JP6436520B2 - 断熱パネルの施工構造 - Google Patents

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Description

本発明は、外断熱工法により断熱壁を形成する際などに適用される断熱パネルの施工構造に関するものである。
従来より、既設の鉄筋コンクリート製の下地壁(RC壁)に断熱材と外装材とを取り付けて外断熱壁を形成することが行われている(例えば、特許文献1参照)。この場合、壁材留具を用いて、下地壁の屋外側にボード状の断熱材を取り付けた後、この断熱材の屋外側に板状の外装材を取り付けるようにしている。
特開2009−270273号公報
しかし、上記従来例では、断熱材と外装材とを順次取り付けなければならないので、施工に手間がかかるという問題があった。また上記従来例では、断熱材と外装材との間に所定寸法の間隙を設けて通気層を形成する場合があり、このため、断熱材と外装材との位置合わせを正確に行う必要があり、これによっても施工に手間がかかるという問題があった。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、断熱壁の施工時の手間を軽減することができる断熱パネルの施工構造を提供することを目的とするものである。
本発明に係る断熱パネルの施工構造は、鉄筋コンクリート製の下地壁の表面側に配置される断熱パネルと、この断熱パネルを支持する支持具とを備え、前記断熱パネルは、矩形板状の樹脂発泡板からなる断熱材と、窯業系の矩形板材からなる外装材とを備え、前記断熱材はその表面に通気溝を備え、この通気溝は前記断熱材の上下方向と略平行に長く形成され、前記通気溝の上端は前記外装材の上端面と略同じ高さに位置し、前記外装材は前記断熱材の表面に接着して設けられ、前記断熱材の上端部は前記外装材の上端面よりも上方に突出する断熱上方突出部として形成され、前記外装材の下端部は前記断熱材の下端面よりも下方に突出して設けられ、前記支持具は横方向に長く形成され、複数の通気孔を有し、前記断熱上方突出部の表面に支持具プレートを介して前記下地壁に固定され、前記支持具よりも上方に配置される断熱パネルが前記支持具により支持され、前記支持具よりも下側に位置する前記通気溝と、前記支持具よりも上方に配置される前記断熱パネルの前記通気溝とが前記複数の通気孔で連通していることを特徴とするものである。
本発明は、断熱パネルを下地壁に取り付けることで、断熱材と外装材とを一度に施工するができ、また断熱パネルには通気溝が予め形成されていて、これを利用することで、通気層の形成のために施工現場で断熱材と外装材を位置合わせする必要がなく、断熱壁の施工時の手間を軽減することができるものである。
図1は、本発明の実施の形態の一例を示す一部が破断した斜視図である。 図2は、本発明で用いる断熱パネルの一例を示す斜視図である。 図3(a)は、本発明で用いる断熱パネルの一例を示す平面図、図3(b)は図3(a)のA−A’断面図、図3(c)は図3(a)のB−B’断面図、図3(d)は本発明で用いる断熱パネルの一例を示す側面図である。 図4は、本発明で用いる取付具の一例を示す斜視図である。 図5は、本発明で用いる支持具の一例を示す斜視図である。 図6は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。 図8は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図9は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図10は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の斜視図である。 図11は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の斜視図である。 図12は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図13は、本発明の実施の形態の一例を示す一部が破断した斜視図である。 図14は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図15は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図16は、本発明の実施の形態の一例を示す一部の断面図である。 