JP6482934B2 - 画像処理装置、放射線検出装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、放射線検出装置および画像処理方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、画像処理装置、放射線検出装置および画像処理方法に関する。
近年、シリコンをベースとした光電子増倍器の開発が盛んになると共に、光電子増倍器を用いたX線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)装置等の放射線検出装置の開発が進んでいる。X線CT装置では、被検体を透過したX線が検出され、X線の減弱率に対応するCT値を画素値とする被検体の断面画像(再構成画像)が再構成される。CT値は、X線が透過する物質ごとに異なるため、再構成画像を生成することにより被検体内部の構造を観察できるが、X線の線量が少ないと、再構成画像に誤差を含むCT値の画素が多くなりノイズとなって観察が困難となる。
このような、問題を解消するために、通常の再構成画像の他に、ノイズが生じにくいぼやけた再構成画像も生成し、ぼやけた再構成画像を用いて物質のエッジの方向を検出し、検出されたエッジの方向で通常の再構成画像に平滑化処理を実行することでエッジをぼかすことなくノイズを低減した画像を得るものがある。しかし、このような平均化処理は、単純平均フィルタまたは加重平均フィルタを用いるものであり、局所的な凹凸であるノイズの空間的な高周波数成分は低減することが可能であるが、低周波数成分は低減することができない。そのため、画像にムラが残存し、CT値の精度が向上しないという問題点があった。
特開2013−119021号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ノイズの低減した再構成画像を生成する画像処理装置、放射線検出装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
実施形態の画像処理装置は、第1生成部と、第2生成部と、検出部と、補正部と、を備える。第1生成部は、被検体を透過した放射線のエネルギーに基づくデータのうち、第1エネルギーのフォトンに対応する第1データに基づいて第1画像を生成する。第2生成部は、第1エネルギーと異なる第2エネルギーのフォトンに対応する第2データに基づいて第2画像を生成する。検出部は、第2画像に含まれる第1ブロックの画素値のパターンと相似する第2ブロックを第2画像内で検出する。補正部は、第1画像において、第2画像における第1ブロックの位置と対応する位置の第3ブロックに含まれる画素値と、第2画像における第2ブロックの位置と対応する位置の第4ブロックに含まれる画素値とを用いて、第3ブロックの新たな画素値を算出し、新たな画素値に基づいて第3ブロックの画素値の補正を行う。
第1の実施形態に係るX線検査装置の全体構成図である。 第1の実施形態の画像処理部のブロック構成図である。 サイノグラムを説明する図である。 検出器の特定のチャネルで検出されたエネルギーのスペクトルの一例である。 被検体サイノグラムの例を示す図である。 特定のエネルギーのフォトンで再構成した再構成画像の例を示す図である。 複数のエネルギーのフォトンで再構成した再構成画像の例を示す図である。 再構成画像を子ブロックで分割した状態を示す図である。 対象子ブロックの周辺に設定された親ブロックの例を示す図である。 対象子ブロックに対して比較対象となる親ブロックの例を示す図である。 親ブロックから縮小ブロックを作成することを説明する図である。 作成された縮小ブロックの例を示す図である。 子ブロックに相似する親ブロックを検出した場合の例を示す図である。 ブロック対の例を示す図である。 ブロック対の例を示す図である。 ブロック対の例を示す図である。 特定のエネルギーの再構成画像にブロック対を配置した例を示す図である。 子ブロックおよび縮小ブロックの画素値を加重平均した後の再構成画像である。 加重平均を繰り返し行って得られた復元画像の例を示す図である。 第1の実施形態の画像処理部の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態の変形例1の画像処理部のブロック構成図である。 第1の実施形態の変形例2に係るX線透視装置の全体構成図である。 透視画像を説明する図である。 第1の実施形態の変形例2の画像処理部のブロック構成図である。 第2の実施形態の画像処理部のブロック構成図である。 逐次近似法の処理と平均化処理とを同時に行うことを説明する図である。 第2の実施形態の画像処理部の動作を示すフローチャートである。 再構成画像における子ブロックの例を示す図である。 対象子ブロックの周辺に設定された親ブロックの例を示す図である。 子ブロックと合同な親ブロックを検出した場合の例を示す図である。 子ブロックを一画素ずつずらして処理する動作を説明する図である。 子ブロックおよび親ブロックの中央画素値の加重平均を説明する図である。 画像処理部のブロック構成の別の例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る画像処理装置、放射線検出装置および画像処理方法を詳細に説明する。また、以下の図面において、同一の部分には同一の符号が付してある。ただし、図面は模式的なものであるため、具体的な構成は以下の説明を参酌して判断すべきものである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線検査装置の全体構成図である。図1を参照しながら、X線検査装置1の全体構成の概要を説明する。
放射線検出装置の一例であるX線検査装置1は、図1に示すように、放射線の一例であるX線を被検体40に透過させてエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルとして検出することにより、被検体40の投影断面41の画像を得るスペクトラルCT装置またはフォトンカウンティングCT装置等である。X線検査装置1は、図1に示すように、架台装置10と、寝台装置20と、コンソール装置30と、を備えている。
架台装置10は、被検体40に対してX線を照射して透過させ、上述のスペクトルを検出する装置である。架台装置10は、X線管11(放射線管の一例)と、回転フレーム12と、検出器13と、照射制御部14と、架台駆動部15と、データ収集部16と、を備えている。
X線管11は、照射制御部14から供給される高電圧によりX線を発生する真空管であり、X線ビーム11aを被検体40に対して照射する。X線管11から照射されるX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルは、X線管11の管電圧、管電流、および、線源に用いるターゲット(例えば、タングステン等が用いられる)の種類によって定まる。そして、X線管11から照射されたX線は、被検体40を透過する際に、被検体40を構成する物質の状態に応じて各エネルギーのフォトン数が減少してスペクトルが変化する。
回転フレーム12は、X線管11と検出器13とを被検体40を挟んで対向するように支持するリング状の支持部材である。
検出器13は、チャネル毎に、X線管11から照射されて被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数を検出する検出器である。すなわち、検出器13は、チャネル毎に、後述する図4に示すようなX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルを検出する。検出器13は、図1に示すように、回転フレーム12の周方向に回転しながら、ビュー毎にスペクトルを検出する。ここで、ビューとは、回転フレーム12の周方向の1周360°のうち、所定角度ごとに検出器13によりスペクトルが検出される場合の角度のことをいうものとする。すなわち、検出器13が2°ごとにスペクトルを検出する場合、1ビュー=2°というものとする。検出器13は、チャネル方向(回転フレーム12の周方向)に複数の検出素子が配列された検出素子列が、被検体40の体軸方向(図1に示すZ軸方向)に沿って複数列配列された2次元アレイ型検出器である。
照射制御部14は、高電圧を発生して、発生した高電圧をX線管11に供給する装置である。
架台駆動部15は、回転フレーム12を回転駆動させることで、被検体40を中心とした円軌道上でX線管11および検出器13を回転駆動させる処理部である。
データ収集部16は、検出器13によりチャネル毎に検出されたエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを収集する装置である。そして、データ収集部16は、収集したスペクトルのデータそれぞれに対して増幅処理またはA/D変換処理等を行なって、コンソール装置30に出力する。
寝台装置20は、被検体40を載せる装置であり、図1に示すように、寝台駆動装置21と、天板22とを、備えている。
天板22は、被検体40が載置されるベッド等の寝台である。寝台駆動装置21は、天板22に載置される被検体40の体軸方向(Z軸方向)へ移動させることによって、被検体40を回転フレーム12内に移動させる装置である。
コンソール装置30は、操作者によるX線検査装置1の操作を受け付け、架台装置10によって収集されたデータから断面画像を再構成する装置である。コンソール装置30は、図1に示すように、入力装置31と、表示装置32と、スキャン制御部33と、画像処理部34と、画像記憶部35と、システム制御部36と、を備えている。
入力装置31は、X線検査装置1を操作する操作者が各種指示を操作入力するための装置であり、操作入力された各種コマンドをシステム制御部36に送信する。入力装置31は、例えば、マウス、キーボード、ボタン、トラックボール、またはジョイスティック等により実現される。
表示装置32は、入力装置31を介して操作者から操作指示を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、後述する画像記憶部35が記憶する再構成画像を表示したりする装置である。表示装置32は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)、または有機EL(Organic Electro−Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
スキャン制御部33は、照射制御部14、架台駆動部15、データ収集部16、および寝台駆動装置21の動作を制御する処理部である。具体的には、スキャン制御部33は、回転フレーム12を回転させながら、X線管11からX線を連続的または間欠的に照射させることで、X線スキャンを実行させる。例えば、スキャン制御部33は、天板22を移動させながら回転フレーム12を連続回転させて撮影を行なうヘリカルスキャン、または、被検体40の周りを回転フレーム12が1回転して撮影を行い、続いて被検体40が載置された天板22を少しずらして再び回転フレーム12が1回転して撮影を行うノンヘリカルスキャンを実行させる。
画像処理部34は、データ収集部16により収取されたスペクトルのデータに基づいて、サイノグラムを生成し、サイノグラムから被検体40の断層画像を再構成する処理部である。画像処理部34のブロック構成および動作の詳細については、後述する。
画像記憶部35は、画像処理部34による再構成処理により生成された断層画像(復元画像)を記憶する。画像記憶部35は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、または光ディスク等の記憶媒体によって実現される。
システム制御部36は、架台装置10、寝台装置20およびコンソール装置30の動作を制御することによって、X線検査装置1の全体の制御を行う。具体的には、システム制御部36は、スキャン制御部33を制御することにより、架台装置10および寝台装置20による被検体40のスペクトルのデータの収集動作を制御する。また、システム制御部36は、画像処理部34を制御することにより、断層画像の再構成処理を制御する。また、システム制御部36は、画像記憶部35から断層画像を読み出して、表示装置32に断層画像を表示させる。
図2は、第1の実施形態の画像処理部のブロック構成図である。図3は、サイノグラムを説明する図である。図4は、検出器の特定のチャネルで検出されたエネルギーのスペクトルの一例である。図5は、被検体サイノグラムの例を示す図である。図6は、特定のエネルギーのフォトンで再構成した再構成画像の例を示す図である。図7は、複数または全てのエネルギーのフォトンで再構成した再構成画像の例を示す図である。図2〜7を参照しながら、第1の実施形態の画像処理部34の構成、および動作の概要について説明する。
図2に示すように、画像処理部34は、第1再構成部341(第1生成部)と、第2再構成部342(第2生成部)と、ブロック対検出部343(検出部)と、画像平均化部344(補正部)と、を備えている。
第1再構成部341は、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから後述する被検体サイノグラムを生成し、被検体サイノグラムに基づいて後述する減弱率サイノグラム(第1サイノグラム)を生成し、減弱率サイノグラムを再構成して再構成画像を生成する処理部である。ここで、サイノグラムとは、図3に示すサイノグラム1001のように、X線管11のビュー毎、検出器13のチャネル毎の測定値を画素値として並べた画像をいう。このうち、X線管11から照射されたX線が被検体40を透過して検出器13により検出されたスペクトルから生成されたサイノグラムを被検体サイノグラムというものとする。そして、被検体40を配置せずに、X線が空気だけを通過して検出器13により検出されたスペクトルから生成されたサイノグラムを空気サイノグラムというものとする。被検体サイノグラムおよび空気サイノグラムの画素値は、検出器13により測定値として検出されたフォトン数である。また、検出器13は、ビュー毎、かつ、チャネル毎にエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルを検出するので、X線検査装置1は、X線管11の1周分のX線スキャンにより、図5に示すような、エネルギーごとの被検体サイノグラム1011を得ることができる。図5に示す例では、スペクトルを4つのエネルギー帯に分割して、エネルギー帯ごと(以下、単に「エネルギーごと」という)に4つの被検体サイノグラム1011a〜1011dが得られる場合を示している。なお、図5では、4つのエネルギー帯に分割する例を示したが、この分割数に限定されるものではない。
