JP6451035B2 - 共振素子の無線計測システム - Google Patents

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Description

本発明は、共振素子の無線計測システムに関する。
近年、計測対象の物理的特性変化を非接触で計測したいという需要が高まっており、そのため、電磁界給電を使って計測物体の状態を監視する方式が提案されている。このような計測用のセンサーとして、共振素子が使用されることがあり、その中でも特にSAW(Surface Acoustic Wave)デバイスがよく使用されている。SAWデバイスは、圧電物質上に配置された櫛歯型フィルタ(IDT:Inter Digital Transducer)によって発生する超音波振動波の伝搬が基本原理であり、櫛歯電極間に発生する電界、すなわち電極間電圧によって動作するものである。
このような非接触の無線応答で計測を行う場合に使用されるSAWデバイスには、大別して、自己発振が可能なSAW共振素子と、時間遅延を発生させるSAW遅延素子の2種類がある。SAW共振素子を利用する場合には、通信手段として連続信号を用い、連続的にSAW共振素子に電気信号を与えることにより計測を行っている(例えば、特許文献1参照)。また、SAW遅延素子を利用する場合には、時分割方式を使うのが一般的であり、短時間、SAW遅延素子に電気信号を与え、電気信号が切れている間に遅延して戻ってきた信号を解析している(例えば、特許文献2参照)。
SAW共振素子とSAW遅延素子にはそれぞれメリット・デメリットが存在するが、無線化を考えたとき、SAW遅延素子を利用する場合には、時分割で信号の送信と受信とを繰り返すために通信速度が低下する。さらに、送受信アンテナの設計が重要な要素となる。一方、SAW共振素子を利用する場合には、磁界コイル等を使って簡便に信号を送受信することができ、連続波を使用できるため、高速応答性に優れている。また、通信帯域という観点から考えると、遅延素子の場合には、単一周波数を使って送受信ができるため、帯域は狭くなるが、共振素子の場合には、測定結果を周波数変調して受信するため、広帯域通信となる。
このようなSAW共振素子を利用したセンサーとして、リングカプラーを使用して無線送受信を行うものがある(例えば、特許文献3または非特許文献1参照)。また、共振素子と送受信用のアンテナとを有し、アンテナのインピーダンスやコイルにより共振素子の共振周波数をシフトさせることにより、共振素子に製造バラツキがあっても、通信信号の共振周波数を一定にするパッシブセンサがある(例えば、特許文献4参照)
なお、従来、複数のSAWデバイスを使って、複数のパラメータを同時計測し、計算処理で温度補償をするものが開発されている(例えば、特許文献5参照)。また、近年、磁気コイルの共振現象を使ってエネルギー伝送を行う例として、無線充電が最も盛んである。例えば、携帯電話を交流磁界が発生しているテーブルの上に置くことで簡便に充電を行う方法が実現されており、この場合、如何に電力を効率よく受信側に送るかという一方向性の効率が重視されている(例えば、非特許文献2参照)。
特表2005−528595号公報 特表2007−522480号公報 特表2008−507158号公報 特開2012−8749号公報 特表2005−505775号公報
J. Beckley, V. Kalinin, M. Lee, K. Voliansky, "Non-Contact Torque Sensors Based On SAW Resonators", 2002 IEEE International Frequency Control Symposium and PDA Exhibition, 29 of May, 2002, p.202-213 居村岳広、堀洋一、「等価回路から見た時期共振結合に於けるワイヤレス電力伝送距離と効率の限界値に関する研究」、IEEJ Transaction IA、2010年、Vol.130、No.10
