JP6486761B2 - 絶縁構造体、絶縁構造体のリーク検査方法及びシーズヒータ - Google Patents

絶縁構造体、絶縁構造体のリーク検査方法及びシーズヒータ Download PDF

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本発明は、絶縁構造体、絶縁構造体のリーク検査方法及びシーズヒータに関するものである。
例えば化学プラント機器等の加熱や保温のために、機器の表面を加温するシーズヒータ(シースヒータともいう)が用いられている。このシーズヒータは、シース管内に、絶縁用セラミックス粉末を介して発熱体(ヒータ線)を配して構成されている。このシーズヒータでは、シース管内へ例えばエア(水分)が侵入すると、絶縁用セラミックスが吸湿することで絶縁破壊が生じる場合がある。このためシース管は常にシールされておく必要がある。
ところで、シール後のシーズヒータに絶縁破壊が生じている場合、絶縁抵抗を測定することで不良を検出できるが、例えば施工時等のシール不良によりシール部のわずかなすき間から水分が侵入して絶縁破壊が生じる場合には、施工直後の抵抗測定では検出できない、という問題がある。またシール部外面から亀裂を検査する浸透探傷法(PT:Penetrant Testing)法では、微小なすき間の検出は困難である。
上記絶縁破壊は、例えばケーブル接続部などの溶接割れなどから水分が混入する場合があり、通常の検査においては、施工前に外部からシース管内に検査用ガスを送り、加圧状態で発泡漏れ試験を行う必要があった。この発泡漏れ試験は、シース管内を加圧したシース管の外表面に、検査液(例えば石けん等)を塗布し、漏洩したガスによる発生する泡の有無によって貫通欠陥を確認する方法である(特許文献1)。
特開2006−266932号公報
しかしながら、発泡漏れ試験では、例えばプラントのタンク等に巻かれたシーズヒータの健全性について、シーズヒータを取り付けた状態で判断することができない、という問題がある。
また、発泡漏れ検査は、例えば絶縁破壊が抵抗値の測定により異常であると発生した後にプラントを停止し、シーズヒータを取外して行うことが必要となり、プラント運転中に漏れを判断することはできない、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、プラントの運転中又は運転後において、機器等に取り付けた状態で、絶縁破壊の原因となる微小なすき間を確実に検出することができる絶縁構造体、絶縁構造体のリーク検査方法及びシーズヒータを提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、導電製の筒状のシース管と、前記シース管内に電気的に非接触状態で挿入される被絶縁体と、前記シース管と前記被絶縁体との間に絶縁材料を充填してなる絶縁部と、前記シース管に設けられ、前記被絶縁体の収納口を封止する封止部と、前記被絶縁体の端部と接続され、前記封止部の外部に引き出される端子と、前記端子を前記シース管端部に固定するコネクタと、前記コネクタに設けられ、外部からガス体を導入するガス導入部と、前記ガス導入部から導入したガス体をシース管内に導入するガス案内通路と、を具備することを特徴とする絶縁構造体にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記ガス案内通路に設けられ、ガス圧を計測する圧力計を有することを特徴とする絶縁構造体にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記ガス案内通路に設けられ、湿度を計測する湿度計を有することを特徴とする絶縁構造体にある。
第4の発明は、第2の発明において、前記被絶縁体の使用停止中に、前記ガス導入部からガス体を導入した後、ガス体の導入を停止し、前記圧力計で圧力状態の経緯を監視してなることを特徴とする絶縁構造体にある。
第5の発明は、第3の発明において、前記被絶縁体の使用中に、前記湿度計でシース管内の湿度状態を監視し、所定湿度閾値以上の場合、アラームを発することを特徴とする絶縁構造体にある。
