JP6444762B2 - 建物用付設物の取付具および取付構造 - Google Patents

建物用付設物の取付具および取付構造 Download PDF

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Description

本発明は、ルーバー、格子などの外装建具やバルコニー、ベランダなどの外装構造体といった建物用付設物を、建物躯体に取り付ける建物用付設物の取付具および取付構造に関する。
従来、引き違い窓等の建具の周囲には、外装建具や外装構造体などの建物用付設物が取り付けられる。例えば、特許文献1では、バルコニーを建物躯体に取り付ける取付構造が提案されている。特許文献1に記載のバルコニーは、左右二本の桁材を含む構造材によって骨組みされた床部にデッキ材が敷設されて構成されている。そして、特許文献1に記載の取付構造は、ベース部およびアーム部を有した取付部材を備え、取付部材のベース部を建物躯体にボルト止めし、アーム部をバルコニーの桁材に挿入してボルト止めすることによって、バルコニーを建物躯体に取り付けている。
特開2002−4406号公報
ところで、戸建住宅の2,3階においてテラス窓などの建具が設置される建物壁部の外壁面には、外壁材(サイディング)が設けられるが、建具よりも下方部分には、前述した外壁材ではなく、防水層が設けられる場合がある。この場合には、防水層によって構成される外壁面は、外壁材によって構成される外壁面よりも室内側の位置に段落ちして配置されることがある。
防水層によって構成される外壁面が段落ちしている場合、面一な外壁面に取付可能に形成された建物用付設物を当該外壁面に取り付け、防水層の防水性を維持可能にかつ適切な位置に配置することは困難である。
また、建物用付設物を、前述した防水層が施工された建物躯体に後付施工できることが望ましい。
本発明の目的は、建物用付設物を、防水層が施工された建物躯体に後付施工でき、かつ、防水性を維持しつつ取付位置を調整可能な建物用付設物の取付具および取付構造を提供することにある。
本発明の建物用付設物の取付構造は、建物用付設物を建物躯体に取り付ける取付具を備えて構成される建物用付設物の取付構造であって、建物躯体の外壁面を構成する外壁材および防水層を備えており、前記防水層によって構成される外壁面は、前記外壁材によって構成される外壁面よりも室内側に位置しており、前記取付具は、建物躯体の外壁面に沿って配置可能に形成された取付体と、前記取付体を前記建物躯体に固定可能に形成された固定具と、前記取付体を建物用付設物に連結可能に形成された連結具とを備えており、前記連結具は、前記取付体から突出して配置され、前記取付体と前記建物用付設物との間隔を調整する調整材を装着可能に構成されており、前記取付具は、前記建物躯体に固定した状態で、前記防水層に沿って配置されており、前記取付具の取付体と前記建物用付設物との間隔の調整幅は、前記防水層によって構成される外壁面から前記外壁材によって構成される外壁面までの出幅に応じて設定されることを特徴とする。
本発明の建物用付設物の取付構造によれば、建物躯体に防水層が施工された後であっても、この防水層によって構成される外壁面に沿って取付体を配置し、配置した取付体を固定具によって建物躯体に固定することで、取付具を防水層の施工後に後付施工できる。そして、建物用付設物を連結具によって取付体に連結することで、建物用付設物を建物躯体に取り付けることができる。
また、建物躯体の外壁面に沿って配置された取付体が、固定具によって建物躯体に固定されるとともに、固定具と分けられた連結具によって取付体が建物用付設物に連結されることで、建物用付設物から加えられる負荷が取付体によって分散され、固定具に集中することがなくなる。このため、建物用付設物からの負荷に基づいて取付具および建物躯体間の水密性が低下することを抑制でき、建物躯体に施工される防水層の防水性を維持できる。
さらに、取付体と建物用付設物との間隔を調整する調整材を連結具に装着し、または、連結具から外して、取付体と建物用付設物との間隔の調整幅を、防水層によって構成される外壁面から外壁材によって構成される外壁面までの出幅に応じて設定することで、例えば、面一な外壁面に装着可能に構成された既存の建物用付設物を、外壁材の外壁面よりも室内側に位置した防水層の外壁面に適切に取り付けることができる。このように、建物用付設物の建物躯体に対する取付位置を調整でき、適切な位置に配置できる。
なお、防水層としては、例えば、ガラス繊維等の補強材に樹脂を含浸し硬化させたFRP防水層が挙げられる。
