JP6474622B2 - カッター刃、カッター装置、包装機及び包装体 - Google Patents

カッター刃、カッター装置、包装機及び包装体 Download PDF

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Description

本発明は、包装フィルムを裁断するカッター装置(エンドシール装置)、及びこのカッター装置を備える包装機等に関する。
食品や日用品などの物品をピロー包装する包装機では、物品が包装機に次々と供給され、これらの物品が包装フィルムによって個別にピロー包装されて包装体が製造される。
包装機は、製袋器、センターシール装置、カッター装置等を備える。製袋器では、物品が順次供給されることに合わせて、原反から包装フィルムを順次繰り出して連続供給し、包装フィルムを筒状に製袋する。センターシール装置では、包装フィルムを筒状にすることで互いに重ねられた幅方向両端縁(センターシール部)を、一対のバーシーラーで挟み込んで加熱し、プレスローラーで加圧することで、センターシール(縦シール)を行う。カッター装置では、物品の長さに応じたピッチ毎に、筒状となる包装フィルムの幅方向にカットが行われ、包装体が製造される。なお、カッター装置では、包装体の気密性を確保するためにエンドシール(横シール)も行われる。従って、カッター装置は、エンドシール装置(又はトップシール装置)と呼ばれる場合もある。
従来のカッター装置は、筒状となる包装フィルムの両脇に配置されてエンドシールを行う一対のシーラと、一対のシーラを接近・離反させるように駆動する駆動装置と、シーラと独立して包装フィルムに接近・離反するカッター刃を有する。一対のシーラは、内蔵されるヒータによって加熱されており、包装フィルムを挟み込むことでエンドシールする。カッター刃は、包装フィルムのエンドシール近傍に接近して包装フィルムを裁断し、個々の包装体とする。このカッター刃は、鋭利な刃先を包装フィルムに押圧することによって裁断するものが一般的であるが、カッター刃と受け刃を対向配置することで包装フィルムを挟持し、カッター刃に振動を加えることで、包装フィルムを溶着しながら切断する構造も提案されている(特許文献1参照)
特開2006−36328号公報
特許文献1のカッター装置は、カッター刃で包装フィルムを溶着しながら裁断する構造となるので、裁断面が溶融工程によって肉厚となる。従来のカッター刃は直線刃であることから、肉厚部が直線的に延びる為、その包装体を開封する際に、はさみ等の道具が必須になるという問題があった。
また、同カッター装置は、ヒータを内蔵したシーラと、振動発生装置を内蔵するカッター刃を、それぞれ独立して移動させる必要があることから、カッター装置全体が複雑化し、メンテナンス性に欠けるという問題があった。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、包装体において気密性と開封性を両立させることが可能なカッター装置及び包装機を提供することを目的とする。
(1)本発明は、第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直行する第二方向に切断して包装体とするカッター刃であって、振動発生装置によって、相手側の刃との間で相対的に超音波振動すると共に、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置において、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段を有することを特徴とする、カッター刃である。
(2)本発明は、第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直行する第二方向に切断して包装体とするカッター装置であって、前記包装フィルムを挟んで配置され前記第二方向に延びる第一刃、及び第二刃と、前記第一刃と前記第二刃を接近及び離反させる移動装置と、前記第一刃と前記第二刃が接近した状態において前記第一刃と前記第二刃を相対振動させて、前記包装フィルムを溶断する振動発生装置と、前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方における、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置に形成され、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段と、を備えることを特徴とする、カッター装置である。
(3)本発明はまた、前記引裂き箇所形成手段は、前記包装フィルムに対して、前記第二方向と異なる方向に延びる肉薄部又は分断部を形成する引裂き箇所形成突起を有することを特徴とする、上記(2)に記載のカッター装置である。
(4)本発明はまた、前記引裂き箇所形成突起は、前記包装フィルムの前記溶断線と連続する場所に形成されることを特徴とする、上記(3)に記載のカッター装置である。
(5)本発明はまた、前記引裂き箇所形成突起は、前記包装フィルムの前記溶断線から離反する場所に形成されることを特徴とする、上記(3)に記載のカッター装置である。
(6)本発明はまた、前記引裂き箇所形成突起は、前記第一方向に延びることを特徴とする、上記(3)乃至(5)のいずれかに記載のカッター装置である。
(7)本発明はまた、前記引裂き箇所形成突起は、前記第二方向に複数配置されることを特徴とする、上記(3)乃至(6)のいずれかに記載のカッター装置である。
(8)本発明はまた、前記引裂き箇所形成手段は、前記包装フィルムの溶断線上に屈曲点を形成する屈曲点形成突起を有することを特徴とする、上記(2)乃至(7)のいずれかに記載のカッター装置である。
