JP6435600B2 - 振動アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

振動アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラ Download PDF

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Description

本発明は、振動アクチュエータ、レンズ鏡筒及びカメラに関するものである。
電気機械変換素子を用いて弾性体に進行波を発生させ、移動子を動かす振動アクチュエータがある。このような振動アクチュエータは、一般的に2相の駆動信号を入力することで進行波を発生させるが、3相以上の駆動信号で進行波を発生させるものもある(特許文献1参照)。
特開平4−299080号公報
ここで、2相入力の場合消費電力は小さいが駆動力が小さく、3相入力の場合、駆動力は大きいが、消費電力が大きくなる。このため、目的によって適切な入力形態が異なる。
本発明の課題は、駆動電圧を2相入力と3相入力とで切替可能なレンズ鏡筒及びカメラを提供することである。
本発明の振動アクチュエータは、第1領域と第2領域と第3領域とに駆動電圧によって進行波を発生する円環形状の電気機械変換素子と、前記第1領域と前記第2領域と前記第3領域とに位相の異なる3相の駆動電圧を供給する第1制御と、前記第1領域と前記第2領域と前記第3領域とのうちの2つの領域に位相の異なる2相の駆動電圧を供給する第2制御と、が制御可能な制御部と、を備えた構成とした。
本発明によれば、駆動電圧を2相入力と3相入力とで切替可能なレンズ鏡筒及びカメラを提供することができる。
本発明の実施形態の電子カメラを説明する図である。 レンズ鏡筒を説明する図である。 振動子と移動子との一部破断斜視図である。 振動アクチュエータおよび駆動装置を説明するブロック図である。 進行波が7の場合の電気機械変換素子を示した図である。 第2実施形態の電気機械変換素子を示した図である。 第2実施形態の電気機械変換素子に対してコンデンサを加えた図である。 第3実施形態の電気機械変換素子を示した図である。 第3実施形態の電気機械変換素子に対してコンデンサを加えた図である。 第4実施形態の電気機械変換素子を示した図である。 第5実施形態の電気機械変換素子を示した図である。 第6実施形態の電気機械変換素子を示した図である。
図1は、本発明の実施形態の電子カメラ1を説明する図である。
本実施形態の電子カメラ1は、撮像光学系(レンズ鏡筒20)と、撮像素子30と、AFE(Analog front end)回路60と、画像処理部70と、バッファメモリ110と、記録インターフェイス120と、モニタ140と、操作部材90と、メモリ130と、CPU100とから構成され、外部機器のPC150との接続が可能となっている。
レンズ鏡筒20は、複数の光学レンズにより構成され、被写体像を撮像素子30の受光面に結像させる。図1では光学レンズ系を簡略化して、単レンズLとして図示している。また、光学レンズ群の内、AF用の光学レンズLは、振動アクチュエータ10の駆動により駆動される。
撮像素子30は、受光面に受光素子が二次元的に配列されたCMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子30は、撮像光学系20を通過した光束による被写体像を光電変換してアナログ画像信号を生成する。アナログ画像信号は、AFE回路60に入力される。
AFE回路60は、アナログ画像信号に対するゲイン調整(ISO感度に応じて信号増幅)行う。具体的には、CPU100からの感度設定指示に応じて、撮像感度を所定範囲内で変更する。AFE回路60は、さらに、内蔵するA/D変換回路によってアナログ処理後の画像信号をデジタルデータに変換する。そのデジタルデータは、画像処理部70に入力される。
画像処理部70は、デジタル画像データに対して、各種の画像処理を行う。
バッファメモリ110は、画像処理部70による画像処理の前工程や後工程での画像データを一時的に記録する。
記録インターフェイス120は、不図示のコネクタを有し、該コネクタにメモリカード121が接続され、接続されたメモリカード121に対して、データの書き込みや、記録媒体からのデータの読み込みを行う。
モニタ140は、液晶パネルによって構成され、CPU100からの指示に応じて画像や操作メニューなどを表示する。
操作部材90は、モードダイヤル、十字キー、決定ボタンやレリーズボタンを示し、各操作に応じた操作信号をCPU100へ送出する。静止画撮影や動画撮影の設定は、該操作部材90により設定される。
CPU100は、不図示のROMに格納されたプログラムを実行することによって電子カメラ1が行う動作を統括的に制御する。例えば、AF(オートフォーカス)動作制御、AE(自動露出)動作制御、オートホワイトバランス制御などを行う。
メモリ130は、画像処理した一連の画像データを記録する。
