JP6464003B2 - 転倒検知端末およびプログラム - Google Patents

転倒検知端末およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6464003B2
JP6464003B2 JP2015056158A JP2015056158A JP6464003B2 JP 6464003 B2 JP6464003 B2 JP 6464003B2 JP 2015056158 A JP2015056158 A JP 2015056158A JP 2015056158 A JP2015056158 A JP 2015056158A JP 6464003 B2 JP6464003 B2 JP 6464003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fall
fall detection
impact
detection terminal
detected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015056158A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016177453A (ja
Inventor
古田 展康
展康 古田
宏幸 小嶋
宏幸 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Secom Co Ltd
Original Assignee
Secom Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Secom Co Ltd filed Critical Secom Co Ltd
Priority to JP2015056158A priority Critical patent/JP6464003B2/ja
Publication of JP2016177453A publication Critical patent/JP2016177453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6464003B2 publication Critical patent/JP6464003B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)

Description

本発明は、利用者(携帯者)の転倒を検知する機能を有する転倒検知端末に関する。
従来、人の体動(動き)をセンサで検出し、その検出データから転倒検出を行う装置が知られている(例えば特許文献1参照)。そして、転倒検出後に体動が検出された場合には、通報の必要がないため、転倒検出をキャンセルする技術も提案されている。
特開2002−360522号公報
しかしながら、転倒の態様は多種多様であり、従来の方法では、転倒検出を誤ってキャンセルしてしまう場合もあり得る。例えば、階段から転げ落ちた場合、まず、転倒によって強い衝撃が発生するが、その後も、階段を転落していく動作に伴って、強い衝撃だけでなく弱い衝撃も繰り返し発生する。そのため、階段転落中の衝撃(体動)を検出して、転倒検出を誤って自動キャンセルしてしまうおそれがある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、階段からの転落を考慮した適切な自動キャンセルを行うことのできる転倒検知端末を提供することを目的とする。
本発明の転倒検知端末は、利用者により携帯され、当該利用者の転倒を検知する転倒検知端末において、前記転倒検知端末の動きを検出して動きデータを出力する動きセンサと、前記動きデータから前記転倒検知端末に生じた衝撃を検出し、前記衝撃の大きさに基づいて前記利用者の転倒を検出する転倒判定手段と、前記動きデータから前記利用者の体動を検出し、前記転倒判定手段による転倒検出の後の所定のキャンセル判定時間内に所定の体動が検出された場合には前記転倒検出をキャンセルする取消処理手段と、前記転倒検知端末の高度を検出する高度センサと、を備え、前記取消処理手段は、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、前記高度の低下が所定値以上である場合には、前記キャンセルを禁止する。
この構成により、動きセンサにより利用者の動きを示す動きデータが取得され、その動きデータから利用者の転倒が検出されて利用者が転倒したか否かが判定される。そして、動きデータから利用者の体動が検出され、転倒検出の後のキャンセル判定時間内に体動が検出された場合には転倒検出が自動的にキャンセルされる。この場合、転倒検知端末の高度が検出される。そして、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、高度の低下が所定値以上である場合には、転倒検出のキャンセルが禁止される。したがって、転倒検出後に体動が検出された場合であっても、階段転落らしい衝撃のパターンが発生しかつ大きな高度低下があった場合には、自動キャンセルを行わず、転倒異常が確定される。これにより、転倒検出のキャンセルを行う場合に、階段からの転落(転げ落ち)を考慮して適切な自動キャンセルを行うことができる。
