JP6484986B2 - 位置情報発信システム、位置情報発信装置および位置情報発信方法 - Google Patents

位置情報発信システム、位置情報発信装置および位置情報発信方法 Download PDF

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Description

本発明は、位置情報検出技術に関する。本発明は、より詳細には、それぞれ受信側で位置を検出するための情報を発信する複数の位置情報発信装置を含む位置情報発信システム、位置情報発信装置、および位置情報発信装置が実行する位置情報発信方法に関する。
近年、カーナビゲーション・システムのほか、スマートフォン、タブレットコンピュータなどの携帯情報端末にもGPS(Global Positioning System)機能が備えられている。GPSでは、地球を周回する複数のGPS衛星から時刻を示す無線信号が送信され、受信機側でこれを受信する。そして、無線信号がGPS衛星から送信された時刻と通信端末で受信された時刻との差に基づいて、受信機および衛星の距離を計算し、この計算結果に基づいて地上での位置を特定している。上記GPS機能を利用することにより、ユーザは、携帯情報端末上で、地図上の現在位置を確認したり、経路案内を利用することができる。
しかしながら、上述した衛星からの電波を受信するGPSでは、地下街や屋内などのエリアでは、無線信号が弱いため、上述した現在位置表示や経路案内といったサービスを利用することが難しい場合があった。
地下街などのエリアでも位置情報を利用可能とする屋内測位技術として、IMES(Indoor MEssaging System)と呼ばれる技術が知られている。IMESは、屋内送信機を設置し、屋内送信機から送信機の位置情報を電波として送信する。受信機側では、屋内送信機の位置情報を受信して、これを受信機の位置として取得することができる。IMESを使用した技術としては、例えば特開2013−214941号公報(特許文献1)を挙げることができる。
屋内測位技術としては、その他、無線LAN(Local Area Network)アクセス・ポイントからビーコン情報を発信する技術や、BLE(Bluetooth Low Energy)信号にビーコンを載せる技術などが知られている。また、上述した経路案内に関連して、RFID(Radio Frequency IDentification)タグにバスや鉄道の路線図あるいは時刻表などの情報を登録して配置し、利用者がRFタグにリーダをかざして路線図や時刻表などの情報を読み取ることができるようにできるシステムも知られている(特開2011−70516号公報,特許文献2)。
また、特開2000−98034号公報(特許文献3)は、赤外線受信可能な移動端末と、IDを赤外線により照射するID送信機を用いた構成を開示する。特許文献3では、最初に移動端末に、IDとそのIDを送信するID送信機の位置との関係を示すマッピング情報を設定しておく必要がある。そして、移動端末は、ID送信機により赤外線を介して送られるIDを取得し、マッピング情報から取得したIDに対応する位置の情報を取得する。特許第4297337号公報(特許文献4)には、特定の場所を説明する情報を蓄積できる案内情報提供装置から、端末がある領域に入ったら該案内情報をデータベースから発信する構成が開示されている。さらに、被誘導者を目的地に誘導する経路誘導システムに関して、特許第4904471号公報(特許文献5)が知られている。特許文献5は、ネットと受信機と方向指示器を使用して、誘導すべき受信機のグループIDを付与し、目的地までの方向指示器を指示する構成を開示する。
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2の従来技術では、設置した屋内送信機各々に対し位置情報を発信するための設定が必要である。また、特許文献3の従来技術では、事前にIDとIDを送信する装置の位置関係を示すマッピング情報を提供する必要があり、IDが固定されているため、セキュリティ上好ましくなかった。位置情報として識別情報を用いる場合は、それが固定されるとセキュリティ上好ましくないので、識別情報を定期的に更新することになるが、その場合は、更新の都度設定情報を配布する必要がある。しかしながら、上述までの従来技術では、いずれも、このような設定情報の配布を効率良く行うことができなかった。
本発明は、上記従来技術における不充分な点に鑑みてなされたものであり、本発明は、それぞれ受信側で位置を取得するための位置情報を複数の位置情報発信装置に効率的に配布し、位置情報発信装置各々から上記位置情報を音波信号として発信することができる、新規な位置情報発信システム、位置情報発信装置および位置情報発信方法を提供することを目的とする。
本発明では、上記課題を解決するために、下記特徴を有する位置情報発信システムを提供する。位置情報発信システムは、複数の位置情報発信装置を含み構成される。位置情報発信装置は、それぞれ、近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、上記近距離無線通信手段によって伝達された情報に基づき、受信側で位置を検出するための位置情報を音波信号として発信する音波発信手段とを含む。
上記構成により、それぞれ受信側で位置を取得するための位置情報を複数の位置情報発信装置に効率的に配布し、位置情報発信装置各々から上記位置情報を音波信号として発信することができる、新規な位置情報発信システムを提供することができる。
本実施形態による経路案内システムの全体構成を示す概略図。 本実施形態による経路案内システムを構成する、位置情報発信モジュール周りの機能ブロック図。 本実施形態による経路案内システムで実行される、位置情報設定処理を示すフローチャート。 本実施形態による位置管理サーバが管理する、位置情報設定処理前の位置管理テーブルを例示する図。 本実施形態による位置管理サーバが管理する、位置情報設定処理後の位置管理テーブルを例示する図。 本実施形態による経路案内システムで実行される、出力音圧決定および確認処理を示すフローチャート。 本実施形態による位置管理サーバが管理する、周辺ノイズレベルに対しスピーカ出力レベルを対応付けるテーブルを例示する図。 本実施形態による経路案内システムが提供する現在位置表示機能に関連する機能ブロック図。 本実施形態による経路案内システムで実行される、現在位置表示処理を示すフローチャート。 本実施形態による経路案内システムの携帯情報端末側の経路案内アプリケーションが表示する現在位置表示画面を示す図。 他の実施形態による経路案内システムの全体構成を示す概略図。 他の実施形態による位置管理サーバが管理する、利用者の現在の位置および目的地の位置を保持するテーブルを例示する図。 他の実施形態による経路案内システムで実行される案内処理を示すフローチャート。 本実施形態で用いることができる(A)周波数変調回路および(B)電流駆動回路を示す回路図。 本実施形態による位置情報発信モジュールが備えるスピーカの構造の作製手順を説明するための模式図。
以下、本実施形態について説明するが、本実施形態は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に説明する実施形態では、近距離無線通信手段および音波発信手段を備えた位置情報発信装置を含み構成される位置情報発信システムとして、PAN(Personal Area Network)通信部およびスピーカを備えた照明装置130(位置情報発信モジュール200)を含み構成される経路案内システム100を用いて説明する。
図1は、本実施形態による経路案内システム100の全体構成を示す概略図である。経路案内システム100は、1または複数の屋内フロア150に複数の位置情報発信モジュール200が配列され、各フロア150を識別して3次元的な位置が検出可能なように構成されている。
経路案内システム100は、具体的には、配設された複数の位置情報発信モジュール200の位置を管理する位置管理サーバ110と、上記位置管理サーバ110にネットワーク102を介して接続されるPAN送受信機120と、各フロア150に設けられる複数の位置情報発信モジュール200とを含み構成される。図1に示す例では、3つの屋内フロア150−1〜150−3が存在し、フロアごとに設けられたPAN送受信機120−1〜120−3が、フロアごとに位置情報発信モジュール200と通信している。
