JP6447162B2 - 金属板プレス成形品の製造方法 - Google Patents

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本発明は、金属板プレス成形品の製造方法に関する。さらに詳しくは、自動車の外板パネルに適した金属板プレス成形品の製造方法に関する。
自動車において、ドアアウターパネル等の外板パネルは、金属板をプレス成形することにより得られる。外板パネルの品質は自動車の外観に直接関わる。このため、外板パネルに用いられるプレス成形品は、パネル面に極わずかであってもうねりがあると、不良品となることがある。以下では、このパネル面のうねりを面ひずみとも称する。
面ひずみを抑制するプレス成形品の製造方法は、例えば特開2009−172660号公報(特許文献1)に開示されている。
特許文献1に開示されたプレス成形品の製造方法では、個々に通気孔を有するパンチ及びダイが用いられる。それぞれの通気孔には吸排気ユニットが接続される。吸排気ユニットは、プレス成形中にダイとブランク材との間の空間に生じる気圧及びパンチとブランク材との間に形成される空間に生じる圧力を制御する。これにより、ブランク材がパンチに密着しやすくなり、面ひずみが抑制される、と特許文献1には記載されている。
特開2009−172660号公報
しかしながら特許文献1の製造方法では、パンチ及びダイに格別な吸排気ユニットを設ける必要があるため、設備が大規模になる。
本発明の目的は、簡易な構成で面ひずみを抑制することができるプレス成形品の製造方法を提供することである。
本発明の実施形態による金属板プレス成形品の製造方法は、準備工程と、プレス成形工程とを含む。準備工程では、金属板のブランク材を準備する。プレス成形工程で用いるプレス機は、パンチ、ダイ及びブランクホルダを備える。パンチは、成形面に開口する通気孔を有する。ダイは、パンチの通気孔に対向する位置に突起を有し、型底部に開口する通気孔を有しない。プレス成形工程では、パンチとダイとが相対的に移動し、パンチがブランク材を押し込み始めてから下死点に到達するまでの間に、突起がブランク材を貫通する。これにより、ブランク材がプレス成形品に成形される。
本発明によるプレス成形品の製造方法は、簡易な構成でプレス成形品の面ひずみを抑制することができる。
図1は、本実施形態の製造方法で用いるプレス機を模式的に示す断面図である。 図2は、本実施形態の製造方法におけるプレス成形工程を模式的に示す断面図である。 図3は、通気孔を有するダイを用いてプレス成形を行う場合の状況を模式的に示す断面図である。 図4は、実施例で製造されたドアアウターパネルを模式的に示す平面図である。 図5は、実施例1の試験結果を示す図である。 図6は、実施例2の試験結果を示す図である。
本実施形態による金属板プレス成形品の製造方法は、準備工程と、プレス成形工程とを含む。準備工程では、金属板のブランク材を準備する。プレス成形工程で用いるプレス機は、パンチ、ダイ及びブランクホルダを備える。パンチは、成形面に開口する通気孔を有する。ダイは、パンチの通気孔に対向する位置に突起を有し、型底部に開口する通気孔を有しない。プレス成形工程では、パンチとダイとが相対的に移動し、パンチがブランク材を押し込み始めてから下死点に到達するまでの間に、突起がブランク材を貫通する。これにより、ブランク材がプレス成形品に成形される。
本実施形態では、通気孔を有しないダイを用いてブランク材をプレス成形する。これにより、プレス成形中にダイとブランク材との間に形成される空間の気圧が高くなる。一方、パンチとブランク材との間の空気は、パンチの通気孔を通じて外部に排出される。このため、プレス成形の際、ブランク材がパンチに密着し、面ひずみが抑制される。また、パンチが下死点に到達する前に、突起がブランク材を貫通する。これにより、ブランク材に形成される貫通孔を通じ、ダイとブランク材の間の空間の空気がパンチの通気孔に排出される。このため、ダイとブランク材の間の空間の気圧が大気圧に下がる。したがって、離型の際、プレス成形品に大気圧以上の外圧が作用することはなく、プレス成形品が不用意に変形することはない。
