JP6473647B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、車輪に制動力を与える車輪ブレーキのブレーキ液圧を制御する車両用ブレーキ液圧制御装置に関し、二輪車、四輪車等の車両に適用して好適な車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、車輪のロックを抑制するアンチロックブレーキ制御(ABS制御)等のブレーキ液圧の制御可能な車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ブレーキ液圧を的確に制御するためにマスタシリンダに連通する入口弁として、開弁量を自由に変更可能な常開型比例電磁弁を採用した構成が開示されている。
特許文献1に開示された車両用ブレーキ液圧制御装置では、前記入口弁の電磁コイルに流す駆動電流の大きさによって、前記入口弁の上流側と下流側との間のブレーキ液圧の差圧を調整している。
特許文献2には、前記マスタシリンダと前記入口弁との間にレギュレータを設けた構成の車両用ブレーキ液圧制御装置が開示されている。
特開2009−23468号公報 特開2007−76528号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、前記常開型比例電磁弁の開弁量を設定して、入口弁の上流側液路のブレーキ液圧と下流側液路のブレーキ液圧の差圧を調整する際に、圧力センサにより検出された上流側液路のブレーキ液圧(マスタシリンダ圧)と、推定した下流側液路のブレーキ液圧(車輪ブレーキのブレーキ液圧)とにより前記差圧を算出するように構成されている(特許文献1の[0033])。
しかしながら、圧力センサは、回路部品として比較的高価且つ大型の部品であるために、これが車両用ブレーキ液圧制御装置全体の小型化やコストダウンの障害になっているという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、圧力センサを用いることなく、制御弁ユニットの上流側液路のブレーキ液圧を精度よく推定することを可能とする車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置は、操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源から車輪ブレーキへのブレーキ液の液路に設けられ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニットと、前記減圧時に前記車輪ブレーキから前記制御弁ユニットを通じて逃がされた前記ブレーキ液を貯留するリザーバと、モータと、前記モータにより駆動されて前記リザーバ側から前記ブレーキ液を吸入して、前記制御弁ユニットの上流側液路に吐出するポンプと、を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記液圧制御の開始前から前記モータを回転させ、前記液圧制御の開始直後の減圧時のモータ負荷の増加量を求め、求めた前記モータ負荷の前記増加量に基づき、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する。
ポンプのブレーキ液の吐出側である制御弁ユニットの上流側液路のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)が高い程、ポンプを停止状態から作動状態にする際のモータにかかる負荷が大きくなり、モータ負荷が増加する。この発明によれば、圧力センサが設けられていなくても、液圧制御の開始前から回転させたモータの負荷(モータ負荷)の増加量に基づき、制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧を精度よく推定することができる。結果として、圧力センサの部品コスト、管理コスト、組立コスト等のコストを削減することができる。しかも、液圧制御の開始直後のモータ負荷から推定しているので、液圧制御の開始直後から早期に制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧が推定でき、推定した制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧に基づき、液圧制御を精度よく行うことができる。
なお、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する際、予め対応付けられた、前記モータ負荷の前記増加量に対する前記上流側液路のブレーキ液圧の特性を用いて、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定してもよい。