第6の発明は、第1乃至5のいずれか一つの発明において、前記被絶縁体が、ヒータ又は熱電対であることを特徴とする絶縁構造体にある。
第7の発明は、第1の発明の絶縁構造体を用い、前記被絶縁体の使用を停止した後、前記ガス導入部を介して、前記ガス体を前記シース管内に導入し、前記シース管のリークを確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法にある。
第8の発明は、第7の発明において、前記シース管のリークの確認が、前記ガス体をシース管内に導入した後、ガス体の導入を停止し、ガス加圧状態を保持し、圧力センサにより圧力低下の有無によりリークを確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法にある。
第9の発明は、第7の発明において、前記シース管のリークの確認が、前記ガス体を前記シース管内に導入し、前記シース管に発泡材料を塗布し、ガスリークの際に発生する泡の有無によりリーク箇所を確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法にある。
第10の発明は、導電製の筒状のシース管と、前記シース管内に電気的に非接触状態で挿入される両端子型のヒータと、前記シース管と前記ヒータとの間に絶縁材料を充填してなる絶縁部と、前記シース管に設けられ、前記ヒータの両側の収納口を封止する第1封止部及び第2封止部と、前記ヒータの両端部と接続され、前記第1封止部及び第2封止部の外部に各々引き出される第1端子及び第2端子と、前記第1端子及び第2端子を前記シース管の両端部に各々固定する第1コネクタ及び第2コネクタと、前記第1コネクタに設けられ、外部からガス体を導入する第1ガス導入部と、前記第1ガス導入部から導入したガス体をシース管内に導入するガス案内通路と、前記第2コネクタに設けられ、前記シース管内から導入された前記ガス体を排出するガス排出通路と、前記第2コネクタ側に設けられ、前記ガス体を外部へ排出する第2ガス導入部と、前記ガス排出通路にガス体の圧力を計測する圧力計と、を具備し、前記ヒータの加熱中に、前記第1ガス導入部から常時ガス体を導入しつつ、前記圧力計でシース管内の圧力を監視することを特徴とするシーズヒータにある。
第11の発明は、第10の発明において、前記ガス排出通路にガス排出側の湿度計を設けることを特徴とするシーズヒータにある。
第12の発明は、第11の発明において、前記ガス案内通路に設けたガス導入側の湿度計と、前記ガス導入側の湿度計と前記ガス排出側の湿度計との湿度の差を監視する監視部とを備え、前記監視部の監視により、湿度の差が所定範囲を超える場合には、異常の警報を発することを特徴とするシーズヒータにある。
本発明によれば、ガス導入部をコネクタに設置するようにしているので、プラント機器等に絶縁構造体を設置した状態で、ガス体をシース管内に導入でき、現場において絶縁破壊の原因となる微小な孔食等を確実に検出することができる。
図1は、実施例1に係るシーズヒータの概略図である。 図2Aは、実施例1に係るシーズヒータの概略図である。 図2Bは、実施例1に係るシーズヒータの概略図である。 図2Cは、実施例1に係るシーズヒータの概略図である。 図3は、実施例1に他の係るシーズヒータの概略図である。 図4は、実施例2に係るシーズヒータの概略図である。 図5は、実施例3に係るシーズヒータの概略図である。 図6は、実施例4に係るシーズヒータの概略図である。 図7は、実施例5に係るシーズヒータの概略図である。 図8は、実施例5に係る他のシーズヒータの概略図である。 図9は、実施例5に係る他のシーズヒータの概略図である。 図10Aは、本実施例に係る逆止弁付ノズルの概略図である。 図10Bは、本実施例に係る逆止弁付ノズルの概略図である。 図11Aは、本実施例に係る他の逆止弁付ノズルの概略図である。 図11Bは、本実施例に係る他の逆止弁付ノズルの概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではなく、また、実施例が複数ある場合には、各実施例を組み合わせて構成するものも含むものである。
