JP6488714B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に記録を行う記録装置に関する。
本願において、記録装置には、所定方向に記録ヘッドが移動しながら記録を行うシリアルプリンター及びこれらプリンター機能を備える複写機、ファクシミリ等の種類が含まれるものとする。
近年、インクジェットプリンター等の記録装置では、被記録媒体の記録可能枚数を向上させるために装置本体内あるいは装置本体外に大容量のインク収容タンクを設けることが行われている。特許文献1には、この大容量のインク収容タンクを備えた記録装置の一例が記載されている。
特開2012−152994号公報
特許文献1に記載の記録装置は、キャリッジガイド軸に挿入されたキャリッジが装置幅方向において往復移動可能に構成されている。また、前記キャリッジにおいて該キャリッジの上部は前記装置幅方向に延びるガイドフレームに支持されている。
特許文献1に記載の記録装置において、装置本体側面に大容量のインクタンクが複数設けられ、前記インクタンクにはインクチューブが接続されている。前記インクタンクに接続された前記インクチューブは装置幅方向に延びるとともに、前記キャリッジの前記装置幅方向における往復運動に対して前記装置幅方向における前記キャリッジの左側に折り返し部分を有し、前記往復運動に対して追従変形するように構成されている。
ところで、近年被記録媒体における記録品質の向上のために、前記キャリッジに設けられた記録ヘッドにおけるノズルの高密度化が図られている。具体的には、前記記録ヘッドにおいてインクを前記被記録媒体に吐出するノズル数を増加させている。
しかしながら、前記記録ヘッドにおいてノズル数を増やすと、該記録ヘッドに対するインクの必要供給量が増大する。そのため、前記インクタンクから前記キャリッジにインクを供給する前記インクチューブの径が太くなる。このノズル数を増加させた記録ヘッドを特許文献1に記載の記録装置に適用すると、前記インクチューブの径が太いため、前記折り返し部分で生じるチューブ曲げ反力が大きくなる。その結果、前記チューブ曲げ反力は、前記キャリッジを前記ガイドフレームから離間させるように作用し、前記記録ヘッドから吐出するインクの着弾位置にずれが生じて前記被記録媒体における記録品質が低下する虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、キャリッジの姿勢を安定させて被記録媒体における記録品質を向上させる記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に液体を吐出して記録を行う記録ヘッドと、前記記録ヘッドが設けられ、第1の方向に沿って移動可能なキャリッジと、前記キャリッジにおいて前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側に設けられた第1の摺動部と、前記キャリッジにおいて前記第2の方向における他方の側から前記第2の方向に突出して延びるアーム部に設けられた第2の摺動部と、前記第1の方向に延び、前記第1の摺動部と接触して該キャリッジを支持するとともに前記キャリッジの移動を案内する第1の案内部材と、前記第1の方向に延び、前記第2の方向において前記第1の案内部材と間隔をおいて配置され、前記第2の摺動部と接触して前記キャリッジを支持するとともに該キャリッジの移動を案内する第2の案内部材と、前記液体を収容する液体収容部と、前記液体収容部から送出される前記液体を前記キャリッジに供給するチューブであって、前記キャリッジから延出して前記第2の方向と交差する方向に延び、上下方向で折り返して反対方向に延びるチューブと、を備え、前記チューブは、前記アーム部の上方及び下方の少なくとも一方を通って前記第2の方向と交差する方向に延びていることを特徴とする。
本明細書において「第2の方向と交差する方向」とは装置幅方向である第1の方向を指しているだけでなく、装置幅方向に沿って第2の方向である装置奥行き方向に傾斜して斜めに延びる方向や、装置高さ方向に斜めに延びる方向も含むものを意味している。
本態様によれば、前記キャリッジは第2の方向に間隔をおいて配置された前記第1の案内部材及び前記第2の案内部材に支持され、前記液体収容部から送出される前記液体を前記キャリッジに供給するチューブは、前記キャリッジから延出して前記第2の方向と交差する方向に延び、上下方向で折り返して反対方向に延び、かつ、前記第2の方向における前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との間において、前記第2の方向と交差する方向に延びている。ここで、前記チューブには前記湾曲を緩やかにしようとする、つまりチューブを真っ直ぐに延びている状態に復元しようとする復元力が生じる。そして、この復元力は、前記チューブが接続される前記キャリッジに対して作用し、例えば、前記キャリッジを持ち上げて前記第1の摺動部及び前記第2の摺動部を前記第1の案内部材又は前記第2の案内部材から離間させようとする。
また、この復元力は、前記第1の摺動部を支点に前記キャリッジを回転させようとするモーメント力を生じさせる。このモーメント力は、前記第1の摺動部から前記チューブへの距離に比例して大きくなる。
本態様では前記チューブが前記第2の方向における前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との間において前記第2の方向と交差する方向に延びているので、前記第2の方向において前記チューブと前記第1の摺動部との距離が前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離よりも短くなる。つまり、前記チューブを前記第1の摺動部に対して前記第2の摺動部の外側に配置した場合よりも、前記チューブと前記第1の摺動部との距離を短くすることができる。その結果、前記チューブを前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との間に位置させた場合における前記モーメント力は、前記チューブを前記第1の摺動部に対して前記第2の摺動部の外側に配置した場合における前記モーメント力よりも小さくできる。
これにより、前記キャリッジの、前記第1の案内部材又は前記第2の案内部材からの離間を抑制することができる。したがって、前記被記録媒体に対する前記記録ヘッド、ひいては前記キャリッジの姿勢を安定させることができるので前記被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、本態様によれば、前記キャリッジから前記第2の方向に突出して延びる前記アーム部には前記第2の摺動部が設けられ、前記チューブは、前記アーム部の上方及び下方の少なくとも一方を通って前記第2の方向と交差する方向に延びている。したがって、本態様において前記第2の方向における前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離を長くすることができる。これにより、前記第2の摺動部に作用し、前記第1の摺動部を支点とする前記キャリッジの自重によるモーメント力を増大させることができる。その結果、前記キャリッジの前記第1の案内部材又は前記第2の案内部材からの離間を抑制でき、その結果記録品質の低下を抑制できる。また、前記アーム部の距離が長くなると前記第1の方向を回転軸としたキャリッジの傾きが小さくなるので、前記記録ヘッドにおける被記録媒体への記録品質を維持できる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記第1の摺動部は前記第2の方向において前記キャリッジとともに前記第1の案内部材を挟み込み、前記第2の方向に前記キャリッジを保持し、前記第2の摺動部は、前記第2の案内部材に下方から支持され、前記チューブは、前記第2の方向において前記第1の摺動部との距離が前記第2の摺動部との距離よりも長い位置に配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記第1の摺動部は前記第2の方向において前記キャリッジとともに前記第1の案内部材を挟み込み、前記第2の方向に前記キャリッジを保持するので、前記キャリッジが前記第1の案内部材に案内されて前記第1の方向に移動する際、前記キャリッジの前記第2の方向における変位を規制でき、これにより記録品質の低下を抑制できる。