また、本発明の転倒検知端末では、前記取消処理手段は、所定基準以上の衝撃が連続的に検出された場合に、前記特定パターンに合致すると判定してもよい。
この構成により、ある程度の衝撃(所定基準以上の衝撃)が連続的に検出された場合には、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したと適切に判定される。
また、本発明の転倒検知端末では、前記取消処理手段は、所定基準以上の衝撃が所定回数以上検出された場合に、前記特定パターンに合致すると判定してもよい。
この構成により、ある程度の衝撃(所定基準以上の衝撃)が高頻度(所定回数以上)に検出された場合には、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したと適切に判定される。
また、本発明の転倒検知端末では、前記転倒判定手段は、前記利用者が転倒したか否かの判定を行うために、第1の基準を用いて衝撃の検出を行い、前記取消処理手段は、前記特定パターンに合致するか否かの判定を行うために、前記第1の基準より低い第2の基準を用いて衝撃の検出を行ってもよい。
この構成により、利用者が転倒したか否かの判定(転倒判定)のための衝撃検出と、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したか否かの判定(階段転落判定)のための衝撃検出とで、異なる基準が用いられる。階段転落判定のための衝撃検出の基準として、転倒判定のための衝撃検出の基準(第1の基準)より低い基準(第2の基準)を用いることにより、階段転落の際に比較的小さい衝撃が大きな衝撃と混在するような場合でも、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したか否かを適切に判定することができる。
また、本発明の転倒検知端末では、前記取消処理手段は、前記特定パターンに合致する除外期間を抽出し、前記転倒検出の後の前記除外期間以外の期間に前記所定の体動が検出された場合に前記転倒検出をキャンセルしてもよい。
この構成により、階段転落らしい衝撃のパターンが発生した期間(除外期間)以外の期間の体動に基づいて、転倒検出をキャンセルするか否かが判定される。これにより、階段転落の影響を受けていない(または、階段転落の影響の小さい)体動に基づいて、転倒検出をキャンセルするか否かを適切に判定することができる。
本発明のプログラムは、利用者の転倒を検知する転倒検知端末で実行されるプログラムであって、前記転倒検知端末には、前記転倒検知端末の動きを検出して動きデータを出力する動きセンサと、前記転倒検知端末の高度を検出する高度センサとが備えられており、前記プログラムは、コンピュータに、前記動きデータから前記転倒検知端末に生じた衝撃を検出し、前記衝撃の大きさに基づいて前記利用者の転倒を検出する処理と、前記動きデータから前記利用者の体動を検出し、前記転倒を検出する処理による転倒検出の後の所定のキャンセル判定時間内に所定の体動が検出された場合には前記転倒検出をキャンセルする処理と、を実行させ、前記キャンセルする処理では、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、前記高度の低下が所定値以上である場合には、前記キャンセルを禁止する。
このプログラムによっても、上記の端末と同様、動きセンサにより利用者の動きを示す動きデータが取得され、その動きデータから利用者の転倒が検出されて利用者が転倒したか否かが判定される。そして、動きデータから利用者の体動が検出され、転倒検出の後のキャンセル判定時間内に体動が検出された場合には転倒検出が自動的にキャンセルされる。この場合、転倒検知端末の高度が検出される。そして、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、高度の低下が所定値以上である場合には、転倒検出のキャンセルが禁止される。したがって、転倒検出後に体動が検出された場合であっても、階段転落らしい衝撃のパターンが発生しかつ大きな高度低下があった場合には、自動キャンセルを行わない。これにより、転倒検出のキャンセルを行う場合に、階段からの転落(転げ落ち)を考慮して適切な自動キャンセルを行うことができる。
本発明によれば、階段からの転落を考慮した適切な自動キャンセルを行うことができる。
本発明の実施の形態における転倒検知端末のブロック図である。 転倒検出を説明するための加速度データの一例を示す図である。 階段から転落した場合の加速度および気圧データの一例を示す図である。 本発明の実施の形態における転倒検知端末の動作説明のためのフロー図である。
以下、本発明の実施の形態の転倒検知端末について、図面を用いて説明する。本実施の形態では、高齢者の転倒を検知する監視システム等に用いられる転倒検知端末の場合を例示する。この転倒検知端末の機能(転倒検知機能)は、端末のメモリ等に格納されたプログラムによって実現することができる。
転倒検知端末は、利用者(高齢者など)に携帯される端末装置である。例えば、転倒検知端末は、リストバンド型(腕時計型)のウェアラブル端末で構成され、利用者(高齢者など)が手首や腕に装着される。転倒検知端末は、首からぶら下げるペンダント型であってもよく、頭や耳に装着するタイプの頭部装着型でもよく、また、ベルトタイプなどの腰装着型であってもよい。