(9)本発明はまた、前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方には、前記包装フィルムの前記溶断線が鋸刃形状となるような鋸刃状突起が形成され、前記鋸刃状突起における鋸刃の山又は谷に相当する屈曲領域が、前記屈曲点形成突起であることを特徴とする、上記(8)に記載のカッター装置である。
(10)本発明はまた、前記引裂き箇所形成手段は、前記包装フィルムの溶断線の近傍にドット状の肉薄部又は分断部を形成するドット形成突起を有することを特徴とする、上記(2)乃至(9)のいずれかに記載のカッター装置である。
(11)本発明はまた、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記包装フィルムに溶断線を形成する線状突起が形成され、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記溶断線に対して前記第一方向の両外側に配置されて前記包装体を前記第二方向に帯状にシールする一対の帯状シール面が形成されることを特徴とする、上記(2)乃至(10)のいずれかに記載のカッター装置である。
(12)本発明はまた、前記線状突起に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、平面状の受け刃領域が形成され、前記帯状シール面に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、シール面対向領域が形成されることを特徴とする、上記(11)に記載のカッター装置である。
(13)本発明はまた、前記線状突起と前記受け刃領域が当接する際に、前記帯状シール面と前記シール面対向領域の間には、前記包装フィルムのシール方向の肉厚以下の隙間が形成されることを特徴とする、上記(12)の記載のカッター装置である。
(14)本発明はまた、前記隙間は0.2mm以下であることを特徴とする、上記(13)に記載のカッター装置である。
(15)本発明はまた、前記第一刃及び前記第二刃の一方に、前記線状突起と前記帯状シール面が形成され、前記帯状シール面に対して、前記線状突起が前記接近方向に突出することを特徴とする、上記(11)乃至(14)のいずれかに記載のカッター装置である。
(16)本発明は、包装フィルムを供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記包装フィルムを、幅方向に曲げて筒状に形成する製袋装置と、前記製袋装置の下流において、筒状に形成された前記包装フィルムにセンターシールを施すセンターシール装置と、センターシールされた前記包装フィルムに対し、所定の間隔で幅方向にカットを施す上記(2)乃至(15)のいずれかに記載のカッター装置と、を備えることを特徴とする包装機である。
(17)本発明は、第一方向に筒状となる包装フィルムの該第一方向の端縁を、前記第一方向と直角方向にシール及びカットすることで得られる、前記端縁にトップシール部を有する包装体であって、前記トップシール部の切断線は、振動による溶断によってシールされており、前記切断線の上又は該切断線の近傍には、前記振動による溶着によって、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所が形成されることを特徴とする、包装体である。
(18)また、本発明は、第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直交する第二方向に切断して包装体とするカッター装置であって、前記包装フィルムを挟んで配置され前記第二方向に延びる第一刃、及び第二刃と、前記第一刃と前記第二刃を接近及び離反させる移動装置と、前記第一刃と前記第二刃が接近した状態において前記第一刃と前記第二刃を相対振動させて、前記包装フィルムを溶断する振動発生装置と、前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方における、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置に形成され、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段と、を備え、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記包装フィルムに溶断線を形成する線状突起が形成され、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記溶断線に対して前記第一方向の両外側に配置されて前記包装体を前記第二方向に帯状にシールする一対の帯状シール面が形成され、前記線状突起に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、平面状の受け刃領域が形成され、前記帯状シール面に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、シール面対向領域が形成され、前記線状突起と前記受け刃領域が当接する際に、前記帯状シール面と前記シール面対向領域の間には、前記包装フィルムのシール方向の肉厚以下の隙間が形成される、ことを特徴とするカッター装置である。