本発明の第3の態様の記録装置は、第2の態様において、前記チューブは前記アーム部の下方を通って湾曲して折り返し、前記アーム部の上方において前記キャリッジに接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記チューブは前記アーム部の下方を通って湾曲して折り返し、前記アーム部の上方において前記キャリッジに接続されているので、前記チューブの湾曲半径を大きくすることができる。その結果、前記チューブに生じる前記湾曲を緩やかにしようとする復元力を小さくできる。これにより前記復元力が前記キャリッジの自重に抗して前記キャリッジを前記第1の案内部材又は前記第2の案内部材から離間させようとすることをより確実に抑制できる。その結果、前記被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
本発明の第4の態様の記録装置は、第1から第3のいずれか一の態様において、前記第1の摺動部は前記キャリッジの下部に設けられていることを特徴とする。
本発明の第5の態様の記録装置は、第1から第4のいずれか一の態様において、前記第2の方向における前記チューブと前記第1の摺動部との距離は、前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離よりも短いことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2の方向における前記チューブと前記第1の摺動部との距離は、前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離よりも短い。したがって、前記キャリッジに生じる前記モーメント力を、前記第2の摺動部に作用する前記キャリッジの自重によるモーメント力よりも小さくできる。これにより、前記キャリッジの前記第2の案内部材からの離間を抑制することができる。その結果、前記被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
本発明の第6の態様の記録装置は、第1から第5のいずれか一の態様において、前記チューブは複数設けられ、前記チューブにおいて湾曲し折り返す部分は、前記キャリッジの前記第1の方向への移動に追従し、前記第1の方向における前記折り返す部分の移動領域から外れた位置にチューブ径変換部材が設けられ、前記液体収容部から前記チューブ径変換部材までのチューブ径は、前記チューブ径変換部材から前記折り返す部分を介して前記キャリッジまでのチューブ径よりも太いことを特徴とする。
本態様によれば、前記液体収容部から前記チューブ径変換部材までのチューブ径は、前記チューブ径変換部材から前記折り返す部分を介して前記キャリッジまでのチューブ径よりも太い。つまり、前記液体収容部から前記チューブ径変換部材までのチューブの径は太く、前記チューブ径変換部材から前記キャリッジまでのチューブの径は細い。このため、前記液体収容部から前記キャリッジまでの全ての経路においてチューブ径を細くする場合に比べて、前記液体収容部から前記チューブ径変換部材までの経路におけるチューブ径を太くすることにより圧力損失を低減でき、前記記録ヘッドでのノズル抜けを抑制できる。
また、本態様において前記チューブ径変換部材から前記キャリッジまでのチューブの径は細い、つまり前記キャリッジの稼働に対応する部分のチューブ径が細いので前記キャリッジに伝わる前記チューブの反力を小さくでき、前記記録ヘッドにおける前記被記録媒体への記録品質を維持できる。
本発明の第7の態様の記録装置は、第1から第6のいずれか一の態様において、前記チューブは前記第2の方向に沿って複数配列され、前記第2の方向において最も前記第1の摺動部寄りのチューブの径は他のチューブの径よりも太いことを特徴とする。
本態様によれば、前記第2の方向において複数配列された前記チューブのうち、最も前記第1の摺動部寄りに配列されたチューブは他のチューブよりも太い。ここで、前記チューブに生じる前記湾曲を緩やかにしようとする復元力は前記チューブの径が太くなるにつれて大きくなる。したがって、本態様では最も復元力の大きいチューブを前記第1の摺動部寄りに配置することになるが、最も復元力の大きいチューブと前記第1の摺動部との距離を短くできるので、前記第1の摺動部を支点に前記キャリッジを回転させようとするモーメント力を小さくできる。したがって、前記キャリッジが前記第2の案内部材から離間しようとすることを抑制できる。その結果、前記被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
本発明の第8の態様の記録装置は、第8の態様において、前記液体はインクであり、前記最も太い径のチューブは黒色のインクを前記記録ヘッドに供給することを特徴とする。
本態様によれば、前記最も太い径のチューブは黒色のインクを前記記録ヘッドに供給する。ここで、前記記録装置においては複数の色、例えば黒、シアン、マゼンタ、イエロー等の色のインクを使用するが、黒色インクの使用量が最も多い。本態様では、複数のチューブのうち最も太い径のチューブで前記黒色インクを前記液体収容部から前記記録ヘッドに向けて供給することができる。つまり、最も使用量の多い黒インクの前記記録ヘッドへの供給量を増やすことができるので、前記記録ヘッドへの前記黒インクの供給を安定させることができる。
本発明の第9の態様の記録装置は、第7または第8の態様において、前記液体収容部は前記第2の方向に沿って複数設けられ、前記複数設けられた前記液体収容部のうち前記第2の方向において最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部の少なくとも一部と、前記最もチューブ径が太い前記チューブの少なくとも一部とは、前記第2の方向において同じ位置にあり、前記最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部は、前記最もチューブ径が太いチューブと接続されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記複数設けられた前記液体収容部のうち前記第2の方向に沿って最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部の少なくとも一部と、前記最もチューブ径が太い前記チューブの少なくとも一部とは、前記第2の方向において同じ位置にあり、最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部は、前記最もチューブ径が太いチューブと接続されている。つまり、最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部と前記最もチューブ径が太いチューブとの前記第2の方向における距離は、他の液体収容部と他のチューブとの距離よりも短いといえる。したがって、前記最もチューブ径が太いチューブにおける最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部から前記キャリッジまでの経路長は、前記他のチューブにおける他の液体収容部から前記キャリッジまでの経路長よりも短くできる。
本発明の第10の態様の記録装置は、第1から第9のいずれか一の態様において、前記第1の方向に沿って延びて前記チューブを案内するチューブ案内部材を有し、前記チューブ案内部材は前記アーム部の下方に配設されていることを特徴とする。
本発明の第11の態様の記録装置は、第10の態様において、前記第1の方向に沿って延びて前記被記録媒体を排出する排出ローラーを保持する保持部材を有し、前記チューブ案内部材と前記保持部材とは離間していることを特徴とする。