第1再構成部341は、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(図4参照)のデータを入力する。第1再構成部341は、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギー(第1エネルギー)の被検体サイノグラムを生成し、生成した被検体サイノグラムに基づいて減弱率サイノグラムを生成する。なお、「特定のエネルギー」とは、特定の1つの値を有するエネルギーであることに限定する趣旨ではなく、上述のように、特定のエネルギー帯を含む概念であるとし、以下、同様とする。
具体的には、第1再構成部341は、被検体サイノグラムにおいてビュー毎、かつ、チャネル毎に減弱率を算出し、この減弱率を画素値とする減弱率サイノグラムを生成する。減弱率の算出方法としては、X線管11から照射されるX線のフォトン数が既知である場合、ビュー毎、かつ、チャネル毎に、減弱率=(X線管11からそのチャネルおよびそのビューにおいて照射されたフォトン数)/(被検体40を透過して検出器13によりそのチャネルおよびそのビューで検出されたフォトン数)として、減弱率を算出する。一方、X線管11から照射されるX線のフォトン数が未知である場合、第1再構成部341は、予め、被検体40を配置せずに検出器13により検出されたスペクトルを入力し、そのスペクトルから空気サイノグラムを生成しておく。そして、ビュー毎、かつ、チャネル毎に、減弱率=(空気サイノグラムのフォトン数(画素値))/(被検体サイノグラムのフォトン数(画素値))として、減弱率を算出する。
そして、第1再構成部341は、周知の技術である逆投影法または逐次近似法により、生成した減弱率サイノグラムを再構成して、図6に示すように、線減弱係数を画素値とする再構成画像1101(第1画像)を生成する。第1再構成部341は、生成した再構成画像1101を画像平均化部344に送る。線減弱係数は、X線を透過させる物質の種類および濃度によって異なるため、その分布を再構成画像で可視化することにより、被検体40内部の構造を認識することができる。また、線減弱係数は、X線のフォトンのエネルギーによっても異なるので、ある物質を特に観察したい場合には、他の物質との線減弱係数の差が大きくなるエネルギーのスペクトルを用いることにより、物質同士のコントラストが向上し、視認性が高い再構成画像を得ることができる。
また、逆投影法では、まず、あるビューにおいて検出器13で検出された測定値を再構成すべき画像全体に書き込み、これをすべてのビューにおいて行う。この場合、被検体40が存在しないところにも値が残るため、ぼやけた画像が得られるが、エッジを強調してアーチファクトを低減するフィルタによるフィルタ処理によって、エッジを強調してぼやけを相殺することにより鮮明な再構成画像を得る。フィルタ処理の方法は、フーリエ変換して周波数領域上で実行する方法、または、実空間においてコンボリューション(たたみ込み演算)により行う方法のいずれでもよい。このように、フィルタを用いて再構成画像を補正する方法を、特に、フィルタ補正逆投影法(FBP(Filtered Back Projection)法)と呼ぶ。
また、逐次近似法では、疑似的に仮の画像を予め用意し、各ビューにおいてX線を被写体に照射した場合の減弱率を算出する。そして、仮の画像で算出した減弱率が、実際に検出器13において検出された測定値(減弱率)より小さい場合、仮の画像の画素値を増加させていく。逆に、仮の画像で算出した減弱率が、実際に検出器13において検出された測定値より大きい場合、仮の画像の画素値を減少させていく。この動作を繰り返すことによって、仮の画像で算出される減弱率が、実際に検出器13で検出された測定値(減弱率)と等しくなるように変更して再構成画像を得る。逐次近似法には、OS−EM(Orderd Subset Expectation Maximization)法、およびML−EM(Maximum Likelihood Expectation Maximization)法等の種々の方法がある。
以上のように、第1再構成部341は、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから所望する特定のエネルギーの被検体サイノグラムを生成するが、この被検体サイノグラムを構成する画素値であるフォトン数は少ない。したがって、量子ゆらぎ、または検出誤差の影響が大きくなり、図6に示すように、生成される再構成画像1101の画素値である線減弱係数は、誤差を含むため、ばらつきが大きくなり精度が低下した値となる。
第2再構成部342は、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーのフォトン数を、ビュー毎、かつ、チャネル毎に加算した被検体サイノグラム(第2サイノグラム)を生成し、図7に示すように、この被検体サイノグラムを再構成して再構成画像1201を生成する処理部である。
第2再構成部342は、まず、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(図4参照)のデータを入力する。第2再構成部342は、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギー(第2エネルギー)の被検体サイノグラム(第2データ)を生成する。第2再構成部342は、上述の逆投影法または逐次近似法により、被検体サイノグラムに対して再構成して、再構成画像1201(第2画像)を生成する。第2再構成部342は、生成した再構成画像1201をブロック対検出部343に送る。第2再構成部342により生成される被検体サイノグラムの画素値は、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーのフォトン数が加算された値である。したがって、被検体サイノグラムから再構成された再構成画像1201の画素値は、第1再構成部341により生成される再構成画像1101と比較してばらつきが小さいが、特定のエネルギーにおける線減弱係数とは異なる値となる。
ブロック対検出部343は、第2再構成部342から受け取った再構成画像1201を子ブロックに分割して、それぞれの子ブロックの画素値のパターンが相似(以下、「画素値のパターンが相似」を単に、「相似」ともいう)な親ブロックを検出する処理部である。そして、ブロック対検出部343は、子ブロックとその子ブロックと相似な親ブロックとの対(以下、ブロック対という)の位置情報を画像平均化部344に送る。ブロック対検出部343の動作の詳細は、後述する。なお、後述のブロック対検出部343の動作でも説明するが、「相似」とは、2つのブロックの画素値のパターンが完全に相似する場合のみならず、所定の誤差を含み得る概念であるものとする。
画像平均化部344は、第1再構成部341から受け取った再構成画像1101において、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を配置し、ブロック対のうち、子ブロックの画素値と、親ブロックを縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置換する処理部である。画像平均化部344の動作の詳細は、後述する。
なお、画像処理部34における第1再構成部341、第2再構成部342、ブロック対検出部343、および画像平均化部344は、それぞれ、ソフトウェアであるプログラムで実現されてもよく、またはハードウェア回路によって実現されてもよい。また、図2に示す画像処理部34における第1再構成部341、第2再構成部342、ブロック対検出部343、および画像平均化部344は、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。
また、本実施形態のコンソール装置30は、通常のコンピュータを利用した構成となっている。すなわち、コンソール装置30は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置(図1のスキャン制御部33およびシステム制御部36等)と、ROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)等の記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)またはCDドライブ等の外部記憶装置(図1の画像記憶部35等)と、キーボードまたはマウス等の入力装置(図1の入力装置31)と、ディスプレイ等の表示装置(図1の表示装置32)とを備えている。ここで、上述のように、画像処理部34における第1再構成部341、第2再構成部342、ブロック対検出部343、および画像平均化部344のうち少なくともいずれかがプログラムで実現される場合、コンソール装置30で実行されるそのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−RまたはDVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、コンソール装置30で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、コンソール装置30で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。また、上述のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。本実施形態のコンソール装置30で実行されるプログラムは、上述した画像処理部34における第1再構成部341、第2再構成部342、ブロック対検出部343、および画像平均化部344のうち少なくともいずれかを含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPUが上述の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、上述の各部が主記憶装置上にロードされて生成されるようになっている。上述の内容は、後述する変形例およびその他の実施形態についても同様である。
図8は、再構成画像を子ブロックで分割した状態を示す図である。図9は、対象子ブロックの周辺に設定された親ブロックの例を示す図である。図10は、対象子ブロックに対して比較対象となる親ブロックの例を示す図である。図11は、親ブロックから縮小ブロックを作成することを説明する図である。図12は、作成された縮小ブロックの例を示す図である。図13は、子ブロックに相似する親ブロックを検出した場合の例を示す図である。図14〜16は、ブロック対の例を示す図である。図8〜16を参照しながら、第1の実施形態の画像処理部34のブロック対検出部343の動作について説明する。
上述のように、図7に示す第2再構成部342により生成された再構成画像1201は、画素値のばらつきの小さい画像であり、図7においては、画素値の異なる物質ごとに楕円で示している。ブロック対検出部343は、図7に示す再構成画像1201を、図8に示すように、格子状に区分した領域(以下、子ブロックという)(第1ブロック)に分割する。図8においては、再構成画像1201が、格子状に区分された子ブロック1201aに分割された例を示している。
次に、ブロック対検出部343は、分割した子ブロック1201aのうち、処理の対象となる子ブロックである対象子ブロック1211毎に、子ブロックよりも大きいブロックである親ブロック1212であって、画素値のパターンが相似となる親ブロック1212(第2ブロック)を探索する。ここで、ブロック対検出部343は、図9に示すように、対象子ブロック1211の周辺の所定領域に複数の親ブロック1212を設定し、その複数の親ブロック1212の中から、対象子ブロック1211と画素値のパターンが相似となる親ブロック1212を探索する。あるいは、ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211の周辺の所定領域において、上述のような大きさの親ブロック1212を一画素ずつずらしながら、対象子ブロック1211と画素値のパターンが相似となる親ブロック1212を探索する。
次に、ブロック対検出部343による、対象子ブロック1211と画素値のパターンが相似となる親ブロック1212の探索方法を詳述する。図10に示すように、再構成画像1201は、画素1201bによって構成されているものとし、対象子ブロック1211は、例えば、2×2の画素(画素A1〜A4)で構成されているものとする。また、図10に示すように、例えば、対象子ブロック1211と画素値のパターンが相似となる親ブロックの候補となる親ブロック1212が、4×4の画素で構成されているものとする。そして、ブロック対検出部343は、図10に示す親ブロック1212に対して、図11に示す親ブロック1212の画素1212aの画素値を用いて、図11の黒丸で示す位置1212bで周囲の4画素の画素値を平均するバイリニア法、または、最近傍法もしくは三次畳み込み内挿法等の方法によって縮小処理をする。ブロック対検出部343は、上述の縮小処理によって、図12に示すように、画素B1〜B4で構成される、対象子ブロック1211と同じ大きさの縮小ブロック1213を生成する。
