JP6450244B2 - リニアアクチュエータおよびリニアアクチュエータの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、共振を抑制するダンパー部材を備えるリニアアクチュエータおよびその製造方法に関する。
携帯電話の着信等を振動によって報知するデバイスとしてリニアアクチュエータが提案されている。特許文献1に記載のリニアアクチュエータは、永久磁石を有する可動体とコイルを有する固定体を備える。固定体はバネ部材などの弾性体を介して可動体を移動可能に支持する。同文献のリニアアクチュエータでは、コイルに供給する駆動信号によって振動の強弱や周波数が変化する。
特開2006−7161号公報
リニアアクチュエータでは、可動体が振動した際に、振動の周波数によって可動体が共振することがある。
ここで、共振を抑制するためには、可動体の移動方向で互いに対向する可動体の可動体側対向面と固定体の固定体側対向面の間に移動方向に伸縮するダンパー部材を挿入することが考えられる。しかし、この場合には、ダンパー部材が挿入される可動体側対向面と固定体側対向面の間の寸法を一定に管理しなければ、それらの間に挿入されたダンパー部材により可動体のストロークや共振周波数が製品毎にばらついてしまう。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ダンパー部材を挿入する可動体と固定体との間の間隔が正確に規定されたリニアアクチュエータを提供することにある。また、このようなリニアアクチュエータの構造および製造方法を提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明のリニアアクチュエータは、可動体と、固定体と、前記可動体の移動方向で互いに対向する当該可動体の可動体側対向面と前記固定体の固定
体側対向面との間に挿入されたダンパー部材と、を有し、前記固定体は、バネ部材を介して前記可動体を移動可能に支持する第1部材と、前記固定体側対向面を有し前記移動方向で前記第1部材の前記可動体とは反対側に重ねられた第2部材と、を備え、前記ダンパー部材は、前記可動体側対向面および前記固定体側対向面に当接しており、前記第1部材と前記第2部材の間には、前記第1部材または前記第2部材を変形させて、前記可動体側対向面と前記固定体側対向面との前記移動方向における間隔が前記ダンパー部材の前記移動方向における長さと同一となるように、前記第1部材と前記第2部材との前記移動方向の間隔を調整した間隔調整部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、固定体を構成する第1部材と第2部材の間に、可動体を支持する第1部材と、固定体側対向面を備える第2部材の移動方向の間隔を調整する間隔調整部が設けられている。従って、間隔調整部によって第1部材と第2部材の間隔を調整すれば、可動体側対向面と固定体側対向面の間の寸法を、移動方向におけるダンパー部材の長さ寸法に対応する規定寸法とすることができる。よって、可動体側対向面と固定体側対向面の間に挿入されたダンパー部材によって可動体のストロークや共振周波数が製品毎にばらつくことを防止できる。
本発明において、前記間隔調整部は、前記第1部材および前記第2部材の一方から他方に向って突出する突部であり、前記突部の先端部分は、潰されているものとすることができる。このようにすれば、第1部材または第2部材に設けた突部の先端部分を潰すことによって第1部材と第2部材の間隔を調整し、これにより、可動体側対向面と固定体側対向面の間の寸法を規定寸法とすることができる。
本発明において、前記間隔調整部は、前記第1部材から前記第2部材に向って突出した突部であり、潰された状態の前記突部の先端と前記可動体側対向面とが前記移動方向で離間する離間寸法は、前記ダンパー部材の前記移動方向における長さ寸法と同一であるものとすることができる。このようにすれば、可動体のストロークを確保することが容易となる。
本発明において、第1部材に形成した突部の先端部分を正確に潰すためには、前記第1部材は、樹脂製であり、前記突部の先端部分は、熱により溶かされて潰されているものとすることができる。
本発明において、可動体を移動させるためには、前記可動体を移動させる磁気駆動機構を有し、前記磁気駆動機構は、可動体に保持された永久磁石と、固定体に保持された駆動コイルと、を備え、前記第1部材は、前記永久磁石を前記移動方向と交差する方向から囲むコイルボビンであり、前記駆動コイルは、前記コイルボビンに巻き回されているものとすることができる。
本発明において、可動体の移動を許容しながら、その共振を抑制するためには、前記ダンパー部材は、ゲル状ダンパー部材であることが望ましい。
次に、本発明のリニアアクチュエータの製造方法は、前記バネ部材を介して前記第1部材に前記可動体を支持させ、前記第1部材に設けた前記突部の先端部分を潰して当該突部の先端と前記可動体側対向面との離間寸法を予め定めた規定寸法とし、前記第2部材を前記移動方向で前記可動体とは反対側から前記第1部材に重ねるとともに、前記可動体側対向面と前記固定体側対向面との間に前記移動方向の寸法が前記規定寸法の前記ダンパー部材を配置することを特徴とする。
本発明によれば、固定体の第1部材と第2部材の間に位置する突部の先端部分を潰すことにより、可動体側対向面と固定体側対向面の間の寸法をダンパー部材の寸法に対応する規定寸法としている。従って、可動体側対向面と固定体側対向面の間に挿入されたダンパー部材によって、可動体のストロークや共振周波数が製品毎にばらつくことがない。また、可動体側対向面と固定体側対向面の間隔がダンパー部材の長さ寸法と同一なので、可動体のストロークを確保することが容易である。