本態様によれば、前記チューブ案内部材と前記保持部材とは離間しているので、前記チューブ案内部材を介して前記チューブに生じる前記湾曲を緩やかにしようとする復元力を受けることがなく、前記保持部材が前記復元力を受けて撓むことを抑制できる。その結果、前記保持部材が撓むことを抑制できるので、前記保持部材の撓みによる前記排出ローラーの位置ずれが生じにくいので、前記被記録媒体の排出性の低下を抑制できる。
本発明の第12の態様の記録装置は、第1から第11のいずれか一の態様において、前記アーム部は、前記キャリッジの下部において前記第1の方向における前記キャリッジの中央から前記第2の方向に突出して延び、かつ、その先端は下方に向けて延びていることを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジから前記第2の方向に延びる前記アーム部に前記第2の摺動部を設けているので、前記キャリッジを大型化することなく前記第2の方向における前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離を長くできる。その結果、キャリッジのサイズの大型化を抑制し、キャリッジのサイズを小型化でき、コストダウンを図ることができる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの内部構造を示す斜視図。 本発明に係るプリンターの内部構造を示す部分断面図。 第1の実施例に係るキャリッジの斜視図。 インクタンクからチューブ径変換部材までのインクチューブの経路を示す斜視図。 チューブ径変換部材を示す斜視図。 第1の実施例に係るキャリッジの側面図。 第1の実施例に係るキャリッジの下面図。 (A)は第1の摺動部材を示す下面図であり、(B)は第1の案内部材と第1の摺動部材とを示す斜視図。 チューブ案内部材と保持部材との関係を示す断面図。 第1の実施例に係るインクチューブ保護部材と画像読取装置の底部に設けられたリブとの関係を示す側断面図。 インクチューブの保護部材と画像読取装置の底部に設けられた、第1の実施例の変更例に係るリブとの関係を示す側断面図。 第1の実施例の変更例に係るアーム部とチューブ案内部材との関係を示す断面図。 第1の実施例に係るキャリッジにおける力とモーメントとの関係を示す模式図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの内部構造を示す斜視図であり、図3は本発明に係るプリンターの内部構造を示す部分断面図であり、図4は第1の実施例に係るキャリッジの斜視図であり、図5はインクタンクからチューブ径変換部材までのインクチューブの経路を示す斜視図であり、図6はチューブ径変換部材を示す斜視図であり、図7は第1の実施例に係るキャリッジの側面図である。
図8は第1の実施例に係るキャリッジの下面図であり、図9(A)は第1の摺動部材を示す下面図であり、図9(B)は主ガイドレールと第1の摺動部材とを示す斜視図であり、図10はチューブ案内部材と保持部材との関係を示す断面図であり、図11は第1の実施例に係るインクチューブ保護部材と画像読取装置の底部に設けられたリブとの関係を示す側断面図であり、図12はインクチューブ保護部材と画像読取装置の底部に設けられた、第1の実施例の変更例に係るリブとの関係を示す側断面図であり、図13は第1の実施例の変更例に係るアーム部とチューブ案内部材との関係を示す断面図であり、図14は第1の実施例に係るキャリッジにおける力とモーメントとの関係を示す模式図である。
また、各図において示すX−Y−Z座標系は「第1の方向」としてのX方向(装置幅方向)が記録ヘッドの走査方向、「第2の方向」としてのY方向が記録装置の奥行き方向及び用紙搬送方向、Z方向が「記録ヘッドと用紙との間の距離(ギャップ)の変化する方向」すなわち装置高さ方向を示している。尚、各図において−Y方向を装置前面側とし、+Y方向側を装置背面側とする。
■■■実施例■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1及び図2を参照して記録装置の一例としてのインクジェットプリンター10(以下、プリンター10という)について説明する。プリンター10は装置本体12と、画像読取装置14とを備える複合機として構成されている。装置本体12には、被記録媒体を収容する被記録媒体収容カセット16と、「液体」としてのインクを収容する「液体収容部」としてのインクタンク18とを備えている。
画像読取装置14は、装置本体12の上部に設けられたヒンジ20(図2参照)を介して装置本体12の上部に取り付けられている。画像読取装置14は、ヒンジ20を支点として装置本体12に対して回動可能に構成されている。尚、本実施例において、ヒンジ20は装置本体12の背面側に設けられえており、画像読取装置14は装置本体12の正面側から背面側に向けて回動する。また、本実施例における画像読取装置14は、一例としてスキャナーユニットとして構成されている。
被記録媒体収容カセット16は、複数枚の被記録媒体を収容可能に構成され、装置本体12の前面側(図1における−Y軸方向側)から着脱可能に取り付けられている。尚、本明細書において被記録媒体とは、一例として普通紙や厚紙、写真用紙等の用紙を指している。
また、インクタンク18は、装置本体12の右側面(図1における−X軸方向側)においてインクを収容する大容量タンクとして複数設けられている(図5参照)。また、複数のインクタンク18a、18b、18c、18dは、一例として、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応して設けられている。
次に図2及び図3を参照して、装置本体12内の構成について説明する。装置本体12内には、装置幅方向(図2におけるX軸方向)に移動自在なキャリッジ22が設けられている。キャリッジ22は、駆動モーター24(図2参照)により駆動されるキャリッジ駆動機構26により、装置幅方向に駆動させられる。
本実施例において、キャリッジ駆動機構26は、駆動モーター24に取り付けられた駆動プーリー(不図示)と、装置幅方向において該駆動プーリーと間隔をおいて設けられた従動プーリー28と、前記駆動プーリーと従動プーリーとに掛け回された歯付きベルト30とを備えている。歯付きベルト30は、その一部がキャリッジ22により把持されている。
したがって、駆動モーター24により前記駆動プーリーが回転駆動させられると、歯付きベルト30が駆動させられ、歯付きベルト30の一部を把持するキャリッジ22が装置幅方向に移動させられる。
また、キャリッジ22の底部には、記録ヘッド32が設けられている(図7及び図8参照)。さらに、キャリッジ22の下方には、装置幅方向に延びる媒体支持部材34が設けられている。媒体支持部材34の少なくとも一部は、装置幅方向においてキャリッジ22の移動領域内に設けられており、キャリッジ22がキャリッジ22の移動領域内において移動する際、媒体支持部材34は記録ヘッド32と対向する。
尚、媒体支持部材34は、被記録媒体収容カセット16から搬送されてきた被記録媒体を支持する。そして、記録ヘッド32は、媒体支持部材34に支持された用紙と対向する。また、媒体支持部材34は、被記録媒体を下方から支持することにより、被記録媒体の記録面と記録ヘッド32のヘッド面との間の距離(ギャップ)を規定する。また、記録ヘッド32の被記録媒体と対向する面には、複数のノズル穴(不図示)が設けられ、当該ノズル穴からインクを被記録媒体の記録面に向けて吐出することにより被記録媒体に記録を実行する。
また、装置奥行き方向においてキャリッジ22の装置背面側(搬送経路における上流側)には、搬送ローラー対36が設けられている。搬送ローラー対36は、搬送駆動ローラー36aと、搬送従動ローラー36bとを備えている(図2参照)。
また、装置奥行き方向においてキャリッジ22の装置正面側(搬送経路における下流側)には、排出ローラー対38が設けられている。排出ローラー対38は、排出駆動ローラー38aと、排出従動ローラー38bとを備えている(図3及び図10参照)。本実施例において、排出従動ローラー38bは拍車として構成され、装置本体12に取り付けられた保持部材40に回動可能に保持されている。
また、排出ローラー対38に対して装置奥行き方向における装置正面側(搬送経路における下流側)には、排出スタッカー42が設けられている。排出スタッカー42には排出ローラー対38により排出されてきた被記録媒体をスタックすることが可能である。