次に、ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211の画素A1〜A4のそれぞれの画素値a1a〜a4aと、縮小ブロック1213の画素B1〜B4のそれぞれの画素値b1a〜b4aとを用いて、例えば、下記の式(1)に示す絶対値誤差を算出する。
(絶対値誤差)=|a1a−b1a|+|a2a−b2a|+|a3a−b3a|+|a4a−b4a| ・・・式(1)
ブロック対検出部343は、複数の親ブロック1212のうち、算出した絶対値誤差が最も小さい縮小ブロック1213に係る親ブロック1212が、対象子ブロック1211と相似であるものと判定し、その親ブロック1212を図13に示す検出親ブロック1214として検出する。このように、ブロック対検出部343は、再構成画像1201を構成する子ブロック1201aについてそれぞれ、画素値のパターンが相似となる親ブロックを探索し、その親ブロックを検出親ブロックとして検出する。また、ブロック対検出部343は、算出した絶対値誤差が最も小さい縮小ブロック1213に係る親ブロック1212について、絶対値誤差が所定の閾値以下とならない場合、その対象子ブロック1211には相似となる親ブロック1212は存在しないと判定し、その後の処理を実行しないようにする。これによって、無駄な処理を回避することができる。
なお、ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211と縮小ブロック1213との絶対値誤差を算出するものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211の画素値a1a〜a4aと、縮小ブロック1213の画素値b1a〜b4aとを用いて、下記の式(2)に示す二乗誤差を算出するものとしてもよい。そして、ブロック対検出部343は、複数の親ブロック1212のうち、算出した二乗誤差が最も小さい縮小ブロック1213に係る親ブロック1212を、対象子ブロック1211と相似であるものと判定し、その親ブロック1212を検出親ブロック1214として検出するものとすればよい。
(二乗誤差)=(a1a−b1a)+(a2a−b2a)+(a3a−b3a)+(a4a−b4a) ・・・式(2)
また、図10に示すように、対象子ブロック1211を2×2の画素で構成されるものとし、親ブロック1212を4×4の画素で構成されるものとしたが、これは例示であり、対象子ブロック1211および親ブロック1212が異なる大きさであってもよい。
また、上述において、ブロック対検出部343は、親ブロック1212を縮小処理し、縮小ブロック1213を生成するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、ブロック対検出部343は、親ブロック1212と同じ大きさとなるように対象子ブロック1211を拡大し、拡大されたブロックと、親ブロック1212との誤差(例えば、絶対値誤差または二乗誤差等)を用いて、対象子ブロック1211と、親ブロック1212とが相似であるか否かを判定するものとしてもよい。
また、上述のように、ブロック対検出部343が、対象子ブロック1211と親ブロック1212とが相似であるか否かを判定するために、絶対値誤差および二乗誤差について説明したが、誤差としてこれらに限定されるものではなく、例えば、誤差として平均絶対値誤差または平均二乗誤差等のその他の値を用いてもよい。
対象子ブロック1211と、ブロック対検出部343がその対象子ブロック1211と相似であると判定した検出親ブロック1214との対(以下、ブロック対という)を図13に示す。なお、図13に示す再構成画像1201は、図6に示す再構成画像1101との比較のため、簡易的に画素のばらつきがない画像として図示されているが、実際には、フォトン数が多くても多少の画素値のばらつきはあり、物質間のコントラストが小さかったり大きかったりする場合もある。このような場合においても上述の方法によれば、物質の本来の図柄(画素値のパターン)が相似になるような親ブロック(検出親ブロック)を検出することができる。
ここで、図14〜16に、ブロック対の例を示す。図14に示すブロック対(対象子ブロック1211aおよび検出親ブロック1214a)のように、物質Aと物質Bとの境界が直線となっている場合、その境界を含む子ブロックに対して完全に相似な親ブロックを検出することができる。また、図15に示すブロック対(対象子ブロック1211bおよび検出親ブロック1214b)のように、物質Aと物質Bとの境界がコーナー形状となっている場合、そのコーナー形状を含む子ブロックに対して完全に相似な親ブロックを検出することができる。また、図16に示すブロック対(対象子ブロック1211cと検出親ブロック1214c)のように、物質A〜Cそれぞれの境界が直線である場合、物質A〜Cそれぞれを含む子ブロックに対して完全に相似な親ブロックを検出することができる。一方、物質の境界が曲線の場合には、厳密には相似なブロック対はないが、ブロックの大きさを小さくすれば、局所的には直線となり、ほぼ相似なブロック対を検出することができる。そして、互いに相似な子ブロックおよび親ブロックは、ブロックの大きさを一方から他方に合うように縮小または拡大した場合に、対応する点は必ず同じ物質同士の点となる。
ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211と、対象子ブロック1211と相似である検出親ブロック1214とのブロック対の再構成画像1201における位置情報を画像平均化部344に送る。
図17は、特定のエネルギーの再構成画像にブロック対を配置した例を示す図である。図18は、子ブロックおよび縮小ブロックの画素値を加重平均した後の再構成画像である。図19は、加重平均を繰り返し行って得られた復元画像の例を示す図である。図17〜19を参照しながら、第1の実施形態の画像処理部34の画像平均化部344の平均化処理について説明する。
上述のように、図6に示す第1再構成部341により所望する(注目する)特定のエネルギーの被検体サイノグラムに基づいて生成された再構成画像1101は、図7に示す再構成画像1201と比較して、画素値のばらつきが大きい画像である。ただし、再構成画像1101および再構成画像1201は、X線のエネルギーごとのフォトン数で示される同じスペクトルから得られた画像である。したがって、図6に示す再構成画像1101は、画像中の各物質の位置および形状等が図7に示す再構成画像1201と等しくなる。また、図6に示す再構成画像1101における各物質部分の画素値の平均値は、所望する(注目する)特定のエネルギーにおいての線減弱係数とほぼ一致するはずであるが、上述のように、再構成画像1101は、画素値のばらつきが大きい画像であるため、各物質の境界が不鮮明である場合もある。そこで、本実施形態においては、ブロック対検出部343によるブロック対の検出、および、これから説明する画像平均化部344による平均化処理によって、再構成画像1101から鮮明な復元画像を得る。
画像平均化部344は、第1再構成部341から受け取った再構成画像1101において、図17に示すように、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置に対応する位置にブロック対(子ブロック1111(第3ブロック)および親ブロック1114(第4ブロック))を特定する。なお、この段階では、子ブロック1111および親ブロック1114内の画素値は、図6に示す対応する部分の画素値と同一である。
次に、画像平均化部344は、図10〜12で上述した方法と同様の縮小処理によって、親ブロック1114を、子ブロック1111と同じ大きさの縮小ブロックに縮小する。次に、画像平均化部344は、子ブロック1111の4つの画素の画素値a1〜a4と、縮小ブロックの4つの画素の画素値b1〜b4とを用いて、下記の式(3)に示す加重平均を行う。
式(3)のαは画素値の重みであり、例えば、0.25、0.5、または0.75等の正の値であり、画素値のばらつきに応じて調整して決定する。画像平均化部344は、再構成画像1101の子ブロック1111における4つの画素の画素値a1〜a4を、それぞれ、式(3)による加重平均により算出された値c1〜c4に置き換えて、新たな画素値とする。このような画像平均化部344による加重平均、および画素値の置き換えを、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置ごと(再構成画像1101の子ブロックごと)に行う。そして、画像平均化部344によって、再構成画像1101のすべての子ブロックについて加重平均、および画素値の置き換えを1回ずつ行った画像の例が、図18に示す再構成画像1102である。
上述のように、特定のエネルギーで再構成された再構成画像1101(図6参照)は、画像中の各物質の位置および形状等が再構成画像1201(図7参照)と等しいので、再構成画像1101においても、子ブロック1111と親ブロック1114とは互いに相似となる。したがって、画像平均化部344が、親ブロック1114を縮小した縮小ブロックにより、子ブロック1111に対して上述の式(3)による加重平均を行っても、元々同じ物質内の画素同士の加重平均となるので、各物質における画素値の平均化処理が維持され、再構成画像1101が有していた画素値のばらつきが低減されていく。したがって、画像平均化部344は、子ブロック1111に対して、親ブロック1114を縮小した縮小ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、図19に示すように、画素値が各物質の正しい線減弱係数である復元画像1103を生成する。このような画像平均化部344による加重平均の繰り返しの結果、復元画像1103では物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、再構成の精度を向上させることができる。なお、画像平均化部344による子ブロック1111に対する、縮小ブロックによる加重平均の繰り返し動作は、所定回数繰り返して終了するものとすればよい。あるいは、前回、加重平均で求めた値で置き換えた画素値と、今回、加重平均で求めた値との差分(再構成画像すべての画素値の差分の平均値または合計値等)が所定の閾値以下となった場合に終了するものとしてもよい。
また、画像平均化部344により、再構成画像1101において親ブロック1114を縮小して縮小ブロックが生成されるので、ノイズとしての画素値のばらつきの低周波成分は、次第に高周波成分に移行する。そして、高周波成分の画素値のばらつきを含む縮小ブロックが、子ブロック1111に対して加重平均されるので、ばらつきが低減される。すなわち、ノイズとしての画素値のばらつきの高周波成分のみならず、低周波成分についても低減することができる。
また、再構成画像1101において、物質の境界をまたいで画素値の平均化はされず、物質ごとの画素値について平均化されるため、復元画像1103では、物質同士のコントラストが復元され各物質の境界が鮮明になる。
そして、画像平均化部344は、生成した復元画像1103を画像記憶部35に出力して、画像記憶部35は、復元画像1103を記憶する。
図20は、第1の実施形態の画像処理部の動作を示すフローチャートである。図20を参照しながら、第1の実施形態の画像処理部34による画像処理の全体動作について説明する。
<ステップS11>
第1再構成部341は、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。第1再構成部341は、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギーの被検体サイノグラムを生成し、生成した被検体サイノグラムに基づいて減弱率サイノグラムを生成する。そして、第1再構成部341は、生成した減弱率サイノグラムを再構成して、線減弱係数を画素値とする再構成画像1101(図6参照)を生成し、生成した再構成画像1101を画像平均化部344に送る。そして、ステップS12へ進む。
<ステップS12>
第2再構成部342は、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。第2再構成部342は、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの被検体サイノグラムを生成する。第2再構成部342は、生成した被検体サイノグラムに対して再構成して、再構成画像1201(図7参照)を生成し、生成した再構成画像1201をブロック対検出部343に送る。そして、ステップS13へ進む。
<ステップS13>
ブロック対検出部343は、再構成画像1201を、図8に示すように、格子状に区分した子ブロック1201aに分割する。ブロック対検出部343は、分割した子ブロック1201aのうち、処理の対象となる子ブロックである対象子ブロック1211毎に、子ブロックよりも大きいブロックである親ブロック1212であって、画素値のパターンが相似となる親ブロック1212を探索する。ブロック対検出部343は、親ブロック1212の画素1212aの画素値を用いて、親ブロック1212を縮小し、対象子ブロック1211と同じ大きさの縮小ブロック1213を生成する。ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211の画素それぞれの画素値と、縮小ブロック1213の画素それぞれの画素値とを用いて、例えば、上述の式(1)に示す絶対値誤差、または、式(2)に示す二乗誤差等の誤差を算出する。ブロック対検出部343は、複数の親ブロック1212のうち、算出した誤差が最も小さい縮小ブロック1213に係る親ブロック1212が、対象子ブロック1211と相似であるものと判定し、その親ブロック1212を検出親ブロック1214(図13参照)として検出する。ブロック対検出部343は、対象子ブロック1211と、対象子ブロック1211と相似である検出親ブロック1214とのブロック対の再構成画像1201における位置情報を画像平均化部344に送る。そして、ステップS14へ進む。
<ステップS14>
