JP6467876B2 - 物流システム及び物流システムに用いられる情報伝達部材の作成利用方法 - Google Patents
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Description
本発明の課題は、搬送装置を備えた物流システムにおいて、搬送装置の動作のためのパラメータを簡単な作業で正確に設定可能にすることにある。
記憶部は、搬送装置の動作のパラメータを保存する。
制御実行部は、パラメータを記憶部から読み出して、パラメータに基づいて搬送装置の動作を制御する。
受信部は、情報伝達部材から読み取られた外部コードを受信する。外部コードとは、例えば一次元コード、二次元コードのように数値、文字等の情報を例えば画像を用いてコード化したものである。
コード変換部は、外部コードをパラメータの種類及び数値に変換する。
パラメータ変更部は、変換したパラメータの種類及び数値に基づいて、保存されているパラメータを変更する。
この物流システムでは、コントローラの受信部が外部コードを読み取り、次にコード変換部が外部コードをパラメータの種類及び数値に変換し、次にパラメータ変更部がパラメータの種類及び数値に基づいてパラメータを変更する。そして、制御実行部が、変更されたパラメータを記憶部から読み出して、変更されたパラメータに基づいて搬送装置の動作を制御する。
このように、作業者がパラメータの変更を行うために必要な作業は、情報伝達部材を用いて外部コードをコントローラに読み込ませることだけである。したがって、入力ミスがなくなり、また入力に手間が掛からなくなる。したがって、未熟練者であっても正確にかつ短時間で搬送装置の設定が可能になる。
この物流システムでは、外部セキュリティコードから変換された認証データを利用することで、権限を有さない者がパラメータ書き換え用の外部コードを用いて搬送装置の設定値を不正に変更することが防止される。
この物流システムでは、作業者用操作装置の読み取り装置によって情報伝達部材から外部コードを読み取るだけで、搬送装置のパラメータを設定可能である。したがって、作業者はコントローラに直接アクセスして入力等を行う必要がなくなる。
◎搬送装置のパラメータを準備する準備ステップ。
◎パラメータに基づいて、物流システムに用いられるコード情報を作成するコード情報作成ステップ。
◎コード情報を用いて、外部コードを有する情報伝達媒体を作成する外部コード作成ステップ。
◎情報伝達媒体の外部コードをコントローラに読み込ませる外部コード読み込みステップ。
以上に述べたように、物流システムのコントローラ以外の装置を用いて、物流システムに用いられる情報伝達媒体が作成され、その後に情報伝達媒体の情報をコントローラに読ませることができる。
(1)物流システムの概要
図1を用いて、本発明の一実施形態としての物流システム1を説明する。図1は、本発明の一実施形態としての物流システムの制御構成図である。
物流システム1は、主に、スタッカクレーン3と、コントローラ5と、作業者用操作装置7とを有している。
コントローラ5は、スタッカクレーン3の動作を制御する装置である。コントローラ5は、CPU、ROM、RAMを搭載したコンピュータであり、スタッカクレーン3の制御盤に設置されている。コントローラ5は、スタッカクレーン3に搭載され、自動倉庫100(後述)全体を制御する上位コントローラ(図示せず)と通信可能である。コントローラ5は、上位コントローラ(図示せず)から搬送指令を受けて、それに基づいてスタッカクレーン3の走行、昇降、移載、その他の動作を実行する。
図1を用いて、コントローラ5の機能を説明する。コントローラ5は、CPUやメモリ等のコンピュータ・ハードウェアで実現されているが、図1においてはコンピュータ・ハードウェアとソフトウェアの協働によって実現される機能構成で表現している。
コントローラ5は、制御実行部21と、記憶部23と、受信部29と、デジタル変換部30と、デコード部31と、認証部33と、パラメータ書込部35と、を有している。
記憶部23は、書き換え可能なメモリであり、ソフトウェア及びデータを保存している。また、記憶部23には、パラメータ25を保存する領域が確保されている。
受信部29は、スキャナ37から送信されてくるコードの画像データ(コード情報の一例)を受信する。
デコード部31は、デジタル信号をパラメータ(の種類及び数値)に変換する。
認証部33は、セキュリティバーコード11(後述)を用いて、バーコード9の読み取りを認証する。
