JP6471010B2 - ノズル、および流量計校正装置 - Google Patents

ノズル、および流量計校正装置 Download PDF

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Description

本発明は、流量計校正装置に装備されるノズルに関する。また、本発明は、当該ノズルを装備した流量計校正装置に関する。
特許文献1は、この種の流量計校正装置を開示している。管路を流れる液体の流量を測定する流量計を高い精度で校正するために、ダイバータが設けられる。ダイバータは、管路の出口であるノズルから流れ出る液体の行き先を、秤量部と排出部の間で切り替える装置である。秤量部により測定された液体の重量が、流量計により測定された当該液体の流量に対応しているかが判断される。当該判断結果に基づき、必要に応じて流量計の校正が行なわれる。
管路を流れる液体の流量は、単位時間内に当該管路を流れた液体の体積として定義される。したがって、ダイバータは、当該単位時間だけノズルから流れ出る液体を秤量部に向かわせる。当該単位時間の経過後、ダイバータは、ノズルから流れ出る液体を排出部に向かわせる。
特開2002−048622号公報
単位時間だけノズルから流れ出る液体を秤量部に向かわせるというダイバータの動作は、ノズルから流れ出る液体が整流状態とされていることを前提にしている。本明細書においては、「整流状態」という語は、流束の状態が連続的に維持されている状態(管路内で流量計を通過する液体と同じ状態)を意味する。「流束」という語は、ノズルから出る液体の流れの形状を意味する。
例えば、比較的大きな口径のノズルから比較的少量の液体を流出させる場合、管路内に空気が侵入し、整流状態が破れることがある。具体的には、流束が不連続になったり、流束の幅が変化したりする。この場合、単位時間内に然るべき量の液体を秤量部へ向かわせることができない。これにより、秤量結果に誤差が生じ、流量計の校正を正確に実行できなくなる。
よって、本発明は、流量計の校正を正確に実行できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第一の態様は、流量計校正装置に装備されるノズルであって、
第一流量の液体を流すことが可能な第一管路と、
前記第一管路内に配置された出口部を有し、前記第一流量よりも少ない第二流量の液体を流すことが可能な第二管路と、
前記第一管路を開閉可能な第一バルブと、
前記第二管路を開閉可能な第二バルブと、
を備えている。
前述した整流状態の破れは、ノズルから流出する液体の流量と当該ノズルの径とのミスマッチにより生じる。すなわち、流量が小さい場合においても、ノズルの径が当該流量に対応する流束の幅に見合っていれば、空気の侵入などに起因する整流状態の破れは回避できる。しかしながら、流量計の校正は複数種の流量に基づいて行なわれるため、より大きな流量に対応できるようにノズル径が決定されることが一般的である。したがって、より小さな流量での測定時において整流状態の破れが生じやすい。
他方、複数種の流量に見合った径を有するノズルを複数設けるという方策が考えられる。しかしながら、複数のノズルを並べて配置するスペース、複数のノズルから流出する液体を受ける複数のダイバータを一対一に配置するスペース(あるいは、全てのノズルに対向可能な大型のダイバータを配置するスペース)が必要となり、流量計校正装置の大型化が避けられない。
そこで発明者らは、より小さな流量の液体を流すことが可能な管路の出口を、より大きな液体の流量を流すことが可能な管路内に配置することにより、上記の問題を解消可能であることを見出した。
上記の構成によれば、第二流量の液体を流すことが可能な第二管路の出口部は、第二流量よりも大きな第一流量の液体を流すことが可能な第一管路内に配置されている。第一管路と第二管路の開閉は、それぞれ第一バルブと第二バルブにより制御されうる。
第一バルブと第二バルブの開閉に応じて、ノズルから流出する液体の流量を三段階に調節できる。第一管路と第二管路は、三通りの流量を実現する二種の流量(第一流量と第二流量)の液体を流すことが可能に構成されているため、各管路から流出する液体の整流状態は維持されうる。そして、実現されうる三通りの流量のいずれの場合においても、ノズルから流出する液体の流束は、第一管路の径内に収まりうる。すなわち、流量計校正装置の大型化を抑制しつつ、整流状態が維持された複数種の流量の液体を、ノズルから流出させることが可能である。加えて、ダイバータの大型化を回避できるため、ダイバータの動作精度の低下も抑制できる。したがって、ダイバータを通じて液体が流入する秤量部における液体重量測定の精度が向上し、流量計の校正を正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記第二管路内に配置された出口部を有し、前記第二流量よりも少ない第三流量の液体を流すことが可能な第三流路と、
