JP6457322B2 - 包装体 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を見栄えよく陳列・販売するために用いられる包装体に関するものである。
従来、化粧品や玩具等の商品を見栄えよく、しかも顧客が手にとりやすい形で陳列するための包装体として、透明なプラスチックシートに凹凸形状を賦形して商品収容部とし、これに台紙を付けて吊り下げるようにした、いわゆるブリスターパックによる包装体が汎用されている(特許文献1等を参照)。また、例えば、図7(a)に示すように、透明なプラスチックシート1に凹凸形状を賦形したものを、貝のように閉じ合わせて、その閉じ合わせた隙間に商品(この例では8本の乾電池)を収容し、台紙2を挟み込んで吊り下げるようにした、クラムシェルタイプのブリスターパックも多く用いられている(特許文献2等を参照)。
上記クラムシェルタイプのブリスターパックは、図7(b)に示すように、真空成形や圧空成形によって、一枚の透明なプラスチックシート1の片方1aに、商品の下部を収容するための凹部3を形成し、他方1bに、商品の上部を収容する凹部4を形成したもので、両者の周縁部同士を着脱自在に係合させて、閉じ合わせるようになっている。
一方、ブリスターパックによるものではないが、例えば図8(a)、(b)に示すように、小さな筒状の中箱6〔図8(d)を参照〕に商品を収容し、これを数個並列した状態で、筒状の透明外ケース7に収納して陳列できるようにした包装容器も提案されている(特許文献3等を参照)。この包装容器に用いられる中箱6は、図8(c)に示すように、一枚のプラスチックシート7に、左右の側面となる部分8、9と、天面、底面となる部分10、11と、重ね代となる部分12とを設けたもので、上記天面となる部分10には、開口部13と、2つの折り返し片14、15が形成されている。
特開2006−123955号公報 特開2000−118558号公報 実開昭61−22707号公報
これらの包装体や包装容器は、コンパクトに商品を収容して、見栄えよく陳列することができるが、中身である商品を取り出した後は、そのまま廃棄されるのが一般的である。しかし、特に汚れているわけではない、所定の形状が付与されたプラスチックシートからなる包装体を、そのまま廃棄することは、焼却処分するにしても再生処理するにしても一定のコストがかかり経済的でない。また、環境保全の立場からも好ましくない。
ところで、商品によっては、包装体や包装容器から取り出した後、別の容器に移しかえて使用に供するものがある。例えば石鹸は、専用のトレイに入れられて洗面台や浴室に置かれる。また、ハーブ等の芳香剤も、専用の容器に入れられて所定の場所に置かれる。
そこで、このような商品については、商品の包装に用いていた包装体等を、使用時のトレイ等としてそのまま用いることができれば、資源の無駄遣いにならず、経済的で環境保全上も好ましいと思われるが、石鹸とトレイ等を組み合わせたものは、もっぱら贈答用等の高級仕様の組み合わせ商品として販売されているにすぎず、プラスチックシートからなる簡易な包装体をそのままトレイ等として再利用するという発想のものは全く提案されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたもので、シートを組み合わせた簡易な包装体でありながら、包装体を全て使い捨てるのではなく、その一部を、物品の使用時にも、そのまま、物品の入れ物として利用することのできる、優れた包装体の提供をその目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、一枚のシートを略筒状に形成してなる外ケースと、上記外ケースの片端開口から嵌入され着脱自在に保持される中空略柱状の内ケースとを備え、上記内ケースは、互いの開口部同士を突き合わせることによって中空略柱状体となる2つの略半筒状凹部が、軸方向に延びる片縁部で互いにつながった形状に賦形された一枚のシートからなり、その2つの略半筒状凹部の開口部同士を互いに突き合わせ着脱自在に係合することによって、その内側に物品収容空間が形成されているとともに、上記2つの略半筒状凹部のうち一方の略半筒状凹部の、凹んだ部分の底部が平坦面に形成されており、上記外ケースの片端開口から取り出された内ケースを、上記一方の略半筒状凹部の平坦面を下にして載置することにより、内ケースに収容された物品の使用に供することができるようになっている包装体を第1の要旨とする。
