<通信システムの構成>
図1に、本願に係る実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、MFP(Multifunction Peripheralの略)(本発明の画像処理装置の一例)10、MFP(本発明の画像処理装置の一例)50、オンラインストレージ(本発明のオンラインストレージの一例)80、PC(Personal Computerの略)82を備える。オンラインストレージ80は、ネットワーク上で提供される記憶装置であり、データの記憶、記憶しているデータの出力を行うことが可能である。
MFP10は、CPU(本発明の制御部およびコンピュータの一例)12、記憶部(本発明の記憶部の一例)14、ディスプレイ(本発明の表示部の一例)16、入力I/F18、記録部20、読取部22、ネットワークI/F(本発明の通信部の一例)24、USB用I/F(本発明の接続部の一例)25、モデム26、電話回線接続部27を主に備えている。これらの構成要素は、入出力ポート28を介して互いに通信可能とされている。
ディスプレイ16は、MFP10の各種機能を表示する表示面を備える。ディスプレイ16の一例としては、例えば、LCD、有機EL、プラズマディスプレイ等が挙げられる。入力I/F18は、例えば、ディスプレイ16と一体的に構成されているタッチパネルであってよく、ディスプレイ16上に表示されたアイコンへのユーザ操作を受付ける。また、タッチパネル以外にも、ハードキー等であってもよい。入力I/F18がハードキーにより構成される場合は、MFP10は、ディスプレイに表示されたアイコンに対応するキーへの操作を受付ける。
記録部20は、印刷機構であり、例えば、インクジェットヘッドが挙げられる。CPU12は、記録部20へ駆動信号を入力し、記録部20がインクジェットヘッドである場合は入力された駆動信号に応じて、ノズルからインクを吐出する。読取部22は、原稿に記録された画像を読み取り画像データを作成する、スキャン処理を実行する部位であり、例えば、CCDイメージセンサ、コンタクトイメージセンサ等を含む。
ネットワークI/F24は、ルータ30を介して、インターネット31に接続されている。ネットワークI/F24は、同一ネットワーク内、又は異なるネットワーク内の外部装置と通信するものであり、インターネット31上に存在する、オンラインストレージ80およびMFP10と同一ネットワークに存在するPC82に接続される。これにより、MFP10は、オンラインストレージ80およびPC82と各種データの送受信を行うことが可能である。また、USB用I/F25には、USBメモリ(本発明の外部記憶装置の一例)32を接続することが可能とされている。これにより、MFP10は、USBメモリ32において各種データ等を記憶することが可能である。
モデム26は、ファクシミリ機能によって送信する画像データを、電話回線網33に伝送可能な信号に変調して電話回線接続部27を介して送信したり、電話回線網33から電話回線接続部27を介して入力された信号を受信し、画像データを復調するものである。これにより、MFP10は、ファックス送信および、ファックス受信を行うことが可能である。
CPU12は、記憶部14内の制御プログラム(本発明の制御プログラムの一例)36に従って処理を実行する。制御プログラム36は、入力I/F18から入力される信号に応じてディスプレイ16に表示する画面を切り替える、一般的なユーザ・インターフェースの制御に加えて、スキャン処理、印刷処理、ファックスの送受信を行うためのプログラムを含む。説明の都合上、図1に示すように、スキャン処理、コピー処理、ファックスの送受信、プリント処理を行うためのプログラムを、それぞれスキャンプログラム36a、コピープログラム36b、ファックスプログラム36c、プリントプログラム36dとする。
また、記憶部14は、データ記憶領域38を備える。データ記憶領域38は、読取部22により読み取られた画像データ、制御プログラム36の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリー、HDD(ハードディスクの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。
また、MFP50は、モデム26、電話回線接続部27を備えていない点、及びそれらを備えないことに伴い、制御プログラム76に、ファックスプログラムが含まれない点を除いて、MFP10と同じである。このため、MFP50の構成に関する説明を省略する。
<MFPにおける各種処理実行時のディスプレイへの表示>
MFP10では、上述した構成により、スキャン処理、コピー処理、ファックスの送受信、印刷処理を行うことが可能であり、MFP50では、スキャン処理、コピー処理、印刷処理を行うことが可能である。ただし、MFP10とMFP50とにおいて、メーカは同じであるが、型番が異なっているため、スキャン処理、コピー処理、若しくは印刷処理を行う際の操作手順が異なっている。具体的には、例えば、MFP10とMFP50との各々において、スキャン処理を実行し、スキャン処理により作成されたスキャンデータをPC82に送る処理(以下、「Scan to PC処理」と記載する場合がある)が実行される際の操作手順について説明する。
MFP10のディスプレイ16に、まず、図2に示すように、ホーム画面100が表示される。ホーム画面100には、スキャンアイコン102、コピーアイコン104、ファックスアイコン106、印刷アイコン108が表示される。そして、スキャンアイコン102が操作されることで、ホーム画面100に代えて、図3に示す選択画面110がディスプレイ16に表示される。
選択画面110には、第1選択アイコン112、第2選択アイコン114、第3選択アイコン116が表示される。第1選択アイコン112は、スキャン処理を実行し、スキャン処理により作成されたスキャンデータをUSBメモリ32に記憶させる処理(以下、「Scan to USB処理」と記載する場合がある)を実行するためのアイコンであり、第2選択アイコン114は、Scan to PC処理を実行するためのアイコンであり、第3選択アイコン116は、スキャン処理を実行し、スキャン処理により作成されたスキャンデータをEメールで送信する処理を実行するためのアイコンである。このため、選択画面110では、第2選択アイコン114が操作される。