画像平均化部344は、第1再構成部341から受け取った再構成画像1101において、図17に示すように、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置に対応する位置にブロック対(子ブロック1111および親ブロック1114)を特定する。画像平均化部344は、ブロック対検出部343と同様の縮小処理の方法によって、親ブロック1114を、子ブロック1111と同じ大きさの縮小ブロックに縮小する。画像平均化部344は、子ブロック1111の画素の画素値と、縮小ブロックの画素の画素値とを用いて、上述の式(3)に示す加重平均を行う。画像平均化部344は、再構成画像1101の子ブロック1111における画素の画素値を、それぞれ、式(3)による加重平均により算出された値に置き換えて、新たな画素値とする。このような画像平均化部344による加重平均、および画素値の置き換えを、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置ごと(再構成画像1101の子ブロックごと)に行う。画像平均化部344は、子ブロック1111に対して、親ブロック1114を縮小した縮小ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、復元画像1103を生成する。画像平均化部344は、生成した復元画像1103を画像記憶部35に出力して、画像記憶部35は、復元画像1103を記憶する。
以上のような画像処理部34の画像処理によって、復元画像1103では物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、再構成の精度を向上させることができる。
また、画像平均化部344により、再構成画像1101において親ブロック1114を縮小して縮小ブロックが生成されるので、ノイズとしての画素値のばらつきの低周波成分は、次第に高周波成分に移行する。そして、高周波成分の画素値のばらつきを含む縮小ブロックが、子ブロック1111に対して加重平均されるので、ばらつきが低減される。すなわち、ノイズとしての画素値のばらつきの高周波成分のみならず、低周波成分についても低減することができる。
また、再構成画像1101において、物質の境界をまたいで画素値の平均化はされず、物質ごとの画素値について平均化されるため、復元画像1103では、物質同士のコントラストが復元され各物質の境界が鮮明になる。
なお、第2再構成部342は、入力したX線のスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの被検体サイノグラムを生成するものとしているが、これに限定されるものではなく、X線に含まれる特性X線のエネルギー(第2エネルギー)を用いてもよい。ここで、特性X線とは、X線管11内部にあるターゲットと呼ばれる線源が、高い電子準位から低い電子準位に遷移する過程で放射するX線である。そして、特性X線のエネルギーは、ターゲットの物質によって決まり、例えば、タングステンでは59[keV]というように既知の値である。そして、特性X線は、例えば、図4のスペクトルの中央部のようにフォトン数が突出して多い。したがって、特性X線のフォトン数も被検体40を通過する際に減少するが、X線管11から照射される数が多いため、通常は検出器13に到達するフォトンの数も他のエネルギーより多く、特性X線のエネルギーのフォトン数を用いることで、画素値のばらつきが少ない画像を再構成できる。なお、上述した特性X線に限らずとも、エネルギー帯のフォトンのカウント数が多いほどノイズは少なく、S/N比が高くなるので、第2再構成部342は、第1再構成部341で生成する再構成画像よりも、フォトンのカウント数が多くなるようなエネルギー帯を用いて再構成画像を生成することも有効である。
また、検出器13は、回転フレーム12の周方向に並んだチャネル(検出素子)ごとにエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルを検出するものとしたが、上述のように、検出器13は、被検体40の体軸方向にも検出素子が配列されている。したがって、体軸方向における検出素子のリング状の配列ごとにサイノグラムが生成され、上述の画像処理が実行されるものとしてよい。または、ヘリカルスキャンのように天板22を移動させながら回転フレーム12を連続回転させる場合においては、同一の周方向のチャネル(検出素子)により検出されたデータのみを使用するのではなく、体軸方向にずれたチャネルによって検出されたデータにより補間してサイノグラムが生成されるものとしてもよい。また、デュアルエナジーX線CT装置のように、X線管11から照射されるX線のエネルギーを2種類に分けて1周ごとに切り替えて照射(例えば、1周目は140[keV]、2周目は80[keV])して、異なるエネルギーのスペクトルを合成して、サイノグラムを生成するものとしてもよい。
また、第1再構成部341によって再構成される再構成画像1101の画素値は線減弱係数であるものとしたが、これに限定されるものではなく、CT値等のX線の減弱の多寡を表す値であれば、いずれも有効である。同様に、サイノグラムの画素値も、フォトン数または減弱率に限定されるものではなく、X線の量もしくはフォトン数の多寡を表す値、または、X線の量もしくはフォトン数の変化率を表す値であってもよい。
また、上述の復元画像を生成するまでの画像処理について、X線検査装置1で説明したが、後述する図22に示すX線透視装置1bを含め、被検体を投影または撮影した、フォトン数が異なる画像が得られるすべての画像処理装置において適用可能である。
<変形例1>
図21は、第1の実施形態の変形例1の画像処理部のブロック構成図である。図21を参照しながら、本変形例の画像処理部34aの構成および動作について、第1実施形態に係るX線検査装置1の画像処理部34と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態においては、サイノグラムから再構成した再構成画像に対して、ばらつきを低減する画像処理を実行した。本変形例においては、サイノグラムに対して、ばらつきを低減する画像処理をした後に、サイノグラムを再構成する動作について説明する。なお、本変形例に係るX線検査装置の構成は、図1に示す画像処理部34が画像処理部34aに置換された構成である。
図21に示すように、画像処理部34aは、第1生成部341a(第1生成部)と、第2生成部342a(第2生成部)と、ブロック対検出部343a(検出部)と、画像平均化部344a(補正部)と、再構成部345a(再構成部)と、を備えている。
第1生成部341aは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから後述する被検体サイノグラムを生成し、被検体サイノグラムに基づいて後述する減弱率サイノグラム(第1サイノグラム、第1画像)を生成する処理部である。
具体的には、第1生成部341aは、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。第1生成部341aは、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギー(第1エネルギー)の被検体サイノグラムを生成し、生成した被検体サイノグラムに基づいて減弱率サイノグラムを生成する。そして、第1生成部341aは、生成した減弱率サイノグラムを画像平均化部344aに送る。
このように、第1生成部341aは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから所望する特定のエネルギーの被検体サイノグラムを生成するが、この被検体サイノグラムを構成する画素値であるフォトン数は少ない。したがって、量子ゆらぎ、または検出誤差の影響が大きくなり、生成された減弱率サイノグラムの画素値である減弱率は、誤差を含むため、ばらつきが大きくなり精度が低下した値となる。
第2生成部342aは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギー(第2エネルギー)のフォトン数を、ビュー毎、かつ、チャネル毎に加算した被検体サイノグラム(第2サイノグラム、第2画像)を生成する処理部である。
具体的には、第2生成部342aは、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。第2生成部342aは、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの被検体サイノグラムを生成する。第2生成部342aは、生成した被検体サイノグラムをブロック対検出部343aに送る。
このように、第2生成部342aにより生成される被検体サイノグラムの画素値は、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーのフォトン数が加算された値である。したがって、被検体サイノグラムの画素値は、第1生成部341aにより生成される減弱率サイノグラムと比較してばらつきが小さいが、特定のエネルギーにおける減弱率とは異なる値となる。
ブロック対検出部343aは、第2生成部342aから受け取った被検体サイノグラムを子ブロックに分割して、それぞれの子ブロックと相似な親ブロックを検出する処理部である。ブロック対検出部343aが被検体サイノグラムにおいて複数の子ブロックそれぞれと相似な親ブロックを検出する動作は、第1の実施形態のブロック対検出部343が再構成画像1201に対して複数の子ブロックそれぞれと相似な親ブロックを検出する動作と同様である。そして、ブロック対検出部343aは、被検体サイノグラムの子ブロック(第1ブロック)と、その子ブロックと相似である親ブロック(第2ブロック)とのブロック対の被検体サイノグラムにおける位置情報を画像平均化部344aに送る。
画像平均化部344aは、第1生成部341aから受け取った減弱率サイノグラムにおいて、ブロック対検出部343aから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を特定し、特定したブロック対のうち、子ブロック(第3ブロック)の画素値と、親ブロック(第4ブロック)を縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置き換える処理部である。このような画像平均化部344aによる加重平均および画素値の置き換えを、ブロック対検出部343aから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置ごと(減弱率サイノグラムの子ブロックごと)に行う。画像平均化部344aは、減弱率サイノグラムの子ブロックに対して、親ブロックを縮小した縮小ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、ばらつきを低減した減弱率サイノグラムを生成し、その減弱率サイノグラムを再構成部345aに送る。
再構成部345aは、画像平均化部344aから受け取った、ばらつきが低減された減弱率サイノグラムを再構成して再構成画像(復元画像)を生成する処理部である。再構成部345aは、生成した再構成画像を画像記憶部35に出力して、画像記憶部35は、再構成画像を記憶する。
以上のように、画像平均化部344aにおける加重平均により減弱率サイノグラムにおいてばらつきが低減されているので、再構成部345aにより再構成される再構成画像もばらつきが低減されており、再構成の精度を向上させることができる。また、第1の実施形態におけるその他の効果を有するのは言うまでもない。
なお、第1生成部341aにより生成された減弱率サイノグラムに対して、ばらつきを低減する処理を実行する例を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、第1生成部341aは、被検体サイノグラムおよび空気サイノグラムそれぞれにばらつきを低減する処理を実行した後に、ばらつきが低減された被検体サイノグラムおよび空気サイノグラムによって減弱率サイノグラムを生成するものとしてもよい。
また、画像処理部34aにおける第1生成部341a、第2生成部342a、ブロック対検出部343a、画像平均化部344aおよび再構成部345aは、それぞれ、ソフトウェアであるプログラムで実現されてもよく、またはハードウェア回路によって実現されてもよい。また、図21に示す画像処理部34aにおける第1生成部341a、第2生成部342a、ブロック対検出部343a、画像平均化部344aおよび再構成部345aは、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。
<変形例2>
図22は、第1の実施形態の変形例2に係るX線透視装置の全体構成図である。図22を参照しながら、本変形例に係るX線透視装置1bの構成および動作について、第1の実施形態に係るX線検査装置1と相違する点を中心に説明する。第1の実施形態においては、サイノグラムから再構成した再構成画像に対して、ばらつきを低減する画像処理を実行したが、本変形例においては、透視画像に対してばらつきを低減する画像処理について説明する。
放射線検出装置の一例であるX線透視装置1bは、放射線の一例であるX線を被検体40bに透過させてエネルギーごとのフォトン数でスペクトルとして検出することにより、被検体40bの透視画像を得る装置である。X線透視装置1bは、図22に示すように、架台装置10bと、コンソール装置30bと、を備えている。
架台装置10bは、被検体40bに対してX線を照射して透過させ、上述のスペクトルを検出する装置である。架台装置10bは、X線管17(放射線管の一例)と、検出器13bと、照射制御部14bと、データ収集部16bと、を備えている。
X線管17は、照射制御部14bから供給される高電圧によりX線を発生する真空管であり、X線ビーム17bを被検体40bに対して照射する。X線管17から照射されるX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルは、X線管17の管電圧、管電流、および、線源に用いるターゲット(例えば、タングステン等が用いられる)の種類によって定まる。そして、X線管17から照射されたX線は、被検体40bを透過する際に、被検体40bを構成する物質の状態に応じて各エネルギーのフォトン数が減少してスペクトルが変化する。
