JP6489798B2 - 欠陥評価方法および欠陥評価装置 - Google Patents

欠陥評価方法および欠陥評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6489798B2
JP6489798B2 JP2014226007A JP2014226007A JP6489798B2 JP 6489798 B2 JP6489798 B2 JP 6489798B2 JP 2014226007 A JP2014226007 A JP 2014226007A JP 2014226007 A JP2014226007 A JP 2014226007A JP 6489798 B2 JP6489798 B2 JP 6489798B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
probe
defect
image
circumferential
metal tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014226007A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016090430A (ja
Inventor
和隆 重岡
和隆 重岡
Original Assignee
神鋼検査サービス株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 神鋼検査サービス株式会社 filed Critical 神鋼検査サービス株式会社
Priority to JP2014226007A priority Critical patent/JP6489798B2/ja
Publication of JP2016090430A publication Critical patent/JP2016090430A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6489798B2 publication Critical patent/JP6489798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本発明は、金属管における土などに埋設された部分における欠陥を評価する欠陥評価方法および欠陥評価装置に関する。
従来、金属管における土やコンクリートなどに埋設された部分における欠陥を評価するために、超音波探傷の技術を用いた欠陥評価方法および欠陥評価装置が種々提案されている。例えば、特許文献1には、金属管(例えば、パンザーマスト)等の土中に埋設された部分を掘り起こさないで劣化評価を行う欠陥評価装置、欠陥評価方法、およびプログラムが提案されている。
この欠陥評価方法では、超音波探触子を金属管の外部に露出した部分の表面に接触し、当該探触子からSH 波(Shear Horizontal wave)、すなわち、金属管の表面と平行に振幅する横波からなる超音波を当該金属管の表面に沿って当該金属管の埋設された部分へ向けて発信し、超音波探傷を行っている。この欠陥評価方法では、探触子が受信した信号に基づいてAスコープ形式(すなわち、ビーム路程とビーム強度に関するグラフ)で画像を表示し、当該Aスコープ形式の画像を用いて欠陥の評価を行っている。具体的には、Aスコープ形式の画像に示される信号波形から端部エコー高さ(すなわち、金属管の腐食部からの反射エコーの強度を80%に調整したときの金属管下端からの反射エコーの高さ)の他に、角度係数、基準境界部高さ等のパラメータを求め、これらのパラメータを用いて、欠陥の評価判断(欠陥の有無など)を行っている。
また、特許文献2には、上記特許文献2と同様に、探触子から金属管の埋設された部分へ向けて超音波を発信し、金属管の下端からの反射波に基づく受信信号と埋設された部分全体からの受信信号についてAスコープ形式の画像を表示し、これらの受信信号のビーム強度の強さを比較して、欠陥の評価判断を行っている。
特許3973603号公報 特許5519268号公報
上記の特許文献1および特許文献2記載の欠陥評価方法は、いずれも、探触子から金属管の埋設された部分にSH波などの超音波を発信し、探触子で受信された信号に基づいてビーム路程及びビーム強度をAスコープ形式で画像を表示し、当該Aスコープ形式の画像を用いて欠陥の評価を行っている。Aスコープ形式の画像では、金属管の欠陥が1つのみであればその欠陥について金属管の軸方向の位置を知ることは可能であるが、埋設された部分に複数の欠陥が発生している場合には、各欠陥の位置および形状をそれぞれ把握することは困難である。また、SH波は超音波ビームの進む方向に直交する方向に広がりやすい(すなわち放射状に広がりやすい)性質を有しているので、金属管の周方向における欠陥の位置や当該欠陥の形状をAスコープ形式の画像のみで評価することはとくに困難である。
さらに、金属管の埋設された部分が土から受ける圧力が高い場合、埋設された部分の長さが長い場合、または金属管下端が腐食して下端の形状が変化している場合などには、当該金属管の下端から反射する信号が不安定になり、欠陥の正確な評価ができないおそれがある。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状を正確に把握することが可能な欠陥評価方法および欠陥評価装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明の欠陥評価方法は、金属管における土またはコンクリートに埋設された部分に発生した欠陥を評価する欠陥評価方法であって、探触子を前記金属管における外部に露出した部分に接触した状態で当該金属管の周方向に移動させて、前記探触子から表面SH波である超音波を前記埋設された部分へ発信し、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する周方向走査工程と、前記周方向走査工程において前記探触子で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第1画像を生成し、当該第1画像を表示部に表示する第1画像表示工程と、前記周方向走査工程の際に前記周方向の1つの位置において前記探触子が複数の反射波を受信した場合に、当該位置において前記探触子を前記金属管の軸方向に移動させて、前記探触子から表面SH波である超音波を前記埋設された部分へ発信し、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する軸方向走査工程と、前記軸方向走査工程において前記探触子で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第2画像を生成し、当該第2画像を前記表示部に表示する第2画像表示工程と、を含むことを特徴とする。
かかる特徴によれば、周方向走査工程では、探触子を金属管の周方向に移動させて、探触子から金属管の埋設された部分へ表面SH波である超音波を発信する。ここで、表面SH波は、金属管の表面と平行に振幅する横波であって金属管の表面に沿って進む波である。そして、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する。ついで、第1画像表示工程では、探触子で受信された反射波に関する信号に基づいて、Bスコープ形式の第1画像を表示する。ここで、Bスコープ形式は、探触子の移動方向(この場合は金属管の周方向)における探触子の位置と超音波の発信方向(この場合は金属管の軸方向)における探触子からの距離で定義される2次元座標によって超音波が反射した位置を表示する形式である。Bスコープ形式の第1画像では、欠陥についての金属管の周方向の位置および金属管の軸方向の位置を正確に知ることが可能になり、その結果、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状を正確に把握することが可能である。ここで、SH波は、超音波ビームの進む方向に直交する方向に広がりやすい傾向が有るが、上記のように探触子を金属管の周方向に移動させて周方向走査を行い、走査によって得られた反射波に基づいてBスコープ形式の第1画像を表示することにより、金属管の周方向における欠陥の位置を特定することを容易に行うことが可能である。
