JP6432000B1 - 油圧モータ及び逆洗型ろ過装置 - Google Patents

油圧モータ及び逆洗型ろ過装置 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を増加させることなく、燃料の消費を抑制した省エネルギーを実現する逆洗型ろ過装置に設けられる油圧モータを提供する。
【解決手段】逆洗型ろ過装置Wの油圧モータ100であって、筐体110と、筐体110に収容されているロータ130と、棒状の第2回転部140とを有し、筐体100は、その内周側面がトロコイド曲線形状に形成され、筐体110には流体を流入させる流入管50と、流体を流出させる流出管60とが接続され、第2回転部140は、逆洗アーム20を回転させる第1回転部8に接続され、自身の回転にともない第1回転部8を回転させるようになっている。また、ロータ130は、その外周側面がトロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状に形成されていると共に、その中心部に、中心孔132が設けられ、中心孔132の内周側面が第2回転部140に内接している。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧モータ及び逆洗型ろ過装置に関する。
従来から、コンテナ船等の船舶に搭載して用いられる逆洗型ろ過装置が知られており、例えば、特許文献1にその構造が提案されている。
特許文献1に記載された逆洗型ろ過装置は、複数のフィルタエレメントを収納した中空円筒状のハウジングを備え、このハウジングの外部から流入する流体のろ過を行いながら、順番にフィルタエレメントの洗浄を行うようになっている。
上記の逆洗型ろ過装置は、複数のフィルタエレメント(筒状のフィルタエレメント)を収納したハウジングと、ハウジングの中心部に設置されている回転軸と、回転軸を回転させるモータ(電気モータ)と、回転軸の下端部に接続されている逆洗アーム(逆洗パイプ)とを備えている。また、上記のハウジングは、その内部に、複数の貫通孔が形成されている棚板(仕切り板)が設置され、この棚板により、ハウジング内部が上下2つの空間(上方空間、下方空間)に仕切られている。また、ハウジングは、その下方空間側に、ろ過前の流体をハウジング内部に流入させるための入口管が接続され、上方空間側に、ろ過された流体をハウジング内部から流出させるための出口管が接続されている。
また、ハウジング内部に設置された棚板は、その上面の各貫通孔に、それぞれ、フィルタエレメントの下端部が接続・固定されている(ハウジング内部の上方空間側に、複数のフィルタエレメントが設置された状態になっている)。この構成によれば、入口管から流入してきたろ過前の流体が下方空間からフィルタエレメントの筒内に入ってきて、フィルタエレメントの側面部を通過してろ過された後に、ハウジングの上方空間側に接続されている出口管から排出される。
また、上述した逆洗アームは、ハウジングの下方空間に配置されており、回転軸の回転にともない回転して、棚板の複数の貫通孔のいずれかに順番に当接して接続されることによりフィルタエレメントと連通するようになっている。この構成により、この逆洗アームが接続されたフィルタエレメントが洗浄され、逆洗液がハウジングから排出される。
特許5967816号公報
上述した従来技術の逆洗型ろ過装置は、逆洗アームを回転させるための駆動源として、電気で駆動するモータ及びモータを制御する制御盤を設ける必要があり、部品点数が多くなり装置自体が高額になるという課題を有している。また、上述した従来技術の逆洗型ろ過装置は、一般的に、船舶に搭載されて用いられており、その場合、船舶に搭載された燃料を用いて発電された電気によりモータを駆動させている。すなわち、従来技術の逆洗型ろ過装置は、駆動させるために電気でモータを駆動させているため、船舶に搭載されている燃料を消費するという課題も有している。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を増加させることなく、燃料の消費を抑制した省エネルギーを実現する逆洗型ろ過装置に設けられる油圧モータ及び逆洗型ろ過装置を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明は、逆洗アームを回転動作させる棒状の第1回転部を備えた逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータであって、内部に中空の収容部が形成されている筐体と、前記筐体の収容部に回転自在に収容されているロータと、前記筐体の中心部に回転自在に設けられた棒状の第2回転部とを有し、前記筐体は、その内周側面がトロコイド曲線形状に形成され、前記筐体には、前記収容部に流体を流入させる流入管と、前記収容部から流体を流出させる流出管とが接続されており、前記第2回転部は、前記第1回転部に接続され、自身の回転にともない前記第1回転部を回転させるようになっており、前記ロータは、その外周側面が前記トロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状に形成されていると共に、その中心部に、上下面を貫通する中心孔が設けられ、該中心孔の内周側面が前記第2回転部の外周側面に内接しており、前記第2回転部は、第1軸及び第2軸を有し、前記第1軸が前記第2回転部の中心に形成され、前記第2軸が前記ロータの中心孔の中心に形成され、前記ロータは、前記筐体の収容部に流入してくる流体により、該筐体の内周側面に摺動した状態で偏心しながら回転し、該ロータが回転すると、その回転にともない、該ロータの中心孔に内接している前記第2回転部が前記第1軸を中心に回転し、このとき、前記第2回転部は、前記第2軸を基準にしてみると、前記第2軸を中心に公転動作をしているようになっており、一