JP6458370B2 - 真偽判定具 - Google Patents
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Description
また、透明な保護層を有することで、位相差板フィルムへの傷つきなどが防止され、長期間使用できる耐久性の高い真偽判定具を提供することができる。また、透明な保護層は、真偽判定の基準になる位相差板フィルムの存在をわかりにくくし、真偽判定の原理が簡単に確認することを難しくすることができる。
本形態の真偽判定具は、観察者が、真偽判定体からの反射光を観察し、真偽判定をおこなうために用いられる。本形態の真偽判定具を用いる真偽判定体は、1種類または2種類の特定の波長を有し、特定の円偏光性を有する光を反射する。
真偽判定体が、図3(a)、図5(a)に示すように、入射する自然光に対して、光選択反射層41により、特定の波長の、右または左の円偏光を反射する真偽判定体2を用いた場合の真偽判定について説明する。
ここで、前記真偽判定具の透過光観察部が右円偏光を通す円偏光板を有し、位相差板フィルムが「True」のパターン状に形成されている場合、観察者は、赤い背景に、暗い赤色、黒色、または黒に近い灰色で表示される、図3(b)に示すような「True」というパターンを観察することができる。真偽判定体が“偽”で、反射光が選択されていない場合は、パターンの観察はできない。
しかし、実際に作製することができる真偽判定体、および真偽判定具は、光の波長および位相がばらつきを有している。このため、位相差板フィルムが完全な1/2波長板フィルムでなくとも、観察者は真偽判定具の透過光を観察することにより真偽判定を行なうことができる。
真偽判定体が、図4(a)、図5(b)に示すように、入射する自然光に対して、特定の波長で、右または左のうち一方向に円偏光された第1の反射光と、前記特定の波長とは異なる波長で、前記円偏光と同じ方向に円偏光された第2の反射光とを反射する真偽判定体2を用いた場合の真偽判定について説明する。
本形態の真偽判定具の一例を、図1(a)に示す。図1(a)に示す例では、真偽判定具10は、透過光観察部10と、前記透過光観察部10を支持する枠体20を有している。本形態の真偽判定具は、前記透過光観察部10が、取り扱い上問題がない程度の高い剛性を有していれば、枠体20は無くてもよいが、保管時などに発生する汚れや傷などの発生を防止するために、枠体20を有しているほうが好ましい。
透過光観察部は、上記のように、観察者側から、順に、円偏光板、位相差板フィルムを有する。
円偏光板は、直線偏光フィルムと1/4波長板とを有する。
直線偏光フィルムは、直線偏光機能を有していればよく、液晶ディスプレイ等で使用されるヨウ素系偏光フィルム、染料系偏光フィルム等を用いることができる。
前記直線偏光フィルムの吸収軸に対し、1/4波長板の光学軸を+45度で組み合わせれば右円偏光板を形成することでき、−45度で組み合わせれば左円偏光板を形成することができる。
位相差板フィルムは、光が前記位相差板フィルムを透過することにより、入射した前記光の位相に変化を与える。位相差板フィルムが1/2波長板フィルムである場合は、入射した右円偏光は左円偏光に、入射した左円偏光は右円偏光に、のように、入射してきた光の円偏光方向を逆転させることができる。
透明な保護層は、前記偏光板および前記位相差板フィルムを傷つき等から保護し、前記位相差板フィルムの存在をわかりにくくする隠蔽効果を有する。この透明な保護層を透過した光が、前記偏光板および前記位相差板フィルムを通して観察されるので、透明な保護層には、傷つきを防止できる機能だけで名はなく、複屈折率が低く、できるだけ透過する光の位相に影響を与えないことが求められる。このような透明な保護層は、ウレタン樹脂、塩酢ビ樹脂、アクリル樹脂などを用いて、コーティング法により形成することができる。透明な保護層の厚さは、前記位相差板フィルムの厚さより厚く、(位相差板フィルムの厚さ+100μm)以下であることが好ましい。前記位相差板フィルムの厚さより薄いと、位相差板フィルムの隠蔽効果が低下する。また、(位相差板フィルムの厚さ+100μm)以下以上だと割れが発生しやすくなる。
真偽判定に、本形態の真偽判定具を用いる真偽判定体は、特定の円偏光を反射すればよい。