図17は、本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。 図18は、本発明の実施の形態の一例を示す斜視図である。 図19は、本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 図20は、本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 図21は、本発明の実施の形態の一例を示す概略図である。 図22は、従来例を示す概略図である。 図23は、従来例を示す概略図である。 図24は、従来例を示す概略図である。 図25は、従来例を示す概略図である。 図26は、従来例を示す概略図である。 図27は、従来例を示す概略図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
図1に示すように、本実施の形態は、断熱パネル10と取付具40と支持具50とを備えて断熱壁が形成される。
図2及び図3に示すように、断熱パネル10は断熱材20と外装材30とを備えて形成される。
断熱材20は樹脂発泡板で形成されている。この樹脂発泡板としてはビーズ法発泡スチロール(EPS)などを例示することができる。断熱材20は縦方向(上下方向)に長く横方向に短い矩形板状に形成されている。断熱材20の上端部は断熱上方突出部(縦接続部)21として形成されている。断熱上方突出部21は断熱材20の短辺に沿って横方向の略全長にわたって形成されている。断熱材20の一方の側端部は横接続部22として形成されている。横接続部22は断熱材20の長辺に沿って縦方向の略全長にわたって形成されている。断熱上方突出部21及び横接続部22以外の部分において、断熱材20の表面には突条部23及び通気溝24が設けられている。突条部23は断熱材20の上下方向(縦方向)と略平行に長く形成されている。突条部23は複数本設けられている。複数本の突条部23は断熱材20の横方向に所定の間隔を介して並んで設けられている。隣り合う突条部23の間の空間は通気溝24として形成されている。従って、複数本の通気溝24も断熱材20の上下方向(縦方向)と略平行に長く形成されている。突条部23は断熱上方突出部21の表面と横接続部22の表面と通気溝24の底面よりも突出して形成されている。尚、複数本の通気溝24のうち、横接続部22に隣接する通気溝24aはその底面と横接続部22の表面とが連続して面一に形成されている。従って、横接続部22と通気溝24aの間には突条部23は設けられていない。
外装材30は窯業系材料で形成されている。窯業系材料は、例えば、セメントや骨材やパルプ繊維などを含有する水硬性材料を所定の形状に成形した後、養生硬化することにより得ることができる。外装材30は縦方向(上下方向)に長く横方向に短い矩形板状に形成されている。外装材30の縦方向の長さと断熱材20の縦方向の長さとは略同じである。また外装材30の横方向の長さと断熱材20の横方向の長さとは略同じである。外装材30の一方の側端部には実部35として受け実部31が設けられている。受け実部31は外装材30の長辺の側端部の略全長にわたって設けられている。受け実部31は外装材30の厚み方向の半分よりも裏面側に偏って設けられている。外装材30の他方の側端部には実部35として突状実部32が設けられている。突状実部32は外装材30の長辺の側端部の略全長にわたって設けられている。突状実部32は外装材30の厚み方向の半分よりも表面側に偏って設けられている。外装材30の突状実部32側の側端部には係止溝33が設けられている。係止溝33は外装材30の長辺の側端部の略全長にわたって設けられている。係止溝33は突状実部32よりも裏面側に設けられている。