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の左側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流入管に接続される第1入口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流出管に接続される第1出口が設けられ、一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の右側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流出管に接続される第2出口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流入管に接続される第2入口が設けられていることを特徴とする。
また、前記流入管は、前記収容部に前記逆洗型ろ過装置でろ過された流体を流入させるようになっていることが望ましい。
このように、本発明の油圧モータは、流体を流入させて、その流入させた流体の流圧により油圧モータの第2回転部(モータ回転軸)を回転させるようになっており電気を供給する必要がない。そのため、本発明の油圧モータを用いることにより、従来技術と比べて、省エネルギーを実現する逆洗型ろ過装置が提供される。また、本発明の油圧モータには、従来技術のように、電気モータを制御する制御盤を設ける必要がなく、部品点数を減少させることができる。その結果、本発明の油圧モータを用いることにより、逆洗型ろ過装置のコストを軽減させることができる。
なお、本発明の油圧モータは、主に、流体に潤滑油等の油を用いることを想定しているため、便宜上、「油圧モータ」という名称で呼んでいるが、流体に油以外の流体(例えば、水や海水等の流体)を用いることもできる。
さらに、逆洗型ろ過装置でろ過した流体を油圧モータに流入させるようにすれば、油圧モータに流体を流入させる設備(貯水設備やポンプ等の設備)を設ける必要がなく、装置コストの軽減を効果的に図ることができる。
また、上記の構成によれば、筐体の収容部の一方側(一方から筐体を平面視したときの上下方向・中心線から見て上方側)には、第1方向(左から右に向かう方向)の流体の流れが発生し、筐体の収容部の他方側(一方から筐体を平面視したときの上下方向・中心線から見て下方側)には、第1方向と反対向きである第2方向(右から左に向かう方向)の流体の流れが発生する。これにより、収容部に収容されているロータは、収容部の一方側で第1方向の流圧を受けて、収容部の他方側で第2方向の流圧を受けることになり、安定した回転動作が実現される。
また、前記ロータの外周側面をなす前記内包絡線形状は、3つの頂部を有していると共に、隣接する頂部同士が等間隔で配置され、且つ各頂部間が弧状の曲線で結ばれた形状に形成され、前記ロータの各頂部が常に前記筐体の内周側面に内接し、各頂部により、前記収容部が、3つのエリアに分割され、さらに、前記第1入口及び第2入口は、いずれも、前記上下方向・中心線からamm離れた位置に形成されており、前記第1出口及び第2出口は、いずれも、前記上下方向・中心線からbmm(b<a)離れた位置に形成されていることが望ましい。
このように、本発明では、出口(第1出口、第2出口)の方が、入口(第1入口、第2入口)よりも筐体を平面視したときの上下方向の中心線から近い位置に設けられている。この構成を採用したのは以下の理由による。
具体的には、流体に非圧縮性流体である潤滑油を用いることを想定すると、ロータの回転動作による各エリアの容積減少工程の容積が最小となる点で出口(第1出口、第2出口)が閉塞していると(各エリアにおいて容積が最小となる際に出口が閉塞していると)、流体が密閉されてしまい、ロータの回転動作に支障をきたす。これを防ぐために、本発明では、出口(第1出口、第2出口)を、入口(第1入口、第2入口)より前記中心線から近い位置に設けている。
また、本発明は、複数のフィルタエレメントを収納したハウジングと、該ハウジングの中心部に配置されている棒状の第1回転部と、該第1回転部を回転させる油圧モータと、該第1回転部に接続され且つ該第1回転部の回転により回転動作をする逆洗アームとを有する逆洗型ろ過装置であって、前記ハウジングには、ろ過した流体を取り出す流体取出口が設けられ、前記流体取出口には、ろ過した流体を前記油圧モータに流入させる流入管が接続され、前記油圧モータは、内部に中空の収容部が形成されている筐体と、前記筐体の収容部に回転自在に収容されているロータと、前記筐体の中心部に回転自在に設けられた棒状の第2回転部とを有し、前記筐体は、その内周側面がトロコイド曲線形状に形成されていると共に、前記流入管と、前記収容部の流体を流出させる流出管とが接続されており、前記第2回転部は、前記第1回転部に接続され、自身の回転にともない前記第1回転部を回転させるようになっており、前記ロータは、その外周側面が前記トロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状に形成されていると共に、その中心部に、上下面を貫通する中心孔が設けられ、該中心孔の内周側面が前記第2回転部の外周側面に内接しており、前記第2回転部は、第1軸及び第2軸を有し、前記第1軸が前記第2回転部の中心に形成され、前記第2軸が前記ロータの中心孔の中心に形成され、前記ロータは、前記筐体の収容部に流入してくる流体により、該筐体の内周側面に摺動した状態で偏心しながら回転し、該ロータが回転すると、その回転にともない、該ロータの中心孔に内接している前記第2回転部が前記第1軸を中心に回転し、このとき、前記第2回転部は、前記第2軸を基準にしてみると、前記第2軸を中心に公転動作をしているようになっており、一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の左側