予め対応付けられた、前記モータ負荷の前記増加量に対する前記上流側液路のブレーキ液圧の特性を用いて、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定することで、前記モータ負荷の前記増加量から前記上流側ブレーキ液圧を容易に推定することができる。なお、前記特性は、実験やシミュレーション等によって予め求めておくことができる。
より具体的に、前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータ負荷の前記増加量を、前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータの回転数の落ち込み量、又は前記モータ電圧の落ち込み量から求めるようにしてもよい。
この場合には、予め対応付けられた、前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータの回転数の一時的な落ち込み量に対する前記上流側液路のブレーキ液圧の特性を用いて、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定すること、又は前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータ電圧の落ち込み量に対する前記上流側液路のブレーキ液圧の特性を用いて、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定することで、前記液圧源に連通する前記制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧を容易に推定することができる。この場合にも、前記特性は、実験やシミュレーション等によって予め求めておくことができる。
この発明によれば、ポンプのブレーキ液の吐出側である上流側液路のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)が高い程、ポンプを停止状態から作動状態にする際のモータにかかる負荷が大きくなり、モータ負荷が増加することを考慮することで、圧力センサが設けられていなくても、液圧制御の開始前から回転させた前記モータの負荷(モータ負荷)の増加量に基づき、制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧を精度よく推定することができるという効果が達成される。
実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の概略構成図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置による、マスタシリンダ圧の推定処理に供されるフローチャートである。 回転数落ち込み量又は逆起電力の増加量に対するマスタシリンダ圧の対応関係を示す特性図である。 マスタシリンダ圧の推定処理の動作説明に供されるタイムチャートである。 図4のタイムチャート中、ABS作動開始前から作動開始直後までのモータ回転数の変化等を時間軸上で模式的に拡大したタイムチャートである。
以下、この発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
車両用ブレーキ液圧制御装置は、車両に搭載され、前記車両の挙動、路面状況、ブレーキの操作状況等に応じて、各輪へのブレーキ液圧の配分を変化させながら車輪のスリップを抑制するEBD(Electronic Brake force Distribution)制御付きのABS制御、車両の挙動を安定化させる横滑り制御やトラクション制御(以下、挙動安定化制御という。)等を実行する。
図1は、この実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10の概略構成を示している。
なお、図1では、煩雑さを回避し、且つ理解の便宜のために、4つの車輪ブレーキ(前輪右側の車輪ブレーキFR、後輪左側の車輪ブレーキRL、前輪左側の車輪ブレーキFL、後輪右側の車輪ブレーキRR)のうち、2つの車輪ブレーキFR、RLに制動力を付与するブレーキ系統K1を図示している。残りの2つの車輪ブレーキFL、RR(不図示)に制動力を付与するブレーキ系統K2は、実質的に同一の構成であるので図示を省略し、以下、主としてブレーキ系統K1について説明し、ブレーキ系統K2については適宜説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置10は、基本的に、液圧源としてのマスタシリンダ12と、ブレーキ系統K1、K2と、このブレーキ系統K1、K2を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit)16と、から構成されている。
