JP6480173B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ Download PDF

Info

Publication number
JP6480173B2
JP6480173B2 JP2014253721A JP2014253721A JP6480173B2 JP 6480173 B2 JP6480173 B2 JP 6480173B2 JP 2014253721 A JP2014253721 A JP 2014253721A JP 2014253721 A JP2014253721 A JP 2014253721A JP 6480173 B2 JP6480173 B2 JP 6480173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
diaper
hole
absorber
diffusion layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014253721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016112232A (ja
Inventor
啓介 小泉
啓介 小泉
佐藤 信也
信也 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2014253721A priority Critical patent/JP6480173B2/ja
Publication of JP2016112232A publication Critical patent/JP2016112232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6480173B2 publication Critical patent/JP6480173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、使い捨ておむつなどの吸収性物品に関する。
使い捨ておむつなどの吸収性物品における吸収体に、その厚み方向を貫通する貫通孔を設ける技術が知られている。例えば特許文献1には、吸収体の表面から裏面に貫通する孔部が形成されており、該吸収体の裏面に、該孔部の開口部を含む領域を覆うように、該吸収体よりも液透過性の高い拡散シートが配置されている吸収性物品が記載されている。この吸収性物品は、***液の一部を吸収体の孔部を通過させ、吸収体よりも液透過性の高い拡散シートに浸透させて、この拡散シートを経由させて吸収体の裏面から***液を吸収するようにしたものである。
特許文献2には、上側吸収層と下側吸収層とを有する吸収性積層体を備えた吸収性物品が記載されている。下側吸収層は、物品の前後方向に延びる開口を有し、上側吸収層が前記開口の後側端を覆っている。この吸収性物品によれば、開口の後側端が上側吸収層で覆われてポケットが形成されているため、このポケットで尿等が速やかに吸収されやすくなると、同文献には記載されている。
特許文献3には、吸収性コアが開口を有し、該開口に発泡ポリマーからなる拡散体が設けられている吸収性物品が記載されている。拡散体には、そのバックシート側に、前後方向に該拡散体の後側端まで延びる溝が形成されている。この吸収性物品によれば、尿等が拡散体の溝の空間で速やかに拡散され、拡散した尿等が、吸収性コアに速やかに吸収されると、同文献には記載されている。
特開2008−284190号公報 特開2012−040260号公報 特開2012−050744号公報
上述の各特許文献に記載の技術では、吸収体に貫通孔を設けて該吸収体における***物の吸収を速めているものの、該吸収体上に配置されている表面シートでの***物の透過速度が吸収速度の律速になっているため、***物が吸収体に吸収保持されるよりも前に、***物が表面シート上を伝って流出してしまい、漏れが発生してしまう。この不都合は、***物が、水様便や軟便のような粘性が比較的高いものである場合に特に顕著なものとなる。
したがって本発明の課題は、使い捨ておむつ等の吸収性物品の改良にあり、更に詳しくは表面シート上を伝って***物が流出して漏れが発生することを防止し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に配置された吸収体を備えた吸収性物品であって、
前記吸収性物品には、前記表面シートから前記吸収体までを厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、
前記吸収体と前記裏面シートとの間に、不織布又は発泡体からなり且つ肌当接面に凹凸構造が形成されている拡散層を有し、該拡散層が該貫通孔の底部をなし、該底部が肌当接面側において露出している、吸収性物品を提供するものである。
本発明によれば、表面シート上を伝って***物が流出して漏れが発生すること、特に水様便や軟便のような粘性が比較的高い***物の漏れの発生を効果的に防止し得る吸収性物品が提供される。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図である。 図2は、図1におけるII−II線断面図である。 図3は、図1に示すおむつの表面シート及び吸収体の分解斜視図である。 図4は、図1に示すおむつの吸収体の平面図である。 図5(a)は、図4におけるVa−Va断面図であり、図5(b)は、図4におけるVb−Vb断面図である。 図6は、本発明で用いられる拡散層の一例を示す斜視図である。 図7は、本発明で用いられる拡散層の別の一例を示す斜視図である。 図8(a)及び(b)は、本発明で用いられる拡散層の更に別の一例を示す斜視図である。 図9は、本発明で用いられる拡散層の更にまた別の一例を示す斜視図である。 図10は、本発明の吸収性物品の別の実施形態としての使い捨ておむつを示す斜視図(図1相当図)である。 図11は、図10に示すおむつの表面シート及び吸収体の分解斜視図(図3相当図)である。 図12(a)ないし(c)は、本発明の吸収性物品に用い得る表面シートの別の実施形態を示す平面図である。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつが示されている。図2は、図1におけるII−II線断面図である。これらの図に示すおむつは、いわゆる展開型の使い捨ておむつ10である。おむつ10は、長手方向X及びそれに直交する幅方向Yを有する。