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流入管に接続される第1入口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流出管に接続される第1出口が設けられ、一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の右側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流出管に接続される第2出口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流入管に接続される第2入口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数を増加させることなく、燃料の消費を抑制した省エネルギーを実現する逆洗型ろ過装置に設けられる油圧モータ及び逆洗型ろ過装置を提供することができる。
本実施形態の逆洗型ろ過装置の全体構成を示した模式図である。 本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの内部の構成を示した模式図である。 本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの2つの軸を説明するための模式図である。 本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの縦方向の断面を示した模式図である。 本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの上方側の横方向の断面を示した模式図である。
以下、本発明の実施形態の油圧モータ及び逆洗型ろ過装置について、図面に基づいて説明する。
先ず、本実施形態の逆洗型ろ過装置の構成について図1を参照しながら説明する。ここで、図1は、本実施形態の逆洗型ろ過装置の全体構成を示した模式図である。
本実施形態の逆洗型ろ過装置Wは、コンテナ船等の船舶に搭載され、船舶に搭載されている機械が用いる潤滑油等のろ過に利用される。なお、本実施形態では、逆洗型ろ過装置Wが潤滑油をろ過しているケースを例にする。
図示するように、逆洗型ろ過装置Wは、複数のフィルタエレメント10を収納した中空円筒状のハウジング(ろ過装置ハウジング)1と、ハウジング1の中心部に配置されている棒状(略円柱の棒状)の逆洗アーム回転軸(以下、「第1回転部」という)8と、第1回転部8を回転させる油圧モータ100と、第1回転部8に接続されている逆洗アーム20とを備えている。逆洗アーム20は、第1回転部8の回転にともない回転動作をして、複数のフィルタエレメント10に順番に接続されるようになっている。
上記の構成により、逆洗型ろ過装置Wは、ハウジング1の外部から流入する潤滑油(流体)のろ過を行いながら、順番にフィルタエレメント10の洗浄(逆洗)を行うようになっている。以下、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wの構成を順番に説明する。
なお、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wは、第1回転部8を介して逆洗アーム20を回転動作させる油圧モータ100の構成に特徴があり、油圧モータ100に関係しない構成は、既存のものと同じである。そのため、以下では、油圧モータ100と、油圧モータ100と関係する構成とを詳細に説明し、それ以外の構成の説明を簡略化する。
上記のハウジング1は、上端が開放され且つ底部1a1を有する中空円筒状の本体部1aと、本体部1aの上端を塞ぐ略ドーム状の蓋体部1bとを備えている。また、ハウジング1は、内部に棚板7が設置され、この棚板7により、ハウジング1の内部が入口側エリア(下側エリア)A1と、出口側エリア(上側エリア)A2とに仕切られている。また、本体部1aは、その下端側の側面部に、入口側エリアA1に流体(ろ過する対象の流体)を流入させるための装置入口4が形成されている。また、本体部1aは、その上端側の側面部に、出口側エリアA2からろ過した流体を排出させるための装置出口5が形成されている。
また、ハウジング1の蓋体部1bには、ろ過した流体を取り出し(流出させて)、油圧モータ100に供給するための流体取出口9が設けられている。この流体取出口9には、流入管50が接続されている。この流入管50は、一方側が流体取出口9に接続されており、他方側で2分岐して、分岐したそれぞれが、油圧モータ100に設けられた入口112a、112bに接続されている。この流入管50により、流体取出口9から流出される流体(ろ過した潤滑油)が、油圧モータ100に流入され、それにより、油圧モータ100が回転して、逆洗アーム20を回転動作させる第1回転部8を回転させるようになっている。
また、棚板7は、円板状に形成され、その中心部に、第1回転部8が回転自在に挿入される貫通孔が形成されている。また、棚板7には、貫通孔を中心にした同心円上に、複数の貫通孔が形成されている。そして、各貫通孔には、フィルタエレメント10の下端部が気密に嵌合・固定され、これにより、複数のフィルタエレメント10が棚板7に支持・固定されるようになっている。この構成により、ハウジング1の入口側エリアA1がフィルタエレメント10(ろ材11)の筒内と連通する。そして、ハウジング1内部に流入した流体は、フィルタエレメント10(ろ材11)の筒内を通過しないと、入口側エリアA1(又は出口側エリアA2)から出口側エリアA2(又は入口側エリアA1)に移動できないようになっている。