マスタシリンダ12は、2つのブレーキ系統K1、K2に対応して備えられた各出力ポート24a、24bに連通する各上流側液路104、103に、ブレーキペダル20(操作子)に加えられた踏力に応じたブレーキ液圧(マスタシリンダ圧という。)Pmcを発生する。実際上、ブレーキペダル20に加えられた踏力は、ブースタ22を介して増圧され、マスタシリンダ12に作用される。マスタシリンダ12の出力ポート24a、24bは、それぞれ配管を介してアクチュエータ14と接続されている。
ブレーキ系統K1は、アクチュエータ14と、車輪ブレーキFR、RLとから構成されている。各車輪ブレーキFR、RLは、それぞれ配管を介してアクチュエータ14と接続されている。
アクチュエータ14は、基本的に、マスタシリンダ12に連通される上流側液路104、車輪ブレーキFR、RLに連通する車輪ブレーキ液路(ホイールシリンダ液路ともいう。)106a、106b、及びブレーキ液の逃がし液路108の間に設けられた制御弁ユニット30と、前記逃がし液路108に連通するリザーバ34と、ポンプ70の吸入液路110及び吐出液路118の間に設けられた前記ポンプ70と、ポンプ70を駆動するモータ72と、を備える。なお、ポンプ70の吐出液路118は、制御弁ユニット30の上流側液路104に連通している。
制御弁ユニット30の下流側液路である車輪ブレーキ液路106a、106bは、それぞれ、車輪ブレーキFR、RLを構成するホイールシリンダ18a、18bに連通している。車輪ブレーキFRは、ホイールシリンダ18aとブレーキディスク等のブレーキ部材とから構成され、車輪ブレーキRLは、ホイールシリンダ18bとブレーキディスク等のブレーキ部材とから構成される。
車輪ブレーキ液路106a、106b側から制御弁ユニット30を通じてブレーキ液を逃がすための逃がし液路108は、吸入液路110を介してリザーバ34に連通している。
制御弁ユニット30は、常開型の比例電磁弁である入口弁51、61と、常閉型の電磁弁である出口弁52、62と、チェック弁53、63とを備える。入口弁51、61は、ECU16からの電磁コイルへの通電量によって、弁の開弁量が自由に調整可能になっている。なお、公知のように、入口弁51、出口弁52、及びチェック弁53を、並びに入口弁61、出口弁62、及びチェック弁63を、それぞれ1個の3ポジション電磁弁で代替してもよい。
制御弁ユニット30は、上流側液路104と、車輪ブレーキ液路106a、106bと、逃がし液路108と、の交差部分に設けられていて、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bを連通(開放)して逃がし液路108を遮断する増圧状態、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bを遮断して逃がし液路108を連通(開放)する減圧状態、及び車輪ブレーキ液路106a、106bを上流側液路104及び逃がし液路108から遮断する保持状態を切り替える機能を有している。つまり、制御弁ユニット30は、ホイールシリンダ18a、18bに作用する車輪ブレーキ液路106a、106bのブレーキ液圧、換言すれば、ホイールシリンダ圧Pwca、Pwcbを増圧する状態、減圧する状態及び保持する状態を切り替える。なお、以下の説明において、区別して説明する必要がある場合を除き、ホイールシリンダ圧Pwca、Pwcbは、代表してホイールシリンダ圧Pwcという。
チェック弁53、63は、入口弁51、61にそれぞれ並列に設けられ、車輪ブレーキ液路106a、106bから上流側液路104へのブレーキ液の流入のみを許容する。
入口弁51、61は、それぞれ、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bとの間に設けられ、液圧制御が行われない通常時に開いているとき(常開時)に、マスタシリンダ12から各車輪ブレーキFR、RLへブレーキ液圧が伝達するのを許容している。
その一方、入口弁51、61は、液圧制御中に、車輪がロックしそうになったときに閉弁されることで、ブレーキペダル20から各車輪ブレーキFR、RLに伝達するブレーキ液圧を遮断する。さらに、その液圧制御中に、入口弁51、61は、ECU16によって所定の開弁量となるように制御されることで、各車輪ブレーキFR、RL内のブレーキ液圧を所定の傾きで増加させる。
出口弁52、62は、それぞれ、車輪ブレーキ液路106a、106bと逃がし液路108との間に設けられ、閉弁状態にあるときにホイールシリンダ18a、18b側からリザーバ34側へのブレーキ液の流入を遮断し、開弁状態にあるときに許容する。
リザーバ34は、吸入液路110に設けられており、ホイールシリンダ18a、18b及び車輪ブレーキ液路106a、106bから制御弁ユニット30の出口弁52、62を介し逃がし液路108及び吸入液路110を通じて逃がされたブレーキ液を一時的に貯留する機能を有している。
ポンプ70は、吸入液路110と吐出液路118との間に設けられ、モータ72の回転力によって駆動され、リザーバ34に一時的に貯留されたブレーキ液を、吸入液路110を通じて吸入し圧力を高めて吐出液路118に吐出する。このようにリザーバ34に貯留されたブレーキ液を上流側液路104に連通される吐出液路118に還流させることにより、ブレーキ液をマスタシリンダ12側に戻す。