第2選択アイコン114が操作されると、選択画面110に代えて、図4に示す処理実行画面120がディスプレイ16に表示される。処理実行画面120は、Scan to PC処理を実行するための画面であり、設定アイコン122、スタートアイコン124、ガイドアイコン126が表示される。設定アイコン122は、Scan to PC処理を実行する際のスキャンに係る設定値、例えば、スキャン色、解像度等を設定するためのアイコンである。スタートアイコン124は、Scan to PC処理を実行するためのアイコンである。ガイドアイコン126は、後に詳しく説明するが、表示画面のガイド機能を利用するためのアイコンである。
このため、ユーザは、Scan to PC処理を実行するべく、設定アイコン122を操作し、カラー/モノクロ、解像度等を設定する。この際、設定された設定値が、処理実行画面120に表示される。そして、ユーザがスタートアイコン124を操作することで、処理実行画面120に表示されている設定値に従ってスキャン処理が実行され、スキャン処理により作成されたスキャンデータが、PC82に送信される。このように、MFP10では、ディスプレイ16に表示されたホーム画面100、選択画面110、処理実行画面120への操作により、Scan to PC処理が実行される。
一方、MFP50において、Scan to PC処理が実行される際には、MFP50のディスプレイ56に、まず、図5に示すように、ホーム画面150が表示される。このホーム画面150は、ファックスアイコンが存在しない点を除き、MFP10のディスプレイ16に表示されたホーム画面100と同じ画面である。このため、ホーム画面150においても、スキャンアイコン152が操作される。ホーム画面150において、スキャンアイコン152が操作されると、MFP50では、ホーム画面150に代えて、図6に示す処理実行画面160がディスプレイ56に表示される。
処理実行画面160は、Scan to USB処理を実行するための画面であり、MFP10のディスプレイ16に表示された処理実行画面120と略同じ画面である。ただし、処理実行画面160には、処理実行画面120と異なり、変更アイコン162が表示される。変更アイコン162は、MFP50において実行されるスキャン処理を変更するためのアイコンである。このため、処理実行画面160では、変更アイコン162が操作される。変更アイコン162が操作されると、処理実行画面160に代えて、図7に示す選択画面170がディスプレイ56に表示される。
選択画面170は、MFP10のディスプレイ16に表示された選択画面110と同じ画面である。このため、選択画面170において、第2選択アイコン114が操作されることで、選択画面170に代えて、図8に示す処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。処理実行画面180は、Scan to PC処理を実行するための画面であり、MFP10のディスプレイ16に表示された処理実行画面120と同じ画面である。このため、処理実行画面180において、設定アイコン122が操作されることで、Scan to PC処理の設定値が設定され、スタートアイコン124が操作されることで、Scan to PC処理が実行される。このように、MFP50では、ディスプレイ56に表示されたホーム画面150、処理実行画面160、選択画面170、処理実行画面180への操作により、Scan to PC処理が実行される。
上述したように、MFP10とMFP50とにおいて、Scan to PC処理を行う際の操作手順が異なっている。このため、例えば、MFP10をメインに使用しているユーザが、MFP50を使用する際に、使い勝手が異なるため、混乱する虞がある。このため、MFP10およびMFP50には、表示画面のガイド機能が設けられている。
詳しくは、例えば、MFP10をメインに使用しているユーザが、MFP50を使用してScan to PC処理を実行する前に、MFP10でのScan to PC処理に関する情報(以下、「ガイド情報」と記載する場合がある)を、USBメモリ32に記憶させる。具体的には、まず、ユーザは、USBメモリ32を、MFP10のUSB用I/F25に接続する。そして、ユーザは、MFP10において、Scan to PC処理を実行するための処理実行画面120を、ディスプレイ16に表示させ、処理実行画面120のガイドアイコン126を操作する。
ガイドアイコン126が操作されると、処理実行画面120の代わりに、図9に示すように、設定値確認画面200がディスプレイ16に表示される。設定値確認画面200には、YESアイコン202とNOアイコン204とが表示される。YESアイコン202は、MFP10においてScan to PC処理が実行される際の設定値を、ガイド情報として記憶させるためのアイコンである。つまり、YESアイコン202が操作されると、MFP10で用いられている設定値が、ガイド情報としてUSBメモリ32に記憶され、その記憶された設定値を用いて、MFP50でScan to PC処理を実行することが可能となる。一方、NOアイコン204は、MFP10で用いられている設定値を、ガイド情報として記憶させないためのアイコンである。つまり、NOアイコン204が操作されると、MFP10で用いられている設定値を用いて、MFP50でScan to PC処理を実行することができない。
設定値確認画面200において、YESアイコン202とNOアイコン204との何れかのアイコンが操作されると、設定値確認画面200の代わりに、図10に示すように、記録中画面210がディスプレイ16に表示される。この記録中画面210が表示されている際に、ガイド情報がUSBメモリ32に記憶されている。なお、USBメモリ32に記憶されるガイド情報は、タグ情報、バージョン情報、ガイド済みフラグ、必要情報を含む。
