以上であれば、分散剤(F)の利点を特に発揮させることができる。分散剤(F)の量が60質量部以下であれば、硬化物と、窒化ケイ素及び酸化ケイ素との間の密着性を、より高めることができる。分散剤(F)の量は15質量部以上であればより好ましい。分散剤(F)の量は50質量部以下であればより好ましく、40質量部以下であればより更に好ましく、30質量部以下であれば特に好ましい。
3.封止材の作製方法及び有機EL発光装置の製造方法
組成物(X)を用いる封止材5の作製方法及び有機EL発光装置1の製造方法について説明する。
本実施形態では、組成物(X)をインクジェット法で成形してから、組成物(X)に紫外線を照射して硬化することで、封止材5を作製することが好ましい。本実施形態では組成物(X)の低粘度化が可能であるため、インクジェット法で組成物(X)を成形することが可能である。
組成物(X)をインクジェット法で成形するに当たっては、組成物(X)が常温で十分に低い粘度を有する場合には、組成物(X)を加熱せずにインクジェット法で吐出することで成形できる。
組成物(X)が加熱されることで低粘度化する性質を有する場合、組成物(X)を加熱してから組成物(X)をインクジェット法で成形してもよい。組成物(X)の50℃における粘度が1mPa・s以上50mPa・s以下である場合、組成物(X)を加熱して低粘度化させてから、組成物(X)をインクジェット法で吐出することが好ましい。組成物(X)の加熱温度は、例えば20℃以上70℃以下である。
図1に示す第一例の有機EL発光装置1の作製方法について説明する。例えばまず、支持基板2を準備する。この支持基板2の一面上に、有機EL素子4を設ける。有機EL素子4は、蒸着法、塗布法といった適宜の方法で作製できる。特に有機EL素子4を、インクジェット法といった塗布法で作製することが好ましい。
次に、パッシベーション層6を設ける。パッシベーション層6は、例えば蒸着法で作製できる。
次に、組成物(X)をインクジェット法で、支持基板2の一面及び有機EL素子4を覆うように成形する。なお、パッシベーション層6を設けている場合にはパッシベーション層6を覆うように組成物(X)を成形する。有機EL素子4の形成と組成物(X)の塗布のいずれにもインクジェット法を適用すれば、有機EL発光装置1の製造効率を特に向上できる。
次に、透明基板3を組成物(X)に重ねる。透明基板3は、例えばガラス製基板又は透明樹脂製基板である。
次に外部から透明基板3へ向けて紫外線を照射する。紫外線は透明基板3を透過して組成物(X)へ到達する。これにより、組成物(X)内でラジカル重合反応が進行して組成物(X)が硬化し、硬化物からなる封止材5が作製される。封止材5の厚みは例えば5μm以上50μm以下である。
なお、組成物(X)をインクジェット法以外の方法で成形してもよく、例えばキャスティング法で成形してもよい。
図2に示す第二例の有機EL発光装置1の作製方法について説明する。
まず、支持基板2を準備する。この支持基板2の一面上に隔壁7を、例えば感光性の樹脂材料を用いてフォトグラフィ法で作製する。続いて、支持基板2の一面上に複数の有機EL素子4を設ける。有機EL素子4は、蒸着法、塗布法といった適宜の方法で作製できる。特に有機EL素子4を、インクジェット法といった塗布法で作製することが好ましい。これにより、支持基板2に素子アレイ9を作製する。
次に、素子アレイ9の上に第一パッシベーション層61を設ける。第一パッシベーション層61は、例えばプラズマCVD法といった蒸着法で作製できる。
次に、第一パッシベーション層61の上に組成物(X)を、例えばインクジェット法で成形して、塗膜を作製する。有機EL素子4の形成と組成物(X)の塗布のいずれにもインクジェット法を適用すれば、有機EL発光装置1の製造効率を特に向上できる。続いて、塗膜に紫外線を照射することで硬化させて、封止材5を作製する。封止材5の厚みは例えば5μm以上50μm以下である。
次に、封止材5の上に第二パッシベーション層62を設ける。第二パッシベーション層62は、例えばプラズマCVD法といった蒸着法で作製できる。
次に、支持基板2の一面上に、第二パッシベーション層62を覆うように、紫外線硬化性の樹脂材料を設けてから、この樹脂材料に透明基板3を重ねる。透明基板3は、例えばガラス製基板又は透明樹脂製基板である。
次に外部から透明基板3へ向けて紫外線を照射する。紫外線は透明基板3を透過して紫外線硬化性の樹脂材料へ到達する。これにより、紫外線硬化性の樹脂材料が硬化し、第二封止材52が作製される。
以下、本発明の具体的な実施例を提示する。ただし、本発明は実施例のみに制限されない。
1.組成物の調製
下記表の「組成物の組成」の欄に示す成分を混合することで、実施例及び比較例の組成物を調製した。
なお、表中の「硬化性成分組成」及び「組成物の組成」の欄に示される成分の詳細は次のとおりである。
(1)第一アクリル成分
・ポリエチレングリコール200ジメタクリレート、分子量330、25℃での粘度14mPa・s。