ECU16は、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器、及び駆動回路等の入出力装置、並びに計時部としてのタイマ等を有しており、入力信号等に基づきCPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。これらの機能は、ハードウエアにより実現することもできる。その場合、「機能実現部」中、用語「〜部」は、「〜回路」、「〜器」、又は「〜装置」に置換される。
より具体的に、この実施形態に係るECU16は、常開型の比例電磁弁である入口弁51、61の弁体を駆動する電磁コイルを励磁する通電量に係る電流値を0値から最大値又は最大値近傍まで調節することにより開弁量が最大の弁の全開状態から弁の閉弁状態までの間での所定量開弁(所定開弁量)状態に調節し、消磁することにより開弁状態(全開状態)にする。また、常閉型の電磁弁である出口弁52、62の弁体を駆動する電磁コイルを励磁することにより開弁状態とし、消磁することにより閉弁状態にする。
モータ72は、ブレーキ系統K1、K2中のポンプ70の共通の動力源であり、ECU16からのモータ駆動信号Sdに基づいて作動する。この場合、ECU16は、駆動信号Sdに応じて発生するモータ72の端子間電圧(モータ電圧)Vmを電圧信号として取り込む。
ECU16は、また、4つの車輪(不図示)にそれぞれ設けられた車輪速センサ19からの車輪の回転速度(車輪速度)Nw、モータ72の回転数センサ(不図示)からの回転数(モータ回転数)Nm、モータ72の電流センサ(不図示)からのモータ電流Im、及びモータ72の電圧センサ(不図示)からの前記モータ電圧Vm等の各検出信号を取り込む。
さらに、ECU16は、ブレーキペダル20の支点に設けられたストロークセンサ21により検出されたブレーキペダル操作量(ブレーキペダルストローク量)及びペダル作動スイッチ(不図示)から各検出信号を取り込む。
ECU16は、取り込んだ各前記検出信号に基づき、マスタシリンダ圧Pmcを推定すると共に、制御弁ユニット30(入口弁51、61、出口弁52、62からなる各電磁弁)、及びモータ72等を制御する。
なお、図1においては、煩雑さを回避するために、ECU16と各電磁弁との間、ECU16とモータ72との間、及びECU16と各種センサとの間の各配線を省略している。
基本的には以上のように構成されるこの実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10の動作について、次に、[基本的な動作]、及び[マスタシリンダ圧推定処理]の順に説明する。
[基本的な動作]
車両用ブレーキ液圧制御装置10の基本的な動作は、この種の公知・周知のブレーキ制御装置と同様であるので、ここでは、その詳細な説明は省略し概略的に説明する。
例えば、ブレーキを作用させるため、ブレーキペダル20が操作されると、ペダル作動スイッチ(不図示)により、その操作に応じた検出信号がECU16に入力される。
このとき、ブレーキペダル20の操作に応じた液圧のブレーキ液がマスタシリンダ12から制御弁ユニット30を通じてホイールシリンダ18a、18bに供給され、車輪ブレーキFR、RLに制動力が付与される。この場合、マスタシリンダ圧Pmc及びホイールシリンダ圧Pwcは、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a(106b)の液路が連通しているので同圧である。
ECU16が、ABS制御等の液圧制御が必要であると判断し、例えば、ブレーキ液圧を減圧すべきであると判断すると、ECU16により出口弁52、62が励磁されて開弁状態になると同時に入口弁51、61が励磁されて瞬時に閉弁状態にされることで液圧制御が開始される。その結果、ホイールシリンダ18a、18bのブレーキ液が出口弁52、62を介し、逃がし液路108及び吸入液路110を通じてリザーバ34へ排出され車輪ブレーキ液路106a、106bのブレーキ液圧、すなわちホイールシリンダ圧Pwcが減圧される。
なお、ECU16は、出口弁52、62を励磁すると同時にモータ72を駆動することにより、リザーバ34に貯留されたブレーキ液がポンプ70によって吸入液路110を通じて吸入され、吐出液路118を介して上流側液路104、換言すれば、マスタシリンダ12側に還流される。
ECU16が、ブレーキ液圧を保持すべきであると判断すると、出口弁52、62を消磁して閉弁する。これにより、車輪ブレーキ液路106a、106bは、上流側液路104及逃がし液路108と非連通状態とされ、ホイールシリンダ圧Pwcが一定に保持される。
ECU16が、ブレーキ液圧を増圧すべきであると判断すると、出口弁52、62が消磁されて閉弁され、入口弁51、61が高めの電流値から徐々に低くされて入口弁51、61が所定の開弁量で開弁される結果、ホイールシリンダ圧Pwcが徐々に増圧される。