前記第三管路を開閉可能な第三バルブと、
を備えている。
このような構成によれば、第一バルブ、第二バルブ、および第三バルブの開閉に応じて、七通りの流量の液体をノズルから流出させることができる。第一管路、第二管路、および第三管路は、七通りの流量を実現する三種の流量(第一流量、第二流量、および第三流量)の液体を流すことが可能に構成されているため、各管路から流出する液体の整流状態は維持されうる。そして、実現されうる七通りの流量のいずれの場合においても、ノズルから流出する液体の流束は、第一管路の径内に収まりうる。すなわち、流量計校正装置1の大型化を抑制しつつ、より多種の流量の液体を、整流状態が維持された状態でノズルから流出させることが可能である。したがって、より多種の流量を実現可能でありながら、流量計の校正を正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
少なくとも前記第二管路の外周面と前記第一管路の内周面の間に配置され、流路抵抗を付与する整流構造体を備えている。
比較的大きい流量の液体を流す管路に適度の流路抵抗を付与可能な整流構造体を設けることにより、整流効果を高めることができる。また、当該整流構造体によって管路の剛性が高まるため、液体が流れることによる振動が抑制され、整流効果をさらに高めることができる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
この場合、上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記整流構造体は、複数の細管を備えている。
このような構成によれば、整流構造体により付与される流路抵抗を、細管の長さに応じて調節しやすい。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
この場合、上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記複数の細管のうち、前記第一管路の径方向外側に配置されている細管は、前記第一管路の径方向内側に配置されている細管よりも長い。
発明者らは、ノズルから流出する液体の流束の径方向外側よりも径方向内側の流速を高くすることにより、径方向外側を流れる液体が径方向内側を流れる液体に引き寄せられ、整流状態が安定することを見出した。上記の構成によれば、第一管路の径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第一管路のみから液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記整流構造体は、
前記第一管路内に配置された複数の第一細管と、
前記第二管路内に配置された複数の第二細管と、
を含んでおり、
前記複数の第一管路は、前記第二管路よりも長い。
上記の構成によれば、ノズルの径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第一管路と第二管路の双方から液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
この場合、上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記複数の第二細管のうち、前記第二管路の径方向外側に配置されている第二細管は、前記第二管路の径方向内側に配置されている第二細管よりも長い。
上記の構成によれば、第二管路の径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第二管路のみから液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記第一管路と前記第二管路は、同心状に配置されている。
このような構成によれば、第一管路と第二管路を通じてノズルから流出する液体の流束分布が安定し、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記第三管路は、前記第一管路および前記第二管路の少なくとも一方と同心状に配置されている。