タグ情報は、ガイド機能の対象となる処理を特定するための情報であり、本説明では、Scan to PC処理がガイド機能の対象であるため、タグ情報は、「Scan to PC」となる。バージョン情報は、Scan to PC処理を実行するためのプログラムのバージョンを特定するための情報であり、本説明では、スキャンプログラム36aのバージョンを特定するための情報となる。このプログラムのバージョンは、プログラムを改訂していく際に、改訂の段階を表すために付けられる番号である。なお、本実施形態では、スキャンプログラム36a自体も複数のプログラムにより構成されるため、スキャンプログラム36aのバージョンとは、スキャンプログラム36a全体を指すのではなく、スキャンプログラム36aを構成する一部のプログラムのバージョンを指すものとしてよい。ちなみに、MFP10のデータ記憶領域38には、タグ情報とバージョン情報とが関連付けられたタグ関連情報が記憶されており、バージョン情報は、このタグ関連情報に基づいて特定される。具体的には、MFP10のデータ記憶領域38に、図13に示すように、タグ関連情報として、タグ情報とバージョン情報と報知用画面IDとが関連付けて記憶されている。このため、タグ情報が「Scan to PC」である場合には、バージョン情報は、「A」となる。なお、報知用画面IDに関しては、後に詳しく説明する。
ガイド済みフラグは、後に詳しく説明するが、ガイド機能を利用した表示画面の表示が行われたか否かを示すフラグであり、「FALSE」と「TRUE」との何れかに設定される。ガイド済みフラグが、「FALSE」に設定されている場合には、ガイド機能を利用した表示画面の表示が行われていないことを示しており、「TRUE」に設定されている場合には、ガイド機能を利用した表示画面の表示が行われたことを示している。なお、USBメモリ32に記憶される際に、ガイド済みフラグは「FALSE」に設定される。
必要情報は、ガイド機能の対象となる処理を実行するために必要な情報であり、本説明では、Scan to PC処理を実行するために必要な情報となる。なお、設定値確認画面200において、YESアイコン202が操作されている場合には、必要情報に、MFP10においてScan to PC処理が実行される際の設定値が含まれる。
上述したタグ情報、バージョン情報、ガイド済みフラグ、必要情報が、ガイド情報としてUSBメモリ32に記憶されると、記録中画面210に代えて、図11に示す記録完了画面220がディスプレイ16に表示される。記録完了画面220には、OKアイコン222が表示されており、OKアイコン222が操作されることで、記録完了画面220に代えて、図4に示す処理実行画面120がディスプレイ16に表示される。
なお、処理実行画面120のガイドアイコン126が操作された際に、USBメモリ32がUSB用I/F25に接続されていない場合には、処理実行画面120に代えて、図12に示す接続要請画面230がディスプレイ16に表示される。接続要請画面230は、USBメモリ32のUSB用I/F25への接続を要請する画面である。このため、ユーザが、USBメモリ32をUSB用I/F25に接続した後に、接続要請画面230のOKアイコン232を操作することで、接続要請画面230に代えて、図4に示す処理実行画面120がディスプレイ16に表示される。そして、処理実行画面120等において、上述した操作を行うことで、USBメモリ32にガイド情報が記憶される。
次に、ユーザは、MFP50を起動する。MFP50では、図5に示すホーム画面150がディスプレイ56に表示される。そして、ディスプレイ56にホーム画面150が表示されている状態で、MFP50のUSB用I/F65に、ガイド情報が記憶されたUSBメモリ32を接続する。これにより、ホーム画面150に代えて、図15に示すガイド情報選択画面240がディスプレイ56に表示される。ガイド情報選択画面240は、USBメモリ32に記憶されているガイド情報から、任意のガイド情報を選択するための画面であり、ガイド情報選択画面240には、USBメモリ32に記憶されているガイド情報に応じた選択アイコンが表示される。
本説明では、USBメモリ32に、3つのガイド情報が記憶されており、ガイド情報選択画面240に、第1選択アイコン242、第2選択アイコン244、第3選択アイコン246が表示される。第1選択アイコン242は、タグ情報が「Fax」であるガイド情報に応じたアイコンであり、第2選択アイコン244は、タグ情報が「IP Address」であるガイド情報に応じたアイコンであり、第3選択アイコン246は、タグ情報が「Scan to PC」であるガイド情報に応じたアイコンである。このため、ガイド情報選択画面240では、第3選択アイコン246が操作される。
ガイド情報選択画面240で何れかの選択アイコンが操作されると、操作されたアイコンに応じたガイド情報が、USBメモリ32から読み込まれ、その読み込まれたガイド情報からガイド済みフラグが抽出される。そして、そのガイド済みフラグが「FALSE」と「TRUE」との何れに設定されているかが判定される。ガイド済みフラグが「FALSE」である場合、つまり、ガイド機能を利用した表示画面の表示が行われていない場合には、読み込まれたガイド情報と、MFP50のデータ記憶領域78に記憶されているタグ関連情報とが比較される。具体的には、MFP50のデータ記憶領域78には、図14に示すタグ関連情報が記憶されている。USBメモリ32から読み取られたガイド情報には、タグ情報として「Scan to PC」が含まれていることから、データ記憶領域78に記憶されているタグ関連情報から、「Scan to PC」のタグ情報に関連付けられているバージョン情報「B」が抽出される。
そして、その抽出されたバージョン情報「B」と、USBメモリ32から読み取られたガイド情報に含まれるバージョン情報「A」とが比較される。ちなみに、バージョン情報「B」は、バージョン情報「A」に応じたプログラムの改定されたものに付される情報である。つまり、バージョン情報「B」に応じたプログラムは、バージョン情報「A」に応じたプログラムより新しい。このため、タグ関連情報から抽出されたバージョン情報「B」と、USBメモリ32から読み取られたガイド情報に含まれるバージョン情報「A」との比較により、MFP50でScan to PC処理を実行するためのプログラム、つまり、MFP50のデータ記憶領域78に記憶されているスキャンプログラム74は、MFP10でScan to PC処理を実行するためのプログラム、つまり、MFP10のデータ記憶領域38に記憶されているスキャンプログラム34より新しいと判定される。