本発明では、ダンパー部材を挿入する可動体の可動体側対向面と固定体の固定体側対向面との間の寸法を規定寸法とすることができる。従って、可動体側対向面と固定体側対向面の間に挿入されたダンパー部材によって可動体のストロークや共振周波数がばらつくことを防止できる。
本発明の実施例1に係るリニアアクチュエータの斜視図である。 図1のリニアアクチュエータの断面図である。 図1のリニアアクチュエータの分解斜視視図である。 コイルボビン、駆動コイル、および、バネの斜視図である。 図1のリニアアクチュエータの製造方法の説明図である。 本発明の実施例2に係るリニアアクチュエータの斜視図である。 図6のリニアアクチュエータの断面図である。 図6のリニアアクチュエータの分解斜視視図である。 コイルボビン、駆動コイル、および、バネの斜視図である。 図6のリニアアクチュエータの製造方法の説明図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1に係るリニアアクチュエータの斜視図である。図2は図1のリニアアクチュエータの断面図である。図2(a)はリニアアクチュエータの断面を斜め上方から見た場合であり、図2(b)はリニアアクチュエータの断面を可動体の移動方向と直交する方向から見た場合である。図3は図1のリニアアクチュエータの分解斜視図である。
(全体構成)
図1乃至図3に示すように、リニアアクチュエータ1は可動体2と固定体3と可動体2と固定体3を接続するバネ(バネ部材)4を有する。固定体3はバネ4を介して可動体2を移動可能に支持する。可動体2と固定体3の間にはダンパー部材5が3つ配置されている。また、リニアアクチュエータ1は可動体2を移動させる磁気駆動機構7を有する。磁気駆動機構7は可動体2に保持された永久磁石8と、固定体3に保持された駆動コイル9を備える。以下の説明では、可動体2の移動方向を軸線L方向とする。軸線L方向は可動体2が搭載する永久磁石8の中心軸線および固定体3が搭載する駆動コイル9の中心軸線と一致する。また、便宜上、図の上下に従って、リニアアクチュエータ1の上下を説明する。従って、軸線L方向において固定体3が位置する側を下方とし、可動体2が位置する側を上方とする。
(可動体)
可動体2は軸線L方向(可動体2の移動方向)に延びる円柱形状の永久磁石8を備える。永久磁石8は軸線L方向が短い偏平形状であり、軸線L方向でN極とS極に着磁されている。永久磁石8は軸線L方向と直交する上端面および下端面を備える。
また、可動体2は、永久磁石8に下方から重ねられたコア体11と、永久磁石8を上方および外周側から覆うキャップ部材12を備える。永久磁石8、コア体11、およびキャップ部材12は同軸に配置されている。コア体11およびキャップ部材12は磁性材料からなる。
コア体11は、図3に示すように、一定厚さの円形の板部材である。コア体11の平面形状は、永久磁石8の下端面の形状と同一である。コア体11は永久磁石8の下端面に接着剤などによって固定される。コア体11は軸線Lと直交する方向に延びる。
キャップ部材12は上側キャップ部材13と下側キャップ部材14を備える。図2に示すように、上側キャップ部材13は、一定厚さの円形の端板部15と、端板部15の外周縁から下方に突出する上側円筒部16とを備える。下側キャップ部材14は、上側円筒部16の下端縁から下方に連続する下側円筒部17と、下側円筒部17の下端縁から内周側に突出する突出板部18を備える。突出板部18は、一定厚さであり、その平面形状は円環状である。図1に示すように、上側円筒部16の下端縁には周方向の3個所に切り欠き
部19が設けられている。各切り欠き部19は、上側円筒部16と下側円筒部17を溶接などによって接合する際に、上側円筒部16と下側円筒部17の間にバネ4の可動体側連結部21を挟持するために設けられている。
また、キャップ部材12は、図2および図3に示すように、上側キャップ部材13に下方から嵌め込まれた一定厚さの磁性板23を備える。磁性板23は、中央に円形の中心孔24を備えるとともに、外周縁部分に軸線L回りに等角度間隔に形成された3つの溶接用貫通孔25を備える。磁性板23は3つの溶接用貫通孔25の開口縁部分を利用して行われた溶接により上側キャップ部材13の端板部15に固定される。これにより磁性板23は軸線L方向で端板部15に積層された状態となる。
キャップ部材12は、磁性板23の下端面が永久磁石8の上端面に接着剤などにより接着されて永久磁石8に固定される。ここで、磁性板23および端板部15は永久磁石8よりも大径である。従って、図2に示すように、キャップ部材12が永久磁石8に固定された状態では、永久磁石8の環状外周面と上側円筒部16および下側円筒部17との間には周方向に一定間隔の隙間が形成される。また、キャップ部材12が永久磁石8に固定された状態を軸線L方向と直交する側方から見た場合に、突出板部18はコア体11と部分的に重なる位置に配置される。さらに、突出板部18の環状内周面とコア体11の環状外周面の間には周方向に一定間隔の隙間が形成される。
(固定体)