まず、本実施の形態の転倒検知端末の構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の転倒検知端末の構成を示すブロック図である。図1に示すように、転倒検知端末1は、加速度センサ2、装着センサ3、高度センサ4、救急ボタン5を備えている。また、この転倒検知端末1は、操作表示部6、振動部7、電源部8、無線通信部9、監視制御部10を備えている。
加速度センサ2は、利用者の動きを検出し、利用者の動きを示す動きデータ(加速度データ)を出力する機能を備えたセンサであり、例えば3軸加速度センサで構成される。加速度センサ2は、所定のサンプリング周期で検出した加速度データを出力する。装着センサ3は、人体(腕)への装着状態(装着されているか否か)を検出する機能を備えたセンサであり、例えば静電容量方式センサなど、人体の装着部位の接触や近接を電気的に検出可能なセンサで構成される。高度センサ4は、気圧変化等を利用して端末の高さの変化を検出する機能を備えたセンサであり、例えば気圧センサで構成される。救急ボタン5は、利用者が非常時に救急通報するための操作部(救急操作部)である。
操作表示部6は、例えばタッチパネルディスプレイで構成され、異常報知などの各種の情報表示をする機能(情報表示機能)と、キャンセル操作などの各種の入力操作をする機能(入力操作機能)を備えている。振動部7は、バイブレーション装置などで構成され、振動による刺激で利用者へ異常や操作受付などを報知する機能を備えている。電源部8は、電池などのバッテリなどで構成される。無線通信部9は、例えば携帯通信網を介して遠隔の監視センタ11に設置されたセキュリティ端末12と無線通信を行う機能を備えている。また、無線通信部9は、ブルートゥース(登録商標)や特定小電力無線などで、宅内に設置されたセキュリティ端末(図示せず)と無線通信を行う機能を備えている。
監視制御部10は、各センサ(加速度センサ2、装着センサ3、高度センサ4)や操作部(救急ボタン5、操作表示部6)からの入力に基づいて、救急監視を行う機能を有する救急監視部13と、生活監視を行う機能を有する生活監視部14と、転倒監視を行う機能を有する転倒監視部15を備えている。また、この監視制御部10は、転倒検知端末1の各部を制御する機能を備えている。
救急監視部13は、利用者が救急対応を求めて救急ボタン5を操作した際に、監視センタ11に救急通報を行う機能を備えている。例えば、救急ボタン5が2秒間押され続けると、救急異常と判定し、救急異常を監視センタ11に通報するとともに、異常確定したことを振動・画面・音・光などで周囲に報知する。救急異常は、意識的な操作による異常であるため、キャンセル操作は受け付けない。なお、生活異常や転倒異常(後述する)の発生中でも、救急異常が発生した場合は、救急異常が優先される。
生活監視部14は、加速度センサ2の出力に基づき、利用者(携帯者、装着者)が日常生活で生じる程度に動いているかを監視し、急病などにより動けない状態が継続していることを通報する機能を備えている。生活監視部14は、装着状態(装着された状態)のときに生活監視を実行する。例えば、加速度センサ2の出力から利用者の動き(体動)を検出し、日常生活レベルの体動が一定期間(例えば1時間)継続して生じていないと、生活異常と判定する。生活異常と判定すると、その旨を利用者に振動・画面・音・光などにより報知する。この生活監視部14は、生活異常と判定・報知した後、所定のキャンセル時間(例えば10秒)の間に体動が検出されるか、またはキャンセル操作が入力された場合、生活異常を取り消す(異常通報しない)処理を行う。体動の検出処理については、転倒監視における処理と同様(後述する)である。
ここで、転倒検知の基本的なロジックについて説明する。転倒監視部15は、加速度センサ2の出力(加速度データ)に基づいて、加速度の変化を分析し、そして、転倒らしい特徴が現れた転倒事象を抽出することにより、転倒を検出する。転倒監視部15は、様々な転倒判定(転倒検出)を行う機能を備えている。転倒監視部15は、そのための構成として転倒判定部16を備えている。
図2には、転倒検出を説明するための加速度データの一例が示される。転倒判定部16は、加速度センサ2の出力から「衝撃」を検出し、その検出結果(評価値)に基づいて転倒を検出してもよい。この場合、転倒判定部16は、転倒判定の処理対象となる加速度データから、所定の閾値(例えば30m/sec2)以上の加速度のピークを検出する。そして、その加速度のピーク時点を含む一定期間(例えば100msec、ピークの前後50msecずつ)を対象に加速度変化量H(加速度変化の積算値)を求める。転倒判定部16は、加速度変化量Hが所定の転倒基準値(例えば50m/sec2)以上であれば、利用者が転倒したと判定する。すなわち、転倒事象が検出される。
例えば、以下の式1を用いることにより、所定期間(例えば100msec)内の加速度データ(スカラー化された加速度データa1、a2、・・・、a5)について、直前の加速度との差分絶対値を求め、この期間にわたって積算することにより、加速度変化量Hが算出される。なお、加速度変化量Hは、加速度センサーの3軸の各軸(X軸、Y軸、Z軸)ごとに算出し、3軸の合計や平均として算出してもよい。
H=|a1−a2|+|a2−a3|+・・・+|a4−a5| (式1)