そして、MFP50でScan to PC処理を実行するためのプログラムが、MFP10でScan to PC処理を実行するためのプログラムより新しいと判定されると、MFP50のタグ関連情報での「Scan to PC」のタグ情報に関連付けられた報知用画面IDに応じた画面が、MFP50のディスプレイ56に表示される。具体的には、図16に示すように、ガイド告知画面250がディスプレイ56に表示される。このガイド告知画面250では、ガイド機能に従った画面表示を行う旨のコメントが表示される。なお、ガイド告知画面250がディスプレイ56に表示されると、USBメモリ32に記憶されているガイド情報のガイド済みフラグが「FALSE」から「TRUE」に書き換えられる。そして、ガイド告知画面250のOKアイコン252が操作されることで、ガイド機能に従った画面表示が行われる。
具体的には、ガイド告知画面250のOKアイコン252が操作されることで、ガイド告知画面250に代えて、図5に示すホーム画面150がディスプレイ56に表示される。この際、ホーム画面150では、操作すべきアイコンが点滅した状態で表示される。つまり、スキャンアイコン152が点滅した状態で表示される。そして、点滅した状態のスキャンアイコン152が操作されることで、ホーム画面150に代えて、図6に示す処理実行画面160がディスプレイ56に表示される。この際、処理実行画面160では、操作すべきアイコン、つまり、変更アイコン162が点滅した状態で表示される。
その点滅した状態の変更アイコン162が操作されると、処理実行画面160に代えて、図7に示す選択画面170がディスプレイ56に表示される。この際、選択画面170は、操作すべきアイコン、つまり、第2選択アイコン114が点滅した状態で表示される。そして、点滅した状態の第2選択アイコン114が操作されることで、選択画面170に代えて、図8に示す処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。つまり、MFP50では、ガイド機能を利用することで、操作すべきアイコンが点滅した状態で表示されるため、ユーザは、MFP50の操作手順を知らなくても、Scan to PC処理を実行するための画面、つまり、処理実行画面180を容易にディスプレイ56に表示させ、Scan to PC処理を実行することが可能となる。
なお、読み込まれたガイド情報に含まれるガイド済みフラグが「TRUE」である場合、つまり、ガイド機能を利用した表示画面の表示が行われていた場合には、ディスプレイ56にガイド告知画面250は、表示されず、ガイド機能に従った画面表示が行われる。つまり、ガイド情報選択画面240で何れかの選択アイコンが操作され、操作されたアイコンに応じたガイド情報がUSBメモリ32から読み込まれた際に、そのガイド情報に含まれるガイド済みフラグが「TRUE」である場合には、ガイド情報選択画面240に代えて、図5に示すホーム画面150がディスプレイ56に表示される。この際、ホーム画面150では、操作すべきアイコン、つまり、スキャンアイコン102が点滅した状態で表示される。そして、上述した手順に従って、各種アイコンが操作されることで、処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。つまり、MFP10において、ガイド情報をUSBメモリ32に記憶させた後に、MFP50において、ガイド機能に従った画面表示が行われた後に、再度、ガイド機能に従った画面表示が行われる場合には、ディスプレイ56にガイド告知画面250は表示されない。これにより、ユーザが確認した画面の再表示を抑制することが可能となる。
また、USBメモリ32から読み取られたガイド情報の必要情報に、設定値が含まれている場合には、選択画面170において、点滅した状態の第2選択アイコン114が操作されることで、図17に示す設定値反映画面260がディスプレイ56に表示される。設定値反映画面260は、USBメモリ32に記憶された設定値をMFP50でのScan to PC処理に用いるか否かを確認するための画面である。このため、設定値反映画面260のYESアイコン262が操作された場合には、MFP50でのScan to PC処理の設定値として、USBメモリ32に記憶された設定値が設定される。一方、設定値反映画面260のNOアイコン264が操作された場合には、MFP50でのScan to PC処理の設定値として、USBメモリ32に記憶された設定値が設定されない。そして、設定値反映画面260のYESアイコン262とNOアイコン264との何れかが操作されることで、図8に示す処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。
また、USBメモリ32から読み取られたガイド情報が含むタグ情報に応じた処理を実行する際に、必要となる情報が、データ記憶領域38に記憶されていない、すなわち、MFP50で未設定の場合には、MFP50において、そのガイド情報のタグ情報に応じた処理を実行できないため、その旨を告知するための画面がディスプレイ56に表示される。具体的には、USBメモリ32から読み取られたガイド情報が、Scan to PC処理に関するものである場合には、ガイド情報の設定情報には、上述したように、Scan to PC処理を実行するために必要な情報として、PC82とデータ通信を行う際に用いられる通信情報(ノード名、IPアドレスなど、ネットワーク上でのPC82の識別情報)が含まれている。このため、MFP50では、この通信情報がデータ記憶領域78に記憶されているか否かが判定される。そして、この通信情報が記憶されていない場合には、図18に示すように、未設定告知画面270がディスプレイ56に表示される。この未設定告知画面270では、Scan to PC処理を実行するためには通信情報を記憶させる必要がある旨のコメントが表示される。そして、未設定告知画面270のOKアイコン272が操作されることで、未設定告知画面270の代わりに、図5に示すように、ホーム画面150がディスプレイ56に表示される。この際、ホーム画面150では、操作すべきアイコン、つまり、スキャンアイコン102が点滅した状態で表示される。そして、上述した手順に従って、各種アイコンが操作されることで、処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。これにより、ガイド情報のタグ情報に応じた処理の実行に必要な設定が未設定である場合には、その旨を告知し、ユーザに必要な設定を促すことが可能となる。