次に、図2乃至図4を参照して固定体3を説明する。図4(a)は駆動コイル9を巻き回したコイルボビンにバネ4を取り付けた状態を上方から見た場合の斜視図であり、図4(b)は駆動コイル9を巻き回したコイルボビンにバネ4を取り付けた状態を下方から見た場合の斜視図である。図2および図3に示すように、固定体3は、駆動コイル9が巻き回されたコイルボビン(第1部材)31と、コイルボビン31に対して、可動体2とは反対側から重ねられた板状のベース(第2部材)32を備える。コイルボビン31はバネ4を介して可動体2を軸線L方向に移動可能に支持する。
(コイルボビン)
コイルボビン31は樹脂製である。図2に示すように、コイルボビン31は、軸線L方向で可動体2のコア体11と対向する底板部35と、底板部35から上方に突出した円筒部36を備える。円筒部36の軸線Lは永久磁石8の軸線Lと一致する。
図4(a)に示すように、底板部35には、ダンパー部材挿通用孔37が3つ形成されている。各ダンパー部材挿通用孔37は軸線L回りに等角度間隔で設けられている。周方向で隣り合うダンパー部材挿通用孔37の間には、周方向に直線状に延びるスリット38が形成されている。
底板部35の下面には各スリット38に対応する位置にスリット38に沿って延びる位置決め凹部39が設けられている。スリット38は位置決め凹部39の底に位置している。また、底板部35の外周縁部分には、下方に突出する円柱形状の突部40が一定間隔で複数設けられている。複数の突部40は、底板部35の下面の外周縁に沿って形成されている。ここで、各突部40は、リニアアクチュエータ1が組み立てられる際に、その先端部分が潰される。
円筒部36は、その環状上端面36aに3つのバネ係止用突起43を備える。3つのバネ係止用突起43は軸線L回りに等角度間隔で設けられている。各バネ係止用突起43はバネ4の固定体側連結部45を係止させる係止部であり、円筒部36は固定体側連結部45を下方から支持する。
また、円筒部36は、図2に示すように、外周面に駆動コイル9が巻回された筒状胴部46と、筒状胴部46の下側で拡径する円環状の下側フランジ部47と、筒状胴部46の上側で拡径する円環状の上側フランジ部48を備える。軸線L方向から見た場合に、上側フランジ部48は、下側フランジ部47より大径である。従って、筒状胴部46に駆動コイル9を巻き回した状態で、下側フランジ部47は、駆動コイル9の外周面から僅かに外周側に突出するに対し、上側フランジ部48は、駆動コイル9の外周面から下側フランジ部47よりも大きく外周側に突出する。
円筒部36外周面における環状上端面36aと上側フランジ部48の間には、上側フランジ部48を補強する補強リブ49が3つ設けられている。3つの補強リブ49は、軸線L回りに等角度間隔で設けられている。各補強リブ49は、軸線L方向から見た場合に、その外周面が上側フランジ部48の外周面と重なっている。また、各補強リブ49は、図3に示すように、環状上端面36aと同じ高さ位置で当該環状上端面36aに連続する矩形の連続面50と、連続面50から周方向の一方側に向かって下方に傾斜する傾斜面51を備える。傾斜面51の周方向の一方側の端は上側フランジ部48の上面に連続する。各補強リブ49の連続面50は、各バネ係止用突起43に対して周方向でずれた位置にあり、各バネ係止用突起43の外周側には傾斜面51が位置する。
(ベース)
ベース32は、図3に示すように、円形板部55と、円形板部55から径方向を外側に突出する矩形の基板支持部57を備える。基板支持部57には配線基板59が支持される。配線基板59には駆動コイル9の端部が接続される。なお、円形板部55および基板支持部57の上面の外周縁の部分は、粘着部材で覆われていてもよい。粘着部材は粘着テープや粘着性を備えた塗布物である。
円形板部55には位置決め板63が設けられている。位置決め板63は円形板部55を部分的に切り起こすことにより形成されている。コイルボビン31は、位置決め板63が底板部35の下面の位置決め凹部39に挿入されることにより軸線L方向と直交する方向で位置決めされて、ベース32に載置される。コイルボビン31は底板部35とベース32の間に充填された接着剤によってベース32に固定される。
(バネ)
バネ4は、板バネであり、その厚さ方向を軸線L方向に向けている。図3および図4(a)に示すように、バネ4は、可動体2(キャップ部材12)に連結された可動体側連結部21と、固定体3(コイルボビン31)に連結された円環状の固定体側連結部45と、可動体側連結部21と固定体側連結部45に接続された複数本のアーム部65を備える。固定体側連結部45は可動体側連結部21およびアーム部65よりも内周側に位置し、可動体側連結部21はアーム部65よりも外周側に位置する。
可動体側連結部21は周方向で3つに分割されている。アーム部65は3つの可動体側連結部21のそれぞれから周方向に延在する。各可動体側連結部21は上側キャップ部材13の切り欠き部19に挿入され、上側キャップ部材13と下側キャップ部材14の間に挟まれることにより可動体2に固定される。
固定体側連結部45には、コイルボビン31の環状上端面36aの各バネ係止用突起43が嵌る係止孔66が形成されている。各係止孔66に各バネ係止用突起43が挿入されることにより、バネ4はコイルボビン31に連結される。
バネ4の固定体側連結部45がコイルボビン31に連結され可動体側連結部21がキャ
ップ部材12に連結された状態では、図2に示すように、可動体2の永久磁石8は、固定体3のコイルボビン31の内周側に位置する。キャップ部材12の突出板部18はコイルボビン31の下側フランジ部47と上側フランジ部48の間に配置される。これにより、突出板部18の環状内周面とコア体11の環状外周面の間には、コイルボビン31の筒状胴部46と当該筒状胴部46に巻き回された駆動コイル9が位置する。また、コイルボビン31の上側フランジ部48の環状外周面は、キャップ部材12の下側円筒部17の内周面と狭い隙間を開けて対向する。
