JP6446924B2 - 情報提供装置、プログラム及び情報提供システム - Google Patents

Description

本発明は、スマートフォンなどの通信端末装置と連動して各種の情報を提供する情報提供装置、プログラム及び情報提供システムに関する。

近年、ＷＷＷ（Ｗｏｒｌｄ Ｗｉｄｅ Ｗｅｂ）などのネットワーク技術の発展、及び、タブレット型情報端末装置やスマートフォンなどに代表される通信端末装置の進歩に伴い、これら通信端末装置のユーザは、ＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーク・サービス）に代表される、情報共有サービス、又は、情報提供サービスを通して、自身の嗜好に合致する各種のコンテンツ（例えば、写真等の画像や、ニュース記事やブログ等の文書、音楽、動画等）を視聴及び共有することができるようになっている。

特に、最近では、通信端末装置を携帯して移動するユーザに対して、ユーザの位置情報を利用してコンテンツを推薦するために、情報提供者がユーザの移動先を予測し、予測した先に関連するコンテンツをユーザに推薦するシステムが提案されている（例えば、特許文献１）。

特開２００７−１７８３４４号公報

しかしながら、上記特許文献１に開示されたシステムでは、ユーザの移動先をその時点での周囲の交通量に基づいて予測しているので、各ユーザの個別の習慣的行動などは一切考慮されておらず、各ユーザの状況に合致しないコンテンツを推薦して提供してしまう可能性がある。

本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することが可能な情報提供装置等を提供することにある。

（１）上述した課題を解決するため、本発明の情報提供装置は、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置であって、前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するようコンテンツ提供要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、当該コンテンツ提供要求をした際の対象ユーザの移動が完了するまでの移動時間を予測する予測手段と、前記予測された移動時間に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、を備える構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、対象ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報をデータベースに予め登録し、その移動履歴情報に基づいて対象ユーザの習慣的な行動の有無を予測することができるので、移動時間などに合わせた最適な推薦コンテンツを提供することができる。

したがって、本発明の情報提供装置は、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

（２）また、本発明の情報提供装置は、前記予測手段が、前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報から当該ユーザの習慣的な行動を検出し、当該検出した習慣的な行動と前記移動ログとに基づいて、前記対象ユーザの移動時間を予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動として対象ユーザの移動時間を予測し、当該予測した移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができるので、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

（３）また、本発明の情報提供装置は、前記予測手段が、前記対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、１日のうちの同時刻又は同時刻と判定可能な時刻に、前記移動中の位置と同一又は同一と判定可能な移動開始位置及び移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、前記移動中に同時刻又は同時刻と判定可能な時刻になった時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動における移動時間を的確に予測することができるので、当該移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（４）また、本発明の情報提供装置は、 前記予測手段が、前記対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、１日のうちの異なる時刻又は異なる時刻と判定可能な時刻に、前記移動中の位置と同一又は同一と判定可能な移動開始位置及び移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動における移動時間を的確に予測することができるので、当該移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（５）また、本発明の情報提供装置は、前記予測手段が、前記対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、前記移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置に対し、経路の方向が異なる複数の移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に移動中の前記移動体における移動方向を検出し、検出した前記移動方向側に位置する当該検出した移動履歴の前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動における移動時間を的確に予測することができるので、当該移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（６）また、本発明の情報提供装置は、前記予測手段が、前記対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、前記移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置に対し、経路の方向が同じである複数の異なる移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に前記検出した移動履歴における異なる前記移動終了位置のうちの最も近い移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動における移動時間を的確に予測することができるので、当該移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（７）また、本発明の情報提供装置は、前記予測手段が、前記予測手段が、前記対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報であって前記移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置に基づいて登録された移動履歴情報の記録数が所定の条件を具備していない場合には、前記前記移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置からの前記対象ユーザ又は他の複数のユーザの移動時間の平均値を前記残り移動時間として、予測する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、習慣的な行動における移動時間を的確に予測することができるので、当該移動時間に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（８）また、本発明の情報提供装置は、前記対象ユーザが所定のコンテンツを視聴する視聴時間を計測する計測手段と、他の複数のユーザが当該コンテンツを視聴した視聴時間の平均値に対する前記対象ユーザが視聴した視聴時間の比率を、前記データベースに登録させる比率登録手段と、を更に備え、前記選択手段が、前記所定の条件として、推薦すべきコンテンツの視聴時間の平均値に前記対象ユーザの前記比率を乗算した前記対象ユーザの予想視聴時間を算出し、前記予想視聴時間と前記予測された前記残り移動時間の時間長とに基づいて前記推薦すべきコンテンツの中から推薦コンテンツを選択する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、対象ユーザのコンテンツの視聴時間を考慮して推薦コンテンツを推薦することができるので、適切な推薦コンテンツを推薦することができる。

（９）また、本発明の情報提供装置は、前記選択手段が、前記予測手段の予測結果に基づいて推薦コンテンツを複数選択し、前記提供手段が、選択された複数の前記推薦コンテンツに関する情報を前記推薦情報として前記対象ユーザの前記通信端末装置にリスト形式で提供する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、ユーザによって複数の推薦コンテンツの中から視聴するコンテンツを選択することができる。

（１０）また、本発明の情報提供装置は、前記選択手段が、前記移動情報に基づいて前記対象ユーザの移動手段を推測し、前記所定の条件として、前記移動手段に基づいて前記推薦コンテンツを選択する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供装置は、移動手段に適した推薦コンテンツを提供することができる。

（１１）上述した課題を解決するため、本発明のプログラムは、コンピュータによって、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供するプログラムであって、前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段、日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段、前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するようコンテンツ提供要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、当該コンテンツ提供要求をした際の対象ユーザの移動が完了するまでの移動時間を予測する予測手段、前記予測された移動時間に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段、及び、選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段、として機能させる構成を有している。

