JP6454880B2 - 送信制御装置およびそれを備える無線通信装置 - Google Patents

送信制御装置およびそれを備える無線通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、高周波信号を無線送信する送信アンプの送信出力を制御する送信制御装置およびそれを備える無線通信装置に関する。
近年、ガスや水道の検針データを人手を使わずに通信網を介して自動で収集する、いわゆる自動検針システムが普及しつつある。例えば、各戸に設置されたメータから無線を用いて、既存の公衆通信網に接続する自動検針システムが実用化されている。
以下では、既存の公衆通信網に接続する無線アクセスポイントを無線親機と呼ぶ。一方、各メータに設置されている無線機を無線子機と呼んで説明する。
通常、自動検針システムの無線親機は、電柱やビルの屋上などに設置される。そして、無線親機の1台に対し、数十台から数百台の無線子機が通信エリア内に収容される。
自動検針システムの無線子機は、アンテナと無線回路が同一の筺体内に組み込まれている。そのため、無線子機は、アンテナと無線回路とが未接続の状態で各戸に取り付けられることはない。
しかしながら、無線親機は、設置の自由度に対する要求から、アンテナと無線回路部とが別体で構成される。そして、無線回路部を収容した筺体から、同軸ケーブルを介して、電柱やビルの屋上に設置したアンテナに接続される。
このとき、無線親機を現場に設置する場合、まず、無線回路部を収容する筺体に同軸ケーブルを接続する。そして、同軸ケーブルの先端にアンテナを接続する。しかし、同軸ケーブルの先端にアンテナの接続忘れや、無線送信動作を行うという設置時の施工ミスなどが発生する場合がある。アンテナを接続しないまま送信動作を行った場合、同軸ケーブルの先端で反射した反射波が無線回路部の送信アンプに戻り、送信アンプを破損してしまうことがある。
一方、アンテナを接続しない状態で送信しても送信アンプが破損しない場合がある。その場合でも、送信動作を行っている状態で、同軸ケーブルにアンテナを取り付けると、取り付けた瞬間に送信アンプを破損することがある。
そこで、上記送信制御装置の送信アンプの破損を防ぐために、以下の技術が開示されている。具体的には、送信アンプとアンテナとの間にサーキュレータを挿入する。そして、アンテナ端で反射した反射波を送信アンプ側ではないサーキュレータの第3の端子に出力する。このとき、第3端子の出力が所定の大きさ以上であれば、送信アンプの動作を停止させる構成を備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、同様の技術として、以下のように構成された送信制御装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
以下に、特許文献2に記載の送信制御装置の構成について、図4を用いて説明する。
図4は、従来の送信制御装置の構成例を示す図である。
図4に示すように、従来の送信制御装置は、送信アンプを構成する増幅器19を備えている。増幅器19は、トランジスタ31、過電流防止素子32、信号入力端子33、信号出力端子34、入力整合回路35および出力整合回路36から構成されている。このとき、過電流防止素子32とトランジスタ31は、同一の半導体基板30の上に実装されている。さらに、過電流防止素子32は、すず、鉛、銀などの低融点金属で形成された低抵抗導体で構成される。そのため、過電流防止素子32は、所定値以上の電流が流れると、発熱して溶断する。これにより、電源21とトランジスタ31との接続を遮断し、トランジスタ31の破損を防止する。
以下に、従来の送信制御装置における増幅器19の具体的な動作について、説明する。
まず、増幅器19の信号入力端子33に入力された信号は、入力整合回路35を介してトランジスタ31に入力される。入力された信号は、トランジスタ31で増幅される。そして、増幅器19は、出力整合回路36を介して信号出力端子34から所定の信号を出力する。信号出力端子34から出力された信号は、同軸ケーブルに接続されたアンテナを介して、外部に無線送信される。なお、トランジスタ31には、過電流防止素子32を介して電源21から直流電力が供給される。
このとき、増幅器19の信号出力端子34にアンテナが接続されていないと、信号出力端子34に生じた反射波によりトランジスタ31に所定電流以上の大電流が流れる。そして、大電流で発生するジュール熱により、過電流防止素子32が溶断する。これにより、電源21からのトランジスタ31への直流電力の供給が停止する。その結果、トランジスタ31の破損が防止される。
