JP6478532B2 - トリポード型等速ジョイント - Google Patents

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Description

この発明は、駆動軸と被駆動軸の2軸を連結して、駆動軸の動力を被駆動軸に伝達するトリポード型等速ジョイントに関するものである。
一般に、等速ジョイントを用いた各種装置において、メンテナンスや部品の劣化に伴う交換のため、そのジョイント部を挟んで駆動軸と被駆動軸とを接続したり(駆動力が伝達される状態にしたり)、切り離したり(駆動力が伝達されない状態にしたり)する場合がある。
そのように、接続や分離が容易に行われる等速ジョイントとして、例えば、特許文献1に記載のトリポード型等速ジョイントが公知である。
特許文献1に記載のトリポード型等速ジョイントは、外輪の隣接するトラック溝間に形成された膨出部の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜してその膨出部の周方向幅の中央に頂部を形成する一対のテーパ面を形成し、突出部の前側部には、その突出部の幅方向の中央から両側に向けて傾斜して突出部の幅方向の中央に頂部を形成する一対のテーパ面が設けられ、外輪とトリポード部材の接続や分離が容易に行われるような構造を有している。
特開2007−255511号公報
特許文献1に記載のトリポード型等速ジョイントは、外輪の開口側端部からトリポード部材を挿入するジョイント接続時に、トラック溝と突出部の位相が周方向にずれがある場合でも、突出部は膨出部の先端部に形成されたテーパ面で接触案内されて、トラック溝の先端開口に誘導される。このため、トラック溝と突出部の位相合わせを行う必要がなく、トリポード型等速ジョイントを極めて簡単に接続させることができる。
しかし、ジョイント接続時に、まれに円滑に接続ができないことがあり、無理に接続を行うと、膨出部の頂部または突出部の頂部が損傷するということがあった。
このような問題について発生原因を調査した結果、ジョイント接続時に、膨出部の頂部と突出部の頂部の位相が完全に一致することでいわゆる3点支持の安定的な状態となって、テーパ面による案内効果が行われないことが判明した。さらには、この際に無理に押し込むことによって、想定される以上の押し込み力が作用することで、接触している頂部に損傷が生じてしまうことが判明した。
そこで、この発明の課題は、頂部同士の3点支持が発生することなく、テーパ面による案内効果が著しく優れ、膨出部の頂部と突出部の頂部に損傷が生じることのない、トリポード型等速ジョイントとすることである。
上記の課題を解決するために、この発明は、外輪の内周に軸方向に延びる3本のトラック溝を周方向に120゜の間隔をおいて形成し、前記外輪の内側に組込まれたトリポード部材には前記各トラック溝内でスライド自在とされ、前記外輪と前記トリポード部材の相互間でトルク伝達を行なう3本の突出部を設けたトリポード型等速ジョイントにおいて、前記外輪の隣接するトラック溝間に形成された膨出部の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜して前記膨出部の周方向幅の中央に頂部を形成する一対のテーパ面を形成するとともに、前記突出部の、外輪開口端から前記トリポード部材を挿入するジョイント組み込み時に先行側となる前側部に、前記突出部の幅方向の中央から両側に向けて傾斜して前記突出部の幅方向の中央に頂部を形成する一対のテーパ面を設け、前記外輪の3つの前記膨出部の頂部のうち、少なくとも1つの前記膨出部の頂部の軸方向位置は、他の前記膨出部の頂部の軸方向位置と異なる構成を採用している。
前記外輪の3つの膨出部の頂部のうち、少なくとも1つの膨出部の頂部の軸方向位置を、他の膨出部の頂部の軸方向位置と異なる構成を採用したので、膨出部の頂部及び突出部の頂部による頂部同士の3点支持を回避することができる。
特に、前記外輪の3つの膨出部の頂部のうち、1つの膨出部の頂部は、他の2つの膨出部の頂部よりも前方へ突出していることが好ましい。
