JP6439651B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関し、特に、吸収パッド(尿パッド)や使い捨ておむつに関する。
近年、高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」という。)や不織布を使用した、使い捨ておむつ等の吸収性物品の需要が拡大している。
使い捨ておむつ等の吸収性物品においては、さまざまな改良が行われ、その機能や着用感の向上が図られている。この吸収性物品に使用される吸収体は、尿などの液体を吸収および保持するため、主にフラッフ状パルプとSAPとの混合体である吸収性コアと、この吸収性コアを包むティッシュなどのコア被覆材とで構成されている。
このような吸収性物品に対し、省資源化、物流コストの削減、小売店などでの収納効率の改善などの観点から、超薄型などと呼称される軽量かつコンパクトなものが要求され、これが主流になりつつある。このような超薄型の吸収性物品は、吸収性物品の重量および体積の大部分を占める吸収体の重量を下げ、かつコンパクトにすることで実現し得る。すなわち、フラッフ状パルプとSAPとの混合体で構成された吸収体コアの薄型化は、SAPの相対含有率を高めたり、混合体に代えてシート状のSAPを用いたりすることで実現化されている。
一方、吸収体におけるSAPの含有率を高めるに従い、吸収体自体のしなやかさが失われる傾向を持つ。吸収性物品の着用者の股下領域には、着用者の動き、特に両脚の動きによって大きな捩じれ力が加わるため、吸収体のしなやかさが損なわれることは、吸収性物品の着用時における違和感の増大につながる。
そこで、吸収体の表面に斜め格子形状の圧縮溝を形成し、吸収体に加わる捩じれ力に追従して吸収体をこれら圧縮溝の部分から容易に屈曲するようにした技術が例えば特許文献1で提案されている。特許文献1の吸収体の構成により、着用者への追従性を高め、吸収体のしなやかさを保持することが可能となる。さらに、このような斜め格子形状により、吸収体表面での液体の拡散性を向上させることで、吸収体の利用効率を高め、かつコストの低減が想定される。
特開2015−16218号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるような、斜め格子形状の吸収体は、プレス加工によって吸収体全体が硬くなるため、全体の剛性が高く、大きくねじることが難しくなる。したがって、着用時には吸収体に様々な原因によるねじれが生じるが、格子が吸収体全体に均一に並んでいるとパターンの向きが決まっていることにより、一定の方向にしか柔らかくならないという問題がある。
さらに、吸収体全体に斜め格子形状が形成されると、吸収体の延在方向の通気性が悪くなるという問題が考えられる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、吸収体のしなやかさを向上させ、かつ、通気性のよい吸収性物品を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明の吸収性物品は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、表面シートと裏面シートとの間に配された吸収体と、を備える吸収性物品であって、吸収体には、表面シート側の面に複数の凹部が形成され、吸収体の中央領域を挟む両端領域に位置する複数の凹部は、両端領域が対向する方向に延在する第1のパターンを形成し、吸収体の中央領域に位置する複数の凹部は、両端領域が対向する方向と交差する方向に延在する複数の第2のパターンと、第2のパターンと交差する方向に延在する複数の第3のパターンとを形成することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、吸収体のしなやかさを向上させ、かつ、通気性のよい吸収性物品を提供することができる。
本発明による吸収性物品をパンツ型使い捨ておむつに応用した一実施形態の外観を示す立体投影図である。 図1に示したおむつを展開し、肌当接面側から見た部分破断平面図である。 図2に示したおむつをIII−III線で切断した断面図である。 図1に示したおむつを展開し、分解した分解斜視図である。 第1の実施形態における図1に示したおむつの吸収体部分をトップシート側から見た部分上面図である。 図5における斜め格子状のエンボスパターン部分を示す模式的部分平面図である。 図5の吸収体部分のVII−VII線での断面図である。 第2の実施形態におけるエンボスパターンの例を示す模式的上面図である。 第3の実施形態におけるエンボスパターンの例を示す模式的上面図である。 第4の実施形態におけるエンボスパターンの例を示す模式的上面図である。
