JP6457674B2 - 通信方法、無線端末及びプロセッサ - Google Patents

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Description

本発明は、D2D通信をサポートする移動通信システムにおいて用いられる通信方法、無線端末及びプロセッサに関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)通信の導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D通信では、近接する複数のユーザ端末からなる端末グループ内で、ネットワークを介さずに直接的な端末間通信を行う。一方、移動通信システムの通常の通信であるセルラ通信では、ユーザ端末がネットワークを介して通信を行う。
D2D通信は、近接するユーザ端末間で低送信電力の無線通信を行うことができるため、セルラ通信に比べて、ユーザ端末の消費電力及びネットワークの負荷を削減できる。
3GPP技術報告書 「TR 22.803 V12.1.0」 2013年3月
ネットワークの負荷を削減する観点では、D2D通信に使用する無線リソースの割り当てをユーザ端末の主導で行う端末主導スケジューリングが好ましい。例えば、D2D通信に使用する無線リソースを端末グループに含まれるユーザ端末が決定し、決定した無線リソースを当該端末グループにおいてD2D通信に使用する。
しかしながら、端末主導スケジューリングでは、当該端末グループにおいてD2D通信に使用する無線リソースが、セルラ通信に使用する無線リソース、又は他の端末グループにおいてD2D通信に使用する無線リソースと一致し得る。
従って、端末主導スケジューリングは、ネットワークの負荷を削減できるものの、D2D通信への干渉に起因して、D2D通信が不能になる虞がある。
そこで、本発明は、ネットワークの負荷を削減しつつ、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止することを目的とする。
本発明の特徴に係る無線端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記無線端末は、近傍サービスのために設けられる複数のリソース領域のそれぞれに含まれる複数の小領域に対してスキャンし、前記無線端末の現在位置を取得し、前記複数の小領域に対するスキャンの結果と前記無線端末の現在位置とに基づいて、前記複数の小領域の中から、前記直接的な通信に関する信号の送信に用いる対象小領域を選択する。
図1は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るUEのブロック図である。 図3は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るeNBのブロック図である。 図4は、第1実施形態乃至第4実施形態に係る無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。 図5は、第1実施形態乃至第4実施形態に係る無線フレームの構成図である。 図6は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るD2D通信を説明するための図である。 図7は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るセルラ通信におけるデータパスを示す図である。 図8は、第1実施形態乃至第4実施形態に係るD2D通信におけるデータパスを示す図である。 図9は、第1実施形態乃至第3実施形態に係る動作環境を説明するための図である。 図10は、第1実施形態に係る動作シーケンス図である。 図11は、第1実施形態に係るD2Dリソース割り当てパターンの決定方法を説明するための図である。 図12は、第2実施形態に係るD2D−RNTIを説明するための図である。 図13は、第2実施形態に係るC−RNTIを説明するための図である。 図14は、第2実施形態に係るD2D送受信割り当ての具体例を説明するための図である。 図15は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図16は、第4実施形態に係る動作例1−1を説明するための説明図である。 図17は、第4実施形態に係る動作例1−1の一例を説明するためのフローチャートである。 図18は、第4実施形態に係る動作例1−1の変更例1を説明するための説明図である。 図19は、第4実施形態に係る動作例1−1の変更例2を説明するための説明図である。 図20は、第4実施形態に係る動作例1−2を説明するための説明図である。 図21は、第4実施形態に係る動作例1−3を説明するための説明図である。 図22は、第4実施形態に係る動作例1−3の一例を説明するためのフローチャートである。 図23は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図24は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図25は、第4実施形態に係るUE100の動作を説明するためのフローチャートである。 図26は、第4実施形態に係るUE100の動作を説明するためのフローチャートである。 図27は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図28は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図29は、第4実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。 図30は、第4実施形態に係るUE100の衝突通知の送信動作を説明するためのフローチャートである。 図31は、第4実施形態に係るUE100の衝突通知の受信動作を説明するためのフローチャートである。 図32は、サブセット分割ランダムリソース選択の一例を説明するための図である。 図33は、ランダムリソース選択とサブセット分割ランダムリソース選択との比較を説明するための図である。
[実施形態の概要]
第1実施形態乃至第3実施形態に係るユーザ端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記ユーザ端末は、複数のユーザ端末からなる端末グループにおいて直接的な端末間通信であるD2D通信を行う場合に、前記D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターンを決定する制御部を備える。前記制御部は、前記移動通信システムのネットワークから割り当てられた一時的な識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
第1実施形態乃至第3実施形態では、前記一時的な識別子は、前記端末グループを識別するためのグループ識別子である。前記制御部は、前記ネットワークから割り当てられた前記グループ識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
第2実施形態では、前記グループ識別子は、前記端末グループに含まれるユーザ端末ごとに異なるグループ内識別情報を含む。前記制御部は、自ユーザ端末に割り当てられた前記グループ識別子に含まれる前記グループ内識別情報に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースにおいて送信を行うか受信を行うかを決定する。
第3実施形態では、前記端末グループは、端末間同期がとられた複数のユーザ端末からなるグループである。
第3実施形態では、前記端末グループは、端末間同期がとられており、かつ、前記D2D通信によりデータを送受信する複数のユーザ端末からなるグループである。
第3実施形態では、前記D2D通信によりデータを送受信するためのデータ配信方式として、複数のデータ配信方式が規定される。前記複数のデータ配信方式は、ユニキャスト配信、グループキャスト配信、及びブロードキャスト配信のうち、少なくとも2つである。前記端末グループは、前記データ配信方式ごとに設定される。
第3実施形態では、前記データ配信方式ごとに設定された複数の端末グループに前記ユーザ端末が属する場合に、前記ユーザ端末には、前記複数の端末グループに対応する複数のグループ識別子が割り当てられる。前記制御部は、前記複数のグループ識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターンを前記複数の端末グループのそれぞれについて決定する。
第1実施形態及び第2実施形態では、前記一時的な識別子は、各ユーザ端末を識別する端末識別子である。前記制御部は、前記ネットワークから前記端末グループに含まれる代表ユーザ端末に割り当てられた前記端末識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
第2実施形態では、前記端末識別子は、前記端末グループに含まれるユーザ端末ごとに異なるグループ内識別情報を含む。前記制御部は、自ユーザ端末に割り当てられた前記端末識別子に含まれる前記グループ内識別情報に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースにおいて送信を行うか受信を行うかを決定する。
第1実施形態乃至第3実施形態に係る通信制御方法は、移動通信システムにおいて用いられる。前記通信制御方法は、複数のユーザ端末からなる端末グループにおいて直接的な端末間通信であるD2D通信を行う場合に、前記端末グループに含まれるユーザ端末が、前記D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターンを決定するステップAを備える。前記ステップAにおいて、前記ユーザ端末は、前記移動通信システムのネットワークから割り当てられた一時的な識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
