JP6491302B1 - エレベータのドア制御装置、およびエレベータのドア制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータのドアに人や物が挟まれたことを精度よく検出することができるエレベータのドア制御装置を提供する。
【解決手段】エレベータのドア制御装置は、エレベータのドアを開閉駆動するモータを駆動するモータ駆動部120と、ドアに物が挟まったことにより発生する過負荷状態を検出する過負荷検出部130と、を備える。過負荷検出部130は、ドアの開動作時にドアに挟まった物にかかる戸開力を計算する戸開力計算部131と、予め設定された時間内における戸開力の合計を計算する力積計算部132と、力積計算部132が計算した戸開力の合計と予め設定した閾値とを比較し、戸開力の合計が閾値を超えた場合、ドアが過負荷状態にあることを検出する比較部133と、を備える。ドアが過負荷状態にあることを過負荷検出部130が検出した場合、モータ駆動部120は、モータを制御してドアの開動作を停止させる。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、エレベータのドア制御装置、およびエレベータのドア制御方法に関する。
エレベータ装置では、ドアの開閉動作中に、ドアに人や物が挟まったことが検知されると、ドアの開閉動作が一旦停止される。ドアに人や物が挟まると、ドアを動作させるときの走行抵抗が増加する。このため、ドアへの物等の挟まりの有無は、走行抵抗の値に基づいて検出される。しかしながら、走行抵抗は、ドアの開閉ごとに計測結果にばらつきが生じる。そのため、走行抵抗の計測結果を単に用いるだけでは、精度よく物等の挟まりを検出することができなかった。
特開2014-231421号公報
本発明は、上述の事情の下になされたもので、エレベータのドアに人や物が挟まれたことを精度よく検出することができるエレベータのドア制御装置、およびエレベータのドア制御方を提供することを目的とする。
本発明の実施の形態に係るエレベータのドア制御装置は、エレベータのドアを開閉駆動するモータを駆動するモータ駆動部と、ドアに物が挟まったことにより発生する過負荷状態を検出する過負荷検出部と、を備える。過負荷検出部は、ドアの開動作時にドアに挟まった物にかかる戸開力を計算する戸開力計算部と、予め設定された時間の開始タイミングを所定時間シフトして複数の開始タイミングを設定し、それぞれの開始タイミングから予め設定された時間内における戸開力の合計を複数計算する力積計算部と、力積計算部が計算した戸開力の合計と予め設定した閾値とを比較し、戸開力の合計が閾値を超えた場合、ドアが過負荷状態にあることを検出する比較部と、を備える。ドアが過負荷状態にあることを過負荷検出部が検出した場合、モータ駆動部は、モータを制御してドアの開動作を停止させる。
実施形態1に係るエレベータ装置のドア機構の概略構成図である。 ドアの開動作について説明するための図である。 実施形態1に係る過負荷検出部の構成図である。 実施形態1に係る戸開力計算部の構成図である。 (a)〜(d)は、実施形態1に係る過負荷検出部について説明するための図である。 実施形態1に係るドア制御装置の制御処理を説明するためのフローチャートである。 (a)(b)は、実施形態1に係る過負荷検出部について説明するための図である。 実施形態2に係る過負荷検出部の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態に係るエレベータ装置のドア機構を示す概略構成図である。図1に示されるように、ドア機構は、ドア1、ドア開閉機構20、モータ10、速度センサ11、およびドア制御装置100から構成される。
ドア1は、例えば、エレベータ装置の乗りかごに設けられるスライド式のドアである。ドア1は、ドア開閉機構20に連結されている。ドア開閉機構20は、例えば、複数の滑車や、上記滑車に巻回されるベルトなどからなる機構である。ドア開閉機構20は、モータ10の回転力を、ドア1を開閉する力に変換する。
モータ10は、エレベータ装置のかごに設けられている。モータ10は、ドア制御装置100の指示に基づいて正転および反転する。速度センサ11は、例えばロータリーエンコーダである。速度センサ11は、モータ10のシャフトの回転数を検出し、検出結果に応じた信号をドア制御装置100へ出力する。
上記のように構成されるドア機構では、ドア制御装置100が、速度センサ11からの出力に基づいて、モータ10を正転させることで、ドア1が開動作する。また、ドア制御装置100が、速度センサ11からの出力に基づいて、モータ10を逆転させることで、ドアが閉動作する。
(ドア制御装置の構成)