また、上記説明では、ガイド機能の対象がScan to PC処理である場合について説明したが、他のスキャン処理、印刷処理等においても、上述した手順に従って、ガイド情報の設定等を行うことで、ガイド機能を利用した画面表示を行うことが可能である。ただし、ガイド機能の対象の処理をMFP50で実行するためのプログラムのバージョンと、ガイド機能の対象の処理をMFP10で実行するためのプログラムのバージョンとが同じ場合、若しくは、ガイド機能の対象の処理をMFP50で実行するためのプログラムが、ガイド機能の対象の処理をMFP10で実行するためのプログラムより古い場合には、ディスプレイ56にガイド告知画面250が表示されることなく、ガイド機能を利用した画面表示が行われる。
具体的には、例えば、ガイド機能の対象がScan to USB処理である場合には、MFP10でUSBメモリ32にガイド情報が記憶されると、そのガイド情報のバージョン情報は「A」となる(図13参照)。そして、そのUSBメモリ32がMFP50のUSB用I/F65に接続されると、MFP50のタグ関連情報から抽出されるバージョン情報は「A」となる(図14参照)。つまり、ガイド機能の対象がScan to USB処理である場合には、Scan to USB処理をMFP50で実行するためのプログラムのバージョンと、Scan to USB処理をMFP10で実行するためのプログラムのバージョンとが同じとなる。このような場合には、ガイド情報選択画面240でScan to USB処理に応じた選択アイコンが操作されると、ガイド情報選択画面240の代わりに、図5に示すように、ホーム画面150がディスプレイ56に表示される。この際、ホーム画面150では、スキャンアイコン102が点滅した状態で表示される。そして、上述した手順に従って、各種アイコンが操作されることで、処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。つまり、ガイド機能の対象の処理を実行するためのプログラムのバージョンが、MFP10とMFP50とで同じ場合には、画面の遷移状態も、MFP10とMFP50とで同じと想定されるため、ガイド告知画面250の表示がスキップされる。これにより、無駄な画面表示を抑制することが可能となる。
また、例えば、ガイド機能の対象が印刷処理である場合(印刷処理に応じたタグ情報は、「Print Settings」である。)には、MFP10でUSBメモリ32にガイド情報が記憶されると、そのガイド情報のバージョン情報は「C」となる(図13参照)。そして、そのUSBメモリ32がMFP50のUSB用I/F65に接続されると、MFP50のタグ関連情報から抽出されるバージョン情報は「B」となる(図14参照)。なお、バージョン情報「B」のプログラムは、バージョン情報「C」のプログラムより古い。つまり、ガイド機能の対象が印刷処理である場合には、印刷処理をMFP50で実行するためのプログラムは、印刷処理をMFP10で実行するためのプログラムより古い。このような場合には、ガイド情報選択画面240で印刷処理に応じた選択アイコンが操作されると、ガイド情報選択画面240の代わりに、図5に示すように、ホーム画面150がディスプレイ56に表示される。この際、ホーム画面150では、スキャンアイコン102が点滅した状態で表示される。そして、上述した手順に従って、各種アイコンが操作されることで、処理実行画面180がディスプレイ56に表示される。変形例として、ガイド機能の対象の処理をMFP50で実行するためのプログラムが、ガイド機能の対象の処理をMFP10で実行するためのプログラムより古い場合にも、ガイド告知画面250を表示する構成としてもよい。ただし、バージョンが古いプログラムは、新しいプログラムの情報がない、すなわち、バージョンが異なること以外の情報がないため、ガイド告知画面では、バージョンが異なる事のみが表示される。
また、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のタグ情報に応じた処理が、実行できない場合には、その旨を告知するための画面が表示される。具体的には、例えば、MFP10において、ガイド機能の対象として、ファックスの送受信に関するガイド情報が、USBメモリ32に記憶された場合には、タグ情報は「Fax」となる(図13参照)。そして、そのUSBメモリ32がMFP50のUSB用I/F65に接続されると、MFP50のタグ関連情報に基づいて、タグ情報「Fax」が検索される。しかしながら、MFP50では、ファックスの送受信を行うことができず、図14に示すように、MFP50のタグ関連情報には、タグ情報「Fax」は記憶されていない。このため、このような場合には、ガイド情報に応じた処理を実行することができない旨のコメントが、ディスプレイ56に表示される。これにより、ユーザは、MFP50において、ガイド情報に応じた処理を実行することができないことを認知できる。
<制御プログラム>
上述したMFP10によるガイド情報のUSBメモリ32への記録は、MFP10のCPU12において制御プログラム36が実行されることによって行われる。以下に、図19を用いて、MFP10のCPU12で制御プログラム36が実行される際のフローを説明する。
MFP10では、ガイド機能の対象として指定可能な画面(以下、「第1画面」と記載する場合がある)(上記説明では、処理実行画面120)において、ガイドアイコン126が操作されたか否かが、CPU12によって判断される。(ステップ(以下、「S」と略す)100)。ガイドアイコン126が操作されていない場合(S100のNO)には、S100の処理が繰り返される。一方、ガイドアイコン126が操作された場合(S100のYES)には、USB用I/F25にUSBメモリ32が接続されているか否かが、CPU12によって判断される(S104)。
USB用I/F25にUSBメモリ32が接続されていない場合(S104のNO)には、ディスプレイ16に接続要請画面230が表示される(S106)。そして、接続要請画面230のOKアイコン232が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S108)。接続要請画面230のOKアイコン232が操作されていない場合(S108のNO)には、S108の処理が繰り返される。一方、接続要請画面230のOKアイコン232が操作された場合(S108のYES)には、ディスプレイ16に第1画面が表示される(S109)。そして、S100に戻る。