しかしながら、特許文献1に記載の送信制御装置の構成は、サーキュレータが必要である。そのため、部品点数、コストおよび実装面積などの観点において、課題があった。さらに、理想的なサーキュレータを構成することは、技術的に困難である。そのため、サーキュレータの構成によっては、反射波が送信アンプ側に戻る場合がある。その結果、送信アンプの動作を停止する前に、反射波の影響で送信アンプが破損する虞があった。
また、特許文献2に記載の送信制御装置の構成は、すず、鉛、銀などで形成された過電流防止素子32が過電流により溶断して、トランジスタ31の破損を防止する。しかし、過電流防止素子32が過電流により溶断するまでに、ある程度の経過時間が必要である。そのため、過電流防止素子32の溶断までの経過時間の間に、トランジスタ31が破損するという課題があった。
特開2012−239064号公報 特開2006−157707号公報
本発明は、簡単な構成により、送信アンプの破損を防止する送信制御装置を提供する。
つまり、本発明の送信制御装置は、少なくともテスト時においてテスト用信号を作成する送信信号作成部と、テスト用信号を通常動作時の送信信号よりも小振幅で出力する送信アンプと、制御部とを有する。制御部は、送信アンプに電源より供給される電流値が所定動作範囲でないと判定した場合、送信アンプの動作を停止させるように制御する。
この構成によれば、まず、テスト用信号により、送信アンプが正常な動作範囲か否かを判定する。送信アンプの動作範囲が所定動作範囲外であれば、制御部は送信アンプの動作を停止して、送信信号の送信を停止する。一方、送信アンプの動作範囲が所定動作範囲以内であれば、通常動作時の送信信号を送信する。これにより、アンテナが未接続の場合における、送信アンプの反射波などの異常動作による破損を防止できる。これにより、簡単な構成で、送信アンプの破損を防止できる送信制御装置を提供できる。
図1は、本発明の実施の形態における送信制御装置の構成図である。 図2は、同実施の形態における送信制御装置を構成する送信アンプの構成図である。 図3は、同実施の形態における送信制御装置を構成するDC−DCコンバータの構成図である。 図4は、従来の送信制御装置の構成例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
以下に、本発明の実施の形態における送信制御装置の構成および動作について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態における送信制御装置の構成図である。なお、図1は、送信制御装置のほかに、電源、伝送路およびアンテナを備えた無線通信装置の構成を例に示している。また、図1に示す送信制御装置全体の制御は、例えばマイクロコンピュータなどで構成される中央制御装置(図示せず)により行われる。
図1に示すように、本実施の形態の無線通信装置は、少なくとも電源6と、送信制御装置と、伝送路7と、アンテナ8および中央制御装置(図示せず)などから構成される。
そして、送信制御装置は、少なくとも送信信号作成部1と、パワーアンプ2と、送信制御部3と、DC−DCコンバータ4およびアンプ動作判定部5などを備えている。パワーアンプ2は、送信アンプを構成する。送信制御部3は、制御部を構成する。DC−DCコンバータ4は、出力レベル切替部を構成する。
本実施の形態の送信制御装置は、以下のように動作する。
まず、送信信号作成部1は、送信制御装置全体を制御する中央制御装置から送信要求が入力されると、通常動作時の送信信号に先立って、テスト用信号を作成する。テスト用信号は、例えば169MHzの無変調信号である。
つぎに、送信制御部3は、接続端13を介してDC−DCコンバータ4を起動する。このとき、DC−DCコンバータ4の出力端12から、例えば1Vという低い電圧を出力するように起動させる。なお、DC−DCコンバータ4の入力端14は、アンプ動作判定部5を介して、電源6に接続されている。電源6の出力電圧は、例えば6Vである。
そして、DC−DCコンバータ4の出力電圧1Vが、パワーアンプ2に印加される。このとき、送信信号作成部1は、作成したテスト用信号をパワーアンプ2の入力端10に出力する。
入力されたテスト用信号は、パワーアンプ2で電力増幅され、出力端11から通常動作時の送信信号よりも小振幅で出力される。そして、出力された小振幅のテスト用信号は、伝送路7を介して、通常(アンテナ8が接続されている場合)、アンテナ8から空間に放射される。