以下の説明において「非肌当接面側」とは、吸収体などの各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側(面)である。「肌当接面側」とは、各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側に配される側(面)である。また、おむつ10の長手方向に関し、腹側部側のことを「前側」ともいい、背側部側のことを「後側」ともいう。
おむつ10は、着用者の肌当接面側に配された表面シート21と、非肌当接面側に配された裏面シート22と、これら両シート21,22間に配された縦長の吸収体20とを備えている。表面シート21は液透過性のシートからなり、おむつ10の着用状態において着用者の肌に対向する。裏面シート22は液不透過性ないし撥水性のシートからなり、着用状態において外方を向いている。
表面シート21としては、例えば液透過性の不織布や穿孔フィルムなどを用いることができる。不織布を用いる場合には、該不織布は単層のものであってもよく、あるいは2層以上の不織布を積層した積層構造のものであってもよい。また表面シート21として用いられる不織布には、その肌当接面に、複数の凸部を有する凹凸構造が形成されていてもよい。図1及び図2に示す実施形態のおむつ10における表面シート21は、2枚の不織布の積層構造からなり、かかる凹凸構造を有するものである。かかる凹凸構造を有する不織布の積層体からなる表面シート21としては、後述する拡散シート25として用いられる凹凸シート25Aと同様のものを用いることができる。
裏面シート22としては、液不透過のフィルムを用いることができる。このフィルムは水蒸気透過性を有することが好ましい。裏面シート23として、撥水性の不織布を用いることもできる。かかる不織布としては、例えばスパンボンド−メルトブローン−スパンボンド(SMS)不織布や、スパンボンド−メルトブローン(SM)などの積層不織布が好適に用いられる。
おむつ10は、長手方向Xに延びる長手方向中心線CLに対して左右対称に形成されている。おむつ10は、長手方向の中央域に位置する股下部C、並びに股下部Cから長手方向Xの前方及び後方にそれぞれ延出する腹側部A及び背側部Bを備えている。腹側部Aは、おむつ10の着用時に着用者の腹側に配される。背側部Bは、おむつ10の着用時に着用者の背側に配される。股下部Cは、おむつ10の着用時に着用者の股下に配される。
おむつ10は、腹側部Aの左右両側縁及び背側部Bの左右両側縁それぞれが股下部Cの左右両側縁よりも幅方向外方に延出している。股下部Cの左右両側縁は、幅方向Yの内方に向かって円弧状に湾曲しており、全体として長手方向Xの中央域が内方に括れた形状を有している。表面シート21及び裏面シート23はそれぞれ、吸収体20の左右両側縁及び前後両端縁から外方に延出している。表面シート21及び裏面シート23はそれぞれ、吸収体20の周縁から外方に延出した延出部において直接的に又は他の部材を介在させて互いに接合されており、吸収体20を挟持・固定している。
おむつ10には、その背側部Bの左右両側縁部に、一対のファスニングテープF,Fが設けられている。腹側部Aの外表面(非肌当接面)、すなわち裏面シート23の非肌当接面には、図1に示すとおりファスニングテープF,Fを止着させるランディングテープLが設けられている。
おむつ10の長手方向Xに沿う両側部それぞれには、防漏カフ23が配されている。防漏カフ23は起立性向を有し、それによっておむつ10の側部からの液漏れを阻止するために用いられる。防漏カフ23は、おむつ10の長手方向Xに延びる固定端及び自由端を有し、該固定端が肌当接面側に位置するシートと接合されている。図2では、防漏カフ23が裏面シート22に接合している状態が示されている。防漏カフ23の自由端には、おむつ10の長手方向Xに延びる弾性部材23aが伸長状態で固定されている。この弾性部材23aの収縮力によって、防漏カフ23が着用者の身体側に向けて起立して、おむつ10の側部からの液漏れを阻止する。
図2に示すとおり、おむつ10には、表面シート21から吸収体20までを厚み方向Tに貫通する貫通孔24が形成されている。貫通孔24は、図3に示すとおり、表面シート21に形成された矩形状の開口部21aと、吸収体20の厚み方向を貫通する矩形の吸収体貫通孔20aとから構成されている。開口部21aと、吸収体貫通孔20aとは、おむつ10の平面視において略同形であり且つ略同寸法を有している。吸収体20上に表面シート21が載置された状態においては、開口部21aと吸収体貫通孔20aとは重なり合っている。すなわちおむつ10の平面視において開口部21aと吸収体貫通孔20aとは同位置に形成されている。なお、本実施形態において表面シート21に形成する開口部21aの形状は、上述した矩形状に限られず、その他の形状、例えば円形状や、楕円形状、矩形状以外の多角形状、及びこれらの形状の組み合わせであってもよい。
表面シート21に形成された開口部21aは、***物の透過が可能な大きさを有するものであり、好適には水様便や軟便等の粘性が比較的高い***物を抵抗なく透過させることが可能な大きさを有している。この観点から、開口部21aの大きさは、面積で表して100mm以上であることが好ましく、400mm以上であることが更に好ましい。また、開口部21aの大きさは、9000mm以下であることが好ましく、4800mm以下であることが更に好ましい。具体的には、開口部21aの大きさは、面積で表して100mm以上9000mm以下であることが好ましく、400mm以上4800mm以下であることが更に好ましい。吸収体貫通孔20aの大きさに関しても同様であり、該吸収体貫通孔20aを平面視したときの大きさが、面積で表して、前記の範囲内であることが好ましい。