また、調整材としては、ワッシャーによって構成されてもよく、また、所定長さに適宜カットされたパイプによって構成されてもよい。
本発明の取付具は、前述した本発明の建物用敷設物の取付構造に用いられるものであり、前述したように、建物躯体の外壁面に沿って配置可能に形成された取付体と、前記取付体を前記建物躯体に固定可能に形成された固定具と、前記取付体を建物用付設物に連結可能に形成された連結具とを備えており、前記連結具は、前記取付体から突出して配置され、前記取付体と前記建物用付設物との間隔を前記出幅に応じて調整する調整材を装着可能に構成されることを特徴とする。
本発明の建物用付設物の取付具によれば、前述した本発明の取付構造の作用効果と同様の作用効果を発揮可能な取付具を構成できる。
本発明の建物用付設物の取付具では、前記取付体には、前記固定具の前記建物躯体への固定部分に配置されるシール材が設けられることが好ましい。
このような構成によれば、前記固定具の前記建物躯体への固定部分にシール材が配置されるため、例えば建物躯体に対する取付体の当接面全体にシーリング処理を施すなどの必要をなくすことができ、取付体および建物躯体間をシールするのに必要なシール材を少なくできる。
本発明の建物用付設物の取付具では、前記シール材は、乾式シール材によって形成され、前記取付体には、前記シール材が配置される溝部が形成されることが好ましい。
このような構成によれば、取付体の溝部に乾式シール材を装着することで、取付体を固定具によって建物躯体に固定するだけで、取付体と建物躯体との連結部分をシールでき、また、取付体と防水層との間に別途シーリング処理を施す必要をなくし得る。これにより、取付作業性を向上できる。
本発明の建物用付設物の取付具では、前記取付体を前記建物躯体に固定した状態で前記シール材よりも上側に位置する前記取付体の部分には、水密材が装着されることが好ましい。
このような構成によれば、固定具の建物躯体への固定部分に配置されるシール材によって一次防水部分を構成できるうえ、シール材よりも上側の位置に水密材が装着されることによって二次防水部分を構成でき、防水性を向上できる。
本発明の建物用付設物の取付具では、前記取付体を前記建物躯体に固定した状態では、前記連結具の高さ位置は、前記固定具の高さ位置よりも低いことが好ましい。
このような構成によれば、建物用付設物に連結された連結具に雨水等がつたって浸入しても、当該雨水等が連結具よりも高い位置にある固定具に到達することがなく、防水性を向上できる。
本発明の建物用付設物の取付具は、建物躯体の外壁面に沿って配置可能に長尺材によって形成された取付体と、前記取付体を前記建物躯体に固定可能に形成された固定具と、前記取付体を建物用付設物に連結可能に形成された連結具とを備えており、前記連結具は、前記取付体から突出して配置され、前記取付体と前記建物用付設物との間隔を調整する調整材を装着可能に構成されており、前記固定具および前記連結具は、前記取付体に複数取り付けられており、前記複数の連結具は、前記取付体の長手方向において前記複数の固定具間の中間位置にそれぞれ配置されることが好ましい。
このような構成によれば、前述した本発明の取付具の作用効果を発揮できるうえ、複数の連結具が、取付体の長手方向において複数の固定具間の中間位置にそれぞれ配置されるため、建物用付設物から取付具を介して建物躯体に加わる負荷を当該取付体によって効率よく分散でき、建物用付設物からの負荷に基づいて取付具および建物躯体間の水密性が低下することを、より抑制できる。
本発明によれば、建物用付設物を、防水層が施工された建物躯体に後付施工でき、かつ、防水性を維持しつつ取付位置を調整可能な建物用付設物の取付具および取付構造を提供できる。
本実施形態に係る取付具の設置状態を示す縦断面図。 前記実施形態に係る取付具の設置状態を示す外観姿図。 前記実施形態に係る取付具の第一の建物躯体への設置状態を拡大して示す縦断面図。 前記実施形態に係る取付具の第二の建物躯体への設置状態を拡大して示す縦断面図。 前記実施形態に係る取付具の第三の建物躯体への設置状態を拡大して示す縦断面図。 前記実施形態に係る取付具の第四の建物躯体への設置状態を拡大して示す縦断面図。 前記実施形態の変形例に係る取付具の設置状態を示す外観姿図。
[本実施形態の構成]
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、建物用付設物としてのルーバー1は、戸建住宅等の第一の建物躯体2の2,3階バルコニー3において建具である引き違い窓4(テラス窓)に対して室外側に配置される外装建具である。