なお、正常にアンテナ8が接続されている場合、パワーアンプ2の出力端11における伝送路7側の負荷インピーダンスは50Ωである。すなわち、パワーアンプ2の出力には、50Ωの負荷インピーダンスが接続されたことになる。そのため、パワーアンプ2には、電源電流として、正常な動作電流が流れる。なお、正常にアンテナ8が接続されていない場合については、後述する。
以下に、送信制御装置の送信アンプ(パワーアンプ)の構成について、図2を用いて説明する。
図2は、同実施の形態における送信制御装置を構成する送信アンプの構成図である。
図2に示すように、送信アンプを構成するパワーアンプ2は、例えば飽和動作型アンプなどで構成され、電力増幅部201と、インピーダンス変換部202などを備える。電力増幅部201は、少なくともMOSFETからなるトランジスタTR1と、チョークコイルL1と、コンデンサC1と、インダクタL2から構成される。インピーダンス変換部202は、インダクタL3と、コンデンサC3などで構成される。
そして、パワーアンプ2は、以下のように動作する。
まず、パワーアンプ2の電力増幅部201の入力端10には、送信信号作成部1で作成した、テスト用信号である169MHzの高周波信号が入力される。入力端10に入力された169MHzの高周波信号は、トランジスタTR1のゲートGに入力される。このとき、トランジスタTR1のソースSはGNDに接続され、ドレインDはチョークコイルL1およびコンデンサC1の一端に接続されている。コンデンサC1の他端は、インダクタL2を介してGNDに接続される。ドレインDに接続されたチョークコイルL1の他端は、図1に示すDC−DCコンバータの出力端12に接続される。なお、コンデンサC1は直流阻止用コンデンサとして機能し、インダクタL2はトランジスタTR1のソースSとドレインD間の素子容量を打ち消す目的で挿入されている。これにより、パワーアンプ2の電力効率を向上させる。
一方、パワーアンプ2のインピーダンス変換部202は、インダクタL3とコンデンサC3で構成される。インピーダンス変換部202は、パワーアンプ2の出力端11に接続される伝送路7などによる負荷インピーダンス50Ωを、より低い負荷インピーダンスに変換する。例えば、出力端11に接続される負荷インピーダンス50Ωを、16Ωの負荷インピーダンスに変換する。これにより、トランジスタTR1のドレインDに、16Ωの負荷インピーダンスが接続されたことになる。
なお、パワーアンプ2が飽和動作型アンプの場合、パワーアンプ2の送信出力は、DC−DCコンバータ4の出力端12の電源電圧VccとトランジスタTR1のドレインDに接続される負荷インピーダンスRLにより、(1)式のように求まる。
送信出力≒(パワーアンプ2の電源電圧Vccの2乗)/負荷インピーダンスRL・・・・・・(1)
このとき、パワーアンプ2の電力効率が70%とすると、パワーアンプ2に供給される電源電流は、(2)式で求めることができる。
電源電流=(送信出力/0.7)/Vcc・・・・(2)
つまり、上記(1)、(2)式から、パワーアンプ2に供給される電源電圧Vccが1V、負荷インピーダンスRLが16Ωの場合、電源電流は、約89mAとなる。すなわち、電源電圧1Vにおけるパワーアンプ2に供給される電源電流が89mAの場合、パワーアンプ2が正常に動作していることになる。
以上のように、アンテナ8が伝送路7に正常に接続されている場合、テスト用信号により、上記電源電流がパワーアンプ2に流れると、正常に動作していることが判定できる。
つぎに、アンテナ8が伝送路7に接続されていない場合の動作について、説明する。
この場合、パワーアンプ2の出力端11から出力した169MHzのテスト用信号は、伝送路7のアンテナ8が接続される接続端で反射する。これにより、伝送路7に定在波が生じる。このとき、パワーアンプ2の出力端11における伝送路7側の負荷インピーダンスは、伝送路7の長さにより0Ωから無限大までの値を取り得る。つまり、伝送路7の長さによっては、パワーアンプ2の負荷インピーダンスが0Ωになる場合が考えられる。しかし、現実には、伝送路7での損失やインピーダンス変換部202での損失がある。そのため、トランジスタTR1のドレインDに接続される負荷インピーダンスは、0Ωではなく、最小でも1Ω程度となる。
ここで、伝送路7の長さによって負荷インピーダンスが最小の1Ωであったとすると、上述の(1)、(2)式より、パワーアンプ2の電源電流は、1.4Aとなる。つまり、アンテナ8が接続されていない場合、伝送路7の状態(長さ)により、パワーアンプ2に最大で1.4Aの電源電流が流れる。
