JP6447014B2 - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP6447014B2
JP6447014B2 JP2014221637A JP2014221637A JP6447014B2 JP 6447014 B2 JP6447014 B2 JP 6447014B2 JP 2014221637 A JP2014221637 A JP 2014221637A JP 2014221637 A JP2014221637 A JP 2014221637A JP 6447014 B2 JP6447014 B2 JP 6447014B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
temperature
heat exchanger
tank
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014221637A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016090082A (ja
Inventor
隆夫 福水
隆夫 福水
吾朗 鈴木
吾朗 鈴木
俊介 後藤
俊介 後藤
山▲崎▼ 史朗
史朗 山▲崎▼
裕記 大河原
裕記 大河原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2014221637A priority Critical patent/JP6447014B2/ja
Publication of JP2016090082A publication Critical patent/JP2016090082A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6447014B2 publication Critical patent/JP6447014B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図1に示されているように、燃料電池システムは、冷却水循環系5に連結されて冷却水7の排熱を回収するステンレス合金製の排熱回収用熱交換器21と、その二次熱媒体としての低イオン濃度の中間熱媒水25の循環通路22と、この循環通路に連結されて中間熱媒水の回収熱をイオン濃度の高い(特に残留塩素濃度の高い)外部熱媒水12に伝達する炭素鋼製の供給側熱交換器23と、を備えている。これにより、外部熱媒水に水道水を用いても、供給側熱交換器23は応力腐食割れを起こさない。
特開平06−029036号公報
上述した特許文献1に記載されている燃料電池システムにおいて、残留塩素濃度が高い水道水が流通する熱交換器は、残留塩素によって腐食が生じない。しかし、燃料電池システムは、構造の複雑化、高コスト化となるという問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が流通する熱交換器が残留塩素によって腐食するのを抑制することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る燃料電池システムの発明は、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、貯湯水を貯水する貯湯槽と、燃料電池の排熱と貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器と、貯湯槽と熱交換器との間において貯湯水を循環させるように形成された貯湯水循環ラインと、貯湯水循環ラインに設けられ、貯湯水を送出して循環させる送出装置と、送出装置の送出量を制御する制御装置と、を備え、制御装置は、熱交換器から導出される貯湯水の第二目標温度より低い第一目標温度に対応する第一温度の貯湯水によって貯湯槽を満水にするように送出装置を制御する第一温度満水制御部と、第一温度満水制御部によって貯湯槽を第一温度の貯湯水で満水にした後に、熱交換器から導出される貯湯水の第二目標温度に対応する第二温度の貯湯水によって貯湯槽を満水にするように送出装置を制御する第二温度満水制御部と、を備え、第二温度満水制御部は、第一温度満水制御部によって貯湯槽を第一温度の貯湯水で満水にした時点から所定時間経過した後に、熱交換器から導出される貯湯水の第二目標温度に対応する第二温度の貯湯水によって貯湯槽を満水にするように送出装置を制御する
これによれば、貯湯槽は、第一温度満水制御部によって第一温度の貯湯水で満水にされた後に、第二温度満水制御部によって第一温度より高温である第二温度の貯湯水で満水にされる。その結果、貯湯槽に供給される水道水に含有される残留塩素濃度は第一温度に上昇された貯湯槽内において低下されるため、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が循環する熱交換器が残留塩素によって腐食するのを抑制することができる。さらに、第一温度の貯湯水で満水にされた貯湯槽から供給される貯湯水は、残留塩素濃度が低下された上で熱交換器に供給されて昇温されるため、高温環境下においてより強く作用する残留塩素による腐食作用が抑制される。よって、熱交換器における腐食を抑制するとともに排熱回収効率を向上させることができる。
さらに、貯湯槽に供給される水道水に含有される残留塩素濃度は、第一温度に上昇された貯湯槽内において所定時間経過すると、確実に低下されるため、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が循環する熱交換器が残留塩素によって腐食するのをより確実に抑制することができる。
本発明による燃料電池システムの一実施形態の概要を示す概要図である。 図1に示す燃料電池システムを示すブロック図である。 図1および図2に示す制御装置で実行される制御プログラムのフローチャートである。 残留塩素が含有されている液体を放置した場合の水温と残留塩素濃度との関係を示すマップである。
以下、本発明による燃料電池システムの一実施形態について説明する。燃料電池システムは、図1に示すように、発電ユニット10および貯湯槽21を備えている。発電ユニット10は、筐体10a、燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15を備えている。燃料電池モジュール11(30)、熱交換器12、インバータ装置13、水タンク14、および制御装置15は、筐体10a内に収容されている。
