JP6474131B2 - ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法 - Google Patents

ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6474131B2
JP6474131B2 JP2015100243A JP2015100243A JP6474131B2 JP 6474131 B2 JP6474131 B2 JP 6474131B2 JP 2015100243 A JP2015100243 A JP 2015100243A JP 2015100243 A JP2015100243 A JP 2015100243A JP 6474131 B2 JP6474131 B2 JP 6474131B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transistor
transistors
phase shifter
vector
control voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015100243A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016219916A (ja
Inventor
加保 貴奈
貴奈 加保
中川 匡夫
匡夫 中川
ラメシュ クマール ポカレル
ラメシュ クマール ポカレル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Kyushu University NUC
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC, Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2015100243A priority Critical patent/JP6474131B2/ja
Publication of JP2016219916A publication Critical patent/JP2016219916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6474131B2 publication Critical patent/JP6474131B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
  • Networks Using Active Elements (AREA)

Description

本発明は、無線通信等に用いられる高周波信号の通過位相の制御を行うベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法に関する。
近年、無線通信システムにおける通信容量の増大に伴い、数GHzの周波数帯域では周波数帯域が逼迫しており、帯域幅を確保でき、情報を高速に伝送できる準ミリ波帯やミリ波帯を利用した無線通信技術が注目されている。
準ミリ波帯やミリ波帯の電波は指向性が強く、従来移動通信で使われている数GHz以下の無線信号のように回折した電波を利用した通信ができない。また、伝搬の際の減衰が大きいという課題がある。そこで、アンテナの指向性を高め、かつビームフォーミング技術を用いて無線通信装置のアンテナの放射パターンを制御し、メインビームを直接対象となるユーザや装置へ向けるよう制御する方法が検討されている。
無線通信装置の送信機から出力する電波の放射パターンを制御する方法の一つとして、複数のアンテナを並べたアレーアンテナを用いて、各々のアンテナ素子から送出される信号の位相を制御することによって放射パターンを変化させる方法が挙げられる。
また、無線周波数の逼迫に伴い、送信信号と受信信号を同じ周波数チャネルを用いて同時に送受信する全二重通信方式も提案されている。同じ周波数チャネルを同時に使うためには自端末が出す信号の送信信号を自端末の受信部分でキャンセルする必要があり、送信用増幅器からの漏れ込みが大きい場合、キャンセラ回路は無線周波数帯域で行う必要がある。キャンセラ回路は遅延回路、可変減衰回路、移相器で構成されている(非特許文献1参照)。
無線周波数帯域における移相器はアナログ回路を用いることが多い。小型化のためモノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)化が進んでいる。代表的なものとしては90度ハイブリッド回路と可変容量素子を用いた反射型移相器がある(非特許文献2参照)。位相制御に必要なバイアスが1つで良い、消費電力がほぼ0にできるなどのメリットがあり、マイクロ波やミリ波帯域において集積回路への搭載も容易である。しかしながら0度から360度の連続的な移相量を得る際に、挿入損失が大きい事、大きな振幅変動を伴う事、周波数帯域が狭帯域であるなどの課題がある。
線路長の異なる経路をスイッチで切り替えることで離散的に通過移相を制御するビット移相器も提案されている(非特許文献3参照)。こちらは小さな変化量ステップで移相を制御する場合、回路を多段にする必要があり、集積化した際の回路規模や面積が大きくなるという課題がある。また所望の位相量が得られる周波数範囲は狭帯域になるという課題がある。
また、所望信号を4つに分配し、それぞれを直交した位相差である0度、90度、180度、270度の差を持たせた後、そのうちの2つの信号の振幅を調整し合成することで0度から360度の間の任意の移相量を得るベクトル合成型移相器が提案されている。(非特許文献4、非特許文献5参照)。文献に記載されているように、90度ハイブリッドや伝送線路が不要であり、トランジスタおよび抵抗、容量素子で構成することができるため、集積回路へ実装した際の面積を小型にできるというメリットがある。
