JP6472607B2 - 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法 - Google Patents

過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6472607B2
JP6472607B2 JP2014103430A JP2014103430A JP6472607B2 JP 6472607 B2 JP6472607 B2 JP 6472607B2 JP 2014103430 A JP2014103430 A JP 2014103430A JP 2014103430 A JP2014103430 A JP 2014103430A JP 6472607 B2 JP6472607 B2 JP 6472607B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
artificial limb
processor
excess
human body
user
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014103430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015217159A (ja
Inventor
ハリー アサダ ハルヒコ
ハリー アサダ ハルヒコ
パリエッティ フェデリコ
パリエッティ フェデリコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Massachusetts Institute of Technology
Original Assignee
Massachusetts Institute of Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Massachusetts Institute of Technology filed Critical Massachusetts Institute of Technology
Priority to JP2014103430A priority Critical patent/JP6472607B2/ja
Publication of JP2015217159A publication Critical patent/JP2015217159A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6472607B2 publication Critical patent/JP6472607B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)
  • Rehabilitation Tools (AREA)

Description

本発明は、人体の荷重に基づいて位置付けられ得る過剰人工肢を有する器具に関する。具体的には、その器具は、人体を支持し、固定し、或いは安定化させるため、その荷重に基づいてその人工肢を操作し得る。
人体を支持するために長年にわたって自立器具が用いられてきた。例えば、高齢者は動くときの転倒を防止するために杖又は歩行器を用いる場合がある。高齢者らはそれら器具の何れかの部分を自身の体に取り付けたり或いは結合したりすることはない。また、それら器具の上手な使用はユーザの能力に依存する。杖又は歩行器が自らのためになるであろうとユーザが主観的に信じるところに基づいてユーザはそれら器具を位置付けなければならない。また、ユーザの力が弱まれば、その器具はユーザが転倒するのを防止できない。このように、これらの自立器具はそのユーザに対して限定的な支援をもたらすのみである。
ロボット型外骨格スーツもまた、人体の健常な或いは弱まった四肢を補うために使用されてきた。ユーザが外骨格を着用すると、その器具はしばしば、ユーザの四肢の全長に沿って付着し、ユーザの四肢全体と物理的に接する。この物理的な結合のため、外骨格の位置はそのユーザが選んだ動きによって完全に制約される。また、外骨格がその重量及びユーザの重量を相殺する場合、外骨格は、ユーザの姿勢の関節角度(膝関節、足関節)から始めてそのようにしなければならない。望ましくないことに、これらの要件はかなりの電力量を外骨格に消費させてしまう。
本発明の一実施例にしたがって、装置は、少なくとも1つの過剰人工肢、及び、人体と結合するように構成される基部構造を含む。基部構造は、人体の荷重に関する測定を得るセンサを含む。過剰人工肢の近位端は、基部構造に結合される。その装置は、センサに動作可能に結合され且つセンサから測定結果を受けるよう構成されるプロセッサをさらに含む。また、プロセッサは、荷重に関する測定に基づいて過剰人工肢の位置及び過剰人工肢がもたらすトルクのうちの少なくとも1つを変えるための制御信号を生成するよう構成される。
また、プロセッサは、人体を固定し、支持し、或いは安定化させるべく過剰人工肢を位置決めするための制御信号を生成するよう構成されてもよい。
いくつかの実施例では、過剰人工肢の近位端と基部構造とはボールジョイントで結合される。とりわけ、過剰人工肢は、回転関節及び直動関節を含んでいてもよい。過剰人工肢の遠位端は、フック又は摩擦端面を含んでいてもよい。また、過剰人工肢は、プロセッサから制御信号を受け、その信号に基づいて過剰人工肢の位置を変えるために関節を作動させるアクチュエータを含んでいてもよい。例えば、アクチュエータは、回転関節の角度を変えるために回転関節を作動させてもよい。別の実施例では、アクチュエータは、過剰人工肢の伸びを変えるために直動関節を作動させてもよい。さらに、アクチュエータは、プロセッサからの制御信号に基づいてトルク量を与えるために関節を作動させてもよい。
本発明の別の実施例にしたがって、方法は過剰人工肢で人体を補助する。そのため、その方法は、人体の荷重に関する測定を受け、その測定に基づき、過剰人工肢のための位置、及び、その荷重の少なくとも一部を支持するために過剰人工肢が及ぼすべきトルクのうちの少なくとも1つを決定する。そして、その方法は、決定された位置又はトルクに基づいて制御信号を送る。
いくつかの実施例では、荷重に関する測定は、人体の肢の関節角度、人体の質量中心の位置、人体のある部位にかかる力、又はそれらの任意の組み合わせに関連づけられる。
その方法は、人体を固定し、支持し、或いは安定化させるために過剰人工肢のための位置又はトルクを決定してもよい。種々の実施例において、その方法は、環境に対する過剰人工肢の遠位端の接触によって及ぼされる力が過剰人工肢のボールジョイントの中心に向けられる位置を決定し、それによってボールジョイントの回転を防止してもよい。その方法は、過剰人工肢のための複数の取り得る位置を決定してもよい。これらの取り得る位置では、過剰人工肢の遠位端は、過剰人工肢がその取り得る位置に動かされたときに環境の表面と接触し得る。また、その方法は、複数の取り得る位置から1つの位置を選択してもよい。
その方法は、人体の質量中心と少なくとも人体の肢の位置とに基づいて過剰人工肢の位置を決定してもよい。さらに、その方法は、過剰人工肢のための複数の取り得る位置における位置毎に、人工肢の特定の位置と人体の肢の位置とによって人体の質量中心にもたらされる支持量を決定してもよい。その方法は、最大支持量に関連する位置を選択してもよい。
いくつかの実施例では、過剰人工肢のための複数の取り得る位置における位置毎に、人体の質量中心に対する支持領域を決定してもよい。支持領域は、過剰人工肢の特定の位置と人体の肢の位置とによって境界を付けられてもよい。その方法は、最大面積を有する支持領域に関連づけられた位置を選択してもよい。
