JP6457379B2 - スケジューリング装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線ネットワーク制御技術に関し、特に無線ネットワーク内の各送信ポイントの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てを行うためのスケジューリング技術に関する。
スマートフォンの普及に伴って、通信速度の向上や利用帯域の増大など、無線ネットワークに対する社会的要請が大きくなっている。このような状況を背景として、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる次世代移動通信方式の無線インタフェース仕様を適用した無線ネットワークシステムが普及しつつある。このLTEでは、無線アクセス技術の1つとして、複数の送信ポイント(TP:基地局)が協調してユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)と信号を送受信するCoMP(Coordinated Multi-point transmission/reception:セル間協調送受信)が採用されている(非特許考文献1を参照)。
CoMP技術は、周波数利用効率やセル端ユーザスループットを向上させる重要な技術の1つである。例えば、下り方向の通信(TPからUEへの送信)において、同時に複数の送信ポイントが同一周波数帯を用いて、各ユーザ端末に送信することで無線リソースの利用効率を高めることができる。しかし、各送信ポイントが異なるユーザ端末に対して送信した場合、複数の送信ポイントから信号を受信可能なユーザ端末にとっては、他の送信ポイントからの信号が所望の受信信号の干渉となって、かえってスループットの低下を招く恐れがある。したがって、このような干渉を抑制しつつ通信速度を向上させるためにCoMPは必要不可欠な技術となっている。
また、無線ネットワークにCoMPを適用するにあたって、システムスループットの最大化を目的とすると、受信状態のよいユーザへのリソース割り当てが優先されることでユーザ間の公平性に問題が生じるため、各ユーザのこれまでの平均レートを考慮したスケジューリングが望ましいとされている(非特許考文献2を参照)。
田岡他,「LTE-AdvancedにおけるMIMOおよびセル間協調送受信技術」,NTT DOCOMO テクニカル・ジャーナル,Vol. 18,No. 2,pp.22-30,2010年7月,https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/corporate/technology/rd/technical_journal/bn/vol18_2/vol18_2_022jp.pdf T. Girici,C. Zhu,J. R. Agre,and A. Ephremides,"Proportional Fair Scheduling Algorithm in OFDMA-Based Wireless Systems with QoS Constraints",Journal of Communications and Networks,Vol.12,No.1,pp.30-42,February 2010.
無線ネットワークシステムにおいて、このようなスケジューリングを行う場合、スケジューリング装置は、評価値が最大となるリソース割り当てパターンとして、送信ポイントごとの送信状態、すなわち送信ポイントごとに送信先となるユーザ端末あるいは送信停止を指定する情報を決定するCoMP処理を実行する。このCoMP処理は、多数のリソース割り当てパターンの各々について評価値を計算し、評価値が最良のリソース割り当てパターンを見つける処理であり、スケジューリング周期内(例えば1msの時間内)に完了する必要がある。
最適なリソース割り当てパターンを取得する確実な方法は、可能性のあるすべてのリソース割り当てパターンの各々について評価値を計算し評価値が最大となるリソース割り当てパターンを見つけ出す、つまり全探索を行うことである。しかし、無線ネットワークの規模(含まれる送信ポイント数やユーザ端末数)が大きくなると、探索空間(可能性のあるリソース割り当てパターンの集合)が膨大になる。このため、従来の無線ネットワークシステムのスケジューリング装置では、無線ネットワークの規模が大きくなると、最適なリソース割り当てパターンを見つけ出すまでの時間が長くなり、スケジューリング周期以内でCoMP処理を完了できない、という問題があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮できるスケジューリング技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかるスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理部が、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離の小さい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
また、本発明にかかる他のスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理部が、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
また、本発明にかかる他のスケジューリング装置は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理部が、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離が基準距離内である送信ポイントのうちから、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
また、本発明にかかるスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理ステップが、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離の小さい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
また、本発明にかかる他のスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理ステップが、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
また、本発明にかかる他のスケジューリング方法は、複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、前記探索リスト管理ステップが、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離が基準距離内である送信ポイントのうちから、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定するようにしたものである。
本発明によれば、リソース割り当てパターンをランダムに生成した場合と比較して、探索開始から極めて短い時間で、より高い評価値となるリソース割り当てパターンを見つけだすことができる。したがって、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮でき、探索空間(可能性のあるリソース割り当てパターンの集合)が膨大である、大規模な無線ネットワーク場合でも、最適なリソース割り当てパターンを短時間で取得することが可能となる。さらに、送信ポイントの探索順が送信ポイント間の距離を基準に決定されるため、送信ポイントのID番号の昇順または降順またはランダムに決める場合と比較して、関連の高い送信ポイント同士が連続的に選択されるため、周囲のアンテナの送信先の決定を瞬時に反映でき、評価値が収束するまでの時間を短縮することが可能となる。