この構成より、本発明のプログラムは、対象ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報をデータベースに予め登録し、その移動履歴情報に基づいて対象ユーザの習慣的な行動の有無を予測することができるので、移動時間などに合わせた最適な推薦コンテンツを提供することができる。

したがって、本発明のプログラムは、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

（１２）上述した課題を解決するため、本発明の情報提供方法は、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供方法であって、前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得し、日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させ、前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するようコンテンツ提供要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、当該コンテンツ提供要求をした際の対象ユーザの移動が完了するまでの移動時間を予測し、前記予測された移動時間に基づいて推薦コンテンツを選択し、選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と信端末装置に前記推薦情報として提供する、構成を有している。

この構成より、本発明の情報提供方法は、対象ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報をデータベースに予め登録し、その移動履歴情報に基づいて対象ユーザの習慣的な行動の有無を予測することができるので、移動時間などに合わせた最適な推薦コンテンツを提供することができる。

したがって、本発明の情報提供方法は、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

本発明の情報提供装置等は、移動時間などに合わせた最適な推薦コンテンツを提供することができるので、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

本発明に係る情報提供システムの一実施形態における構成を示すシステム構成図である。 一実施形態の情報提供サーバ装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態の情報提供サーバ装置内に設けられた移動履歴情報データベースに記録されるデータの一例を示す図である。 一実施形態の情報提供サーバ装置内に設けられた視聴時間管理データベースに記録されるデータと、コンテンツ管理データベースに記録されるデータの一部の一例を示す図である。 一実施形態における情報提供サーバ装置において実行される移動履歴登録処理を示すフローチャートである。 一実施形態における情報提供サーバ装置において実行される推薦コンテンツ提供処理を示すフローチャートである。 一実施形態における情報提供サーバ装置において実行される視聴時間登録処理を示すフローチャートである。

以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、通信端末装置と、当該通信端末装置とネットワークを介して接続される情報提供サーバ装置と、を有する情報提供システムに対し、本発明に係る情報提供サーバ装置、プログラム及び情報提供システムを適用した場合の実施形態である。ただし、本発明は、その技術的思想を含む範囲内で以下の実施形態に限定されない。

［１］情報提供システム
まず、図１を用いて本実施形態における情報提供システム１の構成及び概要について説明する。なお、図１は、本実施形態における情報提供システム１の構成を示すシステム構成図である。また、図が煩雑になることを防止するために、図１においては、一部のユーザのみを示している。すなわち、実際の情報提供システム１においては、表示するよりも多数のユーザ、及び、通信端末装置１０が存在している。

本実施形態の情報提供システム１は、ネットワークを介して、
（１）各ユーザの所有する通信端末装置１０において日時に対応付けられた通信端末装置１０の位置情報や加速度情報などの移動に関する移動情報を登録し、
（２）各ユーザによって、推薦するニュース記事、製品紹介の記事、メールマガジン、電子書籍、又は、音楽などのコンテンツ（以下、単に「コンテンツ」という。）の提供が要求された場合に、推薦するコンテンツ（以下、単に「推薦コンテンツ」という。）に関する情報を推薦情報として提供する、
システムである。

特に、情報提供システム１は、対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、
（Ａ）データベースに登録された移動履歴情報と対象ユーザが移動中に記録された移動情報(以下、既に登録されている移動履歴情報と差別化するために「移動ログ」という。)と、に基づいて、対象ユーザの移動が完了するまでの移動時間を予測し、
（Ｂ）当該予測した移動時間に基づいて推薦コンテンツを選択し、
（Ｃ）選択された推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０に推薦情報として提供することが可能な構成を有している。

具体的には、本実施形態の情報提供システム１は、図１に示すように、ＳＮＳに利用登録済みのユーザによって利用される複数の通信端末装置１０と、ネットワーク２０と、ネットワーク２０を介して、通信端末装置１０に通信接続されるとともに、移動履歴登録処理、移動時間予測処理、視聴時間登録処理及び推薦コンテンツ提供処理を実行する情報提供サーバ装置３０と、を有している。

なお、本実施形態では、通信端末装置１０は、移動体とともに移動するものとしている。ここでの移動体とは、通常は通信端末装置１０の所有者であるユーザであるが、例えば、電車やバス、自動車などの乗り物など、ユーザ以外の移動する物についても移動体に含むものとする。

一般的に、通信端末装置１０を所持して電車やバスを利用して移動するユーザは、移動中に通信端末装置１０により何らかのアプリケーションを起動し、ネットワークを介してコンテンツを視聴する機会が多い。

しかしながら、移動時間は移動終了までという制限があるため、ユーザが興味を持って視聴し始めたコンテンツが終了する前に移動終了位置に到着してしまうこともある。その場合、ユーザはコンテンツの視聴を中断せざるを得ず、快適さが失われたり、また場合によってはコンテンツの再起動などが必要になって利便性が低下してしまう。

そこで、本実施形態の情報提供システム１は、ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報を登録しておき、ユーザから推薦コンテンツの提供の要求があった場合には、移動方向や現在位置を考慮しつつ、移動先までの移動時間を検出し、当該移動時間に基づいて推薦コンテンツを選択して提供することができるようになっている。

すなわち、本実施形態の情報提供システム１は、対象ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報をデータベースに登録しておき、対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、データベースに登録された移動履歴情報から当該ユーザの習慣的な行動を検出するとともに、当該検出した習慣的な行動と移動ログとに基づいて、対象ユーザの移動時間を予測し、予測した移動時間に最適な推薦コンテンツを提供することができるので、コンテンツが終了する前に対象ユーザの移動が終了して視聴が中断してしまうことを防止できるようになっている。

なお、ネットワーク２０は、例えば、携帯電話網を含む公衆電話網と、ＩＰ（Ｉｎｔｅｒｎｅｔ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）ネットワークが相互接続されて構成される。ただし、当該ネットワーク２０の構成は、これに限られない。