また、その方法は、人体のある1つの部位に加えられる力及びトルクの少なくとも1つを決定してもよい。その力は、人体をある姿勢で維持するために人体によって必要とされる力に対応し得る。また、その方法は、過剰人工肢のための複数の取り得る位置の位置毎に、過剰人工肢がその位置に動かされたときに過剰人工肢によってもたらされる力の量を決定してもよい。さらに、その方法は、もたらされる力の最大量に関連する位置を選択してもよい。多くの実施例では、その方法は、その体をその姿勢で維持するために必要とされる力及びトルクの量を決定してもよい。
いくつかの実施例では、その方法は、過剰人工肢の回転関節を作動させるアクチュエータに制御信号を送信してもよい。或いは、そのアクチュエータは、過剰人工肢の直動関節を作動させてもよい。
実施例における上述の特徴は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を参照することでより容易に理解されるであろう。
過剰人工肢を用いて人体を支持する器具の概略図を示す。 図1の器具で用いられる典型的な基部構造を示す。 図1の器具で用いられる典型的な過剰人工肢を示す。 図1の過剰人工肢の遠位端に結合され得る典型的なエンドエフェクタを示す。 図1の過剰人工肢の遠位端に結合され得る典型的なエンドエフェクタを示す。 図1の過剰人工肢の遠位端に結合され得る典型的なエンドエフェクタを示す。 図1の器具の典型的な実施例を示す。 図1の器具の典型的な実施例を示す。 図1の器具の典型的な実施例を示す。 人体の荷重に影響を与える典型的な力の概略図を示す。 図1の器具と環境との間の典型的な接点の概略図を示す。 図1の器具の過剰人工肢と人間の脚によって人体の質量中心にもたらされる支持を示す概略図を示す。 構造物に接近したときに人体を支持する1又は複数の過剰人工肢の使用例を示す。 構造物に接近したときに人体を支持する1又は複数の過剰人工肢の使用例を示す。 構造物に接近したときに人体を支持する1又は複数の過剰人工肢の使用例を示す。 構造物に接近したときに人体を支持する1又は複数の過剰人工肢の使用例を示す。 様々な位置で過剰人工肢によってもたらされる力及びトルクの総合測定を示す。 過剰人工肢が様々な位置に動かされたときに人体によってもたらされる残りの力及びトルクの総合測定を示す。 図18のグラフに重ね合わされた、過剰人工肢が現在置かれた環境において物と接触する位置に対応するアウトラインを示す。 過剰人工肢の様々な位置に関する、人体によってもたらされる残りの力及びトルクの総合測定のグラフを示す。 ユーザが静止しているときに、現在置かれた環境において構造物に対してユーザを固定し、それによってユーザの位置を安定化させる図1の器具の使用例を示す。 ユーザが静止しているときに、現在置かれた環境において構造物に対してユーザを固定し、それによってユーザの位置を安定化させる図1の器具の使用例を示す。 ユーザが動いているときに、現在置かれた環境において構造物に対してユーザを固定し、それによってユーザの位置を安定化させる図1の器具の使用例を示す。 ユーザが動いているときに、現在置かれた環境において構造物に対してユーザを固定し、それによってユーザの位置を安定化させる図1の器具の使用例を示す。 図1の器具の操作に関する典型的なフロー図を示す。
例示的な実施例は人体の荷重を支持する。例えば、例示的な実施例は、とりわけ、ユーザの体を支え、固定し、或いは安定化させることによってユーザを支援し得る。そのため、それら実施例は、人体の荷重の少なくとも一部を支持するために過剰人工肢を位置付ける器具を含む。人工肢は、それらの端部の一つで基部構造に結合するが、それらの長さに沿った様々な位置でユーザの本物の肢には結合されない。結果として、それら器具は、ユーザの肢の姿勢とは無関係に人工肢を自由に位置付けることができる。言い換えれば、それら人工肢はユーザの本物の肢とは運動学的に独立している。
この独立性は、従来技術を超える多くの利点をもたらす。第一に、その器具は、人工肢のためのより広い範囲の取り得る位置を考慮し、人体の荷重をできるだけ多く支持する、その1又は複数の位置、及び必要なトルクを決定してもよい。さらに、人工肢はユーザの体の関節角度を担うのには必要とされないため、人工肢は、トルクがそれほど必要とされない位置からその荷重を支持し、それによって、従来の人工外骨格と比較し、器具の電力消費を低減させることができる。
それらの器具は、多くの適用を予期する。例えば、その器具は、歩行中のユーザのバランスを安定化させてそのユーザが転倒する可能性を低減させてもよい。ユーザの力が弱まれば、その器具はユーザの体を支持するために人工肢を再配置してもよい。別の適用では、その器具は、さもなければ疲れさせる姿勢を長時間にわたってユーザが維持できるようにする。さらに、その器具は、ユーザの体を固定してもよく、或いは、ユーザの体を構造物に固定してもよい。これらの適用では、その器具は、ユーザが現在置かれている環境において人工肢のエフェクタが物と係合するように人工肢を位置付けてもよい。例えば、人工肢は、手すりの上に引っ掛かるフック、又は、近くの構造物の棒を握るクランプを有していてもよい。それらの接点は、ユーザの体を安定化させ、状況によっては、ユーザが転倒する可能性を低減させる。これらの適用の何れにおいても、ユーザが動くと、その器具はユーザの体の荷重を再評価し、過剰人工肢の位置及び/又はトルクを更新してもよい。
図1は、過剰人工肢を用いて人体の荷重を支持する器具100の概略図を示す。器具100は、プロセッサ110と共に、人体の荷重に関する様々なデータを感知するセンサ105a、105b、105c(集合的に“105”とする。)を有する基部構造112を含む。基部構造112及びプロセッサ110は、過剰人工肢115及びそれらのそれぞれのアクチュエータ118に結合される。いくつかの実施例では、人工肢115の近位端は、基部構造112に結合される。
ユーザが器具100を着用する場合、センサ105は、ユーザの体の荷重に関する様々な値を測定し且つプロセッサ110に送る。人工肢115のための取り得る位置毎に、器具100は、荷重を担う際に人工肢115が人体を支援する程度及び方法を決定する。例えば、プロセッサ110は、人工肢115が特定の位置に及ぼすトルク及び力の総合測定(aggregate measure)(例えば人工肢115の各関節によってもたらされるトルク及び力の集合(aggregate))を決定してもよい。そして、プロセッサ110は、人工肢115がその位置に動かされ且つ特定の力及びトルクを及ぼした場合にユーザがなおも及ぼす必要がある残りのトルク及び力の総合測定を決定してもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ110は、その特定の位置における、環境に対する過剰人工肢115の遠位端の接触によってもたらされるトルク及び/又は力が、人工肢115を基部構造112に結合する関節の中心に向けられるかを決定し、それによってその関節の回転を防止してもよい。この処理は、基部構造112に取り付けられる過剰人工肢115の全てに関して繰り返されてもよい。プロセッサ110は、ユーザが必要とする努力の最大限の削減をもたらす人工肢115のためのトルク、位置、及び力を選択してもよい。
これらの位置に基づき、プロセッサ110は、過剰人工肢115のアクチュエータ118に制御信号を送る。それに応じ、アクチュエータ118は、過剰人工肢115を位置決めし、そして、力及びトルクの特定量を及ぼし且つ維持するために人工肢115を操作する。さらに、センサ105は、ユーザの体の荷重を継続的に監視し、そしてその結果、プロセッサ110及びアクチュエータ118は、過剰人工肢115を継続的に更新して人工肢115を再配置し、或いは、それらが及ぼすトルク及び力の量を調節する。
各センサ105は、人体の荷重に関する別の測定値を検出してもよい。例えば、センサ105は、人体の一部(例えば手首、肘、膝、足首、臀部)の関節の角度を決定するよう構成されてもよい。さらに、センサ105は、人体の質量中心の位置、又は、人体及び器具100の質量中心の位置に関する情報を取得してもよい。また、センサ105は、ユーザの体の下での荷重分布を測定してもよい。