また、ハウジング1の中心には、蓋体部1bの頂上部から棚板7に向けて延びる第1回転部8が設けられている。この第1回転部8は、その一端部(上端部)が、蓋体1の上端部に装着された油圧モータ100のモータ回転軸(以下、「第2回転部」という)140に接続され、油圧モータ100の第2回転部140の回転・駆動にともない回転するようになっている。また、第1回転部8は、その他端部(下端部)が棚板7の中心部の貫通孔を挿通し、入口側エリアA1まで突出している。
次に、逆洗アーム(逆洗パイプ)20について説明する。
ハウジング1の入口側エリアA1まで延設された第1回転部8の下端部には、逆洗アーム(逆洗パイプ)20が接続されている。この逆洗アーム20は、第1回転部8の下端部に固定された基部20aと、分岐ボックス20bと、分岐ボックス20bと連通しているアーム管20cとを備え、アーム管20cの上端面が棚板7の下面を水密にシールしながら第1回転部8と共に回動するようになっている。
具体的には、逆洗アーム20は、板状の基部20aと、中空箱状の分岐ボックス20bと、分岐ボックス20bの側面部に接続された略L字状のアーム管20cとを備えている。分岐ボックス20bは、上端部が基部20aの下面に固定されていると共に、上端部の一部が、「基部20a及び棚板7」を貫通する略L字状の排出管30(逆洗液排出口40に接続されている排出管30)に回動自在に連結されている。
また、アーム管20cは、一端部が分岐ボックス20bの側面部に接続され、分岐ボックス20bの内部に連通している。また、アーム管20cは、他端部に形成された上端面に開口部が形成されており、その上端面が棚板7の下面に当接している。なお、アーム管20cは、上端面の開口部が、棚板7に形成されている複数の貫通孔に沿って回動するように長さ寸法が設計されている。
そして、逆洗アーム20は、油圧モータ100により回転する第1回転部8の回転にしたがい回転動作をして、アーム管20cの上端面が棚板7の下面に密接すると共に、上端面の開口部がフィルタエレメント10の下端部を嵌合・固定している棚板7の貫通孔に合致する位置に配置される。これにより、逆洗アーム20は、アーム管20cの上端面が、棚板7をシールしながら連続的に回動して順次フィルタエレメント10の下端部のフィルタ入口に連通する。
具体的には、油圧モータ100により回転する第1回転部8にともない逆洗アーム20が回転動作をして、アーム管20cの上端面に形成されている開口部が、棚板7に形成された複数の貫通孔のいずれかに接続される。これにより、アーム管20cは、接続した貫通孔を介して、当該貫通孔に嵌合・固定されたフィルタエレメント10と接続される(アーム管20cと、フィルタエレメント10の筒内とが連通する)。
次に、フィルタエレメント10について説明する。
フィルタエレメント10は、両端が貫通している中空筒状に形成されたろ材11と、ろ材11の上端部を塞ぐ板状の上蓋部とを備えている。
なお、ろ材11は、ステンレス等の金属製の枠体(図示せず)にノッチワイヤを螺旋状に巻き付けることにより円筒状に形成されている。この枠体は、例えば、両面が貫通した円形の上側リング部材(図示せず)と、両面が貫通した円形の下側リング部材(図示せず)と、上側リング部材と下側リング部材と間に配設された棒状のワイヤ支持材(図示せず)とにより構成されている。
具体的には、枠体は、上側リング部材と下側リング部材とを所定間隔を開けて配置し(相対向して配置し)、上側リング部材と下側リング部材との間に複数のワイヤ支持材を所定間隔を開けて円周状に配設し、各ワイヤ支持材の両端をそれぞれ上側リング部材と下側リング部材に固着することにより形成される。そして、枠体の円周状に配置されたワイヤ支持材に、ノッチワイヤを外接させながら螺旋状に巻き付けて積層させていくことにより、円筒状のろ材11が形成される。
なお、ろ材11は、流体を通過させてろ過すると共に、逆洗が可能なものであれば良く、その具体的な構成については特に限定されるものではない。例えば、ろ材11には、ノッチワイヤの他に、円筒状の枠体(ろ枠)に金網を巻き付けて中空筒状に形成したものを用いることができる。
次に、油圧モータ100の構成について、上述した図1と、図2〜5とを参照しながら説明する。
ここで、図2は、本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの内部の構成を示した模式図である。また、図3は、本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの2つの軸を説明するための模式図である。図4は、本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの縦方向の断面を示した模式図である。図5は、本実施形態の逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータの上方側の横方向の断面を示した模式図である。
図示するように、本実施形態の油圧モータ100は、内部に中空の収容部(収容室)110d(図2、5参照)が形成されている筐体(モータハウジング)110と、筐体110の収容部110dに収容されているロータ(回転体)130と、筐体110の中心部に回転自在に設けられた第2回転部(断面円形の棒状の第2回転部)140とを有している。また、ロータ130は、その中心部に、上下面を貫通する中心孔132(平面視・円形の中心孔132)が設けられ、中心孔132の内周側面が第2回転部140の外周側面に内接している。
また、図2に示すように、筐体110は、その内周側面110a1
がトロコイド曲線の形状(以下、「トロコイド曲線形状」という)に形成されている(内周側面がトロコイド曲線で描かれたトロコイド曲線形状に形成されている)。また、筐体110の外周側面は、左右(図2における左右)に相対向して配置された一対の直線部と、上下(図2における上下)に相対向して配置された一対の曲線部とが接続されたレーストラック形状に形成されている。
なお、上記の筐体110は、上下面が貫通している中空筒状の筒体部110aと、筒体部110aの下端部を塞ぐ下蓋部110bと、筒体部110aの上端部を塞ぐ上蓋部110cとにより構成されている(図4参照)。