通信端末装置１０は、例えば、ＰＣ、スマートフォン、タブレット型情報端末装置、又は、携帯用電話機等の通信端末装置であり、ユーザが推薦コンテンツを視聴する際や、ユーザの移動に伴う移動情報の送信に用いられる。

具体的には、通信端末装置１０は、音声通話機能及び電子メールの送受信機能とともに、ＸＭＬ（ｅＸｔｅｎｓｉｂｌｅ Ｍａｒｋｕｐ Ｌａｎｇｕａｇｅ）等のマークアップ言語によって記述されているリソースデータをＵＲＬ（Ｕｎｉｆｏｒｍ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｌｏｃａｔｏｒ）に基づいて取得し、当該リソースデータに基づいて、画像の表示、音声再生及びデータ通信を行う、ブラウジング機能を有している。

また、通信端末装置１０は、ブラウジング機能を用いて、情報提供サーバ装置３０から受信したリソースデータに基づいて、当該リソースデータによって構成されるコンテンツをユーザが視聴可能に表示及び再生するとともに、基地局ＢＳ及びネットワーク２０を介して情報提供サーバ装置３０と通信接続することができるようになっている。

また、通信端末装置１０は、移動情報を取得するためのＧＰＳ機能あるいは加速度センサなどを有している。ＧＰＳ機能を有する場合は、ＧＰＳ機能により得られた位置情報とその位置情報を取得した日時とから、ユーザの習慣的な移動情報を得ることができる。ここでの移動情報としては、移動経路及び移動速度などであり、移動速度からは電車、バス、自動車、徒歩、ランニングなどの移動手段を推測することも可能である。また、加速度センサを有している場合は、加速度の向きから徒歩やランニングでの移動を特定したり、あるいは既知の方法を用いて加速度から移動速度を算出することも可能である。

本実施形態の情報提供サーバ装置３０は、各種のデータベース（以下、「ＤＢ」と略す。）を有し、通信端末装置１０にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供するために用いられる。そして、情報提供サーバ装置３０は、
（１）通信端末装置１０の移動情報を通信端末装置１０から取得する機能、
（２）日時に対応付けられた通信端末装置１０の移動に関する移動情報を、通信端末装置１０を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録し管理する機能、
（３）対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置１０における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、対象ユーザが移動を完了するまでの移動時間を予測する機能、
（４）予測された残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する機能、及び、
（５）選択された推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０に推薦情報として提供する機能、
を有する。

即ち、情報提供サーバ装置３０は、通信端末装置１０の移動情報を通信端末装置１０から取得し、取得した移動情報をユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録し管理する移動履歴登録処理を実行するための構成を有している。また、情報提供サーバ装置３０は、対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置１０における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、対象ユーザが移動を完了するまでの移動時間を予測する移動時間予測処理を実行するための構成を有している。更に、情報提供サーバ装置３０は、予測された残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択し、選択された推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０に推薦情報として提供する推薦コンテンツ提供処理を実行するための構成を有している。

特に、情報提供サーバ装置３０は、対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、データベースに登録された移動履歴情報から当該ユーザの習慣的な行動を検出し、当該検出した習慣的な行動と移動ログとに基づいて、前記対象ユーザの移動時間を予測する構成を有している。

また、情報提供サーバ装置３０は、推薦コンテンツを選択する所定の条件を設定するために、
（６）対象ユーザが推薦コンテンツを視聴した視聴時間を計測して視聴時間管理ＤＢ３３３に登録し管理する機能を有し、
視聴時間登録処理を実行するための構成を有している。

このような構成より、本実施形態の情報提供システム１は、移動中にコンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができるようになっている。

［２］情報提供サーバ装置
［２．１］構成
次に、図２を用いて本実施形態の情報提供サーバ装置３０の構成について説明する。図２は、本実施形態の情報提供サーバ装置３０の構成を示すブロック図である。

本実施形態の情報提供サーバ装置３０は、図２に示すように、ネットワーク２０に通信接続される通信制御部３１０と、各種のメモリとして機能するＲＯＭ／ＲＡＭ３２０と、各種のＤＢを有する記録装置３３０と、サーバ装置全体を制御するサーバ管理制御部３４０と、通信端末装置１０と連動しつつ、移動履歴登録処理、移動時間予測処理、視聴時間登録処理及び推薦コンテンツ提供処理を実行するデータ処理部３５０と、日時及び曜日や祝日をカウントし出力するタイマー部３６０とを有する。なお、上記の各部は、バスＢによって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。

通信制御部３１０は、所定のネットワークインターフェースであり、ネットワーク２０を介して通信端末装置１０とデータの授受を行う。

ＲＯＭ／ＲＡＭ３２０には、情報提供サーバ装置３０の駆動に必要な各種のプログラムが記録されている。また、ＲＯＭ／ＲＡＭ３２０は、サーバ管理制御部３４０やデータ処理部３５０が各種の処理を実行する際のワークエリアとして用いられる。

記録装置３３０は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｃ Ｄｒｉｖｅ）、又は、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）により構成され、その記録領域内に少なくとも、移動履歴情報ＤＢ３３１と、コンテンツ管理ＤＢ３３２と、視聴時間管理ＤＢ３３３と、を有している。なお、本実施形態の記録装置３３０は、例えば、本発明のデータベースを構成する。

移動履歴情報ＤＢ３３１は、通信端末装置１０の移動情報がデータとして格納されるデータベースである。本実施形態では、情報提供サーバ装置３０は、各通信端末装置１０のＧＰＳ機能を利用して、位置情報に基づいて移動情報を得るものとしている。例えば、移動履歴情報ＤＢ３３１は、図３に示すように、通信端末装置１０毎に、
（１）通信端末装置１０のユーザＩＤと、
（２）日付、曜日、祝日か否かなどのカレンダー情報と、
（３）時刻情報と、
（４）移動開始位置と、
（５）移動終了位置と、
（６）移動開始位置から移動終了位置までの移動時間と、
が対応付けて登録（記録）される。ユーザＩＤは、通信端末装置１０を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報となっている。また、ここでのカレンダー情報及び時刻情報は、タイマー部３６０から取得された情報を利用するようになっている。