いくつかの実施例では、センサ105は、ある部位に及ぼされるトルクを感知するためにたわみを測定するエンコーダであってもよい。別のセンサ105は、環境のx軸に関する人間の胴体の角度を測定してもよい。他のセンサ105は、ユーザの臀部といった人体のある部位に及ぼされる力を測定してもよい。別の実施例では、センサ105は、その出力がユーザの体の動きを示すMEMS加速度計又はMEMSジャイロスコープといった慣性センサを含んでいてもよい。さらに別のセンサ105は、ユーザのバランスに関する情報を取得してもよい。典型的なセンサ105は、動いているときのユーザの歩みの頻度及び方向に関する情報を取得してもよい。
さらに、センサ105は、筋電図(EMG)センサを含んでいてもよい。これらのセンサ105は、ユーザの皮膚に結合され且つその電圧を測定するよう構成される電極を含んでいてもよい。このように、EMGセンサ105は、筋活動に関するデータを記録してもよい。器具100は、本書に記載されるセンサ105の任意のものを任意の組み合わせで含んでいてもよい。さらに、器具100は、本書で説明されるセンサ105の任意の数及び組み合わせのものを要望通りに含んでいてもよい。
センサ105は、無線又は有線媒体といった、当該技術分野で普通に用いられる任意の媒体を介してプロセッサ110に出力信号を送信してもよい。例えば、センサ105は、センサ105の出力ポートをプロセッサ110に接続するワイヤを含んでいてもよい。別の例では、センサ105は無線発信機を備えていてもよい。その場合、センサ105は、当業者によって十分理解される任意のプロトコルにしたがって無線出力信号をプロセッサ110に送信してもよい。
様々な実施例において、器具100は、プロセッサ110から人工肢115のアクチュエータ118に1又は複数の制御信号を送信することによって人工肢115を操作する。各アクチュエータ118は、人工肢115における異なる関節に結合されてもよい。人工肢115は、三次元空間において人工肢115が適切に配置されるのを可能にする1又は複数の関節を含んでいてもよい。例えば、過剰人工肢115は、図2に示すように、2つの回転関節120及び121を介して基部構造112に結合されてもよい。この実施例では、一方の回転関節120がx軸に関して180度の回転を許容し、他方の回転関節121が直交軸に関して180度の回転を許容する。
しかしながら、他の回転範囲を許容する関節が用いられてもよい。例えば、いくつかの実施例では、回転関節120(例えば肩屈曲関節)は、270度の回転を許容してもよく、回転関節121(例えば肩外転関節)は90度以内の回転を許容してもよい。別の例では、人工肢115は、三次元空間での人工肢115の回転も許容するボールジョイントを介して基部構造112に結合されてもよい。例えば、その関節は、270度の可動域を許容してもよい。これらの実施例の何れにおいても、それらの関節は、望ましくは、ユーザの肢(例えば腕、脚)によって取り囲まれる作業空間のほとんどに人工肢115の遠位端が到達できるようにする可動域を許容する。いくつかの実施例では、回転関節120は、約69Nmまでのトルクを及ぼしてもよいが、他のトルクを及ぼすことができる関節が用いられてもよい。回転関節120、121のための典型的なアクチュエータ118は、マサチューセッツ州ピーボディのHarmonic Drive LLC製のギアボックスにおけるブラシレス直流(DC)モータを含む。
また、人工肢115は、人工肢115の様々な部品の伸縮を可能にする1又は複数の関節を含んでいてもよく、それによって人工肢115の全体の有効長を変えてもよい。例えば、人工肢115は、望遠鏡と同じような方法で動作するように効果的に構成されてもよい。それ故に、器具100は、人工肢115の一セクションを別のセクションに結合する直動関節124といった、そのような機能に適した構造を含んでいてもよい。図3に示すように、直動関節124の作動は、他のセクションから18インチまで突出するように人工肢115の一セクションを延長してもよい。別の実施例では、人工肢115は、複数のセクション、直動関節、及び関連するアクチュエータを含んでいてもよい。例えば、人工肢115は、同じ中心軸を共用する2以上のシリンダを含んでいてもよい。それらシリンダは、異なる直径を有していてもよく、また、それらは、小さい直径を有するシリンダがより大きな直径を有するシリンダ内にはめ込まれるように構成されてもよい。言い換えれば、それらシリンダは同心であってもよい。直動関節124のそれぞれは、同心円状に互いに隣接する2つのシリンダを結合してもよく、直動関節124のそれぞれは、プロセッサ110から制御信号を受けるアクチュエータ118に結合されてもよい。それらの信号に基づき、アクチュエータ118は、人工肢115の全長を制御するために人工肢115の別々のセクションを延長し或いは引っ込めてもよい。
様々な実施例において、人工肢115は、1又は複数の回転関節120、121と直動関節124とを有し、それぞれがそれぞれのアクチュエータ118に結合される。プロセッサ110は、アクチュエータ118に別々の制御信号を送信してもよい。1又は複数のアクチュエータ118は、人工肢115を適切に配置するために三次元空間内で人工肢115の一端を(例えば360度、270度)回転させてもよく、別のアクチュエータ118は、人工肢115が最終的な所望の位置に達するように人工肢115のセクションを延長し或いは引っ込めてもよい。しかしながら、器具100は、当業者が望むように、様々な大きさの動きを通じた回転が可能な任意の数の回転関節120、121を含んでいてもよく、任意の数の直動関節124を含んでいてもよい。
また、器具100は、特定のレベルの力及び/又はトルクをそれぞれの位置で与え且つ維持するように人工肢115を操作してもよい。例えば、プロセッサ110は、人工肢115のアクチュエータ118の任意のものに1又は複数の制御信号を送信してもよい。人工肢115の位置決めのためにアクチュエータ118が関節を動作させた後、アクチュエータ118は、特定量の力及び/又はトルクを与えるために、制御信号に基づいてその関節をさらに動作させてもよい。いくつかの実施例では、人工肢115は、遠位端にかかる圧力を測定するセンサ105を含む。このセンサ105は、その圧力に関する情報をプロセッサ110に送信してもよく、プロセッサ110は、人工肢115が及ぼす力及び/又はトルクを調節するために制御信号を更新してもよい。
人工肢115の遠位端は、取り外し可能な或いは取り外せないように接続されるエンドエフェクタといった、人体の荷重を支持する際に人工肢115を支援する物を含んでいてもよい。エンドエフェクタは、現在置かれた環境のある表面との間でしっかりした接触を人工肢が創出し且つ維持できるようにする任意の器具であってもよい。例えば、エンドエフェクタは、高い摩擦係数を有していてもよく、それは人工肢115がそのような表面に力を及ぼすことができるようにする。このエンドエフェクタは、図4に示すような摩擦端面を持つキャップ128又は球体等の任意の形状ファクタを有していてもよい。エンドエフェクタは、ゴム等の高い摩擦係数を有する任意の材料を含んでいてもよい。また、人工肢115は、取り外し可能で且つ交換可能なエンドエフェクタに結合されるよう構成されてもよい。それ故に、ユーザは、人工肢115からキャップ128を外し、それを球体又は任意の他のエンドエフェクタで置き換えてもよい。
いくつかの実施例では、人工肢115は、その遠位端に、図5に示すようなフック130等の把持部を含んでいてもよい。フック130が物(例えばはしごの段)を把持する必要がある適用では、人工肢115を直ちに最終位置まで動かすことは、所望の接触を実現できない場合がある。その代わりに、プロセッサ110は、フック130をその目標物の回りに位置付ける方法で人工肢115が最終位置に近づけるようにアクチュエータ118に一連の制御信号を送信してもよい。例えば、アクチュエータ118は、最初にフック130を段の上に持ち上げ、その段そのものを超えて人工肢115を延長し、そしてフック130を下げ、フック130がその段と係合するように人工肢115を引っ込めてもよい。
