JP6492371B2 - 鞍乗型車両の燃料キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両の燃料キャップに関する。
従来、鞍乗型車両の燃料キャップにおいて、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、燃料タンクの内部と外部とを連通するブリーザ通路を備えたものである。ブリーザ通路には、燃料タンク内の圧力を所定の圧力まで保持可能なバネを有するバルブが設けられている。
特開2015−33879号公報
ところで、鞍乗型車両の走行時、左右に曲がる際に車両を左右に傾ける場合がある。そのため、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路に至り難くする工夫が求められている。
そこで本発明は、燃料タンクの給油口を開閉自在に塞ぐ鞍乗型車両の燃料キャップにおいて、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路に至り難くすることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、燃料タンク(20)の給油口(20b)を開閉自在に塞ぐ鞍乗型車両(1)の燃料キャップ(30)であって、前記燃料タンク(20)の内圧を保持可能なバルブ機構(40)と、前記燃料タンク(20)の内部と外部とを連通するブリーザ通路(50)と、を備え、前記ブリーザ通路(50)は、車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口(51)と、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通するとともに、車両略前後方向に沿う方向に形成された連通路(55)と、を備え、前記連通路(55)の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線(V3)としたとき、上面視で、前記連通路仮想軸線(V3)は、車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、前記ブリーザ通路入口(51)よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記第2ブリーザ通路(54)は、前記第1ブリーザ通路(53)を囲むように形成されていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記第1ブリーザ通路(53)の深さ(H1)は、前記第2ブリーザ通路(54)の深さ(H2)よりも深いことを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記給油口(20b)の開口縁(20c)に係合可能な一対の係合部(91)と、前記係合部(91)を、前記燃料キャップ(30)の外周から側方に突出させるようにしつつ、前記給油口(20b)の軸線(C2)に沿う方向での移動を可能として前記燃料キャップに保持される締付部材(92)と、前記締付部材(92)を前記軸線(C2)に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、前記燃料キャップ(30)の内端部と前記締付部材(92)との間に設けられた付勢部材(93)と、を更に備えていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記燃料キャップ(30)の上面には、前記燃料キャップ(30)を締めた際に、車両前後方向を向く位置に配置される表示部(35,36)が設けられ、前記表示部(35,36)の指向方向と前記ブリーザ通路入口(51)の形成方向とは同じであることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記バルブ機構(40)は、正圧バルブ(41)と負圧バルブ(45)とを備え、前記負圧バルブ(45)は、前記燃料キャップ(30)の高さ方向で、前記正圧バルブ(41)の鍔部(42b)とオフセットして配置された柱部(46a)を備えていることを特徴とする。
請求項に記載した発明は、前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)更に備え、前記ブリーザ通路出口(52)の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線(V2)としたとき、上面視で、前記出口仮想軸線(V2)は、一方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなし、かつ、前記連通路仮想軸線(V3)は、他方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ブリーザ通路が車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口を備えていることで、ブリーザ通路入口が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路入口に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路に至り難くすることができる。