本発明による吸収性物品の実施形態について、図1から図10を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
本発明をパンツ型使い捨ておむつに応用した第1の実施形態の外観において、正面側から見た斜視図を図1に示す。図1に示すおむつを展開し、肌当接面側から見た平面図を図2に示す。図2のIII−III線破断断面図を図3に示し、図1、図2に示すパンツ型使い捨ておむつを展開した分割状態にて図4に示す。
おむつ10は、前身頃領域10Fと、後身頃領域10Rと、これら前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rをつなぐ股下領域10Cとを有する。また、着用時に前身頃領域10Fと後身頃領域10Rとで着用者のウエストの部分を取り囲むウエスト周り開口部10Wが形成されている。同様に、前身頃領域10Fおよび後身頃領域10Rの下端部股下領域10Cとで着用者の両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lが形成されている。そして、左右の脚周り開口部10Lを除いて、カバーシート11の左右両側縁部を閉じ合わせ部10Jで示すように閉じ合わせてパンツ型のおむつとなる。
着用時に前身頃領域10Fは、着用者の腹側に位置し、後身頃領域10Rは着用者の背側に位置する。そして、股下領域10Cは、着用者の股下を覆い、左右一対の脚周り開口部10Lに、着用者の脚がそれぞれ通された形となる。したがって、脚周り開口部10Lは、着用者の両脚の付け根から太ももあたりのいずれかに位置することとなる。
仮想線Pは、おむつ中央部において腹側から背側に向かって、股下部分を通って延びるものである。具体的には、仮想線Pは、例えば、おむつのウエスト側を上、股下側を下とすると、おむつ表面に沿って、かつ上下方向に延びると共に、股下部分を経由して、背側においても上下方向に延びるものである。言い換えれば、この上下方向とは、着用者の頭から股下への体の中心軸に沿う方向であり、仮想線Pは、体の中心軸に沿って延びるものである。
図2ないし図4に示されるように、本実施形態におけるおむつ10は、着用者の肌側から見て、外側から順にカバーシート11と、液不透過性のバックシート12と、親水性の薄いシートであるコアラップ(ティシュ)15で包まれた吸収体13と、着用者の肌に触れる液透過性のトップシート14とを順に重ねて接合したものである。なお、バックシート12、コアラップ15で包まれた吸収体13およびトップシート14で、下着等に取り付けて液体を吸収する吸収性物品を形成することもできる。
カバーシート11は、良好な手触りを得るために薄い不織布で形成され、バックシート12に接合されている。また、カバーシート11の幅方向の左右両側縁部の中央には、それぞれ図1の脚周り開口部10Lとなる半円弧状をなす一対の切欠き部11Aが形成されている。
バックシート12は、その長手方向が仮想線Pと略平行となる方向であって、その幅方向の中央またはその付近を仮想線Pが通る位置となるようにカバーシート11上に接合される。
本実施形態の吸収体13は、細長い形状であり、その形状を保持するために、例えば、端部同士が糊づけで接合された親水性の薄いシートであるコアラップ15(ティシュ)で包まれている。コアラップ15で包まれた吸収体13は、バックシート12とトップシート14との間に配される。本実施形態のトップシート14は、コアラップ15で包まれた吸収体13を介してバックシート12に接合される。なお、本実施形態では、コアラップ15で包まれた吸収体13を用いているが、本発明における吸収体は、コアラップで包まれていなくてもよい。
カバーシート11の一対の切欠き部11Aに隣接した位置およびカバーシート11の長手方向の両端部には、脚周りギャザーを形成するための糸ゴム16とウエスト周りギャザーを形成するための糸ゴム17とがそれぞれ伸長状態で接合されている。