ここで、コイルボビン31の上側フランジ部48とキャップ部材12の下側円筒部17は、外力によって可動体2が軸線Lと直交する方向に移動した際に可動体2の可動範囲を規制する第1のストッパ機構を構成する。また、コイルボビン31の上側フランジ部48とキャップ部材12の突出板部18は、外力により可動体2が上方に移動した際に可動体2の可動範囲を規制する第2のストッパ機構を構成する。
(ダンパー部材)
図3に示すように、各ダンパー部材5は円柱形状である。ダンパー部材5の軸線L方向の長さ寸法は、図2(b)に示すように、後述する規定寸法Sと一致する。
各ダンパー部材5は、図2(a)に示すように、コイルボビン31の底板部35に設けられた各ダンパー部材挿通用孔37に挿通された状態で、可動体2と固定体3の間に配置されている。各ダンパー部材挿通用孔37は各ダンパー部材5よりも径の大きな円形の開口部である。図2(b)に示すように、各ダンパー部材5は、その上端面が可動体2のコア体11の下面(可動体側対向面)11aに当接し、その下端面が固定体3のベース32の上面(固定体側対向面)32aに当接する。
ここで、本例のダンパー部材5は、針入度が90度から110度のシリコーンゲルからなる。針入度とは、JIS−K−2207やJIS−K−2220で規定されているように、25℃で9.38gの総荷重をかけた1/4コーンの針が5秒間に入り込む深さを1/10mm単位で表わした値であり、この値が小さいほど硬いことを意味する。なお、ダンパー部材5とコア体11の固定およびダンパー部材5とベース32の固定は、接着剤、粘着剤、あるいはシリコーンゲルの粘着性を利用して行われる。
(リニアアクチュエータの製造方法)
図5はリニアアクチュエータ1の製造方法の説明図である。図5(a)はコア体11の下面11aからコイルボビン31の底板部35に設けた突部40の先端までの軸線L方向の離間寸法の説明図であり、図5(b)は突部40の先端部分を潰す加工動作の説明図である。図5(a)ではダンパー部材5の軸線L方向の長さ寸法を参考として示している。
リニアアクチュエータ1を製造する際には、図5(a)に示すように、可動体2を、バネ4を介してコイルボビン31に支持させる。そして、コイルボビン31の軸線L方向(可動体2の移動方向)を鉛直方向に向けた状態として、コア体11の下面11aからコイルボビン31の底板部35に設けた突部40の先端40aまでの軸線L方向の離間寸法Dを計測する。そして、離間寸法Dと予め設定した規定寸法Sと差分Tを求める。
ここで、コイルボビン31は、バネ4を介して可動体2を支持したときに、コア体11の下面11aからコイルボビン31の底板部35の下面35aまでの離間寸法が規定寸法Sよりも短く、コア体11の下面11aから突部40の先端40aまでの離間寸法が規定寸法Sよりも長くなるように成型されている。
次に、コイルボビン31を固定した状態とする。そして、図5(b)に点線で示すよう
に、加熱した金属製の平板からなる治具70を、軸線L方向から突部40の先端40aに当接する当接位置70Aに配置する。しかる後に、図5(b)に矢印および実線で示すように、治具70を軸線L方向に沿ってコイルボビン31に接近する方向に押し付けて、差分Tだけ、移動させる。これにより、治具70は熱で各突部40を溶かしながら、突部40の先端部分を差分Tだけ潰す。この結果、コア体11の下面11aから突部40の先端40aまでの離間寸法Dは規定寸法Sとなる。
その後、ベース32の位置決め板63を底板部35の下面の位置決め凹部39に挿入しながら、ベース32を可動体2とは反対側からコイルボビン31に重ねるとともに、軸線L方向の寸法が規定寸法Sのダンパー部材5を可動体2と固定体3の間に配置する。より具体的には、ダンパー部材5をコイルボビン31のダンパー部材挿通用孔37に挿通させた状態として、ダンパー部材5の上端面を可動体2のコア体11に当接させ、ダンパー部材5の下端面を固定体3のベース32に当接させる。
しかる後に、コイルボビン31の底板部35とベース32の間に接着剤を充填し、接着剤を硬化させる。これにより、図2(b)に示す状態となり、リニアアクチュエータ1が完成する。
本例によれば、コイルボビン31の突部40の先端部分を潰すことにより、可動体2のコア体11の下面11aからコイルボビン31の底板部35の突部40の先端40aまでの離間寸法Dがダンパー部材5の寸法に対応する規定寸法Sとされる。この結果、可動体2のコア体11の下面11aからベース32の上面32aまで離間寸法Dが規定寸法Sとなる。従って、コア体11の下面11aとベース32の上面32aの間に挿入されたダンパー部材5によって、可動体2のストロークや共振周波数が製品毎にばらつくことがない。
すなわち、コア体11の下面11aからベース32の上面32aまでの寸法は、コイルボビン31の高さ寸法にバネ4の厚さ寸法およびバネ4からキャップ部材12の端板部15の上面までの高さ寸法を加えた合計寸法から、キャップ部材12の端板部15の厚さ寸法、磁性板23の厚さ寸法、永久磁石8の厚さ寸法、および第1コア体11の厚さ寸法を差し引いた値であり、各部品の寸法公差が積み重なった値となっている。従って、可動体2のコア体11の下面11aからベース32の上面32aまでの離間寸法Dの精度を各部品の寸法精度によって出すことは容易ではない。また、可動体2のコア体11の下面11aからベース32の上面32aまでの離間寸法Dの精度を各部品の寸法精度によって出すとすれば、各部品の寸法精度を向上させなければならないので、各部品の製造コストが嵩む。
