JP6435136B2 - 軌道走行式機械の非常ブレーキ装置 - Google Patents

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本発明は、軌道走行式機械の非常ブレーキ装置に関するものである。
図9は一般的な軌道走行式機械としてのコンテナクレーンの一例を示すものであって、1はコンテナクレーン、2はコンテナクレーン1が配備される港湾、3は港湾2における岸壁、4は岸壁3に図9の紙面と直交する方向へ延びるよう敷設されたレールであり、前記コンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6には、レール4に沿って転動自在な走行車輪7を有する走行装置8が取り付けられている。
前記コンテナクレーン1は、荷役作業中に強風に煽られると、運転者の意に反して走行が止まらず、逸走してしまい、隣接する機械や近接構造物への衝突や倒壊に至る虞がある。
このため、前述の如き逸走を防止する装置として、従来、例えば、特許文献1に開示されているようなブレーキ装置が開発されており、該ブレーキ装置は、レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在なブレーキアクチュエータを備えている。
前記ブレーキアクチュエータは、前記レールの走行車輪転動面に対し直交する方向へ延びるようクレーン本体に取り付けられるシリンダ本体と、該シリンダ本体のシリンダ室内部にその軸線方向へ摺動自在となるよう嵌挿されるピストンと、該ピストンからシリンダ本体外部へ延びるよう突設され且つ前記ブレーキパッドが取り付けられる先端ロッド部と、該ピストンの先端ロッド部をシリンダ本体から突出させる方向へ付勢するよう前記シリンダ本体内部に圧入される皿バネと、制動を解除するための作動流体圧ユニットとを備えている。
そして、前記ブレーキアクチュエータによって制動を行う場合には、前記シリンダ本体のシリンダ室内部に前記作動流体圧ユニットからの作動流体の圧力を作用させないようにすることにより、前記皿バネの付勢力にてピストンの先端ロッド部をシリンダ本体内部から突出させる方向へ移動させ、前記ブレーキパッドを前記レールの走行車輪転動面に押し付けるようになっている。
一方、前記ブレーキアクチュエータによる制動を解除する場合には、前記シリンダ本体のシリンダ室内部に作動流体の圧力を作用させることにより、前記皿バネの付勢力に抗してピストンの先端ロッド部をシリンダ本体内部へ収縮させる方向へ移動させ、前記ブレーキパッドを前記レールの走行車輪転動面から離反させるようになっている。
特開2010−247944号公報
しかしながら、前記レールの走行車輪転動面は、完全に水平ではなく、うねっており、ブレーキ作動に皿バネを使用している前述のようなブレーキアクチュエータでは、ストロークを充分に長く取ることができないことから、うねりに伴って凹んだ箇所では前記ブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に強く押し付けることができず、制動力が低下して安定しなくなるという問題を有していた。
又、制動力の低下を補うために、皿バネによる押付力を強くし過ぎると、制動時には常に必要以上の荷重がレールに作用し、構造物並びに装置自体への負荷が高まり、寿命が短くなってしまう虞があった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなしたもので、うねりのあるレールに対しても充分な制動力を発生させることができ、強風による軌道走行式機械の逸走を防止し得、更に、構造物並びに装置自体への負荷を必要最低限に抑制し得る軌道走行式機械の非常ブレーキ装置を提供しようとするものである。
本発明は、レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置を備えると共に、レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在なブレーキアクチュエータを備えた軌道走行式機械の非常ブレーキ装置であって、
前記ブレーキアクチュエータのシリンダ本体からレール側へ伸縮自在に延びるピストンロッドと、
前記レールとの対向面に前記ブレーキパッドが固着され且つ前記レールとの対向面と反対側のピストンロッドとの対向面に中央部からレール長手方向における両端側へ向け前記レールから離反する方向の勾配となる傾斜面が形成されたベースブロックと、
該ベースブロックを前記ピストンロッドから吊り下げるように連結し且つ該ピストンロッド及びベースブロックに枢着される両端の少なくとも一方が前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へスライド自在に取り付けられた連結部材と、
該連結部材によってピストンロッドに連結されるベースブロックの中央部を前記ピストンロッドの伸長動作により押圧して前記ブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に押し付けるよう前記ピストンロッド先端面に取り付けられた押圧部材と
を備えたことを特徴とする軌道走行式機械の非常ブレーキ装置にかかるものである。
前記軌道走行式機械の非常ブレーキ装置において、前記押圧部材は、前記傾斜面に沿って転動自在なローラであることが好ましい。
前記軌道走行式機械の非常ブレーキ装置において、前記押圧部材は、前記傾斜面に沿って摺動自在な楔状ブロックであることが好ましい。