パラメータ書込部35は、変換されたパラメータ(の種類及び数値)を用いて、記憶部23に保存されているパラメータ25書き込む。
図1に示されたバーコード9は、スキャナ37によって読み取られるコードであり、具体的には紙の上に印刷されたコードである。具体的には、バーコード9は、スタッカクレーン3のパラメータ25を構成する情報がコード化されたものである。
図4及び図5を用いて、バーコード9の作成を説明する。図4は、バーコード作成装置のブロック構成図である。図5は、バーコード作成動作を示すフローチャートである。図4に示すように、バーコード作成装置50は、PC(パーソナルコンピュータ)51と、プリンタ53とを有している。PC51は、バーコード作成ソフトウェアを搭載している。PC51は、受信部55と、エンコード部57と、画像編集部59と、送信部61とを有している。画像編集部59と及び送信部61がバーコード作成ソフトウェアに対応している。
このように、バーコード作成装置50によって、物流システム1の外部において、バーコードを作成できる。
図1に示されたセキュリティバーコード11は、スキャナ37によって読み取られるコードであり、具体的には紙の上に印刷されている。セキュリティバーコード11は、バーコード9の認証を行うために用いられるセキュリティ情報がコード化された外部セキュリティコードである。セキュリティバーコード11は、バーコード9と同時に使われるものであり、セキュリティバーコード11による認証が失敗すれば、バーコード9のパラメータへの変換は行われない(後述)。
なお、セキュリティバーコード11は、バーコード9によるパラメータの書換えが正当であること確かめることができさえすればよいので、認証方式は特に限定されない。
セキュリティバーコード11の作成方法はバーコード9の作成方法と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図6を用いて、コントローラ5の記憶部23に保存されたパラメータの書き換え動作を説明する。図6は、物流システムのコントローラによるパラメータ書き換え制御を示すフローチャートである。なお、このフローチャートは一例であって、動作可能であれば、ステップの追加、削除、入れ替えが可能である。
作業者が自動倉庫100で各種作業を行う場合を説明する。複数のバーコード9とそれに対応するセキュリティバーコード11を含む外部コードは、作業者が他の場所から持参してきてもよいし、自動倉庫100の特定の場所に保管されていてもよい。
続いて、作業者は、スキャナ37を用いて、バーコード9を読み取る(ステップS15)。これにより、画像データがコントローラ5の受信部29に対して送信される。デジタル変換部30は、画像データをデジタルデータに変換する(ステップS16)。さらに、デコード部31は、デジタルデータをパラメータの種類及び数値に変換する(ステップS17)。ここで、認証部33は、認証データに基づいて、当該パラメータの書込が許されるか否かを判断する(ステップS18)。認証が成功すればプロセスはステップS19に移行し、認証が失敗すればプロセスは終了する。認証が成功すれば、次に、パラメータ書込部35が、変換されたパラメータの種類及び数値を用いて、パラメータ25を書き換える(ステップS19)。
以上に述べたように、紙媒体等に印刷されたコード情報を読み取る等してイメージデータに含まれるコード情報を取得して、コード情報を再び文字情報に変換することにより、自装置の設定情報をデータ形式で取得できる。
物流システム1(物流システムの一例)は、スタッカクレーン3(搬送装置の一例)と、スタッカクレーン3の動作を制御するためのソフトウェアが保存され、ソフトウェアを用いてスタッカクレーン3の動作を制御するためのコントローラ5(コントローラの一例)とを備えている。コントローラは、記憶部23と、制御実行部21と、受信部29と、デジタル変換部30及びデコード部31と、パラメータ書込部35とを備えている。
記憶部23(記憶部の一例)は、スタッカクレーン3の動作のパラメータ25を保存する。
制御実行部21(制御実行部の一例)は、パラメータ25を記憶部23から読み出して、パラメータ25に基づいてスタッカクレーン3の動作を制御する。
デジタル変換部30及びデコード部31(コード変換部の一例)は、コード情報をパラメータ25の種類及び数値に変換する。
パラメータ書込部35(パラメータ変更部の一例)は、変換したパラメータ25の種類及び数値に基づいて、保存されているパラメータ25を変更する。