第1実施形態乃至第3実施形態に係るプロセッサは、移動通信システムにおいて用いられるユーザ端末に備えられる。前記プロセッサは、複数のユーザ端末からなる端末グループにおいて直接的な端末間通信であるD2D通信を行う場合に、前記D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターンを決定する処理Aを実行する。前記処理Aにおいて、前記プロセッサは、前記移動通信システムのネットワークから割り当てられた一時的な識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
その他の実施形態に係るユーザ端末は、移動通信システムにおいて用いられる。前記ユーザ端末は、複数のユーザ端末からなる端末グループにおいて直接的な端末間通信であるD2D通信を行う場合に、前記D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターンを決定する制御部を備える。前記制御部は、自ユーザ端末のユーザに割り当てられた加入者識別子に基づいて、前記D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するように前記割り当てパターンを決定する。
第4実施形態に係る移動通信システムは、ネットワークを介さない直接的な通信を可能とするD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムであって、時間軸方向に周期的に設けられる複数のD2D制御リソース領域のそれぞれに含まれる複数の小領域の中から、D2D制御信号の送信に用いる対象小領域を選択するユーザ端末を有し、前記ユーザ端末は、前記複数の小領域に対するスキャンの結果に応じて、前記対象小領域を選択する。
第4実施形態において、前記複数のD2D制御リソース領域のそれぞれは、近傍端末の発見のための発見信号の送信に用いられる時間・周波数リソースであり、前記ユーザ端末は、前記対象小領域を用いて、前記D2D制御信号として前記発見信号を送信する。
第4実施形態において、前記ユーザ端末は、未使用又は使用率が低い小領域を使用率が高い小領域よりも優先的に前記対象小領域として選択する。
第4実施形態において、前記ユーザ端末は、前記複数の小領域のそれぞれに対して、使用率に応じた選択確率を算出し、前記ユーザ端末は、前記選択確率に基づいて、前記対象小領域を選択する。
第4実施形態において、前記対象小領域は、前記複数のD2D制御リソース領域のそれぞれで同じ位置に配置されている。
第4実施形態において、前記対象小領域は、前の周期の対象小領域の位置に応じて、前記前の周期の対象小領域の位置と異なる位置に配置されている。
第4実施形態において、前記対象小領域は、前記対象小領域のフレーム番号又は前記対象小領域のタイムスタンプに応じて配置される。
第4実施形態において、前記対象小領域は、複数の時間・周波数リソースを含み、前記ユーザ端末は、前記複数の時間・周波数リソースの中の1つの時間・周波数リソースを用いて、前記D2D制御信号を送信する。
第4実施形態において、前記ユーザ端末は、前記D2D制御信号を周期的に連続して送信している場合で、且つ、所定の条件が満たされた場合、前記対象小領域を再選択する。
第4実施形態において、前記所定の条件は、前記対象小領域を選択してからの経過時間が閾値以上であるという条件である。
第4実施形態において、前記所定の条件は、前記ユーザ端末の現在位置と前記対象小領域を選択した地点との距離が閾値以上であるという条件である。
第4実施形態において、前記所定の条件は、前記複数の小領域の使用率の変化が閾値以上であるという条件である。
第4実施形態に係る移動通信システムは、前記対象小領域を用いて送信されたD2D制御信号を受信可能な他のユーザ端末を有し、前記ユーザ端末は、前記対象小領域を用いて前記D2D制御信号を送信した後に、前記他のユーザ端末から前記D2D制御信号が衝突したことを示す衝突通知を受信した場合、前記対象小領域の再選択を行う。
第4実施形態に係る移動通信システムは、他のユーザ端末を有し、前記ユーザ端末は、前記複数の小領域に対するスキャンに応じて、前記他のユーザ端末が送信した前記D2D制御信号の衝突を検知した場合、前記D2D制御信号が衝突したことを示す衝突通知を送信する。
第4実施形態に係るユーザ端末は、ネットワークを介さない直接的な通信を可能とするD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムに用いられるユーザ端末であって、時間軸方向に周期的に設けられる複数のD2D制御リソース領域のそれぞれに含まれる複数の小領域の中から、D2D制御信号の送信に用いる対象小領域を選択する制御部を有し、前記制御部は、前記複数の小領域に対するスキャンの結果に応じて、前記対象小領域を選択する。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、第1実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、第1実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。E−UTRAN10及びEPC20は、ネットワークを構成する。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワークが構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM400(Operation and Maintenance)とを含む。MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御等を行うネットワークノードであり、制御局に相当する。SGWは、ユーザデータの転送制御を行うネットワークノードであり、交換局に相当する。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、アンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。メモリ150及びプロセッサ160は、制御部を構成する。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。アンテナ101は、複数のアンテナ素子を含んでもよい。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、アンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。メモリ230及びプロセッサ240は、制御部を構成する。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)を、制御部を構成するプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。物理層は、物理チャネルを用いて上位レイヤに伝送サービスを提供する。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するスケジューラ(MACスケジューラ)を含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100は接続状態(RRC接続状態)であり、そうでない場合、UE100はアイドル状態(RRCアイドル状態)である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメント(RE)が構成される。各シンボルの先頭には、サイクリックプレフィックス(CP)と呼ばれるガード区間が設けられる。
UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
下りリンクにおいて、各サブフレームの先頭数シンボルの区間は、主に下りリンク制御信号を伝送するための物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)として使用される領域である。また、各サブフレームの残りの部分は、主に下りリンクユーザデータを伝送するための物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、セル固有参照信号(CRS)が分散して配置される。
上りリンクにおいて、各サブフレームにおける周波数方向の両端部は、主に上りリンク制御信号を伝送するための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)として使用される領域である。各サブフレームにおける周波数方向の中央部分は、主に上りリンクユーザデータを伝送するための物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)として使用できる領域である。さらに、各サブフレームには、復調参照信号(DMRS)及びサウンディング参照信号(SRS)が配置される。
(D2D通信)
第1実施形態に係るLTEシステムは、直接的な端末間通信(UE間通信)であるD2D通信をサポートする。図6は、第1実施形態に係るD2D通信を説明するための図である。
ここでは、D2D通信を、LTEシステムの通常の通信であるセルラ通信と比較して説明する。セルラ通信は、データパスがネットワーク(E−UTRAN10、EPC20)を経由する通信モードである。データパスとは、ユーザデータの伝送経路である。
これに対し、図6に示すように、D2D通信は、UE間に設定されるデータパスがネットワークを経由しない通信モードである。相互に近接する複数のUE100(UE100−1及びUE100−2)は、eNB200のセルにおいて、低送信電力で直接的に無線通信を行う。
