JP6451589B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関するものである。
電力変換装置において、ケース内に、部品を実装した基板を配置するとともに、ケース側面に基板に繋がるコネクタを設けて、外部機器をコネクタを介してケース内の機器と接続する構成とすることが行われている。ここで、基板に実装したチップ部品を保護すべく基板にスリットまたは溝を設けて基板の撓み・歪を吸収する技術がある(特許文献1等)。
実開昭63−115251号公報
ところで、回路基板に接続される入出力用コネクタの端子としてバスバーが使用されることがある。このようなバスバーは曲げ加工され、曲げ加工によってスプリングバックが生じる場合がある。スプリングバックしたバスバーからなる端子をそのまま用いて、基板にねじ締結する際に、基板が端子側に変形する虞がある。基板が変形すると、熱サイクルによってケースと基板とを締結するねじが緩む虞がある。
本発明の目的は、ケースと基板とを締結するねじの緩みを抑制することができる電力変換装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、上下が開口する枠体と四角板状のプレートとを有する有底箱状のケースと、本体部に板状のバスバーからなる端子が支持され、前記本体部が前記ケースに配置されるコネクタと、前記ケース内に配置され、前記コネクタの端子が電気的に接続される回路基板と、を備える電力変換装置において、前記ケースの側壁は前記本体部が配置される開口部を有し、前記端子は、前記ケース内において屈曲している屈曲部と、前記回路基板上のパターンにねじ締結される貫通孔とを有し、前記回路基板は、前記端子がねじ締結される第1の貫通孔を有する前記パターンと、前記ケースにねじ締結される第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔の周囲において前記回路基板の厚み方向に開口する開口部とを有し、前記コネクタの端子が前記回路基板にねじ締結されているとともに、前記回路基板が前記ケースにねじ締結されていることを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、回路基板は、第2の貫通孔の周囲において回路基板の厚み方向に開口する開口部を有し、コネクタの端子が回路基板にねじ締結されているとともに回路基板がケースにねじ締結されている。よって、基板にスプリングバックしたコネクタをそのまま用いてコネクタの端子をねじ締結する際に、端子に向かって基板が変形しようとするが基板の開口部により変形が吸収される。このため、熱サイクルによるケースと基板とを締結するねじの緩みを抑制することができる。
請求項2に記載のように、請求項1に記載の電力変換装置において、前記本体部が配置される開口部は、切欠きであるとよい。
この場合、屈曲形成された端子を有するコネクタの本体部を切欠きに容易に入れることができ、基板とケースとの間のデッドスペースを低減することができる。
請求項3に記載のように、請求項2に記載の電力変換装置において、前記コネクタの本体部は、前記ケースの側壁に沿って延びる突部を有し、前記突部と前記ケースの側壁とがねじ締結されているとよい。
この場合には、コネクタの本体部を切欠きに挿入した後に、ねじ締結でき、端子の設計自由度を向上させることができる。
請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置において、屈曲形成される前記端子は、階段状であるとよい。
本発明によれば、ケースと基板とを締結するねじの緩みを抑制することができる。
実施形態における車載用充電器の斜視図。 車載用充電器の分解斜視図。 一方のプレートを取り外した状態での車載用充電器の平面図。 一方のプレートおよび枠体を取り外した状態での車載用充電器の平面図。 車載用充電器の回路図。 コネクタの斜視図。 車載用充電器の一部分解斜視図。 車載用充電器の一部分解斜視図。 図3のA−A線に対応する部位での車載用充電器の一部断面図。 車載用充電器の一部平面図。 熱応力を説明するための断面図。 車載用充電器の一部平面図。 車載用充電器の一部平面図。 (a),(b)は比較例の車載用充電器の一部断面図。 比較例の車載用充電器の一部断面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図5に示すように、電力変換装置を構成する車載用充電器10は車載のバッテリ12を充電するための装置であり、例えば、乗用車の室内における座席の下に配置される。