(19)また、本発明は、第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直行する第二方向に切断して包装体とするカッター装置であって、前記包装フィルムを挟んで配置され前記第二方向に延びる第一刃、及び第二刃と、前記第一刃と前記第二刃を接近及び離反させる移動装置と、前記第一刃と前記第二刃が接近した状態において前記第一刃と前記第二刃を相対振動させて、前記包装フィルムを溶断する振動発生装置と、前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方における、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置に形成され、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段と、を備え、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記包装フィルムに溶断線を形成する線状突起が形成され、前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記溶断線に対して前記第一方向の両外側に配置されて前記包装体を前記第二方向に帯状にシールする一対の帯状シール面が形成され、前記第一刃及び前記第二刃の一方に、前記線状突起と前記帯状シール面が形成され、前記帯状シール面に対して、前記線状突起が前記接近方向に突出することを特徴とする、カッター装置である。
また、本発明は包装フィルムを供給する供給装置と、前記供給装置から供給された前記包装フィルムを、幅方向に曲げて筒状に形成する製袋装置と、前記製袋装置の下流において、筒状に形成された前記包装フィルムにセンターシールを施すセンターシール装置と、
センターシールされた前記包装フィルムに対し、所定の間隔で幅方向にカットを施す上記(18)または(19)に記載のカッター装置と、を備えることを特徴とする包装機である。




本発明によれば、包装体の密閉性を高めると共に、開封を容易にすることができる。
本発明の第一実施形態に係る包装機の概略図である。 包装体を下方から視た外観斜視図である。 同包装機に採用されるカッター装置に関して、(A)は、第一刃と第二刃が離反状態の正面図、(B)は、第一刃と第二刃が接近状態の正面図、(C)は、第一刃と第二刃が離反状態の側面断面図、(D)は、第一刃と第二刃が接近状態の側面断面図である。 同カッター装置の第一刃と第二刃を拡大して示す、(A)はフィルムカット前の離反状態の正面図、(B)フィルムカット中の接近状態の正面図、(C)はフィルムカット後の離反状態の正面図である。 (A)は同第二刃の平面図、(B)は同第二刃の斜視図である。 (A)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図であり、(B)は(A)のB−B矢視拡大断面図である。 本発明の第二実施形態のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図であり、(C)は、(B)のC−C矢視拡大断面図である。 本発明の第二実施形態の他の例のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図である。 本発明の第三実施形態のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図である。 本発明の第三実施形態の他の例のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図である。 本発明の第四施形態の他の例のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図である。 本発明の第五施形態の他の例のカッター装置に関して、(A)は第二刃の平面図、(B)は第二刃の斜視図、(C)は包装体のトップシール部を拡大して示す平面図である。 (A)及び(B)は、本発明の実施施形態の他の例のカッター装置の第一刃及び第二刃を拡大して示す正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の第一実施形態に係る包装機1の構成について説明する。図1は、包装機1の概略図である。なお、本図及び以降の各図において、一部の構成を適宜省略して、図面を簡略化する。そして、本図及び以降の各図において、部材の大きさ、形状、厚みなどを適宜誇張して表現する。
図1に示される包装機1は、食品や日用品などの物品XA1を包装フィルムYA1で順次包装するラインで使用される。この包装機1は、物品供給装置2と、フィルム供給装置3と、包装機本体4と、制御ユニット(図示省略)と、などを備えている。
これら包装機1の各部は、制御ユニットによって統括的に制御される。制御ユニットは、CPU、RAM、及びROMなどから構成され、各種制御を実行する。CPUは、いわゆる中央演算処理装置であり、各種プログラムが実行されて各種機能を実現する。RAMは、CPUの作業領域として使用される。ROMは、CPUで実行される基本OSやプログラムを記憶する。
物品供給装置2は、物品XA1を等間隔で搬送すると共に、当該物品XA1を下流の包装機本体4に順次搬送する。この物品供給装置2は、フィンガーコンベアから構成される。具体的に、物品供給装置2は、スリットを有する搬送面(符号省略)と、この搬送面上の物品XA1を側方からガイドするサイドガイド(図示省略)と、駆動用のスプロケット5と、従動用のスプロケット(図示省略)と、これらスプロケットに架け渡されて走行する環状のチェーン6と、このチェーン6に等間隔のピッチで取り付けられた複数のフィンガー7と、動力源となるサーボモーター(図示省略)などを備えている。
駆動用のスプロケットは、サーボモーターの駆動によって回転する。従動用のスプロケット5は、チェーン6の走行によって、駆動用のスプロケットに連動して回転する。チェーン6は、駆動用のスプロケットの回転によって循環するように走行する。複数のフィンガー7は、スリットを介して搬送面の下方から上方に突出する。これら複数のフィンガー7は、チェーン6の走行によって、搬送面上を走行する。これにより、複数のフィンガー7は、搬送面上の物品XA1を押送して包装機本体4に送り出す。