また、他の構成として、外輪の内周に軸方向に延びる3本のトラック溝を周方向に120゜の間隔をおいて形成し、前記外輪の内側に組込まれたトリポード部材には前記各トラック溝内でスライド自在とされ、前記外輪と前記トリポード部材の相互間でトルク伝達を行なう3本の突出部を設けたトリポード型等速ジョイントにおいて、前記外輪の隣接するトラック溝間に形成された膨出部の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜して前記膨出部の周方向幅の中央に頂部を形成する一対のテーパ面を形成するとともに、前記突出部の、外輪開口端から前記トリポード部材を挿入するジョイント組み込み時に先行側となる前側部に、前記突出部の幅方向の中央から両側に向けて傾斜して前記突出部の幅方向の中央に頂部を形成する一対のテーパ面を設け、前記トリポード部材の3つの前記突出部の頂部のうち、少なくとも1つの前記突出部の頂部の軸方向位置は、他の前記突出部の頂部の軸方向位置と異なる構成を採用している。
前記トリポード部材の3つの突出部の頂部のうち、少なくとも1つの突出部の頂部の軸方向位置を、他の突出部の頂部の軸方向位置と異なる構成を採用したので、膨出部の頂部及び突出部の頂部による頂部同士の3点支持を回避することができる。
特に、前記トリポード部材の3つの突出部の頂部のうち、1つの突出部の頂部は、他の2つの突出部の頂部よりも前方へ突出していることが好ましい。
このような構成であるため、外輪とトリポード部材の接続時において、3点の頂部が同時に相手側の3点の頂部に接触することが回避でき、頂部同士が不安定な状態で接触するため頂部同士の3点支持が生じることが無くなる。
また、前記外輪の隣接するトラック溝間に形成された膨出部の先端部に、外径側から内径側に向けて外輪内部に入り込むよう傾斜するテーパ面を設けると、外輪開口端からトリポード部材を挿入するジョイント組み込み時に、外輪とトリポード部材の軸心にずれがある場合でも、膨出部の先端部に形成されたテーパ面で突出部のテーパ面が接触案内されて突出部がトラック溝の先端開口に誘導されるため、トリポード型等速ジョイントを簡単に接続することができる。
さらに、前記外輪及び前記トリポード部材の少なくとも一方を合成樹脂の成形品とすると、騒音防止に効果的であり静粛性に優れるトリポード型等速ジョイントとすることができる。
この発明によれば、外輪側の頂部とトリポード部材側の頂部同士の3点支持が発生することなく、テーパ面による案内効果が著しく優れ、膨出部の頂部と突出部の頂部に損傷が生じることのない、トリポード型等速ジョイントとすることができる。
この発明の一実施形態を示す縦断正面図 図1の右側面図 同実施形態の外輪とトリポード部材を示す分解斜視図 他の実施形態を示す縦断正面図 図4の実施形態の外輪とトリポード部材を示す分解斜視図
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように、トリポード型等速ジョイントは、外輪1と、その内側に組込まれたトリポード部材11とから成る。
外輪1は、一端が開口するカップ部2の閉塞端に第1軸3を設けた構成とされ、上記カップ部2の内周には、その開口端から軸方向に延びる3本のトラック溝4が周方向に120゜の間隔をおいて形成されている。各トラック溝4の周方向で対向する一対の側面5は互に平行する平坦面とされている。
トリポード部材11は第2軸12を有している。このトリポード部材11には外輪1の各トラック溝4内に挿入される3本の突出部13が一体に設けられている。
各突出部13はトラック溝4内において軸方向へスライド自在とされる。また、トラック溝4の側面5と対向する各突出部13の両側の側面14は、それぞれトリポード部材11の軸方向に沿ってわん曲する円筒面となっている。この実施形態では、対向する両円筒面の軸心は、トリポード部材11の半径方向へ向いて、突出部13の突出方向への軸心に一致している。なお、両側側面14として、これらの円筒面に代えて、周方向および軸方向の2方向にわん曲する球面とすることも可能である。
突出部13は、第1軸3と第2軸12の一方に対する回転トルクの入力時、両側の側面14のうち少なくとも一方の側面14がトラック溝4の一側面5と係合し、その係合によって、外輪1とトリポード部材11の相互間で、軸周り回転トルクの伝達を行なうようになっている。
このとき、トラック溝4の側面5と、対向する突出部13の側面14とが接触し、その接触部が摺接することで、偏角が生じた際の外輪1とトリポード部材11との屈曲機能、首振り機能が円滑に作用するようになっている。
すなわち、第1軸3と第2軸12が相対的に角度をとってトルク伝達するとき、突出部13はトラック溝4に沿って外輪1の軸方向にスライドする。このとき、突出部13の側面14とトラック溝4の側面5との接触が線接触(側面14に球面を採用した場合は点接触)であるため、スライド抵抗は小さく、上記突出部13はトラック溝4に沿って円滑にスライドする。これにより、第1軸3と第2軸12との間に大きな偏角があっても、速度ムラを発生させることなく等速回転させることができる。