第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態にかかるリソース割り当てパターン生成処理を示すフローチャートである。 リソース割り当てパターン範囲の設定例である。 第1の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。 第3の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1および図2を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置の構成を示すブロック図である。図2は、第1の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。
このスケジューリング装置10は、全体としてサーバー装置などの情報処理装置からなり、無線ネットワークシステムに設けられている、制御の対象とするN(Nは2以上の整数)個の各送信ポイント(TP:基地局)に対して、送信先となるユーザ端末(UE:ユーザ無線端末)や送信停止などの動作内容(送信状態)を指定することにより、無線ネットワークが有する無線リソースの割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンを選択する機能を有している。
図1に示すように、スケジューリング装置10には、主な機能部として、パターン生成部11、パターン評価部12、制御部13、最適解保持部14、および探索リスト管理部15が設けられている。
パターン生成部11は、制御部13から順次取得した探索対象TP番号に基づいて、探索対象TPを除く各送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成する機能を有している。
パターン評価部12は、パターン生成部11で生成されたリソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算する機能を有している。
制御部13は、探索リスト管理部15から探索リストを取得し、この探索リストが示す順に探索対象TP番号を選択してパターン生成部11へ出力する機能と、ターン生成部11で生成されたリソース割り当てパターンごと、パターン評価部12で計算された評価値に基づいて、リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する機能を有している。
最適解保持部14は、パターン生成部11で生成されたリソース割り当てパターンのうち、パターン評価部12で計算された評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する機能を有している。
探索リスト管理部15は、スケジューリング装置10の制御対象となる各送信ポイントを示す制御対象TPと、これら制御対象TPの設置位置を示す位置情報とに基づいて、制御部13で用いる探索リストを生成・管理する機能を有している。
この探索リスト管理部15には、図2に示すように、主な処理部として、送信ポイント選択部15A、探索リスト保持部15B、送信ポイント間距離計算部15C、および送信ポイント間距離保持部15Dが設けられている。
送信ポイント選択部15Aは、送信ポイント間距離保持部15Dから取得した制御対象送信ポイント間の距離を示すTP間距離に基づいて、制御対象TPのうちからTP間距離が最短距離である送信ポイントを選択TPとして順次選択する機能と、選択した選択TPを探索リスト保持部15Bへ順次出力する機能とを有している。
探索リスト保持部15Bは、送信ポイント選択部15Aから出力される選択TPを順次受け取って探索リストとして保持する機能と、制御部13からの更新許可に応じて保持している探索リストを制御部13へ出力する機能とを有している。
送信ポイント間距離計算部15Cは、制御対象TPの設置位置を示す座標位置情報などからなる位置情報に基づいて、これら制御対象送信ポイント間の距離を計算する機能を有している。
送信ポイント間距離保持部15Dは、送信ポイント間距離計算部15Cで計算されたTP間距離を保持する機能と、送信ポイント選択部15Aから指示された選択TPと他の制御対象TPとの間のTP間距離を出力する機能とを有している。
本実施の形態は、このような構成において、制御部13に、探索リスト管理部15から取得した探索リストの順に従って探索対象送信ポイントを選択してパターン生成部11に順次指示する機能と、これに応じてパターン生成部11で生成された、探索対象送信ポイントに関するリソース割り当てパターンのうちから、評価値がより良好なリソース割り当てパターンを改良リソース割り当てパターンとして選択する機能とを設けたものである。
また、パターン生成部11に、リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、制御部13から指示された探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関するリソース割り当てパターンを順次生成する機能と、これに応じて制御部13で選択された改良リソース割り当てパターンが示す当該探索対象送信ポイントの送信状態に基づいて、暫定リソース割り当てパターンを改良する機能とを設けたものである。
これに加えて、探索リスト管理部15に、送信ポイント間の距離に基づいて、送信ポイントを探索する際の探索順を示す探索リストを生成し、制御部13へ通知する機能を設けたものである。
[第1の実施の形態の動作]
次に、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の主な動作として、リソース割り当てパターン生成動作と探索リスト生成動作について、それぞれ説明する。
[リソース割り当てパターン生成動作]
まず、図1および図3を参照して、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10のリソース割り当てパターン生成動作について説明する。図3は、第1の実施の形態にかかるリソース割り当てパターン生成処理を示すフローチャートである。
[パターン生成部]
パターン生成部11は、外部から入力されたリソース割り当てパターン範囲設定(パターン範囲情報)に基づき、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#i(i=1…Ntp;Ntpはシステム内の送信ポイント数)について、その送信状態、すなわち、送信先のユーザ機器UEの番号(1…Nue;Nueはスケジューリング装置10が扱うことが可能なユーザ端末数の最大値)あるいは送信ポイントの送信停止に対応する値0を表す、リソース割り当てパターン{T[i];i=1…Ntp}を生成する。
パターン生成部11は、各TP#iに対する現時点での最良の送信状態B[i]を、暫定リソース割り当てパターンとして保持しており、リソース割り当てパターン生成処理の開始時において、暫定リソース割り当てパターンを初期化する(ステップ100)。初期状態での暫定リソース割り当てパターン{B[i];i=1…Ntp}の各値は0(送信停止)である。なお、送信状態が確定しているTP#i’(i’は1〜Ntpの整数)については、暫定リソース割り当てパターンに含まれる送信状態B[i’]に、送信停止を表す値0ではなく、確定した送信状態を指定しておくことも可能である。
また、各TP#iに対する現時点での最良の送信状態B[i]は、TP#iの送信先となるユーザ機器UEの番号(1…Nue)、もしくは、送信停止を表す値0である。また、暫定リソース割り当てパターン{B[i];i=1…Ntp}とは、パターン生成部11の動作開始以後に生成した各リソース割り当てパターンに基づいてパターン評価部12が計算した各評価値のうち、最大の評価値に対応するリソース割り当てパターンである。
次に、パターン生成部11は、制御部13から探索TPの番号である探索対象TP番号Xを取得し(ステップ101)、探索TP#Xを除く各TPの送信状態T[i](i=1…Ntp,i≠X)を、暫定リソース割り当てパターンに合致したリソース割り当てパターン{T[i];i=1…Ntp}を生成する(ステップ102)。つまり、T[i]=B[i](i=1…Ntp,i≠X)となる。また、探索対象TP#Xの送信状態T[X]については、外部から入力されたリソース割り当てパターン範囲(TP別の送信状態の選択肢)が示す探索対象TP#Xの選択肢の中から、順番に選ばれた1個の送信状態を採用する。
