JP6443278B2 - ステアリングホイール - Google Patents

ステアリングホイール Download PDF

Info

Publication number
JP6443278B2
JP6443278B2 JP2015178645A JP2015178645A JP6443278B2 JP 6443278 B2 JP6443278 B2 JP 6443278B2 JP 2015178645 A JP2015178645 A JP 2015178645A JP 2015178645 A JP2015178645 A JP 2015178645A JP 6443278 B2 JP6443278 B2 JP 6443278B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic
holder
damper
damper holder
elastic member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015178645A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017052433A (ja
Inventor
力 石井
力 石井
利仁 柳澤
利仁 柳澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
Priority to JP2015178645A priority Critical patent/JP6443278B2/ja
Priority to US15/258,363 priority patent/US10315605B2/en
Priority to DE102016116983.8A priority patent/DE102016116983B4/de
Publication of JP2017052433A publication Critical patent/JP2017052433A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6443278B2 publication Critical patent/JP6443278B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/02Occupant safety arrangements or fittings, e.g. crash pads
    • B60R21/16Inflatable occupant restraints or confinements designed to inflate upon impact or impending impact, e.g. air bags
    • B60R21/20Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components
    • B60R21/203Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns
    • B60R21/2035Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit
    • B60R21/2037Arrangements for storing inflatable members in their non-use or deflated condition; Arrangement or mounting of air bag modules or components in steering wheels or steering columns using modules containing inflator, bag and cover attachable to the steering wheel as a complete sub-unit the module or a major component thereof being yieldably mounted, e.g. for actuating the horn switch or for protecting the driver in a non-deployment situation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering Controls (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)