外輪1の隣接するトラック溝4間に形成された膨出部6の先端部(開口側に向く先端部)には、一対のテーパ面7が形成されている。一対のテーパ面7は、外径側から内径側に向けて外輪内部に入り込むよう傾斜していると共に、周方向には、相反する方向に傾斜して膨出部6の周方向幅の中央に頂部8を形成している。頂部8は、外輪1の半径方向に伸びる直線状の稜線で構成されている。なお、テーパ面7は、平坦面であってもよく、あるいは、凸曲面であってもよい。
また、外輪1の開口端面の外周部には、膨出部6の周方向幅の中央を両端とする3つのテーパ面9が形成されている。すなわち、テーパ面9は、外輪1の隣接するトラック溝4間に形成された膨出部6の先端部に、外径側から内径側に向けて外輪内部に入り込むよう傾斜している。
一方、トリポード部材11の各突出部13には、外輪1の開口端からトリポード部材11を挿入するジョイント組立て時に、先行側となる前側部に一対のテーパ面15が形成されている。一対のテーパ面15は、突出部13の幅方向中央から両側に向けて傾斜して、突出部13の幅方向中央に頂部16を形成している。頂部16は、トリポード部材11の半径方向に伸びる直線状の稜線で構成されている。なお、テーパ面15は、平坦面であってもよく、あるいは、凸曲面であってもよい。
外輪1とトリポード部材11との接続時に、軸周り120°毎の方位に設けられている突出部13の頂部16は、同じく120°毎の方位に設けられている膨出部6の頂部8を挟んでいずれかの側のテーパ面7にまず当接し、そのテーパ面7に沿ってトラック溝4に誘導される。このとき、頂部16は、テーパ面9への当接を経て、テーパ面9に誘導される場合もある。
しかし、その接続時に、膨出部6の頂部8と突出部13の頂部16の位相が一致した場合、いわゆる3点支持となって、テーパ面7による案内効果が期待できないだけでなく、想定される以上の押し込み力が作用した場合等に、その当接した頂部8,16に損傷を生じてしまう恐れもある。そこで、その頂部8,16同士の3点支持を回避するため、下記の各構成をとることができる。
ここで、第一の構成としては、外輪1の3つの膨出部6の頂部8のうち、少なくとも1つの膨出部6の頂部8の軸方向位置を、他の膨出部6の頂部8の軸方向位置と異なるように設定することができる。ここで、3点支持を回避するためには、少なくとも1つの膨出部6の頂部8が他と異なっていればよく、2つの頂部8が同じ軸方向位置で他の一つの頂部8が相対的に前方(開口側端部側)に位置している構成や、2つの頂部8が同じ軸方向位置で他の一つが相対的に後方(閉塞側端部側)に位置している構成、あるいは、3つの頂部8の軸方向位置がすべて異なる構成が考えられる。このとき、トリポード部材11側の3つの突出部13の頂部16は、例えば、すべて同一の軸方向位置にする等、膨出部6の3つの頂部8に対して同時に当接しない位置に設定される。
また、第二の構成としては、トリポード部材11の3つの突出部13の頂部16のうち、少なくとも1つの突出部13の頂部16の軸方向位置が、他の突出部13の頂部16の軸方向位置と異なるように設定することができる。ここで、3点支持を回避するためには、少なくとも1つの突出部13の頂部16が他と異なっていればよく、2つの頂部16が同じ軸方向位置で他の一つの頂部16が相対的に前方に位置している構成や、2つの頂部16が同じ軸方向位置で他の一つが相対的に後方に位置している構成、あるいは、3つの頂部16の軸方向位置がすべて異なる構成が考えられる。このとき、外輪1側の3つの膨出部6の頂部8は、例えば、すべて同一の軸方向位置にする等、突出部13の3つの頂部16に対して同時に当接しない位置に設定される。
例えば、図1〜図3は、トリポード部材11の3つの突出部13の頂部16のうち、1つの突出部13の頂部16(図3中の符号A参照)は、他の2つの突出部13の頂部16(図3中の符号B,C参照)よりも前方へ距離L1だけ突出している構成を示している。他の2つの突出部13の頂部16(同符号B、C参照)は同一の軸方向位置にあり、外輪1側の3つの膨出部6の頂部8は、すべて同一の軸方向位置に設定されている。このため、頂部8,16同士の3点支持を回避することができる。
