JP6486755B2 - 伝動用ベルト - Google Patents

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Description

本明細書に開示された技術は、種々の機器に用いられる両面Vベルトに関する。
多くの車両や農業機械、産業機械等において、ベルトによる動力伝達が行われている。このような機器において、ベルトの内周面だけでなくベルトの背面によって動力が伝達される場合がある。
特許文献1には、接着ゴム層と、接着ゴム層に配置された心線と、接着ゴム層の外周側に設けられた上コグ層と、接着ゴム層の内周側に設けられた下コグ層とを備えた両面伝達用ローエッジVベルトが開示されている。
国際公開WO2013/069244
特許文献1に記載された両面伝達用ローエッジVベルトでは、内周側と外周側のいずれにおいても動力を良好に伝達することができる。
しかしながら、スリップせずに高伝動を必要とする部分と、過大な負荷がかかった時に意図的にスリップさせる部分とがある等、1つの機器の中で異なる伝動特性が要求される場合がある。このような機器では、特許文献1に記載された両面伝達用ローエッジVベルトを用いても機器のすべての部分で良好な力の伝達を行うことは難しい。そのため、従来はそれぞれの部分に適した異なる種類のベルトが用いられてきた。
本発明の目的は、互いに異なる伝動特性を必要とする部分が1つの機器に含まれる場合に、少ない本数で多軸伝動を可能にするベルトを提供することにある。
本明細書に開示された伝動用ベルトは、内周側部分と、前記内周側部分の外周側に接する外周側部分とを備えた両面伝達用の伝動用ベルトである。前記内周側部分の表面と前記外周側部分の表面とは互いに異なる摩擦係数を有する。
本明細書に開示された伝動用ベルトによれば、少ない本数で多軸伝動が可能となっている。
図1(a)は、一般的なラップドVベルト及びローエッジVベルトを組み合わせて用いる場合のベルト伝動システムの一例を示す図であり、(b)は、本明細書に開示された伝動用Vベルトを用いる場合のベルト伝動システムの一例を示す図である。 図2は、本明細書に開示された伝動用Vベルトを示す斜視図である。 図3は、本明細書に開示された伝動用Vベルトの変形例を示す斜視図である。 図4は、本明細書に開示された伝動用Vベルトの変形例を示す斜視図である。
−伝動用Vベルトの構成−
図1(a)は、一般的なラップドVベルト及びローエッジVベルトを組み合わせて用いる場合のベルト伝動システムの一例を示す図であり、(b)は、本明細書に開示された伝動用Vベルトを用いる場合のベルト伝動システムの一例を示す図である。また、図2は、本明細書に開示された伝動用Vベルトを示す斜視図である。
図2に示すように、本実施形態の伝動用Vベルト15は、無端状の両面伝達用Vベルトであり、内周側部分と内周側部分に接する外周側部分とを備えている。内周側部分の表面の摩擦係数は、外周側部分の表面の摩擦係数と異なっている。
内周側部分はラップドVベルト部17又はローエッジVベルト部19であり、外周側部分はラップドVベルト部17又はローエッジVベルト部19であって、内周側部分と異なる種類のベルトとなっている。例えば、内周側部分がラップドVベルト部17であれば、外周側部分がローエッジVベルト部19となっている。
内周側部分がラップドVベルト部17となっている場合、このラップドVベルト部17は、ローエッジVベルト部19と接する接着ゴム層25と、接着ゴム層25に埋設され、ベルト長さ方向にらせん状に延びる心線27と、接着ゴム層25から見てローエッジVベルト部19とは逆側に設けられた第1のゴム層21と、第1のゴム層21の内周面及び側面を被覆する第1の補強布(帆布)23とを有している。
この場合、外周側部分となるローエッジVベルト部19は、接着ゴム層25と接する第2のゴム層29と、第2のゴム層29の外周面を被覆する第2の補強布31とを有する。