建物躯体2は、上壁部21、下壁部22および左右の側壁部23(図2参照)によって開口5を形成する建物壁部を有している。上壁部21および左右の側壁部23の室外側には、単層の下地板24を介して外壁材25(サイディング)が設けられている。下壁部22の室外側には、単層の下地板24を介してFRP防水層26が設けられている。FRP防水層26は、ガラス繊維(補強材)に樹脂を含浸、硬化させることによって構成したものであり、下壁部22およびバルコニー3の床下地を連続して覆って設けられている。
上壁部21、下壁部22および左右の側壁部23のそれぞれに取り付けられた下地板24の室外面は互いに面一である。当該下地板24に取り付けられるFRP防水層26は外壁材25よりも厚み寸法が小さいので、FRP防水層26の室外面261(下壁部22の外壁面)は、外壁材25の室外面251(上壁部21および左右の側壁部23の外壁面)よりも室内側に段落ちした位置に配置されている。
引き違い窓4は、一般的に知られたものによって構成され、開口5に設けられている。
ルーバー1は、日除け用のルーバーであり、上枠31と、下枠32と、複数の外装障子33とを備えている。外装障子33には、下枠32にガイドされるガイドアーム35が取り付けられている。上枠31および下枠32は、アルミ製の押出形材によって形成されている。
上枠31は、引き違い窓4の窓上枠41よりも上方の位置で上壁部21に固定ネジ6によってネジ止めされている。上枠31は、左右方向(横方向)に延びた二本のガイドレール311,312を備えている。
外装障子33は、左右の縦框36と、左右の縦框36間に上下方向に間隔を隔てて並んで配置された複数の羽根部材37とをそれぞれ備えて構成されている。各縦框36および各羽根部材37はアルミ製の押出し形材によって形成されている。
各縦框36の上端には戸車38が取り付けられており、一方の縦框36の戸車38はガイドレール311にスライド可能に嵌合しており、他方の縦框36の戸車38はガイドレール312にスライド可能に嵌合している。
各羽根部材37は、一方の縦框36の室内側後縁に連結されているとともに、他方の縦框36の室外側前縁に連結されている。複数の外装障子33のうち互いに隣接する外装障子33の各羽根部材37は、上下方向に交互に位置している。このため、外装障子33同士をスライドさせて重ね合せても、各羽根部材37同士は干渉しない。
このように外装障子33は、戸車38を介して上枠31にスライド可能に吊り下げ支持されている。外装障子33は、左右方向にスライドすることで、引き違い窓4の室外側を覆う第一位置と、引き違い窓4の室外側から外れた第二位置(引き違い窓4の室外側を露呈させる位置)とに配置される構成となっている。
ガイドアーム35は、外装障子33の他方の縦框36の下端にネジ止めされている。ガイドアーム35は、金属製であり、外装障子33の他方の縦框36から室内側に延出した延出片部351と、延出片部351の室内端から上方に立ち上げられた立上げ片部352とを有して構成されている。
下枠32は、引き違い窓4の窓下枠42よりも下方の位置で、本実施形態に係る取付具50によって下壁部22に取り付けられている。下枠32は、図3に示すように、下枠本体321と、下枠本体321にビス止めされているガイド体325とを備えて構成されている。
下枠本体321は、取付具50に連結される断面コ字状の連結部322と、ガイドアーム35の立上げ片部352に対して室内側から隙間を隔てて対向する対向部323とを有している。連結部322には、後述する各連結ボルト53が挿通される複数の孔が形成されており、また、蓋部材324が係合している。下枠本体321は平坦な室内面を有している。
ガイド体325は、ガイドアーム35の立上げ片部352に対して室外側から隙間を隔て対向する対向部326を有している。
対向部323,326には、樹脂製等の摺動部材7が装着されており、ガイドアーム35の立上げ片部352を外壁に沿った左右方向にガイド可能に構成されている。
なお、下枠32の長手方向における両端には小口カバーが取り付けられている。
本実施形態に係る取付具50は、アルミ製の押出し形材によって形成された取付体51と、取付体51を下壁部22に固定する複数の固定具であるコーチネジ52(固定ネジ)と、取付体51を下枠32に連結する複数の連結具である連結ボルト53およびナット54(ロックナット)と、取付体51にそれぞれ装着されたシール材55および水密材56とを備えて構成されている。連結ボルト53には、下枠32と取付体51との間隔を調整する調整材としての複数のワッシャー57が装着されている。