Description

本発明は、車両等の乗物において進行方向又は後退方向を変える際に回転操作されるステアリングホイールに関する。
ステアリングホイールの一形態として、車両等の乗物に前方から衝撃が加わった場合に、その衝撃から運転者を保護するためのエアバッグ装置が設けられたものがある(例えば、特許文献1参照)。図16に示すように、このステアリングホイール50は、支持部材51、スライダ52、ダンパホルダ53及び弾性部材54を備えている。支持部材51は、エアバッグ装置55のバッグホルダ56に挿通された状態で、ステアリングホイール50の芯金57に支持されている。スライダ52は筒状をなし、支持部材51上に、その軸線に沿う方向である前後方向へスライド可能に被せられている。ダンパホルダ53は環状をなし、スライダ52の軸方向の領域の一部を覆っている。弾性部材54は、スライダ52とダンパホルダ53との間に介装された環状の弾性本体部54aを有している。弾性部材54において、弾性本体部54aの前側に隣接した箇所には、同弾性部材54の周方向に延びる環状の空隙部Gが形成されている。空隙部Gは、弾性部材54の前端面において開口する環状の溝によって構成されている。
上記構成を有するステアリングホイール50では、エアバッグ装置55がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、かつ弾性本体部54aがダイナミックダンパのばねとして機能する。そのため、ステアリングホイール50が上下方向や左右方向へ振動すると、その振動の周波数と同一又は近い共振周波数で弾性本体部54aが弾性変形しながら、エアバッグ装置55を伴って振動し、ステアリングホイール50の振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイール50の振動が抑制(制振)される。
特開2014−111426号公報
ところが、上記特許文献1に記載されているように、弾性部材54に環状の空隙部Gが形成されていると、ステアリングホイール50が振動した場合、弾性本体部54aが弾性変形するほかに、弾性部材54において空隙部Gに面する部分が、同空隙部Gで弾性変形する。弾性部材54の弾性変形による振動抑制後には、ステアリングホイール50が上下方向や左右方向へ振動するほか、図16において矢印で示すように、弾性部材54を支点として揺動するようになる。その結果、弾性本体部54aによって抑制される振動の周波数特性が影響を受けて不安定になる。
なお、上記空隙部を全周にわたって埋めることで、上記の現象を抑制することも考えられる。しかし、その場合には、弾性本体部54aの弾性変形に伴い生ずる反発力に、空隙部Gを埋めたものによる反発力が加わって、弾性部材54が弾性変形しにくくなり、上記と同様に振動の周波数特性が不安定になる問題が生ずる。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、弾性本体部により抑制される振動の周波数特性を安定化させることのできるステアリングホイールを提供することにある。
上記課題を解決するステアリングホイールは、エアバッグ装置のバッグホルダに挿通された支持部材と、前記支持部材に前後方向へスライド可能に被せられた筒状のスライダと、前記スライダの軸方向の領域の一部を覆う環状のダンパホルダと、前記スライダ及び前記ダンパホルダの間に介装された環状の弾性本体部を有する弾性部材とを備え、前記エアバッグ装置をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、かつ前記弾性本体部をダイナミックダンパのばねとして機能させるように構成されたステアリングホイールであって、前記弾性部材において、前記弾性本体部から軸方向に偏倚した箇所には、同弾性部材の周方向に延びる環状の空隙部が設けられており、さらに、前記空隙部の周方向に互いに離間した複数の箇所には、弾性を有し、かつ前記空隙部の前記箇所を埋めて、同箇所での弾性部材の弾性変形を規制する規制部が設けられている。
上記の構成によれば、ステアリングホイールが振動すると、エアバッグ装置がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性部材の弾性本体部がダイナミックダンパのばねとして機能する。
そのため、ステアリングホイールが上下方向や左右方向へ振動すると、弾性部材では、弾性本体部が、ステアリングホイールの振動の狙いとする周波数と同一又は近い共振周波数で弾性変形しながら、エアバッグ装置を伴って振動し、ステアリングホイールの振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイールの振動が抑制(制振)される。
この際、弾性部材において、弾性本体部から軸方向に偏倚した箇所には、同弾性部材の周方向に延びる環状の空隙部が存在する。しかし、空隙部の周方向に互いに離間した複数の箇所は、弾性を有する規制部によって埋められている。これらの規制部は、空隙部のうち、規制部によって埋められた箇所で弾性部材が弾性変形するのを規制する。この規制により、ステアリングホイールは、弾性部材を支点として揺動することを抑制される。
一方で、上記のように、弾性を有する規制部が設けられると、弾性本体部の弾性変形に伴い生ずる反発力に対し、空隙部を埋めた規制部による反発力が加わり、弾性部材が弾性変形しにくくなる。しかし、規制部は、空隙部の周方向に互いに離間した複数箇所に設けられている。そのため、空隙部の全体が規制部によって埋められた場合に比べると、規制部の追加に伴う反発力の増加が少ない。
その結果、弾性本体部により抑制される振動の周波数特性は、弾性部材の他の箇所から影響を受けにくくなって安定する。
上記ステアリングホイールにおいて、前記弾性部材において、前記弾性本体部に対し前側に隣接した箇所には、前記ダンパホルダの最小径部よりも小径の弾性筒状部が形成されており、前記弾性部材は、前記弾性筒状部の外周面と前記ダンパホルダの前記最小径部との間に前記空隙部を有しており、各規制部は前記弾性筒状部の外周面に形成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、ダンパホルダの最小径部と、弾性部材において、弾性本体部に対し前側に隣接した箇所に位置して、上記最小径部よりも小径の弾性筒状部との間には空隙部が形成される。しかし、弾性筒状部の外周面において、周方向に互いに離間した複数箇所に形成された規制部により、空隙部における周方向の複数箇所が埋められる。これらの規制部により、弾性部材において空隙部に面する部分である弾性筒状部が、最小径部との間の空隙部で弾性変形することが規制される。
また、複数の規制部は、弾性筒状部の外周面において、周方向に互いに離間した複数箇所に形成されるにとどまるため、規制部の追加に伴う反発力の増加が抑制される。
上記ステアリングホイールにおいて、前記ダンパホルダの前端部には環状の底壁部が形成されており、前記底壁部の内周部により、前記ダンパホルダの前記最小径部の少なくとも一部が構成されていることが好ましい。
上記の構成によれば、ダンパホルダの前端部に形成された底壁部の内周部が、同ダンパホルダの最小径部の少なくとも一部を構成する。弾性部材の弾性筒状部は、この底壁部の内周部(最小径部)よりも小径である。そして、弾性筒状部の外周面と、少なくとも底壁部の内周部との間に空隙部が形成され、弾性筒状部の外周面に形成された複数の規制部により、空隙部における周方向の複数箇所が埋められる。これらの規制部により、弾性部材において空隙部に面する部分が、最小径部との間での空隙部で弾性変形することを規制されるとともに、規制部の追加に伴う反発力の増加が抑制される。
上記ステアリングホイールにおいて、前記スライダを後方へ付勢する付勢部材と、前記スライダの後端部から後方へ離間した状態で、前記支持部材及び前記スライダの少なくとも各後端部を覆うキャップ部材と、前記キャップ部材内に取付けられた可動側接点部と、前記支持部材の後端部により構成され、かつホーン装置を作動させる際に前記可動側接点部が接触される固定側接点部とをさらに備え、前記ダンパホルダは前記キャップ部材に取付けられており、前記ダンパホルダにおける前記底壁部の内周部には、同内周部とともに同ダンパホルダの前記最小径部を構成する伝達部が設けられており、前記スライダの外周部であって前記伝達部の直前となる箇所には、前記伝達部を通じて前記ダンパホルダの前方への動きが伝達される被伝達部が設けられていることが好ましい。
上記の構成によれば、エアバッグ装置が押下げられないときには、エアバッグ装置の荷重は、主としてキャップ部材、ダンパホルダ及び弾性本体部を介してスライダに伝わる。そのため、ステアリングホイールが振動すると、エアバッグ装置がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性本体部がダイナミックダンパのばねとして機能することで、ステアリングホイールの振動が抑制される。
この際、ダンパホルダにおける底壁部の内周部と伝達部とが、同ダンパホルダの最小径部を構成する。弾性部材の弾性筒状部は、最小径部よりも小径である。そして、弾性筒状部の外周面と最小径部との間における空隙部の周方向の複数箇所が、弾性筒状部の外周面に形成された複数の規制部によって埋められる。これらの規制部により、弾性部材において空隙部に面する部分が、空隙部で弾性変形することを規制されるとともに、規制部の追加に伴う反発力の増加が抑制される。
これに対し、エアバッグ装置が押下げられると、そのエアバッグ装置に加えられた力が、キャップ部材を介して可動側接点部及びダンパホルダに伝達される。この力の伝達により、ダンパホルダが伝達部と一緒に前方へ移動させられ、その伝達部の動きが被伝達部を介してスライダに伝達され、同スライダが付勢部材に抗して前方へスライドさせられる。そして、キャップ部材と一緒に可動側接点部が前方へ移動して支持部材の後端部の固定側接触部に接触させられると、ホーン装置が作動させられる。
上記ステアリングホイールにおいて、前記弾性部材において、前記弾性筒状部の前端部には、同弾性筒状部よりも大径の弾性板状部が設けられており、前記伝達部は、前記被伝達部に対し前記弾性板状部を介して間接に接触されており、前記規制部は、前記弾性板状部から後方へ離間していることが好ましい。
上記の構成によれば、エアバッグ装置が押下げられると、キャップ部材が押圧されて、ダンパホルダが前方へ移動させられる。これに伴い伝達部が前方へ移動するが、その動きは、弾性部材の弾性板状部を介して被伝達部に間接に伝達される。この伝達により、スライダが付勢部材に抗して前方へスライドさせられる。
また、規制部の一部は、上下方向や左右方向へ圧縮されて弾性変形したとき、前方に膨出するように弾性変形しようとする。ここで、仮に、規制部が、その規制部の前側に位置する弾性板状部に接触すると、この弾性板状部が、規制部の前方への弾性変形を妨げようとする。また、上記接触に伴い、規制部と弾性板状部との間に摩擦力が発生し、規制部が前方へ一層弾性変形しにくくなる。
しかし、規制部は、弾性板状部から後方へ離間している。規制部と弾性板状部との間の隙間は、規制部が前方へ弾性変形するのを許容する。規制部が弾性板状部に接触しにくく、接触に伴う摩擦力が発生しにくい。規制部は弾性板状部に接触している場合に比べ、前方へ弾性変形しやすい。弾性本体部により抑制される振動の周波数特性に対し各規制部が及ぼす影響は小さい。
上記ステアリングホイールにおいて、前記規制部は偶数設けられており、そのうちの1つの前記規制部は、他の1つの規制部に対し前記弾性部材の軸線を挟んで対向する箇所に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、複数の規制部のうちの1つは、他の1つの規制部に対し弾性部材の軸線を挟んで対向する箇所に位置する。このことから、弾性部材において空隙部に面する部分が弾性変形するのを規制する機能と、規制部の追加に伴う反発力の増加を抑制する機能とは、弾性部材の軸線を挟んで相対向する箇所で、すなわち、振動方向の両側でバランスよく発揮される。