また、S104でUSB用I/F25にUSBメモリ32が接続されている場合(S104のYES)には、ディスプレイ16に設定値確認画面200が表示される(S110)。そして、設定値確認画面200のYESアイコン202が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S112)。設定値確認画面200のYESアイコン202が操作された場合(S112のYES)には、ガイド機能の対象の処理を実行するための設定値が、ガイド情報の必要情報の記憶対象として設定される(S114)。そして、S116に進む。一方、設定値確認画面200のNOアイコン204が操作された場合(S112のNO)には、S114の処理がスキップされ、S116に進む。
S116では、ディスプレイ16に記録中画面210が表示される(S116)。次に、USBメモリ32にガイド情報が記録される(S118)。USBメモリ32にガイド情報が記録されると、ディスプレイ16に記録完了画面220が表示される(S120)。そして、記録完了画面220のOKアイコン222が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S122)。記録完了画面220のOKアイコン222が操作されていない場合(S122のNO)には、S122の処理が繰り返される。一方、記録完了画面220のOKアイコン222が操作された場合(S122のYES)には、ディスプレイ16に第1画面が表示される(S109)。そして、S100に戻る。
上述したMFP50によるガイド機能を利用した画面表示は、MFP50のCPU52において制御プログラム76が実行されることによって行われる。以下に、図20及び図21を用いて、MFP50のCPU52で制御プログラム76が実行される際のフローを説明する。
MFP50では、USB用I/F65にUSBメモリ32が接続されたか否かが、CPU12によって判断される(S130)。USB用I/F65にUSBメモリ32が接続されていない場合(S130のNO)には、S130の処理が繰り返される。一方、USB用I/F65にUSBメモリ32が接続されている場合(S130のYES)には、USBメモリ32からガイド情報が読み込まれる(S132)。次に、ディスプレイ56にガイド情報選択画面240が表示される(S134)。
続いて、ガイド情報選択画面240においてガイド情報が選択されたか否か、つまり、ガイド情報選択画面240の何れかの選択アイコンが操作されたか否かが、CPU52によって判断される(S136)。ガイド情報選択画面240においてガイド情報が選択されていない場合(S136のNO)には、S136の処理が繰り返される。一方、ガイド情報選択画面240においてガイド情報が選択された場合(S136のYES)には、選択されたガイド情報に応じた機能を、MFP50において実行可能であるか否かが、CPU52によって判断される(S138)。つまり、上述したように、USBメモリ32から読み込まれたガイド情報のタグ情報が、MFP50に記憶されているタグ関連情報に含まれているか否が、CPU52によって判断される。
選択されたガイド情報に応じた機能がMFP50において実行不能である場合(S138のNO)には、選択されたガイド情報に応じた機能がMFP50において実行不能である旨の画面がディスプレイ56に表示される(S140)。そして、S134に戻る。一方、選択されたガイド情報に応じた機能がMFP50において実行可能である場合(S138のYES)には、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のガイド済みフラグが「FALSE」であるか否かが、CPU52によって判断される(S142)。
ガイド済みフラグが「FALSE」である場合(S142のYES)には、選択されたガイド情報に応じた機能をMFP50で実行するためのプログラムのバージョンが、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のバージョンより新しいか否かが、CPU52によって判断される(S144)。つまり、MFP50のタグ関連情報に記憶されているバージョン情報に応じたプログラムが、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のバージョン情報に応じたプログラムより新しいか否かが、CPU52によって判断される。
MFP50のプログラムのバージョンが、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のバージョンより新しい場合(S144のYES)には、ディスプレイ56にガイド告知画面250が表示される(S146)。そして、USBメモリ32に記憶されているガイド情報のガイド済みフラグが「TRUE」に変更される(S148)。次に、ガイド告知画面250のOKアイコン252が操作されたか否かが、CPU52によって判断される(S150)。ガイド告知画面250のOKアイコン252が操作されていない場合(S150のNO)には、S150の処理が繰り返される。
一方、ガイド告知画面250のOKアイコン252が操作された場合(S150のYES)には、選択されたガイド情報に応じた機能をMFP50で実行するための設定が設定済みであるか否かが、CPU52によって判断される(S152)。選択されたガイド情報に応じた機能をMFP50で実行するための設定が未設定である場合(S152のNO)には、ディスプレイ56に未設定告知画面270が表示される(S154)。そして、S156に進む。また、S152で選択されたガイド情報に応じた機能をMFP50で実行するための設定が設定済みである場合(S152のYES)にも、S156に進む。さらに、S142でガイド済みフラグが「TRUE」である場合(S142のNO)および、S144でMFP50のプログラムのバージョンが、USBメモリ32から読み取られたガイド情報のバージョンより新しくない場合(S144のNO)にも、S156に進む。