シール材55および水密材56は、取付体51の長手方向に沿って延びて形成されている。シール材55は、ブチルシーラー等の乾式シール材によって形成されており、水密材56は、基部および環状当接部を有したタイト材によって形成されている。なお、シール材55は、複数のピース材によって構成されていてもよい。
取付体51は、左右方向に延びた長尺材によって形成されており、下枠32と同じ長さを有している。取付体51は、上側片部511と、固定片部512と、連続片部513と、連結片部514と、下側片部515と、装着部516とを有して構成されている。
上側片部511および連続片部513は、固定片部512から室外側に突出しており、連結片部514は、連続片部513の室外端に連続しており、下側片部515は、連結片部514から室内側に突出している。装着部516は、上側片部511のさらに上側部分に形成されており、水密材56が装着されている。
上側片部511、固定片部512および連続片部513は、断面コ字状の固定部を構成しており、この固定部に蓋部材517が係合している。また、連続片部513、連結片部514および下側片部515は、断面逆コ字状の連結部を構成している。
固定片部512のFRP防水層26側の面には、取付体51の長手方向に沿って延びた溝部518が形成されており、溝部518には、各コーチネジ52が挿通される複数の孔が形成されている。溝部518には、前述したシール材55が配置されている。
連結片部514は、固定片部512よりも室外側であって下方位置(低い位置)に配置されている。連結片部514には、各連結ボルト53が挿通される複数の孔が形成されている。
なお、取付体51の長手方向における両端には、小口カバーが取り付けられている。
図2に示すように、コーチネジ52は、固定片部512の長手方向に沿って一定の間隔を隔てて複数配置されており、連結ボルト53は、連結片部514の長手方向に沿って一定の間隔を隔てて複数配置されている。本実施形態では、各連結ボルト53は、取付体51の長手方向において各コーチネジ52間の略中間位置に配置されている。また、連結片部514の孔に挿通される連結ボルト53の高さ位置は、固定片部512の孔に挿通されるコーチネジ52の高さ位置よりも低い。
[ルーバーの取付手順]
以下、ルーバー1の建物躯体2への取付手順について説明する。建物躯体2には、既に、大工によって下地板24の取付等の躯体工事が行われ、防水業者によってFRP防水層26が施工され、製品取付業者によって引き違い窓4が設置されたものとする。その後のルーバー1の取付作業は製品取付業者によって次の通りに行われる。
先ず、上枠31を固定ネジ6によって上壁部21に固定し、下枠32を取付具50によって下壁部22に取り付ける。下枠32の下壁部22への取り付けは次の通りに行う。
シール材55を溝部518に設けるとともに水密材56を装着部516に装着した取付体51を予め準備し、この取付体51の連結片部514の各孔に各連結ボルト53を室内側から挿通する。
次に、取付体51をFRP防水層26の室外面261に沿って配置し、固定片部512のFRP防水層26側の面、シール材55、水密材56および下側片部515の室内端をFRP防水層26の室外面261に当接する。続いて、各コーチネジ52を固定片部512の各孔に室外側から挿通し、FRP防水層26および下地板24にねじ込む。このとき、シール材55は、各コーチネジ52の下壁部22への固定部分に配置し、取付体51がFRP防水層26に圧接することで各コーチネジ52とFRP防水層26との連結部分をシールする。また、シール材55よりも上方の位置では、水密材56がFRP防水層26の室外面261に圧接して水密性能を発揮する。なお、各コーチネジ52による取付体51の下壁部22への固定後、取付体51に蓋部材517を係合し、各コーチネジ52のヘッド部を覆う。
各コーチネジ52によって取付体51を下壁部22に固定した固定状態では、各連結ボルト53のヘッド部は、連続片部513、連結片部514、下側片部515およびFRP防水層26によって形成される閉鎖空間に位置する。このため、各連結ボルト53が取付体51から脱落することがない。
また、本実施形態では、各連結ボルト53のヘッド部は六角形状であり、連結ボルト53の軸方向に直交する方向で対向する一対の面は、連続片部513および下側片部515に当接している。このため、各連結ボルト53は連続片部513および下側片部515によって回転止めされている。
次に、取付体51に下枠32を連結する。具体的には、連結片部514から室外側に突出した各連結ボルト53の軸部に予め設定した枚数のワッシャー57を装着し、当該軸部を下枠本体321の連結部322の各孔に挿通する。そして、各連結ボルト53にナット54を螺合し、下枠本体321を取付体51に連結する。なお、連結部322には、蓋部材324を係合し、連結ボルト53およびナット54を室外側から覆う。