図4は、リソース割り当てパターン範囲の設定例である。この設定例は、送信ポイント毎に送信先として選択可能なユーザ端末の番号(値0は送信停止)のリストという形式であり、各TP#i(i=1…Ntp)の設定として、Ns個の選択肢S[i,k](k=1…Ns;Nsは各送信ポイントに設定可能な選択肢の最大個数)と、選択肢のうち有効な選択肢の個数s[i](1≦s[i]≦Ns)という構成をとる。つまり、前記探索TP#Xの送信状態T[X]=S[X,k](kは1以上s[X]以下の整数)となる。
なお、探索対象TP番号の入力に合わせて、その次の探索対象TP番号の準備を制御部13に促すため、値1(次の探索対象TP番号の要求ありを表す値)の探索対象TP要求信号を、制御部13に向けて出力する。制御部13は、探索リスト管理部15から探索リストを取得して保持しておき、探索対象TP要求信号を受けたとき、この探索リストの順に、保持している探索対象TP番号の1個を、パターン生成部11に渡す。
このように、パターン生成部11は、探索対象TP番号Xの入力以後、探索対象TP#Xを除くTPの送信状態T[i](i=1…Ntp,i≠X)として、暫定リソース割り当てパターンの各送信状態B[i]を採用し、探索対象TP#Xの送信状態T[X]として、リソース割り当てパターン範囲の選択肢S[X,k] (kは1以上s[X]以下の整数)を採用する。選択肢S[X,k]のkの値を、1…s[X]の順番で変えることによって、探索対象TP#X に対してs[X]個のリソース割り当てパターンを生成し、パターン評価部12に向けて出力する(ステップ103)。これにより、送信状態を変更する探索対象TPを1個に限定したときの、各リソース割り当てパターンについて最良の送信状態を探索するTP別探索が行われる。
また、パターン生成部11は、探索対象TP#Xに対するTP別探索において、リソース割り当てパターンとともに、リソース割り当てパターンに含まれる探索対象TP#Xの送信状態T[X]を、パターン評価部12に向けて出力する。なお、探索対象TP#Xの送信状態T[X]に変えて、探索対象TP#Xをパターン評価部12に向けて出力し、パターン評価部12内で、入力したリソース割り当てパターンから探索対象TP#Xの送信状態T[X]を取得することも可能である。さらに、s[X]個めのリソース割り当てパターンをパターン評価部12に向けて出力するとき、TP別探索終了を示すTP別探索終了信号をパターン評価部12に向けて出力する。なお、TP別探索終了信号に変えて、TP別探索の期間を表す信号であるTP別探索期間信号をパターン評価部12に向けて出力する構成も可能である。
[パターン評価部]
パターン評価部12は、外部より入力された評価パラメタと、パターン生成部11で生成された各リソース割り当てパターンとに基づいて、これらリソース割り当てパターンに対する評価値をそれぞれ計算し、制御部13に出力する。さらに、これらリソース割り当てパターンとともに入力された探索対象TP#Xの送信状態T[X]を、評価値とともに、制御部13に出力する。さらに、TP別探索終了を示すTP別探索終了信号とともに入力したリソース割り当てパターンについては、これらリソース割り当てパターンに対する評価値とともに、TP別探索終了を示すTP別探索終了信号を、制御部13に出力する。また、パターン評価部12は、パターン生成部11より入力された各リソース割り当てパターンとこれらの評価値とを、最適解保持部14に向けて出力する。
この評価値は、リソース割り当てパターンを採用したスケジューリングの良さを表す指標であり、例えば、各ユーザ端末のスループットを全ユーザ端末について合計した値を評価値とする方法や、ユーザ端末別に過去の平均レートに対するスループットの比率を求め、この値を全ユーザ端末について合計した値を評価値とすることで、ユーザ間の公平性を考慮した方法(非特許文献2を参照)など、がある。
この評価値の計算では、各ユーザ端末のスループットを見積もる必要があり、まず、各ユーザ端末の受信SINR(Signal-to-Interference plus Noise power Ratio:干渉電力および雑音電力の和に対する信号電力の比率)を見積もり、さらに、受信SINRに応じたスループットを求める(例えば受信SINRとスループットを対応付けるテーブルを引く)。受信SINRの計算では、ユーザ端末毎の干渉電力や信号電力の値を必要とするので、これらの値を、各送信ポイントが送信した信号をユーザ端末が受信するときの受信電力を測定しておき、この測定値とリソース割り当てパターンから見積もる。なお、測定値として、ユーザ端末が測定した受信電力値ではなく、ユーザ端末が上りチャネルを通じて基地局に通知したCQI(Channel Quality Indicator)を受信電力値に換算した値や、ユーザ端末が送信した上り信号を各送信ポイントが受信したときの受信電力値から推定した値を、使用することも可能である。
このように、パターン評価部12は、ユーザ端末毎にUE別評価値(スループットや平均レートに対するスループットの比率など)の計算を行い、各UE別評価値を合計するなどの方法によって評価値を計算する。また、UE別評価値の計算には、UE別評価パラメタ(各ユーザ端末の平均レートや、各ユーザ端末が受信可能な各送信ポイントの番号や、送信ポイントの信号を受信するときの受信電力の値など)が必要であり、基地局など外部より入力される。
[制御部]
制御部13は、探索対象TP#XのTP別探索に関して、前回のTP別探索終了を示すTP別探索終了信号の入力から(最初のTP別探索であれば前記探索開始から)、次のTP別探索終了を示すTP別探索終了信号を入力するまでに、探索対象TP#Xに関するリソース割り当てパターンごとに、パターン評価部12から入力された、複数の評価値(s[X]個の評価値)のうち、値が最大の評価値を選択し、選択した評価値とともにパターン生成部11から入力された送信状態T[X]を、探索対象TP#Xの改良送信状態として選択する。
さらに、制御部13は、パターン評価部12からTP別探索終了を示すTP別探索終了信号の入力に応じて、改良送信状態を、パターン生成部11に向けて出力する。また、改良送信状態の出力に合わせて、改良送信状態の有効有無を表す改良指示信号(値1のとき改良指示あり、つまり、改良送信状態の有効を表す信号)を、パターン生成部11に向けて出力する。
[最適解保持部]
最適解保持部14は、パターン評価部12から、リソース割り当てパターンと、これに基づいて計算された評価値とを入力し、パターン生成部11がリソース割り当てパターンの生成の開始以後、最大の評価値を得たときのリソース割り当てパターンを、最適リソース割り当てパターンとして保持するとともに、この最適リソース割り当てパターンの評価値を、最適評価値として保持する。
具体的には、リソース割り当てパターンを生成する毎に、当該リソース割り当てパターンに基づいてパターン評価部12が算出した評価値と、最適解保持部14が保持している最適評価値を比較し、前者の方が良いと判断される場合は、前者のリソース割り当てパターンを最適リソース割り当てパターンとして採用し、後者の方が良いと判断される場合は最適リソース割り当てパターンの更新を行わない。パターン生成部11がリソース割り当てパターンの生成を停止した時点で、最適解保持部14は、保持する最適リソース割り当てパターンを出力する。なお、最適リソース割り当てパターンと併せて、最適解保持部14が保持する最適評価値を出力することも可能である。
[パターン生成部]
一方、パターン生成部11は、図3のステップ103において、生成したリソース割り当てパターンをパターン評価部12に向けて出力した後、制御部13からの改良指示待ち状態となる(ステップ104:NO)。ここで、制御部13から探索対象TP#Xの改良送信状態を改良指示信号とともに入力し、改良指示信号が値1のとき(改良指示あり、つまり、改良送信状態が有効のとき)(ステップ104:YES)、暫定リソース割り当てパターン{B[i];i=1…Ntp}のうち、探索TP#Xの送信状態B[X]の値を、改良送信状態に合致するよう更新する(B[X]= 改良送信状態とする)(ステップ105)。