フィルム供給装置3は、包装フィルムYA1を下流の包装機本体4に連続して供給する。フィルム供給装置3は、原反軸8と、サーボモーター(図示省略)と、ガイドローラー9a、9bなどを備えている。原反軸8は、原反ロールYB1を回転自在に保持する。この原反軸8は、サーボモーターに動力が与えられて回転し、保持している原反ロールYB1を回転させる。これにより、原反ロールYB1から包装フィルムYA1が繰り出される(引き伸ばされる)。ガイドローラー9a、9bは、原反ロールYB1の搬送方向を適宜変換して、包装機本体4側に案内する。
なお、原反ロールYB1から包装フィルムYA1を繰り出す方法として、上述のような原反駆動式の方法を採用する代わりに、フィードローラーを別途設け、当該フィードローラーを動かして包装フィルムYA1を引き出すフィードローラー駆動式の方法を採用してもよい。
包装機本体4は、物品供給装置2から供給される物品XA1を、フィルム供給装置3から供給される包装フィルムYA1で包装する。具体的に、包装機本体4は、製袋器14と、ピンチローラー15と、センターシール装置16と、第一の搬送装置17と、上部抑え装置18と、カッター装置(エンドシール装置)100と、第二の搬送装置20と、などを備えている。
製袋器14は、フィルム供給装置3から供給される包装フィルムYA1を、幅方向の両端縁が互いに重なるように筒状に製袋する。また、製袋器14は、物品供給装置2から供給される物品XA1を、筒状に製袋される包装フィルムYA1に供給する。これにより、物品XA1は、筒状に製袋された包装フィルムYA1に包まれる。すなわち、製袋器14は、包装フィルムYA1を幅方向に曲げて筒状に形成する製袋装置として機能する。
ピンチローラー15は、互いに重なる包装フィルムYA1の両端縁(以下、センターシール部CE1(図2参照)という。)を挟み込んで、当該センターシール部CE1に搬送力を付与する。
センターシール装置16は、一対のバーシーラー16aと、プレスローラー16bと、を備えている。このセンターシール装置16は、一対のバーシーラー16aでセンターシール部を挟んで加熱する。そして、センターシール装置16は、加熱されたセンターシール部をプレスローラー16bで圧着してセンターシールする。すなわち、センターシール装置16は、製袋器14の下流において、筒状に形成された包装フィルムYA1にセンターシールを施す。なお、一対のローラー、又は複数のローラーでセンターシール部を挟んで加熱する回転式のセンターシール装置でも良い。
第一の搬送装置17は、センターシールされた筒状の包装フィルムYA1を、当該包装フィルムYA1に包まれた物品XA1と共に、搬送面(符号省略)に載せてカッター装置100に向けて搬送する。この第一の搬送装置17は、カッター装置100のボックスモーションに合わせて、搬送面を搬送方向に伸縮させる。なお、ボックスモーション以外にも、回転式、又は直線往復動式のカッター装置であってもよい。
上部抑え装置18は、第一の搬送装置17の上方に配置されており、第一の搬送装置17に搬送される物品XA1を包装フィルムYA1ごと上方から抑える。これにより、物品XA1は、水平状態を保持しながら搬送される。
カッター装置100は、物品XA1の長さに応じたピッチ毎に、包装フィルムYA1の幅方向にトップシール(エンドシール、横シール)とカットを行う。これにより、包装体ZA1(図2参照)が製造される。すなわち、カッター装置100は、センターシールされた包装フィルムYA1に対し、所定の間隔で幅方向にシールとカットを施す。
カッター装置100は、図3(A)及び(C)に示すように、上側に配置される第一カッターユニット110と下側に配置される第二カッターユニット150と、これらを相対移動させる移動装置180を備える。第一カッターユニット110と第二カッターユニット150は、包装フィルムYA1の両側に対向するように配置されて、移動装置180によって互いに接近・離反する。
この接近・離反動作は、例えばボックスモーションの移動軌跡によって移動させることができる。具体的には、第一カッターユニット110と第二カッターユニット150が接近して包装フィルムYA1を挟持し、包装フィルムYA1の搬送方向に追従するように上流から下流に向かって所定距離移動する間にシールとカットを施す。その後、第一カッターユニット110と第二カッターユニット150が包装フィルムYA1から離反し、更に下流から上流に向かって所定距離移動して元の位置に復帰する。これらの動作を繰り返すことで、包装フィルムYA1を繰り返しシール及びカットする。
第一カッターユニット110は、第一基台112と、この第一基台112に対して包装フィルムYA1側に配置されて刃物を保持する第一固定台114と、第一固定台114に固定される第一刃120を有する。第一固定台114は、摺動加工なスライド軸114Aを介して第一基台112に配置されており、第一基台112に対して包装フィルムYA1の面垂直方向、即ち、第二カッターユニット150に対する接近・離反方向に往復移動自在となっている。なお、第一固定台114は、例えば、引っ張りばね、又はエアシリンダを用いたエアばね等の付勢部材114Bによって、第一基台112に対して包装フィルムYA1側に常に付勢される。
第二カッターユニット150は、第二基台152と、この第二基台152に対して包装フィルムYA1側に配置されて刃物を保持する第二固定台154と、第二固定台154に固定される第二刃160を有する。第二固定台154は、振動発生装置170を介して第二基台152に配置されており、振動発生装置170の振動を第二刃160に伝達する。この振動は、主として包装フィルムYA1の面垂直方向、即ち、第一カッターユニット110への接近・離反方向に振動させるが、面方向に振動させても良く、また面垂直方向と面方向の双方に振動させても良い。振動発生装置170の振動発生手法は多岐に亘るが、例えば、ピエゾ素子等を利用した超音波(例えば15〜50キロヘルツ程度)振動を発生するものが選択できる。いずれにしろ、相対振動によって第一刃120と第二刃160の間に生じる挟持力変動と、筒状の包装フィルムYA1内に生じる摩擦熱によって、包装フィルムYA1にシール及びカットが施される。振動発生装置170の好ましい形態は、超音波振動を発生させる構造であり、例えば、ピエゾ素子を一対の金属ホーンで挟み込んでボルト強く締めこみ、ピエゾ素子に交流電圧を加えることにより、金属ホーンの先端を超音波振動させる。なお、振動発生装置170は、第一刃120側に配置してもよく、第一刃120及び第二刃160の双方に配置しても良い。