図1は、実施例1に係るシーズヒータの概略図である。図1に示すように、本実施例に係る絶縁構造体であるシーズヒータ10Aは、金属製の筒状のシース管11と、シース管11内に電気的に非接触状態で挿入される被絶縁体であるヒータ12Aと、シース管11とヒータ12Aとの間に絶縁材料(例えばMgO等)を充填してなる絶縁部13と、シース管11に設けられ、ヒータ(ニクロム線等の発熱体)12Aの収納口を封止する封止部14と、ヒータ12Aの端部と、封止部14を貫通して接続されるヒータ端子15と、ヒータ端子15をシース管11の端部に固定するコネクタ16と、コネクタ16に設けられ、外部からガス体17を導入するガス導入部である逆止弁付ノズル18と、逆止弁付ノズル18から導入したガス体17をシース管11内部に導入するガス案内通路19と、を具備するものである。
なお、本実施例では、絶縁構造体としてシーズヒータを用いて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
ここで、シース管11は、例えばステンレス、ニッケル合金、チタン等の金属管の導電性材料で製作されている。このシース管11の内部には、電気的に非接触の状態でヒータ12Aが挿入されている。このヒータ12Aの端部にはヒータ端子15が接続されている。そして、シース管11とヒータ12A及びヒータ端子15の間隙には、例えば酸化マグネシウム(MgO)粉末などの絶縁材料が充填され、絶縁部13を構成している。なお、絶縁材料としては、酸化マグネシウム(マグネシア)以外として、例えばゼオライト、アルミナ、シリカ、シリカアルミナ、チタニア、ジルコニア等の多孔性無機化合物を例示することができる。
また、シース管11の端部開口には、例えばエポキシ、ガラス、セラミックス、雲母等の絶縁材料で製作された封止部14により封止されている。これにより、絶縁部13の端面は大気と遮断されている。
また、ヒータ12Aに接続されたヒータ端子15は、封止部14を貫通してシース管11の外部に引き出されている。このシーズヒータ10Aは、両端の端子15に電圧を印加することにより、ヒータ12Aが発熱し、ヒータ12Aの温度が上昇して、熱伝達によってシース管11が加熱されることで、発熱手段としての役割を果たす。
ここで、ガス導入部の一例である逆止弁付ノズルの構造について図10A及び図10Bを参照して説明する。図10Aは、本実施例に係る逆止弁付ノズルの概略図である。
逆止弁付ノズル18は、第1弁筒部61と、第2弁筒部62とから構成されている。第1弁筒部61にはノズル18aの端部が螺合されており、第2弁筒部62にはガス案内通路19の端部が螺合されている。
また、第2弁筒部62内には、弁体63を押圧するばね64がばね支持部65により支えられている。ばね支持部65はガスが通過する通気孔65aが形成され、その周囲は第2弁筒部62内周面に溶接にされている。ばね64により押圧される弁体63は、その上面63a側に溝63bが形成され、この溝63bにOリング63c設けられている。
そして、押込みのガス体17を外部より導入しない場合には、ばね64による上方側への付勢により、弁体63の上面63aが、第1弁筒部61の底部61aに当接され、Oリング63cにより外側と遮断され、ガス体の逆流を防止している。
これに対して、ガス体17を外部より導入する場合には、図10Bに示すように、ガス体17の導入圧により、ばね64に抗して弁体63が下方側に移動し、ガス体17が導入される。この導入されたガス体17はガス案内通路19を経由してシース管11内部に導入される。なお、ガス案内通路19は、本実施例では2本の通路を図示しているが、ガス案内通路19はシース管11の内部にガス体17が導入できればよく、例えば1本又は3本以上としてもよい。
シーズヒータ10Aはプラント機器の加熱を行う場合、シーズヒータ10Aを保護する保護部材(図示せず)により保護されて使用している。
ここで、使用中において、シース管11の一部が例えば孔食等の腐食によりシース管11内部に空気(水分を含む)が侵入した場合、この空気に含まれる水分によって、吸湿され絶縁性が低下し、絶縁破壊が生じる。この絶縁破壊は絶縁抵抗の測定により不良の有無を検出することができる。