これに対して、本例では、可動体2のコア体11の下面11aからコイルボビン31の突部40の先端40aまでの離間距離Dが規定寸法Sとなるように、突部40の先端部分を必要な寸法分(差分T)だけ潰す。従って、各部品の寸法公差にかかわらず、可動体2のコア体11の下面11aからベース32の上面32aまでの寸法をダンパー部材5の長さ寸法に対応する規定寸法Sとすることができる。
また、本例では、コア体11の下面11aとベース32の上面32aの間隔をダンパー部材5の長さ寸法と同一の規定寸法Sとするので、可動体2のストロークを確保することができる。
さらに、本例では、樹脂製のコイルボビン31の突部40が熱によって溶かされて潰されるので、突部40の先端部分を差分Tだけ正確に潰すことができる。
なお、治具70に、コイルボビン31のダンパー部材挿通用孔37に挿入可能な規定寸法Sの突出部分を設けてもよい。この場合には、加熱した治具70によりコイルボビン31の突部40を潰す際に、コイルボビン31および可動体2を軸線L方向に移動しない状態に固定する。その後、治具70に設けた突出部分をダンパー部材挿通用孔37に挿入して、その先端がコア体11の下面11aに当接するまで、治具70を軸線L方向に沿ってコイルボビン31に接近する方向に押し付けて各突部40を潰す。このようにしても、コア体11の下面11aから突部40の先端40aまでの離間寸法Dは規定寸法Sとすることができる。
(実施例2)
図6は、本発明の実施例2に係るリニアアクチュエータの斜視図である。図7は図6のリニアアクチュエータの断面図である。図7(a)はリニアアクチュエータの断面を斜め上方から見た場合であり、図7(b)はリニアアクチュエータの断面を可動体の移動方向と直交する方向から見た場合である。図8は図6のリニアアクチュエータの分解斜視図である。
(全体構成)
図6乃至図8に示すように、リニアアクチュエータ101は可動体102と固定体103と可動体102と固定体103を接続するバネ104を有する。固定体103はバネ104を介して可動体102を移動可能に支持している。可動体102と固定体103の間には第1ダンパー部材105と第1ダンパー部材105を外周側から囲む3つの第2ダンパー部材106が配置されている。また、リニアアクチュエータ101は可動体102を移動させる磁気駆動機構107を有する。磁気駆動機構107は可動体102に保持された磁石体108と、固定体103に保持された駆動コイル109を備える。以下の説明では、可動体102の移動方向を軸線L方向とする。軸線L方向は可動体102が搭載する磁石体108の中心軸線および固定体103が搭載する駆動コイル109の中心軸線と一致する。また、便宜上、図の上下に従って、リニアアクチュエータ101の上下を説明する。従って、軸線L方向において固定体103が位置する側を下方とし、可動体102が位置する側を上方とする。
(可動体)
可動体102は環状の磁石体108を備える。磁石体108は磁性材料からなる円環状のコア体111と、このコア体111を間に挟んで上下に積層された円環状の第1磁石片112および第2磁石片113を備える。磁石体108は軸線L方向が短い偏平形状である。磁石体108は軸線L方向(可動体102の移動方向)と直交する上端面および下端面を備える。
また、可動体102は、磁石体108の中心孔114に嵌ったシャフト115を備える。シャフト115は一定の径寸法で軸線L方向に延びる。また、可動体102は、磁石体108を上方および側方から覆うキャップ部材116を備える。
キャップ部材116は、上側キャップ部材117と下側キャップ部材118を備える。上側キャップ部材117は、一定厚さの円形の端板部119と、端板部119の外周縁から下方に突出する上側円筒部120を備える。下側キャップ部材118は、上側円筒部120の下端縁から下方に延びる下側円筒部121と、下側円筒部121の下端縁から内周側に突出する突出板部122を備える。
端板部119の上面の中央には円形の凹部123が形成されている。凹部123の中央にはシャフト係止孔124が形成されている。上側円筒部120の内周面の上端部分には円環状のスペーサ126が固定されている。ここで、シャフト115の上端部はシャフト
係止孔124に嵌った状態で端板部119に溶接されている。
さらに、可動体102は、磁石体108の中心孔114の開口縁に下方から当接するワッシャ125を備える。ワッシャ125にはシャフト115の下端分が挿入され、この状態でワッシャ125はシャフト115に溶接されている。これにより、磁石体108は、キャップ部材116の端板部119に当接した状態で、キャップ部材116とワッシャ125の間に固定される。
ここで、端板部119は磁石体108よりも大径である。従って、キャップ部材116が磁石体108に固定された状態では、磁石体108の環状外周面と上側円筒部120および下側円筒部121との間には周方向に一定間隔の隙間が形成される。
(固定体)
次に、図7乃至図9を参照して固定体103を説明する。図9(a)は駆動コイル109を巻き回したコイルボビンにバネ104を取り付けた状態を上方から見た場合の斜視図であり、図9(b)は駆動コイル109を巻き回したコイルボビンにバネ104を取り付けた状態を下方から見た場合の斜視図である。図7および図8に示すように、固定体103は、駆動コイル109が巻き回されたコイルボビン(第1部材)131と、コイルボビン131に対して、可動体102とは反対側から重ねられたベース(第2部材)132を備える。コイルボビン131はバネ104を介して可動体102を軸線L方向に移動可能に支持する。