非特許文献2に記載のような共振型の無線充電とは異なり、SAW共振素子などの共振素子を利用した無線計測システムでは、連続信号として共振素子に無線で送ったエネルギーを、共振素子から再度、送信側で無線受信するため、電力を受信側に送るときの送信効率だけでなく、送信側での信号の受信効率も重視する必要があるという課題があった。また、特許文献3や非特許文献1に記載のリングカプラーを利用した無線計測システムは、抵抗負荷に対して共振波長によりリング径を規定する方式であり、機械的な精度が要求されるため、製造費が嵩むという課題があった。
また、特許文献4記載のパッシブセンサは、共振素子の共振周波数を通信チャンネル周波数に一致させる調整機構をもち、また、アンテナを用いて信号の送受信を行うものであり、通信感度が送受信アンテナの形状に大きく依存するため、アンテナ形状を規定しつつ共振周波数を調整する必要があり、製造に手間がかかるという課題もあった。
本発明は、このような課題に着目してなされたもので、共振素子の変動範囲が広くとも、比較的安価かつ簡便に製造可能で、無線通信効率を大幅に向上することができる共振素子の無線計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る共振素子の無線計測システムは、磁界共振により結合された1次側コイルおよび2次側コイルと、共振を利用して物理量を測定可能であり、前記2次側コイルに並列に接続された共振素子と、容量性負荷または誘導性負荷から成り、前記1次側コイルに直列に接続された負荷回路とを有し、前記1次側コイルの側から前記2次側コイルの側に向かって前記共振素子を共振させる信号を送信し、前記共振素子の共振周波数の変化を前記1次側コイルの側で受動的に検出するよう構成されており、前記共振素子の共振周波数が、前記1次側コイルと前記2次側コイルの共振周波数と、前記負荷回路と前記1次側コイルおよび前記2次側コイルとで形成される直列共振周波数との間の周波数に設定されていることを特徴とする。
本発明に係る共振素子の無線計測システムは、SAW共振子などの共振素子を利用して、温度や機械的応力等を計測するのに使用される。本発明に係る共振素子の無線計測システムは、1次側コイルおよび2次側コイルから成る1対のコイル間に働く近磁界の変化を用いて無線通信を行い、温度や応力等による、2次側コイルに接続された共振素子の比較的大きな共振周波数の変化を、1次側コイルの側で受動的に無線検出するものである。近磁界を用いて無線通信を行うため、アンテナを用いて無線通信を行うものと比べて、安価かつ簡便に製造することができる。また、1次側コイルの側から連続的に信号を送信することにより、共振素子の共振周波数の変化を絶え間なく計測することができる。
本発明に係る共振素子の無線計測システムは、共振素子の共振周波数を、1次側コイルと2次側コイルの共振周波数と、負荷回路と1次側コイルおよび2次側コイルとで形成される直列共振周波数との間の周波数に設定することにより、共振素子の共振周波数の変化の応答を、1次側コイルの側で効率良く検出することができる。
一般的には、特許文献4に記載のように、1対のコイルの共振周波数に共振素子の共振周波数を合わせることで通信効率を上げている。特に、コイルのQ値を上げれば通信効率が上がるが、共振幅が狭くなる。コイル共振幅に比較して共振素子の変動範囲が大きい場合、通信効率が大きく変動することになり問題となる。これに対し、本発明では、共振素子の共振周波数と1対のコイルの共振周波数とをずらしつつも、無線通信効率を大幅に向上し、安定した通信をすることができ、1次側コイルと2次側コイルとの間の距離を広げることも可能となる。特に無線通信効率を高めるために、共振素子の共振周波数は、1次側コイルと2次側コイルの共振周波数よりも、負荷回路と1次側コイルおよび2次側コイルとで形成される直列共振周波数に近い周波数に設定されていることが好ましい。
本発明に係る共振素子の無線計測システムは、何らかの理由により共振素子と計測回路とが直接接続できない場合であっても、1対のコイルを用いて、1次側コイルと2次側コイルとの間を離すことができる。例えば、測定対象が高温の場合に、共振素子が接続された2次側コイルの側を測定対象側に配置し、検出を行う1次側コイルの側を、測定対象から熱的に遮断された位置に配置して測定を行うことができる。なお、共振素子は、共振を利用して物理量を測定可能なものであれば、いかなるものであってもよく、例えばSAW共振子や水晶共振子などから成る。