また、下蓋部110bは、その中心部に、第2回転部140が挿通される回転軸挿入孔が形成されている。また、上蓋部110cの一方面(下蓋部110bと対向する面)の中央部には、平歯車150(図4、5参照)が固定されている。この平歯車150は、後述する「ロータ130に取り付けられている内歯車160(図4、5参照)」と噛み合うようになっており、正確な回転軌道でロータ130を回転動作させる役割を担っている。
なお、筐体100は、下蓋部110bがハウジング1の上端部に固定されている。
また、図2に示すように、筐体110の筒体部110aの左側(図2では向かって左側)の側面部には、流体を流入させるための入口(第1入口)112aと、流体を流出させるための出口(第1出口)113aとが形成されている。なお、入口112aは、一方面から筐体110を平面視したときの上下方向(図2における上下方向)の中心線を基準にして一方側(上方側)に形成されており、出口113aは、前記上下方向の中心線を基準にして他方側(下方側)に形成されている。
また、筐体110の筒体部110aの右側(図2では向かって右側)の側面部には、流体を流入させるための入口(第2入口)112bと、流体を流出させるための出口(第2出口)113bとが形成されている。なお、入口112bは、一方面から筐体110を平面視したときの上下方向の中心線を基準にして他方側(下方側)に形成されており、出口113bは、前記上下方向の中心線を基準にして一方側(上方側)に形成されている。
なお、入口112a及び入口112bは、筐体110の左右の側面部において対角をなす位置に設けられている。具体的には、入口112aは、一方面から筐体110を平面視したときの上下方向(図2における上下方向)の中心線から、上方側に「a(mm)」離れた位置に形成されており、入口112bは、筐体110の前記上下方向の中心線から、下方側に「a(mm)」離れた位置に形成されている。
また、出口113a及び出口113bについても、筐体110の左右の側面部において対角をなす位置に設けられている。具体的には、出口113aは、一方面から筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から、下方側に「b(mm)」離れた位置に形成されており、出口113bは、筐体110の前記上下方向の中心線から、上方側に「b(mm)」離れた位置に形成されている。
なお、本実施形態では「b<a」になるように、入口112a、112b、出口113a、113bの位置が設計されている。すなわち、出口113a、113bの方が、入口112a、112bよりも筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から近い位置に設けられている。
また、入口112a、112bは、ハウジング1の流体取出口9に接続されている流入管50(図1参照)に接続されている。上記の流入管50は、2つに分岐しており(図示せず)、分岐している一方が入口112aに接続され、分岐している他方が入口112bに接続されている。この構成により、ろ過装置ハウジング1からろ過された流体が入口112a、112bを介して、筐体110の内部の収容部110dに流入してくる。
また、出口113a、113bは、流出管60に接続されており、ロータ130を回転させるために用いられた流体は、流出管60に排出される。この流出管60は、一端側が2つに分岐しており(図示せず)、分岐している一方が出口113aに接続され、分岐している他方が出口113bに接続されている。また、流出管60は、他端側が、逆洗液を排出する逆洗液排出管30(図1参照)に接続されており、流出管60に排出された流体は、逆洗液排出管30に流入した後、逆洗液と合流して、逆洗液排出口40から排出されていく。
また、ロータ130は、略角柱のブロック状に形成されており(平面視で略三角形に形成されており)、その外周側面が、筐体110の内周側面110a1を形成するトロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状になっている。この内包絡線形状は、3つの頂部130a、130b、130cを有していると共に、隣接する頂部同士が等間隔で配置され、且つ各頂部間が弧状の曲線で結ばれた形状になっている。
また、ロータ130は、その頂部130a、130b、130cが常に、筐体110の内周側面110a1に内接した状態で偏心しながら回転するようになっている。
また、ロータ130の頂部130a、130b、130cにより、収容部(収容室)110dは、3つのエリア110d1、110d2、110d3に分割されている(図2参照)。そして、各エリア110d1、110d2、110d3の容積は、ロータ130の回転により、増加と減少を繰り返すようになっている。
さらに、ロータ130の上面部には、ハウジング110の上蓋110cに固定されている平歯車150と噛み合う内歯車160が取り付けられている(図4、5参照)。この内歯車160は、ロータ130とともに回転するようになっている。
なお、内歯車160と平歯車150のギア比を「3:2」にすることが望ましい。このようにギア比を設定することで、ロータ130が、正確な回転軌道を描いて動作することができる。
また、第2回転部140は、図2、3に示すように、第1軸S1及び第2軸S2を有している。すなわち、第2回転部140は、2つ軸を持つ回転軸になっている。2軸のうちの一方の第1軸S1は第2回転部140の中心に形成され、他方の第2軸S2がロータ130の中心孔132の中心に形成されている。
そして、本実施形態の油圧モータ100は、ロータ130が筐体110の収容部110dに流入してくる流体により、筐体110の内周側面110a1に沿って摺動した状態で偏心しながら回転するようになっている。また、ロータ130が回転すると、その回転にともない、ロータ130の中心孔132に内接している第2回転部140が第1軸S1を中心(回転中心)に回転する。