図1に示すように、ドア制御装置100は、モータ制御部110、モータ駆動部120、過負荷検出部130を備える。
モータ制御部110は、エレベータの乗りかごが呼びのあった階に着床したことを図示しないセンサを介して検出し、モータ駆動部120を制御してドア1を開閉駆動する。図2は、ドア1の開動作速度の推移を示すグラフである。縦軸はドア1の開動作速度である。横軸は時間である。モータ制御部110は、着床したことを検知すると、モータ駆動部120を介してモータ10を制御して、図2に示すように、ドア1の開動作速度を所定の速度まで増加させる。そして、ドア1の開動作速度を一定の速度に維持する。その後、ドア1の開動作速度を減少させる。
モータ駆動部120は、モータ制御部110の指示に基づいて、モータ10に印加する電圧を制御する。これにより、モータ10の回転速度が制御される。その結果、ドア1の開動作速度が制御される。
また、モータ駆動部120は、過負荷検出部130から過負荷状態を示す信号を受信した場合、モータ10への電圧の印加を停止する。これによって、ドア1の開動作が停止する。そして、モータ駆動部120は、モータ10に印加する電圧を制御して、ドア1を閉動作させる。これにより、ドア1は、開動作時とは逆の方向へ移動する。
過負荷検出部130は、エレベータのドア1に人や物が挟まったことにより発生する過負荷状態を検出し、過負荷状態を示す信号をモータ駆動部120に出力する。過負荷状態を示す信号を受信したモータ駆動部120は、ドア1の開動作を停止させるようにモータ10を制御する。
図3に示すように、過負荷検出部130は、戸開力計算部131、力積計算部132、比較部133、停止信号作成部134を備える。
戸開力計算部131は、ドア1に挟まった人や物に加えられる力のである戸開力を計算する。戸開力計算部131は、図4に示すように、モータ出力計算部131a、ドア走行力計算部131bを備える。
モータ出力計算部131aは、式1によりモータ10のモータ出力P1を計算する。ここでは、理解を容易にするため、モータ10から出力されるモータ出力P1の全てがドア1に伝達されることとする。モータ出力P1は設計値であり、式1で表すことができる。Mは、ドア1の重量である。ドア1の重量は、エレベータ装置の据え付け工事の際に測定され、図示しない記憶部に記憶されている。モータ駆動部120は、ドア走行抵抗が、ドアに人や物が挟まっていない通常動作時に生じる基準ドア走行抵抗である場合に、図2に示す速度でドア1が開動作するように、モータ10を制御する。なお、ドア走行抵抗とは、摩擦力等のドア1の開動作を妨げる力である。ドア走行抵抗には、ドア1に人や物が挟まることによって生じる摩擦力や、ドア1が人や物に衝突した時に受ける力などが含まれる。
P1=M×α1 (式1)
ドア走行力計算部131bは、ドア1の開動作に使われている力を計算する。具体的には、ドア走行力計算部131bは、速度センサ11を介して得たモータ10の回転速度に基づいて、ドア1が開動作しているときのドア1の加速度α2を計算する。そして、ドア走行力計算部131bは、加速度α2を変数とする式2により、ドア走行力P2を計算する。ドア1に人や物が挟まると、ドア1の加速度α2が小さくなり、ドア走行力P2の値が小さくなる。つまり、モータ出力P1が一定である場合、ドア1に人や物が挟まるとドア走行力P2の値が小さくなる。
P2=M×α2 (式2)
戸開力計算部131は、式3により戸開力P3を計算する。ドア1に人や物が挟まるとドア走行力P2の値が小さくなり、戸開力P3の値が大きくなる。モータ出力P1、ドア走行力P2、戸開力P3の関係のイメージを図1に示す。
P3=P1−P2 (式3)
力積計算部132は、着床したことを検知すると、予め設定された時間T(以後、積分時間Tともいう)の計測を開始する開始タイミングを所定時間Δtシフトして、複数の開始タイミングを設定する。そして、それぞれの開始タイミングから時間Tが経過するまでの戸開力の合計PT(K)を、式4により複数計算する。tsは、戸開力P3の積分を開始する時刻である。teは、戸開力P3の積分を終了する時刻である。te−ts=Tである。予め設定する時間Tは、人が痛みに反応する時間や、ドアの移動速度等を考慮して決める。例えば、時間Tを10ms以上1s以下に設定する。ここでは、T=100ms、Δt=10msとした場合について説明する。
Figure 0006491302
図5(a)は、着床検知後のドア1の開動作速度の推移を示すグラフである。時刻t1から時刻(t1+T)までの戸開力の合計PT(1)は、図5(b)の網掛けで示す面積に対応する。時刻t2から時刻(t2+T)までの戸開力の合計PT(2)は、図5(c)の網掛けで示す面積に対応する。時刻t3から時刻(t3+T)までの戸開力の合計PT(3)は、図5(d)の網掛けで示す面積に対応する。