本発明に係る共振素子の無線計測システムで、前記共振素子は複数から成り、それぞれ前記2次側コイルに並列に接続されていてもよい。この場合、複数種類の物理量の測定や、複数箇所での測定を同時に行うことができる。例えば、1つの共振素子で温度を測定し、他の共振素子で応力等の物理量を測定することにより、温度補償された応力等の物理量を得ることができる。
本発明に係る共振素子の無線計測システムは、前記共振素子の容量と同等の容量のコンデンサが、前記1次側コイルに並列に接続されていることが好ましい。この場合、1次側コイルと2次側コイルで共振周波数を合わせることができ、コイル間の無線通信効率を高めることができる。
本発明に係る共振素子の無線計測システムは、前記共振素子の数に対応して1または複数設けられ、対応する共振素子を共振させる信号を発振可能に、前記1次側コイルに接続された電圧制御発振器を有することが好ましい。この場合、共振素子が複数であっても、各電圧制御発振器により、それぞれの共振素子の共振周波数に対応した信号を発振することができ、各共振素子で独立して測定を行うことができる。
本発明に係る共振素子の無線計測システムで、前記共振素子および前記電圧制御発振器は複数から成り、各電圧制御発振器で発振した信号を加算するよう構成され、その加算信号を各共振素子を共振させる信号として送信可能に、各電圧制御発振器と前記1次側コイルとの間に設けられた加算手段を有し、前記加算手段は、前記加算信号がゼロとなる点を持たないよう、各電圧制御発振器で発振した信号の振幅を調整して加算するよう構成されていてもよい。加算信号がゼロとなる点を持つと、1次側コイルおよび2次側コイルを通して電力を供給することができなくなるため、各共振素子からの応答が無くなってしまう。これに対し、加算手段を設けることにより、そのような無信号供給状態を防ぐことができ、各共振素子からの応答を連続的に得ることができる。
本発明によれば、共振素子の変動範囲が広くとも、比較的安価かつ簡便に製造可能で、無線通信効率を大幅に向上することができる共振素子の無線計測システムを提供することができる。
本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムの原理を説明するための、(a)磁気結合している1対のコイルの回路図、(b)その等価回路図、(c)1次側から見た1対のコイルのインピーダンス(Impedance)および位相(Phase)と周波数との関係を示すグラフである。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムを示すブロック構成図である。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムのシミュレーションおよび実機検証に用いた、各SAW共振子の(a)等価回路図、(b)周波数応答特性を示すグラフ、(c)パラメータを示すテーブルである。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムの、1対のコイルおよびSAW共振子の周辺の等価回路図である。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムの実験に用いた、1対のコイルの(a)形状を示す側面図、(b)パラメータを示すテーブルである。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムを用いて計測した、各SAW共振子の共振周波数(Resonant Frequency)の温度依存性を示す実測データのグラフである。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムの、シミュレーション結果を示す(a)1対のコイルの1次側負荷出力電圧Vの周波数応答のグラフ、(b)各SAW共振子に印加される電圧Vsawの周波数応答のグラフである。 本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムの、位相検波器の出力特性の測定結果を示すグラフである。