上記ステアリングホイールにおいて、前記規制部は、前記弾性部材における軸線の周りの4箇所以上の偶数箇所に、等角度毎に配置されていることが好ましい。
上記の構成によれば、ステアリングホイールが上下方向や左右方向に振動した場合、上記の条件を満たした4以上の規制部によって、弾性部材において空隙部に面する部分が、空隙部で弾性変形するのを規制する機能と、規制部の追加に伴う反発力の増加を抑制する機能とが発揮される。
弾性本体部により抑制される振動の周波数特性を安定化させる効果が、弾性部材の周方向の組付け位置に拘わらず得られるようになる。
上記ステアリングホイールによれば、弾性本体部により抑制される振動の周波数特性を安定化させることができる。
車両用のステアリングホイールに具体化した一実施形態において、そのステアリングホイールの側面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の位置関係を示す正面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構を斜め後方から見た斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構を斜め前方から見た斜視図。 一実施形態のステアリングホイールの部分縦断面図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるエアバッグ装置の構成部品を示す分解斜視図。 一実施形態のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構の構成部品をバッグホルダとともに示す分解斜視図。 (a)は、一実施形態のステアリングホイールにおいて、ホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造を示す部分縦断面図、(b)は、図9(a)の一部を拡大して示す部分縦断面図。 同じく、ホーンスイッチ機構及びその周辺部分について、図9(a)とは異なる断面での断面構造を示す部分縦断面図。 (a)は、弾性部材の断面図、(b)は、図11(a)における11bー11b線断面図。 図10の状態からエアバッグ装置が押下げられたときのホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造の一部を示す部分縦断面図。 (a)は、変形例のステアリングホイールにおけるホーンスイッチ機構及びその周辺部分の断面構造を示す部分縦断面図、(b)は、図13(a)の一部を拡大して示す部分縦断面図。 図13(a)及び図13(b)における弾性部材の断面図。 変形例におけるホーンスイッチ機構の部分縦断面図。 従来のステアリングホイールにおける一部の断面構造を示す部分縦断面図。
以下、車両用のステアリングホイールに具体化した一実施形態について、図1〜図12を参照して説明する。
図1に示すように、車両には、後側ほど高くなるように傾斜した軸線L1を中心として回転するステアリングシャフト(操舵軸)14が設けられている。ステアリングシャフト14の後端部には、ステアリングホイール10が取付けられている。
本実施形態では、ステアリングホイール10の各部について説明する際には、ステアリングシャフト14の軸線L1を基準とする。この軸線L1に沿う方向をステアリングホイール10の「前後方向」といい、軸線L1に直交する面に沿う方向のうち、ステアリングホイール10の起立する方向を「上下方向」というものとする。従って、ステアリングホイール10の前後方向及び上下方向は、車両の前後方向(水平方向)及び上下方向(鉛直方向)に対し若干傾いていることとなる。
なお、図3〜図10及び図12では、便宜上、ステアリングホイール10の前後方向が水平方向に合致し、同ステアリングホイール10の上下方向が鉛直方向に合致した状態で図示されている。変形例を示す図13及び図15と、従来技術を示す図16とについても同様である。
図2に示すように、ステアリングホイール10は、中央部分にエアバッグ装置(エアバッグモジュール)20を備えている。図6に示すように、ステアリングホイール10の骨格部分は芯金12によって構成されている。芯金12は、鉄、アルミニウム、マグネシウム又はそれらの合金等によって形成されている。芯金12は、その中心部分に位置するボス部12aにおいてステアリングシャフト14に取付けられており、同ステアリングシャフト14と一体となって回転する。
芯金12において、ボス部12aの周囲の複数箇所には、それぞれ貫通孔12cを有する保持部12bが設けられている。各貫通孔12cの内壁面は、後側ほど拡径するテーパ状をなしている。
図9(a)に示すように、各保持部12bの前側には、クリップ13が配置されている。クリップ13は、導電性を有するばね綱等の金属からなる線材を所定形状に屈曲させることによって形成されており、その一部において芯金12に接触している。各クリップ13の一部は、貫通孔12cの前方近傍に位置している。
車両にはホーン装置40が設けられており、このホーン装置40を作動させるための複数のホーンスイッチ機構30(図3、図7参照)が、各保持部12bにおいて、スナップフィット構造にて芯金12に装着されている。各ホーンスイッチ機構30は互いに同一の構成を有している。そして、これらのホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20が芯金12に支持されている。このように、各ホーンスイッチ機構30は、エアバッグ装置20を支持する機能とホーン装置40のスイッチ機能とを兼ね備えている。
さらに、本実施形態では、エアバッグ装置20におけるバッグホルダ21と各ホーンスイッチ機構30との間にダンパホルダ41及び弾性部材42が介在されている。そして、芯金12、エアバッグ装置20、ホーンスイッチ機構30、ダンパホルダ41、弾性部材42等によって、ステアリングホイール10の振動を抑制、すなわち、制振するための制振構造が構成されている。次に、上記制振構造を構成する各部について説明する。
<エアバッグ装置20>
図3、図6及び図7に示すように、エアバッグ装置20は、パッド部24、リングリテーナ25、エアバッグ(図示略)及びインフレータ23を、バッグホルダ21に組付けることによって構成されている。
パッド部24は、表面(後面)が意匠面をなす外皮部24aと、その外皮部24aの裏面側(前側)に立設された略四角環状の収容壁部24bとを有している。外皮部24aと収容壁部24bとバッグホルダ21とによって囲まれる空間は、主としてエアバッグ(図示略)を収容するためのバッグ収容空間xを構成している。外皮部24aのバッグ収容空間xを形成する部位には、エアバッグが展開及び膨張するときに押し破られる薄肉部24cが形成されている。
収容壁部24bの前端部には、それぞれ矩形板状をなす複数の係止爪24dが一体に形成されている。各係止爪24dの前端部には、バッグ収容空間xから遠ざかる側へ突出する係止突起24eが形成されている。
パッド部24の複数箇所には、ホーンスイッチ機構30を支持するためのスイッチ支持部24fがそれぞれ形成されている。各スイッチ支持部24fは、パッド部24の外皮部24aから裏面側(前側)へ延びるように、収容壁部24bと一体に形成されている。
図3、図7及び図8に示すように、バッグホルダ21は、導電性を有する金属板をプレス加工することにより形成されている。これに代えて、バッグホルダ21は、導電性を有する金属材料を用い、ダイカスト成形等を行なうことにより形成されてもよい。バッグホルダ21の周縁部は、パッド部24を固定するための略四角環状の周縁固定部21aとして構成されている。
周縁固定部21aにおいて、上記各係止爪24dの前方となる箇所には、それぞれスリット状の爪係止孔21bが形成されており、ここに各係止爪24dの前端部が挿通されて係止されている。
上記周縁固定部21aの内側部分は台座部21cを構成している。台座部21cの中心部には、円形状の開口部21dが形成されている。台座部21cであって、開口部21dの周縁部近傍の複数箇所には、それぞれねじ挿通孔21eが形成されている。台座部21cには、インフレータ23の一部が開口部21dに挿通された状態で取付けられている。
より詳しくは、インフレータ23は低円柱状の本体23aを有しており、その本体23aの外周面にはフランジ部23bが形成されている。フランジ部23bには、複数の取付片23cが本体23aの径方向外方へ延出されている。各取付片23cにおいて、バッグホルダ21の上記ねじ挿通孔21eの前方となる箇所には、それぞれねじ挿通孔23dが形成されている。インフレータ23において、フランジ部23bよりも後方側となる部分は、膨張用ガスを噴出するガス噴出部23eとして構成されている。そして、インフレータ23のガス噴出部23eがバッグ収容空間x側に突出するように、前側からバッグホルダ21の開口部21dに挿通されている。さらに、フランジ部23bが開口部21dの周縁部に接触させられ、この状態で、インフレータ23はリングリテーナ25とともにバッグホルダ21に取付けられている。
より詳しくは、リングリテーナ25は、バッグホルダ21の開口部21dと同等の円形状の開口部25aを有している。また、リングリテーナ25は、バッグホルダ21の各ねじ挿通孔21eの後方となる複数箇所に取付ねじ25bを有している。リングリテーナ25とバッグホルダ21との間には、展開及び膨張可能に折り畳まれた状態のエアバッグ(図示略)の開口部が配置されている。リングリテーナ25の複数の取付ねじ25bは、エアバッグの開口部の周縁部分に設けられたねじ挿通孔(図示略)と、バッグホルダ21及びインフレータ23の各ねじ挿通孔21e,23dとに対し、後側から挿通されている。さらに、挿通後の各取付ねじ25bに前側からナット26が締付けられることにより、エアバッグがリングリテーナ25を介してバッグホルダ21に固定されるとともに、インフレータ23がバッグホルダ21に固定されている。
バッグホルダ21の周縁固定部21aの複数箇所には、ホーンスイッチ機構30を取付けるための取付部21fが、円形の開口部21dの径方向外方へそれぞれ突出形成されている。各取付部21fは、上述したパッド部24のスイッチ支持部24fの前方となる箇所に位置している。各取付部21fには取付孔21gが形成されている。バッグホルダ21における各取付孔21gの周辺部には、それぞれ後方へ延びる複数の挟持部21hが一体に形成されている。本実施形態では、バッグホルダ21において各取付孔21gを挟んで相対向する箇所を後方へ折り曲げることにより、各挟持部21hが形成されている。各挟持部21hの上記折り曲げ形成により、バッグホルダ21において各挟持部21hの外側、すなわち、各挟持部21hを挟んで取付孔21gとは反対側には孔21i(図10参照)が形成されている。
バッグホルダ21において、各取付孔21gの周りであって、互いに周方向に離間し、かつ上記挟持部21hから離間した複数箇所には伝達孔21jが貫通されている。本実施形態では、取付孔21g毎に2つの伝達孔21jが、各取付孔21gの軸線(図示略)を挟んで相対向する箇所に形成されている。
<ホーンスイッチ機構30>
図4、図5及び図8に示すように、各ホーンスイッチ機構30は、支持部材としてのスナップピン31、スライダとしてのピンホルダ32、キャップ部材としてのコンタクトホルダ33、可動側接点部としての接点端子34、ばね受け35、及び付勢部材としてのコイルばね36を備えている。次に、ホーンスイッチ機構30の各構成部材について説明する。
<スナップピン31(支持部材)>