なお、転倒判定部16は、加速度ピークにおける加速度の値(ピーク値P)に基づいて、転倒判定(転倒検出)を行ってもよい。また、転倒判定部16は、加速度変化量Hとピーク値Pとの比率H/Pに基づいて、転倒判定(転倒検出)を行ってもよい。また、転倒判定部16は、加速度ピーク前後の一定期間を対象に加速度変化量Hを求めるのではなく、順次入力される加速度データについて前後一定期間の加速度変化量Hを求め、あるいは、一定期間ごとにその期間内の加速度変化量Hを求め、転倒判定(転倒検出)を行ってもよい。また、転倒判定部16は、加速度センサ2の出力から「自由落下特性」を検出し、その検出結果(評価値)に基づいて転倒を検出してもよい。あるいは、転倒判定部16は、加速度センサ2の出力から「衝撃」と「自由落下特性」を検出し、それぞれの検出結果(評価値)に基づいて転倒を検出してもよい。
また、転倒監視部15は、転倒検出を自動キャンセルする機能を備えている。転倒監視部15は、そのための構成として取消処理部17を備えている。取消処理部17では、体動検出による自動キャンセル処理が行われる。すなわち、転倒が検出された場合であっても、その後に体動が検出されれば利用者は危険な状態ではないと考えられるため、取消処理部17は、転倒検出を自動キャンセルする。この体動検出(自動キャンセル処理)では、転倒検出した時点(またはピークの時点)から、所定の遅延時間(例えば3秒)の体動は無視し、それ以降のキャンセル判定時間(例えば15秒)の間の体動の有無を判定する。体動の有無の判定は、加速度のピーク値または変化量の観測により行う。例えば、所定の閾値(例えば12m/sec2)以上のピーク値が所定回数検出されたとき、または、このピーク値の合計が一定値を超えたときに、体動を検出する。あるいは、所的期間(例えば数秒間)または体動判定時間における加速度の変化量の合計が一定値を超えたとき、または、単位時間当たりの加速度の変化量が一定値を超えたときに、体動を検出する。転倒検出後、キャンセル判定時間の経過時までに体動が検出されなければ、転倒判定部16は転倒異常を確定する。
また、この取消処理部17では、階段からの転げ落ちを考慮した自動キャンセル処理が行われる。具体的には、取消処理部17は、自動キャンセル処理が行われるような体動が検出される場合であっても、その体動が階段からの転落により生じた体動である場合には、自動キャンセル処理を実行しない。
すなわち、転倒検出後のキャンセル判定時間の間、自動キャンセル処理の対象となる体動を検出するための処理(体動検出処理)を実行するとともに、それと併行して、自動キャンセル処理の対象から除外すべき階段転落による加速度変化を判定するための処理(階段転落判定処理)を実行する。例えば、連続的に(長く続く)衝撃が生じている場合には、階段転落らしい加速度変化と判定される。
この場合、高度センサ4の出力から高度変化の有無(所定の高度差以上の高度変化があったか否か)を確認する。階段転落らしい加速度変化が検出され、かつ、転倒検出時(またはキャンセル判定時間開始時)とキャンセル判定時間経過後との間で高度差が大きい場合には、階段転落による体動であると判定される。
このようにして、取消処理部17は、キャンセル判定時間が経過したときに、自動キャンセル処理の対象となる体動が検出されていたとしても、階段転落による加速度変化が生じていると判定された場合には、検出された体動は自動キャンセル処理から除外すべき体動であるとみなし、自動キャンセル処理を禁止する。
図3は、階段から転落した場合の加速度および気圧データの一例を示す図である。なお、図3において、加速度データは実線で図示されており、気圧データは一点鎖線で図示されている。例えば、取消処理部17は、転倒検出時T1から所定のキャンセル判定時間(例えば10秒)の間、所定値(例えば20m/sec2)以上の加速度のピークを検出してカウントする。そして、抽出したピークの数が所定数(例えば5個)以上であり、かつ、高度の降下量(低下量)が所定値(例えば2m=約0.23hPa)以上である場合には、階段転落と判定する。ここで、階段転落の際に生じる衝撃の大きさは常に転倒検出時と同程度に大きいとは限らず、大小入り混じることが想定される。このため、階段転落判定のために抽出する加速度ピークの基準値(例えば20m/sec2)は、転倒検出に用いる基準値(例えば30m/sec2)より小さく設定される。
なお、階段転落の判定は、転倒検出時T1から所定のキャンセル判定時間の間のピーク数と高度差ではなく、転倒検出時T1から連続した衝撃が終了した時点T2までの間のピーク数と高度差を用いてもよい。ここで衝撃終了時T2は、キャンセル判定時間内での最後の衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)としてもよく、所定時間(例えば3秒)以内に次の衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)が検出されなかった時点としてもよい。また、転倒検出時T1から現時点の間のピーク数と高度差を繰り返し求め、ピーク数と高度差の条件に合致した時点で階段転落と判定してもよい。