加えて、ブリーザ通路が、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路と、燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路と、第1ブリーザ通路と第2ブリーザ通路とを連通する連通路とを更に備え、連通路が車両略前後方向に沿う方向に形成されていることで、連通路が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料が連通路に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項2に記載した発明によれば、ブリーザ通路がブリーザ通路入口よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口を更に備えていることで、ブリーザ通路出口がブリーザ通路入口よりも低い位置に形成された場合と比較して、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項3に記載した発明によれば、ブリーザ通路が車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口を更に備えていることで、ブリーザ通路出口が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項に記載した発明によれば、第2ブリーザ通路が第1ブリーザ通路を囲むように形成されていることで、ブリーザ通路の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。
請求項に記載した発明によれば、第1ブリーザ通路の深さが第2ブリーザ通路の深さよりも深いことで、車両を倒した場合であっても、燃料が第1ブリーザ通路に溜まるため、燃料が第2ブリーザ通路に至り難くすることができる。
請求項に記載した発明によれば、給油口の開口縁に係合可能な一対の係合部と、係合部を、燃料キャップの外周から側方に突出させるようにしつつ、給油口の軸線に沿う方向での移動を可能として燃料キャップに保持される締付部材と、締付部材を軸線に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、燃料キャップの内端部と締付部材との間に設けられた付勢部材とを更に備えていることで、付勢部材の付勢力に抗して燃料キャップを押し回して一対の係合部を給油口の開口縁に係合させる、いわゆるバイヨネット式の燃料キャップを実現することができる。
請求項に記載した発明によれば、燃料キャップの上面には燃料キャップを締めた際に車両前後方向を向く位置に配置される表示部が設けられ、表示部の指向方向とブリーザ通路入口の形成方向とは同じであることで、製造時に、ブリーザ通路入口の位置決めを容易に行うことができる。
請求項に記載した発明によれば、バルブ機構が正圧バルブと負圧バルブとを備え、負圧バルブが燃料キャップの高さ方向で正圧バルブの鍔部とオフセットして配置された柱部を備えていることで、負圧バルブの柱部が燃料キャップの高さ方向で正圧バルブの鍔部と重なって配置された場合と比較して、正圧バルブ及び負圧バルブを燃料キャップ内で径方向内側に寄せて配置することができるため、燃料キャップを径方向に小型化することができる。
請求項に記載した発明によれば、ブリーザ通路が、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口更に備え、ブリーザ通路出口の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線とし、連通路の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線としたとき、上面視で、出口仮想軸線が一方側に車体左右中心線と鋭角をなし、かつ、連通路仮想軸線が他方側に車体左右中心線と鋭角をなすことで、第2ブリーザ通路の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク内の燃料がブリーザ通路出口に至り難くすることができる。


実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の要部の上面図である。 図2のIII−III断面を含む図である。 実施形態に係る燃料キャップの斜視図である。 実施形態に係る燃料キャップの上面図である。 実施形態の変形例に係る自動二輪車の要部の左側面図である。 実施形態の変形例に係る自動二輪車の要部の上面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例として、実施形態に係る燃料キャップを備えたスクータ型の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、内燃機関2と動力伝達機構3とを一体としたスイングユニット4と、スイングユニット4の後部で回動可能に支持される後輪5とを備える。以下、自動二輪車1を単に「車両」ということがある。