燃料電池モジュール11は、後述するように燃料電池34を少なくとも含んで構成されるものである。燃料電池モジュール11は、改質用原料、改質水およびカソードエアが供給されている。具体的には、燃料電池モジュール11は、一端が供給源Gsに接続されて改質用原料が供給される改質用原料供給管11aの他端が接続されている。改質用原料供給管11aは、原料ポンプ11a1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端が水タンク14に接続されて改質水が供給される水供給管11bの他端が接続されている。水供給管11bは、改質水ポンプ11b1が設けられている。さらに、燃料電池モジュール11は、一端がカソードエアブロワ11c1に接続されてカソードエアが供給されるカソードエア供給管11cの他端が接続されている。
熱交換器12は、燃料電池モジュール11から排気される燃焼排ガスが供給されるとともに貯湯槽21からの貯湯水が供給され、燃焼排ガス(燃料電池34および改質部33の各排熱を含んでいる)と貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器である。具体的には、貯湯槽21は、貯湯水を貯湯するものであり、貯湯水が循環する(図にて矢印の方向に循環する)貯湯水循環ライン22が接続されている。貯湯水循環ライン22上には、下端から上端に向かって順番にラジエータ22a、貯湯水循環ポンプ22b、熱交換器貯湯水導入温度センサ22c、熱交換器12、および熱交換器貯湯水導出温度センサ22dが配設されている。熱交換器12は、燃料電池モジュール11からの排気管11dが接続(貫設)されている。熱交換器12は、水タンク14に接続されている凝縮水供給管12aが接続されている。
熱交換器12において、燃料電池モジュール11からの燃焼排ガスは、排気管11dを通って熱交換器12内に導入され、貯湯水との間で熱交換が行われ凝縮されるとともに冷却される。凝縮後の燃焼排ガスは排気管11dを通って外部に排出される。また、凝縮された凝縮水は、凝縮水供給管12aを通って水タンク14に供給される。なお、水タンク14は、凝縮水をイオン交換樹脂によって純水化するようになっている。
上述した熱交換器12、貯湯槽21および貯湯水循環ライン22から、排熱回収システム20が構成されている。排熱回収システム20は、燃料電池モジュール11の排熱を貯湯水に回収して蓄える。
貯湯槽21は、密封式の容器である。貯湯槽21は、圧力逃がし弁21dを備えている。圧力逃がし弁21dは、貯湯槽21内の圧力が所定圧力以上となった場合、その圧力(内部の気体)を外部に逃がすために開状態となる。貯湯槽21は、耐圧式の容器である。貯湯槽21は、少なくとも水道水の圧力に耐えることができる。
貯湯槽21内には、貯湯槽21内の貯湯水の温度状態を検出する貯湯槽内温度状態検出装置21bが設けられている。貯湯槽内温度状態検出装置21bは、複数(本実施形態においては5個)の温度センサ21b1,21b2,21b3,21b4,21b5から構成されており、上下方向(鉛直方向)に沿って等間隔(貯湯槽21内の上下方向高さの4分の一の距離)にて配設されている。温度センサ21b1は貯湯槽21の内部下面位置(21a付近)に配置されている。各温度センサ21b1,21b2,21b3,21b4,21b5はその位置の貯湯槽21内の液体(温水または水)の温度をそれぞれ検出するものである。この温度センサ群による各位置での湯温の検出結果に基づいて貯湯槽21内の残湯量すなわち貯湯槽21内の貯湯水の温度状態が検出されるようになっている。残湯量は、貯湯槽21内に蓄えられた熱量を表している。なお、貯湯槽内温度状態検出装置21bは、最下部に設けられている温度センサ21b1のみによって構成されるようにしてもよい。
貯湯槽21内の温度分布は、基本的には、温度の異なる二層に分かれている。上層は比較的温度が高い層(例えば50度以上)であり、下層は比較的温度が低い層(例えば20度以下(水道水の温度))である。上下各層は、それぞれほぼ同一温度である。
貯湯槽21は、貯湯槽21から貯湯水を調整可能に導出する導出装置23と、給水源24からの給水を貯湯槽21に導入する導入装置25と、を備えている。
導出装置23は、貯湯水が使用される湯水使用機器41に接続され、湯水使用機器41に貯湯水を供給する貯湯水供給管42と、貯湯水供給管42に接続され貯湯水を外部に排出する排水管43と、排水管43に設けられ排水管43を制御装置15の開閉指令に応じて開閉する開閉弁44と、から構成されている。また、導出装置23は、湯水使用機器41および貯湯水供給管42から構成するようにしてもよい。なお、湯水使用機器41は、例えば複数の湯利用機器および熱利用機器から構成されている。湯利用機器としては、浴槽、シャワ、キッチン(キッチンの蛇口)、洗面所(洗面所の蛇口)などがある。熱利用機器としては、浴室暖房、床暖房、浴槽の湯を追い炊き機構などがある。熱利用機器は、貯湯水を循環させるタイプや貯湯水を熱交換後に排出するタイプのものがある。
貯湯水供給管42は、通過する貯湯水の供給量(単位時間あたりの通水量)を検出する流量計42aが設けられている。流量計42aの検出結果は、制御装置15に送信されている。
導入装置25は、給水源24と貯湯槽21とを接続する給水管51から構成されている。給水源24は、例えば水道管である。給水管51は、供給されている給水の圧力を所定圧力に減圧する減圧装置52を設けている。なお、導入装置25は、給水源24が圧力が比較的高い水道管ではなく圧力の比較的低い供給源である場合、給水管51と給水管51に設けられたポンプなどの圧送装置とから構成するようにしてもよい。
ラジエータ22aは、貯湯水循環ライン22を循環する熱媒体(貯湯水)を冷却する冷却装置であり、制御装置15の指令によってオン・オフ制御されており、オン状態のときには熱媒体を冷却し、オフ状態のときには冷却しないものである。なお、ラジエータ22aは、熱媒体と空気との間で熱交換が行われる熱交換部(図示省略)と、熱交換部を空冷する冷却ファン(図示省略)とを備えている。
