JP6453182B2 - リニア振動モータ及び該リニア振動モータを備える携帯電子機器 - Google Patents

リニア振動モータ及び該リニア振動モータを備える携帯電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、リニア振動モータに関するものである。
振動モータ(或いは振動アクチュエータ)は、携帯電子機器に内蔵され、着信やアラームなどの信号発生を振動によって携帯者に伝える装置として広く普及しており、携帯者が身につけて持ち運ぶウェアラブル電子機器においては、不可欠な装置になっている。また、振動モータは、タッチパネルなどのヒューマン・インターフェイスにおけるハプティクス(皮膚感覚フィードバック)を実現する装置として、近年注目されている。
振動モータは、各種の形態が開発されている中で、直線的な往復振動によって比較的大きな振動を発生させることができるリニア振動モータが注目されている。このリニア振動モータは、直線状の固定シャフトを設け、これに沿って可動子を振動させることで、安定した振動を得ることができ、また固定シャフトで可動子を保持することができるので、落下衝撃時の耐損傷性を得ることができる。
固定シャフトを備えるリニア振動モータの従来技術は、可動子側に錘とマグネットを設け、固定子側に設けたコイルに通電することでマグネットに駆動力(ローレンツ力)を与えるものにおいて、可動子に振動方向に沿った貫通孔を形成し、この貫通孔に一本の固定シャフトを通したもの(下記特許文献1参照)、或いは、振動方向に沿って2本の固定シャフトを設け、2本の固定シャフトの間にコイルとマグネットを配置して可動子を2本の固定シャフトによって摺動自在に支持したもの(下記特許文献2参照)などが提案されている。
特開2012−16153号公報 特開2011−97747号公報
携帯電子機器やウェアラブル電子機器の小型化・薄型化に伴い、それに装備される振動モータには一層の小型化・薄型化の要求がなされている。特に、スマートフォンなどのフラットパネル表示部を備える電子機器においては、表示面と直交する厚さ方向の機器内スペースが限られているので、そこに配備される振動モータには薄型化の高い要求がある。
固定シャフトを備えるリニア振動モータの薄型化を考えた場合、前者の従来技術のように、振動方向に沿ってマグネットに錘部を連結した可動子に、振動方向に沿った貫通孔を形成するものでは、マグネット自体に貫通孔を形成することになり、所望の駆動力を得るのに十分なマグネットの体積を確保するためには、固定シャフトの直径に対してマグネットの厚さを十分に厚くすることが必要になる。更に、このマグネットの周囲に更にコイルを配備して駆動部を構成するので、薄型化に対しては十分に対応することができない問題がある。
前述した後者の従来技術のように、2本の固定シャフトを設けてその間にコイルとマグネットを配置するものでは、マグネットに貫通孔を形成する必要が無いのでマグネットの薄型化が可能になる。しかしながら、マグネットの両サイドに2本の固定シャフトを設けているので、リニア振動モータの幅が大きくなる問題が生じる。近年の小型化した電子機器に装備するリニア振動モータとしては、厚さ方向だけで無く幅方向に関してもよりコンパクトなものが求められている。
これに対しては、マグネットの一軸方向の両側にシャフトを分割配置して固定し、分割された各シャフトに錘部を環装し、錘部から突出する各シャフトの先端側を固定子側の軸受により支持し、これらマグネット、一対のシャフト及び錘部を一体的に振動させることが考えられる。この場合には、マグネットをシャフトが貫通しないので、貫通孔によるマグネットの体積減少を無くすことができる。
しかしながら、このような態様では、衝撃付与時などにラジアル荷重を受けた場合に、マグネットと錘の連結部分や、錘とシャフトの連結部分等が分断し易くなる。特に、錘がタングステン合金などの溶接し難い金属の場合には、該錘とマグネット又はシャフトとの溶接強度を高くできないので、この問題がより顕在化することになる。また、より大きな駆動力を得るために前記マグネットを複数のマグネット片から構成する場合には、隣接するマグネット片間の接着強度を高くするのが困難であるため、この接着箇所でも分断を生じるおそれがある。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、マグネットの両側にシャフトを一体的に分割配置して、所望の駆動力を得るのに十分なマグネットの体積を確保するとともに、薄型化及びコンパクト化を可能にすること、衝撃付加時にもマグネットとシャフト間等の接続箇所に分断を生じ難い可動子を得ること、などが本発明の目的である。