説明する実施形態において、位置情報発信モジュール200は、LED(Light Emitting Diode)照明などの照明装置130に設けられ、照明装置130の電源からの電力供給を受けて動作する。照明装置が建物内において所定間隔で設けられる性質を有し、また照明用の既設の配線設備が利用し易いという観点から、好ましい実施形態では、照明装置130に備えられた位置情報発信モジュール200を用いることができる。しかしながら、位置情報発信モジュール200は、例示の具体的な実施態様に限定されるものではなく、他の装置に付随してもよいし、位置情報発信モジュール200が単独で壁や天井に直接配置されてもよい。
位置管理サーバ110は、位置情報発信モジュール200の位置を管理するべく、位置情報発信モジュール200を固有に識別する固有識別情報に関連付けて、事前に測定された位置座標情報(所定の地理座標系上の経度、緯度、および建物階情報または高度)を記憶する。位置管理サーバ110は、さらに、位置情報発信モジュール200から発信させる情報を管理するべく、位置情報を生成し、固有識別情報に関連付けて記憶する。ここで、受信側で位置を検出するための情報を位置情報と参照する。位置情報は、位置座標情報に関連付けられればよく、典型的には、一時的に割り当てられた識別情報を用いることができる。
PAN送受信機120は、位置情報発信モジュール200と、ネットワーク102上の位置管理サーバ110との通信を仲介する装置である。ネットワーク102は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などの有線または無線のネットワークである。PAN送受信機120は、上記ネットワーク102を介して位置管理サーバ110と通信し、位置管理サーバ110から位置情報を受信し、近距離無線通信により位置情報発信モジュール200に位置情報を伝達する。
位置情報発信モジュール200は、後述するようにスピーカを含み構成され、上記位置情報を音波信号としてスピーカから発信する。位置情報発信モジュール200は、さらに、後述するようにPAN通信部を含み構成される。位置情報発信モジュール200が発信する位置情報は、PAN送受信機120を介して位置管理サーバ110から受信したものが用いられる。また、近距離無線通信が1cm〜数mの範囲の距離で確立される通信であるため、PAN送受信機120が直接通信可能な範囲が限定的なものとなる。そこで、説明する実施形態では、位置情報発信モジュール200間で相互に近距離無線通信を行い、次から次へと位置情報を伝達できるよう構成されている。このように1つの空間に1または複数の位置情報発信モジュール200が、PANで関連付けて設置される。
位置情報発信モジュール200は、好適な実施形態では、スピーカに近接して、さらに、マイクロフォンを含み構成される。これにより、上記位置情報を音波信号として発信するスピーカから発信する信号の確認、出力の確認、これらにより故障の診断を行うことができる。また、マイクロフォンで周辺の音波状況を測定することで、その設置環境における人の混雑具合や雨などの気象状況に起因したノイズレベルを測定し、ノイズレベルに応じて適切に音波発生できるように構成されている。
このように、マイクロフォンを含む位置情報発信モジュール200が配置されることで、位置情報発信モジュール200から発信する出力音波を確認し、また周辺の音波状況を3次元的に確認することができる。なお、マイクロフォンは、スピーカと1対1に対応づけて設けてもよいし、1つ置きなど間引いて設けられてもよく、特に限定されるものではない。
本実施形態による経路案内システム100では、ユーザは、位置情報利用装置である携帯情報端末170を付帯し、携帯情報端末170を用いて経路案内サービスの提供を受けることができる。携帯情報端末170は、第3世代移動通信システム(3G)やLTE(Long Term Evolution)などの基地局106および公衆ネットワーク104を介して、位置管理サーバ110と通信する。あるいは、図示しない無線LANアクセス・ポイントを介して、無線LANにより、携帯情報端末170と位置管理サーバ110とが通信してもよい。
携帯情報端末170上には、位置情報発信モジュール200が発信する音波信号を受信して位置座標を取得し、得られた位置座標を利用して現在位置表示や経路案内を行うためのアプリケーションがインストールされている。携帯情報端末170は、位置情報発信モジュール200からの音波信号を受信し、音波信号に基づいて位置管理サーバ110に問い合わせを行うことによって、当該携帯情報端末170の現在の位置座標を取得する。位置座標が得られると、現在の位置座標を用いた地図表示および経路案内が可能となる。
以下、図2を参照しながら、本実施形態による位置情報発信モジュール200について、より詳細に説明する。図2は、本実施形態による経路案内システム100を構成する位置情報発信モジュール200周りの機能ブロック図である。また、図2には、PAN送受信機120の機能構成も示されており、PAN送受信機120は、有線または無線でネットワーク102と接続するためのネットワークI/F122と、近距離無線通信を行うためのPAN送受信部124とを含み構成される。
図2には、第1位置情報発信モジュール200−1が代表して、その詳細な機能ブロックが示されている。図2に示すように、位置情報発信モジュール200は、近距離無線通信を行う近距離無線通信手段であるPAN通信部210を含む。第1位置情報発信モジュール200−1は、PAN通信部210により、PAN送受信機120および隣接する第2位置情報発信モジュール200−2と通信する。位置情報発信モジュール200は、さらに、上記位置情報を音波信号として発信するためのスピーカ230を含み構成される。
図2に示す好適な実施形態では、位置情報発信モジュール200は、さらに、スピーカ230の出力音波および周辺の音波状況を測定するためのマイクロフォン232を含み構成される。なお、マイクロフォン232は、位置発信モジュール200内に設けられるものとして説明するが、スピーカ230を備える位置発信モジュール200に近接し、スピーカ230からの発信音圧を確認できるSN(Signal to Noise Ratio)が得られる位置、周辺ノイズが確認できるSNが得られる位置に設けられればよい。マイクロフォン232は、本実施形態による位置情報発信装置が備える音波受信手段を構成する。
この位置情報発信モジュール200では、音波信号として発信するための位置情報を事前に設定する必要があるが、上記PAN通信部210が位置情報の事前設定を担う。
PAN通信部210は、より詳細には、受信部212と、ID格納部214と、ID算出部216と、送信部218とを含み構成される。受信部212は、PAN送受信機120または隣接する第2位置情報発信モジュール200−2から、近距離無線通信により、位置情報を受信する。なお、説明する実施形態では、位置情報として、定期的または不定期に更新されるスピーカIDが用いられるものとする。また、近距離無線通信は、暗号通信を行ってもよい。ID格納部214は、受信部212により受信した、当該位置情報発信モジュール200に割り当てられたスピーカIDを格納する。ID格納部214に格納されたスピーカIDに基づき、スピーカ駆動信号が生成されて、スピーカ230から音波信号が発信されることになる。なお、スピーカIDに付属して、更新日時(更新時間情報)などの他の情報を含めることもできる。
ID算出部216は、自身に割り当てられたスピーカIDに基づいて、隣接する位置情報発信モジュールに割り当てるスピーカIDを算出する。隣接するモジュールのスピーカID(以下、隣接スピーカIDと参照する。)の算出方法は、特に限定されるものではないが、自身に伝達されたスピーカIDを所定関数に入力して得ることができる。簡便には、入力された値を1インクリメントする関数に自身のスピーカIDを入力して、隣接スピーカIDを算出することができる。