S156において、第1画面に遷移するためのアイコンを点滅させた状態で、第1画面の前にディスプレイ56に表示される前の画面(以下、「第2画面」と記載する場合がある)が、ディスプレイ56に表示される。例えば、上記説明では、第1画面が処理実行画面180であり、第2画面は、ホーム画面150、処理実行画面160、選択画面170である。第2画面がディスプレイ56に表示されると、その第2画面において、点滅した状態で表示される選択アイコンが操作されたか否かが、CPU52によって判断される(S158)。
第2画面において、点滅した状態で表示される選択アイコンが操作されていない場合(S158のNO)には、S158の処理が繰り返される。一方、第2画面において、点滅した状態で表示される選択アイコンが操作された場合(S158のYES)には、操作されたアイコンに応じた画面が、ディスプレイ56に表示される(S160)。そして、その表示された画面が第1画面であるか否かが、CPU52によって判断される(S162)。ディスプレイ56に表示された画面が第1画面でない場合(S162のNO)には、S156に戻る。一方、ディスプレイ56に表示された画面が第1画面である場合(S162のYES)には、制御プログラム76が終了する。
なお、S118の処理を実行するCPU12は、記憶制御手段の一例である。S132の処理を実行するCPU52は、取得手段の一例である。S134の処理を実行するCPU52は、第4表示制御手段の一例である。S156の処理を実行するCPU52は、第1表示制御手段の一例である。S146の処理を実行するCPU52は、第2表示制御手段の一例である。S154の処理を実行するCPU52は、第3表示制御手段の一例である。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ガイド情報がUSBメモリ32に記憶されているが、第2実施形態では、ガイド情報が、オンラインストレージ80に記憶される。また、第2実施形態では、第1画面の表示回数を利用して、ガイド情報が記憶される。なお、第2実施形態の通信システム1は、第1実施形態の通信システム1と同じ構成であるため、構成の説明および、図示を省略する。
具体的には、MFP10において、第1画面がディスプレイ16に表示された回数が計測されている。第1画面は、ガイド機能の対象の処理を実行するための画面であり、その画面の右上部にガイドアイコンが表示されている。つまり、例えば、選択画面110(図3参照)、処理実行画面120(図4参照)等が第1画面となる。そして、各画面の表示回数が閾回数以上となった場合に、閾回数以上の第1画面に応じた処理が、ガイド機能の候補としてデータ記憶領域38に記憶される。なお、第1画面が閾回数以上表示された場合であっても、その第1画面に応じた処理が、既に、ガイド機能の候補としてデータ記憶領域38に記憶されている場合には、その第1画面に応じた処理は、データ記憶領域38に記憶されない。
次に、処理実行画面120等の第1画面において、ガイドアイコン126が操作された場合に、MFP10とオンラインストレージ80とがデータ通信可能な状態であるか否かが判断される。そして、MFP10とオンラインストレージ80とがデータ通信不能な状態である場合には、接続要請画面230(図12参照)と略同じ画面がディスプレイ16に表示される。ただし、この画面では、オンラインストレージへの接続を促すコメントが表示される。そして、接続要請画面230のOKアイコン232が操作されることで、処理実行画面120等の第1画面がディスプレイ16に表示される。
一方、MFP10とオンラインストレージ80とがデータ通信可能な状態である場合には、データ記憶領域38に記憶されているガイド機能の候補の一覧が、ディスプレイ16に表示される。そして、その一覧から任意の処理が選択された場合、具体的に、例えば、ガイド機能の候補の一覧からScan to PC処理が選択された場合に、図9に示すように、設定値確認画面200がディスプレイ16に表示される。そして、設定値確認画面200のYESアイコン202とNOアイコン204との何れかのアイコンへの操作により、選択された処理に応じたガイド情報が、ネットワークI/F24を介して、オンラインストレージ80に送信される。これにより、ガイド情報がオンラインストレージ80に記憶される。
なお、設定値確認画面200のYESアイコン202とNOアイコン204との何れかのアイコンが操作されると、記録中画面210(図10参照)、記録完了画面220(図11参照)が、順次、ディスプレイ16に表示され、記録完了画面220のOKアイコン222が操作されることで、処理実行画面120がディスプレイ16に表示される。このように、第2実施形態のMFP10では、第1画面の表示回数を利用して、ガイド情報がオンラインストレージ80に記憶される。
ガイド情報がオンラインストレージ80に記憶されると、そのガイド情報を利用して、MFP50において、ガイド機能を用いた画面表示が行われる。MFP50において、ホーム画面150(図5参照)がディスプレイ56に表示されている際に、オンラインストレージ80とのデータ通信が実行されると、MFP50は、オンラインストレージ80に記憶されているガイド情報を受信する。これにより、ホーム画面150の代わりに、図15に示すように、ガイド情報選択画面240がディスプレイ56に表示される。ガイド情報選択画面240がディスプレイ56に表示された後の操作手順は、第1実施形態の操作手順と同じであり、第1実施形態の操作手順と同様に操作することで、第1実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。
以下に、上述した第2実施形態の処理を実行するべく、MFP10のCPU12において、制御プログラム36が実行される際のフローを、図22および、図23を用いて説明する。ただし、第2実施形態のCPU12で実行されるフローには、第1実施形態のCPU12で実行されるフローと共通する処理があるため、共通する処理に関しては、簡略して説明する。
MFP10では、図22に示すように、ディスプレイ16に表示されている画面が変更されたか否かが、CPU12によって判断される(S200)。ディスプレイ16に表示されている画面が変更されていない場合(S200のNO)には、S200の処理が繰り返される。一方、ディスプレイ16に表示されている画面が変更された場合(S200のYES)には、ディスプレイ16に表示された画面が、ガイド機能の対象であるか否か、つまり、第1画面であるか否かが、CPU12によって判断される(S202)。