図8、図9(a)及び図9(b)に示すように、スナップピン31は、導電性を有する金属材料によって形成されている。このスナップピン31の芯金12に対する支持構造については、後述する。スナップピン31の主要部は、上記ステアリングシャフト14の軸線L1に対し平行の関係にある軸線L2に沿って前後方向に延び、かつバッグホルダ21の取付孔21gの内径よりも小径の長尺状の軸部31aによって構成されている。スナップピン31は、この軸部31aにおいて取付孔21gに挿通されている。軸部31aの後端部は、固定側接点部として機能する。軸部31aにおける前端部31cの後側には、環状の係止溝31bが形成されている。軸部31aの後端外周部には、同軸部31aの他の部分よりも大径状をなす鍔部31dが形成されている。鍔部31dの外径は、バッグホルダ21の取付孔21gの内径よりも大きく設定されている。
<ピンホルダ32(スライダ)>
ピンホルダ32は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ピンホルダ32の主要部は、前後両端が開放された筒状部32aによって構成されている。筒状部32aは、スナップピン31の軸部31aの外側に被せられている。ピンホルダ32は、ホーンスイッチ機構30の作動に際し、軸部31aに沿って前後方向へスライドするスライダとして用いられている。
筒状部32aの外周部であって前後方向の中間部には、同筒状部32aの径方向外方へ突出する円環状の受け部32bが形成されている。受け部32bは、コイルばね36の後端部を受け止める機能を有している。また、受け部32bは、筒状部32aの外周部であって、後述する伝達部41dの直前となる箇所に形成されている。さらに、受け部32bの外径は、単に、コイルばね36の後端部を受け止めるために必要な寸法よりも大きく設定されている。受け部32bのこうした形成位置及び外径に関する設定により、受け部32bは、ダンパホルダ41の前方への動きが伝達部41dを通じて伝達される被伝達部も兼ねている。
<コンタクトホルダ33(キャップ部材)>
図8及び図10に示すように、コンタクトホルダ33は、絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。コンタクトホルダ33は、略円板状をなす天板部33aと、その天板部33aの外周縁から前方に延びる略円筒状の周壁部33bとを備えている。コンタクトホルダ33は、ピンホルダ32における筒状部32aの後端部から後方へ離間した状態で、スナップピン31の少なくとも鍔部31dと、ピンホルダ32の筒状部32aの少なくとも後端部とを覆っている。周壁部33bの周方向に互いに離間した複数箇所には、フック部33cが径方向へ弾性変形可能に形成されている。
周壁部33bの前後方向の中間部であって、周方向に互いに離間した複数箇所には、爪係合孔33d(図4及び図5参照)が形成されている。また、周壁部33bの前端部であって、互いに周方向に離間した複数箇所には円弧状の切欠き33e(図4及び図5参照)が形成されている。
<接点端子34(可動側接点部)>
接点端子34は、導電性を有する帯状の金属板をプレス加工することにより形成されている。接点端子34は、コンタクトホルダ33の径方向に延びる本体部34aと、同本体部34aの両端から前方へ延びる一対の側部34bとを備えている。
本体部34aの長さ方向における複数箇所には、前側へ突出する複数の接触突部34cがそれぞれ形成されている。本体部34aの後面であって、接触突部34cを除く部分の多くは、コンタクトホルダ33の天板部33aの前面に接触している。
各側部34bは、コンタクトホルダ33の周壁部33bの内壁面に対し、係合した状態で接触している。この係合により、接点端子34はコンタクトホルダ33に位置決めされた状態で装着されている。
<ばね受け35>
図5及び図10に示すように、ばね受け35は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。ばね受け35の一部は、円環板状をなす受け部35aによって構成されている。受け部35aの外径は、コイルばね36の外径、及び貫通孔12cの内壁面における後端部の外径、すなわち、テーパ状の内壁面における最大径と同程度に設定されている。
受け部35aの周方向に互いに離間した複数箇所からは、前方へ向けて係止片35bがそれぞれ延びている。各係止片35bの前端部には、爪部35cが径方向内方へ突設されている。また、受け部35aにおいて、周方向に隣り合う係止片35b間からは、前方へ向けて複数の係合片35dが延びている。各係合片35dの外側面の少なくとも一部は、後側ほど拡径するテーパ面の一部を構成している。
受け部35aからは、一対の装着部35eが後方へ向けて延びている。各装着部35eは、スナップピン31の軸部31aの外形形状に対応して、受け部35aの径方向外方へ膨らむように湾曲形成されている。
ばね受け35は、受け部35a及び両装着部35eにおいてスナップピン31の軸部31aに嵌合され、かつ各爪部35cが係止溝31bに入り込むことにより、同スナップピン31に脱落不能に装着されている。上記のように、ばね受け35では、複数の係合片35dの外側面が複数の係止片35bを挟んで、周方向に間欠的に配置されている。こうした構成により、ばね受け35は、全体として、後側ほど拡径するテーパ状の外周面を有するものと同様な形態を有している。
<コイルばね36(付勢部材)>
コイルばね36は、スナップピン31の軸部31a、ピンホルダ32の筒状部32a、ばね受け35の両装着部35eのそれぞれの周りに巻回されている。コイルばね36は、ピンホルダ32の受け部32bとばね受け35の受け部35aとの間に、圧縮させられた状態で配置されており、ピンホルダ32を後方へ付勢している。
このようにして、複数の単体部品、すなわち、スナップピン31、ピンホルダ32、コンタクトホルダ33、接点端子34、コイルばね36及びばね受け35がユニット化されて、アセンブリとされたホーンスイッチ機構30が構成されている。そのため、ホーンスイッチ機構30の取付けや交換の際に、ユニット化されたホーンスイッチ機構30を1つの集合体として扱うことが可能である。
<ダンパホルダ41>
ダンパホルダ41は、絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。図9(a)及び図9(b)に示すように、ダンパホルダ41の主要部は、周壁部41aと、同周壁部41aの前端部に形成されて同ダンパホルダ41の底部をなす底壁部41bとによって構成されている。
周壁部41aは円環状をなし、コンタクトホルダ33内において、ピンホルダ32における筒状部32aの軸方向の領域の一部を覆っている。周壁部41aの周方向に互いに離間した複数箇所には、係合爪41cが形成されている(図4、図5参照)。これらの係合爪41cが、コンタクトホルダ33の対応する爪係合孔33dに内側から係合されることで、ダンパホルダ41がコンタクトホルダ33に取付けられている(図4、図5参照)。
底壁部41bは、上記スナップピン31の軸線L2を自身の軸線とする円環板状をなしており、その内周部は、上述した受け部32b(被伝達部)の後方に位置している。底壁部41bの内周部からは、その内周部に沿って円環状をなす伝達部41dが、前方へ向けて突出している。伝達部41dは、底壁部41bの上記内周部とともにダンパホルダ41の最小径部を構成している。伝達部41dは、バッグホルダ21の取付孔21gに挿通され、ピンホルダ32の上記受け部32bの直後に位置している。
図4、図5及び図9(b)に示すように、底壁部41bにおいて、互いに周方向に離間した複数箇所には、それぞれ前方へ向けて突出する伝達突部41eが形成されている。各伝達突部41eは、バッグホルダ21の対応する伝達孔21jに係合されている。
周壁部41aの前端外周部であって、互いに周方向に離間し、かつ上記係合爪41cから周方向に離間した複数箇所には係合突部41fが形成されている。これらの係合突部41fがコンタクトホルダ33の対応する切欠き33eに係合されている。この係合により、ダンパホルダ41のコンタクトホルダ33に対する周方向の位置決めがなされている。また、各係合突部41fの切欠き33eに対する係合と、各係合爪41cの爪係合孔33dに対する係合とによって、周壁部33bが前後両方向から挟み込まれ、ダンパホルダ41のコンタクトホルダ33に対する前後方向(軸方向)の位置決めがなされている。
<弾性部材42>
図9(b)、図11(a)及び図11(b)に示すように、弾性部材42は、弾性本体部42a、弾性筒状部42b及び弾性板状部42cを備えて構成されており、ピンホルダ32とダンパホルダ41との間に介装されている。弾性部材42の全体は、ゴム(例えば、EPDM、シリコンゴム等)、エラストマー等の弾性材料によって形成されている。
弾性本体部42aは、上記スナップピン31の軸線L2を自身の軸線とする円環状をなしており、弾性部材42の後部の主要部を構成している。弾性本体部42aは、同弾性本体部42aの前側に位置する部材から後方へ離間している。該当する部材は、ダンパホルダ41の底壁部41bである。また、弾性本体部42aは、同弾性本体部42aの後側に位置する部材から前方へ離間している。該当する部材は、上述したスナップピン31の鍔部31dである。また、弾性本体部42aの後端外周部には、径方向外方へ突出する環状突部42dが設けられている。環状突部42dは、コンタクトホルダ33の周壁部33bから径方向内方へ離間している。
弾性筒状部42bは、ダンパホルダ41の上記最小径部(底壁部41bの内周部及び伝達部41d)よりも小径の円筒状をなしており、弾性本体部42aの内周部から前方へ延びている。このように、弾性筒状部42bは、弾性本体部42aに対し前側に隣接している。
弾性部材42は、弾性筒状部42bの外周面とダンパホルダ41の上記最小径部(底壁部41bの内周部及び伝達部41d)との間に、周方向に延びる環状の空隙部Gを有している。従って、空隙部Gは、弾性部材42において、弾性本体部42aから軸方向に偏倚した箇所に位置する。
この空隙部Gの周方向に互いに離間した複数(偶数)の箇所には、弾性を有し、かつ空隙部Gの上記箇所を埋めて、同箇所での弾性部材42の弾性変形を規制する規制部42eが、弾性筒状部42bに一体に設けられている。規制部42eは、弾性筒状部42bの外周面において、弾性部材42の軸線L2の周りの4箇所以上の偶数箇所(本実施形態では8箇所)に、等角度毎に形成されている。各規制部42eは、他の1つの規制部42eに対し軸線L2を挟んで対向する箇所に位置している。
各規制部42eは、軸線L2に平行に延びている。各規制部42eの後端部は上記弾性本体部42aに繋がっている。各規制部42eの前端部は、弾性板状部42cから後方へ離間している。各規制部42eの外周面は、ダンパホルダ41の上記最小径部(底壁部41bの内周部及び伝達部41d)に対し、面接触又は接近している。
弾性板状部42cは、弾性筒状部42bの前端外周部から径方向外方へ突出している。弾性板状部42cの外径は、弾性筒状部42bよりも大きく、かつ上記受け部32b(被伝達部)の外径と同程度に設定されている。弾性板状部42cの厚み(軸線L2に沿う方向の寸法)は、同弾性板状部42cの弾性筒状部42bからの突出長さよりも小さく設定されている。弾性板状部42cは、ダンパホルダ41の上記伝達部41dと、ピンホルダ32の上記受け部32bとの間に入り込んでいる。弾性板状部42cの前面は受け部32bに接触し、同弾性板状部42cの後面は伝達部41dに接触している。従って、伝達部41dは、弾性板状部42cを介して受け部32bに間接に接触していることになる。
上記弾性部材42の弾性本体部42aは、上述したエアバッグ装置20とともにダイナミックダンパを構成している。本実施形態では、弾性本体部42aをダイナミックダンパのばねとして機能させ、エアバッグ装置20をダンパマスとして機能させるようにしている。