断熱パネル10は断熱材20の表面側に外装材30を設けることにより形成される。外装材30の裏面は断熱材20の突条部23の表面に接着される。これにより、外装材30と断熱材20とが一体化されて断熱パネル10が形成される。外装材30と断熱材20は互いに縦方向及び横方向にずれて一体化されている。このような断熱パネル10において、外装材30の上端面と突条部23の上端面とが略同じ高さに位置している。従って、断熱材20の断熱上方突出部21は外装材30の上端面よりも上方に突出している。断熱パネル10の下端部において、外装材30の下端部は断熱材20の下端面よりも下方に突出している。外装材30の下端部の裏面側の空間は縦接続凹部11として形成されている。また、外装材30の突状実部32側の側端部は断熱材20の一方の側端面(横接続部22と反対側の側端面)よりも外側に突出している。外装材30の突状実部32側の側端部の裏面側の空間は横接続凹部12として形成されている。外装材30の受け実部31の先端面は、通気溝24aと横接続部22との境界部分に位置している。従って、横接続部22は外装材30の受け実部31の先端面よりも外側(側方)に突出している。外装材30の受け実部31側の側端部は通気溝24aの表面側に位置している。
取付具40は金具を用いることができる。この金具は鋼板等の金属板を折り曲げ加工等することにより形成される。図4に示すように、取付具40は平板状の固定部41を備えている。固定部41には厚み方向に貫通する固定孔42が設けられている。固定部41には支持片43が設けられている。支持片43は固定部41の表面に対して略垂直に突出して形成される。支持片43の先端には第一係止片44と第二係止片45とが設けられている。第一係止片44は支持片43の縦方向の略中央部に形成される。第一係止片44は固定部41と反対側に突出するように形成される。第一係止片44は支持片43に対して略垂直に形成されている。第二係止片45は上下一対に形成されている。一方の第二係止片45は第一係止片44よりも上側に設けられている。他方の第二係止片45は第一係止片44よりも下側に設けられている。両方の第二係止片45は固定部41側に突出して設けられている。また取付具40の上端部と下端部には当接部46が設けられている。
支持具50は金具を用いることができる。この金具は鋼板等の金属板を折り曲げ加工等することにより形成される。支持具50は横方向に長く形成することができる。図5に示すように、支持具50は位置決め部51と固着部52と支持部55とを備える。位置決め部51は断面略コ字状に形成されている。位置決め部51には複数個の通気孔57が設けられている。通気孔57は位置決め部51を厚み方向で貫通するように形成されている。位置決め部51の上端に固着部52が略垂直に突出して設けられている。固着部52には複数個の固定孔54が設けられている。固定孔54は固着部52を厚み方向で貫通するように形成されている。位置決め部51の下端には支持部55が設けられている。支持部55には複数個の通気孔57が設けられている。この通気孔57は支持部55を厚み方向で貫通するように形成されている。支持部55の先端は載置部56として形成されている。載置部56は位置決め部51の前端よりも前側に位置している。載置部56は略水平に形成されている。尚、支持具50は短尺物(ピース)で形成することもできる。
上記の断熱パネル10は、既存の鉄筋コンクリート製の下地壁(RC壁)60に縦張りにより施工される。図6に断熱パネル10の側端部における取付構造を示す。断熱パネル10は既存の下地壁60の表面(屋外面)に配設される。この場合、図1のように、断熱パネル10の裏面の断熱材20と下地壁60の表面とを接着剤85で接着しても良い。断熱パネル10の横接続部22側の側端部は取付具40で固定される。取付具40は横接続部22の表面側に設けられる。このとき、取付具40と横接続部22の表面との間には取付具プレート63が設けられる。取付具プレート63は台座として配置されるものである。取付具プレート63は鋼板等の金属板等で平板に形成される。取付具プレート63は断熱材20よりも剛性が高ければよく、プラスチック板や木板などであってもよい。取付具プレート63は取付具40の裏面の面積よりも大きな面積を有する。従って、取付具40を横接続部22の表面に直接配置する場合に比べて、横接続部22にかかる応力を分散することができ、横接続部22が破損しにくくなる。取付具プレート63は横接続部22の表面から通気溝24aの底面に至るまで配置されている。この取付具プレート63の表面に取付具40が配置される。この取付具40は通気溝24aから横接続部22の表面側に至るように配置される。取付具40の固定部41は通気溝24aの側方に位置している。取付具40の当接部46は通気溝24a内において外装材30の受け実部31側の側端部の裏面に当接される。取付具40第一係止片44は受け実部31の表面に係止される。取付具40はビス等の固定具13で下地壁60に固定される。固定具13は固定部41の固定孔42から取付具プレート63及び横接続部22を厚み方向で貫通して下地壁60にまで打ち込まれる。断熱パネル10は複数個の取付具40で取り付けられる。複数個の取付具40は断熱パネル10の側端部に沿って縦方向に所定の間隔を介して設けられる。