一方、パワーアンプ2の出力端11における伝送路7側の負荷インピーダンスが無限大に近い場合は、パワーアンプ2の電源電流はほとんど流れない。そのため、パワーアンプ2が破損することはない。
つまり、上述したパワーアンプ2の、テスト用信号に対する正常動作における電源電流が89mAに対して、以下に示すパワーアンプ2に流れる電源電流の値から、アンテナ8の接続の有無を判断できる。そこで、本実施の形態では、例えば電源電流の値が、30mA以下、あるいは300mA以上の場合に、アンテナ8が未接続で異常動作であると判断する。なお、上記数値は一例であり、実際は設計時の実験などによって決められる。
また、パワーアンプ2に流れる電源電流は、DC−DCコンバータ4の出力端12に流れる電流である。
そこで、DC−DCコンバータ4の出力端12に流れる電流を用いて、アンプ動作判定部5における、アンテナ8の接続の有無を判定する条件について、以下に説明する。
まず、DC−DCコンバータ4の入力端14の電源電圧は、電源6から供給される電圧で、例えば6Vである。一方、DC−DCコンバータ4の出力端12から出力される電圧は、テスト用信号の場合、1Vである。そのため、DC−DCコンバータ4の変換効率を90%とすると、入力端16に流れる電流が、5.6mA以下、あるいは56mA以上の所定動作範囲外の場合が、アンテナ8が接続されていない異常動作ということになる。
そこで、アンプ動作判定部5は、DC−DCコンバータ4の入力端16に流れる電流を測定する。
このとき、測定した電流が、5.6mA以下、あるいは56mA以上の場合(所定動作範囲外)、アンテナ8が接続されていないと判断する。そして、アンプ動作判定部5の接続端15に異常を示す信号を出力し、送信制御部3に送信する。
つぎに、送信制御部3は、アンプ動作判定部5の接続端15に異常を示す信号が出力された場合、接続端13を介してDC−DCコンバータ4に出力動作を停止させる信号を出力する。同様に、送信制御部3は、送信信号作成部1に、異常を示す信号が出力されたことを報知する。そして、送信信号作成部1は、入力端10を介して、パワーアンプ2を通常動作させる正規の送信信号の出力を停止する。これにより、パワーアンプ2の破損を防止する。
一方、アンテナ8が接続されている場合、DC−DCコンバータ4の入力端14に流れる電流は、正常な所定動作範囲内の5.6mAから56mAの間である、例えば17mAである。そのため、アンプ動作判定部5から接続端15に異常を示す信号は出力されない。
そこで、送信制御部3は、DC−DCコンバータ4に対して、出力電圧を4.5Vにするように指示する。同時に、送信信号作成部1に対して、上記中央制御装置から要求された正規の送信信号を送信するように指示する。これにより、パワーアンプ2の出力端11から正規の送信信号が、伝送路7を介してアンテナ8に送信される。
具体的には、(1)、(2)式において、出力電圧Vccを4.5V、負荷インピーダンスRLを16Ωとすると、送信出力は、1.26Wとなる。しかし、通常、インピーダンス変換部202および伝送路7での損失がある。そのため、それらの損失を考慮すると、アンテナ8に供給される送信出力は、約1Wとなる。つまり、正規の送信信号は、送信出力1Wでアンテナ8から空間に放射される。
つぎに、図1に示す本実施の形態の送信制御装置を用いない場合について、考察する。つまり、アンテナ8が接続されず、図2に示すトランジスタTR1のドレインDに接続される負荷インピーダンスが最小の1Ωであった場合に、送信要求が発生した場合について考える。
まず、DC−DCコンバータ4の出力電圧Vccは4.5Vで、負荷インピーダンスRLは1Ωである。この場合、(1)、(2)式より、パワーアンプ2に流れる最大の電源電流は、6.4Aと大きな値になる。
一方、本実施の形態の送信制御装置を用いる場合、送信要求信号に先立ち、テスト用信号により、パワーアンプ2の電源電圧Vccを、例えば1Vという低電圧にする。この場合、パワーアンプ2に流れる最大の電源電流は、1.4Aとなる。そして、パワーアンプ2で増幅後、出力端11および伝送路7を介して、小振幅のテスト用信号をアンテナ8に送信する。
このとき、アンテナ8が伝送路7に接続されていない場合でも、パワーアンプ2に流れる最大の電源電流を1.4A程度に抑えることができる。つまり、本実施の形態の送信制御装置を用いることにより、トランジスタTR1として、より小さな最大電流定格のMOSFETを使用してもMOSFETの破損を防ぐことができる。