検出器13bは、縦方向および横方向に複数の検出素子が配列された2次元アレイ型検出器である。検出器13bは、配列された検出素子毎に、X線管17から照射されて被検体40bを透過したX線のエネルギーごとのフォトン数を検出する。すなわち、検出器13bは、縦方向および横方向に配列された検出素子毎に、上述の図4に示すようなX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルを検出する。
照射制御部14bは、高電圧を発生して、発生した高電圧をX線管17に供給する装置である。
データ収集部16bは、検出器13bによりチャネル毎に検出されたエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを収集する装置である。そして、データ収集部16bは、収集したスペクトルのデータそれぞれに対して増幅処理またはA/D変換処理等を行なって、コンソール装置30bに出力する。
コンソール装置30bは、操作者によるX線透視装置1bの操作を受け付け、架台装置10bによって収集されたデータから透視画像を生成する装置である。コンソール装置30bは、図22に示すように、入力装置31bと、表示装置32bと、スキャン制御部33bと、画像処理部34bと、画像記憶部35bと、システム制御部36bと、を備えている。入力装置31b、表示装置32b、スキャン制御部33b、画像記憶部35bおよびシステム制御部36bの機能は、それぞれ上述の図1に示す入力装置31、表示装置32、スキャン制御部33、画像記憶部35およびシステム制御部36の機能と同様である。
画像処理部34bは、データ収集部16bにより収取されたスペクトルのデータに基づいて、透視画像を生成する処理部である。画像処理部34bのブロック構成および動作の詳細については、後述する。
図23は、透視画像を説明する図である。図24は、第1の実施形態の変形例2の画像処理部のブロック構成図である。図23および24を参照しながら、本変形例の画像処理部34bの構成および動作について説明する。
図24に示すように、画像処理部34bは、第1生成部341b(第1生成部)と、第2生成部342b(第2生成部)と、ブロック対検出部343b(検出部)と、画像平均化部344b(補正部)と、を備えている。
第1生成部341bは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから透視画像を生成する処理部である。ここで、透視画像とは、図23に示す透視画像1301のように、X線管17の縦方向および横方向に配列された検出素子毎の測定値を画素値として並べた画像をいう。透視画像1301の画素値は、検出器13bにより測定値として検出されたフォトン数である。また、検出器13bは、縦方向および横方向に配列された検出素子毎にエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルを検出するので、X線透視装置1bは、X線管17の1回のX線スキャンにより、上述の図5と同様に、エネルギーごとの透視画像を得ることができる。
第1生成部341bは、検出器13bにより検出素子毎に検出され、データ収集部16bにより収集された被検体40bを透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(上述の図4と同様)のデータを入力する。第1生成部341bは、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギー(第1エネルギー)の透視画像(第1透視画像、第1画像)を生成する。第1生成部341bは、生成した透視画像を画像平均化部344bに送る。透視画像の画素値は、X線を透過させる物質の種類および濃度によって異なるため、その分布を透視画像で可視化することにより、被検体40b内部の構造を認識することができる。また、透視画像の画素値は、X線のフォトンのエネルギーによっても異なるので、ある物質を特に観察したい場合には、他の物質との画素値の差が大きくなるエネルギーのスペクトルを用いることにより、物質同士のコントラストが向上し、視認性が高い透視画像を得ることができる。
以上のように、第1生成部341bは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから所望する特定のエネルギーの透視画像を生成するが、この透視画像を構成する画素値であるフォトン数は少ない。したがって、量子ゆらぎ、または検出誤差の影響が大きくなり、生成される透視画像の画素値は、誤差を含むため、ばらつきが大きくなり精度が低下した値となる。
第2生成部342bは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギー(第2エネルギー)のフォトン数を、縦方向および横方向の検出素子毎に加算した透視画像(第2透視画像、第2画像)を生成する処理部である。第2生成部342bは、まず、検出器13bにより検出素子毎に検出され、データ収集部16bにより収集された被検体40bを透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(上述の図4と同様)のデータを入力する。第2生成部342bは、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの透視画像を生成する。第2生成部342bは、生成した透視画像をブロック対検出部343bに送る。第2生成部342bにより生成される透視画像の画素値は、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーのフォトン数が加算された値である。したがって、第2生成部342bにより生成された透視画像の画素値は、第1生成部341bにより生成される透視画像と比較してばらつきが小さいが、特定のエネルギーにおけるフォトン数とは異なる値となる。
ブロック対検出部343bは、第2生成部342bから受け取った透視画像を子ブロック(第1ブロック)に分割して、それぞれの子ブロックと相似な親ブロック(第2ブロック)を検出する処理部である。そして、ブロック対検出部343bは、子ブロックとその子ブロックと相似な親ブロックとのブロック対の位置情報を画像平均化部344bに送る。ブロック対検出部343bの第2生成部342bから受け取った透視画像に対する画像処理は、上述したブロック対検出部343の再構成画像1201(図7参照)に対する画像処理の内容と同様である。
画像平均化部344bは、第1生成部341bから受け取った透視画像において、ブロック対検出部343bから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を特定し、特定したブロック対のうち、子ブロック(第3ブロック)の画素値と、親ブロック(第4ブロック)を縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置換する平均化処理を実行する処理部である。画像平均化部344bは、子ブロックに対する、親ブロックを縮小した縮小ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、画素値が各物質に対応した値である復元画像を生成する。このような画像平均化部344bによる加重平均の繰り返しの結果、復元画像では物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、透視画像の画素値の精度を向上させることができる。画像平均化部344bは、生成した復元画像を画像記憶部35b(図22参照)に出力して、画像記憶部35bは、復元画像を記憶する。画像平均化部344bの透視画像に対する平均化処理は、上述した画像平均化部344の再構成画像1101に対する平均化処理の内容と同様である。
以上のような画像処理部34bの画像処理によって、復元画像では物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、透視画像の画素値の精度を向上させることができる。
また、画像平均化部344bにより、第1生成部341bから受け取った透視画像において親ブロックを縮小して縮小ブロックが生成されるので、ノイズとしての画素値のばらつきの低周波成分は、次第に高周波成分に移行する。そして、高周波成分の画素値のばらつきを含む縮小ブロックが、子ブロックに対して加重平均されるので、ばらつきが低減される。すなわち、ノイズとしての画素値のばらつきの高周波成分のみならず、低周波成分についても低減することができる。
また、画像平均化部344bが第1生成部341bから受け取った透視画像において、物質の境界をまたいで画素値の平均化はされず、物質ごとの画素値について平均化されるため、復元画像では、物質同士のコントラストが復元され各物質の境界が鮮明になる。
なお、画像処理部34bにおける第1生成部341b、第2生成部342b、ブロック対検出部343b、および画像平均化部344bは、それぞれ、ソフトウェアであるプログラムで実現されてもよく、またはハードウェア回路によって実現されてもよい。また、図24に示す画像処理部34bにおける第1生成部341b、第2生成部342b、ブロック対検出部343b、および画像平均化部344bは、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るX線検査装置について、第1の実施形態に係るX線検査装置1と相違する点を中心に説明する。第2の実施形態に係るX線検査装置は、図1に示す第1の実施形態に係るX線検査装置1と同様の構成を有するが、画像処理部34の代わりに後述する図25に示す画像処理部34cを備えている。本実施形態では、画像処理部34cの画像処理において、画像の平均化処理と、逐次近似法による再構成処理とを同時に実行する動作について説明する。
図25は、第2の実施形態の画像処理部のブロック構成図である。図26は、逐次近似法の処理と平均化処理とを同時に行うことを説明する図である。図25および26を参照しながら、第2の実施形態の画像処理部34cの構成および動作について説明する。
画像処理部34cは、データ収集部16(図1参照)により収取されたスペクトルのデータに基づいて、画像の平均化処理と、逐次近似法による再構成処理とを同時に実行する処理部である。まず、図26を参照しながら、画像処理部34cの画像処理としての、平均化処理および再構成処理の同時処理の概要について説明する。
本実施形態における逐次近似法による再構成処理では、まず、図26に示すように、画素値として仮の線減弱係数を並べた仮再構成画像1501(第1仮再構成画像)を用意する。仮の線減弱係数としては、例えば、全画素で均一な値とするもの、または、別途推定した被検体の断面を近似した円の内部で0より大きい値とし、円の外部で0としたもの等が考えられる。
次に、画像処理部34cは、X線管11から検出器13に至るX線ビーム11aにより、被検体サイノグラム1401の各ビューでフォトン数が検出されたときと同様の位置関係で、線減弱係数が仮再構成画像1501の画素の画素値であるとした場合に、検出器13で検出されるはずのフォトン数を算出する。画像処理部34cは、算出したフォトン数と、実際に検出器13において検出されたフォトン数とに差異がある場合には、仮再構成画像1501の画素値を更新し、差異がない場合には、画素値を更新しないものとする。フォトン数の差異の有無は、例えば、所定の閾値を設け、その閾値以下であれば差異がないものと判定すればよい。画像処理部34cは、このような被検体サイノグラム1401の各ビューに対応して、仮再構成画像1501の画素値の更新を繰り返す再構成処理によって、線減弱係数を復元した再構成画像1601(復元画像)を得る。
このような逐次近似法による再構成処理では、被検体サイノグラム1401を使用する例を示したが、減弱率サイノグラムを用いるものとしてもよく、空気サイノグラムと被検体サイノグラム1401とを組み合わせて用いる方式としてもよい。また、仮再構成画像1501の画素値の更新方法についても、種々の方法があるが、一例として、下記の式(4)を用いたコンベックス法による画素値の更新方法について説明する。画像処理部34cは、下記の式(4)によって求められる線減弱係数fで、仮再構成画像1501の画素値を更新していく。
式(4)において、fは、仮再構成画像1501の画素jの画素値(更新値)である線減弱係数であり、上付き文字(kまたはk+1)は、それまでの更新回数を示す。Iは、チャネルiの検出素子に至るX線ビーム11aが透過する画素であり、Cijは、チャネルiに至るX線ビーム11aへの画素jの寄与度であり、例えば、X線ビーム11aが各画素を横切る長さまたは面積等である。Bは、チャネルiに向けてX線管11から照射したX線ビーム11aの検出されたフォトン数、すなわち空気サイノグラムの画素値である。Tは、チャネルiに向けてX線管11から照射して被検体40を透過したX線ビーム11aの検出された所望する(注目する)特定のエネルギーのフォトン数、すなわち特定のエネルギーの被検体サイノグラムの画素値である。Vは、その更新回数における仮再構成画像1501を処理する関数であり、βは、Vに対する調整パラメータである。
ここで、関数Vは、従来のコンベックス法においては、メディアンフィルタを用いた下記の式(5)で求められる。
この式(5)におけるMは、k回更新した仮再構成画像1501にメディアンフィルタによるフィルタ処理を施した画像の画素値である。メディアンフィルタは、スパイク状のノイズ、またはいわゆるごま塩状ノイズを除去するのに有効であるが、フィルタ処理後の画像がぼやける等の弊害がある。そこで、本実施形態においては、メディアンフィルタによるフィルタ処理を施した画像の代わりに、k回更新した仮再構成画像1501に対して上述の平均化処理を施した画像の画素値Sを用いて、下記の式(6)により関数Vを算出する。