なお、表面シート21の材質によらず(例えば不織布であるか、あるいは穿孔フィルムであるかを問わず)、該表面シート21は、開口部21a以外に、液透過性の部位を有している。例えば表面シート21が不織布であれば、該不織布の構成繊維が堆積して形成される不織布の目を通じて、尿等の粘性の低い***物の透過が可能になっている。
表面シート21に形成された開口部21aは、図1ないし図3に示す実施形態では1個のみ形成されているが、開口部21aの個数はこれに制限されず、開口部全体の開口部21aの面積が前記の範囲内であれば、複数個の開口部21aが形成されていてもよい。吸収体貫通孔20aに関しても同様であり、該吸収体貫通孔20aの形成個数は1個に限られず複数個であってもよい。また、平面視において開口部21aの形成位置と吸収体貫通孔20aの形成位置とが重なっていれば、開口部21aの形成個数と、吸収体貫通孔20aの形成個数とは同数であることを要しない。
吸収体20は、吸液性材料から構成させる吸収性コアと、該吸収性コアの表面を被覆する被覆シートとを備えている。吸収性コアを構成する吸液性材料としては、フラッフパルプ等の吸液性繊維や、吸収性ポリマー等のヒドロゲル材料などが挙げられる。吸収性コアは、これらの吸液性材料を堆積して形成されたものなので厚みを有している。したがって、該吸収性コアを備えた吸収体20に形成された前記の吸収体貫通孔20aは、該吸収体20の厚みに対応する所定の深さを有するものである。所定の深さを有する吸収体貫通孔20aは、孔壁部20bによって画成される。
図3ないし図5に示すとおり、孔壁部20bは、吸収体20における肌当接面側から非肌当接面側に向けて傾斜している。詳細には、孔壁部20bが、吸収体20の肌当接面側から視認可能なように傾斜している。その結果、吸収体貫通孔20aは、吸収体20の肌当接面側における開口面積よりも、非肌当接面側における開口面積の方が小さくなる。孔壁部20bがこのように傾斜していることで、吸収体貫通孔20aにおける***物の受け入れ性が良好になる。特に、粘性が比較的高い***物の受け入れ性が良好になる。なお、***物の受け入れ性が阻害されない限りにおいて、孔壁部20bは傾斜していることを要せず、例えば水平面上におむつ10が展開状態で載置されたときに、孔壁部20bが水平面に対して直交するように、該孔壁部20bが形成されていてもよい。
図2に戻ると、おむつ10は、吸収体20と裏面シート22との間に拡散層25を有している。拡散層25は、該拡散層25に到達した***物を、面内方向に拡散させる機能を有している。この機能を効果的に発現させるために、拡散層25は、不織布又は発泡体から構成されていることが有利である。また、拡散層25は、その肌当接面に凹凸構造が形成されていることが有利である。拡散層25は、おむつ10に形成された貫通孔24の底部24aをなしており、該底部24aがおむつ10の肌当接面側において露出している。すなわち、おむつ10を表面シート21の側から見ると、貫通孔24の底部24aに拡散層25を視認することができる。
拡散層25として用いられる不織布には、例えばエアスルー不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、スパンレース不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが包含される。これらの不織布の任意の組み合わせを2層以上積層したものを用いることもできる。また、これらの不織布と他のシート材料、例えばフィルムとの積層体を用いることもできる。不織布を構成する繊維としては、繊維形成性の各種合成樹脂からなる繊維や、天然繊維などを用いることができる。2種以上の合成繊維からなる複合繊維を用いることもできる。
拡散層25として用いられる発泡体には、例えばオープンセルタイプの発泡体や、クローズドセルタイプの発泡体などが包含される。発泡体を構成する樹脂としては、例えばポリウレタン樹脂などが挙げられる。
拡散層25は、上述した不織布と発泡体との複合体であってもよい。また拡散層25は、その面内方向への***物の拡散が円滑に生じるようにするために、親水性・疎水性の程度を調整することが好ましい。この目的のために、親水化剤を拡散層25に付与したり、逆に疎水化剤を付与したりすることができる。
以上の構成を有する本実施形態のおむつ10によれば、***物は、おむつ10に形成された貫通孔24に直接に導かれるか(図2中、矢印D1で表す。)、又は表面シート21上を伝って貫通孔24に導かれ(図2中、矢印D2で表す。)、該貫通孔24の底部24aに位置する拡散層25に達する。拡散層25は、上述のとおり、***物を面内方向に拡散させる機能を有しているので、該拡散層25に到達した***物は、該底部24aの位置から面内方向に拡散していき(図2中、矢印D3で表す。)、吸収体20の非肌当接面側に移動する。その位置において***物は吸収体20に吸収保持される(図2中、矢印D4で表す。)。以上のとおりの作用機序によって、本実施形態のおむつ10によれば、***物が吸収体に吸収される前に表面シート上を伝って流出して漏れが発生してしまうという不都合を効果的に防止することができる。特に、表面シートを透過しづらい***物である水様便や軟便のような粘性が比較的高い***物の漏れが発生することを効果的に防止することができる。この観点から、本実施形態のおむつ10は、生後6か月までの低月齢児用のおむつとして特に好適に用いられる。
上述した拡散層25が、おむつ10に形成された貫通孔24の底部24aの位置に配置されていれば、該拡散層25による***物の面内方向への拡散効果は充分に発現するが、この拡散効果を更に顕著なものとする観点からは、拡散層25は、貫通孔24の底部24aの位置に配置されていることに加えて、おむつ10の平面視において吸収体20と重なる位置にも配置されていることが好ましい。この場合、拡散層25は、おむつ10の平面視において吸収体20と完全に重なる位置に配置されていてもよく、吸収体20と一部重なる位置に配置されていてもよい。おむつ10の平面視において拡散層25が吸収体20と完全に重なる場合とは、吸収体20の外縁の輪郭と、拡散層25の外縁の輪郭とが完全に一致する場合、及び拡散層25の外縁の輪郭が、吸収体20の外縁の輪郭よりも外方に延出している場合の双方を包含する。
