JP6475954B2 - タイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラム - Google Patents

タイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明はタイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラムに関する。さらに詳しくは、走行中の車両のタイヤの捻り共振周波数に基づいて当該タイヤの空気圧低下を検出するタイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラムに関する。
自動車が安全に走行できるための要素の1つとして、タイヤの空気圧をあげることができる。空気圧が適正値よりも低下すると、操縦安定性や燃費が悪くなり、タイヤバーストの原因となる場合がある。このため、タイヤ空気圧の低下を検出し、運転者に警報を出して適切な処置を促すタイヤ空気圧警報装置(Tire Pressure Monitoring System;TPMS)は、環境の保護や運転者の安全性の確保という見地から重要な技術である。
従来の警報装置は、直接検知型と間接検知型の2つに分類できる。直接検知型は、タイヤホイール内部に圧力センサを組み込むことでタイヤの空気圧を直接計測するものである。空気圧の低下を高精度に検出することができる一方で、専用のホイールが必要となることや実環境での耐故障性能に問題があることなど、技術的、コスト的な課題を残している。
一方、間接検知型はタイヤの回転情報から空気圧を推定する方法であり、動荷重半径(Dynamic Loaded Radius;DLR)方式と、共振周波数(Resonance Frequency Mechanism;RFM)方式に細分類することができる。このうち、RFM方式は、DLR方式における問題点(車輪回転速度の相対比較を基本原理とすることから、4輪同時減圧が検出できないなどの問題点)を解決できるものとして種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1〜2参照)。
特許文献1〜2記載の発明などにおけるRFM方式は、タイヤの捻り共振周波数が減圧により低下するという特性を利用し、タイヤの回転速度情報又は回転加速度情報からタイヤの捻り共振周波数を時系列推定することにより当該タイヤの空気圧低下を検出するものである。
ところが、車両の駆動輪においては、車速やギヤポジションなどによってタイヤの捻り共振周波数付近に周期ノイズが発生する場合がある。この場合、ARモデルなどで時系列推定された共振周波数は、かかる周期ノイズに引っ張られてしまい、本来のタイヤの捻り共振周波数とは異なる値となる。その結果、前記TPMSにおいて誤報や未警報となってしまう惧れがある。
そこで、このような周期ノイズの影響をなくすために、左右輪に生じる外乱の差分をとることが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1記載のタイヤ空気圧推定法では、車速やギヤポジションにより発生するエンジンノイズが左輪と右輪とで同位相で現れることに鑑み、左右輪の外乱の差分をとっている。
すなわち、左右輪の外乱をそれぞれw、wとし、捻れ角をθとし、タイヤの捻りばね定数をKとし、減衰定数をDとし、ホイールが受けるトルク(左右同位相)をTとし、路面によるノイズをTとすると、左右輪それぞれの車輪速外乱は以下の式(1)〜(2)で表すことができる。
ここで、逐次的にタイヤ捻りばね定数K、Kと、減衰係数D、Dとを求める。TdL−TdRはホワイトノイズであるので、共振周波数の推定に与える影響は小さい。タイヤ捻りばね定数K、Kと、減衰係数D、Dと、タイヤ捻り共振周波数とは明確な関係があるため、当該タイヤ捻りばね定数K、Kと、減衰係数D、Dとを求めることで、タイヤの共振周波数を推定することができ、この推定された共振周波数と、予め求めておいた正常圧におけるタイヤの共振周波数とを比較することでタイヤが減圧しているか否かを推定することができる。
特開2010−023546号公報 特開2010−023673号公報
梅野孝治、「車輪速センサを用いたタイヤ空気圧推定法の開発」、豊田中央研究所R&Dレビュー、1997年12月、Vol.32、No.4、p.45−52
しかし、ドライブシャフトの長さが左右で異なることから、左右輪の車輪速に同位相に現れるノイズであっても、それらの振幅が互いに異なる場合がある。この場合、前記のように左右輪の差分をとったとしても同相ノイズをキャンセルすることができず、その結果、タイヤ空気圧を正しく推定することができない。
同相ノイズ、すなわちホイールが受けるトルクが左右輪で異なる場合、左右それぞれの車輪速外乱は以下の式(3)〜(4)で表され、左右の車輪速の差分は式(5)で表される。
ここで、式(5)におけるTsL−TsRは、推定に与える影響が大きいので、これが無視できない大きさであると、正しく共振周波数を推定することができなくなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、左右の車輪に同位相に現れるノイズの影響を排除してタイヤ空気圧の推定精度を向上させることができるタイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラムを提供することを目的としている。
(1)本発明の第1の観点に係るタイヤ空気圧低下検出装置(以下、単に「検出装置」ともいう)は、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部と、
前記回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部と、
推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定部と
を備えており、
前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正部を備える。