トップシート14の幅方向の左右両側縁部には、立体ギャザーを形成する一対のサイドシート18が備えられている。一対のサイドシート18は、外側端縁部がカバーシート11の一対の切欠き部11Aと同様の形状に形成されている、着用時に吸収体13の左右両側縁部に沿って起立し、着用者が***した尿の横漏れを防止するための部材である。サイドシート18のそれぞれには、その内側端縁部を吸収体13側に折り返して把持させる形で立体ギャザー伸縮材としての糸ゴム19が伸張状態で配置され、糸ゴム19が収縮した際に、着用者の肌当接方向に向かって立ち上がる。立体ギャザーは従来の使い捨ておむつに用いられている公知の構成を採用することができる。例えば、撥水性シートの層間に伸張状態の立体ギャザー伸縮材を挟み込んで固定することにより、形成することができる。
図2に示されるように、サイドシート18は糸ゴム19の伸縮によって、長手方向に引き寄せられる。そして、図3に示されるように、内側端縁部が立ち上がった立体ギャザーとなる。
なお、本実施形態におけるおむつ10は、吸収体13が仮想線Pに沿って長くなるものであり、その長手方向は仮想線Pに平行である。そして、仮想線Pに対して直交する方向を幅方向とする。なお、おむつの長手方向と幅方向の比率は本実施形態に限定されない。着用者の体型に応じてこの比率は適宜変更されるものである。
次に本実施形態における吸収体部分の構造を説明する。
図5は、吸収体13およびトップシート14が位置する部分を、トップシート14側から見た部分上面図である。
トップシート14の下に位置する本実施形態の吸収体13は、主にパルプと高吸水性樹脂(Super Absorbent Polymer、以下「SAP」という。)とからなるものである。吸収体13は、おむつ10の前身頃、股下、後身頃にわたるように、細長い形状をしている。そして、前身頃部分M1、股下部分M2、後身頃部分M3に三区分されている。股下部分M2には、両脚の太股部分を取り囲む左右一対の脚周り開口部10Lに合わせて、円弧状をなす一対の切欠き部13aが形成されている。なお、この切欠き部13aは、吸収体13の大きさに応じて形成しなくてもよい。また、本実施形態の吸収体13は、切欠き部13aが設けられており、中央部の幅が前後端に比べて狭い砂時計型のものであるが、本発明の吸収体の形状はこれに限らない。前身頃部分M1から後身頃部分M3を前後(上下)方向とし、それに直交する方向を左右方向とすると、例えば、前後(上下)端の角が丸く落とされているもの、前後(上下)に延びる楕円形のもの、円形のもの、前後(上下)左右の長さが同程度の矩形のものなど、さまざまな形状を含む。
ここで、本発明の吸収体13の中央領域とは、例えば排尿などの液体と最初に接触する領域およびその付近の領域のことをいう。なお、吸収体13の中央領域は、吸収性物品の着用者の体格や性別等によって変化させることが可能である。
次に、本実施形態におけるトップシート14から吸収体13に向かって形成されるエンボス加工の形態について説明する。
図5および図6に示されるように、おむつ10は、トップシート14の表面から吸収体13に向かって規則的なエンボス加工による圧縮を施した圧縮列形成領域(エンボスパターン形成領域)N1を有する。圧縮列形成領域N1には、圧縮による複数の凹部21が形成されている。圧縮列形成領域N1の前身頃部分M1および後身頃部分M3には、その凹部21の並びによって遠視的に吸収体の長手方向に延在する直線状のパターン(第1のパターン)となる複数の圧縮列22が形成されている。また、圧縮列形成領域N1の股下部分M2には、その凹部21の並びによって遠視的に斜め格子状のパターン(第2のパターンおよび第3のパターン)となる複数の圧縮列22が形成されている。
図6に示されるように、圧縮列22は複数の凹部21が一定間隔をあけて並ぶことによって形成されている。そして、圧縮列22は、前身頃部分M1および後身頃部分M3に形成された第1圧縮列22a(第1のパターン)と、股下部分M2に形成された第2圧縮列22b(第2のパターン)および第3圧縮列22c(第3のパターン)と、に分ける。
