JP6437229B2 - 留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、留め具に関し、特に、板材等の取付部品を、壁や車体である取付部に留めるための留め具に関するものである。
従来から、様々な物品を製造する場面において、ある物を他の物に連結あるいは固定する必要性が出てくるが、一般的には、釘やネジあるいは接着剤を使用して行われている。しかしながら、これらの釘やネジあるいは接着剤が使用できない物品や場面があることは多々あり、これらの釘やネジ等が使用できない物品や場面では、特別な留め具が必要になる。例えば、裏側に作業空間が存在しない壁や車体である取付部に、表面に傷を付けたり加工したりしたくない板材等の取付部品を留める場合に適した方法あるいは留め具が、例えば特許文献1等において種々提案されてきている。
特許文献1で提案されている「着脱部材の固定構造」は、図6及び図7に示すように、「被着脱体1には、座ぐり部1aを形成すると共にその座ぐり部底面に、そのほぼ中央部に小径部1b1を位置させただるま形透孔1bを穿設しておく。着脱部材2には、きのこ形支持軸2aを形成すると共にその軸部2a2に雄ねじ部2a3を形成し、それにねじつまみ2bを螺入しておく。そして、きのこ形支持軸2aの笠部2a1をだるま形透孔大径部1b2に挿通させた後、軸部2a2をだるま形透孔小径部1b1内に移動させ、ねじつまみ2bを締付けることにより、それを座ぐり部1a内に収めると共に笠部2a1とねじつまみ2bとで座ぐり部1a底面を表裏から挟持し着脱部材2を被着脱体1に固定する」ものである。
この特許文献1で提案されている「着脱部材の固定構造」では、「きのこ形支持軸2aの笠部2a1をだるま形透孔大径部1b2に挿通させた後、軸部2a2をだるま形透孔小径部1b1内に移動させ、ねじつまみ2bを締付ける」ことが必要で、しかもこの締付け作業を行う空間も必要である。
そこで、これらの締付け作業や空間が必要でなくなるような技術が、特許文献2において提案されている。
特開平10−184629号公報、要約、代表図 特許第2860341号掲載公報、第6図 特開平07−133812号公報 特許第5048263号掲載公報 特許第5210329号掲載公報 実公平03−036438号公報
特許文献2には、図8の(a)に示すような、「被保持物を挟持して保持するための頭部と、パネル板の取付孔に挿入して嵌着するための胴部とからなり、当該胴部が一対の弾性脚部と中央柱部とを具備してなる保持クリップ」が提案されている。この「保持クリップ」(図8の(a)中では符号40で示してある)は、図8の(a)に示すように、取り付けられるべき板材50に形成した、大穴51と***52を連続部53で連続させたダルマ穴のうち、大穴51に頭部を挿入して、そのままの状態で当該保持クリップ40の軸を、連続部53を通して***52に移行させることにより、***52に当該保持クリップ40の頭部を嵌着するものである。
これによって、当該保持クリップ40は、板材50を取付対象である鉄板54の挿通穴54aに対して固定できるのであるが、取り付けられた板材50に問題が発生する。つまり、この板材50の表面(図8の(a)では、図示右側の面)がそのまま使用されるものである場合に、頭部を挿入するだけに使用された大穴51は、そのまま表面に露出してしまうことである。この保持クリップ40によって板材50を鉄板54の挿通穴54aに対して固定したときを平面的にみてみると、図8の(b)に示すような状態になることと考えられる。
この図8の(b)に示すような状態では、保持クリップ40の頭部を挿入するだけに使用された大穴51が表面に露出することになり、この露出している大穴51は、板材50が表装材である場合には非常に見栄えが悪いだけでなく、当該大穴51に他の物が引っ掛かったり、ゴミが溜まったりして、製品として非常に不都合なものとなるのである。そこで、従来では、当該大穴51を隠すために、保持クリップを取付けた後、当該保持クリップの頭部側の板材に不織布や皮シート等の装飾材を貼る、という手間の掛かる作業を行って対処している。
ところで、この種のクリップを使用して、取付対象である取付部に取付部品を取り付けるにあたっては、この取付部品の厚さに応じて、「軸」の長さを調整したクリップが必要となる。つまり、シート状の表装材や中実の板材のように、厚さの薄いものが取付部品である場合は、「軸」が短いクリップが採用されるし、プラスチック製段ボール等(断面がハーモニカ状)の中空構造板のように、厚さの厚いものであると、「軸」が長いクリップが採用されることになって、取付部品の種類や厚さに応じたクリップを用意しなければならない。クリップの「軸」の長さが変われば、クリップ自体やその「軸」の強度試験を行う必要があり、取付部品の種類に応じたクリップを用意するためには、時間と労力が多く掛かることになる。