このようにして、パターン生成部11は、探索対象TP#Xに対するTP別探索の後、探索により取得した探索TP#Xの改良送信状態に基づいて、暫定リソース割り当てパターンの改良を行う。なお、パターン生成部11が探索対象TP#Xに対するTP別探索に関するすべてのリソース割り当てパターンをパターン評価部12に出力した後、改良指示信号が値1となる(有効な改良送信状態を入力する)までの間は、次のTP別探索の開始を保留する。
この後、パターン生成部11は、予め定めた探索時間に達していない場合(ステップ106:NO)、ステップ101に移行して、制御部13から次の探索TPの番号である探索対象TP番号Yを入力し、再び、探索対象TP#Yに対するTP別探索と、探索により取得した探索対象TP#Yの改良送信状態を暫定リソース割り当てパターンに反映させる、暫定リソース割り当てパターンの改良を行う。また、探索対象TP番号の入力に合わせて、その次の探索対象TP番号の準備を制御部13に促すため、値1(次の探索対象TP番号の要求ありを表す値)の探索対象TP要求信号を、制御部13に向けて出力する。
このように、パターン生成部11は、制御部13から探索対象TP番号を入力し、TP別探索と暫定リソース割り当てパターンの改良を繰り返し、予め定めた探索時間に達した時点で(ステップ106:YES)、処理を停止する。なお、リソース割り当てパターン数や、制御部13から取得した探索TP番号の個数(反復回数)に基づいて、処理を停止してもよい。また、最適解保持部14が保持する最適評価値を監視し、予め定められた時間(あるいは予め定められたリソース割り当てパターン数や繰り返し回数)の間、変化がない(あるいは増加量が予め定められた値以下)と判断した場合、つまり、最適評価値が収束した場合に、前記処理を停止してもよい。
なお、制御部13は、パターン生成部11に向けて出力する探索対象TP番号を、出力順に配列した探索リストC[l](l=1…Nc;Ncは探索リストに含まれる探索対象TP番号の個数)として探索リスト管理部15から取得して保持しておき、パターン生成部11に向けて、探索リストの順番に、保持した探索対象TP番号を1個ずつ出力する。探索リストに含まれる全探索対象TP番号を出力した場合は、探索リストの先頭に戻って、先頭の全探索対象TP番号を再び出力する。つまり、探索対象TP番号は、C[1],C[2],…,C[Nc],C[1],C[2],…となる。
この探索リストC[l](l=1…Nc)は、外部より設定される。探索リストの設定方法として、複数の探索対象TP番号の順番に基づいて、TP別探索と暫定リソース割り当てパターン改良を繰り返す処理を試行し、統計的に早く大きい最適評価値に収束するという基準で最適な、探索対象TP番号の順番を見つけ、これを探索リストに設定する方法がある。これにより、無線ネットワークシステムの特性(例えば各送信ポイントの配置や障害物の位置、ユーザ端末の統計的な位置など)に応じて、より良い結果を得る(早く大きい最適評価値に収束する)ことが可能となる。
また、パターン生成部11で初期状態の暫定リソース割り当てパターンとして、送信状態が確定しているTP#i’(i’は1以上Ntp以下の整数)について、暫定リソース割り当てパターンに含まれる送信状態B[i’]に、確定した送信状態を指定しておく場合は、制御部13が保持する探索リストから、送信状態が確定しているTP#i’を除くことによって、送信状態が確定しているTP#i’に対するTP別探索を省略できるので、より少ないリソース割り当てパターンの生成で、最適評価値の収束を得ることができる。
また、制御部13が複数の探索リストを備えておき、1つの探索リストに含まれる探索対象TP番号を順番に出力し終えた後は、(疑似)乱数を発生させてランダムに別の探索リストを選択し、探索リストについて探索対象TP番号を順番に出力する手順が可能である。これにより、固定的な探索対象TPの順番の繰り返しを行うよりも、局所最適解に陥る可能性を低減できる。
なお、図1では、最適解保持部14が最適リソース割り当てパターンを出力する構成としたが、スケジューリング装置10に最適解保持部14を設けず、最適リソース割り当てパターンとして、パターン生成部11が保持する、暫定リソース割り当てパターン{B[i];i=1…Ntp}を採用する構成も可能である。
[探索リスト生成動作]
次に、図5を参照して、第1の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の探索リスト生成動作について説明する。図5は、第1の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。
[送信ポイント選択部]
送信ポイント選択部15Aは、図5の探索リスト生成処理を実行することにより、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#i(i=1…Ntp;Ntpはシステム内の送信ポイント数)について、探索順を決めて、探索リスト保持部15Bへ通知する。なお、探索リスト生成処理では省略されているが、各送信ポイントはすべてTP番号で特定される。
まず、送信ポイント選択部15Aは、スケジューリング装置10が制御の対象とする制御対象TP#iの中から、探索の開始TPとなる始点TPを1つ選択する(ステップ110)。この際、始点TPの選択では、任意の送信ポイントを選択してよい。始点TPの選択では、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして選択することもある。このように、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして選択することで、当該送信ポイントは送信停止状態を選択することなく、必ずユーザ端末を選択することができる。つまり、候補UEが最多の送信ポイントは、特にトラヒックが集中しているエリアであるため、送信停止状態にすることなく、必ずユーザ端末を選択して送信できるような探索順を生成することができる。
また、始点TPの選択では、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして選択することもある。このように、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして選択することで、候補UEが少ない送信ポイントも、送信停止状態を選択することなく、必ずユーザ端末を選択することができる。つまり、候補UEが最少の送信ポイントは、ユーザ端末の選択において、候補数が少なく送信停止状態を選択せざるを得ないことが想定されるため、そのエリアにいるユーザ端末も送信できるような探索順を生成することができる。
また、始点TPの選択では、送信ポイントが密集しているエリアの中から始点TPを選択することもある。各送信ポイントを中心とした所定の半径の円内に含まれる他の送信ポイントの数が最大である送信ポイントを始点TPに選択することで、送信ポイントが密集したエリアの中から始点TPを選択することができる。このように、送信ポイントが密集したエリアの中から始点TPを選択することで、ランダムに始点TPを選択する場合に比べて、送信ポイント間の距離の和を低減できることが期待でき、より関連の高い送信ポイント同士を連続的に選択できるようになり、早期に評価値を収束できる効果がある。
また、始点TPの選択では、過去の送信ポイントとユーザ端末の組合せの決定において、評価値の高い組合せが得られたときの始点TPを保持しておき、当該TPを始点TPとして選択することもある。このように、始点TPの選択を過去の実績により決めることで、ランダムに始点TPを選択する場合に比べて、より評価値の高い組合せが得られる効果がある。
また、始点TPの選択では、既に生成した探索リストの探索順で送信ポイントとユーザ端末の組合せを決めた結果、送信停止となった送信ポイントを始点TPに選択してもよい。
なお、複数の探索リストを用いて、送信ポイントとユーザ端末の最適な組合せを探索する場合、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして探索順を決めた探索リストと、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして探索順を決めた探索リストの両者を用いることができる。さらに、送信ポイント選択部15Aは、既に決めた探索順を記憶しておくことで、既に始点TPとなった送信ポイントを除外して、始点TPを選択してもよい。