また、周方向の1つの位置において探触子が単一の反射波を受信した場合には、貫通孔などの局所的な欠陥であることは容易に判別できるが、複数の反射波を受信した場合には、欠陥が線状に伸びる割れなのか面状に広がる腐食部なのか分からない場合がある。そこで、このような場合には、軸方向走査工程において、探触子を金属管の軸方向に移動させて、探触子から金属管の埋設された部分へ表面SH波である超音波を発信し、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する。そして、第2画像表示工程において、探触子で受信された反射波に関する信号に基づいて、Bスコープ形式の第2画像を表示する。これにより、欠陥の金属管の周方向の位置および軸方向の位置を精度よく特定することが可能になり、欠陥の位置や形状についてより明確に把握することが可能になる。
前記周方向走査工程によって得られた前記信号と前記軸方向走査工程によって得られた前記信号とに基づいて前記欠陥の位置および形状を表示するBスコープ形式の減肉マップ画像を作成し、前記減肉マップ画像を前記表示部に表示する減肉マップ表示工程をさらに含むのが好ましい。
かかる特徴によれば、周方向走査工程によって得られた信号と軸方向走査工程によって得られた信号とに基づいて、Bスコープ形式の減肉マップ画像を作成するので、この減肉マップ画像を上記の第1画像および第2画像とともに用いて欠陥の評価を行うことにより、欠陥の位置および形状をより正確に把握することが可能である。
前記周方向走査工程では、前記探触子を前記周方向に一定速度で連続的に移動させるのが好ましい。
表面SH波を用いて周方向走査を行う場合、探傷子を途中で停止させたりすると受信信号が不安定になる傾向が有る。そこで、一定速度で探傷子を連続的に移動させれば、受信信号を安定化させ、欠陥の位置および形状の正確な把握を維持することが可能である。
ここで、SH波を検査対象である金属管に発信するためには、探触子と金属管の間に介在する接触媒質の粘性を高くする必要があるが、粘性が高くなれば超音波ビームの送受信を安定させるのに時間がかかる傾向が有るという問題や探触子の走査性が悪くなるという問題がある。しかし、上記のように探傷子を一定速度で連続的に移動させれば、これらの問題を解決することが可能である。
前記探触子は、前記表面SH波を前記埋設された部分へ発信する送信用探触子と、前記埋設された部分からの反射波を受信する受信用探触子とを含むのが好ましい。
かかる特徴によれば、探触子として送信用と受信用の2つの探触子を用いることにより、探触子に近い位置において測定不可能な領域、すなわち表面不感帯が発生することを防ぐことが可能である。
前記第1画像表示工程では、前記周方向走査工程において前記周方向における複数の位置で受信された反射波に関する複数の信号について開口合成処理を施して前記第1画像を生成するのが好ましい。
かかる特徴によれば、周方向における複数の位置で受信された反射波に関する信号について開口合成処理を施すことにより、大きな開口幅を有する探触子が超音波を送受信する場合と同じ信号を得ることが可能になり、欠陥の位置および形状をより正確に把握することが可能である。
少なくとも前記第1画像に基づいて前記欠陥を評価する欠陥評価工程をさらに含むのが好ましい。
かかる特徴によれば、少なくとも上記の第1画像を用いて欠陥の評価を行うことにより、欠陥の位置および形状を正確に把握して正確な欠陥の評価を行うことが可能である。
本発明の欠陥評価装置は、金属管における土またはコンクリートに埋設された部分に発生した欠陥を評価する欠陥評価装置であって、表面SH波である超音波を発信可能であり、かつ、前記金属管における外部に露出した部分に接触した状態で発信した超音波による前記埋設された部分からの反射波を受信する探触子と、前記探触子を前記金属管の周方向へ案内する周方向案内部、および前記探触子を前記金属管の軸方向へ案内する軸方向案内部を有するガイド部と、前記探触子が受信した反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する表示部とを備えていることを特徴とする。
かかる特徴によれば、探触子を周方向案内部によって金属管の周方向に案内しながら探触子を周方向に移動させて、当該探触子から金属管の埋設された部分へ表面SH波である超音波を発信して、当該探触子が前記埋設された部分からの反射波を受信する。そして、表示部は、探触子で受信された反射波に関する信号に基づいて、周方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第1画像)を表示する。これにより、作業者は、欠陥についての金属管の周方向の位置および金属管の軸方向の位置を正確に知ることが可能になる。その結果、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状を正確に把握することが可能である。
また、上記の特徴では、前記ガイド部は、前記探触子を前記金属管の軸方向へ案内する軸方向案内部をさらに有している。そのため、探触子を軸方向案内部によって金属管の軸方向に案内しながら探触子を軸方向に移動させて、当該探触子から金属管の埋設された部分へ表面SH波である超音波を発信して、当該探触子が前記埋設された部分からの反射波を受信する。そして、表示部は、探触子で受信された反射波に関する信号に基づいて、軸方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第2画像)を表示する。これにより、作業者は、周方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第1画像)および軸方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第2画像)を見ることにより、欠陥についての金属管の周方向の位置および金属管の軸方向の位置をより正確に知ることが可能になる。その結果、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状をより正確に把握することが可能である。
前記探触子が受信した反射波に関する信号に基づいて、前記欠陥を前記周方向の距離と前記軸方向の距離の2次元座標で表示する減肉マップを作成する減肉マップ作成部をさらに備えており、前記表示部は、前記減肉マップを表示するのが好ましい。この場合、作業者は、表示部に表示される減肉マップを見ることにより、欠陥についての金属管における周方向の位置および軸方向の位置をより正確に知ることが可能になる。その結果、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状をより正確に把握することが可能である。
前記減肉マップに表示された前記欠陥の面積を評価する減肉面積評価部をさらに備えているのがこのましい。この場合、欠陥の面積を正確に評価することが可能になる。
前記ガイド部は、前記探触子の移動量を検出する移動量検出部を有するのが好ましい。
かかる特徴によれば、移動量検出手段によって探触子の移動量を検出することにより、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状をより正確に把握することが可能である。
以上説明したように、本発明の欠陥評価方法および欠陥評価装置によれば、金属管の埋設された部分の欠陥の位置および形状を正確に把握することができる。