ここで、ワッシャー57による取付体51と下枠本体321との間隔の調整幅は、FRP防水層26の室外面261から外壁材25の室外面251までの出幅に応じて適宜設定される。
また、図1,3では連結ボルト53に装着した複数枚のワッシャー57を示しているが、例えば、取付体51と下枠本体321との間隔を最小とする場合には、ワッシャー57を連結ボルト53に装着せず、下枠本体321の室内面を連結片部514の下枠32側の面および上側片部511の室外端に当接させる。
このように、取付具50を介して下枠32を下壁部22に取り付ける。なお、ガイド体325は、外装障子33の設置後に下枠本体321にビス止めする。
次に、戸車38を介して外装障子33を上枠31にスライド可能に取り付け、ガイドアーム35の立上げ片部352の室内面を下枠本体321の対向部323に隙間を隔てて対向して配置する。続いて、ガイド体325の対向部326を立上げ片部352の室外面に隙間を隔てて対向して配置し、ガイド体325を下枠本体321にビス止めする。
このような取付手順でルーバー1を建物躯体2に取り付ける。
なお、前述したように、FRP防水層26の施工後に引き違い窓4が設置された場合には、引き違い窓4の窓下枠42がFRP防水層26よりも室外側に位置した第一の建物躯体2を構成するが、例えば、引き違い窓4の設置後にFRP防水層26が施工された場合には、図4に示すように、FRP防水層26の上側部分が窓下枠42の一部よりも室外側に位置した第二の建物躯体2を構成する。この場合であっても、取付具50による窓下枠42の取付手順は、前述した取付手順と同じである。
[本実施形態の効果]
(1)下壁部22にFRP防水層26が施工された後であっても、FRP防水層26の室外面261に沿って取付体51を配置し、配置した取付体51を各コーチネジ52によって下壁部22に固定することで、取付具50をFRP防水層26の施工後に後付施工できる。そして、ルーバー1の下枠32を連結ボルト53およびナット54によって取付体51に連結することで、下枠32を下壁部22に取り付けることができる。
また、FRP防水層26の室外面261に沿って配置された取付体51が、コーチネジ52によって下壁部22に固定されるとともに、コーチネジ52と別体である連結ボルト53によって取付体51が下枠32に連結されることで、ルーバー1から加えられる負荷が取付体51によって分散され、コーチネジ52に集中することがなくなる。このため、ルーバー1からの負荷に基づいて取付具50および下壁部22間の水密性が低下することを抑制でき、FRP防水層26の防水性を維持できる。
さらに、取付体51と下枠32との出幅方向の間隔を調整するワッシャー57が連結ボルト53に装着され、または外されることで、面一な外壁面に取り付けられる既存のルーバー1の建物躯体2に対する取付位置を調整でき、適切な位置に配置できる。
(2)コーチネジ52の下壁部22への固定部分にシール材55が配置されるため、下壁部22に対する取付体51の当接面全体にシーリング処理を施すなどの必要をなくすことができ、取付体51および下壁部22間をシールするのに必要なシール材55を少なくできる。
(3)取付体51の溝部518に乾式のシール材55を装着することで、取付体51をコーチネジ52によって下壁部22に固定するだけで、取付体51と下壁部22との連結部分をシールでき、また、取付体51とFRP防水層26との間に別途シーリング処理を施す必要をなくし得る。これにより、取付作業性を向上できる。
(4)コーチネジ52の下壁部22への固定部分に配置されるシール材55によって一次防水部分を構成できるうえ、シール材55よりも上側の位置に水密材56が装着されることによって二次防水部分を構成でき、防水性を向上できる。
(5)複数の連結ボルト53は、取付体51の長手方向において複数のコーチネジ52間の中間位置にそれぞれ配置されるため、ルーバー1から取付具50を介して建物躯体2に加わる負荷を当該取付体51によって効率よく分散でき、ルーバー1からの負荷に基づいて取付具50および下壁部22間の水密性が低下することを、より抑制できる。
(6)ルーバー1に連結された各連結ボルト53に雨水等がつたって浸入しても、当該雨水等が各連結ボルト53よりも高い位置にある各コーチネジ52に到達することがなく、防水性を向上できる。