このような構成によれば、第三管路、および第一管路と第二管路の少なくとも一方を通じてノズルから流出する液体の流束分布が安定し、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
上記のノズルは、以下のように構成されうる。
前記第一管路に設けられて当該第一管路内の空気を排出可能な第一排気バルブ、前記第二管路に設けられて当該第二管路内の空気を排出可能な第二排気バルブ、および前記第三管路に設けられて当該第三管路内の空気を排出可能な第三排気バルブの少なくとも一つを備えている。
空気は、その可圧縮性により液体の流量変動を引き起こす。流量変動は、ダイバータを介して秤量部で得られる液体の量に誤差を生じる。この誤差は、流量計の正確な校正を妨げる原因となる。上記のような構成によれば、流量計の正確な校正を妨げる原因となる空気を、対応する管路から排出できる。これにより、液体の流量変動が抑制され、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計の校正をより正確に実行できる。
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第二の態様は、管路を流れる液体の流量を測定する流量計を校正する装置であって、
前記管路の出口を形成する上記のノズルと、
秤量部と、
排出部と、
前記ノズルから流出する液体の行き先を、前記秤量部と前記排出部の間で切り替えるダイバータと、
前記秤量部により測定された液体の重量と、前記流量計により測定された前記流量とに基づいて、前記流量計を校正する校正部と、
を備えている。
一実施形態に係る流量計校正装置の構成を模式的に示す図である。 上記流量計校正装置における整流ノズルの構成を模式的に示す図である。 上記整流ノズルの出口における構成を詳細に示す図である。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例を以下詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る流量計校正装置1を模式的に示している。流量計校正装置1は、管路10を流れる液体の流量を測定する流量計11の校正を行なう装置である。
流量計校正装置1は、整流ノズル2を備えている。整流ノズル2は、管路10に装着されて当該管路10の出口を形成している。
流量計校正装置1は、ダイバータ3、秤量部4、および排出部5を備えている。ダイバータ3は、整流ノズル2から流れ出る液体の行き先を、秤量部4と排出部5の間で切り替えるように構成されている。管路10を流れる液体の流量は、単位時間内に管路10を流れた液体の体積として定義される。したがって、ダイバータ3は、当該単位時間だけ整流ノズル2から流れ出る液体を秤量部4に向かわせる。当該単位時間の経過後、ダイバータ3は、整流ノズル2から流れ出る液体を排出部5に向かわせる。
ダイバータ3は、一方向二枚羽式、回転二枚羽式など、適宜の方式のものが採用されうる。
流量計校正装置1は、校正部6を備えている。校正部6は、秤量部4により測定された液体の重量が、流量計11により測定された当該液体の流量に対応しているかを判断するように構成されている。校正部6は、当該判断結果に基づき、必要に応じて流量計11の校正が行なわれる。すなわち、校正部6は、秤量部4により測定された液体の重量と、流量計11に測定された当該液体の流量とに基づいて、流量計11を校正するように構成されている。
次に、図2と図3を参照しつつ、整流ノズル2の具体的な構成について説明する。整流ノズル2は、管路10と接続可能に構成されている。
整流ノズル2は、第一管路21を備えている。第一管路21は、第一流量の液体を流すことが可能に構成されている。第一管路21は、管路10と連通している。
整流ノズル2は、第二管路22を備えている。第二管路22は、出口部22aを有している。出口部22aは、第一管路21の出口部21a内に配置されている。第二管路22は、第一流量よりも少ない第二流量の液体を流すことが可能に構成されている。第二管路22は、管路10と連通している。
整流ノズル2は、第三管路23を備えている。第三管路23は、出口部23aを有している。出口部23aは、第二管路22の出口部22a内に配置されている。第三管路23は、第二流量よりも少ない第三流量の液体を流すことが可能に構成されている。第三管路23は、管路10と連通している。
整流ノズル2は、第一バルブ24を備えている。第一バルブ24は、第一管路21を開閉可能に構成されている。第一バルブ24による第一管路21の開閉動作は、手動で行なわれてもよいし、電動で行なわれてもよい。