このような目的を達成するために、本発明によるリニア振動モータは、以下の構成を具備するものである。
マグネット部、錘部、シャフト及びこれらを連結する連結部材を一体的に有する可動子と、前記可動子を一軸方向に沿って往復動するように収容する枠体と、前記枠体に固定され前記マグネット部を前記一軸方向に沿って駆動するコイルと、前記マグネット部に付与される駆動力に反発する弾性力を前記可動子に付与する弾性部材とを備え、前記シャフトは、前記一軸方向に沿う一方へ延設されるとともにその先端を自由端とし、前記枠体には、前記シャフトの自由端側を摺動自在に支持する軸受が固定され、前記連結部材は、前記マグネット部の一端に接続されるとともに前記シャフトに接続された連結片部と、前記連結片部から延設され前記マグネット部の側面に接続された補強片部とを一体に有することを特徴とするリニア振動モータ。
このような特徴を有する本発明のリニア振動モータは、安定した振動が得られ、薄型化及びコンパクト化が可能なる。特に、マグネット部にシャフトを貫通させない構造にして、マグネット部の体積減少を抑えながら、マグネット部とシャフト間等の接続箇所について、耐衝撃強度を高めることができる。
本発明の実施形態に係るリニア振動モータを示した説明図(分解斜視図)である。 本発明の実施形態に係るリニア振動モータを示した説明図(断面図)である。 本発明の実施形態に係るリニア振動モータの可動子を示した説明図(分解斜視図)である。 本発明の実施形態に係るリニア振動モータの可動子の他例を示した説明図(斜視図)である。 図4の可動子の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るリニア振動モータを装備した携帯電子機器の一例を示した説明図(斜視図)である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する(以下、異なる図における同一符号は同一部位を示しており、各図における重複説明は省略する。)。図1〜図2は、本発明の一実施形態に係るリニア振動モータの全体構成を示している。各図におけるX方向が振動方向(一軸方向)を示しており、Y方向が幅方向、Z方向が厚さ(高さ)方向を示している。
リニア振動モータ1は、マグネット部4、錘部7、シャフト8、これらを連結する連結部材20及び連結片29を一体的に有する可動子10と、可動子10を一軸方向に沿って往復動するように収容する枠体2と、枠体2に固定されマグネット部4を前記一軸方向に沿って駆動するコイル3と、マグネット部4に付与される駆動力に反発する弾性力を可動子10に付与する弾性部材6とを具備している。
可動子10は、マグネット部4における前記一軸方向の一端側に連結部材20を接続するとともに、その他端側には連結片29を接続している。連結部材20と連結片29には、それぞれ、錘部7及びシャフト8が接続されている。錘部7及びシャフト8は、マグネット部4を間に置くようにして、前記一軸方向に沿う一方側と他方側に配設され、錘部7から突出するシャフト8の突端側は自由端となっている(図1及び図2参照)。
マグネット部4は、一軸方向(図示X方向)に沿った極性を有する偏平矩形状のマグネット片4A,4B,4Cを互いに同極が向き合うように複数配置して、スペーサヨーク4D,4Eを間に挟んで結合したものである。マグネット部4の側部には連結部材20の補強片部22が接続されており、これらによってマグネット部4の剛性が高められている。
連結部材20は、マグネット部4の一端部に接着固定されるとともに一方のシャフト8に接続された連結片部21と、連結片部21の両端側から延設されマグネット部4の両側面に接着剤を介して接着された二つ補強片部22とを一体に有するコの字状に形成される。この連結部材20は、例えば、非磁性のステンレス等、比較的剛性の高い非磁性金属材料から形成される。
連結片部21には、中心軸線に沿ってシャフト8を挿入し接続する孔21Aと、中心軸線から離れた位置で錘部7の凸部7Bを嵌合する嵌合孔21Bとが設けられる。
孔21Aとシャフト8の接続は、好ましくは圧入と溶接の併用とされるが、圧入のみ、又は溶接のみとすることも可能である。
