以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の決済手段としてクレジットカードを用いた場合の実施形態である。しかしながら、本発明は、後述するように、クレジットカードと異なる決済手段に適用されてもよい。
[1.情報処理システムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係る情報処理システムSの構成及び機能概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る情報処理システムSの概要構成の一例を示す図である。
図1に示すように、情報処理システムSは、電子商店街サーバ1と、クレジットカードサーバ2と、複数の店舗端末3と、複数のユーザ端末4と、を含んで構成されている。電子商店街サーバ1とクレジットカードサーバ2とはネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。また、電子商店街サーバ1と各店舗端末3及び各ユーザ端末4とは、ネットワークNWを介してデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
電子商店街サーバ1は、商品の購入が可能な所定の電子商店街に関する各種処理を実行するサーバ装置である。電子商店街サーバ1は、本発明における情報処理装置の一例である。電子商店街では、複数の店舗がそれぞれ商品を販売する。ユーザは、電子商店街において所望の店舗から所望の商品を購入することができる。電子商店街サーバ1が管理する電子商店街を、特定電子商店街と称する。電子商店街サーバ1は、店舗端末3やユーザ端末4からの要求に応じて、例えば特定電子商店街のウェブページを送信したり、商品の検索や注文等に関する処理を行ったりする。
クレジットカードサーバ2は、クレジットカードの利用に関する情報を管理するサーバ装置である。クレジットカードサーバ2は、例えばクレジット会社により設置されてもよい。また、複数のクレジットカードサーバ2が設置されてもよい。例えば、クレジット会社ごとにクレジットカードサーバ2が設置されてもよい。クレジットカードサーバ2は、クレジットカードの利用履歴の情報を電子商店街サーバ1へ送信する。
店舗端末3は、特定電子商店街に出店している店舗の従業員等により利用される端末装置である。店舗端末3は、従業員等からの操作に基づいて電子商店街サーバ1等のサーバ装置にアクセスする。これにより、店舗端末3は、サーバ装置からウェブページを受信して表示する。店舗端末3には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。従業員は、店舗端末3を利用することにより、例えば、販売する商品の情報を特定電子商店街に登録したり、商品の注文内容を確認したりする。店舗端末3としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
ユーザ端末4は、特定電子商店街から商品を購入するユーザの端末装置である。ユーザ端末4は、ユーザからの操作に基づいて電子商店街サーバ1にアクセスすることにより、電子商店街サーバ1からウェブページを受信して表示する。ユーザ端末4には、ブラウザや電子メールクライアント等のソフトウェアが組み込まれている。ユーザは、ユーザ端末4を利用することにより、例えば、特定電子商店街のウェブページにアクセスし、商品の検索を行ったり、所望の商品の注文を行ったりする。ユーザ端末4としては、例えば、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートフォン等の携帯情報端末、携帯電話機等が用いられる。
[2.クレジットカードサーバの構成]
次に、クレジットカードサーバ2の構成について、図2A及び図2Bを用いて説明する。図2Aは、本実施形態に係るクレジットカードサーバ2の概要構成の一例を示すブロック図である。図2Aに示すように、クレジットカードサーバ2は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース23と、システム制御部24と、を備えている。そして、システム制御部24と入出力インターフェース23とは、システムバス25を介して接続されている。
通信部21は、ネットワークNWに接続して、電子商店街サーバ1等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部22は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。記憶部22には、各種プログラム及びデータが記憶されている。また、記憶部22には、加盟店DB22a、カード利用履歴DB22b等のデータベースが構築されている。「DB」は、データベースの略語である。
図2Bは、クレジットカードサーバ2の記憶部22に構築されたデータベースに登録される内容の一例を示す図である。加盟店DB22aには、クレジットカードによる決済サービスの加盟店に関する情報が加盟店ごとに登録される。クレジットカードの加盟店は、例えば、特定電子商店街に出店する店舗、及び特定電子商店街に出店していない店舗を含んでもよい。加盟店DB22aには、加盟店ID、加盟店カテゴリーコード、加盟店名、住所、電話番号、メールアドレス等の画面店の属性が対応付けて登録される。加盟店IDは、加盟店を識別する識別情報である。加盟店カテゴリーコードは、加盟店が属するカテゴリーを識別する識別情報である。例えば、加盟店が取り扱う商品・サービス、業種、業態等に応じて、加盟店が属するカテゴリーが決定されてもよい。具体例としては、加盟店業種コード(Merchant category code; MCC)が挙げられる。
カード利用履歴DB22bには、クレジットカードの利用履歴が登録される。カード利用履歴は、例えばクレジットカードが利用されて、商品の購入金額が決済されるごとに登録されてもよい。具体的に、カード利用履歴DB22bには、カード番号、カード利用日時、カード利用加盟店ID、カード利用金額等が対応付けられて、カード利用履歴として登録される。カード番号は、利用されたクレジットカードの番号である。カード利用日時は、クレジットカードが利用された日時である。カード利用加盟店IDは、クレジットカードが利用された加盟店の店舗IDである。カード利用加盟店IDは、本発明における利用店識別情報の一例である。また、カード利用加盟店IDは、決済手段が利用された店に関する利用店情報の一例である。カード利用金額は、クレジットカードで決済された金額である。
入出力インターフェース23は、通信部21及び記憶部22とシステム制御部24との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部24は、CPU(Central Processing Unit)24a、ROM(Read Only Memory)24b、RAM(Random Access Memory)24c等により構成されている。システム制御部24は、CPU24aが、記憶部22に記憶された各プログラムを読み出し実行することにより、各種の処理を実行する。
例えば、システム制御部24は、カード利用履歴送信処理を実行する。例えば、電子商店街サーバ1からの要求に応じてカード利用履歴送信処理が実行されてもよい。また例えば、所定の周期でカード利用履歴送信処理が実行されてもよい。この周期は、例えば、所定時間、1日、1週間等であってもよい。カード利用履歴送信処理において、システム制御部24は、例えば、カード利用日時が、前回のカード利用履歴送信処理の実行日時よりも後であるカード利用履歴をカード利用履歴DB22bから取得する。システム制御部24は、取得したカード利用履歴に含まれるカード利用加盟店IDに対応する加盟店カテゴリーコードを加盟店DB22aから取得する。システム制御部24は、取得した加盟店カテゴリーコードを、カード利用加盟店カテゴリーコードとしてカード利用履歴に追加する。そして、システム制御部24は、カード利用履歴を電子商店街サーバ1へ送信する。
[3.電子商店街サーバの構成]
次に、電子商店街サーバ1の構成について、図3A及び図4を用いて説明する。図3Aは、本実施形態に係る電子商店街サーバ1の概要構成の一例を示すブロック図である。図3Aに示すように、電子商店街サーバ1は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワークNWに接続して、クレジットカードサーバ2、店舗端末3、ユーザ端末4等との通信状態を制御するようになっている。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されている。記憶部12は、本発明における購入履歴記憶手段、利用履歴記憶手段、アクセス履歴記憶手段のそれぞれの一例である。記憶部12には、会員DB12a、商品DB12b、店舗DB12c、店舗商品DB12d、アクセス履歴DB12e、購入履歴DB12f、分析用カード履歴DB12g、リコメンド除外商品DB12h等のデータベースが構築されている。以下、各データベースの詳細について説明する。データベースの項目は、電子商店街サーバ1の性能や運用性等の諸要件に応じて、適宜、正規化あるいは冗長化した構成としてもよい。
図4は、電子商店街サーバ1の記憶部12に構築されたデータベースに登録される内容の一例を示す図である。会員DB12aには、特定電子商店街に会員登録しているユーザに関する会員情報が、ユーザごとに登録される。具体的に、会員DB12aには、会員ID、パスワード、ニックネーム、氏名、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、カード番号等のユーザの属性が対応付けられて、会員情報として登録される。会員IDは、会員を識別する識別情報である。会員DB12aに登録されるカード番号は、ユーザが特定電子商店街に登録したクレジットカードの番号である。特定電子商店街に登録したクレジットカードで、ユーザは、特定電子商店街での商品の購入代金を決済することができる。会員DB12aに登録されるカード番号は、本発明における会員識別情報の一例である。