図7に示すように、下地壁60には複数枚の断熱パネル10が横方向に並べて取り付けられる。図8に示すように、横方向で隣接する断熱パネル10は横接続部22と横接続凹部12とが接続される。すなわち、横方向で隣接する断熱パネル10のうち、一方の断熱パネル10の横接続部22が他方の断熱パネル10の横接続凹部12に嵌合される。また一方の断熱パネル10の横接続部22側の断熱材20の側端面と、他方の断熱パネル10の横接続凹部12側の断熱材20の側端面とが当接される。横方向で隣接する断熱パネル10は実部35同士が接続される。すなわち、隣接する断熱パネル10のうち、一方の断熱パネル10の外装材30の突状実部32が、他方の断熱パネル10の外装材30の受け実部31の表面に配設されて接続される。また断熱パネル10の突状実部32側の側端部は取付具40に係止される。この場合、一対の第二係止片45が外装材30の係止溝33に差し込まれる。
図9及び図10に土台部分を示す。土台部分には横胴縁61が設けられている。横胴縁61は角形鋼管等を横方向(水平方向)に長く配置して形成されている。横胴縁61はアンカーボルトなどの固定具14で下地壁60の表面に固定されている。横胴縁61には土台水切り15が取り付けられている。土台水切り15はビス等の固定具16で固定されている。土台水切り15の上側には支持具50が配設されている。以下、土台部分に設けられる支持具50を第一支持具50aという。この第一支持具50aは横胴縁61の表面側(屋外側)に設けられている。第一支持具50aは固着部52が横胴縁61に固着されている。この場合、ビス等の固定具17が固定孔54から横胴縁61にまで打ち込まれている。
土台部分において、断熱パネル10は第一支持具50aにより支持されている。断熱パネル10の縦接続凹部11には横胴縁61が位置されている。断熱パネル10の外装材30の下端面は第一支持具50aの載置部56に載置されている。断熱パネル10の縦接続凹部11において、外装材30の下端部の裏面には第一支持具50aの位置決め部51の先端が当接している。断熱パネル10の縦接続凹部11において、断熱材20の下端面は横胴縁61の上面に近接あるいは荷重がかからない程度に接触している。これにより、外装材30に比べて剛性の低い断熱材20に断熱パネル10の重量がかかりにくくなる。従って、経時変化により断熱材20の変形や破損、断熱パネル10の脱落や位置ずれなどをほとんど無いようにすることができる。
図11及び図12に出隅部分を示す。出隅部分には補助断熱材70、71が設けられている。補助断熱材70と補助断熱材71とは下地壁60の出隅を挟んで横方向に隣接して配置されている。補助断熱材70の一つの側面には補助断熱材71の一つの側面を突き合わせて配置されている。また、補助断熱材70、71は下地壁60の出隅の縦方向に長尺に形成されている。補助断熱材70、71は断熱パネル10の断熱材20と同じ材質で形成されている。補助断熱材70、71の厚みは、断熱パネル10の断熱材20の横接続部22の厚みと同等に形成されている。補助断熱材70、71の表面には出隅プレート72が設けられている。出隅プレート72は略L字状に形成されており、補助断熱材70、71の表面に跨がるように設けられている。出隅プレート72は鋼板等の金属板等で形成される。出隅プレート72は補助断熱材70、71よりも剛性が高ければよく、プラスチック板や木板などであってもよい。出隅プレート72は後述の出隅取付具74の裏面の面積よりも大きな面積を有する。従って、出隅取付具74を補助断熱材70,71の表面に直接配置する場合に比べて、補助断熱材70,71にかかる応力を分散することができ、補助断熱材70、71が破損しにくくなる。補助断熱材70、71には複数個の出隅プレート72が縦方向に所定の間隔を介して設けられている。補助断熱材70、71及び出隅プレート72はビス等の固定具73で下地壁60に固定されている。出隅プレート72の表面には出隅取付具74が設けられている。出隅取付具74はビス等の固定具84で出隅プレート72や補助断熱材70、71に固定されている。そして、出隅部分には出隅部材75が設けられている。出隅部材75は断面略L字状に形成され、下地壁60の出隅の縦方向に長尺に形成されている。出隅部材75は断熱パネル10の外装材30と同じ材質で形成されている。出隅部材75の板厚は、断熱パネル10の外装材30の板厚と同等に形成されている。出隅部材75は出隅取付具74に係止されて取り付けられている。