以下、図面等を用いて、本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムについて説明する。
[本発明に関する原理−1対のコイルのインピーダンスと共振周波数について]
図1に、磁気結合している1対のコイル11の回路図、その等価回路および、1次側から見た1対のコイル11のインピーダンスおよび位相と周波数との関係を示す。なお、図1(c)は、1対のコイル11のコイル間結合係数kが、0<k<1のときのシミュレーション結果であり、各コイルの直流抵抗成分は非常に低いと仮定している。また、1次側コイル11aと2次側コイル11bのインダクタンスおよび寄生容量は等しいと仮定し、それぞれL、Cとする。このとき、1次側から見たインピーダンスZは、
となる。ここで、ωは角周波数であり、ω=2πfである。
(1)式は純粋な虚数であり、正の虚数であれば誘導性、負の虚数であれば容量性である。図1(c)に示すように、この正負は、周波数fの値で決まる。(1)式の分母をゼロとおいて共振周波数を求めると、
が得られる。(2)式はkがゼロまたは1とほぼ等しいときに特異点を持つが、ここでは、結合係数kが小さいとき、すなわち1次側コイル11aと2次側コイル11bとの間の距離が大きい場合について考える。
kがゼロに限りなく近いとき、すなわち1次側コイル11aと2次側コイル11bとの間の距離が非常に大きく、お互いに磁界の影響をほとんど受けないとき、(2)式から、共振周波数のピークは1つしか現れず、その周波数は、
となる。しかし、1次側コイル11aと2次側コイル11bとの距離が近づき、kが大きくなるに従って、図1(c)に示すように、(2)式のルート内の分子(1±√k)の影響で、共振ピークは(3)式の周波数fk0を中心として2つの周波数に分かれる。また、さらにkが大きくなるにつれ、次第に2つのピーク差が大きくなっていく。
このとき、図1(c)に示すように、低い周波数側のピークより低い周波数では、位相(Phase)が+90度、すなわち1次側から見た1対のコイル11は誘導性を示し、高い周波数側のピークより高い周波数では、位相が−90度、すなわち1次側から見た1対のコイル11は容量性を示す。また、両ピークの間においては、kがほとんどゼロのときの共振周波数fk0を境にして、位相が反転する。このような1次側から見た周波数応答の特徴は、1対のコイル11や共振素子等の周波数配置を決定する際に重要となる。
[本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システム]
本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システムは、図1に示す原理に基づいて構成されている。すなわち、図2に示すように、本発明の実施の形態の共振素子の無線計測システム10は、1対のコイル11と共振素子12と位相ロックループ(PLL:Phase Lock Loop)回路13と負荷回路14と加算手段15とを有している。無線計測システム10は、1対のコイル11の1次側から共振素子12を共振させる信号を送信し、共振素子12の共振周波数の変化を1対のコイル11の1次側で受動的に検出するよう構成されている。
1対のコイル11は、磁界共振により結合された1次側コイル11aと2次側コイル11bとから成っている。共振素子12は、複数のSAW共振子から成り、それぞれ2次側コイル11bに並列に接続されている。図2に示す一例では、2次側コイル11bに2つのSAW共振子が接続されているが、SAW共振子の数は2つに限定されるものではない。なお、共振素子12の容量と同等の容量のコンデンサCtが、1次側コイル11aに並列に接続されている。
PLL回路13は、共振素子12の数に対応して、1次側コイル11aに複数接続されている。図2に示す一例では、PLL回路13は2つである。各PLL回路13は、それぞれ電圧制御発振器VCO1およびVCO2と、位相検波器1および2と、ループフィルタ1および2とを有している。各PLL回路13は、それぞれ対応する共振素子12の共振周波数の変化を、検知・追従するよう構成されている。また、各PLL回路13は、各電圧制御発振器VCO1、VCO2により、各共振素子12を共振させる信号を発振可能に構成されている。