一般のクリップの軸の長さは、中実の板材の肉厚に合わせてあるので、短いものである。しかし、プラスチック製段ボール等の中空構造板の肉厚は、中実の板材の肉厚よりも厚いものであり、軸の長さが短い一般のクリップを取付けるのは困難である。この軸の長さが短いクリップを取付ける為に、中空構造板を押し圧して肉厚を薄くする加工を行えば、クリップを取付けることが可能にはなるが、クリップを中空構造板に取付けても、引き抜き強度が不足して、クリップが中空構造板から外れてしまうという虞が生ずる。
そこで、本発明者等は、保持クリップ40を使用して、板材50を取付対象である鉄板54の挿通穴54aに対して固定した際に、取り付けられた板材50に大穴51が表面に露出するという問題が発生しないようにするとともに、取付部品の種類や厚さに応じたクリップを用意する必要性をなくすためにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、クリップを介して取付部品を取付部に留めることができることは勿論、取付部品の種類や厚さに応じたクリップを用意する必要がなくて常に一般的なクリップを使用でき、取付部品にクリップ係止のための「だるま穴」を形成する必要がなく、しかも、留めが完了した際に、だるま穴を構成していた大穴のような「開口部」が取付部品の表面に残らないようにすることのできる留め具を提供することにある。
上記課題を解決するために、本願発明の請求項1に留め具は、取付部品の開口内に収容されるクリップを介して、前記取付部品を取付部に留めるために、前記クリップの頭部を収容して保持する本体部を備えた留め具であって、前記本体部は、前記取付部品の開口内に収容可能に形成されると共に、前記取付部品の開口周辺を支持する傘部を備え、当該傘部の縁部は、前記本体部を押し上げて前記開口から飛び出させるように、弾性変形が可能であり、さらに、前記本体部の側壁には、前記クリップの頭部を前記本体部の内部へ向けて挿入可能な挿入開口を、前記本体部の底壁には、前記頭部を支持している軸を案内し、当該頭部を前記本体部の内部へ収容する長孔を備えたことを特徴とする。
上記特徴によれば、クリップの頭部を挿入開口から挿入して留め具内に収容することで、このクリップを介して取付部品を取付部に留めることができる。さらに、クリップの頭部を挿入開口から挿入する方法には、様々な方法が考えられるが、例えば、取付部品の開口周辺に位置する留め具の傘部を変形させるようにして、留め具を押し上げれば、取付部品の開口から、留め具の挿入開口を飛び出させることができるので、その飛び出した挿入開口へクリップの頭部を容易に挿入できる。
また、取付部品がプラスチック製段ボール等の中空構造板であれば、中空構造板の壁部自体は薄肉なので、外部からの圧力に対して適度に凹ませることができる。また、上記以外の中空構造板であっても、その材質に柔軟性があれば、外部からの圧力に対して適度に凹ませることができる。そのため、クリップの頭部によって取付部品の開口周辺を凹ませて、留め具の挿入開口を露出させることで、クリップの頭部を挿入開口へと容易に挿入できる。
また、留め具を取り付けるための取付部品の開口は、従来のように「だるま穴」ではなく、さらに、取付部品の開口が留め具の傘部によって隠されるので、特に取付部品が表装材である場合には、従来のように、不織布や皮シート等の装飾材を開口に貼る必要がないので、手間がかからず、取付部品の外観を損なわないのである。
また、従来は、取付部品の開口にクリップの頭部を直接嵌着させて保持するものなので、取付部品の種類や厚さに応じて、クリップの軸の長さを調節する必要があった。しかし、本願発明によれば、留め具を介して取付部品にクリップを間接的に保持させる構成であるから、取付部品の種類や厚さに関係なく、クリップを留め具に収容して保持させることができ、従来のようにクリップの軸の長さを調節する必要がなく、一般的なクリップをそのまま利用することができる。
さらに、本願発明の請求項2に係る留め具は、前記長孔内に、当該長孔の幅を狭くするくびれ部を設けたことを特徴とする。
上記特徴によれば、長孔の幅を狭くするくびれ部によって、留め具内に収容されたクリップが、長孔を介して外へ不用意に脱落してしまうことを防止できる。