なお、例えば、図３では、２０１４年７月２７日の移動履歴情報では、ユーザは、八王子駅から東京駅まで乗り換え無しで移動しており、同年７月２８日の移動履歴情報では、ユーザは、八王子駅から新宿駅まで乗り換え無しで移動し、新宿駅で乗り換えて市ヶ谷駅まで乗り換え無しで移動していることが示されている。

コンテンツ管理ＤＢ３３２は、ネットワーク上の膨大なコンテンツの中から、推薦コンテンツとして選択しうる候補をある程度選択して登録管理するためのＤＢである。例えば、コンテンツ管理ＤＢ３３２は、コンテンツ毎に、
（１）コンテンツに割り当てられたコンテンツＩＤと、
（２）コンテンツのタイトルと、
（３）コンテンツのジャンルと、
（４）コンテンツデータ（具体的には、当該コンテンツデータが記憶されているＵＲＬ）と、
（５）視聴したユーザの平均視聴時間と、
が対応付けて登録（記録）される。

視聴時間管理ＤＢ３３３は、対象ユーザが、過去に推薦コンテンツを視聴した際に要した視聴時間を登録管理するためのＤＢである。更に、視聴時間管理ＤＢ３３３は、対象ユーザから推薦コンテンツの提供の要求があった場合に、同じ推薦コンテンツを他の複数のユーザが視聴した際の平均視聴時間に対する対象ユーザの視聴時間の比率を一時的に登録管理するようになっている。例えば、図４に示すように、視聴時間管理ＤＢ３３３は、ユーザの視聴時間毎に、
（１）コンテンツＩＤと、
（２）対象ユーザの視聴時間と、
（３）当該コンテンツを視聴した他のユーザの平均視聴時間（コンテンツ管理ＤＢ３３２に登録）に対する比率と、
が対応付けて記録される。

例えば、図４に示すように、コンテンツＩＤ＝１のコンテンツに関しては、他のユーザの平均視聴時間が１０分間であり、対象ユーザの視聴時間が８分間であった場合は、ユーザの視聴時間８分に関して、平均視聴時間との比率は０．８として記録される。

サーバ管理制御部３４０は、主に中央演算処理装置（ＣＰＵ）によって構成される。特に、サーバ管理制御部３４０は、プログラムを実行することによって、サーバ装置３０の各部を統合制御するとともに、記録装置３３０の管理及び制御を含め、推薦コンテンツの提供の管理を行う。

データ処理部３５０は、所定のアプリケーションを実行することによって、サーバ管理制御部３４０の制御の下、記録装置３３０の管理及び制御、ログイン管理を含む、移動履歴登録処理、移動時間予測処理、視聴時間登録処理及び推薦コンテンツ提供処理を実行する。なお、本実施形態のデータ処理部３５０の詳細については、後述する。

［２．２］データ処理部
次に、本実施形態のデータ処理部３５０の詳細について説明する。

データ処理部３５０は、サーバ管理制御部３４０の制御の下、
（１）記録装置３３０の管理及び制御
（２）通信端末装置１０の移動情報を通信端末装置１０から取得し、取得した移動情報をユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録し管理する移動履歴登録処理、
（３）対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置１０における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間を予測する移動時間予測処理、
（４）対象ユーザが推薦コンテンツを視聴した視聴時間を計測して視聴時間管理ＤＢ３３３に登録し管理する視聴時間登録処理、及び、
（５）予測された残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択し、選択された推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０に推薦情報として提供する推薦コンテンツ提供処理、
を実行する。

特に、データ処理部３５０は、所定のアプリケーションを実行することにより、移動履歴登録処理を実行する移動履歴登録処理部３５１、移動時間予測処理を実行する移動時間予測処理部３５３、視聴時間登録処理を実行する視聴時間登録処理部３５４、推薦コンテンツ提供処理を実行する推薦コンテンツ提供処理部３５４を実現する。

なお、例えば、本実施形態の移動履歴登録処理部３５１は、本発明の取得手段及び移動履歴登録手段を構成し、移動時間予測処理部３５３は、本発明の予測手段を構成し、視聴時間登録処理部３５３は、計測手段及び比率登録手段を構成し、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、選択手段、提供手段を構成する。また、以下に、各部の詳細について説明する。

［２．２．１］移動履歴登録処理部
移動履歴登録処理部３５１は、タイマー部３６０と連動して、通信端末装置１０の移動情報を通信端末装置１０から取得し、取得した移動情報をユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録し管理する移動履歴登録処理を実行する。

具体的には、移動履歴登録処理部３５１は、通信端末装置１０のＧＰＳ機能を利用し、移動情報として現在の位置情報を得る。そして、移動履歴登録処理部３５１は、例えば図３に示すように、得られた位置情報と、その位置における日時情報と、ユーザ識別情報とを対応付けて、移動履歴情報ＤＢ３３１に登録する。

また、移動履歴登録処理部３５１は、ユーザの移動手段を判定するようにしてもよい。この場合、移動履歴登録処理部３５１は、例えば、通信端末装置１０の加速度センサを利用して、振幅が所定値以上である縦振れの振動が所定の間隔で続いた場合、徒歩又はランニングによる移動であると判断する。また、移動履歴登録処理部３５１は、ＧＰＳ又は加速度センサを利用して、ユーザの移動速度を算出し、加速度センサに上記のような振動が検出されず、移動速度が平均時速５０ｋｍ未満であればバスや自動車による移動であると判断し、移動速度が平均時速５０ｋｍ以上であれば電車による移動であると判断するようにする。なお、移動履歴登録処理部３５１は、移動手段の推測結果を移動履歴情報ＤＢ３３１に登録するようにしてもよい。