負荷回路14は、1対のコイル11からの返信応答を取り出すための容量性負荷または誘導性負荷から成り、1次側コイル11aに直列に接続されている。負荷回路14は、1次側コイル11aの側からの入力信号と2次側コイル11bからの応答とを分離するために設けられている。
加算手段15は、各電圧制御発振器VCO1、VCO2と1次側コイル11aとの間に接続されており、各電圧制御発振器VCO1、VCO2で発振した信号を加算するよう構成されている。加算手段15は、電圧制御発振器VCO2からの信号の振幅を調整するゲイン調整器15aを有している。
ここで、各電圧制御発振器VCO1、VCO2の出力を、それぞれfv1(t)およびfv2(t)とすると、加算信号f(t)は、(4)式で表される。ここで、各出力の振幅が等しい(a=a)とすると、加算信号f(t)は、(5)式となり、(6)式においてf(t)=0となる点が発生する。このとき、1対のコイル11を通して電力を供給することができなくなるため、各共振素子12からの応答が無くなり、各PLL回路13の位相検波器1、2に信号を供給できなくなり、各PLL回路13のロックが正常に動作しなくなる。
このため、加算手段15は、ゲイン調整器15aにより、振幅をa≠aと調整し、加算信号がゼロとなる点を持たないよう構成されている。なお、加算信号f(t)は、負荷回路14を介して1次側コイル11aに供給されるようになっている。なお、共振素子12がSAW共振子である場合、IDTに供給される電圧で駆動されるため、加算信号f(t)は電圧信号とする。また、位相検波器1、2の入力もハイ・インピーダンスの電圧駆動であるため、この点で矛盾はなく、電圧信号として解析される。
無線計測システム10は、各共振素子12の共振周波数が、1次側コイル11aと2次側コイル11bの共振周波数と、負荷回路14と1次側コイル11aおよび2次側コイル11bとで形成される直列共振周波数との間の周波数に設定されている。
以下、無線計測システム10を用いて、シミュレーションおよび実機検証を行った。
[シミュレーションおよび実機検証に用いたSAW共振子について]
シミュレーションに用いた共振素子12であるSAW共振子の特性等を、図3に示す。図3(a)に示すように、SAW共振子の等価回路は、一般的な共振子の等価回路であり、シミュレーションに用いたパラメータを、図3(c)に示す。図3(c)に示すように、シミュレーションに用いた2つのSAW共振子12a,12bの共振周波数は、それぞれ203MHzと204MHzである。これは、実機検証に用いたSAW共振子の実際の特性である。
図3(a)に示すように、SAW共振子の場合、等価回路として、Rs,Ls,Csで示す直列共振回路と、Cpが並列に加わった***振回路とが存在すると考えるのが一般的である。このとき、Rs,Ls,Csで出来る直列共振回路のQファクターは、
で表されるが、Lsに比較して、CsがfF(フェムト・ファラッド)と非常に小さく、またRsが比較的小さいという性質から、例えば、図3(c)の各SAW共振子12a,12bは、それぞれQ=903、833 と高い値を持つ。すなわち、共振特性の幅が非常に狭く、共振周波数から少しでも離れた場所では、Rs,Ls,Csの直列共振回路は、オープン回路として解析を行っても問題は生じない。なお、この点は、回路シミュレーターでも確認を行っている。
そこで、SAW共振子のRs,Ls,Csをオープンと考えたときの、図2に示す1対のコイル11およびSAW共振子の周辺回路の等価回路を、図4に示す。ここで、広い帯域での周波数応答の全体像をつかむために、Qの値が高いときのSAW共振子の性質から、2次側コイル11bに接続される各SAW共振子12a,12bの等価回路の並列コンデンサCp1、Cp2のみに注目してシミュレーションを行った。
[シミュレーションおよび実機検証に用いた1次側のコンデンサについて]
1次側コイル11aと2次側コイル11bで共振周波数を合わせる。2次側コイル11bには、図3(c)から、各SAW共振子12a,12bの並列コンデンサCp1=2.3pF、Cp2=2.4pFが加わるため、1次側コイル11aの側に、C=2.3+2.4=4.7pFを並列接続する。これらの値は、図3の実機検証で用いた1次側のコンデンサの実際の値である。