例として、従来のベクトル合成型移相器で用いられている合成器部の回路を図5に示す(非特許文献4参照)。4つの直交信号(0度、180度、90度、270度)をトランジスタM12、M22、M32、M42のゲート端子へ入力している。また、0から360度の範囲の所望の通過位相値を得るために、合成するベクトルを選択するのにトランジスタM11、M21、M31、M41がカスコード接続されている。
他の従来のベクトル合成型移相器で用いられている合成器部の回路を図6に示す(非特許文献5参照)。2つの直交信号(0度、90度)をトランジスタM、Mのゲート端子へ入力している。入力信号の振幅を調整するためのトランジスタM、Mのゲート電圧Vc2i、Vc2qを制御する。また、0から360度の範囲の所望の通過位相値を得るために、合成するベクトルを選択するのにトランジスタM、M、M、Mがカスコード接続されている。出力端子側にバランが接続され、180度シフトさせることで0から360度の範囲の所望の通過位相値を得ている。
Zhaojun He, Shihai Shao, Ying Shen, Chaojin Qing, and Youxi Tang,"Performance Analysis of RF Self-interference Cancellation in Full-Duplex Wireless Communications" IEEE WIRELESS COMMUNICATIONS LETTERS, VOL. 3, NO. 4, AUGUST 2014. Jen-Chieh Wu, Ting-Yueh Chin, Sheng-Fuh Chang, and Chia-Chan Chang,"2.45-GHz CMOS Reflection-Type Phase-Shifter MMICs With Minimal Loss Variation Over Quadrants of Phase-Shift Range" IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL. 56, NO. 10, OCTOBER 2008. Wei-Tsung Li, Yun-Chieh Chiang, Jeng-Han Tsai, Hong-Yuan Yang, Jen-Hao Cheng, and Tian-Wei Huang,"60-GHz 5-bit Phase Shifter With Integrated VGA Phase-Error Compensation" IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL. 61, NO. 3, MARCH 2013. You Zheng, and Carlos E. Saavedra,"Full 360° Vector-Sum Phase-Shifter for Microwave System Applications" IEEE TRANSACTIONS ON CIRCUITS AND SYSTEMS―I: REGULAR PAPERS, VOL. 57, NO. 4, APRIL 2010. Yan-Yu Huang, Hamhee Jeon, Youngchang Yoon, Wangmyong Woo, Chang-Ho Lee, and J. Stevenson Kenney, "An Ultra-Compact, Linearly-Controlled Variable Phase Shifter Designed With a Novel RC Poly-Phase Filter" IEEE TRANSACTIONS ON MICROWAVE THEORY AND TECHNIQUES, VOL. 60, NO. 2, FEBRUARY 2012.
しかしながら、図5および図6のような従来のベクトル合成型移相器の構成を準ミリ波帯域以上の周波数に適用する場合、トランジスタのドレイン―ソース間容量の影響により、所望の移相量を得るために0度、90度、180度、270度の4つのベクトルの組合せを切り替える際、通過させたいベクトルの信号(D)と抑圧したいベクトルの信号(U)とのD/U比が不十分となるという課題がある。このため、抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分が生じ、設定したい移相量に誤差が生じるという課題があった(図3参照)。
また、従来のベクトル合成型移相器の構成を準ミリ波帯域以上の周波数に適用する場合、トランジスタのドレイン―ソース間容量やゲート―ドレイン間の容量の影響により、所望の移相量を得るために0度、90度、180度、270度の4つのベクトルの組合せを切り替える際、マイクロ波帯域に比べてON/OFF比が大きくできないという課題があった。また、使用するベクトルの振幅制御を行うトランジスタにおいても大きな減衰量が得られないという課題があった。このため、抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分が生じ、設定したい移相量に誤差が生じるという課題があった(図3参照)。
つまり、従来のベクトル合成型移相器の構成では、抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分が生じ、設定したい移相量に誤差が生じるという課題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、移相量の設定誤差を減らした高精度なベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3(nは1から4の整数)を有し、前記トランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、前記トランジスタMn1のソース端子に前記トランジスタMn3のドレイン端子が接続され、前記トランジスタMn3および前記トランジスタMn2のソース端子が接地され、前記トランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、前記負荷の他方がドレイン電圧源に接続されるベクトル合成型移相器であって、前記トランジスタM12、M22、32、M42のゲート端子へ、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号が入力され、前記トランジスタM11およびM23のゲート端子、前記トランジスタM21およびM13のゲート端子、前記トランジスタM31およびM43のゲート端子、前記トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、合成するベクトルを選択するための第1の制御電圧、第2の制御電圧、第3の制御電圧、第4の制御電圧が入力され、前記トランジスタM12およびM22のゲート端子、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための第5の制御電圧、第6の制御電圧が入力されるベクトル合成型移相器である。
また、本発明の一態様は、上述したベクトル合成型移相器であって、前記トランジスタM12およびM22のゲート端子の間にドレインおよびソース端子が接続されるトランジスタM14と、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子の間にドレインおよびソース端子が接続されるトランジスタM34と、を有し、前記トランジスタM14およびM34のゲート端子それぞれに対して、固定電圧である第7の制御電圧が入力される。
また、本発明の一態様は、上述したベクトル合成型移相器であって、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のゲート長は、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のしきい値電圧が同じとなるゲート長である。
また、本発明の一態様は、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3(nは1から4の整数)を有し、前記トランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、前記トランジスタMn1のソース端子に前記トランジスタMn3のドレイン端子が接続され、前記トランジスタMn3および前記トランジスタMn2のソース端子が接地され、前記トランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、前記負荷の他方がドレイン電圧源に接続されるベクトル合成型移相器の制御方法であって、前記トランジスタM12、M22、32、M42のゲート端子へ、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号を入力し、前記トランジスタM11およびM23のゲート端子、前記トランジスタM21およびM13のゲート端子、前記トランジスタM31およびM43のゲート端子、前記トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、合成するベクトルを選択するための第1の制御電圧、第2の制御電圧、第3の制御電圧、第4の制御電圧を入力し、前記トランジスタM12およびM22のゲート端子、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための第5の制御電圧、第6の制御電圧を入力するベクトル合成型移相器の制御方法である。
また、本発明の一態様は、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3(nは1から4の整数)、前記トランジスタM12およびM22のゲート端子の間にドレインおよびソース端子が接続されるトランジスタM14、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子の間にドレインおよびソース端子が接続されるトランジスタM34を有し、前記トランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、前記トランジスタMn1のソース端子に前記トランジスタMn3のドレイン端子が接続され、前記トランジスタMn3および前記トランジスタMn2のソース端子が接地され、前記トランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、前記負荷の他方がドレイン電圧源に接続されるベクトル合成型移相器の制御方法であって、前記トランジスタM12、M22、32、M42のゲート端子へ、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号を入力し、前記トランジスタM11およびM23のゲート端子、前記トランジスタM21およびM13のゲート端子、前記トランジスタM31およびM43のゲート端子、前記トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、合成するベクトルを選択するための第1の制御電圧、第2の制御電圧、第3の制御電圧、第4の制御電圧を入力し、前記トランジスタM12およびM22のゲート端子、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための第5の制御電圧、第6の制御電圧を入力し、前記トランジスタM14およびM34のゲート端子それぞれに対して、固定電圧である第7の制御電圧を入力するベクトル合成型移相器の制御方法である。
また、本発明の一態様は、上述したベクトル合成型移相器の制御方法であって、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のゲート長は、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のしきい値電圧が同じとなるゲート長である。