ここで、弾性本体部42aの大きさ(径方向及び前後方向の各寸法等)をチューニングすることで、ダイナミックダンパにおける上下方向や左右方向の共振周波数が、ステアリングホイール10の上下方向や左右方向の振動について、狙いとする制振の周波数、換言すると、制振したい周波数に設定されている。
図9(a)及び図10に示すように、各ホーンスイッチ機構30が、上記のように、弾性部材42及びダンパホルダ41を介してバッグホルダ21に取付けられた状態では、ピンホルダ32が、スナップピン31とバッグホルダ21との接触を防ぎつつ、すなわち絶縁状態にしつつ、バッグホルダ21をスナップピン31に対し前後動可能に支持する。ピンホルダ32は、スナップピン31の軸部31aと接点端子34の側部34bとの間に介在して、それら軸部31a及び側部34bを絶縁状態にする。また、ピンホルダ32が、コイルばね36の後ろ向きの付勢力をスナップピン31の鍔部31dに伝達する。
また、一対の挟持部21hが、ダンパホルダ41と接点端子34の側部34bとの間に入り込む。コンタクトホルダ33の各フック部33cにより、上記側部34bが挟持部21hの外面に接触させられる。この接触により、バッグホルダ21と接点端子34とが導通された状態となる。
さらに、フック部33cによって付勢された側部34bの前端部が、挟持部21hに係止される。この側部34bにより、コンタクトホルダ33、ひいてはホーンスイッチ機構30がバッグホルダ21から後方へ移動することを規制される。
次に、上記のように構成された複数のホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20を芯金12に組付ける作業について説明する。
図9(a)及び図10に示すように、この作業に際しては、ホーンスイッチ機構30毎のスナップピン31が芯金12において対応する保持部12bの貫通孔12cに後方から挿入される。この挿入に伴い、ばね受け35の受け部35aが保持部12bに接近し、係合片35dが貫通孔12cの内壁面に接近する。また、スナップピン31における軸部31aの前端部31cがクリップ13に接触する。さらに、クリップ13の付勢力に抗してスナップピン31等が前方へ移動されると、クリップ13がスナップピン31の径方向外方へ弾性変形させられる。そして、係止溝31bがクリップ13に対向する箇所までスナップピン31が移動されると、クリップ13が自身の弾性復元力により係止溝31bに入り込もうとする。
一方、係止溝31b内には、コイルばね36によって前方へ付勢されたばね受け35の爪部35cが入り込んでいる。そのため、クリップ13は、係止溝31b内に入り込む過程で、コイルばね36を後方へ圧縮させながら、爪部35cと前端部31cとの間に入り込む。この入り込みにより、係止溝31b内では、爪部35cがクリップ13の後側に位置する。クリップ13において、貫通孔12cの前方に位置する部分は、コイルばね36によって前方へ付勢された爪部35cと前端部31cとによって前後から挟み込まれる。このようにして、スナップピン31がクリップ13によって芯金12に係止されることで、各ホーンスイッチ機構30の芯金12に対する締結と、エアバッグ装置20の芯金12に対する装着とが行なわれる。スナップピン31が、貫通孔12cへの挿通に伴いクリップ13の弾性によって芯金12に係止される構造は、スナップフィット構造とも呼ばれる。
次に、上記のようにして構成された本実施形態のステアリングホイール10の作用について説明する。
車両に対し、前面衝突(前突)等による前方からの衝撃が加わらない通常時には、エアバッグ装置20では、インフレータ23のガス噴出部23eからガスが噴出されず、エアバッグが折り畳まれた状態に維持される。
上記通常時において、エアバッグ装置20が押下げられない場合には、図9(a)及び図10に示すように、接点端子34の接触突部34cが、スナップピン31の後端部(固定側接点部)から後方へ離間する。接点端子34及びスナップピン31が導通を遮断された状態となり、ホーン装置40が作動しない。このときには、クリップ13により芯金12に係止されたスナップピン31の鍔部31dに対し、コイルばね36の後ろ向きの付勢力がピンホルダ32を介して加わる。
また、コイルばね36の前向きの付勢力が、受け部35aを通じてばね受け35に加わり、同ばね受け35においてスナップピン31の係止溝31b内に入り込んだ爪部35cが、同係止溝31b内のクリップ13を前方へ押圧する。この押圧により、クリップ13は、前端部31cと爪部35cとによって前後から挟み込まれ、動きを規制される。
このとき、エアバッグ装置20の荷重は、主としてコンタクトホルダ33、ダンパホルダ41及び弾性部材42を介してピンホルダ32に伝わる。
ここで、ピンホルダ32における筒状部32aの後端部が、コンタクトホルダ33の天板部33aから前方へ離間している。このことから、エアバッグ装置20の荷重がコンタクトホルダ33を介して直接ピンホルダ32に伝わることはない。
そのため、上記通常時であって、車両の高速走行中や車載エンジンのアイドリング中に、ステアリングホイール10に対し、上下方向や左右方向の振動が伝わると、この振動は、芯金12及び各ホーンスイッチ機構30を介してエアバッグ装置20に伝わる。より具体的には、上記振動は、スナップピン31、ピンホルダ32、弾性部材42及びダンパホルダ41を介して、コンタクトホルダ33及びバッグホルダ21に伝達される。ダンパホルダ41とバッグホルダ21との間での振動の伝達は、上述した伝達突部41e及び伝達孔21jを通じて行なわれる(図9(b)参照)。
上記のように振動が伝わると、その振動に応じて、エアバッグ装置20がダイナミックダンパのダンパマスとして機能し、弾性部材42の弾性本体部42aがダイナミックダンパのばねとして機能する。
従って、弾性本体部42aは、ステアリングホイール10の振動の狙いとする周波数と同一又は近い共振周波数で弾性変形しながら、エアバッグ装置20を伴って上下方向、左右方向へ振動(共振)し、ステアリングホイール10の振動エネルギーを吸収する。この吸収により、ステアリングホイール10の上下方向及び左右方向の各振動が抑制(制振)される。
ところで、ダンパホルダ41では、底壁部41bの内周部と環状の伝達部41dとが自身の最小径部を構成する。弾性部材42の弾性筒状部42bは、上記底壁部41bの内周部及び伝達部41dよりも小径である。弾性部材42において、弾性本体部42aに対し前側に隣接した箇所に位置して、ダンパホルダ41の最小径部よりも小径の弾性筒状部42bの外周面との間には、同弾性筒状部42bの周方向に延びる環状の空隙部Gが形成される。
しかし、空隙部Gの周方向に互いに離間した複数の箇所は、弾性筒状部42bの外周面に形成され、かつ弾性を有する規制部42eによって埋められている。これらの規制部42eは、空隙部Gのうち、規制部42eによって埋められた箇所で弾性筒状部42bが弾性変形するのを規制する。この規制により、ステアリングホイール10は、弾性部材42を支点として揺動することを抑制される。
一方で、上記のように、弾性を有する規制部42eが設けられると、弾性本体部42aの弾性変形に伴い生ずる反発力に対し、空隙部Gを埋めた規制部42eによる反発力が加わり、弾性部材42が弾性変形しにくくなる。しかし、規制部42eは、空隙部Gの周方向に互いに離間した複数箇所に設けられるにとどまる。そのため、空隙部Gの全体が規制部42eによって埋められた場合に比べると、規制部42eの追加に伴う反発力の増加は少ない。
さらに、本実施形態では、各規制部42eは、他の1つの規制部42eに対し弾性部材42の軸線L2を挟んで対向する箇所に位置する。このことから、弾性筒状部42bの弾性変形を規制する機能と、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制する機能とは、弾性部材42の軸線L2を挟んで相対向する箇所で発揮される。
また、本実施形態では、弾性部材42における軸線L2の周りで等角度毎に配置された8つの規制部42eによって、弾性筒状部42bの弾性変形を規制する機能と、各規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制する機能とが発揮される。
また、各規制部42eの一部は、上下方向や左右方向へ圧縮されて弾性変形したとき、前方に膨出するように弾性変形しようとする。ここで、仮に、各規制部42eが、その規制部42eの前側に位置する弾性板状部42cに接触していると、この弾性板状部42cが、各規制部42eの前方への弾性変形を妨げようとする。また、上記接触に伴い、各規制部42eと弾性板状部42cとの間に摩擦力が発生し、各規制部42eが前方へ一層弾性変形しにくくなる。
しかし、本実施形態では、各規制部42eが、弾性板状部42cから後方へ離間している。各規制部42eと弾性板状部42cとの間の隙間は、同規制部42eが前側へ弾性変形するのを許容する。各規制部42eが弾性板状部42cに接触しにくく、接触に伴い摩擦力が発生しにくい。
なお、弾性本体部42aがスナップピン31の軸線L2に沿う方向へ変形した場合に、周壁部41aが鍔部31dと接触して打音を発生することは、それらの間に位置する環状突部42dによって抑制される。
また、弾性部材42における弾性板状部42cは、厚みが小さいとはいえ、多少なりとも弾性を有している。そのため、弾性板状部42cが伝達部41dと受け部32bとの間に介在されることで、硬質の伝達部41dと硬質の受け部32bとが直接接触することが抑制され、硬いもの同士の接触による打音の発生が抑制される。
一方、上記通常時において、ホーン装置40の作動のためにエアバッグ装置20が押下げられると、同エアバッグ装置20に加えられた力が、少なくとも1つのホーンスイッチ機構30におけるコンタクトホルダ33を介して接点端子34及びダンパホルダ41に伝達される。この力により、ダンパホルダ41が前方へ押圧され、同ダンパホルダ41が伝達部41dと一緒に前方へ移動させられる。その伝達部41dの動きは、受け部32b(被伝達部)を介してピンホルダ32に伝達される。すなわち、ダンパホルダ41と一緒に伝達部41dが前方へ移動するが、その動きは、伝達部41dの直前に位置する受け部32bに対し、弾性部材42の弾性板状部42cを介して間接に伝達される。受け部32bは、コイルばね36の後ろ向きの付勢力を受ける機能に加え、被伝達部としても機能し、ダンパホルダ41(伝達部41d)から伝達される前方へ向かう力を受ける。
この力の伝達により、ピンホルダ32がコイルばね36に抗して、スナップピン31の軸部31aに沿って前方へスライドさせられる。また、コンタクトホルダ33と一緒に接点端子34が前方へ移動する。
そして、図12に示すように、接点端子34の複数の接触突部34cの少なくとも1つが、スナップピン31の後端面(固定側接点部)に接触すると、グランドGND(車体アース)に接続された芯金12とバッグホルダ21とが、クリップ13、スナップピン31及び接点端子34を介して導通される。この導通により、ホーンスイッチ機構30が閉成し、バッグホルダ21に電気的に接続されたホーン装置40が作動する。
ところで、前突等により車両に対し前方から衝撃が加わると、慣性により運転者が前傾しようとする。一方、エアバッグ装置20では、前記衝撃に応じインフレータ23が作動させられ、ガス噴出部23eからガスが噴出される。このガスがエアバッグに供給されることで、同エアバッグが展開及び膨張する。このエアバッグにより、パッド部24の外皮部24aに加わる押圧力が増大していくと、同外皮部24aが薄肉部24cにおいて破断される。破断により生じた開口を通じてエアバッグが後方へ向けて引き続き展開及び膨張する。前突の衝撃により前傾しようとする運転者の前方に、展開及び膨張したエアバッグが介在し、運転者の前傾を拘束し、運転者を衝撃から保護する。