ここで、被記録媒体の搬送経路について説明すると、被記録媒体収容カセット16に収容された被記録媒体は、図示しない給送手段により被記録媒体収容カセット16から搬送経路下流側に位置する搬送ローラー対36に向けて搬送される。そして、被記録媒体は搬送駆動ローラー36aと搬送従動ローラー36bとにニップされ、搬送経路下流側に位置する媒体支持部材34に向けて搬送される。次いで、媒体支持部材34上に搬送された被記録媒体は、記録ヘッド32により記録が実行される。そして、記録が実行された被記録媒体は、排出駆動ローラー38aと排出従動ローラー38bとにニップされ、排出スタッカー42に向けて排出される。
<<<キャリッジの概要>>>
次いで、図2ないし図10を参照して、キャリッジ22の概要について説明する。キャリッジ22は、図4、図5及び図7を参照するに箱状の筐体44と、筐体44から装置奥行き方向において装置正面側に突出するアーム部46と、筐体44の底部に設けられた記録ヘッド32(図8参照)とを備えている。
また、キャリッジ22は、装置本体12内において装置幅方向に往復動可能に構成されている。具体的には、図4に示すように装置本体12に、装置幅方向に延びる第1の案内部材48と、装置奥行き方向において第1の案内部材48に対して装置正面側に距離をおいて配置され、装置幅方向に延びる第2の案内部材50とが取り付けられている。本実施例において、第1の案内部材48及び第2の案内部材50はガイドレールとして構成されている。
本実施例において、第1の案内部材48は図9(B)に示すように平坦部48aと、平坦部48aとから装置高さ方向に延びる倒立部48bとを備え、平坦部48a及び倒立部48bはそれぞれ装置幅方向に延びている。
また、筐体44には、装置奥行き方向における「一方の側」である装置背面側には、ギャップ調整手段52(図9(B)参照)が設けられている。ギャップ調整手段52は、図示しないがキャリッジ22の装置高さ方向における位置を調整可能に構成されている。また、ギャップ調整手段52には、第1の摺動部54が設けられている。
第1の摺動部54には、第1の案内部材48の平坦部48aと接触して摺動する水平摺動部位54aと、倒立部48bと接触して摺動する倒立摺動部位54bとを備えている(図8及び図9(A)参照)。水平摺動部位54aは、第1の案内部材48の平坦部48aにより装置高さ方向において支持されている。
また、筐体44の装置背面側には、第1の案内部材48の倒立部48bを挟んで第1の摺動部54の倒立摺動部位54bと対向する位置に筐体摺動部44aが設けられている。すなわち、第1の案内部材48の倒立部48bは第1の摺動部54の倒立摺動部位54bと筐体摺動部44aとに挟み込まれた状態にある。
したがって、キャリッジ22が装置幅方向に移動する際、キャリッジ22は第1の案内部材48の倒立部48bに案内されるだけでなく、キャリッジ22の装置奥行き方向への変位を規制できる。したがって、プリンター10における被記録媒体に対する記録品質の低下を抑制できる。
また、アーム部46は、図5に示すように、筐体44から装置正面側に突出し、かつ突出した部分の先端で下方、すなわち第2の案内部材50に向けて延びている。そして、アーム部46には第2の案内部材50と接触する部分に第2の摺動部56が設けられている。つまり、キャリッジ22は、第2の摺動部56を介して第2の案内部材50に支持されている。
したがって、キャリッジ22は、装置高さ方向において第1の摺動部54を介して第1の案内部材48に支持されるとともに第2の摺動部56を介して第2の案内部材50に支持されている。
また、図7に示すように装置奥行き方向における第1の摺動部54から第2の摺動部56までの距離L1は、第2の摺動部56を筐体44の装置正面側に設けた場合における第1の摺動部54から第2の摺動部56までの距離よりも長くなる。その結果、ギャップ調整手段52によりキャリッジ22の背面側の装置高さ方向における高さを変位させた場合において、媒体支持部材34に支持された被記録媒体の記録面に対する記録ヘッド32の傾斜角度が小さくなる。したがって、被記録媒体における記録品質の低下を抑制することができる。
<<<インクの供給経路について>>>
次に図4ないし図7を参照してインクの供給経路について説明する。キャリッジ22の筐体44内には、複数の接続アダプター58が取り付けられている。尚、図5は接続アダプター58を取り外した状態のキャリッジ22を示している。本実施例では、黒、シアン、マゼンタ、イエローの各色に対応する接続アダプター58a、58b、58c、58dが筐体44に取り付けられている。接続アダプター58a、58b、58c、58dは、それぞれインクタンク18a、18b、18c、18dから供給された各色のインクを記録ヘッド32に供給する。
また、インクタンク18a、18b、18c、18dは、装置奥行き方向に沿って整列させられている。本実施例では、黒色のインクを収容するインクタンク18aが最も装置正面側に位置し、装置背面側に向けてシアンを収容するインクタンク18b、マゼンタを収容するインクタンク18c、イエローを収容するインクタンク18dの順番に整列している。
また、各インクタンク18a、18b、18c、18dから装置奥行き方向において装置正面側に向けてインクチューブ60a、60b、60c、60dが延出されている。各インクチューブ60a、60b、60c、60dは、装置奥行き方向においてインクタンク18aが設けられた領域において装置奥行き方向から装置幅方向においてインクタンク18が設けられた側から反対側へ向きを変えて延びる。
また、図3ないし図5を参照するに装置本体12において第2の案内部材50の上方には装置幅方向に延びるチューブ案内部材62が設けられている。チューブ案内部材62にはチューブ径変換部材64が取り付けられている。各インクタンク18a、18b、18c、18dから装置奥行き方向に延出して装置幅方向に向きを変えたインクチューブ60a、60b、60c、60dは、チューブ径変換部材64に接続されている。
図6に示すようにチューブ径変換部材64は、複数のコネクタ64a、64b、64c、64d、64e、64f、64g、64hを備えている。複数のコネクタ64a、64b、64c、64dは装置奥行き方向(図6におけるY軸方向)において整列されてチューブ径変換部材64の一方の側(図6における−X軸方向側)に配置されている。また、複数のコネクタ64e、64f、64g、64hは装置奥行き方向(図6におけるY軸方向)において整列されてチューブ径変換部材64の他方の側(図6における+X軸方向側)に配置されている。
また、本実施例においてインクチューブ60a、60b、60c、60dは、それぞれコネクタ64a、64b、64c、64dに接続されている。さらに、本実施例において、コネクタ64e、64f、64g、64hは装置奥行き方向においてコネクタ64a、64b、64c、64dにそれぞれ対応する位置に設けられている。
また、コネクタ64e、64f、64g、64hには、それぞれインクチューブ66a、66b、66c、66dが接続され、インクチューブ66a、66b、66c、66dは装置幅方向においてチューブ径変換部材64から前記他方の側(図6における+X軸方向側)へ向けて延びている。また、インクチューブ66b、66c、66dの直径は、インクチューブ60b、60c、60dの直径よりも細く設定されている。
ここで、コネクタ64b、64c、64dの直径は、コネクタ64f、64g、64hの直径よりも大きく設定されている。つまり、コネクタ64b、64c、64dに接続されるインクチューブ60b、60c、60dの直径は、コネクタ64f、64g、64hに接続されるインクチューブ66b、66c、66dの直径よりも大きくなる。したがって、チューブ径変換部材64の一方の側と他方の側に接続されるインクチューブの直径寸法が変換される。
尚、本実施例においてコネクタ64eに接続されるインクチューブ66aの直径は、コネクタ64aに接続されるインクチューブ60aの直径と同じ寸法に設定されている。つまり、本実施例おいてコネクタ64aとコネクタ64eとの間ではチューブ径の変換が行われず、インクタンク18aから接続アダプター58aまでは同じ径のインクチューブ60a、66aによりインクが供給される。