また、連結片部21と錘部7の接続は、好ましくは接着と溶接の併用とされるが、接着のみ、又は溶接のみとすることも可能である。
また、連結片部21とマグネット部4の接続は、接着剤を用いた接着とされるが、接着及び溶接の併用、又は溶接のみとすることも可能である。
補強片部22は、連結片部21の一端側から前記一軸方向に沿って延設され、複数のマグネット片4A,4B,4C及びスペーサヨーク4D,4Eを跨るようにして、これらの側面に接着固定される。
この補強片部22における前記一軸方向の中央寄りの部分は、他の部分よりもマグネット厚方向(図示のZ方向)に幅狭に形成され、これによってコイル3に干渉し難くしている。
連結片29は、マグネット部4における連結片部21と逆側の端部に接着固定される平板状の部材であり、中心軸線に沿って他方のシャフト8を挿入し接続する孔29Aと、中心軸線から離れた位置で錘部7の凸部7Bを嵌合する嵌合孔29Bとを有する。これら孔29A及び嵌合孔29Bは、前記補強片部22と同様にして、他方の錘部7及びシャフト8を接続している。この連結片29は、例えば、非磁性のステンレス等、比較的剛性の高い非磁性金属材料から形成される。
この連結片29は、両補強片部22の端部に対し溶接によって接続されるが、他例としては、端部形状を工夫して嵌合接続することも可能である。
この連結片29における枠体2底面側の端部は、錘部7の同方向側の端面よりも枠体2底面側へ突出している(図2参照)。この突出部分は、可動子10が回転した場合に、後述する摺動受け部2Rに当接する当接部29Cとして機能する。
なお、孔29Aとシャフト8の接続は、好ましくは圧入と溶接の併用とされるが、圧入のみ、又は溶接のみとすることも可能である。
また、連結片29と錘部7の接続は、好ましくは接着と溶接の併用とされるが、接着のみ、又は溶接のみとすることも可能である。
また、連結片29とマグネット部4の接続は、接着剤を用いた接着とされるが、接着及び溶接の併用、又は溶接のみとすることも可能である。
また、孔21A,29A及び嵌合孔21B,29Bは、図示例によればいずれも貫通孔としているが、その一部又は全部を有底孔とすることも可能である。また、凸部7Bと嵌合孔21B,29Bとの凹凸関係は逆にすることが可能である。
錘部7は、マグネット部4の一軸方向(図示X方向)両端部に、連結片部21及び連結片29を介して連結されている。この錘部7は、比重の高い金属材料(例えば、タングステン)などによって構成することができ、図示の例では、マグネット部4の厚さよりも大きいZ方向高さを有すると共にマグネット部4の幅より大きいY方向の幅を有する矩形断面形状に形成される。
この錘部7には、中心軸線上にシャフト8を挿通するための貫通孔7A(図3参照)が設けられ、中心軸線から離れた位置に、凸部7Bが設けられる。
また、この錘部7におけるシャフト突出方向側には、前記一軸方向に沿ってマグネット部4側へ凹むように凹部7Cが設けられ、この凹部7C内の空間にシャフト8が配置される。そして、凹部7Cは、軸受9の一部又は全部を内在しており、可動子10の比較的大きな振幅を確保する。
枠体2は、各部を収容することができる枠構成を有していればよいが、図示の例では、矩形状の底面2Aの周辺に立設される壁部2B,2C,2D,2Eを備えている。また、枠体2は、枠体2内の収容物を覆う蓋板2Qを必要に応じて備えている。蓋板2Qは壁部2B〜2Eの上端面に取り付けられる矩形板状に形成される。枠体2は、金属板を加工(プレス加工など)することで形成することができる。図示の例では、枠体2は、幅方向(図示Y方向)の寸法に対して、厚さ方向(図示Z方向)の寸法を小さく、振動方向(図示X方向)の寸法を大きくした偏平状(扁平状)の略直方体形状(箱形形状)になっている。
枠体2の底面2Aにおける前記一軸方向の両側には、二つのシャフト8をそれぞれ摺動自在に支持するように軸受9が固定される。詳細に説明すれば、前記一軸方向の一方側と他方側の各々において、枠体2の底面2Aには、垂直板状に軸受支持部2A2が設けられ、この軸受支持部2A2を貫通するようにして略円筒状の軸受9が嵌合されている。各軸受9は、シャフト8を挿通し軸方向へ自在に摺動する。
また、枠体2の底面2A上には、連結片29の位置に対応するように、摺動受け部2Rが設けられる。