・ポリエチレングリコール200ジアクリレート、分子量308、25℃での粘度22mPa・s。
(2)第二アクリル成分
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート
(3)展着剤
・SR−238B:サートマー社製、品番SR−238B。1,6ヘキサンジオールジアクリレート。22℃での表面張力約35mN/m、22℃での粘度約8mPa・s。
・SR−9209A:サートマー社製、品番SR−9209A。22℃での表面張力約35mN/m、22℃での粘度約15mPa・s。
(4)光重合開始剤
・TPO:2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキシド、BASF社製、品名Irgacure TPO。
・増感剤:2,4−ジエチルチオキサントン、日本化薬株式会社製、KAYACURE DETX−S。
(5)吸湿剤
(5−1)ゼオライト粒子1
ゼオライト粒子1は、下記の方法で製造され、そのD50は20nm、そのD90は50nm、そのpHは10である。
出発物質のゼオライト粉として平均粒径5μmの4A型ゼオライト・ナトリウムイオンを用意し、このゼオライト粉100gとイオン交換水100gとを混合してスラリーを調製した。
このスラリーに粒径100μmのジルコニアビーズ400gを入れてから、ビーズミル粉砕機でスラリー中のゼオライト粉を3時間粉砕することで、Na系ゼオライトの平均粒径を120nmにした。このときのスラリー流量は10kg/h、スラリー粘度は10mPa・sである。
続いて、スラリーから粒径100μmのジルコニアビーズを取り除き、その代わりに粒径50μmのジルコニアビーズ400gを入れてから、ビーズミル粉砕機でスラリー中のNa系ゼオライトを1時間粉砕することで、ゼオライト粉の平均粒径を70nmにした。このときのスラリー流量は10kg/h、スラリー粘度は6mPa・sである。
続いて、スラリーから粒径50μmのジルコニアビーズを取り除き、その代わりに粒径30μmのジルコニアビーズ450gを入れてから、ビーズミル粉砕機でスラリー中のゼオライト粉を1時間粉砕することで、ゼオライト粉の平均粒径を20nmにした。このときのスラリー流量は10kg/h、スラリー粘度は4mPa・sである。
続いて、スラリーを、180℃の温度下で2〜3時間放置することで、微粉砕されたゼオライト粉を得た。このゼオライト粉を乳鉢で解砕してから、メッシュを通過させることで粒径を整えることで、ゼオライト粒子1を得た。
なお、ゼオライト粒子のpHは次の方法で測定した。ポリエチレン製の瓶にゼオライト粒子0.05gとイオン交換水99.95gとを入れてから、瓶を恒温槽に入れて、90℃で24時間加熱した。続いて、瓶の中の液の上澄みのpHを、堀場製作所製のコンパクトpHメータ<LAQUAtwin>B−711を用いて測定した。
(5−2)ゼオライト粒子2
ゼオライト粒子2は、下記の方法で製造され、そのD50は60nm、そのD90は110nm、そのpHは10である。
出発物質のゼオライト粉として平均粒径5μmの4A型ゼオライト・ナトリウムイオンを用意し、このゼオライト粉100gとイオン交換水100gとを混合してスラリーを調製した。このスラリー中のゼオライト粉を、ゼオライト粒子1の場合に準じた方法で、平均粒径が60nmになるように粉砕した。
続いて、スラリーを、180℃の温度下で2〜3時間放置することで、微粉砕されたゼオライト粉を得た。このゼオライト粉を乳鉢で解砕してから、メッシュを通過させることで粒径を整えることで、ゼオライト粒子1を得た。
(5−3)ゼオライト粒子3
ゼオライト粒子3は、下記の方法で製造され、そのD50は150nm、そのD90は250nm、そのpHは10である。
出発物質のゼオライト粉として平均粒径5μmの4A型ゼオライト・ナトリウムイオンを用意し、このゼオライト粉100gとイオン交換水100gとを混合してスラリーを調製した。このスラリー中のゼオライト粉を、ゼオライト粒子1の場合に準じた方法で、平均粒径が150nmになるように粉砕した。
続いて、スラリーを、180℃の温度下で2〜3時間放置することで、微粉砕されたゼオライト粉を得た。このゼオライト粉を乳鉢で解砕してから、メッシュを通過させることで粒径を整えることで、ゼオライト粒子1を得た。
(5−4)ゼオライト粒子4
ゼオライト粒子4は、下記の方法で製造され、そのD50は60nm、そのD90は110nm、そのpHは10である。
出発物質のゼオライト粉として平均粒径5μmの4A型ゼオライト・ナトリウムイオンを用意し、このゼオライト粉100gとイオン交換水100gとを混合してスラリーを調製した。このスラリー中のゼオライト粉を、ゼオライト粒子1の場合に準じた方法で、平均粒径が60nmになるように粉砕した。