また、図4及び図7に示すように、チューブ案内部材62は装置奥行き方向において第1の摺動部54と第2の摺動部56との間、より具体的にはキャリッジ22の筐体44の装置正面側の端部と第2の摺動部56との間に設けられている。つまり、インクタンク18から延出されたインクチューブ60及びインクチューブ66は、装置奥行き方向において第1の摺動部54と第2の摺動部56との間においてアーム部46の下方を通って装置幅方向に延びている。
尚、本実施例において、装置奥行き方向における第1の摺動部54、第2の摺動部56及びインクチューブ66の位置関係は、装置奥行き方向において第1の摺動部54とインクチューブ66との距離L2がインクチューブ66と第2の摺動部56との距離よりも長くなるように設定されている。
また、チューブ径変換部材64から延出したインクチューブ66a、66b、66c、66dは装置幅方向においてインクタンク18が設けられた側と反対側にチューブ案内部材62により案内されて延び、湾曲し折り返してインクタンク18側に延びて、キャリッジ22の筐体44に取り付けられた接続アダプター58a、58b、58c、58dにそれぞれ接続されている。つまり、インクチューブ66はアーム部46の下方を通って湾曲し、上下方向で折り返してアーム部の上方を通り、接続アダプター58に接続されている。
したがって、インクタンク18に収容されたインクは、インクチューブ60、チューブ径変換部材64、インクチューブ66及び接続アダプター58を介して記録ヘッド32に供給される。
<<<キャリッジに作用するモーメント力について>>>
ここで、図14を参照してキャリッジ22に作用する力及びモーメントについて説明する。尚、図14はキャリッジ22に作用する力及びモーメントに関する模式図である。尚、図14において、インクチューブ66は説明のため一本のみ記載している。
図14に示すように、キャリッジ22の装置奥行き方向における背面側において第1の案内部材48の倒立部48bは第1の摺動部54の倒立摺動部位54bとキャリッジ22の筐体44とに挟み込まれた状態にある。そして、キャリッジ22の装置奥行き方向における正面側は、第2の摺動部56が第2の案内部材50に下方より支持されているだけなので、キャリッジ22は第1の摺動部54を支点に図14における時計回り方向へ回動し易い。
また、インクチューブ66には湾曲を緩やかにしようとする、つまりインクチューブ66を真っ直ぐに延びている状態に復元しようとする復元力F1が生じる。そして、この復元力F1はインクチューブ66が接続されるキャリッジ22に対して作用し、例えば、キャリッジ22を持ち上げて第1の摺動部54及び第2の摺動部56を第1の案内部材48又は第2の案内部材50から離間させようとする。
復元力F1はキャリッジ22の筐体44の装置前面側に作用するので、キャリッジ22において第1の摺動部54を支点にキャリッジ22を図14における時計回り方向に回転させようとする回転モーメントN1が生じる。ここで、回転モーメントN1は第1の摺動部54とインクチューブ66とを直線で結ぶ線分S1の長さと復元力F1において線分S1に直交する成分との積となる。
しかしながら、説明が複雑となるので本実施例においては、第1の摺動部54からインクチューブ66までの装置奥行き方向の距離L1と復元力F1との積を回転モーメントN1とする。同様に、後述する第2の摺動部56における回転モーメントN2も第1の摺動部54と第2の摺動部56とを結ぶ線分S2の距離ではなく、装置奥行き方向における距離L2で求めるものとする。尚、荷重(復元力F1及び自重F2)を考慮することにより、重心の位置の影響は小さくすることができるので重心の位置の考慮は省略する。
したがって、回転モーメントN1はN1=F1×L1の関係を有している。これにより、回転モーメントN1は第1の摺動部54からインクチューブ66への距離L1に比例して大きくなる。
一方、アーム部46に設けられた第2の摺動部56には、キャリッジ22の自重のうちアーム部46に作用する分の自重F2が作用する。具体的には、キャリッジ22の自重F2が装置高さ方向下方、つまり第2の案内部材50に向けて作用している。すなわち、第2の摺動部56はキャリッジ22の自重F2により第2の案内部材50を押圧している。ここで、自重F2は第2の摺動部56において復元力F1が作用する側と反対の側に作用するので、第2の摺動部56には、回転モーメントN1と反対の方向に向けて回転モーメントN2が作用する。
ここで、回転モーメントN2はキャリッジ22の自重F2と第1の摺動部54から第2の摺動部56までの装置奥行き方向における距離L2の積で表される。つまり、N2=F2×L2の関係を有している。
尚、本実施例ではインクチューブ66が装置奥行き方向における第1の摺動部54と第2の摺動部56との間において装置幅方向に延びているので、装置奥行き方向において第1の摺動部54からインクチューブ66までの距離L1が第1の摺動部54から第2の摺動部56までの距離L2よりも短くなる。つまり、第1の摺動部54から第2の摺動部56までの距離L2は、第1の摺動部54からインクチューブ66までの距離L1に対してL2>L1の関係にある。
したがって、回転モーメントN1を距離L2で除した値より大きい荷重にキャリッジ22の自重F2を設定することにより、キャリッジ22において回転モーメントN2>回転モーメントN1の関係が維持される。その結果、回転モーメントN2は回転モーメントN1より大きくなるので、第2の摺動部56の第2の案内部材50からの離間を抑制できる。
また、本実施例では、インクチューブ66が装置奥行き方向における第1の摺動部54と第2の摺動部56との間において装置幅方向に延びているので、インクチューブ66を第1の摺動部54に対して第2の摺動部56の外側つまり装置正面側に配置した場合よりも、インクチューブ66と第1の摺動部54との距離L2を短くすることができる。その結果、インクチューブ66を第1の摺動部54と第2の摺動部56との間に位置させた場合における回転モーメントN1は、インクチューブ66を第1の摺動部54に対して第2の摺動部56の外側に配置した場合における回転モーメントよりも小さくできる。
これにより、キャリッジ22の、第1の案内部材48又は第2の案内部材50からの離間を抑制できる。したがって、被記録媒体に対する記録ヘッド32、ひいてはキャリッジ22の姿勢を安定させることができるので被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、本実施例では図3及び図4に示すように、キャリッジ22の筐体44から装置奥行き方向の装置正面側に突出して延びるアーム部46には第2の摺動部56が設けられている。これにより、装置奥行き方向における第1の摺動部54と第2の摺動部56との距離L2を長くすることができる。したがって、第2の摺動部56に作用し、第1の摺動部54を支点とするキャリッジ22の自重による回転モーメントN2を増大させることができる。その結果、キャリッジ22の、第1の案内部材48又は第2の案内部材50からの離間を抑制できる。したがって、被記録媒体に対する前記記録ヘッド32、ひいてはキャリッジ22の姿勢を安定させることができるので被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、アーム部46の装置奥行き方向における距離が長くなると装置幅方向を回転軸としたキャリッジ22の傾きが小さくなるので、記録ヘッド32における被記録媒体への記録品質を維持できる。