比較部133は、力積計算部132が順次計算した戸開力の合計PT(K)それぞれと予め設定した閾値とを比較する。閾値は、ドア1の開動作速度、ドア1の重量等に基づいて設定され、予め記憶部に記憶されている。例えば、人に与える力の許容値を250N、積分時間T=100msとした場合、閾値は、閾値=25N・sのように設定される。比較部133は、例えば、戸開力の合計PT(K)が閾値以上であった場合にハイレベルとなる信号を停止信号作成部134に出力する。
停止信号作成部134は、比較部133から戸開力の合計PT(K)が閾値以上であることを示す信号を受信した場合、モータ駆動部120にモータ10の停止を指示する。停止信号作成部134は、例えば安全が確認されることによって、エレベータ装置のかごなどに設置されるリセットボタン等が押されたことを検知すると、モータ駆動部120にモータ10の運転の再開を指示する。
(ドア制御装置の動作)
ドア制御装置100の動作について図6を参照して説明する。速度センサ11からは、モータ10の回転速度に応じた値の信号が随時出力されている。
ドア制御装置100は、エレベータの乗りかごが呼びのあった階に着床したことを図示しないセンサを介して検知すると(ステップS11:Yes)、ドア1を開動作すべくモータ10の駆動制御を開始する。このとき、ドア制御装置100は、カウンタKをK=0に設定する(ステップS12)。
次に、ドア制御装置100は、戸開力の合計を計算する区間の設定を行う(ステップS13)。1回目は、K=0であるので、図5に示す着床通知を受けた時刻であるt0をtsに設定する。そして、te=t0+Tと設定する。2回目は、K=1であるので、ts=t1=t0+Δt+T、te=t1+Tとなる。3回目は、K=2となるので、ts=t2=t0+Δt×2、te=t2+Tとなる。以下同様である。
モータ10の駆動制御を開始すると、モータ出力計算部131aは、設計値であるモータ出力P1を記憶部から読み出す。ドア走行力計算部131bは、速度センサ11から得たモータ10の回転速度に基づいて、実際のドア1の開動作時の加速度α2を計算し、式2によりドア走行力P2を計算する。そして、戸開力計算部131は、式3を用いて戸開力の計算を開始する(ステップS14)。
次に、力積計算部132は、式4に基づいて戸開力の合計PT(K)を計算する(ステップS15)。1回目は、ts=t0、te=t0+Tの区間における戸開力の合計PT(0)を計算する。2回目は、K=1となるので、ts=t0+Δt、te=(t0+Δt)+Tの区間における戸開力の合計PT(1)を計算する。3回目は、K=2となるので、ts=t0+Δt×2、te=(t0+Δt×2)+Tの区間における戸開力の合計PT(2)を計算する。以下同様である。
比較部133は、Δtごとに通知されてくる戸開力の合計PT(K)と閾値とを比較する(ステップS16)。過負荷検出部130は、戸開力の合計PT(K)が閾値を超えた場合(ステップS16:Yes)、モータ10の停止をモータ駆動部120に指示する。そして、モータ駆動部120は、モータ10を停止する制御を行い、ドア1の動作を停止させる(ステップS17)。なお、ドア1の動作を停止させた後に、モータ駆動部120は、モータ10を制御し、ドア1の閉動作をさせてもよい。
ドア1に人や物が挟まった場合の速度および戸開力のグラフの例を、図7(a)及び(b)に実線で示す。ドア1に人や物が挟まっていない場合の速度および戸開力のグラフの例を、図7(a)及び(b)に点線で示す。ここでは、ドア1が開動作を開始する時点で、ドア1に人や物が挟まった場合について説明する。例えば、ドア1に人や物が挟まった場合、戸開力は増大するので、積分時間Tにおける戸開力の合計PT(K)は大きくなる。
戸開力の合計PT(K)が閾値未満であった場合(ステップS16:No)、もしくは、ステップS17の処理を終えると、ドア制御装置100は、カウンタKの値に1を加算する(ステップS18)。
ドア制御装置100は、ドア1の開動作が完了したことを、図示しないセンサを介して検出できない場合(ステップS19:No)、ステップS13からステップS19の処理を繰り返す。一方、ドア制御装置100は、ドア1の開動作が完了したことを、図示しないセンサを介して検出した場合(ステップS19:Yes)、ドア制御処理を終了する。
なお、上記の説明では、ドア1が開く場合について説明したが、ドア1が閉じる場合の動作は、開く動作と閉まる動作とを置き換えることにより説明することができる。
(実施形態2)
実施形態1の説明では、過負荷状態を検出するために使用する閾値が一定の値である場合について説明した。実施形態2では、条件によって閾値を変更して設定する場合について説明する。実施形態1と同一又は同等の構成については、同等の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。