本発明によれば、無線周波数帯域におけるベクトル合成型移相器において抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減することにより、移相量の設定誤差を減らした高精度なベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態におけるベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態におけるベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。 抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分が生じ、設定したい移相量に誤差が生じることを示す図である。 1つの経路のみを通過させて得られる位相の値において、他の1経路からの漏えいの影響により位相設定ができないことを示す図である。 従来のベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。 従来のベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。 ベクトル合成型移相器における通過させたい信号(D)の通過利得と抑圧したい信号(U)の通過利得をシミュレーションした結果を示す図である。 ベクトル合成型移相器における0度のベクトル信号の通過利得と制御電圧Vc2iに対する変化をシミュレーションした結果を示す図である。 本実施形態におけるベクトル合成型移相器を構成した場合の、制御電圧Vc1i、Vc1q、/Vc1i、/Vc1q、Vfixの値の例を示す図である。
以下に、実施形態におけるベクトル合成型移相器を、図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態におけるベクトル合成型移相器について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態におけるベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、ベクトル合成型移相器は、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3(nは1から4の整数)の合計12個のNMOSトランジスタを有している。
また、2つのトランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、トランジスタMn1のソース端子にトランジスタMn3のドレイン端子が接続され、トランジスタMn3およびトランジスタMn2のソース端子が接地されている。
また、4つのトランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、負荷の他方がドレイン電圧源に接続される。
このベクトル合成型移相器では、トランジスタM12、M22、32、M42のゲート端子へ、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号が入力される。
また、トランジスタM11およびM23のゲート端子、トランジスタM21およびM13のゲート端子、トランジスタM31およびM43のゲート端子、トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、0から360度の範囲の所望の通過位相値を得るために、合成するベクトルを選択するための制御電圧Vc1i(第1の制御電圧)、/Vc1i(第2の制御電圧)、Vc1q(第3の制御電圧)、/Vc1q(第4の制御電圧)が入力される。例えば、制御電圧Vc1i、/Vc1i、Vc1q、/Vc1qが入力され、0度、180度、90度、270度のうち2つのベクトル信号が選択され、0から360度の範囲の所望の通過位相値を得るために、選択されたベクトル信号が合成される(図9参照)。
また、トランジスタM12およびM22のゲート端子、トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための制御電圧Vc2i(第5の制御電圧)、Vc2q(第6の制御電圧)が入力される。例えば、制御電圧Vc2i、Vc2qが入力され、0度、180度、90度、270度のうちの選択された2つのベクトル信号の振幅が調整され、合成されたベクトル信号の振幅が調整される。
すなわち、ベクトル合成型移相器は、4つの直交信号(0度、180度、90度、270度)をトランジスタM12、M22、M32、M42のゲート端子へ入力する。かつ、出力信号の振幅を調整するためのトランジスタM12、M22、M32、M42のゲート電圧Vc2i、Vc2qを制御する。かつ、0から360度の範囲の所望の通過位相値を得るために、合成するベクトルを選択する。この選択を行うためトランジスタM11、M21、M31、M41およびトランジスタM13、M23、M33、M43が接続され、そのゲート電圧Vc1i、Vc1q、/Vc1i、/Vc1qを制御する。
ここで、例えばトランジスタM11のゲート電圧を下げてドレイン―ソース間抵抗値を大きくし、ドレイン側へ伝わる信号を減衰させる場合、同時にトランジスタM13のゲート電圧は上げてトランジスタM13のドレイン―ソース間抵抗値を下げることで、RF信号は接地される状態となり、出力端子へ通過する信号を抑圧することができる。
本実施形態におけるベクトル合成型移相器はベクトルの組合せを切り替える際、抑圧したいベクトル信号が増幅されるカスコード増幅器の通過利得を大きく減衰させることで高精度な位相設定を実現する。
図7は、ベクトル合成型移相器における通過させたい信号(D)の通過利得と抑圧したい信号(U)の通過利得をシミュレーションした結果を示す図である。ここでは、一例として、通過させたいベクトルの信号(D)として0度の信号を、抑圧したいベクトルの信号(U)として180度の信号の結果を示している。
図7(a)は、図5で示した従来のベクトル合成型移相器における通過させたい信号(D)の通過利得と抑圧したい信号(U)の通過利得をシミュレーションした結果である。