また、本発明は、そのなかでも、特に、上記内ケースにおいて、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分に切欠き窓部が形成されており、物品使用時には、この切欠き窓部から物品の出し入れが行われるようになっている包装体を第2の要旨とし、上記内ケースにおいて、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分にスリットもしくは小孔が形成されており、内ケース内に収容された物品が、徐々に芳香もしくは薬効成分を放出する物品であって、物品使用時には、その芳香もしくは薬効成分が上記スリットもしくは小孔から放出されるようになっている包装体を第3の要旨とする。
さらに、本発明は、それらのなかでも、特に、上記外ケースが、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられている包装体を第4の要旨とする。
すなわち、本発明の包装体は、ともに一枚のシートからなる外ケースと内ケースとを組み合わせた簡易なものであり、しかもその内ケースが、2つの略半筒状凹部を突き合わせて中空略柱状となる特殊な形状で、その片方の略半筒状凹部の底部が平坦面になっている。そして、上記内ケースを、その平坦面を下にして水平面に置けば、安定した形で載置することができるため、この内ケースを利用して、内ケース内に収容していた物品の使用に供することができるようになっている。
したがって、上記包装体によれば、商品や景品、サンプル等の各種物品の保管や陳列に用いた包装体を、物品を取り出した後、そのまま全て廃棄するのではなく、包装体のうち内ケースを、物品のための入れ物として、利用することができ、経済的である。また、環境保全の立場からも、焼却処分や再生処理に伴う負荷が軽減されるため好ましい。さらに、物品の使用者にとっても、包装体から取り出した物品のために、わざわざ別の容器等を準備する必要がなく、使い勝手がよいという利点を有する。
そして、本発明のなかでも、特に、上記内ケースにおいて、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分に切欠き窓部が形成されており、物品使用時には、この切欠き窓部から物品の出し入れが行われるようになっているものは、上記切欠き窓部を利用すれば、物品の出し入れを簡単に行うことができ、好適である。また、物品によっては、包装体の製造工程において、内ケースを組み立てた状態で、この開口部を利用して物品の充填作業を行うことができ、作業効率を向上させることができるという利点を有する。
また、本発明のなかでも、特に、上記内ケースの、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分にスリットもしくは小孔が形成されており、内ケース内に収容された物品が、徐々に芳香もしくは薬効成分を放出する物品であって、物品使用時には、その芳香もしくは薬効成分が上記スリットもしくは小孔から放出されるようになっているものは、包装時には、物品をプラスチック製の袋やフィルムで密閉した状態で内ケース内に収容しておき、使用開始時に、これを開封して、再度内ケース内に収容して、適宜の場所に設置すれば、上記スリットや小孔から芳香や薬効成分が徐々に放出されて、長期間、優れた効果を奏し、使い勝手のよいものとなる。
さらに、本発明のなかでも、特に、上記外ケースが、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられているものは、この包装体を、店頭等において、上から吊り下げた状態で陳列することができ、アイキャッチ効果の高い陳列形態を実現することができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 上記実施の形態の分解斜視図である。 上記実施の形態における外ケースの展開図である。 (a)は上記実施の形態における内ケースの平面図、(b)はその正面図である。 (a)は図4(a)の右側面図、(b)は図4(a)のA−A′断面図、(c)は図4(a)のB−B′断面図である。 (a)は上記実施の形態における内ケースの使用方法の説明図、(b)は上記内ケースの変形例の使用方法の説明図である。 (a)は従来のブリスターパックによる包装体の一例を示す斜視図、(b)は上記包装体に用いられるブリスターパックの平面図である。 (a)、(b)は従来の包装容器の他の例を示す説明図、(c)は上記包装容器に用いられる中箱の展開図、(d)はその中箱の斜視図である。