また、本実施例においてインクチューブ66はアーム部46の下方を通って湾曲して折り返し、アーム部46の上方においてキャリッジ22に取り付けられた接続アダプター58に接続されているので、インクチューブ66の折り返す部分68の湾曲半径を大きくできる。その結果、インクチューブ66に生じる湾曲を緩やかにしようとする復元力F1を小さくできる。これにより復元力F1がキャリッジ22の自重F2に抗してキャリッジ22を第1の案内部材48又は第2の案内部材50から離間させようとすることをより確実に抑制できる。その結果、被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、図14に示すように、装置奥行き方向における第1の摺動部54からインクチューブ66までの距離L1は、第1の摺動部54から第2の摺動部56までの距離L2よりも短い。したがって、キャリッジ22に生じる回転モーメントN1を、第2の摺動部56に作用するキャリッジ22の自重F2による回転モーメントN2よりも小さくできる。これにより、キャリッジ22が第2の案内部材50から離間しようとすることを抑制できる。その結果、被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、図3及び図4を参照するに、インクチューブ66のチューブ径変換部材64からキャリッジ22の接続アダプター58までの経路において湾曲して折り返す部分68は、キャリッジ22の装置幅方向の移動に伴って、装置幅方向に追従変形しながら移動する。尚、本実施例においてチューブ径変換部材64は、装置幅方向において折り返す部分68の移動領域から外れた位置に設けられている。
すなわち、本実施例では、インクタンク18からチューブ径変換部材64までのインクチューブ60のチューブ径は、チューブ径変換部材64から折り返す部分68を介してキャリッジ22までのインクチューブ66のチューブ径よりも太い。つまり、インクタンク18からチューブ径変換部材64までのチューブの径は太く、チューブ径変換部材64からキャリッジ22までのチューブの径は細い。このため、インクタンク18からキャリッジ22までの全ての経路においてインクチューブ60、66のチューブ径を細くする場合に比べて、インクタンク18からチューブ径変換部材64までの経路におけるインクチューブ60のチューブ径を太くすることにより圧力損失を低減でき、記録ヘッド32でのノズル抜けを抑制できる。
また、チューブ径変換部材64からキャリッジ22までのインクチューブ66のチューブの径は細い、つまりキャリッジ22の稼働に対応する部分のチューブ径が細いのでキャリッジ22に伝わるインクチューブ66の反力を小さくでき、記録ヘッド32における被記録媒体への記録品質を維持できる。
また、本実施例では、インクチューブ66a、66b、66c、66dは装置奥行き方向においてチューブ案内部材62上に整列されて配置されている。ここで、最も径の太いインクチューブ66aは、装置奥行き方向において背面側、すなわち第1の摺動部54寄りに配置されている。ここで、インクチューブ66aはチューブ径変換部材64を介してインクチューブ60aに接続されている。そして、インクチューブ60aは黒インクを収容するインクタンク18aに接続されている。したがって、本実施例において黒インクは、インクタンク18aからキャリッジ22までの経路において、チューブ径が太いインクチューブ60a、66aにより送られる。
本実施例では、図7に示すように装置奥行き方向において複数配列されたインクチューブ66a、66b、66c、66dのうち、最も第1の摺動部54寄りに配列されたインクチューブ66aは他のインクチューブ66b、66c、66dよりも太い。ここで、インクチューブ66の折り返す部分68に生じる湾曲を緩やかにしようとする復元力F1はインクチューブ66の径が太くなるにつれて大きくなる。したがって、本実施例では最も復元力F1の大きいインクチューブ66aを第1の摺動部54寄りに配置することになるが、最も復元力F1の大きいインクチューブ66aと第1の摺動部54との距離L2を短くできるので、第1の摺動部54を支点にキャリッジ22を回転させようとする回転モーメントN1を小さくできる。したがって、キャリッジ22が第2の案内部材50から離間しようとすることを抑制できる。その結果、被記録媒体における記録品質の低下を抑制できる。
また、本実施例では最も太い径のインクチューブ66aは黒色のインクを記録ヘッド32に供給する。ここで、プリンター10においては複数の色、例えば黒、シアン、マゼンタ、イエロー等の色のインクを使用するが、黒色インクの使用量が最も多い。本実施例では、複数のインクチューブ66a、66b、66c、66dのうち最も太い径のインクチューブ66aで黒色インクをインクタンク18aから記録ヘッド32に向けて供給できる。つまり、最も使用量の多い黒インクの記録ヘッド32への供給量を増やすことができるので、記録ヘッド32への前記黒インクの供給を安定させることができる。
また、図5及び図7に示すように、インクタンク18a、18b、18c、18dのうち装置奥行き方向に沿って最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aの少なくとも一部と、最もチューブ径が太いインクチューブ66aの少なくとも一部とは、装置奥行き方向において同じ位置にある。そして、最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aは、最もチューブ径が太いインクチューブ66aとインクチューブ60a及びチューブ径変換部材64を介して接続されている。
つまり、最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aと最もチューブ径が太いインクチューブ66aとの装置奥行き方向における距離は、他のインクタンク18b、18c、18dと他のインクチューブ66b、66c、66dとの距離よりも短いといえる。したがって、各インクタンク18a、18b、18c、18dから装置奥行き方向に延出した後、装置幅方向に向きを変えてチューブ径変換部材64に接続されるインクチューブ60a、60b、60c、60dにおいてインクチューブ60aの経路長を最も短くできる。
その結果、最もチューブ径が太いインクチューブ60a、66aにおける最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aからキャリッジ22までの経路長は、他のインクチューブ60b、60c、60d、66b、66c、66dにおける他のインクタンク18b、18c、18dからキャリッジ22までの経路長よりも短くできる。
また、図3及び図10を参照して、チューブ案内部材62は、排出従動ローラー38bを回動可能に保持する保持部材40に対して装置高さ方向に離間した状態で設けられている。
本実施例では、チューブ案内部材62と保持部材40とは離間しているので、チューブ案内部材62を介してインクチューブ66に生じる湾曲を緩やかにしようとする復元力F1を受けることがなく、保持部材40が復元力F1を受けて撓むことを抑制できる。その結果、保持部材40が撓むことを抑制できるので、保持部材40の撓みによる排出従動ローラー38bの位置ずれが生じにくいので、被記録媒体の排出性の低下を抑制できる。
また、本実施例ではキャリッジ22から装置奥行き方向に延びるアーム部46に第2の摺動部56を設けているので、キャリッジ22を大型化することなく装置奥行き方向における第1の摺動部54と第2の摺動部56との距離L2を長くできる。その結果、キャリッジ22のサイズの大型化を抑制し、キャリッジ22のサイズを小型化でき、コストダウンを図ることができる。
<<<インクチューブ保護部材について>>>
また、図11を参照するに、インクチューブ66において、インクチューブ66とチューブ案内部材62との間、折り返す部分68の湾曲の外周側、インクチューブ66と画像読取装置14の底部14aとの間にはインクチューブ保護部材70が設けられている。インクチューブ保護部材70は、フィルム状の可撓性部材であり、インクチューブ66の経路に沿って折り返す部分68の湾曲の外周側に位置するように取り付けられている。本実施例では、一例としてインクチューブ保護部材はPET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂から形成されている。
また、画像読取装置14の底部14aには、装置奥行き方向におけるインクチューブ66の位置に対応する位置に複数のリブ72、74が設けられている。本実施例において、リブ72は、装置奥行き方向において最もチューブ径が太いインクチューブ66aに対応する位置に設けられている。また、リブ74は、装置奥行き方向においてインクチューブ66bとインクチューブ66dとの間に設けられている