送信部218は、上記隣接する第2位置情報発信モジュール200−2に対し、算出した隣接スピーカIDを近距離無線通信により送信する。送信部218は、さらに、上記PAN送受信機120に対しても、算出した隣接スピーカIDを送信し、位置管理サーバ110上で、隣接スピーカIDを位置座標情報に関連付けさせる。
説明する実施形態では、位置管理サーバ110にPAN送受信機120を介して直接通信する位置情報発信モジュール(例えば第1モジュール200−1)に対しては、位置管理サーバ110が伝達したスピーカIDが設定される。一方、位置管理サーバ110と直接通信できない位置情報発信モジュール(例えば第2モジュール200−2)に対しては、既にスピーカIDが伝達された位置情報発信モジュール上で隣接スピーカIDを算出し、これを伝達する。これにより、位置管理サーバ110と直接通信できない1以上の位置情報発信モジュール200に対する位置情報の配布を連鎖的に行うことができる。
なお、説明する実施形態では、第1モジュール200−1側において、隣接する第2モジュール200−2用のスピーカIDを算出し、この隣接スピーカIDを隣接する第2モジュール200−2に送信するものとした。しかしながら、他の実施形態では、第1モジュール200−1が、そのまま自身に割り当てられたスピーカIDを隣接する第2モジュール200−2に送信し、隣接する第2モジュール200−2側において、受信した第1モジュール200−1用のスピーカIDに基づいて、自身に設定すべきスピーカIDを算出してもよい。
スピーカ230は、PAN通信部210によって伝達されたスピーカIDを音波信号として発信する音波発信手段である。スピーカ230は、PAN通信部210で取得されID格納部214に格納されたスピーカIDに基づく音波信号を、定期的または定常的に発信する。
音波信号は、人間には聞こえないように発信される。通常、人間が聞き取れる感覚限界は、音圧が50dB以下であれば16KHz程度であり、それ以上の周波数の音波は、殆ど人間には聞こえない。また、人間の通常会話が7KHz程度までと言われているが、近年のスマートフォンが備えるマイクロフォンは、20KHz、より好ましく24KHz程度まで感度がある。よって、好適な実施形態では、人間がほとんど聞こえず、かつ、典型的なスマートフォンが感度を有する、16KHz〜24KHzの周波数領域の音波を発生することができる。なお、好適に用いることができるスピーカ230の構成については、詳細を後述する。
図2に示す好適な実施形態では、PAN通信部210は、さらに、スピーカ230からの出力音波および周辺の音波状況の測定を担当する音圧測定部220を含み構成される。音圧測定部220は、マイクロフォン232を用いて、位置情報発信モジュール200が設置される周辺の音波状況を測定して、測定されたノイズレベルに合わせて、スピーカ230の出力にフィードバックをかけることができる。音圧測定部220は、さらに、位置情報発信モジュール200がスピーカ230から発信した出力音波をマイクロフォン232で測定し、正しいIDが確認できるか否か、また確認できる場合にはその音圧を測定し、スピーカ230の出力にフィードバックをかけることができる。マイクとしては、16KHz〜24KHzの周波数領域に感度を有する、指向性または無指向の例えばコンデンサマイクロフォンなど、これまで知られた如何なるマイクロフォンを用いることができる。
好適な実施形態において、送信部218は、上記PAN送受信機120に対し、スピーカ230から発信した出力音波および周辺の音波状況の測定結果を送信し、位置管理サーバ110上で、測定結果を保存させることができる。また、好適な実施形態において、受信部212は、PAN送受信機120を介して、位置管理サーバ110上で測定結果に基づき決定されるスピーカ230の出力レベルを受信することができる。
受信部212は、さらに、隣接する第2位置情報発信モジュール200−2から、近距離無線通信により、隣接する第2位置情報発信モジュール200−2での測定結果を受信することができる。この場合に、送信部218は、隣接する第2位置情報発信モジュール200−2での測定結果を、上記PAN送受信機120に対して転送することができる。また、送信部218は、隣接する第2位置情報発信モジュール200−2に対して、上記PAN送受信機120から受信した出力レベルを転送することができる。
上述したように、位置管理サーバ110と直接通信できない1以上の位置情報発信モジュール200からの位置管理サーバ110への測定結果の報告、および、位置管理サーバ110と直接通信できない1以上の位置情報発信モジュール200への位置管理サーバ110からの出力レベルの配布を、連鎖的に行うことができる。
以下、図3〜図5を参照しながら、本実施形態による経路案内システム100における各モジュールの位置情報設定処理について説明する。図3は、本実施形態による経路案内システム100で実行される、位置情報設定処理を示すフローチャートである。図4および図5は、位置管理サーバ110が管理する位置管理テーブルを例示する。図4は、位置情報設定処理前の状態を表し、図5は、設定処理後の状態を表している。
図3に示す処理は、ステップS100から開始される。ステップS101では、位置管理サーバ110は、PAN送受信機120に対しスピーカIDを送信する。ステップS102では、PAN送受信機120は、第1モジュール200−1に対し、位置管理サーバ110から受信したスピーカIDを転送する。ステップS103では、第1モジュール200−1は、受信部212によりスピーカIDを受信し、ステップS104で、スピーカIDをID格納部214に格納する。
ステップS105では、第1モジュール200−1は、ID算出部216により、隣接するモジュール用の隣接スピーカIDを算出する。ステップS106では、第1モジュール200−1は、送信部218により、第2モジュール200−2に対し隣接スピーカIDを送信する。第2モジュール200−2は、ステップS107で、第1モジュール200−1からスピーカIDを受信し、ステップS108で、受信したスピーカIDを自身のスピーカIDとしてID格納部214に格納する。以降、さらに隣接する第3位置情報発信モジュール200−3へのID算出および送信処理が適宜連鎖的に行われることになるが、ここでは説明を割愛する。
ステップS109では、第1モジュール200−1は、送信部218により、さらに、PAN送受信機120に対し、算出した隣接スピーカIDと、隣接モジュールの固有識別情報とを組にして隣接スピーカID報告を送信する。ステップS110では、PAN送受信機120は、位置管理サーバ110に対し、第1モジュール200−1から受信した隣接スピーカIDおよび固有識別情報を含む報告を転送する。
スピーカIDは、位置管理サーバ110で生成されるものと、位置情報発信モジュール200内で生成されるものとがあるところ、位置情報発信モジュール200内で生成されたスピーカIDは、そのままでは位置管理サーバ110が感知し得ない。上記隣接スピーカID報告は、位置管理サーバ110に、隣接スピーカIDおよび隣接モジュールの固有識別情報を戻すことで、その隣接スピーカIDが固有識別情報で識別されるモジュールに設定されたことを認識させ、位置座標情報と紐付けるために行われる。
ステップS111では、位置管理サーバ110は、隣接スピーカID報告を受信する。ステップS112では、位置管理サーバ110は、報告された隣接スピーカIDを、報告された固有識別情報に対応する位置管理テーブル300のレコードに記録し、ステップS113で本処理を終了させる。
図4に示す位置管理テーブル300は、管理対象の位置情報発信モジュール200ごとに、固有識別情報(ID番号)300aと、スピーカID300bと、位置座標300cと、位置の説明情報300dとを含むレコードから構成される。位置の説明300dは、位置座標に付属させる説明、時刻表、店舗情報、店舗URL、交通手段との距離など他の関連情報を保持するフィールドである。
図4に示すように、設定処理前においては、位置情報発信モジュール200に対応付けて、位置座標300cおよび位置の説明情報300dのみが記憶されており、スピーカIDフィールド300bが空欄となっている。これに対して、上記位置情報設定処理をすべての位置情報発信モジュールに対して完了させた後は、図5に示すように、スピーカIDフィールド300dに値が入力され、各スピーカIDに対して位置座標が対応付けて管理される。
