JP6463637B2 - 光検出装置及び光検出装置の製造方法 - Google Patents

光検出装置及び光検出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、光検出装置及び光検出装置の製造方法に関する。
従来、下記の特許文献1〜3には、画像読取装置に関し、画像読取部とは別体に光源(バックライト)を設け、バックライトから被検物(指紋等)へ向けて光を照射する技術が記載されている。
特開2005−346238号公報 特開2006−86333号公報 特開2006−86333号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された技術では、画像読取部とは別体に光源を設けているため、光源の厚み分だけ装置全体の厚みが増加することになり、装置の小型化、薄型化に対して弊害が生じていた。特に、近時ではスマートフォン等のデバイスの薄型化が顕著となっているが、画像読取部と光源を別体にした場合、このような薄型のデバイスに適用することは困難である。
また、上記特許文献に記載された技術では、光源からの光が画像読取部を透過して被検物に照射され、被検物からの反射光を画像読取部が検出する構成としているが、この様な構成では、光源からの光が画像読取部を透過する際に乱反射して画像読取部において検出されるため、信号対雑音比(S/N比)が低くなり、画質が低下する問題がある。
そこで、光検出装置の厚さを最小限に抑えるとともに、検出した信号の信号対雑音比を向上させることが求められていた。
本開示によれば、基板中に形成された受光素子と、前記受光素子よりも上層の被検物側に形成された発光素子と、を備え、前記発光素子から照射されて被検物で反射した光が前記受光素子で検出される光検出装置が提供される。
また、本開示によれば、基板上に受光素子を形成することと、前記受光素子上を含む領域に層間膜を形成することと、前記受光素子よりも上層に発光素子を形成することと、を含む、光検出装置の製造方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、光検出装置の厚さを最小限に抑えるとともに、検出した信号の信号対雑音比を向上させることが可能となる。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
本開示に係る検出装置の適用例を示す模式図である。 検出装置を単体で備える電子機器を示す模式図である。 ユーザ認証のための静電容量センサを搭載した電子機器を示す模式図である。 本開示に係る電子機器を示す模式図である。 裏面に光源を設置した従来の検出素子を示す模式図である。 図5の一点鎖線I−I’に沿った断面図である。 本実施形態に係る検出装置を示す模式図である。 図7の一点鎖線II−II’に沿った断面図である。 本実施形態に係る検出装置を示す模式図であって、周辺領域に光源としての発光素子を配置した例を示す模式図である。 本実施形態に係る検出装置を示す模式図であって、周辺領域に光源としての発光素子を配置した例を示す模式図である。 検出装置の1つの画素を上方から見た状態を示す平面図である。 図11の一点鎖線III−III’に沿った断面とその奥に見える部材を示す模式図である。 図11の例において、発光素子を光電変換素子の左側に配置した例を示す模式図である。 発光素子をL字型に配置した例を示す模式図である。 図11の例で発光素子と光電変換素子に共通に設けられた電極を2つの電極に分離した例を示す模式図である。 図11の例において、発光素子の上部電極である透明電極の上にメタル配線を形成して低抵抗化した例を示す模式図である。 図11の例において、発光素子の上部電極である透明電極の上にメタル配線を形成して低抵抗化した例を示す模式図である。 画素内にアンプを形成したアクティブ型の画素を示す模式図である。 複数の画素で発光素子を共有した例を示す模式図である。 図19の例において、画素内にアンプを形成したアクティブ型画素とし、外乱ノイズに対する耐性を高めた例を示す模式図である。 アクティブ型画素の例において、発光素子を画素領域の外の発光素子配置領域に配置する例を示す模式図である。 画素回路を示す模式図である。 画素回路を示す模式図である。 発光素子制御回路と読み出し回路をセンサ基板の領域内に配置した例を示す模式図である。 発光素子制御回路と読み出し回路をセンサ基板の領域外に配置した例を示す模式図である。 