図3(B)及び(D)に示すように、第一カッターユニット110と第二カッターユニット120が互いに接近すると、第一刃120と第二刃160が包装フィルムYA1に当接する。第一カッターユニット110と第二カッターユニット120が更に接近すると、第一カッターユニット110の第一刃120が、付勢部材114Bの付勢力に抗して第一基台112側に押し込まれ、第一刃120と第二刃160の間に適切な挟持力が生じる。同時に、振動発生装置170によって、第二刃160と第一刃120が相対振動することで、包装フィルムYA1がシール及びカットされる。
次に、第一刃120と第二刃160の構造について説明する。
図4(A)に示すように、第一刃120は、包装フィルムYA1と平行かつ包装フィルムYA1の搬送幅方向(これを第二方向と定義する)に延びる受面122を有する。この受面122は、第二刃160の線状突起162と対向する受け刃領域122Aと、第二刃160の帯状シール面168に対向するシール面対向領域122Bを内在する。
第二刃160は、包装フィルムYA1に溶断線を形成して第二方向にカットする線状突起162と、この線状突起162に対して包装フィルムYA1の搬送方向(これを第一方向と定義する)の両外側に配置される一対の帯状シール面168を有する。帯状シール面168は、包装フィルムYA1の平面と平行且つ第二方向に延びる平面となっており、包装フィルムYA1を、第二方向に向かって帯状にシールする。
図5(A)及び(B)に示すように、線状突起162を平面視すると、突端となる峰部162Aが、第二方向に向かって鋸刃形状に延びる。結果、図6(A)に示すように、包装フィルムYA1がカットされた包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLが鋸刃形状となる。なお、本実施形態では、超音波振動によって包装フィルムYA1を溶断させることができるので、この峰部162Aの先端は、丸みをもたせたり、微小平面を形成したりして、包装フィルムYA1に対して所定の摩擦力を付与できるようにすることが好ましい。結果、溶断線TOLの端面もシールされることになり、包装体ZA1の密封性を高めることが可能となる。
図5に戻って、第二刃160は、更に、引裂き箇所形成手段164を有する。この引裂き箇所形成手段164は、包装体ZA1のトップシール部TO1に対して、溶断線TOLから第一方向に向かって包装フィルムYA1の引裂きを可能にする引裂きポイント(屈曲点)TOKを形成する。具体的に本実施形態の引裂き箇所形成手段164は、線状突起162における鋸刃形状の峰部162Aの屈曲領域165(第二方向に沿って第一方向に折れ曲がった領域)となり、この屈曲領域165を、溶断線TOLに屈曲点を形成するための屈曲点形成突起と定義することもできる。
このように、引裂き箇所形成手段164によって、トップシール部TO1の溶断線TOLに屈曲点TOK(図6参照)を形成すると、そこから包装フィルムYA1を引裂くことが可能となる。なお、この屈曲点TOKは、120°未満のV形状となることが好ましい。なお、ここでは特に図示しないが、本発明における鋸刃形状の概念には、峰部162Aの一部に、第二方向と平行に延びる直線領域を含むような、いわゆるノッチ形状も含まれる。
図4(A)に戻って、第二刃160の線状突起162は、帯状シール面168に対して、包装フィルムYA1の接近方向に突出している。この突出量Cは、包装フィルムYA1のトップシール部TO1のシール方向のシール厚みに設定され、具体的には0.2mm以下、望ましくは0.1mm程度に設定される。このように、突出量Cを包装フィルムYA1のシール厚みに設定することで、図4(B)に示すように、線状突起162と受け刃領域122Aにより包装フィルムYA1をカットする際、第二刃160の帯状シール面168と、第一刃120のシール面対向領域122Bにより、包装フィルムYA1に圧力を付与できる。結果、少なくとも図4(B)の状態で、第一刃120と第二刃160の間に相対的に超音波振動を付与することで、図4(C)に示すように、線状突起162によって包装フィルムYA1がカット(溶断)され、同時に、帯状シール面168とシール面対向領域122Bの押圧及び振動による摩擦力で、一対のトップシール部TOLが形成される。なお、線状突起162の突出量(シール厚み)は、シール前のトップシール部TO1肉厚よりも小さく設定される。即ち、トップシール部TO1を押しつぶしながら、シールする構造となっている。
本実施形態の包装機1及びカッター装置100によれば、第二刃160の線状突起162の振動によって包装フィルムYA1を溶断する際に、引裂き箇所形成手段164によって、トップシール部TO1の溶断線TOLに引裂きポイント(屈曲点)TOKを形成する。また、超音波振動による溶断の場合、溶断線TOLの近傍は、線状シール部TOC1が形成される。従って、包装体ZA1は、帯状シール面168等によって形成される帯状シール部TOC2と、線状シール部TOC1の二重構造で密閉されるので、内容物の気密性を高めることが可能となる。