商品DB12bには、商品に関する商品情報が商品ごとに登録される。具体的に、商品DB12bには、商品コード、商品カテゴリーコード、商品名、リピートフラグ、リピート周期、類似商品リスト等の商品の属性が、商品情報として登録される。商品コードは、商品を識別するコード情報である。商品コードとして、例えば、EAN(European Article Number)コード、JAN(Japanese Article Number Code)コード、UPC(Universal Product Code)コード等が登録されてもよい。商品コードは、本発明の商品区分識別情報及び区分識別情報のそれぞれの一例である。商品カテゴリーコードは、商品が属するカテゴリーを識別する識別情報である。例えば商品カテゴリーコードの付与体系と加盟店カテゴリーコードの付与体系は同一であってもよいし、異なってもよい。商品カテゴリーコードの付与体系と加盟店カテゴリーコードの付与体系が同一である場合、例えば商品のカテゴリーを特定することが可能な加盟店のカテゴリーを示す加盟店カテゴリーコードと一致する商品カテゴリーコードのみが定義されてもよい。商品のカテゴリーを特定することができない加盟店のカテゴリーの例として、コンビニエンスストア、ディスカウントストア、スーパーマーケット、百貨店等が挙げられる。商品カテゴリーコードは、本発明の商品区分識別情報及び区分識別情報のそれぞれの一例である。リピートフラグは、商品が、同一のユーザによって繰り返し購入される性質を有するか否かを示す。繰り返し購入される性質を有する商品を、リピート商品という。リピート商品は、例えば、食料品、消耗品、日用品等であってもよい。リピートフラグがTRUEである場合、商品がリピート商品であることを示し、リピートフラグがFALSEである場合、商品がリピート商品ではないことを示す。リピート周期は、商品がリピート商品である場合、その商品が購入される周期を示す。類似商品リストは、商品に類似する他の商品のリストである。この商品を類似商品という。例えば、類似商品リストには、類似商品の商品コードが登録される。
店舗DB12cには、特定電子商店街の店舗に関する店舗情報が店舗ごとに登録される。具体的に、店舗DB12cには、店舗ID、店舗名、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス等の店舗の属性が対応付けられて、店舗情報として登録される。店舗IDは、店舗を識別する識別情報である。特定電子商店街の店舗IDの付与体系とクレジットカードの加盟店IDの付与体系とは同一であってもよいし異なっていてもよい。
店舗商品DB12dには、特定電子商店街の店舗により販売される商品に関する店舗商品情報が商品ごとに登録される。具体的に、店舗商品DB12dには、商品ID、店舗ID、商品コード、価格有効開始日、価格有効終了日、価格、広告コンテンツ等の商品の属性が対応付けられて、店舗商品情報として登録される。商品IDは、販売される商品を識別するために店舗により付与された識別情報である。店舗IDは、商品を販売する店舗を識別する識別情報である。商品コードは、店舗が販売する商品を識別するコード情報である。価格有効開始日及び価格有効終了日は、店舗商品情報に登録された価格が有効である期間を示す。価格有効開始日、価格有効終了日及び価格の組み合わせは、複数登録されてもよい。すなわち、商品コードが同一である商品であっても店舗によって価格が異なる可能性があるので、本実施形態では、商品コードが同一で店舗IDが異なる複数件の店舗商品情報の登録が可能となっている。或る店舗で販売されている或る商品コードの商品は、商品IDによって識別可能である。なお、価格有効開始日及び価格有効終了日の項目を店舗商品DB12dに設けなくてもよい。この場合、店舗商品情報には、例えば最新の価格のみが登録される。広告コンテンツは、商品の広告を表示するためのデータである。例えば、広告コンテンツは、画像データ、動画データ、テキストデータ、RIA(Rich Internet Application)等であってもよい。また、広告コンテンツは、複数種類のデータを含んでもよい。
アクセス履歴DB12eは、特定電子商店街における商品ページに対するアクセスの履歴がアクセスごとに登録される。商品ページは、店舗が販売する商品に関する詳細な情報が表示されるウェブページである。例えば、商品名、商品ID、商品の画像、価格、商品の説明等が表示される。また、商品ページは、商品を買い物かごに入れるためのボタンを含む。ユーザはこのボタンを選択することにより、商品を買い物かごに入れて、その後で買い物かご内の商品の購入手続きを行うことができる。
アクセス履歴DB12eは、具体的に、アクセス会員ID、アクセス日時、アクセス店舗ID、アクセス商品ID等が対応付けられて、アクセス履歴として登録される。アクセス会員IDは、商品ページにアクセスしたユーザ、すなわち商品ページを閲覧したユーザを示す会員IDである。商品ページにアクセスしたユーザを、アクセス会員という。アクセス会員IDは、本発明のアクセス者識別情報の一例である。アクセス日時は、商品ページがアクセスされた日時である。アクセス店舗IDは、アクセスされた商品ページに対応する商品を販売する店舗の店舗IDである。アクセスされた商品ページに対応する店舗を、アクセス店舗という。アクセス店舗IDは、本発明におけるアクセス店識別情報の一例である。アクセス商品IDは、アクセスされた商品ページに対応する商品の商品IDである。アクセス商品IDは、アクセス商品に関するアクセス商品情報の一例である。特定電子商店街において、商品ページと商品IDとは1対1で対応する。アクセスされた商品ページに対応する商品を、アクセス商品という。アクセス商品IDは、本発明のアクセス商品識別情報の一例である。なお、アクセス商品IDの代わりに商品コードがアクセス履歴DB12eに登録されてもよい。この場合、商品コードと店舗IDの組み合わせにより、アクセスされた商品ページを特定することが可能である。この場合、商品コードが、本発明のアクセス商品識別情報の一例である。
システム制御部14は、ユーザ端末4から商品ページの要求を受信すると、要求に含まれるURLに対応する商品ページをユーザ端末4へ送信する。このとき、システム制御部14は、要求に含まれるURLに基づいて、アクセス商品ID及びアクセス店舗IDを取得する。また、システム制御部14は、例えばセッション情報、又は要求とともにユーザ端末4から送信されてきたクッキーに基づいて、アクセス会員IDを取得する。また、システム制御部14は、現在日時をアクセス日時として取得する。そして、システム制御部14は、アクセス会員ID、アクセス日時、アクセス店舗ID、アクセス商品ID等を含むアクセス履歴を、アクセス履歴DB12eに登録する。
購入履歴DB12fには、特定電子商店街における商品の購入の履歴が、購入ごとに登録される。具体的に、購入履歴DB12fには、購入会員ID、購入日時、購入店舗ID、購入商品ID、購入金額等が対応付けられて、購入履歴として登録される。購入会員IDは、商品を購入したユーザの会員IDである。購入会員IDは、本発明の購入者識別情報の一例である。購入日時は、商品が購入された日時である。購入店舗IDは、購入された商品を販売する店舗の店舗IDである。購入商品IDは、購入された商品の商品IDである。購入商品IDは、本発明の購入商品識別情報の一例である。購入商品IDは、購入された商品に関する購入商品情報の一例である。なお、アクセス商品IDの代わりに商品コードがアクセス履歴DB12eに登録されてもよい。この場合、商品コードが、本発明の購入商品識別情報の一例である。
分析用カード履歴DB12gには、クレジットカードサーバ2から送信されてきたカード利用履歴が登録される。すなわち、分析用カード履歴DB12gには、カード番号、カード利用日時、カード利用加盟店カテゴリーコード、カード利用加盟店ID、カード利用金額等が対応付けられて、カード利用履歴情報として記憶される。分析用カード履歴DB12gに登録されるカード番号、カード利用日時、カード利用加盟店カテゴリーコード、及びカード利用金額は、それぞれ本発明における利用会員識別情報、利用日時、利用店区分識別情報、及び利用金額の一例である。また、カード利用加盟店ID、カード利用加盟店カテゴリーコードは、決済手段が利用された店に関する利用店情報の一例である。なお、カード利用加盟店カテゴリーコードは、カード利用履歴DB22bのカード利用加盟店IDに対応する、加盟店DB22aの加盟店カテゴリーコードである。
リコメンド除外商品DB12hには、ユーザに推薦する商品からは除外された商品に関するリコメンド除外商品情報が、対象のユーザと対象の商品の組み合わせごとに登録される。ユーザに商品を推薦することは、例えば、ウェブページ内に商品の広告を表示することであってもよいし、ユーザ宛てに、商品の購入を推薦する電子メールを送信することであってもよい。リコメンド除外商品DB12hには、具体的に、会員ID、商品コード、除外開始日、除外終了日等が対応付けられて、リコメンド除外商品情報として登録される。会員IDは、商品が推薦されないユーザを示す。商品コードは、ユーザに推薦されない商品を示す。除外開始日及び除外終了日は、ユーザに商品が推薦されない期間を示す。なお、除外開始日は登録されなくてもよい。