スイングユニット4の前方には、操舵系を構成する前輪6が配置されている。前輪6は、左右一対のフロントフォーク7の下部に回動可能に支持されている。左右のフロントフォーク7の上部には、ブリッジ8が架設されている。ブリッジ8の車幅方向中央には、操舵軸であるステアリングシャフト9が立設されている。
ステアリングシャフト9の上方には、ハンドルパイプ10が設けられている。ハンドルパイプ10は、車幅方向に延在する単一のパイプ材から構成されている。本実施形態の操舵系は、前輪6、フロントフォーク7、ブリッジ8、ステアリングシャフト9及びハンドルパイプ10等で構成されている。
ステアリングシャフト9は、車体フレーム11の前端に設けられたヘッドパイプ12に回動可能に支持されている。例えば、車体フレーム11は、複数種の鋼材を溶接等により一体に結合して形成されている。車体フレーム11は、ヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から下方に延びる一本のメインフレーム13と、メインフレーム13の下部側面に接続して後方に向けて延びた後、後上方に延びる左右一対のサイドフレーム14と、左右のサイドフレーム14の上端と接続し、後上方に延びる左右一対のシートフレーム15と、を備えている。なお、メインフレーム13は厳密には鉛直方向に対してやや傾斜し、ヘッドパイプ12から後下方に延びている。
スイングユニット4は、内燃機関2の左側部に動力伝達機構3を一体化させて構成されている。スイングユニット4は、リンク部材16を介して、左のサイドフレーム14の後側下部に設けられたプレート19に上下方向に揺動可能に支持されている。動力伝達機構3は、車幅方向中央に対して左方の位置で前後方向に延在している。スイングユニット4の上部(動力伝達機構3の上部)には、エアクリーナ17が設けられている。スイングユニット4の後部(動力伝達機構3の後部)と左のシートフレーム15の後部との間には、リヤクッションユニット18が設けられている。なお、動力伝達機構3は、内燃機関2の左側部に接続される伝動ケース内に減速機を収容して構成されている。
スイングユニット4の前方には、燃料タンク20が配置されている。図1の側面視で、燃料タンク20は、メインフレーム13の後方であって、左右のサイドフレーム14の上方の位置でメインフレーム13及び左右のサイドフレーム14に支持されている。図1の側面視で、燃料タンク20の上面20aは、後側ほど下方に位置するように傾斜している。スイングユニット4の上方には、シート21が配置されている。
ハンドルパイプ10とシート21との間には、跨ぎ部Mが設けられている。跨ぎ部Mの左右両側には、シート21に着座した乗員の足を載せる左右一対のフロアステップ22が設けられている。左右のフロアステップ22の間には、上方に凸の膨出形状をなして前後に延びるセンタートンネル23が設けられている。センタートンネル23には、燃料タンク20の上面20a(燃料キャップ30)の上方を覆うリッド24が設けられている。リッド24は、センタートンネル23に開閉可能に取り付けられている。なお、図中符号25は、車両下部の車幅方向左側に設けられたサイドスタンドを示す。
<燃料キャップ>
図2は、センタートンネル23からリッド24を取り外した状態(すなわち、燃料キャップ30を露出させた状態)を上方から見た図である。図2に示すように、燃料キャップ30は、燃料タンク20の上面20aに配置されている。燃料キャップ30の外形は、筒状をなしている。燃料キャップ30は、燃料タンク20の上面20aの傾斜に沿うように後傾している。図1の側面視で、燃料キャップ30の軸線C1は、後側ほど上方に位置するように傾斜している。
図2に示すように、燃料キャップ30は、車体左右中心線CL上(すなわち、車幅方向中心位置)に配置されている。なお、図中符号23aはリッド24(図1参照)の外形に沿うようにセンタートンネル23を上下に開口する開口部、図中符号23bはリッド24(図1参照)を回動自在に軸支する軸支部をそれぞれ示す。
ここで、燃料キャップ30の軸線C1と、車幅方向に沿う仮想直線と、を含む面を仮想平面とする。図3は、燃料タンク20の上面20aに配置された燃料キャップ30を、前記仮想平面で切断した断面を含む図である。図3に示すように、燃料キャップ30は、燃料タンク20の給油口20bを開閉自在に塞いでいる。なお、給油口20bの軸線C2は、燃料キャップ30の軸線C1と一致している。
燃料キャップ30は、燃料タンク20の内圧を保持可能なバルブ機構40と、燃料タンク20の内部と外部(外気)とを連通するブリーザ通路50と、を備えている。具体的に、燃料キャップ30は、バルブ機構40と、ブリーザ通路50を形成するボディ60と、ボディ60を収容するケース70と、ボディ60のブリーザ通路形成面60aとケース70との間に配置されたシール部材80と、ボディ60の下部に配置されたカバー85と、燃料キャップ30を給油口20bの開口縁20cに係合可能とするキャップ係合機構90と、を備えている。
<バルブ機構>
バルブ機構40は、燃料タンク20の内外の圧力差を調整する2つのバルブ41,45(正圧バルブ41、負圧バルブ45)を備えている。
正圧バルブ41は、燃料タンク20内の圧力が大気の圧力よりも所定以上上昇したときに燃料タンク20内の圧力によって作動し、燃料タンク20内の気体を大気に開放する。正圧バルブ41は、正圧バルブ本体42と、正圧側シール43と、正圧側スプリング44と、を備えている。