好ましくは、上述のプレス成形工程では、パンチによるブランク材の押し込み過程で、ダイとブランク材との間に形成される空間の気圧の最大値がゲージ圧で0.07MPa以上になる。さらに好ましくは、突起によるブランク材の貫通は、下死点より5mm手前から下死点までの範囲内で行われる。
このようにして製造されたプレス成形品は、面ひずみが抑制されていることから、自動車の外板パネルに適する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中、同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。本実施形態では、例として、自動車の外板パネルに適用される金属板プレス成形品を製造する場合について説明する。
[製造装置]
図1は、本実施形態の製造方法で用いるプレス機1を模式的に示す断面図である。図1を参照して、プレス機1はパンチ2、ダイ4及びブランクホルダ6を備える。
パンチ2は、外板パネルの形状が造形された成形面2Aを有する。成形面2Aは、パンチ2の先端面2b及びパンチ2の縦壁面2cを含む。パンチ2は、ブランク材Sをダイ4の型底部4Aに押し込み、外板パネルを成形する。パンチ2は、通気孔3を備える。通気孔3は、パンチ2の成形面2Aに開口する。通気孔3は、成形面2Aからパンチ2の内部を通り外部に開放する。
ダイ4は、外板パネルの形状、すなわちパンチ2の形状に対応する形状が造形された型底部4Aを有する。型底部4Aは、ダイ4の底面4b及びダイ4の内壁面4cを含む。ダイ4は、プレス機1の図示しないラムに取り付けられ、昇降可能である。ダイ4が降下すると、ダイ4とパンチ2との距離が近づき、パンチ2がブランク材Sを押し込む。ダイ4は、型底部4A(底面4b)に突起5を有する。
突起5は、パンチ2の成形面2Aに開口する通気孔3と対向する位置に配置される。ダイ4が降下すると、突起5はブランク材Sを貫通し、通気孔3に侵入する。これにより、ブランク材Sに貫通孔が開く。突起5は、たとえば、先端が鋭利な工具である。突起5の断面形状は、円形でもよいし多角形でもよい。突起5はダイ4と一体であってもよいし、ダイ4に着脱可能であってもよい。後者の場合、突起5はダイ4にねじ込まれたり、ダイ4の裏からボルトなどによって締結される。また、貫通孔は、ブランク材Sが完全に打ち抜かれて設けられてもよいし、ブランク材Sに切り込みが入る程度に設けられてもよい。貫通孔が切り込みによって設けられる場合、打ち抜き片が発生しないため安定した操業を行える。
ブランクホルダ6は、パンチ2を包囲し、ダイ4に対向して配置される。ブランクホルダ6は、ダイ4とによってブランク材Sの周縁部を挟み込む。ブランクホルダ6は、弾性部材7を介して支持される。弾性部材7は、ダイ4が降下したとき、ブランクホルダ6をダイ4側に押し付ける。
本実施形態のプレス機1は、ダイ4を上方に配置し、パンチ2及びブランクホルダ6を下方に配置する場合を示す。しかしながら、これらの配置は図1に示す態様に限定されない。パンチ2及びブランクホルダ6と、ダイ4との配置は、上下反転してもよい。また、パンチ2を昇降させてブランク材Sをプレス成形してもよい。要するに、パンチ2がブランク材Sをダイ4に押し込む方向に向かって相対的に移動する構成であればよい。以下、本実施形態のプレス成形品の製造方法の各工程を説明する。
[製造方法]
[準備工程]
金属板からなるブランク材Sを準備する。金属板は、たとえば、鋼板やアルミ板等である。
[プレス成形工程]
ブランク材Sはプレス機1内の所定の位置に載置される。プレス機1は、パンチ2とダイ4との相対移動によってブランク材Sをプレス成形品に成形する。プレス成形の後、プレス成形品の不要な部分が取り除かれる。これにより、外板パネルが製造される。
図2は、本実施形態の製造方法におけるプレス成形工程を模式的に示す断面図である。プレス成形は、図2(a)、(b)、(c)及び(d)に示す順に進行する。