整流ノズル2は、第二バルブ25を備えている。第二バルブ25は、第二管路22を開閉可能に構成されている。第二バルブ25による第二管路22の開閉動作は、手動で行なわれてもよいし、電動で行なわれてもよい。
整流ノズル2は、第三バルブ26を備えている。第三バルブ26は、第三管路23を開閉可能に構成されている。第三バルブ26による第三管路23の開閉動作は、手動で行なわれてもよいし、電動で行なわれてもよい。
このような構成によれば、第一バルブ24、第二バルブ25、および第三バルブ26を操作することにより、整流ノズル2から流出する液体の流量を七段階に調節できる。具体的には、第一流量をA、第二流量をB、第三流量をCとした場合、表1に示したように調節できる。
Figure 0006471010
前述した整流状態の破れは、ノズルから流出する液体の流量と当該ノズルの径とのミスマッチにより生じる。すなわち、流量が小さい場合においても、ノズルの径が当該流量に対応する流束の幅に見合っていれば、空気の侵入などに起因する整流状態の破れは回避できる。しかしながら、流量計の校正は複数種の流量に基づいて行なわれるため、より大きな流量に対応できるようにノズル径が決定されることが一般的である。したがって、より小さな流量での測定時において整流状態の破れが生じやすい。
他方、複数種の流量に見合った径を有するノズルを複数設けるという方策が考えられる。しかしながら、複数のノズルを並べて配置するスペース、複数のノズルから流出する液体を受ける複数のダイバータを一対一に配置するスペース(あるいは、全てのノズルに対向可能な大型のダイバータを配置するスペース)が必要となり、流量計校正装置の大型化が避けられない。
そこで発明者らは、より小さな流量の液体を流すことが可能な管路の出口を、より大きな液体の流量を流すことが可能な管路内に配置することにより、上記の問題を解消可能であることを見出した。
具体的には、第二流量の液体を流すことが可能な第二管路22の出口部22aは、第二流量よりも大きな第一流量の液体を流すことが可能な第一管路21内に配置されている。また、第二流量よりも小さな第三流量の液体を流すことが可能な第三管路23の出口部23aは、第二流量の液体を流すことが可能な第二管路22内に配置されている。第一管路21、第二管路22、および第三管路23の開閉は、それぞれ第一バルブ24、第二バルブ25、および第三バルブ26により制御されうる。
このような構成によれば、第一バルブ24、第二バルブ25、および第三バルブ26の開閉に応じて、七通りの流量の液体を整流ノズル2から流出させることができる。第一管路21、第二管路22、および第三管路23は、七通りの流量を実現する三種の流量(第一流量、第二流量、および第三流量)の液体を流すことが可能に構成されているため、各管路から流出する液体の整流状態は維持されうる。そして、実現されうる七通りの流量のいずれの場合においても、整流ノズル2から流出する液体の流束は、第一管路21の径内に収まりうる。すなわち、流量計校正装置1の大型化を抑制しつつ、整流状態が維持された複数種の流量の液体を、整流ノズル2から流出させることが可能である。加えて、ダイバータ3の大型化を回避できるため、ダイバータ3の動作精度の低下も抑制できる。したがって、ダイバータ3を通じて液体が流入する秤量部4における液体重量測定の精度が向上し、流量計11の校正を正確に実行できる。
本実施形態においては、整流ノズル2は、三本の管路(第一管路21、第二管路22、および第三管路23)を備えている。しかしながら、整流ノズル2が備える管路の数は、流量計校正装置1の仕様に応じて二本以上で適宜に定められうる。
整流ノズル2が二本の管路(第一管路21と第二管路22)のみを備えている場合においても、第一バルブ24と第二バルブ25の開閉に応じて、整流ノズル2から流出する液体の流量を三段階に調節できる。第一管路21と第二管路22は、三通りの流量を実現する二種の流量(第一流量と第二流量)の液体を流すことが可能に構成されているため、各管路から流出する液体の整流状態は維持されうる。そして、実現されうる三通りの流量のいずれの場合においても、整流ノズル2から流出する液体の流束は、第一管路21の径内に収まりうる。すなわち、流量計校正装置1の大型化を抑制しつつ、整流状態が維持された複数種の流量の液体を、整流ノズル2から流出させることが可能である。加えて、ダイバータ3の大型化を回避できるため、ダイバータ3の動作精度の低下も抑制できる。したがって、ダイバータ3を通じて液体が流入する秤量部4における液体重量測定の精度が向上し、流量計11の校正を正確に実行できる。