本発明の実施形態に係る欠陥評価装置の全体構成を示す図である。 図1の探触子および当該探触子を金属管の周方向に案内する周方向ガイド部の正面図である。 図2の探触子および周方向ガイド部の平面図である。 図2の探触子および周方向ガイド部の左側面図である。 図2の探触子および周方向ガイド部が金属管の周面に取り付けられた状態を示す断面説明図である。 図1の探触子および当該探触子を金属管の軸方向に案内する軸方向ガイド部の平面図である。 図1の解析部の内部構成を示すブロック図である。 図1の探触子が割れからなる欠陥に対して超音波を発信する状態を示す図である。 (a)は図1の探触子が金属管の周方向に移動しながら割れからなる欠陥に対して超音波を発信して周方向走査を行っている状態を示す図、(b)は(a)の周方向走査によって得られたBスコープ形式の第1画像を示す図である。 図1の探触子が貫通孔からなる局所的な欠陥に対して超音波を発信する状態を示す図である。 (a)は図1の探触子が金属管の周方向に移動しながら貫通孔からなる局所的な欠陥に対して超音波を発信して周方向走査を行っている状態を示す図、(b)は(a)の周方向走査によって得られたBスコープ形式の第1画像である。 図1の探触子が金属管の周方向全体に発生した腐食部からなる欠陥に対して超音波を発信する状態を示す図である。 (a)は図1の探触子が金属管の周方向に移動しながら腐食部からなる欠陥に対して超音波を発信して周方向走査を行っている状態を示す図、(b)は(a)の周方向走査によって得られたBスコープ形式の第1画像とビーム強度を示すAスコープ形式の画像を示す図を示す図である。 図1の探触子が金属管の軸方向に移動しながら腐食部からなる欠陥に対して超音波を発信して軸方向走査を行っている状態を示す図である。 図14の軸方向走査によって得られたBスコープ形式の第2画像を示す図である。 本発明の欠陥評価方法の手順の前半部分を示すフローチャートである。 本発明の欠陥評価方法の手順の後半部分を示すフローチャートである。 本発明の欠陥評価方法において欠陥信号の有無を調べるために用いられるBスコープ形式の第1画像を示す図である。 本発明の欠陥評価方法において欠陥信号の信号レベルが閾値以上か否かを調べるために用いられるAスコープ形式の画像を示す図である。 本発明の欠陥評価方法において軸方向の減肉長さを決定するために用いられるBスコープ形式の第2画像を示す図である。 本発明の欠陥評価方法において減肉マップ作成工程において作成されたBスコープ形式の減肉マップ画像を示す図である。 本発明の欠陥評価装置の変形例として、周方向ガイド部を周方向へ移動させるための移動機構を備えたガイド部の例を示す断面説明図である。 本発明の欠陥評価装置の他の変形例として、信号検知部および報知部をさらに備えた保存部を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の欠陥評価方法および欠陥評価装置の実施形態についてさらに詳細に説明する。
図1に示される欠陥評価装置1は、金属管Pにおける土Gに埋設された部分Bに発生した欠陥Cを評価する装置である。検査対象である金属管Pは、例えば周面に凹凸が少ない滑らかな形状のスチールなどからなる金属筒状体であり、具体的には円筒形状を有する。
欠陥評価装置1は、超音波101の発信および受信を行う探触子3と、探触子3を金属管Pの周方向Xおよび軸方向Yに案内するガイド部4と、探触子3で得られた信号データを保存する保存部5と、得られた信号データに基づいて種々の画像を表示する表示部7と、欠陥Cの評価を行う解析部6とを備えている。
探触子3は、表面SH波である超音波を発信可能であり、かつ、金属管Pにおける外部に露出した部分に接触した状態で発信した超音波による埋設された部分Bからの反射波を受信する構成を有している。具体的には、探触子3は、表面SH波である超音波101を埋設された部分Bへ発信する送信用探触子8と、埋設された部分Bからの反射波103を受信する受信用探触子9とを含んでいる。これら送信用探触子8および受信用探触子9は、金属管Pの周方向Xに並んだ状態で粘性を有する接着物質を介して金属管Pの外部に露出した表面に接触した状態で配置される。送信用探触子8は、表面SH波である超音波101を金属管Pの軸方向Yに沿って埋設された部分Bへ向けて発信する。表面SH波である超音波101は、金属管Pの表面と平行に振幅しながら、金属管Pの表面に沿って進む。探触子3は、上記の送信用探触子8および受信用探触子9を含んでいるので、金属管Pにおける外部に露出した部分に接触した状態で、表面SH波である超音波101を埋設された部分Bへ発信し、かつ、埋設された部分Bからの反射波103を受信することが可能である。埋設された部分Bに欠陥Cが有る場合には、超音波は金属管Pの下端に達する前に欠陥Cで反射することにより、欠陥Cからの反射波102が探触子3に受信される。
ガイド部4は、図2〜4に示される周方向案内部11と、図6に示される軸方向案内部12とを有する。
図2〜4に示される周方向案内部11は、探触子3を金属管Pの周方向Xへ案内するものである。この周方向案内部11は、探触子3の送信用探触子8および受信用探触子9のそれぞれの上面に固定されたねじ13と、これらのねじ13に螺合するナット14と、それぞれのねじ13の周囲に配置されたばね16と、ねじ13およびナット14を介して探触子3を支持する固定治具17と、複数の車輪18と、磁石19と、ロータリーエンコーダ20とを備えている。
固定治具17は、2つの台座部17aと、各台座部17aの上面に立てられた複数の支柱17bと、各台座部17aの上方に離間して配置され、当該支柱17bの上端部付近に固定された上板17cとを備えている。各台座部17aは、送信用探触子8または受信用探触子9の下降を許容する下面開口をそれぞれ有する。
2つの台座部17aは、周方向Xに並んで配置されている。2つの台座部17aは、軸方向Yに平行に延びる回転軸Qに沿って配置されたピン(図示せず)などによって回転軸Q回りに回転自在に連結されている。これにより、図5に示されるように、2つの台座部17aは、金属管Pの外周面に配置される際には、互いに回転軸Q回りに傾斜して金属管Pの外周面に近接した位置に配置される。
2つの台座17aが連結されたものの軸方向Yを向く側面には、複数の車輪18が当該周方向Xに並んで配置されている。これにより、固定治具17は、複数の車輪18によって周方向Xへ案内される。
各台座部17aの軸方向Yを向く側面には、それぞれ磁石19が固定されている。磁石19の下面は、車輪18の最下端の位置と同じ高さか若干上方の位置に配置されている。磁石19は、車輪18が金属管Pの外周面に接触した状態では、当該金属管Pの外周面に吸着することにより、探触子3および周方向案内部11を金属管Pの外周面上に保持することが可能である。
上板17cは、支柱17bの上端部付近に固定されているので、上下動しないようになっている。上板17cは、ねじ13の上端部が貫通する貫通孔(図示せず)を有する。上板17cの上面には、ナット14がねじ13の上端部に螺合した状態で当接している。ナット14は、上板17cによって下降が規制されているので、ナット14が右に回転した場合には当該ナット14に螺合するねじ13が上昇し、左に回転した場合にはねじ13が下降する。
上板17cの下面と送信用探触子8または受信用探触子9の上面との間には、ばね16が圧縮された状態で配置されている。すなわち、ばね16の上端は、支柱17bに固定されて上下に移動できない上板17cに当接し、一方、ばね16の下端は、送信用探触子8または受信用探触子9の上面に当接している。したがって、送信用探触子8または受信用探触子9は、ばね16によって常時下方へ押圧されている。
ばね16による探触子3(送信用探触子8または受信用探触子9)への付勢力は、磁石19が金属管Pから離脱しないように、磁石19が金属管Pに吸着する力よりも低くなるように調整される。
ロータリーエンコーダ20は、固定治具17の台座部17aにおける周方向Xを向く面に取り付けられている。これにより、ロータリーエンコーダ20は、探触子3および周方向案内部11の周方向Xへの移動量を検出する移動量検出手段として機能する。
図6に示される軸方向案内部12は、探触子3を金属管Pの軸方向Yへ案内するように構成されている。具体的には、軸方向案内部12は、図3に示される周方向案内部11の車輪18とロータリーエンコーダ20の向きを周方向Xから軸方向Yへ90度変更した構成になっている。さらに具体的には、軸方向案内部12は、周方向案内部11と同様に、ねじ13と、ナット14と、ばね16と、固定治具17と、複数の車輪18と、磁石19と、ロータリーエンコーダ20とを備えている。複数の車輪18は、固定治具17の2つの台座17aが連結されたものの周方向Xを向く側面には、それぞれ複数の車輪18が当該軸方向Yに並んで配置されている。これにより、固定治具17は、複数の車輪18によって軸方向Yへ案内される。ロータリーエンコーダ‐20は、固定治具17の台座部17aにおける軸方向Yを向く側面に取り付けられている。これにより、軸方向案内部12では、固定治具17が複数の車輪18によって軸方向Yへ案内される。そして、ロータリーエンコーダ20は、探触子3および周方向案内部11の軸方向Yへの移動量を検出することが可能である。