貯湯水循環ポンプ22bは、貯湯水循環ライン22の熱媒体(貯湯水)を送出して図示矢印方向へ循環させる送出装置であり、制御装置15によって制御されてその吐出量(送出量)が制御されるようになっている。
熱交換器貯湯水導入温度センサ22cは、貯湯水循環ライン22であって貯湯槽21の貯湯水導出口21aと熱交換器12の貯湯水導入口12bとの間に設けられている。熱交換器貯湯水導入温度センサ22cは、熱交換器12に導入される貯湯水の温度を検出して、制御装置15に送信している。
熱交換器貯湯水導出温度センサ22dは、貯湯水循環ライン22であって熱交換器12の貯湯水導出口12cと貯湯槽21の貯湯水導入口21cとの間に設けられている。熱交換器貯湯水導出温度センサ22dは、熱交換器12の貯湯水導出口12c付近に設けられるのが望ましい。熱交換器貯湯水導出温度センサ22dは、熱交換器12から導出される貯湯水の温度T1を検出して、制御装置15に送信している。なお、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dの代わりに、熱交換器12内に設けられ、熱交換器12から導出される貯湯水の温度(特に熱交換器12の貯湯水導出口12c側の温度)を検出する温度センサを使用するようにしてもよい。
インバータ装置13は、燃料電池34から出力される直流電圧を入力し所定の交流電圧に変換して、交流の系統電源16aおよび外部電力負荷16c(例えば電化製品)に接続されている電源ライン16bに出力する。また、インバータ装置13は、系統電源16aからの交流電圧を電源ライン16bを介して入力し所定の直流電圧に変換して補機(各ポンプ、ブロワなど)や制御装置15に出力する。なお、制御装置15は、補機を駆動して燃料電池システムの運転を制御する。
燃料電池モジュール11(30)は、ケーシング31、蒸発部32、改質部33および燃料電池34を備えている。ケーシング31は、断熱性材料で箱状に形成されている。
蒸発部32は、後述する燃焼ガスにより加熱されて、供給された改質水を蒸発させて水蒸気を生成するとともに、供給された改質用原料を予熱するものである。蒸発部32は、このように生成された水蒸気と予熱された改質用原料を混合して改質部33に供給するものである。改質用原料としては天然ガス(メタンガスを主成分とする)、LPガスなどの改質用気体燃料、灯油、ガソリン、メタノールなどの改質用液体燃料があり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
蒸発部32には、一端(下端)が水タンク14に接続された水供給管11bの他端が接続されている。また、蒸発部32には、一端が供給源Gsに接続された改質用原料供給管11aが接続されている。供給源Gsは、例えば都市ガスのガス供給管、LPガスのガスボンベである。
改質部33は、上述した燃焼ガスにより加熱されて水蒸気改質反応に必要な熱が供給されることで、蒸発部32から供給された混合ガス(改質用原料、水蒸気)から改質ガスを生成して導出するものである。改質部33内には、触媒(例えば、RuまたはNi系の触媒)が充填されており、混合ガスが触媒によって反応し改質されて水素ガスと一酸化炭素などを含んだガスが生成されている(いわゆる水蒸気改質反応)。改質ガスは、水素、一酸化炭素、二酸化炭素、水蒸気、未改質の天然ガス(メタンガス)、改質に使用されなかった改質水(水蒸気)を含んでいる。このように、改質部33は改質用原料(原燃料)と改質水とから改質ガス(燃料)を生成して燃料電池34に供給する。なお、水蒸気改質反応は吸熱反応である。
燃料電池34は、燃料極、空気極(酸化剤極)、および両極の間に介装された電解質からなる複数のセル34aが積層されて構成されている。本実施形態の燃料電池は、固体酸化物形燃料電池であり、電解質として固体酸化物の一種である酸化ジルコニウムを使用している。燃料電池34の燃料極には、燃料として水素、一酸化炭素、メタンガスなどが供給される。動作温度は400〜1000℃程度である。
セル34aの燃料極側には、燃料である改質ガスが流通する燃料流路34bが形成されている。セル34aの空気極側には、酸化剤ガスである空気(カソードエア)が流通する空気流路34cが形成されている。
燃料電池34は、マニホールド35上に設けられている。マニホールド35には、改質部33からの改質ガス(アノードガス)が改質ガス供給管38を介して供給される。燃料流路34bは、その下端(一端)がマニホールド35の燃料導出口に接続されており、その燃料導出口から導出される改質ガスが下端から導入され上端から導出されるようになっている。カソードエアブロワ11c1によって送出されたカソードエアはカソードエア供給管11cを介して供給され、空気流路34cの下端から導入され上端から導出されるようになっている。
燃料電池34においては、燃料極に供給されたアノードガスと空気極に供給されたカソードガスによって発電が行われる。
燃焼部36は、燃料電池34と蒸発部32および改質部33との間に設けられている。燃焼部36は、燃料電池34からのアノードオフガス(燃料オフガス)と燃料電池34からのカソードオフガス(酸化剤オフガス)とが燃焼されて改質部33を加熱する。
燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されて火炎37(燃焼ガス)が発生している。燃焼部36では、アノードオフガスが燃焼されてその燃焼排ガスが発生している。燃焼部36には、アノードオフガスを着火させるための一対の着火ヒータ36a1,36a2が設けられている。
制御装置15は、燃料電池システムの運転を統括して制御する。制御装置15は、貯湯水循環ポンプ22bの送出量を調整することができる。制御装置15は、マイクロコンピュータ(図示省略)を有している。マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、燃料電池システムの統括運転を実施している。RAMは制御プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは制御プログラムを記憶するものである。
制御装置15は、図2に示すように、第一温度満水制御部61と、第二温度満水制御部62と、を備えている。