図3の(a)は、整流ノズル2における第一管路21の出口部21a、第二管路22の出口部22a、および第三管路23の出口部22aを、図2における矢印IIIAで示す向きから見た外観を示している。
本実施形態においては、整流ノズル2は、第一整流構造体31を備えている。第一整流構造体31は、第二管路22の外周面と第一管路21の内周面の間に配置されている。第一整流構造体31は、複数の第一細管41を含んでいる。複数の第一細管41は、相互に接触しつつ、第二管路22の外周面と第一管路21の内周面の間に挟持されている。各第一細管41の外径は、第一管路21の内径よりも小さい。第一管路21を流れる液体は、各第一細管41の内部、および複数の第一細管41の間に形成される隙間を通過して出口部21aから流出する。したがって、第一整流構造体31は、第一管路21を流れる液体に流路抵抗を付与する。
本実施形態においては、整流ノズル2は、第二整流構造体32を備えている。第二整流構造体32は、第三管路23の外周面と第二管路22の内周面の間に配置されている。第二整流構造体32は、複数の第二細管42を含んでいる。複数の第二細管42は、相互に接触しつつ、第三管路23の外周面と第二管路22の内周面の間に挟持されている。各第二細管42の外径は、第二管路22の内径よりも小さい。第二管路22を流れる液体は、各第二細管42の内部、および複数の第二細管42の間に形成される隙間を通過して出口部22aから流出する。したがって、第二整流構造体32は、第二管路22を流れる液体に流路抵抗を付与する。
比較的大きい流量の液体を流す管路に適度の流路抵抗を付与可能な構造体を設けることにより、整流効果を高めることができる。また、当該構造体によって管路の剛性が高まるため、液体が流れることによる振動が抑制され、整流効果をさらに高めることができる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
本実施形態においては、第一整流構造体31と第二整流構造体32は、それぞれ複数の第一細管41と複数の第二細管42を含んでいる。しかしながら、安定した整流状態を維持するために適度の流路抵抗を付与できるのであれば、第一整流構造体31と第二整流構造体32は、適宜の態様ととりうる。別態様の例としては、網状の構造体、屈曲された板状部材により形成された環状の構造体など挙げられる。第一整流構造体31と第二整流構造体32として複数の細管が用いられる場合、その長さに応じて流路抵抗を調節しやすいという利点がある。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
本実施形態においては、第一管路21内に第一整流構造体31が設けられ、第二管路22内に第二整流構造体32が設けられている。しかしながら、流量計校正装置1の仕様に応じて、少なくとも第一整流構造体31のみが設けられる構成としてもよい。また、第三管路23内に同様の整流構造体が設けられる構成としてもよい。
整流ノズル2が第一管路21と第二管路22のみを備えている実施形態においては、第一管路21内にのみ整流構造体が設けられる構成が好ましい。
図3の(b)は、図3の(a)における線IIIB−IIIBに沿って矢印方向から見た断面を示している。
本実施形態においては、第一管路21内に配置された複数の第一細管41のうち、第一管路21の径方向外側に配置されている第一細管41は、第一管路21の径方向内側に配置されている第一細管41よりも長い。図3の(b)においては、複数の第一細管41は、第一細管41a、41b、41cを含んでいる。第一細管41bは、第一細管41aよりも第一管路21の径方向外側に配置されている。第一細管41bは、第一細管41aよりも長い。よって、第一細管41bは、第一細管41aよりも高い流路抵抗を付与できる。第一細管41cは、第一細管41bよりも第一管路21の径方向外側に配置されている。第一細管41cは、第一細管41bよりも長い。よって、第一細管41cは、第一細管41bよりも高い流路抵抗を付与できる。
発明者らは、整流ノズル2から流出する液体の流束の径方向外側よりも径方向内側の流速を高くすることにより、径方向外側を流れる液体が径方向内側を流れる液体に引き寄せられ、整流状態が安定することを見出した。上記の構成によれば、第一管路21の径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第一管路21のみから液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