なお、位置情報発信モジュール200の位置座標300cは、位置情報発信モジュール200を設置する際に、事前にその設置場所の位置座標が機器で測定され、その測定値が入力されているものとする。位置の説明情報300dも同様に、設置時に適宜入力されているものとする。
図3に示すように、スピーカIDを位置情報発信モジュール200で算出することにより、サーバへの問い合わせを行う必要がなくなり、システム全体の処理負荷を軽減することができる。
以下、図6および図7を参照しながら、本実施形態による経路案内システム100における出力音圧決定および確認処理について説明する。図6は、本実施形態による経路案内システム100で実行される、出力音圧決定および確認処理を示すフローチャートである。図7は、位置管理サーバ110が管理する、周辺ノイズレベルに対しスピーカ出力レベルを対応付けるテーブル320を例示する。
図6に示す処理は、定期的、不定期に、または、位置管理サーバ110からの要求に対応して、音圧確認が求められるタイミングで、ステップS200から開始される。ステップS201では、位置情報発信モジュール200は、音圧測定部220により、マイクロフォン232を用いて、周辺ノイズレベルを測定する。
周辺ノイズレベルを測定する際には、周波数フィルタにより、信号として用いる周波数を除いた14KHz〜16KHz帯のノイズを、複数回(例えば10回程度)サンプリングし、その平均値を用いることができる。
ステップS202では、位置情報発信モジュール200は、送信部218により、PAN送受信機120に対し、測定した周辺ノイズレベルの報告を送信する。周辺ノイズレベルは、測定値としてもよいし、測定値の範囲に対応付けられるレベル識別子で表されてもよい。ステップS203では、PAN送受信機120は、位置管理サーバ110に対し、位置情報発信モジュール200から受信した周辺ノイズレベルの報告を転送する。
ステップS204では、位置管理サーバ110は、PAN送受信機120から周辺ノイズレベルの報告を受信する。ステップS205では、位置管理サーバ110は、図7に示すテーブル320を参照して、報告を受けた周辺ノイズレベルに対応するスピーカ出力レベルを取得し、これを用いるものとして決定し、その出力レベル(またはその出力レベルを実現するための電流値)をPAN送受信機120に送信する。ステップS206では、PAN送受信機120は、位置情報発信モジュール200に対し、位置管理サーバ110から受信したスピーカ出力レベルを転送する。ステップS207では、位置情報発信モジュール200は、受信部212により、決定されたスピーカ出力レベルを受信する。
ステップS208では、位置情報発信モジュール200は、受信したスピーカ出力レベルおよびID格納部214に格納されたスピーカIDに基づいて、スピーカ230からの音波信号の発信を行う。ステップS209では、位置情報発信モジュール200は、音圧測定部220により、マイクロフォン232を用いて、上記音波信号の発信下で、スピーカ出力を測定する。
スピーカ230からの音波信号を測定する際には、上述した周波数フィルタを無効化し、受信した音波信号からスピーカIDの抽出を試みることによって、スピーカIDが正しく出力されているかの判定を可能とする。また、スピーカ230からの音波信号を測定する際には、ピーク値での音圧を測定することによって、スピーカ230から正しい出力レベルで音波信号が発信されているかの判定を可能とする。
ステップS210では、位置情報発信モジュール200は、送信部218により、PAN送受信機120に対し、スピーカ230からの出力測定結果報告を送信する。出力測定結果は、出力音波から抽出されたスピーカIDと、ピーク値受信におけるピーク音圧レベルとを含むことができる。ステップS211では、PAN送受信機120は、位置管理サーバ110に対し、位置情報発信モジュール200から受信した出力測定結果報告を転送する。
ステップS212では、位置管理サーバ110は、PAN送受信機120から周辺ノイズレベルの報告を受信する。以後、位置管理サーバ110は、出力測定結果に含まれるスピーカIDに基づき、正しいIDが出力されているか否かを確認することができる。さらに、位置管理サーバ110は、出力測定結果に含まれる音圧レベルに基づいて、適切な出力レベルで出力されているか否かを確認することができる。
例えば、位置管理サーバ110は、図7に示すテーブル320を参照して、決定したスピーカ出力レベルに対応する音圧レベルの推定値を取得し、これと、出力測定結果に含まれる音圧レベルと比較することができる。この場合に、位置管理サーバ110は、出力測定結果に含まれる音圧レベルが、音圧レベルの推定値を中心とした既定範囲から外れる場合に、適切な音圧レベルが得られるように、位置情報発信モジュール200に、より出力レベルを上げるよう、またはより出力レベルを下げるようフィードバックすることができる。また、正しいIDが抽出されなかった場合は、位置管理サーバ110は、当該位置情報発信モジュール200が故障しているものとして判定することができる。
以下、図8〜図10を参照しながら、携帯情報端末170から利用するできる現在位置表示機能について説明する。図8は、本実施形態による経路案内システム100における現在位置表示機能に関連する機能ブロック図である。
図8に示すように、位置管理サーバ110上には、図4に示したような位置管理テーブル300が保持されている。位置管理サーバ110は、外部装置からの位置問い合わせに応答して、位置管理テーブル300を参照し、対応する位置座標を提供する位置座標提供サーバ112を含む。位置座標提供サーバ112は、サーバプログラムとして、位置管理サーバ110上にインストールされる。
位置座標提供サーバ112は、外部装置からの位置問い合わせに応答して、問い合わせに含まれるスピーカIDに紐付けられた位置座標を位置管理テーブル300から検索し、発見した位置座標を位置問い合わせに対する応答として返す。また、ここでは、位置座標に加えて、店舗情報、広告、店舗URL、交通手段との距離、時刻表など関連情報を応答に含めてもよい。
一方、携帯情報端末170上には、位置情報発信モジュール200が発信する音波信号を受信して位置座標を取得し、得られた位置座標を利用して現在位置表示や経路案内を行うための経路案内アプリケーション174がインストールされている。経路案内アプリケーション174は、携帯情報端末170が備えるマイクロフォン172からの音声信号入力を受け付けるよう構成されている。経路案内システム100からの位置情報を利用するためには、ユーザは、経路案内アプリケーションのプログラムを事前にダウンロード、または記録媒体を介して取得し、携帯情報端末170にインストールして、稼働させておけばよい。
経路案内アプリケーション174は、音声信号入力に基づいてスピーカIDを抽出し、そのスピーカIDを用いて、位置管理サーバ110に対し位置問い合わせを行う。経路案内アプリケーション174は、また、位置管理サーバ110から返される応答に含まれる位置座標を取得し、現在の位置座標の周辺地図や、店舗情報などの情報と組み合わせて、現在位置表示をディスプレイ上に表示することができる。経路案内アプリケーション174は、音波信号からスピーカIDを抽出する、本実施形態による抽出手段、および、位置管理サーバ110に問い合わせを行うことによって地理座標系上の位置座標に変換する本実施形態による変換手段を構成する。
図9は、本実施形態による経路案内システム100で実行される現在位置表示処理を示すフローチャートである。また、図10は、経路案内アプリケーション174が表示する現在位置表示画面を例示する。
図9に示す処理は、位置情報発信モジュール200が自身のスピーカIDを受信してID格納部214に格納したことに応答して、ステップS300から開始される。ステップS301では、位置情報発信モジュール200は、ID格納部214のスピーカIDに基づき、現在設定されている出力レベルでスピーカ230からの音波信号の発信を開始する。