***物を貫通孔24に導きやすくするために、該貫通孔24の形成位置を調整することが好ましい。例えばおむつ10の長手方向Xの中央部から背側部B寄りに10mm以上、特に30mm以上の距離で偏倚した位置に、貫通孔24の中心が位置していることが好ましい。また、長手方向Xの中央部から背側部B寄りに120mm以下、特に100mm以下の距離で偏倚した位置に、貫通孔24の中心が位置していることが好ましい。具体的には、おむつ10の長手方向Xの中央部から背側部B寄りに10mm以上120mm以下、特に30mm以上100mm以下の距離で偏倚した位置に、貫通孔24の中心が位置していることが好ましい。貫通孔24の中心とは、該貫通孔24が平面視して円形である場合は、円の中心のことであり、貫通孔24が平面視して円形以外の形状の図形である場合は、該図形の図心(図形の重心)のことである。
拡散層25は、***物を面内方向に拡散可能にするために、その肌当接面側に凹凸構造を有している。図6には、そのような凹凸構造を有する凹凸シート25Aからなる拡散層25の一例が示されている。凹凸シート25Aは、その肌当接面側に複数の凸部が散点状に配置されており、それによって肌当接面に凹凸構造が形成されているものである。凹凸シート25Aは、第1シート251A及び第2シート252Aからなる2層構造のものである。凹凸シート25Aは、第2シート252Aの立体賦形によって、実質的に平坦な第1シート251A上に、第2シート252Aからなる複数の凸部253Aを有する。これとともに、凸部253A間に凹部254Aを有している。したがって凹凸シート25Aにおける第2シート252Aの側は凹凸形状になっている。この第2シート252Aの側を肌当接面側として用いる。凹部254Aにおいて、第1シート251Aと第2シート252Aとは接合されている。凸部253A及び凹部254Aは、凹凸シート25Aの平面内の一方向aに沿って交互に配置されているとともに、平面内においてa方向と直交するb方向にも交互に配置されている。各凸部253Aの内部は中空になっている。各凸部253Aは、稜線が丸みを帯びた略直方体状をしている。凹部254Aは平面視において矩形をしている。第1シート251A及び第2シート252Aは、それぞれ独立に不織布等の繊維シートから構成されているか、又はフィルムから構成されている。このような構造を有する凹凸シート25Aとしては、例えば特開2004−174234号公報に記載のものを用いることができる。
図7には、図6に示す凹凸シート25Aの変形例が示されている。図7に示す凹凸シート25Bは一枚のシート材料から構成されている。凹凸シート25Bは、第1面251B及び第2面252Bを有している。第1面251Bは肌当接面側に位置する。第2面252Bは、非肌当接面側に位置する。凹凸シート25Bの第1面251B側には、多数の第1突出部253Bが縦横の2つの方向に面内で斜交する関係で延び配列されている(以下、この配列を斜交格子状配列ということがある。)。この格子状配列は直交(90度)する関係でもよく、そのときには直交格子状の配列として区別していうことがある。本実施形態においては、その面内における任意の第1方向とそれに直交する第2方向が、30度以上90度以下の角度で交差していることが好ましい。更に本実施形態においては、凹凸シート25Bの第2面252B側に突出する多数の第2突出部254Bが形成されている。この第2突出部254Bも斜交格子状配列になっているが、直交格子状配列であってもよい。その交差角度の好ましい範囲は、第1突出部253Bに伴って定まるため、前記と同様である。この第1突出部253Bと第2突出部254Bとは、シート面に対して互いに反対方向に突出している。そして、平面視においても側面視においても同一位置にない、つまり重なりのない関係で両者が交互に配置するようになされている。
面内の第1方向及び第2方向にそれぞれ延び配列された第1突出部253Bと第2突出部254Bとは、面状に矛盾なく連続して凹凸シート25Bを構成している。ここで、矛盾なく連続するとは、特定の形状部分が連なって面状になるとき、屈折したり不連続になったりせず、緩やかな曲面で全体が連続した状態になることをいう。なお、第1突出部253Bと第2突出部254Bとの配列形態は図7に示す形態に限定されず、矛盾なく連続し得る配列で配置し得る形態であればよい。例えば、第1突出部253Bを中心に六角形の頂点に6つの第2突出部254Bが配置し、そのパターンが面内に広がる配列であってもよい。なお、この場合、第2突出部254Bの数が第1突出部253Bの数を上回るため、第2突出部254Bどうしが隣接する状態が生じるが、全体において連続したシート状態が構成される限りにおいて、このような形態の配列も第1突出部253Bと第2突出部254Bとが「交互」に配列したという意味に含まれる。
第1突出部253B及び第2突出部254Bは頂部に丸みをもった円錐台形状又は半球状にされている。より詳細に見れば、第1突出部253Bの突出形状は尖鋭ではなくむしろ半球状であり、他方、第2突出部254Bの突出形状はより尖鋭であり頂部に丸みのある円錐ないし円錐台形状になっている。尤も、各突出部253B,254Bの形状はこれに限定されず、どのような突出形態でもよい。例えば、様々な錐体形状(本明細書において錐体形状とは、円錐、円錐台、角錐、角錐台、斜円錐等を広く含む意味である。)であることが実際的である。
第1突出部253B及び第2突出部254Bはその外形と相似する頂部に丸みのある円錐台形状又は半球状の空間255B,256Bを保持している。それぞれの空間255B,256Bは、凹凸シート25Bを介して隔てられており実質的に連続しない空間として形成されている。