正圧バルブ本体42は、軸線C1に沿う方向(燃料キャップ30の高さ方向)に長手を有する正圧側柱部42aと、正圧側柱部42aの一端部(上端部)から径方向外方に拡径する正圧側鍔部42b(正圧バルブ41の鍔部)と、を備えている。
正圧側シール43は、正圧側柱部42aの外周に沿う環状をなしている。正圧側シール43は、正圧側鍔部42bの下側に配置されている。正圧側スプリング44の下端は、正圧側鍔部42bの外周部上面に当接している。
負圧バルブ45は、大気の圧力が燃料タンク20内の圧力よりも所定値以上下降したときに大気圧によって作動し、大気を燃料タンク20内に導く。負圧バルブ45は、負圧バルブ本体46と、負圧側シール47と、負圧側スプリング48と、を備えている。
負圧バルブ本体46は、軸線C1に沿う方向に長手を有する負圧側柱部46a(負圧バルブ45の柱部)と、負圧側柱部46aの一端部(下端部)から径方向外方に拡径する負圧側鍔部46bと、を備えている。
軸線C1に沿う方向で、負圧側柱部46aは、正圧側鍔部42bとオフセットして配置されている。具体的に、軸線C1に沿う方向で、負圧側柱部46aは、正圧側鍔部42bよりも下方に配置されている。負圧側シール47は、負圧側柱部46aの外周に沿う環状をなしている。負圧側シール47は、負圧側鍔部46bの上側に配置されている。負圧側スプリング48の上端は、負圧側鍔部46bの外周部下面に当接している。なお、図3は、正圧バルブ41及び負圧バルブ45が閉じた状態を示している。
<ボディ>
ボディ60は、軸線C1を中心軸とし、上部を下部よりも拡径させた外形を有している。ボディ60には、ボディ60の上部右側に配置されるとともに正圧バルブ41を収容する空間である正圧バルブ室61と、正圧バルブ室61の下部に連通するとともに軸線C1に沿う方向に長手を有する空間である正圧側連通部62と、正圧側連通部62とボディ60の外部に連通するとともに車幅方向に開口する通気孔63と、ボディ60の下部左側に配置されるとともに負圧バルブ45を収容する空間である負圧バルブ室65と、負圧バルブ室65の上部に連通するとともに軸線C1に沿う方向に長手を有する空間である負圧側連通部66と、ボディ60の上部左側に配置されるとともに負圧側連通部66と正圧バルブ室61とを連通する連通空間67と、ボディ60の下部中央に配置されるとともに負圧バルブ室65の下部に連通して下方に開口する下部空間68と、上部拡径部の下部の周方向にわたるとともに上方に窪む溝部69と、が形成されている。なお、図中符号60bはボディ60上部の外周端から上方に突出する環状の上フランジ部、図中符号60cはボディ60下部の外周部下部を形成する筒状の下フランジ部を示す。
正圧バルブ室61には、正圧バルブ本体42の上部、正圧側シール43及び正圧側スプリング44が収容されている。正圧側連通部62には、正圧側柱部42aの他端部(下端部)が上方から挿入されている。
負圧バルブ室65には、負圧バルブ本体46の下部、負圧側シール47及び負圧側スプリング48が収容されている。負圧側連通部66には、負圧側柱部46aの他端部(上端部)が下方から挿入されている。図3の断面視では、負圧側柱部46aの上端部は、連通空間67内に突出している。
溝部69には、円環状のOリング31が嵌め込まれている。
<ケース>
ケース70は、燃料タンク20の外部に露出するアウターケース71と、アウターケース71に結合されたインナーケース75と、を備えている。
図3の断面視で、アウターケース71は、下方に開放するU字状(逆U字状)をなしている。具体的に、アウターケース71は、軸線C1に沿う方向から見て円形状の天壁72と、図3の断面視で天壁72の外周端から下方に直線状に延びた後に径方向内側ほど下方に位置するように傾斜して燃料タンク20の上面20aに近接する筒状の周壁73と、天壁72の上面から上方に突出するとともに車幅方向に延びるつまみ部74と、を備えている。図3の断面視で、天壁72のシール部材被覆部は、軸線C1側(径方向中央側)ほど上方に位置するように緩やかに湾曲している。なお、アウターケース71は、つまみ部74を備えていなくてもよい。
図3の断面視で、インナーケース75は、上方に開放するU字状をなしている。具体的に、インナーケース75は、軸線C1に沿う方向から見て天壁72よりも小径の円形状をなす底壁76と、図3の断面視で底壁76の外周端から上方に直線状に延びた後にボディ60上部の拡径部に沿うように径方向外方に屈曲して延び、その後、上方に屈曲して延びる筒状の収容壁77と、図3の断面視で収容壁77の上端から天壁72の外周部下面に沿うように径方向外方に延びた後、周壁73の内周面に沿うように下方に屈曲して直線状に延びる連結壁78と、を備えている。底壁76には、底壁76の厚み方向に開口する複数(図3では2つのみ図示)の貫通孔76aが形成されている。
<シール部材>
シール部材80は、収容壁77の上端縁よりも縮径する円盤状をなしている。図3の断面視で、シール部材80の上面は、軸線C1側(径方向中央側)ほど上方に位置するように緩やかに湾曲している。シール部材80の上面は、天壁72の下面に密着している。
