JP6480800B2 - コンテナ型データセンター - Google Patents

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Description

本発明は、コンテナ型データセンターに関する。
装置や設備を最初から現場で作成するのではなく、輸送用のコンテナの内部にコンピューターや蓄電池等の機器を設置し、例えばトラックに搭載し、一般の道路を移動させ、現場で短時間に作成することが行われている。こうすることで、目的とする装置や設備を現場で短時間に作成することができる。
このようなコンテナを用いることで、一般道路を経由して設備移動が可能であり、製造場所と設置場所とを分離することが可能となる。特に、ある場所にいったん設置した後に別の場所に移動することが可能であれば、設備構成や設置場所を柔軟に変更することが容易となる。
このような、最小限の基本的な機能(例えば下記のデータセンターでいえば、サーバー、ラック、セキュリティ装置、照明、消火設備、通信線、電源等といった最低限の機能を有した最少の単位のもの)を備えたシステムをコンテナ内に用意し、集合的に用いることにより装置や設備を設置するというアイデアは、様々な技術分野で用いられている。
また、複数のサーバーラックを収納するコンテナ型データセンターにおいては、輸送用のISO規格のコンテナを利用することでデータセンターを安価に構築することが可能となるが、その幅は道路交通法にしたがって、トラック運送ができるように、ISO規格で横幅2438mm(内寸2352mm)程度と定められているが、コンテナ内の環境を維持するための断熱材や壁を考慮すると、内寸2080mm程度になってしまう。したがって、サーバーラックをスライドさせるにしても、メンテナンスに必要なスペースを得るだけのストローク長さを確保することが困難である(図20参照)。
ここで、サーバーラックは、前面から冷気を取り込み、背面に熱気を排出することから、一般的に、サーバーラック前面が冷気空間、背面側が熱気空間とされる。このため、エアコンは、コンテナの長手方向の壁面や天井面に取り付けられるので、サーバーラックは、コンテナ側面にサーバーラック前面を向いた状態で配置されることが好適である。
米国特許第7278273号公報
しかし、EIA規格で定められている19インチサーバーラックの横幅は700mm、奥行1100mm程度が一般的であり、コンテナ側面にサーバーラック前面を向いた状態でサーバーラックを並べると、サーバーラックの扉が開閉できなかったり、メンテナンスに必要なスペースが確保できなかったりということがあった。
この点、例えば特許文献1においては、コンテナ側面に対し、サーバーラック前面が斜めを向くように配置することでこのような問題の解決が図られている。ところが、サーバーラックを密接した状態で斜めに配置した場合、メンテナンス時にサーバーラックを奥行方向に移動させる必要があり、また、横側のメンテナンススペースを確保するのが難しい。
このような問題を回避しうる一つの手段としては、密接したサーバーラックを高角度(45度を超え75度くらいまでの角度)に回して配置することが考えられる。しかし、そうするとコンテナの長手方向のスペース利用効率が悪化する。
また、サーバーラックを回すには、一般的にはサーバーラックにキャスターを取り付けることが行われるが、実際には、回すときの中心軸が定まらず、エアコンや照明など周りの物に接触して破損してしまうおそれがある。このため、計算上の必要スペースより大きなスペースが必要になってしまう。
また、サーバーラックに取り付けたキャスターで当該サーバーラックを移動させようとすると、サーバーラックがずれてしまうなど、取り扱いが不便で、しかも、メンテナンス後にもとの位置に戻すのが難しい。
本発明は、コンテナ内のスペースの利用効率を向上させること、メンテナンスに十分なスペースを確保すること、そしてメンテナンス後のサーバーラックを元の位置に簡単に戻すこと、を可能にしたコンテナ型データセンターを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明は、電子機器が設置されるサーバーラックを備えるコンテナによって構成されるコンテナ型データセンターにおいて、
鉛直方向の回転軸を中心に前記サーバーラックを回転可能とする回転機構を備えることを特徴とする。