図2は、レンズ鏡筒20を説明する図であり、リング状の振動アクチュエータ10をレンズ鏡筒20に組み込んだ状態の図である。また、図3は、振動子11と移動子15との一部破断斜視図である。
振動子11は、電気エネルギ−を機械エネルギ−に変換する電気機械変換素子13や電歪素子等を例とした電気機械変換素子13と、電気機械変換素子13を接合した弾性体12とから構成されている。振動子11には進行波が発生するようにされているが、本実施形態では一例として10波の進行波として説明する。
弾性体12は、共振先鋭度が大きな例えば主にSUS材から成り、円環形状を有する。弾性体12における電気機械変換素子13が接合される接合面12dの反対側は溝12cが切ってある。そして、突起部分12b(溝12cがない箇所)の先端面が駆動面12aとなり移動子15に加圧接触される。溝12cを切る理由は、進行波の中立面をできる限り電気機械変換素子13側に近づけ、これにより駆動面12aの進行波の振幅を増幅させるためである。
電気機械変換素子13は主にPZTであり、詳細については後に説明する。
電気機械変換素子13の下には、不織布16、加圧板17、加圧部材18が配置されている。
不織布16は、例えばフェルトの材質で製造されており、電気機械変換素子13の下に配置されて、振動子11の振動を加圧板17や加圧部材18に伝えないように機能する。
加圧板17は、加圧部材18の加圧を受ける。
加圧部材18は、加圧板17の下に配置され、加圧力を発生する。本実施形態では、加圧部材18を皿バネとしたが、皿バネでなくともコイルバネやウェーブバネでも良い。加圧部材18は、固定部材14に固定される押さえ環19に固定されることで、保持される。
移動子15は、主にアルミニウムといった金属からなり、摺動面15aの表面には耐摩耗性向上のための摺動材料が設けられている。
移動子15の摺動面15aと反対側(図3のZプラス方向、光軸方向被写体側)には、移動子15の縦方向(図3のZ方向)の振動を吸収するために、ゴムの様な振動吸収部材23が配置され、さらにそのZプラス方向には、出力伝達部材24が配置されている。
出力伝達部材24は、固定部材14に設けられたベアリング25により、加圧方向(Z方向)と径方向とを規制している。これにより移動子15は、加圧方向と径方向とが規制される。
出力伝達部材24は、突起部24aがあり、そこからカム環36に接続されたフォーク35がかん合しており、出力伝達部材24の回転とともに、カム環36が回転される。
カム環36には、キー溝37が斜めに切られており、AF環34に設けられた固定ピン38が、キー溝37にかん合していて、カム環36が回転駆動することにより、光軸方向に直進方向にAF環34が駆動され、所望の位置に停止できる様にされている。
出力伝達部材24は、突起部24aがあり、そこからカム環36に接続された固定部材14は、押さえ環19がネジにより取り付けられ、これを取り付けることで、出力伝達部材24から移動子15、振動子11、加圧部材18までを一つのモータユニットとして構成できるようになる。
図4は、振動アクチュエータ10および振動アクチュエータ10の駆動装置40Aを説明するブロック図である。
まず、振動アクチュエータ10の制御部41について説明する。
発振部42は、制御部41の指令により所望の周波数の駆動信号を発生する。
移相部43は、制御部41の指令により、該発振部42で発生した駆動信号を位相の異なる2つまたは3つの駆動信号に分ける。
増幅部44は、移相部43によって分けられた2つまたは3つの駆動信号をそれぞれ所望の電圧に昇圧する。
増幅部44からの駆動信号は、振動アクチュエータ10に伝達され、この駆動信号の印加により、後述する振動アクチュエータ10の振動子11に進行波が発生し、移動子15が駆動される。
回転検出部46は、光学式エンコーダや磁気エンコ−ダ等により構成され、移動子15の駆動によって駆動された駆動物の位置や速度を検出し、検出値を電気信号として制御部41に伝達する。
制御部41は、レンズ鏡筒20内またはカメラ1本体のCPU100からの駆動指令を基に振動アクチュエータ10の駆動および振動アクチュエータ10の動作を制御する。制御部41は、回転検出部46からの検出信号を受け、その値を基に、位置情報と速度情報を得て、目標位置に位置決めされるように発振部42の周波数や位相差等を制御する。
(第1実施形態)
図5は第1実施形態の電気機械変換素子13を示した図である。
本実施形態の電気機械変換素子13は、これに限定されるものではないが、進行波を7つ発生させる。
電気機械変換素子13はそれぞれが120度のA領域、B領域、C領域の3つの領域に分かれている。
それぞれの領域は、生じさせる進行波の数の7で全周の360度を割った360/7度を、さらに2つの分割した半波長の、それぞれが角度にして180/7度の小領域が4個設けられている。
A領域の小領域は領域側からA1,A2,A3,A4である。
B領域の小領域は領域側からB1,B2,B3,B4である。
C領域の小領域はA領域側からC1,C2,C3,C4である。
また、A領域とC領域との間には、17.14度(360/7/3)、すなわち進行波の波長の1/3に相当する小領域D1が設けられている。