或いは、人工肢115は、図6に示す把持部131のような作動型の把持部を含んでいてもよい。人工肢115は、プロセッサ110及び把持部131に結合されるアクチュエータ118を含んでいてもよい。プロセッサ110からの制御信号に基づき、アクチュエータ118は、(例えば物をつかむことで)把持部131を物に固定するために把持部131を閉じてもよく、また、再配置のために人工肢115を解放すべく把持部131を開いてもよい。フック130を有する実施例と同様に、プロセッサ110は、人工肢115が所望の物に近づいたときに把持部131を開くために、また、人工肢115がその最終位置に達した時点で把持部131を閉じるために、一連の制御信号を送信してもよい。
図1の器具100は2つの過剰人工肢115を示すが、器具100は、任意の数の人工肢115を含んでいてもよい。例えば、器具100は、単一の人工肢115を含んでいてもよい。いくつかの実施例では、器具100は、1又は複数の対の過剰人工肢115を含んでいてもよい。さらに、図1は、長方形の箱の両側に結合される2つの人工肢115を有する長方形の箱として基部構造112を概略的に示す。しかしながら、基部構造112は、当業者が望む任意の形状又は構成を有していてもよい。例えば、基部構造112は、人間の臀部の形に沿った表面を含んでいてもよい。或いは、基部構造112は、ユーザの脊椎と合うように構成される可撓管を含んでいてもよい。
また、人工肢115は、任意の所望の位置で基部構造112に結合されてもよい。いくつかの実施例では、人工肢115は、基部構造112の長さに沿って位置付けられてもよい。それ故に、基部構造112がユーザの脊椎に合う可撓管であれば、過剰人工肢115は、ユーザの脊椎における別々の位置に人工肢115のそれぞれを結合するために、その管の上に位置付けられてもよい。いくつかの実施例では、2つの人工肢115が同じ位置で基部構造112に結合されてもよく、また、それらは、ユーザが基部構造112を着用する場合に、一方の人工肢115がユーザの右に延び、他方がユーザの左に延びるように配置されてもよい。また、様々な形状ファクタを有する基部構造112、及び、基部構造112の別々の位置に結合される様々な数の人工肢115の他の例も本書において予期される。
さらに、器具100は単一のプロセッサ110を有するとして説明されたが、器具100は、任意の数のプロセッサ110を含んでいてもよい。とりわけ、プロセッサ110は、単一コア又は多重コアを含んでいてもよい。器具100は、過剰人工肢115のための制御アルゴリズムを実行可能な任意の数の或いは任意のタイプのプロセッサ110を用いてもよい。
図7及び図8は図1に示す器具100の典型的な実施例の様々な図を示す。図7では、器具100は、表面上に平らに広げられ、図8では、過剰人工肢115が基部構造112に対して垂直となるように回転させられている。プロセッサ110及びセンサ105を基部構造112内に収容することに加え、この実施例はまた、ユーザのウエストに結合されるように構成されるウエスト装具133を含む。人工肢115は、2つの回転関節120及び121を介して基部構造112に結合される。回転関節120及び121の作動は、三次元空間において人工肢115を回転させる。また、人工肢115は、直動関節124を含む。直動関節124の作動は、人工肢の一部を伸び縮みさせる。さらに、人工肢115は、その遠位端に結合されるゴム製球体135を有する。これらの球体135は、環境における表面との高摩擦接触をもたらす。
図9は、図1に示す器具100の別の典型的な実施例を示す。この実施例では、基部構造112は、ウエストベルト及びストラップを有するハーネス147に結合される。ユーザは、ストラップを自身の腕に通し、自身の臀部の周りにウエストベルトを結び、それによってハーネス147を自身の背中に結合できる。このように、器具100が着用されると、基部構造112は、ユーザのウエストの近くに位置付けられる。さらに、この実施例では、人工肢115は、ボールジョイント148を介して基部構造112に結合される。ボールジョイント148の作動は、三次元空間において人工肢115を回転させる。また、人工肢115は、直動関節124を含み、直動関節124の作動は、人工肢の一部を伸び縮みさせる。
ここで器具100の操作を検討すると、器具100は、最初に、特定の姿勢において人体を支持するために必要な荷重を決定してもよい。ユーザが器具100の助けを借りない場合、ユーザは、自身の重量を支え、且つ、環境及び状況に基づく力及びトルクに対抗するのに十分な力及びトルクを発揮しなければならない。例えば、ユーザが用具を操作している場合、ユーザは、その用具が発生させる反動に対抗しなければならない。ユーザが風洞内にいる場合、ユーザは、真っ直ぐ立ち続けるために風に対抗しなければならない。ユーザは、自身の脚によって自身の体をある姿勢に維持するので、ユーザの体にかかる荷重に対応する累積的な力及びトルクは、ユーザの臀部での累積的な測定によって表されてもよい。いくつかの実施例では、これらの累積的な測定は、ユーザの臀部の周りのトルクばかりではなく、ユーザの臀部での人体及び器具100の双方の重力荷重及び慣性荷重を説明し得る。
プロセッサ110は、前述の任意のタイプ又は任意の組み合わせのセンサ105からの出力に基づいて荷重を決定してもよい。一例を挙げれば、図10は、1又は複数のセンサ105によって検出され得る、人体の荷重に寄与する典型的な測定を示す。例えば、環境のx軸に関する人間の胴体の角度150、膝の角度151、足首の角度152、質量中心の加速度、及び質量中心の位置153は全てセンサ105によって検出されてもよく、或いは、それらセンサ105の出力を用いてプロセッサ110によって決定されてもよい。
荷重を決定した後、いくつかの実施例では、器具100は過剰人工肢115が現在置かれた環境に接触できるようにする位置のセットを特定する。このようにして、器具100は、多くの位置を検討対象から除外してもよい。人工肢115と環境との間の接触をもたらす位置のみが体の荷重の少なくとも一部を支持できるためである。例えば、図11に示すように、ユーザが平らな面に立っている場合、器具100は、過剰人工肢115の範囲154内の地面上で位置を決定してもよい。別の例では、ユーザがワークステーションの前に立っている場合、器具100は、地面上の位置に加え、人工肢115の届く範囲内にあるワークステーション上で位置を決定してもよい。同様に、器具100は、人工肢115が接触し得るユーザの後ろの壁で位置を特定してもよい。
様々な実施例において、器具100は、現在置かれた環境の画像を取得するカメラを含んでいてもよい。プロセッサ110は、物体を検出して基部構造112に対するそれらの相対位置を決定するためにそれらの画像を分析してもよい。いくつかの例では、プロセッサ110は、基部構造112上の特定位置からの物体の距離、及び、その位置に対する角変位を決定する。器具100は検出された物体上の様々な場所に対して人工肢115を位置付け得るため、プロセッサ110は、それらの場所に対応する複数の距離及び角変位を決定して保存してもよい。例えば、ユーザがはしごを登っている場合、器具100は、基部構造112に対する個々の段の位置を検出してもよい。ユーザがフェンスの近くに立っている場合、器具100は、基部構造112に対するポストの位置及びそれらポスト上の位置を検出してもよい。