また、階段転落の判定時間は、転倒検出時T1を起点とするのではなく、上記の最後の衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)の検出時T2、あるいは現時点を基準にして過去所定時間(例えば10秒)としてもよい。また、転倒検出時T1以前にも連続した衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)が存在する場合には、最初の衝撃を起点として階段転落の判定期間を設定してもよい。さらに、階段転落の判定に用いた期間(例えばT1からT2の期間)を、自動キャンセル判定に用いる期間(自動キャンセルのための体動検出を行う期間)から除外してもよい。また、階段転落と判定された場合、転倒検出時T1から連続して衝撃が発生している期間(階段転落と認識された期間)を、自動キャンセル判定に用いる期間から除外してもよい。
このように、取消処理部17は、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、高度の低下が所定値(例えば2m=約0.23hPa)以上である場合には、キャンセルを禁止する。この場合、取消処理部17は、所定基準(例えば20m/sec2)以上の衝撃が連続的に検出された場合に、特定パターンに合致すると判定する。具体的には、取消処理部17は、所定基準(例えば20m/sec2)以上の衝撃が所定期間内に所定回数(例えば5個)以上検出された場合に、特定パターンに合致すると判定する。
また、転倒判定部17は、利用者が転倒したか否かの判定を行うために、第1の基準(例えば40m/sec2)を用いて衝撃の検出を行い、取消処理部17は、特定パターンに合致するか否かの判定を行うために、第1の基準より低い第2の基準(例えば20m/sec2)を用いて衝撃の検出を行う。また、取消処理部17は、特定パターンに合致する除外期間(例えばT1からT2の期間)を抽出し、転倒検出の後の除外期間以外の期間(例えばT2以降の期間)に体動が検出された場合に転倒検出をキャンセルするようにしてもよい。
つぎに、本実施の形態の転倒検知端末1の動作を、図4のフロー図を参照して説明する。本実施の形態の転倒検知端末1では、まず、加速度データから利用者の転倒を検出する転倒検出処理が行われる(S1)。そして、転倒と判定された場合には(S2)、転倒フラグをONにする(S3)。つぎに、加速度データから利用者の体動を検出する体動検出処理が行われる(S4)。また、加速度データから階段転落の条件を満たす加速度変化(衝撃パターン)を検出する階段転落判定処理が行われる(S5)。キャンセル時間が経過するまで上記の処理(ステップS4およびS5)を繰り返す(S6)。
そして、利用者の体動が検出されたか否かの判定が行われる(S7)。自動キャンセル対象の体動が検出されなかった場合には、自動キャンセル処理を行わずに、転倒異常を確定する(S8)。自動キャンセル対象の体動が検出された場合には、階段転落による加速度変化が検出されているか否かの判定が行われる(S9)。階段転落が検出ていない場合には、自動キャンセル処理を行って、転倒フラグをOFFにする(S10)。一方、階段転落が検出ている場合には、自動キャンセル処理を行わずに、転倒異常を確定する(S8)。
このような本実施の形態の転倒検知端末1によれば、加速度センサ2により利用者の動きを示す加速度データが取得され、その加速度データから利用者の転倒が検出されて利用者が転倒したか否かが判定される。そして、加速度データから利用者の体動が検出され、転倒検出の後のキャンセル判定時間内に体動が検出された場合には転倒検出が自動的にキャンセルされる。そして、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、高度の低下が所定値(例えば2m=約0.23hPa)以上である場合には、転倒検出のキャンセルが禁止される。したがって、転倒検出後に体動が検出された場合であっても、階段転落らしい衝撃のパターンが発生しかつ大きな高度低下があった場合には、自動キャンセルを行わない。これにより、転倒検出のキャンセルを行う場合に、階段からの転落(転げ落ち)を考慮して適切な自動キャンセルを行うことができる。
本実施の形態では、ある程度大きな衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)が連続的に検出された場合には、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したと適切に判定される。また、本実施の形態では、ある程度大きな衝撃(例えば20m/sec2以上の衝撃)が高頻度(例えば5個以上)で検出された場合には、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したと適切に判定される。
また、本実施の形態では、利用者が転倒したか否かの判定(転倒判定)のための衝撃検出と、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したか否かの判定(階段転落判定)のための衝撃検出とで、異なる基準が用いられる。階段転落判定のための衝撃検出の基準として、転倒判定のための衝撃検出の基準(例えば40m/sec2)より低い基準(例えば20m/sec2)を用いることにより、階段転落らしい衝撃のパターンが発生したか否かを適切に判定することができる。
また、本実施の形態では、階段転落らしい衝撃のパターンが発生した期間(T1からT2の期間)以外の期間(例えばT2以降の期間)の体動に基づいて、転倒検出をキャンセルするか否かが判定される。これにより、階段転落の影響を受けていない(または、階段転落の影響の小さい)体動に基づいて、転倒検出をキャンセルするか否かを適切に判定することができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかる転倒検知端末は、階段からの転落を考慮した適切な自動キャンセルを行うことができるという効果を有し、高齢者の転倒を検知する監視システム等に用いられ、有用である。