ここで、ねじ13、ナット14、およびばね16は、周方向案内部11および軸方向案内部12の両方で共用されている。したがって、探触子3をこれらねじ13、ナット14、およびばね16とともに周方向案内部11および軸方向案内部12のいずれかの固定治具17に取り付けることにより、1つの探触子3によって、周方向走査および軸方向走査を行うことが可能である。なお、周方向案内部11および軸方向案内部12は、上記のようにねじ13、ナット14、およびばね16を共用しないでそれぞれ独立した構成にしてもよい。
ガイド部4は、上記のように図2〜4に示される周方向案内部11と図6に示される軸方向案内部12とを有しているので、探触子3を金属管Pの周方向Xおよび軸方向Yに案内することが可能である。
保存部5は、図1に示されるように、探触子3で得られた信号データを保存するメモリ21を有する。
表示部7は、探触子3が受信した反射波103に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する。Bスコープ形式の画像は、探触子3の移動方向(走査方向)(例えば、周方向走査の場合は金属管Pの周方向X)における探触子3の位置と超音波101の発信方向(すなわち、金属管Pの軸方向Y)における探触子3からの距離で定義される2次元座標によって超音波101が反射した位置を表示する形式の画像である。
例えば、図8および図9(a)に示されるように、探触子3が金属管Pの周方向Xに移動しながら割れからなる欠陥C1〜C4(それぞれの長さは20mm、30mm、40mm、10mmであり、互いに90度離間した位置に形成されている)に対して超音波101を発信して周方向走査を行った場合には、図9(b)に示されるように、探触子3の走査方向(X軸方向)と超音波101の伝播する方向(Y軸方向)のBスコープ形式の第1画像が表示部7に表示される。この図9(b)に示されるBスコープ形式の第1画像では、図9(a)の割れからなる欠陥C1〜C4の上端51および下端52に対応する位置において超音波伝播方向(Y軸方向)に互いに離間する2つの波形53、54が表示される。これらの波形53、54は、上に凸の円弧状に表されている。これは、探触子3が周方向へ移動するときに、当該探触子3と欠陥C1〜C4の上端51および下端52との距離が連続的に変わることに対応した形状になっている。したがって、探触子3が各欠陥C1〜C4の真上に位置するときには、探触子3と各欠陥C1〜C4の上端51および下端52との距離が最も小さくなるので、その位置には、波形53、54の頂点が表示される。
また、図10および図11(a)に示されるように、探触子3が金属管Pの周方向Xに移動しながら貫通孔からなる局所的な欠陥C5〜C8(それぞれの直径は1mm、2mm、4mm、8mmであり、互いに90度離間した位置に形成されている)に対して超音波101を発信して周方向走査を行った場合には、図11(b)に示されるように、探触子3の走査方向(X軸方向)と超音波101の伝播する方向(Y軸方向)のBスコープ形式の第1画像が表示部7に表示される。この図11(b)に示されるBスコープ形式の第1画像では、図11(a)の貫通孔からなる欠陥C5〜C8に対応する位置においてそれぞれ1つの波形55が表示される。
さらに、図12および図13(a)に示されるように、探触子3が金属管Pの周方向Xに移動しながら金属管Pの周方向全体に発生した腐食部からなる欠陥C9(幅10mm)に対して超音波101を発信して周方向走査を行った場合には、図13(b)に示されるように、探触子3の走査方向(X軸方向)と超音波101の伝播する方向(Y軸方向)のBスコープ形式の第1画像58が表示部7に表示される。この図13(b)に示されるBスコープ形式の第1画像58では、図13(a)の腐食部からなる欠陥C9の上端56および下端57に対応する位置だけでなく多数の波形が表示され、腐食部からなる欠陥C9の位置及び形状が特定できないことがわかる。また、図13(b)に示されるAスコープ形式の画像59(すなわち、超音波伝播方向(Y軸方向)とビーム強度に関するグラフ)を見ても、欠陥C9のY軸方向における位置が特定できないことがわかる。
そこで、このような場合には、軸方向走査を行う。図14に示されるように、探触子3が金属管Pの軸方向Yに沿って上方へ移動しながら腐食部からなる欠陥C9に対して超音波101を発信して軸方向走査を行った場合には、図15に示されるように、探触子3の走査方向(Y軸方向)における探触子3の位置と超音波101の伝播する方向(Y軸方向)における探触子3からの距離で定義されるBスコープ形式の第2画像が表示部7に表示される。図15に示される第2画像では、図14に示される探触子3が軸方向Yに走査していくにしたがって、探触子3と欠陥C9との距離(すなわちビーム路程)が長くなるので、腐食部からなる欠陥C9からの反射による信号の波形60のうち腐食部C9の上端56および下端57で反射した信号の波形61、62は、探触子走査方向(Y軸方向)へ向かうにしたがって超音波伝播方向(Y軸方向)に増加する右下がりの形状で明確に表示されるので、他の部分からの反射による信号波形と容易に区別することが可能である。これにより、腐食部からなる欠陥C9の位置および形状を特定することが可能である。
解析部6は、図7に示されるように、欠陥信号検知部24と、減肉長さ決定部25と、減肉マップ作成部26と、減肉面積解析評価部27とを有する。
欠陥信号検知部24は、周方向走査で得られた信号の中から欠陥信号を検知する。例えば、欠陥信号検知部24は、Bスコープ形式の第1画像(例えば図18参照)の中における欠陥からの反射波に対応する信号(すなわち欠陥信号)104を検知する。
減肉長さ決定部25は、上記欠陥信号検知部24が欠陥信号104を検知した周方向の位置における欠陥の軸方向の長さ、すなわち減肉長さを決定する。減肉長さ決定部25は、例えば、欠陥信号104を検知した周方向の位置において、軸方向走査で得られたBスコープ形式の第2画像(例えば図20に示される第2画像を参照)に基づいて、減肉長さRyとして決定する。
減肉マップ作成部26は、減肉長さ決定部25によって決定された欠陥の減肉長さに基づいて、欠陥111の大きさおよび形状を周方向Xの距離Mxと軸方向Yの距離Myの2次元座標で表示する減肉マップ画像110(図21参照)を作成する。減肉マップ画像110は、表示部7に表示される。
減肉面積解析評価部27は、減肉マップ作成部26で作成された減肉マップ画像110上の欠陥111の面積(すなわち減肉面積)を解析して評価する。
なお、探触子3が周方向走査および軸方向走査を行う際には、解析部6は、保存部5に対して接続している必要がない。したがって、解析部6は、金属管Pの設置場所から離れた場所に保管しておき、必要に応じて、保存部5またはそのメモリ21のみに接続するようにしてもよい。
つぎに、上記の欠陥評価装置1を用いた金属管Pについての欠陥評価方法について、図16〜17のフローチャートを用いて説明する。
まず、前処理として、金属管Pの表面にサビや付着物あればあらかじめ除去する。ついで、図5に示されるように、接触媒質Jを金属管Pにおける土Gの外部に露出した表面において探触子3が接触する位置に塗布する。このとき、接触媒質Jがなるべく薄く均一になるように注意する。
上記の前処理後、探触子3を金属管Pの周方向Xに移動して測定を行う周方向測定(図16のステップS1)を行う。
ここで、周方向測定を行う前に、まず、探触子3を周方向案内部11に取り付ける。その手順は以下の通りである。まず、ねじ13をあらかじめ探触子3の送信用探触子8および受信用探触子9の上面にそれぞれ固定しておき、そのねじ13をばね16に挿入するとともに固定治具17の上板17cの貫通孔に挿入する。これにより、ばね16は、上板17cと送信用探触子8(または受信用探触子9)との間に挟まれる。
その後、ねじ13にナット14を上から螺合してナット14を上板17cに当接させる。このとき、上板17cは支柱17bに対して上下に移動できないように固定されているので、ナット14の下降は、上板17cによって規制される。さらに、ナット14を右に回転して上板17cに押し付けると、ねじ13とともに探触子3(具体的には、その送信用探触子8および受信用探触子9)が上昇する。ばね16は、支柱17bに固定された上板17cと送信用探触子8(または受信用探触子9)との間で圧縮される。これにより、圧縮されたばね16は、送信用探触子8(または受信用探触子9)を下方へ押圧する。
このとき、探触子3の高さは、車輪18よりも探触子3の底面(すなわち金属管Pとの接触面)が上に位置するように調整する。その状態で、図5に示されるように、探触子3および周方向案内部11を金属管Pの外周面に配置する。そのとき、磁石19が金属管Pに吸着することにより、周方向案内部11は、金属管Pの外部に露出した表面に密着する。