また、第2回転部140が第1軸S1を中心に回転しているとき、第2回転部140は、第2軸S2を基準にしてみると、第2軸S2を中心に公転動作をしている状態になる。すなわち、ロータ130の中心孔132の中心に形成された第2軸S2を基準にして見ると、第2回転部140は、第2軸S2を中心に公転動作をしているようになっている(図3参照)。
なお、第2回転部140の外周側面に歯車(モータ回転軸側歯車)が設けられ、中心孔132の内周側面に回転軸歯車と噛み合う歯車(ロータ側歯車)が設けられていても良い。
なお、上述したように、本実施形態の油圧モータ100は、出口113a、113bの方が、入口112a、112bよりも筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から近い位置に設けられている。このように構成したのは、以下の理由による。
具体的には、本実施形態では、非圧縮性流体である潤滑油を用いているため、各エリア110d1、110d2、110d3の容積減少工程の容積が最小となる点で出口113a、113bが閉塞していると(各エリアにおいて容積が最小となる際に出口が閉塞していると)、流体が密閉されてしまい、ロータ130の回転動作に支障をきたす。これを防ぐために、本実施形態では、出口113a、113bが、入口112a、112bと比べて、上記の中心線から近い位置に設けられている。
次に、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wの動作について、図1〜3を参照しながら説明する。
本実施形態の逆洗型ろ過装置Wには、装置入口4から、ろ過対象となる流体(潤滑油)が流入してくるようになっている。そして、逆洗型ろ過装置Wのフィルタエレメント10は、その下端部に逆洗アーム20が接続されていないときには、ろ過処理を行うようになっている。
具体的には、逆洗アーム20が接続されていないフィルタエレメント10は、装置入口4から流入してくる流体(ゴミ等のろ過対象物(付着物)が含まれた流体)が、下端からろ材11の筒内に流入してくるようになっている。そして、ろ材11の筒内に流れてきた流体は、ろ材11の内側から外側を通過してフィルタエレメント10の外側に流出する。このときに、流体に含まれるゴミ等のろ過対象物がろ材10に捕捉されていき、フィルタエレメント10を通過した流体からはゴミ等が取り除かれる。
そして、ろ過された流体は、その大部分が装置出口5から排出され、例えば、船舶に搭載されている機械に供給される。また、ろ過された流体のうち、その一部が、流体取出口9から流入管50に流出し、油圧モータ100に供給されるようになっている。
また、流入管50に流出した流体(ろ過された流体)は、油圧モータ100の筐体110に設けられた入口112a、112bから、筐体110の内部の収容部110dに流入するようになっている。
具体的には、油圧モータ100の筐体110の左側の側面部・上方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て上方側)の入口112aと、筐体110の右側の側面部・下方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て下方側)の入口112bの両方から、流体(ろ過された流体)が筐体110の内部に流入してくる。すなわち、筐体110の左右側面部の対角に位置する入口112a、112bから筐体110の内部に流体が流入してくる。
また、筐体110の内部の流入してくる流体が所定量を超えると、油圧モータ100の筐体110に設けられた出口113a、113bから流出管60に流体が流出していく。
具体的には、筐体110の内部の流入してくる流体が所定量を超えると、油圧モータ100の筐体110の左側の側面部・下方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て下方側)の出口113aと、筐体110の右側の側面部・上方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て上方側)の出口113bの両方から、流体(ろ過された流体)が筐体110の内部の収容部110dから流出していく。すなわち、筐体110の左右側面部の対角に位置する出口113a、113bから流出管60に流体が流出していく。
なお、流出管60に流出された流体は、逆洗液排出管30に流入した後、逆洗液と合流して、逆洗液排出口40から排出されていく。
この構成により、筐体110の収容部110dの一方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て上方側)には、第1方向(左から右に向かう方向(図2に示すX1方向))の流体の流れが発生する。また、筐体110の収容部110dの他方側(筐体110を平面視したときの上下方向の中心線から見て下方側)には、第1方向と反対向きである第2方向(右から左に向かう方向(図2に示すX2方向))の流体の流れが発生する。
そして、油圧モータ100の筐体110の収容部110dに流体が流入しきて、筐体110の内部の収容部110dに上記の2方向(第1、第2方向)の流体の流れが発生すると、流体の圧力により、収容部110dに収容されているロータ130が、筐体110の収容部110dの内周側面110a1に、頂部130a、130b、130cを摺動させながら回転していく(ロータ130は偏心した回転軌道で回転していく)。