このように、近接する複数のUE100が低送信電力で直接的に無線通信を行うことにより、セルラ通信と比べて、UE100の消費電力を削減し、かつ、隣接セルへの干渉を低減できる。
以下に、D2D通信の概要を詳細に説明する。
図7は、セルラ通信におけるデータパスを示す図である。ここでは、eNB200−1との接続を確立したUE100−1と、eNB200−2との接続を確立したUE100−2と、の間でセルラ通信を行う場合を例示している。
図7に示すように、セルラ通信のデータパスはネットワークを経由する。詳細には、eNB200−1、S−GW300、及びeNB200−2を経由するデータパスが設定される。
図8は、D2D通信におけるデータパスを示す図である。ここでは、eNB200−1との接続を確立したUE100−1と、eNB200−2との接続を確立したUE100−2と、の間でD2D通信を行う場合を例示している。
図8に示すように、D2D通信のデータパスはネットワークを経由しない。すなわち、UE間で直接的な無線通信を行う。このように、UE100−1の近傍にUE100−2が存在するのであれば、UE100−1とUE100−2との間でD2D通信を行うことによって、ネットワークのトラフィック負荷及びUE100のバッテリ消費量を削減するなどの効果が得られる。
なお、D2D通信が開始されるケースとして、(a)近傍端末を発見するための動作を行うことによって近傍端末を発見した後に、D2D通信が開始されるケースと、(b)近傍端末を発見するための動作を行わずにD2D通信が開始されるケースがある。
例えば、上記(a)のケースでは、UE100−1及びUE100−2のうち一方のUE100が、近傍に存在する他方のUE100を発見することで、D2D通信が開始される。
このケースの場合、UE100は、近傍端末を発見するために、自身の近傍に存在する他のUE100を発見する(Discover)機能、及び/又は、他のUE100から発見される(Discoverable)機能を有する。
具体的には、UE100−1は、近傍端末を発見するため又は近傍端末に発見されるために用いられる発見信号(Discovery信号)を送信する。発見信号を受信したUE100−2は、UE100−1を発見する。UE100−2が、発見信号に対する応答を送信することで、発見信号を送信したUE100−1は、近傍端末であるUE100−2を発見する。
なお、UE100は、近傍端末を発見しても必ずしもD2D通信を行う必要はなく、例えば、UE100−1及びUE100−2は、互いに相手を発見した後に、ネゴシエーションを行って、D2D通信を行うか否かを判定してもよい。UE100−1及びUE100−2のそれぞれは、D2D通信を行うことに同意した場合に、D2D通信を開始する。なお、UE100−1は、近傍端末を発見した後にD2D通信を行わなかった場合、上位レイヤ(例えば、アプリケーションなど)に近傍のUE100(すなわち、UE100−2)の発見を報告してもよい。例えば、アプリケーションは、当該報告に基づく処理(例えば、UE100−2の位置を地図情報にプロットする処理など)を実行できる。
また、UE100は、近傍端末を発見したことをeNB200に報告し、近傍端末との通信をセルラ通信によって行うかD2D通信によって行うかの指示をeNB200から受けることも可能である。
一方、上記(b)のケースでは、例えば、UE100−1は、近傍端末を特定せずに、D2D通信用の信号の送信(ブロードキャストによる報知など)を開始する。これにより、UE100は、近傍端末の発見の有無にかかわらず、D2D通信を開始できる。なお、D2D通信用の信号の待ち受け動作を行っているUE100−2は、UE100−1からの当該信号に基づいて、同期又は/及び復調を行う。
(第1実施形態に係る動作)
次に、第1実施形態に係る動作について説明する。
(1)動作概要
図9は、第1実施形態に係る動作環境を説明するための図である。
図9に示すように、eNB200が管理するセルにUE100−1乃至UE100−5が在圏している。UE100−1及びUE100−2からなるD2Dグループ(以下「D2Dグループ1」という)は、相互にD2D通信を行っている。UE100−3及びUE100−4からなるD2Dグループ(以下「D2Dグループ2」という)は、相互にD2D通信を行っている。D2Dグループは、端末グループに相当する。UE100−5は、eNB200が管理するセルのカバレッジエリアAの端部(セルエッジ)においてeNB200とのセルラ通信を行っている。
ネットワークの負荷を削減する観点では、D2D通信に使用する無線リソースの割り当てをUE100の主導で行うUE主導スケジューリングが好ましい。例えば、D2D通信に使用する無線リソースをD2Dグループに含まれるUE100が決定し、決定した無線リソースを当該D2DグループにおいてD2D通信に使用する。
しかしながら、UE主導スケジューリングでは、当該D2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースが、セルラ通信に使用する無線リソース、又は他のD2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースと一致し得る。
図9の例では、D2Dグループ1においてD2D通信に使用する無線リソースが、D2Dグループ2においてD2D通信に使用する無線リソースと一致すると、D2Dグループ間の干渉(干渉1及び2)が発生する。また、D2Dグループ1においてD2D通信に使用する無線リソースが、UE100−5において上りリンク通信に使用する無線リソースと一致すると、セルラ通信からD2D通信への干渉(干渉3)が発生する。そのような無線リソースが一致する状態が継続すると、干渉に起因してD2D通信が不能になる虞がある。
第1実施形態に係るUE100は、複数のUE100からなるD2Dグループにおいて直接的な端末間通信であるD2D通信を行う場合に、D2D通信に使用する無線リソースの割り当てパターン(以下「D2Dリソース割り当てパターン」という)を決定する。UE100は、ネットワークから割り当てられた一時的な識別子に基づいて、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。
よって、UE主導スケジューリングを行う場合であっても、D2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースが、セルラ通信に使用する無線リソース、又は他のD2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースと一致する状態が継続する確率を低くすることができる。従って、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止できる。
第1実施形態では、一時的な識別子は、D2Dグループを識別するためのD2D−RNTI(D2D−Radio Network Temporary Identifier)である。D2D−RNTIは、グループ識別子に相当する。UE100は、ネットワークから割り当てられたD2D−RNTIに基づいて、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。D2D−RNTIは、D2Dグループに含まれる各UE100で共通の識別子であり、D2Dグループに含まれる各UE100で共有される。D2D−RNTIは、D2Dリソース割り当てパターンを決定する以外の用途、例えば、eNB200からD2Dグループに含まれる各UE100に対して制御信号を一括して送信する用途などにも使用できる。
或いは、一時的な識別子は、セル内の各UE100を識別するC−RNTI(Cell−Radio Network Temporary Identifier)である。C−RNTIは、端末識別子に相当する。UE100は、D2Dグループに含まれる代表UE100に割り当てられたC−RNTIに基づいて、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。代表UEについては、例えば、代表となる能力を有するUE100がトリガとなって、周囲のUE100とグループを形成した場合には、当該トリガとなったUE100が代表となるといった方法が考えられる。或いは、グループ内の一部のUE100がeNB200のカバレッジから外れている場合には、eNB200のカバレッジ内のUE100から代表を選択することが望ましい。或いは、代表UEは、事前にネットワークで決定(登録)されていてもよく、UE100がネットワークに送信する能力情報(Capability bit)に基づいて、代表になれる能力を持ったUE100の中から適切なUE100をネットワークが選択してもよい。なお、C−RNTIは、D2Dリソース割り当てパターンを決定する以外の用途、例えば、eNB200からD2Dグループに含まれる各UE100に対して制御信号を個別に送信する用途などにも使用される。さらに、代表UE100に割り当てられたC−RNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定する場合に限らず、D2Dグループに含まれるUE100それぞれのC−RNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。この場合、D2Dグループに含まれるUE100それぞれのC−RNTIをD2Dグループ内で共有している必要がある。
このように、D2D−RNTI又はC−RNTI(以下、これらを適宜「RNTI」と総称する)に基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定することにより、D2Dグループに含まれるUE100に対してネットワークから送信すべき制御信号を最小限にすることができる。
(2)動作シーケンス