A領域とB領域との間には、17.14度(360/7/3)、すなわち進行波の波長の1/3に相当する小領域D2が設けられている。
B領域とC領域との間には、17.14度(360/7/3)、すなわち進行波の波長の1/3に相当する小領域D3が設けられている。
小領域A,B,Cのそれぞれには、電極が設けられており、電気機械変換素子13の厚さ方向に分極され、互いに隣接する小領域の分極方向は逆方向である。
すなわち、小領域A1,A3の分極方向をA+とすると、小領域A2,A4の分極方向は逆方向のA−である。
小領域B1,B3の分極方向はB−で、小領域B2,B4の分極方向は逆方向のB+である。
小領域C1,C3の分極方向はC−で、小領域C2,C4の分極方向は逆方向のC+である。
+の小領域−の小領域の両方に、電極を介して同電圧を印加するとそれぞれが逆方向に変形し、+と−との1組で1波長の波を生じる。
なお、小領域D1、D2、D3は、分極されていなくても、いずれかの方向に分極されても良い。
第1実施形態の電気機械変換素子13に生じる進行波の数は7であり、3n+1(n=2)(4,7,10,13波・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は4つ、即ち2波長分であって、n波分、
B領域の小領域が4つ、即ち2波長分であって、n波分、
C領域の小領域が4つ、即ち2波長分であって、n波分、
A領域とC領域との間の小領域D1、A領域とB領域との間の小領域D2、B領域とC領域との間の小領域D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
上式を満たす場合、本実施形態において図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子13に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
例えば、フォーカスレンズが静止している状態から起動させる場合、駆動力が大きくなるように3相の駆動電圧を用い、移動を開始したら消費電力が小さくなるように2相に切り替える。
3相入力の場合、駆動装置40Aは、領域A,B,Cにおける小領域A1〜A4,小領域B1〜B4、小領域C1〜C4のそれぞれに、互いに位相が120度ずれた駆動電圧を入力する。すなわち、小領域A1〜A4に入力される駆動電圧と小領域B1〜B4とに入力される駆動電圧とは位相が120度異なる。また、小領域B1〜B4に入力される駆動電圧と小領域C1〜C4とに入力される駆動電圧とは位相が120度異なる。
これによると、電気機械変換素子13に3相の駆動電圧が入力され、3つの波によって進行波が生成されるので、電気機械変換素子13として大きな駆動力を得ることができる。
2相入力の場合、小領域D1,D2,D3のみならず、領域Cにおける小領域C1〜Cの小領域にも駆動電圧は入力されない。
そして、駆動装置40Aは、領域A,Bにおける小領域A1〜A4,小領域B1〜B4のそれぞれに、互いに位相が120度ずれた駆動電圧を入力する。
すなわち、2相入力のときは領域Aと領域Bを用い、領域Cの小領域に駆動電圧は入力しない。これにより、3相入力のときと比べて消費電力を低減することができる。
以上、本実施形態によると、電気機械変換素子に生じる波数が3n+1(n=2)のとき、A相に含まれる波数n、B相に含まれる波数n、C相に含まれる波数n、とし、各相の間に波長の1/3の間隔を設けることで、2相及び3相の切替可能な電気機械変換素子13を製造することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態の電気機械変換素子213を示した図である。図示する電気機械変換素子213に生じる進行波の波数は7であり、3n+1(n=2)(4,7,10,13波・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は5つ、即ち2.5波長分であって、n+0.5波分、
B領域の小領域は5つ、即ち2.5波長分であって、n+0.5波分、
C領域の小領域は2つ、即ち1波長分であって、n−1波分であり、
小領域D1,D2,D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
この場合も、図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子13に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
ただし、本実施形態において、2相の駆動電力を入力する場合、第1実施形態と比べて、A領域及びB領域は大きいので、より大きな駆動力を得ることができる。一方、3相の駆動電圧を入力する場合、C領域は小さいので、C領域による進行波に対するアシスト(補助効果)は弱めとなる。
ここで、第2実施形態の電気機械変換素子213は、A領域の静電容量とB領域の静電容量は等しいが、C領域の静電容量は小さい。
駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの領域の静電容量が等価であることが好ましく、それぞれの静電容量が異なると、回路構成が複雑化する。
このため、本実施形態では、図7に示すように、C領域と並列にコンデンサを加え、C領域の静電容量を大きくして、A領域、B領域と揃えてもよい。
なお、静電容量を等しくするために、A領域、B領域での小領域の内外径を狭め(このとき、内外径の平均半径は変えない)てもよい。
これによると、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が等しいので、回路構成が簡単になる。
(第3実施形態)
図8は、本発明の第3実施形態の電気機械変換素子313を示した図である。図示する電気機械変換素子313に生じる波数は9であり、3n(n=3)(6,9,12,15波・・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は5つ、即ち2.5波長分であって、n−0.5波分、
B領域の小領域は5つ、即ち2.5波長分であって、n−0.5波分、
C領域の小領域は6つ、即ち3波長分であって、n波分であり、
小領域D1,D2,D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
この場合も、図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子313に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
ただし、本実施形態において、2相の駆動電力を入力する場合、第1実施形態と比べて、A領域及びB領域は小さいので、駆動力は小さい。一方、3相の駆動電圧を入力する場合、C領域が大きいので、C領域による進行波に対するアシスト(補助効果)は強めとなる。
ここで、第3実施形態の電気機械変換素子313は、A領域の静電容量とB領域の静電容量は等しいが、C領域の静電容量は大きい。
この場合も、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が異なると、回路構成が複雑化する。
このため本実施形態では、図9に示すように、A領域及びB領域に並列にコンデンサを加え、A領域、B領域の静電容量をC領域と揃える。
なお、静電容量を等しくするために、C領域の小領域の内外径を狭め(このとき、内外径の平均半径は変えない)てもよい。
これによると、第2実施形態と同様に、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が等しいので、回路構成が簡単になる。
(第4実施形態)
図10は、本発明の第4実施形態の電気機械変換素子413を示した図である。図示する電気機械変換素子413に生じる進行波の数は9であり、3n(n=3)(6,9,12,15波・・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は6つ、即ち3波長分であって、n波分、
B領域の小領域は6つ、即ち3波長分であって、n波分、
C領域の小領域は4つ、即ち2波長分であって、n−1波分、であり、
小領域D1,D2,D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
この場合も、図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子13に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
ただし、本実施形態において、第2実施形態同様に、2相の駆動電力を入力する場合、第1実施形態と比べて、A領域及びB領域は大きいので、より大きな駆動力を得ることができる。一方、3相の駆動電圧を入力する場合、C領域は小さいので、C領域による進行波に対するアシスト(補助効果)は弱めとなる。
本実施形態においても、電気機械変換素子413は、A領域の静電容量とB領域の静電容量は等しいが、C領域の静電容量は小さい。
このため、本実施形態では、図7に示すように、C領域と並列にコンデンサを加え、C領域の静電容量を大きくして、A領域、B領域と揃えてもよい。
なお、静電容量を等しくするために、A領域、B領域での小領域の内外径を狭め(このとき、内外径の平均半径は変えない)てもよい。
これによると、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が等しいので、回路構成が簡単になる。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態の電気機械変換素子513を示した図である。図示する電気機械変換素子513に生じる進行波の波数は8であり、3n+2(n=2)(5,8,11,14波・・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は5つ、即ち2.5波長分であって、n+0.5波分、