1 転倒検知端末
2 加速度センサ
3 装着センサ
4 高度センサ
5 救急ボタン
6 操作表示部
7 振動部
8 電源部
9 無線通信部
10 監視制御部
11 監視センタ
12 セキュリティ端末
13 救急監視部
14 生活監視部
15 転倒監視部
16 転倒判定部(転倒判定手段)
17 取消処理部(取消処理手段)

Claims (6)

  1. 利用者により携帯され、当該利用者の転倒を検知する転倒検知端末において、
    前記転倒検知端末の動きを検出して動きデータを出力する動きセンサと、
    前記動きデータから前記転倒検知端末に生じた衝撃を検出し、前記衝撃の大きさに基づいて前記利用者の転倒を検出する転倒判定手段と、
    前記動きデータから前記利用者の体動を検出し、前記転倒判定手段による転倒検出の後の所定のキャンセル判定時間内に所定の体動が検出された場合には前記転倒検出をキャンセルする取消処理手段と、
    前記転倒検知端末の高度を検出する高度センサと、
    を備え、
    前記取消処理手段は、複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、前記高度の低下が所定値以上である場合には、前記キャンセルを禁止することを特徴とする転倒検知端末。
  2. 前記取消処理手段は、所定基準以上の衝撃が連続的に検出された場合に、前記特定パターンに合致すると判定する、請求項1に記載の転倒検知端末。
  3. 前記取消処理手段は、所定基準以上の衝撃が所定回数以上検出された場合に、前記特定パターンに合致すると判定する、請求項2に記載の転倒検知端末。
  4. 前記転倒判定手段は、前記利用者が転倒したか否かの判定を行うために、第1の基準を用いて衝撃の検出を行い、
    前記取消処理手段は、前記特定パターンに合致するか否かの判定を行うために、前記第1の基準より低い第2の基準を用いて衝撃の検出を行う、請求項3に記載の転倒検知端末。
  5. 前記取消処理手段は、前記特定パターンに合致する除外期間を抽出し、前記転倒検出の後の前記除外期間以外の期間に前記所定の体動が検出された場合に前記転倒検出をキャンセルする、請求項1〜4のいずれかに記載の転倒検知端末。
  6. 利用者の転倒を検知する転倒検知端末で実行されるプログラムであって、
    前記転倒検知端末には、前記転倒検知端末の動きを検出して動きデータを出力する動きセンサと、前記転倒検知端末の高度を検出する高度センサとが備えられており、
    前記プログラムは、コンピュータに
    前記動きデータから前記転倒検知端末に生じた衝撃を検出し、前記衝撃の大きさに基づいて前記利用者の転倒を検出する処理と、
    前記動きデータから前記利用者の体動を検出し、前記転倒を検出する処理による転倒検出の後の所定のキャンセル判定時間内に所定の体動が検出された場合には前記転倒検出をキャンセルする処理と、
    を実行させ、
    前記キャンセルする処理では、
    複数の衝撃の発生パターンが階段転落による衝撃の発生を示す特定パターンに合致し、かつ、前記高度の低下が所定値以上である場合には、前記キャンセルを禁止することを特徴とするプログラム。
JP2015056158A 2015-03-19 2015-03-19 転倒検知端末およびプログラム Active JP6464003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056158A JP6464003B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 転倒検知端末およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015056158A JP6464003B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 転倒検知端末およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016177453A JP2016177453A (ja) 2016-10-06
JP6464003B2 true JP6464003B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=57071349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015056158A Active JP6464003B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 転倒検知端末およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6464003B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI624814B (zh) * 2017-02-09 2018-05-21 Fall behavior detection method