ディスプレイ16に表示された画面が第1画面でない場合(S202のNO)には、S200に戻る。一方、ディスプレイ16に表示された画面が第1画面である場合(S202のYES)には、その第1画面が表示された回数が加算され記憶される(S204)。次に、加算された表示回数が閾回数以上であるか否かが、CPU12によって判断される(S206)。表示回数が閾回数以上でない場合(S206のNO)には、S200に戻る。
一方、表示回数が閾回数以上である場合(S206のYES)には、その表示画面に応じた処理がガイド機能の候補として未登録であるか否かが、CPU12によって判断される(S208)。表示画面に応じた処理がガイド機能の候補として登録済みである場合(S208のNO)には、S200に戻る。一方、表示画面に応じた処理がガイド機能の候補として未登録である場合(S208のYES)には、表示画面に応じた処理がガイド機能の候補として、データ記憶領域38に記憶される(S210)。そして、S200に戻る。
また、MFP10では、上記フローと並行して、図23に示すフローが実行されている。本フローでは、第1画面において、ガイドアイコンが操作されたか否かが、CPU12によって判断される。(S220)。ガイドアイコンが操作されていない場合(S220のNO)には、S220の処理が繰り返される。一方、ガイドアイコンが操作された場合(S220のYES)には、MFP10とオンラインストレージ80との接続が確立されているか否かが、CPU12によって判断される(S224)。
MFP50とオンラインストレージ80との接続が確立されていない場合(S224のNO)には、S226以降の処理が行われるが、S226以降の処理は、図19のS106以降の処理と同じであるため、説明を省略する。一方、MFP50とオンラインストレージ80との接続が確立されている場合(S224のYES)には、データ記憶領域38に記憶されているガイド機能の候補の一覧が、ディスプレイ16に表示される(S230)。そして、その一覧から任意の処理が選択されたか否かが、CPU12によって判断される(S232)。ガイド機能の候補の一覧から任意の処理が選択されていない場合(S232のNO)には、S232の処理が繰り返される。
一方、ガイド機能の候補の一覧から任意の処理が選択された場合(S232のYES)には、S234〜S240の処理が行われるが、S234〜S240の処理は、図19のS110〜S116の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、S240の処理が終了すると、ネットワークI/F24を介して、オンラインストレージ80にガイド情報が送信される(S244)。続いて、S244以降の処理が行われるが、S244以降の処理は、図19のS120以降の処理と同じであるため、説明を省略する。
また、上述した第2実施形態の処理を実行するべく、MFP50のCPU52において、制御プログラム36が実行されるが、この際のフローは、図20および図21のフローと、S130およびS132を除いて同じであるため、S130およびS132の処理に相当する箇所のみ説明する。また、MFP50のCPU52において実行される制御プログラム36のフローの図示を省略する。
MFP50では、S130の処理の代わりに、MFP50とオンラインストレージ80との接続が確立しているか否かが、CPU52によって判断される。そして、MFP50とオンラインストレージ80との接続が確立していない場合には、この処理が繰り返される。一方、MFP50とオンラインストレージ80との接続が確立している場合には、オンラインストレージ80からガイド情報が読み込まれる。続いて、図20および図21のS134〜S162の処理が実行される。これにより、MFP50における制御プログラム36が終了する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、上記実施形態では、MFP10においてガイド情報の記憶が行われ、MFP50においてガイド機能を利用した画面表示が行われているが、MFP50においてガイド情報の記憶が行われ、MFP10においてガイド機能を利用した画面表示が行われてもよい。
また、上記実施形態では、ガイド機能を利用した画面表示において、操作すべきアイコンが点滅した状態で表示されるが、他の態様で操作すべきアイコンを表示することが可能である。具体的には、例えば、操作すべきアイコンを、他のアイコンと明度、彩度、色相等が異なる状態で画面上に表示してもよい。また、例えば、操作すべきアイコンを、他のアイコンと形状が異なる状態で画面上に表示してもよい。
また、上記実施形態では、MFP10で処理可能な機能の実行指示が受付可能である画面を、ガイド機能の対象となる第1画面として特定していたが、MFPで処理可能な機能の実行指示が受付可能である画面よりも、前に表示される画面を第1画面としてもよい。例えば、選択画面(MFP10では選択画面110、MFP50では選択画面170)を、第1画面としてもよい。その場合、選択画面110、選択画面170にも、ガイドアイコン126が表示される。また、MFPで処理可能な機能の実行指示が受付可能である画面よりも、前に表示される画面を第1画面とする場合は、ガイド情報が、必要情報を含まないようにMFPを構成してもよい。
また、上記実施形態では、Scan to PC処理についての必要情報は、必要情報は、スキャンに係る設定値のみであり、PC82と通信を行う際に用いられる通信情報は含まなかった。しかし、通信情報も、必要情報として記憶する構成としてもよい。このようにすれば、ユーザは、これまで使用していた装置において記憶されている通信情報を、別の装置に再度記憶させるという煩雑な処理を行わなくてよい。
また、上記実施形態では、ガイド告知画面250は、USBメモリ32にガイド情報が記憶された後、MFP50において、1度しか表示されない構成であったが、これに限らず、複数回数表示する構成としてもよい。
また、上記実施形態では、CPU12等によって図19乃至図23に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12等に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPU等やASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。