図10は、第1実施形態に係る動作シーケンス図である。UE100−1及びUE100−2はD2Dグループ1を構成する。
図10に示すように、ステップS11において、eNB200は、RNTIをUE100−1に送信する。RNTIを受信したUE100−1は、当該RNTIを保存する。ステップS12において、eNB200は、RNTIをUE100−2に送信する。RNTIを受信したUE100−2は、当該RNTIを保存する。
D2Dリソース割り当てパターンの決定にC−RNTIを使用する場合、UE100−1及びUE100−2のうち一方のUE100(代表UE)に割り当てられたC−RNTIを他方のUE100に通知するために、予め定められた無線リソース又はeNB200から指定された無線リソースを使用して、UE100−1及びUE100−2でネゴシエーションを行ってもよい。
ステップS13において、UE100−1は、UE100−2と共有しているRNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定する。また、ステップS14において、UE100−2は、UE100−1と共有しているRNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定する。UE100−1及びUE100−2は、予め規定された決定方法(決定アルゴリズム)により、D2Dリソース割り当てパターンを決定する。そのような決定方法の詳細については後述する。
ステップS15において、UE100−1及びUE100−2は、D2Dリソース割り当てパターンに従って割り当てられる無線リソースを使用してD2D通信を行う。なお、基本的にはD2Dリソース割り当てパターンが決定(設定)された後は、送信側は送信したいときに送信し、受信側は設定されている限りの無線リソースにおいて受信を試みる或いはデータの有無を確認する動作を行う。「データの有無を確認する」とは、例えば、D2Dリソース割り当てパターンで設定されている無線リソースで制御チャネルも送信されるような場合に、制御チャネルの受信を試みてデータの有無を確認することをいう。
本シーケンスでは、UE100−1及びUE100−2のそれぞれにおいてD2Dリソース割り当てパターンを決定しているが、何れか一方のUE100(代表UE)のみがD2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。この場合、予め定められた無線リソース又はeNB200から指定された無線リソースを使用して、代表UEから他方のUE100に対してD2Dリソース割り当てパターンを通知してもよい。
(3)割り当てパターン決定方法
図11は、第1実施形態に係るD2Dリソース割り当てパターンの決定方法を説明するための図である。
図11に示すように、周波数方向については、UE100は、リソースブロック番号(NRB)及びRNTIにより、D2D通信に使用するリソースブロック(周波数リソース)を決定する。UE100は、例えば「NRB mod RNTI = 0」を満たすリソースブロック番号(NRB)のリソースブロックをD2D通信に使用する。但し、D2D通信に使用可能なリソースブロックの範囲(周波数帯)が限定されている場合には、当該限定された範囲内で、D2D通信に使用するリソースブロックを決定する。
時間方向については、UE100は、サブフレーム番号(NSF)及びRNTIにより、D2D通信に使用するサブフレーム(時間リソース)を決定する。UE100は、例えば「NSF mod RNTI = 0」を満たすサブフレーム番号(NSF)のサブフレームをD2D通信に使用する。なお、サブフレーム単位に代えて無線フレーム単位(システムフレーム単位)の割り当てを行ってもよい。この場合、サブフレーム番号(NSF)に代えて無線フレーム番号(システムフレーム番号)を使用する。
図11では、周波数方向及び時間方向の両方において、上述した決定方法を「RNTI=2」及び「RNTI=3」に適用した場合におけるD2Dリソース割り当てパターンを示している。
「RNTI=2」の場合、D2D通信に使用するリソースブロックのリソースブロック番号(NRB)は例えば「2」、「4」(及び「6」)であり、D2D通信に使用するサブフレームのサブフレーム番号(NSF)は例えば「2」、「4」、「6」、「8」、「10」である。
これに対し、「RNTI=3」の場合、D2D通信に使用するリソースブロックのリソースブロック番号(NRB)は例えば「3」、「6」であり、D2D通信に使用するサブフレームのサブフレーム番号(NSF)は例えば「3」、「6」、「9」である。
なお、「NRB mod RNTI = 0」及び「NSF mod RNTI = 0」に代えて、「RNTI mod NRB= 0」及び「RNTI mod NSF = 0」としてもよい。また、D2Dリソース割り当てパターンのより一層のランダム化を図るために、D2Dグループごとに余りの値を変更(オフセットを与えるなど)してもよく、サブフレームごとにオフセット値をインクリメントしてもよい。さらに、ある程度の上限数で、算出に用いるRNTIを反復させてもよい。例えば、ネットワークから割り当てられたRNTIをそのまま算出に使用するのではなく、「RNTI mod n」により得られた値を算出に使用してもよい。
(第1実施形態のまとめ)
第1実施形態に係るUE100は、ネットワークから割り当てられた一時的な識別子(RNTI)に基づいて、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。よって、UE主導スケジューリングを行う場合であっても、D2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースが、セルラ通信に使用する無線リソース、又は他のD2DグループにおいてD2D通信に使用する無線リソースと一致する状態が継続する確率を低くすることができる。従って、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止できる。
[第1実施形態の変更例]
上述した割り当てパターン決定方法に代えて、RNTIを乱数シードとした疑似乱数系列を発生させることにより、D2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。
例えば、疑似乱数系列に含まれる値(疑似乱数出力)に対応するリソースブロック及び/又はサブフレームをD2D通信に使用する。D2D−RNTIを使用する場合にはD2D−RNTIをそのまま使用できる。C−RNTIを使用する場合で、送信側及び受信側の2つのC−RNTI(C-RNTI1、C-RNTI2)が存在する場合には、乱数シードを「C-RNTI1 mod C-RNTI2」により得られた値としてもよい。
また、ネットワークからD2Dグループに対して閾値を通知し、RNTIを乱数シードとした疑似乱数系列において閾値を超える値(疑似乱数出力)に対応するリソースブロック及び/又はサブフレームのみをD2D通信に使用してもよい。この場合、ネットワークは、閾値を調整することでD2D通信における送信頻度を調整できる。閾値の通知は、システム情報によるブロードキャストであってもよく、個別RRCメッセージによるユニキャストであってもよい。ユニキャストの場合、ネットワークは、D2Dグループごとに異なる閾値を設定できる。
[第2実施形態]
第2実施形態について、第1実施形態との相違点を主として説明する。第2実施形態は、システム構成については第1実施形態と同様である。
上述した第1実施形態では、D2D通信における送信側UE及び受信側UEの決定方法について特に触れなかったが、第2実施形態では、D2D通信における送信側UE及び受信側UEの決定方法について説明する。
(第2実施形態に係る動作)
第2実施形態では、RNTIは、D2Dグループに含まれるUE100ごとに異なるグループ内識別情報を含む。UE100は、自UE100に割り当てられたRNTIに含まれるグループ内識別情報に基づいて、D2D通信に使用する無線リソースにおいて送信を行うか受信を行うかを決定する。以下、上記RNTIとして、D2D−RNTIを使用する場合及びC−RNTIを使用する場合のそれぞれについて説明する。
図12は、第2実施形態に係るD2D−RNTIを説明するための図である。図12に示すように、D2D−RNTIの下位数ビット(例えば下位4ビット)をグループ内識別情報とする。例えば003D-FFF3がD2D−RNTIとして割当可能である場合、ネットワークは、上位12ビット(003x-FFFx)をグループ識別情報(D2DグループID)とし、下位4ビット(xxx0-xxxF)をグループ内識別情報として、D2Dグループに含まれるUE100に個別に割り当てる。ネットワークは、D2Dグループに含まれるUE100ごとに異なるグループ内識別情報を割り当てる。なお、グループID及び/又はグループ内IDのビット数は、ネットワークからUE100に通知又は報知されてもよいし、予め決定されたビット数であってもよい。
D2Dグループに含まれる各UE100は、自UE100に割り当てられたグループ内識別情報(IDD2DUE)と、D2Dサブフレーム番号(SFD2D)と、のMOD演算により、当該サブフレームにおいて送信を行うか受信を行うかを決定する。例えば「SFD2D mod IDD2DUE= 0」を満たす場合に、自UE100が送信側UEであるとして送信を行う。そうでなければ、自UE100が受信側UEであるとして受信を行う。
D2Dサブフレーム番号(SFD2D)は、「SFD2D = SFsystem mod IDD2DUE_max」により定められる。ここで、「SFsystem」はシステムサブフレーム番号である。「IDD2DUE_max」は、当該D2Dグループのグループ内識別情報(IDD2DUE)の最大数(すなわち、D2Dグループ内UE数)であって、RRCメッセージなどによりネットワークから通知される。