そして、シーズヒータの絶縁破壊であることが例えば絶縁抵抗の計測によって確認された場合、プラントの運転を停止し、そのシーズヒータの損傷個所の確認を行う。
図2A〜図2Cを参照して、損傷の有無の確認をする手順を説明する。
先ず、損傷個所の確認において、図2Aに示すように、プラント機器等にシーズヒータ10Aを取り付けた状態で、逆止弁付ノズル18のノズル18aの端部に、ガス導入装置(例えば窒素ボンベ)30からガス導入管30aを接続し、ガス体(窒素ガス)17を導入する。ここで、窒素ガス以外としては、アルゴンガス等を用いることができる。
この導入に先立って、図2Bに示すように、シース管11の周囲には、発泡材料である例えば石けんを塗布して石けん膜40を形成しておく。この際、シース管11の周囲を保護している保護部材(図示せず)は剥いでおく。
図2Cに示すように、ガス導入装置30から導入されたガス体17は、逆止弁付ノズル18及びガス案内通路19を経由して、シース管11の内部に導入される。
この導入されたガス体17により、孔食41がある場合には、その箇所から外部にガス体17がリークし、泡42を発生する。この泡42の発生により孔食41の箇所を確認することができる。これにより、従来のように、プラントの機器からシーズヒータを撤去することなく、発泡漏れ試験を実施することができる。なお、孔食41以外として、例えば封止部14での封止不良により、リークが発生する場合も同様に検査することが出来る。
また、この発泡漏れ試験に先立って、保護部材(図示せず)を剥ぐ前に、実際に漏れがあるかを再度確認する場合には、以下のガス導入試験を行う。
図3は、実施例1に係る他のシーズヒータの概略図である。
図3に示すように、シーズヒータ10Bは、ガス案内通路19に圧力計50を設置している。この圧力計50を設置することにより、シース管11内部の圧力状態を監視することができる。
先ず、ガス導入装置30からガス体17を逆止弁付ノズル18により所定量導入し、所定圧力(例えば0.1〜0.5kg/cm2)でのガス加圧状態を保持する。この加圧状態を所定時間保持した後、その圧力低下の有無を圧力計50により確認する。圧力計50において、圧力低下が無い或いは微弱の場合には、シーズヒータ10B本体には損傷が無いと、判断することができる。この場合には、絶縁抵抗を計測した測定機器の異常等の他の要素をさらに確認する。
これに対して、シース管11に孔食41が発生して、ガス体17が外部に漏れだし、圧力低下が著しくなる場合には、シーズヒータ10B本体に損傷が有ることを確認することができる。この場合には、前述した発泡漏れ試験を実施し、その漏れの箇所を確認する。
よって、従来では、プラント機器等からシーズヒータを取り外して、絶縁の有無を検査する必要があったが、本実施例では逆止弁付ノズル18をコネクタ16に設置するようにしているので、プラント機器等に絶縁構造体を設置した状態で、ガス体17をシース管11の内部にガス案内通路19を介して導入でき、現場において絶縁破壊の原因となる微小な孔食等を確実に検出することができる。
本実施例では、ガス導入部としてノズル付きの逆止弁を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、シース管11の内部にガス体の導入が可能な例えばバルブ等の開閉部材を用いるようにしてもよい。
図4は、実施例2に係る他のシーズヒータの概略図である。なお、なお、実施例1のシーズヒータと同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図4に示すように、本実施例に係るシーズヒータ10Cは、ガス案内通路19に湿度計51を設置している。この湿度計51によりシース管11内部の湿潤状態を監視することができる。
本実施例では、プラントの運転中、シース管11内の湿度を常時監視している。そして、シース管11に孔食41が発生して空気52が内部に侵入して、例えば絶縁破壊に繋がるエアリーク等が生じた場合、所定閾値以上の湿度となったと判断した際には、警報(例えばアラーム音、表示部への表示等)を発するようにしている。