図2(a)は、ブランク材Sがダイ4とブランクホルダ6とによって挟まれた状態を示す図である。図2(a)を参照して、ダイ4は降下し、ダイ4とブランクホルダ6とでブランク材Sを挟む。ダイ4は通気孔を有しないため、この状態でダイ4とブランク材Sとの間の空間X1は密封される。
図2(b)は、パンチ2がブランク材Sを押し込んでいる状態を示す図である。図2(b)を参照して、空間X1を密封した後、ダイ4はさらに降下する。パンチ2の成形面2Aはブランク材Sに接触し、ブランク材Sをダイ4に押し込み始める。「押し込み始める」とは、パンチ2によってブランク材Sが成形され始めることをいう。
ブランク材Sがダイ4に押し込まれると、空間X1の体積は次第に小さくなる。空間X1は密封されているため、空間X1の気圧はブランク材Sが押し込まれるにつれて高くなる。一方、パンチ2とブランク材との間の空気は、通気孔3を通じて外部に排出されるため大気圧のままである。したがって、空間X1の気圧が高くなると、ブランク材Sはパンチ2に押し付けられる方向の力を受ける。そのため、ブランク材Sはパンチ2の成形面2Aに密着しやすくなる。これにより、プレス成形の際に発生し得るプレス成形品の面ひずみが抑制される。この点については、図3を用いて後に詳述する。
本実施形態では、パンチ2がブランク材Sを押し込む前に、空間X1を密封する場合を示す。ただし、パンチ2がブランク材Sを押し込んでいるときに空間X1が密封されていればよい。したがって、パンチ2がブランク材Sを押し込み始めた後に、空間X1が密封されてもよい。
図2(c)は、パンチ2が下死点に到達した状態を示す図である。図2(c)を参照して、パンチ2が下死点に到達する前に、突起5はブランク材Sに当接し、そのままブランク材Sを貫通してパンチ2の通気孔3に侵入する。これにより、ブランク材Sにはパンチ2の通気孔3に通じる貫通孔8が形成される。その後、パンチ2は下死点に到達するまで押し込まれる。そして、図2(c)に示す状態に至る。
ブランク材Sに貫通孔8が開くと、空間X1は、ブランク材Sの貫通孔8、パンチ2の通気孔3を通じて外部X2と通気するため、パンチ2の押し込みによって高くなった空間X1の気圧は下がる。パンチ2が下死点に到達すると、プレス成形品Pが成形される。
図2(d)は、ブランク材Sのプレス成形が終了しパンチ2がプレス成形品Pから離れる状態を示す図である。図2(d)を参照して、下死点到達後、プレス成形品Pを取り出すためにダイ4は上昇する。ブランクホルダ6は弾性部材7(図1参照)によって支持されているため、その反力によりダイ4の上昇に伴って上昇する。このとき、プレス成形品Pには貫通孔8が開いているため、空間X1と外部X2との気圧差はない。
ここで、ダイ4に突起5及び通気孔がない場合、空間X1は外部X2と通じていないため、下死点に到達した時点で空間X1の気圧は外部X2と比べて高いままである。この場合、パンチ2及びダイ4が離間する離型の際、プレス成形品Pが空間X1の気圧により変形する。
図3は、通気孔30を有するダイ4を用いてプレス成形を行う場合の状況を模式的に示す断面図である。図3を参照して、ブランク材Sがダイ4とブランクホルダ6とによって挟まれたとき、ダイ4は通気孔30を有するため空間X1は密封されない。そのため、パンチ2をブランク材Sに押し込んでも空間X1の気圧は高くならない。ブランク材Sにはパンチ2に押し付けられる力が作用しないため、パンチ2とブランク材Sとの間に隙間SPが生じる。隙間SPが生じたまま、パンチ2を下死点まで押し込むと、面ひずみが生じる。
要するに、パンチ2が下死点に到達する前に空間X1の気圧が低い状態であると、隙間SPが形成されるため面ひずみが生じる。パンチ2が下死点に到達しても空間X1の気圧が高い状態であると、離型時にプレス成形品が変形する。これらの問題を解決するためには、パンチ2が下死点に到達する前に空間X1の気圧が高い状態になればよい。パンチ2が離型に移行する前に空間X1の気圧が外部X2と同じ状態になればよい。