(2)本発明の第2の観点に係る検出装置は、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部と、
前記回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算部と、
前記回転加速度情報演算部により演算された回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部と、
推定された捻り共振周波数に基づいて前記タイヤの空気圧の低下を判定する判定部と
を備えており、
前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正部を備える。
本発明の検出装置では、車両の左右輪に同相に現れるノイズをキャンセルするに際し、左右輪のノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報又は回転加速度情報に乗じる。これにより、車両の左右輪に同相に現れるノイズを、より確実にキャンセルすることができ、前記回転速度情報又は回転加速度情報から時系列推定される当該回転速度情報又は回転加速度情報の捻り共振周波数を高精度に推定することができ、その結果、タイヤ空気圧の推定精度を向上させることができる。
(3)本発明の第3の観点に係るタイヤ空気圧低下検出方法(以下、単に「検出方法」ともいう)は、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出工程と、
前記回転速度情報検出工程において得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定工程と、
推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定工程と
を含んでおり、
前記共振周波数推定工程は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得工程、及び、当該差分取得工程において差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正工程を含む。
(4)本発明の第4の観点に係る検出方法は、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出工程と、
前記回転速度情報検出工程において得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算工程と、
前記回転加速度情報演算工程において得られる回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定工程と、
推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定工程と
を含んでおり、
前記共振周波数推定工程は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得工程、及び、当該差分取得工程において差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正工程を含む。
本発明の検出方法では、車両の左右輪に同相に現れるノイズをキャンセルするに際し、左右輪のノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報又は回転加速度情報に乗じる。これにより、車両の左右輪に同相に現れるノイズを、より確実にキャンセルすることができ、前記回転速度情報又は回転加速度情報から時系列推定される当該回転速度情報又は回転加速度情報の捻り共振周波数を高精度に推定することができ、その結果、タイヤ空気圧の推定精度を向上させることができる。
(5)本発明の第5の観点に係るタイヤ空気圧低下検出プログラム(以下、単に「プログラム」ともいう)は、走行中の車両のタイヤの共振周波数に基づいて当該タイヤの空気圧低下を検出するためにコンピュータを、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部、及び、推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定部として機能させ、
前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正部を備える。
(6)本発明の第6の観点に係るプログラムは、走行中の車両のタイヤの共振周波数に基づいて当該タイヤの空気圧低下を検出するためにコンピュータを、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算部、前記回転加速度情報演算部により演算された回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部、及び、推定された捻り共振周波数に基づいて前記タイヤの空気圧の低下を判定する判定部として機能させ、
前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正部を備える。
本発明のタイヤ空気圧低下検出装置、方法及びプログラムによれば、左右の車輪に同位相に現れるノイズの影響を排除してタイヤ空気圧の推定精度を向上させることができる。