シール部材80の下部には、正圧バルブ室61の上部に連通するとともに上方に窪む正圧側凹部81と、連通空間67の上部を埋設するように下方に突出する凸部82と、ブリーザ通路50に連通するとともに上方に窪む凹部83と、が形成されている。シール部材80の下面は、正圧側凹部81、凸部82及び凹部83を除き、ボディ60の上部のブリーザ通路形成面60aに密着している。シール部材80の外周面は、上フランジ部60bの内周面に密着している。正圧側凹部81には、正圧側スプリング44の上端が当接している。
<カバー>
カバー85は、負圧バルブ45を下方から支持する。カバー85は、下部空間68に収容されている。カバー85は、軸線C1に沿う方向から見て円形状のカバー本体86と、図3の断面視でカバー本体86の外周端から下フランジ部60cの内周面に沿うように下方に延びる周壁87と、カバー本体86の上面から負圧バルブ室65内に起立する起立部88と、を備えている。
カバー本体86には、カバー本体86の厚み方向に開口する複数(図3では2つのみ図示)の貫通孔86a,86bが形成されている。なお、貫通孔86bは、起立部88の中心部を軸線C1に沿う方向に貫通している。カバー本体86の上面には、負圧側スプリング48の下端が当接している。カバー本体86は、ネジ等の固定具89(図3では1つのみ図示)によってボディ60の下部に固定されている。起立部88は、負圧側スプリング48の径方向内側に配置されている。
<キャップ係合機構>
キャップ係合機構90は、給油口20bの開口縁20cに係合可能な一対の係合部91と、係合部91を燃料キャップ30の外周から側方に突出させるようにしつつ、給油口20bの軸線C2に沿う方向での移動を可能として燃料キャップ30に保持される締付部材92と、締付部材92を軸線C2に沿う方向の外方(上方)に付勢する付勢力を発揮するように、燃料キャップ30の内端部(底壁76の外周部上面)と締付部材92との間に設けられたスプリング93(付勢部材)と、を備えている。
図3では、係合部91が給油口20bの開口縁20cに係合している状態を示している。燃料キャップ30を燃料タンク20に取り付ける際、係合部91を燃料タンク20に形成された切欠き(不図示)に位置合わせし、燃料キャップ30を回転させて係合部91を給油口20bの開口縁20cに係合させる。締付部材92は、ボディ60の下部外周面に沿う筒状をなすとともに軸線C1に沿う方向に摺動可能な枠部92aと、枠部92aから径方向外方に延びて枠部92aと係合部91とを連結する連結片92bと、を備えている。連結片92bの下部には、上方に窪む凹部92cが形成されている。凹部92cには、スプリング93の上端が当接している。なお、図中符号77aは係合部91及び連結片92bを径方向外方に突出させるように収容壁77の厚み方向に開口する貫通孔、図中符号32は燃料タンク20の上面20aとインナーケース75との間に配置されたパッキンをそれぞれ示す。
<ブリーザ通路>
図4は、燃料キャップ30からアウターケース71の天壁72とシール部材80とを取り外した状態を示す斜視図である。図4に示すように、ボディ60の上部には、ブリーザ通路50が形成されている。
ブリーザ通路50は、正圧バルブ室61に連通するブリーザ通路入口51と、連通壁に形成された通気口78hを介して外部に連通するブリーザ通路出口52と、ブリーザ通路入口51とブリーザ通路出口52との間において燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路53と、燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路54と、第1ブリーザ通路53と第2ブリーザ通路54とを連通する連通路55と、を備えている。
図5は、燃料キャップ30からケース70を取り外した状態を軸線C1に沿う上方から見た上面図である。図5に示すように、ブリーザ通路入口51は、車両前後方向に沿う方向に形成されている。ここで、ブリーザ通路入口51の延在方向に沿う軸線を入口仮想軸線V1とする。図5の上面視で、入口仮想軸線V1は、車体左右方向中心線CLと実質的に平行をなしている。
図1に示すように、ブリーザ通路出口52は、ブリーザ通路入口51よりも高い位置に形成されている。すなわち、燃料キャップ30は、ブリーザ通路出口52がブリーザ通路入口51よりも上方に位置するように後傾している。
図5に示すように、ブリーザ通路出口52は、車両略前後方向に沿う方向に形成されている。ここで、ブリーザ通路出口52の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線V2とする。図5の上面視で、出口仮想軸線V2は、車体左右中心線CLと鋭角をなしている。すなわち、図5の上面視で、出口仮想軸線V2は、前側ほど右方に位置するように、車体左右中心線CLに対しやや傾斜している。
連通路55は、車両略前後方向に沿う方向に形成されている。ここで、連通路55の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線V3とする。図5の上面視で、連通路仮想軸線V3は、車体左右中心線CLと鋭角をなしている。すなわち、図5の上面視で、連通路仮想軸線V3は、前側ほど左方に位置するように、車体左右中心線CLに対しやや傾斜している。