本実施形態においては、第二管路22内に配置された複数の第二細管42のうち、第二管路22の径方向外側に配置されている第二細管42は、第二管路22の径方向内側に配置されている第二細管42よりも長い。図3の(b)においては、複数の第二細管42は、第二細管42a、42bを含んでいる。第二細管42bは、第二細管42aよりも第二管路22の径方向外側に配置されている。よって、第二細管42bは、第二細管42aよりも高い流路抵抗を付与できる。
上記の構成によれば、第二管路22の径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第二管路22のみから液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
本実施形態においては、第一管路21内に配置された複数の第一細管41は、第二管路22内に配置された複数の第二細管42よりも長い。
上記の構成によれば、整流ノズル2の径方向内側を流れる液体よりも径方向外側を流れる液体に高い流路抵抗が付与される。これにより、第一管路21と第二管路22の双方から液体が流出する場合においても、安定した整流状態を維持できる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
この場合、全ての第一細管41が同じ長さを有する構成とされうる。また、全ての第二細管42が同じ長さを有する構成とされうる。
本実施形態においては、図2に示すように、第一管路21と第二管路22は、軸線Aを基準として同心状に配置されている。
このような構成によれば、第一管路21と第二管路22を通じて整流ノズル2から流出する液体の流束分布が安定し、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
本実施形態においては、図2に示すように、第三管路23は、軸線Aを基準として、第一管路21および第二管路22と同心状に配置されている。
このような構成によれば、第三管路23、および第一管路21と第二管路22の少なくとも一方を通じて整流ノズル2から流出する液体の流束分布が安定し、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
この観点より、第三管路23は、第一管路21と第二管路22のいずれか一方とだけ同心状に配置されている構成としてもよい。
本実施形態の整流ノズル2は、図2に示すように、第一排気バルブ27、第二排気バルブ28、および第三排気バルブ29を備えている。第一排気バルブ27は、第一管路21に設けられている。第一排気バルブ27は、第一管路21内の空気を排出可能に構成されている。第二排気バルブ28は、第二管路22に設けられている。第二排気バルブ28は、第二管路22内の空気を排出可能に構成されている。第三排気バルブ29は、第三管路23に設けられている。第三排気バルブ29は、第三管路23内の空気を排出可能に構成されている。
空気は、その可圧縮性により液体の流量変動を引き起こす。流量変動は、ダイバータ3を介して秤量部4で得られる液体の量に誤差を生じる。この誤差は、流量計11の正確な校正を妨げる原因となる。上記のような構成によれば、流量計11の正確な校正を妨げる原因となる空気を、対応する管路から排出できる。これにより、液体の流量変動が抑制され、整流状態の維持が容易となる。したがって、流量計11の校正をより正確に実行できる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。また、等価物が本発明の技術的範囲に含まれることは明らかである。
例えば、第一管路21、第二管路22、および第三管路23のレイアウトは、図2に示した例に限られない。第一管路21、第二管路22、および第三管路23がそれぞれ管路10と連通しており、第二管路22の出口部22aが第一管路21内に配置され、第三管路23が第二管路22内に配置されていれば、これら管路のレイアウトは、流量計校正装置1の仕様に応じて適宜に定められうる。
第一排気バルブ27、第二排気バルブ28、および第三排気バルブ29の配置は、図2に示した例に限られない。第一排気バルブ27、第二排気バルブ28、および第三排気バルブ29は、第一管路21、第二管路22、および第三管路23のレイアウトに応じて、空気の溜まりやすい位置に適宜に配置されうる。また、第一管路21、第二管路22、および第三管路23のレイアウトに応じて、第一排気バルブ27、第二排気バルブ28、および第三排気バルブ29の少なくとも一つは省略されうる。