このように構成されたコンテナ型データセンターにおいては、回転機構により、鉛直軸を中心にしてサーバーラックを回転させることができる。こうした場合、サーバーラックを密接状態で斜めに配置せずとも鉛直軸を中心にサーバーラックを回転させることによってメンテナンス用のスペースを確保することができるし、また、所定の鉛直軸を中心にサーバーラックを回転させる機構によれば、メンテナンス後のサーバーラックを元の位置に簡単にもどすことができ、取り扱いが楽である。さらに、所定の鉛直軸を中心にサーバーラックを決まったエリア内で回転させる機構によれば、その周りの物に接触して破損してしまうおそれがないし、計算上の必要スペース以上のスペースが必要となることもない。したがって、スペースの効率が向上するし、コンテナ内におけるサーバーラックの収納効率も向上する。
コンテナ型データセンターは、N台(Nは2以上)の前記サーバーラックを連結してなるサーバーラック連結体を前記回転機構によって一体的に回転させるものであってもよい。
この場合、隣り合う前記サーバーラック連結体の間に前記電子機器のメンテナンスに必要なメンテナンススペースが確保されていてもよい。
この場合、前記サーバーラック連結体を回転させて所定の向きにしたときに前記メンテナンススペースが確保される配置となっていてもよい。
この場合、前記サーバーラックを連結するラック連結金具に、前記回転機構を構成する回転軸が取り付けられていてもよい。
また、前記回転機構は、前記サーバーラックを水平方向に移動させるスライド機構をさらに備えていてもよい。
また、前記回転機構は、前記サーバーラックの下部にて当該サーバーラックを回転させる回転床を含むものであってもよい。
また、前記回転機構は、前記コンテナの天井に配置された回転軸を含むものであってもよい。
前記サーバーラックに、前記コンテナ内を流通する空気の一部を遮る遮蔽板が取り付けられていてもよい。
また、コンテナ型データセンターにおいて、空調機を構成する室内機が前記コンテナ内に設置されており、前記サーバーラックが、前記回転機構による回転時、前記室内機に干渉しない位置に配置されていてもよい。
また、コンテナ型データセンターにおいて、空調機を構成する室内機が前記コンテナ内の長手方向に沿って設置されており、前記回転機構の回転軸は前記コンテナの幅方向中心に対し前記室内機と反対側に偏心しており、前記サーバーラックはその前面側が前記室内機が存在する側に配置されていてもよい。
また、コンテナ型データセンターが、前記コンテナ内における上部に配置されたケーブルラックと、該ケーブルラックに掛けられ、前記電子機器に接続されたケーブルと、をさらに含み、前記ケーブルは前記回転軸に沿って配線されていてもよい。
本発明によれば、コンテナ内のスペースの利用効率を向上させること、メンテナンスに十分なスペースを確保すること、そしてメンテナンス後のサーバーラックを元の位置に簡単に戻すこと、が可能となる。
本発明に係るコンテナ型データセンターの全体レイアウトの一例を示す平面図である。 コンテナ型データセンターの側面からみた内部の構成例を示す図である。 回転機構の具体例を(A)〜(C)にそれぞれ示す斜視図である。 回転機構の他の具体例を(A)〜(C)にそれぞれ示す斜視図である。 回転機構のさらに他の具体例を(A)〜(C)にそれぞれ示す斜視図である。 スライド機構をさらに備えたコンテナ型データセンターの一例を示す平面図である。 スライド機構の構成例を示す斜視図である。 遮蔽板が取り付けられたコンテナ型データセンターの一例を示す平面図である。 遮蔽板が取り付けられたコンテナ型データセンターの内部における空気の流れを示す図である。 遮蔽板の具体例を示す(A)斜視図と(B)平面図である。 遮蔽板の他の具体例を示す(A)斜視図と(B)平面図である。 エアコンの室内機と通路の関係を示す図である。 天井配線機構の構成例を示す斜視図である。 図13に示した天井配線機構をコンテナの長手方向に沿ってみた図である。 天井配線機構の別の構成例を示す斜視図である。 図15に示した天井配線機構をコンテナの長手方向に沿ってみた図である。 コンテナ内にサーバーラックを搬入する場合の経路(通路)について説明する図である。 2台1組のサーバーラックを回転可能に配置した場合のレイアウト例を示す平面図である。 各サーバーラックを斜めに配置した場合のレイアウト例を示す参考図である。 各サーバーラックをコンテナ幅方向にスライド可能に配置した場合のレイアウト例を示す参考図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明に係るコンテナ型データセンター1は、電子機器50が設置されるサーバーラックを備えるコンテナ2によって構成され、回転機構6を備えている。図1に、コンテナ型データセンター1の全体レイアウトの一例を表す平面図、図2に側面図を示す。