第1ブリーザ通路53は、ブリーザ通路入口51に連通している。図5の上面視で、第1ブリーザ通路53は、右方に開放するC字状をなしている。図4に示すように、第1ブリーザ通路53の深さH1は、第2ブリーザ通路54の深さH2よりも深い(H1>H2)。
第2ブリーザ通路54は、ブリーザ通路出口52に連通している。図5の上面視で、第2ブリーザ通路54は、前方に開放するC字状をなしている。第2ブリーザ通路54は、第1ブリーザ通路53の径方向外側に配置されている。第1ブリーザ通路53と第2ブリーザ通路54とは、軸線C1を中心とした同心円状に形成されている。第2ブリーザ通路54は、第1ブリーザ通路53を囲むように形成されている。
<表示部>
図2に示すように、燃料キャップ30の上面には、燃料キャップ30を締めた際に、車両前後方向を向く位置に形成される表示部35,36(前側表示部35及び後側表示部36)が設けられている。表示部35,36の指向方向(前後方向)と、ブリーザ通路入口51の指向方向(図5参照)とは、実質的に同じ方向を向いている。
図4に示すように、アウターケース71の周壁73には、径方向内側に窪む凹部37,38(前側凹部37及び後側凹部38)が形成設けられている。燃料キャップ30を締めた際、前側凹部37は、前側表示部35と同じ側(前側)に配置されている。燃料キャップ30を締めた際、後側凹部38は、後側表示部36と同じ側(後側)に配置されている。これにより、燃料キャップ30の前後方向の位置決めを容易に行うことができる。
以上説明したように、上記実施形態は、燃料タンク20の給油口20bを開閉自在に塞ぐ自動二輪車1の燃料キャップ30であって、燃料タンク20の内圧を保持可能なバルブ機構40と、燃料タンク20の内部と外部とを連通するブリーザ通路50と、を備え、ブリーザ通路50は、車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口51を備えたものである。
この構成によれば、ブリーザ通路50が車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口51を備えていることで、ブリーザ通路入口51が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路入口51に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路50に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、ブリーザ通路50がブリーザ通路入口51よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口52を更に備えていることで、ブリーザ通路出口52がブリーザ通路入口51よりも低い位置に形成された場合と比較して、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路出口52に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、ブリーザ通路50が車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口52を更に備えていることで、ブリーザ通路出口52が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路出口52に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、ブリーザ通路50が、燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路53と、燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路54と、第1ブリーザ通路53と第2ブリーザ通路54とを連通する連通路55とを更に備え、連通路55が車両略前後方向に沿う方向に形成されていることで、連通路55が車幅方向に沿う方向に形成された場合と比較して、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料が連通路55に至り難くすることができる。したがって、車両を左右に傾ける場合に、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路出口52に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、第2ブリーザ通路54が第1ブリーザ通路53を囲むように形成されていることで、ブリーザ通路50の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路出口52に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、第1ブリーザ通路53の深さH1が第2ブリーザ通路54の深さH2よりも深いことで、車両を倒した場合であっても、燃料が第1ブリーザ通路53に溜まるため、燃料が第2ブリーザ通路54に至り難くすることができる。