[シミュレーションおよび実機検証に用いた1対のコイル11について]
各SAW共振子12a,12bのRs1,Cs1,Ls1およびRs2,Ls2、Cs2直列共振回路部分をオープンとして、1次側から見た時のインピーダンスZを計算すると、(1)式から容易に(8)式が求まる。また、共振周波数は、(2)式から容易に(10)式として求まる。なお、コイルの内部抵抗は非常に小さいものとして無視している。
ここで、(9)式から、各SAW共振子12a,12bが加わると、kがほぼゼロに等しいときの共振周波数は、(3)式の場合より低周波側にシフトすることがわかる。
各SAW共振子12a,12bに印加する電圧が高い方が、高い応答が得られる事を考慮すると、Rs1,Cs1,Ls1およびRs2,Ls2、Cs2の直列共振周波数は、(10)式で得られるピーク周波数に近い方が有利である。しかし、図1で説明したように、kの変化によりfk0は2つのピークに分かれる。このため、ここでは、Rs1,Cs1,Ls1およびRs2,Ls2、Cs2の2直列共振周波数203MHと204MHzに対し、fk0を高い側にシフトさせた場合について考える。
そこで、実機試験では、図5に示すように、1対のコイル11の自己共振周波数fk0が400MHzになるように、L=70nH,C=2.2pFを狙い値として1次側コイル11aおよび2次側コイル11bを設計した。また、2次側に各SAW共振子12a,12bを並列接続し、1次側のコンデンサをCb=4.7pFとしたとき、1対のコイル11の共振周波数がfr0=230MHzとなるよう設計した。なお、シミュレーションにも、これらのパラメータを用いた。
[シミュレーションに用いた負荷回路14について]
1対のコイル11の2次側の特性を1次側で得るためには、入力信号f(t)と2次側からの応答とを分離するために負荷回路14が必要となる。一般に、50Ω計測系の回路では、50Ωの負荷抵抗で応答分離を行う。しかし、ここでは、図4に示す抵抗負荷から成る負荷回路14a、および容量性負荷から成る負荷回路14bを通して、PLL回路13からのVCO信号f(t)を印加することを考える。
容量性負荷から成る負荷回路14bは、50Ωの抵抗に3pFのコンデンサCeを直列に入れたものとした。このコンデンサCeの容量は、(8)式の容量性領域で直列共振が発生すると仮定し、その直列共振周波数が各SAW共振子12a,12bの共振周波数の203MHz、204MHzより低くなるよう考慮して決定した。すなわち、各SAW共振子12a,12bを計測目的で使用する際には、共振周波数は温度や機械的力の増加に対して低くなる。例えば、使用した各SAW共振子12a,12bでは、図6に示すように、20℃から200℃に温度が上昇した場合、約3MHzの周波数減少が起こる。そこで、直列共振周波数が各SAW共振子12a,12bの共振周波数よりも常に低くなるよう、直列共振周波数を180MHzに設定し、Ce=3pFと決定した。
[2次側の印加電圧と1次側の出力電圧との関係]
上記のように、1対のコイル11の共振周波数と1次側の直列共振周波数との間に、各SAW共振子12a,12bの共振周波数を配置したときの、1対のコイル11の2次側の電圧Vsawと、そのときの1次側の電圧Vとの関係を算出すると、
となる。これは、1対のコイル11の1次側と2次側とで、kを関数とした比例関係にあり、比例係数が実数であるため、位相変化が無いこと示している。すなわち、1対のコイル11の2次側の電圧Vsawが高くなるように設計すれば、1次側に現れる応答Vも位相差無しに単純に大きくなることを示している。
また、負荷回路14を容量性負荷から成る負荷回路14bにして共振を用いることにより、印加電圧よりも高い電圧を出力電圧Voとして発生させ、さらに(11)式から、より高い電圧をVsawに発生させることができるといえる。
[シミュレーション結果]
以上の条件に基づいて、シミュレーションを行った。図7に、入力信号f(t)を実効振幅1Vrmsとして、周波数スイープしたときのシミュレーション結果を示す。なお、1対のコイル11の結合係数を、k=0.1としている。図7(b)が、各SAW共振子12a,12bに印加される電圧Vsawを示し、図7(a)が1対のコイル11の1次側負荷出力電圧Vの周波数応答を示している。