凹凸シート25Bを平面視した場合、第1突出部253Bと第2突出部254Bとはそれぞれ散点状に千鳥格子の配置状態になるように形成されている。つまり、凹凸シート25Bの平面視において平面内の第1方向に沿って第1突出部253Bと第2突出部254Bとが交互に出現し、且つ第1方向と直交する第2方向に沿っても第1突出部253Bと第2突出部254Bとが交互に出現するように、これらの突出部253B,254Bが配置されている。このような構造を有する凹凸シート25Bは、例えば各種の繊維材料を原料として用い、特開2012−136792号公報に記載の方法によって好適に製造することができる。
以上の図6に示す凹凸シート25Aを拡散層25として用いる場合には、凸部253Aの高さh(図6参照)に対する該凸部253Aの平面視における直径dの比であるd/hの値は、面内方向への***物の拡散性を一層良好にする観点から、0.1以上、特に0.3以上であることが好ましく、10以下、特に5以下であることが好ましい。具体的には、d/hの値は、0.1以上10以下であることが好ましく、0.3以上5以下であることが更に好ましい。この関係は、図7に示す凹凸シート25Bについても同様に当てはまる。なお、凸部の直径とは、該凸部を平面視したときに、該凸部が円形であれば円の直径のことである。円形以外の形状の図形である場合には、該図形の面積と同じ面積を有する円の直径のことである。また凸部の高さとは、図6に示すとおり、凹凸シート25Aにおける凸部253Aが存在する位置での、該凹凸シート25Aの厚みのことである。凸部の高さは、凹凸シート25Aに0.5Pa(0.05g/cm)の荷重を加えた状態で測定される。図7に示す凹凸シート25Bの高さについても同様である。
d/hの好ましい値は上述のとおりであるところ、凸部の直径dの値そのものは、0.1mm以上、特に0.5mm以上であることが好ましく、10mm以下、特に8mm以下であることが好ましい。具体的には、凸部の直径dは0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、0.5mm以上8mm以下であることが更に好ましい。凸部の高さhに関しては、0.1mm以上であることが好ましく、1mm以上であることが更に好ましく、10mm以下であることが好ましく、5mm以下であることが更に好ましい。具体的には、凸部の高さhは、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上5mm以下であることが更に好ましい。
図8(a)に示す凹凸シート25Cは、これまで説明してきたものと異なり、その肌当接面側に、一方向に延びる畝部と溝部とが交互に配置されており、それによって肌当接面に凹凸構造が形成されているものである。具体的には、凹凸シート25Cは、一方向に長い前記畝部である凸部253Cと、同様に一方向に長い前記溝部である凹部254Cとが交互に配置されている。凸部253Cの延びる方向と凹部254Cの延びる方向とは同じになっている。凹凸シート25Cは、第1シート251C及び第2シート252Cの2層構造からなり、第2シート252C側の面が平坦面になっているとともに、第1シート251C側の面が凹凸形状になっている。したがって凹凸シート25Cにおける第1シート251Aの側は凹凸形状になっている。第2シート252Cは平坦なシートであり、第1シート251Cは波形形状をしている。そして、波形をしている第1シート251Cは、その底部の位置において第2シート252Cと接合している。凹凸シート25Cは、図8(a)中、凸部253C及び凹部254Cの延びる方向と直交する方向であるa方向に沿って凸部253Cと凹部254Cとが交互に配置されている。凸部253Cにおける第1シート251Cと第2シート252Cとの間は中空になっている。第1シート251C及び第2シート252Cとしては、それぞれ独立に不織布等の繊維シート又はフィルムが用いられる。
図8(b)は、図8(a)に示す凹凸シート25Cの変形例を表すものである。図8(b)に示す凹凸シート25Dにおいては、凸部253Dにおける第1シート251Dと第2シート252Dとの間が中実構造になっている。第1シート251Dと第2シート252Dとの間には、繊維材料やその他の材料(例えば粉体等)が充填されている。なお、図8(b)及び先に述べた図8(a)においては、凹部254C,254Dの位置に、該凹部254C,254Dの延びる方向に沿って間欠的に複数の開孔が設けられていてもよい。
図9に示す凹凸シート25Eは、1枚の波形シートから構成されている。凹凸シート25Eには、一方向に長い凸部253Eと、同様に一方向に長い凹部254Eとが交互に配置されている。凸部253Eの延びる方向と凹部254Eの延びる方向とは同じになっている。凹凸シート25Eは、図9中、凸部253E及び凹部254Eの延びる方向と直交する方向であるa方向に沿って凸部253Eと凹部254Eとが交互に配置されている。
以上の図8及び図9に示す凹凸シート25C,25D,25Eを拡散シートとして用いる場合には、凸部の高さは、0.1mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、10mm以下、特に5mm以下であることが好ましい。具体的には、凸部の高さは、0.1mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上5mm以下であることが更に好ましい。凸部の高さの測定方向は、図6に示す凹凸シート25Aにおける凸部の高さの測定方法と同様である。平面視における凸部の幅は、0.5mm以上、特に1mm以上であることが好ましく、10mm以下、特に8mm以下であることが好ましい。具体的には、凸部の幅は、0.5mm以上10mm以下であることが好ましく、1mm以上8mm以下であることが更に好ましい。
拡散シート25として、図6又は図7に示す凹凸シート25A,25Bを用いると、該シートの面内のあらゆる方向に***物が拡散しやすくなる。一方、図8及び図9に示す凹凸シート25C,25D,25Eを用いると、該シートの面内の一方向、すなわち凸部及び凹部の延びる方向に***物が拡散しやすくなる。したがって拡散シート25として、図8及び図9に示す凹凸シート25C,25D,25Eを用いる場合には、これらのシートにおける凸部及び凹部が、おむつ10の長手方向X又は幅方向Yと一致するように、おむつ10内に組み込まれることが好ましい。