ステップS302では、携帯情報端末170は、マイクロフォン172により経路案内アプリケーション174に音声信号入力が行われ、音波信号を受信する。ステップS303では、携帯情報端末170は、音声入力信号に基づいてスピーカIDを抽出する。ステップS304では、携帯情報端末170は、ネットワークを介して、抽出されたスピーカIDを用いて位置管理サーバ110に対して位置問い合わせを送信する。
ステップS305では、位置管理サーバ110は、携帯情報端末170からの位置問い合わせを受信する。ステップS306では、位置管理サーバ110は、問い合わせにかかるスピーカIDに関連付けられた位置座標を位置管理テーブル300から検索する。ステップS307では、位置管理サーバ110は、問い合わせのスピーカIDに対応した位置座標を問い合わせ元の携帯情報端末170に送信する。
ステップS308では、携帯情報端末170は、問い合わせに対する応答として位置座標を受信し、ステップS309で、得られた現在の位置座標に基づいて、図10に例示するような現在位置表示画面400を表示するなどの処理を行う。なお、説明する実施形態では、位置管理サーバ110から応答された位置座標をそのまま携帯情報端末170の位置座標として取り扱うものとする。しかしながら、他の実施形態では、複数の位置情報発信モジュール200からの音波信号を分離して検出できる場合に、複数取得される位置座標から携帯情報端末170の位置座標を算出するようにしてもよい。
図10に例示する現在位置表示画面400は、地図画像402上に、携帯情報端末170の現在位置座標が存在する建物のフロアマップ404が重ねて表示されている。現在位置表示画面400には、地図画像402上で携帯情報端末170の現在位置座標を表示するマーク406と、さらにフロア情報を示す吹き出し408とを含み構成される。図示しないが、このような画面上に、店舗情報を表示してもよいし、現在位置から指定の目的地までの経路案内を行ってもよい。
上述した経路案内システム100により、GPS電波が弱い屋内や地下であっても、位置情報発信モジュール200からの音波信号に基づいて、受信側で位置を検出できる。上述した音声信号入力に基づく位置情報の抽出処理は、例えば、携帯情報端末170が備える通常のGPS機能で位置情報が取得されない状態となったことや、通常のGPS機能で事前登録されたモジュール設置済みの建物内への移動を検知したことに応答して有効化され、GPS機能での測位とシームレスに位置情報検知モジュールを用いた測位を開始できる。
以上説明した実施形態では、経路の案内は、携帯情報端末170上で稼働する経路案内アプリケーション174により、携帯情報端末170が備えるディスプレイを介して行われるものであった。以下、配列される複数の位置情報発信モジュール200を用いて、利用者を目的地まで案内ないし誘導することができる他の実施形態による経路案内システムについて、図11〜図13を参照しながら説明する。図11〜図13を参照して説明する実施形態は、図1〜図10を参照して説明した実施形態と共通の構成を備えるため、以下、相違点を中心に説明する。また、同様な働きをする構成要素は、同一符番を付して参照する。
図11は、他の実施形態による経路案内システム100の全体構成を示す概略図である。図11に示す実施形態による経路案内システム100は、図1に示した実施形態と同様に、1または複数の屋内フロアに複数の位置情報発信モジュール200が配列され、3次元的な位置が検出可能なように構成されている。
図11に示す実施形態では、さらに、目的地Gが設定されており、目的地までの距離に応じて、図11に示す例では3つの領域、すなわち、目的地から近い領域(領域1)、目的地に少し近い領域(領域2)および目的地に少し遠い領域(領域3)に区分されている。説明する実施形態では、携帯情報端末170からの案内要求に応答して、該携帯情報端末170の現在位置と、目的地の位置との距離に応じて、位置情報発信モジュール200から発信する情報を変化させるよう構成されている。なお、説明する実施形態では、位置関係として距離を用いるものとするが、他の実施形態では、位置関係として、方角などを追加的にまたは代替的に用いてもよい。
上述した目的地は、例えば、利用者が近接している所定の店舗などのように、所定の条件を満たした利用者に対し設定される共通の誘導先としてもよいし、利用者が経路案内アプリケーション174において設定した個別の経路案内先としてもよいし、または、緊急時の誘導先などとしてもよい。
図11に示す実施形態による経路案内システム100も、同様に、位置管理サーバ110と、上記位置管理サーバ110にネットワーク102を介して接続されるPAN送受信機120とを含み構成される。
図11に示す実施形態による位置管理サーバ110は、配設された複数の位置情報発信モジュール200の位置を管理するとともに、利用者の現在位置および目的地の位置を管理する。位置管理サーバ110は、携帯情報端末170の利用者を固有に識別する利用者IDに関連付けて、利用者の現在の位置および目的地の位置を記憶する。
利用者の現在の位置は、携帯情報端末170上の経路案内アプリケーション174が位置管理サーバ110に対し位置問い合わせを行った際のスピーカIDに紐付けられる位置情報発信モジュール200の固有識別情報(ID番号)、または、位置座標情報にて管理することができる。位置座標情報は、位置管理サーバ110側で、固有識別情報に紐付けられて管理しているものとしてもよいし、携帯情報端末170側で、複数の位置情報発信モジュールの位置座標から算出し、通知してきたものとしてもよい。目的地の位置も同様に、経路案内アプリケーション174を介して利用者が設定した案内先、または、事前に登録された誘導先の位置座標情報または位置情報発信モジュール200の固有識別情報にて管理することができる。
図12は、他の実施形態による位置管理サーバ110が管理する、利用者の現在の位置および目的地の位置を保持するテーブルを例示する図である。図12に示す利用者の位置管理テーブル340は、利用者毎に、利用者ID340aと、現在位置に紐付けられた位置情報発信モジュール200の固有識別情報340bと、目的地に紐付けられた位置情報発信モジュール200の固有識別情報340cとを含むレコードから構成される。なお、図12は、利用者毎に、経路案内先としての目的地が設定される場合を例示する。店舗の所定範囲内にいるなどの条件を満たす利用者に対し、店舗へ誘導する場合は、目的地と、条件を満たす利用者とその現在位置とを管理するなどをすればよい。
図11に示す実施形態による経路案内システム100では、ユーザは、位置情報利用装置である携帯情報端末170を付帯し、携帯情報端末170を用いて経路案内サービスの提供を受ける。携帯情報端末170は、ネットワーク104を介して、位置管理サーバ110と通信する。
図11に示す実施形態による携帯情報端末170上の経路案内アプリケーション174は、位置座標を取得する機能の他に、位置管理サーバ110に対し、案内要求を発行する機能を有する。携帯情報端末170は、位置情報発信モジュール200からの位置情報に基づいて、位置管理サーバ110に対し、受信した位置情報または位置情報から変換される位置座標情報とともに案内要求を送信する。これによって、利用者が、当該携帯情報端末170の現在の位置と目的地の位置との距離に応じた案内を受けることが可能となる。
位置管理サーバ110は、携帯情報端末170からの案内要求に応答して、携帯情報端末170の位置と目的地の位置との距離に応じて変化する条件で、携帯情報端末170の周辺に位置する位置情報発信モジュール200に対し、案内指令を行う。携帯情報端末170の周辺に位置する位置情報発信モジュール200は、携帯情報端末170に最も近いものであってもよいし、複数あってもよい。
また、PAN送受信機120は、位置情報発信モジュール200と、ネットワーク102上の位置管理サーバ110との通信を仲介する。PAN送受信機120は、位置管理サーバ110から所定の位置情報発信モジュール200に対する案内の指令を受信して、近距離無線通信により位置情報発信モジュール200に案内の指令を伝達することができる。
位置情報発信モジュール200は、上述したようにスピーカ230を含み構成され、上記位置情報を音波信号としてスピーカから発信するとともに、案内の指令に応答して、上述した距離に応じて変化する条件にて案内を行う。また、位置管理サーバ110と直接通信できない1以上の位置情報発信モジュール200への案内の指令は、位置情報発信モジュール200内のPAN通信部210によって連鎖的に伝達される。