第一温度満水制御部61は、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bより低い第一目標温度T1aに対応する第一温度T2a(貯湯槽水温)の貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する(貯湯水循環ポンプ22bの吐出量を制御する)。第二温度満水制御部62は、第一温度満水制御部61によって貯湯槽21を第一温度T2aの貯湯水で満水にした後に、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bに対応する第二温度T2b(貯湯槽水温)の貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する(貯湯水循環ポンプ22bの吐出量を制御する)。
例えば、第一温度T2a(貯湯槽水温)は50〜70℃の範囲に好ましくは60〜65℃の範囲に設定されるのが望ましい。第一目標温度T1aは60〜80℃の範囲に、好ましくは70〜75℃の範囲に設定されるのが望ましい。また、第二温度T2b(貯湯槽水温)は60〜80℃の範囲に好ましくは70〜75℃の範囲に設定されるのが望ましい。第二目標温度T1bは70〜90℃の範囲に、好ましくは80〜85℃の範囲に設定されるのが望ましい。
第一目標温度T1aは、貯湯槽21内の貯湯水の残留塩素濃度(例えば2ppm)が一定時間放置した後に所定濃度(例えば0.5ppm)以下となる第一温度(貯湯槽水温)に相当する温度に設定されている。第一温度は、残留塩素濃度が各温度において減衰(減少)するマップに基づいて導出される。このマップは、図4に示すように、水温が高いほど、残留塩素濃度が所定濃度まで減少するのにかかる時間が短くなっている。特に水温が70℃以上では、残留塩素濃度は急速に減少している。そこで、水温70℃について残留塩素濃度が0.1ppm以下となるのに必要かつ十分な時間を一定時間に設定し、一定時間放置した後に残留塩素濃度が所定濃度(例えば0.5ppm)以下に減少する水温を選定する。例えば、70℃、80℃の水温が選定される。最終的に、70℃の水温が選定された場合、第一目標温度T1aは、選定された水温から所定温度(例えば10℃)だけ小さい値(60℃)に設定される。
なお、残留塩素は、水道水の中に存在させることが必要な遊離残留塩素と結合残留塩素とを合わせたもので、水道水に含まれる物質に対する殺菌や酸化反応に有効に作用し得る塩素化合物のことをいう。遊離残留塩素は、例えば次亜塩素酸(HClO)であり、結合残留塩素は、例えばモノクロラミン(NHCl)とジクロラミン(NHCl)である。
さらに、第二目標温度T1bは、改質部33にて必要な改質水を熱交換器12にて導出され凝縮水で賄う水自立が、成立可能な最高温度に設定されている。第二目標温度T1bが最高温度を越えた値に設定された場合、凝縮水が生成され難く、水自立が成立しなくなるからである。
第一温度満水制御部61は、第一熱交換器導出温度制御部61aと、第一制御停止部61bと、を備えている。第一熱交換器導出温度制御部61aは、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度T1が第一目標温度T1aとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。貯湯水循環ポンプ22bの吐出量が小さくなり、熱交換器12を流通(通過)する貯湯水の流量(単位時間当たり)が小さくなると、貯湯水の温度T1は上がる。一方、貯湯水循環ポンプ22bの吐出量が大きくなり、熱交換器12を流通(通過)する貯湯水の流量(単位時間当たり)が大きくなると、貯湯水の温度T1は下がる。
このように、貯湯水循環ポンプ22bが制御され、第一目標温度T1aの貯湯水が熱交換器12から導出され貯湯槽21に導入される。
第一制御停止部61bは、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水によって満水となる第一満水状態となった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する。
また、第二温度満水制御部62は、第二熱交換器導出温度制御部62aと、第二制御停止部62bと、を備えている。第二熱交換器導出温度制御部62aは、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度T1が第二目標温度T1bとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。貯湯水循環ポンプ22bが制御され、第二目標温度T1bの貯湯水が熱交換器12から導出され貯湯槽21に導入される。
第二制御停止部62bは、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第二温度T2bの貯湯水によって満水となる第二満水状態となった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する。
また、第二温度満水制御部62は、第一温度満水制御部によって貯湯槽21を第一温度T2aの貯湯水で満水にした時点から所定時間経過した後に、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bに対応する第二温度T2bの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。
また、制御装置15は、図1に示すように。表示部15bが有線または無線にて通信可能に接続されている。表示部15bは、制御装置15からの表示信号を受けて、燃料電池システムの運転状態(運転状況)をユーザに対して表示するものである。表示部15bは、例えば液晶パネルにより構成されている。表示部15bは、ユーザから燃料電池システムに対する指示を入力する操作部を備えるようにしてもよい。
次に、上述した燃料電池システムの作動について図3に示すフローチャートに沿って説明する。制御装置15は、そのフローチャートに沿ったプログラムを所定時間(短時間でも長時間でもよい)毎に繰り返し実行する。