[送信ポイント間距離計算部]
次に、送信ポイント間距離計算部15Cは、各制御対象TPの位置情報に基づいて、送信ポイント選択部15Aから指定された選択TPと、これまでに選択TPとして選択された選択済みTPを除いた未選択TPとの間の距離をそれぞれ計算する(ステップ111)。距離を算出するため位置情報には、緯度や経度、または、システム内に限定して定義した座標を用いる。送信ポイント間の距離を求めるための位置情報として、少なくとも、X座標、Y座標が必要である。X座標、Y座標から送信ポイント間の距離を求める場合、アンテナ高を無視して2次元平面の距離として送信ポイント間の距離を求める。一方、アンテナ高の情報が得られる場合、3次元空間の距離として送信ポイント間の距離を求めることもある。
なお、送信ポイント間距離計算部15Cは、探索順を決める処理の開始前に、送信ポイント間の距離を事前に計算し、送信ポイント間距離保持部15Dにて計算結果を保持しておくこともできる。送信ポイント間距離保持部15Dにて、計算結果を保持しておくことで、その都度計算しなくとも送信ポイント間の距離を取得できるため、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果がある。
また、送信ポイント間距離保持部15Dにて、すべての送信ポイントについて、各送信ポイント間の距離を保持するためのメモリを備える場合、予め計算したすべての結果を記憶しておくことで、送信点の追加や位置の変更がない限り、一度だけ計算すればよく、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果に加えて、距離の計算に要する消費電力を削減できる効果がある。
また、送信ポイント間距離保持部15Dにて、各送信ポイント間の距離を保持するためのメモリが限られている場合、一部の送信ポイント間の距離のみを保持する。この場合、事前に計算した結果の中で距離が短いものから順に記憶できる限り保持することもある。つまり、選択される可能性の高い送信ポイントとの距離のみを保持する。このように、少ないメモリ量で済ませることで、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果と、距離の計算に要する消費電力の削減の効果と、スケジューラ装置の低面積化や小型化の効果とを、同時に得られる効果がある。
[送信ポイント選択部]
次に、送信ポイント選択部15Aは、現在選択中の選択TPを送信ポイント間距離保持部15Dへ通知することで、選択TPと未選択TPとの距離をそれぞれ取得した後、未選択TPの中から選択TPとの距離が最短のTPを次の新たな選択TPとして選択し、この新たな選択TPを探索対象TPとして探索リスト保持部15Bへ出力する(ステップ112)。
このように、送信ポイント間の距離を基準に探索順を決めることで、送信ポイント同士の相関が強い送信ポイントを順次選択したり、逆に相関が弱い送信ポイントを順次選択したりすることが可能になる。
なお、次の探索対象TPとして選択する送信ポイントは、必ずしも送信ポイント間の距離が最短である必要はなく、例えば、送信ポイント間の距離が最大の送信ポイントを選択するようにしてもよい。このように全く異なる選択基準で探索順を決めることで、より評価値の高い組合せを探索できる可能性を向上させる。
また、次の探索対象TPとして選択する送信ポイントは、例えば、2番目に距離の近い送信ポイントを選択してもよい。このとき、全送信ポイントについて最短距離の送信ポイントを選ぶのではなく、所定の割合で例えば2番目に距離の近い送信ポイントを選択するようにする。探索リストを複数生成する場合、この割を変えてもよい。
また、送信ポイント選択部15Aは、現在の探索対象TPからの距離が所定の閾値以下の送信ポイントの中から、ランダムに次の探索対象TPを選択してもよい。
また、送信ポイント選択部15Aは、各送信ポイントに接続することができるユーザ端末の数を把握している場合、現在の探索対象TPからの距離が所定の閾値以下の送信ポイントの中から、ユーザ端末数が最も少ないまたは最も多い送信ポイントを次の探索対象TPに選択してもよい。
また、送信ポイント選択部15Aは、既に登録されている探索順、探索が実施された探索順を記憶することで、探索済みの経路とは異なる探索順を決めることもある。
このように、選択基準を変えることで、送信ポイントとユーザ端末の組合せの決定において、異なる結果が得られる探索リストを生成することができ、より評価値の高い組合せを探索できる可能性を向上させる効果がある。
次に、送信ポイント選択部15Aは、すべての送信ポイントについて選択が完了しているか否か判定する(ステップ113)。この判定の結果、すべての送信ポイントについて選択が完了していない場合(ステップ113:NO)、現在選択している送信ポイントと選択済み送信ポイントを除いた未選択の送信ポイントとの距離を計算するため、ステップ111へ戻る。距離の計算または取得を終えたら探索対象TPを選択する。この一連の動作を繰り返すことで、送信ポイントの探索順を決めて、探索リストを生成する。一方、すべての送信ポイントの選択が完了した場合(ステップ113:YES)、次のステップ114へ進む。
[探索リスト保持部]
次に、探索リスト保持部15Bは、制御部13より探索リスト更新許可が通知されているか否か判定する(ステップ114)。ここで、探索リスト更新許可が通知されていない場合(ステップ114:NO)、探索リスト更新許可が得られるまで探索リスト更新情報を保持し(ステップ115)、ステップ114へ戻る。
一方、探索リストの更新許可が通知されている場合(ステップ114:YES)、探索リスト更新情報を制御部13へ通知して、制御部13の探索リストを更新し(ステップ116)、一連の探索リスト生成処理を終了する。なお、制御部13が複数の探索リストを備える場合、指定された探索リストを更新する。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、探索リスト管理部15が、送信ポイント間の距離に基づいて、送信ポイントを探索する際の探索順を示す探索リストを生成し、制御部13が、この探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択してパターン生成部11に順次指示し、これに応じてパターン生成部11で生成された、探索対象送信ポイントに関するリソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、パターン生成部11が、リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、制御部13から指示された探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関するリソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて制御部13で選択された改良送信状態に基づいて、暫定リソース割り当てパターンを改良するようにしたものである。
これにより、リソース割り当てパターンをランダムに生成した場合と比較して、探索開始から極めて短い時間で、より高い評価値となるリソース割り当てパターンを見つけだすことができる。したがって、最適なリソース割り当てパターンの特定に要する処理時間を大幅に短縮でき、探索空間(可能性のあるリソース割り当てパターンの集合)が膨大である、大規模な無線ネットワーク場合でも、最適なリソース割り当てパターンを短時間で取得することが可能となる。
さらに、送信ポイントの探索順が送信ポイント間の距離を基準に決定されるため、送信ポイントのID番号の昇順または降順またはランダムに決める場合と比較して、関連の高い送信ポイント同士が連続的に選択されるため、周囲のアンテナの送信先の決定を瞬時に反映でき、評価値が収束するまでの時間を短縮することが可能となる。