本実施形態のプレス成形品の製造方法は、通気孔を有さないダイ4を用いて空間X1を密封し、ブランク材Sをプレス成形する。これにより、パンチ2の押し込みにより空間X1に高い気圧が作用し、ブランク材Sの面ひずみは抑制される。パンチ2が下死点に到達する前に、突起5がブランク材Sに貫通孔8を開ける。空間X1の気圧は、貫通孔8を開けるタイミングによって制御される。そのため、空間X1の気圧を制御するために、格別な吸排気ユニットを設ける必要がない。
貫通孔8は、ブランク材Sのうちのプレス成形後に外板パネルとならない部分、すなわち除去される部分に開けられるのが好ましい。例えば、外板パネルは、図2(d)中のプレス成形品PのP1部分である。プレス成形品Pの外板パネルP1以外の部分は、後工程で、トリミングされる。したがって、外板パネルP1の領域には貫通孔8は形成されない。貫通孔8が外板パネルP1に形成される場合であっても、貫通孔8は、視認できない位置や後工程で打ち抜かれる部分に開ければよい。ドアアウターパネルの場合、視認できない位置とは、完成品においてデザインのために樹脂パネル等によって覆われる位置である。打ち抜かれる部分は、たとえば、窓部、鍵穴部などである。貫通孔8は複数開けられてもよい。
空間X1は密封されているため、パンチ2がブランク材Sに押し込まれるにつれ、空間X1の気圧は次第に高くなる。したがって、空間X1の気圧は、ブランク材Sに貫通孔8が開けられる直前に最大となる。
面ひずみを抑制するためには、空間X1の気圧の最大値がゲージ圧で0.07MPa以上であるのが好ましい。空間X1の最大気圧が0.07MPa未満の場合、ブランク材Sをパンチ2に押し付ける力が十分ではなく、ブランク材Sが成形面2Aに密着しにくい。したがって、図3に示すように、ブランク材Sとパンチ2の成形面2Aとの間に隙間SPが生じ、面ひずみの抑制が十分でないことがある。
本実施形態では、ブランク材Sが引張強度270MPaの鋼板からなる場合を示す。プレス成形中に、ブランク材Sをパンチ2の成形面2Aに密着させるために必要な力は、ブランク材Sの材料によって異なる。そのため、空間X1の最大気圧は材料特性によって適宜設定される。
さらに、突起5によるブランク材Sの貫通は、下死点より5mm手前から下死点までの範囲内で行われるのが好ましい。空間X1の気圧がブランク材Sをパンチ2へ押し付ける効果を最大限に発揮させるためである。
突起5は、外周の一部に切欠きを有してもよい。突起5がブランク材Sを貫通しても、突起5の外周と貫通孔8の内周との間の隙間が狭い。そのため、空間X1内の空気が外部X2へ抜けにくい。突起5が切欠きを有すると、空間X1の空気は、この切欠きを通って外部X2に容易に抜ける。したがって、空間X1の気圧が効果的に下がる。
実施例1では、本発明例1として、図1に示すプレス機1を用い、プレス成形工程でのダイ4とブランク材Sとの間の空間X1の最大気圧を種々変更し、ドアアウターパネルを製造した。最大気圧の変更は、ブランクホルダ6が存在する領域において、板厚の異なるプレートをブランク材Sとダイ4との間に挟み込むことによって行った。そして、最大気圧とドアアウターパネルの面ひずみとの関係を調べた。
[試験条件]
パンチ2の成形面2Aは、一辺が400mmの正方形で、面全体が3500mmの曲率半径で湾曲する形状とした。ブランク材Sは、引張強度270MPaの鋼板とした。また、成形はフランジ部からパンチ底部へ材料の流入のない完全張出し状態で実施した。ここで、フランジ部はブランク材Sのダイ4とブランクホルダ6とによって挟み込まれる部分をいう。パンチ底部は、ブランク材Sのパンチ2とダイ4とによって成形される部分をいう。貫通孔8は、プレス成形品Pのうちドアアウターパネル以外の部分に開けた。突起5は、着脱可能な工具を用いた。工具材質は、ダイ4の材質と同じSKD11とした。本発明例1として、空間X1の最大気圧を0.05〜0.30MPaの範囲で設定した。ブランク材Sに貫通孔8が開くときのパンチ2の位置は、下死点より0.5mm手前とした。比較例として、図3に示すプレス機を用い、ドアアウターパネルを製造した。