車載用充電器10は、交流電源接続部11を介して外部の商用の交流電源に接続されるとともにバッテリ12に接続される。車載用充電器10は、AC入力部13と、力率改善回路(PFC回路)14と、コンバータ回路15と、充電電流・電圧検出部16と、高圧バッテリ側フィルタ部17とを備えている。そして、交流入力側(AC側)から、バッテリ12への高圧出力側(バッテリ高圧側)に対し、順に、AC入力部13、力率改善回路14、コンバータ回路15、充電電流・電圧検出部16、高圧バッテリ側フィルタ部17が接続されている。バッテリ12の電圧は交流電源の電圧(例えば、100V)より高い電圧である。
AC入力部13は、スイッチ18とコンデンサ19,20,21を有している。交流電源接続部11の端子11a,11bに例えば90〜264Vの交流電源電圧が入力される。交流電源接続部11の端子11a,11bにスイッチ18を介してコンデンサ19,20,21が接続されている。詳しくは、スイッチ18を閉路した状態において交流電源接続部11の端子11aとグランド間にコンデンサ19が接続されるとともに端子11bとグランド間にコンデンサ21が接続され、さらに端子11a,11b間にコンデンサ20が接続される。そして、交流電源接続部11の端子11a,11bからスイッチ18を介して交流電源電圧を入力し、入力した交流電源電圧におけるノイズ成分がコンデンサ19,20,21により低減される。
力率改善回路14は、AC入力部13の後段に設けられた昇圧チョッパ回路22と、ドライブ回路23とを備えている。入力した交流電源電圧を昇圧する昇圧チョッパ回路22は、第1のHブリッジ回路24とコイル25,26とコンデンサ27と出力電圧検出回路(電圧センサ)28と電流センサ29とを備えている。第1のHブリッジ回路24は、4つのダイオードD1,D2,D3,D4と2つのスイッチング素子S1,S2からなり、各スイッチング素子S1,S2として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)が使用されている。各スイッチング素子S1,S2のコレクタとエミッタ間には、ダイオードD2,D4が、カソードがコレクタにアノードがエミッタに対応する状態で逆並列に接続されている。
ダイオードD1はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子S1のコレクタに接続されている。スイッチング素子S1のエミッタは負側配線に接続され、ダイオードD1のアノードとスイッチング素子S1のコレクタとの中点がコイル25の第1端部に接続されている。ダイオードD3はカソードが正側配線に接続され、アノードがスイッチング素子S2のコレクタに接続されている。スイッチング素子S2のエミッタは負側配線に接続され、ダイオードD3のアノードとスイッチング素子S2のコレクタとの中点がコイル26の第1端部に接続されている。コイル25の第2端子が電流センサ29を介してAC入力部13における正側配線(電源接続部11の端子11a側)と接続されている。コイル26の第2端子がAC入力部13における負側配線(電源接続部11の端子11b側)と接続されている。電流センサ29は入力する交流電源電流値を検出する。コンデンサ27は第1のHブリッジ回路24の出力側の正側配線と負側配線との間に接続されている。出力電圧検出回路28はコンデンサ27の両端電圧、即ち、力率改善回路14(Hブリッジ回路24)の出力電圧VHを検出する。
ドライブ回路23はスイッチング素子S1,S2のゲートと接続され、ドライブ回路23はスイッチング素子S1,S2をデューティ制御、即ち、一定周期中のオン時間を調整して入力される交流電圧を直流電圧に変換する。また、ドライブ回路23には出力電圧検出回路28および電流センサ29が接続され、出力電圧検出回路28による検出電圧値および電流センサ29による検出電流値がドライブ回路23に取り込まれる。
コンバータ回路15は、力率改善回路14の後段に設けられた絶縁形DC−DCコンバータ30と、絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31とを有している。絶縁形DC−DCコンバータ30は、トランス32と、トランス32の一次側回路を構成する第2のHブリッジ回路33と、トランス32の二次側回路を構成する整流回路34とを有している。