器具100は、ユーザ毎に異なる目標を達成するために過剰人工肢115を位置決めしてもよい。一実施例では、器具100は、ユーザの体の安定性を増大させてもよい。例として、図12は、人工肢115の位置決めがどのようにしてユーザが歩行している際のユーザの安定性を向上させるかを概念的に示す。左図に示すように、ユーザが器具100を着用していない場合、ユーザの胴体は、主に自身の脚によって支持されている。ユーザの脚の位置及びユーザの体の質量中心は、ユーザの胴体に支持が提供されているところである領域155を定める。この領域155は、様々な角度を有する多角形として表されてもよい。右図に示すように、ユーザが器具100を着用している場合、ユーザの胴体は、脚及び人工肢115の双方によって支持され、ユーザの胴体に支持が提供されているところである別の領域156を定める。この領域156は角度がより均等な多角形をカバーするため、領域156は、ユーザの体に対してより高い安定性をもたらす。このように、ユーザの脚の位置の反対にある地面に接触するように過剰人工肢115を位置決めすることによって、器具100は、人体の安定性を向上させ、ユーザがつまづいて転ぶのを防止してもよい。
この場合において過剰人工肢115のための位置を決定するために、器具100は、本書で説明された任意のセンサ105及び任意の方法を用いて脚の位置を最初に決定してもよい。いくつかの実施例では、人工肢115のための取り得る位置の対毎に、器具100は、人工肢115の取り得る位置とユーザの脚の実際の位置とによって形成される多角形156の角度を決定してもよい。器具100は、最も小さい角度範囲を有する多角形156に対応する人工肢の位置を選択してもよい。他の実施例では、器具100は、それら多角形156の表面積を決定し、最大表面積に対応する位置を選択してもよい。器具100は、人体の荷重に基づいて人工肢115が与える力及び/又はトルクを決定してもよい。
また、器具100は、ユーザの歩みの頻度及び方向を測定するセンサ105を含んでいてもよい。さらに、器具100は、ユーザの歩幅を推定するセンサ105を含んでいてもよい。プロセッサ110は、過剰人工肢115の位置を継続的に更新するためにこの情報を用い、それによってユーザの体を安定化させる位置を予測てもよい。
器具100の別の潜在的な目的は、所定の姿勢でユーザの体を支持することである。様々な仕事を仕上げるために、ユーザは、その維持に継続的な努力が要求される姿勢をとる必要がある場合がある。例えば、ユーザは、しゃがんだり、かがみ込んだり、或いは、天井に向かって伸びたりする場合がある。その結果、ユーザが自身の仕事を仕上げる前にユーザの脚が疲労してしまう場合がある。このような状況において、器具100は、ユーザの体の荷重を支持するために過剰人工肢115を位置付け、それによってその姿勢でユーザの体を維持するために必要とされるユーザの努力のいくらかを和らげるようにしてもよい。
それらの目的のため、図13〜図16は、航空機の構造物等の構造物に近いところでつらい姿勢をとるユーザを支持する人工肢115のための典型的な位置を示す。図13では、器具100は、特定位置でその構造物と係合するように単一の人工肢115を位置付けている。図14では、器具100は、地面との接触によってユーザを支持するように単一の人工肢115を位置付けている。図15では、器具100は、地面との2つの接点によってユーザを支持するように2つの人工肢115を位置付けている。最後に、図16では、器具100は、ユーザの臀部の上にある構造物上のバーにフック130が係合することでユーザの胴体に支持をもたらすように2つの人工肢115を位置付けている。
これらの場合において過剰人工肢115のための位置を選択するとき、器具100は、ユーザの体を所望の姿勢で維持するためにユーザが要求される努力を最小限にする位置を決定する。ユーザの体をその姿勢で支持するために必要とされる力及びトルクの集合は、Eextで表され得る。上述のように、この総合測定は、少なくともユーザと器具100の重量に基づき、ユーザと器具100との質量中心に有効に関連付けられる重力荷重を少なくとも説明し得る。いくつかの実施例では、その重力荷重は、ユーザと、器具100と、器具100上の任意の用具又は付属品との質量中心に有効に関連付けられてもよい。また、総合測定は、ユーザの臀部の周りの累積的なトルクを説明し得る。この集合は、ユーザの脚による努力E、及び、過剰人工肢115による努力ESALによって負担されてもよい。それ故に、Eext=E+ESALである。
及びESALの値の様々な組み合わせがこの関係を満たし、ユーザの体をある姿勢でユーザが維持できるようにし得る。また、過剰人工肢115の様々な位置、力、及びトルクは、様々な度合いでユーザの努力要求を緩和し得る。例えば、器具100は、ESALの最大量を有する過剰人工肢115の位置、力、及びトルクを決定し、それによってユーザに求められる努力E(例えば力、トルク)を最小化してもよい。
この位置を特定するために、人工肢115が取り得る位置毎に、プロセッサ110は、その特定の位置で人工肢115が及ぼす力及びトルクの総合測定を決定する。航空機の構造物の前にユーザが位置付けられる図13及び図14に示す例に関し、様々な位置で人工肢115が及ぼす力及びトルクの総合測定を図17に示す。その総合測定は、過剰人工肢115の各関節によってもたらされる力及びトルクの合計として表されてもよい。それ故に、図17のグラフは、人工肢115の種々の潜在的な位置のためのESALの値を示す。
その後、取り得る位置のそれぞれについて、プロセッサ110は、人工肢115がその位置に動かされたときにユーザが発揮する必要のある力及びトルクの総合測定を決定する。図13及び図14に示す例について、ユーザが発揮する必要のある残りの力及びトルクの総合測定を図18に示す。それ故に、図18のグラフは、人工肢115の種々の潜在的な位置のためのE(すなわちEext−ESAL)の値を示す。さらに、このグラフは、ユーザが求められる努力を低減させる人工肢115のための取り得る位置の領域を明らかにする。
しかしながら、実際にユーザに支持を提供するためには、器具100は、ユーザの環境(この場合は航空機の構造物又は地面)における表面に人工肢115が接触する位置に人工肢115を位置付けなければならない。したがって、器具100は、人工肢115が実際にそのような接触を行うための取り得る位置を特定する。それ故に、図19は、ユーザの現在置かれた環境における潜在的な接点のアウトラインを図18のグラフの上に重ね、人工肢115が様々な位置に動かされたときにユーザに要求される力を図示する。そのアウトラインにおける一方の弧160は、人工肢115が届く範囲内にある航空機の構造物上の位置に対応し、他方の弧161は、人工肢115が届く範囲内にある地面上の位置に対応する。
これらの位置において、プロセッサ110は、どの位置が最大量の努力をユーザから取り除くかを決定する。図20は、図19で収集されたように、過剰人工肢115の種々の潜在的な位置について、ユーザが要求される残りの努力のグラフを示す。このグラフでは、円は、それぞれの表面について、ユーザが要求される残りの努力の最小値に対応する人工肢115のための位置を特定する。例えば、左側の円162は、ユーザによって支持される残りの荷重を最小にする航空機の構造物上の位置に対応し、右側の円163は、この荷重を最小にする地面上の位置に対応する。いくつかの実施例では、別々の位置が荷重における同じ低下をもたらす場合、より小さい力及びトルクを発揮することを過剰人工肢115に要求する位置が選択される。
別の実施例では、器具100は、ユーザの筋肉の疲労を推定し、この疲労をできるだけ低減させるために人工肢115を位置決めしてもよい。例えば、プロセッサ110は、人体にかかる荷重とセンサ105から集められたその体の位置についてのデータとに基づいて種々の筋肉の疲労を推定してもよい。別の例では、プロセッサ110は、ユーザの体に位置付けられるEMGセンサ105からデータを集め、EMGセンサ105に結合される特定の筋肉の疲労を決定してもよい。プロセッサ110は、筋肉疲労をできるだけ低減させる位置を決定するために過剰人工肢115の潜在的な位置を評価してもよい。