以下、ABS制御等の液圧制御が不要と判断されるまで、このような減圧、保持、及び増圧の液圧制御が適宜選択されて実行される。
[マスタシリンダ圧推定処理]
ABS制御等のECU16による液圧制御時には、ECU16の制御パラメータとしてマスタシリンダ圧Pmcが使用される。
そこで、次に、車両用ブレーキ液圧制御装置10による、制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)であるマスタシリンダ圧Pmcの推定処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明するフローチャートに係るプログラムの実行主体は、ECU16(のCPU)である。
ステップS1にて、ECU16は、ABS制御等の液圧制御の作動予兆があるか否かを判定する。この判定は、例えば、所定の制御パラメータ(ABS制御であれば、車両のスリップ率等)が、液圧制御の開始閾値に近づいた値になったとき等に肯定的(ステップS1:YES)とされる。なお、EBD制御の開始時に肯定的としてもよい。
ABS制御等の液圧制御の作動予兆が検出されない(ステップS1:NO)場合には、処理を終了する。
液圧制御の作動予兆があると判定された(ステップS1:YES)場合、ECU16は、ステップS2にて、目標回転数Nmtarでモータ72を回転させるためのモータ駆動信号Sdをモータ72に出力する。
この実施形態において、モータ駆動信号Sdは、ローレベル(オフ)とハイレベル(オン)が切り替えられる繰り返し方形波であって、一定電圧一定周期{PWM(パルス幅変調)周期}のPWM信号とされている。そのため、実際上、このステップS2では、ECU16は、モータ72に、目標回転数Nmtarに対応するデューティ比D(D=オン期間/PWM周期)に設定したモータ駆動信号Sdの供給を開始する。
この実施形態において、モータ72は、モータ駆動信号Sdのデューティ比Dを増加させることでモータ回転数Nmが増加する直流モータとされている。
また、ステップS2では、目標回転数Nmtar、又は、該目標回転数Nmtarに対応する、モータ電圧Vmの目標ボトム電圧Vtarを記憶部に記憶する。
次いで、ECU16により、ステップS3にて液圧制御が開始されるか否かが判定される。
例えば、ABS制御の開始は、車両のスリップ率が所定値以上となり、且つ車輪速センサ19からの車輪速度Nwの急激な減速(車輪ブレーキFR、RLのロックの可能性)を検出したときに肯定的(ステップS3:YES)とされる。
液圧制御が開始されたと判定したとき、ECU16は、ステップS4にてモータ負荷(モータ負荷の増加量)を算出する。
液圧制御が開始され、ブレーキ液が車輪ブレーキ液路106a、106bから出口弁52及び逃がし液路108を通じてリザーバ34に逃がされると、リザーバ34側から吸入液路110を通じてポンプ70にブレーキ液が吸入開始されポンプ70に負荷が急にかかる。そのため、ポンプ70を駆動するモータ72が空転状態から負荷のかかる状態になりモータ72の回転数Nmが目標回転数Nmtarから一時的に落ち込む。
この目標回転数Nmtarからのモータ回転数Nmの一時的な落ち込み量(モータ回転数落ち込み量)ΔNmは、モータ負荷と相関があるので、モータ回転数落ち込み量ΔNmを検出し、該モータ回転数落ち込み量ΔNmをモータ負荷(モータ負荷の増加量)として算出することができる。このステップS4にて、ECU16により算出されたモータ回転数落ち込み量ΔNmが記憶部に記憶される。
なお、モータ回転数落ち込み量ΔNmをモータ負荷(モータ負荷の増加量)として算出し記憶することに代替して、モータ回転数落ち込み量ΔNmに相関する、モータ電圧Vmの目標ボトム電圧Vtarの一時的な落ち込み量(ボトム電圧落ち込み量)ΔViを検出し、該ボトム電圧落ち込み量ΔViをモータ負荷(モータ負荷の増加量)として算出し、記憶部に記憶するようにしてもよい。
次いで、ステップS5にて、ECU16は、ステップS6にて検出し記憶されているモータ回転数落ち込み量ΔNm又はボトム電圧落ち込み量ΔViに基づきマスタシリンダ圧Pmcの推定処理を行う。
図3は、予め実験乃至シミュレーション等により取得したモータ回転数落ち込み量ΔNm[rpm]とマスタシリンダ圧Pmc[MPa]との対応関係を示す特性202を示している。ECU16で検出されたモータ回転数落ち込み量ΔNmに対してマスタシリンダ圧Pmcは、概ね線形に変化する。
従って、モータ回転数落ち込み量ΔNmを検出し取り込む(ステップS4)ことにより特性202を参照してマスタシリンダ圧Pmcを推定する(ステップS5)ことができる。なお、特性202は、演算式として記憶部に記憶して利用に供するようにしてもよい。