図8に示すように、実施形態2に係る過負荷検出部130は、閾値設定部135を備える。閾値設定部135は、ドア1の重量、ドア1の開動作速度もしくは加速度等に対応した閾値を図示しない記憶部から選択して読み出し、比較部133に供給する。
例えば、ドア1の重量とドア1の開動作速度をパラメータにして閾値を選択する場合、ドア1の重量、ドア1の開動作速度との2次元のマトリクスからなる設計値に基づく閾値を予め記憶部に格納しておく。ドア1の重量は、設置時に測定されて階床ごとの固定値として求められる。閾値設定部135は、モータ10の回転速度を測定する速度センサ11の出力に基づいて、閾値の値を記憶部から読み出し、比較部133に供給する。
図2に示すように、ドア1の開動作速度は随時変化する。閾値設定部135は、変化するドア1の開動作速度に応じて、比較部133に供給する閾値の値を変更する。
比較部133は、閾値設定部135から供給された閾値を使用して、戸開力の合計PT(K)と閾値とを比較する。
なお、ドア1の開動作速度もしくは加速度に変えて、図5に示す戸開力の傾き(単位時間当たりの戸開力の増加量)をパラメータにして、閾値設定部135が閾値を選択するようにしてもよい。
また、上記の説明では、戸開力の合計PT(K)を計算する積分時間Tが固定である場合について説明した。戸開力の合計PT(K)は、戸開力P3×積分時間Tである。したがって、閾値を変える代わりに、積分時間Tを変更しても同様の効果を得ることができる。具体的には、閾値設定部135に変えて、積分時間設定部(図示しない)を備える。積分時間設定部は、ドア1の重量、ドア1の開動作速度もしくは加速度等に対応した積分時間Tの値を図示しない記憶部から選択して読み出し、力積計算部132に供給する。その他は、上記の説明と同様である。
(実施形態3)
人の体に加えられた力が同じ場合でも、大人と幼児とでは体に与えるダメージが異なる。実施形態3では、ドア1に挟まった人を判別して閾値を設定する技術について説明する。
ドア制御装置100は、ドア1を撮像する撮像装置を備える。また、ドア制御装置100は、撮像された画像からドアに挟まった人を検出し、検出された人が幼児、成人、老人、さらに男性、女性の何れであるかを識別する識別装置を備える。撮像された画像から人を検出する検出技術、幼児、成人、老人、男性、女性を識別する識別技術には、公知の技術を用いる。
ドア制御装置100は、実施形態2で説明したドア1の重量、ドア1の開動作速度もしくは加速度等のパラメータに加え、幼児、成人、老人、男性、女性をパラメータとして有する閾値のデータを記憶部に記憶しておく。幼児、成人、老人、男性、女性に対応する閾値の値は、幼児、成人、老人、男性、女性ごとに、許容できる力を実験により求める。閾値設定部135は、識別装置から通知された幼児、成人、老人、男性、女性の情報に基づいて、パラメータを絞り込む。次に、実施形態2で説明したように、閾値設定部135は、ドア1の重量、変化するドア1の開動作速度に応じて、比較部133に供給する閾値を選択する。
(変形例)
実施形態1の説明では、モータ10が出力するモータ出力P1が設計値(固定値)である場合について説明した。しかし、ドア1が図2に示す速度で動作するように、速度センサ11の値をフィードバックしてモータ10のモータ出力P1を制御する装置もある。このようなフィードバック制御を行うと、過負荷状態にある場合のモータ出力P1は増加する。
このような装置においては、過負荷状態にない場合にドア1を図2に示す速度で開動作させるために必要な力をP2と読み替える。この場合、P2は設計値であり、固定値となる。モータ出力P1は、過負荷状態であるか否かによって変動する。過負荷検出部130は、速度センサ11の情報に基づいてモータ10の加速度α1を求める。そして、P1=M×α1の式により、モータ出力P1を計算する。ドアに挟まった人や物に加わる戸開力P3は、P3=P1−P2で表すことができる。P1,P2,P3の定義を上記のように置き換えれば、他の説明は実施形態1の説明と同じである。
以上に説明したように、実施形態に係るエレベータのドア制御装置100は、力積計算部132を有する過負荷検出部130を備え、積分時間Tにおける戸開力を積分した値と閾値とを比較し、ドアの過負荷状態を検出する。加えられた圧力に対して人が感じる痛みは、測定器で測定される力の瞬時値(もしくは、測定された力の瞬時値から求めた戸開力の瞬時値)よりも、所定時間に加えられる力の積分値(戸開力の積分値)のほうが大きな相関を有する場合が多い。したがって、戸開力を積分した値と閾値とを比較してドアの過負荷状態を検出することにより、過負荷状態の誤検出を低減することができる。これにより、エレベータのドアに人や物が挟まっておらず、ドアの開閉動作を継続すべき場合にドアの開閉動作を停止する誤動作の発生頻度を低減することができる。また、エレベータのドアに人や物が挟まっているにもかかわらずドアの開閉動作を継続する誤動作の発生頻度を低減することができる。