次に、記憶部12に記憶されるその他の情報について説明する。記憶部12には、ウェブページを表示するための各種データ、例えばHTML(HyperText Markup Language)文書、XML(Extensible Markup Language)文書、画像データ、テキストデータ、電子文書等が記憶されている。また、記憶部12には、各種の設定値が記憶されている。
また、記憶部12には、オペレーティングシステム、WWW(World Wide Web)サーバプログラム、DBMS(Database Management System)、電子商取引制御プログラム等の各種プログラムが記憶されている。電子商取引制御プログラムは、電子商店街における電子商取引に関する処理を行うためのプログラムである。電子商取引制御プログラムは、本発明の情報処理プログラムの一例である。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしてもよいし、磁気テープ、光ディスク、メモリカード等の記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。また、電子商取引制御プログラム等は、プログラム製品であってもよい。
入出力インターフェース13は、通信部11及び記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行うようになっている。
システム制御部14は、CPU14a、ROM14b、RAM14c等により構成されている。CPU14aは、プロセッサの一例である。なお、本発明は、CPUと異なる様々なプロセッサに対しても適用可能である。記憶部12、ROM14b及びRAM14cは、それぞれメモリの一例である。なお、本発明は、ハードディスク、ROM及びRAMと異なる様々なメモリに対しても適用可能である。
なお、電子商店街サーバ1が、複数のサーバ装置で構成されてもよい。例えば、特定電子商店街において商品の注文等の処理を行うサーバ装置、店舗端末3やユーザ端末4からの要求に応じてウェブページを送信するサーバ装置、電子メールを送信するサーバ装置、ユーザが特定電子商店街以外の店で商品を購入したか否かを推定するサーバ装置、及びデータベースを管理するサーバ装置等が、互いにLAN等で接続されてもよい。従って、本発明における情報処理装置は、1つのサーバ装置に実装されてもよいし、複数のサーバ装置の連携した処理によって実装されてもよい。
[4.システム制御部の機能概要]
次に、図3B、図5及び図6を用いて、システム制御部14の機能のうち、主に本発明の情報処理装置に関連する部分について説明する。図3Bは、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の機能ブロックの一例を示す図である。システム制御部14は、CPU14aが、電子商取引制御プログラム等のプログラムを読み出し実行することにより、図3Bに示すように、推定部141、リコメンド部142、通知部143等として機能する。推定部141は、本発明における取得手段、推定手段、特定手段の一例である。リコメンド部142は、本発明における提供手段の一例である。通知部143は、本発明における出力手段の一例である。
推定部141は、アクセス履歴、購入履歴、及びカード利用履歴等を分析する。そして、推定部141は、この分析により、ユーザが特定電子商店街の商品ページにアクセスしたものの、その商品ページに対応する商品をユーザが特定電子商店街以外の店で購入したか否かを推定する。ユーザが特定電子商店街以外の店で商品を購入したか否かという事実は、マーケティングにおいて重要な意義を有する場合がある。例えば、ユーザが特定電子商店街以外の店で購入した商品を特定電子商店街から推薦されたとしても、そのユーザは特定電子商店街でその商品を購入する蓋然性は低い。従って、電子商店街サーバ1において、商品を推薦する処理の効率が低下する。また、ユーザが購入する蓋然性が低い商品の情報の提供は、そのユーザにとっては煩わしい場合がある。特定電子商店街以外の店は、例えば現実世界の店、及び仮想空間上の店を含んでもよい。仮想空間上の店は、例えば電子商取引サイト等を含んでもよい。電子商取引サイトは、例えば特定電子商店街と異なる電子商店街を含んでもよい。
図5は、特定電子商店街のユーザが特定電子商店街以外の店で商品を購入したことが推定される過程の一例を示す図である。先ず、推定部141は、アクセス履歴DB12eから、アクセス履歴を取得する。例えば、推定部141は、アクセス日時が、予め定められた設定期間内であるアクセス履歴を取得してもよい。設定期間の初日は、例えば、予め定められた日数前、週数前、月数前等であってもよい。設定期間の末日は、例えば今日であってもよいし、過去の日であってもよい。推定部141は、例えば、アクセス履歴ごとに推定を行ってもよい。
推定部141は、取得したアクセス履歴が2つの条件を満たすか否かを判定する。2つの条件として、購入履歴条件とカード利用履歴条件とがある。購入履歴条件は、商品ページにアクセスしたアクセス会員が、その後、その商品ページに対応するアクセス商品との同一性が所定の基準以上である商品を特定電子商店街で購入していないことである。同一性が所定の基準以上である商品は、例えば、アクセス商品と同一の商品であってもよい。アクセス商品と同一の商品とは、アクセス商品の商品コードと同一の商品コードが付与された商品である。或いは、同一性が所定の基準以上である商品は、例えばアクセス商品と同一の商品であるか、又はアクセス商品と類似する商品であってもよい。或いは、同一性が所定の基準以上である商品は、アクセス商品のカテゴリーと同一のカテゴリーに属する商品であってもよい。類似する商品又は同一カテゴリーの商品が含まれる理由は、アクセス会員はアクセス商品を購入するのを止めて、類似する商品又は同一カテゴリーの商品を購入する場合があるからである。本実施形態において、購入履歴条件は、アクセス履歴との関連において、以下に示す3つの条件を満たす購入履歴が購入履歴DB12fに記憶されていないこととする。
条件1−1:アクセス会員ID=購入会員ID
条件1−2:アクセス日時<購入日時
条件1−3:アクセス商品及び類似商品の何れかの商品コード=購入商品コード
条件1−1は、アクセス会員と購入会員が同一であることを示す。条件1−2は、アクセス会員が商品ページを見た後に、商品を購入したことを示す。条件1−3は、アクセス商品と購入商品との同一性が基準以上であることを示す。ここでは、購入商品がアクセス商品と同一の商品であるか、又はアクセス商品と類似する商品であることを示す。推定部141は、アクセス商品IDと一致する商品IDを含む店舗商品情報を店舗商品DB12dから取得する。推定部141は、取得した店舗商品情報に含まれる商品コードと一致する商品コードを含む商品情報を商品DB12bから取得する。推定部141は、取得した商品情報から、アクセス商品と類似する商品の一覧を示す類似商品リストを取得することができる。なお、条件1−3における同一性の基準を、購入商品がアクセス商品のカテゴリーと同一のカテゴリーに属する商品としてもよい。この場合は、次に述べる方法で条件1−3が満たされるか否かが判定される。推定部141は、購入商品IDに対応する商品コード及びアクセス商品IDに対応する商品コードを店舗商品DB12dからそれぞれ取得する。推定部141は、取得した各商品コードに対応する商品カテゴリーコードを商品DB12bからそれぞれ取得する。推定部141は、取得した商品カテゴリーコードが同一であるか否かを判定すればよい。なお、この場合において、アクセス商品に対応する商品コードや商品カテゴリーコードは、アクセス商品に関するアクセス商品情報の一例である。また、購入商品に対応する商品コードや商品カテゴリーコードは、購入商品に関する購入商品情報の一例である。
カード利用履歴条件は、アクセス会員が、その後、特定電子商店街に登録されているクレジットカードを利用して、アクセス商品のカテゴリーと同一のカテゴリーに属する商品の購入代金を決済したことである。すなわち、カード利用履歴条件は、以下に示す3つの条件を満たすカード利用履歴がカード履歴DB12fに記憶されていることである。
条件2−1:アクセス会員のカード番号=カード利用履歴のカード番号
条件2−2:アクセス日時<カード利用日時
条件2−3:アクセス商品の商品カテゴリーコード=カード利用加盟店カテゴリーコード
条件2−1は、特定電子商店街のユーザであるアクセス会員がクレジットカードを利用したことを示す。条件2−2は、アクセス会員が商品ページを見た後に、クレジットカードを利用したことを示す。条件2−3は、アクセス商品のカテゴリーと同一のカテゴリーに属する商品がクレジットカードで購入されたことを示す。その理由は、商品カテゴリーコードと一致するカード利用加盟店カテゴリーコードは、その商品カテゴリーコードが示すカテゴリーの商品を販売する加盟店のカテゴリーを示すと推定されるからである。条件2−3が満たされる場合、推定部141は、アクセス履歴に含まれるアクセス商品IDが示すアクセス商品と、カード利用履歴に含まれるカード利用加盟店カテゴリーが示すカテゴリーの加盟店又はカード利用加盟店IDが示す、クレジットカードが利用された加盟店との親和性が基準以上であると判定する。アクセス商品と加盟店との親和性が基準以上であるとは、例えばクレジットカードが利用されたその加盟店がアクセス商品を販売している蓋然性が高いこと、又はその蓋然性が基準以上であることであってもよい。条件2−1を判定するため、推定部141は、アクセス履歴に含まれるアクセス会員IDに対応するカード番号を会員DB12aから取得する。また、条件2−3を判定するため、推定部141は、アクセス履歴に含まれるアクセス商品IDに対応する商品コードを店舗商品DB12dから取得し、商品コードに対応する商品カテゴリーコードを商品DB12bから取得する。なお、この場合において、アクセス商品IDに対応する商品カテゴリーコードは、アクセス商品に関するアクセス商品情報の一例である。