本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置によれば、うねりのあるレールに対しても充分な制動力を発生させることができ、強風による軌道走行式機械の逸走を防止し得、更に、構造物並びに装置自体への負荷を必要最低限に抑制し得るという優れた効果を奏し得る。
本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例を示す正面図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例を示す要部拡大正面図であって、制動解除状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例を示す要部拡大正面図であって、通常時における制動状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例を示す要部拡大正面図であって、非常時に押圧部材が移動した状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例を示す要部拡大正面図であって、非常時に押圧部材が最大限移動した状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第二実施例を示す要部拡大正面図であって、制動解除状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第二実施例を示す要部拡大正面図であって、通常時における制動状態を示す図である。 本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第二実施例を示す要部拡大正面図であって、非常時に押圧部材が移動した状態を示す図である。 コンテナクレーン(軌道走行式機械)の一例を示す全体側面図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第一実施例であって、図中、図9と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1のクレーン本体5の支持脚6間をつなぐようレール4に沿って延びる下部フレーム6aの下面側に、テンションロッド9によって保持されるブレーキブラケット10を垂下させ、該ブレーキブラケット10の下部に筒状のアウターケース11を取り付け、該アウターケース11の内部に、レール4の走行車輪転動面4aに対し直交する方向(図示の例では上下方向)へブレーキパッド12を押付・離反自在なブレーキアクチュエータ13を配設してある。
前記ブレーキアクチュエータ13は、前記アウターケース11の内部に、前記レール4の走行車輪転動面4aに対し直交する方向へ延びるようシリンダ本体13aを配設し、特許文献1に記載のものと同様、前記シリンダ本体13aのシリンダ室(図示せず)内部に、その軸線方向へ摺動自在となるようピストン(図示せず)を嵌挿し、該ピストンからシリンダ本体13a外部の下方(レール4側)へ伸縮自在に延びるようピストンロッド13bを突設し、該ピストンロッド13bをシリンダ本体13aから突出させる方向へ付勢するよう、前記シリンダ本体13a内部に多数の皿バネ(図示せず)を圧入し、更に、前記シリンダ本体13aに、制動を解除するための作動流体圧ユニット(図示せず)を接続してなる構成を有している。
第一実施例の場合、前記ブレーキパッド12が下面(前記レール4との対向面)に固着されるベースブロック14の上面(前記レール4との対向面と反対側のピストンロッド13bとの対向面)に、中央部からレール4長手方向における両端側へ向け上り勾配(前記レール4から離反する方向の勾配)となる傾斜面14aを形成してある。
前記ベースブロック14は、ロッド或いはワイヤからなる連結部材15により前記ピストンロッド13bから吊り下げるように連結してある。前記連結部材15のピストンロッド13bに枢着される上端は、該ピストンロッド13bに凹設された上下方向(前記レール4の走行車輪転動面4aに対し該レール4と直交する方向)へ延びる長孔13cに沿ってスライド自在に取り付けるようにしてある。尚、前記連結部材15のベースブロック14に枢着される下端のみを、該ベースブロック14に凹設された上下方向へ延びる長孔(図示せず)に沿ってスライド自在に取り付けるようにしても良い。又、前記連結部材15のピストンロッド13b及びベースブロック14に枢着される上下端の両方を、該ピストンロッド13b及びベースブロック14に凹設された上下方向へ延びる長孔13c及び長孔(図示せず)に沿ってスライド自在に取り付けるようにすることも可能である。
前記ピストンロッド13b下面(先端面)には押圧部材16を取り付けてあり、前記連結部材15によってピストンロッド13bから吊り下げられるベースブロック14の中央部を、前記ピストンロッド13bの伸長動作により前記押圧部材16を介して押圧し、前記ブレーキパッド12をレール4の走行車輪転動面4aに押し付けるよう構成してある。
前記押圧部材16は、第一実施例の場合、ローラ16aとしてあり、前記ピストンロッド13b下面に固定されたブラケット17の回転軸18を中心に、湾曲面とした前記傾斜面14aに沿って転動するようになっている。
次に、上記第一実施例の作用を説明する。
図示していない作動流体圧ユニットからの作動流体の圧力により、図2に示す如く、ブレーキアクチュエータ13のピストンロッド13bをシリンダ本体13aの内部へ収縮させる方向へ移動させると、ブレーキパッド12が前記レール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1を走行させることが可能となる。この時、押圧部材16であるローラ16aはベースブロック14の上面から離れ、該ベースブロック14は連結部材15によりピストンロッド13bから吊り下げられ、連結部材15の上端は長孔13cの下端に係止された状態となる。