本実施例によれば、プラント運転中において、シース管内の湿度状態を監視するので、エアリーク等の異常を早期に発見することができる。
そして、異常を発見した場合には、前述した実施例1で説明した発泡漏れ試験を実施し、その漏れの箇所を確認する。
図5は、実施例3に係るシーズヒータの概略図である。なお、なお、実施例1のシーズヒータと同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
実施例1及び実施例2のシーズヒータでは、ヒータ12Aのヒータ端子が両側に引き出されている両端子の例であるが、本実施例に係るシーズヒータ10Dは、片端子側である。図5に示すように、本実施例に係るシーズヒータ10Dは、ヒータ12Aがシース管11の先端側で折り返され、ヒータ端子15、15が封止部14から同一方向に引き出されている。なお、シーズヒータのリークの有無の確認は、実施例1及び実施例2と同様であるので、その説明は省略する。
本実施例ではシーズヒータ10Dにおいて、逆止弁付ノズル18をコネクタ16に設置するようにしているので、プラント機器等に設置した状態で、ガス体17をシース管11の内部にガス案内通路19を介して導入でき、現場において絶縁破壊の原因となる微小な孔食等を確実に検出することができる。
図6は、実施例4に係る温度センサの概略図である。なお、なお、実施例1〜実施例3のシーズヒータと同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図6に示すように、本実施例に係る温度センサ10Eは、2種類の異種金属の一端を溶接した測温接点12bを先端に有する熱電対12Bが絶縁部13によりシース管11内部に配置されている。なお、熱電対12Bの絶縁部13における絶縁破壊の有無の確認は、実施例1及び実施例2と同様であるので、その説明は省略する。
本実施例では温度センサ10Dにおいて、逆止弁付ノズル18をコネクタ16に設置するようにしているので、プラント機器等に設置した状態で、ガス体17をシース管11の内部にガス案内通路19を介して導入でき、現場において絶縁破壊の原因となる微小な孔食等を確実に検出することができる。
図7は、実施例5に係るシーズヒータの概略図である。なお、なお、実施例1のシーズヒータと同一部材については、同一符号を付してその説明は省略する。
図7に示すように本実施例に係るシーズヒータ10Fは、両端子型ヒータであり、金属製の筒状のシース管11と、シース管11内に電気的に非接触状態で挿入される両端子型のヒータ12Aと、シース管11とヒータ12Aとの間に絶縁材料(MgO)を充填してなる絶縁部13と、シース管11に設けられ、ヒータ12Aの両側の収納口を封止する第1封止部14A、第2封止部14Bと、ヒータ12の両端部と接続される第1ヒータ端子15A、第2ヒータ端子15Bと、第1ヒータ端子15A、第2ヒータ端子15Bをシース管11の両端部に固定する第1コネクタ16A、第2コネクタ16Bと、第1コネクタ16Aに設けられ、外部からガス体17を導入する第1ガス導入部である第1逆止弁付ノズル18Aと、記第1逆止弁付ノズル18Aから導入したガス体17をシース管11内部に導入するガス案内通路19と、第2コネクタ16B側に設けられ、シース管11内部から導入されたガス体17を排出するガス排出通路20と、第2コネクタ16B側に設けられ、ガス体17を外部へ排出する第2ガス導入部である第2逆止弁付ノズル18Bと、ガス排出通路20にガス体17の圧力を計測する圧力計50と、を具備している。そして、ヒータ12Aの加熱中に、第1逆止弁付ノズル18Aから常時パージガスとして、ガス体17を導入しつつ、圧力計50でシース管11内の圧力を監視するものである。