制御装置15は、ステップS102において、フラグFが1であるか否かを判定する。フラグFは、貯湯槽21が第一満水状態未満であるか以上であるかを示すフラグである。フラグFが0である場合、貯湯槽21が第一満水状態未満であることを示し、フラグFが1である場合、貯湯槽21が第一満水状態以上であることを示す。貯湯槽21が第一満水状態であるとは、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水で満水となっている状態である。例えば、貯湯槽21が第一満水状態未満であるとは、貯湯槽21の下層の貯湯水の温度が第一温度T2a未満である状態である。貯湯槽21が第一満水状態未満である場合には、貯湯槽21の上層の貯湯水の温度が第一温度T2a以上であり、かつ、貯湯槽21の下層の貯湯水の温度が第一温度T2a未満である状態も含む。また、貯湯槽21が第一満水状態以上であるとは、貯湯槽21が第一温度T2a以上の貯湯水で満水となっている状態である。
フラグFが0である場合、制御装置15は、ステップS102にて「NO」と判定し、プログラムをステップS104に進める。一方、フラグFが1である場合、制御装置15は、ステップS102にて「YES」と判定し、プログラムをステップS116に進める。
制御装置15は、ステップS104において、貯湯槽21が第一満水状態以上であるか否かを判定する。具体的には、制御装置15は、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯槽21内の貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水によって満水となる温度状態である場合には、貯湯槽21が第一満水状態であると判定する。一方、制御装置15は、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯槽21内の貯湯水の温度状態が、貯湯槽21上層の貯湯水温度は第一温度T2aであり、かつ貯湯槽21下層の貯湯水温度は第一温度T2a未満である温度状態である場合には、貯湯槽21が第一満水状態未満であると判定する。また、貯湯槽21が第一温度T2a以上の貯湯水で満水となっている状態は、貯湯槽21が第一満水状態以上であると判定する。
制御装置15は、貯湯槽21が第一満水状態未満である場合、ステップS104にて「NO」と判定し、プログラムをステップS106以降に進める。すなわち、制御装置15は、上述した第一温度満水制御部61と同様に、熱交換器12から導出される貯湯水の第一目標温度T1aに対応する第一温度T2aの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。
制御装置15は、ステップS106において、熱交換器12から導出される貯湯水(熱交換器出口貯湯水温度)の目標温度を第一目標温度T1aに設定する。制御装置15は、ステップS108において、上述した第一熱交換器導出温度制御部61aと同様に、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度T1が第一目標温度T1aとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御して貯湯水循環ポンプ22bの吐出量を調整する。
このように、貯湯水循環ポンプ22bが制御されると、第一目標温度T1aの貯湯水が熱交換器12から導出され貯湯槽21に導入される。その結果、貯湯槽21が第一満水状態以上となった場合、制御装置15は、ステップS104にて「YES」と判定し、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する(ステップS112)。すなわち、制御装置15は、ステップS104,112において、上述した第一制御停止部61bと同様に、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水によって満水となる第一満水状態となった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する。
そして、制御装置15は、ステップS114において、フラグFを1に設定する。
貯湯槽21が第一満水状態となった後、フラグFは1に設定されているため、制御装置15は、ステップS102にて「YES」と判定し、プログラムをステップS116に進める。
制御装置15は、貯湯槽21が第一満水状態となった時点から所定時間が経過していない場合には、ステップS116にて「NO」と判定し、プログラムをステップS110に進め本プログラムを一旦終了する。制御装置15は、貯湯槽21が第一満水状態となった時点から所定時間が経過した場合には、ステップS116にて「YES」と判定し、プログラムをステップS118以降に進める。なお、所定時間は、貯湯槽21内の貯湯水が放置された場合、貯湯槽21内の貯湯水の残留塩素濃度が、熱交換器12を腐食しない程度である所定濃度以下となる時間に設定されている。
制御装置15は、ステップS118において、貯湯槽21が第二満水状態以上であるか否かを判定する。具体的には、制御装置15は、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯槽21内の貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第二温度T2bの貯湯水によって満水となる温度状態である場合には、貯湯槽21が第二満水状態であると判定する。一方、制御装置15は、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯槽21内の貯湯水の温度状態が、貯湯槽21上層の貯湯水温度は第二温度T2bであり、かつ貯湯槽21下層の貯湯水温度は第二温度T2b未満である温度状態である場合には、貯湯槽21が第二満水状態未満であると判定する。また、貯湯槽21が第二温度T2b以上の貯湯水で満水となっている状態は、貯湯槽21が第二満水状態以上であると判定する。
制御装置15は、貯湯槽21が第二満水状態未満である場合、ステップS118にて「NO」と判定し、プログラムをステップS120以降に進める。すなわち、制御装置15は、上述した第二温度満水制御部62と同様に、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bに対応する第二温度T2bの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。