また、例えば、図4及び図5は、外輪1の3つの膨出部6の頂部8のうち、1つの膨出部6の頂部8(図5中の符号A参照)が、他の2つの膨出部6の頂部8(同図5中の符号B、C参照)よりも後方へ距離L2だけ後退している構成、すなわち、2つの膨出部6の頂部8(同符号B、C参照)が、他の1つの膨出部6の頂部8(同符号A参照)よりも前方へ距離L2だけ突出している構成を示している。他の2つの膨出部6の頂部8(同符号B、C参照)は同一の軸方向位置にあり、トリポード部材11側の3つの突出部13の頂部16は、すべて同一の軸方向位置に設定されている。
このため、外輪1とトリポード部材11の接続時において、3点の頂部8が同時に相手側の3点の頂部16に接触することが回避でき、頂部8,16同士が不安定な状態で接触するため、頂部8,16同士の3点支持が生じることが無くなる。その結果、両頂部8,16の位相が一致していわゆる3点支持となって、まれに円滑に接続ができないという事態が無くなり、外輪1とトリポード部材11の接続はテーパ面7,15による案内効果が著しく優れ信頼性の高いトリポード型等速ジョイントを得られることができる。また、無理に押し込むことが無くなるため、膨出部6の頂部8と突出部13の頂部16に損傷が生じることがない。
また、外輪1とトリポード部材11を引き離すことによって、トリポード型等速ジョイントを分離することができる。
このため、接続と分離の容易な等速ジョイントを得ることができ、等速ジョイントに動力を入力する入力側部品や、等速ジョイントからの出力によって回転駆動される出力側部品の破損等の取替えを容易に行なうことができる。
この発明のトリポード型等速ジョイントは、外輪1及びトリポード部材11の少なくとも一方が合成樹脂の成形品とした構成を有している。このとき、他方の部材となるトリポード部材11や外輪1は、金属製であってもセラミックス製であっても合成樹脂製であっても構わない。
このような構成を採用することで、潤滑剤を不使用にしたドライ運転を可能にすることができる。潤滑剤を使用しないため、ブーツが不要となる。また、軽量化や静音性が向上する。最も望ましいのは、他方の部材も、合成樹脂の成形品とした組み合わせである。外輪1及びトリポード部材11の両方を合成樹脂の成形品とすることで軽量化がさらに向上し、取り扱い性が優れるようになる。望ましくは、一方の部材のベース樹脂と、他方の部材のベース樹脂を、異なる材質にすることで凝着現象の防止を図ることができる。
合成樹脂は、トリポード型等速ジョイントの使用条件によって適切なものを選択し、射出成形可能な合成樹脂が望ましい。射出成形可能な樹脂であれば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂のいずれでもよい。
射出成形可能な樹脂には結晶性樹脂、非結晶性樹脂があり、いずれの樹脂を使用してもよいが、非結晶性樹脂は靭性が低く、許容量以上のトルクがかかった場合急激な破壊が生じるため、結晶性樹脂を用いるのが好ましい。
好ましい合成樹脂として、潤滑特性の高い合成樹脂、例えば、ポリアセタール樹脂(POM)、ナイロン樹脂、PFAやFEP、ETFE等の射出成形可能なフッ素樹脂、射出成形可能なポリイミド樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂(PPS)、全芳香族ポリエステル樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK)、ポリアミドイミド樹脂等を挙げることができる。
これらの各樹脂は単独で使用してもよく、2種類以上混合したポリマーアロイであってもよい。あるいは、上記以外の潤滑特性の低い合成樹脂に上記の合成樹脂を配合したポリマーアロイであってもよい。
また、潤滑特性の低い合成樹脂であっても、固体潤滑剤や潤滑油を添加することで潤滑特性を高めることにより使用可能である。固体潤滑剤として、ポリテトラフルオロエチレン、黒鉛、二硫化モリブデン等を挙げることができる。
また、合成樹脂にガラス繊維、炭素繊維、各種鉱物性繊維(ウィスカー)を配合して強度を高めてもよく、固体潤滑剤等と併用してもよい。
この発明で最も使用に適した材料は、POM、ナイロン樹脂、PPS、PEEKである。ナイロン樹脂はナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン46、分子鎖中に芳香族環を有する半芳香族ナイロン等のいずれでもよい。POM、ナイロン樹脂、PPSは、耐熱性、潤滑性に優れ、比較的安価であるため、コストパフォーマンスの優れたトリポード型等速ジョイントを得ることができる。