本願発明の留め具は、クリップを介して取付部品を取付部に留めることができることは勿論、取付部品の種類や厚さに応じたクリップを用意する必要がなくて常に一般的なクリップを使用でき、取付部品にクリップ係止のための「だるま穴」を形成する必要がなく、しかも、留めが完了した際に、だるま穴を構成していた大穴のような「開口部」が取付部品の表面に残らないようにすることができる。
本願の留め具の使用状態を示す斜視図である。 (a)は本願の留め具の底面側から見た斜視図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は正面図、(e)は図2(d)におけるA―A断面図、(f)は図2(c)におけるB―B断面図である。 (a)は取付部品の開口に、留め具を収容した状態を、留め具の底面側から見た図、(b)は図3(a)におけるC―C断面図である。 (a)から(c)は、図3(b)の図において、クリップの頭部を、留め具の挿入開口へ挿入して取り付ける状態を示している。 本願の留め具の変形例を示す図で、(a)は取付部品の開口に、留め具を収容した状態を、留め具の底面側から見た図、(b)は図5(a)におけるD―D断面図、(c)は図5(b)の状態からクリップを留め具に取り付ける状態を示す図である。 特許文献1に示された技術を示す斜視図である。 図6の技術を示す側面図である。 特許文献2に示された技術を示すもので、(a)は分解斜視図、(b)は取付完了後の平面図である。
100 留め具
110 本体部
111 側壁
112 底壁
120 挿入開口
130 長孔
160 傘部
200 取付部品
210 開口
300 取付部
310 留め孔
400 クリップ
410 頭部
420 軸
以下に、本願発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、図1には、本願発明の留め具100の使用態様の一例を示す。この留め具100は、クリップ400を介して、板材等の取付部品200を、壁や車体の一部である取付部300に留めるために使用される。具体的には、まず、取付部品200の表側(図面上手前側)から、開口210に留め具100の本体部110を挿入する。そして、詳しくは後述するが、本体部110の挿入開口120へ、クリップ400の頭部410を挿入して、本体部110内部に頭部410を収容して保持する。すると、クリップ400は、留め具100を介して開口210内に収容されて固定される。次に、取付部品200と一体となったクリップ400の本体部430を、取付部300の留め孔310に挿入することで、取付部品200はクリップ400を介して取付部300に留められる。
ところで、クリップ400は、一般的に使用され市販もされているもので種々なタイプのものがあるが、基本的には、図1や図4に示すように、何処か(本発明では留め具100の本体部110内)に保持される頭部410と、この頭部410と一体的な軸420と、この軸420の先に一体化されて、取付部300の留め孔310内に係合される本体部430とからなり、全体を合成樹脂等で一体成形したものである。また、この種のクリップ400は、取付部300の表面に当接して、本体部430のそれ以上の嵌入を阻止する当接部440を有していることも一般的である。
また、クリップ400の頭部410は、本体部110への収容だけに使用されるものであり、軸420は、長孔130及び軸受孔113へ(図2及び図3参照)の挿通だけに使用される部分であるから、その断面形状が四角であっても他の形状であってもよいが、挿入時の方向性が無くなることから、「円」にするのが好ましい。
では、次に、図2を参照して、本願発明の留め具100の構成について詳しく説明する。
図2(a)に示すように、留め具100は、円筒形の本体部110と、平面視略円形の平坦な薄板状の傘部160からなる。本体部110は、傘部160の裏面と、側壁111と、底壁112とによって、クリップ400の頭部410を収容可能な収容部114を形成している。そして、側壁111の一部には、クリップ400の頭部410を、本体部110の内部へ挿入するための挿入開口120が設けられている。この挿入開口120は、本体部110の側方へ向けて開口し、内部の収容部114まで連通したもので、その高さH1(図2(d)参照)は、頭部410が挿入出来るように、頭部410の最大高さ以上に設定され、また、幅L1は頭部410の最大幅(直径)以上に設定されている。なお、合成樹脂製の留め具は、ある程度の柔軟性があるので、幅L1が頭部410の最大幅(直径)と同じ、又は小さくても、頭部410を挿入することができる。