つぎに、本発明の実施の形態を図面にもとづいて詳しく説明する。ただし、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の包装体の一実施の形態を示す斜視図を示している。この包装体は、細長い小袋によって粉末入浴剤を1回の使用分ずつ個包装した個装体20を多数本、透明なプラスチックからなる袋21に入れて収容し、陳列販売するためのもので、上記粉末入浴剤を収容するための内部空間を有する中空略柱状の内ケース30と、この内ケース30を着脱自在に嵌入保持する略筒状の外ケース31とを備えている。
上記外ケース31は、図3に示すように、ポリエチレンテレフタレート(PET)からなる厚み0.3mmの1枚のシートに2本の折り目32、33を付けて、正面部34と背面部35と重ね代部36とに区切り、この重ね代部36を、反対側の背面部35の縁部に重ねて接合し、筒状に丸めたものである。そして、上記外ケース31の上部開口縁部の背面部35側には、その中央から上方に向かって、略四角形のフラップ37が延設されており、このフラップ37に、吊り下げ用の穴38が設けられている。したがって、この穴38を利用して、容器全体を上から吊り下げた状態で陳列することができるようになっている。
なお、上記外ケース31は、左右に折り目32、33が付いているため、平面視真円状の筒にはならず、前後に潰れた形になっている。したがって、図2に示すように、この左右の折り目32、33に手をかけて正面部34と背面部35を前後に膨らませながら中空略柱状の内ケース30を、上から外ケース31内に嵌入すると、内ケース30は、前後に潰れようとする正面部34と背面図35の間に挟持されて、下方に抜け落ちることなくしっかりと保持されるようになっている。
つぎに、上記外ケース31内に嵌入保持される内ケース30について説明する。この内ケース30も、外ケース31と同様、厚み0.3mmのPETシートからなり、真空成形によって、最終的に中空略柱状となる立体形状が付与されている。すなわち、上記内ケース30は、その平面図である図4(a)およびその正面図である図4(b)に示すように、一枚のPETシートに、互いの開口部同士を突き合わせることによって中空略柱状体となる2つの略半筒状凹部50、51が、それぞれの周囲に開口縁となるフランジ部50a、51aを残した状態で形成され、互いのフランジ部50a、51aの、軸方向に延びる片縁部同士で左右につながった形になっている。
そして、図4(a)の、向かって左側の略半筒状凹部50は、その凹んだ部分の底部(外から見ると突出した部分の頂部、図において細かい斜線で示す部分)52が、平坦面になっている。また、そのフランジ部50aのうち、軸方向に沿う左側の縁部には、この略半筒状凹部50を、右側の略半筒状凹部51と突き合わせて係合するための切欠き部53が、上下2カ所に設けられている。さらに、上記フランジ部50aの上端縁には、その中央から上向きに突出する摘み片54が形成されている。この摘み片54には、左右に延びる凸条54aが上下2本設けられており、この部分を、後述する反対側の摘み片58と重ねて摘み、内ケース30を持ち上げたとき、指が滑りにくいよう配慮されている。
一方、図4(a)の、向かって右側の略半筒状凹部51は、図4(a)の右側面図である図5(a)、同じく図4(a)のA−A′断面図である図5(b)、同じく図4(a)のB−B′断面図である図5(c)に示すように、その凹んだ部分(外から見ると突出した部分)に、大きな切欠き窓部55が形成されている。そして、この切欠き窓部55の周縁部は、垂直に折り返されて枠状の周壁56になっている。