本発明の検出装置の一実施形態を示すブロック図である。 図1に示される検出装置の電気的構成を示すブロック図である。 FL輪及びFR輪の車輪速スペクトル、並びに、FR輪スペクトルの車輪速ゲインを1.2倍したFFTスペクトルを表す図である。 FR輪の車輪速を定数倍せずに左右前輪の車輪速を差分した後の信号についてのFFTスペクトル、及び、FR輪の車輪速を1.2倍した後に左右前輪の車輪速を差分した後の信号についてのFFTスペクトルを表す図である。 FR輪の車輪速を1.2倍せずに左右輪の車輪速を差分して求めたタイヤ共振周波数推定値を示す図である。 FR輪の車輪速を1.2倍した後に左右輪の車輪速を差分して求めたタイヤ共振周波数推定値を示す図である。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の検出装置、方法及びプログラムの実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本発明の一実施形態に係る検出装置を示すブロック図であり、 図2は、図1に示される検出装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、本発明の一実施形態に係る検出装置は、4輪車両の左前輪(FL)、右前輪(FR)、左後輪(RL)及び右後輪(RR)の回転速度情報を検出するため、各輪に関連して設けられた通常の車輪速度検出部(回転速度情報検出部)1を備えている。
前記車輪速度検出部1としては、電磁ピックアップなどを用いて回転パルスを発生させ、パルスの数から回転角速度及び車輪速度を測定するための車輪速センサや、ダイナモのように回転を利用して発電を行い、この電圧から回転角速度及び車輪速度を測定するためのものを含む角速度センサなどを用いることができる。前記車輪速度検出部1の出力は、ABSなどのコンピュータである制御ユニット2に与えられる。この制御ユニット2には、例えばタイヤが減圧していることを表示するための液晶表示素子、プラズマ表示素子又はCRTなどで構成された表示器3、ドライバーによって操作することができる初期化ボタン4、及びタイヤ減圧であることをドライバーに知らせる警報器5が接続されている。
制御ユニット2は、図2に示されるように、外部装置との信号の受け渡しに必要なI/Oインターフェース2aと、演算処理の中枢として機能するCPU2bと、このCPU2bの制御動作プログラムが格納されたROM2cと、前記CPU2bが制御動作を行う際にデータなどが一時的に書き込まれたり、その書き込まれたデータが読み出されたりするRAM2dとから構成されている。
前記車輪速度検出部1では、タイヤの回転数に対応したパルス信号(以下、「車輪速パルス」ともいう)が出力される。そして、この車輪速パルスを所定の周期ΔT(sec)、例えばΔT=0.005秒で再サンプリングすることにより、車輪速信号の時系列データを得ることができる。着目するタイヤのねじり方向の共振周波数は数十Hz付近に現れるため、ナイキスト周波数内にそれが含まれるようにサンプリング周期を設定する必要がある。
本実施形態に係る検出装置は、車輪速度検出部(回転速度情報検出部)1と、この車輪速度検出部1により得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部と、推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定部とで主に構成されている。前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅に基づく差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正部を備えている。そして、本実施形態に係るプログラムは、前記制御ユニット2にインストールされており、当該制御ユニット2を、差分取得部及び補正部を備えた共振周波数推定部、並びに判定部として機能させる。
捻り共振周波数は、例えば回転速度情報又は回転加速度情報を2次の自己回帰(Autoregressive;AR)モデルに基づいて時系列解析を行ったり、例えば特開2011−102077号公報に開示されているように、回転加速度情報を時系列信号として、以下の式(6)〜(7)のn次(nは3以上の整数)の線形モデルとして各パラメータを時系列推定したりすることで、推定することができる。式(6)〜(7)において、y(t)は車輪回転加速度の時系列信号、nはモデル次数(3以上の整数)、aは各パラメータ、y´(t)は回転成分、w(t)は外乱(振動成分)である。
そして、得られる捻り共振周波数が、例えば初期化時に算出され前記RAM2dに記憶されている基準の捻り共振周波数よりも所定の閾値(例えば、2Hz)を超えて小さくなったときに、タイヤが減圧していると判定し、前記警報器5により警報が発せられる。
本実施形態は、捻り共振周波数の変化に着目してタイヤ空気圧の低下を判定するに際し、車両の駆動輪において車速やギヤポジションなどによってタイヤの捻り共振周波数付近に周期ノイズが発生し、これが原因で誤報や未警報の惧れがあることに鑑み左右輪の車輪速の差分をとることで当該周期ノイズをキャンセルするときに、左右輪のノイズの振幅が異なる場合でも前記周期ノイズの影響を排除するものである。
すなわち、車両の駆動輪において車速やギヤポジションなどによって発生するノイズは同じ位相であるため、通常は、左右輪の差分をとることで当該ノイズをキャンセルすることができる。しかし、ドライブシャフトの長さが左右で異なることなどにより左右輪の車輪速に現れる同相ノイズの振幅が互いに異なる状況下では、単純に差分をとるだけでは当該ノイズをキャンセルすることができない。例えば、図3に示される例では、FL輪とFR輪とでは42Hz付近の車輪速スペクトルのピーク高さ(ノイズの振幅に比例する)が異なっている。このピーク周波数は、エンジンの爆発振動と一致する周波数であることからエンジンノイズであると考えられる。かかるエンジンノイズは左右輪で同じ位相のノイズである。なお、図3において、50Hz付近にあるピークがタイヤの捻り共振周波数であり、当該タイヤの空気圧と相関のある共振周波数である。
ここで、図4に示されるように、単に左右輪で差分をとるだけでは、前述したようにFL輪とFR輪とでは42Hz付近の車輪速スペクトルのピーク高さが異なることから、「FR輪を定数倍せずに左右前輪車輪速を差分」と表記されている太い実線で示されるように42Hz付近にノイズが残り、図5に示されるように、タイヤ捻り共振周波数の推定値を正しく求めることができない。なお、図3〜6に示される結果は、フロントエンジン・フロントドライブのFF車での走行試験に基づくものである。図3〜4は、マニュアル車においてギアシフトの位置を「5速」とし、70kphで走行したときに得られたデータに基づいており、図5〜6は、45kphについては「4速」、45kph以外の速度については「5速」で走行したときに得られたデータに基づいている。