また、本体部110の底壁112には、底壁112の外周縁から底壁112の中央の軸受孔113まで延びる長孔130が設けられている。そして、この長孔130は挿入開口120と連通している。そのため、長孔130は、挿入開口120にクリップ400の頭部410を挿入した際に、頭部410を支持している軸420を、本体部110の中央の軸受孔113へと案内することができる。
このように、長孔130及び軸受孔113は、クリップ400の軸420を案内して収容するものなので、図2(e)に示すように、軸受孔113の最大幅(直径)L2は軸420の最大幅(直径)以上に、長孔130の幅L3は軸420の最大幅(直径)以上に設定されている。なお、合成樹脂製の留め具は、ある程度の柔軟性があるので、幅L3が軸420の最大幅(直径)と同じ、又は小さくても、軸420を案内して収容することができる。
ここで、本実施例では、長孔130の幅L3を、軸受孔113の幅L2より狭くなるように、長孔130の両端にくびれ部150を設けている。つまり、このくびれ部150によって長孔130の幅を狭くすることで、軸受孔113内に収容された軸420が、長孔130から抜け出にくくし、収容されたクリップ400が、留め具100から不用意に脱落してしまうことを防止している。なお、くびれ部150の先端部に面取りを形成することで、クリップ400の軸420を挿入しやすくしてもよい。
また、くびれ部150の裏面側は、図2(f)に示すように、挿入開口120の入口側から、本体部110の収容部114へ向けて傾斜した傾斜面151となっている。また、図2(e)に示すように、両側の傾斜面151は軸受孔113に向けて、徐々に幅が狭くなるようになっているので、底壁112との境目が、略ハの字状に広がる段差部152になっている。そして、両側の傾斜面151間の最大幅L4は、クリップ400の頭部410の最大幅(直径)以上に設定されている。詳しくは後述するが、頭部410を挿入開口120に挿入する際に、頭部410が当接する部分は傾斜面151になる。そのため、傾斜面151が、収容部114へ向けて傾斜し、さらに、収容部114へ向けて幅が狭くなるように、両側の段差部152が略ハの字状になっていることで、傾斜面151に当接している頭部410が、収容部114の中心へ向けて誘導されやすくなる。
また、この収容部114内には、傘部160の裏面側から突出するように、リブ140が設けられている。このリブ140は、任意に設けるものであり、本体部110内部に収容されたクリップ400の頭部410に当接して、頭部410の上下方向のガタつきを防止するものである。特に、本体部110が対象とするクリップは、一般的な様々な種類のクリップであるので、どのクリップの頭部であっても収容部114内に収容できるように、収容部114の高さは大きめに設定する場合がある。そのため、クリップの種類によっては、頭部が収容部114内で上下方向にガタつく可能性もあるので、リブ140によってガタつきを防止するのである。勿論、収容される頭部410に合わせて、リブ140の高さを任意に変更してもよい。
なお、留め具100は合成樹脂製であり、一体成形されている。そして、傘部160の縁部161は外力を加えることで変形し、かつ復元可能な程度の弾性を有するものとする。また、縁部161は、先端ほど裏側が薄肉になっており、吸盤状になっている。
では、次に、図3から図4を参照して、留め具100の使用方法について詳しく説明する。
ここで、本願発明に係る留め具100が対象としている取付部品200については種々なものがあるが、一般的には、この取付部品200としては、例えば不織布や皮シートのような、薄いシート状の表装材や、プラスチック製段ボール(断面がハーモニカ状になっている)等の中空構造板や、中実の合成樹脂製板や鋼板のように、厚さのある板状の表装材等がある。勿論、この厚さのある板状物や、種々な積層板の表面に、上記不織布や皮シート、あるいはラミネートフィルムのような薄いシート状物を貼ったり固定したりした表装材も、本発明に係る留め具100が対象としている取付部品200である。
そして、以下に説明する図3及び図4で使用している取付部品200は、プラスチック製段ボール等の中空構造板のように、厚さのある板状の表装材であり、開口210の周囲でクリップ400の頭部410によって少し押し潰されるように弾性変形可能なものである。
では、まず始めに、図3に示すように、取付部品200に設けられた開口210に、留め具100の本体部110を嵌め込む。開口210は、本体部110を嵌め込むことができるように、本体部110より僅かに大きい円形形状をしている。また、開口210が本体部110より僅かに小さい円形形状をしていても、開口210を弾性変形させて、本体部110を嵌め込んでもよい。