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002360522A (ja) * 2001-06-13 2002-12-17 Japan Science & Technology Corp 独居老人安全生活支援装置
US8217795B2 (en) * 2006-12-05 2012-07-10 John Carlton-Foss Method and system for fall detection
JP2010246741A (ja) * 2009-04-16 2010-11-04 Seiko Epson Corp 生体姿勢監視システム及び生体姿勢監視システムの制御方法
EP2702575A1 (en) * 2011-04-29 2014-03-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. An apparatus for use in a fall detector or fall detection system, and a method of operating the same
US8614630B2 (en) * 2011-11-14 2013-12-24 Vital Connect, Inc. Fall detection using sensor fusion
WO2014195146A1 (en) * 2013-06-06 2014-12-11 Koninklijke Philips N.V. Fall detection system and method.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016177453A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6563220B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
JP2016177449A (ja) 転倒検知端末およびプログラム
US9427177B2 (en) Fall detection methods and devices
US9402568B2 (en) Method and system for detecting a fall based on comparing data to criteria derived from multiple fall data sets
EP2427873B1 (en) Fall prevention system
JP6563662B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
KR101461306B1 (ko) 신체에 걸리는 방식으로 착용되는 낙상 감지 장치 및 그 방법 그리고 이를 이용한 낙상 사고 통합 관리 시스템 및 낙상 사고 관리 방법
KR20170004269A (ko) 낙상 감지 장치 및 방법
JP6491504B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
KR101883008B1 (ko) 낙상 예측 또는 감지 장치 및 그를 위한 방법
CN104224182A (zh) 一种监测人体跌倒的方法及装置
CN105286240A (zh) 一种智能拐杖装置及其监护***
Colon et al. Human fall detection with smartphones
JP6442336B2 (ja) 異常検知端末及びプログラム
JP6464003B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
Gelmini et al. Automatic detection of human's falls from heights for airbag deployment via inertial measurements
JP4565234B2 (ja) 人の動作および姿勢の監視方法
JP6461658B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
JP6502135B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
JP6560512B2 (ja) 異常検出端末及びプログラム
KR20210136722A (ko) 전자 장치의 낙상 이벤트 타입 판단 방법 및 그 전자 장치
JP6456202B2 (ja) 転倒検知端末およびプログラム
KR20150074565A (ko) 웨어러블 호신 센서장치
JP2021108048A (ja) 転倒検知端末及びプログラム
CN112438721A (zh) 状态判断方法、电子设备以及计算机存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181211

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6464003

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250