また、上記略半筒状凹部51のフランジ部51aのうち、軸方向に沿う右側の縁部には、この略半筒状凹部51を、左側の略半筒状凹部50と突き合わせて係合するための係合片57が、その両側の縁部を切り欠くことによって、上下2カ所に形成されている。なお、上記係合部57の先端の幅が、係合相手となる切欠き部53の切欠き幅よりも若干大きく形成されており、両者53、57の縁部同士が撓んで着脱自在に係合するようになっている。さらに、上記フランジ部51aの上端縁には、左側のフランジ部50aと同様、その中央から上向きに突出する摘み片58が形成されており、左側の摘み片54と同様、滑り止めのための凸条58aが上下2本設けられている。
そして、上記左右2つの略半筒状凹部50、51の開口部同士を、図4(b)において矢印で示すように、互いに突き合わせて、フランジ部50aの切欠き部53と、フランジ部51aの係合片57とを係合することによって、中空略柱状に組み立てられるようになっている。
この中空略柱状の内ケース30の内側に、図1に示す、袋21入りの粉末入浴剤の個装体20を収容し、内ケース30の上面から突出する摘み片54、58を摘んで持ち上げて、図2に示すように、外ケース31の上端開口から嵌入することにより、目的とする包装体を得ることができる。
なお、上記個装体20入りの袋21を内ケース30に収容する際、袋21の上下部分を、略半筒状凹部51に設けられた周壁56の内周縁部60(図2を参照)の奥側に嵌め込んでおけば、袋21が内ケース30内でがたつかず、内ケース30を多少傾けても切欠き窓部55から脱落しにくいことから、内ケース30を斜め姿勢にして外ケース31に嵌入することができ、作業性がよい。
この包装体によれば、内ケース30内に収容された粉末入浴剤の個装体20が、内ケース30の切欠き窓部55から、透明な外ケース31を透して鮮明に見えるため、店頭での陳列時において、中身がわかりやすく、アイキャッチ効果が高い。そして、この包装体は、そのまま水平面に垂直に立てた姿勢に並べて陳列してもよいし、内ケース30の切欠き窓部55が上を向くようにして倒した姿勢で陳列してもよい。また、フラップ37の穴38を利用して、フック等に吊り下げて陳列してもよい。
上記包装体を購入した顧客は、内ケース30の摘み片54、58を摘んで外ケース31から内ケース30を抜き出し、切欠き窓部55から袋21を出して中身である粉末入浴剤の個装体20を取り出すことができる。そして、空になった内ケース30を、図6(a)に示すように、その平坦面52(図2参照)を下にして倒した姿勢で置き、この内ケース30内に、個装体20をばらばらの状態で収容する。この内ケース30を、脱衣所や浴室等に置いておけば、入浴の都度、この内ケース30から粉末入浴剤の個装体20を取り出して使うことができる。また、個装体20を全て使い終わったら、この内ケース30を、石鹸を入れるトレイ等として再利用することができる。したがって、粉末入浴剤の個装体20を入れる専用の容器等を用意する必要がなく、使い勝手がよい。しかも、包装体のうち、外ケース31のみを廃棄して、内ケース30は、この包装体が収容する内容物(この例では個装体20)や、その他のものを入れるケースとして利用することができるため、資源の有効活用となり、環境保全上好ましいものとなる。
なお、上記の例において、内ケース30と外ケース31の材料となるシートの材質と厚みは、必ずしも2つとも同じである必要はないが、2つとも同一素材、同一厚みのシートを用いると、単一のシート材料を共用することができ、作業効率、生産効率がよい。そして、用いるシートの厚みは、包装体の大きさや中に収容する物品の種類や重量にもよるが、通常、厚み0.1〜1.0mmに設定することが、保形性、成形加工性の点で好ましい。そして、特に、厚み0.2〜0.5mmのものが、とりわけ軽量でありながら保形性に優れたものが得られるため、より好適である。
また、上記の例において、内ケース30、外ケース31とも、透明なPETシートを用いたが、シートは必ずしも透明である必要はなく、外ケース31のみを透明にして、内ケース30に収容された物品のみを、内ケース30の切欠き窓部55から覗かせるようにしてもよい。もちろん、内ケース30、外ケース31のどちらも不透明にして、その表面に、中の物品に応じたデザインを施すようにしても差し支えない。