上記エアバッグの後方への膨張に際しては、バッグホルダ21に対し後方へ向かう力が加わる。この点、本実施形態では、ホーンスイッチ機構30毎のスナップピン31が芯金12(保持部12b)に支持されている。各スナップピン31の後端部に形成された鍔部31dはバッグホルダ21の取付孔21gよりも後方に位置している。しかも、鍔部31dは、取付孔21gの内径よりも大きな外径を有している。そのため、この鍔部31dは、バッグホルダ21が後方へ動いた場合には、そのバッグホルダ21において取付孔21gの周辺部分に接触することでストッパとして機能する。そのため、バッグホルダ21ひいてはエアバッグ装置20が過度に後方へ動くことが、スナップピン31の鍔部31dによって規制される。
以上詳述した本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)弾性部材42において、弾性本体部42aから軸方向に偏倚した箇所に、同弾性部材42の周方向に延びる環状の空隙部Gが設けられている。空隙部Gの周方向に互いに離間した複数の箇所には、弾性を有し、かつ空隙部Gの上記箇所を埋めて、同箇所での弾性部材42の弾性変形を規制する規制部42eが設けられている(図9(a)、図11(b))。
そのため、弾性部材42において空隙部Gに面する部分が、その空隙部Gで弾性変形するのを規制し、ステアリングホイール10が、弾性部材42を支点として揺動するのを抑制することができる。
また、空隙部Gの全体が規制部42eによって埋められた場合よりも、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を少なくし、規制部42eの追加が原因で弾性部材42が弾性変形しにくくなるのを抑制することができる。
その結果、弾性本体部42aにより抑制される振動の周波数特性を、弾性部材42の他の箇所から影響を受けにくくし、安定させることができる。
(2)弾性部材42において、弾性本体部42aに対し前側に隣接した箇所には、ダンパホルダ41の最小径部よりも小径の弾性筒状部42bが形成されていて、両者の間に空隙部Gが形成されている。しかし、複数の規制部42eが、弾性筒状部42bの外周面に形成されている(図9(b))。
そのため、これらの規制部42eにより、弾性筒状部42bが空隙部Gで弾性変形するのを規制するとともに、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制し、上記(1)の効果を得ることができる。
(3)ダンパホルダ41の前端部に形成されている環状の底壁部41bの内周部により、同ダンパホルダ41の最小径部の少なくとも一部が構成されている(図9(b))。
そのため、弾性部材42の弾性筒状部42bがダンパホルダ41の最小径部との間で弾性変形するのを、同弾性筒状部42bの外周面に形成された複数の規制部42eによって規制するとともに、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制し、上記(1)の効果を得ることができる。
(4)ピンホルダ32がコイルばね36(付勢部材)によって後方へ付勢されている。ピンホルダ32の後端部から後方へ離間した状態のコンタクトホルダ33(キャップ部材)によって、スナップピン31及びピンホルダ32の少なくとも各後端部が覆われている。コンタクトホルダ33内に接点端子34(可動側接点部)が取付けられている。スナップピン31の後端部により固定側接点部が構成されている。ダンパホルダ41がコンタクトホルダ33に取付けられている(図9(a))。
また、ダンパホルダ41における底壁部41bの内周部には、同内周部とともにダンパホルダ41の最小径部をなす伝達部41dが設けられている。ピンホルダ32の外周部であって伝達部41dの直前となる箇所には、同伝達部41dを通じてダンパホルダ41の前方への動きが伝達される受け部32b(被伝達部)が設けられている(図9(b))。
そのため、エアバッグ装置20が押下げられないときには、弾性筒状部42bと、ダンパホルダ41の最小径部との間の空隙部Gにおける周方向の複数箇所を、弾性筒状部42bの外周面に形成された規制部42eによって埋めることができる。弾性筒状部42bが、空隙部Gの上記箇所で弾性変形するのを規制するとともに、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制することができる。
また、エアバッグ装置20に押下げ力が加えられたときには、その押下げ力を、コンタクトホルダ33と、ダンパホルダ41の伝達部41dと、受け部32b(被伝達部)とを介してピンホルダ32(スライダ)に伝達することにより、コイルばね36(付勢部材)に抗してピンホルダ32を前方へスライドさせることができる。そのスライドの過程で、接点端子34(可動側接点部)をスナップピン31(支持部材)の後端部の固定側接点部に接触させてホーン装置40を作動させることができる。
(5)弾性部材42において、弾性筒状部42bの前端部には、同弾性筒状部42bよりも大径の弾性板状部42cが設けられている。伝達部41dは、受け部32b(被伝達部)に対し弾性板状部42cを介して間接に接触されている(図9(b))。
そのため、エアバッグ装置20が押下げられた場合、ダンパホルダ41の前方への移動に伴う伝達部41dの前方への動きを、受け部32b(被伝達部)に対し弾性板状部42cを介して間接に伝達することができる。ピンホルダ32(スライダ)をコイルばね36に抗して前方へスライドさせることができる。その結果、上記(4)の効果を好適に得ることができる。
(6)各規制部42eは、弾性板状部42cから後方へ離間されている(図9(b))。
そのため、各規制部42eを前方へ弾性変形しやすくすることができる。また、各規制部42eが弾性変形したときに弾性板状部42cに接触しにくくし、接触に伴い摩擦力が発生するのを抑制することができる。弾性本体部42aにより抑制される振動の周波数特性に対し各規制部42eが及ぼす影響を小さくすることができる。
(7)規制部42eは偶数設けられており、そのうちの1つは、他の1つの規制部42eに対し弾性部材42の軸線L2を挟んで対向する箇所に配置されている(図11(a))。
そのため、弾性部材42において空隙部Gに面する部分である弾性筒状部42bを、空隙部Gで弾性変形するのを規制する機能と、規制部42eの追加に伴う反発力の増加を抑制する機能とを、弾性部材42の軸線L2を挟んで相対向する箇所で、すなわち、振動方向の両側でバランスよく発揮させることができる。
(8)規制部42eが、弾性部材42における軸線L2の周りの4箇所以上の偶数箇所に、等角度毎に配置されている(図11(b))。
そのため、弾性本体部42aにより抑制される振動の周波数特性を安定化させる効果を、弾性部材42の周方向の組付け位置に拘わらず得ることが可能となる。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変形例として実施することもできる。
<ピンホルダ32(スライダ)について>
・ピンホルダ32の筒状部32aにおける被伝達部は、受け部32bとは別の箇所に設けられてもよい。
・被伝達部は、筒状部32aに一体に形成されてもよいが、別体で形成されてもよい。
<コンタクトホルダ33(キャップ部材)について>
・コンタクトホルダ33は、スナップピン31及びピンホルダ32の各後端部に加え、それよりも前側の部分を覆うものであってもよい。
<付勢部材について>
・付勢部材としては、ピンホルダ32(スライダ)を後方へ付勢するものであることを条件として、コイルばねとは異なる種類のばねや、ばねとは異なる弾性部材が用いられてもよい。
<ダンパホルダ41について>
・伝達部41dは、必ずしも円環状をなしていなくてもよく、スナップピン31の軸線L2を中心とする円上の複数箇所において、その円に沿った円弧状に形成されてもよい。
<弾性部材42について>
・空隙部Gは、弾性部材42において、弾性本体部42aから後方へ偏倚した箇所に設けられてもよい。
この場合、空隙部Gは、弾性本体部42aに対し隣接した箇所に設けられてもよいし、弾性本体部42aから離間した箇所に設けられてもよい。
・空隙部Gは、上記実施形態のように、弾性本体部42aに対し前方に隣接した箇所に設けられてよいが、前方に離間した箇所に設けられてもよい。
・規制部42eの数は複数であることを条件に変更されてもよい。
・各規制部42eの形状が上記実施形態とは異なる形状に変更されてもよい。
この場合、各規制部42eの形状は、ダンパホルダ41の最小径部(底壁部41bの内周部及び伝達部41d)に対し、面接触に代えて線接触又は点接触する形状に変更されてもよい。
・図15に示すように、弾性部材42として、自身の径方向の内周部に空隙部Gを有するものが用いられてもよい。例えば、弾性筒状部42bがピンホルダ32における筒状部32aよりも大径状に形成され、同筒状部32aから径方向外方に離間した箇所に配置されてもよい。この場合、弾性部材42は、弾性筒状部42bと筒状部32aとの間に空隙部Gを有することになる。そして、弾性筒状部42bの内周面の周方向に互いに離間した複数箇所に規制部42eが設けられてもよい。
・弾性部材42は、ピンホルダ32の筒状部32aに対し一体に形成されてもよい。これは、例えば、ピンホルダ32をインサート部材として金型内に配置し、そのピンホルダ32の筒状部32aの外側に弾性材料を注入する、いわゆるインサート成形が行なわれることによって可能である。
・弾性板状部42cは必ずしも円環状をなさなくてもよい。
・弾性部材42から弾性板状部42cが省略されてもよい。この場合には、ダンパホルダ41の伝達部41dはピンホルダ32の受け部32b(被伝達部)に直接接触される。
<その他>
・ホーンスイッチ機構30が、図13(a)に示す構造を有するものに変更されてもよい。この変形例のホーンスイッチ機構30では、ピンホルダ32の筒状部32aの後端に、円筒状の拡径部32cが形成されている。拡径部32cは、スナップピン31の鍔部31dを取り囲んでいる。拡径部32cの後端部は、コンタクトホルダ33の天板部33aに対し接触又は接近している。
そして、エアバッグ装置20が押下げられると、同エアバッグ装置20に加えられた力がコンタクトホルダ33及び拡径部32cを介してピンホルダ32に直接伝達される。コイルばね36に抗してピンホルダ32が前方へスライドさせられると、接点端子34(可動側接点部)の接触突部34cがスナップピン31の後端部(固定側接点部)に接触させられてホーン装置40が作動させられる。
この場合、ダンパホルダ41の伝達部41dは不要となる。
また、図13(b)に示すように、弾性部材42として、自身の径方向の中間部分に空隙部Gを有するものが用いられてもよい。弾性部材42は、その内周面においてピンホルダ32における筒状部32aの外周面に接触し、外周面においてダンパホルダ41における周壁部41aの内周面に接触する。
この場合、図14に示すように、弾性を有する規制部42eは、空隙部Gの周方向に互いに離間した複数の箇所に設けられる。規制部42eは偶数設けられ、そのうちの1つの規制部42eが、他の1つの規制部42eに対し、弾性部材42の軸線L2を挟んで対向する箇所に配置されることが望ましい。また、規制部42eは、上記軸線L2の周りの4箇所以上の偶数箇所に、等角度毎に配置されることが望ましい。
・上記ステアリングホイールは、車両以外の乗物、例えば、航空機、船舶等における操舵装置のステアリングホイールに適用することもできる。
10…ステアリングホイール、20…エアバッグ装置、21…バッグホルダ、31…スナップピン(支持部材、固定側接点部)、32…ピンホルダ(スライダ)、32b…受け部(被伝達部)、33…コンタクトホルダ(キャップ部材)、34…接点端子(可動側接点部)、36…コイルばね(付勢部材)、40…ホーン装置、41…ダンパホルダ、41b…底壁部、41d…伝達部、42…弾性部材、42a…弾性本体部、42b…弾性筒状部、42c…弾性板状部、42e…規制部、G…空隙部、L1,L2…軸線。

Claims (5)

  1. エアバッグ装置のバッグホルダに挿通された支持部材と、
    前記支持部材に前後方向へスライド可能に被せられた筒状のスライダと、
    前記スライダの軸方向の領域の一部を覆う環状のダンパホルダと、
    前記スライダ及び前記ダンパホルダの間に介装された環状の弾性本体部を有する弾性部材と
    前記スライダを後方へ付勢する付勢部材と、
    前記スライダの後端部から後方へ離間した状態で、前記支持部材及び前記スライダの少なくとも各後端部を覆うキャップ部材と、
    前記キャップ部材内に取付けられた可動側接点部と、
    前記支持部材の後端部により構成され、かつホーン装置を作動させる際に前記可動側接点部が接触される固定側接点部とを備え、前記エアバッグ装置をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、かつ前記弾性本体部をダイナミックダンパのばねとして機能させるように構成されたステアリングホイールであって、
    前記弾性部材において、前記弾性本体部に対し前側に隣接した箇所には、前記ダンパホルダの最小径部よりも小径の弾性筒状部が形成されており、
    前記弾性部材において、前記弾性筒状部の外周面と前記ダンパホルダの前記最小径部との間であって、前記弾性本体部から軸方向に偏倚した箇所には、同弾性部材の周方向に延びる環状の空隙部が設けられており、
    前記空隙部の周方向に互いに離間した複数の箇所であって、前記弾性筒状部の外周面には、弾性を有し、かつ前記空隙部の前記箇所を埋めて、同箇所での弾性部材の弾性変形を規制する規制部が設けられており、
    前記ダンパホルダの前端部には環状の底壁部が形成されており、
    前記底壁部の内周部により、前記ダンパホルダの前記最小径部の少なくとも一部が構成されており、
    前記ダンパホルダは前記キャップ部材に取付けられており、
    前記ダンパホルダにおける前記底壁部の内周部には、同内周部とともに同ダンパホルダの前記最小径部を構成する伝達部が設けられており、
    前記スライダの外周部であって前記伝達部の直前となる箇所には、前記伝達部を通じて前記ダンパホルダの前方への動きが伝達される被伝達部が設けられているステアリングホイール。
  2. エアバッグ装置のバッグホルダに挿通された支持部材と、
    前記支持部材に前後方向へスライド可能に被せられた筒状のスライダと、
    前記スライダの軸方向の領域の一部を覆う環状のダンパホルダと、
    前記スライダ及び前記ダンパホルダの間に介装された環状の弾性本体部を有する弾性部材と
    前記スライダを後方へ付勢する付勢部材と、
    前記支持部材の後端部により構成されてホーン装置を作動させる固定側接点部と
    を備え、前記エアバッグ装置をダイナミックダンパのダンパマスとして機能させ、かつ前記弾性本体部をダイナミックダンパのばねとして機能させるように構成されたステアリングホイールであって、
    前記弾性部材において、前記弾性本体部に対し前側に隣接した箇所には、前記ダンパホルダの最小径部よりも小径の弾性筒状部が形成されており、
    前記弾性部材において、前記弾性筒状部の外周面と前記ダンパホルダの前記最小径部との間であって、前記弾性本体部から軸方向に偏倚した箇所には、同弾性部材の周方向に延びる環状の空隙部が設けられており、
    前記空隙部の周方向に互いに離間した複数の箇所であって、前記弾性筒状部の外周面には、弾性を有し、かつ前記空隙部の前記箇所を埋めて、同箇所での弾性部材の弾性変形を規制する規制部が設けられており、
    前記ダンパホルダの前端部には環状の底壁部が形成されており、
    前記底壁部の内周部により、前記ダンパホルダの前記最小径部の少なくとも一部が構成されており、
    前記ダンパホルダにおける前記底壁部の内周部には、同内周部とともに同ダンパホルダの前記最小径部を構成する伝達部が設けられており、
    前記スライダの外周部であって前記伝達部の直前となる箇所には、前記伝達部を通じて前記ダンパホルダの前方への動きが伝達される被伝達部が設けられているステアリングホイール。
  3. 前記弾性部材において、前記弾性筒状部の前端部には、同弾性筒状部よりも大径の弾性板状部が設けられており、
    前記伝達部は、前記被伝達部に対し前記弾性板状部を介して間接に接触されており、
    前記規制部は、前記弾性板状部から後方へ離間している請求項1又は2に記載のステアリングホイール。
  4. 前記規制部は偶数設けられており、そのうちの1つの前記規制部は、他の1つの規制部に対し前記弾性部材の軸線を挟んで対向する箇所に配置されている請求項1〜のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
  5. 前記規制部は、前記弾性部材における軸線の周りの4箇所以上の偶数箇所に、等角度毎に配置されている請求項1〜のいずれか1項に記載のステアリングホイール。
JP2015178645A 2015-09-10 2015-09-10 ステアリングホイール Active JP6443278B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015178645A JP6443278B2 (ja) 2015-09-10 2015-09-10 ステアリングホイール
US15/258,363 US10315605B2 (en) 2015-09-10 2016-09-07 Steering wheel
DE102016116983.8A DE102016116983B4 (de) 2015-09-10 2016-09-09 Lenkrad