この際、複数の探索リストを用いて送信ポイントとユーザ端末の組合せを探索してもよく、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。さらに、評価値が収束するまでの時間を短縮することで、より多くの組合せが探索できるようになり、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。これにより、高い評価値の組合せを用いて無線伝送を行うことで、ユーザスループットやエリア全体のスループット、セルあたりのスループットを改善できる効果がある。また、距離で制限をかけることで探索の候補となる送信ポイントを少なくできるため、より高速に送信ポイントの探索順を決めることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の探索リスト管理部15について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、図6に示すように、探索リスト管理部15にて送信ポイントの探索順を決める際に、TP間距離ではなく送信ポイント間電波強度を基準にして探索順を決める点が第1の実施の形態と相違する。すなわち、本実施の形態は、探索リスト管理部15において、物理的なTP間距離でなく、無線の電波強度や与干渉の強さなど、無線観点の相関の強さを基準に送信ポイントの探索順を決めるようにしたものである。
本実施の形態において、探索リスト管理部15には、第1の実施の形態における送信ポイント間距離計算部15Cおよび送信ポイント間距離保持部15Dに代えて、送信ポイント間電波強度保持部15Eが設けられている。
送信ポイント間電波強度保持部15Eは、外部の装置より入力される制御対象送信ポイント間の電波強度を保持する機能を有している。
送信ポイント選択部15Aは、送信ポイント間電波強度保持部15Eより取得した送信ポイント間の電波強度を基準にして、送信ポイントの探索順を決める機能を有している。
探索リスト保持部15Bは、送信ポイント選択部15Aにて選択した送信ポイントを探索リストとして保持し、更新許可が得られたタイミングで、探索リストを出力する機能を有している。
[第2の実施の形態の動作]
次に、図7を参照して、第2の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の探索リスト生成動作について説明する。図7は、第2の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。
[送信ポイント選択部]
送信ポイント選択部15Aは、図7の探索リスト生成処理を実行することにより、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#i(i=1…Ntp;Ntpはシステム内の送信ポイント数)について、探索順を決めて、探索リスト保持部15Bへ通知する。
まず、送信ポイント選択部15Aは、スケジューリング装置10が制御の対象とする制御対象TP#iの中から、探索の開始TPとなる始点TPを1つ選択する(ステップ200)。
[送信ポイント間電波強度保持部]
送信ポイント間電波強度保持部15Eは、送信ポイント選択部15Aから指定された選択TPと、これまでに選択TPとして選択された選択済みTPを除いた未選択TPとの間の電波強度を、保持している電波強度のうちから取得し(ステップ201)、送信ポイント選択部15Aへ出力する。
[送信ポイント選択部]
次に、送信ポイント選択部15Aは、送信ポイント間電波強度保持部15Eから通知される電波強度を基準にして、未選択TPの中から、最も電波強度の強い送信ポイントを次の新たな選択TPとして選択し、この新たな選択TPを探索対象TPとして探索リスト保持部15Bへ出力する(ステップ202)。
次に、送信ポイント選択部15Aは、すべての送信ポイントについて選択が完了しているか否か判定する(ステップ203)。この判定の結果、すべての送信ポイントについて選択が完了していない場合(ステップ203:NO)、送信ポイント間の無線信号の電波強度を取得するステップ201へ戻る。このとき取得する電波強度は今回選択された送信ポイントとまだ選択されていない送信ポイント間の電波強度である。一方、すべての送信ポイントの選択が完了した場合(ステップ203:YES)、次のステップ204へ進む。なお、送信ポイント選択部15Aは、既に生成したTP探索順を記憶しておき、同じ順番にならないようにTP探索順を変える。
[探索リスト保持部]
次に、探索リスト保持部15Bは、制御部13より探索リスト更新許可が通知されているか否か判定する(ステップ204)。ここで、探索リスト更新許可が通知されていない場合(ステップ204:NO)、探索リスト更新許可が得られるまで探索リスト更新情報を保持し(ステップ205)、ステップ204へ戻る。
一方、探索リストの更新許可が通知されている場合(ステップ204:YES)、探索リスト更新情報を制御部13へ通知して、制御部13の探索リストを更新し(ステップ206)、一連の探索リスト生成処理を終了する。なお、制御部13が複数の探索リストを備える場合、指定された探索リストを更新する。
[第2の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、探索リスト管理部15が、送信ポイント間の電波強度に基づいて、送信ポイントを探索する際の探索順を示す探索リストを生成するようにしたものである。
これにより、送信ポイントの探索順として、無線観点で関連の高い送信ポイント同士が連続的に選択されることになる。したがって、送信ポイントの探索順を送信ポイントのID番号の昇順または降順またはランダムに決める場合と比較して、周囲のアンテナの送信先の決定を瞬時に反映でき、評価値が収束するまでの時間を短縮できるため、より多くの組合せが探索できるようになり、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。
このため、高い評価値の組合せを用いて無線伝送を行うことで、ユーザスループットやエリア全体のスループット、セルあたりのスループットを改善できる効果がある。また、距離で制限をかけることで探索の候補となる送信ポイントを少なくできるため、より高速に送信ポイントの探索順を決めることができる。
さらに、TP間距離とは異なる送信ポイント選択基準を用いることで、複数の探索リストを生成することができる。これにより、複数の探索リストを用いて送信ポイントとユーザ端末の組合せを探索できるため、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、図8を参照して、本発明の第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の探索リスト管理部15について説明する。図8は、第3の実施の形態にかかる探索リスト管理部の構成を示すブロック図である。
本実施の形態は、図8に示すように、探索リスト管理部15にて送信ポイントの探索順を決める際に、送信ポイント間の電波強度を基準に加える点が第1の実施の形態と相違し、探索リスト管理部15にて送信ポイントの探索順を決める際に、送信ポイント間の距離が所定の範囲内にある送信ポイントの中から送信ポイントを選択する点が第2の実施の形態と相違する。すなわち、本実施の形態は、探索リスト管理部15において、物理的な距離が所定の範囲内にある送信ポイントのうちから、無線の電波強度や与干渉の強さなど、無線観点の相関の強さを基準に送信ポイントの探索順を決めるようにしたものである。
本実施の形態において、探索リスト管理部15には、第1の実施の形態における送信ポイント間距離計算部15Cおよび送信ポイント間距離保持部15Dに加えて、が第2の実施の形態における送信ポイント間電波強度保持部15Eが設けられている。
送信ポイント間距離計算部15Cは、制御対象TPの設置位置を示す座標位置情報などからなる位置情報に基づいて、これら制御対象送信ポイント間の距離を計算する機能を有している。
送信ポイント間距離保持部15Dは、送信ポイント間距離計算部15Cで計算されたTP間距離を保持する機能と、送信ポイント選択部15Aから指示された選択TPと他の制御対象TPとの間のTP間距離を出力する機能とを有している。
送信ポイント間電波強度保持部15Eは、外部の装置より入力される制御対象送信ポイント間の電波強度を保持する機能を有している。