更に図6(B)に示すように、包装フィルムYA1溶断線TOLは、他の部分より肉厚となり、しかも、一対の包装フィルムYA1の断面が一体化(溶着)しており、特に、鋸刃形状の谷に相当する屈曲点TOKは、溶断線TOLの中でも特に肉厚になりやすい。利用者による引裂き作業時は、手先による引裂く力を、屈曲点TOKに集中させ易く、鋸刃形状の谷に相当する屈曲点TOKから引裂くことが可能になる。従って、本実施形態によれば、気密性と開封性を両立させることができる。
更に本カッター装置100では、線状突起162と帯状シール面168の双方を超音波振動させることで、シールとカットを同時に行っているので、装置構成を簡潔化することができる。また、線状突起162と帯状シール面168を一体化(これは、部材を完全に一体物とする場合に限られず、互いに固定して相対移動しない状態の一体化も含む)することで、包装体XA1のトップシール部TO1の形状精度を高めることができる。なお、ここでは超音波振動のみによって、包装フィルムYA1のカット及びシールを行う場合を例示したが、これに加えて、第一刃120及び第二刃160を加熱しても良い。勿論、線状突起162のみを超音波振動させて振動により裁断し、帯状シール面168は、従来のヒータ加熱による熱溶着を行うことも可能である。
次に、図7を参照して本発明の第二実施形態に係る包装機及びカッター装置について説明する。なお、第二実施形態以降は、第一刃及び第二刃(主として第二刃)の構造が、第一実施形態と異なっているので、第一刃又は第二刃の説明を中心に行い、包装機及びカッター装置の全体構造の図示及び説明を省略する。
図7(A)に示すように、本第二実施形態のカッター装置の第二刃260は、包装フィルムYA1に溶断線を形成して第二方向にカットする線状突起262と、この線状突起262に対して第一方向両側に配置される一対の帯状シール面268を有する。線状突起262を平面視すると、突端となる峰部262Aが、第二方向に向かって鋸刃形状に延びる。結果、図7(B)に示すように、包装フィルムYA1がカットされた包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLが鋸刃形状となる。
図7(A)に戻って、第二刃260は、更に、引裂き箇所形成手段264を有する。この引裂き箇所形成手段264は、包装フィルムYA1に対して、第二方向(搬送幅方向)と異なる方向(ここでは第一方向)に延びる分断部TOBを形成する引裂き箇所形成突起265となる。この引裂き箇所形成突起265は、包装フィルムの溶断線TOLと連続する場所、特に溶断線TOLの谷に連続して形成される。即ち、引裂き箇所形成突起265は、線状突起262の鋸刃形状の山又は谷に連続して、これから分岐するように第一方向に延びる。従って、第二刃260を平面視すると、Y字形状の峰が交互に配置される状態となる。なお、ここでは引裂き箇所形成突起265が、第一方向と平行に延びる場合を例示したが、第一方向に対して傾斜する方向に伸ばすことも可能である。
本第二実施形態に係るカッター装置によれば、図7(C)に示すように、包装体ZA1のトップシール部TO1に、溶断線TOLに連続して、第一方向に延びる分断部TOBを形成できる。この分断部TOBは、第一方向に延びる溝となり、その両脇に、包装フィルムYA1が溶けることによる肉厚部が形成される。手先による引裂き力を、分断部TOBの最奥に位置する引裂き箇所TOKに集中させることでき、容易に開封できる。また、分断部TOBの最奥に位置する引裂き箇所TOKの肉厚部の高さは、図6(B)の鋸刃形状の谷部の最大肉厚部よりも低くなっている。よって、第一実施形態のカッター装置よりも本第二実施形態のカッター装置によってカットした包装体の方が、より容易に開封できる。
なお、この第二実施形態では、引裂き箇所形成突起265が、線状突起262の鋸刃形状の山又は谷に連続して形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図8(A)に示すように、線状突起262の鋸刃形状の山又は谷から第一方向に所定の隙間を空けて、引裂き箇所形成突起265を配置しても良い。従って、第二刃260を平面視すると、第二方向に延びる鋸刃形状の峰と、それから独立して第一方向に延びるI状形状の峰が配置される。このようにすると、図8(B)に示すように、包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLから、少し離れた位置に、第一方向に延びる分断部TOBを形成できる。この分断部TOBは、第一方向に延びる溝となり、その両脇に、包装フィルムYA1が溶けることによる肉厚部が形成される。従って、トップシール部TOLを、引裂きポイント(屈曲点)TOKから少しだけ引裂くと、分断部TOBに到達し、分断部TOBの肉厚部の補強効果も相まって、分断部TOBの最奥に位置する引裂き箇所TOKから容易に開封できる。
次に、図9を参照して本発明の第三実施形態に係る包装機及びカッター装置について説明する。図9(A)に示すように、本第三実施形態のカッター装置の第二刃360は、包装フィルムYA1に溶断線を形成して第二方向にカットする線状突起362と、この線状突起362に対して第一方向両側に配置される一対の帯状シール面368を有する。線状突起362を平面視すると、突端となる峰部362Aが、第二方向に向かって直線状に延びる。結果、図9(B)に示すように、包装フィルムYA1がカットされた包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLは直線状となる。
図9(A)に戻って、第二刃360は、更に、引裂き箇所形成手段364を有する。この引裂き箇所形成手段364は、包装フィルムYA1に対して、第二方向(搬送幅方向)と異なる方向(ここでは第一方向)に延びる分断部TOBを形成する引裂き箇所形成突起365となる。この引裂き箇所形成突起365は、包装フィルムの溶断線TOLと連続するように、第二方向に一定の間隔で複数形成される。即ち、引裂き箇所形成突起365は、線状突起362に連続して、これから分岐するように第一方向に延びる。従って、第二刃360を平面視すると、T字形状の峰が交互に配置される状態となる。T字形状の峰は、十字形状(プラス形状)の峰でもよい。