本実施形態の伝動用Vベルト15では、ラップドVベルト部17とローエッジVベルト部19のいずれの側を用いても動力を伝達することができる。第1のゴム層21の側面及び内周面が第1の補強布23で被覆されたラップドVベルト部17では、耐摩耗性が高くなっている。一方、ローエッジVベルト部19では、第2のゴム層29の側面が露出しているので、耐摩耗性はラップドVベルト部17よりも劣るが、より高い伝動能力を発揮できる。そのため、本実施形態の伝動用Vベルト15では、1本のベルトでありながら、内周側部分による伝動と外周側部分による伝動を使い分けることができる。
本実施形態の伝動用Vベルト15は、図1(a)、(b)に示すような多軸構造の繊維機械や農業機械等で広く用いられる。ここで、4つのプーリ1、3、5、7を備えたベルト伝動システムに従来の伝動用Vベルトが用いられ、それぞれのプーリで望まれる伝動特性が異なっている場合、伝動用Vベルト101、103及び105の合計3本のベルトが必要となる。例えば、過負荷時に滑らせたい部位にはラップドVベルトである伝動用Vベルト101、105が用いられ、スリップせず、高い伝動性能を発揮することが要求される部位にはローエッジVベルトである伝動用Vベルト103が用いられる。この場合、各ベルトの位置等を調整するために複数のアイドラ9、11、13が必要になる。
これに対し、本実施形態の伝動用Vベルト15によれば、プーリ1、3、7にベルトの内周側であるラップドVベルト部17が接するようにベルトを巻き掛けることで、通常の負荷がかかる際には安定した伝動を可能にするとともに、過大な負荷がかかる際にはベルトをスリップさせて機器を保護することができる。また、ラップドVベルト部17は耐摩耗性に優れるので、農業機器等、過酷な条件で使用される機器に好ましく用いられる。
一方で、高い伝導性能が要求されるプーリ5にはベルトの外周側であるローエッジVベルト部19が接するようにベルトを巻き掛けることで、スリップの発生を防ぎつつ高容量の伝動が可能となる。
以上のように、多軸伝動を行うベルト伝動システムにおいて、本実施形態の伝動ベルトを用いれば、内周側と外周側とを使い分けることにより、使用されるベルトの本数を1本に集約することができる。このため、ベルトの位置等を調整するためのアイドラの個数を低減することができ、結果として多軸伝動を行うベルト伝動システムの部品点数の削減や省スペース化を実現することができる。
本実施形態の伝動用Vベルト15の周長やベルト幅、厚み等は特に限定されず、使用される機器に応じて適宜設定されればよい。例えば収穫機に用いられる場合、伝動用Vベルト15の周長は100cm〜400cm程度であり、ベルト幅は10mm〜30mm程度であり、ベルトの厚みは10mm〜30mm程度であってもよい。
また、第1のゴム層21及び第2のゴム層29は、互いに同じ材料で構成されていてもよいし、互いに異なる材料で構成されていてもよい。第1のゴム層21及び第2のゴム層29は、例えばクロロプレンゴム(CR)、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、アルキル化クロロスルホン化ポリエチレンゴム(ACSM)、水素添加ニトリルゴム(H−NBR)等から選ばれたゴム材料で構成されていてもよい。第1のゴム層21及び第2のゴム層29の厚みは用途にもよるが、例えば共に2mm〜15mm程度である。
心線27は、ポリエステル(PET)繊維等からなる撚り糸をレゾルシン・ホルマリン・ラテックス水溶液(以下、「RFL水溶液」と表記)に浸漬した後に乾燥させ、接着処理を施したもので構成されていてもよい。また、接着ゴム層25は、例えばクロロプレン系ゴム等により構成されていてもよい。接着ゴム層25の厚みは例えば0.5mm〜3mm程度である。
第1の補強布23及び第2の補強布31は、同じ材料で構成されていてもよいし、互いに異なる材料で構成されていてもよい。第1の補強布23及び第2の補強布31は、例えばパラ系アラミド繊維やメタ系アラミド繊維等を用いて作製された伸性を有する織布で構成されていてもよい。また、第1の補強布23及び第2の補強布31を構成する織布は、RFL水溶液に浸漬した後に加熱し、織布表面にRFLの被膜を形成させる接着処理、及び/又は、ゴム糊に浸漬した後に乾燥させ、ゴム糊の被膜を形成させる接着処理を施したもので構成されていてもよい。