コンテナ2は、例えば鋼鉄、アルミニウム、繊維強化プラスチック(FRP)等で構成されている矩形箱状の筐体である。コンテナ吊り上げ用のフック、コンテナ足元を固定するための孔や突起、通気性確保の為に風が通る様な構造の壁を備えていてもよい。コンテナ2の長さや幅、高さは陸運や海運が可能な範囲であれば問わない。その他、ISOで規定されているスタンダードなコンテナを用いてもよい。
また、矩形箱状であるコンテナ2の壁(出入口42のある前壁、その対面の奥壁、および両側の側壁)、床、天井の各面(6面)は、断熱材ならびに板またはコンクリート板で囲われていてもよい。これら6面は、エアコン設置や換気等の設備を設けるための貫通孔の現地加工が簡単な構造であることが好ましい。
コンテナ2の内部は、内部ドア(出入口扉)41が付いたパーティション(仕切り壁)40によって前室70とサーバールーム80とに分けられている。特に図示しないが、前室70には作業者らのための出入り口とドアが設けられている。作業者らは、ドアが設けられた出入り口および内部ドア41が設けられた出入り口42を通ってサーバールーム80へと入ることができる。なお、図1において符号12は室外機、符号14は分電盤を表している。
サーバールーム80にはサーバーラック3が配置されている。特に図示していないが、サーバーラック3にはコンピューターや蓄電池などの機器(本明細書ではこれらをまとめて電子機器と称し、符号50で示す)が配置されている。
本実施形態におけるサーバーラック3は、2台が連結されて1組のサーバーラック連結体4を構成している(図1等参照)。サーバーラック連結体4は、コンテナ2の長手方向xに沿って、電子機器50およびサーバーラック3の前面、背面がコンテナ2の両側壁を向く通常配置とされている(図1参照)。なお、図1において、サーバーラック3単体の幅を符号w、奥行きを符号dで表し、さらに、サーバーラック連結体4の対角線長さ(ただし、平面図のおける対角線の長さ)を符号tで表している。また、通常配置における隣接するサーバーラック連結体4の間隔(連結体間スペース)を符号sで表している。
<回転機構>
回転機構6は、鉛直方向に延びる回転軸61を中心にサーバーラック3を回転させることを可能にするための機構である。このような回転機構6の具体的構成の例を以下に示す(図3〜図5参照)。ただし、これらはあくまで好適な例にすぎず、構成がこれらの例に限定されることはない。
回転機構6は、例えば、回転軸61、キャスター63、取付板64、床取付板65で構成することができる(図3(A)参照)。キャスター63は、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)の底面に複数が配置された、移動ないし回転用の車輪からなる。取付板64は、サーバーラック連結体4の回転中心付近(一例として、1組のサーバーラック3の間)に取り付けられる。床取付板65は、コンテナ2の床面における回転中心付近に取り付けられる。これら取付板64と床取付板65との間には回転軸61が少なくとも取付板64と床取付板65とのいずれかに対して回転可能に取り付けられている。このような回転機構6により、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)は、回転軸61を中心に回転可能となっている。
回転機構6のうち、キャスター63を除く部分を床側でなく天井側に設置してもよい。すなわち、床取付板65の代わりに天井取付板66を採用し、これらをサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)とコンテナ2の天井の間に設置することができる(図3(B)参照)。または、上述した床側の回転機構6と天井側の回転機構6の両方を設置してもよい(図3(C)参照)。
図3に示した例における取付板64は、鉛直に立て掛けられた状態でサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)に取り付けられていたが、この代わりに、水平に寝かせた状態の取付板64をサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)に取り付けてもよい(図4(A)〜(C)参照)。