前記作動流体圧ユニットからの作動流体の圧力を解除すると、前記シリンダ本体13a内部に圧入された皿バネ(図示せず)の付勢力により、図3に示す如く、ピストンロッド13bがシリンダ本体13aから突出する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。この時、押圧部材16であるローラ16aはベースブロック14の上面における中央部に圧接され、該ベースブロック14はレール4側へ押され、連結部材15の上端は長孔13cの上端に当接した状態となる。
図3に示す状態から、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて、図4に示す如く、押圧部材16であるローラ16aがベースブロック14の中央部から端部側へ移動すると、ベースブロック14の上面には傾斜面14aが形成されているため、楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力が増加する。この時、連結部材15は鉛直状態から傾斜配置される形となり、その上端は長孔13cの上下方向中間部に位置した状態となる。
図4に示す状態から、図5に示す如く、押圧部材16であるローラ16aがベースブロック14の中央部から更に端部側へ移動すると、楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力が更に増加する。この時、連結部材15は傾斜角度が大きくなり、その上端は長孔13cの下端に位置した状態となる。
第一実施例のように、押圧部材16としてのローラ16aによる楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力を増加させる構造を採用すると、前記レール4の走行車輪転動面4aが完全に水平ではなくうねっていても、ブレーキ作動に皿バネを単に使用しただけの従来のブレーキアクチュエータとは異なり、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて移動しかけた際、うねりに伴って凹んだ箇所でもブレーキパッド12をレール4の走行車輪転動面4aに強く押し付けることが可能となり、制動力が低下せずに安定し、コンテナクレーン1が逸走してしまうことが避けられる。
又、第一実施例では、制動力の低下を補うために皿バネによる押付力を強くしなくても、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて移動しかけた際にのみ、押圧部材16としてのローラ16aによる楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力を増加させることが可能となるため、制動時に常に必要以上の荷重がレール4に作用することがなくなり、構造物並びに装置自体への負荷が低く抑えられ、寿命が短くなってしまうことが避けられる。
こうして、うねりのあるレール4に対しても充分な制動力を発生させることができ、強風による軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1の逸走を防止し得、更に、構造物並びに装置自体への負荷を必要最低限に抑制し得る。
尚、該ブレーキアクチュエータ13は、そのピストンロッド13bが突出する側が下に向くよう鉛直に配設してあるが、レール4の走行車輪転動面4aが横向きに配設されるような軌道走行式機械にも適用できることは言うまでもない。但し、レール4の走行車輪転動面4aが横向きに配設される場合、連結部材15には、撓んでしまうワイヤを用いることはできないが、ベースブロック14を支持可能なロッドとすれば良い。
図6〜図8は本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置の第二実施例であって、図中、図1〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図1〜図5に示すものと同様であるが、第二実施例の特徴とするところは、図6〜図8に示す如く、押圧部材16を、ローラ16aとする代わりに、前記傾斜面14aに沿って摺動自在な楔状ブロック16bとした点にある。
前記楔状ブロック16bは、その下面におけるレール4長手方向両端部に前記傾斜面14aと平行なテーパ面16cを形成してある。
次に、上記第二実施例の作用を説明する。
図示していない作動流体圧ユニットからの作動流体の圧力により、図6に示す如く、ブレーキアクチュエータ13のピストンロッド13bをシリンダ本体13aの内部へ収縮させる方向へ移動させると、ブレーキパッド12が前記レール4の走行車輪転動面4aから離反して制動が解除され、コンテナクレーン1を走行させることが可能となる。この時、押圧部材16である楔状ブロック16bはベースブロック14の上面から離れ、該ベースブロック14は連結部材15によりピストンロッド13bから吊り下げられ、連結部材15の上端は長孔13cの下端に係止された状態となる。
前記作動流体圧ユニットからの作動流体の圧力を解除すると、前記シリンダ本体13a内部に圧入された皿バネ(図示せず)の付勢力により、図7に示す如く、ピストンロッド13bがシリンダ本体13aから突出する方向へ移動し、ブレーキパッド12がレール4の走行車輪転動面4aに押し付けられて制動が行われる。この時、押圧部材16である楔状ブロック16bは、そのテーパ面16cが傾斜面14aに密着する形でベースブロック14の上面における中央部に圧接され、該ベースブロック14はレール4側へ押され、連結部材15の上端は長孔13cの上端に当接した状態となる。