第2のHブリッジ回路33は、4つのスイッチング素子S3,S4,S5,S6と4つのダイオードD5,D6,D7,D8からなり、各スイッチング素子S3〜S6として絶縁ゲートバイポーラ型トランジスタ(IGBT)が使用されている。各スイッチング素子S3〜S6のコレクタとエミッタ間には、ダイオードD5,D6,D7,D8が、カソードがコレクタにアノードがエミッタに対応する状態で逆並列に接続されている。スイッチング素子S3は、コレクタが正側配線に接続され、エミッタがスイッチング素子S4のコレクタに接続されている。スイッチング素子S4のエミッタは負側配線に接続され、スイッチング素子S3のエミッタとスイッチング素子S4のコレクタとの中点がトランス32の一次巻線32aの第1端部に接続されている。スイッチング素子S5は、コレクタが正側配線に接続され、エミッタがスイッチング素子S6のコレクタに接続されている。スイッチング素子S6のエミッタは負側配線に接続され、スイッチング素子S5のエミッタとスイッチング素子S6のコレクタとの中点がトランス32の一次巻線32aの第2端部に接続されている。
整流回路34はHブリッジ回路により構成され、4つのダイオードD9,D10,D11,D12からなる。ダイオードD11はカソードが正側配線に接続され、アノードがダイオードD12のカソードに接続されている。ダイオードD12のアノードは負側配線に接続され、ダイオードD11のアノードとダイオードD12のカソードとの中点がトランス32の二次巻線32bの第1端子に接続されている。ダイオードD9はカソードが正側配線に接続され、アノードがダイオードD10のカソードに接続されている。ダイオードD10のアノードは負側配線に接続され、ダイオードD9のアノードとダイオードD10のカソードとの中点がトランス32の二次巻線32bの第2端子に接続されている。
絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31はスイッチング素子S3,S4,S5,S6のゲートと接続されている。また、絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31には出力電圧検出回路28の検出信号が取り込まれる。絶縁形DC−DCコンバータ用ドライブ回路31はスイッチング素子S3,S4,S5,S6をオン・オフ制御するとともにその周波数も変更することができるようになっている。
充電電流・電圧検出部16は、整流回路34の後段に設けられ、バッテリ電圧検出回路35と電流センサ36を備えている。バッテリ電圧検出回路35は整流回路(Hブリッジ回路)34の出力電圧である正側配線と負側配線の間の電圧を検出する。電流センサ36は整流回路(Hブリッジ回路)34の出力側の負側配線に流れる電流を検出する。電流センサ36の検出信号及びバッテリ電圧検出回路35の検出信号は絶縁素子(図示略)を介してドライブ回路23に取り込まれる。
高圧バッテリ側フィルタ部17は、コイル37,38とコンデンサ39,40,41,42,43,44,45を備えている。コンデンサ39が整流回路(Hブリッジ回路)34の出力側の正側配線と負側配線との間に接続されている。コイル37はコンデンサ39の正側端子と整流回路34のダイオードD9,D11のカソードとの間に接続されている。バッテリ12とコンデンサ39との間においてコモンモードチョークコイル38が接続されている。コモンモードチョークコイル38とコンデンサ39との間においてコンデンサ40が正側配線・グランド間に、コンデンサ41が正側配線・負側配線間に、コンデンサ42が負側配線・グランド間に接続されている。コモンモードチョークコイル38とバッテリ12との間においてコンデンサ45が正側配線・グランド間に、コンデンサ43が正側配線・負側配線間に、コンデンサ44が負側配線・グランド間に接続されている。この高圧バッテリ側フィルタ部17により絶縁形DC−DCコンバータ30でのスイッチング素子S3〜S6のスイッチング周波数の変化に伴う電圧の変動の影響がバッテリ12側に出ないようにすることができる。