具体的には、トロコイド曲線形状の内包絡線形状をなすロータ130は、トロコイド曲線形状をなす筐体110の内周側面110a1に、3つの頂部130a、130b、130cが摺動した状態で偏心しながら回転していく。また、ロータ130が回転すると、その回転にともない、ロータ130の中心孔132に内接している第2回転部140が第1軸S1を中心に回転する。なお、上述したように、第2回転部140が第1軸S1を中心に回転しているとき、第2回転部140は、第2軸S2を基準にしてみると、第2軸S2を中心に公転動作をしているように見える(図3参照)。
そして、第2回転部140が第1軸S1を中心に回転すると、その回転にしたがい、第2回転部140に接続されている第1回転部8(ろ過装置ハウジング1の内部の第1回転部8)が回転する。
なお、本実施形態のロータ130は、収容部110dの一方側(筐体110の上下方向の中心線から見て上方側)で第1方向の流圧を受けて、収容部の他方側(筐体の上下方向の中心線から見て下方側)で第2方向の流圧を受けることになるため、安定した回転動作が実現される。
そして、第1回転部8が回転すると、それにともない、逆洗アーム20が回転動作をし、逆洗アーム20のアーム管20cの上端面が棚板7の下面に密接すると共に、上端面の開口部がフィルタエレメント10の下端部を嵌合・固定している棚板7の複数の貫通孔のいずれかに順番に合致していき、順番にフィルタエレメント10と連通する。
なお、逆洗型ろ過装置Wのフィルタエレメント10のうち、逆洗アーム20に接続されているフィルタエレメント10は、以下のような逆洗処理を行うように構成されている。
具体的には、フィルタエレメント10が逆洗アーム20に接続された状態になると、そのフィルタエレメント10の下端部が逆洗アーム20に塞がれ、入口側エリアA1の流体のフィルタエレメント10への流入が止まる。
そして、入口側エリアA1の流体のフィルタエレメント10への流入が止まると、フィルタエレメント10の外側を流れている流体(出口側エリアA2を流れている流体)がろ材11の筒内に流入してくる。すなわち、出口側エリアA2を流れている流体であって且つフィルタエレメント10の外側を流れている流体がフィルタエレメント10の側面を構成するろ材11を通過し、ろ材11の筒内に流入してくる。これにより、ろ材11の間に捕捉されていた付着物(ろ過対象物)が洗い流されて、洗い流された付着物を含む流体(逆洗液)が逆洗アーム20に流入してくる。そして、逆洗アーム20に流入してきた逆洗液は、排出管30に流入して、逆洗液排出口40から排出されていく。
このように、本実施形態の逆洗型ろ過装置Wでは、油圧モータ100に、逆洗型ろ過装置Wでろ過した流体を流入させて、その流入させた流体の流圧により油圧モータ100の回転軸である第2回転部140を回転させるようになっており、電気を供給する必要がない。そのため、逆洗型ろ過装置Wに油圧モータ100を用いることにより、従来技術と比べて、省エネルギーを実現する逆洗型ろ過装置Wが提供される。すなわち、本実施形態によれば、船舶の燃料を、逆洗型ろ過装置Wの運転に用いる必要がない。
また、本実施形態の油圧モータ100は、従来技術のように電気モータを制御する制御盤を設ける必要がなく、部品点数を減少させることができる。その結果、本実施形態の油圧モータ100を用いることにより、従来技術と比べて、逆洗型ろ過装置Wのコストが低減される。
以上説明したように、本実施形態によれば、部品点数を増加させることなく、燃料の消費を抑制した省エネルギーを実現する油圧モータ100及び逆洗型ろ過装置Wを提供することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものでななく、その要旨の範囲内において、種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態の油圧モータ100は、逆洗型ろ過装置Wの逆洗アーム20の駆動に用いられているが、特にこれに限定されるものではない。本実施形態の油圧モータ100は、逆洗アームの駆動以外の用途にも用いることができる。この場合、油圧モータ100の駆動に利用する流体を準備して、流入管50に、ポンプ等を利用して流体を流入させるようにしてもよい。
また、本実施形態の油圧モータ100は、流体に潤滑油を用いているため、説明の便宜上、「油圧モータ」という名称で呼んでいるが、流体に油以外の流体(例えば、水や海水等の流体)を用いることもでき、この場合も、同様の動作をする。
W…逆洗型ろ過装置

1…ハウジング(逆洗型ろ過装置)
1a…本体部(ハウジング)
1a1…底部(ハウジング)
1b…蓋体部(ハウジング)
4…装置入口(ハウジング)
5…装置出口(ハウジング)
7…棚板(逆洗型ろ過装置)
8…第1回転部(逆洗型ろ過装置)
9…流体取出口(逆洗型ろ過装置)
10…フィルタエレメント(逆洗型ろ過装置)
11…ろ材(フィルタエレメント)

20…逆洗アーム(逆洗型ろ過装置)
20a…基部(逆洗アーム)
20b…分岐ボックス(逆洗アーム)
20c…アーム管(逆洗アーム)

30…排出管(逆洗型ろ過装置)
40…逆洗液排出口(逆洗型ろ過装置)
50…流入管(逆洗型ろ過装置)
60…流出管(逆洗型ろ過装置)

100…油圧モータ(逆洗型ろ過装置)
110…筐体(油圧モータ)
110a…筒体部(筐体)
110b…下蓋部(筐体)
110c…上蓋部(筐体)
110d…収容部(筐体)
112a、112b…入口(筐体)
113a、113b…出口(筐体)
130…ロータ(油圧モータ)
130a、130b、130c…頂部(ロータ)
132…中心孔(ロータ)
140…第2回転部(油圧モータ)
150…平歯車(油圧モータ)
160…内歯車(油圧モータ)

Claims (4)

  1. 逆洗アームを回転動作させる棒状の第1回転部を備えた逆洗型ろ過装置に設けられた油圧モータであって、
    内部に中空の収容部が形成されている筐体と、
    前記筐体の収容部に回転自在に収容されているロータと、
    前記筐体の中心部に回転自在に設けられた棒状の第2回転部とを有し、