あるいは、回転機構6を構成する回転軸61を、コンテナ2の天井から床まで連続する1本の軸で形成してもよい(図5(A)参照)。または、このように天井から床まで連続する回転軸61の一部を板状とし、この板状部分をサーバーラック3とサーバーラック3との間に位置させ、サーバーラック3を連結するラック連結金具67として機能させてもよい(図5(B)参照)。別言すると、この場合は、サーバーラック3を連結するラック連結金具67に回転軸61が取り付けられた構成となっている。このようなラック連結金具67の機能のある回転機構6によれば、サーバーラック3の上下部に固定することで、サーバーラック3とサーバーラック3との間の間隔をさらに狭くし、1組のサーバーラック3の回転径を小さくできる。
あるいは、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)の下部にて当該サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)を回転可能な状態で支持するターンテーブル(回転床)62でもって回転機構6を構成してもよい(図5(C)参照)。
本実施形態のコンテナ型データセンター1においては、上述したごとき回転機構6(あるいは該回転機構6と後述するスライド機構7との組み合わせ)により、隣り合うサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)の間に、電子機器50のメンテナンスに必要な共用のメンテナンススペース300を確保している(図1参照)。すなわち、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)を90度回転させて所定の向きにすることにより、隣接するサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)との間、またはコンテナ2の内壁との間に、どちらのサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)にも利用可能な共用のメンテナンススペース300が確保されるようになっている。なお、メンテナンススペース300とは、電子機器50や基板などを取り出し、取り付けるのに必要な奥行きを備えたスペースのことである。
<スライド機構>
また、回転機構6は、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)を水平方向に移動させるスライド機構7をさらに備えていてもよい(図6、図7参照)。こうした場合、サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)を回転させる動きとスライドさせる動きとを組み合わせることが可能となる(図6参照)。これによれば、出入り口42にもっとも近いサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)よりも奥側に設置されるサーバーラック3を搬入ないしは搬出しやすくなる。
スライド機構7の具体的構成はとくに限定されない。一例を挙げると、コンテナ2の天井と床にスライドレール71を設け、これらスライドレール71に沿って回転軸61をスライドさせる機構がある(図7参照)。
<遮蔽板>
サーバーラック3に、コンテナ2内を流通する空気の一部を遮る遮蔽板5が取り付けられていてもよい(図8、図9参照)。遮蔽板5は、隣接するサーバーラック3の間、あるいはサーバーラック3とコンテナ2の内壁との間を遮蔽するように設けられ、冷気のショートサーキットを遮蔽するキャッピングとして機能する。すなわち、このような遮蔽板5がない場合、エアコン(空調機)10から吹き出された冷気がサーバーラック3の横を通り抜けてしまう可能性があるが、遮蔽板5が設けられたコンテナ型データセンター1においては、当該遮蔽板5が冷気を遮るので、より多くの冷気がサーバーラック3内を流れるようになる。これによれば、コンテナ型データセンター1内の冷気空間C(サーバーラック3の前面側に形成される空間)から、熱気空間H(サーバーラック3の背面側に形成される、排熱によって比較的温度が高くなった空間)へと空調冷気が通り抜けるのを抑止し、より効率的にサーバーラック3の温度調節(冷却)を行うことができる。