第1圧縮列22aは、吸収体13の中央領域を挟む両端領域が対向する方向である、図5中の仮想線Pと平行な上下方向に延在する。複数の第1圧縮列22aは、相互に平行に配列されている。一方、第2圧縮列22bは、仮想線Pに対して、第2の方向である図5中の右方向に傾斜角度α1で傾斜する。また、第3圧縮列22cは、仮想線Pに対して、第3の方向である図5中の左方向に傾斜角度β1で傾斜する。本実施形態では、第2圧縮列22bと第3圧縮列22cとのなす角(α1+β1)は直角となる90°であり、傾斜角度α1とβ1は同じ角度であるが、本発明はこれに限らない。なお、図には示されていないが、凹部21は、トップシート14の表面から、コアラップ、吸収体13を共に圧縮して形成されている。
本実施形態では、股下部分M2の圧縮列22を斜め格子状に配置することにより、脚の前後の動きによって、吸収体13がよれるのを防止することができる。すなわち、第2圧縮列22bと第3圧縮列22cとを設けることによって、脚の前後運動によって、斜め方向に加わる力に対して吸収体13は各圧縮列22に沿って変形するため、吸収体13がよれることを抑制できる。また、股下部分M2の圧縮列22によって、吸収体13の剛性が増し、脚の動きによる斜め方向の引っ張り力に対して、吸収体13が切れることを抑制できる。
さらに、本実施形態では、前身頃部分M1および後身頃部分M3の圧縮列22を直線状に配置することにより、おむつ10の着用者の背側または腹側に位置するウエスト部分から内部の空気(湿気)を外に逃がしやすく、かつ外気を取り込みやすくなる。このため、おむつ10の内部と外部との空気の移動を容易にし、おむつ10の通気性を向上させることができる。また、上記のように圧縮列22を直線状に配置することにより、吸収体13がおむつ10のウエスト部分の形態に追従することから、着用者のフィット性を向上させることができる。
図7に示されるように、複数の凹部21は、トップシート14と吸収体13との間に接着剤を介在させて、トップシート14と吸収体13とが共に圧縮して形成されたものである。このように、トップシート14の表面からトップシート14と吸収体13とを圧縮することにより、着座等の着用者の体重が加わる状態においても、凹部21はその形状を維持し、圧縮列22がへたらない。よって、本実施形態のおむつ10は、この圧縮列22を利用して、体液を拡散し、また通気を維持することができる。
なお、図5に示されるように、圧縮列22(エンボスパターン)は、吸収体13の幅方向の左右両側縁部には形成されていない。したがって、吸収体13は圧縮列形成領域(エンボスパターン形成領域)N1の両側に、圧縮列非形成領域(エンボスパターン非形成領域)N2が位置するものである。これは、圧縮列22を伝って、体液が脚周り開口部10Lから漏れることを防ぐためである。同様に、吸収体13の長手方向の両端部にも圧縮列22aが形成されていない。これにより、圧縮列22aを伝って、腹側や背側などのウエスト周り開口部10Wから体液が漏れるのを防ぐことができる。
図5に示されるように、複数の第1圧縮列22aは、相互に平行に配置されている。同様に、複数の第2圧縮列22bは相互に平行に配置され、複数の第3圧縮列22cは相互に平行に配置されている。また、前身頃部分M1および後身頃部分M3に配置された第1圧縮列22a(第1のパターン)の中央領域(股下部分M2)側の端部は、第2圧縮列22b(第2のパターン)または第3圧縮列22c(第3のパターン)と連通されている。しかしながら、隣接する圧縮列間の間隔は均等ではなく、股下部分M2の第2圧縮列22b間の間隔S2は、前身頃部分M1および後身頃部分M3における間隔S1に比べて、2倍となっている。同じく、第3圧縮列22cについても、股下部分M2の間隔S3は、前身頃部分M1および後身頃部分M3における間隔S1の2倍となっている。ただし、間隔S1と間隔S2およびS3との比率の関係は、本実施形態に限らない。
凹部21とこれが連なることによって形成される圧縮列22においては、底面では液を吸い込まず、多くの液は列内を流れ走り、一部が凹部21の側壁などから吸収されることとなる。一方、圧縮列22で取り囲まれた主吸収領域25は、吸収体13が圧縮されていないため、液を十分に吸収することができる。
図5に示されるエンボスパターンに関する各部位の大きさは次の通りである。
図7に示されるように、トップシート14と吸収体13における主吸収領域25等の非圧縮部分の厚さL4は、約4mmである。厚さL4は、2mm〜6mmの範囲が好ましい。そして、凹部21の最も深い部分の深さL5は、約3mmである。深さL5は、1mm〜5mm程度が好ましい。