画像処理部34cは、仮再構成画像1501の画素値を、上述の式(4)および(6)を用いて算出した線減弱係数fにより更新する。このように、第1の実施形態と同様の方法で平均化処理を行った画像を用いて、式(4)および(6)を用いて算出した線減弱係数fによって更新を繰り返す再構成処理が実行されることによって、再構成画像1601(復元画像)では、物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、再構成の精度を向上させることができる。
なお、仮再構成画像1501の画素値の更新式は、上述の式(4)に限定されるものではなく、逐次近似法のその他の方法に基づいて画素値を更新するものとしてもよい。
次に、図25を参照しながら、画像処理部34cの構成および動作の詳細について説明する。画像処理部34cは、図25に示すように、更新部341c(第1生成部)と、判定部342cと、画像平均化部343c(補正部)と、保持部344cと、再構成部345c(第2生成部)と、ブロック対検出部346c(検出部)とを備えている。
更新部341cは、検出器13により検出されたX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータ、および画像平均化部343cから受け取った平均化処理が実行された画像の画素値S等を用いて、仮再構成画像1501の画素値を更新する処理部である。更新部341cは、まず、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(図4参照)のデータを入力する。更新部341cは、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギー(第1エネルギー)の被検体サイノグラムを生成する。また、更新部341cは、予め空気サイノグラムを生成して保持しておく。また、更新部341cは、画像平均化部343cから、仮再構成画像1501に対して平均化処理が実行された画像を受け取る。
更新部341cは、生成した被検体サイノグラムおよび空気サイノグラムの画素値と、画像平均化部343cにより平均化処理が実行された画像の画素値S等を用いて、上述の式(4)および(6)により線減弱係数fを算出する。更新部341cは、算出した線減弱係数fで仮再構成画像1501の画素値を更新して、新たな仮再構成画像1501を生成する。更新部341cは、生成した新たな仮再構成画像1501(第2仮再構成画像、第1画像)を判定部342cに送る。
判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われたか否かを判定する処理部である。判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われた場合、その時点の仮再構成画像1501を、再構成画像1601(復元画像)として画像記憶部35に出力する。判定部342cから出力された再構成画像1601は、画像記憶部35に記憶される。一方、判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われていない場合、更新部341cから受け取った仮再構成画像1501を画像平均化部343cに送る。
なお、判定部342cは、更新動作が所定回数行われたか否かを判定するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、判定部342cは、前回、更新部341cにより画素値が更新された仮再構成画像1501の画素値と、新たに更新部341cから受け取った仮再構成画像1501の画素値との差分(仮再構成画像1501すべての画素値の差分の平均値または合計値等)が所定の閾値以下となった時点の仮再構成画像1501を、再構成画像1601(復元画像)とするものとしてもよい。
画像平均化部343cは、仮再構成画像1501において、ブロック対検出部346cから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を特定し、特定したブロック対のうち、子ブロック(第3ブロック)の画素値と、親ブロック(第4ブロック)を縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置換する平均化処理を実行する処理部である。画像平均化部343cは、まず、保持部344cが保持する仮再構成画像1501を受け取り、この仮再構成画像1501において、ブロック対検出部346cから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を配置し、このブロック対に対して加重平均を行う。そして、画像平均化部343cは、加重平均(平均化処理)をした画像を更新部341cに送る。以後、画像平均化部343cは、判定部342cから受け取った仮再構成画像1501において、ブロック対検出部346cから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を配置し、このブロック対に対して加重平均を行う。そして、画像平均化部343cは、加重平均(平均化処理)をした画像を更新部341cに送る。ここで、画像平均化部343cの仮再構成画像1501に対する平均化処理は、上述した画像平均化部344の再構成画像1101に対する平均化処理の内容と同様である。
保持部344cは、図26で上述したように、画素値として仮の線減弱係数を並べた仮再構成画像1501を保持する。保持部344cは、画像平均化部343cにおける最初の加重平均の動作のために、仮再構成画像1501を送る。
再構成部345cは、X線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギー(第2エネルギー)のフォトン数を、ビュー毎、かつ、チャネル毎に加算した被検体サイノグラムを生成し、この被検体サイノグラムを再構成して再構成画像1201(図7参照)を生成する処理部である。再構成部345cは、まず、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトル(図4参照)のデータを入力する。再構成部345cは、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの被検体サイノグラムを生成する。再構成部345cは、上述の逆投影法または逐次近似法により、被検体サイノグラムに対して再構成して、再構成画像1201(図7参照)(第2画像)を生成する。再構成部345cは、生成した再構成画像1201をブロック対検出部346cに送る。
ブロック対検出部346cは、再構成部345cから受け取った再構成画像1201を子ブロックに分割して、それぞれの子ブロック(第1ブロック)と相似な親ブロック(第2ブロック)を検出する処理部である。そして、ブロック対検出部346cは、子ブロックとその子ブロックと相似な親ブロックとのブロック対の位置情報を画像平均化部343cに送る。ブロック対検出部346cの再構成部345cから受け取った再構成画像1201に対する画像処理は、上述したブロック対検出部343の再構成画像1201に対する画像処理の内容と同様である。
なお、画像処理部34cにおける更新部341c、判定部342c、画像平均化部343c、保持部344c、再構成部345cおよびブロック対検出部346cは、それぞれ、ソフトウェアであるプログラムで実現されてもよく、またはハードウェア回路によって実現されてもよい。また、図25に示す画像処理部34cにおける更新部341c、判定部342c、画像平均化部343c、保持部344c、再構成部345cおよびブロック対検出部346cは、機能を概念的に示したものであって、このような構成に限定されるものではない。
図27は、第2の実施形態の画像処理部の動作を示すフローチャートである。図27を参照しながら、第2の実施形態の画像処理部34cによる画像処理の全体動作について説明する。
<ステップS21>
再構成部345cは、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。再構成部345cは、入力したスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーの被検体サイノグラムを生成する。再構成部345cは、生成した被検体サイノグラムに対して再構成して、再構成画像1201(図7参照)を生成し、生成した再構成画像1201をブロック対検出部346cに送る。そして、ステップS22へ進む。
<ステップS22>
ブロック対検出部346cは、再構成部345cから受け取った再構成画像1201を子ブロックに分割して、それぞれの子ブロックと相似な親ブロックを検出する。そして、ブロック対検出部346cは、子ブロックとその子ブロックと相似な親ブロックとのブロック対の再構成画像1201における位置情報を画像平均化部343cに送る。そして、ステップS23へ進む。
<ステップS23>
画像平均化部343cは、保持部344cから画素値として仮の線減弱係数を並べた仮再構成画像1501を受け取り、仮再構成画像1501を初期化する。そして、ステップS24へ進む。
<ステップS24>
画像平均化部343cは、仮再構成画像1501において、ブロック対検出部346cから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を配置し、ブロック対のうち、子ブロックの画素値と、親ブロックを縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置換する平均化処理を実行する処理部である。画像平均化部343cは、保持部344cまたは判定部342cから受け取った仮再構成画像1501において、ブロック対検出部346cから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を配置し、このブロック対に対して加重平均を行う。そして、画像平均化部343cは、加重平均(平均化処理)をした画像を更新部341cに送る。
更新部341cは、検出器13によりチャネル毎に検出され、データ収集部16により収集された被検体40を透過したX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルのデータを入力する。更新部341cは、入力したスペクトルから、所望する(注目する)特定のエネルギーの被検体サイノグラムを生成する。また、更新部341cは、予め空気サイノグラムを生成して保持しておく。また、更新部341cは、画像平均化部343cから、仮再構成画像1501に対して平均化処理が実行された画像を受け取る。更新部341cは、生成した被検体サイノグラムおよび空気サイノグラムの画素値と、画像平均化部343cにより平均化処理が実行された画像の画素値S等を用いて、上述の式(4)および(6)により線減弱係数fを算出する。更新部341cは、算出した線減弱係数fで仮再構成画像1501の画素値を更新して、新たな仮再構成画像1501を生成する。更新部341cは、生成した新たな仮再構成画像1501を判定部342cに送る。そして、ステップS25へ進む。
<ステップS25>
判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われたか否かを判定する。判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われていない場合(ステップS25:No)、更新部341cから受け取った仮再構成画像1501を画像平均化部343cに送り、ステップS24へ戻る。一方、判定部342cは、更新部341cによる仮再構成画像1501の更新動作が所定回数行われた場合(ステップS25:Yes)、その時点の仮再構成画像1501を、再構成画像1601(復元画像)として画像記憶部35に出力する。判定部342cから出力された再構成画像1601は、画像記憶部35に記憶される。そして、画像処理部34cによる画像処理が終了する。
以上のような画像処理部34cの画像処理によって、復元画像である再構成画像1601では物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、再構成の精度を向上させることができる。
また、画像平均化部343cにより、仮再構成画像1501において親ブロックを縮小して縮小ブロックが生成されるので、ノイズとしての画素値のばらつきの低周波成分は、次第に高周波成分に移行する。そして、高周波成分の画素値のばらつきを含む縮小ブロックが、子ブロックに対して加重平均されるので、ばらつきが低減される。すなわち、ノイズとしての画素値のばらつきの高周波成分のみならず、低周波成分についても低減することができる。
また、仮再構成画像1501において、物質の境界をまたいで画素値の平均化はされず、物質ごとの画素値について平均化されるため、再構成画像1601では、物質同士のコントラストが復元され各物質の境界が鮮明になる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係るX線検査装置について、第1の実施形態に係るX線検査装置1と相違する点を中心に説明する。第3の実施形態に係るX線検査装置は、図1に示す第1の実施形態に係るX線検査装置1と同様の構成を有する。第1の実施形態における本実施形態では、画像処理部34の画像処理において、ブロック対検出部343が、子ブロック、および子ブロックよりも大きい親ブロックのブロック対を検出する動作について説明した。本実施形態においては、画像処理部34の画像処理において、ブロック対検出部343が、子ブロック、および子ブロックと大きさの等しい親ブロックのブロック対を検出する動作について説明する。
本実施形態の画像処理部34は、図2に示す第1の実施形態の画像処理部34と同様に、第1再構成部341(第1生成部)と、第2再構成部342(第2生成部)と、ブロック対検出部343(第3生成部)と、画像平均化部344(補正部)と、を備えている。第1再構成部341および第2再構成部342の動作は、第1の実施形態と同様である。ただし、第2再構成部342により再構成された画像を、後述する図28に示すように、再構成画像1701(第2画像)とする。