B領域の小領域も5つ、即ち2.5波長分であって、n+0.5波分、
C領域の小領域は4つ、即ち2波長分であって、n波分、であり、
小領域D1,D2,D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
この場合も、図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子13に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
ただし、本実施形態において、第2実施形態同様に、2相の駆動電力を入力する場合、第1実施形態と比べて、A領域及びB領域は大きいので、より大きな駆動力を得ることができる。一方、3相の駆動電圧を入力する場合、C領域は小さいので、C領域による進行波に対するアシスト(補助効果)は弱めとなる。
本実施形態においても、電気機械変換素子413は、A領域の静電容量とB領域の静電容量は等しいが、C領域の静電容量は小さい。
このため、本実施形態では、図7に示すように、C領域と並列にコンデンサを加え、C領域の静電容量を大きくして、A領域、B領域と揃えてもよい。
なお、静電容量を等しくするために、A領域、B領域での小領域の内外径を狭め(このとき、内外径の平均半径は変えない)てもよい。
これによると、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が等しいので、回路構成が簡単になる。
(第6実施形態)
図12は、本発明の第6実施形態の電気機械変換素子613を示した図である。図示する電気機械変換素子613に生じる進行波の波数は8であり、3n+2(n=2)(5,8,11,14波・・・・)で表される。
このとき、
A領域の小領域は4つ、即ち2波長分であって、n波分、
B領域の小領域も4つ、即ち2波長分であって、n波分、
C領域の小領域は6つ、即ち3波長分であって、n+1波分であり、
小領域D1,D2,D3は、それぞれ1/3波長で、それらを合計すると1波長分となる。
この場合も、図4で示す駆動装置40Aは、電気機械変換素子313に3相の駆動電圧を入力する場合と、2相の駆動電圧を入力する場合との切替が可能である。
ただし、本実施形態において、2相の駆動電力を入力する場合、第1実施形態と比べて、A領域及びB領域は小さいので、駆動力は小さい。一方、3相の駆動電圧を入力する場合、C領域が大きいので、C領域による進行波に対するアシスト(補助効果)は強めとなる。
ここで、第3実施形態の電気機械変換素子313は、A領域の静電容量とB領域の静電容量は等しいが、C領域の静電容量は大きい。
この場合も、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が異なると、回路構成が複雑化する。
このため本実施形態では、図9に示すように、A領域及びB領域に並列にコンデンサを加え、A領域、B領域の静電容量をC領域と揃える。
なお、静電容量を等しくするために、C領域の小領域の内外径を狭め(このとき、内外径の平均半径は変えない)てもよい。
これによると、第2実施形態と同様に、駆動装置40Aが3相駆動時においてA領域、B領域及びC領域に駆動電圧を入力する場合、それぞれの静電容量が等しいので、回路構成が簡単になる。
1:カメラ、10:振動アクチュエータ、11:振動子、12:弾性体、13,13A,213,313,413,213,313,413,513,613:電気機械変換素子、15:移動子、20:レンズ鏡筒、40A:駆動装置、41:制御部、42:発振部、43:移相部、44:増幅部

Claims (15)

  1. 第1領域と第2領域と第3領域とに駆動電圧によって進行波を発生する円環形状の電気機械変換素子と、
    前記第1領域と前記第2領域と前記第3領域とに位相の異なる3相の駆動電圧を供給する第1制御と、前記第1領域と前記第2領域と前記第3領域とのうちの2つの領域に位相の異なる2相の駆動電圧を供給する第2制御と、が制御可能な制御部と、
    を備えた振動アクチュエータ。
  2. 請求項1に記載の振動アクチュエータにおいて、
    前記制御部は、前記振動アクチュエータの駆動により移動するレンズの移動速度が第1移動速度では第1制御を行い、前記レンズの移動速度が前記第1移動速度よりも速い第2移動速度では前記第2制御を行う振動アクチュエータ。
  3. 請求項1に記載の振動アクチュエータにおいて、
    前記制御部は、前記振動アクチュエータの駆動により移動するレンズが停止状態から移動させる場合は第1制御を行い、前記レンズの移動速度が移動を開始した後に前記第2制御を行う振動アクチュエータ。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の振動アクチュエータにおいて、
    前記第1領域、前記第2領域、及び前記第3領域のそれぞれの大きさが、前記進行波の波数を3で割ったときの商nと余りの数に基づいて決定されている振動アクチュエータ。