第1逆止弁付ノズル18Aは、図10A及び図10Bに示す構造のものであり、シース管11内の導入するガス体17の導入を許容している。これに対し、第2逆止弁付ノズル18Bは、図11A及び図11Bに示す構造のものであり、シース管11から排出するガス体17の排出を許容している。なお、図11に示す第2逆止弁付ノズル18Bの構成は、図10に示す逆止弁付ノズル18Aとは、上下方向が逆転して、ガス体17を排出する以外は同様であり、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施例に係るシーズヒータ10Fは、ガス排出通路20に圧力計50を設置している。そして、プラント稼働時において、図示しないガス導入装置からガス体17を第1逆止弁付ノズル18Aにより、シース管11内に導入する。そして、シース管11からガス排出通路20を経由して排出する排出ガスを圧力計50で計測することにより、シース管11内部の圧力状態を監視することができる。
常時導入するガス体は、逆止弁付ノズル18により所定量導入し、所定圧力(例えば0.1〜0.5kg/cm2)でのガスパージ状態を保持する。このガスパージ状態において、運転継続中に、その圧力低下の有無を圧力計50により確認する。圧力計50において、圧力低下が無い或いは微弱の場合には、シーズヒータ10F本体には損傷が無いと、判断することができる。
これに対して、圧力低下が著しい場合には、シーズヒータ10Fの本体に損傷が有ることを確認することができる。この場合には、前述した実施例1による発泡漏れ試験を実施し、その漏れの箇所を確認する。
よって、従来では、プラント機器等からシーズヒータを取り外して、絶縁の有無を検査する必要があったが、本実施例では逆止弁付ノズル18をコネクタ16に設置するようにしているので、プラント機器等に設置した状態で、ガス体17をシース管11の内部にガス案内通路19を介してパージガスを導入でき、そのパージ状態を圧力計50で監視することにより、現場において絶縁破壊の原因となる微小な孔食等を確実に検出することができる。
また、発泡漏れ試験により、孔食によるリーク箇所が確認された際には、当該孔食の箇所を補修し、その後ガス体を加熱した乾燥ガスを第1逆止弁付ノズル18Aから導入し、シース管11内の絶縁部13の湿潤状態となった絶縁材料を乾燥させて、再度シーズヒータとして再利用することができる。
これにより、従来では、プラント機器から取り外して、補修した後、絶縁材料を乾燥させるようにしていたことが、プラント機器に取り付けた状態での補修を実施することができ、復旧作業を迅速に行うことができると共に、補修費用の低廉化を図ることができる。
図8は、実施例5に係る他のシーズヒータの概略図である。
また、図8に示すように、本実施例に係るシーズヒータ10Gは、ガス排出通路20にガス排出側の湿度計51Bを有するようにしてもよい。
圧力計50での圧力の変動以外に、シース管11から排出されるガス体17の湿度の状態を排出側の湿度計51Bで監視することで、エアリークの有無を確認することができる。
図9は、実施例5に係る他のシーズヒータの概略図である。
さらに、図9に示すように、本実施例に係るシーズヒータ10Hは、ガス案内通路19にガス導入側の湿度計51Aと、導入側の湿度計51Aと排出側の湿度計51Bとの湿度の差を監視する監視部53とを備え、監視部53の監視により、導入側の湿度計51Aと排出側の湿度計51Bとの計測した湿度の差が所定範囲を超える場合には、異常の警報を発するようにしてもよい。
これにより、導入側の湿度計51Aと排出側の湿度計51Bとを計測して、監視部53により導入前後のガス体17の湿度の差を監視することで、より精度が高い監視をすることができる。
10A〜10D、10F〜10H シーズヒータ
10E 温度センサ
11 シース管
12A ヒータ
12B 熱電対
13 絶縁部
14 封止部
14A 第1封止部
14B 第2封止部
15 ヒータ端子
15A 第1ヒータ端子
15B 第2ヒータ端子
16 コネクタ
16A 第1コネクタ
16B 第2コネクタ
17 ガス体
18 逆止弁付ノズル
18A 第1逆止弁付ノズル
18B 第2逆止弁付ノズル
19 ガス案内通路
20 ガス排出通路
30 ガス導入装置
50 圧力計
51 湿度計


Claims (12)

  1. 導電製の筒状のシース管と、
    前記シース管内に電気的に非接触状態で挿入される被絶縁体と、
    前記シース管と前記被絶縁体との間に絶縁材料を充填してなる絶縁部と、