なお、商品カテゴリーコードの付与体系とクレジットカードの加盟店カテゴリーコードの付与体系とが異なる場合があるかもしれない。この場合、推定部141は、例えばクレジットカードサーバ2からカード利用履歴を受信してカード履歴DB12fに登録するとき、カード利用加盟店カテゴリーコードをアクセス商品の商品カテゴリーコードに変換してもよい。例えば、記憶部12に、加盟店カテゴリーコードと、加盟店カテゴリーコードが示すカテゴリーの店が販売する商品のカテゴリーを表す商品カテゴリーコードとを対応付けた変換テーブルを更に記憶しておいてもよい。そして、推定部141は、このテーブルから、カード利用加盟店カテゴリーコードに対応する商品カテゴリーコードを取得し、商品カテゴリーコードをカード利用履歴に追加してもよい。或いは、推定部141は、カード利用加盟店IDに基づいて商品カテゴリーコードを取得してもよい。例えば、記憶部12に、加盟店IDと、加盟店IDが示す店が販売する商品のカテゴリーを表す商品カテゴリーコードとを対応付けた変換テーブルを更に記憶しておいてもよい。そして、推定部141は、このテーブルから、カード利用加盟店IDに対応する商品カテゴリーコードを取得し、商品カテゴリーコードをカード利用履歴に追加してもよい。カード利用履歴に商品カテゴリーコードが登録されている場合の条件2−3は、以下の通りであってもよい。
条件2−3:アクセス商品の商品カテゴリーコード=カード利用履歴の商品カテゴリーコード
この場合、カード利用履歴の商品カテゴリーコードが、本発明の利用店区分識別情報の一例である。
なお、推定部141は、上記とは異なる条件を条件2−3として用いてもよい。例えば、商品DB12bには、商品コードに対応付けられて販売店舗カテゴリーコードが登録されてもよい。販売店舗カテゴリーコードは、アクセス商品IDが示すアクセス商品を販売する店が属するカテゴリーを識別する識別情報である。例えば、アクセス店舗カテゴリーコードの付与体系は加盟店カテゴリーコードの付与体系と同一であってもよい。販売店舗カテゴリーコードは、本発明における区分識別情報の一例である。推定部141は、アクセス履歴に含まれるアクセス商品IDに対応する商品コードを店舗商品DB12dから取得する。そして、推定部141は、取得した商品コードに対応する販売店舗カテゴリーコードを商品DB12bから取得する。この場合の条件2−3は、以下の通りであってもよい。
条件2−3:販売店舗カテゴリーコード=カード利用加盟店カテゴリーコード
この場合、アクセス商品に対応する販売店舗カテゴリーコードは、アクセス商品に関するアクセス商品情報の一例である。
また例えば、記憶部12に、カード利用加盟店IDと、カード利用加盟店IDが示す店が販売する商品の販売商品カテゴリーコードとを対応付けた変換テーブルを記憶しておいてもよい。販売商品カテゴリーコードは、カード利用加盟店IDが示す加盟店が販売する商品の商品カテゴリーコードである。例えば、推定部141は、このテーブルから、カード利用加盟店IDに対応する販売商品カテゴリーコードを取得してもよい。この場合の条件2−3は、以下の通りであってもよい。
条件2−3:アクセス商品の商品カテゴリーコード=販売商品カテゴリーコード
換言すると、この場合の条件2−3は、アクセス商品の商品カテゴリーコードと一致する販売商品カテゴリーコードに対応付けられたカード利用加盟店IDがカード利用履歴に含まれていることである。
この場合、カード利用加盟店IDに対応する販売商品カテゴリーコードは、本発明における販売商品区分識別情報の一例であり、また、この販売商品カテゴリーコードは、決済手段が利用された店に関する利用店情報の一例である。
アクセス履歴が購入履歴条件及びカード利用履歴条件の両方を満たす場合、アクセス会員がアクセス商品を特定電子商店街で購入しなかった理由が、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したからである可能性がある。従って、推定部141は、アクセス履歴がこの2つの条件を満たす場合、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したと推定してもよい。一般的に、クレジットカードの利用履歴は、購入金額が決済された商品を識別する情報、例えば商品コード等を含まない。しかしながら、利用履歴に含まれるカード利用加盟店カテゴリーコードを用いることにより、推定部141は、上記のような推定を行うことができる。
なお、カード利用履歴条件には、アクセス商品の価格と所定の関係があるカード利用金額を含むカード利用履歴がカード履歴DB12fに記憶されていることも条件の1つとして追加されてもよい。価格と利用金額に所定の関係がある場合、特定電子商店街以外の店でアクセス商品の決済にクレジットカードが利用された蓋然性が高くなる。そのため、推定部141による推定精度を高めることができる。この場合のアクセス商品の価格は、アクセス商品に対してアクセス店舗が設定している価格である。
所定の関係は、例えばアクセス商品の価格とカード利用金額との差額が、予め設定された基準差額以下であることであってもよい。基準差額は、例えば0以上の何れかの値に設定される。具体的には、基準差額は、一律の固定値であってもよいし、アクセス商品の価格帯あるいは1回のカード利用金額の金額帯ごとの固定値であってもよいし、アクセス商品あるいは1回のカード利用金額に応じて所定の計算方法で算出される値(例えば、アクセス商品の価格の5%)であってもよい。また、所定の関係は、アクセス商品の価格の倍数のうちカード利用金額との差額が最も小さい倍数と、カード利用金額との差額が基準差額以下であることであってもよい。アクセス会員は、例えばアクセス商品を複数購入するかもしれない。倍数を用いた関係は、アクセス商品の複数購入に対応することができる。更に、所定の関係は、例えばカード利用金額とアクセス商品の金額の比の小数点以下が所定の範囲内(例えば0.9以上又は0.1以下)であることであってもよい。カード利用金額をアクセス商品の価格で割ったときの商及び剰余をそれぞれQu及びSuとすると、本実施形態においては、所定の関係を以下に示す通りとしてもよい。
条件2−4(Qu=0の場合):アクセス商品の価格−カード利用金額≦基準差額
条件2−4(Qu≧1の場合):min(Su,アクセス商品の価格−Su)≦基準差額
min()は、最小値を示す関数である。推定部141は、アクセス履歴のアクセス商品IDと一致する商品IDを含む店舗商品情報を取得する。推定部141は、取得した店舗商品情報に含まれる価格のうち、アクセス日時が価格有効開始日と価格有効終了日の間に含まれる価格を、アクセス商品の価格として取得する。
なお、カード利用履歴条件は、条件2−1〜2−3、又は条件2−2〜1−4に加えて、以下の条件も満たすカード利用履歴がカード履歴DB12fに記憶されていることであってもよい。
条件2−5:アクセス店舗ID≠カード利用加盟店ID
この条件は、アクセス商品がアクセス店舗とは異なる店で購入されたことを示す。なお、特定電子商店街の店舗IDの付与体系とクレジットカードの加盟店IDの付与体系とが異なる場合があるかもしれない。この場合、推定部141は、例えばクレジットカードサーバ2からカード利用履歴を受信してカード履歴DB12fに登録するとき、カード利用加盟店IDと店舗IDを対応付けたテーブル(例えば、店舗DB12cにカード利用加盟店IDを追加してもよい)を用いてカード利用加盟店IDを店舗IDに変換してもよい。そして、推定部141は、店舗IDをカード利用履歴に追加してもよい。カード利用履歴に店舗IDが登録されている場合の条件2−5は、以下の通りであってもよい。
条件2−5:アクセス店舗ID≠カード利用履歴の店舗ID
推定部141は、設定期間内の全てのアクセス履歴のそれぞれについて、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したか否かを推定してもよい。或いは、推定部141は、推定対象となるアクセス履歴を更に限定してもよい。
例えば、推定部141は、或るユーザのアクセス会員IDと、或るアクセス商品との同一性が基準以上である商品のアクセス商品IDを含む複数のアクセス履歴に基づいて、そのアクセス会員による商品ページに対するアクセス数の推移を特定してもよい。同一性が所定の基準以上である商品は、例えば、アクセス商品と同一の商品であってもよい。アクセス商品と同一の商品とは、アクセス商品の商品コードと同一の商品コードが付与された商品である。或いは、同一性が所定の基準以上である商品は、例えばアクセス商品と同一の商品であるか、又はアクセス商品と類似する商品であってもよい。或いは、同一性が所定の基準以上である商品は、アクセス商品のカテゴリーと同一のカテゴリーに属する商品であってもよい。この同一性の基準と、購入履歴条件の条件1−3の同一性の基準とは同一であってもよいし異なっていてもよい。アクセス数の推移は、例えば、設定期間内の所定の単位期間ごとのアクセス数であってもよい。単位期間の長さは、例えば、1日、1週間、所定時間等であってもよい。
推定部141は、アクセス数の推移に基づき、或る時点以降のアクセス数が、或る時点よりも前のアクセス数から、予め設定された程度以上低下しているか否かを判定してもよい。予め設定された程度以上アクセス数が低下した日を、所定低下日という。予め設定された程度は、例えばアクセス数の比を用いた値であってもよいし、アクセス数の差を用いた値であってもよい。