発光素子を対向する2辺に沿って配置した例を示す模式図である。 図24の一転鎖線IV−IV’に沿った断面を示す模式図である。 図25に対して、発光素子を3辺に形成した例を示す平面図である。 発光素子を1辺に形成した例を示す平面図である。 発光素子をセンサ基板上に配置した例を示す模式図である。 アクティブ型画素の場合のタイミングチャートを示す模式図である。 発光波長の異なる2種類の光源を使用した場合のタイミングチャートを示す模式図である。 パッシブ型画素の場合のタイミングチャートを示す模式図である。 検出装置の製造工程を工程順に示す模式図である。 検出装置の製造工程を工程順に示す模式図である。 検出装置の製造工程を工程順に示す模式図である。 シリコン(Si)の量子効率と発光波長の関係を示す特性図である。 分光感度特性を示す特性図である。 人の皮膚の赤外領域透過特性を示す特性図である。 波長と吸光度の関係を示す特性図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示に係るデバイスの例
2.前提となる技術
3.検出装置の構成
4.検出装置の画素の構成
5.デバイスの平面構成
6.検出装置のタイミングチャート
7.検出装置の製造工程
8.量子効率と発光波長の関係
9.人の皮膚の赤外領域透過特性
1.本開示に係るデバイスの例
図1は、本開示に係る検出装置100の適用例を示す模式図である。検出装置100は、特に指紋センサ等のバイオメトリクスセンサ、イメージセンサ等の光源を必要とするセンサである。図1では、検出装置100を備えたスマートフォン等の電子機器500を示す模式図である。電子機器500は、有機発光素子(OLED)等から構成される表示部502を有している。この電子機器500は、検出装置100によりユーザの指紋を検出し、ユーザの認証が得られると使用可能な状態となる。また、図2は、検出装置100を単体で備える電子機器600を示す模式図である。電子機器600は、コネクタ602により他の機器と接続されることができる。
現在広く用いられているスマートフォン等の電子機器700は、1枚板のような薄型のフラットフォルムを有しているが、図3に示すようにユーザ認証のための静電容量センサ702を搭載すると、静電容量センサ600の位置で物理的な段差が生じるため、デザイン性が損なわれる。また、段差の位置で汚れが溜まったり防水性が弱まるといった懸念も生じる。
図4は、本開示に係る電子機器500を示す模式図である。検出装置100はスマートフォン等の電子機器500の表面に段差を生じさせることなく配置できる。従って、フラットフォルムを実現でき、デザイン性を大幅に高めることができる。また、段差が生じないため、防水性を大幅に高めることができる。
2.前提となる技術
まず、図5を参照して、本開示の前提となる技術について説明する。図5及び図6は、裏面に光源1008を設置した従来の検出素子1000を示す模式図である。図5は検出素子1000を上方から見た斜視図であり、図6は、図5の一点鎖線I−I’に沿った断面図である。図6に示すように、検出素子1000は、ガラス1002,1004の間に光電変換素子1006が配置されて構成されている。ガラス1002,1004によってセンサ基板1020が構成されている。ガラス1004の下部には、光源(バックライト)1008が配置されている。このため、図5及び図6に示す従来の構成では、光源1008のためのLEDや導光板が必要であり、全体の厚みが増大している。
指紋認証を行う場合、光源1008から照射された光は指紋で反射し、反射光が光電変換素子1006で検出される。しかしながら、図5及び図6に示す構成では、光源1008から上方へ照射された光が、メタル配線1010によって反射し、不要な反射光が光電変換素子1006へ入射する。このため、光電変換により得られる画像の信号対雑音比(S/N比)が低くなり、画質が低下する。
3.検出装置の構成
図7及び図8は、本実施形態に係る検出装置100を示す模式図である。図7は検出装置100を上方から見た斜視図であり、図8は、図7の一点鎖線II−II’に沿った断面図である。図8に示す構成では、ガラス102と下層基板104の間に光電変換素子(受光素子)106が配置されている。ガラス102と下層基板104によってセンサ基板1020が構成されている。