そして、開口210に留め具100が収容された状態では、図3に示すように、取付部品200の表側に傘部160の縁部161が当接している。そのため、この縁部161が、開口210を覆い隠すと共に、留め具100がこれ以上、奥へ押し込まれないようにしている。
次に、図3(b)の状態から、図4(a)に示すように、留め具100の挿入開口120へ、クリップ400の頭部410を挿入しようとする。しかし、挿入開口120は取付部品200の開口210に塞がれており、開口210と挿入開口120との間には、頭部410が入るだけの隙間がない。そこで、図4(b)に示すように、傘部160側から力を加えて留め具100を押し上げ、挿入開口120を開口210から飛び出させて露出させる(以下、「操作1」と呼ぶ)。なお、縁部161は合成樹脂製なので容易に変形することができ、さらに、先端ほど裏側が薄肉になっているので、更に変形しやすくなっている。
そして、さらに挿入開口120を露出させて、頭部410を挿入しやすくするために、頭部410を開口210の周囲に押し当て、図4(b)に示すように、取付部品200の開口210の周囲を、僅かに凹むように弾性変形させる(以下、「操作2」と呼ぶ)。
そして、この状態で、クリップ400の頭部410を挿入開口120に挿入して、クリップ400を留め具100の中心へ押し込んでいくと、図4(b)から図4(c)に示すように、軸420は長孔130によって、軸受孔113まで案内されて移動すると共に、一方の頭部410は挿入開口120から収容部114まで移動して収容されることになる。
なお、頭部410を挿入開口120へと押し込んでいく際に、初めに開口210から飛び出すように露出する箇所は傾斜面151であるから、この傾斜面151に頭部410を引っ掛け、後は傾斜面151及び長孔130に沿って押し込んでいけば、容易にクリップ400を留め具100に収容させることができる。また、この傾斜面151は、縁部161の復元力と取付部品200の復元力によって、頭部410の裏面側から最も圧力を受ける部分でもある。そこで、この部分を傾斜面151としたことで、圧力を傾斜に沿って逃しやすくなり、その傾斜の先にある収容部114へ向けて、頭部410を移動させやすくなる。
そして、クリップ400の留め具100への取付が完了すると、縁部161及び取付部品200が復帰して、図4(c)に示す状態となる。その後、クリップ400の本体部430を取付部300の留め孔310(図1参照)に嵌入させれば、取付部品200を取付部300に留めて固定することができる。
このように、本願発明の留め具100は合成樹脂で成形されているので、留め具100の縁部161が弾性変形して、図4(b)に示すように、挿入開口120を取付部品200の開口210から露出させて、頭部410を挿入開口120へ挿入させることができる。さらに、取付部品200が、プラスチック製段ボール等の中空構造板であれば、中空構造板の壁部自体は薄肉なので、外部からの圧力に対して適度に凹むことができる。よって、取付部品200にクリップ400の頭部410を押し当てて、図4(b)に示すように、開口210の周囲が凹むように弾性変形させ、頭部410を挿入開口120へ容易に挿入することができる。
ところで、図4に示す本実施例では、留め具100の本体部110の高さと、取付部品200の厚さ方向の高さが等しくなっているが、これに限定されることは無く、両者は異なっていてもよい。ただ、一般的には、留め具100の内部に収容されたクリップ400が抜け落ちないようにするために、図4(c)に示すように、側方へ開口した挿入開口120が開口210の内壁で塞がれている状態が望ましい。そのため、本体部110の高さは、取付部品200の厚さ方向の高さと等しいか、又は低いことが望ましい。
しかし、挿入開口120が開口210の内壁で塞がれているため、頭部410を挿入開口120に挿入することが困難になる可能性がある。そこで、挿入開口120を一時的に開口210から露出させて、頭部410を挿入できるように、弾性変形可能な縁部161を設けたのである。
また、この縁部161は、取付部品200の開口210に留め具100が収容された際に、取付部品200の表面に当接して、留め具100がそれ以上挿入されないようにするもので、言い換えるならば、縁部161は、留め具100と取付部品200の位置関係を保持する保持部材でもある。したがって、縁部161は図4に示すように、傘部160の縁部のフランジ状の形態に限られず、挿入開口120を開口210から飛び出させて露出するために、留め具100と取付部品200の位置関係を一時的に変更可能な保持部材であれば、その他の態様であってもよい。