図10ないし図12には、本発明の吸収性物品の別の実施形態としての使い捨ておむつが示されている。本実施形態に関し特に説明しない点については、先に述べた実施形態に関する説明が適宜適用される。また、図10ないし図12において、図1ないし図9と同じ部材には同じ符号を付してある。
図10及び図11に示すおむつ10は、表面シート21に設けられた開口部が、先の実施形態と異なっている。詳細には、表面シート21には、大開口部21bが1個設けられている。そしてこの大開口部21bを覆うように、複数の小開口部26aが設けられた開口シート26が表面シート21に取り付けられている。開口シート26は、表面シート21における非肌当接面に取り付けられている。拡散シート(図示せず)は、開口シート26に設けられた小開口部26aを通じて表面シート21側において露出している。
本実施形態においては、開口シート26に設けられた個々の小開口部26aが、***物を透過させる開口部としての役割を有する。この観点から、各小開口部26aの面積は、上述したとおり、0.5mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることが更に好ましい。個々の小開口部26aは、その形状や面積が同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。開口シート26としては、例えば液透過性の不織布を開口させたものや、フィルムを開口させたものなどを用いることができる。複数の小開口部26aを有する開口シート26を用いると、先に述べた実施形態に比べて、開口シート26を通過した便がおむつ表面に戻りにくくなり、より効果的に便漏れを抑制できる。また、表面シート21と異なる素材を開口シート26に用いることで、部分的に便流れや便透過性を向上することができるという利点があるので好ましい。
図12(a)ないし(c)には、表面シート21の更に別の実施形態が示されている。図10及び図11に示す実施形態では、表面シート21に大開口部21bが設けられており、該大開口部21bを覆うように、複数の小開口部26aが設けられた開口シート26が取り付けられていたが、図12(a)ないし(c)に示す実施形態では、表面シート21に直接複数の小開口部21cが形成されている。拡散シート25は、小開口部26aを通じて表面シート21側において露出している。
図12(a)に示す表面シート21においては、複数の円形の小開口部21cからなる小開口部群21dが、吸収体(図示せず)に設けられた吸収体貫通孔(図示せず)と同位置に形成されている。小開口部群21dの形成位置は、該小開口部群21dの図心が、先に述べたとおり、おむつの長手方向の中央部から背側部寄りに10mm以上120mm以下の距離で偏倚した位置であることが好ましい。
図12(b)に示す表面シート21においては、その幅方向Yの中央域に、長手方向Xの全域にわたって、複数の円形の小開口部21cからなる小開口部群21dが形成されている。小開口部群21dを挟んで、幅方向の左右の側部域には小開口部21cは形成されていない。小開口部群21dの形成位置は、おむつの平面視において、吸収体(図示せず)に設けられた吸収体貫通孔(図示せず)と重なっている。
図12(c)に示す表面シート21においては、該表面シート21の全域にわたって複数の円形の小開口部21cが形成されている。
図12(a)ないし(c)のいずれの実施形態においても、各小開口部21cの大きさは同じであってもよく、あるいは異なっていてもよい。各小開口部26cの面積は、該小開口部26cを通じて水様便や軟便等の粘性が比較的高い***物を抵抗なく透過させるようにする観点から、上述したとおり、0.5mm以上20mm以下であることが好ましく、1mm以上10mm以下であることが更に好ましい。開口率としては、大開口部21bの面積に対して小開口部21cの面積の総和が3%以上であればよく、10%以上であればより好ましい。また、上限としては、100%以下が好ましく、80%以下であることがより好ましい。
図12(a)ないし(c)に示す実施形態によれば、図3に示す表面シート21に比べて、表面シート21を通過した便がおむつ10の表面に一層戻りにくくなり、一層効果的に便漏れを抑制できる。また、図11に示す表面シート21に比べて使用する部材が少なくて済むため製造が容易になる。更に、開口している部分のみがずれてしまうという心配もない。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記の実施形態に制限されない。例えば前記の実施形態は本発明を、いわゆる展開型の使い捨ておむつに適用した例であったが、これに代えて、パンツ型の使い捨ておむつに本発明を適用してもよい。また、使い捨ておむつ以外の吸収性物品に、本発明を適用してもよい。
更に、前記実施形態においては、表面シート21と吸収体20とが直接に接していたが、これに代えて表面シート21と吸収体20との間に別の部材、例えばセカンドシートやサブレイヤーシートと呼ばれる別のシートを配置してもよい。その場合には、この別のシートにも開口を形成して、表面シートから吸収体までを厚み方向に貫通する貫通孔を形成する。
上述した一の実施形態における説明省略部分及び一の実施形態のみが有する要件は、それぞれ他の実施形態に適宜適用することができ、また、各実施形態における要件は、適宜、実施形態間で相互に置換可能である。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
花王株式会社製の使い捨ておむつであるメリーズ(登録商標、2014年製)を用意し、このおむつから表面シートを取り外した。このおむつの吸収体の裏面シート側に、拡散層として図7に示す形態のシートを配した。この拡散層は、特開2012−136791号公報に記載の方法で製造されたものであり、坪量が30g/mのエアスルー不織布からなるものであった。また、おむつの長手方向Xの中央部から背側部B寄りに60mmの距離で偏倚した位置に、図3に示す貫通孔を施し、更にその上に図12(a)に示す小開口部を複数有する表面シートを配して、実施例1のおむつを作製した。この表面シートは、上層が18g/mのエアスルー不織布からなり下層は18g/mのエアスルー不織布に、表1に示す面積率で同表に示す寸法の開口部が形成されたものであった。拡散層の形状及び寸法等、貫通孔の寸法、並びに表面シートに形成した開口部の寸法等は、以下の表1に示すとおりである。