位置情報発信モジュール200が上記距離に応じて変化する条件で実行する案内としては、特に限定されるものではないが、位置情報発信モジュール200は、上述した位置情報を発信する音波に加えて、案内のための音波を別途発信することができる。案内のための音波は、可聴域の音波とすることができる。そして、位置情報発信モジュール200から発信する音波の音圧、周波数および位相の少なくとも1つを、距離に応じて区分される領域のいずれに位置するかに応じて変化させることを含むことができる。案内は、好適な実施形態では、携帯情報端末170からの案内要求に応答して行われる。音圧および周波数を変化させる構成については後述する。
また、他の実施形態では、複数の位置情報発信モジュール200は、それぞれ、近接して光発信装置を備えており、上述した音波での案内に加え、または、音波での案内に代えて、位置情報発信モジュール200に近接して備えられた光発信装置から光を発信することができる。そして、光発信装置から発信する光の点滅間隔および色の一方または両方を、距離に応じて区分される領域のいずれに位置情報発信装置が位置するかに応じて変化させることができる。なお、光発信装置は、上述した照明装置130に含まれるLEDなどの発光素子であってもよいし、照明用とは別に設けられる他のLEDなどの発光素子であってもよい。
好適な実施形態では、上記光発信装置は、位置情報発信モジュール200のスピーカ230からの音波に反応して光発信するよう構成することができる。そして、光発信装置とスピーカ230の距離などで設定することにより、通常時は、スピーカ230の振動では反応しない様にしておき、非常時や、案内要求があったときのみ、スピーカ230から案内のための可聴域または非可聴域の音波を発生させて、これに連動して光発信装置を点滅させることができる。
この際、グラフィックイコライザに用いられるようなスペクトルアナライザを用いて、音波信号を周波数で分割し、得られた周波数毎のレベルを表す電圧信号を光発信装置に出力する。これによって、スピーカ230からの音波に連動して、光発信装置の点灯および点滅を実現することができる。これにより、光発信装置が発信する光の色を変化させることが可能である。例えば、各周波数に対応させて複数の色の発光素子を設け、スピーカ230から、所望の色の発光素子に対応した周波数の音波を出力することで、それに反応した発光素子から所望の色の光発信を行うことができる。このように、スピーカ230からの音波発信と、光発信装置からの光発信とを同時に行い、音波の周波数帯と発光の色とを分けておくことにより、光発信装置の色の変化を使い分けることも可能である。例えば、上述した方角を位置関係に含める実施形態では、現在位置と目的地の位置関係により、東西南北などの方角に対応して4色(北は青、南は赤、西は緑、東は白など)で光発信することができる。これにより、携帯情報端末170から案内要求を出して、近くにある位置情報発信モジュール200の近傍の光発信装置の色を確認することで、自らが進むべき方向を判断することができる。
図13は、他の実施形態による経路案内システム100で実行される案内処理を示すフローチャートである。図13に示す処理は、携帯情報端末170が利用者からの案内指示を受領したことに応答して、ステップS401から開始される。利用者からの案内指示は、例えば、経路案内アプリケーション174の画面上で、近くの位置情報発信モジュールからの案内を受けられるよう指示するためのボタンが受け付けられる。ステップS402では、携帯情報端末170は、位置情報発信モジュール200からの音声信号から抽出したスピーカIDを用いて位置管理サーバ110に対して案内要求を送信する。
ステップS403では、位置管理サーバ110は案内要求を受信する。ステップS404では、位置管理サーバ110は、案内要求とともに渡されたスピーカIDに基づいて、図5に示したような位置管理テーブルから現在の位置を検索し、また、図12示したような利用者の位置管理テーブルから、利用者IDに基づいて対応する目的地の位置を検索し、領域を判定する。図11に示す例では、領域1〜領域3のいずれの領域に属するかが判定される。例えば、携帯情報端末170の位置が、図11に示す位置にあれば、領域3であると判定される。ステップS405では、位置管理サーバ110は、PAN送受信機120に対し、案内要求とともに渡されたスピーカIDに対応した位置情報発信モジュール200に宛てて、判定された領域に応じた条件での案内の指令を送信する。例えば、領域3に対応した、まだ目的地まで距離があることを示す色に対応する周波数での音波の発信の指令を送信する。
ステップS406では、PAN送受信機120は、対応した位置情報発信モジュール200に対し、位置管理サーバ110から受信した案内指令を転送する。ステップS407では、対応する位置情報発信モジュール200は、受信部212により案内指令を受信し、ステップS408で、案内指令に指定された条件にて案内を実施する。例えば、領域3に対応する周波数での音波を発信し、これに反応して光発信装置から、まだ目的地まで距離があることを示す色での光発信を行う。これにより、光発信を観察した利用者は、自身が目的地までまだ距離があることを認識することができる。
上述した他の実施形態による経路案内システム100においては、携帯情報端末170を付帯する利用者は、近くにある位置情報発信モジュール200からの音波信号に基づいて、位置管理サーバ110に案内を求めることができる。これにより、近くにある位置情報発信モジュール200から案内を受けて、目的地との位置関係に関連する情報を認識することができるようになる。
これまで、経路案内システム100について説明してきたが、以下、位置情報発信モジュール200で用いることができる構成要素について説明を加える。以下、図14を参照しながら、好適な実施形態による位置情報発信モジュール200で用いることができる回路について説明する。図14は、本実施形態で用いることができる(A)周波数変調回路および(B)電流駆動回路を示す回路図である。
上述した音波の周波数を変化させる際に使用できる回路としては、例示としては、LC発振方式、水晶またはセラミック発振方式などを挙げることができるが、図14(A)は、クラップ型のLC発振回路を示す図である。図14(A)に示す回路は、インダクタと複数のキャパシタとから構成され、トランジスタTrへの入力へ加えるフィードバック電圧を決定している。図14(A)に示すような回路において、静電容量Cを変化させるために、可変容量ダイオードを使用し、可変容量値を外部設定することにより、発信周波数を制御できるようになる。この可変容量値は、例えば、位置管理サーバ110からの案内要求に基づいて、ソフトウェア的に変化させることが可能に構成することができる。
図14(B)は、音圧を所定の音圧に上下させることを可能とする電流駆動回路を示す。図14(B)では、一例として、オペアンプの出力に、一対のトランジスタQ1,Q2で構成するプッシュプル回路を接続し、互いに相補的に動作するように組み合わせた構成としている。図14(B)に示すような電流駆動回路をスピーカ230に設けることにより、音圧を変化させることが可能となる。なお、この電流駆動回路は、マイクロフォン232で周辺の音圧やノイズレベルを測定し、測定された音圧やノイズレベルに応じて適切に音波発生できるように出力を制御するためにも用いることができる。また、上述した案内における音波の音圧を変化させる際に用いることができる。この電流変化は、例えば、位置管理サーバ110からの案内要求に基づいて、ソフトウェア的に変化させることが可能に構成することができる。
以下、図15を参照しながら、好適な実施形態による位置情報発信モジュール200の構成について、より詳細に説明する。図15は、本実施形態による位置情報発信モジュールが備えるスピーカの構造の作製手順を説明するための模式図である。図15に示すスピーカ230は、円筒ないし半円筒形状のスピーカとして構成される。