器具100の別の潜在的な目的は、現在置かれた環境における物体を用いてユーザの体を固定し、それによって体の安定性を向上させることである。図21−22は、過剰人工肢115の遠位端のところに器具100がフック130を有し、且つ、フック130が周囲の環境における物と係合するように人工肢115を器具100が位置付けた使用例を示す。この係合は、ユーザとその環境との間にさらなる接点をもたらし、それによってユーザの体をその環境内で安定化させる。そのような固定は、ユーザが例えばプラットフォーム又は他の足場から落下する可能性を低くし得る。別の例では、その固定は、ユーザの体の乱れを抑制し得る。ユーザが風洞内にいる場合、ユーザの体を構造物に対して固定することは、例えば、ユーザが適当な位置に留まるのに役立ち得る。
これらの実施例では、器具100は、カメラを用いてユーザが現在置かれた環境の画像を取得し、人工肢115が係合できる物を検出するためにそれらの画像を分析し、且つ、基部構造112に対するその物の距離及び角変位を決定してもよい。器具100はユーザの体を固定しようとするため、器具100は、ユーザの体の中心線に関して対称である人工肢115のための位置の特定を試みてもよい。図21に示すように、ユーザがプラットフォームに立っている場合、人工肢115は、ユーザの左右でフック130がポールと係合するように位置付けられてもよい。同様に、図22に示すように、ユーザが構造物の前に立っている場合、人工肢115は、ユーザの中心線の左右に等距離にある位置でその構造物におけるバーとフック130が係合するように位置付けられてもよい。
器具100が画像を処理し且つ人工肢115が環境と接する位置に関する情報を取得した後で、プロセッサ110は、ユーザの中心線に対して対称である人工肢115のための位置の潜在的な対を特定するためにそれらの位置を評価してもよい。再び図21を参照すると、プロセッサ110は、ユーザの左右に等距離にある2つのポールを特定し、その後に、それらポールの高さに沿った潜在的な位置(例えば、両方のポール上でユーザの臀部の下に4インチ、8インチ、又は12インチのところにある位置)を特定してもよい。同様に、図22の例を用いると、器具100が航空機の構造物における水平バーを検出した後、プロセッサ110は、ユーザの中心線から等距離にあるそれらのバーに沿った複数対の位置(例えば、そのバー上におけるユーザの中心線の左右に1フィート、2フィート、又は3フィートのところにある位置)を特定してもよい。
潜在的な位置の対毎に、プロセッサ110は、人工肢115によって及ぼされる力及びトルクを決定してもよく、その後に、ユーザの位置を維持するためにユーザが要求される残りの力及びトルクを決定してもよい。プロセッサ110は、ユーザのための残りの力及びトルクの最小値、又は、ユーザの筋肉のための最小の推定累積疲労に関連付けられる位置の対を選択する。いくつかの実施例では、プロセッサ110は、図12を参照して既に説明したように、人工肢115及びユーザの脚の位置が最大表面積を持つ領域を定めるようにそれらの位置を決定してもよい。別の実施例では、プロセッサ110は、最小の角度範囲を有する領域を定める位置を決定してもよい。プロセッサ110は、最も有利な領域に関連づけられる位置を選択する。それらの実施例の何れにおいても、プロセッサ110はその後に人工肢115を動作させて選択された位置に移動させ、それらの位置で力及びトルクを働かせる。フック130がその環境における物と係合するので、ユーザのための追加的な接点は、その環境内においてユーザの体を安定化させる。
器具100の別の潜在的な目的は、ユーザが移動する際に、現在置かれた環境における様々な物にユーザの体を固定し、その環境とのさらなる接点を提供してその体の安定性を向上させることである。さらに、場合によっては、ユーザが立ち止まって静止しているときに、人工肢115のフックは、ユーザが他の仕事を行うためにユーザの手を用いることができるように、ユーザの体を支持してもよい。図23−24は、器具100が過剰人工肢115の遠位端にフック130を有し、且つ、ユーザが環境を進む際に、フック130と様々な物又は物における様々な場所とを係合させるために器具100が人工肢115を再配置する使用例を示す。図23に示すように、ユーザが構造物を登るときに、器具100は、様々な位置でその構造物と係合するように片方又は両方の人工肢115を再配置してもよい。フック130がその構造物からユーザの体をつるす場合、ユーザは、他の目的のために自身の手を用いることができる。さらに、支持を提供することに加え、器具100は、本来ならば到達不能であり或いは過度に危険であった場所でユーザが作業するのを可能にし得る。図24に示すように、ユーザがはしごを登るときに、器具100は、ユーザが登るにつれてより高い段に係合するように人工肢115を再配置してもよい。
位置を決定するために、器具100は、本書で説明された方法の何れかにしたがってその環境における物を検出し、フック130が係合可能なその物における場所を特定してもよい。本書で説明されるように、器具100は、その体を現在の位置に維持するのに必要な力及びトルクを決定し、そして、ユーザが発揮する必要のあるそれら力及びトルクを最小にする位置を選択してもよい。ユーザが移動するときに、器具100は、体を維持するのに必要な力及びトルクを更新し、体の新しい配置を考慮して人工肢115のための潜在的な位置を再評価し、且つ、ユーザの体に対して最大の支持を提供する位置を選択する。
図25は、図1に示す器具を用いるための方法の典型的な簡略化したフロー図を示す。最初に、その方法は、人体の荷重に関する測定結果を受ける(ステップ2501)。その測定結果は、人体のウエスト又は質量中心に関連する重力荷重及びトルク又は慣性荷重及びトルクを示し得る。その測定結果は、人体(例えば膝、足首)における関節角度を含んでいてもよい。また、その方法は、その荷重に関する測定結果に基づき、過剰人工肢がその荷重の少なくとも一部を支持するための位置を決定する(ステップ2502)。例えば、その方法は、本書で説明されるステップの何れかによって創出される制御アルゴリズムを適用してもよい。また、その方法は、過剰人工肢をその決定された位置に動かすために制御信号を送る(ステップ2503)。制御信号は、その人工肢を位置付けるためにアクチュエータ118を動作させてもよい。
基部構造に結合され得る過剰人工肢を参照して様々な実施例が本書で説明されたが、いくつかの実施例では、人工肢は基部構造から取り外されてもよい。例えば、人工肢は、ユーザから離れて位置付けられてもよい。これらの実施例では、人工肢の制御アルゴリズムを開発するためのデータを取得するために、開発者は、様々な姿勢を取り、開発者の体を支持し、固定し、或いは安定化させるべく過剰人工肢115を位置付け、そして、それらの姿勢、人工肢115の位置、並びに、特定の位置で人工肢115が及ぼす力及びトルクについてのセンサ105の測定結果に関するデータのセットを記録してもよい。例えば、開発者は、建設機器等の機械類を制御する際にユーザを支援すべく人工肢を動作させるためのデータを収集してもよい。このようにしてユーザの姿勢及び関連の人工肢の挙動に関するデータを収集することで、開発者は、人工肢を動作させるための制御アルゴリズムを創出してもよい。さらなる工業的実施例が予期され且つ本開示の範囲に含まれ得る。開発者は、主成分解析及び部分最小二乗回帰にしたがって制御アルゴリズムを創出してもよい。
本発明の様々な実施例は、この段落に続く(また、本出願の最後にある実際の請求項の前の)段落に列挙される潜在的な請求項によって特徴付けられてもよい。これらの潜在的な請求項は、本出願の明細書の一部を構成する。したがって、以下の潜在的な請求項の内容は、本出願又は本出願に基づく優先権を主張する何れの出願に関する後の手続きにおいて実際の請求項として提示され得る。それらの潜在的な請求項の包含は、実際の請求項が潜在的な請求項の内容をカバーしていないことを意味すると解釈されるべきではない。それ故に、後の手続きでこれらの潜在的な請求項を提示しないとする決定は、その内容の一般への寄贈として解釈されるべきではない。
上述の本発明の実施例は単なる例示であることを意図している。多くの変更及び改良が当業者にとって明らかである。それら変更及び改良の全ては添付の請求項の何れかに定められる本発明の範囲内にあることを意図している。