ここで、絶縁形DC−DCコンバータ30のトランス32の二次側回路として、整流回路34、充電電流・電圧検出部16、高圧バッテリ側フィルタ部17が接続され、これらは、トランス32の二次側出力により二次電池であるバッテリ12を充電するための回路であって出力電圧が可変である。そして、充電当初は出力電圧が例えば160Vであり、その後充電に伴い出力電圧が例えば300Vにまで上昇される。
なお、バッテリ12には車両の走行に必要な図示しない負荷(走行用モータ、補機)が接続されており、負荷で電力が消費されるようになっている。
以下、具体的構造について説明する。
図1に示すように、車載用充電器10はケース50を備えている。ケース50は、図2に示すように、上下が開口する四角枠状の枠体51と、四角板状のプレート52と、四角板状のプレート53よりなる。枠体51およびプレート52は、アルミダイカスト製である。プレート53は、鉄製である。四角枠状の枠体51における上面開口部はプレート52で塞がれる。四角枠状の枠体51における下面開口部はプレート53で塞がれる。
組み付け時には、図2に示すように、プレート52の上に枠体51を配置した後に枠体51の上にプレート53を配置する。
図2に示すように、12本のねじSc1が、プレート53および枠体51を貫通してプレート52に螺入されることにより、枠体51、プレート53、プレート52が締結固定される。ケース50の内部には、第1基板54、第2基板55、第3基板56が配置されている。各基板54,55,56には部品(図示略)が搭載されている。第1基板54は枠体51に、ねじSc2(図2,3参照)により固定されている。第2基板55は枠体51に、ねじSc3(図2,3参照)により固定されている。第3基板56はプレート52に、ねじSc4(図2,4参照)により固定されている。
図2に示すように、ケース50の内部には、図5のコンバータ回路15を構成する半導体モジュール57および磁性部材58が配置されている。磁性部材58は、図5のトランス32であり、半導体モジュール57は、図5のトランス32以外のコンバータ回路15の構成部品である。半導体モジュール57および磁性部材58は、プレート52(図2,4参照)に隣り合って配置されている。半導体モジュール57と磁性部材58とはバスバー等により電気的に接続されている。
図1,2に示すように、四角枠状の枠体51における左側の側壁77には、電力出力ライン(DC出力ライン)用の第1コネクタ60および電力入力ライン(AC入力ライン)用の第2コネクタ61が設けられている。図3に示すように、第1コネクタ60は、有底四角筒状の樹脂製の本体部60aと、本体部60aの筒部内を延び底部を貫通する状態で支持された複数本(2本)の端子60bからなる。端子60bはバスバー(金属製の帯板)よりなる。本体部60aが、ねじSc5により枠体51に固定されている。第1コネクタ60の端子60bは、ねじSc6により第2基板55に電気的に接続されている。第2コネクタ61は、有底四角筒状の樹脂製の本体部61aと、本体部61aの筒部内を延び底部を貫通する状態で支持された複数本(2本)の端子61bからなる。端子61bはバスバー(金属製の帯板)よりなる。第2コネクタ61の本体部61aが、ねじSc7により枠体51に固定されている。第2コネクタ61の端子61bは、ねじSc8により第3基板56に電気的に接続されている。
図3に示すように、四角枠状の枠体51における前側の側壁80にはコネクタ用開口部としての切欠き81が形成され、切欠き(開口部)81には、信号ライン用(通信ライン用)の第3コネクタ62が設けられている。第3コネクタ62の信号端子は第1基板54に、はんだ付けにより接合されている。つまり、コネクタ62は基板54に直接接続されている(オンボードコネクタとなっている)。
第3コネクタ62には相手方のコネクタが嵌合され、相手方のコネクタから延びるケーブルには車載電子制御ユニット(車載ECU)が接続される。このようにして、第3コネクタ62を用いて、図5のドライブ回路23,31およびバッテリ電圧検出回路35と、車載ECUとが接続される。
第1基板54と第2基板55とはハーネス等により電気的に接続されている。また、第1基板54と第3基板56とはハーネス等により電気的に接続されている。さらに、第1基板54と半導体モジュール57とはハーネス等により電気的に接続されている。