なお、トランジスタTR1であるMOSFETの破損の原因としては、最大定格以上の電流が流れた場合以外に、最大定格を超える電圧がドレインDに印加された場合が考えられる。上述したように、アンテナ8が伝送路7に接続されていない場合、パワーアンプ2を構成するトランジスタTR1のドレインDに接続される負荷インピーダンスは、1Ω程度となる場合がある。
そこで、以下に、最大定格を超える電圧がドレインDに印加された状態で、アンテナ8が伝送路7に接続された場合について、図2を参照しながら説明する。
まず、トランジスタTR1のドレインDに接続される負荷インピーダンスは、アンテナ8が接続されていない場合は1Ω、アンテナ8が接続されると16Ωとなる。つまり、ドレインDに接続される負荷インピーダンスは、アンテナ8の接続の前後において、1Ωから16Ωに急激に変化する。
このとき、パワーアンプ2の電力増幅部201のチョークコイルL1は、負荷インピーダンスが変化しても過渡的には今まで流れていた電流を維持しようとする。つまり、チョークコイルL1は、負荷インピーダンスが1Ωのときに流れていた電流Iaを、負荷インピーダンスが16Ωになっても、負荷インピーダンス(16Ω)に電流Iaを流そうとする。そのため、アンテナ8を伝送路7に接続した瞬間、電流Iaが過渡的に流れ、トランジスタTR1のドレインDに非常に高い電圧が印加される。このとき、電流Iaは、ほぼパワーアンプ2に流れる電源電流に等しい。
つまり、上述したように、負荷インピーダンスが1Ωで、電源電圧Vccが1Vの場合においては、電流Iaは1.4Aである。しかし、負荷インピーダンスが1Ωで、電源電圧Vccが4.5Vの場合においては、電流Iaは6.4Aとなる。
そのため、本実施の形態の送信制御装置を用いずに、(1)電源電圧Vccが4.5V、(2)パワーアンプ2から送信要求に基づく正規の送信信号を送信中、(3)アンテナ8が接続されていない状況からアンテナ8を接続する、3つの条件においては、アンテナ8を伝送路7に接続した瞬間、トランジスタTR1のドレインDに、16Ω×6.4A=102Vの電圧が印加される。この値は、通常のトランジスタTR1の最大定格電圧をはるかに超えている。その結果、トランジスタTR1が破損する。
しかし、本実施の形態の送信制御装置によれば、仮にアンプ動作判定部5が異常を検出して、DC−DCコンバータ4の出力動作を停止する前に、アンテナ8が伝送路7に取り付けられた場合でも、トランジスタTR1のドレインDには16Ω×1.4A=22.4Vの電圧が印加されるだけである。通常、トランジスタTR1であるMOSFETの最大定格は、30V程度である。その結果、上記条件の場合でも、トランジスタTR1の破損を、未然に防止できる。
以下に、本実施の形態における送信制御装置のDC−DCコンバータの具体的な構成について、図3を参照しながら説明する。
図3は、同実施の形態における送信制御装置を構成するDC−DCコンバータの構成図である。
図3に示すように、出力レベル切替部を構成するDC−DCコンバータ4は、少なくとも電圧変換部401と、電圧比較部402と、基準電圧発生部403および分圧比切替部404などを備えている。基本的に、DC−DCコンバータ4は、入力端14に印加された直流電圧を電圧変換部401で直流電圧に変換して出力端12に出力する。
分圧比切替部404は、出力端12に生じた直流電圧を、例えば抵抗分割により分圧し、端子aに分圧した電圧を出力する。
基準電圧発生部403は、電圧比較部402で比較する基準となる直流電圧を端子bに出力する。例えば、端子bに0.8Vの直流電圧を出力する。
電圧比較部402は、端子bの基準電圧0.8Vと端子aの電圧とを比較し、誤差電圧を端子cに出力する。
そして、電圧変換部401は、端子cに生じる誤差電圧を零(ゼロ)にするように出力端12に出力する電圧を制御する。これにより、分圧比切替部404から端子aに出力される電圧は、端子bの基準電圧0.8Vに等しくなるように制御される。
具体的には、分圧比切替部404の分圧比を1:0.8にすれば、出力端12の直流電圧は1Vとなる。この電圧は、テスト用信号を送信する場合に、パワーアンプ2に出力される電圧に相当する。また、分圧比を4.5:0.8にすれば、出力端12の直流電圧は4.5Vとなる。この電圧は、通常の動作時の送信信号を送信する場合に、パワーアンプ2に出力される電圧に相当する。なお、接続端13は、中央制御装置からの信号に基づいて、分圧比を切り替えるための制御端子である。つまり、接続端13を制御することにより、分圧比切替部404の分圧比を1:0.8、あるいは4.5:0.8に切り替えることができる。
なお、通常、上述したように、パワーアンプ2を構成するトランジスタTR1は、以下の条件の場合に破損する。