ラップドVベルト部17のベルト幅方向の両側面は厚み方向の中央部から内周側に向かって幅が狭くなるV字状の傾斜面となっている。ラップドVベルト部17の両側面が成す角度(すなわちV字の角度)は例えば30°〜60°程度である。
ローエッジVベルト部19のベルト幅方向の両側面は厚み方向の中央部から外周側に向かって幅が狭くなる逆V字状の傾斜面となっている。ローエッジVベルト部19の両側面が成す角度は例えば30°〜60°程度である。
なお、本実施形態の伝動用Vベルト15では、内周側がラップドVベルト部17で外周側がローエッジVベルト部19となっているが、内周側がローエッジVベルト部19、外周側がラップドVベルト部17となる状態で伝動用Vベルト15を使用してもよい。この場合、第1の補強布23は第1のゴム層の外周面及び側面を被覆し、第2の補強布31は第2のゴム層の内周面を被覆することになる。
また、図3及び図4は、本実施形態の伝動用Vベルト15の変形例を示す斜視図である。図2に示す伝動用Vベルト15では、ローエッジVベルト部19(及び第2のゴム層29)の外周面は平坦であるが、図3に示すように、第2のゴム層29にはベルト長さ方向に沿って一定ピッチでコグ20が形成されていてもよい。コグ20が形成されていることによって、ベルトの曲げ損失を低減することが可能となる。また、図4に示すように、第1のゴム層21にベルト長さ方向に沿って一定ピッチでコグ22が形成されていてもよい。これにより、ラップドVベルト部17側での曲げ損失も低減できる。
なお、以上では内周側部分がラップドVベルト部17で外周側部分がローエッジVベルト部19である例について説明したが、内周側部分の表面と外周側部分の表面が互いに異なる摩擦係数を有していれば、それぞれの特性に応じて内周側部分での駆動と外周側部分での駆動とを一本のベルトで使い分けることができる。
以上説明したように、本開示の一例に係る伝動用Vベルトは、農業機器等種々の一般産業機器等に適用されうる。
1、3、5、7 プーリ
9、11、13 アイドラ
15 伝動用Vベルト
17 ラップドVベルト部
19 ローエッジVベルト部
21 第1のゴム層
23 第1の補強布
25 接着ゴム層
27 心線
29 第2のゴム層
31 第2の補強布

Claims (4)

  1. 第1のゴム層を有する内周側部分と、前記内周側部分の外周側に接する第2のゴム層を有する外周側部分とを備えた両面伝達用の伝動用ベルトであって、
    前記内周側部分は、そのベルト幅方向の両側面が、前記第1のゴム層の両側面が補強布で被覆されて形成されているラップドVベルト部に構成され、
    前記外周側部分は、そのベルト幅方向の両側面が、前記第2のゴム層の両側面が露出して形成されているローエッジVベルト部に構成され、
    前記内周側部分の前記補強布で被覆された表面と前記外周側部分の前記第2のゴム層が露出した表面とは互いに異なる摩擦係数を有する伝動用ベルト。
  2. 第1のゴム層を有する内周側部分と、前記内周側部分の外周側に接する第2のゴム層を有する外周側部分とを備えた両面伝達用の伝動用ベルトであって、
    前記内周側部分は、そのベルト幅方向の両側面が、前記第1のゴム層の両側面が露出して形成されているローエッジVベルト部に構成され、
    前記外周側部分は、そのベルト幅方向の両側面が、前記第2のゴム層の両側面が補強布で被覆されて形成されているラップドVベルト部に構成され、
    前記内周側部分の前記第1のゴム層が露出した表面と前記外周側部分の前記補強布で被覆された表面とは互いに異なる摩擦係数を有する伝動用ベルト。
  3. 請求項1又は2に記載の伝動用ベルトにおいて、
    前記第1のゴム層及び前記第2のゴム層の少なくとも一方には、ベルト長さ方向に沿って一定ピッチでコグが形成されていることを特徴とする伝動用ベルト。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された伝動用ベルトにおいて、
    前記内周側部分のベルト幅方向の両側面の成す角度が30°〜60°であるとともに、前記外周側部分のベルト幅方向の両側面の成す角度が30°〜60°である伝動用ベルト。
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