処理後のスラリー中のゼオライト粉に、次の方法で水熱合成処理を施した。スラリー50gをフッ素樹脂製容器に入れ、このフッ素樹脂製容器を、オートクレーブのステンレススチール製(SUS316製)容器に入れた。ステンレススチール製容器は、容量100cc、耐熱温度200℃、耐圧力50MPaであり、安全弁を備えた蓋により密閉される密閉構造を有する。このステンレススチール製容器を乾燥機に配置して密閉し、180℃で24時間加熱した。次に、乾燥機からステンレススチール製容器を取り出し、これを常温の水の中に入れることで急冷した。
ステンレススチール製容器からフッ素樹脂製容器を取り出し、これをバットに入れて、180℃の温度下で2〜3時間放置することで、フッ素樹脂製容器内のスラリーを乾燥した。これにより、微粉砕されたゼオライト粉を得た。このゼオライト粉をフッ素樹脂製容器から取り出し、乳鉢で解砕してから、メッシュを通過させることで粒度を整えることで、ゼオライト粒子4を得た。
(5−5)ゼオライト粒子5
ゼオライト粒子5は、表面処理が施されていない粉末品である東ソー製の品番ゼオラム4A、100メッシュパス品であり、そのD50は13μm、そのD90は30μm、そのpHは10である。
(6)分散剤
・ソルスパース32000:ポリエチレンイミンを主骨格とする脂肪酸アミンの櫛型樹脂分散剤、アミン価:31.2mgKOH/g、沸点200℃以上、ルーブリゾール社製、品名ソルスパース32000。
・BYK−P105:カルボキシル基を有する顔料分散剤、アミン価0mgKOH/g、酸価365mgKOH/g、沸点200℃以上、ビックケミー社製、品番BYK−P105。
2.評価試験
実施例及び比較例について、次の評価試験を実施した。その結果を表に示す。
(1)水分量
組成物の水分量を、カールフィッシャー水分測定装置(三菱アナリテック社製、型番CA−200)及び水分気化装置(三菱アナリテック社製、型番VA−200)を用いて測定した。この試験により、組成物中の水分のうち、吸湿材などに吸収されていないものが、測定できる。
(2)透過率
組成物を塗布して塗膜を作製し、この塗膜を、パナソニック電工株式会社製のLED−UV照射器(ピーク波長365nm)を用いて、約30mW/cm2の条件で50秒間紫外線照射して光硬化させることで、厚み10μmのフィルムを作製した。このフィルムの、JIS K7361−1による全光線透過率を測定した。
なお、実施例10で得られたフィルムに指で触れると、若干のタックが感じられたが、それ以外のフィルムにはタックは感じられなかった。
(3)初期発光特性
ガラス製の基板上に厚み100nmのITO電極を作製した。このITO電極上に、真空蒸着法で、厚み60nmのα−NPDの層、厚み60nmのAlq3の層、厚み0.5nmのフッ化リチウムの層、厚み10nmのMgAgの層、及び厚み100nmのIZO(酸化インジウム亜鉛)の層を順次作製した。これにより、基板上に、平面視寸法10mm×10mmの有機EL素子を作製した。次に、基板上に、有機EL素子を覆う平面視寸法13mm×13mm、厚み約250nmの窒化ケイ素の層を、プラズマCVD法にて作製した。この窒化ケイ素の層上に組成物を、インクジェットプリンター(マイクロジェット社製、「NanoPrinter300」)にて塗布した。続いて、組成物にパナソニック電工株式会社製のLED−UV照射器(ピーク波長365nm)を用いて、約30mW/cm2の条件で50秒間紫外線照射して光硬化させることで、封止材を作製した。さらに、基板上に、有機EL素子を覆う平面視寸法12mm×12mm、厚み約250nmの窒化ケイ素の層(パッシベーション層)を、プラズマCVD法にて作製した。これにより、有機EL発光装置を得た。
製造直後の有機EL素子に3Vの電圧を印加して有機EL素子を発光させた。このときの有機EL素子の発光状態(ダークスポット及び有機EL素子周辺消光の有無)を目視で観察した。
その結果、ダークスポット及び周辺消光が無く均一に発光した場合を「A」と評価した。有機EL素子全体の20%以下の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「B」と評価した。有機EL素子全体の20%以上70%未満の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「C」と評価した。有機EL素子全体の70%以上の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「D」と評価した。
(4)耐久性
上記の初期発光特性の試験のために作製した有機EL発光装置を、85℃、85%RHの条件下に100時間暴露した後、有機EL素子に3Vの電圧を印加して有機EL素子を発光させた。このときの有機EL素子の発光状態(ダークスポット及び有機EL素子周辺消光の有無)を目視で観察した。