その後、ナット14を左に回転したときに、はね16が伸びようとする力で探触子3を下方へ押圧することにより探触子3を下降させ、探触子3を金属管Pの外周面に接触させる。このとき、ばね16の付勢力により探触子3に対して金属管Pの外周面に押圧する方向へ荷重がかかる。このようにばね16の付勢力によって探触子3を金属管Pの外周面に押圧した状態では、探触子3から金属管Pの埋設された部分Bへ表面SH波である超音波101を発信し、当該埋設された部分Bからの反射波を当該探触子3によって受信することが可能になる。
そのような状態で、探触子3を金属管Pの周方向Xに移動して周方向走査を開始する。具体的には、探触子3を周方向案内部11によって金属管Pの周方向Xへ案内しながら、作業者は探触子3および周方向案内部11を周方向Xへ手で移動させる。これにより、探触子3は、金属管Pにおける外部に露出した部分に接触した状態で当該金属管Pの周方向Xに一定の速度で移動させる。それとともに、探触子3から表面SH波である超音波101を埋設された部分Bへ発信し、当該埋設された部分Bからの反射波103を探触子3で受信する。受信した反射波103に関する信号は、保存部5のメモリ21に保存される。
探触子3および周方向案内部11の移動量は、ロータリーエンコーダ20によって検出される。周方向測定は、探触子3を周方向へ移動させながら周方向の設定距離(例えば金属管Pの全周の距離)が終了するまで続けられる(ステップS2〜S3)。
周方向測定の終了後、表示部7は、探触子3が受信した反射波103に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する。具体的には、表示部7は、周方向走査で得られた信号に関するデータから、図9(b)、図11(b)、および図13(b)に示されるBスコープ形式の第1画像を生成して、表示する(第1画像表示工程)。そして、作業者は、これらのBスコープ形式の第1画像を見て、周方向測定において検出された信号データについて、周方向Xの位置ごとに欠陥に関する欠陥信号が有るか否か判別する(ステップS4)。周方向Xのその位置に欠陥信号が検出されない場合には、周方向の設定距離が終了するまで周方向の他の位置へ観測点を移動して同様に欠陥信号の有無の判別を行う(ステップS5〜S6)。
一方、欠陥信号Sが有る場合、さらに、作業者は、上記のBスコープ形式の第1画像を見て、欠陥信号が単一信号であるか否か判別する(ステップS7)。作業者が周方向Xの1つの位置において複数の欠陥信号を検知した場合には、単一信号ではないと判定する。その場合、作業者は、複数の欠陥信号が検知された周方向Xの位置において、探触子3を金属管Pの軸方向Yに移動して測定を行う軸方向測定を開始する(ステップS8)。
軸方向測定では、探触子3を軸方向案内部12によって軸方向Yへ案内しながら軸方向走査を行う。具体的には、複数の欠陥信号が検知された周方向Xの位置において、探触子3を軸方向案内部12によって金属管Pの軸方向Yへ案内しながら、作業者は探触子3および周方向案内部11を軸方向Y(具体的には上方)へ手動で移動させる。これにより、探触子3は、探触子3を軸方向案内部12で案内しながら金属管Pの軸方向Yに移動させて、探触子3から表面SH波である超音波101を埋設された部分Bへ発信し、当該埋設された部分Bからの反射波103を探触子3で受信する軸方向走査を行う。軸方向走査時に受信した反射波103に関する信号は、保存部5のメモリ21に保存される。
軸方向測定後、周方向の設定距離が終了するまで周方向の他の位置へ観測点を移動して同様に欠陥信号の有無の判別を行う(ステップS5〜S6)。
このようにして、複数の欠陥信号が検知された周方向Xの位置のすべての位置について、軸方向測定が行われる。
なお、作業者が複数の欠陥信号が検知したときに、作業者は、複数の欠陥信号が検知された周方向Xの位置においてケガキなどによって金属管Pの表面にマーキングしておき、後からマーキングした位置についてそれぞれ軸方向測定を行ってもよい。
上記のように周方向測定後に、表示部7は、周方向走査で得られた信号に関するデータから、図9(b)、図11(b)、および図13(b)に示されるBスコープ形式の第1画像を生成して、表示する(第1画像表示工程)ことにより、作業者は、これらのBスコープ形式の第1画像に基づいて欠陥を評価する。例えば、図9(b)には、割れからなる欠陥C1〜C4(図9a参照)に対応する周方向(X軸方向)の位置および軸方向(Y軸方向)の位置においてそれぞれ割れの上端51よび下端52に対応する2つの波形53、54が表示されているので、作業者は、割れからなる欠陥C1〜C4の位置および大きさを特定することが可能である。
この第1画像表示工程では、周方向走査において周方向Xにおける複数の位置で受信された反射波に関する複数の信号について開口合成処理を施して第1画像を生成するのが好ましい。この開口合成によって、欠陥の位置および大きさを特定する精度が向上する。
さらに、軸方向測定の終了後に、表示部7は、探触子3が受信した反射波103に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する。具体的には、表示部7は、軸方向走査で得られた信号に関するデータから、図15に示されるBスコープ形式の第2画像を生成して、表示する(第2画像表示工程)。
これにより、作業者は、Bスコープ形式の第1画像および第2画像に基づいて欠陥を評価する。例えば、この図13(b)に示されるBスコープ形式の第1画像58では、図13(a)の腐食部からなる欠陥C9の上端56および下端57に対応する位置だけでなく多数の波形が表示され、腐食部からなる欠陥C9の位置及び形状が特定できない。そこで、作業者は、図15に示される第2画像を見れば、腐食部からなる欠陥C9からの反射による信号の波形60のうち腐食部C9の上端56および下端57で反射した信号の波形61、62は、探触子走査方向(Y軸方向)へ向かうにしたがって超音波伝播方向(Y軸方向)に増加する右下がりの形状で明確に表示されるので、他の部分からの反射による信号波形と容易に区別することが可能である。これにより、作業者は、腐食部からなる欠陥C9の位置および形状を特定することが可能である。
つぎに、図17のフローチャートに示されるように、解析部6は、上記の周方向測定および軸方向測定によって得られた信号のデータを解析する。
解析部6では、まず、欠陥信号検知部24によって、周方向Xの位置ごとに欠陥信号が有るか否か判別する(ステップS11)。例えば、図18に示される周方向走査によって得られた信号に基づくBスコープ形式の第1画像では、欠陥信号の波形104が表示されている。そこで観測用のカーソル105を周方向の走査距離Dxの方向へ移動させていき、周方向Xの位置ごとに欠陥信号が有るか否か判別する(ステップS11)。
また、欠陥信号が有る場合には、解析部6は、その欠陥信号が有る周方向Xの位置について、信号レベルが閾値以上か否かを判別する(ステップS12)。例えば、欠陥信号が有る周方向Xの位置において、図19に示される超音波ビームのビーム路程lとビーム強度pに関するAスコープ形式の画像に示される波形106を見た場合、波形106で示されるビーム強度が所定の閾値P以上(負の領域ではP以下)の場合には、解析の必要がある大きさを有する欠陥であるとして、解析部6は、以下のステップS13〜S14の処理を順次行う。
ステップS13では、減肉長さ決定部25によって、軸方向Yにおける減肉長さを決定する。減肉長さ決定部25は、欠陥信号が有る周方向Xの位置において、上記のように図20で示される軸方向走査で得られたBスコープ形式の第2画像に基づいて、欠陥の信号波形107のうち欠陥の上端および下端で反射したそれぞれの信号の波形108、109の幅を減肉長さRyとして決定する。
そして、ステップS14では、減肉マップ作成部26は、減肉長さ決定部25によって決定された欠陥の減肉長さに基づいて、図21に示されるような欠陥111の大きさおよび形状を周方向Xの距離Mxと軸方向Yの距離Myの2次元座標で表示する減肉マップ画像110を作成する。表示部7は、減肉マップ画像110を表示する。
減肉面積解析評価部27は、減肉マップ作成部26で作成された減肉マップ画像110上の欠陥111の面積(すなわち減肉面積)を解析して評価(する例えば、所定の大きさ以上の面積を有する場合には欠陥有りと自動的に評価する)。これにより、解析部6は、上記の表示部7によって表示された画像に基づいて欠陥を評価する欠陥評価部として機能することが可能である。