［２．２．２］移動時間予測処理部
移動時間予測処理部３５２は、対象ユーザによるコンテンツの提供の要求があった場合に、対象ユーザの現在の位置から移動を完了するまでの移動時間を予測する移動時間予測処理を実行する。

具体的には、移動時間予測処理部３５２は、まず対象ユーザによるコンテンツの提供の要求の有無を判断する。この判断は、対象ユーザが通信端末装置１０を操作して、アプリケーションを利用してコンテンツの提供を要求した場合に、コンテンツ提供の要求信号が情報提供サーバ装置３０に送信されることで、移動時間予測処理部３５２が判断する。移動時間予測処理部３５２は、対象ユーザによるコンテンツの提供の要求があったと判断した場合は、対象ユーザの現在の位置を移動ログとして通信端末装置１０のＧＰＳ機能を利用することにより取得する。

そして、移動時間予測処理部３５２は、対象ユーザの現在の位置から移動を完了するまでの予測された残り移動時間を予測する。ここでの手法としては、過去の移動履歴情報（すなわち、過去の習慣的な行動に関する情報）によって、例えば以下のような態様がある。

（移動時間予測処理１）
対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、１日のうちの同時刻又は同時刻と判定可能な時刻に、移動中の位置（すなわち、移動ログ）と同一又は同一と判定可能な移動開始位置及び移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、例えば、所定日数（例えば、３ヶ月間）内で所定の頻度（例えば、５０％）以上を具備する場合は、例えば電車やバスで同時刻に定期的に通勤または通学などしていると推測され、祝日を除く同じ曜日であれば同時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となる可能性が高いと判断される。

この場合、移動時間予測処理部３５２は、祝日を除く同じ曜日の同時刻又は同時刻と判定可能な時刻になった時に、移動終了位置までの過去の移動時間をこれから移動する移動時間として予測する。なお、ここでの移動時間は、過去の移動開始位置から移動終了位置までの移動時間の平均時間とする。

（移動時間予測処理２）
対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、１日のうちの異なる時刻又は異なる時刻と判定可能な時刻に、移動中の位置と同一又は同一と判定可能な移動開始位置及び移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、例えば、所定日数（例えば、３ヶ月間）内で所定の頻度（例えば、５０％）以上を具備する場合は、例えば電車やバスで不定刻に通勤または通学などしていると推測され、祝日を除く同じ曜日であれば不定刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となる可能性が高いと判断される。

この場合、移動時間予測処理部３５２は、祝日を除く同じ曜日に取得した現在位置が移動開始位置に位置したと判定した場合に、現在位置から移動終了位置までの過去の移動時間をこれから移動する移動時間として予測する。

なお、ここでの移動時間は、過去の移動開始位置から移動終了位置までの移動時間の平均時間とする。

（移動時間予測処理３）
対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置に対し、経路の方向が異なる複数の移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、例えば、所定日数（例えば、３ヶ月間）内で所定の頻度（例えば、それぞれ３０％）以上を具備する場合は、例えば、電車やバスで異なる場所にそれぞれの頻度で通勤または通学などしていると推測され、祝日を除く同じ曜日であれば同じ移動開始位置及びいずれかの移動終了位置になる可能性が高いと判断される。

この場合、移動時間予測処理部３５２は、祝日を除く同じ曜日に取得した現在位置が移動開始位置と判定した場合に、現在位置から移動開始後に移動方向を検出し、検出した移動方向側に位置する移動終了位置までの過去の移動時間をこれから移動する移動時間として予測する。

なお、ここでの移動時間は、過去の移動開始位置から移動終了位置までの移動時間の平均時間とする。

（移動時間予測処理４）
対象ユーザの登録された日毎の移動履歴情報の中から、移動中の位置と同一の移動開始位置又は同一の移動開始位置と判定可能な位置に対し、経路の方向が同じである複数の異なる移動終了位置となる移動履歴を検出し、当該検出結果が所定の条件を具備する場合は、例えば、所定日数（例えば、３ヶ月間）内で所定の頻度（例えば、それぞれ３０％）以上を具備する場合は、例えば電車やバスで異なる場所にそれぞれの頻度で通勤または通学などしていると推測され、祝日を除く同じ曜日であれば同じ移動開始位置及びいずれかの移動終了位置になる可能性が高いと判断される。

この場合、移動時間予測処理部３５２は、祝日を除く同じ曜日に取得した現在位置が移動開始位置に近い場合に、現在位置から、異なる前記移動終了位置のうちの最も近い移動終了位置までの過去の移動時間をこれから移動する移動時間として予測する。

なお、ここでの残り移動時間は、過去の移動開始位置から移動終了位置までの移動時間の平均時間とする。また、移動時間予測処理部３５２は、対象ユーザが最も近い移動終了位置から更に他の移動終了位置に移動した場合は、最も近い移動終了位置から次に近い移動終了位置までの移動時間を残り移動時間として予測する。

（移動時間予測処理５）
対象ユーザの移動履歴情報に関し、取得した移動開始位置に対し、所定の条件、例えば所定日数（例えば、３ヶ月間）内で所定の頻度（例えば、３０％）未満の移動終了位置しか登録されていない場合は、定期的な移動とは判断し難い。この場合、移動時間予測処理部３５２は、対象ユーザ又は他の複数のユーザの当該移動開始位置からの移動時間の平均値を残り移動時間として予測する。

（その他）
なお、上述した各例では、いずれも過去の移動履歴情報の移動開始位置において、対象ユーザが通信端末装置１０を起動してアプリケーションを立ち上げている場合について説明している。このため、移動時間予測処理部３５２は、移動履歴情報における残り移動時間を、そのまま現在の残り移動時間として予測することができる。これに対し、例えば、移動開始位置からある程度の時間移動した後に対象ユーザがアプリケーションを立ち上げた場合は、移動時間予測処理部３５２は、現在位置が移動履歴情報の移動開始位置から移動終了位置までの間にあることを判断し、その移動開始位置から移動終了位置までの移動時間と、移動開始位置から現在位置までに経過した移動時間との差を残り移動時間として予測する。