このように、車載用充電器10は、ケース50と、本体部60aに板状のバスバーからなる端子60bが支持され、本体部60aがケース50の側壁77(図3参照)を貫通するように配置されるコネクタ60と、ケース50内に配置され、コネクタ60の端子60bが電気的に接続される基板55と、を備える。基板55には図5の高圧バッテリ側フィルタ部17の構成部品(フィルタ素子)が実装されている。コネクタ60は、オフボードコネクタであって、基板55に固定されておらずケース50にコネクタを固定した後に基板に端子が固定されるものである。
図6,7,8,9に示すように、コネクタ60の端子60bは、2箇所の屈曲部70,71と貫通孔91を有する。屈曲部70,71は、ケース50内において90度屈曲している。図6に示すように、屈曲形成される端子60bは、階段状であり、図9に示すように、本体部60aから延びる端子60bは上下方向(Z方向)においてプレート53に接近する方向に延びている。貫通孔91は、基板55上のパターン90にねじ締結される。
図7に示すように、端子60bの端部72はリング状をなし、端部72の中央の貫通孔91を通るねじSc6によりコネクタ60の端子60b(端部72)が基板55にねじ締結される。詳しくは、図9に示すように、基板55の裏面に設けたナット部品NにねじSc6が螺入されてねじ締結される。
図7に示すように、基板55はパターン90を有し、パターン90は、端子60bがねじ締結される第1の貫通孔92を有する。図10に示すように、基板55は、ケース50にねじ締結される第2の貫通孔93と、第2の貫通孔93の周囲において基板55の厚み方向に開口する開口部としてのスリット74とを有する。基板55がケース50の枠体51にねじ締結されている。つまり、基板55におけるケース50とのねじ締結用の貫通孔93の周囲には、開口部としてのスリット74が形成されている。詳しくは、図10においては基板55の角部に貫通孔93が形成され、基板55の角部(貫通孔93)を囲うようにスリット74が連続的に延びている。図10において、スリット74は、前後方向Yに延びる直線部74aと、左右方向Xに延びる直線部74bと、斜めに延び直線部74a,74bをつなぐ直線部74cを有する。
図2,3,7に示すように、ケース50は、枠体51とプレート52とを有し、有底箱状をなしている。ケース50の枠体51の側壁77には開口部としての切欠き75が形成されている。詳しくは、枠体51におけるプレート53の配置面に開口する切欠き75が形成されている。切欠き75はU字状をなしている。そして、図8に示すように、枠体51におけるU字状の切欠き(開口部)75に対し切欠き75の開口する側からコネクタ60の本体部60aが嵌め込まれてコネクタ60の本体部60aが配置されている。
図8,9に示すように、コネクタ60の本体部60aは、ケース50の側壁77に沿って延びる突部76を有する。突部76は、本体部60aの軸方向(左右方向X)に対し直交する方向(前後方向Yおよび上下方向Z)に突出している。突部76は、本体部60aの全周にわたり形成されている。突部76とケース50の側壁77とがねじSc5により締結されている。
次に、作用について説明する。
製造工程を説明する。
まず、テーブル上において、プレート52の上に枠体51を載せて枠体51の一方の開口部をプレート52で塞いだ状態にする。そして、枠体51の内壁から突出するボス51a(図9参照)に基板55を載せて、基板55を貫通するねじSc3をボス51aに螺入する。これにより基板55がねじ締結される。
その後、枠体51のU字状の切欠き75にコネクタ60の本体部60aを嵌め入れてねじSc5で枠体51に締結する。つまり、ケース50に対し本体部60aにバスバーからなる端子60bが支持されたコネクタ60を、本体部60aがケース50の側壁77を貫通する状態で固定する。
このとき、開口部は切欠き75であり、屈曲形成された端子60bを有するコネクタ60の本体部60aを切欠き75に容易に入れることができる。その結果、基板55とケース50のプレート53との間のデッドスペースが低減される(詳細は後述する)。また、コネクタ60の本体部60aは突部76を有し、突部76とケース50の側壁77とがねじ締結される。よって、コネクタ60の本体部60aを切欠き75に入れた後に、ねじ締結できる。これにより、端子60bの設計自由度の向上が図られる。
そして、屈曲形成されたコネクタ60の端子60bの端部72を基板55にねじ締結する。
その後、プレート53で枠体51の開口部に対し蓋をする。
以下、デッドスペースの低減および基板55にスリット74を形成することによる優位性について言及する。