300μmの厚さの白色のPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを2枚貼り合わせた枠体を用い、前記2枚のPETフィルム間に円偏光板を固定した。円偏光板は、直線偏光フィルムに、1/4波長板の光学軸を、前記直線偏光フィルムの吸収軸に対し+45度で貼り合わせて作製した。位相差板フィルムとして、「True」の文字状に形成した厚さ25μmのセロファンフィルムを、接着剤により、前記右円偏光板の観察者と反対側に貼り付けた。さらに、印刷法、コーティング法により透明な保護層を形成して、真偽判定具を作製した。前記透明な保護層は、DICグラフィックス社製THF(テトラヒドロフラン)プライマー、セイコーアドバンス社製SG740 800メジウム、昭和インク工業所社製SE−11(P)メジウム、およびDICグラフィックス社製アクリデックA−801−Pを、それぞれ用いて厚さ25μmになるように、4種類の真偽判定具を形成した。
300μmの厚さのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを2枚貼り合わせた第1の透過光観察部と第2の透過光観察部を有する枠体を用い、前記2枚のPETフィルム間に円偏光板を固定した。第1の透過光観察部に固定した円偏光板には、直線偏光フィルムに1/4波長板の光学軸を、前記直線偏光フィルムの吸収軸に対し+45度で貼り合わせた右円偏光板を用いた。第2の透過光観察部に固定した円偏光板には、直線偏光フィルムに1/4波長板の光学軸を、前記直線偏光フィルムの吸収軸に対し−45度で貼り合わせた左円偏光板を用いた。第1の透過光観察部には、位相差板フィルムとして、「O」の文字状に形成した厚さ25μmのセロファンフィルムを、接着剤により、前記右円偏光板の観察者と反対側に貼り付けた。さらに、保護層を形成して、真偽判定具を作製した。第2の透過光観察部には、位相差板フィルムとして、「K」の文字状に形成した厚さ25μmのセロファンフィルムを、接着剤により、前記右円偏光板の観察者と反対側に貼り付けた。さらに、透明な保護層を形成して、真偽判定具を作製した。第1の透過光観察部および。第2の透過光観察部に形成した透明な保護層は、実施例1と同様に4種類の材料を用いて形成した。
10 透過光観察部
11 第1の透過光観察部
12 第2の透過光観察部
20 枠体
31、33、34 円偏光板
32 位相差板フィルム
35 透明な保護層
2 真偽判定体
41 光選択反射層
42 基材
43 第1の光選択反射層
44 第2の光選択反射層
45 基材(1/2波長板)
3 ホログラム層
Claims (4)
- 真偽判定対象となる物品が真なのか偽なのかを目視で直感的に判定する判定具であって、前記判定具は前記物品を観察するための透過光観察部を備えており、前記透過光観察部は、右円偏光板または左円偏光板と、前記右円偏光板または前記左円偏光板の一方の面側に設けられ、前記物品からの反射光が特定の波長を有し特定の円偏光性を有する光の場合に直感的な真偽判定が可能となる文字または記号等のパターンとして認識し得る形状に形成された位相差板フィルムと、前記位相差板フィルムを覆う透明な保護層をこの順で有することを特徴とする真偽判定具。
- 前記位相差板フィルムが、1/2波長板フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の真偽判定具。
- 前記透過光観察部は、右円偏光板と、前記右円偏光板の一方の面側に設けられ、前記物品からの第1の反射光が特定の波長を有し特定の円偏光性を有する光の場合に直感的な真偽判定が可能となる文字または記号等のパターンとして認識し得る形状に形成された位相差板フィルムと、前記位相差板フィルムを覆う透明な保護層をこの順番で有する第1の透過光観察部、ならびに、左円偏光板と、前記左円偏光板の一方の面側に設けられ、前記物品からの第2の反射光が前記第1の反射光と異なる特定の波長を有し特定の円偏光性を有する光の場合に直感的な真偽判定が可能となる文字または記号等のパターンとして認識し得る形状に形成された位相差板フィルムと、前記位相差板フィルムを覆う透明な保護層をこの順番で有する第2の透過光観察部、を備えることを特徴とする請求項1記載の真偽判定具。
- 前記第1の透過光観察部の位相差板フィルムと、前記第2の透過光観察部の位相差板フィルムとが、1/2波長板フィルムであることを特徴とする請求項3に記載の真偽判定具。
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