遮蔽板5は、折り畳み可能に形成されていてもよい。例えば、サーバーラック3の側面の、当該サーバーラック3の奥行方向中央付近に折畳式の遮蔽板5を設けることができる(図10(A)参照)。この場合、遮蔽板5の幅を、サーバーラック3の奥行dの半分以下として、当該遮蔽板5をサーバーラック3の前面方向および背面方向のいずれか一方または両方へ倒せるようにしてもよい(図10(B)参照)。
また、遮蔽板5は、サーバーラック3の側面に、当該サーバーラック3の前面と面一になるように設けられてもよい(図11(A)、(B)参照)。この場合、遮蔽板5の幅を、サーバーラック3の奥行d以下として、当該遮蔽板5をサーバーラック3の背面方向へ倒せるようにしてもよい(図11(B)参照)。
<エアコンと通路の関係>
コンテナ型データセンター1において、エアコン(空調機)10の室内機11がコンテナ2内に設置されている本実施形態において、サーバーラック3は、回転機構6による回転時、室内機11に干渉しない位置に配置されている(図12参照)。このような配置とすれば、電子機器50をメンテナンスする際にサーバーラック3を回転させたとき、当該サーバーラック3が室内機11に干渉することがない(なお、干渉が生じる可能性がある部位を、図12中において破線の楕円で示している)。
なお、回転機構6に加えてスライド機構7が設けられている場合、サーバーラック3は、回転機構6による回転時に加え、スライド機構7によるスライド時にも室内機11に干渉しないよう配置されていることはいうまでもない。
また、コンテナ型データセンター1において、複数の室内機11がコンテナ2内の長手方向xに沿って設置されている場合(図8参照)、回転機構6の回転軸61を、コンテナ2の幅方向中心に対し室内機11と反対側に偏心させ、尚かつ、サーバーラック3を、その前面側が、室内機11が存在する側を向くようにして配置することできる(図8、図12参照)。このように配置した場合、サーバーラック3の前面と室内機11との間における通路20の幅をより広くなるように確保することが可能となる。
<天井配線機構>
コンテナ型データセンター1は、ケーブル9、ケーブルラック8をさらに含んでいてもよい。例えば図13、図14に示すコンテナ型データセンターには、コンテナ2内における上部にケーブルラック8が配置され、該ケーブルラック8には、電子機器50に接続されたケーブル9が掛けられている。ケーブル9には、電源ケーブル、通信ケーブル等の各種ケーブルが含まれる。ケーブル9は回転軸61に沿って配線されていることが好ましく、この場合には、ケーブル9の余長がより短くて済む(図13参照)。
また、図13、図14に示すケーブルラック8は、当該ラックの片側がコンテナ2の内壁に固定された、いわば「片側壁固定型」のラックである。ラックのもう一方の片側は、コンテナ2の天井に吊りボルト25で吊り下げられる等して支持されている(図14参照)。
図15、図16に、別の構造の天井配線機構を示す。この天井配線機構においては、サーバーラック3の上部付近にあたるコンテナ2の天井にケーブルラック8が吊り下げられ、該ケーブルラック8には、電子機器50に接続されたケーブル9が掛けられている。ケーブル9は回転軸61に沿って配線され、これによってケーブル9の余長がより短くなっている(図15参照)。
以上、本実施形態のコンテナ型データセンター1においては、回転機構6により、あるいはさらにスライド機構7との組み合わせにより、鉛直な回転軸61を中心にしてサーバーラック3を回転させ、あるいはさらにスライドさせることができる。このような機構によれば、サーバーラック3を密接状態で斜めに配置せずとも回転軸61を中心にサーバーラック3を回転させる(あるいはさらにスライドさせる)ことによってメンテナンス用のスペース300を確保することができるし、また、メンテナンス後にはサーバーラック3を元の位置に簡単にもどすことができる。
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述の実施形態では、2台のサーバーラック3を連結して1組のサーバーラック連結体4を構成したが、4台のサーバーラック3を連結するなど、状況におうじてN台(Nは2以上)のサーバーラック3を連結してサーバーラック連結体4を構成することができる。
また、上述の実施形態では、電子機器50の具体例を挙げなかったが、例示すれば、コンピューター、蓄電池、パワコンなど、あらゆる電気・電子関連機器が本発明の対象たる電子機器に含まれる。
本発明者は、本発明を実施した場合の効果を確認するべく種々の計算、シミュレーション、模擬実施等を行った。以下、これらの結果を実施例として説明する。