(コイルボビン)
コイルボビン131は樹脂製である。図8に示すように、コイルボビン131は、円筒部135と、円筒部135から連続して下方に突出する突出部136を備える。
円筒部135の軸線Lは磁石体108の軸線Lと一致する。図7に示すように、円筒部135は、外周面に駆動コイル109が巻回された筒状胴部138と、筒状胴部138の下側で拡径する円環状の下側フランジ部139と、筒状胴部138の上側で拡径する円環状の上側フランジ部140を備える。下側フランジ部139は、図9(b)に示すように、その環状下端面に3つのバネ係止用突起141を備える。3つのバネ係止用突起141は軸線L回りに等角度間隔で設けられている。各バネ係止用突起141はバネ104の固定体側連結部143を係止させる係止部である。
図8に示すように、突出部136は、軸線L方向で可動体102の磁石体108と対向する底板部145と、軸線L方向に延びて底板部145と筒状胴部138を連結する連結部146を備える。ここで、図9(b)に示すように、底板部145はその平面形状が全体として長方形であり、連結部146は底板部145の四隅から上方に延びている。周方向で隣り合う2つの連結部146の間には空間が形成されている。底板部145の中心にはダンパー部材挿通用孔147が設けられている。
底板部145の下面の四隅には、下方に突出する円柱形状の突部150がそれぞれ形成されている。各突部150は、リニアアクチュエータ101が組み立てられる際に、その先端部分が潰される。
また、底板部145の下面には、その平面形状の長方形の長辺の縁に沿って伸びる一対のリブ152が設けられている。さらに、底板部145の下面には、一対の端子部153が設けられている。一対の端子部153は、底板部145の平面形状の長方形の短辺を間に挟んだ両側に設けられた2つの突部150の間に形成されている。駆動コイル109の端部は、端子部153に絡げられた後に配線基板155に接続される。
(ベース)
図8に示すように、ベース132は円盤状である。ベース132の上面には、中央に円形の第1凹部161が形成されている。また、第1凹部161を外周側から囲む位置に3つの第2凹部162が形成されている。第2凹部162は、軸線L回りに等角度間隔に形成されている。また、3つの第2凹部162は、軸線Lからの寸法(第1凹部161からの寸法)が等しい。
本例では、軸線L方向から見た場合に、3つの第2凹部162は、下側フランジ部139に設けられた3つのバネ係止用突起141と重なる位置に設けられている。第1凹部161の底面161aおよび第2凹部162の底面162aは、軸線L方向(可動体102の移動方向)と直交する平面である。第1凹部161の底面161aは軸線L方向で磁石体108と対向する。第2凹部162の底面162aは軸線L方向でキャップ部材116(下側キャップ部材118)の突出板部122と対向する。第1凹部161の深さ寸法Hおよび第2凹部162の深さ寸法Hは同一である。ベース132の外周縁部分には、配線基板155を配置するための切り欠き部163が設けられている。
また、ベース132には軸線Lを間に挟んで平行に延びる一対のスリット164が設けられている。各スリット164は第1凹部161と第2凹部162の間に位置する。各スリット164にはコイルボビン131の底板部145に設けられた各リブ152が挿入可能である。コイルボビン131は、各リブ152がベース132のスリット164に挿入されることにより軸線L方向と直交する方向で位置決めされてベース132に載置される。コイルボビン131は底板部145とベース132の間に充填された接着剤によりベース132に固定される。
(バネ)
バネ104は、板バネであり、その厚さ方向を軸線L方向に向けている。図8および図9に示すように、バネ104は、固定体103に連結された固定体側連結部143と、可動体102に連結された可動体側連結部171と、固定体側連結部143と可動体側連結部171とに接続された3本のアーム部172を備える。固定体側連結部143は可動体側連結部171およびアーム部172より内周側に位置し、可動体側連結部171はアーム部172よりも外周側に位置する。
固定体側連結部143には、コイルボビン131の下側フランジ部139の各バネ係止用突起141が嵌る係止孔173が形成されている。各係止孔173に各バネ係止用突起141が挿入されることにより、バネ104はコイルボビン131に連結される。可動体側連結部171は、上側キャップ部材117の上側円筒部120と下側キャップ部材118の下側円筒部121との間に挟まれて、これらに溶接される。これによりバネ104はキャップ部材116に連結される。
バネ104の固定体側連結部143がコイルボビン131に連結され、可動体側連結部171がキャップ部材116に連結された状態では、図7に示すように、磁石体108がコイルボビン131の内周側に位置する。磁石体108のコア体111の外周側に、コイルボビン131の筒状胴部138と当該筒状胴部138に巻き回された駆動コイル109が位置する。また、キャップ部材116の突出板部122が磁石体108の下面よりも僅かに下方に位置する。さらに、コイルボビン131の上側フランジ部140はキャップ部材116の内側に固定されたスペーサ126と狭い隙間を開けて対応する。ここで、コイルボビン131の上側フランジ部140とスペーサ126は外力によって可動体102が軸線Lと直交する方向に移動した際に可動体102の可動範囲を規制するストッパ機構を構成する。