一方、図7(b)は、本実施形態におけるベクトル合成型移相器における通過させたい信号の通過利得と抑圧したい信号の通過利得をシミュレーションした結果である。
図7(b)に示すように、本実施形態におけるベクトル合成型移相器は10GHzにおいてD/U比で55dBを得ている。従来のベクトル合成型移相器のD/U比は、図7(a)に示すように、10GHzにおいて47dBであり、本実施形態におけるベクトル合成型移相器では8dB改善していることが分かる。
このように、本実施形態のベクトル合成型移相器の構成を準ミリ波帯域以上の周波数に適用する場合、所望の移相量を得るために0度、90度、180度、270度の4つのベクトルの組合せを切り替える際、トランジスタM13、M23、M33、M43を有することにより、通過させたいベクトルの信号(D)と抑圧したいベクトルの信号(U)とのD/U比を十分にとれる。
これにより、抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減し、設定したい移相量に誤差を減らすことができる。すなわち、本実施形態のベクトル合成型移相器によれば、無線周波数帯域におけるベクトル合成型移相器において抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減することにより、移相量の設定誤差を減らした高精度なベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法を提供することができる。
また、本実施形態のベクトル合成型移相器では、従来のベクトル合成型移相器にトランジスタM13、M23、M33、M43を追加しても、制御電圧がトランジスタM11、M21、M31、M41と相補的に動作するため、DC電流値はほとんど増加しないというメリットもある。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態におけるベクトル合成型移相器について、図面を用いて説明する。
図2は、本発明の第2実施形態におけるベクトル合成型移相器の構成を示すブロック図である。
図2に示す本実施形態のベクトル合成型移相器は、図1に示す第1実施形態のベクトル合成型移相器に対して2つのNMOSトランジスタM14、M34を追加している。
本実施形態のベクトル合成型移相器は、トランジスタM12とM22およびM32とM42のゲート端子の間にそれぞれトランジスタM14、M34のドレインおよびソース端子を接続している。このトランジスタM14、M34のゲート端子はある固定電圧Vfix(第7の制御電圧)に接続される。
ここで、Vfix≒Vc2i(或いはVc2q)の場合、トランジスタM14、M34のドレイン―ソース間抵抗値は大きくなり、入力信号から見て高インピーダンスとなり、信号はあまり減衰せずに出力される。一方Vfix>Vc2i(或いはVc2q)の場合、トランジスタM14、M34のドレイン―ソース間抵抗値は小さくなり、0度と180度の入力信号および90度と270度の入力信号がそれぞれ接続された状態になり、逆位相であるため打ち消し合うため、信号が減衰されて出力される。
そこで、固定電圧VfixをVc2i(或いはVc2q)の最小値0Vより大きな値、例えば1Vに設定する。このようにすれば、トランジスタM14、M34のドレイン―ソース間抵抗値は小さくなるので、0度と180度の入力信号および90度と270度の入力信号がそれぞれ接続された状態になり、逆位相であるため打ち消し合うため、減衰させたいベクトル信号を通過させるカスコード増幅器のソース接地トランジスタのゲート電圧を下げた場合の減衰量を大きくすることができる。
図5で示した従来のベクトル合成型移相器で用いられている合成器部ではトランジスタM12、M22、M32、M42のゲート電圧で通過利得を制御しているが、周波数が高くなるとゲート電圧を0Vにしてもゲート―ドレイン間容量の影響で大きく減衰できずに通過してしまうという課題がある。
また、図6で示した従来のベクトル合成型移相器も同様にトランジスタM、Mのゲート電圧で通過利得を制御しており、周波数が高くなるとゲート電圧を0Vにしてもゲート―ドレイン間容量の影響で大きく減衰できずに通過してしまうという課題がある。
よって、従来のベクトル合成型移相器では、図4に示すように、特に0°、90°、180°、270°といった1つの経路のみを通過させて得られる位相の値において、他の1経路からの漏えいの影響により位相設定ができない場合がある。
これに対して、本実施形態のベクトル合成型移相器は、減衰させたいベクトル信号を通過させるカスコード増幅器のソース接地トランジスタのゲート電圧を下げた場合の減衰量不足を補うため、逆位相の関係にある2つの信号が入力するトランジスタM12とM22とのゲート端子間、トランジスタM32とM42とのゲート端子間それぞれに固定電圧Vfixが入力されるキャンセル用トランジスタM14、M34を接続する。
図8は、ベクトル合成型移相器における0度のベクトル信号の通過利得と制御電圧Vc2iに対する変化をシミュレーションした結果を示す図である。図8は、0度のベクトル信号の10GHzにおける振幅制御特性を示している。
図8(a)は図5で示した従来のベクトル合成型移相器の回路における0度のベクトル信号の通過利得と制御電圧Vc2iに対する変化をシミュレーションした結果である。入力は図5中のIとして入力し、出力は図中の出力から理想DCブロックを介して計算した結果である。
一方、図8(b)は図2で示した本実施形態のベクトル合成型移相器における0度のベクトル信号の通過利得と制御電圧Vc2iに対する変化をシミュレーションした結果である。Vfixは1Vとし、周波数は10GHzとした。
通過時(Vc2i=1.0V)、減衰時(Vc2i=0V)をON/OFF比として比較すると、従来のベクトル合成型移相器は図8(a)に示すように35dBであるのに対し、本実施形態のベクトル合成型移相器は図8(b)に示すように43dBと、8dB改善していることが分かる。