そして、図6に示されるように、圧縮列22を形成する凹部21の隣接する凹部21間の間隔L1は、約2mmである。間隔L1は、1mm〜5mmの範囲が好ましい。そして、凹部21一つの長さL2は、約2.4mmである。長さL2は、1mm〜50mmの範囲が好ましい。また凹部の幅L3は、約2mmである。幅L3は、1mm〜5mmの範囲が好ましい。図5、図6において、凹部21は平行四辺形としたが、本発明はこれに限らず、円形、楕円形、三角形など様々な形を適用することができる。
図5に示されるように、前身頃部分M1および後身頃部分M3における第1圧縮列22aの配置間隔S1は、10mmである。配置間隔S1は、5mm〜25mmが望ましい。股下部分M2における第2圧縮列22bの配置間隔S2および第3圧縮列22cの配置間隔S3は、40mmである。配置間隔S2およびS3は、30mm〜50mmが望ましい。本実施形態では、配置間隔S2およびS3は同じとしたが、異なる値であってもよい。
エンボスパターンの形態は、図5の形に限らず、前身頃部分M1および後身頃部分M3と、股下部分M2とで、圧縮列22の配置の関係が満たされていれば、圧縮列22の傾斜が異なるものであってもよい。
このように、本実施形態の吸収体13は、前身頃部分M1および後身頃部分M3では、第1圧縮列22aを吸収体13の長手方向に配列させ、股下部分M2では、斜め格子形状に第2圧縮列22bおよび第3圧縮列22cを配列させている。これにより、股下部分M2では、吸収体13の型崩れを防止して着用感を高めるとともに、前身頃部分M1および後身頃部分M3と、股下部分M2とで、圧縮列22の傾斜角度を変化させているため、様々なねじれに対応することができる。さらに、前身頃部分M1および後身頃部分M3の圧縮列22を直線状に配置することにより、おむつ10の着用者の背側または腹側に位置するウエスト部分から内部の空気(湿気)を外に逃がしやすく、かつ外気を取り込みやすくなるので、おむつ10の内部と外部との空気の移動を容易にし、おむつ10の通気性を向上させることができる。
[第2の実施形態]
図8は、本発明の実施形態2に係る使い捨ておむつ10の吸収体13のトップシート14側の面を上とした上面図である。本実施形態の吸収体13の形状が実施形態1の吸収体13の形状と相違する一つ目の点は、実施形態1の第1圧縮列22aの間隔S1に比べて、本実施形態の第1圧縮列22a1の間隔Aが広い点である。また、相違する二つ目の点は、実施形態1の第2圧縮列22bの間隔S2および第3圧縮列22cの間隔S3に比べて、本実施形態の第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1の間隔Bが狭い点である。
図8に示すように、股下部分M2における第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1の仮想線Pに対する傾斜角度α1およびβ1は、実施形態1の傾斜角度α1およびβ2と同じであるが、異なる値であってもよい。また、股下部分M2における第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1で取り囲まれる吸収領域(非圧縮領域)25aの面積は、実施形態1の股下部分M2における吸収領域(非圧縮領域)25の面積よりも狭いが、広くてもよく、同じ大きさの面積であってもよい。
さらに、図8に示すように、前身頃部分M1および後身頃部分M3における第1圧縮列22a1の配置間隔Aは、40mmである。配置間隔Aは、5mm〜50mmが望ましい。股下部分M2における第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1の配置間隔Bは、25mmである。配置間隔Bは、10mm〜40mmが望ましい。本実施形態では、第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1の配置間隔は同じとしたが、異なる値であってもよい。
本実施形態の吸収体13は、第2圧縮列22b1および第3圧縮列22c1が格子形状を形成し、前身頃部分M1および後身頃部分M3の第1圧縮列22a1が直線形状を形成していれば、実施形態1の吸収体13と同様の効果を得られる。
さらに、実施形態1と同様に、本実施形態の吸収体13は、上記構成により周辺部に圧縮列22が形成されていないので、脚周り開口部10Lおよびウエスト周り開口部10Wから体液が漏れるのを防ぐことができる。