図28は、再構成画像における子ブロックの例を示す図である。図29は、対象子ブロックの周辺に設定された親ブロックの例を示す図である。図30は、子ブロックと合同な親ブロックを検出した場合の例を示す図である。図28〜30を参照しながら、第3の実施形態の画像処理部34のブロック対検出部343の動作について説明する。
第2再構成部342により生成された再構成画像1701は、画素値のばらつきの小さい画像であり、図28においては、画素値の異なる物質ごとに異なる色合いで示している。ブロック対検出部343は、図28に示す再構成画像1701を、上述の図8と同様に、格子状に区分した子ブロック(第1ブロック)に分割する。
次に、ブロック対検出部343は、分割した子ブロックのうち、処理の対象となる子ブロックである対象子ブロック1711毎に、子ブロックと大きさが等しいブロックである親ブロック1712であって、画素値のパターンが相似となる親ブロック1712、すなわち、対象子ブロック1711と合同な親ブロック1712(第2ブロック)を探索する。ここで、ブロック対検出部343は、図29に示すように、対象子ブロック1711の周辺の所定領域に複数の親ブロック1712を設定し、その複数の親ブロック1712の中から、対象子ブロック1711と合同となる親ブロック1712を探索する。あるいは、ブロック対検出部343は、対象子ブロック1711の周辺の所定領域において、上述のような対象子ブロック1711と大きさの等しい親ブロック1712を一画素ずつずらしながら、対象子ブロック1711と合同となる親ブロック1712を探索する。ただし、探索の対象となる親ブロック1712として、対象子ブロック1711自体は含めない。なお、「合同」とは、2つのブロックの画素値のパターンが完全に合同となる場合のみならず、所定の誤差を含み得る概念であるものとする。
次に、ブロック対検出部343による、対象子ブロック1711と合同となる親ブロック1712の探索方法を詳述する。ブロック対検出部343は、上述のように、対象子ブロック1711と親ブロック1712とは同じ大きさなので、探索する親ブロック1712に対して、第1の実施形態で上述した図11に示すような縮小処理は実行しない。したがって、ブロック対検出部343は、親ブロック1712のそのままの画素値と、対象子ブロック1711の画素値を用いて、上述の式(1)に示す絶対値誤差、または式(2)に示す二乗誤差等の誤差を算出する。
ブロック対検出部343は、複数の親ブロック1712のうち、算出した誤差が最も小さい親ブロック1712が、対象子ブロック1711と合同であるものと判定し、その親ブロック1712を図30に示す検出親ブロック1714として検出する。このように、ブロック対検出部343は、再構成画像1701を構成する子ブロックについてそれぞれ、合同となる親ブロックを探索し、その親ブロックを検出親ブロックとして検出する。また、ブロック対検出部343は、算出した誤差が最も小さい親ブロック1712について、誤差が所定の閾値以下とならない場合、その対象子ブロック1711には合同となる親ブロック1712は存在しないと判定し、その後の処理を実行しないようにする。これによって、無駄な処理を回避することができる。以上のような動作によって、ブロック対検出部343は、再構成画像1701において、図30に示すように、対象子ブロック1711と、対象子ブロック1711に合同な検出親ブロック1714とのブロック対を検出する。ブロック対検出部343は、対象子ブロック1711と、対象子ブロック1711と相似である検出親ブロック1714とのブロック対の再構成画像1701における位置情報を画像平均化部344に送る。
次に、第3の実施形態の画像処理部34の画像平均化部344の平均化処理について説明する。
画像平均化部344は、第1再構成部341から受け取った再構成画像(図6に示す再構成画像1101に相当)において、上述の図17に示したものと同様に、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置に対応する位置に子ブロック(第3ブロック)および親ブロック(第4ブロック)のブロック対を特定する。また、画像平均化部344は、上述のように、子ブロックと親ブロックとは同じ大きさなので、第1再構成部341から受け取った再構成画像における親ブロックに対して、第1の実施形態で上述したような縮小処理は実行しない。
次に、画像平均化部344は、配置したブロック対の子ブロックの画素の画素値と、親ブロックの画素の画素値とを用いて、上述の式(3)に示す数式と同様の方法で、加重平均を行う。画像平均化部344は、第1再構成部341から受け取った再構成画像の子ブロックにおける画素の画素値を、それぞれ、式(3)による加重平均により算出された値に置き換えて、新たな画素値とする。このような画像平均化部344による加重平均、および画素値の置き換えを、ブロック対検出部343から受け取ったブロック対の位置情報が示す位置ごと(第1再構成部341から受け取った再構成画像の子ブロックごと)に行う。
第1再構成部341により特定のエネルギーで再構成された再構成画像は、画像中の各物質の位置および形状等が再構成画像1701と等しいので、第1再構成部341により生成された再構成画像においても、子ブロックと親ブロックとは互いに合同となる。したがって、画像平均化部344が、親ブロックにより、子ブロックに対して上述の式(3)による加重平均を行っても、元々同じ物質内の画素同士の加重平均となるので、各物質における画素値の平均化処理が維持され、第1再構成部341により生成された再構成画像が有する画素値のばらつきが低減されていく。したがって、画像平均化部344は、子ブロックに対して、親ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、画素値が各物質の正しい線減弱係数である復元画像を生成する。このような画像平均化部344による平均化処理においては、親ブロックに対して縮小処理は実行されないため、ノイズとしての画素値のばらつきの低周波成分を高周波成分に移行させる効果はないが、復元画像では、物質境界をまたいだ平均化はされないため、物質ごとに画素値が平均化されて、ばらつきは低減し、再構成の精度を向上させることができる。特に、図30に示す対象子ブロック1711のように、並行する物質境界が含まれていると、大きさが異なって相似となる親ブロックは周囲に存在しないため、加重平均によるばらつきの低減効果が十分に得られない場合がある。しかし、上述のように、親ブロックが子ブロックの等倍であれば、図30に示すように、子ブロックと合同な親ブロックが検出されるため、ばらつきの低減効果が得られる。
なお、画像平均化部344による子ブロックに対する、親ブロックによる加重平均の繰り返し動作は、所定回数繰り返して終了するものとすればよい。あるいは、前回、加重平均で求めた値で置き換えた画素値と、今回、加重平均で求めた値との差分(再構成画像すべての画素値の差分の平均値または合計値等)が所定の閾値以下となった場合に終了するものとしてもよい。
また、上述のようにブロック対検出部343が子ブロックと同じ大きさである合同な親ブロックを検出し、画像平均化部344により子ブロックに対して、合同な親ブロックにより加重平均する動作は、上述の第2の実施形態にも適用することができる。
また、上述の画像処理部34による画像処理では、子ブロックに対して、加重平均する親ブロックは、子ブロックに合同な1つの親ブロックであるものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、画像平均化部344は、図30に示した対象子ブロック1711(第1ブロック)の周辺の所定領域のブロック対検出部343により特定された複数の親ブロック1712(第2ブロック)全てを利用して加重平均するものとしてもよい。この場合、例えば、複数の親ブロック1712のうち、対象子ブロック1711に対して誤差の小さいものは加重平均の重みを大きくし、誤差が大きいものは加重平均の重みを小さくするものとすればよい。このように、子ブロックに対して複数の親ブロックを加重平均することにより、加重平均処理前後の画素値の変化が空間的に連続的になり、加重平均処理による不自然なアーチファクトの発生を抑制することができる。
また、上述のした各実施形態およびその変形例における画像平均化部は、加重平均により平均化して補正を行う以外にも、例えば、メディアンフィルタ等のランクフィルタによるフィルタ処理で補正を行ったり、または、親ブロックに基づく値で画素値を置き換えることによる補正を行うものとしてもよい。これらによっても、ノイズを低減することができる。
また、上述の画像処理部34による画像処理においては、ブロック対検出部343は、再構成画像1701を格子状に区分した子ブロックに分割して、分割したそれぞれの子ブロックに合同な親ブロックを検出するものとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、再構成画像1701において処理の対象となる対象子ブロック1711として、図31に示す対象子ブロック1711a〜1711cに示すように、再構成画像1701を構成する画素1701bごとにずらしながら加重平均するものとしてもよい。この場合も、上述のように、対象子ブロック1711の周辺の所定領域の複数の親ブロック1712全てを利用して加重平均するものとし、かつ、加重平均は、図32に示すように、対象子ブロック1711の中央画素1721の位置に相当する第1再構成部341からの再構成画像(第1画像)上の画素と、複数の親ブロック(親ブロック1712a〜1712c)の中央画素1722a〜1722cそれぞれの位置に相当する第1再構成部341からの再構成画像上の画素とを利用して演算する。これによって、さらに加重平均処理による不自然なアーチファクトの発生を抑制することができる。また、この加重平均処理(平均化処理)の動作を、第2の実施形態に係るX線検査装置のように平均化処理と、逐次近似法による再構成処理とを同時に実行する動作に適用する場合、画像平均化部343cが加重平均する画像の画素値g(i,j)は、例えば、下記の式(7)によって求められる。
式(7)において、(i,j)は、仮再構成画像1501における画素の位置を示す。f(i,j)は、仮再構成画像1501の位置(i,j)の画素の画素値(更新値)である線減弱係数である。g(i,j)は、画像平均化部343cにより仮再構成画像1501において加重平均された画像の位置(i,j)の画素の画素値である。r(i,j)は、再構成部345cによりX線のエネルギーごとのフォトン数で示されるスペクトルから、複数のエネルギー、またはスペクトルの全エネルギーのフォトン数を、ビュー毎、かつ、チャネル毎に加算した被検体サイノグラムが生成され、この被検体サイノグラムが再構成されて生成された再構成画像1201の位置(i,j)の画素の画素値である。σは、ノイズの量によって切り替える調整パラメータである。画像平均化部343cが、この式(7)によって仮再構成画像1501に対して加重平均することにより、位置(i,j)を中心とした(2M+1)×(2N+1)画素の範囲にある親ブロックの画素値によって加重平均が演算されることになる。
なお、上述した第1の実施形態および第3の実施形態において、CT装置における画像処理について説明したが、CT装置に限定するものではなく、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)装置等の画像についての画像処理に対しても適用可能である。MRI装置では、例えば、鉄の沈着物およびメラニン等を見る場合はT1強調画像、水および血液等を見る場合はT2強調画像、というように診断の目的に応じて種々の画像が生成する。図33は、画像処理部のブロック構成の別の例を示す図である。図33を参照しながら、CT装置以外の装置(モダリティ)の画像処理について、上述の第1の実施形態および第3の実施形態の画像処理を適用する場合について説明する。例えば、モダリティとしてMRI装置を想定した場合を例にして説明する。
図33に示すように、画像処理部34dは、第1画像生成部341d(第1生成部)と、第2画像生成部342d(第2生成部)と、ブロック対検出部343d(検出部)と、画像補正部344d(補正部)と、を備えている。
第1画像生成部341dは、診断画像として脂肪抑制画像(第1画像)を生成する。ここで、脂肪抑制画像とは、周知の技術である判定回復法またはSTIR(Short TI Inversion Recovery)法等を用いて脂肪信号を選択的に低下させた画像であり、ノイズが生じやすい。
第2画像生成部342dは、例えば、参照画像として、脂肪抑制画像と被検体の同じ部分を示す、抑制していないT2強調画像(第2画像)を生成する。ここで、T2強調画像は、脂肪抑制画像と比較して、物質ごとの画素値の平均は異なるが、脂肪抑制画像よりもノイズは少なく、かつ鮮明である。
ブロック対検出部343dは、第2画像生成部342dから受け取ったT2強調画像を子ブロック(第1ブロック)に分割して、それぞれの子ブロックと相似な親ブロック(第2ブロック)を検出する処理部である。そして、ブロック対検出部343dは、子ブロックとその子ブロックと相似な親ブロックとのブロック対の位置情報を画像補正部344dに送る。
画像補正部344dは、第1画像生成部341dから受け取った脂肪抑制画像において、ブロック対検出部343dから受け取ったブロック対の位置情報が示す位置にブロック対を特定し、特定したブロック対のうち、子ブロック(第3ブロック)の画素値と、親ブロック(第4ブロック)を縮小した縮小ブロックの画素値とを加重平均した値で画素値を置換する補正を行う処理部である。また、画像補正部344dは、子ブロックに対する、親ブロックを縮小した縮小ブロックによる加重平均を繰り返すことによって、画素値が各物質に対応した値である復元画像を生成する。このような画像補正部344dによる加重平均の繰り返しの結果、復元画像では物質ごとに画素値が補正されて、ばらつきは低減し、診断画像としての脂肪抑制画像の画素値の精度を向上できる。なお、画像補正部344dでは、加重平均による補正を行うものとしているが、これに限定されるものではなく、上述と同様に、例えば、メディアンフィルタ等のランクフィルタによるフィルタ処理で補正を行ったり、または、親ブロックに基づく値で画素値を置き換えることによる補正を行うものとしてもよいのは言うまでもない。