さらに、上記の例において、内ケース30の成形方法は、真空成形に限るものではなく、圧空成形やその他の成形方法を選択してもよい。ただし、真空成形等によって、シート材料を上下方向から賦形して凹凸形状に賦形したものにすると、内ケース30を、中空略柱状に閉じ合わせる前の、略半筒状凹部が左右に並ぶ形状(図4参照)のまま、上下に凹凸を揃えた状態で多段に重ねることができ、平たく潰した外ケース31とともに、少ない容積にして取り扱うことができるため、好適である。また、軽量で、かつ充分に保形強度を有する成形品が得られる点においても、真空成形、圧空成形を用いることが好適である。
なお、本発明において、外ケース31は、その内側に、中空略柱状の内ケース30を着脱自在に保持できる略筒状のものであれば、どのような構成になっていても差し支えない。例えば、外ケース31は、上記の例のように、内ケース30を完全に覆うような高さ(図1参照)を有している必要はなく、内ケース30よりも高さが低く、内ケース30の上部もしくは下部が露出するようになっていてもよい。ただし、その場合、収容する物品が、その露出部から露出しないよう内ケース30の切欠き窓部55との位置関係を配慮する必要がある。
また、本発明において、内ケース30の形状は、略筒状の外ケース31に嵌入することができる中空略柱状であって、その中空略柱状が、2つの略半筒状凹部50、51を突き合わせて着脱自在に係合することによって形成されるものであり、その片方の略半筒状凹部50の底部が、横置き用に平坦面52になっていれば、それ以外は、どのような構成になっていても差し支えない。例えば、2つの略半筒状凹部50、51を突き合わせて着脱自在に係合する係合部は、上記の例のように、内ケース30の高さ方向に上下2つ設ける必要はなく、中央の位置に1つ設けるだけであってもよい。また、その係合部の構造も、上記の例のように、切欠き部53と係合片57の係合に限らず、フランジ部50a、51aに互いに係合する凹部、凸部を設けて係合するようにしてもよい。
そして、上記の例では、内ケース30に切欠き窓部55を設け、その内側に、多数本の個装体20を、袋21に入れてひとまとまりにした状態で収容した(図1参照)が、袋21を用いることなく、直接個装体20を内ケース30に収容するようにしても差し支えない。その場合は、外ケース31に対する内ケース30の出し入れを、内ケース30の切欠き窓部55が上向きになるようにして行うことが好ましい。もちろん、物品が個装体20でなく、剥き出しであっても劣化等の変化を生じないものであれば、物品をそのまま、包装することなく内ケース30内に収容してもよい。
このように、物品の種類は、内ケース30の内側空間に収容できるものであれば、どのようなものであってもよく、販売される一般的な商品の他、景品やサンプル等であってもよい。そして、その形状や大きさによっては、内ケース30を、図6(a)に示すように、平坦面52を下にして倒した姿勢で、順次、物品充填装置の所定位置に位置決めし、その切欠き窓部55内に、物品を自動的かつ連続的に充填した後、その物品が充填された内ケース30を外ケース31に嵌入することにより、目的とする包装体を得ることができる。この方法によれば、物品を収容した包装体を効率よく製造することができ、好適である。もちろん、物品の内ケース30内への収容は、手動であってもよく、また、場合によっては、内ケース30の略半筒状凹部50、51を左右に開いた状態で物品を収容した後、これらを閉じ合わせて略柱状にしてもよい。
また、物品が、その使用時に、内ケース30から頻繁に出し入れするものではなく、平坦面52を下にして載置した状態のまま長く使用するものである場合、内ケース30の片方の略半筒状凹部51に、必ずしも切欠き窓部55を設ける必要はない。例えば、物品が徐々に芳香や消臭・防虫等の薬効成分を放出する芳香剤やハーブ、あるいは消臭剤、防虫剤等である場合、内ケース30は、内側に収容された物品から、その芳香や薬効成分が徐々に放出されるような構成になっていればよい。その一例を、図6(b)に示す。
この内ケース30は、平坦面52が形成されていない方の略半筒状凹部51に、上記の例のような切欠き窓部55が形成されておらず、その代わりに、軸方向(図では左右方向)に延びる3本の平行なスリット70が設けられている。他の構成は、上記の例と同一であり、同一部分に同じ符号を付して、その説明を省略する。また、外ケース31の構成についても、上記の例と同一であり、その説明を省略する。