    前記筐体は、その内周側面がトロコイド曲線形状に形成され、
    前記筐体には、前記収容部に流体を流入させる流入管と、前記収容部から流体を流出させる流出管とが接続されており、
    前記第2回転部は、前記第1回転部に接続され、自身の回転にともない前記第1回転部を回転させるようになっており、
    前記ロータは、その外周側面が前記トロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状に形成されていると共に、その中心部に、上下面を貫通する中心孔が設けられ、該中心孔の内周側面が前記第2回転部の外周側面に内接しており、
    前記第2回転部は、第1軸及び第2軸を有し、前記第1軸が前記第2回転部の中心に形成され、前記第2軸が前記ロータの中心孔の中心に形成され、
    前記ロータは、前記筐体の収容部に流入してくる流体により、該筐体の内周側面に摺動した状態で偏心しながら回転し、該ロータが回転すると、その回転にともない、該ロータの中心孔に内接している前記第2回転部が前記第1軸を中心に回転し、このとき、前記第2回転部は、前記第2軸を基準にしてみると、前記第2軸を中心に公転動作をしているようになっており、
    一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の左側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流入管に接続される第1入口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流出管に接続される第1出口が設けられ、
    一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の右側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流出管に接続される第2出口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流入管に接続される第2入口が設けられていることを特徴とする油圧モータ。
  2. 前記流入管は、前記収容部に前記逆洗型ろ過装置でろ過された流体を流入させるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の油圧モータ。
  3. 前記ロータの外周側面をなす前記内包絡線形状は、3つの頂部を有していると共に、隣接する頂部同士が等間隔で配置され、且つ各頂部間が弧状の曲線で結ばれた形状に形成され、
    前記ロータの各頂部が常に前記筐体の内周側面に内接し、各頂部により、前記収容部が、3つのエリアに分割され、
    さらに、前記第1入口及び第2入口は、いずれも、前記上下方向・中心線からamm離れた位置に形成されており、
    前記第1出口及び第2出口は、いずれも、前記上下方向・中心線からbmm(b<a)離れた位置に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧モータ。
  4. 複数のフィルタエレメントを収納したハウジングと、該ハウジングの中心部に配置されている棒状の第1回転部と、該第1回転部を回転させる油圧モータと、該第1回転部に接続され且つ該第1回転部の回転により回転動作をする逆洗アームとを有する逆洗型ろ過装置であって、
    前記ハウジングには、ろ過した流体を取り出す流体取出口が設けられ、
    前記流体取出口には、ろ過した流体を前記油圧モータに流入させる流入管が接続され、
    前記油圧モータは、
    内部に中空の収容部が形成されている筐体と、
    前記筐体の収容部に回転自在に収容されているロータと、
    前記筐体の中心部に回転自在に設けられた棒状の第2回転部とを有し、
    前記筐体は、その内周側面がトロコイド曲線形状に形成されていると共に、前記流入管と、前記収容部の流体を流出させる流出管とが接続されており、
    前記第2回転部は、前記第1回転部に接続され、自身の回転にともない前記第1回転部を回転させるようになっており、
    前記ロータは、その外周側面が前記トロコイド曲線形状に対応する内包絡線形状に形成されていると共に、その中心部に、上下面を貫通する中心孔が設けられ、該中心孔の内周側面が前記第2回転部の外周側面に内接しており、
    前記第2回転部は、第1軸及び第2軸を有し、前記第1軸が前記第2回転部の中心に形成され、前記第2軸が前記ロータの中心孔の中心に形成され、
    前記ロータは、前記筐体の収容部に流入してくる流体により、該筐体の内周側面に摺動した状態で偏心しながら回転し、該ロータが回転すると、その回転にともない、該ロータの中心孔に内接している前記第2回転部が前記第1軸を中心に回転し、このとき、前記第2回転部は、前記第2軸を基準にしてみると、前記第2軸を中心に公転動作をしているようになっており、
    一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の左側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流入管に接続される第1入口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流出管に接続される第1出口が設けられ、
    一方から前記筐体を平面視したときの前記筐体の右側面部には、一方から前記筐体を平面視したときの上下方向・中心線から上方側の位置に前記流出管に接続される第2出口が設けられ、前記上下方向・中心線から下方側の位置に前記流入管に接続される第2入口が設けられていることを特徴とする逆洗型ろ過装置。
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