(7)取付体51と下枠32との間隔の調整幅は、FRP防水層26の室外面261から外壁材25の室外面251までの出幅に応じて設定されるため、面一な外壁面に装着可能に構成された既存のルーバー1を、外壁材25の室外面251よりも室内側に位置したFRP防水層26の室外面261に適切に取り付けることができる。
(8)例えば、下地板24とFRP防水層26との間にベースプレートやシール材を配置し、このベースプレートに支持ロッドを取り付けてFRP防水層26から室外側に突出させ、さらにFRP防水層26の室外側から支持ロッドのまわりにシーリング処理を施す場合がある。この場合には、製品取付業者によって下地板24に支持ロッド付ベースプレートなどを設置し、次に防水業者によってFRP防水層26を施工しシーリング処理を施した後、再度製品取付業者によって支持ロッド付ベースプレートに下枠32を取付けなければならず、製品取付業者が二度手間となり、工程管理が煩雑である。
これに対し、本実施形態に係る取付具50は、FRP防水層26に対して室外側から固定されるものであるため、製品取付業者は、防水業者によるFRP防水層26の施工後に、取付具50の固定、下枠32の取り付けなどをまとめて後付施工でき、工程管理を簡略化できる。
[変形例]
本発明は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本発明の目的を達成できる範囲での変形例は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、単層の下地板24を覆って施工されたFRP防水層26を備えた下壁部22に取付具50を固定したが、これに限定されない。取付具50は、例えば図5に示すように、二層の下地板24を覆って施工されたFRP防水層26を備えた第三の建物躯体2の下壁部22に固定されてもよい。この場合には、FRP防水層26には段部262が形成されるため、取付体51の装着部516には、前述した水密材56に代えて、基部およびヒレ部を有した水密材56Aが装着されていてもよい。
なお、図5では、FRP防水層26の施工後に引き違い窓4が設置されているため、窓下枠42がFRP防水層26の上側部分よりも室外側に位置した第三の建物躯体2が構成されているが、例えば図6に示すように、引き違い窓4の設置後に、二層の下地板24のうちの室外側の下地板24を設置し、FRP防水層26を施工して第四の建物躯体2を構成してもよい。この場合には、FRP防水層26および室外側の下地板24の上部は窓下枠42の一部よりも室外側に位置する。なお、図6に示すFRP防水層26には段部262が形成されないので、装着部516には水密材56が装着されるとよい。
また、図5,6では、ワッシャー57を連結ボルト53に装着せずに取付体51を下枠32に連結した状態を示している。この連結状態では、連結片部514の下枠32側の面面および上側片部511の室外端は、下枠本体321の室内面に当接している。
前記実施形態では、取付体51は、下枠32に沿って配置可能な長尺材によって形成されているが、これに限定されず、複数のピース材によって形成されてもよい。ピース材によって形成される取付体51に挿通されるコーチネジ52、連結ボルト53の数は、一本であってもよく、また複数本であってもよい。
前記実施形態では、複数の連結ボルト53は、取付体51の長手方向において複数のコーチネジ52間の略中間位置に配置されているが、これに限定されず、例えば、図7に示すように、複数の連結ボルト53および複数のコーチネジ52が、それぞれ鉛直線上に位置していてもよい。
前記実施形態では、各連結ボルト53の高さ位置が、各コーチネジ52の高さ位置よりも低く設定されているが、これに限定されない。例えば、各連結ボルト53が各コーチネジ52よりも高い位置または同じ高さ位置に配置されてもよく、この場合でも、複数の連結ボルト53が取付体51の長手方向において複数のコーチネジ52間の略中間位置に配置されていれば、連結ボルト53をつたって浸入する雨水等がコーチネジ52に到達しにくい構成となり、防水性を維持できる。
前記実施形態では、取付具50は、シール材55よりも上側の位置に水密材56または水密材56Aを備えているが、当該水密材56,56Aの構成を省略してもよい。この場合、装着部516の構成も省略してもよい。
前記実施形態では、シール材55は、乾式シール材によって形成されているが、これに限定されず、例えば、湿式シール材によって形成され、コーチネジ52周りに施工されてもよい。
また、前記実施形態では、シール材55を備えているが、この構成を省略してもよい。この場合であっても、水密材56,56Aによって取付具50および下壁部22間の水密性を維持し得る。