本第三実施形態に係るカッター装置によれば、包装体ZA1のトップシール部TO1に、溶断線TOLに連続して第一方向に延びる分断部TOBを形成できる。この分断部TOBは、第一方向に延びる溝となり、その両脇に、包装フィルムYA1が溶けることによる肉厚部が形成される。従って、この肉厚部の補強効果も相まって、手先による引裂き力を、分断部TOBの最奥に位置する引裂き箇所TOKに集中させることでき、容易に開封できる。
なお、この第三実施形態では、引裂き箇所形成突起365が、線状突起362に連続して形成される場合を例示したが、本発明はこれに限定されない。例えば図10(A)に示すように、線状突起362から第一方向に所定の隙間を空けて、引裂き箇所形成突起365を配置しても良い。従って、第二刃260を平面視すると、第二方向に延びる直線状の峰と、それから独立して第一方向に延びるI字形状の峰が配置される。このようにすると、図10(B)に示すように、包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLから、少し離れた位置に、第一方向に延びる分断部TOBを形成できる。この分断部TOBは、第一方向に延びる溝となり、その両脇に、包装フィルムYA1が溶けることによる肉厚部が形成される。従って、トップシール部TOLを少しだけ引裂くと、分断部TOBに到達し、分断部10Bの肉厚部の補強効果も相まって、分断部TOBの最奥に位置する引裂き箇所TOKから容易に開封できる。
次に、図11を参照して本発明の第四実施形態に係る包装機及びカッター装置について説明する。図11(A)に示すように、本第四実施形態のカッター装置の第二刃460は、包装フィルムYA1に溶断線を形成して第二方向にカットする線状突起462と、この線状突起462に対して第一方向両側に配置される一対の帯状シール面468を有する。線状突起462を平面視すると、突端となる峰部462Aが、第二方向に向かって直線状に延びる。結果、図11(B)に示すように、包装フィルムYA1がカットされた包装体ZA1のトップシール部TO1の溶断線TOLは直線状となる。
図11(A)に戻って、第二刃460は、更に、引裂き箇所形成手段464を有する。この引裂き箇所形成手段464は、包装フィルムYA1の溶断線TOLの近傍にドット状の分断部TODを形成するドット形成突起466となる。このドット形成突起466は、面上に広がるように、即ち第一方向と第二方向の双方に間隔を空けながら複数配置される。勿論、一部のドット形成突起466は、線状突起462に連続して(重なって)形成されていても良い。
本第四実施形態に係るカッター装置によれば、トップシール部TO1の溶断線TOLの周囲に、ドット状の分断部TODを形成できる。この分断部TODを密に形成しておくことで、溶断線TOLの近傍が脆弱となり、容易に引裂くことが可能となる。また、ドット状の各分断部TODの周囲は、それぞれ、溶着によってシールされることから、引裂き強度に対して脆弱化しながらも、密閉性はより一層高めることが可能となる。
次に、図12を参照して本発明の第五実施形態に係る包装機及びカッター装置について説明する。図12(A)に示すように、本第五実施形態のカッター装置の第二刃560は、包装フィルムYA1に溶断線を形成して第二方向にカットする線状突起562と、この線状突起562に対して第一方向両側に配置される一対の帯状シール面568を有する。線状突起562を平面視すると、突端となる峰部562Aが、第二方向に向かって鋸刃形状に延びる。
第二刃560は更に、引裂き箇所形成手段564を有する。この引裂き箇所形成手段564は、包装フィルムYA1に対して、第二方向(搬送幅方向)と異なる方向(ここでは第一方向)に延びる薄肉部TOUを形成する引裂き箇所形成突起565となる。具体的には、図12(B)に示すように、この引裂き箇所形成突起565の突端565Aは、線状突起562の峰部562Aよりも、包装フィルムYA1から少し離反ように高低差が設定される。結果、線状突起562の峰部562Aを、第一刃(図示省略)に当接させると、引裂き箇所形成突起565と第一刃(図示省略)の間に隙間が形成される。結果、図12(C)に示すように、引裂き箇所形成突起565によって、包装フィルムYA1に薄肉部TOUが形成される。薄肉部TOUは、他の部分と比較して脆弱になるので、容易に引裂くことが可能となる。なお、第一実施形態から第四実施形態で示した事例においても、引裂き箇所形成突起によって包装フィルムYA1を完全に分断する場合に限られず、薄肉部としても良い。
以上の本発明の第一乃至第五実施形態では、第二刃に対して、線状突起と、引裂き箇所形成手段の双方を配置する場合を例示したが、第一刃と第二刃の一方に線状突起を形成し、他方に引裂き箇所形成手段を配置することも可能である。また、第二刃に対して、線状突起と帯状シール面を配置する場合を例示したが、例えば図13(A)に示すように、第一刃120と第二刃160の一方に線状突起162を形成し、他方に帯状シール面168を突出形成しても良い。
また、上記実施形態では、第二刃に形成する線状突起と帯状シール面の間に、第一方向の隙間を形成する場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば図13(B)に示すように、第一刃120と第二刃160の一方において、帯状シール面168と線状突起162を重畳配置することもできる。
さらに、上記実施形態において、帯状シール部TOC2の第一方向の長さは、適宜設定できる。また帯状シール部TOC2は、複数設けてもよいし、直線状のシール以外に、曲線状のシールであっても良い。