    前記シース管に設けられ、前記被絶縁体の収納口を封止する封止部と、
    前記被絶縁体の端部と接続され、前記封止部の外部に引き出される端子と、
    前記端子を前記シース管端部に固定するコネクタと、
    前記コネクタに設けられ、外部からガス体を導入するガス導入部と、
    前記ガス導入部から導入したガス体をシース管内に導入するガス案内通路と、を具備することを特徴とする絶縁構造体。
  2. 請求項1において、
    前記ガス案内通路に設けられ、ガス圧を計測する圧力計を有することを特徴とする絶縁構造体。
  3. 請求項1において、
    前記ガス案内通路に設けられ、湿度を計測する湿度計を有することを特徴とする絶縁構造体。
  4. 請求項2において、
    前記被絶縁体の使用停止中に、前記ガス導入部からガス体を導入した後、ガス体の導入を停止し、前記圧力計で圧力状態の経緯を監視してなることを特徴とする絶縁構造体。
  5. 請求項3において、
    前記被絶縁体の使用中に、前記湿度計でシース管内の湿度状態を監視し、所定湿度閾値以上の場合、アラームを発することを特徴とする絶縁構造体。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つにおいて、
    前記被絶縁体が、ヒータ又は熱電対であることを特徴とする絶縁構造体。
  7. 請求項1の絶縁構造体を用い、
    前記被絶縁体の使用を停止した後、前記ガス導入部を介して、前記ガス体を前記シース管内に導入し、前記シース管のリークを確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法。
  8. 請求項7において、
    前記シース管のリークの確認が、
    前記ガス体をシース管内に導入した後、ガス体の導入を停止し、ガス加圧状態を保持し、圧力センサにより圧力低下の有無によりリークを確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法。
  9. 請求項7において、
    前記シース管のリークの確認が、
    前記ガス体を前記シース管内に導入し、前記シース管に発泡材料を塗布し、ガスリークの際に発生する泡の有無によりリーク箇所を確認することを特徴とする絶縁構造体のリーク検査方法。
  10. 導電製の筒状のシース管と、
    前記シース管内に電気的に非接触状態で挿入される両端子型のヒータと、
    前記シース管と前記ヒータとの間に絶縁材料を充填してなる絶縁部と、
    前記シース管に設けられ、前記ヒータの両側の収納口を封止する第1封止部及び第2封止部と、
    前記ヒータの両端部と接続され、前記第1封止部及び第2封止部の外部に各々引き出される第1端子及び第2端子と、
    前記第1端子及び第2端子を前記シース管の両端部に各々固定する第1コネクタ及び第2コネクタと、
    前記第1コネクタに設けられ、外部からガス体を導入する第1ガス導入部と、
    前記第1ガス導入部から導入したガス体をシース管内に導入するガス案内通路と、
    前記第2コネクタに設けられ、前記シース管内から導入された前記ガス体を排出するガス排出通路と、
    前記第2コネクタ側に設けられ、前記ガス体を外部へ排出する第2ガス導入部と、
    前記ガス排出通路にガス体の圧力を計測する圧力計と、を具備し、
    前記ヒータの加熱中に、前記第1ガス導入部から常時ガス体を導入しつつ、前記圧力計でシース管内の圧力を監視することを特徴とするシーズヒータ。
  11. 請求項10において、
    前記ガス排出通路にガス排出側の湿度計を設けることを特徴とするシーズヒータ。
  12. 請求項11において、
    前記ガス案内通路に設けたガス導入側の湿度計と、
    前記ガス導入側の湿度計と前記ガス排出側の湿度計との湿度の差を監視する監視部とを備え、
    前記監視部の監視により、湿度の差が所定範囲を超える場合には、異常の警報を発することを特徴とするシーズヒータ。

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