周波数frは、1対のコイル11と各SAW共振子12a,12bとによりできる共振周波数のうち、低い側のピーク(図1(c)の低い方のピーク周波数と等価)である。周波数fは、各SAW共振子12a,12bの共振周波数203MHz、204MHzである。周波数fは、1対のコイル11の1次側の負荷回路14bによってできる直列共振周波数である。図7に示すように、抵抗のみの負荷回路14aとした場合[図7中のLoad:R(50Ω)]には、各SAW共振子12a,12bの周波数fにおけるVsawが0.45V、1次側電圧Vが1.0Vであるのに対し、容量性負荷から成る負荷回路14bの場合[図7中のLoad:R+Ce(50Ω+3pF)]には、Vsawが1V、1次側電圧Vが2.2Vであり、2倍以上の電圧応答が得られることが確認された。
ここで、図7に示すように、1次側を直列共振容量性負荷とすると、1対のコイル11の共振周波数frがやや高い周波数にシフトし、fr近傍のVoのピークの左側に抵抗負荷のみの時よりも低い点が現れる。このため、1対のコイル11の結合係数kが変動しやすいことも考慮すると、各SAW共振子12a,12bの共振周波数fは、負荷の直列共振周波数fに近い方が有利である。
[実機による測定(実機検証)]
次に、PLL回路13の位相検波器の出力特性を評価するための実機による測定を行った。ここでは、一方のPLL回路13のみを動作させ、入力信号f(t)を周波数スイープして入力し、また同じ信号をPLL回路13の位相検波器1の参照信号とした。これにより、抵抗負荷と容量性負荷の位相検波能力の差を見ることができる。
図8に、PLL回路13のループフィルタ1の後段の電圧振幅vc1(t)の測定データを示す。入力信号がスイープ波形であるため、図8は位相検波器1の周波数応答を示すこととなる。図8に示す位相検波出力は、検波入力信号が同じ信号のときの出力値、すなわち位相検波器1のアンプゲインで正規化している。なお、図8中のSAW共振子12bの204MHzにおける共振応答が、SAW共振子12aの共振点である203MHzに比較して小さいのは、図3(b)に示すように、SAW共振子12aの***振周波数とSAW共振子12bの共振周波数とが近く、信号が干渉するために起こった現象である。
図8に示すように、抵抗負荷応答と比較して、容量性負荷応答の方がはるかに大きな検波出力を得ることができる。特に、204MHzにおける応答は、抵抗負荷では検出不可能であるが、容量性負荷では十分に位相検波することができ、PLL回路13のロックが可能である。PLL回路13の負帰還回路が正しくロックされれば、各SAW共振子12a,12bの共振周波数が変化した場合でも、PLL回路13のVCO1、VCO2の入力電圧vc1(t),vc2(t)もその変化に追従する。従って、vc1(t),vc2(t)の電圧からVCO1、VCO2の発振周波数を推定するか、直接VCO1、VCO2の発振信号周波数を計測することにより、各SAW共振子12a,12bの共振周波数変化を測定することができる。
以上のシミュレーション結果および実機検証結果から、各SAW共振子12a,12bの共振周波数fが、1次側コイル11aと2次側コイル11bの共振周波数frと、容量性の負荷回路14bと1次側コイル11aおよび2次側コイル11bとで形成される直列共振周波数fとの間の周波数(f<f<fr)になるよう設定することにより、各SAW共振子12a,12bの共振周波数の変化の応答を、1次側コイル11aの側で効率良く検出できることが確認された。これにより、無線通信効率を大幅に向上することができ、1次側コイル11aと2次側コイル11bとの間の距離を広げることも可能となる。
なお、図6の実測データに示すように、各SAW共振子12a,12bの20℃から200℃までの温度変化に対して、共振周波数も3MHzと大幅に変化する。このため、各SAW共振子12a,12bを利用して、精度良く温度の測定を行うことができる。また、例えば、一方のSAW共振子12aのみに応力を掛けたとすると、そのSAW共振子12aの周波数のみが変化する。この性質を利用して、複数のSAW共振子12a,12bを使用することにより、温度補償された応力の測定をすることもできる。
[変形例−誘導性負荷から成る負荷回路]