図3の特性202は、モータ回転数落ち込み量ΔNmとマスタシリンダ圧Pmcとの対応関係を示しているが、これに代替して、予め実験乃至シミュレーション等により取得したボトム電圧Viの落ち込み量ΔVi[V]とマスタシリンダ圧Pmc[MPa]との対応関係を示す特性(ボトム電圧落ち込み量・マスタシリンダ圧特性という。)を記憶部に記憶しておくことにより、ステップS4にて、ボトム電圧落ち込み量ΔViを検出し取り込むことにより、ステップS5にて、前記ボトム電圧落ち込み量・マスタシリンダ圧特性を参照してマスタシリンダ圧Pmcを推定することができる。なお、このボトム電圧落ち込み量・マスタシリンダ圧特性も、演算式として記憶部に記憶して利用に供するようにしてもよい。
このようにして、モータ回転数落ち込み量ΔNm又はボトム電圧落ち込み量ΔViを検出することによりマスタシリンダ圧Pmcを推定することができる(ステップS5)。
次いで、ステップS6にて、ステップS5にて推定したマスタシリンダ圧Pmcを、液圧制御(後述)に適用する。
[マスタシリンダ圧推定処理の具体的動作例]
ここで、車両用ブレーキ液圧制御装置10による、制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧という。)であるマスタシリンダ圧Pmcの推定処理の具体的動作例について、図4のタイムチャートを参照して説明する。
図4のタイムチャートに示すように、例えば、時点t−1にて、ブレーキペダル20が操作されてマスタシリンダ圧Pmcが徐々に上昇していき、時点t0で、後輪の車輪ブレーキRLを前輪の車輪ブレーキFRに先行してホイールシリンダ圧Pwcbを保持すべきとのEBD制御が作動すると、ABS制御の作動予兆があるものと判定される(ステップS1:YESに対応。)。
この場合、時点t0にて、ECU16により、後輪の車輪ブレーキRLに連通する入口弁61が励磁されて瞬時に閉弁状態にされ、目標のホイールシリンダ圧Pwcbに保持される。
同時に、時点t0にて、ABS制御等の液圧制御が開始される前に、モータ72を回転開始させ目標回転数Nmtarとするために、目標回転数Nmtarに対応するデューティ比D(D=オン期間/PWM周期)に設定したモータ駆動信号SdのECU16からモータ72への供給を開始し継続する(ステップS2に対応。)。
図5のタイムチャートは、図4のタイムチャート中、時点t0近傍から時点t4近傍の間のモータ駆動信号Sd、モータ電圧Vm、モータ電圧Vmのボトム電圧Vi、及びモータ回転数Nmのそれぞれの変化を時間軸上で模式的に拡大したタイムチャートを示している。
図5中、ボトム電圧ViがVi=Vaは、目標回転数Nmtarに対応する目標ボトム電圧Vtarに上昇する途中の低電圧のボトム電圧Viを示している。
この目標回転数Nmtar又は、この目標回転数Nmtarに対応するモータ電圧Vmの目標ボトム電圧Vtar(図5参照)が、記憶部に記憶される。
ABS制御の作動を開始する時点t1まで、EBD制御の作動開始時点t0から時点t1の間において、リザーバ34には、ブレーキ液が貯留されていない。このため、ポンプ70を駆動するモータ72は、時点t0から時点t1の間、空転状態になっている。
図4及び図5に示すように、時点t1にて、前輪についてABS制御が開始される。
この時点t1では、同時に、前輪の車輪ブレーキFRのホイールシリンダ圧Pwcaの減圧を開始するために、入口弁51を励磁して閉弁状態とし、且つ出口弁52を励磁して所定時間(時点t1から時点t3の間)開弁状態とし、前輪の車輪ブレーキ液路106aからブレーキ液を、出口弁52及び逃がし液路108を通じてリザーバ34側に逃がす。さらに、時点t3で出口弁52を消磁して閉弁状態とし、閉弁状態となっている時点t3から時点t5の間では、前輪の車輪ブレーキFRのホイールシリンダ圧Pwcaが所定圧となるように設定され保持される。
また、時点t1から時点t6の間で後輪の車輪ブレーキRLを増圧するために、入口弁61を所定量開弁する。
この場合、時点t1以降、前輪のABS減圧制御の開始に伴い、ポンプ70がリザーバ34側に逃がされたブレーキ液を吸入液路110から吸入して吐出液路118に吐出することにより、ポンプ70に負荷がかかる。そのため、時点t1からポンプ70を駆動するモータ72の回転数Nmが落ち込みを開始する。
時点t1以降、ECU16は、モータ回転数Nmのボトムピークである時点t2での落ち込み量ΔNm{(1)式参照}の検出処理及びボトム電圧Viのボトムピークである時点t2での落ち込み量ΔVi{(2)式参照}の検出処理を行う(ステップS4に対応)。
ΔNm=Nmtar−Nmb …(1)
ΔVi=Vtar−Vb …(2)
回転数落ち込み量ΔNmの検出処理は、モータ回転数Nmが減少を開始した時点t1からモータ回転数Nmの落ち込み量ΔNmが最大(図5のモータ回転数Nmの波形上、負方向のピーク値が最大となるモータ回転数Nmb)となるポイントを検出する処理であるので、そのポイントを含み、モータ回転数Nmがモータ回転数Nmbから再び上昇するまでの期間である時点t2+α(時点t3よりは前の時点:モータ回転数Nmの微分値が負から正に変わる時点、実際上、αは微小時間であるのでt2+α≒t2)の期間まで継続される。