〔実施例2〕
実施例1で用いた拡散層に代えて、図8(b)に示す形態のシートからなる拡散層を用いた。このシートの坪量は22g/mであった。これ以外は実施例1と同様にして、実施例2のおむつを作製した。拡散層の形状及び寸法等は、以下の表1に示すとおりである。
〔比較例1〕
実施例2において、表面シートに小開口部を設けなかった以外は実施例2と同様にして、比較例1のおむつを作製した。
〔比較例2〕
実施例1で用いた拡散層に代えて、凹凸を有さない平面シートを用いた。この平面シートは、坪量25g/mのエアスルー不織布からなるものであった。更に、表面シートに小開口部を設けなかった。これら以外は実施例1と同様にして、比較例2のおむつを作製した。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られたおむつについて、以下の方法で表面シート及び拡散層それぞれにおける便の拡散面積を測定した。それらの結果を以下の表1に示す。
<便の拡散面積の測定方法>
おむつの長手方向及び幅方向の中心位置から、背側に向けて30mm離れた位置に、10gの疑似軟便を定量ポンプを用いて6秒間にわたり一括注入した。次いで、表面シート上にOHPシートを載置し、更にOHPシート上に錘を載置して、おむつに3.5Paの荷重を加えた状態で5分間静置した。その後、表面シートの上での疑似軟便の拡散面積を画像解析装置を用いて測定した。引き続き、表面シート及び吸収体を除去して拡散層を露出させ、該拡散層の上での疑似軟便の拡散面積を同様に測定した。疑似軟便としては、カルボキシエチルセルロースによって25℃での粘度を40mPa・sに調整したベントナイト15質量%の懸濁液を用いた。測定は3回行い、その相加平均値を算出した。
表1に示す結果から明らかなように、各実施例で得られたおむつでは、表面シートの上での疑似軟便の拡散が少なく、且つ拡散層の上では疑似軟便が広く拡散していることが判る。このことは、着用者の肌に軟便が触れることが少なく、且つ吸収体を有効に使用することができ、漏れが少なくなることを意味している。
これに対して、比較例1や比較例3のように表面シートに開口部を有さないおむつでは、表面シートの上で疑似軟便が広く拡散してしまう。このことは、***物が表面シートの上を伝って流れてしまい漏れが起こりやすくなったり、肌に触れやすくなったりすることを意味している。
比較例2のおむつは表面シートが開口部を有するので、表面シートの上での疑似軟便の拡散は防止できるものの、拡散層に凹凸を有さないことに起因して該拡散層での疑似軟便の拡散が充分に行われず、吸収体を有効に利用できないことが判る。
10 使い捨ておむつ
20 吸収体
20a 吸収体貫通孔
20b 孔壁部
21 表面シート
21a 開口部
22 裏面シート
23 防漏カフ
24 貫通孔
25 拡散層

Claims (6)

  1. 表面シート、裏面シート及び該表面シートと該裏面シートとの間に配置された吸収体を備えた使い捨ておむつであって、
    前記使い捨ておむつには、前記表面シートから前記吸収体までを厚み方向に貫通する貫通孔が形成されており、
    前記吸収体と前記裏面シートとの間に、不織布又は発泡体からなり且つ肌当接面に凹凸構造が形成されている拡散層を有し、該拡散層が該貫通孔の底部をなし、該底部が肌当接面側において露出している、使い捨ておむつ。
  2. 前記拡散層は、その肌当接面側に複数の凸部が散点状に配置されており、それによって前記肌当接面に前記凹凸構造が形成されている請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記拡散層に配置された前記凸部の高さhに対する前記凸部の平面視における直径dの比であるd/hの値が0.1以上10以下である請求項2に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記貫通孔は、前記吸収体の厚みに対応する深さを有し、且つ孔壁部によって画成され、
    前記孔壁部は、前記収体における肌当接面側から非肌当接面側に向けて傾斜している、請求項1又は2に記載の使い捨ておむつ。
  5. 平面視において、前記拡散層が、前記吸収体と重なる位置にも配置されている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
  6. 長手方向の中央域に位置する股下部と該股下部から前後方向に延出する腹側部及び背側部とを有し、
    長手方向の中央部から背側部寄りに10mm以上120mm以下の距離で偏倚した位置に、前記貫通孔の中心が位置している請求項1ないし5のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
JP2014253721A 2014-12-16 2014-12-16 使い捨ておむつ Active JP6480173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253721A JP6480173B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 使い捨ておむつ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253721A JP6480173B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 使い捨ておむつ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016112232A JP2016112232A (ja) 2016-06-23