このように、本実施形態のベクトル合成型移相器の構成を準ミリ波帯域以上の周波数に適用する場合、所望の移相量を得るために0度、90度、180度、270度の4つのベクトルの組合せを切り替える際、トランジスタM14、M34を有することにより、マイクロ波帯域に比べてON/OFF比を大きくでき、使用するベクトルの振幅制御を行うトランジスタにおいても大きな減衰量を得ることができる。
これにより、抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減し、設定したい移相量に誤差を減らすことができる。すなわち、本実施形態のベクトル合成型移相器によれば、無線周波数帯域におけるベクトル合成型移相器において抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減することにより、移相量の設定誤差を減らした高精度なベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法を提供することができる。
また、本実施形態のベクトル合成型移相器では、第1実施形態のベクトル合成型移相器と同様に従来のベクトル合成型移相器にトランジスタM13、M23、M33、M43を追加しても、制御電圧がトランジスタM11、M21、M31、M41と相補的に動作するため、DC電流値はほとんど増加しない。またトランジスタM14、M34はDC電流を消費しないので、本実施形態のベクトル合成型移相器は、従来のベクトル合成型移相器と消費電流がほぼ同じである。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態におけるベクトル合成型移相器について説明する。
本実施形態におけるベクトル合成型移相器は、第2実施形態におけるベクトル合成型移相器において、トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のしきい値電圧がほぼ同じVthとなるように、トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のゲート長を選択する。
これにより、電圧Vfixの値が、
(Vc2i,Vc2qの最小値)<Vth<Vfix<(Vc2i,Vc2qの最大値)+Vth
との式で表される関係となるようにすることが容易となり、電圧Vfixを固定電圧にすることができる。
c2i,Vc2qは、トランジスタM12、M22、M32、M42にゲート電圧として印加される。例えばNMOSトランジスタでは0VからVthの間に設定した場合、トランジスタM12、M22、M32、M42の相互コンダクタンスgmの値が減少し、ゲート端子から入力した信号がドレイン電流に変換されて出力されにくくなる。
一方、Vthから最大ドレイン電圧(0.18um CMOSプロセスなどでは1.8V程度)の範囲では相互コンダクタンスgmの値が上昇し、ゲート端子から入力した信号をドレイン電流として取り出すことができる。
本実施形態におけるベクトル合成型移相器においては、Vc2i,Vc2qはトランジスタM14、M34のドレインおよびソース電圧としても印加される。トランジスタM14、M34においてはドレイン―ソース間電位が同じであるため、直流としてのドレイン電流は流れないが、トランジスタM14、M34のゲート電圧である制御電圧Vfixとの制御電圧Vc2i,Vc2qの相対的な値の変化により、ドレイン―ソース間抵抗を変化させることで可変抵抗の機能をもたせることができる。
14、M34のゲート電圧Vfixを固定電圧とできれば、外部からの制御機能が不要となるメリットがある。すなわち、キャンセル用トランジスタのゲート電圧Vfixは固定電圧で良ければ、ドレイン電圧などから分圧して作れるため、従来回路に対して制御電圧や外部電源端子が増えないというメリットがある。上記の式の関係にあれば、トランジスタM14、M34のゲート電圧Vfixを固定電圧にすることができる。なお、NMOSトランジスタで回路を構成した場合の、制御電圧Vc1i、Vc1q、/Vc1i、/Vc1q、Vfixの値の例を図9に示す。
以上述べた少なくとも一つの実施形態によれば、無線周波数帯域におけるベクトル合成型移相器において抑圧したいベクトルの信号の漏えい成分を低減することにより、移相量の設定誤差を減らした高精度なベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法を提供することができる。
また、以上述べた実施形態は、全て本発明の実施形態を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様および変更態様で実施することができる。
例えば、第1実施形態から第2実施形態において負荷を介してドレイン電源に接続したが、これは抵抗、インダクタの他、トランジスタで構成しても良い。また、電圧源ではなく定電流源で構成しても良い。
また、第1実施形態から第3実施形態において、トランジスタMは、NMOSトランジスタとしたが、これに限定されない。例えば、トランジスタMは、PMOSトランジスタでもよい。
11、M21、M31、M41、M12、M22、M32、M42、M13、M23、M33、M43、M14、M34…トランジスタ、Vc1i、/Vc1i、Vc1q、/Vc1q、Vc2i、Vc2q、Vfix…制御電圧

Claims (4)

  1. nを1から4の整数として、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3 、トランジスタM 14 、トランジスタM 34 を有し、
    前記トランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、前記トランジスタMn1のソース端子に前記トランジスタMn3のドレイン端子が接続され、前記トランジスタMn3および前記トランジスタMn2のソース端子が接地され、
    前記トランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、前記負荷の他方がドレイン電圧源に接続され