なお、図4(b)に示す本実施例では、操作1と操作2の両方を行うことで、頭部410を挿入開口120へ容易に挿入させていた。しかしながら、操作1又は操作2のいずれか一方のみで、挿入開口120に頭部410を挿入させることが出来るならば、本実施例のように、操作1と操作2の両方を行う必要はない。
また、留め具を取り付けるための取付部品200の開口210は、従来のように「だるま穴」ではなく、さらに、取付部品200の開口210が留め具100の傘部160によって隠されるので、特に取付部品200が表装材である場合には、従来のように、不織布や皮シート等の装飾材を開口に貼る必要がないので、手間がかからず、取付部品200の外観を損なわないのである。
また、従来は、取付部品の開口にクリップの頭部を直接嵌着させて保持するものなので、取付部品の種類や厚さに応じて、クリップの軸の長さを調節する必要があった。しかし、本願発明によれば、留め具100を介して取付部品200にクリップを間接的に保持させる構成であるから、取付部品200の種類や厚さに関係なく、クリップ400を留め具100の本体部110に収容して保持させることができ、従来のようにクリップの軸の長さを調節する必要がなく、一般的なクリップをそのまま利用することができるのである。
なお、図4では、クリップ400の取付時に、当接部440が留め具100に当接して変形している。しかし、これに限定されることはなく、例えば、当接部440の長さが短いものを使用したり、頭部410の挿入開口120への挿入角度を変えれば、当接部440が変形しなくても、何ら問題なく、クリップ400を留め具100に取り付けることができる。
では、次に、本願発明の他の変形例について、図5を参照して説明する。なお、図5で示す変形例では、留め具100aの底壁112aの一部に、底部挿入開口121aを設けた点で、図1から図4に示す留め具100と異なるだけで、他の構成は留め具100と同一である。
図5(a)に示すように、留め具100aの底壁112aの一部であって、長孔130aに隣接する箇所を切り欠くように、底部挿入開口121aが設けられている。この底部挿入開口121aは、上方(底壁112aに対して垂直方向)へ向けて開口しており、図5(b)に示すように、挿入開口120aと連通している。また、底部挿入開口121aの最大幅L5は、クリップ400の頭部410の最大幅(直径)以上に設定されている。なお、合成樹脂製の留め具は、ある程度の柔軟性があるので、幅L5が頭部410の最大幅(直径)と同じ、又は小さくても、頭部410を挿入することができる。
そして、図5(c)に示すように、クリップ400の頭部410を、上方へ開口した底部挿入開口121aから挿入して、そのまま挿入開口120aへと移動させる。一方、軸420は長孔130aによって、軸受孔113aまで案内されて移動する。
なお、頭部410は底部挿入開口121aから挿入することができるので、縁部161aを弾性変形させて留め具100aを押し上げたり(操作1)、頭部410を取付部品200に押し当てて弾性変形させること(操作2)を行う必要はない。しかし、状況により、操作1や操作2を適宜行ってもよい。
なお、本願発明の留め具は、上記の実施例に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、これらの変形例、組み合わせもその権利範囲に含むものである。

Claims (3)

  1. 取付部品の開口内に収容されるクリップを介して、前記取付部品を取付部に留めるために、前記クリップの頭部を収容して保持する本体部を備えた留め具であって、
    前記本体部は、前記取付部品の開口内に収容可能に形成されると共に、前記取付部品の開口周辺を支持する傘部を備え、
    当該傘部の縁部は、前記本体部を押し上げて前記開口から飛び出させるように、弾性変形が可能であり、
    さらに、前記本体部の側壁には、前記クリップの頭部を前記本体部の内部へ向けて挿入可能な挿入開口を、
    前記本体部の底壁には、前記頭部を支持している軸を案内し、当該頭部を前記本体部の内部へ収容する長孔を備えたことを特徴とする留め具。
  2. 前記長孔内に、当該長孔の幅を狭くするくびれ部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の留め具。
  3. 前記取付部品は、プラスチック製段ボール等の中空構造板であることを特徴とする請求項1又は2に記載の留め具。
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