これに対し、本実施形態では、左右輪に同相に現れる各ノイズの差分係数を予め求めておき、左輪又は右輪に前記差分係数を乗じることで、左右輪の同相ノイズの振幅の違いの影響を排除している。
差分係数とは、例えば左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB、Bとし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをBsinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをBsinωtとしたときに、B/Bで表される係数である。
差分係数は、例えば車両の生産段階における実験走行においてFFTで周波数スペクトルを左右輪それぞれについて出力し(図3参照)、出力図のスペクトルのピーク値から比を計算して求めることができる。求めた比は車両に搭載される制御ユニットに所定値として記憶される。一方、制御ユニットの計算資源に余裕があれば、タイヤを交換したり、タイヤ空気圧を調整したりした後の初期化段階において、その都度差分係数を求めるようにしてもよい。この場合、標準タイヤ以外のタイヤが装着されたとしても、当該タイヤに応じた差分係数を求めることができる。さらに、走行中に差分係数が変化する可能性があることを想定し、一定時間ごとに差分係数を求めることもできる。
図3に示される例では、FL輪の車輪速ゲインはFR輪の車輪速ゲインのほぼ1.2倍である。したがって、この場合、差分係数は1.2であり、FR輪の車輪速ゲインを1.2倍した後に左右輪の差分をとることで、図4において細線で示されるように、振幅が異なる左右同相ノイズをキャンセルすることができる(「FR輪を1.2倍した後に左右前輪車輪速を差分」参照)。そして、求めたタイヤの捻り共振周波数は、図6に示されるように、速度による変化を無視できるレベルであった。
図5〜6より、本実施形態によれば、振幅が互いに異なる左右輪における同相ノイズの影響を低減させ、タイヤの捻り共振周波数の推定精度を向上させ得ることがわかる。
次に、本実施形態に係る検出装置の動作又は本実施形態に係る検出方法について説明する。
(1)まず、車輪速度検出部により、車輪の回転信号を検出する。
(2)ついで、制御ユニット2により、前記車輪の回転信号を所定の周期にしたがって再サンプリングすることで車輪速信号を得る。その周期は、着目するタイヤの捻り方向の共振周波数を考慮して決める必要がある。具体的には、サンプリング周期は、着目している捻り方向の共振周波数が数十Hz付近に現れることから、100Hz以上のサンプリング周期とすることが望ましい。
(3)ついで、左右車輪速に含まれる外乱をwL(t)、wR(t)とし、a1、a2、・・・、an、およびb1、b2、・・・、bnを係数とすると、
wL(t)=a1(t−1)+a2(t−2)+・・・+an(t−n)
wR(t)=b1(t−1)+b2(t−2)+・・・+bn(t−n)
である。
a1、a2、・・・、an、およびb1、b2、・・・、bnは、タイヤ捻りバネ定数K、減衰定数D、ホイールが受けるトルク(左右同位相)Ts、路面によるノイズTdからなる定数である。
(4)ここで、エンジンノイズの影響をなくすためにwL(t)−wR(t)として差分をとるが、例えば図3に示される例のようにFL=1.2×FRである場合、左右輪の差分係数は「1.2」であるので、
wL(t)−1.2wR(t)=a1(t−1)+a2(t−2)+・・・an(t−n)−1.2{b1(t−1)+b2(t−2)+・・・+bn(t−n)}として、a1、a2、・・・、anおよびb1、b2、・・・・、bnを時系列推定し、得られる各係数に基づいて、FL輪およびFR輪それぞれの共振周波数を推定する。
(5)そして、推定された共振周波数と、基準の共振周波数とを比較し、その差が所定の値よりも大きい場合にタイヤが減圧していると判断し、警報を発する。
[実施例]
つぎに本発明の検出方法の実施例を説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
FF(フロントエンジン、フロントドライブ)車をテストコース(周回路)で走行させ、フロント2輪の車輪速を計測した。逐次時系列推定法にて、3.75msのサンプリングタイムで33Hzから67Hzの間にある共振ピークを2次近似で推定した。
左右輪の差分をとるに際し、FR輪の車輪速ゲインに予め求めておいた差分係数(1.2)を乗じた後に左右輪の差分をとった。
[比較例1]
差分係数を用いることなく左右輪の差分をとった以外は実施例1と同様にして共振ピークを推定した。
実施例1の方が比較例1よりも、速度条件を変えた場合の推定共振周波数の変動が小さかった。
〔その他の変形例〕
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前述した実施形態では、時系列推定により回転速度情報である車輪速の捻り共振周波数を求めているが、車輪速に代えて、回転加速度情報である車輪加速度の捻り共振周波数を時系列推定により求めることもできる。この場合、回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、回転加速度情報演算部として機能する制御ユニットにより回転加速度情報が演算される。そして、演算された回転加速度情報から、共振周波数推定部として機能する制御ユニットにより前記回転加速度情報の捻り共振周波数が時系列推定される。回転加速度情報の方が回転速度情報よりも変化が少ないので、演算精度を向上させる点からは、回転加速度情報を時系列データとすることが望ましい。
1 車輪速度検出部
2 制御ユニット
2a インターフェース
2b CPU
2c ROM
2d RAM
3 表示器
4 初期化ボタン
5 警報器