本実施例において、リブ72の装置奥行き方向における幅は、リブ74の幅よりも大きく設定されている。そして、リブ72、74はインクチューブ保護部材70を介して受けるインクチューブ66からの復元力F1を受ける。ここで、リブ72が設けられた側には最もチューブ径が太いインクチューブ66aが位置しているので、リブ72が受けるインクチューブ66からの復元力F1aは、リブ74が受けるインクチューブ66からの復元力F1bよりも大きい。
しかしながら、本実施例では、リブ72の幅はリブ74の幅よりも大きいので、リブ72におけるインクチューブ保護部材70との接触面圧を下げることができる。尚、本実施例では、インクチューブ保護部材70の耐摩耗性をリブ72、74より小さく設定している。その結果、インクチューブ保護部材70において装置奥行き方向におけるインクチューブ66の復元力F1の大きさの違いから生じる偏摩耗を抑制できる。
<<<実施例の変更例>>>
(1)本実施例において、インクチューブ保護部材70の耐摩耗性をリブ72、74より小さく設定しているが、この構成に代えて、インクチューブ保護部材70の耐摩耗性をリブ72、74より大きく設定してもよい。このように設定すれば、リブ72、74の偏摩耗を抑制できる。
(2)また、本実施例において、装置奥行き方向においてリブ72の幅をリブ74の幅よりも大きくする構成としたが、この構成に代えて、図12に示すように、装置高さ方向においてリブ72の画像読取装置14の底部14aからの突出量をリブ74の画像読取装置14の底部14aからの突出量よりも小さく設定してもよい。このように設定することにより、リブ72側のインクチューブ66aの湾曲半径が他のインクチューブ66b、66c、66dよりも大きくなるので、インクチューブ66aに生じる復元力F1aを他のインクチューブ66b、66c、66dに生じる復元力F1bよりも小さくすることができる。その結果、リブ72におけるインクチューブ保護部材70との接触面圧を下げることができる。したがって、インクチューブ保護部材70において装置奥行き方向におけるインクチューブ66の復元力F1の大きさの違いから生じる偏摩耗を抑制できる。
(3)本実施例では、インクチューブ66及びチューブ案内部材62は、アーム部46の下方を通るように構成したが、この構成に代えて、図13に示すようにインクチューブ66及びチューブ案内部材62をアーム部46の上方を通るように配置してもよい。
(4)また、本実施例では、キャリッジ22から突出するアーム部46を設けて、インクチューブ66をアーム部46の下方を通る構成としたが、この構成に代えて、キャリッジ22の筐体44の装置正面側の下部に第2の摺動部56を設け、筐体44の下部において第1の摺動部54と第2の摺動部56との間にインクチューブ66を通すように構成してもよい。
(5)また、本実施例では、チューブ径変換部材64によりインクチューブ60、66のチューブ径を変換したが、この構成に代えて、インクチューブ60、66の剛性を変更してもよい。
(6)本実施例において、平坦部48aと倒立部48bとを有する第1の案内部材48において第1の摺動部54の水平摺動部位54a及び倒立摺動部位54bとが接触して摺動する構成としたが、この構成に代えて、第1の案内部材48を軸状の部材としてもよい。
上記説明をまとめると、本実施例におけるプリンター10は、被記録媒体にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド32と、該記録ヘッド32が設けられ、装置幅方向に沿って移動可能なキャリッジ22と、該キャリッジ22において装置奥行き方向における一方の側に設けられた第1の摺動部54と、キャリッジ22において装置奥行き方向における他方の側から装置奥行き方向に突出して延びるアーム部46に設けられた第2の摺動部56と、装置幅方向に延び、第1の摺動部54と接触して該キャリッジ22を支持するとともにキャリッジ22の移動を案内する第1の案内部材48と、装置幅方向に延び、装置奥行き方向において第1の案内部材48と間隔をおいて配置され、第2の摺動部56と接触してキャリッジ22を支持するとともに該キャリッジ22の移動を案内する第2の案内部材50と、インクを収容するインクタンク18と、該インクタンク18から送出されるインクをキャリッジ22に供給するインクチューブ60、66であって、キャリッジ22から延出して装置奥行き方向と交差する方向に延び、上下方向で折り返して反対方向に延びるインクチューブ60、66とを備えている。インクチューブ60、66は、アーム部46の上方及び下方の少なくとも一方を通って装置奥行き方向と交差する方向に延びている。
第1の摺動部54の倒立摺動部位54bは装置奥行き方向においてキャリッジ22の筐体摺動部44aとともに第1の案内部材48の倒立部48bを挟み込み、前記第2の方向に前記キャリッジを保持し、第2の摺動部56は、第2の案内部材50に下方から支持されている。インクチューブ60、66は、装置奥行き方向において第1の摺動部54との距離L2が第2の摺動部56との距離よりも長い位置に配置されている。
インクチューブ60、66はアーム部46の下方を通って湾曲して折り返し、アーム部46の上方においてキャリッジ22に取り付けられた接続アダプター58に接続されている。また、第1の摺動部54はキャリッジ22の筐体44の下部に設けられている。
装置奥行き方向におけるインクチューブ60、66と第1の摺動部54との距離L1は、第1の摺動部54と第2の摺動部56との距離L2よりも短い。
インクチューブ66は複数設けられ、インクチューブ66a、66b、66c、66dにおいて湾曲し折り返す部分68は、キャリッジ22の装置幅方向への移動に追従する。装置幅方向における折り返す部分68の移動領域から外れた位置にチューブ径変換部材64が設けられている。インクタンク18からチューブ径変換部材64までのインクチューブ60のチューブ径は、チューブ径変換部材64から折り返す部分68を介してキャリッジ22までのインクチューブ66のチューブ径よりも太い。
インクチューブ66a、66b、66c、66dは装置奥行き方向に沿って複数配列され、装置奥行き方向において最も第1の摺動部54寄りのチューブ66aの径は他のチューブ66b、66c、66dの径よりも太い。液体はインクであり、最も太い径のチューブ66aは黒色のインクを記録ヘッド32に供給する。
インクタンク18a、18b、18c、18dは装置奥行き方向に沿って複数設けられている。複数設けられたインクタンク18a、18b、18c、18dのうち装置奥行き方向において最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aの少なくとも一部と、最もチューブ径が太いチューブ66aの少なくとも一部とは、装置奥行き方向において同じ位置にある。最も第2の摺動部56寄りに位置するインクタンク18aは、最もチューブ径が太いインクチューブ66aとインクチューブ60a及びチューブ径変換部材64を介して接続されている。
プリンター10は、装置幅方向に沿って延びてインクチューブ66a、66b、66c、66dを案内するチューブ案内部材62を有している。チューブ案内部材62はアーム部46の下方に配設されている。
プリンター10は、装置幅方向に沿って延びて被記録媒体を排出する排出従動ローラー38bを保持する保持部材40を有している。チューブ案内部材62と保持部材40とは装置高さ方向において離間している。
アーム部46は、キャリッジ22の下部において装置幅方向におけるキャリッジ22の中央から装置奥行き方向に突出して延び、かつ、その先端は下方に向けて延びている。
また、本実施形態では本発明に係るキャリッジ22を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10 プリンター、12 装置本体、14 画像読取装置、14a 底部、
16 被記録媒体収容カセット、18、18a、18b、18c、18d インクタンク、
20 ヒンジ、22 キャリッジ、24 駆動モーター、26 キャリッジ駆動機構、