送信ポイント選択部15Aは、送信ポイント間電波強度保持部15Eより取得した送信ポイント間の電波強度を基準にして、選択TPとの距離が所定の範囲内である送信ポイントを抽出する機能と、送信ポイント間電波強度保持部15Eより取得した送信ポイント間の電波強度を基準にして、これら抽出TPの探索順を決める機能とを有している。
探索リスト保持部15Bは、送信ポイント選択部15Aにて選択した送信ポイントを探索リストとして保持し、更新許可が得られたタイミングで、探索リストを出力する機能を有している。
[第3の実施の形態の動作]
次に、図9を参照して、第3の実施の形態にかかるスケジューリング装置10の探索リスト生成動作について説明する。図9は、第3の実施の形態にかかる探索リスト生成処理を示すフローチャートである。
[送信ポイント選択部]
送信ポイント選択部15Aは、図9の探索リスト生成処理を実行することにより、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#i(i=1…Ntp;Ntpはシステム内の送信ポイント数)について、探索順を決めて、探索リスト保持部15Bへ通知する。
まず、送信ポイント選択部15Aは、スケジューリング装置10が制御の対象とする各送信ポイントTP#iの中から、探索の開始TPとなる始点TPを1つ選択する(ステップ300)。この際、始点TPの選択では、任意の送信ポイントを選択してよい。始点TPの選択では、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして選択することもある。このように、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして選択することで、当該送信ポイントは送信停止状態を選択することなく、必ずユーザ端末を選択することができる。つまり、候補UEが最多の送信ポイントは、特にトラヒックが集中しているエリアであるため、送信停止状態にすることなく、必ずユーザ端末を選択して送信できるような探索順を生成することができる。
また、始点TPの選択では、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして選択することもある。このように、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして選択することで、候補UEが少ない送信ポイントも、送信停止状態を選択することなく、必ずユーザ端末を選択することができる。つまり、候補UEが最少の送信ポイントは、ユーザ端末の選択において、候補数が少なく送信停止状態を選択せざるを得ないことが想定されるため、そのエリアにいるユーザ端末も送信できるような探索順を生成することができる。
また、始点TPの選択では、既に生成した探索リストの探索順で送信ポイントとユーザ端末の組合せを決めた結果、送信停止となった送信ポイントを始点TPに選択してもよい。
なお、複数の探索リストを用いて、送信ポイントとユーザ端末の最適な組合せを探索する場合、候補UEが最多の送信ポイントを始点TPとして探索順を決めた探索リストと、候補UEが最少の送信ポイントを始点TPとして探索順を決めた探索リストの両者を用いることができる。さらに、送信ポイント選択部15Aは、既に決めた探索順を記憶しておくことで、既に始点TPとなった送信ポイントを除外して、始点TPを選択してもよい。
[送信ポイント間距離計算部]
次に、送信ポイント間距離計算部15Cは、各送信ポイントの位置情報を用いてに基づいて、送信ポイント選択部15Aから指定された選択TPと、これまでに選択TPとして選択された選択済みTPを除いた未選択TPとの間の距離をそれぞれ計算する(ステップ301)。距離を算出するため位置情報には、緯度や経度、または、システム内に限定して定義した座標を用いる。送信ポイント間の距離を求めるための位置情報として、少なくとも、X座標、Y座標が必要である。X座標、Y座標から送信ポイント間の距離を求める場合、アンテナ高を無視して2次元平面の距離として送信ポイント間の距離を求める。一方、アンテナ高の情報が得られる場合、3次元空間の距離として送信ポイント間の距離を求めることもある。
なお、送信ポイント間距離計算部15Cは、探索順を決める処理の開始前に、送信ポイント間の距離を事前に計算し、送信ポイント間距離保持部15Dにて計算結果を保持しておくこともできる。送信ポイント間距離保持部15Dにて、計算結果を保持しておくことで、その都度計算しなくとも送信ポイント間の距離を取得できるため、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果がある。
また、送信ポイント間距離保持部15Dにて、すべての送信ポイントについて、各送信ポイント間の距離を保持するためのメモリを備える場合、予め計算したすべての結果を記憶しておくことで、送信点の追加や位置の変更がない限り、一度だけ計算すればよく、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果に加えて、距離の計算に要する消費電力を削減できる効果がある。
また、送信ポイント間距離保持部15Dにて、各送信ポイント間の距離を保持するためのメモリが限られている場合、一部の送信ポイント間の距離のみを保持する。この場合、事前に計算した結果の中で距離が短いものから順に記憶できる限り保持することもある。つまり、選択される可能性の高い送信ポイントとの距離のみを保持する。このように、少ないメモリ量で済ませることで、探索リストの生成処理に要する時間を短縮できる効果と、距離の計算に要する消費電力の削減の効果と、スケジューラ装置の低面積化や小型化の効果とを、同時に得られる効果がある。
[送信ポイント選択部]
次に、送信ポイント選択部15Aは、現在選択中の選択TPを送信ポイント間距離保持部15Dへ通知することで、選択TPと未選択TPとの距離をそれぞれ取得した後、未選択TPの中から選択TPとの距離が、予め設定した基準範囲内にある送信ポイントを抽出する(ステップ302)。
[送信ポイント間電波強度保持部]
次に、送信ポイント間電波強度保持部15Eは、送信ポイント選択部15Aから指定された選択TPと抽出TPとの間の無線信号の電波強度を、保持している電波強度のうちから取得し(ステップ303)、送信ポイント選択部15Aへ出力する。
[送信ポイント選択部]
次に、送信ポイント選択部15Aは、送信ポイント間電波強度保持部15Eから通知される電波強度を基準にして、抽出TPの中から、最も電波強度の強い送信ポイントを次の新たな選択TPとして選択し、この新たな選択TPを探索対象TPとして探索リスト保持部15Bへ通知する(ステップ304)。
次に、送信ポイント選択部15Aは、すべての送信ポイントについて選択が完了しているか否か判定する(ステップ305)。この判定の結果、すべての送信ポイントについて選択が完了していない場合(ステップ305:NO)、送信ポイント間の距離を取得するステップ201へ戻る。一方、すべての送信ポイントの選択が完了した場合(ステップ305:YES)、次のステップ306へ進む。なお、送信ポイント選択部15Aは、既に生成したTP探索順を記憶しておき、同じ順番にならないようにTP探索順を変える。
[探索リスト保持部]
次に、探索リスト保持部15Bは、制御部13より探索リスト更新許可が通知されているか否か判定する(ステップ306)。ここで、探索リスト更新許可が通知されていない場合(ステップ306:NO)、探索リスト更新許可が得られるまで探索リスト更新情報を保持し(ステップ307)、ステップ306へ戻る。
一方、探索リストの更新許可が通知されている場合(ステップ306:YES)、探索リスト更新情報を制御部13へ通知して、制御部13の探索リストを更新し(ステップ307)、一連の探索リスト生成処理を終了する。なお、制御部13が複数の探索リストを備える場合、指定された探索リストを更新する。
[第3の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、探索リスト管理部15が、選択TPとの距離が基準範囲内である抽出TPのうちから、送信ポイント間の電波強度に基づいて、送信ポイントを探索する際の探索順を示す探索リストを生成するようにしたものである。