  5. 請求項4に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは1以上の整数)のいずれかに分類したとき、3n+1に分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域と、前記第3領域との3つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  6. 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは2以上の整数)のいずれかに分類したとき、3n+1に分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域との2つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn+0.5波分とし、
    前記第3領域の大きさを、前記進行波のn−1波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  7. 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは2以上の整数)のいずれかに分類したとき、3nに分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域との2つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn−0.5波分とし、
    前記第3領域の大きさを、前記進行波のn波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  8. 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは2以上の整数)のいずれかに分類したとき、3nに分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域との2つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn波分とし、
    前記第3領域の大きさを、前記進行波のn−1波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  9. 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは1以上の整数)のいずれかに分類したとき、3n+2に分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域との2つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn+0.5波分とし、
    前記第3領域の大きさを、前記進行波のn波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  10. 請求項1に記載の振動アクチュエータであって、
    前記進行波の波数を3n、3n+1、3n+2(nは1以上の整数)のいずれかに分類したとき、3n+2に分類されるとき、
    前記第1領域と、前記第2領域との2つの領域それぞれの大きさを、前記進行波のn波分とし、
    前記第3領域の大きさを、前記進行波のn+1波分とすること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の振動アクチュエータであって、
    前記第1領域の第1静電容量、
    前記第2領域の第2静電容量、及び、
    前記第3領域の第3静電容量が異なる場合に、
    前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域うちの静電容量が少ない領域に、コンデンサを加えること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  12. 請求項1から10のいずれか1項に記載の振動アクチュエータであって、
    前記第1領域の第1静電容量、前記第2領域の第2静電容量、及び、前記第3領域の第3静電容量が等しくなるように、前記第1領域、前記第2領域及び前記第3領域に形成されている小領域の内外径を異ならせること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載の振動アクチュエータであって、
    前記電気機械変換素子は、単板であること、
    を特徴とする振動アクチュエータ。
  14. 請求項1から13のいずれか1項に記載の振動アクチュエータを備えるレンズ鏡筒。
  15. 請求項1から13のいずれか1項に記載の振動アクチュエータを備えるカメラ。
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