作業者は、上記の周方向走査で得られたBスコープ形式の第1画像(例えば図18参照)、軸方向走査で得られたBスコープ形式の第2画像(例えば図20)、および減肉マップ画像(図21参照)に基づいて、総合的に欠陥を評価することが可能である。
以上のように、本実施形態の欠陥評価方法は、金属管Pにおける土Gに埋設された部分Bに発生した欠陥Cを評価する欠陥評価方法であって、探触子3を金属管Pにおける外部に露出した部分に接触した状態で当該金属管Pの周方向Xに移動させて、探触子3から表面SH波である超音波を埋設された部分Bへ発信し、当該埋設された部分Bからの反射波を探触子3で受信する周方向測定工程、すなわち周方向走査工程と、当該周方向走査工程において探触子3で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第1画像を生成し、当該第1画像を表示部7に表示する第1画像表示工程と、を含んでいる。この欠陥評価方法における周方向走査工程では、探触子3を金属管Pの周方向Xに移動させて、探触子3から金属管Pの埋設された部分Bへ表面SH波である超音波101を発信する。そして、当該埋設された部分Bからの反射波103を探触子3で受信する。ついで、第1画像表示工程では、探触子3で受信された反射波103に関する信号に基づいて、Bスコープ形式の第1画像を表示する。Bスコープ形式の第1画像では、欠陥Cについての金属管Pの周方向Xの位置および金属管Pの軸方向Yの位置を正確に知ることが可能になり、その結果、金属管Pの埋設された部分Bの欠陥Cの位置および形状を正確に把握することが可能である。ここで、SH波は、超音波ビームの進む方向に直交する方向に広がりやすい傾向が有るが、上記のように探触子3を金属管Pの周方向Xに移動させて周方向走査を行い、走査によって得られた反射波103に基づいてBスコープ形式の第1画像を表示することにより、金属管Pの周方向Xにおける欠陥Cの位置を特定することを容易に行うことが可能である。
また、本実施形態の欠陥評価方法は、周方向走査工程の際に周方向Xの1つの位置において探触子3が複数の反射波を受信した場合に、当該位置において探触子3を金属管Pの軸方向Yに移動させて、探触子3から表面SH波である超音波を埋設された部分Bへ発信し、当該埋設された部分Bからの反射波を探触子3で受信する軸方向測定工程、すなわち軸方向走査工程と、軸方向走査工程において探触子3で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第2画像を生成し、当該第2画像を表示部7に表示する第2画像表示工程をさらに含む。周方向Xの1つの位置において探触子3が単一の反射波を受信した場合には、貫通孔などの局所的な欠陥Cであることは容易に判別できるが、複数の反射波103を受信した場合には、欠陥Cが線状に伸びる割れなのか面状に広がる腐食部なのか分からない場合がある。そこで、このような場合には、探触子3を金属管Pの軸方向Yに移動させて、探触子3から金属管Pの埋設された部分Bへ表面SH波である超音波101を発信し、当該埋設された部分Bからの反射波103を探触子3で受信する。そして、探触子3で受信された反射波103に関する信号に基づいて、Bスコープ形式の第2画像を表示する。これにより、欠陥Cの金属管Pの周方向Xの位置および軸方向Yの位置を精度よく特定することが可能になり、欠陥Cの位置や形状についてより明確に把握することが可能になる。
また、本実施形態の欠陥評価方法は、周方向走査工程によって得られた信号と軸方向走査工程によって得られた信号とに基づいて欠陥Cの位置および形状を表示するBスコープ形式の減肉マップ画像110を作成し、減肉マップ画像110を表示部7に表示する減肉マップ表示工程をさらに含む。かかる特徴によれば、周方向走査工程によって得られた信号と軸方向走査工程によって得られた信号とに基づいて、Bスコープ形式の減肉マップ画像110を作成するので、作業者は、この減肉マップ画像110を上記の第1画像および第2画像とともに用いて欠陥Cの評価を行うことにより、欠陥Cの位置および形状をより正確に把握することが可能である。とくに、減肉マップ画像によって欠陥Cの実際の大きさおよび形状を視覚的に容易に把握することが可能になる。
また、本実施形態の欠陥評価方法では、周方向走査工程では、探触子3を周方向Xに一定速度で連続的に移動させる。すなわち、表面SH波を用いて周方向走査を行う場合、探傷子3を途中で停止させたりすると受信信号が不安定になる傾向が有るので、一定速度で探傷子を連続的に移動させることにより、受信信号を安定化させ、欠陥Cの位置および形状の正確な把握を維持することが可能である。
ここで、SH波を検査対象である金属管Pに発信するためには、探触子3と金属管Pの間に介在する接触媒質の粘性を高くする必要があるが、粘性が高くなれば超音波ビームの送受信を安定させるのに時間がかかる傾向が有るという問題や探触子3の走査性が悪くなるという問題がある。しかし、上記のように探傷子を一定速度で連続的に移動させれば、これらの問題を解決することが可能である。
また、本実施形態では、欠陥評価装置1の探触子3は、表面SH波を埋設された部分Bへ発信する送信用探触子8と、埋設された部分Bからの反射波を受信する受信用探触子8とを含んでいる。このように、探触子3として送信用と受信用の2つの探触子を用いることにより、探触子3に近い位置(例えば50〜100mmの位置)において測定不可能な領域、すなわち表面不感帯が発生することを防ぐことが可能である。
なお、上記の探触子3は、発信用および受信用の2つの探触子を含んでいるが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの探触子で超音波の発信および受信を行ってもよい。
また、本実施形態の欠陥評価方法では、第1画像表示工程では、周方向走査工程において周方向Xにおける複数の位置で受信された反射波に関する複数の信号について開口合成処理を施して第1画像を生成する。このように、周方向Xにおける複数の位置で受信された反射波103に関する信号について開口合成処理を施すことにより、大きな開口幅を有する探触子3が超音波101を送受信する場合と同じ信号を得ることが可能になり、欠陥Cの位置および形状をより正確に把握することが可能である。
本実施形態の欠陥評価方法では、前記第1画像、前記第2画像および前記減肉マップ画像に基づいて欠陥Cを評価する欠陥評価工程を含んでいる。このように、第1画像、第2画像および減肉マップ画像を用いて欠陥の評価を行うことにより、欠陥の位置および形状をきわめて正確に把握して非常に正確な欠陥の評価を行うことが可能である。なお、欠陥評価工程は、少なくとも前記第1画像に基づいて前記欠陥を評価すればよく、その場合も、欠陥の位置および形状を正確に把握して正確な欠陥の評価を行うことが可能である。
また、本実施形態の欠陥評価装置1は、表面SH波である超音波を発信可能であり、かつ、金属管Pにおける外部に露出した部分に接触した状態で発信した超音波による埋設された部分Bからの反射波を受信する探触子3と、探触子3を金属管Pの周方向Xへ案内する周方向案内部11を有するガイド部4と、前記探触子3が受信した反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する表示部7とを備えている。この構成によれば、探触子3を周方向案内部11によって金属管Pの周方向Xに案内しながら探触子3を周方向Xに移動させて、当該探触子3から金属管Pの埋設された部分Bへ表面SH波である超音波101を発信して、当該探触子3が埋設された部分Bからの反射波103を受信する。そして、表示部7は、探触子3で受信された反射波103に関する信号に基づいて、周方向XについてのBスコープ形式の画像(上記の第1画像)を表示する。これにより、作業者は、欠陥Cについての金属管Pの周方向Xの位置および金属管Pの軸方向Yの位置を正確に知ることが可能になる。その結果、金属管Pの埋設された部分Bの欠陥Cの位置および形状を正確に把握することが可能である。