摺動受け部2Rは、可動子10がシャフト8回りに回転した場合に、連結片29の当接部29Cを受けて、錘部7が枠体2の内面に直接接触するのを防ぐ。錘部7は、表面を低摩擦に加工することが難しいので、仮に錘部7が枠体2の内面に接触して摺動すると、摺動負荷が大きくなると共に異音の発生も大きくなるおそれがある。しかしながら、本実施の形態では、滑らかに加工しやすい連結片29の当接部29Cを摺動受け部2R上に摺動させるようにしているため、可動子10をスムース且つ静かに振動させることができ、更にはリニア振動モータ1の長寿命化をはかることが可能になる。
コイル3は、磁極の向きをX方向に向けたマグネット部4の回りに、Y,Z方向に沿って電線を巻いたものであり、その上面と下面の一方又は両方、更には必要に応じて側面を、枠体2の内面に固定している。コイル3の枠体2への固定は、枠体2に直接固定してもよいし、コイル3をコイルボビンに巻いてコイルボビンを枠体2に固定してもよい。
このコイル3は、図示例によれば、前記一軸方向に並ぶように二つ設けられる。これら二つのコイル3の一方と他方は、電線の巻方向が互いに逆になっている。そして、各コイル3は、隣接するマグネット片4A,4B(又は4B,4C)を跨るようにしてこれら隣接するマグネット間の中央寄り配置される。
二つのコイル3は、直列に接続され、その電線の両端部を、枠体2から外部に露出した信号入力部2A1の端子に、電気的に接続している。
コイル3内に可動子10を組み込む作業は、可動子10から一方側の連結片29、錘部7及びシャフト8が外された状態において、マグネット部4の部分がコイル3内に挿通され、この後で、連結部材20の両補強片部22の端部に連結片29が接続され、次に連結片29にシャフト8が接続され、さらに、錘部7が、シャフト8に環状に装着されるとともに連結片29に接続される。
また、弾性部材6は、一軸方向に沿った一対のシャフト8とは非同軸に配置され、コイル3とマグネット部4とによって生じる駆動力に反発する弾性力を、可動子10に付与している。図示の例では、弾性部材6として一軸方向(X方向)に沿って延び縮みするコイルバネを用いており、片側2個の弾性部材6を錘部7と枠体2の壁部2B,2Cの間に介在させている。図示の例では、弾性部材6は一対のシャフト8と平行に配置されている。そして、弾性部材6の一端は枠体2の壁部2B,2Cに設けた支持突起2P(図1参照)に係止されており、弾性部材6の他端は錘部7の端部に設けた支持突起7D(図3参照)に係止されている。
次に、上記構成のリニア振動モータ1について、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
非駆動時(無通電状態)には、可動子10は弾性部材6の弾性力が釣り合う振動中心位置で静止している。
枠体2の信号入力部2A1を介してコイル3に、可動子10の質量と弾性部材6の弾性係数で決まる共振周波数の振動発生電流が入力されると、マグネット部4に一軸方向(図示のX方向)の駆動力(ローレンツ力)が作用し、この駆動力と弾性部材6の弾性反発力によって可動子10が一軸方向に沿って安定した往復振動をする。
この往復振動の際や、落下等により衝撃を受けた際に、可動子10を構成する複数のマグネット片4A,4B,4C、スペーサヨーク4D,4E、錘部7及びシャフト8等は、上記構成の連結部材20及び連結片29により頑強に一体化されているため、その接続箇所等が容易に離脱するようなことがなく、耐震動性及び耐衝撃性に優れている。
しかも、マグネット部4の両側にシャフト8を一体的に分割配置した構造であるため、枠側に固定されたシャフトをマグネット部に挿通するようにした従来技術等と比較し、所望の駆動力を得るのに十分なマグネット体積を確保できる。
その上、錘部7よりも寸法精度を上げ易い連結部材20の連結片部21や連結片29の孔21A(又は29A)にシャフト8を接続(固定)しているため、シャフト8を一軸方向に沿わせることが容易である。
なお、上記構成の可動子10は、図4及び図5に示す可動子10’に置換することが可能である。
可動子10’は、上記可動子10に対し、連結部材20及び連結片29を連結部材30及び補強片39に置換したものであり、他の構成については上記可動子10と同様である。
連結部材30は、マグネット部4の一端に接着固定されるとともに一方のシャフト8に接続された第1の連結片部31と、マグネット部4の他端に接着固定されるとともに他方のシャフト8に接続された第2の連結片部32と、一軸方向に沿ってマグネット部4の一側面に接着固定された補強片部33とから一体コの字状に形成されている。