商品を購入するか否かを検討するために、ユーザは、その商品の商品ページを頻繁に閲覧する場合がある。例えば、特定電子商店街の複数の店舗が同一商品を販売している場合、ユーザは、複数の店舗の商品ページを閲覧する可能性がある。また例えば、ユーザは、特定電子商店街の店と、特定電子商店街以外の店とのうち、何れの店から商品を購入するかを検討するかもしれない。また、ユーザは、商品の情報を確認するために、あるいは、或る店舗での同一の商品の価格が変化していないか確認するために、同一の商品ページを何度も見るかもしれない。そのため、ユーザが商品の購入を検討している場合、その商品の商品ページへのアクセス数は或る程度の数になる。ところが、ユーザが或る店で商品を購入した以降、ユーザはその商品の商品ページを全く見ないか、余り見ない蓋然性が高い。従って、商品ページのアクセス数の激減は、ユーザが商品を購入した蓋然性が高いことを示す。
従って、所定低下日が存在する場合、推定部141は、複数のアクセス履歴の中から、所定低下日の直前のアクセス日時を含むアクセス履歴を取得してもよい。そして、推定部141は、取得したアクセス履歴を用いて、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入しているか否かを推定してもよい。これにより、推定対象となるアクセス履歴の数を減らすことができる。直前のアクセス日時を含むアクセス履歴とは、所定低下日よりも前のアクセス日時を含むアクセス履歴の中で、所定低下日に最も近いアクセス日時を含むアクセス履歴である。また上述した理由により、所定低下日の直前のアクセス日時よりも後に、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したと推定される。カード利用履歴条件の条件2−2により、所定低下日の直前のアクセス日時よりも前のカード利用履歴は、カード利用履歴条件を満たすカード利用履歴から除外される。従って、推定部141による推定精度及び処理効率を高めるとともに、推定部141の処理負荷を軽減させることができる。
図6は、或るユーザによる或る商品の商品ページに対する1日あたりのアクセス数の推移を示すグラフである。図6に示すように、1月1日から1月5日までの間は、或る程度高いアクセス数が見られる。1月6日においては、アクセス数が激減している。その後、アクセス数は低下したままである。この場合、推定部141は、例えば1月6日が所定低下日であると判定する。日時T1〜T13は、ユーザによる商品ページへのアクセス日時を示す。この場合、推定部141は、例えば1月6日の午前0時よりも前のアクセス日時T1〜T11の中で、午前0時に最も近い日時T11を特定する。そして、推定部141は、アクセス日時T11のアクセス履歴を推定に用いる。
一方、所定低下日が存在しない場合、推定部141は、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入していないと推定してもよい。商品ページのアクセス数が激減していない場合、アクセス会員は、商品を購入するか否か等をまだ継続して検討している蓋然性が高い。すなわち、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入していない蓋然性が高い。
リコメンド部142は、推定部141によりアクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したと推定された場合、リコメンド除外登録を行ってもよい。リコメンド除外登録とは、アクセス会員に対して推薦する商品から、その推定されたアクセス商品を除外すること、そのアクセス商品が推薦されるユーザからアクセス会員を除外すること、又はアクセス会員に対するそのアクセス商品の推薦を停止又は禁止することである。具体的に、リコメンド部142は、アクセス会員の会員ID及びアクセス商品の商品コードを含むリコメンド除外商品情報をリコメンド除外商品DB12hに登録する。
リコメンド除外商品情報を登録するとき、リコメンド部142は、除外開始日及び除外終了日を登録してもよいし登録しなくてもよい。除外開始日及び除外終了日が登録されていない場合、例えばアクセス会員に対して推薦する商品からアクセス商品が無期限に除外されてもよい。除外開始日及び除外終了日が登録された場合、除外開始日及び除外終了日が示す期間、例えばアクセス会員に対して推薦する商品からアクセス商品が除外される。この期間をリコメンド除外期間という。除外開始日は、例えばカード利用日であってもよい。リコメンド除外期間の長さは、例えば全商品共通に予め設定されていてもよい。或いは、例えばリコメンド除外期間の長さは商品ごとに設定されてもよい。例えば、アクセス商品がリピート商品である場合、リコメンド除外期間の長さはリピート周期に対応した日数であってもよい。例えば、リコメンド部142は、リピート周期から猶予日数を引いて、リコメンド除外期間の長さを計算してもよい。猶予日数は、アクセス会員がアクセス商品を再購入する前に、リコメンド部142がアクセス商品を推薦する情報を提供するために設定された日数である。猶予日数は、例えば全商品共通に予め設定されてもよいし、商品ごとに設定されてもよい。アクセス商品がリピート商品ではない場合、例えばリコメンド除外期間の長さは予め設定されていてもよい。この場合のリコメンド除外期間の長さは、リピート商品のリピート周期に対して顕著に長い。或いは、リコメンド部142は、例えば除外開始日及び除外終了日を登録しなくてもよい。また、商品DB12bにリピート周期の代わりにリコメンド除外期間の項目が設けられてもよい。そして、除外終了日は、除外開始日から、商品DB12bのリコメンド除外期間を加算した日であってもよい。
リコメンド部142は、特定電子商店街で販売される商品を特定電子商店街のユーザに推薦する情報をユーザ端末4に提供する。例えば、リコメンド部142は、ユーザ端末4からの要求に応じてウェブページを送信する場合、商品の広告を含むウェブページを送信してもよい。或いは、リコメンド部142は、商品の広告を記載した電子メールを特定電子商店街のユーザ宛てに送信してもよい。
例えば、リコメンド部142は、アクセス履歴、購入履歴、及び分析用カード履歴の少なくとも何れか1つに基づいて、商品が推薦されるユーザ及び推薦される商品の少なくとも何れか1つを決定してもよい。商品が推薦されるユーザを、リコメンドユーザという。推薦される商品を、リコメンド商品という。広告を含むウェブページが送信される場合、リコメンドユーザは、要求を送信したユーザ端末4を利用するユーザである。商品の広告を含む電子メールが送信される場合、リコメンド部142は、リコメンドユーザ及びリコメンド商品の両方を履歴に基づいて決定してもよい。或いは、リコメンド部142は、例えばリコメンドユーザ及びリコメンド商品の一方を所定の基準に基づいて先に決定し、決定されたリコメンドユーザ及びリコメンド商品の一方と履歴に基づいて他方を決定してもよい。なお、リコメンドユーザやリコメンド商品の決定手法としては、上記履歴から算出したユーザ間あるいは商品間の類似性に基づいて決定する協調フィルタリングを用いた手法や、商品間の同時使用性や特定の抱き合わせ販売キャンペーン等に基づいて予め設定したルールを用いた手法等、公知の手法を用いることができる。
リコメンド部142は、例えば、アクセス履歴に基づき、ユーザがアクセスしたことがある商品ページに対応する商品、その商品に類似する商品、その商品とカテゴリーが同一である商品、又はユーザがアクセスしたことがある商品ページに対応する店舗が販売する商品を、リコメンド商品に決定してもよい。また例えば、リコメンド部142は、購入履歴に基づき、ユーザが購入したことがある商品ページに対応する商品、その商品に類似する商品、その商品とカテゴリーが同一である商品、又はユーザが購入したことがある商品を販売する店舗が販売する商品を、リコメンド商品に決定してもよい。また例えば、リコメンド部142は、カード利用履歴に基づき、ユーザが購入代金を決済した商品のカテゴリーに属する商品を、リコメンド商品に決定してもよい。
リコメンド部142は、例えば推定部141により特定電子商店街以外の店で購入された推定された商品を、その商品を購入したと推定されたユーザに推薦する情報を提供しないようにしてもよい。これにより、ユーザが購入した蓋然性が高い商品の情報をそのユーザが受け取らなくなるため、不要な情報を受け取るという煩わしさを解消することができる。また、リコメンド商品となり得る商品の数が減るので、リコメンド部142の処理負荷が軽減される場合もある。例えば、ウェブページに表示される広告の数や電子メールに含まれる広告の数の下限が予め定められていない場合を考える。この場合、リコメンド部142は、例えば1又は複数のリコメンド商品を決定するとき、リコメンド商品から、特定電子商店街以外の店で購入されたと推定された商品を除外することができる。また例えば、予め定められた条件に基づき決定された複数のユーザに対して或る商品の広告を含む電子メールを送信する場合を考える。この場合、リコメンド部142は、その商品を特定電子商店街以外の店で購入したと推定されたユーザに対しては、電子メールを送信しなくてもよい。
リコメンド部142は、具体的にリコメンド除外商品DB12hに登録された商品コードが示す商品を、リコメンド除外商品DB12hに登録された会員IDが示すユーザへ推薦する情報を、リコメンド除外商品DB12hに登録された除外開始日及び除外終了日が示す期間提供しない。これにより、所定期間又は商品ごとに設定された期間、商品を推薦する情報が提供されない。なお、除外開始日及び除外終了日が登録されていない場合、リコメンド部142は、例えば商品を推薦する情報を無期限に提供しなくてもよい。
なお、リコメンド部142は、特定電子商店街以外の店で購入されたと推定された商品に類似する商品を推薦する情報も提供しなくてもよい。ユーザが或る商品を購入した後は、そのユーザは類似商品も購入しない蓋然性があるからである。例えば、リコメンド部142は、類似商品のリコメンド除外商品情報をリコメンド除外商品DB12hに登録してもよい。或いは、リコメンド部142は、例えばリコメンド商品の候補として決定された商品が、リコメンド除外商品DB12hに登録された商品コードが示す商品と同一又は類似する商品である場合、その商品をリコメンド商品から除外してもよい。