Claims (6)

  1. 車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部と、
    前記回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部と、
    推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定部と
    を備えており、
    前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正部を備え
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出装置。
  2. 車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部と、
    前記回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算部と、
    前記回転加速度情報演算部により演算された回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部と、
    推定された捻り共振周波数に基づいて前記タイヤの空気圧の低下を判定する判定部と
    を備えており、
    前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正部を備え
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出装置。
  3. 車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出工程と、
    前記回転速度情報検出工程において得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定工程と、
    推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定工程と
    を含んでおり、
    前記共振周波数推定工程は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得工程、及び、当該差分取得工程において差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正工程を含み、
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出方法。
  4. 車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出工程と、
    前記回転速度情報検出工程において得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算工程と、
    前記回転加速度情報演算工程において得られる回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定工程と、
    推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定工程と
    を含んでおり、
    前記共振周波数推定工程は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得工程、及び、当該差分取得工程において差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正工程を含み、
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出方法。
  5. 走行中の車両のタイヤの共振周波数に基づいて当該タイヤの空気圧低下を検出するためにコンピュータを、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、当該回転速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部、及び、推定された捻り共振周波数に基づいて前記各車輪に装着されたタイヤの空気圧の低下を判定する判定部として機能させ、
    前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転速度情報に乗じる補正部を備え
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出プログラム。
  6. 走行中の車両のタイヤの共振周波数に基づいて当該タイヤの空気圧低下を検出するためにコンピュータを、車両の各車輪の回転速度情報を検出する回転速度情報検出部により得られる回転速度情報から、車輪の回転加速度情報を演算する回転加速度情報演算部、前記回転加速度情報演算部により演算された回転加速度情報から、当該回転加速度情報の捻り共振周波数を時系列推定する共振周波数推定部、及び、推定された捻り共振周波数に基づいて前記タイヤの空気圧の低下を判定する判定部として機能させ、
    前記共振周波数推定部は、左右輪に同相に現れるノイズの影響をなくすために左右輪の回転加速度情報の差分をとる差分取得部、及び、当該差分取得部により差分を取得する際に、左右輪に同相に現れる各ノイズの振幅の違いに基づき求められる差分係数を左輪又は右輪の回転加速度情報に乗じる補正部を備え
    前記ノイズはエンジンノイズであり、前記差分係数は、左右輪に現れるエンジンノイズの振幅をそれぞれB 、B とし、ωをエンジンノイズの角周波数とし、tを時刻とし、左輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとし、右輪に現れるエンジンノイズをB sinωtとしたときに、B /B である、タイヤ空気圧低下検出プログラム。




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