第1の連結片部31には、上述した連結片部21と同様に、中心軸線に沿って一方のシャフト8を挿入し接続する孔31Aと、中心軸線から離れた位置で錘部7の凸部7Bを嵌合する凹部31Bとが設けられる。
同様にして、第2の連結片部32にも、中心軸線に沿って他方のシャフト8を挿入し接続する孔32Aと、中心軸線から離れた位置で錘部7の凸部7Bを嵌合する凹部32Bとが設けられる。この第2の連結片部32におけるマグネット厚方向(図示のZ方向)の寸法は、組立作業時に、第2の連結片部32がコイル3内に挿通されるように、コイル3内の同方向の寸法よりも小さく設定される(図5参照)。
なお、図5中の符号31Cは、第1の連結片部31から枠体2底面側へ突出する当接部である。この当接部31Cは、上述した可動子10の連結片部21や連結片29と同様に、可動子10’が回転した場合に、摺動受け部2Rに摺接して、錘部7が枠体2に直接接触するのを防ぐとともに、可動子10’をスムース且つ静かに振動させる
補強片部33は、マグネット部4の一方の側面側において、複数のマグネット片4A,4B,4C及びスペーサヨーク4D,4Eを跨り、これらの側面に接着固定される。
連結片39は、マグネット部4の他方の側面側において、複数のマグネット片4A,4B,4C及びスペーサヨーク4D,4Eを跨り、これらの側面に接着固定されるとともに、その長手方向の両端部が、それぞれ、第1の連結片部31の端部と第2の連結片部32の端部に溶接される。
なお、孔31A(又は32A)とシャフト8の接続は、好ましくは圧入と溶接の併用とされるが、圧入のみ、又は溶接のみとすることも可能である。
また、第1の連結片部31(又は第2の連結片部32)と錘部7の接続は、好ましくは接着、溶接、凸部7Bと凹部31B(又は32B)による嵌合を全て組み合わせて実施した態様とするが、接着と溶接のみの組み合わせ、接着と前記嵌合のみの組み合わせ、溶接と前記嵌合のみの組み合わせ、接着のみ、溶接のみ、あるいは前記嵌合のみとすることも可能である。
また、第1の連結片部31(又は第2の連結片部32)とマグネット部4の接続は、接着剤を用いた接着とされるが、接着及び溶接の併用、又は溶接のみとすることも可能である。
よって、上記構成の可動子10’を用いたリニア振動モータによれば、先に説明した可動子10と同様に、薄型化及びコンパクト化が可能な上、可動子10’を構成する複数のマグネット片4A,4B,4C、スペーサヨーク4D,4E、錘部7及びシャフト8等を、上記構成の連結部材30及び補強片39により頑強に一体化することができるため、各部の接続箇所等が容易に離脱するようなことがなく、耐震動性及び耐衝撃性を向上することができる。
その上、錘部7よりも寸法精度を上げ易い連結部材30の第1の連結片部31や第2の連結片部32の孔31A(又は32A)にシャフト8を接続(固定)しているため、シャフト8を一軸方向に沿わせることが容易である。
次に、本発明の実施形態に係るリニア振動モータ1を装備した電子機器の一例である携帯電子機器100について説明する(図6参照)。
携帯電子機器100は、薄厚な偏平箱状の筐体内にリニア振動モータ1を装着して、携帯情報端末(例えば、スマートフォンやタブレットパソコン等)を構成している。
この構成によれば、リニア振動モータ1により安定した振動が得られ薄型化や幅方向のコンパクト化が可能であり、通信機能における着信やアラーム機能などの動作開始・終了時を異音が発生し難い安定した振動を応答性よく使用者に伝えることができる。また、リニア振動モータ1の薄型化及びコンパクト化によって高い携帯性或いはデザイン性を追求した携帯電子機器100を得ることができる。更に、リニア振動モータ1は、厚さを抑えた直方体形状の枠体2内に各部を収容したコンパクト形状であるから、薄型化された携帯電子機器100の内部にスペース効率よく装備することができる。また、リニア振動モータ1は、耐衝撃強度が高く、耐久性も高いので、高寿命且つ故障し難い携帯電子機器100を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、上記作用効果を顕著に発揮する好ましい態様として、マグネット部4を複数のマグネット片4A,4B,4C及びスペーサヨーク4D,4Eから構成したが、他例としては、単数のマグネットからなるマグネット部4に対し、上述した連結部材20(又は30)を適用することも可能である。