JP6480173B2 true JP6480173B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=56140343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014253721A Active JP6480173B2 (ja) 2014-12-16 2014-12-16 使い捨ておむつ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6480173B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7019889B2 (ja) * 2017-10-31 2022-02-16 日本製紙クレシア株式会社 軟便用吸収性物品
CN107981985B (zh) * 2017-12-01 2020-05-26 贺帅 一种透气防渗的尿不湿
CN110522563A (zh) * 2018-05-23 2019-12-03 文宜平 婴儿屎尿裤
JP7159528B2 (ja) * 2018-06-22 2022-10-25 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品
JP7385425B2 (ja) 2019-10-23 2023-11-22 日本製紙クレシア株式会社 吸収性物品

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19609462A1 (de) * 1996-03-11 1997-09-18 Kimberly Clark Gmbh Absorbierender Artikel sowie Verfahren zur gerichteten Abführung von lokalisiert austretenden Fluiden
WO2000037001A1 (en) * 1998-12-22 2000-06-29 The Procter & Gamble Company Absorbent article for wearing in supporting garment
JP3693570B2 (ja) * 2000-12-25 2005-09-07 ユニ・チャーム株式会社 体液吸収性着用物品
JP3973469B2 (ja) * 2002-03-27 2007-09-12 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP3816429B2 (ja) * 2002-09-30 2006-08-30 大王製紙株式会社 体液吸収性物品
JP4275421B2 (ja) * 2003-01-29 2009-06-10 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品
WO2005072672A1 (ja) * 2004-02-02 2005-08-11 Japan Absorbent Technology Institute 吸収体物品
JP5665343B2 (ja) * 2010-03-30 2015-02-04 ユニ・チャーム株式会社 使い捨て着用物品
JP5674455B2 (ja) * 2010-12-24 2015-02-25 花王株式会社 不織布
JP6047428B2 (ja) * 2012-06-07 2016-12-21 花王株式会社 不織布
JP6329789B2 (ja) * 2014-03-24 2018-05-23 大王製紙株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016112232A (ja) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6480173B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6379248B1 (ja) 吸収体
JP5889577B2 (ja) 吸収体および吸収性物品
JP6399306B2 (ja) 吸収性物品
JP2007202575A (ja) 吸収用積層体および使い捨て吸収性物品
JP6083893B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5997945B2 (ja) パンツ型吸収性物品
JP2007202576A (ja) 吸収用積層体および使い捨て吸収性物品
JP2016129529A (ja) 吸収性物品
JP6306450B2 (ja) 使い捨て吸収性物品
JP6906921B2 (ja) 吸収性物品
JP2015150057A (ja) 吸収性物品
JP6714444B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP6583108B2 (ja) 吸収性物品
JP6883388B2 (ja) 吸収性物品
JP7159144B2 (ja) 吸収性物品
JP5330110B2 (ja) 吸収性物品
JP2019063323A (ja) 吸収性物品
WO2023112760A1 (ja) 吸収性物品
JP7159143B2 (ja) 吸収性物品
JP7153002B2 (ja) 吸収性物品
JP7062907B2 (ja) シート及び吸収性物品
TWI832007B (zh) 吸收性物品
TWI832008B (zh) 吸收性物品
JP2012200526A (ja) 吸収性物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170911

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180710

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190207

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6480173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250