上記実施形態では、超音波振動を発生する振動発生装置を例示したが、これに替えて、エアバイブレータ等利用した低周波(例えば100〜300ヘルツ程度)の振動を発生するものを使用し、かつ、少なくとも一方の刃を加熱して溶断してもよい。
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。すなわち、上記実施形態において、各構成の位置、大きさ、長さ、形状、材質、向きなどは適宜変更できる。
例えば、上記実施形態では、フィルムを横(水平方向)に搬送し、カッター装置によって鉛直上下方向から接近・離反してシール及びカットする場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、フィルムを鉛直上下方向に搬送し、カッター装置によって水平方向に接近・離反してシール及びカットすることもできる。
1 包装機
3 フィルム供給装置
9a,9b ガイドローラー(ローラー)
14 製袋器(製袋装置)
16 センターシール装置
100 カッター装置
110 第一カッターユニット
120 第一刃
122 受面
122A 受け刃領域
122B シール面対向領域
150 第二カッターユニット
160,260,360,460,560 第二刃
162,262,362,462,562 線状突起
164,264,364,464,564 引裂き箇所形成手段
YA1 フィルム
TO1 トップシール部
TOL 溶断線

Claims (5)

  1. 第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直する第二方向に切断して包装体とするカッター装置であって、
    前記包装フィルムを挟んで配置され前記第二方向に延びる第一刃、及び第二刃と、
    前記第一刃と前記第二刃を接近及び離反させる移動装置と、
    前記第一刃と前記第二刃が接近した状態において前記第一刃と前記第二刃を相対振動させて、前記包装フィルムを溶断する振動発生装置と、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方における、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置に形成され、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段と、
    を備え、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記包装フィルムに前記溶断線を形成する線状突起が形成され、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記溶断線に対して前記第一方向の両外側に配置されて前記包装体を前記第二方向に帯状にシールする一対の帯状シール面が形成され、
    前記線状突起に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、平面状の受け刃領域が形成され、
    前記帯状シール面に対向する前記第一刃及び前記第二刃のいずれかに、シール面対向領域が形成され、
    前記線状突起と前記受け刃領域が当接する際に、前記帯状シール面と前記シール面対向領域の間には、前記包装フィルムのシール方向の肉厚以下の隙間が形成される、
    ことを特徴とするカッター装置
  2. 前記隙間は0.2mm以下であることを特徴とする、
    請求項1に記載のカッター装置。
  3. 前記第一刃及び前記第二刃の一方に、前記線状突起と前記帯状シール面が形成され、
    前記帯状シール面に対して、前記線状突起が接近する方向に突出することを特徴とする、
    請求項1または請求項2に記載のカッター装置。
  4. 第一方向に連続する包装フィルムを、前記第一方向と直行する第二方向に切断して包装体とするカッター装置であって、
    前記包装フィルムを挟んで配置され前記第二方向に延びる第一刃、及び第二刃と、
    前記第一刃と前記第二刃を接近及び離反させる移動装置と、
    前記第一刃と前記第二刃が接近した状態において前記第一刃と前記第二刃を相対振動させて、前記包装フィルムを溶断する振動発生装置と、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくとも一方における、前記包装フィルムの溶断線又は溶断線の近傍に相当する位置に形成され、前記溶断線から前記第一方向に向かって前記包装体の引裂きを可能にする引裂き箇所形成手段と、
    を備え、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記包装フィルムに前記溶断線を形成する線状突起が形成され、
    前記第一刃及び前記第二刃の少なくともいずれかに、前記溶断線に対して前記第一方向の両外側に配置されて前記包装体を前記第二方向に帯状にシールする一対の帯状シール面が形成され、
    前記第一刃及び前記第二刃の一方に、前記線状突起と前記帯状シール面が形成され、
    前記帯状シール面に対して、前記線状突起が接近する方向に突出することを特徴とする、
    カッター装置。
  5. 前記包装フィルムを供給する供給装置と、
    前記供給装置から供給された前記包装フィルムを、幅方向に曲げて筒状に形成する製袋装置と、
    前記製袋装置の下流において、筒状に形成された前記包装フィルムにセンターシールを施すセンターシール装置と、
    センターシールされた前記包装フィルムに対し、所定の間隔で幅方向にカットを施す請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のカッター装置と、
    を備えることを特徴とする包装機。
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