一方の補助断熱材70に隣接する断熱パネル10は外装材30の突状実部32が切除され、外装材30の切断端部が出隅部材75の一方の側端部と突き合わせされる。また、この断熱パネル10の断熱材20の横接続凹部12側の側面が補助断熱材70の側面に当接する。またこの断熱パネル10出隅部材75側の側端部はビスなどの固定具76で下地壁60に固定される。他方の補助断熱材71に隣接する断熱パネル10は外装材30の受け実部31が切除され、外装材30の切断端部が出隅部材75の他方の側端部と突き合わせされる。また、この断熱パネル10の断熱材20の横接続部22が切除され、断熱材20の切断端面が補助断熱材71の側面に当接する。またこの断熱パネル10出隅部材75側の側端部はビスなどの固定具76で下地壁60に固定される。出隅部材75の側端部と外装材30の切断端部との突き合わせ部分にはシーリング材78が設けられている。
図13、図14及び図15に入隅部分を示す。入隅部分では、一対の断熱パネル10a、10bが下地壁60の入隅部を挟んで隣接している。一方の断熱パネル10aは側端部が切断され、さらに切断端部において外装材30の側端部が切除されている。従って、この断熱パネル10aの断熱材20の表面は露出している。他方の断熱パネル10bは側端部が切断されている。そして、一方の断熱パネル10aの断熱材20の露出した表面に、他方の断熱パネル10bの断熱材20の切断端面が当接又は近接している。また、一方の断熱パネル10aの外装材30の切断端面と、他方の断熱パネル10bの外装材30の側端部表面とが近接し、その間にシーリング材78が充填されている。ここで、図14に示すように、一方の断熱パネル10aの断熱材20の表面とシーリング材78との間にはバックアップ材79が設けられる。また、図15に示すように、一方の断熱パネル10aの通気溝24の位置にシーリング材78が設けられる場合は、通気溝24の底面とシーリング材78との間にバックアップ材79が設けられる。断熱パネル10a、10bの切断された側端部は、ビスなどの固定具86で下地壁60に固定される。
図1に示すように、下地壁60には複数枚の断熱パネル10が縦方向に並べて取り付けられる。図16に示すように、縦方向で隣接する断熱パネル10は断熱上方突出部(縦接続部)21と縦接続凹部11とが接続される。すなわち、縦方向で隣接する断熱パネル10のうち、下側の断熱パネル10の断熱上方突出部21が上側の断熱パネル10の縦接続凹部11に嵌合される。また下側の断熱パネル10の断熱上方突出部21側の断熱材20の上端面と、上側の断熱パネル10の縦接続凹部11側の断熱材20の下端面とが当接される。
図17に示すように下側の断熱パネル10の断熱上方突出部21の表面には支持具プレート80が台座として設けられている。支持具プレート80は鋼板等の金属板等で平板に形成されている。支持具プレート80は断熱材20よりも剛性が高ければよく、プラスチック板や木板などであってもよい。支持具プレート80は横方向に長尺に形成されており、横方向で隣り合う複数の断熱パネル10の断熱上方突出部21にわたって設けられている。これにより、横方向で隣り合う複数の断熱パネル10が支持具プレート80で連結されて、断熱パネル10の取付強度が向上しやすい。また支持具プレート80は後述の第二支持具50bの裏面の面積よりも大きな面積を有する。従って、第二支持具50bを断熱上方突出部21の表面に直接配置する場合に比べて、断熱上方突出部21にかかる応力を分散することができ、断熱上方突出部21が破損しにくくなる。尚、支持具プレート80は短尺であっても良い。