リコメンド部142は、例えば除外終了日が経過したリコメンド除外商品情報をリコメンド除外商品DB12hから削除してもよい。例えば、リコメンド部142は、所定の周期ごとに、除外終了日が経過したリコメンド除外商品情報を削除する処理を実行してもよい。
通知部143は、推定部141によりアクセス会員が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したと推定された場合、そのアクセス商品が特定電子商店街以外の店で購入されたことを、そのアクセス商品を販売する店舗に通知する他店購入通知情報を出力する。これにより、店舗は、その店舗の商品ページがアクセスされたにもかかわらず、その店舗が販売する商品が特定電子商店街以外の店で購入されたことを知ることができる。そして、店舗は、他店購入通知情報に基づいてマーケティングのための何らかの手段を検討することができる。
他店購入通知情報は、例えば、アクセス商品の商品ID、商品コード及び商品名のうち少なくとも1つを含む。また、他店購入通知情報は、例えば「AAAが特定電子商店街以外の店で購入された可能性があります」といったメッセージを含んでもよい。「AAA」は、商品名である。また、他店購入通知情報は、例えば、購入推定日、購入推定金額等のうち少なくとも1つを含んでもよい。購入推定日は、クレジットカードの利用日である。購入推定金額は、クレジットカードの利用金額である。
通知部143は、例えば、店舗宛ての電子メールを他店購入通知情報として送信してもよい。或いは、通知部143は、店舗のみが閲覧可能な店舗ごとの専用のウェブページを店舗端末3へ送信するとき、このウェブページに他店購入通知情報を追加してもよい。
[5.情報処理システムの動作]
次に、情報処理システムSの動作について、図7乃至図13を用いて説明する。
図7は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の他店購入推定処理の一例を示すフローチャートである。他店購入推定処理は、特定電子商店街のユーザが特定電子商店街以外の店で商品を購入したことを推定するための処理である。システム制御部14は、例えば所定の周期で他店購入推定処理を実行する。例えば、システム制御部14は、1日1回他店購入推定処理を実行してもよいし、所定時間ごとに他店購入推定処理を実行してもよいし、ユーザからのアクセスをトリガとして他店購入推定処理を実行してもよい。
図7に示すように、推定部141は、アクセス履歴DB12eから、設定期間内のアクセス日時を含むアクセス履歴を検索する。そして、推定部141は、検索により見つかったアクセス履歴を含む履歴リストを生成する(ステップS11)。次いで、推定部141は、履歴リストに登録されたアクセス履歴ごとに、アクセス履歴に含まれるアクセス商品IDに対応する商品コードを店舗商品DB12dから取得する。そして、推定部141は、取得した商品コードをそれぞれ対応するアクセス履歴に追加する(ステップS12)。次いで、推定部141は、履歴リストからアクセス履歴を1つ選択する(ステップS13)。次いで、推定部141は、アクセス数分析処理を実行する(ステップS14)。
図8は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のアクセス数分析処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、推定部141は、選択したアクセス履歴から商品コードを取得する(ステップS31)。次いで、推定部141は、選択したアクセス履歴からアクセス会員ID及び商品コードを取得する。次いで、推定部141は、取得したアクセス会員ID及び商品コードを含むアクセス履歴を、履歴リストから全て抽出する(ステップS32)。次いで、推定部141は、抽出したアクセス履歴を履歴リストから削除する(ステップS33)。
次いで、推定部141は、抽出したアクセス履歴に含まれるアクセス日時に基づいて、設定期間内の各日のアクセス数を計算する(ステップS34)。次いで、推定部141は、対象日を、設定期間の二日目の日に設定する(ステップS35)。次いで、推定部141は、対象日の前日のアクセス数を基準低下度で割ることにより、基準アクセス数を計算する(ステップS36)。基準低下度は、アクセス数が低下する程度の基準値又は閾値である。基準低下度は、例えば1よりも大きい値に設定されており、記憶部12に記憶されている。次いで、推定部141は、対象日以降の各日のアクセス数と基準アクセス数とを比較する。そして、推定部141は、対象日以降の全ての日のアクセス数が、基準アクセス数未満であるか否かを判定する(ステップS37)。このとき、推定部141は、全ての日のアクセス数が基準アクセス数未満であると判定した場合には(ステップS37:YE)S、ステップS38に進む。一方、推定部141は、少なくとも1日のアクセス数が基準アクセス数未満ではないと判定した場合には(ステップS37:NO)、ステップS40に進む。
ステップS38において、推定部141は、分析結果を「激減あり」に設定する。次いで、推定部141は、抽出したアクセス履歴のうちアクセス日時が対象日の直前であるアクセス履歴を、対象アクセス履歴に決定する(ステップS39)。すなわち、推定部141は、対象日の午前0時よりも前であるアクセス日時を含むアクセス履歴のうち、対象日の午前0時に最も近いアクセス日時を含むアクセス履歴を、対象アクセス履歴に決定する。そして、推定部141は、アクセス数分析処理を終了させる。
ステップS40において、推定部141は、対象日が設定期間の終了日であるか否かを判定する。このとき、推定部141は、対象日が設定期間の終了日ではないと判定した場合には(ステップS40:NO)、ステップS41に進む。そして、推定部141は、新たな対象日を、現在の対象日の次の日に設定して(ステップS41)、ステップS36に進む。一方、推定部141は、対象日が設定期間の終了日であると判定した場合には(ステップS40:YES)、ステップS42に進む。そして、推定部141は、分析結果を「激減なし」に設定して、アクセス数分析処理を終了させる。
アクセス数分析処理が終わると、推定部141は、図7に示すように、分析結果が「激減あり」であるか否かを判定する(ステップS15)。このとき、推定部141は、分析結果が「激減あり」ではないと判定した場合には(ステップS15:NO)、ステップS22に進む。一方、推定部141は、分析結果が「激減あり」であると判定した場合には(ステップS15:YES)、ステップS16に進む。そして、推定部141は、購入履歴判定処理を実行する(ステップS16)。
図9は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14の購入履歴判定処理の一例を示すフローチャートである。図9に示すように、推定部141は、対象アクセス履歴からアクセス会員ID、アクセス日時、商品コードを取得する。そして、推定部141は、購入履歴DB12fから、対象アクセス履歴のアクセス会員IDを購入会員IDとして含む購入履歴を検索する(ステップS51)。次いで、推定部141は、ステップS51の検索の結果、少なくとも1つの購入履歴が見つかったか否かを判定する(ステップS52)。このとき、推定部141は、購入履歴が見つからなかったと判定した場合には(ステップS52:NO)、ステップS59に進む。そして、推定部141は、判定結果を「購入履歴なし」に設定して(ステップS59)、購入履歴判定処理を終了させる。一方、推定部141は、購入履歴が見つかったと判定した場合には(ステップS52:YES)、ステップS53に進む。
ステップS53において、推定部141は、ステップS51の検索により見つかった購入履歴の中から、対象アクセス履歴のアクセス日時よりも遅い購入日時を含む購入履歴を検索する。次いで、推定部141は、ステップS53の検索の結果、少なくとも1つの購入履歴が見つかったか否かを判定する(ステップS54)。このとき、推定部141は、購入履歴が見つからなかったと判定した場合には(ステップS54:NO)、ステップS59に進む。一方、推定部141は、購入履歴が見つかったと判定した場合には(ステップS54:YES)、ステップS55に進む。
ステップS55において、推定部141は、ステップS51の検索により見つかった購入履歴ごとに、購入履歴に含まれる購入商品IDに対応する商品コードを、店舗商品DB12dから取得する。次いで、推定部141は、対象アクセス履歴の商品コードに対応する類似商品リストを商品DB12bから取得する(ステップS56)。次いで、推定部141は、ステップS53の検索により見つかった購入履歴の中に、対象アクセス履歴の商品コード及び類似商品リストに登録された商品コードのうち何れかと一致する商品コードに対応する購入履歴があるか否かを判定する(ステップS57)。このとき、推定部141は、何れかの商品コードと一致する商品コードに対応する購入履歴がないと判定した場合には(ステップS57:NO)、ステップS59に進む。一方、推定部141は、定部141は、何れかの商品コードと一致する商品コードに対応する購入履歴があると判定した場合には(ステップS57:YES)、ステップS58に進む。そして、推定部141は、判定結果を「購入履歴あり」に設定して(ステップS58)、購入履歴判定処理を終了させる。
購入履歴判定処理が終わると、推定部141は、図7に示すように、判定結果が「購入履歴なし」であるか否かを判定する(ステップS17)。このとき、推定部141は、判定結果が「購入履歴なし」ではないと判定した場合には(ステップS17:NO)、ステップS22に進む。一方、推定部141は、判定結果が「購入履歴なし」であると判定した場合には(ステップS17:YES)、ステップS18に進む。そして、推定部141は、カード利用履歴判定処理を実行する(ステップS18)。