図13は、第2実施形態に係るC−RNTIを説明するための図である。図13に示すように、C−RNTIの下位数ビット(例えば下位4ビット)をグループ内識別情報(IDD2DUE)とする。ネットワークは、D2Dグループに含まれるUE100ごとに異なるグループ内識別情報を割り当てる。
グループ内識別情報(IDD2DUE)は、1、2、…と、1からインクリメントして割り当てる規則が望ましいが、時間方向の送信ランダマイズのために当該規則以外の規則であってもよい。
図14は、第2実施形態に係るD2D送受信割り当ての具体例を説明するための図である。
図14に示すように、グループ内識別情報(IDD2DUE)として「1」が割り当てられたUE100と、グループ内識別情報(IDD2DUE)として「2」が割り当てられたUE100と、からなるD2DグループにおいてD2D通信を行う。この場合、D2Dグループ内UE数を示す「IDD2DUE_max」は「2」である。
D2D通信に使用するサブフレームとして、システムサブフレーム番号(SFsystem)が「1」、「2」のサブフレームが連続的に割り当てられており、システムサブフレーム番号(SFsystem)が「1」のサブフレームは、D2Dサブフレーム番号(SFD2D)が「1」であり、グループ内識別情報(IDD2DUE)として「1」が割り当てられたUE100が送信側UEとなる。また、システムサブフレーム番号(SFsystem)が「2」のサブフレームは、D2Dサブフレーム番号(SFD2D)が「2」であり、グループ内識別情報(IDD2DUE)として「2」が割り当てられたUE100が送信側UEとなる。また、D2D通信に使用するサブフレームとして、システムサブフレーム番号(SFsystem)が「4」、「5」、「6」、「7」のサブフレームが連続的に割り当てられている。
なお、第2実施形態では、サブフレーム単位でのD2D送受信割り当てについて説明したが、サブフレーム単位ではなくスロット単位の割り当てを行ってもよい。
(第2実施形態のまとめ)
第2実施形態では、RNTIは、D2Dグループに含まれるUE100ごとに異なるグループ内識別情報を含む。UE100は、自UE100に割り当てられたRNTIに含まれるグループ内識別情報に基づいて、D2D通信に使用する無線リソースにおいて送信を行うか受信を行うかを決定する。よって、D2D通信における送信側UE及び受信側UEを適切に決定できる。
[第3実施形態]
第3実施形態について、第1実施形態及び第2実施形態との相違点を主として説明する。第3実施形態は、システム構成については第1実施形態と同様である。
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、D2Dグループの詳細について特に触れなかったが、第3実施形態では、D2Dグループの詳細について説明する。
D2Dグループは、UE間同期がとられた複数のUE100からなるグループである。以下において、このようなD2Dグループを「クラスタ」という。同期の中心となるクラスタヘッドに同期した複数のUE100により1つのクラスタが構成される。この場合、クラスタを識別するためのD2D−RNTIがネットワークからクラスタに対して割り当てられるため、UE100は、そのようなD2D−RNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。
或いは、D2Dグループは、UE間同期がとられており、かつ、D2D通信によりデータを送受信する複数のUE100からなるグループである。以下において、このようなD2Dグループを「通信グループ」という。通信グループは、クラスタ内における任意のUEの組であって、かつユーザデータの送受信を行う送信・受信UEの組である。この場合、通信グループを識別するためのD2D−RNTIがネットワークから通信グループに対して割り当てられるため、UE100は、そのようなD2D−RNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。
さらに、D2D通信によりデータ(ユーザデータ)を送受信するためのデータ配信方式として、複数のデータ配信方式が規定される。複数のデータ配信方式は、ユニキャスト(1対1)配信、グループキャスト(1対特定多数)配信、及びブロードキャスト(1対不特定多数)配信のうち、少なくとも2つである。通信グループは、データ配信方式ごとに設定される。この場合、ユニキャスト配信を行う通信グループ、及びグループキャスト配信を行う通信グループのそれぞれにネットワークからD2D−RNTIが割り当てられるため、UE100は、そのようなD2D−RNTIに基づいてD2Dリソース割り当てパターンを決定してもよい。
ここで、データ配信方式ごとに設定された複数の通信グループにUE100が属する場合に、UE100には、複数の通信グループに対応する複数のD2D−RNTIが割り当てられる。UE100は、複数のD2D−RNTIに基づいて、D2Dリソース割り当てパターンを複数の通信グループのそれぞれについて決定する。よって、UE100は、通信グループごとのD2D−RNTIに基づいて、通信グループごとに異なるD2Dリソース割り当てパターンを決定できる。具体的には、第1実施形態で説明したように、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。
[第4実施形態]
第4実施形態について、第1から第3実施形態との相違点を主として説明する。第1から第3実施形態では、ネットワークから割り当てられた一時的な識別子に基づいて、D2Dリソース割り当てパターンを決定することによって、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止している。一方、第4実施形態では、D2D通信に使用する無線リソースに対するスキャンの結果に応じて、D2D通信用の制御信号の送信に用いる無線リソース(対象小領域)を選択することによって、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止する。以下に、詳細を説明する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のユーザ端末からなる同期クラスタ内で、ネットワークを介さない直接的な通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍端末を発見するための発見処理(Discovery)と、直接的な通信を行う通信処理(Communication)と、を含む。
ところで、UEは、近傍UEの発見に用いられる発見信号を送信する。また、UEは、D2D通信データの送信に用いられる時間・周波数リソース(以下、データリソースと適宜称する)を決定した場合、決定したデータリソースを周囲のUEに知らせるために、決定したデータリソースの位置を示す制御信号(いわゆるSA:Scheduling Assignment)を送信することが想定される。
ここで、UEが、このようなD2D制御信号を送信するための時間・周波数リソースをランダムに選択すると仮定する。この場合、UEと他のUEとが同一の時間・周波数リソースを選択することによって、UEと他のUEのそれぞれが送信したD2D制御信号が互いに衝突する可能性がある。すなわち、UE主導スケジューリングでは、UEがD2D通信に使用する無線リソースが、他のUEがD2D通信に使用する無線リソースと一致し得る。その結果、D2D制御信号が受信できない虞がある。
図9を例に説明すると、例えば、UE100−1からのD2D制御信号の送信に使用される無線リソースと、UE100−4からのD2D制御信号の送信に使用される無線リソースとが一致し得る。そのような無線リソースが一致する状態が継続すると、干渉に起因してD2D通信が不能になる虞がある。
そこで、第4実施形態では、UE100は、時間方向に周期的に設けられる複数のD2D制御リソース領域のそれぞれに含まれる複数の小領域に対するスキャンの結果に応じて、D2D制御信号の送信に用いる対象小領域を選択する。これにより、UE主導スケジューリングを行う場合であっても、UE100は、スキャンの結果によって、他のUE100が発見信号を送信しているか否かを把握できるため、発見信号の衝突を低減可能である。その結果、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止できる。
以下において、第4実施形態に係るUE100は、発見信号用のDiscovery領域の無線リソース(時間・周波数リソース)を使用して発見信号を送信するケースについて説明する。
(第4実施形態に係るUE100の動作)
第4実施形態に係るUE100の動作について説明する。なお、他の動作と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
(1)対象小領域の選択
対象小領域の選択について図15から図22を用いて説明する。図15は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。
図15に示すように、複数のDiscovery領域が時間軸方向に周期的に設けられている。例えば、Discovery領域は、1[s]周期で設けられている。Discovery領域は、発見信号の送信に用いられる時間・周波数リソースである。
UE100は、Discovery領域を複数の小領域に分割する。UE100は、Discovery領域(複数の小領域)をスキャンする。複数の小領域に対するスキャンの結果に応じて、対象小領域を選択する。UE100は、対象小領域を用いて、発見信号を送信する。UE100は、基本的に、周期的に連続して発見信号を送信する場合、選択した対象小領域を用いて発見信号を(継続的に)送信する。
UE100は、スキャンの結果によって、他のUE100が発見信号を送信しているか否かを把握できるため、発見信号の衝突を低減可能である。