図8に示す構成では、発光素子108が各画素に配置され、発光素子108がメタル配線110の上に配置されている。つまり、発光素子108はセンサ基板1020の内部に配置されている。このため、図6に示す光源1008に相当する構成は設けられていない。図8に示す構成では、デバイス内に光源としての発光素子108を内蔵しているため、図6に示す光源1008が不要となり、厚さを非常に薄くすることができる。
また、図8に示す構成では、発光素子108がメタル配線110の上に配置されているため、図6の構成とは異なり、発光素子108から出射した光がメタル配線110で反射することがない。光電変換素子106より上層に発光素子108を形成するため、センサ基板中のメタル配線110等での不要な反射光が光電変換素子106に入射せず、信号対雑音比の高い画像が得られる。
また、図5及び図6に示す例では、センサ基板1020の裏面から光を照射するため、センサ基板の下層にはガラス1004などの透明基板を用いる必要があった。これに対し、図7及び図8に示す本実施形態の構成では、光電変換素子106よりも上層に発光素子108を形成するため、下層基板102としてシリコンウェハなどの不透明基板を使用することが可能となる。シリコンウェハ上に高温プロセスで形成したデバイスは、ガラス基板上に低温プロセスで形成したデバイスより高感度且つ低ノイズを実現しやすいため、下層基板102としてシリコンウェハを使用することで、高画質化、高速化、高精度化が可能となる
発光素子108として、ディスプレイ用として使用される、自発光材料を用いた有機EL素子、無機EL素子などを用いる。このため、光電変換素子106を備えるセンサ基板1020において、同一プロセスで発光素子108を形成することができる。また、発光素子108はLEDから構成することもできる。LEDの場合、その材料としてはAlGaAs(赤外、赤色)、InGaN等を用いることができる。光電変換素子106は高感度化のためPIN型ダイオードとするのが良いが、PN型ダイオードであっても良い。センサ基板1020は、ガラス基板を用いる場合は、アモルファスシリコン(a−Si)や低温プロセスで形成した多結晶シリコン(Poly−Si)で
形成されることが望ましく、石英基板を用いる場合は、高温プロセスで形成した多結晶シリコン(Poly−Si)で形成されることが望ましく、シリコンウェハを用いる場合は単結晶シリコン(c−Si)で形成されることが望ましい。
図9及び図10は、本実施形態に係る検出装置200を示す模式図であって、周辺領域に光源としての発光素子108を配置した例を示している。発光素子108は、遮光メタル112の上に形成されている。図9及び図10に示す構成によれば、周辺領域から被検物に光を照射し、反射光を光電変換素子106で検出することができる。
従って、本実施形態によれば、光電変換素子106より上層に光源108を形成するこで、光電変換素子106への不要な光の入射を抑えることができ、信号対雑音比を大幅に向上させることができる。この結果、撮像画質を格段に向上させることができる。また、発光素子108を内蔵することで、図9及び図10に示した従来技術では実現不可能な薄型のセンサを実現することができ、デバイスの大幅な薄型化が可能である。
4.検出装置の画素の構成
次に、図11〜図21に基づいて、検出装置100,200の画素の構成を詳細に説明する。図11は、検出装置100の1つの画素を上方から見た状態を示す平面図である。また、図12は、図11の一点鎖線III−III’に沿った断面とその奥に見える部材を示す模式図である。この例は、パッシブ型の画素を示しており、画素中に増幅のためのアンプが内蔵されていないものである。図12に示すように、発光素子(フォトダイオード)108は光電変換素子106の上部に配置されている。電極120は、発光素子108の下部電極と光電変換素子106の上部電極を兼ねており、発光素子108の遮光の機能も有している。電極120は、光電変換素子106の上部電極と発光素子108の下部電極に共通のバイアス電位(例えば接地電位)を付与するものである。また、光電変換素子106から信号を読み出すための読み出し信号線122、信号線124、トランジスタ125が設けられている。光電変換によって光電変換素子106に溜まった電荷は、読み出し信号線から供給される信号によってトランジスタ125がオンされることによって信号線124から読み出される。また、トランジスタ125の駆動によって光電変換素子106のリセットも行われる。