[第3の実施形態]
図9は、本発明の実施形態3に係る使い捨ておむつ10の吸収体13のトップシート14側の面を上とした上面図である。本実施形態の吸収体13の形状が実施形態1および2の吸収体13の形状と相違する点は、第1圧縮列22aが仮想線Pに対して傾斜角度α2およびβ2で傾き、吸収体13の長手方向両端部に向かうにつれて第1圧縮列22a2の間隔Cが広くなっている点である。
なお、本実施形態の第2圧縮列22b2および第3圧縮列22c2の間隔Bは、実施形態2と同様に、実施形態1の第2圧縮列22bの間隔S2および第3圧縮列22cの間隔S3に比べて、狭い。
図9に示すように、股下部分M2における第2圧縮列22b2および第3圧縮列22c2の仮想線Pに対する傾斜角度α1およびβ1は、実施形態1および2の傾斜角度α1およびβ2と同じであるが、異なる値であってもよい。また、股下部分M2における圧縮列22b2および22c2で取り囲まれる吸収領域(非圧縮領域)25bの面積は、実施形態2の股下部分M2における吸収領域(非圧縮領域)25aの面積と同じであるが、異なる大きさであってもよい。さらに、図9に示すように、第1圧縮列22a2の仮想線Pに対する傾斜角度α2およびβ2は、8°である。傾斜角度α2およびβ2は、2°〜15°が望ましい。
前身頃部分M1および後身頃部分M3における第1圧縮列22a2の股下部分M2付近の配置間隔C1は17mmであり、吸収体13の長手方向両端部付近の配置間隔C2は28mmである。配置間隔C(C1およびC2)は、10mm〜40mmが望ましい。なお、本実施形態では、配置間隔C1が配置間隔C2よりも狭く形成されているが、等しい間隔または広い間隔に形成されてもよい。
股下部分M2における第2圧縮列22b2および第3圧縮列22c2の配置間隔Bは、実施形態2と同様に、25mmである。配置間隔Bは、10mm〜40mmが望ましい。本実施形態では、傾斜角度α2およびβ2は同じ値としたが、異なる値であってもよい。また、本実施形態では、第2圧縮列22b2および第3圧縮列22c2の配置間隔Bは同じ値としたが、異なる値であってもよい。
本実施形態の吸収体13は、第2圧縮列22b2および第3圧縮列22c2が格子形状を形成し、前身頃部分M1および後身頃部分M3の第1圧縮列22a2が直線形状を形成していれば、実施形態1の吸収体13と同様の効果を得られる。
さらに、実施形態1および2と同様に、本実施形態の吸収体13は、上記構成により周辺部に圧縮列22が形成されていないので、脚周り開口部10Lおよびウエスト周り開口部10Wから体液が漏れるのを防ぐことができる。
[第4の実施形態]
図10は、本発明の実施形態4に係る使い捨ておむつ10の吸収体13のトップシート14側の面を上とした上面図である。本実施形態の吸収体13の形状が実施形態1ないし3の吸収体13の形状と相違する一つ目の点は、第1圧縮列22a3が仮想線Pに対して傾斜角度α3およびβ3で傾き、吸収体13の長手方向両端部に向かうにつれて第1圧縮列22a3の間隔Dが広くなっている点である。また、相違する二つ目の点は、第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3が仮想線Pに対して、傾斜角度α1およびβ1よりも小さい傾斜角度α4およびβ4で傾き、略菱形を形成している点である。
図10に示すように、第1圧縮列22a3の仮想線Pに対する傾斜角度α3およびβ3は、第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3の仮想線Pに対する傾斜角度α4およびβ4よりも小さい値であるが、大きい値または同じ値であってもよい。また、股下部分M2における圧縮列22b3および22c3で取り囲まれる吸収領域(非圧縮領域)25cの形状は、実施形態1ないし3の股下部分M2における吸収領域(非圧縮領域)25、25aおよび25bの形状と比べて、吸収体13の長手方向に縦長になっている。
ここで、第1圧縮列22a3の仮想線Pに対する傾斜角度α3およびβ3は、6°である。傾斜角度α3およびβ3は、2°〜10°が望ましい。また、第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3の仮想線Pに対する傾斜角度α4およびβ4は、12°である。傾斜角度α4およびβ4は、2°〜20°が望ましい。