なお、第1画像生成部341dは、診断画像として脂肪抑制画像(第1画像)を生成するものとしたが、これに限定されるものではなく、例えば、周知の技術であるFLAIR(Fluid Attenuated IR)等で水抑制画像を生成するものとしてもよい。この場合でも、水抑制画像のノイズを除去することができる。
このように、MRI装置に用いる診断画像にノイズが生じる場合に、それを第1画像生成部341dで生成し、別の画像であって、かつノイズが少ない画像を参照画像として第2画像生成部342dで生成して、ブロック対検出部343dおよび画像補正部344dの機能に基づく補正処理を適用すれば、診断画像のノイズを低減できる。なお、上述した診断画像および参照画像の例の他にも、診断画像がT1強調画像またはT2強調画像(第1画像)である場合に、参照画像としてT1強調画像とT2強調画像との平均画像、またはプロトン画像(第2画像)を用いる場合においても有効である。また、診断画像が拡散強調画像(第1画像)である場合に、参照画像として非拡散画像(第2画像)を用いる場合においても有効である。
また、モダリティとして超音波診断装置を用いた場合においても、上述の画像処理を適用できる。例えば、第1画像生成部341dは、診断画像として、超音波の高調波成分の画像であるハーモニック画像(第1画像)を生成する。ここで、ハーモニック画像は、被検体の体表付近で多重反射が少なくアーチファクトは少ないが、基本波に比べて感度が劣るためノイズが生じやすい。また、第2画像生成部342dは、参照画像として、ハーモニック画像と同じ部分を撮像した基本波のBモード画像(第2画像)を生成する。そして、ブロック対検出部343dおよび画像補正部344dは、上述と同様の動作を行う。これにより、診断画像としてのハーモニック画像のノイズを低減できる。また、高いフレームレートで診断する場合、1フレームあたりのビーム数は少なくなるため画質は劣化する。そこで、ビーム数が多い低フレームレート画像(第2画像)を参照画像として、ビーム数が少ない高フレームレート画像(第1画像)を診断画像として、上述の画像処理部34dによる画像処理をすることにより画質を改善できる。
また、モダリティとしてX線透視装置を用いた場合においても、上述の画像処理を適用できる。この場合、造影画像と非造影画像との差分画像を透視画像に重ね合わせて表示するロードマップ表示において、一般にX線量が少なくノイズが多い透視モードで得られる透視画像(第1画像)を診断画像とし、X線量の多い造影画像、非造影画像、またはそれらの平均画像(第2画像)を参照画像として、上述の画像処理部34dによる画像処理が行われることにより、診断画像としての透視画像のロードマップ表示を鮮明にできる。
また、被検体の同じ部分を他のモダリティでも撮影し、診断画像を超音波画像(第1画像)とした場合に、参照画像としてCTまたはMRIの画像(第2画像)を用いることによって、診断画像としての超音波画像のノイズを低減できる。
また、被検体において撮像する部位が変形しない場合には、診断画像(第1画像)を撮像した時刻とは別の時刻に取得したデータ(第2画像)を参照画像として、上述の画像処理部34dによる画像処理が行われることも有効である。
このように、各種の診断画像(第1画像)に対して、同じ部分を異なる条件で撮像した画像を参照画像(第2画像)として、上述の画像処理部34dによる画像処理が行われることにより、ノイズを低減することができる。ここで、異なる条件とは、同じモダリティか別のモダリティかを問わない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、および変更を行うことができる。これらの実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 X線検査装置
1b X線透視装置
10、10b 架台装置
11 X線管
11a X線ビーム
12 回転フレーム
13、13b 検出器
14、14b 照射制御部
15 架台駆動部
16、16b データ収集部
17 X線管
17b X線ビーム
20 寝台装置
21 寝台駆動装置
22 天板
30、30b コンソール装置
31、31b 入力装置
32、32b 表示装置
33、33b スキャン制御部
34、34a〜34d 画像処理部
35、35b 画像記憶部
36、36b システム制御部
40、40b 被検体
41 投影断面
341 第1再構成部
341a、341b 第1生成部
341c 更新部
341d 第1画像生成部
342 第2再構成部
342a、342b 第2生成部
342c 判定部
342d 第2画像生成部
343、343a、343b ブロック対検出部
343c 画像平均化部
343d ブロック対検出部
344、344a、344b 画像平均化部
344c 保持部
344d 画像補正部
345a、345c 再構成部
346c ブロック対検出部
1001 サイノグラム
1011、1011a〜1101d 被検体サイノグラム
1101 再構成画像
1102 再構成画像
1103 復元画像
1111 子ブロック
1114 親ブロック
1201 再構成画像
1201a 子ブロック
1201b 画素
1211、1211a〜1211c 対象子ブロック
1212 親ブロック
1212a 画素
1212b 位置
1213 縮小ブロック
1214、1214a〜1214c 検出親ブロック
1301 透視画像
1401 被検体サイノグラム
1501 仮再構成画像
1601 再構成画像
1701 再構成画像
1701b 画素
1711、1711a〜1711c 対象子ブロック
1712、1712a〜1712c 親ブロック
1714 検出親ブロック
1721 中央画素
1722a〜1722c 中央画素

Claims (16)

  1. 放射線を被検体に照射し、前記被検体を透過した前記放射線のエネルギーに基づく画像に対して画像処理する画像処理装置であって、
    被検体を透過した放射線のエネルギーに基づくデータのうち、第1エネルギーのフォトンに対応する第1データに基づいて第1画像を生成する第1生成部と、
    前記第1エネルギーと異なる第2エネルギーのフォトンに対応する第2データに基づいて第2画像を生成する第2生成部と、
    前記第2画像に含まれる第1ブロックの画素値のパターンと相似する第2ブロックを前記第2画像内で検出する検出部と、
    前記第1画像において、前記第2画像における前記第1ブロックの位置と対応する位置の第3ブロックに含まれる画素値と、前記第2画像における前記第2ブロックの位置と対応する位置の第4ブロックに含まれる画素値とを用いて、前記第3ブロックの新たな画素値を算出し、前記新たな画素値に基づいて前記第3ブロックの画素値の補正を行う補正部と、
    を備えた画像処理装置。
  2. 前記第1データは、前記第1エネルギーのフォトンの第1カウント数を示すデータであり、
    前記第2データは、前記第1カウント数よりも大きい前記第2エネルギーのフォトンの第2カウント数である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 被検体が撮像されることにより得られる第1データに基づいて、前記被検体の撮像領域を含む第1画像を生成する第1生成部と、
    前記被写体が撮像されることにより得られる第2データに基づいて、前記第1画像が含む撮像領域と同一の撮像領域を含む第2画像を生成する第2生成部と、
    前記第2画像に含まれる第1ブロックの画素値のパターンと相似する第2ブロックを前記第2画像内で検出する検出部と、
    前記第1画像において、前記第2画像における前記第1ブロックの位置と対応する位置の第3ブロックに含まれる画素値と、前記第2画像における前記第2ブロックの位置と対応する位置の第4ブロックに含まれる画素値とを用いて、前記第3ブロックの新たな画素値を算出し、前記新たな画素値に基づいて前記第3ブロックの画素値の補正を行う補正部と、
    を備えた画像処理装置。
  4. 前記第2生成部は、前記第1データが撮像された条件とは異なる条件で撮像された前記第2データに基づいて、前記第2画像を生成する請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2生成部は、前記第1データを撮像したモダリティとは異なるモダリティにより撮像された前記第2データに基づいて、前記第2画像を生成する請求項3に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1画像は、第1S/N比を有し、
    前記第2画像は、前記第1S/N比よりも高い第2S/N比を有する請求項3に記載の画像処理装置。
  7. 前記第2生成部は、前記第1データが撮像された時刻と異なる時刻に撮像された前記第2データに基づいて、前記第2画像を生成する請求項3に記載の画像処理装置。
  8. 前記第1生成部は、前記第1エネルギーのフォトンに対応する前記第1データから前記第1画像として第1サイノグラムを生成し、
    前記第2生成部は、前記第2エネルギーのフォトンに対応する前記第2データから前記第2画像として第2サイノグラムを生成し、
    前記補正部により前記補正が行われた画像を再構成して再構成画像を生成する再構成部をさらに備えた請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記第1生成部は、前記第1エネルギーのフォトンに対応する前記第1データから前記第1画像として第1透視画像を生成し、
    前記第2生成部は、前記第2エネルギーのフォトンに対応する前記第2データから前記第2画像として第2透視画像を生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記第2生成部は、前記第2エネルギーのフォトンに対応する前記第2データから被検体サイノグラムを生成し、前記被検体サイノグラムに基づいて、前記第2画像として再構成画像を再構成して生成し、
    前記補正部は、仮の画素値で構成された第1仮再構成画像に対して前記補正を行い、
    前記第1生成部は、前記第1エネルギーのフォトンに対応する前記第1データ、および前記補正部により前記補正が行われた画像の画素値に基づいて算出した更新値によって、画素値を更新した前記第1画像としての第2仮再構成画像を生成し、
    前記補正部は、さらに、前記第2仮再構成画像に対して前記補正を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 被検体を透過した放射線のエネルギーに基づくデータのうち、第1エネルギーのフォトンに対応するデータに基づいて第1画像を生成する第1生成部と、
    前記第1エネルギーと異なる第2エネルギーのフォトンに対応するデータに基づいて第2画像を生成する第2生成部と、
    前記第2画像に含まれる第1ブロックの周囲の所定領域において前記第1ブロックの大きさと等しい複数の第2ブロックを検出する検出部と、
    前記第1画像において、前記第2画像における前記第1ブロックの位置と対応する位置の第3ブロックに含まれる画素値と、前記第2画像における前記第2ブロックの位置と対応する位置の第4ブロックに含まれる画素値とを用いて、前記第3ブロックの新たな画素値を算出し、前記新たな画素値に基づいて前記第3ブロックの画素値の補正を行う補正部と、
    を備えた画像処理装置。
  12. 前記検出部は、前記第1ブロックの大きさよりも大きい前記第2ブロックを検出し、
    前記補正部は、前記第4ブロックを前記第3ブロックの大きさに縮小して縮小ブロックを生成し、前記第3ブロックの画素値と、前記縮小ブロックの画素値との加重平均を行う請求項1または3に記載の画像処理装置。
  13. 前記検出部は、複数の前記第1ブロックごとに、前記第1ブロックの画素値のパターンと合同な前記第2ブロックを検出し、
    前記補正部は、前記第3ブロックの画素値と、前記第4ブロックの画素値との加重平均を行う請求項1または3に記載の画像処理装置。
  14. 前記検出部は、前記第1ブロックの画素値のパターンと相似する候補となるブロックのうち、前記第1ブロックとの誤差が最小となる前記候補となるブロックを、前記第2ブロックとして検出する請求項1または3に記載の画像処理装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか一項に記載の画像処理装置と、
    前記放射線を照射する放射線管と、
    前記放射線管から照射された前記放射線のエネルギーを検出する検出器と、
    を備えた放射線検出装置。
  16. 被検体を透過した放射線のエネルギーに基づくデータのうち、第1エネルギーのフォトンに対応するデータに基づいて第1画像を生成する第1生成ステップと、
    前記第1エネルギーと異なる第2エネルギーのフォトンに対応するデータに基づいて第2画像を生成する第2生成ステップと、
    前記第2画像に含まれる第1ブロックの画素値のパターンと相似する第2ブロックを前記第2画像内で検出する検出ステップと、
    前記第1画像において、前記第2画像における前記第1ブロックの位置と対応する位置の第3ブロックに含まれる画素値と、前記第2画像における前記第2ブロックの位置と対応する位置の第4ブロックに含まれる画素値とを用いて、前記第3ブロックの新たな画素値を算出し、前記新たな画素値に基づいて前記第3ブロックの画素値の補正を行う補正ステップと、
    を有する画像処理方法。
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