28 従動プーリー、30 タイミングベルト、32 記録ヘッド、34 媒体支持部材、
36 搬送ローラー対、36a 搬送駆動ローラー、36b 搬送従動ローラー、
38 排出ローラー対、38a 排出駆動ローラー、38b 排出従動ローラー、
40 保持部材、42 排出スタッカー、44 筐体、44a 筐体摺動部、
46 アーム部、48 第1の案内部材、48a 平坦部、48b 倒立部、
50 第2の案内部材、52 ギャップ調整手段、54 第1の摺動部、
54a 水平摺動部位、54b 倒立摺動部位、56 第2の摺動部、
58 、58a、58b、58c、58d 接続アダプター、
60、60a、60b、60c、60d インクチューブ、62 チューブ案内部材、
64 チューブ径変換部材、
64a、64b、64c、64d、64e、64f、64g、64h コネクタ、
66、66a、66b、66c、66d インクチューブ、68 折り返す部分、
70 インクチューブ保護部材、72、74 リブ、
F1、F1a、F1b 復元力、F2 自重、L1、L2 距離、
N1、N2 回転モーメント、S1、S2 線分

Claims (12)

  1. 被記録媒体に液体を吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが設けられ、第1の方向に沿って移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジにおいて前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側に設けられた第1の摺動部と、
    前記キャリッジにおいて前記第2の方向における他方の側から前記第2の方向に突出して延びるアーム部に設けられた第2の摺動部と、
    前記第1の方向に延び、前記第1の摺動部と接触して該キャリッジを支持するとともに前記キャリッジの移動を案内する第1の案内部材と、
    前記第1の方向に延び、前記第2の方向において前記第1の案内部材と間隔をおいて配置され、前記第2の摺動部と接触して前記キャリッジを支持するとともに該キャリッジの移動を案内する第2の案内部材と、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部から送出される前記液体を前記キャリッジに供給するチューブであって、前記キャリッジから延出して前記第2の方向と交差する方向に延び、上下方向で折り返して反対方向に延びるチューブと、を備え、
    前記アーム部の少なくとも一部は前記第2の方向に突出したのちに下方に延びており、
    前記チューブは前記アーム部の下方に延設された箇所とキャリッジとの間において、前記アーム部の下方を通って前記第2の方向と交差する方向に延びている、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 被記録媒体に液体を吐出して記録を行う記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドが設けられ、第1の方向に沿って移動可能なキャリッジと、
    前記キャリッジにおいて前記第1の方向と交差する第2の方向における一方の側に設けられた第1の摺動部と、
    前記キャリッジにおいて前記第2の方向における他方の側から前記第2の方向に突出して延びるアーム部に設けられた第2の摺動部と、
    前記第1の方向に延び、前記第1の摺動部と接触して該キャリッジを支持するとともに前記キャリッジの移動を案内する第1の案内部材と、
    前記第1の方向に延び、前記第2の方向において前記第1の案内部材と間隔をおいて配置され、前記第2の摺動部と接触して前記キャリッジを支持するとともに該キャリッジの移動を案内する第2の案内部材と、
    前記液体を収容する液体収容部と、
    前記液体収容部から送出される前記液体を前記キャリッジに供給するチューブであって、前記キャリッジから延出して前記第2の方向と交差する方向に延び、上下方向で折り返して反対方向に延びるチューブと、を備え、
    前記チューブは、前記アーム部の下方を通って前記第2の方向と交差する方向に延びた後に湾曲して折り返し、前記アーム部の上方において前記キャリッジに接続されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の記録装置において、前記第1の摺動部は前記第2の方向において前記キャリッジとともに前記第1の案内部材を挟み込み、前記第2の方向に前記キャリッジを保持し、
    前記第2の摺動部は、前記第2の案内部材に下方から支持され、
    前記チューブは、前記第2の方向において前記第1の摺動部との距離が前記第2の摺動部との距離よりも長い位置に配置されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の記録装置において、前記第1の摺動部は前記キャリッジの下部に設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の記録装置において、前記第2の方向における前記チューブと前記第1の摺動部との距離は、前記第1の摺動部と前記第2の摺動部との距離よりも短い、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の記録装置において、前記チューブは複数設けられ、前記チューブにおいて湾曲し折り返す部分は、前記キャリッジの前記第1の方向への移動に追従し、
    前記第1の方向における前記折り返す部分の移動領域から外れた位置にチューブ径変換部材が設けられ、
    前記液体収容部から前記チューブ径変換部材までのチューブ径は、前記チューブ径変換部材から前記折り返す部分を介して前記キャリッジまでのチューブ径よりも太い、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の記録装置において、前記チューブは前記第2の方向に沿って複数配列され、前記第2の方向において最も前記第1の摺動部寄りのチューブの径は他のチューブの径よりも太い、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項7に記載の記録装置において、前記液体はインクであり、前記最も太い径のチューブは黒色のインクを前記記録ヘッドに供給する、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の記録装置において、前記液体収容部は前記第2の方向に沿って複数設けられ、
    前記複数設けられた前記液体収容部のうち前記第2の方向において最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部の少なくとも一部と、前記最もチューブ径が太い前記チューブの少なくとも一部とは、前記第2の方向において同じ位置にあり、
    前記最も前記第2の摺動部寄りに位置する液体収容部は、前記最もチューブ径が太いチューブと接続されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の記録装置において、前記第1の方向に沿って延びて前記チューブを案内するチューブ案内部材を有し、
    前記チューブ案内部材は前記アーム部の下方に配設されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項10に記載の記録装置において、前記第1の方向に沿って延びて前記被記録媒体を排出する排出ローラーを保持する保持部材を有し、
    前記チューブ案内部材と前記保持部材とは離間している、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項2から請求項11のいずれか一項に記載の記録装置において、前記アーム部は、前記キャリッジの下部において前記第1の方向における前記キャリッジの中央から前記第2の方向に突出して延び、かつ、その先端は下方に向けて延びている、
    ことを特徴とする記録装置。
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