なお、小領域のサイズ及びDiscovery領域における割当間隔(Discovery領域の周期)のそれぞれは、予め設定された値(Pre−config値)であってもよいし、セル、UE100の位置、時間、及びセルに存在するUEの数の変動の少なくともいずれかに応じて変わってもよい。
以下に、対象小領域の選択に関するUE100(UE1〜UE5)の動作例を説明する。
(A)動作例1−1
動作例1−1を図16及び図17を用いて説明する。図16は、動作例1−1を説明するための説明図である。図17は、動作例1−1の一例を説明するためのフローチャートである。
動作例1−1において、Discovery領域は、周波数帯f1、f2、f3、f4に応じて分割されており、4つの小領域に分割されている。小領域は、時間に応じた3つの時間・周波数リソース(例えば、t11、t12、t13)を含む。小領域の位置は、時間に応じて変わらず、前の周期の小領域の位置に対応した位置に配置される。
まず、UE1は、t1xにおいてDiscovery領域をスキャンし、Discovery領域(複数の小領域)の使用状況を確認する。UE1は、スキャンの結果、複数の小領域のいずれの小領域も未使用であることを検知する。UE1は、複数の小領域f1、f2、f3、f4のいずれかの小領域を対象小領域として選択する。具体的には、UE1は、未使用又は使用率が低い小領域を対象小領域として選択する。ここでは、複数の小領域のいずれの小領域も未使用であるため、UE1は、例えば、乱数によって、対象小領域を選択する。以下において、UE1が小領域f1を選択したと仮定して説明を進める。
UE1は、t2xにおいて、小領域f1内の複数のリソースt21、t22、t23のいずれかを選択する。UE1は、乱数によって、リソースt21を選択したと仮定して説明を進める。UE1は、t21、f1のリソースを用いて、Discovery信号を送信する。その後、UE1は、t3x、t4x、・・・の度に、小領域f1内のリソースを選択する。
他のUE100(UE2〜UE5)もUE1と同様に対象小領域を選択する。
次に、動作例1−1に係るUE100の動作の一例を、図17を用いて説明する。
図17に示すように、ステップS101において、UE100は、Discovery領域をスキャンすることによって、Discovery領域の使用状況を確認する。
ステップS102において、UE100は、スキャンの結果、複数の小領域の中から使用率の一番低い小領域を選択する。
ステップS103において、UE100は、使用率の一番低い小領域が複数あるか否かを判定する。UE100は、使用率の一番低い小領域が複数ある場合、ステップS104の処理を実行し、そうでない場合、ステップS106の処理を実行する。
ステップS104において、UE100は、複数の使用率の一番低い小領域から1つの小領域を選択する。
ステップS105において、UE100は、選択した小領域を発見信号の送信に用いる小領域(対象小領域)に設定する。
一方、ステップS106において、UE100は、使用率の一番低い小領域を発見信号の送信に用いる小領域(対象小領域)に設定する。
対象小領域を設定したUE100は、対象小領域内のリソースを選択する。UE100は、選択したリソースを用いて、発見信号を送信する。
(B)動作例1−1の変更例1
次に、動作例1−1の変更例1について、図18を用いて説明する。図18は、動作例1−1の変更例1を説明するための説明図である。
上述した動作例1−1では、小領域(対象小領域)の周波数方向における位置は、時間に応じて変わらなかったが、本変更例では、小領域の周波数方向における位置が時間に応じて変わる。すなわち、小領域は、規則に従って、隣接するDiscovery領域どうしで異なる位置に配置される。これにより、他の無線信号に基づく干渉の影響が平均化可能となる。
図18に示すように、小領域a1、a2、a3、a4は、前の周期の小領域の位置に応じた位置に配置される。具体的には、小領域a1は、f1→f4→f3→f2→f1の順に配置される。他の小領域(a2、a3、a4)も同じ規則に従って配置される。
(C)動作例1−1の変更例2
次に、動作例1−1の変更例2について、図19を用いて説明する。図19は、動作例1−1の変更例2を説明するための説明図である。
本変更例では、小領域のフレーム番号(サブフレーム番号)に応じて小領域の位置が配置される。フレーム番号は、例えば、同期信号によって示される。
例えば、複数のDiscovery領域のそれぞれにおいて、小領域のフレーム番号に応じて小領域の配置パターンが決定される。
配置パターンは、例えば、以下の式によって、決定される。
Pattern[Pcount][4]={{a1,a2,a3,a4},{a3,a4,a1,a2},{a4,a3,a2,a1},{a2,a1,a4,a3},{a3,a4,a1,a2},{a2,a3,a4,a1},・・・}
ここで、配置パターン数:Pattern[n]は、(n =(Subframe/Tperiod) mod Pcount)によって決定される。
Subframeは、サブフレーム番号、Tperiodは、Discovery領域の周期(例えば、t21−t11)、Pcountは、配置パターンの巡回周期を示す。なお、Subframeの代わりに、後述するように、タイムスタンプを用いてもよい。
具体的には、図19において、最初の周期のDiscovery領域では、{f1,f2,f3,f4}の位置に、Pattern[1]の{a1,a2,a3,a4}が配置され、次の周期のDiscovery領域では、{f1,f2,f3,f4}の位置に、Pattern[2]の{a3,a4,a1,a2}が配置される。以下、同様に、{f1,f2,f3,f4}の位置に、サブフレーム番号に応じた配置パターンに従って、小領域の位置が決定される。
(D)動作例1−2
次に、動作例1−2について、図20を用いて説明する。図20は、動作例1−2を説明するための説明図である。
動作例1−2では、UE100は、複数の小領域のそれぞれの選択確率に基づいて、対象小領域を選択する。
具体的には、UE100は、Discovery領域をスキャンすることによって、Discovery領域の使用状況を確認する。UE100は、スキャンの結果、複数の小領域のそれぞれの使用率に応じた選択確率を算出する。具体的には、UE100は、未使用又は使用率が低い小領域の選択確率を高くし、使用率が高い小領域の選択確率を低く設定する。これにより、UE100は、未使用又は使用率が低い小領域を使用率が高い小領域よりも優先的に対象小領域として選択できる。
UE100は、選択確率が反映された乱数値に基づいて、対象小領域を選択する。
例えば、図20に示すように、UE1は、複数の小領域のいずれも未使用であるため、小領域f1〜f4のそれぞれの選択確率は、25%である。次の周期では、UE1が小領域f1を使用しているため、UE2は、小領域f1の選択確率を18%に設定し、他の小領域f2〜f3の選択確率を27.3%に設定する。
図20に示すように、他のUE100(UE3〜UE5)も同様に、小領域の使用率に応じた選択確率を算出し、選択確率に基づいて、対象小領域を選択する。これにより、未使用の小領域が対象小領域として選択される可能性が高くなるため、発見信号の衝突を低減可能である。
(E)動作例1−3
次に、動作例1−3について、図21及び図22を用いて説明する。図21は、動作例1−3を説明するための説明図である。図22は、動作例1−3の一例を説明するためのフローチャートである。
動作例1−1では、小領域が複数のリソースを含んでいたが、動作例1−3では、小領域が1つのリソース(時間・周波数リソース)によって構成される。
図21に示すように、Discovery領域は、1つのリソースが小領域となるように、分割され、9つの小領域(リソース)に分割されている。この場合、UE100は、以下の動作を実行できる。
図22において、ステップS201は、UE100は、Discovery領域をスキャンすることによって、Discovery領域の使用状況を確認する。
ステップS202において、UE100は、スキャンの結果、複数のリソース(小領域)の中に未使用のリソースがあるか否かを判定する。UE100は、未使用のリソースがないと判定した場合、ステップS203の処理を実行し、そうでない場合、ステップS204の処理を実行する。
ステップS203において、UE100は、未使用リソースを再確認するための時刻を設定し、処理を終了する。
一方、ステップS204において、UE100は、未使用のリソースから1つのリソースを選択する。
ステップS205において、UE100は、発見信号を送信するためのDiscovery送信リソース(対象小領域)として選択されたリソースを設定する。
UE100は、選択されたリソースを用いて発見信号を送信する。図21に示すように、UE100(例えば、UE1)は、周期的に連続して発見信号を送信する場合、前の周期の選択されたリソースの位置に応じた次の周期のリソースを用いて、発見信号を送信する。
なお、本動作例において、動作例1−1の変更例2を適用する場合、リソース(小領域)は、リソースの周波数帯及び/又はリソースのタイムスタンプに応じてリソースの位置が配置される。
(2)対象小領域の再選択
次に、対象小領域の再選択について、図23から図26を用いて説明する。図23及び図24は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。図25及び図26は、本実施形態に係るUE100の動作を説明するためのフローチャートである。
UE100は、発見信号を周期的に連続して送信している場合、対象小領域(すなわち、設定された小領域)を用いて継続的に発見信号を送信する。一方で、UE100は、発見信号を周期的に連続して送信している場合で、且つ、所定の条件が満たされた場合、対象小領域を再選択する。
例えば、図23に示すように、UE1は、所定の条件が満たされたため、t2xにおいて、対象小領域の再選択を行う。同様に、UE2は、t4xにおいて、対象小領域の再選択を行う。