制御装置15は、ステップS120において、熱交換器12から導出される貯湯水(熱交換器出口貯湯水温度)の目標温度を第二目標温度T1bに設定する。制御装置15は、ステップS122において、上述した第二熱交換器導出温度制御部62aと同様に、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度T1が第二目標温度T1bとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御して貯湯水循環ポンプ22bの吐出量を調整する。
このように、貯湯水循環ポンプ22bが制御されると、第二目標温度T1bの貯湯水が熱交換器12から導出され貯湯槽21に導入される。その結果、貯湯槽21が第二満水状態以上となった場合、制御装置15は、ステップS118にて「YES」と判定し、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する(ステップS124)。すなわち、制御装置15は、ステップS118,124において、上述した第二制御停止部62bと同様に、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第二温度T2bの貯湯水によって満水となる第二満水状態となった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する。
そして、制御装置15は、ステップS126において、フラグFを0に設定する。なお、制御装置15は、通常の排熱回収制御を行う。通常の排熱回収制御は、貯湯槽21内の貯湯水の温度状況、熱交換器12の貯湯水出口温度に基づいて貯湯水循環ポンプ22bの送出量(貯湯水の循環流量)を制御することにより、排熱回収を制御することである。
上述した説明から明らかなように、本実施形態の燃料電池システムは、燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池34と、貯湯水を貯水する貯湯槽21と、燃料電池34の排熱と貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器12と、貯湯槽21と熱交換器12との間において貯湯水を循環させるように形成された貯湯水循環ライン22と、貯湯水循環ライン22に設けられ、貯湯水を送出して循環させる貯湯水循環ポンプ22b(送出装置)と、貯湯水循環ポンプ22bの送出量を制御する制御装置15と、を備えている。制御装置15は、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bより低い第一目標温度T1aに対応する第一温度T2aの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する第一温度満水制御部61と、第一温度満水制御部61によって貯湯槽21を第一温度T2aの貯湯水で満水にした後に、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bに対応する第二温度T2bの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する第二温度満水制御部62と、を備えている。
これによれば、貯湯槽21は、第一温度満水制御部61によって第一温度T2aの貯湯水で満水にされた後に、第二温度満水制御部62によって第一温度T2aより高温である第二温度T2bの貯湯水で満水にされる。その結果、貯湯槽21に供給される水道水に含有される残留塩素濃度は第一温度T2aに上昇された貯湯槽21内において低下されるため、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が循環する熱交換器12が残留塩素によって腐食するのを抑制することができる。さらに、第一温度T2aの貯湯水で満水にされた貯湯槽21から供給される貯湯水は、残留塩素濃度が低下された上で熱交換器12に供給されて昇温されるため、高温環境下においてより強く作用する残留塩素による腐食作用が抑制される。よって、熱交換器12における腐食を抑制するとともに排熱回収効率を向上させることができる。
また本実施形態の燃料電池システムは、貯湯槽21内に設けられ、貯湯槽21内の貯湯水の温度状態を検出する貯湯槽内温度状態検出装置21bと、貯湯水循環ライン22であって熱交換器12の貯湯水導出口12cと貯湯槽21の貯湯水導入口21cとの間に設けられ、熱交換器12から導出される貯湯水の温度T1を検出する熱交換器貯湯水導出温度センサ22dと、をさらに備えている。第一温度満水制御部61は、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度が第一目標温度T1aとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御する第一熱交換器導出温度制御部61aと、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水によって満水となる第一満水状態となった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する第一制御停止部61bと、を備えている。第二温度満水制御部62は、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dによって検出される貯湯水の温度が、貯湯槽21が第二目標温度T1bとなるように貯湯水循環ポンプ22bを制御する第二熱交換器導出温度制御部62aと、貯湯槽内温度状態検出装置21bによって検出される貯湯水の温度状態が第二温度T2bの貯湯水によって満水となる第二満水状態なった場合、貯湯水循環ポンプ22bの駆動を停止する第二制御停止部62bと、を備えている。