以下では、発光素子108と光電変換素子106、及びその周辺の構成について、いくつかのバリエーションを示す。図13は、図10の例において、発光素子108を光電変換素子106の左側に配置した例を示している。また、図14は、発光素子108をL字型に配置した例を示している。図15は、図11の例で発光素子108と光電変換素子106に共通に設けられた電極120を2つの電極120a,120bに分離した例を示している。
図16及び図17は、図11の例において、発光素子108の上部電極である透明電極127の上にメタル配線126を形成して低抵抗化した例を示している。ここで、図16は図10に対応し、図17は図12に対応している。これにより、透明電極127を低抵抗化することができる。
図18は、画素内にアンプ128を形成したアクティブ型の画素を示しており、外乱ノイズに対する耐性を高めた例を示している。アンプにより光電変換素子106に溜まった電荷が電圧に変換されて信号線124から読み出される。図18に示す例では、アンプ128の部分で2つのトランジスタ130,132が構成され、リセットのためのトランジスタ134設けられている。また、増幅のための電源線136が設けられている。
図19は、複数(図19では4つ)の画素で発光素子108を共有した例を示している。複数の画素で発光素子108を共有することで、スペースの利用効率を高めることができる。図20は、図19の例において、画素内にアンプ128を形成したアクティブ型画素とし、外乱ノイズに対する耐性を高めた例を示している。図21は、アクティブ型画素の例において、発光素子108を画素領域(図21中に一点鎖線で囲んだ領域)の外の発光素子配置領域に配置する例(図9及び図10に対応)を示している。
図22及び図23は、画素回路を示す模式図である。図22はパッシブ型画素を示しており、図23はアクティブ型画素を示している。
5.デバイスの平面構成
図24及び図25は、デバイスの平面構成を示すブロック図である。図24は、発光素子制御回路140、読み出し回路(AFE−IC)142、Vドライバ144をセンサ基板120の領域内に配置した例を示している。発光素子制御回路140、読み出し回路(AFE−IC)142、Vドライバ144は、タイミングコントローラ(TCON)146によって制御される。発光素子制御回路140は、発光素子108の発光タイミングを制御する。Vドライバ144は、読み出し信号線122に信号を供給する。基本的に、光電変換素子106による読み出しのタイミングでは発光は行われず、光電変換素子106への露光期間のみ発光が行われる。図25は、発光素子制御回路140と読み出し回路(AFE−IC)142をセンサ基板120の領域外に配置した例を示している。
図26及び図27は、発光素子108を対向する2辺に沿って、ハッチングで示した範囲に配置した例を示す模式図である。ここで、図27は、図26の一転鎖線IV−IV’に沿った断面を示す模式図である。Vドライバ144などの周辺回路はトランジスタや配線等から構成され、センサ基板120の下層に形成されるため、Vドライバ144などの周辺回路の上層に発光素子108を配置することができる。図28は、図25に対して、発光素子108を3辺に形成した例を示す平面図である。また、図29は、発光素子108を1辺に形成した例を示す平面図である。
図30は、発光素子108をセンサ基板上に配置した例を示す模式図である。図8では、センサ基板内に発光素子108を配置しているが、発光素子108をセンサ基板上に配置することもできる。
6.検出装置のタイミングチャート
図31は、検出装置100において、アクティブ型画素の場合のタイミングチャートを示す模式図である。図31に示すように、1種類の光源を使用した場合、発光素子108が発光すると、受光素子106が受光して電荷を発生し、センサアレイの第1行から第n行まで読み出しが行われる。そして、第n行まで読み出しが行われると、再び発光素子108が発光する。その後、受光素子106が受光して電荷を発生し、第1行から第n行まで読み出しが再度行われる。
また、発光素子108として異なる複数の発光波長の発光素子を設けることができる。図32は、発光波長の異なる2種類の光源を使用した場合のタイミングチャートを示す模式図である。この場合、第1の発光波長による発光が行われると(図32に示す発光1)、受光素子106が受光して電荷を発生し、センサアレイの第1行から第n行まで読み出しが行われる。次に第2の発光波長による発光が行われると(図32に示す発光2)、受光素子106が受光して電荷を発生し、センサアレイの第1行から第n行まで読み出しが行われる。また、図33は、パッシブ型画素の場合のタイミングチャートを示す模式図である。この場合も、発光素子108が発光すると受光素子106が受光して電荷を発生し、センサアレイの第1行から第n行まで読み出しが行われると、再び発光素子108が発光する。。