また、本実施形態の欠陥評価装置1では、前記ガイド部4は、前記探触子3を金属管Pの軸方向へ案内する軸方向案内部12をさらに有する。この構成では、探触子3を軸方向案内部12によって金属管Pの軸方向Yに案内しながら探触子3を軸方向Yに移動させて、当該探触子3から金属管Pの埋設された部分Bへ表面SH波である超音波101を発信して、当該探触子3が埋設された部分Bからの反射波103を受信する。そして、表示部7は、探触子3で受信された反射波103に関する信号に基づいて、軸方向YについてのBスコープ形式の画像(上記の第2画像)を表示する。これにより、作業者は、周方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第1画像)および軸方向についてのBスコープ形式の画像(上記の第2画像)を見ることにより、欠陥Cについての金属管Pの周方向の位置および金属管Pの軸方向の位置をより正確に知ることが可能になる。その結果、金属管Pの埋設された部分Bの欠陥Cの位置および形状をより正確に把握することが可能である。
また、本実施形態の欠陥評価装置1は、解析部6において、前記探触子3が受信した反射波に関する信号に基づいて、前記欠陥111の大きさおよび形状を周方向Xの距離Mxと軸方向Yの距離Myの2次元座標で表示する減肉マップ画像110(図21参照)を作成する減肉マップ作成部26を備えている。作成された減肉マップ画像110は、表示部7に表示される。これにより、作業者は、表示部7に表示される減肉マップ画像110を見ることにより、欠陥Cについての金属管Pの周方向Xの位置および金属管Pの軸方向Yの位置をより正確に知ることが可能になる。その結果、金属管Pの埋設された部分Bの欠陥Cの位置および形状をより正確に把握することが可能である。
さらに、本実施形態の欠陥評価装置1は、減肉マップ作成部26で作成された減肉マップ画像110上の欠陥111の面積(すなわち減肉面積)を解析して評価する減肉面積解析評価部27を備えている。これにより、欠陥111の面積を正確に評価することが可能になる。
また、本実施形態の欠陥評価装置1では、ガイド部4は、探触子3の移動量、具体的には周方向への移動量および軸方向への移動量を検出する移動量検出部としてロータリーエンコーダ20を有する。したがって、ロータリーエンコーダ20によって探触子3の周方向Xへの移動量および軸方向Yへの移動量を検出することが可能である。これにより、金属管Pの埋設された部分Bの欠陥Cの位置および形状をより正確に把握することが可能である。
なお、本実施形態では、探触子3のための移動量検出手段としてロータリーエンコーダ20が用いられているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ワイヤーエンコーダなどの他の移動量検出手段を用いてもよい。
上記実施形態の欠陥評価方法では、軸方向走査を行う際に、探触子3および軸方向案内部12を軸方向Yとして上方へ移動しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、下方へ移動してもよい。
上記実施形態の欠陥評価方法では、検査対象として下端部が土Gに埋設された金属管Pを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、検査対象として金属管の端部がコンクリートに埋設されたものであってもよい。
上記実施形態の欠陥評価装置1では、探触子3(送信用探触子8および受信用探触子9)を搭載したガイド部4の周方向案内部11を金属管Pの周方向へ手動で移動させているが、本発明はこれに限定されるものではない。欠陥評価装置1は、周方向案内部11を自動で移動させる機構を備えてもよく、例えば、図22に示されるような周方向案内部11を自動で周方向へ移動するガイド駆動機構31を備えてもよい。このガイド駆動機構31は、駆動軸32aを有するモータ32と、駆動軸32aに固定された伝達ギヤ33と、金属管Pの周方向に沿って円弧状に延びる周方向ガイド34と、周方向ガイド34に回転自在に取り付けられた車輪35とを備えている。
周方向ガイド34は、本体部分34aと、本体部分34aの両端に回転自在にピン結合された一対の腕部分34b、34cとを有する。一対の腕部分34b、34cの先端部は、ピン34d、34eによって周方向案内部11の固定治具17の台座部17aにそれぞれピン回りに回転自在に結合されている。周方向ガイド34の外周面には、伝達ギヤ33に噛み合うことが可能な複数の歯が形成されているので、伝達ギヤ33の回転に伴って周方向ガイド34を金属管Pの周方向へ移動させることが可能である。周方向ガイド34は、車輪35によって周方向Xへ案内される。
上記のように構成されたガイド駆動機構31を用いることにより、周方向案内部11を金属管Pの周方向へ自動で移動することが可能である。
また、上記実施形態の欠陥評価装置1では、保存部5はメモリ21のみを有しており、作業者は表示部7に表示された周方向についてのBスコープ形式の第1画像を見ながら周方向の1つの位置において複数の信号が有るか否かを判断しているが、本発明はこれに限定されるものではない。複数の信号が有るか否かを自動で判断できるように、保存部5は、図23に示されるように、信号検知部22を備えている構成であってもよい。
具体的には、図23に示される保存部5は、上記のメモリ21と、信号検知部22と、報知部23とを有する。信号検知部22は、探触子3が周方向Xに移動しながら周方向走査を行ったときに欠陥に関する欠陥信号の有無を調べ、周方向の1つの位置で複数の欠陥信号を検知したか否かを検知する。報知部23は、信号検知部22が欠陥信号が複数の信号を含んでいることを検知したときに作業者に報知するものであり、例えばブザーなどの音声によって報知する手段やランプまたは画像表示手段など視覚的に報知する手段などである。報知部23によって複数の欠陥信号が検知されたことを知らされた作業者は、複数の欠陥信号を検知した周方向の位置において、軸方向走査の作業を行うことが可能である。なお、報知部23を設ける代わりに、表示部7に複数の欠陥信号を検知したことを知らせる画像を表示してもよい。
1 欠陥評価装置
3 探触子
4 ガイド部
7 表示部
8 送信側探触子
9 受信側探触子
20 ロータリーエンコーダ(移動量検出部)
26 減肉マップ作成部
27 減肉面積解析評価部
P パイプ

Claims (10)

  1. 金属管における土またはコンクリートに埋設された部分に発生した欠陥を評価する欠陥評価方法であって、
    探触子を前記金属管における外部に露出した部分に接触した状態で当該金属管の周方向に移動させて、前記探触子から表面SH波である超音波を前記埋設された部分へ発信し、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する周方向走査工程と、
    前記周方向走査工程において前記探触子で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第1画像を生成し、当該第1画像を表示部に表示する第1画像表示工程と、
    前記周方向走査工程の際に前記周方向の1つの位置において前記探触子が複数の反射波を受信した場合に、当該位置において前記探触子を前記金属管の軸方向に移動させて、前記探触子から表面SH波である超音波を前記埋設された部分へ発信し、当該埋設された部分からの反射波を前記探触子で受信する軸方向走査工程と、
    前記軸方向走査工程において前記探触子で受信された反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の第2画像を生成し、当該第2画像を前記表示部に表示する第2画像表示工程と、
    を含むことを特徴とする欠陥評価方法。
  2. 前記周方向走査工程によって得られた前記信号と前記軸方向走査工程によって得られた前記信号とに基づいて前記欠陥の位置および形状を表示するBスコープ形式の減肉マップ画像を作成し、前記減肉マップ画像を前記表示部に表示する減肉マップ表示工程をさらに含む、
    請求項に記載の欠陥評価方法。
  3. 前記周方向走査工程では、前記探触子を前記周方向に一定速度で連続的に移動させる、
    請求項1または2に記載の欠陥評価方法。
  4. 前記探触子は、前記表面SH波を前記埋設された部分へ発信する送信用探触子と、前記埋設された部分からの反射波を受信する受信用探触子とを含む、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の欠陥評価方法。