これによれば、貯湯槽21が第一温度T2aの貯湯水で満水にされる際に、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dの検出結果に基づいて第一温度T2aの貯湯水で確実に満水にされるとともに、貯湯槽内温度状態検出装置21bの検出結果に基づいて貯湯槽21を第一満水状態とすることができる。また、貯湯槽21が第二温度T2bの貯湯水で満水にされる際に、熱交換器貯湯水導出温度センサ22dの検出結果に基づいて第二温度T2bの貯湯水で確実に満水にされるとともに、貯湯槽内温度状態検出装置21bの検出結果に基づいて貯湯槽21を第二満水状態とすることができる。
また本実施形態の燃料電池システムは、改質用原料および改質水から燃料を生成して燃料電池34に導出する改質部33と、改質水を貯水する水タンク14と、燃料のオフガスである燃料オフガスを酸化剤ガスで燃焼して改質部33を加熱する燃焼部36と、をさらに備え、熱交換器12は、燃料電池34の排熱を含む燃焼部36からの燃焼排ガスと貯湯水との間で熱交換を行い、燃焼排ガス中の水蒸気を凝縮して凝縮水として水タンク14に導出し、第二目標温度T1bは、改質部33にて必要な改質水を熱交換器12にて導出される凝縮水で賄う水自立が、成立可能な最高温度に設定されている。
これによれば、燃料電池システムは、水道水が循環する熱交換器12が残留塩素によって腐食するのを抑制することができるとともに、水自立を確実に成立させることができる。
また本実施形態の燃料電池システムにおいては、第一目標温度T1aは、貯湯槽21内の貯湯水の残留塩素濃度が一定時間放置した後に所定濃度以下となる温度に設定されている。
これによれば、貯湯槽21に供給される水道水に含有される残留塩素濃度は、第一温度T2aに上昇された貯湯槽21内において一定時間放置されると、所定濃度以下に確実に低下されるため、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が循環する熱交換器12が残留塩素によって腐食するのをより確実に抑制することができる。さらに、第一温度T2aの貯湯水で満水にされた貯湯槽21から供給される貯湯水は、残留塩素濃度がより確実に低下された上で熱交換器12に供給されて昇温されるため、高温環境下においてより強く作用する残留塩素による腐食作用がより確実に抑制される。
また本実施形態の燃料電池システムにおいては、第二温度満水制御部62は、第一温度満水制御部61によって貯湯槽21を第一温度T2aの貯湯水で満水にした時点から所定時間経過した後に、熱交換器12から導出される貯湯水の第二目標温度T1bに対応する第二温度T2bの貯湯水によって貯湯槽21を満水にするように貯湯水循環ポンプ22bを制御する。
これによれば、貯湯槽21に供給される水道水に含有される残留塩素濃度は、第一温度T2aに上昇された貯湯槽21内において所定時間経過すると、確実に低下されるため、複雑化・高コスト化を招くことなく、水道水が循環する熱交換器12が残留塩素によって腐食するのをより確実に抑制することができる。
10…発電ユニット、11…燃料電池モジュール、12…熱交換器、15…制御装置(第一温度満水制御部、第二温度満水制御部)、21…貯湯槽、21b…貯湯槽内温度状態検出装置、22…貯湯水循環ライン、22b…貯湯水循環ポンプ(送出装置)、22d…熱交換器貯湯水導出温度センサ、23…導出装置、24…給水源、25…導入装置、34…燃料電池、42a…流量計、44…開閉弁、61…第一温度満水制御部、61a…第一熱交換器導出温度制御部、61b…第一制御停止部、62…第二温度満水制御部、62a…第二熱交換器導出温度制御部、62b…第二制御停止部。

Claims (4)

  1. 燃料と酸化剤ガスとにより発電する燃料電池と、
    貯湯水を貯水する貯湯槽と、
    前記燃料電池の排熱と前記貯湯水との間で熱交換が行われる熱交換器と、
    前記貯湯槽と前記熱交換器との間において前記貯湯水を循環させるように形成された貯湯水循環ラインと、
    前記貯湯水循環ラインに設けられ、前記貯湯水を送出して循環させる送出装置と、
    前記送出装置の送出量を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記熱交換器から導出される貯湯水の第二目標温度より低い第一目標温度に対応する第一温度の貯湯水によって前記貯湯槽を満水にするように前記送出装置を制御する第一温度満水制御部と、
    前記第一温度満水制御部によって前記貯湯槽を前記第一温度の貯湯水で満水にした後に、前記熱交換器から導出される貯湯水の前記第二目標温度に対応する第二温度の貯湯水によって前記貯湯槽を満水にするように前記送出装置を制御する第二温度満水制御部と、
    を備え
    前記第二温度満水制御部は、前記第一温度満水制御部によって前記貯湯槽を前記第一温度の貯湯水で満水にした時点から所定時間経過した後に、前記熱交換器から導出される貯湯水の前記第二目標温度に対応する前記第二温度の貯湯水によって前記貯湯槽を満水にするように前記送出装置を制御する燃料電池システム。
  2. 前記貯湯槽内に設けられ、前記貯湯槽内の貯湯水の温度状態を検出する貯湯槽内温度状態検出装置と、
    前記貯湯水循環ラインであって前記熱交換器の貯湯水導出口と前記貯湯槽の貯湯水導入口との間に設けられ、前記熱交換器から導出される前記貯湯水の温度を検出する熱交換器貯湯水導出温度センサと、をさらに備え、
    前記第一温度満水制御部は、
    前記熱交換器貯湯水導出温度センサによって検出される前記貯湯水の温度が前記第一目標温度となるように前記送出装置を制御する第一熱交換器導出温度制御部と、
    前記貯湯槽内温度状態検出装置によって検出される前記貯湯水の温度状態が、前記貯湯槽が前記第一温度の貯湯水によって満水となる第一満水状態となった場合、前記送出装置の駆動を停止する第一制御停止部と、を備え、
    前記第二温度満水制御部は、
    前記熱交換器貯湯水導出温度センサによって検出される前記貯湯水の温度が、前記貯湯槽が前記第二目標温度となるように前記送出装置を制御する第二熱交換器導出温度制御部と、
    前記貯湯槽内温度状態検出装置によって検出される前記貯湯水の温度状態が前記第二温度の貯湯水によって満水となる第二満水状態なった場合、前記送出装置の駆動を停止する第二制御停止部と、を備えている請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 改質用原料および改質水から前記燃料を生成して前記燃料電池に導出する改質部と、