(ダンパー部材)
図8に示すように、第1ダンパー部材105および第2ダンパー部材106は、それぞれ円柱形状である。第1ダンパー部材105の径寸法は第2ダンパー部材106の径寸法よりも長く、その径寸法は、シャフト115の径寸法と一致する。第1ダンパー部材105と第2ダンパー部材106の軸線L方向の長さ寸法は同一である。第1ダンパー部材105と第2ダンパー部材106の軸線L方向の長さ寸法は、後述する規定寸法Sと一致する。
図7(a)に示すように、第1ダンパー部材105は、コイルボビン131の底板部145に設けられたダンパー部材挿通用孔147に挿通された状態で、可動体102と固定体103の間に配置されている。ダンパー部材挿通用孔147は第1ダンパー部材105よりも径の大きな円形の開口部である。第1ダンパー部材105はその上端面が可動体102のシャフト115の下面(可動体側対向面)115aに当接し、その下端面がベース132に設けられた第1凹部161の底面(固定体側対向面)161aに当接する。
第2ダンパー部材106は、その上端面がキャップ部材116の突出板部122の下面(可動体側対向面)122aに当接し、その下端面がベース132の第2凹部162の底面(固定体側対向面)162aに当接する。
ここで、第1ダンパー部材105および第2ダンパー部材106は、それぞれ針入度が90度から110度のシリコーンゲルからなる。
(リニアアクチュエータの製造方法)
図10はリニアアクチュエータ101の製造方法の説明図である。図10(a)はシャフト115の下面115aからコイルボビン131の底板部145に設けた突部150の先端までの軸線L方向の離間寸法の説明図であり、図10(b)は突部150の先端部分を潰す加工動作の説明図である。図10(a)ではダンパー部材105の軸線L方向の長さ寸法を参考として示している。
リニアアクチュエータ101を製造する際には、可動体102を、バネ104を介してコイルボビン131に支持させる。そして、図10(a)に示すように、コイルボビン131の軸線L方向(可動体102の移動方向)を鉛直方向に向けた状態として、シャフト115の下面115aからコイルボビン131の底板部145の突部150の先端150aまでの軸線L方向の離間寸法D1を計測する。しかる後に、この寸法に第1凹部161の深さ寸法H(図7(b)参照)を加算した合計寸法(D1+H)と、予め設定した規定寸法Sとの差分Tを求める。
ここで、コイルボビン131は、バネ104を介して可動体102を支持したときに、シャフト115の下面115aからコイルボビン131の底板部145の下面145aまでの離間寸法が、規定寸法Sから第1凹部161の深さ寸法Hを差し引いた寸法よりも短く、シャフト115の下面115aから突部150の先端150aまでの距離が、規定寸法Sから第1凹部161の深さ寸法Hを差し引いた寸法よりも長くなるように成型されている。
次に、コイルボビン131を固定した状態とする。そして、図10(b)に点線で示すように、コイルボビン131の突部150の先端150aに当接可能な端面であって軸線Lと直交する端面を備える治具180を加熱して、その端面が突部150の先端150aに当接する当接位置180Aに配置する。しかる後に、図10(b)に矢印および実線で示すように、治具180を軸線L方向に沿ってコイルボビン131に接近する方向に押し
付けて差分Tだけ移動させる。これにより、治具180は熱で各突部150を溶かしながら、突部150の先端部分を差分Tだけ潰す。この結果、シャフト115の下面115aから突部150の先端150aまでの離間寸法D1は、規定寸法Sから第1凹部161の深さ寸法Hを差し引いた寸法となる。
その後、底板部145のリブ152をベース132のスリット164に挿入しながら、ベース132を可動体102とは反対側からコイルボビン131に重ねるとともに、軸線L方向の寸法が規定寸法Sの第1ダンパー部材105および第2ダンパー部材106を可動体102と固定体103の間に配置する。
より具体的には、第1ダンパー部材105をコイルボビン131のダンパー部材挿通用孔147に挿通させた状態として、第1ダンパー部材105の上端面を可動体102のシャフト115に当接させて固定し、第1ダンパー部材105の下端面を固定体103のベース132(第1凹部161の底面161a)に当接させて固定する。これと並行して、第2ダンパー部材106の上端面を可動体102のキャップ部材116の突出板部122に当接させて固定し、第2ダンパー部材106の下端面を固定体103のベース132(第2凹部162の底面162a)に当接させて固定する。
しかる後に、コイルボビン131の底板部145とベース132の間に接着剤を充填し、接着剤を硬化させる。これにより、図7(b)に示す状態となり、リニアアクチュエータ101が完成する。
本例においても、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