その結果、ダークスポット及び周辺消光が無く均一に発光した場合を「A」と評価した。有機EL素子全体の20%以下の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「B」と評価した。有機EL素子全体の20%以上70%未満の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「C」と評価した。有機EL素子全体の70%以上の領域にダークスポットと周辺消光のいずれかが認められた場合を「D」と評価した。
(5)インクジェット性
組成物をインクジェットプリンター(マイクロジェット社製、「NanoPrinter300」)のカートリッジに入れ、インクジェットプリンターにおけるノズルからカートリッジ内の組成物を吐出しうることを確認してから、ノズルから組成物を吐出させてテストパターンを連続で印刷した。その結果、組成物を1時間吐出できるとともに吐出動作が安定していた場合を「A」、組成物を1時間吐出できたが吐出動作が断続的に不安定になった場合を「B」、吐出開始から1時間経過前にノズルが詰まって組成物を吐出できなくなった場合を「C」と、評価した。

Claims (10)

  1. ポリエチレングリコールジメタクリレートとポリエチレングリコールジアクリレートとのうち少なくとも一方からなり、230以上430以下の数平均分子量を有する第一アクリル成分(A)、
    ペンタエリスリトールテトラアクリレートとペンタエリスリトールテトラメタクリレートとのうち少なくとも一方からなる第二アクリル成分(B)、
    22℃で14mPa・s以上18mPa・s以下の粘度、及び22℃で35mN/m以上39mN/m以下の表面張力を有する展着剤(C)、
    光重合開始剤(D)
    平均粒径200nm以下の吸湿剤(E)、及び
    塩基性の極性官能基と酸性の極性官能基とのうち少なくとも一方を有する分散剤(F)
    を含有し、
    前記分散剤(F)は、沸点が200℃以上であり、重量平均分子量1000以上のポリマーを含み、
    前記吸湿剤(E)100質量部に対する前記分散剤(F)の量は、5質量部以上60質量部以下であり
    25℃において液状であり、
    インクジェット法で成形される、
    紫外線硬化性樹脂組成物。
  2. 前記第一アクリル成分(A)、前記第二アクリル成分(B)、前記展着剤(C)及び前記光重合開始剤(D)の合計量に対する、前記第一アクリル成分(A)の百分比は、75質量%以上94質量%以下であり、
    前記合計量に対する、前記第二アクリル成分(B)の百分比は、4質量%以上10質量%以下であり、
    前記合計量に対する、前記展着剤(C)の百分比は、1質量%以上15質量%以下であり、
    前記合計量に対する、前記光重合開始剤(D)の百分比は、1質量%以上8質量%以下である、
    請求項1に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  3. 前記展着剤が、アルコキシ化脂肪族ジアクリレート及びアルコキシ化脂肪族ジメタクリレートからなる群から選択される少なくとも一種の成分を含有する、
    請求項1又は2に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  4. 前記光重合開始剤(D)は、アシルホスフィンオキシド系光重合開始剤を含有する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  5. 前記吸湿剤(E)はゼオライト粒子を含有する、
    請求項1からのいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  6. 溶剤を含有しない、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  7. 前記紫外線硬化性樹脂組成物に対する、前記吸湿剤(E)の割合は、1質量%以上20質量%以下である、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  8. 有機EL素子のための封止材を作製するために用いられる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物。
  9. 有機EL素子と前記有機EL素子を覆う封止材とを備える有機EL発光装置を製造する方法であり、
    請求項1から8のいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物をインクジェット法で成形してから、前記紫外線硬化性樹脂組成物に紫外線を照射して硬化させることで前記封止材を作製することを含む、
    有機EL発光装置の製造方法。
  10. 有機EL素子と、前記有機EL素子を覆う封止材とを備え、前記封止材は、請求項1から8のいずれか一項に記載の紫外線硬化性樹脂組成物の硬化物である、
    有機EL発光装置。
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