ボトム電圧落ち込み量ΔViの検出処理は、ボトム電圧Viの落ち込み量ΔViが最大(図5のモータ電圧Vmの波形上、負方向のピーク値が最大となるボトム電圧Vb)となるポイントを検出する処理であるので、そのポイントを含み、図5中、時点t2を僅かに経過した時点t2+α(ボトム電圧Viの微分値が負から正に変わる時点、αは微小時間、t2+α≒t2)まで継続される。
時点t2でモータ回転数Nmの落ち込み量ΔNm又はボトム電圧Viの落ち込み量ΔViを記憶部に記憶する。
なお、以降の時点t4は、モータ回転数Nmが目標回転数Nmtarに回復した時点を示している。
時点t2で検出され記憶された、モータ回転数Nmの落ち込み量ΔNm又はボトム電圧Viの落ち込み量ΔViに基づき、その時点t2にて、ステップS5の処理にて説明した図3の特性202等を参照したマスタシリンダ圧Pmcの推定処理を行う。
推定したマスタシリンダ圧Pmcを、推定時点t2以降の液圧制御に直ちに適用することができる。
すなわち、推定したマスタシリンダ圧Pmcを利用し、このマスタシリンダ圧Pmcを制御パラメータとしてECU16が使用するEBD付きABS制御の際の、例えば、図4中、時点t5から時点t7の間での前輪の車輪ブレーキFRの増圧制御(ホイールシリンダ圧Pwcaの増圧制御)、時点t8から時点t10の間での後輪の車輪ブレーキRLの増圧制御(ホイールシリンダ圧Pwcbの増圧制御)、及び時点t9からの前輪の車輪ブレーキFRの増圧制御等を高精度に行うことができる。
[実施形態のまとめ及び変形例]
以上説明したように、上述した実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10は、ブレーキペダル20等の操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源としてのマスタシリンダ12に連通する上流側液路104と、車輪ブレーキFR、RLのホイールシリンダ18a、18bに連通する車輪ブレーキ液路106a、106bと、逃がし液路108の間に設けられ、液圧制御時に、車輪ブレーキFR、RLに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニット30と、前記減圧時にホイールシリンダ18a、18bから車輪ブレーキ液路106a、106b及び制御弁ユニット30を通じて逃がし液路108に逃がされたブレーキ液を貯留するリザーバ34と、モータ72と、モータ72により駆動されてリザーバ34側から前記ブレーキ液を吸入液路110を通じて吸入して、制御弁ユニット30の上流側液路104に連通する吐出液路118に吐出するポンプ70と、を備える。
車両用ブレーキ液圧制御装置10は、さらに、制御弁ユニット30、及びモータ72を制御して前記液圧制御を行う制御部(液圧制御部)としてのECU16を有する。
この場合、ECU16は、前記液圧制御の開始(時点t1)前(時点t0)からモータ72を回転させ、前記液圧制御の開始直後の減圧時(時点t1から時点t3)のモータ負荷の増加量を求め、求めた前記モータ負荷の前記増加量に基づき、上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)、換言すれば、マスタシリンダ圧Pmcを推定する。
ポンプ70のブレーキ液の吐出側である上流側液路104のブレーキ液圧、すなわちマスタシリンダ圧Pmcが高い程、ポンプ70を停止状態から作動状態にする際のモータ72にかかる負荷が大きくなり、モータ負荷が増加する。従って、圧力センサ82が設けられていなくても、液圧制御、この実施形態では、ABS制御の減圧制御の開始前から低負荷且つ目標回転数(一定回転数)Nmtarで回転(空転)させたモータ72の負荷の増加量に基づき、制御弁ユニット30の上流側液路104、換言すれば、入口弁51、61の上流側液路104のブレーキ液圧(マスタシリンダ圧Pmc)を精度よく推定することができる。圧力センサ82が不要となることから、圧力センサ82の部品コスト、管理コスト、組立コスト等のコストを削減することができる。しかも、液圧制御の開始時点t1の直後のモータ72の負荷の増加量から推定しているので、液圧制御の開始直後から早期に制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧が推定でき、推定した制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧、すなわちマスタシリンダ圧Pmcに基づき、液圧制御を精度よく行うことができる。