なお、治具180に、コイルボビン131のダンパー部材挿通用孔147に挿入可能な突出部分を設けてもよい。突出部分の突出寸法は規定寸法Sから第1凹部161の深さ寸法Hを差し引いた寸法とする。この場合には、加熱した治具180によりコイルボビン131の突部150を潰す際に、コイルボビン131および可動体102を軸線L方向に移動しない状態に固定する。その後、治具180に設けた突出部分をダンパー部材挿通用孔147に挿入して、その先端がシャフト115の下面115aに当接するまで、治具180を軸線L方向に沿ってコイルボビン131に接近する方向に押し付けて各突部150を潰す。このようにしても、シャフト115の下面115aから突部150の先端150aまでの離間寸法D1を規定寸法Sから第1凹部161の深さ寸法Hを差し引いた寸法とすることができる。
また、上記の例では、ダンパー部材として第1ダンパー部材105と第2ダンパー部材106を設けたが、いずれか一方のみを設けてもよい。さらに、第2ダンパー部材106を周方向の3個所に設けたが、4個所以上に設けてもよい。また、多数の第2ダンパー部材106を円環状に配列してもよい。
(変形例)
上記の例では、コイルボビン31、131においてベース32、132と対向する底板部35、145の下面に突部40、150を設けているが、ベース32、132において、コイルボビン31、131と対向する上面の側に突部40、150を設けておき、リニアアクチュエータ1、101の製造工程において、この突部40、150を潰して、可動体102とベース32、132との間の離間寸法をダンパー部材5、105、106の長さ寸法に対応させてもよい。
1・101・・・リニアアクチュエータ
2・102・・・可動体
3・103・・・固定体
4・104・・・バネ(バネ部材)
5・105・106・・・ダンパー部材
7・107・・・磁気駆動機構
8・112・113・・・永久磁石
9・109・・・駆動コイル
11a・・・コア体の下面(可動体側対向面)
31・131・・・コイルボビン(第1部材)
32・・・ベース(第2部材)
32a・・・ベースの上面(固定体側対向面)
40・150・・・突部(間隔調整部)
108a・・・磁石体の下面(可動体側対向面)
122a・・・突出板部の下面(可動体側対向面)
161a・・・第1凹部161の底面(固定体側対向面)
162a・・・第2凹部162の底面(固定体側対向面)
D・D1・・・離間寸法
S・・・規定寸法

Claims (7)

  1. 可動体と、
    固定体と、
    前記可動体の移動方向で互いに対向する当該可動体の可動体側対向面と前記固定体の固定体側対向面との間に挿入されたダンパー部材と、を有し、
    前記固定体は、バネ部材を介して前記可動体を移動可能に支持する第1部材と、前記固定体側対向面を有し前記移動方向で前記第1部材の前記可動体とは反対側に重ねられた第2部材と、を備え、
    前記ダンパー部材は、前記可動体側対向面および前記固定体側対向面に当接しており、
    前記第1部材と前記第2部材の間には、前記第1部材または前記第2部材を変形させて、前記可動体側対向面と前記固定体側対向面との前記移動方向における間隔が前記ダンパー部材の前記移動方向における長さと同一となるように、前記第1部材と前記第2部材との前記移動方向の間隔を調整した間隔調整部が設けられていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 請求項1において、
    前記間隔調整部は、前記第1部材および前記第2部材の一方から他方に向って突出する突部であり、
    前記突部の先端部分は、潰されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  3. 請求項2において、
    前記間隔調整部は、前記第1部材から前記第2部材に向って突出した突部であり、
    潰された状態の前記突部の先端と前記可動体側対向面とが前記移動方向で離間する離間寸法は、前記ダンパー部材の前記移動方向における長さ寸法と同一であることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  4. 請求項において、
    前記第1部材は、樹脂製であり、
    前記突部の先端部分は、熱により溶かされて潰されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  5. 請求項1ないし4のうちのいずれかの項において、
    前記可動体を移動させる磁気駆動機構を有し、
    前記磁気駆動機構は、可動体に保持された永久磁石と、固定体に保持された駆動コイルと、を備え、
    前記第1部材は、前記永久磁石を前記移動方向と交差する方向から囲むコイルボビンであり、
    前記駆動コイルは、前記コイルボビンに巻き回されていることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  6. 請求項1ないし5のうちのいずれかの項において、
    前記ダンパー部材は、ゲル状ダンパー部材であることを特徴とするリニアアクチュエータ。
  7. 請求項3に記載のリニアアクチュエータの製造方法において、
    前記バネ部材を介して前記第1部材に前記可動体を支持させ、
    前記第1部材に設けた前記突部の先端部分を潰して当該突部の先端と前記可動体側対向面との離間寸法を予め定めた規定寸法とし、
    前記第2部材を前記移動方向で前記可動体とは反対側から前記第1部材に重ねるとともに、前記可動体側対向面と前記固定体側対向面との間に前記移動方向の寸法が前記規定寸法の前記ダンパー部材を配置することを特徴とするリニアアクチュエータの製造方法。
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