7.検出装置の製造工程
図34〜図36は、検出装置100の製造工程を工程順に示す模式図である。先ず、図34に示すように、下層基板202上にトランジスタ等の能動素子300、配線302、光電変換素子(フォトダイオード)106を形成する。次に、配線間に二酸化シリコン、窒化シリコン等の相関絶縁膜304を形成し、最上面には平坦化膜306を形成する。なお、能動素子300は、トランジスタ125,130,132,134に対応する。
次に、図35に示すように、平坦化膜306上に下部電極、発光素子108、上部電極を形成する。次に、図36に示すように、最上層にパッシベーション膜308(図7のガラス102に相当)を形成する。
なお、図34〜図36は薄膜デバイス(a−Si,LTPS,HTPS等)の場合を示している。c−Siの場合は、光電変換素子106(フォトダイオード)がSi基板中に埋め込む形で形成され、トランジスタも同一平面上に形成される。
8.量子効率と発光波長の関係
図37は、シリコン(Si)の量子効率と発光波長の関係を示す特性図である。また、図38は、分光感度特性を示す特性図である。量子効率が高い領域を使うと弱い光であっても検出することができる。モバイルデバイスなど低消費電力化が必要な場合等では、効率を重視する場合、光電変換素子106がアモルファスシリコン(a−Si)であれば500nm前後の発光波長を発光させる材料を、多結晶シリコン(Poly−Si)であれば600nm前後の発光波長を発光させる光を、単結晶シリコン(c−Si)であれば800nm以上の赤外の発光波長を発光させる材料を選択することが好適である。
発光素子108は、効率を重視する場合は光電変換素子106の量子効率が高い発光波長の材料を選択し、寿命を重視する場合は高寿命の材料を選択し、また、指など撮影対象物の表面状態が見やすいよう複数の発光波長の材料を選択するなど、目的に応じ選択する事が可能である。具体的には、発光素子108として、有機EL、無機EL、LED、半導体Laserなどを形成しても良い。
なお、本実施形態はバイオメトリクスセンサだけではなく、撮像対象物の表面観察、対象物内部の散乱光検出、イメージスキャナなどにも適用が可能である。
9.人の皮膚の赤外領域透過特性
また、図39は、人の皮膚の赤外領域透過特性を示す特性図である。検出装置100を静脈センサなどに用いる場合は皮膚の透過率が高く、血液で吸収される赤外光などを用いるのが望ましい。図39に示すように、近赤外光を用いた場合、浸透深度が深くなるため、深度の深い領域の検出を行う場合は近赤外光を用いることが望ましい。
また、図40は、波長と吸光度の関係を示す特性図である。図40に示すように、酸化ヘモグロビンを検出する場合、赤色光線を使うと吸光度が下がるため、赤外線近傍の光を使うよりも望ましい。また、還元ヘモグロビンを検出する場合、赤外線近傍の光を使うと吸光度が下がるため、赤色光線を使うよりも望ましい。従って、両者を検出する場合は、赤色光線と赤外線近傍の光を組み合わせて用いることが好適である。この場合、2種類の光を発光する発光素子108が設けられる。静脈センサなどに用いる場合は、皮膚の透過率が高く、血液で吸収される赤外光などを用いることが望ましい。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1) 基板中に形成された受光素子と、
前記受光素子よりも上層の被検物側に形成された発光素子と、
を備え、
前記発光素子から照射されて被検物で反射した光が前記受光素子で検出される、光検出装置。
(2) 前記受光素子が形成された前記基板の中に発光素子が形成されている、前記(1)に記載の光検出装置。
(3) 前記受光素子よりも上層の被検物側に形成された電極を備え、
前記発光素子は前記電極上に形成された、前記(1)又は(2)に記載の光検出装置。
(4) 前記電極は、前記受光素子の上部電極と共通に形成された、前記(3)に記載の光検出装置。
(5) 前記受光素子及び前記発光素子は画素毎に形成された、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の光検出装置。
(6) 前記発光素子は、平面構成において前記受光素子の周囲に形成された、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の光検出装置。