上記内ケース30を用いた包装体は、例えばつぎのようにして用いることができる。すなわち、まず、芳香剤等の物品を、プラスチック製の袋やフィルムで密閉した状態で内ケース30内に収容し、その内ケース30を外ケース31に嵌入して、陳列販売に供する。そして、これを購入した顧客は、上記外ケース31から内ケース30を取り出し、外ケース31を廃棄する一方、内ケース30から密閉された物品を取り出して開封する。そして、再度内ケース30内にこれを収容して、その平坦面52を下にして倒した姿勢で、適宜の場所にこの内ケース30を載置する。これにより、内ケース30のスリット70から、その内側の芳香剤等に由来する芳香や薬効成分が徐々に放出され、その効果が長く維持される。
この包装体によれば、全体が安価で簡易な包装体であるにも関わらず、その内ケース30が、芳香剤等の芳香や薬効成分を放出するためのケースを兼ねるため、本格的な専用の容器を用意する必要がなく、経済的で使い勝手がよい。
なお、上記の例では、芳香や薬効成分を放出させるために、内ケース30に3本のスリット70を設けたが、芳香等を放出させるための構造は、上記スリット70の形状に限るものではなく、スリット70が周方向に延びたものであってもよいし、スリットではなく、複数の小孔が分散形成されたものであってもよい。
また、本発明の、中空略柱状の内ケース30において、2つの略半筒状凹部が外側に突出して形成される周壁の外形が、上記の例のように略楕円筒状である必要はなく、略真円筒状や、略多角筒状であってもよい。ただし、真空成形等の成形のしやすさや、使用時の安定性等の点で、上記の例のように略楕円筒状にすることが好適である。なお、外形を略多角筒状にする場合、その形状を作る2つの略半筒状凹部50、51のうち、少なくとも片方の略半筒状凹部の底部が必然的に平坦面になる場合がある。その場合、その平坦面によって、内ケース30を倒した姿勢で安定的に載置することができれば、特に、意図的に平坦面を形成する必要はなく、その略多筒状の形状に由来する平坦面を利用して内ケース30を載置すればよい。
本発明は、シートを組み合わせた簡易な包装体でありながら、その全てを使い捨てるものではなく、物品の使用時にも、上記包装体の一部を物品の入れ物として利用することのできる、経済的で使い勝手のよい包装体として広く利用することができる。
30 内ケース
31 外ケース
50、51 略半筒状凹部
52 平坦面
53 切欠き部
57 係合片

Claims (4)

  1. 一枚のシートを略筒状に形成してなる外ケースと、上記外ケースの片端開口から嵌入され着脱自在に保持される中空略柱状の内ケースとを備え、上記内ケースは、互いの開口部同士を突き合わせることによって中空略柱状体となる2つの略半筒状凹部が、軸方向に延びる片縁部で互いにつながった形状に賦形された一枚のシートからなり、その2つの略半筒状凹部の開口部同士を互いに突き合わせ着脱自在に係合することによって、その内側に物品収容空間が形成されているとともに、上記2つの略半筒状凹部のうち一方の略半筒状凹部の、凹んだ部分の底部が平坦面に形成されており、上記外ケースの片端開口から取り出された内ケースを、上記一方の略半筒状凹部の平坦面を下にして載置することにより、内ケースに収容された物品の使用に供することができるようになっていることを特徴とする包装体。
  2. 上記内ケースにおいて、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分に切欠き窓部が形成されており、物品使用時には、この切欠き窓部から物品の出し入れが行われるようになっている請求項1記載の包装体。
  3. 上記内ケースにおいて、底部が平坦面になっていない他方の略半筒状凹部の、凹んだ部分にスリットもしくは小孔が形成されており、内ケース内に収容された物品が、徐々に芳香もしくは薬効成分を放出する物品であって、物品使用時には、その芳香もしくは薬効成分が上記スリットもしくは小孔から放出されるようになっている請求項1記載の包装体。
  4. 上記外ケースが、その上部開口縁部から上向きに延設されるフラップを備え、そのフラップに、吊り下げ用の穴が設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の包装体。
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