(1)回転軸
回転軸61にキャスター63付きのサーバーラック3を接続することで、省スペースで回転させることができることを確認した。回転軸61は、細いほうが回転半径を小さくすることができる。
回転軸61の位置(J)は、コンテナ2の側面より、以下の範囲にあるべきことを確認した。なお、以下では、コンテナ2の短手方向(幅狭方向)yの内寸を短辺内寸と呼び、符号Yで示す。
[(コンテナ短辺内寸)÷2]>(J)
(J)>[(N台1組にしたサーバーラックの対角線長さ)÷2]
(2)ターンテーブル
ターンテーブル(回転床)62により、キャスター63がないサーバーラック3を省スペースで回転させることができることを確認した。ターンテーブル62の回転軸は、上述した回転軸61と平面上同じ位置とすればよい。ここで、ターンテーブル62の回転軸は実際の軸であっても仮想の軸であってもよい。
(3)サーバーラック連結体4
コンテナ2内の横幅スペースの制約内で、N台1組に連結したサーバーラック3(すなわちサーバーラック連結体4)を単位として取り扱うことで、回転軸61の数またはターンテーブル62の数を少なくできる。(左90度、左90度の回転が必要)
なお、コンテナ2の出入り口42にもっとも近い回転軸61にスライド機構7を併設することが好適であると考えられた。こうした場合、スライド機構7が併設されたサーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)よりも奥側に設置されるサーバーラック3を通すための通路20を、当該サーバーラック3(あるいはサーバーラック連結体4)をスライドさせるだけで簡易に確保できる(図6、図12、図17等参照)。
(4)メンテナンススペース
N台1組のサーバーラック連結体4とサーバーラック連結体4との間にメンテナンススペース300を設け、サーバーラック3(サーバーラック連結体4)を左右90度回転させることで、サーバーラック3の前面、背面の両面のメンテナンススペース300として利用できるだけでなく、横にメンテナンス予備スペース301もできることを確認した(図18参照)。
各サーバーラック3を斜めに配置する(図19参照)のではなく、効果的に1組に纏めるサーバーラック3数をN台とすれば、N台1組のサーバーラック連結体4とサーバーラック連結体4との間のスペースは以下の範囲になる。
i) 1組の回転径の制約
(コンテナ短辺内寸)>(N台1組にしたサーバーラックの対角線長さ)
ii) 1組のメンテナンススペースの余裕度
[(コンテナ短辺内寸)×2]>[(サーバーラック幅)×N]
iii) スペースの効率性
[(1台のサーバーラックの対角線長さ)×N]>[((サーバーラック幅)×N)+(サーバーラック連結体間スペース)]
EIA規格のサーバーラック(サーバーラック幅0.7m、サーバーラック奥行1.1m)、ISO規格コンテナ(コンテナ短辺内寸 2.1m)を想定した場合においては、
・1ラック1組の場合
i 2.1>1.3
ii 2.2>0.7×1
iii 左辺1.3×1 に対応するには、サーバーラック組間スペースは0.6m 以下
・2ラック1組の場合
i 2.1>1.78
ii 2.2>0.7×2
iii 左辺1.3×2 に対応するには、サーバーラック組間スペースは1.2m 以下
・3ラック1組の場合
i 2.1<2.2 不成立
ii 2.2<0.7×3 不成立
iii 左辺1.3×3 に対応するには、サーバーラック組間スペースは1.8m 以下
となり、2台1組がメンテナンススペースが広くとれて効率的であることを確認した。
仮に、標準品ではないが、コンテナ短辺内寸3m(サーバーラック幅 0.7m、サーバーラック奥行 1.1m)を想定した場合においては、
・1ラック1組の場合
i 3>1.3
ii 2.2>0.7
iii 左辺1.3×1 に対応するには、サーバーラック組間スペースは0.6m 以下
・2ラック1組の場合
i 3>1.78
ii 2.2>0.7×2
iii 左辺1.3×2 に対応するには、サーバーラック組間スペースは1.2m 以下
・3ラック1組の場合
i 3>2.2
ii 2.2>0.7×3
iii 左辺1.3×3 に対応するには、サーバーラック組間スペースは1.8m 以下
・4ラック1組の場合
i 3>2.37
ii 2.2<0.7×4 不成立
iii 左辺1.3×4 に対応するには、サーバーラック組間スペースは2.4m 以下
となり、3台1組がメンテナンススペースが広くとれて効率的であることを確認した。