［２．２．３］視聴時間登録処理部
視聴時間登録処理部３５３は、タイマー部３６０と連動して、対象ユーザが推薦コンテンツを視聴した視聴時間を計測し、視聴時間管理ＤＢ３３３に登録し管理する視聴時間登録処理を実行する。

具体的には、視聴時間登録処理部３５３は、視聴時間管理ＤＢ３３３に対し、図４に示すように、対象ユーザが視聴した推薦コンテンツのコンテンツＩＤ及び視聴時間を登録して管理する。また、視聴時間登録処理部３５３は、対象ユーザから推薦コンテンツの提供の要求があった場合に、視聴時間管理ＤＢ３３３に登録された推薦コンテンツと同じコンテンツを他の複数のユーザが視聴した際の平均視聴時間に対する対象ユーザの視聴時間の比率を、視聴時間管理ＤＢ３３３に一時的に登録管理するようになっている。

［２．２．４］推薦コンテンツ提供処理部
推薦コンテンツ提供処理部３５４は、対象ユーザによるコンテンツの提供の要求があった場合に、移動時間予測処理部３５２で予測された残り移動時間を取得し、残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択し、選択された推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０に推薦情報として提供する推薦コンテンツ提供処理を実行する

推薦コンテンツ提供処理部３５４は、対象ユーザが過去に視聴した推薦コンテンツの視聴時間について、図４に示すように、他の複数のユーザが同じ推薦コンテンツを視聴した平均視聴時間に対する比率を算出し、平均視聴時間の長さと比率とを関連付けて視聴時間管理ＤＢ３３３に一時的に記憶する。推薦コンテンツ提供処理部３５４は、算出した対象ユーザの平均視聴時間に対する比率の平均値として平均比率を算出する。推薦コンテンツ提供処理部３５４は、コンテンツ管理ＤＢ３３２に記録された候補となる推薦コンテンツの平均視聴時間と平均比率とを積算して、その推薦コンテンツにおける対象ユーザの予想視聴時間を算出する。

そして、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、例えば、予想視聴時間が予測された残り移動時間以下の長さで、かつ残り移動時間に近い長さの推薦コンテンツを選択する。また、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、推薦コンテンツとして、例えば未視聴のコンテンツに限ったり、あるいは視聴の有無に関係なく選択するようにしてもよい。更に、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、移動履歴情報ＤＢ３３１を参照して対象ユーザの移動手段を推測し、推測した移動手段に対応する推薦コンテンツを選択するようにしてもよい。

そして、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、複数選択した推薦コンテンツに関する情報を対象ユーザの通信端末装置１０にリスト形式で提供する。ここでのリストは、例えば、予想視聴時間の長い順に表示したり、あるいはジャンル別に表示したり、適宜設定することができる。対象ユーザはリストを閲覧し、その中から視聴したいコンテンツを選択して視聴することができる。選択されたコンテンツは、移動終了位置に移動するまでの残り移動時間より短く、かつ残り移動時間に近い時間となっているので、対象ユーザは移動終了位置に移動するまで、視聴が早期に終わってしまい時間を無駄にするようなことはなく推薦コンテンツを視聴することができる。

［３］通信システムの動作
［３．１］移動履歴登録処理
まず、図５を用いて情報提供サーバ装置３０の移動履歴登録処理について説明する。なお、図５は、本実施形態の情報提供サーバ装置３０において実行される移動履歴登録処理を示すフローチャートである。

まず、移動履歴登録処理部３５１は、対象ユーザの通信端末装置１０から移動情報を受信したか否かを判断する（ステップＳ１０１）。移動履歴登録処理部３５１は、通信端末装置１０から移動情報を受信したと判断した場合は、当該移動情報を移動履歴情報ＤＢ３３１に登録して（ステップＳ１０２）、本動作を終了させる。

以上のように、移動履歴登録処理が実行されることにより、本実施形態の情報提供システム１においては、対象ユーザの普段の移動履歴情報が移動履歴情報ＤＢ３３１に記録されるようになっている。

［３．２］移動時間予測処理及び推薦コンテンツ提供処理
次に、図６を用いて、本実施形態の情報提供サーバ装置３０において実行される移動時間予測処理及び推薦コンテンツ提供処理について説明する。なお、図６は、情報提供サーバ装置３０において実行される移動時間予測処理及び推薦コンテンツ提供処理を示すフローチャートである。この移動時間予測処理及び推薦コンテンツ提供処理を示すフローチャートは、上述した移動履歴登録処理を示すフローチャートと並行して実行可能になっている。

まず、情報提供サーバ装置３０において、移動時間予測処理３５２は、対象ユーザの通信端末装置１０から推薦コンテンツの提供の要求を受信したか否かを判断する（ステップＳ２０１）。移動時間予測処理３５２は、通信端末装置１０から推薦コンテンツの提供の要求を受信したと判断した場合は、移動履歴登録処理部３５１から通信端末装置１０の現在位置移動ログとして取得する（ステップＳ２０２）。また、移動時間予測処理３５２は、移動履歴情報ＤＢ３３１及び移動ログに基づいて、現在位置から移動終了位置までの残り移動時間を予測する（ステップＳ２０３）。以上、ステップＳ２０１〜Ｓ２０３が移動時間予測処理を構成する。

次いで、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、コンテンツ管理ＤＢ３３２を参照して推薦コンテンツの候補を選択し、選択した候補の推薦コンテンツに対して、視聴時間管理ＤＢ３３３を参照して、対象ユーザの平均比率に基づいて各推薦コンテンツの予想視聴時間を算出する（ステップＳ２０４）。

次いで、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、残り移動時間と推薦コンテンツの予想視聴時間とを比較して、残り移動時間より短く、かつ残り移動時間に近い長さの予想視聴時間となる推薦コンテンツを選択する（ステップＳ２０５）。