上記のシミュレーションおよび実機検証では、各SAW共振子12a,12bの共振周波数に対し、1対のコイル11の共振周波数frを高い側にシフトさせた場合について考えたが、1対のコイル11の共振周波数frを各SAW共振子12a,12bの共振周波数fよりも低い周波数にシフトさせてもよい。この場合、図1(c)に示すように、1対のコイル11の高い周波数側のピークよりも高い周波数は容量性となるため、各SAW共振子12a,12bよりも高い周波数で直列共振が起こるように、負荷回路14として誘導性負荷から成る負荷回路を配置する。
すなわち、各SAW共振子12a,12bの共振周波数fが、1次側コイル11aと2次側コイル11bの共振周波数frと、誘導性の負荷回路と1次側コイル11aおよび2次側コイル11bとで形成される直列共振周波数fとの間の周波数(f>f>fr)になるよう設定する。これにより、各SAW共振子12a,12bの共振周波数の変化の応答を、1次側コイル11aの側で効率良く検出することができ、無線受動計測の応答感度を改善し、通信距離を広げることが可能となる。誘導性負荷は、例えば、抵抗に対してコイルを直列に接続したものなどから成る。
10 無線計測システム
11 1対のコイル
11a 1次側コイル
11b 2次側コイル
12 共振素子
12a,12b SAW共振子
13 位相ロックループ(PLL)回路
14 負荷回路
15 加算手段
15a ゲイン調整器

Claims (7)

  1. 磁界共振により結合された1次側コイルおよび2次側コイルと、
    共振を利用して物理量を測定可能であり、前記2次側コイルに並列に接続された共振素子と、
    容量性負荷または誘導性負荷から成り、前記1次側コイルに直列に接続された負荷回路とを有し、
    前記1次側コイルの側から前記2次側コイルの側に向かって前記共振素子を共振させる信号を送信し、前記共振素子の共振周波数の変化を前記1次側コイルの側で受動的に検出するよう構成されており、
    前記共振素子の共振周波数が、前記1次側コイルと前記2次側コイルの共振周波数と、前記負荷回路と前記1次側コイルおよび前記2次側コイルとで形成される直列共振周波数との間の周波数に設定されていることを
    特徴とする共振素子の無線計測システム。
  2. 前記共振素子は複数から成り、それぞれ前記2次側コイルに並列に接続されていることを特徴とする請求項1記載の共振素子の無線計測システム。
  3. 前記共振素子の容量と同等の容量のコンデンサが、前記1次側コイルに並列に接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の共振素子の無線計測システム。
  4. 前記共振素子の数に対応して1または複数設けられ、対応する共振素子を共振させる信号を発振可能に、前記1次側コイルに接続された電圧制御発振器を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の共振素子の無線計測システム。
  5. 前記共振素子および前記電圧制御発振器は複数から成り、
    各電圧制御発振器で発振した信号を加算するよう構成され、その加算信号を各共振素子を共振させる信号として送信可能に、各電圧制御発振器と前記1次側コイルとの間に設けられた加算手段を有し、
    前記加算手段は、前記加算信号がゼロとなる点を持たないよう、各電圧制御発振器で発振した信号の振幅を調整して加算するよう構成されていることを
    特徴とする請求項4記載の共振素子の無線計測システム。
  6. 前記共振素子は、SAW共振子であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の共振素子の無線計測システム。
  7. 前記共振素子の共振周波数は、前記1次側コイルと前記2次側コイルの共振周波数よりも、前記負荷回路と前記1次側コイルおよび前記2次側コイルとで形成される直列共振周波数に近い周波数に設定されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の共振素子の無線計測システム。

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