上記の実施形態においては、第一バルブ24、第二バルブ25、および第三バルブ26の各々は、対応する管路を全開する状態と全閉する状態のいずれかをとるように構成されている。そして、第一管路21、第二管路22、および第三管路23の各々の口径は、校正される流量計11から要請される複数種の流量を実現できることに加え、各管路を流れる液体の速度が一定の範囲に収まるように定められている。しかしながら、この条件を満足できれば、第一バルブ24、第二バルブ25、および第三バルブ26の少なくとも一つは、対応する管路を全開する状態と全閉する状態の中間状態をとりうるように構成されうる。この場合、第一管路21、第二管路22、および第三管路23の各口径の選択自由度が高まる。
1:流量計校正装置、2:整流ノズル、3:ダイバータ、4:秤量部、5:排出部、6:校正部、10:管路、11:流量計、21:第一管路、21a:出口部、22:第二管路、22a:出口部、23:第三管路、23a:出口部、24:第一バルブ、25:第二バルブ、26:第三バルブ、27:第一排気バルブ、28:第二排気バルブ、29:第三排気バルブ、31:第一整流構造体、32:第二整流構造体、41:複数の第一細管、41a、41b、41c:第一細管、42:複数の第二細管、42a、42b、42c:第二細管

Claims (12)

  1. 流量計校正装置に装備されるノズルであって、
    第一流量の液体を流すことが可能な第一管路と、
    前記第一管路内に配置された出口部を有し、前記第一流量よりも少ない第二流量の液体を流すことが可能な第二管路と、
    前記第一管路を開閉可能な第一バルブと、
    前記第二管路を開閉可能な第二バルブと、
    を備えている、
    ノズル。
  2. 前記第二管路内に配置された出口部を有し、前記第二流量よりも少ない第三流量の液体を流すことが可能な第三路と、
    前記第三管路を開閉可能な第三バルブと、
    を備えている、
    請求項1に記載のノズル。
  3. 少なくとも前記第二管路の外周面と前記第一管路の内周面の間に配置され、流路抵抗を付与する整流構造体を備えている、
    請求項1または2に記載のノズル。
  4. 前記整流構造体は、複数の細管を備えている、
    請求項3に記載のノズル。
  5. 前記複数の細管のうち、前記第一管路の径方向外側に配置されている細管は、前記第一管路の径方向内側に配置されている細管よりも長い、
    請求項4に記載のノズル。
  6. 前記整流構造体は、
    前記第一管路内に配置された複数の第一細管と、
    前記第二管路内に配置された複数の第二細管と、
    を含んでおり、
    前記複数の第一細管は、前記複数の第二細管よりも長い、
    請求項3または4に記載のノズル。
  7. 前記複数の第二細管のうち、前記第二管路の径方向外側に配置されている第二細管は、前記第二管路の径方向内側に配置されている第二細管よりも長い、
    請求項に記載のノズル。
  8. 前記第一管路と前記第二管路は、同心状に配置されている、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のノズル。
  9. 前記第三管路は、前記第一管路および前記第二管路の少なくとも一方と同心状に配置されている、
    請求項2から7のいずれか一項に記載のノズル。
  10. 前記第一管路に設けられて当該第一管路内の空気を排出可能な第一排気バルブ、および前記第二管路に設けられて当該第二管路内の空気を排出可能な第二排気バルブの少なくとも一方を備えている、
    請求項1に記載のノズル。
  11. 前記第一管路に設けられて当該第一管路内の空気を排出可能な第一排気バルブ、前記第二管路に設けられて当該第二管路内の空気を排出可能な第二排気バルブ、および前記第三管路に設けられて当該第三管路内の空気を排出可能な第三排気バルブの少なくとも一つを備えている、
    請求項2から8のいずれか一項に記載のノズル。
  12. 管路を流れる液体の流量を測定する流量計を校正する装置であって、
    前記管路の出口を形成する請求項1から10のいずれか一項に記載のノズルと、
    秤量部と、
    排出部と、
    前記ノズルから流出する液体の行き先を、前記秤量部と前記排出部の間で切り替えるダイバータと、
    前記秤量部により測定された液体の重量と、前記流量計により測定された前記流量とに基づいて、前記流量計を校正する校正部と、
    を備えている、
    流量計校正装置。
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