また、ドアの重量が重いほどドアの開動作の慣性力は高くなり、人に与えるダメージが大きくなる傾向がある。ドアの重量に応じて過負荷状態を検出する閾値を変更することにより、人に大きなダメージを与える前にドアの開動作を停止することができる。一例として、ドアの重量が重いほど、予め設定された時間Tを短く設定して戸開力を計算しても良い。また、ドアの重量が重いほど、予め設定した閾値を低く設定しても良い。
また、ドアの開動作速度が速いほど、人に与えるダメージが大きくなる傾向がある。ドアの開動作速度に応じて過負荷状態を検出する閾値を変更することにより、人に大きなダメージを与える前にドアの開動作を停止することができる。一例として、ドアの開動作速度が速いほど、予め設定された時間Tを短く設定して戸開力を計算しても良い。また、ドアの開動作速度が速いほど、予め設定した閾値を低く設定しても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他のさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…ドア
10…モータ
11…速度センサ
20…ドア開閉機構
100…ドア制御装置
110…モータ制御部
120…モータ駆動部
130…過負荷検出部
131…戸開力計算部
131a…モータ出力計算部
131b…ドア走行力計算部
132…力積計算部
133…比較部
134…停止信号作成部
135…閾値設定部

Claims (5)

  1. エレベータのドアを開閉駆動するモータを駆動するモータ駆動部と、
    前記ドアに物が挟まったことにより発生する過負荷状態を検出する過負荷検出部と、
    を備えるエレベータのドア制御装置であって、
    前記過負荷検出部は、
    前記ドアの開動作時に前記ドアに挟まった物にかかる戸開力を計算する戸開力計算部と、
    予め設定された時間の開始タイミングを所定時間シフトして複数の開始タイミングを設定し、それぞれの開始タイミングから前記予め設定された時間内における前記戸開力の合計を複数計算する力積計算部と、
    前記力積計算部が計算した戸開力の合計と予め設定した閾値とを比較し、前記戸開力の合計が前記閾値を超えた場合、前記ドアが過負荷状態にあることを検出する比較部と、
    を備え、
    前記ドアが過負荷状態にあることを前記過負荷検出部が検出した場合、前記モータ駆動部は、前記モータを制御して前記ドアの開動作を制御する、
    ことを特徴とするエレベータのドア制御装置。
  2. 前記過負荷検出部は、前記ドアの重量に対応した値を前記閾値として選択する閾値設定部を備え、前記比較部は、前記閾値設定部が選択した閾値を使用して、前記戸開力の合計と前記閾値とを比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア制御装置。
  3. 前記過負荷検出部は、前記ドアの開動作速度もしくは加速度に対応した値を前記閾値として選択する閾値設定部を備え、前記比較部は、前記閾値設定部が選択した閾値を使用して、前記戸開力の合計と前記閾値とを比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのドア制御装置。
  4. 前記力積計算部は、前記ドアの重量が重いほど前記予め設定された時間を短く設定し、前記ドアの開動作速度が速いほど前記予め設定された時間を短く設定する、
    ことを特徴とする請求項に記載のエレベータのドア制御装置。
  5. エレベータのドアを開閉駆動するモータを駆動するモータ駆動工程と、
    前記ドアに物が挟まったことにより発生する過負荷状態を検出する過負荷検出工程と、
    を含むエレベータのドア制御方法であって、
    前記過負荷検出工程では、
    前記ドアの開動作時に前記ドアに挟まった物にかかる戸開力を計算する戸開力計算工程と、
    予め設定された時間の開始タイミングを所定時間シフトして複数の開始タイミングを設定し、それぞれの開始タイミングから前記予め設定された時間内における戸開力の合計を複数計算する力積計算工程と、
    前記力積計算工程で計算した戸開力の合計と予め設定した閾値とを比較する比較工程と、
    を含むことを特徴とするエレベータのドア制御方法。
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