Claims (20)

  1. 少なくとも1つの過剰人工肢を有する装置であって:
    人体と結合するように構成される基部構造であり、前記人体の荷重に関する測定値を取得するセンサを含む基部構造;
    近位端及び遠位端を有する過剰人工肢であり、該近位端が前記基部構造に結合される過剰人工肢;並びに
    前記センサに動作可能に結合されるプロセッサであり、
    (i)前記センサから前記測定値を受け、
    (ii)前記人体の自重及び環境によってもたらされる前記人体にかかる前記荷重を最小にするために、前記荷重に関する前記測定値に基づき、前記過剰人工肢の位置及び前記過剰人工肢が及ぼすトルクのうちの少なくとも1つを決定し、且つ、
    (iii)前記過剰人工肢の位置及び前記過剰人工肢が及ぼすトルクのうちの少なくとも1つを変化させる制御信号を生成するように構成されるプロセッサ;
    を含む装置。
  2. 前記プロセッサは、前記人体を固定し、支持し、或いは安定化させるために前記過剰人工肢を位置付けるべく前記制御信号を生成するように構成される、
    請求項1の装置。
  3. 前記過剰人工肢の前記近位端と前記基部構造とはボールジョイントで結合される、
    請求項1の装置。
  4. 前記過剰人工肢は、回転関節及び直動関節を含む、
    請求項1の装置。
  5. 前記過剰人工肢の前記遠位端は、フック又は摩擦キャップを含む、
    請求項1の装置。
  6. 前記過剰人工肢は、(i)前記プロセッサから前記制御信号を受け、且つ、(ii)該制御信号に基づいて前記過剰人工肢の位置を変えるために関節を作動させるアクチュエータを含む、
    請求項1の装置。
  7. 前記アクチュエータは、回転関節を作動させて該回転関節の角度を変える、
    請求項6の装置。
  8. 前記アクチュエータは、直動関節を作動させて前記過剰人工肢の伸びを変える、
    請求項6の装置。
  9. プロセッサによって制御される過剰人工肢を有する装置の作動方法であって:
    人体の荷重に関する測定値を前記プロセッサが受けること;
    前記人体の前記荷重の少なくとも一部を支持するために、前記荷重に関する前記測定値に基づき、過剰人工肢のための位置、及び、前記過剰人工肢が及ぼすべきトルクのうちの少なくとも1つを前記プロセッサが決定すること;並びに、
    決定した位置及び/又はトルクに基づいて前記プロセッサが制御信号を送ること;
    を含む方法。
  10. 前記人体の前記荷重に関する前記測定値を前記プロセッサが受けることは、前記人体の肢の関節角度、前記人体の質量中心の位置、前記人体の1つの部位に及ぼされる力、又はそれらの任意の組み合わせに関連する測定値を前記プロセッサがセンサから受けることを含む、
    請求項9の方法。
  11. 前記過剰人工肢のための位置及び/又は前記過剰人工肢が及ぼすべきトルクを前記プロセッサが決定することは、前記人体を固定し、支持し、或いは安定化させるために前記過剰人工肢のための位置及び/又は前記過剰人工肢が及ぼすべきトルクを前記プロセッサが決定することを含む、
    請求項9の方法。
  12. 前記過剰人工肢のための位置を前記プロセッサが決定することは、前記過剰人工肢の遠位端と環境との接触によって及ぼされる力が前記過剰人工肢のボールジョイントの中心に向けられる位置を前記プロセッサが決定し、それによって該ボールジョイントの回転を前記プロセッサが防止することを含む、
    請求項9の方法。
  13. 前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することは、前記過剰人工肢のための複数の取り得る位置を前記プロセッサが決定すること、及び、前記複数の取り得る位置から1つの位置を前記プロセッサが選択することを含み、前記過剰人工肢が前記取り得る位置に動かされたときに前記過剰人工肢の遠位端は環境の表面に接触する、
    請求項9の方法。
  14. 前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することは、前記人体の質量中心と少なくとも前記人体の肢の位置とに基づいて前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することを含む、
    請求項9の方法。
  15. 前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することは:
    前記過剰人工肢のための複数の取り得る位置の位置毎に、前記過剰人工肢の特定位置と前記人体の肢の位置とによって前記人体の質量中心にもたらされる支持量を前記プロセッサが決定すること;及び
    最大の支持量に関連する位置を前記プロセッサが選択すること;を含む
    請求項9の方法。
  16. 前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することは:
    前記過剰人工肢のための複数の取り得る位置の位置毎に、前記人体の質量中心の支持領域を前記プロセッサが決定すること;及び
    最大面積を有する支持領域に関連する位置を前記プロセッサが選択すること;を含み、
    前記支持領域は、前記過剰人工肢の特定の位置と前記人体の肢の位置とによって境界を付けられる、
    請求項9の方法。
  17. 前記過剰人工肢の位置を前記プロセッサが決定することは:
    前記人体の1つの部位に及ぼされる力を前記プロセッサが決定すること;及び
    前記過剰人工肢のための複数の取り得る位置の位置毎に、前記過剰人工肢が該位置に動かされた場合に前記過剰人工肢によってもたらされる力の量を前記プロセッサが決定すること;及び
    前記もたらされる力の最大量に関連する位置を前記プロセッサが選択すること;を含み、
    前記力は、1つの姿勢で前記人体を維持するために前記人体が必要とする力に対応する、
    請求項9の方法。
  18. 前記過剰人工肢によって及ぼされるトルクを前記プロセッサが決定することは、1つの姿勢で前記人体を維持するために必要とされるトルクの量を前記プロセッサが決定することを含む、
    請求項9の方法。
  19. 前記プロセッサが前記制御信号を送ることは、前記過剰人工肢の回転関節を作動させるアクチュエータに前記プロセッサが前記制御信号を送ることを含む、
    請求項9の方法。
  20. 前記プロセッサが前記制御信号を送ることは、前記過剰人工肢の直動関節を作動させるアクチュエータに前記プロセッサが前記制御信号を送ることを含む、
    請求項9の方法。
JP2014103430A 2014-05-19 2014-05-19 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法 Active JP6472607B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103430A JP6472607B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014103430A JP6472607B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015217159A JP2015217159A (ja) 2015-12-07
JP6472607B2 true JP6472607B2 (ja) 2019-02-20