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015178645A JP6443278B2 (ja) 2015-09-10 2015-09-10 ステアリングホイール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017052433A JP2017052433A (ja) 2017-03-16
JP6443278B2 true JP6443278B2 (ja) 2018-12-26

Family

ID=58160655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015178645A Active JP6443278B2 (ja) 2015-09-10 2015-09-10 ステアリングホイール

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10315605B2 (ja)
JP (1) JP6443278B2 (ja)
DE (1) DE102016116983B4 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11413509B2 (en) 2006-08-03 2022-08-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Golf club with adjustable center of gravity head
US11819744B2 (en) 2009-01-20 2023-11-21 Karsten Manufacturing Corporation Golf club and golf club head structures

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108698540B (zh) 2015-12-04 2022-03-01 均胜安全***收购有限责任公司 力传感喇叭***
DE102016124530A1 (de) * 2016-12-15 2018-06-21 Trw Automotive Safety Systems Gmbh Kopplungsvorrichtung zur schwingfähigen Befestigung eines Gassackmoduls an einem Fahrzeuglenkrad
US11718257B2 (en) * 2016-12-15 2023-08-08 Zf Passive Safety Systems Us Inc Coupling device for mounting an airbag module to be oscillating on a vehicle steering wheel
JP6809427B2 (ja) * 2017-09-28 2021-01-06 豊田合成株式会社 ステアリングホイール
EP3499076B1 (en) * 2017-12-15 2021-03-31 Vibracoustic Forsheda AB A damper unit, a damper assembly, and a method for making a damper unit
US11591005B2 (en) * 2018-01-08 2023-02-28 Volvo Construction Equipment Ab Tunable dynamic absorber for attenuating vibration
JP7015194B2 (ja) 2018-03-19 2022-02-02 芦森工業株式会社 ステアリングホイール
FR3085909B1 (fr) * 2018-09-13 2021-05-28 Autoliv Dev Volant de vehicule comprenant un dispositif de commande d'avertisseur sonore
JP7045967B2 (ja) * 2018-09-28 2022-04-01 オートリブ ディベロップメント エービー 車両のステアリングホイールに備えるダンパ構造
US11498481B2 (en) * 2019-04-03 2022-11-15 Joyson Safety Systems Acquisition Llc Minimum travel horn system
US11518334B2 (en) 2019-06-24 2022-12-06 Joyson Safety Systems Acquisition Llc Methods and systems for pre-fixing an airbag module during installation
KR20210000908A (ko) * 2019-06-26 2021-01-06 현대모비스 주식회사 에어백 커버장치
DE102020117222A1 (de) * 2019-07-02 2021-01-07 Hyundai Mobis Co., Ltd. Lenkrad für ein Fahrzeug
US11230316B2 (en) * 2019-09-30 2022-01-25 Steering Solutions Ip Holding Corporation Stamped metal outer cam for steering system
KR20230056729A (ko) * 2020-08-28 2023-04-27 아우토리브 디벨롭먼트 아베 차량의 스티어링 휠 장치
JP7355042B2 (ja) * 2021-01-08 2023-10-03 豊田合成株式会社 エアバッグ装置の支持構造
US11603066B2 (en) * 2021-07-21 2023-03-14 ZF Passive Safety Systems US Inc. Vibration damper for coupling an airbag module to a vehicle steering wheel
KR20240033489A (ko) * 2022-09-05 2024-03-12 현대자동차주식회사 스티어링휠과, 그 스티어링휠의 댐퍼유닛

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01173542U (ja) * 1988-05-27 1989-12-08
JP2501454Y2 (ja) * 1990-09-07 1996-06-19 ダイハツ工業株式会社 車両用エンジンにおける燃料フイルタ―の支持装置
DE4325250C1 (de) * 1993-07-28 1995-02-16 Freudenberg Carl Fa Halter zur schwingungsentkoppelten Befestigung von einem im wesentlichen plattenförmigen Maschinenelement
DE69809337T2 (de) * 1997-06-24 2003-08-28 Toyoda Gosei Co., Ltd. Lenkrad mit einem Luftsackmodul
DE19858691B4 (de) * 1998-12-18 2010-01-07 Delphi Automotive Systems Deutschland Gmbh Luftsackmodul für Kraftfahrzeuge
JP2005038811A (ja) * 2003-06-30 2005-02-10 Takata Corp ホーンスイッチ装置及びエアバッグ装置
US7268309B2 (en) * 2003-06-30 2007-09-11 Takata Corporation Horn switch gear and airbag system
US7464959B2 (en) * 2005-03-01 2008-12-16 Trw Vehicle Safety Systems Inc. Apparatus having a mechanism for limiting the movement of an air bag module relative to a steering wheel
JP5005019B2 (ja) * 2009-11-23 2012-08-22 本田技研工業株式会社 ステアリングホイール
JP5746702B2 (ja) * 2010-09-09 2015-07-08 本田技研工業株式会社 エアバッグモジュールを備えたステアリングホイール構造
JP5519803B2 (ja) * 2010-11-19 2014-06-11 本田技研工業株式会社 ステアリングホイール
JP5836685B2 (ja) * 2011-07-27 2015-12-24 タカタ株式会社 ステアリングホイール
JP2013071626A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Toyoda Gosei Co Ltd ステアリングホイールの制振構造
JP5989449B2 (ja) * 2012-08-06 2016-09-07 タカタ株式会社 ステアリングホイール
JP6040884B2 (ja) * 2012-11-12 2016-12-07 豊田合成株式会社 ステアリングホイールの制振構造
DE102013002557A1 (de) * 2013-02-15 2014-08-21 Autoliv Development Ab Vorrichtung zur Dämpfung von Schwingungen eines Airbags oder einer Airbageinrichtung
JP2015071402A (ja) * 2013-09-04 2015-04-16 オートリブ ディベロップメント エービー ステアリングホイール装置
CN105848986B (zh) * 2013-12-27 2017-12-12 本田技研工业株式会社 方向盘结构
EP3116519B1 (en) * 2014-03-13 2019-05-08 Procare Health Iberia, S.L. Topical compositions comprising extract of coriolus versicolor for autoimmunity enhancement
WO2016042850A1 (ja) 2014-09-19 2016-03-24 本田技研工業株式会社 ステアリングホイール構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11413509B2 (en) 2006-08-03 2022-08-16 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Golf club with adjustable center of gravity head
US11819744B2 (en) 2009-01-20 2023-11-21 Karsten Manufacturing Corporation Golf club and golf club head structures

Also Published As

Publication number Publication date
DE102016116983B4 (de) 2019-08-14
US20170072985A1 (en) 2017-03-16
DE102016116983A1 (de) 2017-03-16
JP2017052433A (ja) 2017-03-16
US10315605B2 (en) 2019-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6443278B2 (ja) ステアリングホイール
JP6164175B2 (ja) ステアリングホイール
JP5971213B2 (ja) ステアリングホイール
JP6040884B2 (ja) ステアリングホイールの制振構造
USRE47687E1 (en) Damping system for steering wheel
JP6447671B2 (ja) ステアリングホイール
US10351089B2 (en) Support structure for airbag apparatus
JP6809427B2 (ja) ステアリングホイール
JP6783986B2 (ja) ステアリングホイール
JP6120008B2 (ja) ステアリングホイール
CN114750720B (zh) 气囊装置的支撑构造
JP6744579B2 (ja) エアバッグ装置の支持構造
JP2017178094A (ja) エアバッグ装置の支持構造
JP6222195B2 (ja) ステアリングホイールの制振構造
JP6406149B2 (ja) ステアリングホイール
JP6673752B2 (ja) ハンドル
JP2022047763A (ja) エアバッグ装置の取付機構
JP6406150B2 (ja) ステアリングホイール
JP2015189390A (ja) ステアリングホイール
JP6798450B2 (ja) ステアリングホイール
JP2017065409A (ja) エアバッグ装置の取付け構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181030

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181112

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6443278

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150