    前記トランジスタM 14 のドレインおよびソース端子が前記トランジスタM 12 およびM 22 の各ゲート端子の間に接続され、
    前記トランジスタM 34 のドレインおよびソース端子が前記トランジスタM 32 およびM 42 の各ゲート端子の間に接続されるベクトル合成型移相器であって、
    前記トランジスタM12、M22、M32、M42のゲート端子それぞれに対して、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号が入力され、
    前記トランジスタM11およびM23のゲート端子、前記トランジスタM21およびM13のゲート端子、前記トランジスタM31およびM43のゲート端子、前記トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、合成するベクトルを選択するための第1の制御電圧、前記第1の制御電圧と反転した第2の制御電圧、第3の制御電圧、前記第3の制御電圧と反転した第4の制御電圧が入力され、
    前記トランジスタM12およびM22のゲート端子、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための第5の制御電圧、第6の制御電圧が入力され
    前記トランジスタM 14 およびM 34 のゲート端子それぞれに対して、固定電圧である第7の制御電圧が入力されるベクトル合成型移相器。
  2. 前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のゲート長は、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のしきい値電圧が同じとなるゲート長である請求項に記載のベクトル合成型移相器。
  3. nを1から4の整数として、トランジスタMn1、トランジスタMn2、トランジスタMn3 トランジスタM14 トランジスタM34を有し、
    前記トランジスタMn1およびMn2がカスコード接続され、前記トランジスタMn1のソース端子に前記トランジスタMn3のドレイン端子が接続され、前記トランジスタMn3および前記トランジスタMn2のソース端子が接地され、
    前記トランジスタM11、M21、M31、M41のドレイン端子が負荷の一方および出力端子に接続され、前記負荷の他方がドレイン電圧源に接続され
    前記トランジスタM 14 のドレインおよびソース端子が前記トランジスタM 12 およびM 22 の各ゲート端子の間に接続され、
    前記トランジスタM 34 のドレインおよびソース端子が前記トランジスタM 32 およびM 42 の各ゲート端子の間に接続されるベクトル合成型移相器の制御方法であって、
    前記トランジスタM12、M22、M32、M42のゲート端子それぞれに対して、直列キャパシタC、C、C、Cを介して0度、180度、90度、270度の位相差をもつ所望信号を入力し、
    前記トランジスタM11およびM23のゲート端子、前記トランジスタM21およびM13のゲート端子、前記トランジスタM31およびM43のゲート端子、前記トランジスタM41およびM33のゲート端子それぞれに対して、合成するベクトルを選択するための第1の制御電圧、前記第1の制御電圧と反転した第2の制御電圧、第3の制御電圧、前記第3の制御電圧と反転した第4の制御電圧を入力し、
    前記トランジスタM12およびM22のゲート端子、前記トランジスタM32およびM42のゲート端子それぞれに対して、出力信号の振幅を調整するための第5の制御電圧、第6の制御電圧を入力し、
    前記トランジスタM14およびM34のゲート端子それぞれに対して、固定電圧である第7の制御電圧を入力するベクトル合成型移相器の制御方法。
  4. 前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のゲート長は、前記トランジスタM12、M22、M32、M42、M14、M34のしきい値電圧が同じとなるゲート長である請求項に記載のベクトル合成型移相器の制御方法。
JP2015100243A 2015-05-15 2015-05-15 ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法 Active JP6474131B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100243A JP6474131B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015100243A JP6474131B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016219916A JP2016219916A (ja) 2016-12-22
JP6474131B2 true JP6474131B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=57581616

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015100243A Active JP6474131B2 (ja) 2015-05-15 2015-05-15 ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6474131B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7221668B2 (ja) 2018-12-04 2023-02-14 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置