スピーカ230の作成においては、まず、図15(A)に示すように円筒50の外周面に沿って永久磁石20が巻き付けられるように固定される。なお、本実施形態においては、円筒50の外周面に永久磁石20の厚みに応じた凹部を形成して、永久磁石20を円筒50に埋め込むようにしてもよい。続いて、図15(B)に示すように、永久磁石20の表面全体または一部を覆うように緩衝膜30が形成される。その上に、図15(C)に示すように、コイル14が形成されたフレキシブル基板である振動板10が配置される。緩衝膜30の配置により、振動板10および永久磁石20間の固着や振動板10の分割振動が回避されるとともに、振動板10が充分な振幅をもって振動するために必要な可動域が確保される。
好適な実施形態では、図15に示す円筒ないし半円筒形状のスピーカ230を、直管型LEDランプのカバーの外周または内周に設け、カバー内部にPAN通信部210を設けることができる。このとき、LEDランプが設置される照明装置からPAN通信部210およびスピーカ230へ電源供給を行うことで、わざわざ各々の電源を用意しなくて済むようになる。また、照明電源としては、交流電源が供給されているため、スピーカ230の電源として都合がよい。さらに、既設の照明装置のランプに代替する形で、位置情報発信モジュール200を設置することができるので、電源の工事が不要である。また、PAN通信によりスピーカIDを伝達させることができるので、有線のネットワークを敷設する必要もない。
上述したように直管型LEDランプに巻き付ける形でスピーカ230を設ける場合、LED照明ランプの発光素子直上の領域以外の領域にスピーカ230を設けられることが好ましい。熱により、磁石の減磁が起こり、音圧低下につながるためである。LED照明からの熱については、6−16Wのランプで50℃までの上昇が起こりうることが確認されている。LED発光素子直上の領域にスピーカ230を設けない構成を採用することにより、スピーカ230に熱が直接作用することを防ぎ、音圧低下を防止することができる。また、LED発光素子からの放射の範囲が、典型的には30度程度有するので、より好ましくは、LED発光素子の直上から15度以上ずれた領域に設けることが望ましい。
また、直管型LEDランプに巻き付ける形でスピーカ230を設けることは必ずしも要さないが、LEDランプの外側にスピーカを隣接させることで、ある消費電力の下、所定音圧を所定距離だけ離れたところに届ける観点から、効率を向上させられるという利点がある。また、本実施形態で用いるような範囲の音波は、超音波の下限に位置し、比較的直進性が高いので、上述したように円筒ないし半円筒形状とすることで、位置情報の到達範囲を広げることができ、複数のスピーカを設ける必要もない。
以上説明したように、上述までの実施形態によれば、それぞれ受信側で位置を取得するための位置情報を複数の位置情報発信装置に効率的に配布し、位置情報発信装置各々から上記位置情報を音波信号として発信することができる、新規な位置情報発信システム、位置情報発信装置、および、位置情報発信方法を提供することができる。
上記構成によれば、ネットワークにおいて1つの位置情報発信モジュール200に位置情報を送信することで、近距離無線通信により次々に位置情報がモジュール200に伝達され、位置情報の設定を効率的に行うことが可能となる。
また、スピーカ230が配列されてネットワークを形成し、伝達された位置情報を音波信号として発信することによって、地下街などGPS信号が届かない場所において、GPS機能を補完することができる。また、IMESと異なり、IMES対応のGPSモジュールを端末側に用意する必要がない。また、携帯情報端末170側では、1〜2m程度離れたスピーカ230からの音波信号を受信するだけなので、消費電力の観点からも好ましい。さらに、スピーカ230が発信する情報が、地理座標上の絶対位置座標に紐付けられているので、絶対位置座標に関連づけられる複数の店舗位置情報や、交通情報も提供することができる。さらに、本経路案内システム100上の情報は、ネットワーク上で随時更新されるので、更新までの時間やコストが生じない。さらに、大規模災害等があった場合でも、バックアップ電源により照明にさえ電力が供給されれば、スピーカが駆動され、位置情報の発信が開始され、経路案内や現在位置表示を利用できるようになる。また、位置情報を伝達するキャリアが音波であるので、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、電子レンジなどの他の機器との電磁波の干渉も生じず、通信速度も安定である。
さらに、好ましい実施形態では、スピーカ230に近接してマイクロフォン232が配置され、マイクロフォン232により、周辺環境の音波状況およびスピーカ230から出力状況が測定可能とされている。このため、スマートフォンなどの外部装置を経由する必要なく、位置情報発信モジュール200は、自身の発生する音波信号、信号の出力、故障を示す情報を取得することができ、位置管理サーバ110にこれらの情報を送信することで、故障情報などを一元管理することができる。また、人の混雑状況や雨などの気象状況に起因した周辺環境のノイズレベルの変動に対応することが可能となる。例えば、ノイズが多い環境に設置されている位置情報発信モジュール200からは、高い音圧でスピーカIDを発信することで、そのようなノイズの多い場所または時にでも、スマートフォンで検出可能とすることができる。また、ノイズが低い環境に設置されている位置情報発信モジュール200からは、できる限り低い音圧でスピーカIDを発信することで、スピーカの消費電力を軽減し、また16KHz〜24KHzの音波信号が環境に与える影響を小さくすることができる。
さらに、図11〜図13を参照して説明した他の実施形態では、携帯情報端末170の位置と目的地の位置との位置関係に応じて変化する条件で位置情報発信モジュール200から案内を行わせることによって、人を所定の目的地へ誘導ないし案内することが可能となる。
特許文献4は、特定の場所を説明する情報を蓄積できる案内情報提供装置から、端末がある領域に入ったら案内情報をデータベースから発信する構成を開示する。しかしながら、この案内情報提供装置は、独立であり、複数の情報提供装置間では関係がなく、単独で近くに来た人に情報を提供するのみである。これに対し、上述した他の実施形態では、案内情報は、位置管理サーバ110側で管理されており、複数の位置情報発信モジュール200を連携させて、所定の目的地へ人を誘導ないし案内することができる。
また、特許文献4は、ネットと受信機と方向指示器を使用して、誘導すべき受信機のグループIDを付与し、目的地までの方向指示器を指示する構成を開示する。しかしながら、いたるところに方向指示器があると混乱する要因となる。これに対し、上述した他の実施形態では、案内は、ほとんど人の耳には聞こえない周波数および音圧で発信するので、目に見えて混乱する情報は発信しない。また、光発信を使う場合でも、要求がある時間のみ点滅するのみなので、混乱は避けられる。
なお、上述した説明では、各フロアでの位置情報配信モジュールの配列について特に言及しなかったが、一次元配列であってもよいし、二次元配列であってもよい。また、位置情報配信モジュールの数に特に制限はなく、フロアの数にも制限はない。
なお、特に上述した実施形態の位置管理サーバ110および上記携帯情報端末170上の機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100…経路案内システム、102…ネットワーク、104…公衆ネットワーク、106…基地局、110…位置管理サーバ、112…位置座標提供サーバ、120…PAN送受信機、122…ネットワークI/F、124…PAN送受信部、130…照明装置、132…マイクロフォン、150…フロア、170…携帯情報端末、172…マイクロフォン、174…経路案内アプリケーション、200…位置情報発信モジュール、210…PAN通信部、212…受信部、214…ID格納部、216…ID算出部、218…送信部、220…音圧測定部、230…スピーカ、232…マイクロフォン、300…位置管理テーブル、320…テーブル、340…利用者の位置管理テーブル、400…現在位置表示画面、402…地図画像、404…フロアマップ、406…マーク、408…吹き出し、20…永久磁石、30…緩衝膜、10…振動板