(7) 前記受光素子は画素毎に形成され、前記発光素子は複数の画素の前記受光素子で共有される、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の光検出装置。
(8) 前記受光素子は画素毎に形成され、前記発光素子は平面構成において画素領域の外側に形成された、前記(1)に記載の光検出装置。
(9) 前記発光素子は、前記基板に設けられた周辺回路の上層に形成された、前記(1)に記載の光検出装置。
(10) 前記発光素子は、前記基板とは別体に構成され、前記基板上に配置された、前記(1)に記載の光検出装置。
(11) 前記発光素子として、波長の異なる光を発光する複数の発光素子を備える、前記(1)に記載の光検出装置。
(12) 前記複数の発光素子は、前記波長の異なる光として赤色光と赤外光を発光する、前記(11)に記載の光検出装置。
(13) 基板上に受光素子を形成することと、
前記受光素子上を含む領域に層間膜を形成することと、
前記受光素子よりも上層に発光素子を形成することと、
を含む、光検出装置の製造方法。
(14) 前記受光素子よりも上層に導電層を形成することを含み、
前記発光素子は前記導電層上に形成する、前記(13)に記載の光検出装置の製造方法。
(15) 前記受光素子及び前記発光素子を画素毎に形成する、前記(13)又は(14)に記載の光検出装置の製造方法。
(16)平面構成において前記発光素子を前記受光素子の周囲に形成する、前記(13)〜(15)のいずれかに記載の光検出装置の製造方法。
(17) 前記受光素子を画素毎に形成し、
複数の前記受光素子の間に1の前記発光素子を形成する、前記(13)に記載の光検出装置の製造方法。
(18) 前記受光素子を画素毎に形成し、平面構成において前記発光素子を画素領域の外側に形成する、前記(13)に記載の光検出装置の製造方法。
(19) 前記発光素子を前記基板上に設けられた周辺回路の上層に形成する、前記(13)に記載の光検出装置の製造方法。
(20) 前記発光素子として、波長の異なる光を発光する複数の発光素子を形成する、前記(13)に記載の光検出装置の製造方法。
100,200 検出装置
106 光電変換素子
108 発光素子
110 メタル配線
140 発光素子制御回路
142 読み出し回路
144 Vドライバ

Claims (9)

  1. 基板中に形成された受光素子と、
    前記受光素子よりも上層の被検物側に形成された発光素子と、
    を備え、
    前記発光素子から照射されて被検物で反射した光が前記受光素子で検出され、
    前記受光素子は画素毎に形成され、前記発光素子は4つの画素の前記受光素子で共有され、
    前記発光素子は、平面構成において4つの画素の前記受光素子の中央に配置され、
    前記発光素子は、前記基板とは別体に構成され、前記基板上に配置された、光検出装置。
  2. 前記受光素子が形成された前記基板の中に発光素子が形成されている、請求項1に記載の光検出装置。
  3. 前記受光素子よりも上層の被検物側に形成された電極を備え、
    前記発光素子は前記電極上に形成された、請求項1に記載の光検出装置。
  4. 前記電極は、前記受光素子の上部電極と共通に形成された、請求項3に記載の光検出装置。
  5. 前記発光素子として、波長の異なる光を発光する複数の発光素子を備える、請求項1に記載の光検出装置。
  6. 前記複数の発光素子は、前記波長の異なる光として赤色光と赤外光を発光する、請求項5に記載の光検出装置。
  7. 基板上に受光素子を形成することと、
    前記受光素子上を含む領域に層間膜を形成することと、
    前記受光素子よりも上層に発光素子を形成することと、
    を含み、
    前記受光素子を画素毎に形成し、
    4つ前記受光素子の間に1の前記発光素子を形成し、
    平面構成において4つの前記受光素子の中央に前記発光素子を形成する、光検出装置の製造方法。
  8. 前記受光素子よりも上層に導電層を形成することを含み、
    前記発光素子は前記導電層上に形成する、請求項7に記載の光検出装置の製造方法。
  9. 前記発光素子として、波長の異なる光を発光する複数の発光素子を形成する、請求項7に記載の光検出装置の製造方法。
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