図14(a)、図14(b)、図15は比較例である。
図15に示すように、ケース300に穴300aが形成され、この穴300aにコネクタ301の本体部301aが差し込まれている。コネクタ301の端子301bは水平方向に直線的に延びており、端子301bは基板302にねじ締結されている。つまり、コネクタ301と基板302とは同一平面に配置されている。
図14(a),(b)に示すように、アルミ製のケース300の穴300aにコネクタ301の本体部301aを差し込んで組付けを行う際に、ケース300の穴300aの幅(横)W1、ケース300の穴300aの幅(高さ)W2を小さくすると、小さい穴300aにコネクタ301を通すため、組付けにくい。また、穴300aの幅W1,W2より小さい端子しか組み付けられない。その結果、レイアウトの自由度がなく図15で示すようにコネクタ301に基板302をねじ締結した場合においては基板302上には高さH2の空間ができてしまい大きなデッドスペースができる。
これに対し、本実施形態では、ケースのコネクタ取付形状を穴形状から、図7に示すように、U字形状の切欠き75に変更し、図7,8に示すように、U字状の切欠き75に対し上からコネクタ60の本体部60aを嵌め入れるだけでよく、コネクタを、図14(a),(b)での穴300aを通す必要が無くなり、組付けの制約を無くすことができる。その結果、バスバー形状の自由度が増し、高低差をつけるために端子(バスバー)60bを曲げることにより、図9に示すように、基板55をケース50内で上方に配置でき、基板55の上のスペースの高さH1は小さなものとなり、デッドスペース削減が可能となる。
図11を用いて、熱サイクルが加わった時の伸びΔLb,ΔLcの差をねじ202がストレスとして受けることについて説明する。
図11において、ケース200に基板201がねじ202で締結されている。つまり、基板201にねじ締結用の穴を加工しケース200に固定している。ここで、温度変化に伴い次のようになる。基板201とアルミ製のケース200の線膨張係数について、ケース200は21×10−6(1/℃)であり、樹脂製の基板201は15×10−6 である。そして、組付け時の温度が20℃、車両にて動作するとケース内部温度が約100℃となり、80℃の温度上昇が発生する。また、ねじ202間の距離(ねじピッチ)Pscが100mmであったとする。よって、ケース200の伸び量ΔLcは21×10−6×100×80=0.168mmであり、基板201の伸び量ΔLbは15×10−6×100×80=0.120mmとなり、0.048mmの伸びの差が出る。これがねじ202のストレスとなり、回転緩み(ねじ202の緩み)の原因となる。このように、伸びの差をねじ202がストレスとして受ける。
本実施形態においては、図10に示すように、線膨張差で伸び量が異なるので、ねじSc3にストレスが加わらないように開口部としてのスリット74を設けており、具体的には、基板55のねじ周りにスリット74を設けている。
よって、車両に組み付け後において常温の20℃から車両駆動に伴い100℃に上昇したときには基板55が膨張する。このとき、図12に示すように、基板55が収縮した分をスリット74の空隙部位が変位を吸収し、ねじSc3にストレスがかからないようにすることができる。また、車両に組み付け後において常温の20℃から寒冷地で使用する等により氷点下に下降したときには基板55が収縮する。このとき、図13に示すように、基板55が膨張した分をスリット74の空隙部位が変位を吸収し、ねじSc3にストレスがかからないようにすることができる。
また、曲げ加工した銅製の端子(バスバー)60bの曲げ精度が悪い場合(プレス加工の際の公差等)において端子60bを基板55にねじ締結することにより基板55に応力が加わるが、この応力がスリット74で緩和することができる。また、ボス51a(図9参照)の高さの製造公差があることにより、端子60bを基板55にねじ締結することにより基板55に応力が加わるが、この応力をスリット74で緩和することができる。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)電力変換装置を構成する車載用充電器10は、上下が開口する枠体51と四角板状のプレート52とを有し有底箱状のケース50と、本体部60aに板状のバスバーからなる端子60bが支持され、本体部60aがケース50に配置されるコネクタ60と、ケース50内に配置され、コネクタ60の端子60bが電気的に接続される回路基板としての基板55と、を備える。