また、図24に示すように、小領域が1つのリソースである場合も、UE100は、同様に、対象小領域(リソース)の再選択を行うことができる。
所定の条件として、例えば、以下の第1から第3のいずれかの条件である。
第1に、所定の条件は、小領域(対象小領域)を選択してからの経過時間が閾値以上であるという条件である。従って、UE100は、閾値に基づく期間間隔毎に、対象小領域を選択する。
具体的には、図25に示すように、ステップS301において、UE100は、対象小領域を選択してからの経過時間を計測する。
ステップS302において、UE100は、経過時間が設定値(閾値)以上である否かを判定する。UE100は、経過時間が設定値以上である場合、ステップS303の処理を実行し、そうでない場合、処理を終了する。
ステップS303において、UE100は、発見信号を送信する小領域(対象小領域)の選択処理を行う。
ステップS304において、UE100は、経過時間を初期化する。
これにより、UE100が発見信号を送信する時間の変化により、状況が変わった場合であっても、適切に発見信号の衝突を低減可能である。
第2に、所定の条件は、UE100の現在位置と小領域(対象小領域)を選択した地点との距離が閾値以上であるという条件である。従って、UE100は、対象小領域の選択地点からの距離に応じて、対象小領域を選択する。
具体的には、図26に示すように、ステップS401において、UE100は、現在位置を計測する。次に、UE100は、現在位置と、前回対象小領域を選択した地点である設定位置との距離を算出する。
ステップS402において、UE100は、算出した距離が閾値以上であるか否かを判定する。UE100は、算出した距離が設定値以上である場合、ステップS403の処理を実行し、そうでない場合、処理を終了する。
ステップS403において、UE100は、発見信号を送信する小領域(対象小領域)の選択処理を行う。
ステップS404において、UE100は、現在位置を設定位置に設定する。
これにより、UE100が発見信号を送信する場所の変化により、状況が変わった場合であっても、適切に発見信号の衝突を低減可能である。
第3に、所定の条件は、複数の小領域の使用率の変化が閾値以上であるという条件である。或いは、所定の条件は、複数の小領域の使用率の増加又は減少が閾値以上であるという条件であってもよい。
UE100は、複数の小領域のうち、スキャン可能な小領域をスキャンし続けることによって、監視し続ける。なお、スキャン可能な小領域は、UE100が発見信号を送信している時間以外の時間に配置される小領域である。すなわち、スキャン可能な小領域は、対象小領域と同じ時間位置に配置されていない小領域である。
UE100は、監視の結果、複数の小領域の使用率の変化が閾値以上である場合、対象小領域の選択を開始する。具体的には、UE100は、基準値と現在の複数の小領域の使用率(例えば、平均値)とを比較して算出された変化値が閾値以上であるか判定する。
なお、UE100は、複数の小領域の使用率の変化を算出するため、監視の結果に基づいて複数の小領域の使用率を基準値に設定する。
これにより、UE100は、小領域の使用率が平均化されるため、適切に発見信号の衝突を低減可能である。特に、複数の小領域の使用率が増加した場合に、この条件は、有効である。
なお、閾値は、予め設定された値(Pre−config値)であってもよいし、セル、UE100の位置、時間、及び、UE100の密集状況(例えば、Discovery領域の使用状況)の少なくともいずれかに応じてUE100又はeNB200に決定されてもよい。
(3)衝突通知
次に、衝突通知について、図27から図31を用いて説明する。図27から図29は、本実施形態に係る移動通信システムにおける無線フレームの構成図である。
図27に示すように、衝突通知領域が、複数のDiscovery領域のそれぞれの後に周期的に設けられている。衝突通知領域は、衝突通知の送信に用いられる時間・周波数リソースである。
衝突通知は、発見信号が衝突したことを示す情報である。Discovery領域をスキャンしたUE100が、復号不能な無線信号を受信した場合、発見信号が衝突したと判定し、衝突通知を送信する。
なお、図27では、1つの小領域に対して、衝突通知を送信するための1つのリソースが配置されているが、複数の小領域に対して、衝突通知を送信するための1つのリソースが配置されていてもよい。この場合、衝突通知を送信するUE100は、発見信号を送信したUE100に対して分離的に指示するような信号(例えば、コード符号化された信号)を使用して、衝突通知を送信してもよい。
例えば、図28において、UE5とUE8とが他のUEの近くに移動してきたと仮定して説明する。
UE100は、Discovery領域(t2x)をスキャンし、衝突通知(c21、c22、c23)を送信する。小領域(f1、t2x)を用いて、発見信号を送信していた各UE(UE1、UE4、UE5、UE8)は、次のDiscovery領域(t3x)をスキャンし、使用状況を確認する。各UE(UE1、UE4、UE5、UE8)は、複数の小領域(f1、f4)の使用率が低いと判定し、複数の小領域(f1、f4)の中から対象小領域を選択する。
また、図29に示すように、小領域が1つのリソースである場合も、各UE(UE6、UE7)は、衝突通知によって対象小領域(リソース)の再選択を行うことができる。
次に、衝突通知に関するUE100の動作の一例を、図30及び図31を用いて説明する。図30は、本実施形態に係るUE100の衝突通知の送信動作を説明するためのフローチャートである。図31は、本実施形態に係るUE100の衝突通知の受信動作を説明するためのフローチャートである。
まず、衝突通知を送信するUE100の動作について説明する。
図30に示すように、ステップS501において、UE100は、Discovery領域のスキャンを行い、Discovery領域を監視する。
ステップS502において、UE100は、衝突を検知したか否かを判定する。具体的には、UE100は、Discovery領域のスキャンによって受信電力を検知したにもかかわらず、復号不能な無線信号を受信した場合、発見信号の衝突を検知したと判定する。UE100は、発見信号の衝突を検知した場合、ステップS503の処理を実行し、そうでない場合、処理を終了する。
ステップS503において、UE100は、衝突を検知したリソース(小領域)に対応する衝突通知領域内のリソースを用いて、衝突通知を送信する。
次に、衝突通知を受信するUE100の動作について説明する。
図31に示すように、ステップS601において、UE100は、衝突通知領域のスキャンを行い、衝突通知領域を監視する。UE100は、UE100自身が送信した発見信号に対応する衝突通知領域内のリソースのみを監視してもよい。
ステップS602において、UE100は、衝突通知を検知したか否かを判定する。UE100は、衝突通知を検知した場合、ステップS603の処理を実行し、そうでない場合、処理を終了する。
ステップS603において、UE100は、Discoveryリソース(対象小領域)の再選択を行うか否かの判定を行う。すなわち、UE100は、再選択を行うか否かの検討を行う。例えば、UE100は、UE100自身が送信した発見信号に対応する衝突通知領域内のリソースを用いて、衝突通知が送信されていない場合、再選択不要と判定する。或いは、UE100は、乱数値に基づいて、再選択を行うか否かを判定してもよい。
ステップS604において、UE100は、再選択が必要か否かを判定する。UE100は、再選択が必要であると判定した場合ステップS605の処理を実行し、そうでない場合、処理を終了する。
ステップS605において、UE100は、対象小領域の再選択処理を実行する。
なお、UE100は、動作例1−2のように、選択確率に基づいて、対象小領域を選択する場合、選択していた小領域の選択確率を下げる処理を行ってもよい。
以上のように、衝突通知によって、対象小領域の再選択が促されるため、発見信号の衝突を低減できる。
[その他の実施形態]
その他の実施形態に係るUE100は、自UE100のユーザに割り当てられた加入者識別子に基づいて、D2D通信に使用する無線リソースが周波数方向及び/又は時間方向に分散するようにD2Dリソース割り当てパターンを決定する。すなわち、その他の実施形態では、上述した第1から第3実施形態に係るRNTIに代えて、加入者識別子を使用して、D2Dリソース割り当てパターンを決定する。加入者識別子は、例えばUE100に装着されるSIM(Subscriber identity module)に格納されているIMSI(International Mobile Subscriber Identity)である。
また、上述したD2Dリソース割り当てパターンは、周波数/時間方向の割り当てパターンであったが、送信電力及び/又は送信指向性パターンを含めてもよく、これらの組み合わせであってもよい。送信電力及び/又は送信指向性パターンを分散させることにより、受信端から見た場合に、希望波電力と干渉電力の比(SIR)がランダマイズされる為、全く通信できないUEを削減する効果が得られる。
さらに、上述した第1から第3実施形態では、ネットワーク(eNB200)がUE100に対してRNTIを割り当てていたが、UE100がRNTIを割り当ててもよい。例えば、クラスタヘッドとなったUE100が、他のUE100にRNTIを割り当てる。このような方法は、特にサービスエリア外(out of coverage)でD2D通信を行う場合に有効である。
上述した第4実施形態では、D2D制御信号として発見信号を例に説明したが、これに限られない。
D2D通信データの送信に用いられるデータリソースの位置を示す制御信号(SA:Scheduling Assignment)に対しても同様に本発明を適用することができる。また、D2D制御信号は、D2D通信のための同期の確立に用いられる同期信号(D2DSS)であってもよい。