これにより、送信ポイントの探索順として、距離が近い送信ポイント同士が連続的に選択されるとともに、無線観点で関連の高い送信ポイント同士が連続的に選択されることになる。したがって、送信ポイントの探索順を送信ポイントのID番号の昇順または降順またはランダムに決めた場合と比較して、周囲のアンテナの送信先の決定を瞬時に反映でき、評価値が収束するまでの時間を短縮できるため、より多くの組合せが探索できるようになり、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。
さらに、複数の探索リストを用いて送信ポイントとユーザ端末の組合せを探索するため、より高い評価値の組合せを探索することが可能となる。このため、高い評価値の組合せを用いて無線伝送を行うことで、ユーザスループットやエリア全体のスループット、セルあたりのスループットを改善できる効果がある。また、距離で制限をかけることで探索の候補となる送信ポイントを少なくできるため、より高速に送信ポイントの探索順を決めることができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
10…スケジューリング装置、11…パターン生成部、12…パターン評価部、13…制御部、14…最適解保持部、15…探索リスト管理部、15A…送信ポイント選択部、15B…探索リスト保持部、15C…送信ポイント間距離計算部、15D…送信ポイント間距離保持部、15E…送信ポイント間電波強度保持部。

Claims (6)

  1. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、
    索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、
    前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理部は、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離の小さい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  2. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、
    探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、
    前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理部は、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  3. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング装置であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成部と、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価部と、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御部と、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持部と、
    探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理部とを備え、
    前記制御部は、前記探索リスト管理部から取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成部に順次指示し、これに応じて前記パターン生成部で生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成部は、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御部から指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御部で選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理部は、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離が基準距離内である送信ポイントのうちから、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング装置。
  4. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、
    索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、
    前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理ステップは、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離の小さい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
  5. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、
    探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、
    前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理ステップは、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
  6. 複数の送信ポイントを有する無線ネットワークシステムに対して、これら送信ポイントと各ユーザ端末との間で無線通信を行うための無線リソース割り当てを行うスケジューリング方法であって、
    前記送信ポイントごとに、送信先となるユーザ端末または送信停止を示す送信状態を指定するためのリソース割り当てパターンを順次生成するパターン生成ステップと、
    前記リソース割り当てパターンごとに、当該リソース割り当てパターンに基づく前記無線リソースの割り当てを評価するための評価値を計算するパターン評価ステップと、
    前記評価値に基づいて、前記リソース割り当てパターンの改良に用いる改良リソース割り当てパターンを選択する制御ステップと、
    前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値が最も良好なリソース割り当てパターンを、実際の無線リソース割り当てに用いる最適リソース割り当てパターンとして選択する最適解保持ステップと、
    探索すべき送信ポイントの探索順を示す探索リストを生成する探索リスト管理ステップとを備え、
    前記制御ステップは、前記探索リスト管理ステップから取得した前記探索リストの探索順に従って探索対象送信ポイントを選択して前記パターン生成ステップに順次指示し、これに応じて前記パターン生成ステップで生成された、前記探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンのうち、当該評価値がより良好なリソース割り当てパターンにおける当該探索対象送信ポイントの送信状態を改良送信状態として選択し、
    前記パターン生成ステップは、前記リソース割り当てパターンを生成する際、記憶している暫定リソース割り当てパターンに対して、前記制御ステップから指示された前記探索対象送信ポイントの送信状態のみを順に変更することにより、当該探索対象送信ポイントに関する前記リソース割り当てパターンを順次生成し、これに応じて前記制御ステップで選択された前記改良送信状態に基づいて、前記暫定リソース割り当てパターンを改良し、
    前記探索リスト管理ステップは、前記送信ポイントの位置情報に基づきそれぞれの送信ポイント間の距離を計算し、これら送信ポイント間の距離が基準距離内である送信ポイントのうちから、前記送信ポイント間で計測した電波強度の大きい順に基づいて前記探索順を決定する
    ことを特徴とするスケジューリング方法。
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