まず、トランジスタTR1のドレインDに最大定格以上の大電流が流れる場合である。
つぎに、トランジスタTR1のドレインDに最大定格以上の高電圧が印加される場合である。なお、ドレインDに高電圧が印加される場合でも、直前に大電流が流れている場合が前提条件である。
そこで、本実施の形態では、パワーアンプ2の異常動作の電流範囲として、上限および下限の両方を設定した例で説明したが、これに限られない。例えば、トランジスタTR1の破損の観点からは、パワーアンプ2の異常動作の電流範囲として、上限だけを設定してもよい。これにより、下限の判定動作を不要にできる。その結果、アンプ動作判定部5の構成を容易にできる。
また、本実施の形態によれば、送信信号作成部1で作成されるテスト用信号を、正規の送信信号の送信前に、常に送信する構成を例に説明したが、これに限られない。例えば、施工業者が本実施の形態の送信制御装置を実装した無線機を取り付けた施工後の通信確認のときにだけ、通信確認用の信号を送信する前にテスト用信号を送信する構成としてもよい。これにより、施工完了後の実際の通信において、送信前に必ずテスト用信号を送信するという冗長な動作を行う必要がない。その結果、通信時間の削減および消費電流の削減が図れる。
本発明の送信制御装置は、送信アンプにアンテナが接続されていない状態で送信動作が行われても、送信アンプの破損を防止できるので、各種無線通信装置に有用である。特に、アンテナと、送信制御装置を含む無線通信装置本体とが別体で構成され、同軸ケーブルを介して無線通信装置本体とアンテナが接続されるような無線通信装置に有用である。
1 送信信号作成部
2 パワーアンプ(送信アンプ)
3 送信制御部(制御部)
4 DC−DCコンバータ(出力レベル切替部)
5 アンプ動作判定部
6,21 電源
7 伝送路
8 アンテナ
10,14,16 入力端
11,12 出力端
13,15 接続端
19 増幅器
30 半導体基板
31,TR1 トランジスタ
32 過電流防止素子
33 信号入力端子
34 信号出力端子
35 入力整合回路
36 出力整合回路
201 電力増幅部
202 インピーダンス変換部
401 電圧変換部
402 電圧比較部
403 基準電圧発生部
404 分圧比切替部
C1,C3 コンデンサ
L1 チョークコイル
L2,L3 インダクタ

Claims (6)

  1. 少なくともテスト時にテスト用信号を作成する送信信号作成部と、
    前記テスト用信号を出力する送信アンプと、
    制御部とを備え、
    前記送信アンプは、前記テスト用信号を通常動作時よりも小振幅で出力し、
    前記制御部は、前記送信アンプに電源より供給される電流値が所定動作範囲でないと判定した場合、前記送信アンプの動作を停止させるように制御する送信制御装置。
  2. 前記送信アンプは、前記送信アンプに供給される電源電圧により送信出力を可変する飽和動作型アンプである請求項1に記載の送信制御装置。
  3. 前記送信アンプの前記電源は、出力電圧を切り替えることができるDC−DCコンバータで構成される請求項1に記載の送信制御装置。
  4. 前記DC−DCコンバータは、前記テスト時に、通常動作時よりも小さい出力電圧を出力する請求項3に記載の送信制御装置。
  5. 送信信号作成部と、
    前記送信信号作成部で作成された信号を電力増幅する送信アンプと、
    前記送信アンプが所定動作範囲にあるかどうかを判定するアンプ動作判定部と、
    前記送信アンプの動作を制御する制御部と、
    前記送信アンプの出力レベルを切り替える出力レベル切替部で構成され、
    前記送信信号作成部は、
    通常動作時の送信信号の作成に先立ってテスト用信号を作成し、
    前記出力レベル切替部を制御して前記テスト用信号を通常動作時よりも小振幅で前記送信アンプより出力させ、
    前記アンプ動作判定部が前記所定動作範囲以内でないと判定したときには前記制御部を起動して前記送信アンプの動作を停止させ、
    前記所定動作範囲以内と判定したときには前記出力レベル切替部を制御して前記送信アンプから前記送信信号作成部で作成した通常動作時の送信信号を出力する送信制御装置。
  6. 少なくとも伝送路と、
    アンテナと、
    請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の送信制御装置と、を備える無線通信装置。
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