この場合、ECU16は、予め対応付けられた、前記モータ負荷の前記増加量に対する上流側ブレーキ液圧(マスタシリンダ圧Pmc)の特性202(図3参照)を用いて、前記上流側ブレーキ液圧としてのマスタシリンダ圧Pmcを推定することで、前記モータ負荷の前記増加量から前記上流側ブレーキ液圧であるマスタシリンダ圧Pmcを容易に推定することができる。なお、特性202は、実験やシミュレーション等によって予め求めておくことができる。
より具体的に、ECU16は、前記液圧制御の開始直後の減圧時(時点t1から時点t3)の前記モータ負荷の増加量を、前記液圧制御の開始直後の減圧時(時点t1から時点t3)のモータ72の回転数Nmの一時的な落ち込み量ΔNm(ΔNm=Nmtar−Nmb)、又はモータ72のボトム電圧Viの落ち込み量ΔVi(ΔVi=Vtar−Vb)から求めるようにしてもよい。この場合には、予め対応付けられた、前記液圧制御の開始直後の減圧時(時点t1から時点t3)のモータ72の回転数Nmの一時的な落ち込み量ΔNmに対する前記上流側ブレーキ液圧としてのマスタシリンダ圧Pmcの特性202(図3)を用いて、前記上流側ブレーキ液圧としてのマスタシリンダ圧Pmcを推定すること、又は前記液圧制御の開始直後の減圧時(時点t1から時点t3)のモータ72のボトム電圧Viの落ち込み量ΔViに対する前記上流側ブレーキ液圧としてのマスタシリンダ圧Pmcを推定することで、マスタシリンダ12に連通する制御弁ユニット30の前記上流側ブレーキ液圧としてのマスタシリンダ圧Pmcを容易に高精度に推定することができる。なお、特性202は、実験やシミュレーション等によって予め求めておくことができる。
また、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成([変形例])を採り得ることはもちろんである。
[変形例]
例えば、上述した実施形態では、マスタシリンダ12と制御弁ユニット30を、上流側液路104を介して連通した構成としているが、これに限らず、特許文献2の図1に示されるような、マスタシリンダ12と制御弁ユニット30との間に、並列にリリーフ弁を備える常開型のカット弁(切替弁)からなるレギュレータを設け、さらに制御弁ユニット30に連通する上流側液路104とポンプ70の吸入液路110との間に常閉型の吸入弁を設けた構成の変形例の車両用ブレーキ液圧制御装置に適用して、制御弁ユニット30の上流側ブレーキ液圧を推定することもできる。このように構成された変形例の車両用ブレーキ液圧制御装置では、公知のように、運転者のブレーキペダル20等の操作子の操作によって発生するブレーキ液圧よりも大きなブレーキ液圧を発生させるブレーキアシスト制御(BA制御)が可能になる。
10…車両用ブレーキ液圧制御装置 12…マスタシリンダ(液圧源)
16…ECU(制御部) 30…制御弁ユニット
34…リザーバ 70…ポンプ
103、104…上流側液路
106a、106b…車輪ブレーキ液路 108…逃がし液路
110…吸入液路 118…吐出液路
FR、FL…車輪ブレーキ Pmc…マスタシリンダ圧
Pwc(Pwca、Pwcb)…ホイールシリンダ圧

Claims (3)

  1. 操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源から車輪ブレーキへのブレーキ液の液路に設けられ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニットと、
    前記減圧時に前記車輪ブレーキから前記制御弁ユニットを通じて逃がされた前記ブレーキ液を貯留するリザーバと、
    モータと、
    前記モータにより駆動されて前記リザーバ側から前記ブレーキ液を吸入して、前記制御弁ユニットの上流側液路に吐出するポンプと、
    を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記液圧制御の開始前から前記モータを回転させ、前記液圧制御の開始直後の減圧時のモータ負荷の増加量を求め、
    求めた前記モータ負荷の前記増加量に基づき、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置において、
    前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する際、予め対応付けられた、前記モータ負荷の前記増加量に対する前記上流側液路のブレーキ液圧の特性を用いて、前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置において、
    前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータ負荷の前記増加量を、前記液圧制御の開始直後の減圧時の前記モータの回転数の落ち込み量、又は前記モータの電圧の落ち込み量から求める
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
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