[評価方法]
製造されたドアアウターパネルの面ひずみを、3点曲率計で測定した。3点曲率計のゲージ長は、50mmであった。
図4は、本実施例で製造されたドアアウターパネルを模式的に示す平面図である。図4を参照して、面ひずみは、パンチ底部におけるエンボス部9の端部のR止りから10mm離れた線Lに沿って測定した。なお、線Lの両端はパンチR止りから30mm離れた位置とした。ここで、面ひずみは、次に示す式を用いて算出した。評価は、比較例の面ひずみの値を基準とし、比較例に対する比率で行った。
(面ひずみ)=(測定された最大曲率)−(測定された最少曲率)
[試験結果]
図5は、実施例1の試験結果を示す図である。図5を参照して、縦軸は、本発明例1と比較例との面ひずみの値の比を示す。本発明例1では、比較例よりも面ひずみが抑制された。特に、最大気圧が0.1MPa以上では、比較例と比べて面ひずみは20%以上抑制された。
実施例2では、本発明例2として、実施例1と同様に図1に示すプレス機1を用い、プレス成形工程での貫通孔8が開くタイミングを種々変更し、ドアアウターパネルを製造した。貫通孔8が開くタイミングの変更は、突起5の突出量を変更することによって行った。そして、貫通孔8が開くタイミングとドアアウターパネルの面ひずみとの関係を調べた。
[試験条件]
本発明例2として、貫通孔8が開くタイミングを下死点より0.5mm手前から10mm手前の範囲で設定した。それ以外の試験条件は実施例1の試験条件と同じとした。また、実施例1の試験と同様に、比較例として、図3に示すプレス機を用い、ドアアウターパネルを製造した。
[評価方法]
実施例1と同様に、面ひずみを測定した。評価は、比較例の面ひずみの値を基準とし、比較例に対する比率で行った。
[試験結果]
図6は、実施例2の試験結果を示す図である。図6を参照して、縦軸は、本発明例2と比較例との面ひずみの値の比を示す。本発明例2では、比較例よりも面ひずみが抑制された。特に、パンチ2が下死点より5mm以下手前の時点でブランク材Sに貫通孔8が開いたとき、比較例と比べて面ひずみは15%以上抑制された。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。したがって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
1 プレス機
2 パンチ
3、30 通気孔
4 ダイ
5 突起
6 ブランクホルダ
8 貫通孔
P プレス成形品
P1 外板パネル
S ブランクホルダ
X1 空間
X2 外部

Claims (2)

  1. 金属板プレス成形品の製造方法であって、
    金属板のブランク材を準備する準備工程と、
    先端面を含む成形面に開口する通気孔を有するパンチ、前記先端面に対向する底面において前記通気孔に対向する位置に突起を有し、前記底面を含む型底部に開口する通気孔を有しないダイ、及びブランクホルダを備えるプレス機を用い、前記ブランク材をプレス成形品に成形するプレス成形工程と、を含み、
    前記プレス成形工程は、
    前記パンチと前記ダイとが相対的に移動し、前記パンチが前記ブランク材を押し込み始めてから下死点に到達するまでの間であって前記ブランク材に前記ダイの前記底面が接触する前に、前記突起が前記ブランク材を貫通
    前記プレス成形工程では、
    前記パンチによる前記ブランク材の押し込み過程で、前記ダイと前記ブランク材との間に空間が形成され、前記空間の気圧の最大値がゲージ圧で0.07MPa以上になる、金属板プレス成形品の製造方法。
  2. 請求項に記載の金属板プレス成形品の製造方法であって、
    前記プレス成形工程では、
    前記突起による前記ブランク材の貫通は、前記下死点より5mm手前から前記下死点までの範囲内で行われる、金属板プレス成形品の製造方法。
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