前身頃部分M1および後身頃部分M3における第1圧縮列22a3の股下部分M2付近の配置間隔D1は18mmであり、吸収体13の長手方向両端部付近の配置間隔D2は27mmである。配置間隔D(D1およびD2)は、10mm〜30mmが望ましい。なお、本実施形態では、配置間隔D1が配置間隔D2よりも狭く形成されているが、等しい間隔または広い間隔に形成されてもよい。
股下部分M2における第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3の配置間隔Eは、22mmである。配置間隔Eは、15mm〜30mmが望ましい。本実施形態では、傾斜角度α3およびβ3は同じ値としたが、異なる値であってもよい。同様に、傾斜角度α4およびβ4は同じ値としたが、異なる値であってもよい。また、本実施形態では、第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3の配置間隔Eは同じ値としたが、異なる値であってもよい。
本実施形態の吸収体13は、第2圧縮列22b3および第3圧縮列22c3が格子形状を形成し、前身頃部分M1および後身頃部分M3の第1圧縮列22a3が直線形状を形成していれば、実施形態1の吸収体13と同様の効果を得られる。
さらに、実施形態1ないし3と同様に、本実施形態の吸収体13は、上記構成により周辺部に圧縮列22が形成されていないので、脚周り開口部10Lおよびウエスト周り開口部10Wから体液が漏れるのを防ぐことができる。
本実施形態の使い捨ておむつは、大人用、子供用のいずれにも適用可能である。また、本実施形態では、パンツ型おむつを例にして説明したが、展開型おむつ(いわゆるテープ型おむつ)にも適用可能であるのはいうまでもない。また、本発明の吸収性物品はおむつのみに特定されるものではなく、吸収パッド等、他の一般的な吸収性物品全般に適用されるものである。
10 使い捨ておむつ
10F 前身頃領域
10R 後身頃領域
10C 股下領域
10W ウエスト周り開口部
10L 脚周り開口部
11 カバーシート
11a 切欠き部
12 バックシート(裏面シート)
13 吸収体
14 トップシート(表面シート)
15 コアラップ
16 糸ゴム(脚周り糸ゴム)
17 糸ゴム(ウエスト周り糸ゴム)
18 サイドシート
19 糸ゴム(立体ギャザー伸縮材)
21 凹部
22 圧縮列
22a 第1圧縮列
22b 第2圧縮列
22c 第3圧縮列
25 主吸収領域(非圧縮領域)
L1 圧縮列における隣接凹部間の前後間隔
L2 圧縮列における凹部の長さ
L3 圧縮列における凹部の幅
S1、A、C1、C2、D1、D2 複数の第1圧縮列の形成間隔
S2、S3、B、E 複数の第2圧縮列または第3圧縮列の形成間隔

Claims (4)

  1. 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配された吸収体と、を備える吸収性物品であって、
    前記吸収体には、前記表面シート側の面に複数の凹部が形成され、
    前記吸収体の中央領域を挟む両端領域に位置する前記複数の凹部は、前記両端領域が対向する方向に延在する第1のパターンを形成し、
    前記吸収体の中央領域に位置する前記複数の凹部は、前記両端領域が対向する方向と交差する方向に延在する複数の第2のパターンと、前記両端領域が対向する方向と交差する方向に延在し、前記第2のパターンと交差する方向に延在する複数の第3のパターンとを形成することを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第2のパターンおよび前記第3のパターンの各々の少なくとも一端は、前記第1のパターンと連通されていることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1のパターンは、相互に平行に延在することを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第2のパターンと前記第3のパターンとは、直角に交わることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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