次いで、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、選択した推薦コンテンツのリストを、通信端末装置１０に送信し表示させる（ステップＳ２０６）。ここでのリストの表示順は、例えば、予想視聴時間の長い順にする。

次いで、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、通信端末装置１０からいずれの推薦コンテンツが選択されたかの選択結果を受信したか否かを判断する（ステップＳ２０７）。このとき、推薦コンテンツ提供処理部３５４は、通信端末装置１０から選択結果を受信したと判断した場合は、選択された推薦コンテンツに関する情報（例えば、ＵＲＬなど）を提供して（ステップＳ２０８）、本動作を終了させる。

以上のように、移動時間予測処理及び推薦コンテンツ提供処理が実行されることにより、本実施形態の情報提供システム１においては、通信端末装置１０に推薦コンテンツが提供されるようになっている。

［３．３］視聴時間登録処理
次に、図７を用いて、本実施形態の情報提供サーバ装置３０において実行される視聴時間登録処理について説明する。なお、図７は、情報提供サーバ装置３０において実行される視聴時間登録処理を示すフローチャートである。この視聴時間登録処理を示すフローチャートは、上述した移動履歴登録処理を示すフローチャートと並行して実行可能になっている。

まず、視聴時間登録処理部３５３は、推薦コンテンツ提供処理部３５４により推薦コンテンツに関する情報が提供されたか否かを判断する（ステップＳ３０１）。このとき、視聴時間登録処理部３５３は、推薦コンテンツに関する情報が提供されたと判断した場合は、視聴時間の計測を開始する（ステップＳ３０２）。

そして、視聴時間登録処理部３５３は、視聴が終了したか否かを判断する（ステップＳ３０３）。視聴時間登録処理部３５３は、視聴が終了したと判断した場合は、視聴時間の計測を停止し、計測結果を視聴時間管理ＤＢ３３３に登録して（ステップＳ３０４）、本動作を終了させる。

以上のように、本実施形態の情報提供システム１においては、対象ユーザの過去の習慣的な移動履歴情報を移動履歴情報ＤＢ３３１に登録しておき、その移動履歴情報に基づいて残り移動時間を予測し、予測した残り移動時間に最適な推薦コンテンツを提供することができるので、コンテンツが終了する前に対象ユーザの移動が終了して視聴が中断してしまうことを防止でき、コンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツを的確に推薦して提供することができる。

［４］変形例
［４．１］変形例１
上記実施形態においては、情報提供サーバ装置３０内に各ＤＢを設け、これらのＤＢを情報提供サーバ装置３０のみにおいて管理及び制御する構成としたが、各ＤＢの管理、制御主体は、各々、別個なコンピュータシステムを用いるようにしてもよい。例えば、上記実施形態において、移動履歴登録処理と、視聴時間登録処理と、推薦コンテンツ提供処理とを行うネットワークザービスと、をそれぞれ異なるサーバ装置によって実行してもよい。

［４．２］変形例２
上記実施形態においては、情報提供サーバ装置３０は視聴時間管理ＤＢ３３３及び視聴時間登録処理部３５３を有し、対象ユーザの視聴時間の他のユーザの平均視聴時間に対する比率を反映させて推薦コンテンツを選択するようにしたが、このような比率を考慮せず他のユーザの平均視聴時間をそのまま利用して、推薦コンテンツを選択するようにしてもよい。この場合、情報提供サーバ装置３０は視聴時間管理ＤＢ３３３及び視聴時間登録処理部３５３を有する必要が無いので、情報提供サーバ装置３０の小型化と処理の迅速化を図ることができる。

［４．３］変形例３
上記実施形態においては、推薦コンテンツのジャンルについては特に考慮されていないが、例えば、対象ユーザが過去に視聴した推薦コンテンツのジャンルを視聴履歴として視聴時間管理ＤＢ３３３などに登録しておき、移動履歴情報と関連付けて、推薦コンテンツの選択に利用してもよい。これにより、例えば、朝、Ａ地点からＢ地点に移動する場合は、ニュースジャンルのコンテンツを視聴することが多く、夜、Ｂ地点からＡ地点に移動する場合は、電子書籍ジャンルのコンテンツを視聴することが多いなどの習慣的な視聴履歴を得ることができる。このようにして得られたジャンルを、推薦コンテンツの選択に利用することにより、コンテンツの推薦を希望するユーザの移動状況に合致するコンテンツをより一層的確に推薦して提供することができる。

［４．４］変形例４
上記実施形態においては、例えば新しいニュースのように他のユーザの平均視聴時間が無い場合については特に考慮されていないが、例えば、過去のコンテンツの文字数と視聴時間との相関関係を求めておき、新しいニュースの文字数から大まかな視聴時間を推測するようにしてもよい。

１ … 通信システム
１０ … 通信端末装置
３０ … 情報提供サーバ装置
３１０ … 通信制御部
３２０ … ＲＯＭ／ＲＡＭ
３３０ … 記録装置
３３１ … 移動履歴情報ＤＢ
３３２ … コンテンツ管理ＤＢ
３３３ … 視聴時間管理ＤＢ
３４０ … サーバ管理制御部
３５０ … データ処理部
３５１ … 移動履歴登録処理部
３５２ … 移動時間予測処理部
３５３ … 視聴時間登録処理部
３５４ … 推薦コンテンツ提供処理部
３６０ … タイマー部

Claims (11)

1. ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置であって、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段と、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
   を備え、
   前記予測手段が、
   前記対象ユーザの登録された移動履歴情報に関し、１日のうちの同時刻又は同時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に同時刻又は同時刻と判定可能な時刻になった時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とする情報提供装置。
2. ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置であって、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段と、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
   を備え、
   前記予測手段が、
   前記対象ユーザの移動履歴情報に関し、１日のうちの異なる時刻又は異なる時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とする情報提供装置。
3. ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置であって、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間を予測する予測手段と、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
   前記対象ユーザが所定の複数の推薦コンテンツの候補を視聴する視聴時間をそれぞれ計測する計測手段と、
   他の複数のユーザが前記複数の推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の平均値をそれぞれ算出し、当該算出した各平均値に対する前記対象ユーザが該当する推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の比率を、前記データベースにそれぞれ登録させる比率登録手段と、
   を備え、
   前記選択手段が、
   各推薦コンテンツの候補の視聴時間の平均値に、前記対象ユーザの当該推薦コンテンツの候補の前記比率を乗算した前記対象ユーザの予想視聴時間をそれぞれ算出し、
   前記予想視聴時間と前記予測された前記残り移動時間の時間長とに基づいて前記推薦コンテンツの候補の中から前記推薦コンテンツを選択することを特徴とする情報提供装置。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載の情報提供装置において、
   前記選択手段が、前記推薦コンテンツを複数選択し、
   前記提供手段が、選択された複数の前記推薦コンテンツに関する情報を前記推薦情報として前記対象ユーザの前記通信端末装置にリスト形式で提供する、情報提供装置。
5. 請求項１〜４のいずれか１項に記載の情報提供装置において、
   前記選択手段が、前記移動ログに基づいて前記対象ユーザの移動手段を推測し、前記所定の条件として、前記移動手段に基づいて前記推薦コンテンツを選択する、情報提供装置。
6. コンピュータによって、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供するプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段、及び、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段、
   として機能させ、
   前記予測手段が、
   前記対象ユーザの登録された移動履歴情報に関し、１日のうちの同時刻又は同時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に同時刻又は同時刻と判定可能な時刻になった時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とするプログラム。
7. コンピュータによって、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供するプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段、及び、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段、
   として機能させ、
   前記予測手段が、
   前記対象ユーザの移動履歴情報に関し、１日のうちの異なる時刻又は異なる時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とするプログラム。
8. コンピュータによって、ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供するプログラムであって、
   前記コンピュータを、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間を予測する予測手段、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段、
   前記対象ユーザが所定の複数の推薦コンテンツの候補を視聴する視聴時間をそれぞれ計測する計測手段、及び、
   他の複数のユーザが前記複数の推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の平均値をそれぞれ算出し、当該算出した各平均値に対する前記対象ユーザが該当する推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の比率を、前記データベースにそれぞれ登録させる比率登録手段、
   として機能させ、
   前記選択手段が、
   各推薦コンテンツの候補の視聴時間の平均値に、前記対象ユーザの当該推薦コンテンツの候補の前記比率を乗算した前記対象ユーザの予想視聴時間をそれぞれ算出し、
   前記予想視聴時間と前記予測された前記残り移動時間の時間長とに基づいて前記推薦コンテンツの候補の中から前記推薦コンテンツを選択することを特徴とするプログラム。
9. ユーザによって用いられる通信端末装置と、
   ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置と、
   を備え、
   前記情報提供装置が、
   前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
   日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
   前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段、
   前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
   選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
   を有し、
   前記予測手段が、
   前記対象ユーザの登録された移動履歴情報に関し、１日のうちの同時刻又は同時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に同時刻又は同時刻と判定可能な時刻になった時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とする情報提供システム。
10. ユーザによって用いられる通信端末装置と、
    ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置と、
    を備え、
    前記情報提供装置が、
    前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
    日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
    前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動ログと、に基づいて、当該対象ユーザの移動に関する習慣的な行動か否かを判定し、かつ、当該習慣的な行動であると判定した場合に、当該登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間とを予測する予測手段、
    前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
    選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
    を有し、
    前記予測手段が、
    前記対象ユーザの移動履歴情報に関し、１日のうちの異なる時刻又は異なる時刻と判定可能な時刻に同じ移動開始位置及び移動終了位置となることが所定の条件を具備する場合は、前記移動中に前記移動開始位置に位置したと判定した時に前記移動終了位置までの移動時間を前記残り移動時間として、予測することを特徴とする情報提供システム。
11. ユーザによって用いられる通信端末装置と、
    ネットワークを介して接続され、移動体とともに移動する通信端末装置にコンテンツに関する情報を推薦情報として提供する情報提供装置と、
    を備え、
    前記情報提供装置が、
    前記通信端末装置の移動情報を当該通信端末装置から取得する取得手段と、
    日時に対応付けられた通信端末装置の移動に関する移動情報を、前記通信端末装置を所有する対象ユーザを識別するためのユーザ識別情報に対応付けて、移動履歴情報として、データベースに登録させる移動履歴登録手段と、
    前記対象ユーザの移動中に当該対象ユーザからコンテンツを提供するよう要求があった場合に、前記データベースに登録された移動履歴情報と、移動中の該当する通信端末装置における移動情報を示す移動ログと、に基づいて、前記対象ユーザが移動を完了するまでの残り移動時間を予測する予測手段と、
    前記予測された前記残り移動時間の時間長に基づいて推薦コンテンツを選択する選択手段と、
    選択された前記推薦コンテンツに関する情報を前記対象ユーザの前記通信端末装置に前記推薦情報として提供する提供手段と、
    前記対象ユーザが所定の複数の推薦コンテンツの候補を視聴する視聴時間をそれぞれ計測する計測手段と、
    他の複数のユーザが前記複数の推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の平均値をそれぞれ算出し、当該算出した各平均値に対する前記対象ユーザが該当する推薦コンテンツの候補を視聴した視聴時間の比率を、前記データベースにそれぞれ登録させる比率登録手段と、
    を有し、
    前記選択手段が、
    各推薦コンテンツの候補の視聴時間の平均値に、前記対象ユーザの当該推薦コンテンツの候補の前記比率を乗算した前記対象ユーザの予想視聴時間をそれぞれ算出し、
    前記予想視聴時間と前記予測された前記残り移動時間の時間長とに基づいて前記推薦コンテンツの候補の中から前記推薦コンテンツを選択することを特徴とする情報提供システム。

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