本発明は、コンピューター、蓄電池、太陽電池用パワコンなどの各種電子機器を収納し、その中で機器を稼働させられるコンテナ型データセンターに適用して好適である。
1…コンテナ型データセンター
2…コンテナ
3…サーバーラック
4…サーバーラック連結体
5…遮蔽板
6…回転機構
7…スライド機構
8…ケーブルラック
9…ケーブル
10…エアコン(空調機)
11…室内機
20…通路
50…電子機器
61…回転軸
62…ターンテーブル(回転床)
67…ラック連結金具
300…メンテナンススペース
x…(コンテナの)長手方向
y…(コンテナの)短手方向
d…サーバーラック単体の奥行き
w…サーバーラック単体の横幅
s…サーバーラック連結体の間隔
t…サーバーラック連結体の対角線の長さ

Claims (12)

  1. 電子機器が設置されるサーバーラックを備えるコンテナによって構成されるコンテナ型データセンターにおいて、
    鉛直方向の回転軸を中心に前記サーバーラックを回転可能とする回転機構を備え
    空調機を構成する室内機が前記コンテナ内の長手方向に沿って設置されており、
    前記回転機構の回転軸は前記コンテナの幅方向中心に対し前記室内機と反対側に偏心しており、
    前記サーバーラックはその前面側が前記室内機が存在する側に配置されることを特徴とするコンテナ型データセンター。
  2. 電子機器が設置されるサーバーラックを備えるコンテナによって構成されるコンテナ型データセンターにおいて、
    鉛直方向の回転軸を中心に前記サーバーラックを回転可能とする回転機構を備え、
    N台(Nは2以上)を1組にした前記サーバーラックの対角線長さが回転径となるように中心軸が設けられ、
    N台の前記サーバーラックを連結してなるサーバーラック連結体を前記回転機構によって一体的に回転させることを特徴とするコンテナ型データセンター。
  3. N台(Nは2以上)の前記サーバーラックを連結してなるサーバーラック連結体を前記回転機構によって一体的に回転させることを特徴とする請求項1に記載のコンテナ型データセンター。
  4. 隣り合う前記サーバーラック連結体の間に前記電子機器のメンテナンスに必要なメンテナンススペースが確保されていることを特徴とする請求項2または3に記載のコンテナ型データセンター。
  5. 前記サーバーラック連結体を回転させて所定の向きにしたときに前記メンテナンススペースが確保される配置となっていることを特徴とする請求項に記載のコンテナ型データセンター。
  6. 前記サーバーラックを連結するラック連結金具に、前記回転機構を構成する回転軸が取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のコンテナ型データセンター。
  7. 前記回転機構は、前記サーバーラックを水平方向に移動させるスライド機構をさらに備えることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
  8. 前記回転機構は、前記サーバーラックの下部にて当該サーバーラックを回転させる回転床を含むものであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
  9. 前記回転機構は、前記コンテナの天井に配置された回転軸を含むものであることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
  10. 前記サーバーラックに、前記コンテナ内を流通する空気の一部を遮る遮蔽板が取り付けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
  11. 空調機を構成する室内機が前記コンテナ内に設置されており、前記サーバーラックが、前記回転機構による回転時、前記室内機に干渉しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
  12. 前記コンテナ内における上部に配置されたケーブルラックと、該ケーブルラックに掛けられ、前記電子機器に接続されたケーブルと、をさらに含み、前記ケーブルは前記回転軸に沿って配線されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のコンテナ型データセンター。
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