また、上記実施形態では、給油口20bの開口縁20cに係合可能な一対の係合部91と、係合部91を、燃料キャップ30の外周から側方に突出させるようにしつつ、給油口20bの軸線C2に沿う方向での移動を可能として燃料キャップ30に保持される締付部材92と、締付部材92を軸線C2に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、燃料キャップ30の内端部と締付部材92との間に設けられたスプリング93とを更に備えていることで、スプリング93の付勢力に抗して燃料キャップ30を押し回して一対の係合部91を給油口20bの開口縁20cに係合させる、いわゆるバイヨネット式の燃料キャップ30を実現することができる。
また、上記実施形態では、燃料キャップ30の上面には燃料キャップ30を締めた際に車両前後方向を向く位置に配置される表示部35,36が設けられ、表示部35,36の指向方向とブリーザ通路入口51の形成方向とは同じであることで、製造時に、ブリーザ通路入口51の位置決めを容易に行うことができる。
また、上記実施形態では、バルブ機構40が正圧バルブ41と負圧バルブ45とを備え、負圧バルブ45が燃料キャップ30の高さ方向で正圧バルブ41の鍔部42bとオフセットして配置された柱部46aを備えていることで、負圧バルブ45の柱部46aが燃料キャップ30の高さ方向で正圧バルブ41の鍔部42bと重なって配置された場合と比較して、正圧バルブ41及び負圧バルブ45を燃料キャップ30内で径方向内側に寄せて配置することができるため、燃料キャップ30を径方向に小型化することができる。
また、上記実施形態では、上面視で、出口仮想軸線V2が一方側に車体左右中心線CLと鋭角をなし、かつ、連通路仮想軸線V3が他方側に車体左右中心線CLと鋭角をなすことで、第2ブリーザ通路54の通路長さ(全長)を可及的に長くすることができるため、燃料タンク20内の燃料がブリーザ通路出口52に至り難くすることができる。
なお、上記実施形態では、燃料キャップ30が燃料タンク20の上面20aの傾斜に沿うように後傾している例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、燃料キャップ30は、前傾していてもよいし、水平に配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、燃料キャップ30がセンタートンネル23のリッド24下方に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、燃料キャップ30は、シート21下に配置されていてもよい。
<変形例>
図6は、実施形態の変形例に係る燃料キャップ130を備えた自動二輪車の後部を示す。図6を参照し、自動二輪車は、内燃機関102と動力伝達機構103とを一体としたスイングユニット104と、スイングユニット104の後部で回動可能に支持される後輪105とを備える。
スイングユニット104は、リンク部材116を介して、車体下部に設けられたプレート119に上下方向に揺動可能に支持されている。動力伝達機構103は、車幅方向中央に対して左方の位置で前後方向に延在している。スイングユニット104の上部(動力伝達機構103の上部)には、エアクリーナ117が設けられている。スイングユニット104の後部(動力伝達機構103の後部)と左のシートフレーム115の後部との間には、リヤクッションユニット118が設けられている。
スイングユニット104の上方には、前後に延びるシート121が配置されている。シート121の前部下方には、収納ボックス126が配置されている。収納ボックス126の後方かつシート121の後部下方には、燃料タンク120が配置されている。図6の側面視で、燃料タンク120の上面120aは、前側ほど下方に位置するように傾斜している。燃料タンク120の上部には、下方に窪む凹部120dが形成されている。図6の側面視で、凹部120dの底面120eは、前側ほど下方に位置するように傾斜している。
図7は、車両からシート121を取り外した状態(すなわち、燃料キャップ130を露出させた状態)を上方から見た図である。図7に示すように、燃料キャップ130は、燃料タンク120の凹部120dの底面120eに配置されている。燃料キャップ130の外形は、筒状をなしている。燃料キャップ130は、凹部120dの底面120eの傾斜に沿うように前傾している。図6の側面視で、燃料キャップ130の軸線C11は、前側ほど上方に位置するように傾斜している。燃料キャップ130は、燃料タンク120の給油口(不図示)を開閉自在に塞いでいる。なお、給油口の軸線C12は、燃料キャップ130の軸線C11と一致している。
図7に示すように、燃料キャップ130は、車体左右中心線CLに対しやや右側寄りに配置されている。なお、図中符号127は、燃料タンク120の上面120aに取り付けられたポンプユニットを示す。
図6に示すように、ブリーザ通路出口152は、ブリーザ通路入口151よりも高い位置に形成されている。すなわち、燃料キャップ130は、ブリーザ通路出口152がブリーザ通路入口151よりも上方に位置するように前傾している。
図7に示すように、燃料キャップ130の上面には、燃料キャップ130を締めた際に、車両前後方向を向く位置に形成される表示部135,136(前側表示部135及び後側表示部136)が設けられている。表示部135,136の指向方向(前後方向)と、ブリーザ通路入口151の指向方向とは、実質的に同じ方向を向いている。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪かつ後二輪の他に、前二輪かつ後一輪の車両も含む)又は四輪の車両も含まれる。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