また、上記実施の形態では、弾性部材6としてコイルバネを用いたが、弾性部材6の他例としては、板バネを用いた態様や、ゴム等の弾性体を用いた態様、コイルバネ、板バネ、前記弾性体等を適宜に組み合わせた態様等とすることも可能である。
また、上記実施の形態では、特に好ましい態様として、マグネット部4の両端側に連結部材20及び連結片29を介してシャフト8を接続し、これら二つのシャフト8をそれぞれ軸受9により摺動自在に支持したが、他例としては、マグネット部4の一端側のみに連結部材20を介してシャフト8を接続し、この単一のシャフト8を軸受9により支持した態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態では、一軸方向の一端側を開口したコの字状の連結部材20(図3参照)、あるいは幅方向(図示のY方向)の一端側を開口したコの字状の連結部材30(図5参照)を構成したが、この連結部材の他例としては、マグネット部4の一端に接続されるとともにシャフト8に接続された連結片部と、この連結片部から延設されマグネット部4の一側面に接続された補強片部とを一体に有するL字状(換言すれば、連結部材20から一方の補強片部22のみを省いた態様)とすることも可能である。
また、図6の携帯電子機器100は、好ましい一例として、リニア振動モータ1を内在したスマートフォン又はタブレットパソコンを示しているが、この携帯電子機器100の他例としては、リニア振動モータ1を内在するようにして、携帯電話や、携帯ゲーム機、携帯型通信時計、ウェアラブル通信端末を含むウェアラブル電子機器、その他のポータブル電子機器を構成することが可能である。
1:リニア振動モータ, 2:枠体, 3:コイル
4:マグネット部, 6:弾性部材, 7:錘部
8:シャフト, 9:軸受, 10,10’:可動子
20,30:連結部材, 21:連結片部, 22,33:補強片部
29:連結片, 31:第1の連結片部, 32:第2の連結片部

Claims (5)

  1. マグネット部、錘部、シャフト及びこれらを連結する連結部材を一体的に有する可動子と、前記可動子を一軸方向に沿って往復動するように収容する枠体と、前記枠体に固定され前記マグネット部を前記一軸方向に沿って駆動するコイルと、前記マグネット部に付与される駆動力に反発する弾性力を前記可動子に付与する弾性部材とを備え、
    前記シャフトは、前記一軸方向に沿う一方へ延設されるとともにその先端を自由端とし、前記枠体には、前記シャフトの自由端側を摺動自在に支持する軸受が固定され、
    前記連結部材は、前記マグネット部の一端に接続されるとともに前記シャフトに接続された連結片部と、前記連結片部から延設され前記マグネット部の側面に接続された補強片部とを一体に有することを特徴とするリニア振動モータ。
  2. 前記マグネット部が前記一軸方向に接合された複数のマグネット片からなり、これら複数のマグネット片に跨るように前記補強片部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のリニア振動モータ。
  3. 前記シャフトが前記マグネット部を間に置くようにして前記一軸方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられ、前記連結部材の前記連結片部が前記一方側の前記シャフトに接続され、
    前記マグネット部の他端に接続されるとともに前記他方側の前記シャフトに接続された連結片を備え、
    前記補強片部は、前記連結片部の両端から延設されて前記マグネット部の両側面に接続されるように二つ設けられ、その両先端側を前記連結片に接続していることを特徴とする請求項1又は2記載のリニア振動モータ。
  4. 前記シャフトが前記マグネット部を間に置くようにして前記一軸方向の一方側と他方側にそれぞれ設けられ、
    前記連結部材は、前記マグネット部の一端に接続されるとともに一方の前記シャフトに接続された第1の連結片部と、前記マグネット部の他端に接続されるとともに他方の前記シャフトに接続された第2の連結片部と、前記一軸方向に沿って前記マグネット部の一側面に接続された補強片部とから一体コの字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のリニア振動モータ。
  5. 請求項1〜いずれか1項記載のリニア振動モータを備える携帯電子機器。
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