また、複数のリソースを含む小領域は、時間軸方向(横型)に分割されていたが、周波数軸方向(縦型)に分割されてもよい。
また、上述した第4実施形態において、各動作例は、適宜組み合わせて実施されてもよい。
上述した各実施形態では、セルラ通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
[付記]
(1)導入
以下のワーキングアサンプションが同意されている。
・発見メッセージ送信リソース設定は、複数のサブフレーム及びDiscovery周期から成る。
−Discoveryサブフレームの数及びDiscovery周期は、少なくともカバレッジ内である場合、半静的に設定されている。
−個々の発見メッセージ送信リソースは、CDMでない。
−全ての個々の発見メッセージ送信リソースは、同じサイズである。
・発見のためのリソース割り当てを考慮する場合におけるRRCアイドルUE100の消費電力は、検討を行う。
ここでは、Type1方式の発見送信のためのD2Dリソース選択について説明する。
(2)Type1方式の発見のためのリソース選択
D2D発見リソースは、周期的に割り当てられる。図15は、D2D発見リソースの例である。Type1方式の発見は、発見される意図を有するUE100が、その発見信号を送信するためのリソースを選択する非UE固有方式である。
最もシンプルなアプローチは、ランダムにリソースを選択することである。しかしながら、ランダム選択リソース方式は、衝突の可能性が相対的に高い可能性がある。衝突可能性を低減するために、サブセット分割ランダムリソース選択スキームを一例として提案する。
(3)サブセット分割ランダムリソース選択
このセクションでは、サブセット分割ランダムリソース選択スキームを説明する。
基本的な概念は、以下の通りである。
・発見信号を送信する意図を有するUE100は、発見信号を送信する前に、潜在的な発見信号リソース(Discovery領域)をスキャンしなければならない。
・例えば、図9に示されるように、発見信号リソースは、Nの数のサブセット(小領域)にさらに分割される。各サブセットは、Xの数の周波数帯とYの数のサブフレームとからなる。今回のケースでは、異なる周波数サブバンド(周波数分割)が、サブセットを形成するために用いられる。他のアプローチでは、サブフレーム(時間分割)のグループ又は時間及び周波数分割の両方の組み合わせを用いることができる。
・UE100は、以下の規則に従わなければならない。
規則1:UEがスキャンして、他の発見信号を検出できない場合、自身の発見信号の送信のためのサブセットをランダムに選択できる。UE100は、選択されたサブセット内のリソースで送信できる。UE100は、その後に続く発見サブフレーム内で、同じサブセットを選択する。
規則2:UE100は、スキャンして、他の発見信号を検出した場合、UE100は、当該発見信号のために関連付けられたサブセットの使用を避けなければならない。UE100は、そのサブセット内で発見信号が存在しないサブセットを選択する。
規則3:UE100がスキャンし、他の発見信号によって全てのサブセットが占有されていることが分かった場合、サブセット内で存在する発見信号の数が最も少ないサブセットを選択する。
規則4:所定の時間周期Tの後、全ての発見信号がリセットされ、上記処理が繰り返される。
上記規則を用いた例を図32に示す。チャネルが4つのサブセットに分割されていると仮定する。各サブセットは、D2D発見リソース内で、4つの周波数帯幅及び3つのサブフレーム長である。上記規則が適用されて場合、UE100(UE1からUE6)は、以下に従って、自身のD2D送信リソース(対象小領域)を選択する。
1)UE1は、サブセットをスキャンし、他のUEがサブセット1で発見信号を送信していないので、サブセット1を選択する。UE1は、発見信号のためのリソースを選択する最初のUEなので、サブセット2、サブセット3及びサブセット4を選択できたことに留意すべきである。
2)その後、UE2は、全てのサブセットをスキャンし、取られているサブセット1が分かる。UE2は、各サブセット2、3、4のいずれかを選択することが許されている。UE2は、サブセット2を選択する。UE3及びUE4は、UE2と同じ手順に従う。
3)UE1、UE2、UE3及びUR4は、4つの全てのサブセットのそれぞれを占有している。その後、UE5は、全てのサブセットをスキャンし、全てのサブセットで発見信号の送信が同じ数であるため、サブセット3を選択する。UE5は、サブセット1、サブセット2、サブセット3及びサブセット4のいずれかを選択できていた。
4)(図で示されていない)UE6は、サブセット4は、発見信号の送信数が最も少ないサブセットではないため、サブセット3を除く任意のサブセットを選択できる。
(4)ランダムと提案する選択との比較
ランダムリソース選択スキームと上記サブセット分割ランダムリソース選択スキームとを比較するための簡単なシミュレーションを実行した。シミュレーションの前提は、アペンディックスAで説明する。
図33に示すように、サブセット分割ランダムリソース選択スキームは、ランダム選択スキームよりも良好に機能する。250のUE100のケースでは、約5%の性能向上が示された。また、図33は、発見されるべきUEの数が増加するにつれて、両方のスキームの性能が悪化することを示す。
衝突の可能性を減少し、発見可能なUEの数が増加するために、D2D Type1方式の発見のために、サブセット分割ランダムリソース選択スキームのような衝突減少アルゴリズムが考慮されなければならないと結論する。
提案:衝突可能性を減少し、発見可能なUEの数を増加するために、D2D Type1方式の発見のために、衝突減少アルゴリズム、例えば、サブセット分割ランダムリソース選択スキームが、考慮されるべきである。
(5)結論
D2D Type1方式の発見のために、2つの基本的なリソース選択スキームが検討された。上記分析に基づいて、以下が提案される。
提案:衝突可能性を減少し、発見可能なUEの数を増加するために、D2D Type1方式の発見のために、衝突減少アルゴリズム、例えば、サブセット分割ランダムリソース選択スキームが、考慮されるべきである。
(6)アペンディックスA:シミュレーションの前提
1)発見リソースは、2RBペアからなる。
2)Discovery周期ごとの発見リソースのサイズは、25*10リソースである。
3)UE100は、そのリソースにおいて衝突が生じた場合、いずれのUE100も発見できない。これは、UE100の距離は考慮しないことを意味する。
4)発見されたUEの数は、Discovery周期ごとに平均化される。
なお、日本国特許出願第2013−176504号(2013年8月28日出願)及び米国仮出願第61/934413号(2014年1月31日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本発明に係るユーザ端末及び移動通信システムは、ネットワークの負荷を削減しつつ、干渉に起因してD2D通信が不能になることを防止できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (4)

  1. ネットワークを介さない直接的な通信を可能とする近傍サービスをサポートする移動通信システムに用いられる通信方法であって、
    前記移動通信システムに含まれる無線端末が、前記近傍サービスのために設けられる無線リソース領域に含まれる複数の小領域に対してスキャンするステップと、
    前記無線端末が、前記無線端末の現在位置を取得するステップと、
    前記無線端末が、前記複数の小領域に対するスキャンの結果と前記無線端末の現在位置とに基づいて、前記複数の小領域の中から、前記無線端末が前記直接的な通信に関する信号の送信に用いる対象小領域を選択するステップと、
    前記無線端末が、前記選択された対象小領域内の無線リソースを用いて前記信号を送信するステップと、
    前記無線端末が、前記対象小領域を選択してからの経過時間が閾値以上である場合、対象小領域を再選択するステップと、を有する、
    通信方法。
  2. ネットワークを介さない直接的な通信を可能とする近傍サービスをサポートする移動通信システムに含まれる無線端末であって、
    制御部を備え、前記制御部は、
    前記近傍サービスのために設けられる無線リソース領域に含まれる複数の小領域に対してスキャンし、
    前記無線端末の現在位置を取得し、
    前記複数の小領域に対するスキャンの結果と前記無線端末の現在位置とに基づいて、前記複数の小領域の中から、前記直接的な通信に関する信号の送信に用いる対象小領域を選択し、
    前記選択された対象小領域内の無線リソースを用いて前記信号を送信
    前記対象小領域を選択してからの経過時間が閾値以上である場合、対象小領域を再選択する、
    無線端末。
  3. ネットワークを介さない直接的な通信を可能とする近傍サービスをサポートする移動通信システムに含まれる無線端末を制御するプロセッサであって、
    前記近傍サービスのために設けられる無線リソース領域に含まれる複数の小領域に対してスキャンし、
    前記無線端末の現在位置を取得し、
    前記複数の小領域に対するスキャンの結果と前記無線端末の現在位置とに基づいて、前記複数の小領域の中から、前記直接的な通信に関する信号の送信に用いる対象小領域を選択し、 前記選択された対象小領域内の無線リソースを用いて前記信号を送信し、
    前記対象小領域を選択してからの経過時間が閾値以上である場合、対象小領域を再選択する、
    プロセッサ。
  4. 前記無線端末が、前記選択された対象小領域内の無線リソースを示す情報を前記直接的な通信を介して他の無線端末に送信するステップを更に有する請求項1に記載の通信方法。
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