20,120 燃料タンク
20b 給油口
30,130 燃料キャップ
35,36,135,136 表示部
40 バルブ機構
41 正圧バルブ
42b 正圧バルブの鍔部
45 負圧バルブ
46a 負圧バルブの柱部
50 ブリーザ通路
51,151 ブリーザ通路入口
52,152 ブリーザ通路出口
53 第1ブリーザ通路
54 第2ブリーザ通路
55 連通路
91 係合部
92 締付部材
93 スプリング(付勢部材)
CL 車体左右中心線
H1 第1ブリーザ通路の深さ
H2 第2ブリーザ通路の深さ
V2 出口仮想軸線
V3 連通路仮想軸線

Claims (9)

  1. 燃料タンク(20)の給油口(20b)を開閉自在に塞ぐ鞍乗型車両(1)の燃料キャップ(30)であって、
    前記燃料タンク(20)の内圧を保持可能なバルブ機構(40)と、
    前記燃料タンク(20)の内部と外部とを連通するブリーザ通路(50)と、を備え、
    前記ブリーザ通路(50)は、
    車両前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路入口(51)と、
    燃料の流通方向の上流側に形成された第1ブリーザ通路(53)と、
    前記燃料の流通方向の下流側に形成された第2ブリーザ通路(54)と、
    前記第1ブリーザ通路(53)と前記第2ブリーザ通路(54)とを連通するとともに、車両略前後方向に沿う方向に形成された連通路(55)と、を備え
    前記連通路(55)の延在方向に沿う軸線を連通路仮想軸線(V3)としたとき、
    上面視で、前記連通路仮想軸線(V3)は、車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする鞍乗型車両の燃料キャップ。
  2. 前記ブリーザ通路(50)は、前記ブリーザ通路入口(51)よりも高い位置に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  3. 前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)を更に備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  4. 前記第2ブリーザ通路(54)は、前記第1ブリーザ通路(53)を囲むように形成されていることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  5. 前記第1ブリーザ通路(53)の深さ(H1)は、前記第2ブリーザ通路(54)の深さ(H2)よりも深いことを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  6. 前記給油口(20b)の開口縁(20c)に係合可能な一対の係合部(91)と、
    前記係合部(91)を、前記燃料キャップ(30)の外周から側方に突出させるようにしつつ、前記給油口(20b)の軸線(C2)に沿う方向での移動を可能として前記燃料キャップに保持される締付部材(92)と、
    前記締付部材(92)を前記軸線(C2)に沿う方向の外方に付勢する付勢力を発揮するように、前記燃料キャップ(30)の内端部と前記締付部材(92)との間に設けられた付勢部材(93)と、を更に備えていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  7. 前記燃料キャップ(30)の上面には、前記燃料キャップ(30)を締めた際に、車両前後方向を向く位置に配置される表示部(35,36)が設けられ、
    前記表示部(35,36)の指向方向と前記ブリーザ通路入口(51)の形成方向とは同じであることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  8. 前記バルブ機構(40)は、正圧バルブ(41)と負圧バルブ(45)とを備え、
    前記負圧バルブ(45)は、前記燃料キャップ(30)の高さ方向で、前記正圧バルブ(41)の鍔部(42b)とオフセットして配置された柱部(46a)を備えていることを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
  9. 前記ブリーザ通路(50)は、車両略前後方向に沿う方向に形成されたブリーザ通路出口(52)更に備え、
    前記ブリーザ通路出口(52)の延在方向に沿う軸線を出口仮想軸線(V2)としたとき、
    上面視で、前記出口仮想軸線(V2)は、一方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなし、かつ、前記連通路仮想軸線(V3)は、他方側に、前記車体左右中心線(CL)と鋭角をなすことを特徴とする請求項1からの何れか一項に記載の鞍乗型車両の燃料キャップ。
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