    前記改質水を貯水する水タンクと、
    前記燃料のオフガスである燃料オフガスを酸化剤ガスで燃焼して前記改質部を加熱する燃焼部と、をさらに備え、
    前記熱交換器は、前記燃料電池の排熱を含む前記燃焼部からの燃焼排ガスと前記貯湯水との間で前記熱交換を行い、前記燃焼排ガス中の水蒸気を凝縮して凝縮水として前記水タンクに導出し、
    前記第二目標温度は、前記改質部にて必要な前記改質水を前記熱交換器にて導出される前記凝縮水で賄う水自立が、成立可能な最高温度に設定されている請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記第一目標温度は、前記貯湯槽内の前記貯湯水の残留塩素濃度が一定時間放置した後に所定濃度以下となる温度に設定されている請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の燃料電池システム。
JP2014221637A 2014-10-30 2014-10-30 燃料電池システム Active JP6447014B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221637A JP6447014B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014221637A JP6447014B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 燃料電池システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016090082A JP2016090082A (ja) 2016-05-23
JP6447014B2 true JP6447014B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=56018193

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014221637A Active JP6447014B2 (ja) 2014-10-30 2014-10-30 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6447014B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108475794B (zh) * 2016-01-23 2022-01-21 京瓷株式会社 燃料电池装置
JP6715626B2 (ja) * 2016-03-17 2020-07-01 大阪瓦斯株式会社 熱回収システム
JP6472902B2 (ja) * 2016-08-10 2019-02-20 ダイニチ工業株式会社 燃料電池装置
JP2018186000A (ja) * 2017-04-26 2018-11-22 京セラ株式会社 燃料電池装置
JP2019003811A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
KR102578637B1 (ko) * 2018-08-21 2023-09-13 퓨얼셀 에너지, 인크 압력 불균형으로부터 보호되는 연료 전지

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004150646A (ja) * 2002-10-28 2004-05-27 Sekisui Chem Co Ltd コジェネレーションシステム
JP5388758B2 (ja) * 2009-08-27 2014-01-15 京セラ株式会社 燃料電池コージェネレーションシステム
JP2012202579A (ja) * 2011-03-24 2012-10-22 Osaka Gas Co Ltd コージェネレーションシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016090082A (ja) 2016-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6447014B2 (ja) 燃料電池システム
JP2015185265A (ja) 燃料電池システム
JP2016012531A (ja) 燃料電池システム
JP6179390B2 (ja) 燃料電池システム
JP6610003B2 (ja) 燃料電池システム
JP2013191299A (ja) 燃料電池システム
JP2019186109A (ja) 燃料電池システム
JP6446949B2 (ja) 燃料電池システム
JP6111855B2 (ja) 燃料電池システム
JP6728759B2 (ja) コジェネレーションシステム
EP3070774B1 (en) Fuel cell system
JP2019129115A (ja) 燃料電池システム
JP6350036B2 (ja) 燃料電池システム
JP6701804B2 (ja) 燃料電池システム
JP6699232B2 (ja) 燃料電池システム
JP6409368B2 (ja) 燃料電池システム
JP6413398B2 (ja) 燃料電池システム
JP6405749B2 (ja) 燃料電池システム
JP7056245B2 (ja) 発電システム
JP6939316B2 (ja) 燃料電池システム
JP6682911B2 (ja) コジェネレーションシステム
JP2016091646A (ja) 燃料電池システム
JP6424494B2 (ja) 燃料電池システム
JP6930233B2 (ja) 燃料電池システム
JP6972872B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181119

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6447014

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151