図7に示す状態から、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて、図8に示す如く、押圧部材16である楔状ブロック16bがベースブロック14の中央部から端部側へ移動すると、ベースブロック14の上面には傾斜面14aが形成されているため、楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力が増加する。この時、連結部材15は鉛直状態から傾斜配置される形となり、その上端は長孔13cの上下方向中間部に位置した状態となる。
図8に示す状態から、押圧部材16である楔状ブロック16bがベースブロック14の中央部から更に端部側へ移動すると、図示は省略しているが、楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力が更に増加する。この時、連結部材15は傾斜角度が大きくなり、その上端は長孔13cの下端に位置した状態となる。
第二実施例のように、押圧部材16としての楔状ブロック16bによる楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力を増加させる構造を採用すると、前記レール4の走行車輪転動面4aが完全に水平ではなくうねっていても、ブレーキ作動に皿バネを単に使用しただけの従来のブレーキアクチュエータとは異なり、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて移動しかけた際、うねりに伴って凹んだ箇所でもブレーキパッド12をレール4の走行車輪転動面4aに強く押し付けることが可能となり、制動力が低下せずに安定し、コンテナクレーン1が逸走してしまうことが避けられる。
又、第二実施例では、制動力の低下を補うために皿バネによる押付力を強くしなくても、コンテナクレーン1が荷役作業中に強風に煽られて移動しかけた際にのみ、押圧部材16としての楔状ブロック16bによる楔効果によりブレーキパッド12のレール4の走行車輪転動面4aに対する押付力を増加させることが可能となるため、制動時に常に必要以上の荷重がレール4に作用することがなくなり、構造物並びに装置自体への負荷が低く抑えられ、寿命が短くなってしまうことが避けられる。
こうして、第二実施例においても、第一実施例と同様、うねりのあるレール4に対しても充分な制動力を発生させることができ、強風による軌道走行式機械としてのコンテナクレーン1の逸走を防止し得、更に、構造物並びに装置自体への負荷を必要最低限に抑制し得る。又、楔状ブロック16bを用いると、ローラ16aを用いる場合と比較して非常ブレーキ装置の高さ寸法を短くし得、よりコンパクト化することができ好ましい。
尚、本発明の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、皿バネを使用せずに一般的な流体圧シリンダを採用した非常ブレーキ装置にも適用可能なこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 コンテナクレーン(軌道走行式機械)
4 レール
4a 走行車輪転動面
7 走行車輪
8 走行装置
12 ブレーキパッド
13 ブレーキアクチュエータ
13a シリンダ本体
13b ピストンロッド
13c 長孔
14 ベースブロック
14a 傾斜面
15 連結部材
16 押圧部材
16a ローラ
16b 楔状ブロック

Claims (3)

  1. レールに沿って転動自在な走行車輪が配設された走行装置を備えると共に、レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へブレーキパッドを押付・離反自在なブレーキアクチュエータを備えた軌道走行式機械の非常ブレーキ装置であって、
    前記ブレーキアクチュエータのシリンダ本体からレール側へ伸縮自在に延びるピストンロッドと、
    前記レールとの対向面に前記ブレーキパッドが固着され且つ前記レールとの対向面と反対側のピストンロッドとの対向面に中央部からレール長手方向における両端側へ向け前記レールから離反する方向の勾配となる傾斜面が形成されたベースブロックと、
    該ベースブロックを前記ピストンロッドから吊り下げるように連結し且つ該ピストンロッド及びベースブロックに枢着される両端の少なくとも一方が前記レールの走行車輪転動面に対し該レールと直交する方向へスライド自在に取り付けられた連結部材と、
    該連結部材によってピストンロッドに連結されるベースブロックの中央部を前記ピストンロッドの伸長動作により押圧して前記ブレーキパッドをレールの走行車輪転動面に押し付けるよう前記ピストンロッド先端面に取り付けられた押圧部材と
    を備えたことを特徴とする軌道走行式機械の非常ブレーキ装置。
  2. 前記押圧部材は、前記傾斜面に沿って転動自在なローラである請求項1記載の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置。
  3. 前記押圧部材は、前記傾斜面に沿って摺動自在な楔状ブロックである請求項1記載の軌道走行式機械の非常ブレーキ装置。
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