WO2021171541A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 三菱電機株式会社 移相器及びアンテナ装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003133906A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Mitsubishi Electric Corp 移相器
JP2008005160A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Sharp Corp カスコード接続増幅回路、および、それを用いた半導体集積回路並びに受信装置
JP2011010192A (ja) * 2009-06-29 2011-01-13 Mitsubishi Electric Corp 可変利得増幅器及びそれを用いた移相器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016219916A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11979161B2 (en) Polyphase phase shifter
US6888411B2 (en) Radio frequency variable gain amplifier with linearity insensitive to gain
US20110248792A1 (en) Circuit arrangement with improved decoupling
US10523167B2 (en) Variable attenuation device, phase-switching variable attenuation device, and phase shifter
JP2009278618A (ja) 伝送線路により実装される反射負荷を有する反射型位相シフタ、及び位相配列受信機/送信機
Ameen et al. A 28 GHz four-channel phased-array transceiver in 65-nm CMOS technology for 5G applications
US9154167B1 (en) Radio frequency transmitting device and radio frequency receiving device
US6806792B2 (en) Broadband, four-bit, MMIC phase shifter
Afroz et al. 90° hybrid-coupler based phase-interpolation phase-shifter for phased-array applications at W-band and beyond
US7979042B2 (en) Generating phase shift based on adding two vectors with variable gains
JP6474131B2 (ja) ベクトル合成型移相器およびベクトル合成型移相器の制御方法
Dou et al. A 4–10 GHz programmable CMOS vector-sum phase shifter for a two-channel transmitter
EP3055946B1 (en) Signal processing device, amplifier, and method
US8275342B2 (en) Downconversion mixer
US11894968B2 (en) Inphase quadrature current selector amplifiers for wireless communication
EP2869466B1 (en) Amplifier circuit
Shaheen et al. A fully integrated 4× 2 element CMOS RF phased array receiver for 5G
Tahbazalli A 28-GHz eight-element phased-array receiver front-end with compact size in 65-nm CMOS technology for 5G new radio
WO2012067796A1 (en) Integrated phase-shifting-and-combining circuitry to support multiple antennas
KR101605975B1 (ko) 2단계 위상 시프터를 구비한 rf 빔포밍 시스템 장치 및 방법
CN217445328U (zh) 一种单端输入差分输出射频有源移相器
JP2003188604A (ja) 可変位相器、この可変位相器を具備する無線装置及び位相調整方法
Ou et al. A Wideband Bi-Directional 6-bit Passive Vector-Sum Phase Shifter Optimized Using Greedy Algorithm in 65-nm CMOS
Xu et al. A 27-to-65-GHz CMOS Amplifier with Tunable Frequency Response
CN114640323A (zh) 一种单端输入差分输出射频有源移相器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170727

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180703

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190122

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6474131

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250