  5. 前記第1画像表示工程では、前記周方向走査工程において前記周方向における複数の位置で受信された反射波に関する複数の信号について開口合成処理を施して前記第1画像を生成する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の欠陥評価方法。
  6. 少なくとも前記第1画像に基づいて前記欠陥を評価する欠陥評価工程をさらに含む
    請求項1〜のいずれか1項に記載の欠陥評価方法。
  7. 金属管における土またはコンクリートに埋設された部分に発生した欠陥を評価する欠陥評価装置であって、
    表面SH波である超音波を発信可能であり、かつ、前記金属管における外部に露出した部分に接触した状態で発信した超音波による前記埋設された部分からの反射波を受信する探触子と、
    前記探触子を前記金属管の周方向へ案内する周方向案内部、および前記探触子を前記金属管の軸方向へ案内する軸方向案内部を有するガイド部と、
    前記探触子が受信した反射波に関する信号に基づいてBスコープ形式の画像を生成し、当該画像を表示する表示部と、
    を備えている欠陥評価装置。
  8. 前記探触子が受信した反射波に関する信号に基づいて、前記欠陥を前記周方向の距離と前記軸方向の距離の2次元座標で表示する減肉マップを作成する減肉マップ作成部をさらに備えており、
    前記表示部は、前記減肉マップを表示する、
    請求項に記載の欠陥評価装置。
  9. 前記減肉マップに表示された前記欠陥の面積を評価する減肉面積評価部をさらに備えている請求項に記載の欠陥評価装置。
  10. 前記ガイド部は、前記探触子の移動量を検出する移動量検出部を有する、
    請求項7〜9のいずれか1項に記載の欠陥評価装置。
JP2014226007A 2014-11-06 2014-11-06 欠陥評価方法および欠陥評価装置 Active JP6489798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014226007A JP6489798B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 欠陥評価方法および欠陥評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014226007A JP6489798B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 欠陥評価方法および欠陥評価装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016090430A JP2016090430A (ja) 2016-05-23
JP6489798B2 true JP6489798B2 (ja) 2019-03-27

Family

ID=56019455

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014226007A Active JP6489798B2 (ja) 2014-11-06 2014-11-06 欠陥評価方法および欠陥評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6489798B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6910223B2 (ja) * 2017-07-04 2021-07-28 神鋼検査サービス株式会社 減肉表示方法及び減肉表示装置
TWI774546B (zh) * 2021-09-02 2022-08-11 中國鋼鐵股份有限公司 超音波探傷儀輔助定位之鋼材缺陷樣品製備方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003161613A (ja) * 2001-11-27 2003-06-06 Nisshin Kogyo Kk コンクリート構造物の欠陥検出方法
JP3747921B2 (ja) * 2003-06-20 2006-02-22 株式会社日立製作所 ガイド波を用いた非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP2005156333A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Nisshin Kogyo Kk 円筒形構造物の欠陥検出方法
JP2005331439A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 探傷信号の分析方法及び分析装置
JP2009036516A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd ガイド波を用いた非破壊検査装置及び非破壊検査方法
JP5567471B2 (ja) * 2010-12-28 2014-08-06 非破壊検査株式会社 超音波検査方法及び超音波検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016090430A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5113340B2 (ja) 超音波走査データを用いて物体を検査する方法およびシステム
US9207639B2 (en) Transforming A-scan data samples into a three-dimensional space for facilitating visualization of flaws
AU2003254189B2 (en) Configurations and methods for ultrasonic time of flight diffraction analysis
EP2669672A1 (en) Apparatus and method for inspecting a tube
Ma et al. The reflection of guided waves from simple dents in pipes
JP2011027571A (ja) 配管減肉検査装置および配管減肉検査方法
JP2023123862A (ja) 超音波検査方法および超音波検査装置
JP6489798B2 (ja) 欠陥評価方法および欠陥評価装置
US20120216618A1 (en) Methods and systems for imaging internal rail flaws
JP6347462B2 (ja) フェーズドアレイ超音波探傷方法および超音波探傷システム
JP2004333387A (ja) 溶接部の超音波検査方法
JP5647746B1 (ja) 鋼管柱診断装置および鋼管柱診断方法
JP2007322350A (ja) 超音波探傷装置及び方法
KR102044990B1 (ko) 초음파 탐상 방법
JP4364031B2 (ja) 超音波探傷画像処理装置及びその処理方法
JP2009014513A (ja) 超音波探傷方法
JP2008151588A (ja) 二層ベローズの欠陥評価方法及びこれに用いる渦流探傷装置
JP2008164397A (ja) 欠陥検出方法及びこれに用いる欠陥検出装置
JPH10274642A (ja) 超音波センサ、探傷検査装置及び方法
JP6173745B2 (ja) ドラム缶検査方法及びその装置
KR20120028127A (ko) 배관 내부 구조물의 초음파검사 방법
KR101658122B1 (ko) 초음파를 사용하여 측정된 용접부의 상태를 화면에 표시하는 방법 및 장치
Allard et al. Pipeline external corrosion analysis using a 3D laser scanner
JP2005195349A (ja) 超音波斜角探傷方法とその装置
KR20110033609A (ko) 테이퍼와 곡률이 있는 초음파 보정 시험편

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180926

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6489798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250