支持具プレート80の表面には第一支持具50aとは別の支持具50が設けられている。以下、縦方向で隣接する断熱パネル10の接続部分に設けられる支持具50を第二支持具50bという。この第二支持具50bは固着部52が下地壁60に固着されている。この場合、ビス等の固定具65が固定孔54から支持具プレート80及び断熱上方突出部21を貫通して下地壁60にまで打ち込まれている。第二支持具50bは横方向に長尺に形成されており、横方向で隣り合う複数の断熱パネル10の断熱上方突出部21にわたって設けられている。これにより、横方向で隣り合う複数の断熱パネル10が第二支持具50bで連結されて、断熱パネル10の取付強度が向上しやすい。尚、第二支持具50bは短尺であっても良い。
上側の断熱パネル10は第二支持具50bにより支持されている。上側の断熱パネル10の外装材30の下端面は第二支持具50bの載置部56に載置されている。断熱パネル10の縦接続凹部11において、外装材30の下端部の裏面には第二支持具50bの位置決め部51の先端が当接している。断熱パネル10の縦接続凹部11において、断熱材20の下端面は下側の断熱パネル10の断熱材20の上面に近接あるいは荷重がかからない程度に接触している。これにより、外装材30に比べて剛性の低い断熱材20に断熱パネル10の重量がかかりにくくなる。従って、経時変化により断熱材20の変形や破損、断熱パネル10の脱落や位置ずれなどをほとんど無いようにすることができる。また縦方向で隣接する外装材30の下端面と上端面との間にはシーリング66が設けられている。そして、図18に示すように、上側に配置した断熱パネル10も上記と同様にして取付具40で下地壁60に取り付けられる。 本実施の形態では、支持具50の通気孔57と断熱パネル10の通気溝24及び縦方向で隣接する断熱パネル10の通気溝24同士が連通して通気層が形成される。すなわち、通気層は、土台水切り15とその直上の外装材30の下端との隙間から、第一支持具50aの通気孔57と、第一支持具50aの直上の断熱パネル10の通気溝24と、この断熱パネル10の直上の第二支持具50bの通気孔57と、第二支持具50bの直上の断熱パネル10の通気溝24とが連通し、断熱壁の上端にまで達している。従って、上記断熱壁は空気が通気層を流通するので、内部結露が発生しにくくなる。
本実施の形態では、断熱パネル10を下地壁60に取り付けることで、断熱材20と外装材30とを一度に施工するができる。断熱パネル10には予め通気溝24が形成されているので、通気層の形成のために施工現場で断熱材20と外装材30を位置合わせする必要がなくなる。従って、本実施の形態では断熱パネル10の施工時の手間を軽減することができる。また本実施の形態では、取付具40が外装材30で覆われて見えにくくすることができ、断熱壁の外観の低下を低減することができる。また本実施の形態では、隣接する断熱パネル10の断熱材20の端面同士を隙間なく接触させることができ、断熱壁の断熱性の低下を少なくすることができる。また本実施の形態では、取付具40が取付具プレート63を介して断熱材20の表面に配置されるので、取付具40が下地壁60と直接接触することがなく、熱が取付具40を通じて下地壁60に伝導することが少なくなり、断熱壁の断熱性の低下を少なくすることができる。
また本実施の形態では、第二支持具50bが断熱上方突出部21の表面に支持具プレート80を介して下地壁60に固定され、第二支持具50bよりも上方に配置される断熱パネル10が第二支持具50bにより支持されている。従って、第二支持具50bが支持具プレート80で支えられて断熱上方突出部21に沈み込みにくくなる。よって、第二支持具50で断熱パネル10を支持しやすくなる。
図19には、第二支持具50bの取付構造の概略図を示す。第二支持具50bは支持具プレート80の表面に設けられている。支持具プレート80は断熱材20の断熱上方突出部21の表面に設けられている。断熱上方突出部21は下地壁60の表面に設けられている。第二支持具50bは固着部52が固定具65で下地壁60に固定されている。固定具65は支持具プレート80と断熱上方突出部21とを貫通して下地壁60に打ち込まれている。そして、第二支持具50bの載置部56に断熱パネル10を載置して支持させると、矢印81のように、載置部56に上方から荷重が加わる。従って、第二支持具50bの下部は固定具65を中心として断熱上方突出部21の方に回転(回動)しようとする(矢印82参照)。