図10は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のカード利用履歴判定処理の一例を示すフローチャートである。図10に示すように、推定部141は、対象アクセス履歴のアクセス会員IDに対応するカード番号を会員DB12aから取得する(ステップS61)。次いで、推定部141は、取得したカード番号を含むカード利用履歴を分析用カード履歴DB12gから検索する(ステップS62)。次いで、推定部141は、ステップS62の検索の結果、少なくとも1つのカード利用履歴が見つかったか否かを判定する(ステップS63)。このとき、推定部141は、カード利用履歴が見つからなかったと判定した場合には(ステップS63:NO)、ステップS72に進む。そして、推定部141は、判定結果を「利用履歴なし」に設定して(ステップS72)、カード利用履歴判定処理を終了させる。一方、推定部141は、カード利用履歴が見つかったと判定した場合には(ステップS63:YES)、ステップS64に進む。
ステップS64において、推定部141は、ステップS62の検索により見つかったカード利用履歴の中から、対象アクセス履歴のアクセス日時よりも遅いカード利用日時を含むカード利用履歴を検索する。次いで、推定部141は、ステップS64の検索の結果、少なくとも1つのカード利用履歴が見つかったか否かを判定する(ステップS65)。このとき、推定部141は、カード利用履歴が見つからなかったと判定した場合には(ステップS65:NO)、ステップS72に進む。一方、推定部141は、カード利用履歴が見つかったと判定した場合には(ステップS65:YES)、ステップS66に進む。
ステップS66において、推定部141は、対象アクセス履歴の商品コードに対応する商品カテゴリーコードを商品DB12bから取得する。次いで、推定部141は、ステップS64の検索により見つかったカード利用履歴の中から、対象アクセス履歴の商品カテゴリーコードに一致するカード利用加盟店カテゴリーコードを含むカード利用履歴を検索する(ステップS67)。次いで、推定部141は、ステップS67の検索の結果、少なくとも1つのカード利用履歴が見つかったか否かを判定する(ステップS68)。このとき、推定部141は、カード利用履歴が見つからなかったと判定した場合には(ステップS68:NO)、ステップS72に進む。一方、推定部141は、カード利用履歴が見つかったと判定した場合には(ステップS68:YES)、ステップS69に進む。
ステップS69において、推定部141は、対象アクセス履歴に含まれる商品IDに対応する価格を店舗商品DB12dから取得する。このとき、推定部141は、例えば価格有効開始日が対象アクセス履歴のアクセス日時以前であり、価格有効終了日が対象アクセス履歴のアクセス日時以降である価格を取得する。次いで、推定部141は、ステップS67の検索により見つかったカード利用履歴ごとに、取得したアクセス商品の価格の倍数のうちカード利用金額との差額が最小となる倍数とカード利用金額との差額を計算する。(ステップS70)。具体的に、推定部は、カード利用金額を、取得した価格で割ることにより商と剰余を計算する。計算した商が0である場合、推定部141は、価格から利用金額を減算することにより差額を計算する。一方、商が1以上である場合、推定部141は、計算した剰余と、価格から剰余を減算することにより計算される値のうち小さい方の値を、差額に決定する。次いで、推定部141は、見つかったカード利用履歴の中に、計算した差額が、記憶部12に記憶された基準差額以下であるカード利用履歴があるか否かを判定する(ステップS71)。このとき、推定部141は、差額が基準差額以下であるカード利用履歴がないと判定した場合には(ステップS71:NO)、ステップS72に進む。一方、推定部141は、差額が基準差額以下であるカード利用履歴があると判定した場合には(ステップS71:YES)、ステップS73に進む。そして、推定部141は、判定結果を「利用履歴あり」に設定して(ステップS73)、カード利用履歴判定処理を終了させる。
カード利用履歴判定処理が終わると、推定部141は、図7に示すように、判定結果が「利用履歴あり」であるか否かを判定する(ステップS19)。このとき、推定部141は、判定結果が「利用履歴あり」ではないと判定した場合には(ステップS19:NO)、ステップS22に進む。一方、推定部141は、判定結果が「利用履歴あり」であると判定した場合には(ステップS19:YES)、ステップS20に進む。そして、推定部141は、リコメンド除外登録処理を実行する(ステップS20)。
図11は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のリコメンド除外登録処理の一例を示すフローチャートである。図11に示すように、リコメンド部142は、対象アクセス履歴の商品コード、及び購入履歴判定処理で取得した類似商品リストに登録された商品コードのうち1つを選択する(ステップS81)。次いで、リコメンド部142は、選択した商品コードに対応するリピートフラグを、商品DB12bから取得する。そして、リコメンド部142は、リピートフラグがTRUEであるか否かを判定する(ステップS82)。このとき、リコメンド部142は、リピートフラグがTRUEであると判定した場合には(ステップS82:YES)、ステップS83に進む。ステップS83において、リコメンド部142は、選択した商品コードに対応するリピート周期を、商品DB12bから取得する。次いで、リコメンド部142は、リピート周期から、記憶部12に記憶されている猶予日数を減算することにより、リコメンド除外日数を計算する。そして、リコメンド部142は、ステップS85に進む。一方、リコメンド部142は、リピートフラグがTRUEではないと判定した場合には(ステップS82:NO)、ステップS84に進む。そして、リコメンド部142は、リコメンド除外日数を、記憶部12に記憶された所定値に設定して、ステップS85に進む。
ステップS85において、リコメンド部142は、カード利用履歴判定処理において差額が基準差額以下であったカード利用履歴からカード利用日を取得する。そして、リコメンド部142は、除外開始日をカード利用日に設定する。また、リコメンド部142は、除外終了日を、カード利用日からリコメンド除外日数後の日に設定する。次いで、リコメンド部142は、対象アクセス履歴のアクセスユーザID、選択した商品コード、除外開始日及び除外終了日を対応付けてリコメンド除外商品DB12hに登録する(ステップS86)。
次いで、リコメンド部142は、対象アクセス履歴の商品コード、及び類似商品リストに登録された商品コードの全てを選択したか否かを判定する(ステップS87)。このとき、リコメンド部142は、まだ選択していない商品コードが少なくとも1つあると判定した場合には(ステップS87:NO)、ステップS88に進む。そして、リコメンド部142は、まだ取得していない商品コードの中から1つを選択して(ステップS88)、ステップS82に進む。一方、リコメンド部142は、対象アクセス履歴の商品コード、及び類似商品リストに登録された商品コードの全てを選択したと判定した場合には(ステップS87:YES)、のリコメンド除外登録処理を終了させる。
リコメンド除外登録処理が終わると、図7に示すように、通知部143は、他店購入通知情報を含む電子メールを送信する(ステップS21)。例えば、通知部143は、対象アクセス履歴からアクセス商品IDを取得するとともに、アクセス商品IDに対応する商品コードに対応する商品名を商品DB12bから取得する。そして、通知部143は、商品ID、商品名等を本文とする電子メールを生成する。また、リコメンド部142は、対象アクセス履歴に含まれるアクセス店舗IDに対応するメールアドレスを店舗DB12cから取得する。そして、通知部143は、電子メールの宛先アドレスを、取得したメールアドレスに設定して、電子メールを送信する。なお、通知部143は、アクセス数分析処理のステップS32で抽出されたアクセス履歴のそれぞれから、アクセス商品ID及びアクセス店舗IDを取得してもよい。そして、通知部143は、アクセス商品ID及びアクセス店舗IDの組み合わせごとに、他店購入通知情報を含む電子メールを送信してもよい。
ステップS21が終わると、推定部141は、履歴リストが空であるか否かを判定する(ステップS22)。このとき、推定部141は、履歴リストが空ではないと判定した場合には(ステップS22:NO)、ステップS14に進む。一方、推定部141は、履歴リストが空であると判定した場合には(ステップS22:YES)、他店購入推定処理を終了させる。
図7の例においては、購入履歴判定処理が先に実行され、その後カード利用履歴判定処理が実行されていた。しかしながら、推定部141は、カード利用履歴判定処理を先に実行し、その後購入履歴判定処理を実行してもよい。
図12は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のユーザに対してリコメンド商品の広告を含むウェブページを送信するウェブページ送信処理の一例を示すフローチャートである。ユーザ端末4からウェブページの要求を受信するごとに、システム制御部14はウェブページ送信処理を実行する。