前記実施形態では、取付体51には、取付体51の長手方向に延びた溝部518が形成されているが、これに限定されず、固定片部512の各孔の周囲部分に形成された複数の溝部が形成されていてもよい。この場合には、当該複数の溝部に配置されるシール材55は複数のピース材によって形成される。
前記実施形態では、調整材としてワッシャー57を採用したが、これに限定されず、例えば適宜長さにカットされたパイプを採用してもよい。
前記実施形態では、建物用付設物としてルーバー1を説明したが、格子などの外装建具であってもよく、また、バルコニー、ベランダなどの外装構造体であってもよい。
また、前記実施形態では、建具として引き違い窓4を説明したが、外開き窓、折り畳み窓等の各種窓であってもよく、また、引き戸、開き戸、折れ戸等の各種戸であってもよい。
1…ルーバー(建物用付設物)、2…建物躯体、21…上壁部、22…下壁部、23…側壁部、24…下地板、25…外壁材、251,261…室外面、26…FRP防水層、262…段部、3…バルコニー、31…上枠、311,312…ガイドレール、32…下枠、321…下枠本体、322…連結部、323,326…対向部、324,517…蓋部材、325…ガイド体、33…外装障子、35…ガイドアーム、351…延出片部、352…立上げ片部、36…縦框、37…羽根部材、38…戸車、4…引き違い窓(建具)、41…窓上枠、42…窓下枠、5…開口、50…取付具、51…取付体、511…上側片部、512…固定片部、513…連続片部、514…連結片部、515…下側片部、516…装着部、518…溝部、52…コーチネジ(固定具)、53…連結ボルト(連結具)、54…ナット、55…シール材、56,56A…水密材、57…ワッシャー、6…固定ネジ、7…摺動部材。

Claims (7)

  1. 建物用付設物を建物躯体に取り付ける取付具を備えて構成される建物用付設物の取付構造であって、
    建物躯体の外壁面を構成する外壁材および防水層を備えており、
    前記防水層によって構成される外壁面は、前記外壁材によって構成される外壁面よりも室内側に位置しており、
    前記取付具は、建物躯体の外壁面に沿って配置可能に形成された取付体と、前記取付体を前記建物躯体に固定可能に形成された固定具と、前記取付体を建物用付設物に連結可能に形成された連結具とを備えており、
    前記連結具は、前記取付体から突出して配置され、前記取付体と前記建物用付設物との間隔を調整する調整材を装着可能に構成されており、
    前記取付具は、前記建物躯体に固定した状態で、前記防水層に沿って配置されており、
    前記取付具の取付体と前記建物用付設物との間隔の調整幅は、前記防水層によって構成される外壁面から前記外壁材によって構成される外壁面までの出幅に応じて設定される
    ことを特徴とする建物用付設物の取付構造。
  2. 請求項1に記載の建物用付設物の取付構造に用いられる取付具。
  3. 請求項に記載の取付具において、
    前記取付体には、前記固定具の前記建物躯体への固定部分に配置されるシール材が設けられる
    ことを特徴とする取付具。
  4. 請求項に記載の取付具において、
    前記シール材は、乾式シール材によって形成され、
    前記取付体には、前記シール材が配置される溝部が形成される
    ことを特徴とする取付具。
  5. 請求項または請求項に記載の取付具において、
    前記取付体を前記建物躯体に固定した状態で前記シール材よりも上側に位置する前記取付体の部分には、水密材が装着される
    ことを特徴とする取付具。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の取付具において、
    前記取付体を前記建物躯体に固定した状態では、前記連結具の高さ位置は、前記固定具の高さ位置よりも低い
    ことを特徴とする取付具。
  7. 建物躯体の外壁面に沿って配置可能に長尺材によって形成された取付体と、
    前記取付体を前記建物躯体に固定可能に形成された固定具と、
    前記取付体を建物用付設物に連結可能に形成された連結具とを備えており、
    前記連結具は、前記取付体から突出して配置され、前記取付体と前記建物用付設物との間隔を調整する調整材を装着可能に構成されており、
    前記固定具および前記連結具は、前記取付体に複数取り付けられており、
    前記複数の連結具は、前記取付体の長手方向において前記複数の固定具間の中間位置にそれぞれ配置される
    ことを特徴とする建物用付設物の取付具。
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