ケース50の側壁77は本体部60aが配置される開口部としての切欠き75を有する。端子60bは、ケース50内において屈曲している屈曲部70,71と、回路基板としての基板55上のパターン90にねじ締結される貫通孔91とを有する。基板55は、端子60bがねじ締結される第1の貫通孔92を有するパターン90と、ケース50にねじ締結される第2の貫通孔93と、第2の貫通孔93の周囲において基板55の厚み方向に開口する開口部としてのスリット74とを有する。コネクタ60の端子60bが基板55にねじ締結されているとともに、基板55がケース50にねじ締結されている。よって、基板55にスプリングバックしたコネクタ60をそのまま用いてコネクタ60の端子60bをねじ締結する際に、端子60bに向かって基板55が変形しようとするが基板55に形成したスリット74により変形が吸収される。このため、熱サイクルによるケース50と基板55とを締結するねじSc3の緩みを抑制することができる。
(2)ケース50の側壁77には開口部としての切欠き75が形成され、切欠き(開口部)75にコネクタ60の本体部60aが配置されている。この開口部は切欠き75であるので、屈曲形成された端子60bを有するコネクタ60の本体部60aを切欠き75に容易に入れることができ、基板55とケース50(プレート53)との間のデッドスペースを低減することができる。
(3)コネクタ60の本体部60aは、ケース50の側壁77に沿って延びる突部76を有し、突部76とケース50の側壁77とがねじ締結されている。よって、コネクタ60の本体部60aを切欠き75に挿入した後、ねじ締結でき、端子(バスバー)60bの設計自由度を向上させることができる。
(4)屈曲形成される端子60bは、階段状である。よって、高さ方向へのデッドスペースの削減に有用である。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・図10において、スリット74は、連続して延びていたが、非連続でもよい。また、3本の直線を繋いで延びていたが、円弧状に延びていてもよい。
10…車載用充電器、50…ケース、51…枠体、52…プレート、55…基板、60…コネクタ、60a…本体部、60b…端子、72…端部、74…スリット、75…切欠き、76…突部、77…側壁、90…パターン、91…貫通孔、92…第1の貫通孔、93…第2の貫通孔。

Claims (4)

  1. 上下が開口する枠体と四角板状のプレートとを有する有底箱状のケースと、
    本体部に板状のバスバーからなる端子が支持され、前記本体部が前記ケースに配置されるコネクタと、
    前記ケース内に配置され、前記コネクタの端子が電気的に接続される回路基板と、
    を備える電力変換装置において、
    前記ケースの側壁は前記本体部が配置される開口部を有し、
    前記端子は、前記ケース内において屈曲している屈曲部と、前記回路基板上のパターンにねじ締結される貫通孔とを有し、
    前記回路基板は、前記端子がねじ締結される第1の貫通孔を有する前記パターンと、前記ケースにねじ締結される第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔の周囲において前記回路基板の厚み方向に開口する開口部とを有し、
    前記コネクタの端子が前記回路基板にねじ締結されているとともに、前記回路基板が前記ケースにねじ締結されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記本体部が配置される開口部は、切欠きであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記コネクタの本体部は、前記ケースの側壁に沿って延びる突部を有し、前記突部と前記ケースの側壁とがねじ締結されていることを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 屈曲形成される前記端子は、階段状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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