特開2013−214941号公報 特開2011−70516号公報 特開2000−98034号公報 特許第4297337号公報 特許第4904471号公報

Claims (19)

  1. 複数の位置情報発信装置と、前記位置情報発信装置の位置を管理する位置管理装置とを含む位置情報発信システムであって、前記位置情報発信装置は、それぞれ、
    近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、
    前記近距離無線通信手段によって伝達された情報に基づき、受信側で位置を検出するための位置情報を音波信号として発信する音波発信手段と
    を含み、
    前記位置管理装置は、さらに、受信側である位置情報利用装置の位置を管理しており、位置情報利用装置の位置と目的地の位置との位置関係に応じて変化する条件で該位置情報利用装置の周辺に位置する位置情報発信装置に対し案内を行わせることを特徴とする、位置情報発信システム。
  2. 前記位置情報発信装置は、それぞれ、
    前記音波発信手段が発信した音波信号および周辺音波状況、またはこれらの少なくとも一方を受信する音波受信手段をさらに含む、請求項1に記載の位置情報発信システム。
  3. 前記位置情報発信システムは、さらに、
    ネットワークを介して前記位置管理装置と通信し、少なくとも1つの位置情報発信装置に対し、前記位置管理装置から伝達された情報を近距離無線通信により送信する近距離無線通信装置
    含む、請求項1または2に記載の位置情報発信システム。
  4. 前記位置関係に応じて変化する条件で行われる前記案内は、前記位置情報発信装置から発信する音波の音圧、周波数または位相の少なくとも1つを、前記位置関係に応じて区分される領域のいずれに前記位置情報発信装置が位置するかに応じて変化させることを含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  5. 前記複数の位置情報発信装置は、それぞれ、近接して光発信装置を備え、前記位置関係に応じて変化する条件で行われる前記案内は、前記位置情報利用装置からの案内要求に応答して行われ、前記位置情報発信装置に近接して備えられた前記光発信装置からの光発信の点滅間隔および色の一方または両方を、前記位置関係に応じて区分される領域のいずれに前記位置情報発信装置が位置するかに応じて変化させることを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  6. 前記光発信装置は、前記位置情報発信装置の前記音波発信手段からの音波に反応して光発信する、請求項に記載の位置情報発信システム。
  7. 前記位置情報発信システムは、受信側である位置情報利用装置上で実行されるプログラムをさらに含み、前記プログラムは、前記位置情報利用装置を、
    音波受信手段によって受信した音波信号から位置情報を抽出する抽出手段、および
    抽出された位置情報を用いて地理座標系上の位置座標に変換する変換手段
    として機能させるためのプログラムである、請求項1〜のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  8. 前記位置情報発信装置は、それぞれ、
    前記近距離無線通信により隣接する位置情報発信装置に対し情報を送信する送信手段と、
    隣接する位置情報発信装置から前記近距離無線通信により情報を受信する受信手段と、
    受信した情報に基づく当該位置情報発信装置から発信させるための位置情報を格納する格納手段と
    を含む、請求項1〜のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  9. 前記音波信号として発信される位置情報は、一時的な識別情報である、請求項1〜のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  10. 前記音波信号として発信される位置情報は、前記一時的な識別情報が更新された更新時間情報をさらに含む、請求項に記載の位置情報発信システム。
  11. 前記音波信号は、16KHz〜24KHzの周波数領域の音波であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  12. 前記複数の位置情報発信装置は、3次元的に配置されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載の位置情報発信システム。
  13. 前記位置情報発信装置の前記音波受信手段により測定された周辺音波状況に基づいて、出力レベルを決定する手段と、
    決定された前記出力レベルで前記音波発信手段から発信された音波信号の前記音波受信手段による測定結果に基づいて、正しい情報が発信されているか、および、決定された出力レベルに対応する音圧で出力されているかを確認する手段と
    をさらに含む、請求項2に記載の位置情報発信システム。
  14. 他の近距離無線通信可能な装置との間で近距離無線通信を行う近距離無線通信手段と、
    前記近距離無線通信手段によって伝達された情報に基づき、受信側で位置を検出するための位置情報を音波信号として発信する音波発信手段と
    を含む位置情報発信装置であって、位置情報発信装置の位置および受信側である位置情報利用装置の位置を管理する位置管理装置からの当該位置情報発信装置が前記位置情報利用装置の周辺に位置する場合に伝達される案内指令を前記近距離無線通信手段により受け付けたことに応答して、前記位置情報利用装置の位置と目的地の位置との位置関係に応じて変化する条件で案内を行うことを特徴とする、位置情報発信装置。
  15. 前記位置情報発信装置は、それぞれ、前記音波発信手段が発信した音波信号および周辺音波状況、またはこれらの少なくとも一方を受信する音波受信手段をさらに含む、請求項14に記載の位置情報発信装置。
  16. 前記位置情報発信装置は、照明部材をさらに含み、
    前記近距離無線通信手段および前記音波発信手段に対する電力は、前記照明部材と共通の電源から供給されることを特徴とする、請求項14または15に記載の位置情報発信装置。
  17. 前記音波発信手段は、前記照明部材の発光素子直上の領域以外の領域の外周または内周に接して設けられることを特徴とする、請求項16に記載の位置情報発信装置。
  18. 近距離無線通信手段および音波発信手段を備えた位置情報発信装置が実行する位置情報発信方法であって、前記位置情報発信装置は、
    前記近距離無線通信手段により情報の伝達を受けるステップと、
    前記近距離無線通信手段によって伝達された情報に基づき、受信側で位置を検出するための位置情報を設定するステップと、
    前記位置情報を音波発信手段から音波信号として発信するステップと
    を含み、前記位置情報発信方法は、さらに、前記位置情報発信装置が、位置情報発信装置の位置および受信側である位置情報利用装置の位置を管理する位置管理装置からの当該位置情報発信装置が前記位置情報利用装置の周辺に位置する場合に伝達される案内指令を前記近距離無線通信手段により受け付けたことに応答して、前記位置情報利用装置の位置と目的地の位置との位置関係に応じて変化する条件で案内を行うステップを含む、位置情報発信方法。
  19. 前記位置情報発信装置は、さらに、音波受信手段を含み、前記位置情報発信方法は、
    さらに、前記位置情報発信装置が、
    前記音波受信手段により測定された周辺音波状況を送信するステップと、
    前記周辺音波状況に基づいて決定された出力レベルを受信するステップと、
    受信された前記出力レベルで前記音波発信手段から音波信号を発信するステップと、
    前記出力レベルで発信された前記音波信号を前記音波受信手段により測定するステップと、
    前記測定するステップでの測定結果を、正しい情報が発信されているか、および、決定された出力レベルに対応する音圧で出力されているかを確認するために、送信するステップと
    をさらに含む、請求項18に記載の位置情報発信方法。
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