そして、本実施の形態では、第二支持具50bと断熱上方突出部21との間に、断熱上方突出部21よりも剛性のある支持具プレート80を設けている。従って、矢印82の方向に力がかかっても、第二支持具50bを支持具プレート80で支えて、第二支持具50bが断熱上方突出部21に沈み込みにくくしている。これにより、図20に示すように、第二支持具50bが蛇行などの変形をすることなく、第二支持具50bのレベル(下地壁60からの突出位置)を全長にわたって揃えることができる。また、図21のように、複数の短尺もの(ピースもの)の第二支持具50bを並設した場合であっても、各第二支持具50bのレベルを揃えることができる。従って、第二支持具50bで所定の位置に断熱パネル10を支持しやすくなり、壁面に段差が生じにくくて仕上がりが良好となる。
一方、図22のように、支持具プレート80が使用されず、第二支持具50bが直接断熱上方突出部21の表面に取り付けられる場合は、図23のように、固定具65による固定の際に、第二支持具50bが柔らかい断熱上方突出部21に沈み込むことがある。また、図24のように、第二支持具50bに断熱パネル10の荷重がかかった場合に、第二支持具50bの下部が固定具65を中心として断熱上方突出部21の方に回転(回動)し、第二支持具50bが柔らかい断熱上方突出部21に沈み込むことがある。このように第二支持具50bが断熱上方突出部21に沈み込むと、図25に示すように、長尺の第二支持具50bが蛇行するように変形することがある。また、図26に示すように、複数の短尺の第二支持具50bのうちの一部が断熱上方突出部21に沈み込むことがある。従って、第二支持具50bで所定の位置に断熱パネル10を支持しにくくなり、壁面に段差が生じやすく仕上がりの外観が低下するおそれがあり、また第二支持具50bから断熱パネル10が外れて脱落するおそれがある。また、図27のように、断面コ字状の台部材83を断熱上方突出部21に埋設することも考えられる。この場合、台部材83の後端部が下地壁60の表面に食い込ませ、台部材83の前面に第二支持具50bを固定具65で固定する。しかし、図27のものでは、断熱上方突出部21に台部材83を埋設しなければならず、手間がかかり、断熱上方突出部21の箇所での断熱性が損なわれるおそれもある。
そこで、本実施の形態では、断熱上方突出部21の表面に支持具プレート80を設け、支持具プレート80の表面に第二支持具50bを設けるようにしている。
10 断熱パネル
20 断熱材
21 断熱上方突出部
24 通気溝
30 外装材
50 支持具
57 通気孔
60 下地壁
80 支持具プレート

Claims (3)

  1. 鉄筋コンクリート製の下地壁の表面側に配置される断熱パネルと、この断熱パネルを支持する支持具とを備え、
    前記断熱パネルは、矩形板状の樹脂発泡板からなる断熱材と、窯業系の矩形板材からなる外装材とを備え、
    前記断熱材はその表面に通気溝を備え、この通気溝は前記断熱材の上下方向と略平行に長く形成され、前記通気溝の上端は前記外装材の上端面と略同じ高さに位置し、
    前記外装材は前記断熱材の表面に接着して設けられ、前記断熱材の上端部は前記外装材の上端面よりも上方に突出する断熱上方突出部として形成され、
    前記外装材の下端部は前記断熱材の下端面よりも下方に突出して設けられ、
    前記支持具は横方向に長く形成され、複数の通気孔を有し、前記断熱上方突出部の表面に支持具プレートを介して前記下地壁に固定され、
    前記支持具よりも上方に配置される断熱パネルが前記支持具により支持され
    前記支持具よりも下側に位置する前記通気溝と、前記支持具よりも上方に配置される前記断熱パネルの前記通気溝とが前記複数の通気孔で連通してい
    ことを特徴とする断熱パネルの施工構造。
  2. 前記支持具プレートは、隣り合う複数の断熱パネルにわたって設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の断熱パネルの施工構造。
  3. 前記支持具は、隣り合う複数の断熱パネルにわたって設けられる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の断熱パネルの施工構造。
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