図12に示すように、リコメンド部142は、要求に含まれるURLに対応するHTML文書を記憶部12から取得する。そして、リコメンド部142は、例えば取得したHTML文書に基づいて、要求されたウェブページが広告領域を含むか否かを判定する(ステップS91)。広告領域は、1又は複数の広告コンテンツが表示される領域である。このとき、リコメンド部142は、ウェブページが広告領域を含まないと判定した場合には(ステップS91:NO)、ステップS94に進む。一方、リコメンド部142は、ウェブページが広告領域を含むと判定した場合には(ステップS91:YES)、ステップS92に進む。そして、リコメンド部142は、リコメンド商品決定処理を実行する(ステップS92)。
図13は、本実施形態に係る電子商店街サーバ1のシステム制御部14のリコメンド商品決定処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、リコメンド部142は、受信した要求に含まれるクッキー等に基づいて、要求を送信してきたユーザ端末4を利用するユーザの会員IDを、リコメンドユーザの会員IDとして取得する。次いで、リコメンド部142は、取得した会員IDを含むカード利用履歴、購入履歴及びアクセス履歴の少なくとも1つを、カード履歴DB12g、購入履歴DB12f及びアクセス履歴DB12eの少なくとも1つから取得する。そして、リコメンド部142は、取得した履歴に基づいて、リコメンド商品の商品IDの候補を1又は複数決定する(ステップS101)。
次いで、リコメンド部142は、候補として決定した商品IDのうち1つを選択する(ステップS102)。次いで、リコメンド部142は、決定した商品IDに対応する商品コードを商品DB12bから取得する(ステップS103)。次いで、リコメンド部142は、取得した商品コードとリコメンドユーザの会員IDとの組み合わせを含むリコメンド除外商品情報を、リコメンド除外商品DB12hから検索する(ステップS104)。次いで、リコメンド部142は、ステップS104の検索の結果、リコメンド除外商品情報が見つかったか否かを判定する(ステップS105)。このとき、リコメンド部142は、リコメンド除外商品情報が見つからなかったと判定した場合には(ステップS105:NO)、ステップS106に進む。そして、リコメンド部142は、選択した商品IDを、リコメンド商品の商品IDに決定して(ステップS106)、ステップS108に進む。一方、リコメンド部142は、リコメンド除外商品情報が見つかったと判定した場合には(ステップS105:YES)、ステップS107に進む。
ステップS107において、リコメンド部142は、見つかった組み合わせに対応する除外終了日をリコメンド除外商品DB12hから取得する。そして、リコメンド部142は、除外終了日が経過したか否かを判定する。このとき、リコメンド部142は、除外終了日が経過したと判定した場合には(ステップS107:YES)、ステップS106に進む。一方、リコメンド部142は、除外終了日が経過していないと判定し場合には(ステップS107:NO)、ステップS108に進む。なお、リコメンド部142は、ステップS107において、現在の日付がリコメンド除外商品DB12hの除外開始日より前であるか否かも判定するようにしてもよい。この場合、現在の日付が除外開始日より前又は除外終了日より後の場合に、リコメンド部142はステップS106に進む。
ステップS108において、リコメンド部142は、リコメンド商品の商品IDの候補を全て選択したか否かを判定する。このとき、リコメンド部142は、選択していない候補が少なくとも1つあると判定した場合には(ステップS108:NO)、ステップS109に進む。そして、リコメンド部142は、まだ選択していない候補の中から1つを選択して(ステップS109)、ステップS103に進む。一方、リコメンド部142は、全ての候補を選択したと判定した場合には(ステップS108:YES)、リコメンド商品決定処理を終了させる。
リコメンド商品決定処理が終わると、リコメンド部142は、決定したリコメンド商品の商品IDごとに、商品IDに対応する広告コンテンツをウェブページに表示するための情報を、HTML文書に追加する(ステップS93)。そして、リコメンド部142は、HTML文書をユーザ端末4へ送信して(ステップS94)、ウェブページ送信処理を終了させる。
以上説明したように、本実施形態によれば、システム制御部14が、アクセス履歴と、アクセス履歴に含まれる商品IDが示す商品の商品カテゴリーコード及び該商品を販売する店舗の販売店舗カテゴリーコードの何れかと、アクセス履歴に含まれるアクセス会員IDに対応するカード番号とを取得する取得する。また、システム制御部14が、アクセス履歴が、購入履歴条件及びカード利用履歴条件を満たす場合、アクセス者が特定電子商店街以外の店でアクセス商品を購入したと推定する。購入履歴条件は、購入履歴DB12fに、アクセス会員IDと一致する購入会員IDと、アクセス日時よりも遅い購入日時と、アクセス商品IDが示す商品との同一性が基準以上である購入商品を識別する購入商品IDとを含む購入履歴が記憶されていないことである。また、カード利用履歴条件は、分析用カード利用履歴DB12gに、アクセス者のカード番号と一致するカード番号と、アクセス日時よりも遅い利用日時と、商品カテゴリーコードと一致するカード利用加盟店カテゴリーコードとを含むカード利用履歴が記憶されていることでであってもよい。或いは、カード利用履歴条件は、例えば分析用カード利用履歴DB12gに、アクセス者のカード番号と一致するカード番号と、アクセス日時よりも遅い利用日時と、商品カテゴリーコードと一致する販売商品カテゴリーコードに対応付けられたカード利用店舗IDを含むカード利用履歴が記憶されていることであってもよい。或いは、カード利用履歴条件は、例えば分析用カード利用履歴DB12gに、アクセス者のカード番号と一致するカード番号と、アクセス日時よりも遅い利用日時と、販売店舗カテゴリーコードと一致するカード利用加盟店カテゴリーコードとを含むカード利用履歴が記憶されていることであってもよい。従って、システム制御部14は、特定電子商店街内の或る商品のウェブページへのアクセス履歴は存在するものの、その後、特定電子商店街内でその商品の購入履歴は存在せず、同一区分の商品が何れかの店で購入されたことを示すカード利用履歴を特定することができる。これにより、システム制御部14は、アクセス会員が商品ページをアクセスした商品をアクセス会員が特定電子商店街では購入しなかった理由が、アクセス会員が特定電子商店街以外の店でその商品を購入したからであると推定することができる。従って、この分析結果を用いてより適切なマーケティングを行うことができる。
また、カード利用履歴条件は、分析用カード利用履歴DB12gに、アクセス会員のカード番号と一致するカード番号と、アクセス日時よりも遅い利用日時と、商品カテゴリーコードと一致するカード利用加盟店カテゴリーコードと、アクセス商品IDが示す商品の価格と所定の関係があるカード利用金額とを含むカード利用履歴が記憶されていることであってもよい。この場合、推定精度を高めることができる。
また、システム制御部14が、アクセス履歴DB12eから、或るアクセス会員を識別するアクセス会員IDと、或る商品との同一性が基準以上である商品を識別するアクセス商品IDとを含むアクセス履歴を複数取得してもよい。また、システム制御部14が、取得されたアクセス履歴に基づいて、アクセス数の推移を特定してもよい。また、システム制御部14が、特定された推移が、或る時点以降のアクセス数が、或る時点よりも前のアクセス数から所定程度以上低下していることを示す場合、取得されたアクセス履歴のうち、或る時点よりも前のアクセス日時であって、且つ或る時点に最も近いアクセス日時を含むアクセス履歴を取得してもよい。そして、システム制御部14が、取得したアクセス履歴が購入履歴条件及びカード利用履歴条件を満たすか否かを判定してもよい。この場合、推定精度を高めつつ、情報処理装置の処理負荷を軽減させることができる。
また、システム制御部14が、特定電子商店街以外の店で購入されたと推定された商品を、その商品を購入したと推定されたユーザに推薦する推薦情報を提供しなくてもよい。この場合、既に購入した商品を推薦する情報を利用者が受けるという煩わしさを解消することができる。
また、システム制御部14が、特定電子商店街以外の店で購入されたと推定された商品がリピート商品である場合、カード利用履歴条件を満たすカード利用履歴に含まれるカード利用日時から所定期間、推薦情報を提供しなくてもよい。この場合、アクセス会員がアクセス商品を購入する時期に近付いたときに、その商品を推薦する情報を提供することができる。
また、システム制御部14が、特定電子商店街以外の店で商品が購入されたと推定された場合、他店購入通知情を報出力してもよい。この場合、通知を受けた店舗は、その商品の販売促進のための何らかの手段を講じることができる。
なお、本発明は、クレジットカードと異なる決済手段に適用されてもよい。具体的に、決定手段を利用した会員を識別する識別情報、決済手段の利用日時及び決済手段が利用された店が販売する商品の区分を識別する識別情報を取得可能が、履歴として記憶されるような決定手段に、本発明が適用可能である。このような決済手段の例として、電子マネー、電子コイン、デビットカード、ポイントカード等が挙げられる。
また、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置がサーバ装置に適用されていた。しかしながら、本発明がサーバ装置と異なる装置に適用されてもよい。例えば、所定の端末装置に本発明が適用されてもよい。また、上記実施形態においては、本発明の情報処理装置が、電子商店街の運営を行う電子商店街サーバ1に適用されていたが、データ分析用のサーバ装置(データ分析サーバ)に本発明を適用してもよい。この場合、各データベースをデータ分析サーバ上に構築し、所定のタイミングで、電子商店街サーバ1やクレジットカードサーバ2から各データベースのデータが転送されるようにしてもよい。