Family

ID=54777103

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014103430A Active JP6472607B2 (ja) 2014-05-19 2014-05-19 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6472607B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10118291B2 (en) 2016-03-10 2018-11-06 Massachusetts Institute Of Technology Robotic systems for supporting a user
US10098778B1 (en) * 2016-06-20 2018-10-16 Boston Incubator Center, LLC Compliant body support system for crouching and kneeling work
WO2019005945A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Massachusetts Institute Of Technology PORTABLE ROBOTIC SYSTEMS FOR SUPPORTING A LOAD

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284751A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Tama Tlo Kk 伸縮松葉杖およびそれを用いた直立式移動装置
FR2917323B1 (fr) * 2007-06-12 2009-10-02 Commissariat Energie Atomique Mecanisme de rotation d'avant-bras et orthese comportant un tel mecanisme
WO2012154580A1 (en) * 2011-05-06 2012-11-15 Equipois Inc. Exoskeleton arm interface
JP2014012313A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Tokyo Institute Of Technology 自重補償装置、および、それを備えるロボットスーツ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015217159A (ja) 2015-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Toxiri et al. A wearable device for reducing spinal loads during lifting tasks: Biomechanics and design concepts
Veneman et al. Design and evaluation of the LOPES exoskeleton robot for interactive gait rehabilitation
US10278883B2 (en) Systems, methods, and devices for assisting walking for developmentally-delayed toddlers
AU2011301828B2 (en) Human machine interface for human exoskeleton
Strausser et al. Mobile exoskeleton for spinal cord injury: Development and testing
US20180289579A1 (en) Powered Walking Assistant and Associated Systems and Methods
JP6701321B2 (ja) 装着式歩容検知装置、歩行能力改善システム及び装着式歩容検知システム
KR102503955B1 (ko) 밸런스 제어 방법 및 장치
JP2018061663A (ja) パワーアシストロボット装置
JP2013066669A (ja) 運動補助装置及び運動補助方法、コンピューター・プログラム、並びにプログラム記録媒体
JPWO2012118143A1 (ja) 歩行訓練装置及び歩行訓練システム
KR102578261B1 (ko) 보행 보조 방법 및 이를 수행하는 장치들
JP6472607B2 (ja) 過剰人工肢を用いて人体を支持する装置及び方法
CN109718064B (zh) 辅助装置、辅助方法以及记录介质
US10391634B2 (en) Apparatus and method for supporting a human body using supernumerary artificial limbs
Kubo et al. Gait rehabilitation device in central nervous system disease: a review
Li et al. Design and validation of a cable-driven asymmetric back exosuit
KR20210053976A (ko) 웨어러블 능동 보조 장치
KR101471856B1 (ko) 능동형 보행보조장치
JP6281608B2 (ja) 複数リンクシステム、制御方法、並びにコンピューター・プログラム
Zadravec et al. The comparison of stepping responses following perturbations applied to pelvis during overground and treadmill walking
Dune et al. Can smart rollators be used for gait monitoring and fall prevention?
KR101697958B1 (ko) 보행 시스템
Baud et al. Bio-inspired standing balance controller for a full-mobilization exoskeleton
Papageorgiou et al. Intelligent assistive robotic systems for the elderly: two real-life use cases

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180206

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180507

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180703

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180828

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6472607

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250