このように、作業者がパラメータ25の変更を行うために必要な作業は、バーコード9をコントローラ5に読み込ませることだけである。したがって、パラメータ25の入力ミスがなくなり、また入力に手間が掛からなくなる。したがって、未熟練者であっても正確にかつ短時間でスタッカクレーン3の設定が可能になる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組み合せ可能である。
(a)第1実施形態では、ステップS14において認証データに基づいて権限者の認証を行い、ステップS18において認証データに基づいて当該パラメータの書換えについて認証を行っていた。しかし、本発明はそのような実施形態に限定されない。例えば、上記のステップS14及びステップS18の一方又は両方を省略してもよい。また、認証を全く行わない場合は、認証部33を設けなくてもよい。
(b)情報伝達部材の種類は、バーコード、2次元コード、その他でもよい。
(c)情報伝達部材は紙に限定されず、例えばRFIDでもよい。
(d)リモートコントローラとスキャナは一体であっても良いが、別体でもよい。
(e)スキャナは、搬送装置のコントローラではなく、上位コントローラに接続されてもよい。その場合、デジタル変換部及びデコード部などの構成は、上位コントローラ内にあってもよいし、あるいは搬送車コントローラ内にあってもよい。また、デジタル変換部及びデコード部の構成は、物流システム内にある他のコントローラにあってもよい。
(f)デジタル変換部及びデコード部などは、作業者用操作装置内にあってもよい。
(g)1枚のバーコードに含まれているパラメータは1種類でもよいし、複数種類でもよい。
(h)搬送装置は、物品等を搬送する装置であればよく、自動倉庫に用いられるスタッカクレーンに限定されない。搬送装置は、例えば、他の有軌道台車、AGV(Automatic Guided Vehicle)であってもよい。
3 :搬送装置
5 :コントローラ
7 :操作装置
9 :バーコード
11 :セキュリティバーコード
21 :制御実行部
23 :記憶部
25 :パラメータ
29 :受信部
30 :デジタル変換部
31 :デコード部
33 :認証部
35 :パラメータ書込部
37 :バーコードリーダ
39 :リモートコントローラ
50 :バーコード作成装置
51 :PC
53 :プリンタ
55 :受信部
57 :エンコード部
59 :送信部
100 :自動倉庫
Claims (4)
- 搬送装置と、
前記搬送装置の動作を制御するためのソフトウェアが保存され、前記ソフトウェアを用いて前記搬送装置の動作を制御するためのコントローラとを備え、
前記コントローラは、
前記搬送装置の動作条件を設定するためのパラメータを保存する記憶部と、
前記パラメータを前記記憶部から読み出して、前記パラメータに規定された動作条件に基づいて前記搬送装置の動作を制御する制御実行部と、
情報伝達部材から読み取られた外部コードを受信する受信部と、
前記外部コードを前記パラメータの種類及び数値に変換するコード変換部と、
変換したパラメータの種類及び数値に基づいて、保存されているパラメータを変更するパラメータ変更部と、
を備えた物流システム。 - 前記受信部は、前記情報伝達部材から読み取られた外部セキュリティコードを受信し、
前記コード変換部は、前記外部セキュリティコードを認証データに変換し、
前記コントローラは、前記認証データに基づいて、前記外部コードを認証する認証部をさらに有している、請求項1に記載の物流システム。 - 前記コントローラに接続され、前記コントローラを介して前記搬送装置の動作を制御可能なリモートコントローラと、前記情報伝達部材から前記外部コードを読み取って前記受信部に送信する読み取り装置とを有する作業者用操作装置をさらに備える、請求項1又は2に記載の物流システム。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の物流システムで用いられる情報伝達部材の作成利用方法であって、
前記搬送装置の動作条件を設定するためのパラメータを準備する準備ステップと、
前記パラメータに基づいて、前記物流システムに用いられるコード情報を作成するコード情報作成ステップと、
前記コード情報を用いて、外部コードを有する情報伝達部材を作成する情報伝達部材作成ステップと、
前記情報伝達部材の前記外部コードを前記コントローラに読み込ませる外部コード読み込みステップと、
を備えた物流システムに用いられる情報伝達部材の作成利用方法。
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