この実施形態では、トリポード部材11、第2軸12、突出部13を合成樹脂で一体に成形したが、トリポード部材11および突出部13を合成樹脂で成形し、第2軸12をセラミックスや鉄鋼、ステンレススチール、アルミニウム合金等の金属で形成してもよい。
なお、第2軸12が比較的長い場合は、トルク損失を防止するため、第2軸12をセラミックスや金属で形成することが好ましい。
また、外輪1においては、カップ部2と第1軸3を合成樹脂で一体に成形したが、第1軸3をセラミックスや鉄鋼、ステンレススチール、アルミ合金等で形成して、カップ部2に結合するようにしてもよい。
1 外輪
2 カップ部
3 第1軸
4 トラック溝
5 側面
6 膨出部
7 テーパ面
8 頂部
11 トリポード部材
12 第2軸
13 突出部
15 テーパ面
16 頂部

Claims (5)

  1. 外輪(1)の内周に軸方向に延びる3本のトラック溝(4)を周方向に120゜の間隔をおいて形成し、前記外輪(1)の内側に組込まれたトリポード部材(11)には前記各トラック溝(4)内でスライド自在とされ、前記外輪(1)と前記トリポード部材(11)の相互間でトルク伝達を行なう3本の突出部(13)を設けたトリポード型等速ジョイントにおいて、
    前記外輪(1)及び前記トリポード部材(11)は、それぞれベース樹脂が異なる合成樹脂の成形品であり、
    前記外輪(1)の隣接するトラック溝(4)間に形成された膨出部(6)の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜して前記膨出部(6)の周方向幅の中央に頂部(8)を形成する一対のテーパ面(7)を形成するとともに、
    前記突出部(13)の、外輪開口端から前記トリポード部材(11)を挿入するジョイント組み込み時に先行側となる前側部に、前記突出部(13)の幅方向の中央から両側に向けて傾斜して前記突出部(13)の幅方向の中央に頂部(16)を形成する一対のテーパ面(15)を設け、
    前記外輪(1)の3つの前記膨出部(6)の頂部(8)のうち、少なくとも1つの前記膨出部(6)の頂部(8)の軸方向位置は、他の前記膨出部(6)の頂部(8)の軸方向位置と異なることを特徴とするトリポード型等速ジョイント。
  2. 前記外輪(1)の3つの前記膨出部(6)の頂部(8)のうち、1つの前記膨出部(6)の頂部(8)は、他の2つの前記膨出部(6)の頂部(8)よりも前方へ突出していることを特徴とする請求項1に記載のトリポード型等速ジョイント。
  3. 外輪(1)の内周に軸方向に延びる3本のトラック溝(4)を周方向に120゜の間隔をおいて形成し、前記外輪(1)の内側に組込まれたトリポード部材(11)には前記各トラック溝(4)内でスライド自在とされ、前記外輪(1)と前記トリポード部材(11)の相互間でトルク伝達を行なう3本の突出部(13)を設けたトリポード型等速ジョイントにおいて、
    前記外輪(1)及び前記トリポード部材(11)は、それぞれベース樹脂が異なる合成樹脂の成形品であり、
    前記外輪(1)の隣接するトラック溝(4)間に形成された膨出部(6)の先端部に、周方向に相反する方向に傾斜して前記膨出部(6)の周方向幅の中央に頂部(8)を形成する一対のテーパ面(7)を形成するとともに、
    前記突出部(13)の、外輪開口端から前記トリポード部材(11)を挿入するジョイント組み込み時に先行側となる前側部に、前記突出部(13)の幅方向の中央から両側に向けて傾斜して前記突出部(13)の幅方向の中央に頂部(16)を形成する一対のテーパ面(15)を設け、
    前記トリポード部材(11)の3つの前記突出部(13)の頂部(16)のうち、少なくとも1つの前記突出部(13)の頂部(16)の軸方向位置は、他の前記突出部(13)の頂部(16)の軸方向位置と異なることを特徴とするトリポード型等速ジョイント。
  4. 前記トリポード部材(11)の3つの前記突出部(13)の頂部(16)のうち、1つの前記突出部(13)の頂部(16)は、他の2つの前記突出部(13)の頂部(16)よりも前方へ突出していることを特徴とする請求項3に記載のトリポード型等速ジョイント。
  5. 前記外輪(1)の隣接するトラック溝(4)間に形成された前記膨出部(6)の先端部に、外径側から内径側に向けて外輪内部に入り込むよう傾斜するテーパ面(9)を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載のトリポード型等速ジョイント。
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